JPH0349615B2 - - Google Patents
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- JPH0349615B2 JPH0349615B2 JP60051394A JP5139485A JPH0349615B2 JP H0349615 B2 JPH0349615 B2 JP H0349615B2 JP 60051394 A JP60051394 A JP 60051394A JP 5139485 A JP5139485 A JP 5139485A JP H0349615 B2 JPH0349615 B2 JP H0349615B2
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- Japan
- Prior art keywords
- resin
- ion exchange
- phenol
- uranium
- chelating ion
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- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
本発明は、フエノール・アルデヒド系キレート
性イオン交換樹脂に関するものである。 従来から、重金属イオンと錯体形成能のある配
位子を高分子化合物に導入したキレート性イオン
交換樹脂に関しては種々研究報告されており、そ
の中で現在、イミノジ酢酸基を有するキレート性
イオン交換樹脂、例えばDowex A−1(ダウ・
ケミカル社製)、ダイヤイオンCR−10、20(三菱
化成社製)及びユニセレツクUR−10、20、30
(ユニチカ社製)等が商品化されている。しかし、
これらの樹脂は吸着される重金属イオンの選択性
が極めて乏しく、特にウランの選択捕捉性能に問
題がある。また、ホスホン酸基を有するキレート
性イオン交換樹脂については数多くの研究がなさ
れ、ある特定の金属、例えばウランに対する選択
的な吸着能が報告されているが、製造工程が複雑
で、かつコストが高くつくこと、原料が高価であ
ること、樹脂の強度が小さいこと等の理由により
商品化はほとんどなされておらず、単にホスホン
酸基だけを有するようなキレート性イオン交換樹
脂では、ウランに対する選択的吸着能が十分では
なく、海水や肥料用粗リン酸等からのウランの分
離回収にはほとんど適用不可能であつた。例え
ば、Zh、Anal、Khin29巻、1284項、1974年には
イミノジエチレンホスホン酸型のスチレン樹脂を
製造する方法が記載されている。しかし、この方
法はイミノジエチレンホスホン酸を製造するステ
ツプが長くて複雑であり、しかも原料コストが高
いため、工業的には到底利用できないのが実情で
ある。 本発明者らは、これらの実情に鑑み、特にウラ
ンに対して優れた選択吸着能を示すキレート性イ
オン交換樹脂を容易に、しかも安価に製造するこ
とを目的として鋭意研究した結果、特定のフエノ
ール性水酸基を有する化合物のアミノ基にホスホ
ン酸を導入した化合物を樹脂化することにより、
上記の目的がすべて達成されることを見い出し、
本発明を完成した。 すなわち、本発明は、架橋構造を有するフエノ
ール・アルデヒド系樹脂において、該樹脂を構成
するフエノール類の一部が、そのベンゼン核に一
級及び/又は二級のアルキルアミノ基が導入され
ており、かつそのアルキルアミノ基のチツ素原子
に直結した水素原子の一部又は全部がメチレンホ
スホン酸基で置換されたフエノール類であり、ウ
ラニルイオンに対する吸着量が樹脂1gあたり、
少なくとも0.8ミリモルであることを特徴とする
フエノール・アルデヒド系キレート性イオン交換
樹脂である。 本発明において、フエノール・アルデヒド系樹
脂を構成するフエノール類の一部としては、例え
ば以下に示す仕込量から換算して約16〜91モル%
であることが好ましい。 本発明に用いられる同一分子内にフエノール性
水酸基と一級及び/又は二級のアルキルアミノ基
を有する化合物(以下アミノ基を有するフエノー
ル化合物という。)は、同一分子内にフエノール
性水酸基と一級及び/又は二級のアルキルアミノ
基を有するものであれば、いかなる化合物でもよ
い。そのような化合物のうち好ましい化合物とし
ては、例えばサリチルアミン,チラミン,p−ヒ
ドロキシベンジルアミン等の一般式() (nは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と一
級のアルキルアミノ基を有する化合物,チロシ
ン,o−ヒドロキシフエニルグリシン,p−ヒド
ロキシフエニルグリシン等の一般式() (nは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と一
級のアルキルアミノ基を有する化合物,2,4−
ジヒドロキシベンジルアミン,4,4′−ジヒドロ
キシベンジルアミン等の一般式() (n、mは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と二
級のアルキルアミノ基を有する化合物、アンモニ
アにフエノール類とアルデヒド類とを反応させて
得られるアンモニアレゾール等の同一分子内にフ
エノール性水酸基と一級及び二級のアルキルアミ
ノ基を有する化合物、ポリエチレンイミンにフエ
ノール類とアルデヒド類とを反応させて得られる
ポリエチレンイミン・フエノール・ホルマリン縮
合物の同一分子内にフエノール性水酸基と一級及
び二級のアルキルアミノ基を有する化合物があげ
られる。また、下記一般式() (n.mは1〜20の整数を表す。) で示されるベンゼン核の水素がアルキルアミノ基
で2個置換された化合物でもよい。 本発明において用いられるフエノール類として
は、例えばフエノール,o−クレゾール,m
−クレゾール,p−クレゾール,2,3−キシレ
ノール,2,5−キシレノール,3,5−キシレ
ノール,α−ナフトール,β−ナフトール,o−
エチルフエノール,m−エチルフエノール,p−
エチルフエノール等のアルキル置換一価フエノー
ル,カテコール,レゾルシン,ビスフエノール
A等の二価フエノール,ピロガロール,クロロ
グルシン等の三価フエノールがあげられる。これ
らは単独あるいは混合して用いることができる。 本発明において用いられるアルデヒド類として
は、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド等の脂肪族飽和アルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド等
の芳香族アルデヒド、フルフラールに代表される
複素環式アルデヒド、あるいはパラホルムアルデ
ヒド、ヘキサメチレンテトラミン等のホルムアル
デヒド誘導体等があげられる。これらは、単独或
いは混合して用いることができる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂を製造する
には、例えば次の方法で製造することができる。
まず第1段階として、アミノ基を有するフエノー
ル化合物に塩酸、硫酸等の鉱酸の存在下で80〜
120℃で亜リン酸とアルデヒド類とを反応させて
前記のアルキルアミノ基の水素原子の一部又は全
部をメチレンホスホン酸基に置換させる。次に第
2段階として、第1段階で得られた反応生成物
(この反応生成物をイミノメチレンホスホン酸誘
導体という。)とフエノール類とアルデヒド類と
を鉱酸あるいは水酸化ナトリウム、水酸カリウ
ム、アンモニア等のアルカリ化合物の存在下で30
〜200℃、好ましくは50〜130℃で縮合反応させ
る。この場合、第1段階で得られたイミノメチレ
ンホスホン酸誘導体を単離して縮合反応を行つて
もよいし、これを単離せずに直接縮合反応を行つ
てもよい。また、第2段階の縮合反応を実質的に
不溶の溶媒を加えて、懸濁系にして縮合反応を行
えば、ビーズ状の樹脂を得ることができる。仕込
量として、第1段階のアミノ基を有するフエノー
ル化合物と亜リン酸とアルデヒド類とのモル比は
1:0.9n〜1.5n:0.9n〜2n、好ましくは1:1:
1n〜1.3n:1.1〜1.5n(nはアルキルアミノ基を水
素原子の数を表す。)であり、第2段階のアルデ
ヒド類は、アミノ基を有するフエノール化合物の
0.5〜10倍モル、好ましくは5〜8倍モル、フエ
ノール類はアミノ基を有するフエノール化合物の
0.1〜5倍モル、好ましくは1〜2.5倍モルであ
る。第1段階で使用する亜リン酸として、反応に
よつて亜リン酸を発生させるような化合物(例え
ばトリエチルフオスフアイト、ジブチルフオスフ
アイト)を用いてもよい。また、前述の縮合反応
において使用される、実質的に水に不溶の溶媒と
しては、例えばヘキサン、オクタン、オクチン等
の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素、シクロヘキサ
ン、デカリン等の脂環族炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素、あるいはこれらの炭
化水素の水素原子の一部又は全部を、塩素、フツ
素、臭素で置換したジクロルエタン、ジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭素水素があげられ、これ
らは単独あるいは混合して用いられる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、単独で
使用する他に、これを活性炭、ゼオライト等の多
孔性担体に担持させて用いてもよいし、これら多
孔性担体と混合して用いてもよい。また、もちろ
ん他のイオン交換樹脂あるいはキレート性イオン
交換樹脂と混合して用いてもよい。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、ビーズ
状、粉末状、塊状、板状、膜状、環状、糸状等ど
のような形態でも用いられるが、通常はビーズ状
の樹脂が用いられる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、重金属
イオン、特にウランに対し顕著な吸着能を示すの
で、全てのウラン含有溶液、特に有利には低濃度
ウラン溶液、例えば海水、肥料用粗リン酸、ウラ
ン鉱山坑内水、ウラン製錬廃水、インプレスリー
チングの溶液等から、ウランを分離回収するため
に使用することができる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂をウラン含
有溶液と接触させると、イミノジ(メチレンホス
ホン酸)基又はイミノメチレンホスホン酸基がウ
ランと非常に安定なキレートを形成し、そのキレ
ートの安定度定数が大きく、したがつてウランは
高い吸着率及び速い吸着速度で吸着されるものと
考えられる。また、本発明のキレート性イオン交
換樹脂は、ウラン以外の有用な重金属イオン、例
えば銅、ニツケル、亜鉛、コバルト等の選択的な
分離回収にも適用可能である。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、その形
状に応じて種々の方法での使用が可能であり、例
えばカラム又は塔に充填し、これにウランその他
の重金属含有液を通液するかあるいは本発明のキ
レート性イオン交換樹脂を重金属含有溶液中に浸
漬する等の方法で用いられる。この場合、重金属
含有溶液の温度として、5℃〜95℃の間が適当
で、15℃〜50℃の間が好ましく、重金属イオンを
樹脂に接触させる時間として1分〜50時間の間が
適当で、10分〜2時間の間が好ましい。また、重
金属イオンを吸着した本発明のキレート性イオン
交換樹脂からの重金属イオンの回収は、一般市販
のキレート性イオン交換樹脂やイオン交換樹脂と
同じように、鉱酸水溶液又はアルカリ性水溶液と
接触させることにより容易に行われ、また再生さ
れた樹脂は、何回も繰り返し使用可能である。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、以上詳
述してきたように簡単な製造法で得られ、特殊重
金属捕捉効果、特にウランに対して優れた捕捉効
果を示すものである。しかも、簡単な酸処理で何
回でも再生使用可能なものであるから、実用的で
あり、今までのフエノール・アルデヒド系キレー
ト性イオン交換樹脂とは異なる新しい用途に利用
し得る新規な樹脂である。 次に、実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。なお、実施例中の%は重量%を表す。 実施例 1 チロシン1モルを亜リン2モルとを20%塩酸、
水溶液に溶液に溶解させて、撹拌をしながら加熱
還流させておいた。この状態で、37%ホルマリン
水溶液6molを1時間かかつて滴下し、から1時
間還流させながら撹拌を続けた。ついで、室温に
冷却した後、フエノール2モル、37%ホルマリン
4モルを加えて90〜95℃で3時間反応させた。反
応終了後、反応物をとり出し、粉砕し、水洗後、
110〜120℃の空気浴中で5時間加熱して粉末状の
キレート性イオン交換樹脂を得た。 実施例 2 実施例1と同様にしてチロシン1モルと亜リン
酸2モルと37%ホルマリン6モルとを反応させた
後、この溶液に40%のNaOH水溶液を加えて強
アルカリ性にした。この溶液にフエノール1.5モ
ル、ホルマリン5モルを加えて90℃で1時間加熱
すると、内容物はゲル化した。これを取り出し、
粉砕し、ホルマリンを水洗後110〜120℃の空気浴
中で5時間加熱し、粉末状のキレート性イオン交
換樹脂を得た。 実施例 3 フエノール1モル、37%ホルマリン1モル、30
%アンモニア1モルの混合物を、40℃で1時間加
熱してアンモニアレゾールを形成した。この液
に、亜リン酸2モルと濃塩酸を加え、強酸性にし
た後、実施例1と同様にしてホルマリン6モルを
加えた。その後、実施例1と同様にしてフエノー
ル2モル、ホルマリン4モルで架橋させて粉末状
のキレート性イオン交換樹脂を得た。 実施例 4 実施例1、2、3で得たキレート性イオン交換
樹脂を、あらかじめ調整した1000ppmの硝酸ウラ
ニル水溶液にそれぞれ投入して24時間振とうし
た。その後、液中の残ウラニルイオン濃度を測定
することによりウラニルイオンの樹脂吸着量を求
めた。 その結果を表1に示す。
性イオン交換樹脂に関するものである。 従来から、重金属イオンと錯体形成能のある配
位子を高分子化合物に導入したキレート性イオン
交換樹脂に関しては種々研究報告されており、そ
の中で現在、イミノジ酢酸基を有するキレート性
イオン交換樹脂、例えばDowex A−1(ダウ・
ケミカル社製)、ダイヤイオンCR−10、20(三菱
化成社製)及びユニセレツクUR−10、20、30
(ユニチカ社製)等が商品化されている。しかし、
これらの樹脂は吸着される重金属イオンの選択性
が極めて乏しく、特にウランの選択捕捉性能に問
題がある。また、ホスホン酸基を有するキレート
性イオン交換樹脂については数多くの研究がなさ
れ、ある特定の金属、例えばウランに対する選択
的な吸着能が報告されているが、製造工程が複雑
で、かつコストが高くつくこと、原料が高価であ
ること、樹脂の強度が小さいこと等の理由により
商品化はほとんどなされておらず、単にホスホン
酸基だけを有するようなキレート性イオン交換樹
脂では、ウランに対する選択的吸着能が十分では
なく、海水や肥料用粗リン酸等からのウランの分
離回収にはほとんど適用不可能であつた。例え
ば、Zh、Anal、Khin29巻、1284項、1974年には
イミノジエチレンホスホン酸型のスチレン樹脂を
製造する方法が記載されている。しかし、この方
法はイミノジエチレンホスホン酸を製造するステ
ツプが長くて複雑であり、しかも原料コストが高
いため、工業的には到底利用できないのが実情で
ある。 本発明者らは、これらの実情に鑑み、特にウラ
ンに対して優れた選択吸着能を示すキレート性イ
オン交換樹脂を容易に、しかも安価に製造するこ
とを目的として鋭意研究した結果、特定のフエノ
ール性水酸基を有する化合物のアミノ基にホスホ
ン酸を導入した化合物を樹脂化することにより、
上記の目的がすべて達成されることを見い出し、
本発明を完成した。 すなわち、本発明は、架橋構造を有するフエノ
ール・アルデヒド系樹脂において、該樹脂を構成
するフエノール類の一部が、そのベンゼン核に一
級及び/又は二級のアルキルアミノ基が導入され
ており、かつそのアルキルアミノ基のチツ素原子
に直結した水素原子の一部又は全部がメチレンホ
スホン酸基で置換されたフエノール類であり、ウ
ラニルイオンに対する吸着量が樹脂1gあたり、
少なくとも0.8ミリモルであることを特徴とする
フエノール・アルデヒド系キレート性イオン交換
樹脂である。 本発明において、フエノール・アルデヒド系樹
脂を構成するフエノール類の一部としては、例え
ば以下に示す仕込量から換算して約16〜91モル%
であることが好ましい。 本発明に用いられる同一分子内にフエノール性
水酸基と一級及び/又は二級のアルキルアミノ基
を有する化合物(以下アミノ基を有するフエノー
ル化合物という。)は、同一分子内にフエノール
性水酸基と一級及び/又は二級のアルキルアミノ
基を有するものであれば、いかなる化合物でもよ
い。そのような化合物のうち好ましい化合物とし
ては、例えばサリチルアミン,チラミン,p−ヒ
ドロキシベンジルアミン等の一般式() (nは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と一
級のアルキルアミノ基を有する化合物,チロシ
ン,o−ヒドロキシフエニルグリシン,p−ヒド
ロキシフエニルグリシン等の一般式() (nは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と一
級のアルキルアミノ基を有する化合物,2,4−
ジヒドロキシベンジルアミン,4,4′−ジヒドロ
キシベンジルアミン等の一般式() (n、mは1〜20の整数を表す。) で示される同一分子内にフエノール性水酸基と二
級のアルキルアミノ基を有する化合物、アンモニ
アにフエノール類とアルデヒド類とを反応させて
得られるアンモニアレゾール等の同一分子内にフ
エノール性水酸基と一級及び二級のアルキルアミ
ノ基を有する化合物、ポリエチレンイミンにフエ
ノール類とアルデヒド類とを反応させて得られる
ポリエチレンイミン・フエノール・ホルマリン縮
合物の同一分子内にフエノール性水酸基と一級及
び二級のアルキルアミノ基を有する化合物があげ
られる。また、下記一般式() (n.mは1〜20の整数を表す。) で示されるベンゼン核の水素がアルキルアミノ基
で2個置換された化合物でもよい。 本発明において用いられるフエノール類として
は、例えばフエノール,o−クレゾール,m
−クレゾール,p−クレゾール,2,3−キシレ
ノール,2,5−キシレノール,3,5−キシレ
ノール,α−ナフトール,β−ナフトール,o−
エチルフエノール,m−エチルフエノール,p−
エチルフエノール等のアルキル置換一価フエノー
ル,カテコール,レゾルシン,ビスフエノール
A等の二価フエノール,ピロガロール,クロロ
グルシン等の三価フエノールがあげられる。これ
らは単独あるいは混合して用いることができる。 本発明において用いられるアルデヒド類として
は、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド等の脂肪族飽和アルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド等
の芳香族アルデヒド、フルフラールに代表される
複素環式アルデヒド、あるいはパラホルムアルデ
ヒド、ヘキサメチレンテトラミン等のホルムアル
デヒド誘導体等があげられる。これらは、単独或
いは混合して用いることができる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂を製造する
には、例えば次の方法で製造することができる。
まず第1段階として、アミノ基を有するフエノー
ル化合物に塩酸、硫酸等の鉱酸の存在下で80〜
120℃で亜リン酸とアルデヒド類とを反応させて
前記のアルキルアミノ基の水素原子の一部又は全
部をメチレンホスホン酸基に置換させる。次に第
2段階として、第1段階で得られた反応生成物
(この反応生成物をイミノメチレンホスホン酸誘
導体という。)とフエノール類とアルデヒド類と
を鉱酸あるいは水酸化ナトリウム、水酸カリウ
ム、アンモニア等のアルカリ化合物の存在下で30
〜200℃、好ましくは50〜130℃で縮合反応させ
る。この場合、第1段階で得られたイミノメチレ
ンホスホン酸誘導体を単離して縮合反応を行つて
もよいし、これを単離せずに直接縮合反応を行つ
てもよい。また、第2段階の縮合反応を実質的に
不溶の溶媒を加えて、懸濁系にして縮合反応を行
えば、ビーズ状の樹脂を得ることができる。仕込
量として、第1段階のアミノ基を有するフエノー
ル化合物と亜リン酸とアルデヒド類とのモル比は
1:0.9n〜1.5n:0.9n〜2n、好ましくは1:1:
1n〜1.3n:1.1〜1.5n(nはアルキルアミノ基を水
素原子の数を表す。)であり、第2段階のアルデ
ヒド類は、アミノ基を有するフエノール化合物の
0.5〜10倍モル、好ましくは5〜8倍モル、フエ
ノール類はアミノ基を有するフエノール化合物の
0.1〜5倍モル、好ましくは1〜2.5倍モルであ
る。第1段階で使用する亜リン酸として、反応に
よつて亜リン酸を発生させるような化合物(例え
ばトリエチルフオスフアイト、ジブチルフオスフ
アイト)を用いてもよい。また、前述の縮合反応
において使用される、実質的に水に不溶の溶媒と
しては、例えばヘキサン、オクタン、オクチン等
の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素、シクロヘキサ
ン、デカリン等の脂環族炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素、あるいはこれらの炭
化水素の水素原子の一部又は全部を、塩素、フツ
素、臭素で置換したジクロルエタン、ジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭素水素があげられ、これ
らは単独あるいは混合して用いられる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、単独で
使用する他に、これを活性炭、ゼオライト等の多
孔性担体に担持させて用いてもよいし、これら多
孔性担体と混合して用いてもよい。また、もちろ
ん他のイオン交換樹脂あるいはキレート性イオン
交換樹脂と混合して用いてもよい。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、ビーズ
状、粉末状、塊状、板状、膜状、環状、糸状等ど
のような形態でも用いられるが、通常はビーズ状
の樹脂が用いられる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、重金属
イオン、特にウランに対し顕著な吸着能を示すの
で、全てのウラン含有溶液、特に有利には低濃度
ウラン溶液、例えば海水、肥料用粗リン酸、ウラ
ン鉱山坑内水、ウラン製錬廃水、インプレスリー
チングの溶液等から、ウランを分離回収するため
に使用することができる。 本発明のキレート性イオン交換樹脂をウラン含
有溶液と接触させると、イミノジ(メチレンホス
ホン酸)基又はイミノメチレンホスホン酸基がウ
ランと非常に安定なキレートを形成し、そのキレ
ートの安定度定数が大きく、したがつてウランは
高い吸着率及び速い吸着速度で吸着されるものと
考えられる。また、本発明のキレート性イオン交
換樹脂は、ウラン以外の有用な重金属イオン、例
えば銅、ニツケル、亜鉛、コバルト等の選択的な
分離回収にも適用可能である。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、その形
状に応じて種々の方法での使用が可能であり、例
えばカラム又は塔に充填し、これにウランその他
の重金属含有液を通液するかあるいは本発明のキ
レート性イオン交換樹脂を重金属含有溶液中に浸
漬する等の方法で用いられる。この場合、重金属
含有溶液の温度として、5℃〜95℃の間が適当
で、15℃〜50℃の間が好ましく、重金属イオンを
樹脂に接触させる時間として1分〜50時間の間が
適当で、10分〜2時間の間が好ましい。また、重
金属イオンを吸着した本発明のキレート性イオン
交換樹脂からの重金属イオンの回収は、一般市販
のキレート性イオン交換樹脂やイオン交換樹脂と
同じように、鉱酸水溶液又はアルカリ性水溶液と
接触させることにより容易に行われ、また再生さ
れた樹脂は、何回も繰り返し使用可能である。 本発明のキレート性イオン交換樹脂は、以上詳
述してきたように簡単な製造法で得られ、特殊重
金属捕捉効果、特にウランに対して優れた捕捉効
果を示すものである。しかも、簡単な酸処理で何
回でも再生使用可能なものであるから、実用的で
あり、今までのフエノール・アルデヒド系キレー
ト性イオン交換樹脂とは異なる新しい用途に利用
し得る新規な樹脂である。 次に、実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。なお、実施例中の%は重量%を表す。 実施例 1 チロシン1モルを亜リン2モルとを20%塩酸、
水溶液に溶液に溶解させて、撹拌をしながら加熱
還流させておいた。この状態で、37%ホルマリン
水溶液6molを1時間かかつて滴下し、から1時
間還流させながら撹拌を続けた。ついで、室温に
冷却した後、フエノール2モル、37%ホルマリン
4モルを加えて90〜95℃で3時間反応させた。反
応終了後、反応物をとり出し、粉砕し、水洗後、
110〜120℃の空気浴中で5時間加熱して粉末状の
キレート性イオン交換樹脂を得た。 実施例 2 実施例1と同様にしてチロシン1モルと亜リン
酸2モルと37%ホルマリン6モルとを反応させた
後、この溶液に40%のNaOH水溶液を加えて強
アルカリ性にした。この溶液にフエノール1.5モ
ル、ホルマリン5モルを加えて90℃で1時間加熱
すると、内容物はゲル化した。これを取り出し、
粉砕し、ホルマリンを水洗後110〜120℃の空気浴
中で5時間加熱し、粉末状のキレート性イオン交
換樹脂を得た。 実施例 3 フエノール1モル、37%ホルマリン1モル、30
%アンモニア1モルの混合物を、40℃で1時間加
熱してアンモニアレゾールを形成した。この液
に、亜リン酸2モルと濃塩酸を加え、強酸性にし
た後、実施例1と同様にしてホルマリン6モルを
加えた。その後、実施例1と同様にしてフエノー
ル2モル、ホルマリン4モルで架橋させて粉末状
のキレート性イオン交換樹脂を得た。 実施例 4 実施例1、2、3で得たキレート性イオン交換
樹脂を、あらかじめ調整した1000ppmの硝酸ウラ
ニル水溶液にそれぞれ投入して24時間振とうし
た。その後、液中の残ウラニルイオン濃度を測定
することによりウラニルイオンの樹脂吸着量を求
めた。 その結果を表1に示す。
【表】
実施例 5
実施例2と同様に、チロシン1モルと亜リン酸
2モルと37%ホルマリン6モルとを反応させ、さ
らに加熱ソーダを加えてアルカリ性にした。この
液にレゾルシン1.5モル、37%ホルマリン5モル
を加え、さらに撹拌下n−パラフインを加えた。
次いで撹拌を続けながら60℃で1時間、20℃で1
時間、90℃で1時間それぞれ加熱すると、内容物
は粒状に固化を始めた。しかる後、オートクレー
プに内容物をうつし、120℃で5時間反応させて
ゲル化を完了させた。得られた粒状の樹脂をロ過
により単離し、風乾、水洗後、1NH2SO4溶液に
浸漬し、樹脂をNa型からH型に変換させた。そ
の後、この樹脂をロ別すると、ビーズ状のキレー
ト性イオン交換樹脂が得られた。このイオン交換
樹脂を実施例4と同様にしてウラニルイオンの吸
着量を求めたところ、1.2ミリモル/g樹脂であ
つた。 参考例 1 実施例5で得たキレート性イオン交換樹脂15c.c.
をカラムにつめ、リン酸でPH1に調整した
100ppmのUO2 2+を含有した液20を、空間速度
51/hrで通液した。次いで、水洗後8Mの硫酸水
溶液150c.c.を空間速度11/hrで通液し、吸着され
ているウランを溶離した。回収ウラン量は、通液
したリン酸中のウランの85%であつた。 参考例 2 実施例5で得たキレート性イオン交換樹脂100
mgに海水1(ウラン含量3μg)を加え、室温
で24時間振とうした。この樹脂に吸着されたウラ
ン量を分析した結果、2.5μgのウランが吸着され
ており、吸着率は83%であつた。
2モルと37%ホルマリン6モルとを反応させ、さ
らに加熱ソーダを加えてアルカリ性にした。この
液にレゾルシン1.5モル、37%ホルマリン5モル
を加え、さらに撹拌下n−パラフインを加えた。
次いで撹拌を続けながら60℃で1時間、20℃で1
時間、90℃で1時間それぞれ加熱すると、内容物
は粒状に固化を始めた。しかる後、オートクレー
プに内容物をうつし、120℃で5時間反応させて
ゲル化を完了させた。得られた粒状の樹脂をロ過
により単離し、風乾、水洗後、1NH2SO4溶液に
浸漬し、樹脂をNa型からH型に変換させた。そ
の後、この樹脂をロ別すると、ビーズ状のキレー
ト性イオン交換樹脂が得られた。このイオン交換
樹脂を実施例4と同様にしてウラニルイオンの吸
着量を求めたところ、1.2ミリモル/g樹脂であ
つた。 参考例 1 実施例5で得たキレート性イオン交換樹脂15c.c.
をカラムにつめ、リン酸でPH1に調整した
100ppmのUO2 2+を含有した液20を、空間速度
51/hrで通液した。次いで、水洗後8Mの硫酸水
溶液150c.c.を空間速度11/hrで通液し、吸着され
ているウランを溶離した。回収ウラン量は、通液
したリン酸中のウランの85%であつた。 参考例 2 実施例5で得たキレート性イオン交換樹脂100
mgに海水1(ウラン含量3μg)を加え、室温
で24時間振とうした。この樹脂に吸着されたウラ
ン量を分析した結果、2.5μgのウランが吸着され
ており、吸着率は83%であつた。
Claims (1)
- 1 架橋構造を有するフエノール・アルデヒド系
樹脂において、該樹脂を構成するフエノール類の
一部が、そのベンゼン核に一級及び/又は二級の
アルキルアミノ基が導入されており、そのアルキ
ルアミノ基のチツ素原子に直結した水素原子の一
部又は全部がメチレンホスホン酸基で置換された
フエノール類であり、ウラニルイオンに対する吸
着量が樹脂1gあたり、少なくとも0.8ミリモル
であることを特徴とするフエノール・アルデヒド
系キレート性イオン交換樹脂。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5139485A JPS6186953A (ja) | 1985-03-14 | 1985-03-14 | フエノ−ル・アルデヒド系キレ−ト性イオン交換樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5139485A JPS6186953A (ja) | 1985-03-14 | 1985-03-14 | フエノ−ル・アルデヒド系キレ−ト性イオン交換樹脂 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55036358A Division JPS6051491B2 (ja) | 1980-03-21 | 1980-03-22 | フェノ−ル・アルデヒド系・キレ−ト樹脂の製造法及び吸着処理法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6186953A JPS6186953A (ja) | 1986-05-02 |
| JPH0349615B2 true JPH0349615B2 (ja) | 1991-07-30 |
Family
ID=12885718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5139485A Granted JPS6186953A (ja) | 1985-03-14 | 1985-03-14 | フエノ−ル・アルデヒド系キレ−ト性イオン交換樹脂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6186953A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2003228206A1 (en) * | 2002-06-21 | 2004-01-06 | Lynntech, Inc. | Ion exchange materials for use in a bi-213 generator |
| JP5424205B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-02-26 | 国立大学法人佐賀大学 | ポリマー、その製造方法及び貴金属回収方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5536358A (en) * | 1978-09-06 | 1980-03-13 | Murata Machinery Ltd | Apparatus for automatically exchanging cylinder shaft rotation to left and right direction of dobby machine |
| JPS6051491B2 (ja) * | 1980-03-22 | 1985-11-14 | ユニチカ株式会社 | フェノ−ル・アルデヒド系・キレ−ト樹脂の製造法及び吸着処理法 |
| JPS6051491A (ja) * | 1983-08-29 | 1985-03-22 | Toshiba Corp | 直流ブラシレスモ−タ駆動装置 |
-
1985
- 1985-03-14 JP JP5139485A patent/JPS6186953A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6186953A (ja) | 1986-05-02 |
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