JPH0411024A - 炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法 - Google Patents

炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法

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JPH0411024A
JPH0411024A JP11462490A JP11462490A JPH0411024A JP H0411024 A JPH0411024 A JP H0411024A JP 11462490 A JP11462490 A JP 11462490A JP 11462490 A JP11462490 A JP 11462490A JP H0411024 A JPH0411024 A JP H0411024A
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JP
Japan
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pitch
mesophase
mesoface
fibers
spinning
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JP11462490A
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Kenji Kazuma
謙二 数馬
Kiyotoshi Mase
間瀬 清年
Masaharu Yamamoto
雅晴 山本
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高性能炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法に関す
る。更に詳しくは、本発明はメソフェース含有ピッチか
らメンフェースピッチを分離し。
これを固化させずに直接紡糸する高性能炭素繊維及び黒
鉛繊維の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車、航空機その他の各種産業分野にわたって
、軽量、高強度、高弾性率等を有する高性能素材の開発
が要望されており、か−る観点から炭素繊維(黒鉛繊維
を含む)が注目されている。
現在市販の炭素繊維は依然としてポリアクリロニトリル
を原料とするPAN系炭素炭素繊維流であるが、石炭又
は石油系ピッチ類を原料とするピッチ系炭素繊維も原料
が安価で、炭化工程での歩留りが高く、弾性率の高い繊
維が得られるなどの利点から重要視され、活発な開発研
究が行なわれている。
ピッチ系炭素繊維は、炭素質ピッチを先ず紡糸原料とし
て好ましい状態に調整しく紡糸用ピッチ)。
次に溶融紡糸して繊維状に転換した後、不融化及び炭化
することによって得られる。また、光学的等方性のピッ
チ(すなわち非メソフェースピッチ)から得られる炭素
繊維は1強度1弾性率ともに低いが、光学的等方性ピッ
チを熱処理して得られる光学的異方性ピッチ(すなわち
メソフェースピッチ)からは、高性能炭素繊維が得られ
るので、メソフェースピッチからなる紡糸用ピッチは非
常に重要である。
そのため、メソフェースピッチの製造に関しては、数多
くの提案がなされているが、タール、市販の光学的等方
性ピッチ等を加熱処理するという通常の方法では、メソ
フェース含有量を100%に近づけると軟化点が上昇し
、紡糸性が悪化して高性能の炭素繊維が得られなくなる
し、逆に軟化点を抑えるとピッチ中の非メソフェース成
分の量が増大して不均質になり、やはり紡糸性が悪化す
ると共に、高性能の炭素繊維は得られない。
また、このようにして得られたメソフェースピッチは、
通常熱処理反応器から取り出された後、−旦常温に戻し
て固化し保存された後、紡糸時に再度溶融され紡糸処理
に付されていた。従って、メソフェースピッチは、固化
/再溶解により酸化、熱分解ガスの発生、メソフェース
組織の変化などをきたすという問題点を有し、更に再度
の加熱溶解によるエネルギー損失も無視できない。
この点を解決するために、炭素質ピッチ(ピッチ又はそ
の前駆体物質)を溶液又は溶融状態で熱処理した後、固
化させることなく溶融紡糸する方法(特開昭59−17
3309号公報)が提案されている。
しかし、ピッチを熱処理後、そのまま固化させずに溶融
紡糸すると、固化/再溶解による前述の欠点は解消され
るものの、前記の紡糸性が悪いという問題点は、依然と
して残っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記したように、従来のメソフェースピッチからの炭素
繊維及び黒鉛繊維の製造においては、紡糸性の良好なメ
ンフェースピッチを得ることが難しく、そのため高性能
の炭素繊維及び黒鉛繊維が得られにくいということに加
え、該ピッチの固化保存時ないし再溶解時の品質劣化や
エネルギー損失という問題点がある。
従って、本発明の目的は、このような問題点を克服した
、すなわち、紡糸性及び糸物性が改善され、しかもメソ
フェースピッチの性能劣化等を回避した炭素繊維及び黒
鉛繊維の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、炭素質ピッチから製造されたメソフェ
ース含有ピッチを、メソフェース成分と非メソフェース
成分とに分離し、分離されたメソフェースピッチを固化
させることなく溶融状態のまま直接紡糸し、炭化し、更
に場合により黒鉛化することを特徴とする炭素繊維及び
黒鉛繊維の製造方法が提供される。
すなわち、本発明の炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法は
、炭素質ピッチから製造されたメソフェース含有ピッチ
を、メソフェース成分と非メソフェース成分とに分離す
るメソフェースピッチ分離処理に付した後、得られたメ
ンフェースピッチを。
固化させることなく溶融状態のまま直接紡糸することを
特徴とするが、このような構成としたことから、紡糸に
適正なメソフェースピッチが形成されると共に、メソフ
ェースピッチの固化/再溶解による酸化、熱分解ガス発
生、メンフェース組織変化等が防止されるので、紡糸性
及び糸物性が著しく改善されたものとなるし、またメソ
フェースピッチの再溶解エネルギーも節減される。
なお、本発明でいうメソフェースピッチ(すなわち光学
的異方性ピッチ)とは、常温で固化したピッチ塊の断面
を研摩し、反射型偏光顕微鏡で直交ニコルを回転して光
輝が認められるピッチ、すなわち実質的に光学的異方性
相(本明細書ではメソフェース成分という)が大部分で
あるピッチを意味し、光輝が認められず実質的に光学的
等方性相(本明細書では非メソフェース成分という)か
らなるピッチについては、本明細書では非メソフェース
ピッチ(光学的等方性ピッチ)と呼称する。従って、本
明細書におけるメンフェースピッチには、純粋なメソフ
ェースピッチのみならず、メンフェースピッチの中に非
メソフェース成分が球状又は不定形の島状に包含されて
いる場合も含まれる。
これとは逆に、非メソフェースピッチには、少量のメソ
フェース成分を包含するものも含まれる。
また、メソフェースピッチにはキノリン又はピリジンに
不溶なものとキノリン又はピリジンに可溶な成分を多く
含むものとの二種類があり、本明細書でいうメソフェー
スピッチは主として、後者をいう。
なお、本発明でいうメソフェース含有量とは、試料を偏
光顕微鏡で直交ニコル下で観察写真撮影して、試料中の
メンフェース成分の占める面積割合を測定することによ
り求めたものである。なお本発明でいうピッチの軟化点
とは、ピッチの固−液転移温度をいうが、差動走査型熱
量計を用い、ピッチが融解又は凝固するときの潜熱の吸
収又は放出がピークを示す温度から求めたものである。
この温度は他のリングアンドボール法、微量融点法など
で測定したものと±10℃の範囲で一致する。
以下、本発明の炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法につい
て詳細に説明する。
(1)炭素質ピッチ 本発明で用いるメソフェース含有ピッチ製造用の炭素質
ピッチとしては、公知の出発原料、いわゆる重質炭化水
素油、タール又はピッチを使用することができる。例え
ば、石油系の各種重質油、熱分解タール、接触分解残渣
油、石炭の乾留によって得られる重質油、タール、ピッ
チあるいは芳香族炭化水素類などを出発原料として挙げ
ることができ、特に好適なものとして石油の接触分解残
渣油が挙げられる。これらは必要な場合には、濾過、蒸
留、溶剤抽出等の予備処理を施した上で使用される。更
に、製造されるメソフェースピッチの品質を安定させる
ため、既に少量のメンフェースピッチを含む炭素質ピッ
チを原料として使用することもできる。
(2)メソフェース含有ピッチの製造 メソフェース含有ピッチは炭素質ピッチを原料として製
造され、その製造方法が特定されるものではない。例え
ば、炭素質ピッチを熱分解重縮合反応によってメソ化反
応(メソフェースを生成させる反応と定義する)を行な
わせる熱処理工程によって製造することもできる。なお
熱分解重縮合反応とは、重質炭化水素の熱分解反応と重
縮合反応とが、ともに主反応として併列的に起ることに
より、ピッチ成分分子の化学構造を変化させる反応を意
味し、この反応の結果、パラフィン鎖構造の切断、脱水
素、閉環、重縮合による多環縮合芳香族の平面構造の発
達等が進行するものである。
この反応のために、炭素質ピッチは約380〜約460
℃、好ましくは400〜430℃で熱処理される。反応
温度が約460℃を超過すると、原料中の未反応物の揮
発が増大し、炭素質ピッチの軟化点も高くなり且つコー
キングを発生し易くなるので不適当であり、逆に約38
0℃未満では、反応に長時間を要し好ましくない。
熱処理工程では、局部過熱を防ぎ、均一に反応させるた
めに、撹拌が行なわれるが、更に、熱分解の結果、生成
した低分子量の物質を速やかに除くため、減圧下におい
て、又は必要な場合には、不活性ガスを反応器中へ吹き
込みながら行なうことができる。この場合、不活性ガス
としては、窒素、水蒸気、炭酸ガス、軽質炭化水素ガス
、又はこれらの混合ガス等、反応温度でピッチとの化学
反応性が充分小さいものを使用することができる。
これらの不活性ガスは、吹込み前に予熱しておくことが
、反応温度を下げることがないため好ましい。
この熱処理工程においては、低分子量分解生成物や未反
応物を実質1除いた生成ピッチ中にメンフェース成分が
約30〜約80%、好ましくは約380〜約70%含有
されるような状態になったとき、中止し、次のメンフェ
ースピッチ分離工程へ移送するのが好ましい。と言うの
は、メソフェースピッチ分離工程で低軟化点の均質なメ
ソフェースピッチを高収率で得るためには、生成ピッチ
中のメソフェース成分の含有量が約20〜約80%且つ
軟化点が260℃以下でピッチ収率が高いものが好まし
いためである。生成ピッチ中のメンフェース成分が20
%未満のものでは、次の分離工程でのメソフェースピッ
チの収率が極めて小さく、逆にメソフェース成分を80
%より大きいものにしたり、軟化点が260℃より高い
ものにしたりすると、分離工程での分離性が悪くなって
高濃度のメソフェースピッチが得られず、取得メンフェ
ースピッチの軟化点が高いものとなる。この工程で得ら
れるメソフェース含有ピッチとしては、メソフェース成
分の大部分又は実質的に全てが直径500μm以下、好
ましくは300μ腸以下の球状の状態であるものが適切
である。
(3)メソフェースピッチの分離 本発明においては、炭素質ピッチから製造されたメソフ
ェース含有ピッチは、次のメソフェースピッチ分離工程
に送られ、ここでメソフェース成分と非メソフェース成
分とに分離される。このメソフェースピッチと非メソフ
ェースピッチを分離するための方法としては、公知の種
々の固液分離法が適宜採用されるが、特に比重差を利用
する分離法(参考:特公昭61−38755号、特開昭
58−180585号、特開昭60−34619号各公
報多分採用するのが好ましく、とりわけ工業生産におい
ては、その中でも遠心分離法を採用するのが好ましい。
遠心分離法は、メソフェース含有ピッチに、その溶融状
態で、遠心分離操作を加えることにより。
メソフェース成分は非メソフェース成分よりも比重が大
きいために迅速に沈降し、合体成長しつつ下層(遠心力
方向の層)へ集積し、メソフェース成分が約80%以上
で連続相を成し、その中にわずかに非メソフェース成分
を島状または微小な球状体の形で包含するメソフェース
ピッチが下層となり、一方上層は非メソフェース成分が
大部分で、その中にメソフェース成分が微小な球状体で
分散している形態の非メソフェースピッチとなり、しか
もこの上層と下層との界面が明瞭であって、しかも上層
と下層の溶融状、態での比重が大きく異ることを利用し
て、下層を上層より分離して取出し、メソフェースピッ
チと非メソフェースピッチとを分離する方法である。な
お、遠心分離操作とは、流体に高速回転作用を与え、流
体中のより比重の大きい相を下層(遠心力の方向)へ集
め、これを分離する処理操作であり、その実施態様の一
つとしていわゆる遠心分離機による操作、特に連続的に
重相と軽相を分離排出する連続型遠心分111機などが
有利に使用される。
遠心分離操作における温度は遠心力の大きさにもよるが
、メソフェース含有ピッチの軟化点以上の温度で、好ま
しくは280℃〜400℃、さらに好ましくは320℃
〜380℃の範囲である。この範囲内の所定の一定温度
でもよく、また必らずしも一定温度でなくてもよい。
この工程では、メソフェース成分の多くの部分を遠心力
方向へ沈積させ合体せしめることが主目的であり、熱分
解および重縮合反応はできるだけ避ける必要がある。従
って400℃以上の温度は好ましくないし、また必要以
上の温度は遠心分離装置の長時間の連続運転を難しくす
るが、上述の温度では、その問題もない、また上述の範
囲よりも低温ではピッチの、特にメソフェースピッチの
粘度が大きいため、非メソフェース成分がメソフェース
成分と共に下層のメソフェースピッチ中に共沈し、長時
間の且つ非常に大きい遠心力加速度を与えても分離が難
しくなる。
また、該遠心分離操作の遠心力は、如何なる値であって
もよいが、メソフェース成分(重相)と非メソフェース
成分(軽相)とを、滞留時間を短かくして、効率的に短
時間で分離するために、好ましくは1 、0OOG以上
、特に10,000〜40,0OOGの範囲を採用する
ことができる。なお、50,0OOG以上では装置面の
制約がある。
本工程からメンフェース成分の含有量が90%以上、特
に95%以上のメンフェースピッチが、短時間に、経済
的に得られる。
また、炭素質ピッチの熱処理によってメソフェス含有ピ
ッチを製造する場合には、本工程で分離された非メソフ
ェースピッチは、再度の熱処理を加えることによって、
メソフェース含有ピッチに転化することができるので、
好ましい態様においては、この非メソフェースピッチは
特定時点で前記熱処理工程に循環される。この非メソフ
ェースピッチの循環により、該非メソフェースピッチは
再度熱処理を受け、最終的なピッチの取率を向上させる
なお、本発明においては、メソフェースピッチ分離工程
の直後に、適当な仕上げ熱処理工程を加えることも可能
である。すなわち、前記分離工程で特に短い滞留時間を
用いて、軟化点は充分低いが、メソフェース成分の含有
量が約80%〜90%と、やや不充分なメソフェースピ
ッチを製造し、次にこれを300℃〜430℃の温度で
熱重質化反応処理を加えて、メソフェースピッチの特性
が狭い品質管理限界内に入るように調節する方法を採用
することもできる。メソフェース成分を80〜90%含
有するメソフェースピッチは非メソフェース成分を10
〜20%含有しているが、この非メソフェース成分は更
に熱重質化反応処理を少し加えることによって減少し、
また軟化点も次第に上昇することが分かっているので、
適度に調節された温度と処理時間で、分離後のピッチを
熱重質化することによって、メソフェース成分の含有量
を90%以上、好ましくは95%以上に調節することが
できる。
また、本発明においては、メソフェースピッチ分離工程
の後に、キノリンネ溶成分除去あるいはn−へブタン可
溶成分除去のための溶剤抽出工程等や軽質分除去のため
の非酸化性ガス吹込み処理又は/及び真空脱気処理工程
等を設けることもできるし、また前記仕上げ熱処理工程
を設けた場合には、その直後にピッチの軟化点の過上昇
を調節するための軽度の水素化処理工程を設けることも
できる。
本発明においては、メソフェースピッチ分離工程で分離
されたメソフェースピッチ(又は前記仕上げ熱処理等を
付した場合には仕上げ熱処理等を受けたメソフェースピ
ッチ)は、例えば貯槽に送られ、そこで軟化点以上に加
熱保温されて、溶融状態に保たれる。この場合、ピッチ
は撹拌しておくのが好ましい。
(4)紡糸 溶融状態を保たれたメソフェースピッチは、所望により
濾過処理で固形分を除いた後、直接公知の方法によって
紡糸することができる。このような方法は、例えば、直
径0.1mm〜0.5m−の紡糸口を1〜2,000ケ
有する紡糸口金を下方に有する金属製紡糸容器にピッチ
を張り込み、不活性ガス雰囲気で280〜370℃の間
の一定の温度にピッチを保持し、溶融状態に保って不活
性ガスの圧力を数100+u+Hgに上昇せしめて口金
から溶融ピッチを押し出し、温度及び雰囲気を制御しつ
つ流下したピッチ繊維を、高速で回転するボビンに巻き
取るものである。
また、紡糸口金から紡糸したピッチ繊維を集束させて気
流で引取りつつ、下方の集積ケースの中にケンス状に集
積する方法を採用することもできる。この場合、紡糸容
器へのピッチの供給を、予め溶融したピッチをギアポン
プ等により加圧供給することによって連続的に紡糸する
ことが可能である。更に、上記方法において1口金の近
傍で、一定の温度に制御され高速で下降するガスを用い
て、ピッチ繊維を延伸しつつ引取り、下方のベルトコン
ベア上に長繊維を作る方法も用いることができる。
更に、周壁に紡糸口金を有する円筒状の紡糸容器を高速
で回転させ、これに溶融ピッチを連続的に供給し、円筒
紡糸器の周壁より遠心力によってピッチを押し出し、回
転の作用によって延伸されるピッチ繊維を集積するよう
な紡糸方法を採用することもできる。
(5)集束剤(油剤)の付与 溶融紡糸したピッチ繊維は、エアサッカーを通して集束
しつつオイリングローラ−に導き、集束剤(油剤)をつ
けて更に集束する。
この場合の集束剤としては、例えばエチルアルコール、
イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、ブ
チルアルコール等のアルコール類又は粘度3〜300c
st、(30℃)のジメチルシリコン油、メチルフェニ
ルシリコン油等をシリコン油又はパラフィン油等の溶剤
で希釈したもの、又は乳化剤を入れて水に分散させたも
の;同様にグラファイト又はポリエチレングリコールや
ヒンダードエステル類を分散させたもの;その他通常の
繊維2例えばポリエステル繊維に使用される各種油剤の
内ピッチ繊維をおかさないものを使用することができる
集束剤をピッチ繊維に付与する方法としては、0字型の
ガイドに通して付与する方法、オイリングローラ−法、
スプレー法等の従来公知の付与方法を採用することがで
きる。
また、集束剤の付与は、紡糸工程から不融化工程の間の
何れにおいても行なえるが、脆弱なピッチ繊維を安定に
取扱うためには、紡糸口金と巻取機の間で行なうのが好
ましい。
集束剤の繊維への付着量は、通常0.O1〜10重量算
であり、好ましくは0.05〜5重量2である。
(6)ピッチ繊維の不融化 前記集束剤が付与され、集束されたピッチ繊維は、公知
の方法によって不融化される。不融化工程の温度は15
0℃〜400℃、好ましくは200℃〜350℃の範囲
でステップ状又は徐々に昇温しで、通常は10分〜5時
間処理する。処理時間は不融化の反応が充分に均一に進
むように1日〜3日という長時間行なうことも差支えな
い。
不融化は、空気、酸素、空気と酸素若しくは窒素との混
合ガス又はNO2、オゾン、ハロゲン等の酸化剤を含ん
だ混合ガス等を使用して行なうことができる。
(7)炭化及び黒鉛化 次に、この不融性となった炭素質ピッチ繊維を、化学的
に不活性なアルゴンガス又は窒素ガス等の雰囲気中で、
500〜1 、000℃まで昇温しで予備炭化した後、
 1,000〜2 、000℃の範囲の温度まで昇温し
で炭化することによって炭素繊維が得られ、2.000
−3,000℃の範囲内の温度まで昇温しで、黒鉛化処
理まで進めて、黒鉛繊維が得られる。
本発明においては、この炭化及び黒鉛化の方法の詳細に
ついて、特に限定するものではなく、般公知の方法を用
いることができる。
また、不融化、炭化、黒鉛化処理の間、炉壁、炉底との
こすれ傷の発生を防止し、糸の収縮変形等を避け、ある
いは、外観の良い物性の高い炭素繊維、黒鉛繊維を得る
などの目的のために、集束剤をつけた繊維束を処理する
際、繊維束に荷重又は張力をかけておくことが好ましい
〔発明の効果〕
本発明の炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法は、炭素質ピ
ッチから製造されたメンフェース含有ピッチをメソフェ
ース成分と非メソフェース成分とに分離するメソフェー
スピッチ分離処理に付した後、得られたメソフェースピ
ッチを固化させることなく溶融状態のまま直接紡糸する
という構成としたことから。
(イ)メンフェースピッチ分離処理により、紡糸に適正
なメソフェースピッチの形成が可能となる、 (ロ)そのため、紡糸性及び糸物性が改善される。
(ハ)固化/再溶解による酸化、熱分解ガスの発生。
メソフェース組織変化が回避され、再溶解エネルギーが
節減される。
という卓越した効果を奏し、その結果本発明によると、
糸質の良好な高強度、高弾性率の炭素繊維及び黒鉛繊維
を安定的に製造することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、も
ちろん本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
実施例 石油の接触分解で副生ずる残渣油を、常圧に換算して4
50℃まで減圧蒸留し、更に得られたタールを100℃
において10,0OOGで遠心分離し、更に静電集塵装
置、濾過装置にかけて、タール中の触媒微粒子、固形炭
素分など固形分を除去して得たタールを出発原料とした
固形分除去後の原料タールを予熱器で350℃に加熱後
、直径40c+++、内容量15oQの撹拌機付熱処理
反応器(外周部加熱ヒーター付き)に100kg張込ん
だ。反応器の底部から窒素ガスを吹込みながら、415
℃に保って4時間熱処理し、メソフェース成分の含有量
50%のメソフェース含有ピッチを得た。
そのピッチ収率は33重量%であった。
反応器での熱処理反応終了後、直ちに反応器の底部から
メンフェース含有ピッチの抜出しを開始し、メソフェー
ス含有ピッチタンクへ送り出した。
上記熱処理で製造されたメンフェース含有ピッチは、軟
化点が233℃であり、キノリンネ溶分を16.9重量
%含有しており、370°Cの溶融状態の粘度は2.7
ポイズを示した。
上記メソフェース含有ピッチタンク内のピッチを溶融状
態のまま円筒型連続遠心分離装置へ送り、ローター温度
を350℃に制御しつつ、遠心力10,000Gで連続
的に溶融状態のメソフェースピッ、チ(Aピッチ)と非
メソフェースピッチ(■ピッチ)に分離した。分離後の
Iピッチは、熱処理反応器原料として全量再度循環注入
した。
上述の遠心分離条件で、Aピッチの収率は約49重量≦
であった。Aピッチの軟化点は約264℃、キノリンネ
溶分29.3〜30.1重量%、メンフェース成分の含
有量は約98%であった。
次に、得られたAピッチを溶融状態のまま直接、直径0
.3−一のノズルを有する紡糸器に供し、温度355℃
、約200mm1(Hの窒素圧で押し出して、ノズル下
部に設けた高速に回転するボビンに巻き取り、約500
11/分の引き取り速度で紡糸したところ、その糸切れ
頻度は1時間に1回以下の低頻度であり、紡糸ノズルで
の経時的な圧力損失の増加もほとんど見られず、紡糸性
は極めて良好であった。
次いで、紡糸したピッチ繊維を、酸素雰囲気下で230
℃で1時間放置して不融化し、次にN2ガス中で25℃
/分の昇温速度で1 、500℃まで加熱して放冷し、
炭素繊維を得た。更に、この炭素繊維の一部を、アルゴ
ン気流中で1,100℃までは50℃/分の昇温速度で
、1,100℃からは100℃/分の昇温速度で、2.
400℃まで加熱し、放冷して黒鉛繊維を得た。
炭素繊維の特性は繊維径、引張り強度、引張り弾性率の
それぞれが10.0pm、3 、3GPa、260GP
aであり、黒鉛繊維の特性は繊維径、引張り強度、引張
り弾性率のそれぞれが9.7【、3 、8GPa、59
0GPaであった。
比較例 実施例と同様の熱処理反応で、反応時間のみを10時間
に増加して熱処理し、メソフェース成分の含有量が98
%、軟化点が約328℃、キノリンネ溶分が65重量%
のメソフェース含有ピッチを得た。
このピッチを1kgとり、メンフェース成分と非メソフ
ェース成分を分離せずに、実施例と同様の方法で紡糸(
ただし紡糸温度420℃で)したところ、糸切れ頻度は
10分間に3〜5回と多く、紡糸性は悪かった。
このピッチ繊維を、実施例と同様の方法で不融化処理、
炭化及び黒鉛化処理して炭素繊維及び黒鉛繊維を製造し
たところ、炭素繊維の特性は繊維径、引張り強度、引張
り弾性率のそれぞれが10.0μs、2.2GPa、2
50GPa、黒鉛繊維の特性は繊維径、引張り強度、引
張り弾性率のそれぞれが9.71.2 、3GPa、5
30GPaであり、糸物性は実施例に比し悪かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素質ピッチから製造されたメソフェース含有ピ
    ッチを、メソフェース成分と非メソフェース成分とに分
    離し、分離されたメソフェースピッチを固化させること
    なく溶融状態のまま直接紡糸し、炭化し、更に場合によ
    り黒鉛化することを特徴とする炭素繊維及び黒鉛繊維の
    製造方法。
JP11462490A 1990-04-28 1990-04-28 炭素繊維及び黒鉛繊維の製造方法 Pending JPH0411024A (ja)

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