JPS5988923A - 炭素繊維の製造方法 - Google Patents
炭素繊維の製造方法Info
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- JPS5988923A JPS5988923A JP19745082A JP19745082A JPS5988923A JP S5988923 A JPS5988923 A JP S5988923A JP 19745082 A JP19745082 A JP 19745082A JP 19745082 A JP19745082 A JP 19745082A JP S5988923 A JPS5988923 A JP S5988923A
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- Japan
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- spinning
- carbon fiber
- hydrogenated
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- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、炭素繊維の新規表製造法、さらに詳しくいえ
ばピッチを原料として高強度の炭素繊維を効率よく製造
するだめの改良方法に関するものである。
ばピッチを原料として高強度の炭素繊維を効率よく製造
するだめの改良方法に関するものである。
炭素繊維は、それが有する断熱性、耐熱性、耐薬品性、
剛性、導電性などを利用して、断熱材、シール材、電気
機械部品、構造部材、摩擦材料、炭素電極などとして広
く使用される材料である。
剛性、導電性などを利用して、断熱材、シール材、電気
機械部品、構造部材、摩擦材料、炭素電極などとして広
く使用される材料である。
この炭素繊維の代表的な製造方法としては、アクリロニ
トリルやセルロースなどの繊維を焼成する方法とピッチ
状物質を紡糸し炭化する方法を挙げることができるが、
前者は原料コストが高い上に、炭化収率が低いため、工
業的に実施する方法として不適当であるし、後者は安価
かつ大量に入手しうる各種ピッチを原料として用いるこ
とができるという利点はあるが、紡糸が困難である」二
に、高品質の炭素繊維は得られないという欠点があり、
いずれも工業的方法として満足しうるものとはいえない
。
トリルやセルロースなどの繊維を焼成する方法とピッチ
状物質を紡糸し炭化する方法を挙げることができるが、
前者は原料コストが高い上に、炭化収率が低いため、工
業的に実施する方法として不適当であるし、後者は安価
かつ大量に入手しうる各種ピッチを原料として用いるこ
とができるという利点はあるが、紡糸が困難である」二
に、高品質の炭素繊維は得られないという欠点があり、
いずれも工業的方法として満足しうるものとはいえない
。
その後、ピッチ状物質を原料とする方法に関し、紡糸を
容易にするとともに、高品質の炭素繊維を得るだめの種
々の研究がなされ、これまで特定の縮合多環式芳香族化
合物を水素化処理又は熱処理してイ4)だピッチ状物質
を原石として用いる方法(特公昭7I5−28013号
公報、特公昭49−8634号公報)、石油系のピッチ
状物質を先ずルイス酸触媒の存在下で熱処理したのち、
触媒を除去してさらに熱処理したものを原料として用い
る方法(特公昭53−7533号公報)、減圧下に所定
のメンフェース含量をもつメソフェースピッチを形成さ
せ、これを原石として炭素繊維を製造する方法(特開昭
54−11330号公報、特公昭54−1810 号公
報)、特定の組成、特定の物性をもつメンフェースピッ
チを原料として用いる方法(特開昭54−55625号
公報・米国特許第3,787,541 号明細書)など
が提案されているが、これらの方法によっても紡糸性の
改善は十分に達成することができず、丑だポリアクリロ
ニトリルを原料としだものに匹敵する物性をもった高性
能グレードの炭素繊維は得られていない。
容易にするとともに、高品質の炭素繊維を得るだめの種
々の研究がなされ、これまで特定の縮合多環式芳香族化
合物を水素化処理又は熱処理してイ4)だピッチ状物質
を原石として用いる方法(特公昭7I5−28013号
公報、特公昭49−8634号公報)、石油系のピッチ
状物質を先ずルイス酸触媒の存在下で熱処理したのち、
触媒を除去してさらに熱処理したものを原料として用い
る方法(特公昭53−7533号公報)、減圧下に所定
のメンフェース含量をもつメソフェースピッチを形成さ
せ、これを原石として炭素繊維を製造する方法(特開昭
54−11330号公報、特公昭54−1810 号公
報)、特定の組成、特定の物性をもつメンフェースピッ
チを原料として用いる方法(特開昭54−55625号
公報・米国特許第3,787,541 号明細書)など
が提案されているが、これらの方法によっても紡糸性の
改善は十分に達成することができず、丑だポリアクリロ
ニトリルを原料としだものに匹敵する物性をもった高性
能グレードの炭素繊維は得られていない。
本発明者らは、このようなピッチの紡糸性及び炭素繊維
の物性を改良するために、先に、ピッチ類をテトラヒド
ロキノリンなどで水素化処理し、次いでこの水素化処理
されたピッチ類を450℃以上の温度で加熱処理して得
られるプリメソフェーズピッチを原料として用いる炭素
繊維の製法(%願昭56−1.17470号)を提案し
た。
の物性を改良するために、先に、ピッチ類をテトラヒド
ロキノリンなどで水素化処理し、次いでこの水素化処理
されたピッチ類を450℃以上の温度で加熱処理して得
られるプリメソフェーズピッチを原料として用いる炭素
繊維の製法(%願昭56−1.17470号)を提案し
た。
しかしながら、この製法においては第1段階で水素化処
理されたピンチを第2段階で450℃以上の高温で処理
するために、必要以上にピッチか熱分解されてプリメン
フェーズピッチの収率が低下し、まだ一定の性状を有す
るプリメソフェーズピッチを製造するだめには、処理条
件の選択を厳密にしなければならないなどの問題を伴い
必ずしも満足しうるものとはいえない。
理されたピンチを第2段階で450℃以上の高温で処理
するために、必要以上にピッチか熱分解されてプリメン
フェーズピッチの収率が低下し、まだ一定の性状を有す
るプリメソフェーズピッチを製造するだめには、処理条
件の選択を厳密にしなければならないなどの問題を伴い
必ずしも満足しうるものとはいえない。
本発明者らは、このような問題を解決するために、さら
に鋭意研究を重ねた結果、第一段階で水素化処理された
ピッチを第2段階で300〜450℃、好ましくは32
0〜420℃の温度で処理することによって得られる特
定のプリメソフェーズピッチが再現性がよく、しかも紡
糸性に優れたものであることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を冗成するに至った。
に鋭意研究を重ねた結果、第一段階で水素化処理された
ピッチを第2段階で300〜450℃、好ましくは32
0〜420℃の温度で処理することによって得られる特
定のプリメソフェーズピッチが再現性がよく、しかも紡
糸性に優れたものであることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を冗成するに至った。
すなわち、本発明は、蓋素気流中、固形物を除去した水
素化処理ピンチを300〜450℃に加熱処理して、キ
ノリン不溶分が15〜75重量%、ベンゼン不溶分が7
5重量%以上及び高化式フローテスターによる軟化点が
200〜300℃であり、かつプリメソフェーズピッチ
を含み、室温で光学的に異方性を示す連続相を有する紡
糸用ピッチを形成させ、次いで紡糸したのち、不融化処
理し、さらに炭化処理することを特徴とする炭素繊維の
製造法を提供するものである。
素化処理ピンチを300〜450℃に加熱処理して、キ
ノリン不溶分が15〜75重量%、ベンゼン不溶分が7
5重量%以上及び高化式フローテスターによる軟化点が
200〜300℃であり、かつプリメソフェーズピッチ
を含み、室温で光学的に異方性を示す連続相を有する紡
糸用ピッチを形成させ、次いで紡糸したのち、不融化処
理し、さらに炭化処理することを特徴とする炭素繊維の
製造法を提供するものである。
本発明方法において原料とする水素化処理ピッチは、原
料ピッチ類を水素供与性溶剤を用いて水素化処理したも
のが好ましい。この際原料ピッチ類として、例えば石炭
タールピッチ、石炭液化物、ナフサ熱分解時の副生ター
ルの蒸留残さ戦質油の流動接触分子W(法(P゛CC法
)によって得られる分iq’+:クール・原油の蒸留残
さであるアスファルトやこれの熱分解などによって得た
ピッチなどが用いられる。また水素供与性溶剤としては
、原料ピッチ類を浴IIIイし、かつ水素化しうるもの
であれば差しつかえなく、例えばキノリン、ナフタレン
、アントラセン、アントラセン油、クレオソート油、ウ
ォッシュオイルなどを水素化したものが用いられる。
料ピッチ類を水素供与性溶剤を用いて水素化処理したも
のが好ましい。この際原料ピッチ類として、例えば石炭
タールピッチ、石炭液化物、ナフサ熱分解時の副生ター
ルの蒸留残さ戦質油の流動接触分子W(法(P゛CC法
)によって得られる分iq’+:クール・原油の蒸留残
さであるアスファルトやこれの熱分解などによって得た
ピッチなどが用いられる。また水素供与性溶剤としては
、原料ピッチ類を浴IIIイし、かつ水素化しうるもの
であれば差しつかえなく、例えばキノリン、ナフタレン
、アントラセン、アントラセン油、クレオソート油、ウ
ォッシュオイルなどを水素化したものが用いられる。
第1段階の水素化処理ピッチの製造は、原料ピッチ類と
水素供与剤とを、例えば重量比で1=0.2〜3の割合
で混合してオートクレーブに入れ、内部の空気を望素ガ
スなどの不活性ガス又は水素ガスで置換したのち、かき
まぜながら300〜500℃、好ましくは350〜48
0℃の温度範囲で1〜120分間、望筐しくに60分間
以内加熱し、次いでろ過や遠心分離法などによってフリ
ーカーボン溶融し、フリーカーボン等の固形物を除去し
てもよい。このようにして得られた水素化処理ピンチは
、偏光顕徴税により室温で説祭すると、大部分が光学的
等方性相であり、場合によって僅かにメソフェーズの小
球体が認められる。
水素供与剤とを、例えば重量比で1=0.2〜3の割合
で混合してオートクレーブに入れ、内部の空気を望素ガ
スなどの不活性ガス又は水素ガスで置換したのち、かき
まぜながら300〜500℃、好ましくは350〜48
0℃の温度範囲で1〜120分間、望筐しくに60分間
以内加熱し、次いでろ過や遠心分離法などによってフリ
ーカーボン溶融し、フリーカーボン等の固形物を除去し
てもよい。このようにして得られた水素化処理ピンチは
、偏光顕徴税により室温で説祭すると、大部分が光学的
等方性相であり、場合によって僅かにメソフェーズの小
球体が認められる。
本発明方法においては、このように調製された第1段階
の水素化処理ピッチを、第2段階において窒素気b1シ
中で300〜450℃、好寸しくは320〜420℃の
温度で10〜500分間、望ましくは15〜300分間
加熱処理する。この加熱処理によって水素化処理ピッチ
は、分子間で重縮合が進行してブリメソフェーズピッチ
を含むものに変換される。
の水素化処理ピッチを、第2段階において窒素気b1シ
中で300〜450℃、好寸しくは320〜420℃の
温度で10〜500分間、望ましくは15〜300分間
加熱処理する。この加熱処理によって水素化処理ピッチ
は、分子間で重縮合が進行してブリメソフェーズピッチ
を含むものに変換される。
このようにして得られたプリメンフェーズピッチを含む
紡糸用ピッチにおいて、キノリンネ溶分が75乗量%、
好ましくは20〜60重量%、ベンセン不溶分が75重
量%以上、好甘しくけ80重量%以上、高化式フローテ
スターによる軟化点が200− :うoo℃、好捷しく
け220〜270℃であり1かつブリメソフェーズピッ
チを含み、室温で光学的に異方性を示す連続相を有する
ものが、紡糸性に優れかつ高強度の炭素繊維を提供する
。この場合、室温における光学的異方性連続相は、紡糸
温度では光学的等方性連続相に変換する。このようなピ
ンチの製造は11J記の処理条件を適宜選択して行われ
る。
紡糸用ピッチにおいて、キノリンネ溶分が75乗量%、
好ましくは20〜60重量%、ベンセン不溶分が75重
量%以上、好甘しくけ80重量%以上、高化式フローテ
スターによる軟化点が200− :うoo℃、好捷しく
け220〜270℃であり1かつブリメソフェーズピッ
チを含み、室温で光学的に異方性を示す連続相を有する
ものが、紡糸性に優れかつ高強度の炭素繊維を提供する
。この場合、室温における光学的異方性連続相は、紡糸
温度では光学的等方性連続相に変換する。このようなピ
ンチの製造は11J記の処理条件を適宜選択して行われ
る。
本発明方法においては、良好な紡糸性を有する前記のプ
リメンフェーズピッチを含む紡糸用ピッチを得るために
は、第1段階において水素化処理により室温で光学的等
方性連続相であり、かつキノリンネ溶分を含まないか、
あるいは含んでいても30重量%未満であるものを形成
さぜ、次いでこれを第2段階の加熱処理に付するのか好
祉しい。
リメンフェーズピッチを含む紡糸用ピッチを得るために
は、第1段階において水素化処理により室温で光学的等
方性連続相であり、かつキノリンネ溶分を含まないか、
あるいは含んでいても30重量%未満であるものを形成
さぜ、次いでこれを第2段階の加熱処理に付するのか好
祉しい。
また、第1段階の水素化処理における加熱処理時間は原
料ピッチの種類、熱履歴などによって前記の範囲から適
宜選択され、さらに第2段階における加熱処理の際には
、生成する低洲点物を同時に除去する心間かある。この
低沸点物の除去は減圧処理、不活性気体の吹込み、R,
膜蒸留装置を用いた処理、あるいは高速かさまぜなどを
組み合わせて行われる。この低沸点物の除去速度は、生
成紡糸用ピッチにおける室温で光学的異方性を示す連続
相の量を調節するのに大きな影響を与える。
料ピッチの種類、熱履歴などによって前記の範囲から適
宜選択され、さらに第2段階における加熱処理の際には
、生成する低洲点物を同時に除去する心間かある。この
低沸点物の除去は減圧処理、不活性気体の吹込み、R,
膜蒸留装置を用いた処理、あるいは高速かさまぜなどを
組み合わせて行われる。この低沸点物の除去速度は、生
成紡糸用ピッチにおける室温で光学的異方性を示す連続
相の量を調節するのに大きな影響を与える。
本発明方法によって得られるブリメソフェーズピッチを
含む紡糸用ピッチは、室温で光学的に異方性を示す連続
相が流れ構造を呈し、その中に光学的に等方性の部分が
小球として点在している。
含む紡糸用ピッチは、室温で光学的に異方性を示す連続
相が流れ構造を呈し、その中に光学的に等方性の部分が
小球として点在している。
このような紡糸用ピンチは高化式フローテスターによる
軟化点が200〜300℃、好ましくは220〜270
℃の温度範囲内にあるものである。この軟化点は高化】
、(フローテスターの測定によりグラフに描かれた屈曲
点で示される。なお、本発明における紡糸用ピッチ中に
含まれるブリメソフェーズはキノリンに可溶で、室温で
光学的に等方性であシ、かつ炭化後に異方性に変るもの
である○本発明における紡糸は溶融紡糸、押出し紡糸、
吹出し紡糸のいずれを用いてもよい。溶融紡糸をイjう
ときは0.1〜0 、7 +nmのノズル口径をもつ紡
糸器にピッチを入れ、ピッチの軟化点よりも50〜18
0℃程度商<、/I00℃よシ低い温度に加熱し、ピッ
チ上p4(より加圧して紡糸する。この際紡糸温度が/
100℃を超えるとピンチが変質して好ましくない0′
また・生産性の点から高速紡糸が好ましく、さらに炭素
4、戒維の強度を(fM保するためにピッチ繊にイ(の
径を細くする心間がある。本発明の紡糸用ピンチにおい
ては紡糸速度すなわち巻取速度は300〜2000m/
分かり能であシ、才たピッチ繊維径は10μm以下が適
当である。
軟化点が200〜300℃、好ましくは220〜270
℃の温度範囲内にあるものである。この軟化点は高化】
、(フローテスターの測定によりグラフに描かれた屈曲
点で示される。なお、本発明における紡糸用ピッチ中に
含まれるブリメソフェーズはキノリンに可溶で、室温で
光学的に等方性であシ、かつ炭化後に異方性に変るもの
である○本発明における紡糸は溶融紡糸、押出し紡糸、
吹出し紡糸のいずれを用いてもよい。溶融紡糸をイjう
ときは0.1〜0 、7 +nmのノズル口径をもつ紡
糸器にピッチを入れ、ピッチの軟化点よりも50〜18
0℃程度商<、/I00℃よシ低い温度に加熱し、ピッ
チ上p4(より加圧して紡糸する。この際紡糸温度が/
100℃を超えるとピンチが変質して好ましくない0′
また・生産性の点から高速紡糸が好ましく、さらに炭素
4、戒維の強度を(fM保するためにピッチ繊にイ(の
径を細くする心間がある。本発明の紡糸用ピンチにおい
ては紡糸速度すなわち巻取速度は300〜2000m/
分かり能であシ、才たピッチ繊維径は10μm以下が適
当である。
このようにして紡糸した繊維状ピンチは、例えば空気中
において0.5〜b 200〜400℃に昇温して酸化、不融化処理されたの
ち、不活性ガス中において3〜b 温速度で1000〜1500℃まで加熱して炭化し、所
望に応じ、さらにアルゴン雰囲気中で2000〜300
0℃に加熱して黒鉛化する二 本発明方法により得られる炭素11維は、このような炭
化処理によって繊維全体が光学的異方性となる。
において0.5〜b 200〜400℃に昇温して酸化、不融化処理されたの
ち、不活性ガス中において3〜b 温速度で1000〜1500℃まで加熱して炭化し、所
望に応じ、さらにアルゴン雰囲気中で2000〜300
0℃に加熱して黒鉛化する二 本発明方法により得られる炭素11維は、このような炭
化処理によって繊維全体が光学的異方性となる。
本発明の炭素繊維の製造方法によると、第1段階で得ら
れた水素化処理ピンチを、第2段階においてこれまでの
方法よりも低い温度で熱処理することにより、再現性が
よく、かつ紡糸性に後れたプリノンフェーズピッチを含
む紡糸用ピッチを収率よく得ることができ、この紡糸用
ピッチから高強度の炭素繊維を工業的に効率よく製造し
うる。
れた水素化処理ピンチを、第2段階においてこれまでの
方法よりも低い温度で熱処理することにより、再現性が
よく、かつ紡糸性に後れたプリノンフェーズピッチを含
む紡糸用ピッチを収率よく得ることができ、この紡糸用
ピッチから高強度の炭素繊維を工業的に効率よく製造し
うる。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
なお、例中の%は重量基準である。
実施例1
キノリンネ溶分8%、軟化点89℃の石炭ピンチを融解
し、1511mの孔径を有する青銅製のフィルターで加
圧ろ過してフリーカーボンを除去した。
し、1511mの孔径を有する青銅製のフィルターで加
圧ろ過してフリーカーボンを除去した。
このピンチ3507とテトラヒドロキノリン350fを
オートクレーブに仕込み、窒素置換後、430℃に昇温
して30分保持した。この溶液を2504ガラスフイル
ターでろ過後250℃で30分減圧蒸留し、テトラヒド
ロキノリンを除去した。残留物を水素化処理ピッチとし
た。第1図に水素化処理ピッチの320倍による室温で
の偏光顕微鏡の写真を示す。水素化処理ピッチはキノリ
ンネ溶分O%、ベンゼン不溶分75%、高化式フローテ
スターによる軟化点51℃であった。
オートクレーブに仕込み、窒素置換後、430℃に昇温
して30分保持した。この溶液を2504ガラスフイル
ターでろ過後250℃で30分減圧蒸留し、テトラヒド
ロキノリンを除去した。残留物を水素化処理ピッチとし
た。第1図に水素化処理ピッチの320倍による室温で
の偏光顕微鏡の写真を示す。水素化処理ピッチはキノリ
ンネ溶分O%、ベンゼン不溶分75%、高化式フローテ
スターによる軟化点51℃であった。
M 配水素化処理ピンチ3002を四つロフラスコに仕
込み、かき1ぜながら窒素バブル下、380℃で60分
間1.0 +an Hgで減圧して低沸点物を除去した
のち、さらに同温度で180分間常圧で、窒素バブルさ
せながら熱処理してプリメソフェーズピッチを含む紡糸
用ピッチを得だ(収率37%)。これはキノリンネ溶分
41%、ベンゼン不溶分91%、高化式フローテスター
による軟化点245℃であった。第2図にプリメンフェ
ーズをふくむ紡糸用ピッチの320侶による室温での偏
光顕微鏡の写真を示す。図中の連続相は光学的に異方性
であシ、点在する丸い黒点は等方性である。
込み、かき1ぜながら窒素バブル下、380℃で60分
間1.0 +an Hgで減圧して低沸点物を除去した
のち、さらに同温度で180分間常圧で、窒素バブルさ
せながら熱処理してプリメソフェーズピッチを含む紡糸
用ピッチを得だ(収率37%)。これはキノリンネ溶分
41%、ベンゼン不溶分91%、高化式フローテスター
による軟化点245℃であった。第2図にプリメンフェ
ーズをふくむ紡糸用ピッチの320侶による室温での偏
光顕微鏡の写真を示す。図中の連続相は光学的に異方性
であシ、点在する丸い黒点は等方性である。
このプリメソフェーズピッチを含み光学的異方性を連続
相とする紡糸用ピッチを0.3■径のノズルを有する溶
融紡糸器に入れ360℃の温度で紡糸した。巻取速度8
00 m 7分で定常的に巻き取られ、繊維径は9.5
μmであった。このピッチ繊維を空気中で2℃/分の昇
温速度で300℃寸で昇温し、30分間保持した。さら
に窒素気流中で5℃/分の昇温速度で1400℃まで昇
温し、 15分間保持して炭素繊維を得た。この炭素繊
維の引張強度は3081<y/mA、伸び1.5%、弾
性率2J、、ot/−で、繊維径は6.5μmであった
。
相とする紡糸用ピッチを0.3■径のノズルを有する溶
融紡糸器に入れ360℃の温度で紡糸した。巻取速度8
00 m 7分で定常的に巻き取られ、繊維径は9.5
μmであった。このピッチ繊維を空気中で2℃/分の昇
温速度で300℃寸で昇温し、30分間保持した。さら
に窒素気流中で5℃/分の昇温速度で1400℃まで昇
温し、 15分間保持して炭素繊維を得た。この炭素繊
維の引張強度は3081<y/mA、伸び1.5%、弾
性率2J、、ot/−で、繊維径は6.5μmであった
。
比較例1
キノリンネ溶分12%、軟化点102℃の石炭ピッチを
溶融し、25G4ガラスフイルターでろ過してフリーカ
ーボンを除去した。この石炭ピッチ2.000 iFと
水素化アントラセンオイル1500 r をオートクレ
ーブに仕込み、窒素置換後450℃に昇温して60分間
保持した。この溶液を2504ガラスフイルターでろ過
後、四つロフラスコに移して、かき寸ぜながら窒素雰囲
気中で減圧して水素化アン]・ラセンオイルを留去し水
素化処理ピッチを調製した。次いで、常圧にし、窒素バ
ブルして低沸点物を定常的に留去しながら3℃/分の昇
温速度で300℃から440℃に昇温しん。440℃に
達したところで加熱を止めて冷却し、約8分間で300
℃としだ。得られたプリメンフェーズを含む紡糸用ピッ
チはキノリンネ溶分1168%、ベンゼン不溶分62%
、高化式フローテスターによる軟化点144℃であった
。第3図にそのピッチの320倍の室温での偏光顕am
写真を示す。図中、連続相は等方性で小球は光学的異方
性である。
溶融し、25G4ガラスフイルターでろ過してフリーカ
ーボンを除去した。この石炭ピッチ2.000 iFと
水素化アントラセンオイル1500 r をオートクレ
ーブに仕込み、窒素置換後450℃に昇温して60分間
保持した。この溶液を2504ガラスフイルターでろ過
後、四つロフラスコに移して、かき寸ぜながら窒素雰囲
気中で減圧して水素化アン]・ラセンオイルを留去し水
素化処理ピッチを調製した。次いで、常圧にし、窒素バ
ブルして低沸点物を定常的に留去しながら3℃/分の昇
温速度で300℃から440℃に昇温しん。440℃に
達したところで加熱を止めて冷却し、約8分間で300
℃としだ。得られたプリメンフェーズを含む紡糸用ピッ
チはキノリンネ溶分1168%、ベンゼン不溶分62%
、高化式フローテスターによる軟化点144℃であった
。第3図にそのピッチの320倍の室温での偏光顕am
写真を示す。図中、連続相は等方性で小球は光学的異方
性である。
このピッチを用いて実施例1と同様に紡糸、不融化、炭
化を行った。しかし、紡糸温度200〜320℃で試み
たが、260℃で1.50m/分の巻取速度が最高で、
繊維径も15〜38μmのバラツキがあ妬得られた炭素
繊維の引張強度は112Kq/mA以下でバラつきの多
いものであった。
化を行った。しかし、紡糸温度200〜320℃で試み
たが、260℃で1.50m/分の巻取速度が最高で、
繊維径も15〜38μmのバラツキがあ妬得られた炭素
繊維の引張強度は112Kq/mA以下でバラつきの多
いものであった。
実施例2
比較例1により調製した水素化処理ピンチ1002をス
テンレス鋼製四つロフラスコに仕込み、かきまぜながら
窒素バブルして低沸点物を除去しながら400℃で2時
間加熱した。その後、3分間冷却し300℃に達した。
テンレス鋼製四つロフラスコに仕込み、かきまぜながら
窒素バブルして低沸点物を除去しながら400℃で2時
間加熱した。その後、3分間冷却し300℃に達した。
次いで紡糸、不融化及び炭化を実施例1と同様に行った
。この操作をさらに4回繰り返して炭素繊維を得た。結
果を第1表に示す。
。この操作をさらに4回繰り返して炭素繊維を得た。結
果を第1表に示す。
比較例2
比較例1によシ調整した水素化処理ピッチ1.007を
ステンレス鋼製口つ目フラスコに仕込み、あらかじめ4
70℃に調節した塩浴中につけて、かきまぜながら窒素
バブル下20分間加熱した。その後5分間冷却して30
0℃とした。次いで、紡糸、不融化及び炭化を実施例1
と同様に行った。この操作をさらに4回縁セ返して炭素
繊維を得た。結果を第2表に示す。
ステンレス鋼製口つ目フラスコに仕込み、あらかじめ4
70℃に調節した塩浴中につけて、かきまぜながら窒素
バブル下20分間加熱した。その後5分間冷却して30
0℃とした。次いで、紡糸、不融化及び炭化を実施例1
と同様に行った。この操作をさらに4回縁セ返して炭素
繊維を得た。結果を第2表に示す。
第1表及び第2表から明らかなように、本発明方法は比
較の方法に比べて、再現性がよく、かつ紡糸性の優れた
紡糸用ピッチを比較的高い収率で得ることができ、この
ピッチから高強度の炭素繊維を安定して製造することが
できる。
較の方法に比べて、再現性がよく、かつ紡糸性の優れた
紡糸用ピッチを比較的高い収率で得ることができ、この
ピッチから高強度の炭素繊維を安定して製造することが
できる。
実施例3
実施例2において、水素化処理ピッチの加熱温度及び時
間をそれぞれ420℃及び1.5時間に代える以外は実
施例2と同様にして炭素繊維を得た。
間をそれぞれ420℃及び1.5時間に代える以外は実
施例2と同様にして炭素繊維を得た。
途中で生成する紡糸用ピッチ及び最終的に得られた炭素
繊維の性状を次に示す。
繊維の性状を次に示す。
紡糸用ピッチの性状
キノリンネ溶分 48.3%
ベンゼン不溶分 97.3%
軟化点 261 ℃
収率 35.8%
炭素繊維の性状
繊維径 7.9μm
引張強度 280 Kq/yU伸び
1.5% 弾け率 19.Ot/4比較例3 比較例2において、水素化処理ピンチの加熱時間を40
分に代える以外は比較例2と同様にして紡糸用ピッチを
得、これを紡糸して炭素繊維を製造しようとしだが、こ
のピッチの軟化点が高いため紡糸できなかった。
1.5% 弾け率 19.Ot/4比較例3 比較例2において、水素化処理ピンチの加熱時間を40
分に代える以外は比較例2と同様にして紡糸用ピッチを
得、これを紡糸して炭素繊維を製造しようとしだが、こ
のピッチの軟化点が高いため紡糸できなかった。
前記紡糸用ピッチの性状を次に示す。
紡糸用ピッチの性状
キノリン不溶分 79,7%
ベンセン不溶分 98.1%
軟化点 330℃以上
第1図は実施例1における水素化処理ピッチ、第2図は
実施例1における紡糸用ピッチ、第3図は比+lWI+
lJ]における紡糸用ピッチのそれぞれ室温における1
扁光顕徴税写真である。 ′(〜 11ンI ・”T 2 +゛1 ・(”+ 3 f’1 第1頁の続き @発 明 者 新保喜代嗣 東京都墨田区亀沢2−11−12− 04 Qや出 願 人 大日本インキ化学工業株式会社東京都
板橋区坂下3丁目35番58
実施例1における紡糸用ピッチ、第3図は比+lWI+
lJ]における紡糸用ピッチのそれぞれ室温における1
扁光顕徴税写真である。 ′(〜 11ンI ・”T 2 +゛1 ・(”+ 3 f’1 第1頁の続き @発 明 者 新保喜代嗣 東京都墨田区亀沢2−11−12− 04 Qや出 願 人 大日本インキ化学工業株式会社東京都
板橋区坂下3丁目35番58
Claims (1)
- 1 蒙素気流中、不融又は不溶の固形物を除去した水素
化処理ピッチを300〜450℃の温度で加熱処理して
、キノリンネ溶分が15〜75重量%、ベンゼン不溶分
が75重量%以上及び高化式フローテスターによる軟化
点が200〜300℃であり、かつブリメソフェーズピ
ッチを含み、室温で光学的に異方性を示す連続相を有す
る紡糸用ピッチを形成させ、次いで紡糸したのち不融化
処理し、さらに炭化処理することを特徴とする炭素繊維
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19745082A JPS5988923A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19745082A JPS5988923A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 炭素繊維の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5988923A true JPS5988923A (ja) | 1984-05-23 |
Family
ID=16374704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19745082A Pending JPS5988923A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5988923A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07194966A (ja) * | 1994-08-01 | 1995-08-01 | Osaka Gas Co Ltd | 等方性ピッチの製造法 |
| JPH09143475A (ja) * | 1996-11-11 | 1997-06-03 | Osaka Gas Co Ltd | 等方性ピッチ |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57100184A (en) * | 1980-12-13 | 1982-06-22 | Nippon Steel Corp | Drying treating method of raw material coal for coke oven |
| JPS5818421A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-03 | Agency Of Ind Science & Technol | 炭素繊維の製造方法 |
| JPS58191222A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | ピッチ系炭素繊維の製造法 |
| JPS5926526A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-02-10 | ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション | 親水性ポリエステルステ−ブフアイバ−、その製法およびそれから製造した布帛 |
| JPS5926525A (ja) * | 1982-08-03 | 1984-02-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 高速紡糸可能な炭素繊維用メソフエイズピッチ及びそれから得られる炭素繊維 |
-
1982
- 1982-11-12 JP JP19745082A patent/JPS5988923A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57100184A (en) * | 1980-12-13 | 1982-06-22 | Nippon Steel Corp | Drying treating method of raw material coal for coke oven |
| JPS5818421A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-03 | Agency Of Ind Science & Technol | 炭素繊維の製造方法 |
| JPS58191222A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | ピッチ系炭素繊維の製造法 |
| JPS5926526A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-02-10 | ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション | 親水性ポリエステルステ−ブフアイバ−、その製法およびそれから製造した布帛 |
| JPS5926525A (ja) * | 1982-08-03 | 1984-02-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 高速紡糸可能な炭素繊維用メソフエイズピッチ及びそれから得られる炭素繊維 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07194966A (ja) * | 1994-08-01 | 1995-08-01 | Osaka Gas Co Ltd | 等方性ピッチの製造法 |
| JPH09143475A (ja) * | 1996-11-11 | 1997-06-03 | Osaka Gas Co Ltd | 等方性ピッチ |
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