JPH0413145B2 - - Google Patents
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- JPH0413145B2 JPH0413145B2 JP61229170A JP22917086A JPH0413145B2 JP H0413145 B2 JPH0413145 B2 JP H0413145B2 JP 61229170 A JP61229170 A JP 61229170A JP 22917086 A JP22917086 A JP 22917086A JP H0413145 B2 JPH0413145 B2 JP H0413145B2
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Description
産業上の利用分野
本発明は、各種構造物の間〓を密封するための
シール材に関する。さらに詳しくいえば、本発明
は、水を吸収して膨張し、それによつて外部ある
いは内部からの水の浸出を完全に防止するための
構造物間〓用水膨潤性止水材に関する。 従来の技術 ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどの吸水性物質を合成ゴムに配合した
ゴム組成物は、例えば特開昭53−143653号、同54
−7461号、同54−7463号、同54−20066号公報で
知られ、それらは吸水して膨張するので漏水防止
剤、すなわち止水材として有用である。しかしな
がら、このような組成物は、含有する吸水性物質
が水溶性であるため、水によつて高度に膨潤する
ことができず、止水効果上重要な高膨潤圧を発生
しにくいという欠点を有し、また、吸水速度が遅
く早期に止水効果を発揮することができない。ま
た、吸水性物質として膨潤性ウレタンを使用した
ゴム組成物が知られているが、該ウレタンの親水
性が必ずしも十分でないため、比較的低い膨潤圧
しか得られず、また吸水速度も極めて遅い。さら
に、非水溶性の高吸水性樹脂として、α−オレフ
インと無水マレイン酸との共重合体からなる高吸
水性樹脂を用い、これをニトリル系塗料、天然ゴ
ムなどと組み合わせた組成物も、例えば特開昭54
−94525号及び同54−110262号公報などで公知と
なつており、このような組成物は膨潤性塗料又は
コーキング材としてそれなりに有用である。しか
しながら、このような組成物で高い膨潤圧を得る
ことは困難である。すなわち、ニトリルゴム、天
然ゴムなどの常温で無定形(非晶性)ゴムは、未
加硫の状態では外力によりコールドフローするの
で、配合された高吸水性樹脂が吸水して膨張して
も、ゴムのコールドフローによつて止水を必要と
する部位に膨潤圧を与えることができず、十分な
止水効果が得られない。かかる欠点を解消する方
法としてゴムを加硫する方法があるが、その場合
には架橋したゴム分子の網目のために、高吸水性
樹脂の吸水による十分な膨張が妨げられ、所要の
膨潤圧を得ることが困難となる。 本発明者らは、上記の欠点を改善すべく種々検
討した結果、常温で5〜50%の結晶領域又はガラ
ス状領域を含有する1,3−ジエン系ゴム及び該
ゴム中に特定の高吸水性樹脂を分散したゴム組成
物から成形されたシート状あるいは紐状の止水材
が、構造物の間〓の止水材として有効なものであ
ることを見出したが、該止水材は吸水した時に止
水材がその適用面の厚み方向に膨潤するのみなら
ず、厚み以外の適用面方向にも膨潤して伸びるた
め、構造物の間〓からはずれてしまい、十分な止
水効果を発揮できない場合が多々あるという欠点
を有するものであつた。 本発明は、上記の止水材の欠点を改良し、急速
にかつ十分な止水効果を有し、かつ作業性に優れ
た構造物間〓用水膨潤性止水材を提供することを
目的とするものである。 本発明によれば、上記目的は、常温で5〜50%
の結晶領域又はガラス状領域を含有する1,3−
ジエン系ゴム中に、カルボキシル基及びカルボキ
シル基に誘導しうる基の中から選ばれた少なくと
も1種の基を分子中に1個又は2個有するα,β
−不飽和化合物を単量体成分として40モル%以上
含有する架橋体からなる、蒸留水に対して自重の
20〜500重量倍の吸水倍率をもつ粉末状高吸水性
樹脂を分散した、加硫剤含有水膨潤性ゴム層(A)
と、該ゴム層(A)の吸水による厚み方向以外の膨張
を吸収する加硫剤含有水不膨潤性ゴム層(B)との各
1層を積層し同時加硫してなる複合体を止水材と
することによつて達成される。特に前記複合体中
の各層の比(A/B)が15/85〜85/15となるよ
うに合体成形した場合、又は水膨潤性ゴム層(A)
が、常温で5〜50%の結晶領域又はガラス状領域
を含有する1,3−ジエン系ゴム中にカルボキシ
ル基を有するα,β−不飽和化合物を主成分とし
て含有する重合体の架橋体で蒸留水に対して自重
の20〜500重量倍の吸水倍率をもつ粉末状高吸水
性樹脂を分散し、かつ加硫剤を配合してなり、水
不膨潤性ゴム層(B)が20〜200Kg/cm2の300%伸長時
応力を有するゴムからなる組成物の同時加硫体か
らなる場合に、上記目的が容易に達成される。 なお、高吸水性樹脂が吸収した蒸留水の重量を
吸収前の該樹脂の重量で除した値を、以下「吸水
倍率」という。 本発明で用いる水膨潤性ゴム層(A)は、ゴム中に
高吸水性樹脂が分散した組成物からなつている。 このゴムは、ブタジエン、イソプレン、ジメチ
ルブタジエン、クロロプレンなどの1,3−ジエ
ン系化合物を繰り返し単位として含む弾性重合体
であり、例えば天然ゴム(NR)、合成シス−1,
4−ポリイソプレンゴム(IR).ポリブタジエン
ゴム(BR)、スチレン−ジエンランダム共重合
ゴム(SBR又はSIR)、アクリロニトリル−ジエ
ン共重合ゴム(NBR又はNIR)、クロロプレンゴ
ム(CR)、イソブチレン−イソプレン共重合ゴム
(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴ
ム(EPDM)、トランス−1,4−ポリイソプレ
ンゴム、スチレン−ジエンブロツク共重合ゴムな
どがあるが、特に1,3−ブタジエン、2−メチ
ル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−
1,3−ブタジエンなどの1,3−ジエンを繰り
化し単位として含むものが好ましい。 本発明において用いるゴムは、さらに常温にお
いて5〜50%の結晶領域又はガラス状領域を含有
することが必要である。このようなものとして
は、1,3−ジエンからなる結晶性重合体や1,
3−ジエンの非結晶性重合体とガラス状重合体と
のブロツク共重合体を挙げることができる。 前記結晶性重合体の例としては、クロロプレン
ゴム、ガツタパーチヤ、バラタ、合成トランス−
1,4−ポリイソプレンなどの実質的に単一成分
の繰り返し単位から構成される結晶性ゴムが挙げ
られる。なかでも水膨潤性ゴム(A)の膨潤性の点か
らクロロプレンゴムが好ましい。これらの結晶性
重合体は、分子量5万〜100万、結晶部分の融点
20〜90℃のものが好ましい。 また、前記ブロツク共重合ゴムとしては、1,
3−ジエンと、常温でガラス状重合体を与えるス
チレン、α−メチルスチレンあるいはビニルトル
エンなどのモノビニル置換芳香族化合物とのブロ
ツク共重合体を例示することができ、このような
ブロツク共重合ゴムには種々のタイプがあるが、
A−B−A型ブロツク共重合ゴム(ここで、Aは
モノビニル置換芳香族化合物からなり、好ましく
はガラス転移点が20〜90℃で、重合度が10〜2500
であるガラス状重合体ブロツクを意味し、またB
は1,3−ジエンからなり、好ましくは重合度が
500〜15000である非結晶性重合体ブロツクを意味
する。)が好ましく用いられる。また該ブロツク
共重合ゴムの水素添加物も同様に用いられる。 これらの好ましく用いられるゴムは、常温にお
いて結晶領域又はガラス状領域を有するものであ
るが、その量が50%を越えるとゴムが硬くなつて
高吸水性樹脂粉末粒子が吸水して膨張するのを妨
げ、高吸水速度及び高膨潤圧を示す水膨潤性ゴム
層を与えることができず、所期の目的を達成させ
ることが困難になる。また結晶領域又はガラス状
領域が全くないと、またあつたとしても5%未満
程度であると、未加硫状態におけるコールドフロ
ー傾向が大となり、好ましい水膨潤性ゴム層を与
えないことが多い。したがつて結晶領域又はガラ
ス状領域は5〜50%、好ましくは5〜35%である
ことが必要である。なお、ここでいう結晶領域
は、当該分野における通常の意味であり、結晶化
度で表わされるものであるが、その測定方法もよ
く知られている。(例えば、「高分子論文集」第31
巻、第138〜139ページ)。また、ガラス状領域は、
当該分野における通常の意味であり、ガラス状重
合体を形成する単量体の量により調整される。 これらのゴムのなかでも、常温で5〜50%の結
晶領域を有するクロロプレンゴムが最も好まし
い。 また、これらのゴムに分散する高吸水性樹脂
は、その吸水倍率が小さいと水膨潤性ゴム層の膨
潤倍率が小さくなり、一方吸水倍率が過度に高く
なると水で膨潤した高吸水性樹脂の強度が低くな
り過ぎ、いずれの場合も十分な膨潤圧を示す水膨
潤性ゴム層が得られない。したがつて、このよう
な水膨潤性ゴム層を積層してなる止水材は、止水
効果の不十分なものとなる。この観点から、高吸
水性樹脂の吸水倍率は20〜500倍であることが必
要であり、特に50〜400倍であることが好ましい。 このような高吸水性樹脂としては、水膨潤性ゴ
ム層の吸水性及び耐久性の点から、カルボキシル
基及びカルボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボ
ン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシ
ル基に誘導しうる基の中から選ばれた少なくとも
1種の基を分子中に1個又は2個有するα,β−
不飽和化合物を単量体成分として含有する架橋体
であることが必要である。 前記α,β−不飽和化合物は、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタクリ
ル酸アミド、無水マレイン酸、マレンイン酸、マ
レイン酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン
酸、クロトン酸、フマール酸、メサコン酸などで
あり、高吸水性樹脂に要求される性能を満たす範
囲で、共重合可能な他の単量体成分と組合せて用
いてもよい。前記共重合可能な他の単量体として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−
ブチレン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテ
ル、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリルな
どのα−オレフイン、ビニル化合物、ビニリデン
化合物が挙げられる。他の単量体と組合せる場
合、カルボキシル基もしくはこれに転化しうる基
を含有するα,β−不飽和化合物は、全単量体成
分中40モル%以上であることが必要である。 前記のカルボキシル基又はこれに転化しうる基
を有するα,β−不飽和化合物を単量体として含
有する架橋体を得るには、有利にはまず重合体を
ラジカル重合触媒を用いる常法により調製する。
その重合度は特に限られるものではないが、10〜
3000が好ましい。 このようにして調製される前記重合体の中で
も、アクリル酸、メタクリル酸などの重合体、α
−オレフイン又はビニル化合物と無水マレイン酸
との共重合体が好ましい。これらの重合体又は共
重合体は、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ金属又
はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物又は炭酸
塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを反応
させることにより、より親水性にすることが好ま
しい。この反応は、前記重合体を溶媒、好ましく
は水に溶解し、そこに前記アルカリ金属化合物、
アルカリ土類金属化合物、アンモニア、アミンな
どを撹拌下に添加することによつて行われる。こ
の反応においては、反応性及び得られる高吸水性
樹脂の耐久性の点から水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、アンモニウムが好ましく用いられる。 このようにして得られるα,β−不飽和化合物
を単量体成分として含有する重合体は、架橋反応
に供されるが、使用される架橋剤としては、多価
エポキシ化合物、多価アミン、多価アルコール、
アミノアルコール、ポリイソシアネート又は多価
ハロヒドリンなどが挙げられ、特に多価エポキシ
化合物、多価アミンが好ましく用いられる。多価
エポキシ化合物としては、例えばグリセリンジグ
リシジルエーテル、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテルなどが挙げられ、また多価アミンとして
は、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、分子量が
5000以下のポリエチレンイミンなどが挙げられ
る。架橋反応は、前記α,β−不飽和化合物を単
量体成分として含有する重合体に、前記架橋剤を
添加することによつて行われる。この際、加熱し
てもよいし、また溶媒を用いてもよい。架橋剤と
して多価エポキシ化合物又は多価アミンを用いる
ときには、加熱下でしかも水の存在下で行うこと
が好ましい。このような場合には乾燥あるいは熱
処理することが好ましい。架橋の程度は、前述し
た所望の吸水倍率を示す高吸水性樹脂が得られる
ように架橋剤の使用量を適宜選ぶことにより調整
される。 本発明における高吸水性樹脂の好ましい例を以
下に列挙する。 (1) マレイン酸又は無水マレイン酸やマレイン酸
アミドやマレイン酸イミドなどのマレイン酸誘
導体とエチレン、プロピレン、ブチレン、イソ
ブチレン、ジイソブチレンなどの炭素数が2〜
12、好ましくは2〜8の直鎖状又は分岐状のα
−オレフインとの共重合体とアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、アンモニア、ア
ミンなどとの反応物の架橋体、 (2) マレイン酸又はその誘導体と、スチレン、酢
酸ビニル、メチルビニルエーテル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニ
トリルなどのビニル又はビニリデン化合物との
共重合体と、アルカリ金属化合物、アルカリ土
類金属化合物、アンモニア、アミンなどとの反
応物の架橋体、 (3) アクリル酸又はメタクリル酸の重合体とアル
カリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ア
ンモニア、アミンなどとの反応物の架橋体、 (4) アクリル酸又はメタクリル酸と前記(2)のビニ
ル又はビニリデン化合物との共重合体とアルカ
リ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、アン
モニア、アミンなどとの反応物の架橋体。 これらの中でも、吸水性及び耐久性の点から、
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体と水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム又はアンモニアとの
反応物の架橋体、及びポリアクリル酸と水酸化ナ
トリウムとの反応物(すなわち、ポリアクリル酸
ナトリウム)の架橋体が特に好ましい。 このようにして得られる高吸水性樹脂は、粉砕
により20メツシユフルイを通過する粒子にして用
いることが望ましい。粒子の大きさが大きすぎる
と水膨潤性ゴム層の膨張が不均一となつたり、該
層の表面平滑性が失われることが多い。なお、こ
こでいうメツシユフルイとは、JIS−ZSS01で規
定されるものである。 水膨潤性ゴム層(A)の成形物は、100重量部のゴ
ムと5〜500重量部の粉末状高吸水性樹脂と少量
の加硫剤とをロールミキサー、バンバリーミキサ
ー又はニーダーなどの混合機によつて常法により
混練りすることにより、ゴム中に高吸水性樹脂が
分散し、かつ加硫剤が配合された混合物とし、次
いで該混合物をシート状、板状あるいはその他の
所望の形状に成形することにより作製される。 前記加硫剤に加えて、他の加硫促進剤、加硫助
剤、活性剤などのゴム加硫製品を配合させてもよ
い。 前記混合物にはゴム補強剤、充填剤、ゴム軟化
剤、可塑剤、粘着付与剤、加工助剤、老化防止
剤、酸化防止剤、オゾン老化防止剤、紫外線吸収
剤、着色剤などを含有してもなんら差し支えな
い。 また、水不膨潤性ガム層(B)は、該ゴム層に積層
されて表面層を形成する水膨潤性ゴム層(A)を支持
するものであつて、止水材として用いたときに厚
み以外の方向、すなわち適用面の広さ方向(ここ
で、止水材において積層体の積層方向を厚み方向
というのに対して、長さ方向及び幅方向を意味す
る。)への吸水膨潤による伸びを規制する作用を
奏する層である。この水不膨潤性ゴム層(B)に用い
られるゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、
合成シス−1,4−ポリイソプレンゴム(IR)、
ポリブタンジエンゴム(BR)、スチレン−ジエ
ン(ランダム又はブロツク)共重合ゴム(SBR
又はSIRなど)、アクリロニトリル−ジエン共重
合ゴム(NBR又はNIR)、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム(CR)、イソブチレン−イソプレン共重
合ゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合ゴム(EPDM)、ウレタンゴムなどが挙げ
られる。水不膨潤性ゴム層(B)は前記ゴムに少量の
加硫剤を配合してなり、必要に応じ、加硫剤に加
えて、他の加硫促進剤、加硫助剤、活性剤などの
ゴム加硫製品を配合させてもよい。また必要に応
じて前述したような各種ゴム配合薬品が配合され
ていても何ら支障がない。 この水不膨潤性ゴム層(B)を形成しているゴム成
形物の300%伸長時の応力が小さすぎると、止水
材の長さ方向及び幅方向への膨潤による伸びを規
定できず、一方前記応力が大きすぎると、止水材
が硬くなり過ぎる。したがつて水不膨潤性ゴム層
を形成するゴム成形物は、300%伸長時の応力が
20〜200Kg/cm2、好ましくは30〜150Kg/cm2のもの
を用いる必要がある。 本発明において水膨潤性止水材は、水膨潤性ゴ
ム層(A)と水不膨潤性ゴム層(B)との各1層を積層し
同時加硫してなる複合体からなるが、該複合体は
水との接触によつて急速に吸水して膨潤圧を発生
し、止水効果を発揮できるように水膨潤性ゴム層
(A)が表面に出るよう積層された積層体である。本
発明の止水材は、水不膨潤性ゴム層(B)の両面に水
膨潤性ゴム層(A)を積層し同時加硫してなる複合体
からなる三層構造の止水材と同様の吸水膨潤及び
止水特性を有し、かつそれに比べ使用材料が少な
くて好ましい。積層形態としては、有利には水膨
潤性ゴム層(A)と水不膨潤性ゴム層(B)とを合体成形
してなる二層積層体が挙げられる。 前記複合体において、水膨潤性ゴム層(A)の割合
が小さいと、止水に十分な膨潤圧を発生すること
ができず、また逆に水不膨潤性ゴム層(B)の割合が
小さいと、止水材の長さ方向及び幅方向への膨潤
による伸びを十分に吸収できない。 前記複合体は、水膨潤性ゴム層(A)と水不膨潤性
ゴム層(B)とにそれぞれ加硫剤を含有させ、積層し
て所望の形態に複合したのち、常法に従つて同時
加硫することにより作製される。 このようにして得られた複合体は、そのまま止
水材として実用に供される。また止水材は複合体
の表面層に水不透明性のフイルムを貼つてもよ
く、この場合実用に際しては該フイルムを剥がし
て用いる。止水材の形態については特に制限はな
く、例えばロール状に巻かれたものであつても、
シート状であつてもよい。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これら実施例によつて本発明は限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における
「部」は特に断わらない限り「重量部」を意味す
る。 実施例 1 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(共重
合モル比1:1、分子量16万、クラレイソプレン
ケミカル社製、イソバン−10)100部、水酸化ナ
トリウム42部及び水260部を90℃の温度で撹拌溶
解して上記共重合体のナトリウム塩の均一な透明
水溶液を調製した。次いで該水溶液にエポキシ当
量145のグリセリンジグリシジルエーテル1.2部を
添加して均一な混合物とし、この溶液を熱板に塗
布して乾燥した。得られたフイルムを粉砕して20
メツシユフルイ通過の粉末にしたのち、120℃の
熱風乾燥機で熱処理して吸水倍率208倍の粉末状
高吸水性樹脂を得た。 このようにして得た粉末状高吸水性樹脂とクロ
ロプレン(昭和ネオプレン社製、ネオプレンW)
を第1表に従つて配合し、8インチオープンロー
ルにより混練したのち、厚さが1.5mmの水膨潤性
ゴムシート(a,a′)を作製した。
シール材に関する。さらに詳しくいえば、本発明
は、水を吸収して膨張し、それによつて外部ある
いは内部からの水の浸出を完全に防止するための
構造物間〓用水膨潤性止水材に関する。 従来の技術 ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどの吸水性物質を合成ゴムに配合した
ゴム組成物は、例えば特開昭53−143653号、同54
−7461号、同54−7463号、同54−20066号公報で
知られ、それらは吸水して膨張するので漏水防止
剤、すなわち止水材として有用である。しかしな
がら、このような組成物は、含有する吸水性物質
が水溶性であるため、水によつて高度に膨潤する
ことができず、止水効果上重要な高膨潤圧を発生
しにくいという欠点を有し、また、吸水速度が遅
く早期に止水効果を発揮することができない。ま
た、吸水性物質として膨潤性ウレタンを使用した
ゴム組成物が知られているが、該ウレタンの親水
性が必ずしも十分でないため、比較的低い膨潤圧
しか得られず、また吸水速度も極めて遅い。さら
に、非水溶性の高吸水性樹脂として、α−オレフ
インと無水マレイン酸との共重合体からなる高吸
水性樹脂を用い、これをニトリル系塗料、天然ゴ
ムなどと組み合わせた組成物も、例えば特開昭54
−94525号及び同54−110262号公報などで公知と
なつており、このような組成物は膨潤性塗料又は
コーキング材としてそれなりに有用である。しか
しながら、このような組成物で高い膨潤圧を得る
ことは困難である。すなわち、ニトリルゴム、天
然ゴムなどの常温で無定形(非晶性)ゴムは、未
加硫の状態では外力によりコールドフローするの
で、配合された高吸水性樹脂が吸水して膨張して
も、ゴムのコールドフローによつて止水を必要と
する部位に膨潤圧を与えることができず、十分な
止水効果が得られない。かかる欠点を解消する方
法としてゴムを加硫する方法があるが、その場合
には架橋したゴム分子の網目のために、高吸水性
樹脂の吸水による十分な膨張が妨げられ、所要の
膨潤圧を得ることが困難となる。 本発明者らは、上記の欠点を改善すべく種々検
討した結果、常温で5〜50%の結晶領域又はガラ
ス状領域を含有する1,3−ジエン系ゴム及び該
ゴム中に特定の高吸水性樹脂を分散したゴム組成
物から成形されたシート状あるいは紐状の止水材
が、構造物の間〓の止水材として有効なものであ
ることを見出したが、該止水材は吸水した時に止
水材がその適用面の厚み方向に膨潤するのみなら
ず、厚み以外の適用面方向にも膨潤して伸びるた
め、構造物の間〓からはずれてしまい、十分な止
水効果を発揮できない場合が多々あるという欠点
を有するものであつた。 本発明は、上記の止水材の欠点を改良し、急速
にかつ十分な止水効果を有し、かつ作業性に優れ
た構造物間〓用水膨潤性止水材を提供することを
目的とするものである。 本発明によれば、上記目的は、常温で5〜50%
の結晶領域又はガラス状領域を含有する1,3−
ジエン系ゴム中に、カルボキシル基及びカルボキ
シル基に誘導しうる基の中から選ばれた少なくと
も1種の基を分子中に1個又は2個有するα,β
−不飽和化合物を単量体成分として40モル%以上
含有する架橋体からなる、蒸留水に対して自重の
20〜500重量倍の吸水倍率をもつ粉末状高吸水性
樹脂を分散した、加硫剤含有水膨潤性ゴム層(A)
と、該ゴム層(A)の吸水による厚み方向以外の膨張
を吸収する加硫剤含有水不膨潤性ゴム層(B)との各
1層を積層し同時加硫してなる複合体を止水材と
することによつて達成される。特に前記複合体中
の各層の比(A/B)が15/85〜85/15となるよ
うに合体成形した場合、又は水膨潤性ゴム層(A)
が、常温で5〜50%の結晶領域又はガラス状領域
を含有する1,3−ジエン系ゴム中にカルボキシ
ル基を有するα,β−不飽和化合物を主成分とし
て含有する重合体の架橋体で蒸留水に対して自重
の20〜500重量倍の吸水倍率をもつ粉末状高吸水
性樹脂を分散し、かつ加硫剤を配合してなり、水
不膨潤性ゴム層(B)が20〜200Kg/cm2の300%伸長時
応力を有するゴムからなる組成物の同時加硫体か
らなる場合に、上記目的が容易に達成される。 なお、高吸水性樹脂が吸収した蒸留水の重量を
吸収前の該樹脂の重量で除した値を、以下「吸水
倍率」という。 本発明で用いる水膨潤性ゴム層(A)は、ゴム中に
高吸水性樹脂が分散した組成物からなつている。 このゴムは、ブタジエン、イソプレン、ジメチ
ルブタジエン、クロロプレンなどの1,3−ジエ
ン系化合物を繰り返し単位として含む弾性重合体
であり、例えば天然ゴム(NR)、合成シス−1,
4−ポリイソプレンゴム(IR).ポリブタジエン
ゴム(BR)、スチレン−ジエンランダム共重合
ゴム(SBR又はSIR)、アクリロニトリル−ジエ
ン共重合ゴム(NBR又はNIR)、クロロプレンゴ
ム(CR)、イソブチレン−イソプレン共重合ゴム
(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴ
ム(EPDM)、トランス−1,4−ポリイソプレ
ンゴム、スチレン−ジエンブロツク共重合ゴムな
どがあるが、特に1,3−ブタジエン、2−メチ
ル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−
1,3−ブタジエンなどの1,3−ジエンを繰り
化し単位として含むものが好ましい。 本発明において用いるゴムは、さらに常温にお
いて5〜50%の結晶領域又はガラス状領域を含有
することが必要である。このようなものとして
は、1,3−ジエンからなる結晶性重合体や1,
3−ジエンの非結晶性重合体とガラス状重合体と
のブロツク共重合体を挙げることができる。 前記結晶性重合体の例としては、クロロプレン
ゴム、ガツタパーチヤ、バラタ、合成トランス−
1,4−ポリイソプレンなどの実質的に単一成分
の繰り返し単位から構成される結晶性ゴムが挙げ
られる。なかでも水膨潤性ゴム(A)の膨潤性の点か
らクロロプレンゴムが好ましい。これらの結晶性
重合体は、分子量5万〜100万、結晶部分の融点
20〜90℃のものが好ましい。 また、前記ブロツク共重合ゴムとしては、1,
3−ジエンと、常温でガラス状重合体を与えるス
チレン、α−メチルスチレンあるいはビニルトル
エンなどのモノビニル置換芳香族化合物とのブロ
ツク共重合体を例示することができ、このような
ブロツク共重合ゴムには種々のタイプがあるが、
A−B−A型ブロツク共重合ゴム(ここで、Aは
モノビニル置換芳香族化合物からなり、好ましく
はガラス転移点が20〜90℃で、重合度が10〜2500
であるガラス状重合体ブロツクを意味し、またB
は1,3−ジエンからなり、好ましくは重合度が
500〜15000である非結晶性重合体ブロツクを意味
する。)が好ましく用いられる。また該ブロツク
共重合ゴムの水素添加物も同様に用いられる。 これらの好ましく用いられるゴムは、常温にお
いて結晶領域又はガラス状領域を有するものであ
るが、その量が50%を越えるとゴムが硬くなつて
高吸水性樹脂粉末粒子が吸水して膨張するのを妨
げ、高吸水速度及び高膨潤圧を示す水膨潤性ゴム
層を与えることができず、所期の目的を達成させ
ることが困難になる。また結晶領域又はガラス状
領域が全くないと、またあつたとしても5%未満
程度であると、未加硫状態におけるコールドフロ
ー傾向が大となり、好ましい水膨潤性ゴム層を与
えないことが多い。したがつて結晶領域又はガラ
ス状領域は5〜50%、好ましくは5〜35%である
ことが必要である。なお、ここでいう結晶領域
は、当該分野における通常の意味であり、結晶化
度で表わされるものであるが、その測定方法もよ
く知られている。(例えば、「高分子論文集」第31
巻、第138〜139ページ)。また、ガラス状領域は、
当該分野における通常の意味であり、ガラス状重
合体を形成する単量体の量により調整される。 これらのゴムのなかでも、常温で5〜50%の結
晶領域を有するクロロプレンゴムが最も好まし
い。 また、これらのゴムに分散する高吸水性樹脂
は、その吸水倍率が小さいと水膨潤性ゴム層の膨
潤倍率が小さくなり、一方吸水倍率が過度に高く
なると水で膨潤した高吸水性樹脂の強度が低くな
り過ぎ、いずれの場合も十分な膨潤圧を示す水膨
潤性ゴム層が得られない。したがつて、このよう
な水膨潤性ゴム層を積層してなる止水材は、止水
効果の不十分なものとなる。この観点から、高吸
水性樹脂の吸水倍率は20〜500倍であることが必
要であり、特に50〜400倍であることが好ましい。 このような高吸水性樹脂としては、水膨潤性ゴ
ム層の吸水性及び耐久性の点から、カルボキシル
基及びカルボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボ
ン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシ
ル基に誘導しうる基の中から選ばれた少なくとも
1種の基を分子中に1個又は2個有するα,β−
不飽和化合物を単量体成分として含有する架橋体
であることが必要である。 前記α,β−不飽和化合物は、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタクリ
ル酸アミド、無水マレイン酸、マレンイン酸、マ
レイン酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン
酸、クロトン酸、フマール酸、メサコン酸などで
あり、高吸水性樹脂に要求される性能を満たす範
囲で、共重合可能な他の単量体成分と組合せて用
いてもよい。前記共重合可能な他の単量体として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−
ブチレン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテ
ル、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリルな
どのα−オレフイン、ビニル化合物、ビニリデン
化合物が挙げられる。他の単量体と組合せる場
合、カルボキシル基もしくはこれに転化しうる基
を含有するα,β−不飽和化合物は、全単量体成
分中40モル%以上であることが必要である。 前記のカルボキシル基又はこれに転化しうる基
を有するα,β−不飽和化合物を単量体として含
有する架橋体を得るには、有利にはまず重合体を
ラジカル重合触媒を用いる常法により調製する。
その重合度は特に限られるものではないが、10〜
3000が好ましい。 このようにして調製される前記重合体の中で
も、アクリル酸、メタクリル酸などの重合体、α
−オレフイン又はビニル化合物と無水マレイン酸
との共重合体が好ましい。これらの重合体又は共
重合体は、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ金属又
はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物又は炭酸
塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを反応
させることにより、より親水性にすることが好ま
しい。この反応は、前記重合体を溶媒、好ましく
は水に溶解し、そこに前記アルカリ金属化合物、
アルカリ土類金属化合物、アンモニア、アミンな
どを撹拌下に添加することによつて行われる。こ
の反応においては、反応性及び得られる高吸水性
樹脂の耐久性の点から水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、アンモニウムが好ましく用いられる。 このようにして得られるα,β−不飽和化合物
を単量体成分として含有する重合体は、架橋反応
に供されるが、使用される架橋剤としては、多価
エポキシ化合物、多価アミン、多価アルコール、
アミノアルコール、ポリイソシアネート又は多価
ハロヒドリンなどが挙げられ、特に多価エポキシ
化合物、多価アミンが好ましく用いられる。多価
エポキシ化合物としては、例えばグリセリンジグ
リシジルエーテル、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテルなどが挙げられ、また多価アミンとして
は、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、分子量が
5000以下のポリエチレンイミンなどが挙げられ
る。架橋反応は、前記α,β−不飽和化合物を単
量体成分として含有する重合体に、前記架橋剤を
添加することによつて行われる。この際、加熱し
てもよいし、また溶媒を用いてもよい。架橋剤と
して多価エポキシ化合物又は多価アミンを用いる
ときには、加熱下でしかも水の存在下で行うこと
が好ましい。このような場合には乾燥あるいは熱
処理することが好ましい。架橋の程度は、前述し
た所望の吸水倍率を示す高吸水性樹脂が得られる
ように架橋剤の使用量を適宜選ぶことにより調整
される。 本発明における高吸水性樹脂の好ましい例を以
下に列挙する。 (1) マレイン酸又は無水マレイン酸やマレイン酸
アミドやマレイン酸イミドなどのマレイン酸誘
導体とエチレン、プロピレン、ブチレン、イソ
ブチレン、ジイソブチレンなどの炭素数が2〜
12、好ましくは2〜8の直鎖状又は分岐状のα
−オレフインとの共重合体とアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、アンモニア、ア
ミンなどとの反応物の架橋体、 (2) マレイン酸又はその誘導体と、スチレン、酢
酸ビニル、メチルビニルエーテル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニ
トリルなどのビニル又はビニリデン化合物との
共重合体と、アルカリ金属化合物、アルカリ土
類金属化合物、アンモニア、アミンなどとの反
応物の架橋体、 (3) アクリル酸又はメタクリル酸の重合体とアル
カリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ア
ンモニア、アミンなどとの反応物の架橋体、 (4) アクリル酸又はメタクリル酸と前記(2)のビニ
ル又はビニリデン化合物との共重合体とアルカ
リ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、アン
モニア、アミンなどとの反応物の架橋体。 これらの中でも、吸水性及び耐久性の点から、
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体と水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム又はアンモニアとの
反応物の架橋体、及びポリアクリル酸と水酸化ナ
トリウムとの反応物(すなわち、ポリアクリル酸
ナトリウム)の架橋体が特に好ましい。 このようにして得られる高吸水性樹脂は、粉砕
により20メツシユフルイを通過する粒子にして用
いることが望ましい。粒子の大きさが大きすぎる
と水膨潤性ゴム層の膨張が不均一となつたり、該
層の表面平滑性が失われることが多い。なお、こ
こでいうメツシユフルイとは、JIS−ZSS01で規
定されるものである。 水膨潤性ゴム層(A)の成形物は、100重量部のゴ
ムと5〜500重量部の粉末状高吸水性樹脂と少量
の加硫剤とをロールミキサー、バンバリーミキサ
ー又はニーダーなどの混合機によつて常法により
混練りすることにより、ゴム中に高吸水性樹脂が
分散し、かつ加硫剤が配合された混合物とし、次
いで該混合物をシート状、板状あるいはその他の
所望の形状に成形することにより作製される。 前記加硫剤に加えて、他の加硫促進剤、加硫助
剤、活性剤などのゴム加硫製品を配合させてもよ
い。 前記混合物にはゴム補強剤、充填剤、ゴム軟化
剤、可塑剤、粘着付与剤、加工助剤、老化防止
剤、酸化防止剤、オゾン老化防止剤、紫外線吸収
剤、着色剤などを含有してもなんら差し支えな
い。 また、水不膨潤性ガム層(B)は、該ゴム層に積層
されて表面層を形成する水膨潤性ゴム層(A)を支持
するものであつて、止水材として用いたときに厚
み以外の方向、すなわち適用面の広さ方向(ここ
で、止水材において積層体の積層方向を厚み方向
というのに対して、長さ方向及び幅方向を意味す
る。)への吸水膨潤による伸びを規制する作用を
奏する層である。この水不膨潤性ゴム層(B)に用い
られるゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、
合成シス−1,4−ポリイソプレンゴム(IR)、
ポリブタンジエンゴム(BR)、スチレン−ジエ
ン(ランダム又はブロツク)共重合ゴム(SBR
又はSIRなど)、アクリロニトリル−ジエン共重
合ゴム(NBR又はNIR)、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム(CR)、イソブチレン−イソプレン共重
合ゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合ゴム(EPDM)、ウレタンゴムなどが挙げ
られる。水不膨潤性ゴム層(B)は前記ゴムに少量の
加硫剤を配合してなり、必要に応じ、加硫剤に加
えて、他の加硫促進剤、加硫助剤、活性剤などの
ゴム加硫製品を配合させてもよい。また必要に応
じて前述したような各種ゴム配合薬品が配合され
ていても何ら支障がない。 この水不膨潤性ゴム層(B)を形成しているゴム成
形物の300%伸長時の応力が小さすぎると、止水
材の長さ方向及び幅方向への膨潤による伸びを規
定できず、一方前記応力が大きすぎると、止水材
が硬くなり過ぎる。したがつて水不膨潤性ゴム層
を形成するゴム成形物は、300%伸長時の応力が
20〜200Kg/cm2、好ましくは30〜150Kg/cm2のもの
を用いる必要がある。 本発明において水膨潤性止水材は、水膨潤性ゴ
ム層(A)と水不膨潤性ゴム層(B)との各1層を積層し
同時加硫してなる複合体からなるが、該複合体は
水との接触によつて急速に吸水して膨潤圧を発生
し、止水効果を発揮できるように水膨潤性ゴム層
(A)が表面に出るよう積層された積層体である。本
発明の止水材は、水不膨潤性ゴム層(B)の両面に水
膨潤性ゴム層(A)を積層し同時加硫してなる複合体
からなる三層構造の止水材と同様の吸水膨潤及び
止水特性を有し、かつそれに比べ使用材料が少な
くて好ましい。積層形態としては、有利には水膨
潤性ゴム層(A)と水不膨潤性ゴム層(B)とを合体成形
してなる二層積層体が挙げられる。 前記複合体において、水膨潤性ゴム層(A)の割合
が小さいと、止水に十分な膨潤圧を発生すること
ができず、また逆に水不膨潤性ゴム層(B)の割合が
小さいと、止水材の長さ方向及び幅方向への膨潤
による伸びを十分に吸収できない。 前記複合体は、水膨潤性ゴム層(A)と水不膨潤性
ゴム層(B)とにそれぞれ加硫剤を含有させ、積層し
て所望の形態に複合したのち、常法に従つて同時
加硫することにより作製される。 このようにして得られた複合体は、そのまま止
水材として実用に供される。また止水材は複合体
の表面層に水不透明性のフイルムを貼つてもよ
く、この場合実用に際しては該フイルムを剥がし
て用いる。止水材の形態については特に制限はな
く、例えばロール状に巻かれたものであつても、
シート状であつてもよい。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これら実施例によつて本発明は限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における
「部」は特に断わらない限り「重量部」を意味す
る。 実施例 1 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(共重
合モル比1:1、分子量16万、クラレイソプレン
ケミカル社製、イソバン−10)100部、水酸化ナ
トリウム42部及び水260部を90℃の温度で撹拌溶
解して上記共重合体のナトリウム塩の均一な透明
水溶液を調製した。次いで該水溶液にエポキシ当
量145のグリセリンジグリシジルエーテル1.2部を
添加して均一な混合物とし、この溶液を熱板に塗
布して乾燥した。得られたフイルムを粉砕して20
メツシユフルイ通過の粉末にしたのち、120℃の
熱風乾燥機で熱処理して吸水倍率208倍の粉末状
高吸水性樹脂を得た。 このようにして得た粉末状高吸水性樹脂とクロ
ロプレン(昭和ネオプレン社製、ネオプレンW)
を第1表に従つて配合し、8インチオープンロー
ルにより混練したのち、厚さが1.5mmの水膨潤性
ゴムシート(a,a′)を作製した。
【表】
一方、第2表の配合に従い、8インチオープン
ロールにより混練したのち、厚さが1.5mmの水不
膨潤性ゴムシート(b,b′)を作製した。なお、
このシートのみを150℃で15分間加硫したものの
300%の伸長時の応力は66Kg/cm2であつた。
ロールにより混練したのち、厚さが1.5mmの水不
膨潤性ゴムシート(b,b′)を作製した。なお、
このシートのみを150℃で15分間加硫したものの
300%の伸長時の応力は66Kg/cm2であつた。
【表】
前記水膨潤性ゴムシート(a)と前記水不膨潤性ゴ
ムシート(b)を150℃のホツトプレスを用いて15分
間積層、加硫して複合体シート(c)を作製した。 上記シート(c)から幅15mm、長さ150mmの試験片
を切り出し、止水材としての評価を行つた。評価
方法としては、試験片を25℃の水に7日間浸漬し
たときの試験片の長さ方向、幅方向及び厚さ方向
の各長さの増加率を調べる膨潤性テストと、上記
試験片4枚の両切片を接着して額縁状にし、間〓
4mmに組み立てた鉄製フランジ板の止水材として
3Kg/cm2の水圧下における水もれテストを採用し
た。 膨潤性テストの結果を第3表に示す。これより
明らかなようにい、この止水性は長さ方向、幅方
向及び厚さ方向の長さの増加率の相対比が約1:
1:4であり、厚さ方向の伸びに対して長さ方向
及び幅方向の伸びが小さく抑えられている。 また、水もれテストでは、水もれがまつたく認
められなかつた。
ムシート(b)を150℃のホツトプレスを用いて15分
間積層、加硫して複合体シート(c)を作製した。 上記シート(c)から幅15mm、長さ150mmの試験片
を切り出し、止水材としての評価を行つた。評価
方法としては、試験片を25℃の水に7日間浸漬し
たときの試験片の長さ方向、幅方向及び厚さ方向
の各長さの増加率を調べる膨潤性テストと、上記
試験片4枚の両切片を接着して額縁状にし、間〓
4mmに組み立てた鉄製フランジ板の止水材として
3Kg/cm2の水圧下における水もれテストを採用し
た。 膨潤性テストの結果を第3表に示す。これより
明らかなようにい、この止水性は長さ方向、幅方
向及び厚さ方向の長さの増加率の相対比が約1:
1:4であり、厚さ方向の伸びに対して長さ方向
及び幅方向の伸びが小さく抑えられている。 また、水もれテストでは、水もれがまつたく認
められなかつた。
【表】
次に比較のために、未加硫の前記水膨潤性ゴム
シート(a′)と水不膨潤性ゴムシート(b′)を用
い実施例と同様に積層して作製した複合体シート
について、前記と同様にして膨潤性テストを行つ
たところ、a′とb′とが7日目までに剥離し、水も
れテストでは水もれを生じ十分な止水効果が得ら
れなかつた。 これらの結果から、共加硫しない場合は、十分
な止水効果を示すものが得られないことが分る。 なお、参考のため、水不膨潤性ゴム層(B)の両面
に水膨潤性ゴム層(A)を積層し同時加硫してなる複
合体からなる三層構造の止水材の1例を参考例と
して以下に示す。 参考例 100部の実施例と同じイソバン−10、水酸化ナ
トリウム42部及び水260部を90℃の温度で撹拌溶
解して均一な水溶液を調製した。次いで該水溶液
にエポキシ当量140のグリセリンジグリシジルエ
ーテル1.5部を添加し、十分混合したのち、約90
℃に保つたクロムメツキした鉄板に塗布して乾燥
した。得られたフイルムを粉砕して20メツシユフ
ルイ通過の粉末にしたのち、120℃の熱風乾燥機
で熱処理して吸水倍率130倍の粉末状高吸水性樹
脂を得た。 このようにして得た粉末状高吸水性樹脂と結晶
化度18%のクロロプレンゴム(昭和ネオプレン社
製、ネオプレンW)を第4表に従つて配合し、8
インチオープンロールにより混練したのち、厚さ
が2.5mmの水膨潤性ゴムシート(a1)を作製した。
なお、クロロプレンゴムの結晶化度は示差走査熱
量計(DSC)を用い、「高分子論文集」第30巻、
第138〜139ページに記載された方法で求めた。
シート(a′)と水不膨潤性ゴムシート(b′)を用
い実施例と同様に積層して作製した複合体シート
について、前記と同様にして膨潤性テストを行つ
たところ、a′とb′とが7日目までに剥離し、水も
れテストでは水もれを生じ十分な止水効果が得ら
れなかつた。 これらの結果から、共加硫しない場合は、十分
な止水効果を示すものが得られないことが分る。 なお、参考のため、水不膨潤性ゴム層(B)の両面
に水膨潤性ゴム層(A)を積層し同時加硫してなる複
合体からなる三層構造の止水材の1例を参考例と
して以下に示す。 参考例 100部の実施例と同じイソバン−10、水酸化ナ
トリウム42部及び水260部を90℃の温度で撹拌溶
解して均一な水溶液を調製した。次いで該水溶液
にエポキシ当量140のグリセリンジグリシジルエ
ーテル1.5部を添加し、十分混合したのち、約90
℃に保つたクロムメツキした鉄板に塗布して乾燥
した。得られたフイルムを粉砕して20メツシユフ
ルイ通過の粉末にしたのち、120℃の熱風乾燥機
で熱処理して吸水倍率130倍の粉末状高吸水性樹
脂を得た。 このようにして得た粉末状高吸水性樹脂と結晶
化度18%のクロロプレンゴム(昭和ネオプレン社
製、ネオプレンW)を第4表に従つて配合し、8
インチオープンロールにより混練したのち、厚さ
が2.5mmの水膨潤性ゴムシート(a1)を作製した。
なお、クロロプレンゴムの結晶化度は示差走査熱
量計(DSC)を用い、「高分子論文集」第30巻、
第138〜139ページに記載された方法で求めた。
【表】
一方、第5表の配合に従い、8インチオープン
ロールにより混練したのち、厚さが2mmの水不膨
潤性ゴームシート(b1)を作製した。なお、この
シートのみを150℃で14分間加硫したものの300%
の伸長時の応力は34Kg/cm2であつた。
ロールにより混練したのち、厚さが2mmの水不膨
潤性ゴームシート(b1)を作製した。なお、この
シートのみを150℃で14分間加硫したものの300%
の伸長時の応力は34Kg/cm2であつた。
【表】
前記水不膨潤性ゴームシート(b1)の両面に前
記水膨潤性ゴムシート(a1)を重ね、150℃のホ
ツトプレスを用いて14分間積層、加硫して複合体
シート(c1)を作製した。 上記シート(c1)から幅15mm、長さ150mmの試
験片を切り出し、止水材としての評価を行つた。
評価方法としては、上記実施例と同じ膨潤性テス
トと、上記試験片の両切片を接着してリング状に
し、呼び径200mmのB型ヒユーム管の止水材とし、
2Kg/cm2の水圧下における水もれテストを採用し
た。 膨潤性テストの結果を第6表に示す。これより
明らかなように、この止水材は長さ方向、幅方向
及び厚さ方向の長さの増加率の相対比が約1:
1:3であり、実施例と同様に厚さ方向の伸びに
対して長さ方向及び幅方向の伸びが小さく抑えら
れている。 また、水もれテストも、実施例と同様に水もれ
がまつたく認められなかつた。
記水膨潤性ゴムシート(a1)を重ね、150℃のホ
ツトプレスを用いて14分間積層、加硫して複合体
シート(c1)を作製した。 上記シート(c1)から幅15mm、長さ150mmの試
験片を切り出し、止水材としての評価を行つた。
評価方法としては、上記実施例と同じ膨潤性テス
トと、上記試験片の両切片を接着してリング状に
し、呼び径200mmのB型ヒユーム管の止水材とし、
2Kg/cm2の水圧下における水もれテストを採用し
た。 膨潤性テストの結果を第6表に示す。これより
明らかなように、この止水材は長さ方向、幅方向
及び厚さ方向の長さの増加率の相対比が約1:
1:3であり、実施例と同様に厚さ方向の伸びに
対して長さ方向及び幅方向の伸びが小さく抑えら
れている。 また、水もれテストも、実施例と同様に水もれ
がまつたく認められなかつた。
Claims (1)
- 1 常温で5〜50%の結晶領域又はガラス状領域
を含有する1,3−ジエン系ゴム中に、カルボキ
シル基及びカルボキシル基に誘導しうる基の中か
ら選ばれた少なくとも1種の基を分子中に1個又
は2個有するα,β−不飽和化合物を単量体成分
として40モル%以上含有する架橋体からなる、蒸
留水に対して自重の20〜500重量倍の吸水倍率を
もつ粉末状高吸水性樹脂を分散した、加硫剤含有
水膨潤性ゴム層(A)と、該ゴム層(A)の吸水による厚
み方向以外の膨張を吸収する加硫剤含有水不膨潤
性ゴム層(B)との各1層を積層し同時加硫してなる
構造物間〓用水膨潤性止水材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22917086A JPS62259846A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 水膨潤性止水材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22917086A JPS62259846A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 水膨潤性止水材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62259846A JPS62259846A (ja) | 1987-11-12 |
| JPH0413145B2 true JPH0413145B2 (ja) | 1992-03-06 |
Family
ID=16887883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22917086A Granted JPS62259846A (ja) | 1986-09-27 | 1986-09-27 | 水膨潤性止水材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62259846A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01160638A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Nok Corp | 吸水性・導電性ゴム積層体 |
| US5624967A (en) | 1994-06-08 | 1997-04-29 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-absorbing resin and process for producing same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS575725A (en) * | 1980-06-16 | 1982-01-12 | Dainichi Seika Kogyo Kk | Material swelling with water |
-
1986
- 1986-09-27 JP JP22917086A patent/JPS62259846A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62259846A (ja) | 1987-11-12 |
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