JPH0417209B2 - - Google Patents
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- JPH0417209B2 JPH0417209B2 JP59205404A JP20540484A JPH0417209B2 JP H0417209 B2 JPH0417209 B2 JP H0417209B2 JP 59205404 A JP59205404 A JP 59205404A JP 20540484 A JP20540484 A JP 20540484A JP H0417209 B2 JPH0417209 B2 JP H0417209B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic recording
- binder
- weight
- vinyl chloride
- copolymer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は磁性粉に分散性にすぐれ、耐磨耗性及
び耐熱性にすぐれた磁性層が得られる磁気記録体
用結着剤に関する。 (従来の技術) 磁気録画テープや磁気デイスク等に用いられる
磁気記録体は、通常、磁性粉末及びこの粉末をポ
リエステル等の基体に結着する結着剤を含む磁性
塗料を基体上に塗布、配向、乾燥して得られ、優
れた電気的特性及び磁気ヘツドとの耐摺接性等の
耐久性が要求される。従つて磁気記録体用結着剤
には、磁性塗料における磁性粉末の分散性に優れ
その結果磁気記録体に高い角形比を付与し得る特
性が特に強く要請され、更に耐磨耗性及び耐熱性
に優れた磁性層を形成し得ること等が要請され
る。 これらの特性が比較的良好なものとして従来塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール系ポリ
マー等が用いられ、磁性層の耐磨耗性を特に改善
する必要のある場合は前記ポリマーとイソシアネ
ート化合物とを含有する磁気記録体用結着剤が用
いられていた。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、最近は磁気記録体の高密度化に伴つて
磁性粉が微粒子化の傾向にあるところから、より
一層分散性にすぐれた結着剤の開発が要望されて
いた。 本発明は上記磁気記録体用結着剤の現状に鑑
み、磁性塗料にした際の磁性粉末の分散性に優れ
ると共に耐磨耗性及び耐熱性に優れた磁性層を形
成し得る磁気記録体用結着剤を提供することを目
的とするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は水酸基含有ビニル単量体と塩化ビ
ニルとの共重合体からなる磁気記録体用結着剤に
ついて研究し、更にスルホ基含有ビニル単量体を
共重合体の成分として用いると、磁性粉末の分散
性が大きく向上することを見い出し、更に、用い
る水酸基含有ビニル単量体を特定構造のものとす
ることにより樹脂組成物の架橋性が一層向上する
ことを見い出して本発明を完成させたものであ
る。 即ち本発明の要旨は、以下の群より選ばれる水
酸基含有ビニル単量体とスルホ基含有ビニル単量
体とを構成単位として有する塩化ビニル系共重合
体を主要樹脂成分とし、これにイソシアネート化
合物が含有されてなることを特徴とする磁気記録
体用結着剤に存する。 (但し、nは2乃至9の整数、Rは水素又はメ
チル基) (但し、nは2乃至6の整数、Rは水素又はメ
チル基) 本発明における塩化ビニル系共重合体中の塩化
ビニルは他の構成単位と共に磁性層中に適度の硬
さと可撓性を付与するものであり、少な過ぎると
磁気記録体の耐磨耗性が不足し多過ぎると溶剤溶
解性が低下する傾向があるので、上記共重合体中
の含有量は、好ましくは60〜95重量%とされる。 上記共重合体の構成単位として用いられる水酸
基含有ビニル単量体としては、次式で表されるポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート (但し、nは2乃至9の整数、Rは水素又はメ
チル基)、 次式で表されるポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート (但し、nは2乃至6の整数、Rは水素又はメ
チル基)、 及び、次式で表される2−ヒドロキシエチル−
2′−アクリロイルオキシフタレート これら水酸基を含むビニル単量体の使用量は、
多過ぎると前記共重合体の溶剤溶解性の低下、磁
気記録体の表面平滑性の低下及び耐湿性の低下等
の不都合を生じ易く、一方少な過ぎると磁性粉体
に分散性が低下する傾向にあり、含有されるイソ
シアネート化合物との反応によるウレタン結合が
充分に形成されないため、塗膜強度が弱くなつた
りブロツキングが生じ易くなる傾向にあるので、
上記共重合体中に好ましくは1〜30重量%、更に
好ましくは2〜20重量%含有される。 本発明におけるスルホ基含有ビニル単量体とは
分子中にスルホ基を有するビニル単量体のこと
で、具体的には2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、アクリルスルホン酸、メタ
クリルスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレン
スルホン酸等が好適な例として挙げられ、磁性粉
末の分散性の点で特に2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸が好ましい。 又、これらはスルホ基の水素がナトリウムやカ
リウム等で置換されたものであつてもよい。 スルホ基含有ビニル単量体は磁性粉末の分散性
向上に大きく寄与するものであるが、この量は、
多過ぎると前記共重合体の溶剤溶解性が低下して
透明な溶液が得られなかつたり、耐水性が悪くな
つたり、イソシアネート化合物との架橋反応が早
くなり過ぎて磁性塗料のポツトライフが短くな
り、又少な過ぎると磁性粉末の分散性が悪くなる
傾向にあるので共重合体中に好ましくは0.05〜5
重量%含有され、更に好ましくは0.1〜3重量%
含有される。 本発明結着剤には、更に必要に応じてエチレ
ン、プロピレン、酢酸ビニル等が塩化ビニル系共
重合体の構成単位として含有されてもよく、又こ
れらの単独重合体もしくは共重合体が塩化ビニル
系共重合体と共に用いられてもよい。特にエチレ
ンを塩化ビニル系共重合体の構成単位として用い
るのが溶剤溶解性向上の点で好ましい。 上記塩化ビニル系共重合体は、例えば沈澱重
合、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の重合方法
によつて得ることが出来る。沈澱重合法の場合は
メタノールが好適な溶剤として用いられ、共重合
体は微細な粉末として得られる。共重合体重合度
は、結着剤の機械的強度と磁性塗料の特性の点か
ら150〜600程度の範囲が好ましい。即ち、平均重
合度が150未満のものはこれを磁性塗料として基
体の塗布した場合塗膜面が弱い為実用性が低く、
また600を越えるものは塗料粘度は高くなり溶液
を塗布する際の作業性が悪いからである。 磁性層の耐磨耗性や耐熱性をとくに高める為に
上記共重合体と共に磁性粉末と混練されるイソシ
アネート化合物としては、トリレンジイソシアネ
ート、ジフニルメタンジイソシアネート、ジアニ
シジンジイソシアネート、トリデンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキ
シリレンジイソシアネート、及びトリメチロール
プロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モ
ルとの反応物等が挙げられ、該反応物は、例えば
日本ポリウレタン工業(株)から商品名「コロネート
L」として市販されている。 イソシアネート化合物の使用量は、多過ぎると
架橋密度が高くなつて最終的に得られる塗膜が硬
く脆くなり、又少な過ぎると所期の効果が得られ
ないので、上記共重合体100重量部に対し通常は
0.3〜30重量部とされる。 本発明結着剤により磁性塗料を作成するには、
例えば、トルエン等の溶剤に溶解された上記共重
合体にCo−γ−酸化鉄のような磁性粉末材料を
界面活性剤等の添加剤と共に添加、混練して分散
させて磁性塗料を得るのである。 但し本発明における上記共重合体、イソシアネ
ート化合物及び磁性材料粉末の添加順序、分散手
段等は何ら限定されない。尚、上記共重合体を溶
解して本発明結着剤とする際に用いる溶剤として
は、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等の一種又は二
種以上の混合物が一般に用いられる。上記共重合
体は、磁性材料粉末100重量部について通常、10
〜100重量部用いられ、又、磁性塗料は、通常、
5〜30重量%の上記共重合体を有するように調製
される。 (発明の効果) 本発明磁気記録体用結着剤は上述の通りの構成
になされているので、得られる磁性塗料は磁性粉
末の分散性に優れ従つて角形比の高い磁性層が形
成される。又、架橋性の向上により耐磨耗性及び
耐熱性に優れ、かつ、適度の硬さと可撓性を有す
る磁性層を形成することができる。 (実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。尚、
以下において「部」及び「%」はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。 又、各物性の測定は次の方法によつた。 角形比 磁性塗料を2.5μ厚にポリエステルフイルム上に
乾燥厚が6μとなるように塗布、配向、乾燥して
磁気記録体を作製し、角形比を測定した。 加熱密着性 磁気記録体を120℃の温度で15分間加熱し、磁
性層を相互に重ねたときに接着するか否かをみた
ものであり、表において○は接着しない(ブロツ
キングが起こらない)ことを、又、×は接着する
ことを示す。 ゲル分率 磁性粉を含有しない塩化ビニル系共重合体製フ
イルムを50℃のトルエン−メチルイソブチルケト
ン(重量比1:1)混合溶媒に一昼夜浸漬した後
のフイルムの重量を浸漬前のフイルムの重量で除
した値(重量%)であり、共重合体とイソシアネ
ート化合物との架橋反応の反応効率等を判断する
目安となるものである。 実施例 1 初期仕込 攪拌機を備えた内容積201のステンレス製オー
トクレーブにメタノール(試薬一級)8000gと重
合開始剤としてα−クミルパーオキシネオデカノ
エート20gを仕込んだ後、アスピレータで5分間
排気して、残存する空気を排除した。 次に塩化ビニル2600gを仕込んだ。 後添加仕込 31の吊り下げ可能なステンレス製容器(添加容
器と言う)の空気を排除した後、ポリエチレング
リコールモノメタクリレート(ポリオキシエチレ
ン基数=5個)275g、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸(日東化学社製、
AMPS)15g、メタノール500gを吸引させ、そ
の後塩化ビニル1045gを圧入した。 この容器を振とうして内容物を混合溶解した後
にバネ秤に吊るし、底部の弁よりフレキシブルチ
ユーブを使用して重合反応器の添加ノズルに接続
した。 重合反応操作 重合反応器の攪拌機の回転数を380rpmとし、
ジヤケツトに温水を通して内温を43℃に昇温し
た。 内温が43℃になると重合反応が開始したので、
以後は内温が43℃になるよう温度調節を行つた。 一方、43℃になつた時添加容器から単量体の混
合溶液を50g添加し、その後重合反応の進行に応
じて、5分毎に46g×4回、10分毎に31g×8
回、5分毎に27g×49回に分割して添加した。 最後の添加を終わつて10分後25℃迄冷却して重
合反応を停止した。重合反応器の内圧は反応開始
時に2.0Kg/cm2G、反応終了時には1.8Kg/cm2Gで
あつた。 冷却後未反応の塩化ビニルを排ガスした後、さ
らに窒素ガスを通して十分に塩化ビニルを除去
し、次いで重合反応器より共重合体のメタノール
スラリーを抜き出し、ろ過した後、50℃で24時間
真空乾燥を行つて白色の粉粒状の共重合体Aを
1500g得た。 該樹脂の重合度は390、組成は塩化ビニル84.1
%、ポリエチレングリコールモノメタクリレート
15.0%、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸0.9%であつた。 共重合体Aをトルエン−メチルイソブチルケト
ン(重量比1:1)混合液に溶解して15%の共重
合体溶液を調製し、次にこの溶液に共重合体の
2.4倍量(重量)のCo−γ−酸化鉄とイソシアネ
ート化合物(日本ポリウレタン工業社製、コロネ
ートL)を6.5部加え、ペイントコンデイシヨナ
ー(レツドデビル社製)にて6時間混合分散させ
て磁性塗料とし、この塗料をポリエステルフイル
ム上に塗布、配向、乾燥して架橋反応を充分進め
た磁気記録体を得た。 この磁気記録体の角形比と加熱密着性は第1表
の通りであつた。又、それぞれの共重合体とイソ
シアネート化合物との架橋反応性を示すゲル分率
は第1表の通りであつた。 実施例 2 実施例1で用いたものと同じ装置、同じ単量体
を用いて実施例1に準じて重合を行つた。但し、
それぞれの単量体の仕込量は稍変化させて重合を
行つた。 最初に粉末の共重合体Bを得て、該共重合体の
組成を分析し、更に実施例1と同様にして、磁気
記録体を調製して角形比等を測定したところ、そ
の結果は表1の通りであつた。 又、同様に、第1表に示される組成の共重合体
C,D,E及びFを得、磁気記録体を調製し、同
様にして角形比等を測定した。
び耐熱性にすぐれた磁性層が得られる磁気記録体
用結着剤に関する。 (従来の技術) 磁気録画テープや磁気デイスク等に用いられる
磁気記録体は、通常、磁性粉末及びこの粉末をポ
リエステル等の基体に結着する結着剤を含む磁性
塗料を基体上に塗布、配向、乾燥して得られ、優
れた電気的特性及び磁気ヘツドとの耐摺接性等の
耐久性が要求される。従つて磁気記録体用結着剤
には、磁性塗料における磁性粉末の分散性に優れ
その結果磁気記録体に高い角形比を付与し得る特
性が特に強く要請され、更に耐磨耗性及び耐熱性
に優れた磁性層を形成し得ること等が要請され
る。 これらの特性が比較的良好なものとして従来塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール系ポリ
マー等が用いられ、磁性層の耐磨耗性を特に改善
する必要のある場合は前記ポリマーとイソシアネ
ート化合物とを含有する磁気記録体用結着剤が用
いられていた。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、最近は磁気記録体の高密度化に伴つて
磁性粉が微粒子化の傾向にあるところから、より
一層分散性にすぐれた結着剤の開発が要望されて
いた。 本発明は上記磁気記録体用結着剤の現状に鑑
み、磁性塗料にした際の磁性粉末の分散性に優れ
ると共に耐磨耗性及び耐熱性に優れた磁性層を形
成し得る磁気記録体用結着剤を提供することを目
的とするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は水酸基含有ビニル単量体と塩化ビ
ニルとの共重合体からなる磁気記録体用結着剤に
ついて研究し、更にスルホ基含有ビニル単量体を
共重合体の成分として用いると、磁性粉末の分散
性が大きく向上することを見い出し、更に、用い
る水酸基含有ビニル単量体を特定構造のものとす
ることにより樹脂組成物の架橋性が一層向上する
ことを見い出して本発明を完成させたものであ
る。 即ち本発明の要旨は、以下の群より選ばれる水
酸基含有ビニル単量体とスルホ基含有ビニル単量
体とを構成単位として有する塩化ビニル系共重合
体を主要樹脂成分とし、これにイソシアネート化
合物が含有されてなることを特徴とする磁気記録
体用結着剤に存する。 (但し、nは2乃至9の整数、Rは水素又はメ
チル基) (但し、nは2乃至6の整数、Rは水素又はメ
チル基) 本発明における塩化ビニル系共重合体中の塩化
ビニルは他の構成単位と共に磁性層中に適度の硬
さと可撓性を付与するものであり、少な過ぎると
磁気記録体の耐磨耗性が不足し多過ぎると溶剤溶
解性が低下する傾向があるので、上記共重合体中
の含有量は、好ましくは60〜95重量%とされる。 上記共重合体の構成単位として用いられる水酸
基含有ビニル単量体としては、次式で表されるポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート (但し、nは2乃至9の整数、Rは水素又はメ
チル基)、 次式で表されるポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート (但し、nは2乃至6の整数、Rは水素又はメ
チル基)、 及び、次式で表される2−ヒドロキシエチル−
2′−アクリロイルオキシフタレート これら水酸基を含むビニル単量体の使用量は、
多過ぎると前記共重合体の溶剤溶解性の低下、磁
気記録体の表面平滑性の低下及び耐湿性の低下等
の不都合を生じ易く、一方少な過ぎると磁性粉体
に分散性が低下する傾向にあり、含有されるイソ
シアネート化合物との反応によるウレタン結合が
充分に形成されないため、塗膜強度が弱くなつた
りブロツキングが生じ易くなる傾向にあるので、
上記共重合体中に好ましくは1〜30重量%、更に
好ましくは2〜20重量%含有される。 本発明におけるスルホ基含有ビニル単量体とは
分子中にスルホ基を有するビニル単量体のこと
で、具体的には2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、アクリルスルホン酸、メタ
クリルスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレン
スルホン酸等が好適な例として挙げられ、磁性粉
末の分散性の点で特に2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸が好ましい。 又、これらはスルホ基の水素がナトリウムやカ
リウム等で置換されたものであつてもよい。 スルホ基含有ビニル単量体は磁性粉末の分散性
向上に大きく寄与するものであるが、この量は、
多過ぎると前記共重合体の溶剤溶解性が低下して
透明な溶液が得られなかつたり、耐水性が悪くな
つたり、イソシアネート化合物との架橋反応が早
くなり過ぎて磁性塗料のポツトライフが短くな
り、又少な過ぎると磁性粉末の分散性が悪くなる
傾向にあるので共重合体中に好ましくは0.05〜5
重量%含有され、更に好ましくは0.1〜3重量%
含有される。 本発明結着剤には、更に必要に応じてエチレ
ン、プロピレン、酢酸ビニル等が塩化ビニル系共
重合体の構成単位として含有されてもよく、又こ
れらの単独重合体もしくは共重合体が塩化ビニル
系共重合体と共に用いられてもよい。特にエチレ
ンを塩化ビニル系共重合体の構成単位として用い
るのが溶剤溶解性向上の点で好ましい。 上記塩化ビニル系共重合体は、例えば沈澱重
合、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の重合方法
によつて得ることが出来る。沈澱重合法の場合は
メタノールが好適な溶剤として用いられ、共重合
体は微細な粉末として得られる。共重合体重合度
は、結着剤の機械的強度と磁性塗料の特性の点か
ら150〜600程度の範囲が好ましい。即ち、平均重
合度が150未満のものはこれを磁性塗料として基
体の塗布した場合塗膜面が弱い為実用性が低く、
また600を越えるものは塗料粘度は高くなり溶液
を塗布する際の作業性が悪いからである。 磁性層の耐磨耗性や耐熱性をとくに高める為に
上記共重合体と共に磁性粉末と混練されるイソシ
アネート化合物としては、トリレンジイソシアネ
ート、ジフニルメタンジイソシアネート、ジアニ
シジンジイソシアネート、トリデンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキ
シリレンジイソシアネート、及びトリメチロール
プロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モ
ルとの反応物等が挙げられ、該反応物は、例えば
日本ポリウレタン工業(株)から商品名「コロネート
L」として市販されている。 イソシアネート化合物の使用量は、多過ぎると
架橋密度が高くなつて最終的に得られる塗膜が硬
く脆くなり、又少な過ぎると所期の効果が得られ
ないので、上記共重合体100重量部に対し通常は
0.3〜30重量部とされる。 本発明結着剤により磁性塗料を作成するには、
例えば、トルエン等の溶剤に溶解された上記共重
合体にCo−γ−酸化鉄のような磁性粉末材料を
界面活性剤等の添加剤と共に添加、混練して分散
させて磁性塗料を得るのである。 但し本発明における上記共重合体、イソシアネ
ート化合物及び磁性材料粉末の添加順序、分散手
段等は何ら限定されない。尚、上記共重合体を溶
解して本発明結着剤とする際に用いる溶剤として
は、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等の一種又は二
種以上の混合物が一般に用いられる。上記共重合
体は、磁性材料粉末100重量部について通常、10
〜100重量部用いられ、又、磁性塗料は、通常、
5〜30重量%の上記共重合体を有するように調製
される。 (発明の効果) 本発明磁気記録体用結着剤は上述の通りの構成
になされているので、得られる磁性塗料は磁性粉
末の分散性に優れ従つて角形比の高い磁性層が形
成される。又、架橋性の向上により耐磨耗性及び
耐熱性に優れ、かつ、適度の硬さと可撓性を有す
る磁性層を形成することができる。 (実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。尚、
以下において「部」及び「%」はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。 又、各物性の測定は次の方法によつた。 角形比 磁性塗料を2.5μ厚にポリエステルフイルム上に
乾燥厚が6μとなるように塗布、配向、乾燥して
磁気記録体を作製し、角形比を測定した。 加熱密着性 磁気記録体を120℃の温度で15分間加熱し、磁
性層を相互に重ねたときに接着するか否かをみた
ものであり、表において○は接着しない(ブロツ
キングが起こらない)ことを、又、×は接着する
ことを示す。 ゲル分率 磁性粉を含有しない塩化ビニル系共重合体製フ
イルムを50℃のトルエン−メチルイソブチルケト
ン(重量比1:1)混合溶媒に一昼夜浸漬した後
のフイルムの重量を浸漬前のフイルムの重量で除
した値(重量%)であり、共重合体とイソシアネ
ート化合物との架橋反応の反応効率等を判断する
目安となるものである。 実施例 1 初期仕込 攪拌機を備えた内容積201のステンレス製オー
トクレーブにメタノール(試薬一級)8000gと重
合開始剤としてα−クミルパーオキシネオデカノ
エート20gを仕込んだ後、アスピレータで5分間
排気して、残存する空気を排除した。 次に塩化ビニル2600gを仕込んだ。 後添加仕込 31の吊り下げ可能なステンレス製容器(添加容
器と言う)の空気を排除した後、ポリエチレング
リコールモノメタクリレート(ポリオキシエチレ
ン基数=5個)275g、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸(日東化学社製、
AMPS)15g、メタノール500gを吸引させ、そ
の後塩化ビニル1045gを圧入した。 この容器を振とうして内容物を混合溶解した後
にバネ秤に吊るし、底部の弁よりフレキシブルチ
ユーブを使用して重合反応器の添加ノズルに接続
した。 重合反応操作 重合反応器の攪拌機の回転数を380rpmとし、
ジヤケツトに温水を通して内温を43℃に昇温し
た。 内温が43℃になると重合反応が開始したので、
以後は内温が43℃になるよう温度調節を行つた。 一方、43℃になつた時添加容器から単量体の混
合溶液を50g添加し、その後重合反応の進行に応
じて、5分毎に46g×4回、10分毎に31g×8
回、5分毎に27g×49回に分割して添加した。 最後の添加を終わつて10分後25℃迄冷却して重
合反応を停止した。重合反応器の内圧は反応開始
時に2.0Kg/cm2G、反応終了時には1.8Kg/cm2Gで
あつた。 冷却後未反応の塩化ビニルを排ガスした後、さ
らに窒素ガスを通して十分に塩化ビニルを除去
し、次いで重合反応器より共重合体のメタノール
スラリーを抜き出し、ろ過した後、50℃で24時間
真空乾燥を行つて白色の粉粒状の共重合体Aを
1500g得た。 該樹脂の重合度は390、組成は塩化ビニル84.1
%、ポリエチレングリコールモノメタクリレート
15.0%、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸0.9%であつた。 共重合体Aをトルエン−メチルイソブチルケト
ン(重量比1:1)混合液に溶解して15%の共重
合体溶液を調製し、次にこの溶液に共重合体の
2.4倍量(重量)のCo−γ−酸化鉄とイソシアネ
ート化合物(日本ポリウレタン工業社製、コロネ
ートL)を6.5部加え、ペイントコンデイシヨナ
ー(レツドデビル社製)にて6時間混合分散させ
て磁性塗料とし、この塗料をポリエステルフイル
ム上に塗布、配向、乾燥して架橋反応を充分進め
た磁気記録体を得た。 この磁気記録体の角形比と加熱密着性は第1表
の通りであつた。又、それぞれの共重合体とイソ
シアネート化合物との架橋反応性を示すゲル分率
は第1表の通りであつた。 実施例 2 実施例1で用いたものと同じ装置、同じ単量体
を用いて実施例1に準じて重合を行つた。但し、
それぞれの単量体の仕込量は稍変化させて重合を
行つた。 最初に粉末の共重合体Bを得て、該共重合体の
組成を分析し、更に実施例1と同様にして、磁気
記録体を調製して角形比等を測定したところ、そ
の結果は表1の通りであつた。 又、同様に、第1表に示される組成の共重合体
C,D,E及びFを得、磁気記録体を調製し、同
様にして角形比等を測定した。
【表】
比較例 1
実施例1の樹脂Aと同様にして製造された塩化
ビニル/2−ヒドロキシプロピルアクリレートの
共重合体(重合度280、20−HPA 19.0重量%含
有)a、及び塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルア
ルコール共重合体(組成比はこの順に91/3/
6)bについて、実施例1と同様な方法に従つて
磁気記録体を作製し角形比を測定したところそれ
ぞれ0.78と0.76であつた。又、加熱密着性を測定
したところ、両者共にブロツキングが生じた。 比較例 2 実施例1と同様にして第3表に示す組成の共重
合体c,d,e,fを得、実施例1と同様にして
磁性塗料及び磁気記録体を作製し角形比、加熱密
着性を測定した。又、架橋反応性を示すゲル分率
と共に、これらの結果を第2表に示す。
ビニル/2−ヒドロキシプロピルアクリレートの
共重合体(重合度280、20−HPA 19.0重量%含
有)a、及び塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルア
ルコール共重合体(組成比はこの順に91/3/
6)bについて、実施例1と同様な方法に従つて
磁気記録体を作製し角形比を測定したところそれ
ぞれ0.78と0.76であつた。又、加熱密着性を測定
したところ、両者共にブロツキングが生じた。 比較例 2 実施例1と同様にして第3表に示す組成の共重
合体c,d,e,fを得、実施例1と同様にして
磁性塗料及び磁気記録体を作製し角形比、加熱密
着性を測定した。又、架橋反応性を示すゲル分率
と共に、これらの結果を第2表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 以下の群より選ばれる水酸基含有ビニル単量
体とスルホ基含有ビニル単量体とを構成単位とし
て有する塩化ビニル系共重合体を主要樹脂成分と
し、これにイソシアネート化合物が含有されてな
ることを特徴とする磁気記録体用結着剤。 (但し、nは2乃至9の整数、Rは水素又はメ
チル基) (但し、nは2乃至6の整数、Rは水素又はメ
チル基) 2 塩化ビニル系共重合体中の水酸基含有ビニル
単量体の含有量が1〜30重量%である第1項記載
の磁気記録体用結着剤。 3 塩化ビニル系共重合体中のスルホ基含有ビニ
ル単量体の含有量が0.05〜5重量%である第1項
又は第2項記載の磁気記録体用結着剤。 4 塩化ビニル系共重合体の平均重合度が150〜
600である第1項〜第3項何れか1項に記載の磁
気記録体用結着剤。 5 塩化ビニル系共重合体における塩化ビニルの
含有量が60〜95重量%、水酸基含有ビニル単量体
の含有量が1〜30重量%、スルホ基含有ビニル単
量体の含有量が0.05〜5重量%である第1項又は
第4項記載の磁気記録体用結着剤。 6 スルホ基含有ビニル単量体が2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸である第1
項〜第5項何れか1項に記載の磁気記録体用結着
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59205404A JPS6183272A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 磁気記録体用結着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59205404A JPS6183272A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 磁気記録体用結着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6183272A JPS6183272A (ja) | 1986-04-26 |
| JPH0417209B2 true JPH0417209B2 (ja) | 1992-03-25 |
Family
ID=16506273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59205404A Granted JPS6183272A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 磁気記録体用結着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6183272A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6096633A (ja) * | 1983-10-31 | 1985-05-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 硬化スルホン酸樹脂組成物および粒状物 |
| JPS60235814A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-22 | Nippon Zeon Co Ltd | 磁性塗料用樹脂 |
-
1984
- 1984-09-29 JP JP59205404A patent/JPS6183272A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6183272A (ja) | 1986-04-26 |
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