JPH0423652B2 - - Google Patents
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- JPH0423652B2 JPH0423652B2 JP60177709A JP17770985A JPH0423652B2 JP H0423652 B2 JPH0423652 B2 JP H0423652B2 JP 60177709 A JP60177709 A JP 60177709A JP 17770985 A JP17770985 A JP 17770985A JP H0423652 B2 JPH0423652 B2 JP H0423652B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aromatic polyamide
- rubber
- reinforcing material
- fibers
- fiber
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、ゴムとの優れた接着性を示すゴム補
強材およびその製造法に関し、さらに詳しくは、
ゴム等の補強用繊維として好ましい性能を示す全
芳香族ポリアミド繊維より特別に導かれるゴムと
の優れた接着性を示すゴム補強材に関する。 (従来の技術) 全芳香族ポリアミド繊維は、耐熱性に優れるの
みでなく、特にパラ配向の全芳香族ポリアミド繊
維は、その高強度、高モジユラスという物性の故
に、プラスチツク補強材、産業資材、ゴム等のエ
ラストマー補強材として広く使われる至つてい
る。特に、エラストマーとの複合材料としては、
タイヤ、各種ベルト、ホース、ゴム引き布等に用
いられている。 これらのゴム類との複合使用に当つては、繊維
は予じめ、レゾルシン・ホルマリンの初期縮合物
にゴララテツクス以下、RF/Lと略称する)で
処理された後、ゴム類中に埋込まれるのが常であ
るが、ポリエステルや全芳香族ポリアミドでは、
RF/L処理のみでは、RF/L層と繊維との接着
性が悪く、このため折角の優れた全芳香族ポリア
ミド繊維の特性を有効に利用できなかつた。 そのため、これまでに接着性を改良することを
目的として数多くの提案が行われているが、例え
ば、このような処理剤として、()RF/Lの構
成成分の一部に、ハロゲン化フエノール、ヒドロ
キシ安息香酸、フルフリルアルコールなどを用い
るもの、()エポキシ化合物、メラミン化合物、
イソシアネート化合物などの第3成分を添加した
もの、などがある。また、()先ず、エポキシ
系樹脂または/および芳香族ポリイソシアネート
系樹脂などを含む液で処理し、次いで、RF/L
で処理する二段処理法も知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの接着処理においては、
ゴム複合材料から繊維を剥離した場合、繊維表面
での剥離が生じ、繊維にゴム層が付着して破壊す
る好ましい破壊様式ではない。すなわち、繊維と
ゴムとの接着力がまだまだ不十分である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、これらの問題点の解決は、一に
かかつて繊維表面へRF/Lとの反応活性基を数
多く確実に導入することにより達成できるとの理
念に立ち、種々検討の結果、本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明の目的は、一般式−NH−
Ar1−NH−CO−Ar2−CO−および/または−
NH−Ar3−CO−なる繰返し単位(式中、Ar1、
Ar2、Ar3はそれぞれ独立に2価の芳香族環性基
を示す)よりなる全芳香族ポリアミド繊維の表面
が2個以上のエポキシ基を有する化合物によりN
−置換変性され、該全芳香族ポリアミド繊維の表
面に、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテツクス
重合体組成物層が形成されていることを特徴とす
るゴム補強材により達成される。 このゴム補強材は、本記の全芳香族ポリアミド
繊維の表面層をN−アルカリ金属化し、次いで2
個以上のエポキシ基を有する化合物と反応させて
N−置換変形した後、レゾルシン・ホルマリン・
ラテツクスを含有する液を含浸し、該全芳香族ポ
リアミド繊維の表面に、レゾルシン・ホルマリ
ン・ゴムラテツクス重合体組成物を形成させるこ
とにより製造できる。 本発明に用いられる全芳香族ポリアミドはアミ
ド結合の少くとも85モル%以上が芳香族環性ジア
ミン、芳香族環性ジカルボン酸成分より得られる
ものである。その構造例としては、ポリパラベン
ズアミド、ポリパラフエニレンテレフタルアミ
ド、ポリ−4,4′−ジアミノベンズアニリドテレ
フタルアミド、ポリパラフエニレン−2,6−ナ
フタリツクアミド、コポリパラフエニレン/4,
4′(3,3′−ジメチルビフエニレン)−テレフタル
アミド、コポリパラフエニレン/2,5−ピリジ
レン−テレフタルアミド、ポリオルソフエニレン
フタルアミド、ポリメタフエニレンフタルアミ
ド、ポリパラフエニレンフタルアミド、ポリオル
ソフエニレンイソフタルアミド、ポリメタフエニ
レンイソフタルアミド、ポリパラフエニレンイソ
フタルアミド、ポリオルソフエニレンテレフタル
アミド、ポリメタフエニレンテレフタルアミド、
ポリ−1,5−ナフタレンフタルアミド、ポリ−
4,4′−ジフエニレン−オルソ−フタルアミド、
ポリ−4,4′−ジフエニレンイソフタルアミド、
ポリ−1,4−ナフタレンフタルアミド、ポリ−
1,4−ナフタレンイソフタルアミド、ポリ−
1,5−ナフタレンイソフタルアミド等、および
これらの芳香族ジアミンのベンゼン核の一部をハ
ロゲンで置換した化合物、さらには、これらの芳
香族ジアミンのベンゼン核の一部をピペラジン、
2,5−ジメチルピペラジン、2,5−ジエチル
ピペラジンで置換した化合物等に代表される脂環
式アミンを含な芳香族ポリアミド、または芳香族
ジアミンが3,3′−オキシジフエニレンジアミ
ン、3,4′−オキシジフエニレンジアミン等のエ
ーテル基、アルキル基、−S−、−SO2−、
強材およびその製造法に関し、さらに詳しくは、
ゴム等の補強用繊維として好ましい性能を示す全
芳香族ポリアミド繊維より特別に導かれるゴムと
の優れた接着性を示すゴム補強材に関する。 (従来の技術) 全芳香族ポリアミド繊維は、耐熱性に優れるの
みでなく、特にパラ配向の全芳香族ポリアミド繊
維は、その高強度、高モジユラスという物性の故
に、プラスチツク補強材、産業資材、ゴム等のエ
ラストマー補強材として広く使われる至つてい
る。特に、エラストマーとの複合材料としては、
タイヤ、各種ベルト、ホース、ゴム引き布等に用
いられている。 これらのゴム類との複合使用に当つては、繊維
は予じめ、レゾルシン・ホルマリンの初期縮合物
にゴララテツクス以下、RF/Lと略称する)で
処理された後、ゴム類中に埋込まれるのが常であ
るが、ポリエステルや全芳香族ポリアミドでは、
RF/L処理のみでは、RF/L層と繊維との接着
性が悪く、このため折角の優れた全芳香族ポリア
ミド繊維の特性を有効に利用できなかつた。 そのため、これまでに接着性を改良することを
目的として数多くの提案が行われているが、例え
ば、このような処理剤として、()RF/Lの構
成成分の一部に、ハロゲン化フエノール、ヒドロ
キシ安息香酸、フルフリルアルコールなどを用い
るもの、()エポキシ化合物、メラミン化合物、
イソシアネート化合物などの第3成分を添加した
もの、などがある。また、()先ず、エポキシ
系樹脂または/および芳香族ポリイソシアネート
系樹脂などを含む液で処理し、次いで、RF/L
で処理する二段処理法も知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの接着処理においては、
ゴム複合材料から繊維を剥離した場合、繊維表面
での剥離が生じ、繊維にゴム層が付着して破壊す
る好ましい破壊様式ではない。すなわち、繊維と
ゴムとの接着力がまだまだ不十分である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、これらの問題点の解決は、一に
かかつて繊維表面へRF/Lとの反応活性基を数
多く確実に導入することにより達成できるとの理
念に立ち、種々検討の結果、本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明の目的は、一般式−NH−
Ar1−NH−CO−Ar2−CO−および/または−
NH−Ar3−CO−なる繰返し単位(式中、Ar1、
Ar2、Ar3はそれぞれ独立に2価の芳香族環性基
を示す)よりなる全芳香族ポリアミド繊維の表面
が2個以上のエポキシ基を有する化合物によりN
−置換変性され、該全芳香族ポリアミド繊維の表
面に、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテツクス
重合体組成物層が形成されていることを特徴とす
るゴム補強材により達成される。 このゴム補強材は、本記の全芳香族ポリアミド
繊維の表面層をN−アルカリ金属化し、次いで2
個以上のエポキシ基を有する化合物と反応させて
N−置換変形した後、レゾルシン・ホルマリン・
ラテツクスを含有する液を含浸し、該全芳香族ポ
リアミド繊維の表面に、レゾルシン・ホルマリ
ン・ゴムラテツクス重合体組成物を形成させるこ
とにより製造できる。 本発明に用いられる全芳香族ポリアミドはアミ
ド結合の少くとも85モル%以上が芳香族環性ジア
ミン、芳香族環性ジカルボン酸成分より得られる
ものである。その構造例としては、ポリパラベン
ズアミド、ポリパラフエニレンテレフタルアミ
ド、ポリ−4,4′−ジアミノベンズアニリドテレ
フタルアミド、ポリパラフエニレン−2,6−ナ
フタリツクアミド、コポリパラフエニレン/4,
4′(3,3′−ジメチルビフエニレン)−テレフタル
アミド、コポリパラフエニレン/2,5−ピリジ
レン−テレフタルアミド、ポリオルソフエニレン
フタルアミド、ポリメタフエニレンフタルアミ
ド、ポリパラフエニレンフタルアミド、ポリオル
ソフエニレンイソフタルアミド、ポリメタフエニ
レンイソフタルアミド、ポリパラフエニレンイソ
フタルアミド、ポリオルソフエニレンテレフタル
アミド、ポリメタフエニレンテレフタルアミド、
ポリ−1,5−ナフタレンフタルアミド、ポリ−
4,4′−ジフエニレン−オルソ−フタルアミド、
ポリ−4,4′−ジフエニレンイソフタルアミド、
ポリ−1,4−ナフタレンフタルアミド、ポリ−
1,4−ナフタレンイソフタルアミド、ポリ−
1,5−ナフタレンイソフタルアミド等、および
これらの芳香族ジアミンのベンゼン核の一部をハ
ロゲンで置換した化合物、さらには、これらの芳
香族ジアミンのベンゼン核の一部をピペラジン、
2,5−ジメチルピペラジン、2,5−ジエチル
ピペラジンで置換した化合物等に代表される脂環
式アミンを含な芳香族ポリアミド、または芳香族
ジアミンが3,3′−オキシジフエニレンジアミ
ン、3,4′−オキシジフエニレンジアミン等のエ
ーテル基、アルキル基、−S−、−SO2−、
【式】−NH−等の基により結合された2個
のフエニル基を含む芳香族ポリアミド、または上
述の芳香族ポリアミドのコポリマー、たとえばポ
リ−3,3′−オキシジフエニレンテレフタルアミ
ド/ポリパラフエニレンテレフタルアミド共重合
体、ポリ−3,4′−オキシジフエニレンテレフタ
ルアミド/ポリパラフエニレンテレフタルアミド
共重合体等を挙げることができる。 これらの全芳香族ポリアミドの製造法は、本発
明を実施する上で制限されるものではなく、たと
えば、該当するジアミンおよびジ酸クロライドか
ら、特公昭35−14399号公報等で知られる低温溶
液重合法により容易に製造できる。 得られた全芳香族ポリアミドは、有機溶剤に可
溶のものは、上記公報記載の如く慣用の湿式また
は乾式紡糸法、または特公昭42−815号公報の方
法で製造できるが、特に重量な全芳香族ポリアミ
ドは、二価の芳香族基の80モル%がパラ位(ナフ
タレン基においては、1,4−、1,5−、2,
6−位)で結合する芳香族基、中んずくパラフエ
ニレン基よりなるものであり、これらの繊維は、
特公昭50−12485号、特公昭50−12006号、特開昭
47−39458号等の各公報に記載の方法により、さ
らに高モジユラス繊維は、特公昭50−12484号、
特公昭50−13365号、特開昭47−43419号等の各公
報に記載の方法により製造できる。因に市販のも
のとしては、デユポン社のケブラー29およびケブ
ラー49(いずれもデユポン社商標で、ポリパラフ
エニレンテレフタルアミド繊維といわれる)があ
る。 また、特別な全芳香族ポリアミドとしては、ポ
リパラフエニレンテレフタルアミドのパラフエニ
レンジアミド成分の数十モル%を3,4′−ジアミ
ノジフエニルエーテルに置き換えたものがあり、
特公昭54−43612号公報他にしたがつて製造でき
る。 本発明に用いられる繊維の直径は通常の紡糸技
術により数μmから数十μmの範囲の繊維が得ら
れる。繊維直径が0.1μm〜数μmである繊維は、
対数粘度3dl/g以上のパラ配向芳香族ポリアミ
ドを(A)成分とし、対数粘度3dl/g以下のポリア
ミドを(B)成分とする複合繊維から(B)成分を抽出す
る方法(特開昭57−183420号公報参照)等により
製造できる。また、繊維直径が約50Å〜0.1μm未
満の繊維は、全芳香族ポリアミドの濃硫酸溶液を
高速撹拌下の水またはアセトン中に滴下するか、
かたは超音波作用下の水もしくはアセトン中に滴
下する方法〔例えば高分子論文集、Vol.34、No.
1、29(1977);J.Polym.Sci.Polym.Phys.Ed.、
Vol.17、115(1979)参照〕等により製造すること
ができる。 これらの繊維の形態は、如何なる形態であつて
も、本発明の実施に用いることができ、短繊維、
スライバー、紡績糸、長繊維、トウ、撚糸コー
ド、ネツト編織布、ウエブ、不織布のいずれであ
つても、目的に応じて用いられる。 本発明を実施する上で、アミド結合の反応性を
高めることなどのために、繊維表面層のN−ナト
リウム化が必須であり、具体的には全芳香族ポリ
アミド繊維表面をアンモニアおよびリチウム、カ
リウム、ナトリウム等の存在下にナトリウム化す
る方法、ナフタリンとアルカリ金属、例えば、ナ
トリウムの付加物によりナトリウム化する方法、
またはジメチルスルホキシド(以下DMSOと略
称する)およびヘキサメチルホスホルアミド(以
下HMPAと略称する)中にて、アルカリ金属、
例えば、ナトリウムもしくはナトリウムハイドラ
イド、またはこれらとDMSOおよび/もしくは
HMPAとの反応物の存在下にナトリウム化する
方法等の公知の手段により実施できる。 アルカリ金属化反応の温度および時間について
は特に制限はなく、一般には、反応温度は約0℃
〜系の沸点の間、特に好ましくは5℃〜100℃の
間で用いられ、反応時間も1秒〜5時間程度が適
当であり、全芳香族ポリアミドの種類や、アルカ
リ金層化剤、例えば、ナトリウム化剤、所望する
ナトリウム化度、ひいては本発明の特徴とするゴ
ム類との接着力等の諸点を勘案して決定できる。 N−アルカリ金属化された全芳香族ポリアミド
繊維は、次いで、水等のN−アルカリ金属化ポリ
アミドを失活させる妨害物の少ない雰囲気下で、
2個以上のエポキシ基を有する化合物またはその
溶液中に浸漬して、エポシ基により全芳香族ポリ
アミド繊維の表面層に、該エポキシ化合物を反応
させる。 この2個以上のエポキシ基を有する化合物によ
るN−置換反応温度および時間についても特に制
限はなく、一般には、反応温度は約0℃〜該エポ
キシ化合物の沸点の間、特に好ましくは20℃〜
100℃の間が用いられ、反応時間も1秒〜10時間
程度が適当である。 この反応により2個のエポキシ基を有する化合
物は、少くとも1個のエポキシ基によつて全芳香
族ポリアミドにN−置換して結合しているが、他
のエポキシ基も同様にN−置換されていること
も、または他のエポキシ化合物と反応しているこ
とも考えられ、または未反応のエポキシ基を検出
することもあり、いずれの場合であつても、本発
明のRF/Lと化学結合できるため、本発明の効
果は発揮できる。 N−置換反応の生じる全芳香族ポリアミド表面
層とは、該繊維のおよそ最大1μmの表面層であ
り、ナトリウム化剤やナトリウム化条件により異
なる。 本発明に用いられる2個以上のエポキシ基を有
する化合物としては、例えば、ブタジエンジオキ
サイド、2−(2,3−エポキシプロピル)フエ
ニルグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセン
−3−ジエポキサイド、2,6−(2,3−エポ
キシプロピル)フエニルグリシジルエーテル、ジ
グリシジルエーテル、シクロペンタジエンオキサ
イド、ジペンテンジオキサイド、トリグリシジル
イソシアヌレート、ジグリシジル−5,5−ジメ
チルヒダントイン、グリセリントリグリシジルエ
ーテル等の低分子量エポキシ化合物、および 一般式 (式中、nは0または正の整数である)で表わさ
れるビスフエノールA型エポキシ樹脂、一般式 (式中、nは0または正の整数)で表わされるノ
ボラツク型エポキシ樹脂、一般式 (式中、Rはアルキル基、nは0または正の整
数)で表わされるポリグリコール型エポキシ樹
脂、またはクレゾール・ノボラツク型エポキシ樹
脂、ビスフエノールF型エポキシ樹脂、トリグリ
シジル−p−アミノフエノール型エポキシ樹脂、
多核フエノール・グリシジルエーテル型エポキシ
樹脂、テトラグリシジルメチレンジアニリン型エ
ポキシ樹脂、トリアジン型エポキシ樹脂等の高分
子量エポキシ化合物をあげることができる。 次いで、上記処理を受けた全芳香族ポリアミド
繊維は、RF/L処理されて、その表面にRF/L
重合体組成物層を形成せしめられるが、ここで
RF/Lとしては、レゾルシンとホルマリンの初
期縮合物とゴム類のラテツクスの混合液として、
通常の繊維とゴム類との接着に用いられる慣用の
組成物がいずれも用いられ、レゾルシンとホルム
アルデヒドのモル比が1:0.5〜1:8、またレ
ゾルシンとホルマリンとゴムラテツクスの固形分
重量比が1:3〜1:20の配合比率範囲にあるも
のが好ましい。上記範囲をはずれると、処理した
繊維材料の接着性能が低下する傾向がある。ま
た、使用するゴムラテツクスとしては、例えば、
天然ゴムラテツクス、スチレン、ブタジエン・コ
ポリマーラテツクス、ビニルピリジン・スチレ
ン・ブタジエン・ターポリマーラテツクス、ニト
リルゴムラテツクス、ネオプレンラテツクス等が
あり、これらを単独または併用して使用する。こ
れらの中では、ビニル・ピリジン・スチレン・ブ
タジエン・ターポリマーラテツクスを単独使用ま
たは半量以上併用した場合が最も優れた性能を示
す。 全芳香族ポリアミド繊維上に形成されるRF/
L重合体組成物層としては、繊維束を構成する各
単繊維のすべての表面に形成されている必要はな
く、少なくとも繊維束としての表面がほぼ完全に
覆われているべきである。また、このRF/L重
合体組成物層の量は特に限定されるものではな
く、大略繊維重量に対し0.5重量%以上であれば、
本発明の目的は達せられる。上限も特にないが、
30重量%程度が上限となる。 (発明の効果および作用) 本発明の方法によれば、従来に類を見ない強力
な全芳香族ポリアミド繊維とゴム層との接着力、
さらに正確には、該繊維とRF/L重合体組成物
層との接着力が得られる。 すなわち、後に具体的実施例で例証する如く、
従来も実施されたエポキシ化合物で先ず全芳香族
ポリアミド繊維を処理した後、RF/L処理する
という本発明に近似した処理に比べ、先ず全芳香
族ポリアミド繊維の表面層をN−アルカリ金属化
した後、2個以上のエポキシ基を持つ化合物で処
理する本発明においては、アミド基のNがアルカ
リ金属化によつて活性化されているため、エポキ
シ化合物が高率に反応置換していることにより、
RF/Lとの反応性官能基である−OH基やエポ
キシ基が該繊維表面に存在すること、さらに、N
−アルカリ金属化により全芳香族ポリアミド分子
同志の水素結合が切断され、ポリマー分子間の構
造が緩められて、繊維表面層が膨潤状態になるこ
とが認められており、この層内でエポキシ化合物
と該ポリマーの反応、またはエポキシ化合物の重
合が生じ、一種のアンカー効果を伴つて、上記の
如き活性官能基の植えつけが行われることから、
上記接着力が得られるものと推測される。 また、本発明のエポキシ化繊維は、RF/L処
理液との親和性がよく、いわゆる濡れがよいた
め、RF/L付着量も多く、好ましい接着性の一
因とも考えられる。 本発明のゴム補強材は、上記の如く、全芳香族
ポリアミド繊維表面の接着力に優れるが故に、該
繊維の好ましい補強繊維特性が100%ゴム補強構
造体に活かされるため、高い補強効果や、使用寿
命の延長、耐疲労性の向上、補強繊維量の削減等
の利点をもたらすと考えられる。 本発明のゴム補強材の用途としては、各種のゴ
ム組成物との複合材料として用いられ、例えば、
タイヤ、Vベルトや歯付ベルト他の動力伝達ベル
ト類や、搬送用ベルト類、ホース、ゴム引き布、
等のいずれにおいても、本発明の特徴が有効に作
用する。 (実施例) 以下、本発明を一層明確にするために実施例を
挙げて説明するが、本発明の範囲をこれらの実施
例に限定するものでないことはいうまでもない。 実施例 1 ジメチルスルホキシド(DMSO)500ml中にナ
トリウムハイドライド1.25gを添加し、窒素気流
中で70℃にて40分間加熱して完全に溶解した後、
35℃まで冷却した。 長さ15cm、巾10cmのポリパラフエニレンテレフ
タルアミド繊維(ケブラー49、デユポン社商標)
の1140デニールのヤーンを、縦、横共に17本/25
mmの繊密度とした平織構造の織布を上記DMSO
系に添加し、35℃で10秒間ナトリウム化反応を行
つた。次いで、DMSO500mlとビスフエノール型
エポキシ樹脂(D.E.R.383、ダウ・ケミカル社)
50gとからなる溶液に、上記ナトリウム化織布を
浸漬し、50℃で30分間反応させた。この織布を多
量のアセトンで5回洗浄し未反応エポキシ樹脂を
除去した後、真空下で乾燥した。 次いで、次の如き配合により調製したRF/L
処理液に浸漬し、マングルにて液を絞り出した
後、150℃で3分間乾燥し、次いで180℃、2分
間、次いで230℃、2分間のキユアリングを施し
た。 このときのRF/L重合体組成物の付着量は、
対繊維9.2重量%であつた。 (RF/L処理剤処方) レゾルシン 11.0重量部 水 238.4 ホルマリン(37%水溶液) 16.2 NaOH 0.3 スチレン/ブタジエン/ビニルピリジン共重合体
ラテツクス(固形分41%) 244.0 合 計 509.9重量部 次いで、処理織物と厚さ約0.7mmの末加硫ゴム
シートを合わせ、加圧プレスで140℃×15min.加
硫した。得られた試料を3cm幅に切り、180°剥離
法により、ゴム/織物間の接着力を測定した。 用いられたゴムシートの組成は、次の如くであ
る。 #1(天然ゴム) 70重量部 ハイカー#1502(SBR共重合ゴム) 30 カーボンFEF 50 ステアリン酸 2.0 芳香族柔軟化剤 10 亜鉛華 5.0 老化防止剤AIV 1.5 加硫促進剤DM 2.0 硫 黄 2.5 計 173重量部 ゴム/織物間の剥離強度は6.6Kgであり、剥離
はRF/L重合体の暗褐色を呈し、実体顕微鏡に
よる観察でも、全く繊維の露出は見られず、剥離
はRF/L重合体組成物層とゴムとの間で生じて
いることが確認された。 比較例 1 本発明のナトリウム化処理およびエポキシ化合
物処理を施さなかつた他は全く同様に、実施例1
を繰り返した。繊維に付着したRF/L重合体組
成物層の量は、対繊維7.3重量%であつて、実施
例1では、本発明の効果の一つとして、処理液と
の濡れが良いことが分る。 剥離強度は2.9Kgで、実施例1の半分以下であ
り、剥離面は繊維の色がRF/Lに汚染された黄
褐色を呈し、実体顕微鏡観察でも、明瞭な繊維の
露出が見られた。 比較例2および実施例2 実施例1で用いたケブラー織物を、本発明の処
理をせず、従来の方法であるエポキシ処理を施
し、次いで、実施例1同様にRF/L処理を実施
した後、ゴムとの接着力を測定した。 ここで、エポキシ処理液処方は、下記のとおり
であり、織布を該液に浸漬後、240℃×3minの熱
処理を施した。 (エポキシ処理液処方) キヤタリスト95(帝国化学製品、水溶性エポキシ
樹脂) 2.0重量% NaOH 0.1 ペレツクスOTP(5%soln) 2.0 水 95.9 計 100.0重量部 剥離力は2.8Kgで、ほぼ比較例1と同様の値し
か示さなかつた。 一方、このエポキシ処理、RF/L処理の2段
処理法で、実施例1の本発明の処理を行つたケブ
ラー織布を、上記と全く同様に処理して、剥離力
を測定したところ、5.0Kgを示し、この場合にも、
本発明の効果は顕著であるが、実施例1と同程度
か、またはそれよりも劣る結果となつており、本
発明のゴム補強材によれば、従来の全芳香族ポリ
アミド繊維に推奨された、エポキシ処理−RF/
L処理という2段処理は全く無用で、かつ遥かに
優れた効果を示すことが立証された。 この効果の差は、いずれも、全芳香族ポリアミ
ド繊維を、RF/L処理に先立つてエポキシ樹脂
で処理しているのであるが、本発明の例では、N
−ナトリウム化されているアミド基のNの親核試
薬に対する活性が高められているのに対し、従来
の方法では、全芳香族ポリアミドのアミド基のN
の活性が低く、多分エポキシ樹脂の大半は、分子
末端基である−NH2基または−COOH基と反応
するのみであり、共有結合点が少ないためである
と推論される。 実施例 3 ポリメタフエニレンイソフタルアミド紡績糸の
織物(テイジン株式会社製品)を、ナフタリン−
ナトリウム付加物のテトラヒドロフラン溶液(ナ
トリウム濃度1重量%)中で、35℃で3分間処理
した後、ジメチルスルホキシドとジオキサンの1
対2(容量比)混合物500mlに、実施例1と同じエ
ポキシ樹脂50gを溶解した溶液中に浸漬し、45℃
で60分間処理した。 この織布を多量のアセトン洗浄で洗浄する以降
は、実施例1と同様にしてRF/L層を形成し、
ゴムとの剥離力を求めた。 RF/L重合体組成物の付着量は、対繊維12重
量%であり、剥離力は6.5Kgで、剥離面はゴムの
色を呈し、繊維面の露出は見られなかつた。 実施例1と比べ、この例では布を構成する糸条
が、例1の長繊維から短繊維の紡績糸に代つてお
り、布表面の短繊維によるRF/L層へのアンカ
ー効果が考えられるが、剥離力では例1とほぼ同
等であるということは、本発明のこの両例が、繊
維表面の剥離ではなく、RF/L層またはゴム層
での破壊であることを物語つている。
述の芳香族ポリアミドのコポリマー、たとえばポ
リ−3,3′−オキシジフエニレンテレフタルアミ
ド/ポリパラフエニレンテレフタルアミド共重合
体、ポリ−3,4′−オキシジフエニレンテレフタ
ルアミド/ポリパラフエニレンテレフタルアミド
共重合体等を挙げることができる。 これらの全芳香族ポリアミドの製造法は、本発
明を実施する上で制限されるものではなく、たと
えば、該当するジアミンおよびジ酸クロライドか
ら、特公昭35−14399号公報等で知られる低温溶
液重合法により容易に製造できる。 得られた全芳香族ポリアミドは、有機溶剤に可
溶のものは、上記公報記載の如く慣用の湿式また
は乾式紡糸法、または特公昭42−815号公報の方
法で製造できるが、特に重量な全芳香族ポリアミ
ドは、二価の芳香族基の80モル%がパラ位(ナフ
タレン基においては、1,4−、1,5−、2,
6−位)で結合する芳香族基、中んずくパラフエ
ニレン基よりなるものであり、これらの繊維は、
特公昭50−12485号、特公昭50−12006号、特開昭
47−39458号等の各公報に記載の方法により、さ
らに高モジユラス繊維は、特公昭50−12484号、
特公昭50−13365号、特開昭47−43419号等の各公
報に記載の方法により製造できる。因に市販のも
のとしては、デユポン社のケブラー29およびケブ
ラー49(いずれもデユポン社商標で、ポリパラフ
エニレンテレフタルアミド繊維といわれる)があ
る。 また、特別な全芳香族ポリアミドとしては、ポ
リパラフエニレンテレフタルアミドのパラフエニ
レンジアミド成分の数十モル%を3,4′−ジアミ
ノジフエニルエーテルに置き換えたものがあり、
特公昭54−43612号公報他にしたがつて製造でき
る。 本発明に用いられる繊維の直径は通常の紡糸技
術により数μmから数十μmの範囲の繊維が得ら
れる。繊維直径が0.1μm〜数μmである繊維は、
対数粘度3dl/g以上のパラ配向芳香族ポリアミ
ドを(A)成分とし、対数粘度3dl/g以下のポリア
ミドを(B)成分とする複合繊維から(B)成分を抽出す
る方法(特開昭57−183420号公報参照)等により
製造できる。また、繊維直径が約50Å〜0.1μm未
満の繊維は、全芳香族ポリアミドの濃硫酸溶液を
高速撹拌下の水またはアセトン中に滴下するか、
かたは超音波作用下の水もしくはアセトン中に滴
下する方法〔例えば高分子論文集、Vol.34、No.
1、29(1977);J.Polym.Sci.Polym.Phys.Ed.、
Vol.17、115(1979)参照〕等により製造すること
ができる。 これらの繊維の形態は、如何なる形態であつて
も、本発明の実施に用いることができ、短繊維、
スライバー、紡績糸、長繊維、トウ、撚糸コー
ド、ネツト編織布、ウエブ、不織布のいずれであ
つても、目的に応じて用いられる。 本発明を実施する上で、アミド結合の反応性を
高めることなどのために、繊維表面層のN−ナト
リウム化が必須であり、具体的には全芳香族ポリ
アミド繊維表面をアンモニアおよびリチウム、カ
リウム、ナトリウム等の存在下にナトリウム化す
る方法、ナフタリンとアルカリ金属、例えば、ナ
トリウムの付加物によりナトリウム化する方法、
またはジメチルスルホキシド(以下DMSOと略
称する)およびヘキサメチルホスホルアミド(以
下HMPAと略称する)中にて、アルカリ金属、
例えば、ナトリウムもしくはナトリウムハイドラ
イド、またはこれらとDMSOおよび/もしくは
HMPAとの反応物の存在下にナトリウム化する
方法等の公知の手段により実施できる。 アルカリ金属化反応の温度および時間について
は特に制限はなく、一般には、反応温度は約0℃
〜系の沸点の間、特に好ましくは5℃〜100℃の
間で用いられ、反応時間も1秒〜5時間程度が適
当であり、全芳香族ポリアミドの種類や、アルカ
リ金層化剤、例えば、ナトリウム化剤、所望する
ナトリウム化度、ひいては本発明の特徴とするゴ
ム類との接着力等の諸点を勘案して決定できる。 N−アルカリ金属化された全芳香族ポリアミド
繊維は、次いで、水等のN−アルカリ金属化ポリ
アミドを失活させる妨害物の少ない雰囲気下で、
2個以上のエポキシ基を有する化合物またはその
溶液中に浸漬して、エポシ基により全芳香族ポリ
アミド繊維の表面層に、該エポキシ化合物を反応
させる。 この2個以上のエポキシ基を有する化合物によ
るN−置換反応温度および時間についても特に制
限はなく、一般には、反応温度は約0℃〜該エポ
キシ化合物の沸点の間、特に好ましくは20℃〜
100℃の間が用いられ、反応時間も1秒〜10時間
程度が適当である。 この反応により2個のエポキシ基を有する化合
物は、少くとも1個のエポキシ基によつて全芳香
族ポリアミドにN−置換して結合しているが、他
のエポキシ基も同様にN−置換されていること
も、または他のエポキシ化合物と反応しているこ
とも考えられ、または未反応のエポキシ基を検出
することもあり、いずれの場合であつても、本発
明のRF/Lと化学結合できるため、本発明の効
果は発揮できる。 N−置換反応の生じる全芳香族ポリアミド表面
層とは、該繊維のおよそ最大1μmの表面層であ
り、ナトリウム化剤やナトリウム化条件により異
なる。 本発明に用いられる2個以上のエポキシ基を有
する化合物としては、例えば、ブタジエンジオキ
サイド、2−(2,3−エポキシプロピル)フエ
ニルグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセン
−3−ジエポキサイド、2,6−(2,3−エポ
キシプロピル)フエニルグリシジルエーテル、ジ
グリシジルエーテル、シクロペンタジエンオキサ
イド、ジペンテンジオキサイド、トリグリシジル
イソシアヌレート、ジグリシジル−5,5−ジメ
チルヒダントイン、グリセリントリグリシジルエ
ーテル等の低分子量エポキシ化合物、および 一般式 (式中、nは0または正の整数である)で表わさ
れるビスフエノールA型エポキシ樹脂、一般式 (式中、nは0または正の整数)で表わされるノ
ボラツク型エポキシ樹脂、一般式 (式中、Rはアルキル基、nは0または正の整
数)で表わされるポリグリコール型エポキシ樹
脂、またはクレゾール・ノボラツク型エポキシ樹
脂、ビスフエノールF型エポキシ樹脂、トリグリ
シジル−p−アミノフエノール型エポキシ樹脂、
多核フエノール・グリシジルエーテル型エポキシ
樹脂、テトラグリシジルメチレンジアニリン型エ
ポキシ樹脂、トリアジン型エポキシ樹脂等の高分
子量エポキシ化合物をあげることができる。 次いで、上記処理を受けた全芳香族ポリアミド
繊維は、RF/L処理されて、その表面にRF/L
重合体組成物層を形成せしめられるが、ここで
RF/Lとしては、レゾルシンとホルマリンの初
期縮合物とゴム類のラテツクスの混合液として、
通常の繊維とゴム類との接着に用いられる慣用の
組成物がいずれも用いられ、レゾルシンとホルム
アルデヒドのモル比が1:0.5〜1:8、またレ
ゾルシンとホルマリンとゴムラテツクスの固形分
重量比が1:3〜1:20の配合比率範囲にあるも
のが好ましい。上記範囲をはずれると、処理した
繊維材料の接着性能が低下する傾向がある。ま
た、使用するゴムラテツクスとしては、例えば、
天然ゴムラテツクス、スチレン、ブタジエン・コ
ポリマーラテツクス、ビニルピリジン・スチレ
ン・ブタジエン・ターポリマーラテツクス、ニト
リルゴムラテツクス、ネオプレンラテツクス等が
あり、これらを単独または併用して使用する。こ
れらの中では、ビニル・ピリジン・スチレン・ブ
タジエン・ターポリマーラテツクスを単独使用ま
たは半量以上併用した場合が最も優れた性能を示
す。 全芳香族ポリアミド繊維上に形成されるRF/
L重合体組成物層としては、繊維束を構成する各
単繊維のすべての表面に形成されている必要はな
く、少なくとも繊維束としての表面がほぼ完全に
覆われているべきである。また、このRF/L重
合体組成物層の量は特に限定されるものではな
く、大略繊維重量に対し0.5重量%以上であれば、
本発明の目的は達せられる。上限も特にないが、
30重量%程度が上限となる。 (発明の効果および作用) 本発明の方法によれば、従来に類を見ない強力
な全芳香族ポリアミド繊維とゴム層との接着力、
さらに正確には、該繊維とRF/L重合体組成物
層との接着力が得られる。 すなわち、後に具体的実施例で例証する如く、
従来も実施されたエポキシ化合物で先ず全芳香族
ポリアミド繊維を処理した後、RF/L処理する
という本発明に近似した処理に比べ、先ず全芳香
族ポリアミド繊維の表面層をN−アルカリ金属化
した後、2個以上のエポキシ基を持つ化合物で処
理する本発明においては、アミド基のNがアルカ
リ金属化によつて活性化されているため、エポキ
シ化合物が高率に反応置換していることにより、
RF/Lとの反応性官能基である−OH基やエポ
キシ基が該繊維表面に存在すること、さらに、N
−アルカリ金属化により全芳香族ポリアミド分子
同志の水素結合が切断され、ポリマー分子間の構
造が緩められて、繊維表面層が膨潤状態になるこ
とが認められており、この層内でエポキシ化合物
と該ポリマーの反応、またはエポキシ化合物の重
合が生じ、一種のアンカー効果を伴つて、上記の
如き活性官能基の植えつけが行われることから、
上記接着力が得られるものと推測される。 また、本発明のエポキシ化繊維は、RF/L処
理液との親和性がよく、いわゆる濡れがよいた
め、RF/L付着量も多く、好ましい接着性の一
因とも考えられる。 本発明のゴム補強材は、上記の如く、全芳香族
ポリアミド繊維表面の接着力に優れるが故に、該
繊維の好ましい補強繊維特性が100%ゴム補強構
造体に活かされるため、高い補強効果や、使用寿
命の延長、耐疲労性の向上、補強繊維量の削減等
の利点をもたらすと考えられる。 本発明のゴム補強材の用途としては、各種のゴ
ム組成物との複合材料として用いられ、例えば、
タイヤ、Vベルトや歯付ベルト他の動力伝達ベル
ト類や、搬送用ベルト類、ホース、ゴム引き布、
等のいずれにおいても、本発明の特徴が有効に作
用する。 (実施例) 以下、本発明を一層明確にするために実施例を
挙げて説明するが、本発明の範囲をこれらの実施
例に限定するものでないことはいうまでもない。 実施例 1 ジメチルスルホキシド(DMSO)500ml中にナ
トリウムハイドライド1.25gを添加し、窒素気流
中で70℃にて40分間加熱して完全に溶解した後、
35℃まで冷却した。 長さ15cm、巾10cmのポリパラフエニレンテレフ
タルアミド繊維(ケブラー49、デユポン社商標)
の1140デニールのヤーンを、縦、横共に17本/25
mmの繊密度とした平織構造の織布を上記DMSO
系に添加し、35℃で10秒間ナトリウム化反応を行
つた。次いで、DMSO500mlとビスフエノール型
エポキシ樹脂(D.E.R.383、ダウ・ケミカル社)
50gとからなる溶液に、上記ナトリウム化織布を
浸漬し、50℃で30分間反応させた。この織布を多
量のアセトンで5回洗浄し未反応エポキシ樹脂を
除去した後、真空下で乾燥した。 次いで、次の如き配合により調製したRF/L
処理液に浸漬し、マングルにて液を絞り出した
後、150℃で3分間乾燥し、次いで180℃、2分
間、次いで230℃、2分間のキユアリングを施し
た。 このときのRF/L重合体組成物の付着量は、
対繊維9.2重量%であつた。 (RF/L処理剤処方) レゾルシン 11.0重量部 水 238.4 ホルマリン(37%水溶液) 16.2 NaOH 0.3 スチレン/ブタジエン/ビニルピリジン共重合体
ラテツクス(固形分41%) 244.0 合 計 509.9重量部 次いで、処理織物と厚さ約0.7mmの末加硫ゴム
シートを合わせ、加圧プレスで140℃×15min.加
硫した。得られた試料を3cm幅に切り、180°剥離
法により、ゴム/織物間の接着力を測定した。 用いられたゴムシートの組成は、次の如くであ
る。 #1(天然ゴム) 70重量部 ハイカー#1502(SBR共重合ゴム) 30 カーボンFEF 50 ステアリン酸 2.0 芳香族柔軟化剤 10 亜鉛華 5.0 老化防止剤AIV 1.5 加硫促進剤DM 2.0 硫 黄 2.5 計 173重量部 ゴム/織物間の剥離強度は6.6Kgであり、剥離
はRF/L重合体の暗褐色を呈し、実体顕微鏡に
よる観察でも、全く繊維の露出は見られず、剥離
はRF/L重合体組成物層とゴムとの間で生じて
いることが確認された。 比較例 1 本発明のナトリウム化処理およびエポキシ化合
物処理を施さなかつた他は全く同様に、実施例1
を繰り返した。繊維に付着したRF/L重合体組
成物層の量は、対繊維7.3重量%であつて、実施
例1では、本発明の効果の一つとして、処理液と
の濡れが良いことが分る。 剥離強度は2.9Kgで、実施例1の半分以下であ
り、剥離面は繊維の色がRF/Lに汚染された黄
褐色を呈し、実体顕微鏡観察でも、明瞭な繊維の
露出が見られた。 比較例2および実施例2 実施例1で用いたケブラー織物を、本発明の処
理をせず、従来の方法であるエポキシ処理を施
し、次いで、実施例1同様にRF/L処理を実施
した後、ゴムとの接着力を測定した。 ここで、エポキシ処理液処方は、下記のとおり
であり、織布を該液に浸漬後、240℃×3minの熱
処理を施した。 (エポキシ処理液処方) キヤタリスト95(帝国化学製品、水溶性エポキシ
樹脂) 2.0重量% NaOH 0.1 ペレツクスOTP(5%soln) 2.0 水 95.9 計 100.0重量部 剥離力は2.8Kgで、ほぼ比較例1と同様の値し
か示さなかつた。 一方、このエポキシ処理、RF/L処理の2段
処理法で、実施例1の本発明の処理を行つたケブ
ラー織布を、上記と全く同様に処理して、剥離力
を測定したところ、5.0Kgを示し、この場合にも、
本発明の効果は顕著であるが、実施例1と同程度
か、またはそれよりも劣る結果となつており、本
発明のゴム補強材によれば、従来の全芳香族ポリ
アミド繊維に推奨された、エポキシ処理−RF/
L処理という2段処理は全く無用で、かつ遥かに
優れた効果を示すことが立証された。 この効果の差は、いずれも、全芳香族ポリアミ
ド繊維を、RF/L処理に先立つてエポキシ樹脂
で処理しているのであるが、本発明の例では、N
−ナトリウム化されているアミド基のNの親核試
薬に対する活性が高められているのに対し、従来
の方法では、全芳香族ポリアミドのアミド基のN
の活性が低く、多分エポキシ樹脂の大半は、分子
末端基である−NH2基または−COOH基と反応
するのみであり、共有結合点が少ないためである
と推論される。 実施例 3 ポリメタフエニレンイソフタルアミド紡績糸の
織物(テイジン株式会社製品)を、ナフタリン−
ナトリウム付加物のテトラヒドロフラン溶液(ナ
トリウム濃度1重量%)中で、35℃で3分間処理
した後、ジメチルスルホキシドとジオキサンの1
対2(容量比)混合物500mlに、実施例1と同じエ
ポキシ樹脂50gを溶解した溶液中に浸漬し、45℃
で60分間処理した。 この織布を多量のアセトン洗浄で洗浄する以降
は、実施例1と同様にしてRF/L層を形成し、
ゴムとの剥離力を求めた。 RF/L重合体組成物の付着量は、対繊維12重
量%であり、剥離力は6.5Kgで、剥離面はゴムの
色を呈し、繊維面の露出は見られなかつた。 実施例1と比べ、この例では布を構成する糸条
が、例1の長繊維から短繊維の紡績糸に代つてお
り、布表面の短繊維によるRF/L層へのアンカ
ー効果が考えられるが、剥離力では例1とほぼ同
等であるということは、本発明のこの両例が、繊
維表面の剥離ではなく、RF/L層またはゴム層
での破壊であることを物語つている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式−NH−Ar1−NH−CO−Ar2−CO−
および/または−NH−Ar3−CO−なる繰返し単
位(式中、Ar1、Ar2、Ar3はそれぞれ独立に2価
の芳香族環性基を示す)よりなる全芳香族ポリア
ミド繊維の表面が2個以上のエポキシ基を有する
化合物によりN−置換変性され、該全芳香族ポリ
アミド繊維の表面に、レゾルシン・ホルマリン・
ゴムラテツクス重合体組成物層が形成されている
ことを特徴とするゴム補強材。 2 Ar1、Ar2、Ar3の合計の約80モル%以上がパ
ラフエニレン基である特許請求の範囲第1項記載
のゴム補強材。 3 全芳香族ポリアミドがポリパラフエニレンテ
レフタルアミドである特許請求の範囲第1項記載
のゴム補強材。 4 一般式−NH−Ar1−NH−CO−Ar2−CO−
および/または−NH−Ar3−CO−なる繰返し単
位(式中、Ar1、Ar2、Ar3はそれぞれ独立に2価
の芳香族環性基を示す)よりなる全芳香族ポリア
ミド繊維の表面層をN−アルカリ金属化し、次い
で2個以上のエポキシ基を有する化合物と反応さ
せてN−置換変性した後、レゾルシン・ホルマリ
ン・ラテツクスを含有する液を含浸し、該全芳香
族ポリアミド繊維の表面に、レゾルシン・ホルマ
リン・ゴムラテツクス重合体組成物を形成させる
ことを特徴とするゴム補強材の製造法。 5 Ar1、Ar2、Ar3の合計の約80モル%以上がパ
ラフエニレン基である特許請求の範囲第4項記載
のゴム補強材の製造法。 6 全芳香族ポリアミドがポリパラフエニレンテ
レフタルアミドである特許請求の範囲第4項記載
のゴム補強材の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60177709A JPS6239633A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | ゴム補強材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60177709A JPS6239633A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | ゴム補強材およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6239633A JPS6239633A (ja) | 1987-02-20 |
| JPH0423652B2 true JPH0423652B2 (ja) | 1992-04-22 |
Family
ID=16035733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60177709A Granted JPS6239633A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | ゴム補強材およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6239633A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0453836A (ja) * | 1990-06-21 | 1992-02-21 | Mitsuboshi Belting Ltd | 短繊維入りゴム複合体およびその製造方法 |
| JP5736677B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2015-06-17 | 横浜ゴム株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6233873A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-13 | 帝人株式会社 | 全芳香族ポリアミド繊維及び該繊維を用いた繊維強化樹脂複合体 |
-
1985
- 1985-08-14 JP JP60177709A patent/JPS6239633A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6239633A (ja) | 1987-02-20 |
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