JPH04250034A - 変性フェノール樹脂積層板の製造方法 - Google Patents
変性フェノール樹脂積層板の製造方法Info
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- JPH04250034A JPH04250034A JP15177991A JP15177991A JPH04250034A JP H04250034 A JPH04250034 A JP H04250034A JP 15177991 A JP15177991 A JP 15177991A JP 15177991 A JP15177991 A JP 15177991A JP H04250034 A JPH04250034 A JP H04250034A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変性フェノール樹脂積層
板の製造方法に関し、詳しくは特定の変性フェノール樹
脂を有機溶剤に溶解したワニスを原料として、これをガ
ラスクロス等の積層基材に含浸,乾燥,積層成形するこ
とによって、機械的強度,耐熱性および電気絶縁性等の
各種物性にすぐれた変性フェノール樹脂積層板を効率よ
く製造する方法に関する。
板の製造方法に関し、詳しくは特定の変性フェノール樹
脂を有機溶剤に溶解したワニスを原料として、これをガ
ラスクロス等の積層基材に含浸,乾燥,積層成形するこ
とによって、機械的強度,耐熱性および電気絶縁性等の
各種物性にすぐれた変性フェノール樹脂積層板を効率よ
く製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気絶縁材料をはじめ各種の工
業材料として使用されるフェノール樹脂積層板は、フェ
ノール,アルキル置換フェノールなどのフェノール類と
ホルムアルデヒドとを反応させて得られるレゾール型の
フェノール樹脂のワニスを繊維質基材に含浸し、乾燥し
て得られる半硬化段階の積層材料を所定枚数積層し、成
形することによって製造されている。しかし、これらは
電気絶縁性を始め、耐熱性等の物性が不充分であり、そ
の改良が望まれている。
業材料として使用されるフェノール樹脂積層板は、フェ
ノール,アルキル置換フェノールなどのフェノール類と
ホルムアルデヒドとを反応させて得られるレゾール型の
フェノール樹脂のワニスを繊維質基材に含浸し、乾燥し
て得られる半硬化段階の積層材料を所定枚数積層し、成
形することによって製造されている。しかし、これらは
電気絶縁性を始め、耐熱性等の物性が不充分であり、そ
の改良が望まれている。
【0003】このような状況下で、芳香族炭化水素ホル
ムアルデヒド樹脂に、3官能性以上のフェノール類を含
有するフェノール類を、酸性触媒下で反応させて得られ
る反応生成物に、乾性油,ロジン及びホルムアルデヒド
類を所定割合で混合し、アルカリ触媒下で加熱反応させ
てレゾール型油変性芳香族炭化水素フェノール樹脂ワニ
スとし、このワニスを積層品用基材に含浸させることに
よって、樹脂積層品を製造することが提案されている(
特公昭51−16068号公報)。
ムアルデヒド樹脂に、3官能性以上のフェノール類を含
有するフェノール類を、酸性触媒下で反応させて得られ
る反応生成物に、乾性油,ロジン及びホルムアルデヒド
類を所定割合で混合し、アルカリ触媒下で加熱反応させ
てレゾール型油変性芳香族炭化水素フェノール樹脂ワニ
スとし、このワニスを積層品用基材に含浸させることに
よって、樹脂積層品を製造することが提案されている(
特公昭51−16068号公報)。
【0004】また、メシチレンを主とするアルキルベン
ゼンにホルムアルデヒドを反応させて得られるメシチレ
ン樹脂を酸性触媒の存在下に乾性油及びフェノール類で
変性し、次いで該変性樹脂を塩基性触媒の存在下でホル
ムアルデヒドを作用させてレゾール化して得られる乾性
油変性メシチレン−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂
を、積層板用樹脂として使用することが提案されている
(特公昭53−5707号公報)。さらに、ガラス繊維
不織布にフェノール樹脂を含浸して積層成形した積層板
の樹脂中に、多量の水酸化マグネシウムを含有させる技
術が報告されている(特開平2−39928号公報)。
ゼンにホルムアルデヒドを反応させて得られるメシチレ
ン樹脂を酸性触媒の存在下に乾性油及びフェノール類で
変性し、次いで該変性樹脂を塩基性触媒の存在下でホル
ムアルデヒドを作用させてレゾール化して得られる乾性
油変性メシチレン−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂
を、積層板用樹脂として使用することが提案されている
(特公昭53−5707号公報)。さらに、ガラス繊維
不織布にフェノール樹脂を含浸して積層成形した積層板
の樹脂中に、多量の水酸化マグネシウムを含有させる技
術が報告されている(特開平2−39928号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの樹脂
積層板にあっても、電気絶縁性や耐熱性等が未だ不充分
なものであり、一層の改良が必要とされている。そのた
め、電気絶縁性,耐熱性,機械的強度および耐水性等の
各種物性がバランスよく改善されたフェノール樹脂積層
板の開発が望まれている。ところで、本発明者らのグル
ープは、先般、各種の物性にすぐれた変性フェノール樹
脂の開発に成功し(特開平2−274714号公報)、
その用途展開が計られている。
積層板にあっても、電気絶縁性や耐熱性等が未だ不充分
なものであり、一層の改良が必要とされている。そのた
め、電気絶縁性,耐熱性,機械的強度および耐水性等の
各種物性がバランスよく改善されたフェノール樹脂積層
板の開発が望まれている。ところで、本発明者らのグル
ープは、先般、各種の物性にすぐれた変性フェノール樹
脂の開発に成功し(特開平2−274714号公報)、
その用途展開が計られている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況の下で、上記従来の問題を解消し、各種物性のす
ぐれたフェノール樹脂積層板を開発すべく鋭意研究を重
ねた。その過程において前述の変性フェノール樹脂を有
機溶剤に溶解したワニスを用いることによって、上記目
的に適う樹脂積層板が得られることを見出した。本発明
はかかる知見に基いて完成したものである。
な状況の下で、上記従来の問題を解消し、各種物性のす
ぐれたフェノール樹脂積層板を開発すべく鋭意研究を重
ねた。その過程において前述の変性フェノール樹脂を有
機溶剤に溶解したワニスを用いることによって、上記目
的に適う樹脂積層板が得られることを見出した。本発明
はかかる知見に基いて完成したものである。
【0007】すなわち、本発明は芳香族炭化水素分率f
a値が0.40〜0.95、芳香環水素量Ha が20
〜80%である石油系重質油類またはピッチ類1モルに
対して、ホルムアルデヒド重合物を、ホルムアルデヒド
換算のモル数が1〜10になるように混合し、酸触媒の
存在下に加熱攪拌しながら、フェノール類を該石油系重
質油類またはピッチ類と該ホルムアルデヒド重合物の合
計重量に対して0.05〜5重量%/分の添加速度で添
加し、その際に該石油系重質油類またはピッチ類1モル
に対して添加するフェノール類のモル数が0.3〜5に
なるようにして重縮合させて得られる変性フェノール樹
脂を、有機溶剤に溶解してワニスを得、次いで該ワニス
を積層基材に含浸して乾燥し、しかる後に得られたプリ
プレグを積層成形することを特徴とする変性フェノール
樹脂積層板の製造方法を提供するものである。
a値が0.40〜0.95、芳香環水素量Ha が20
〜80%である石油系重質油類またはピッチ類1モルに
対して、ホルムアルデヒド重合物を、ホルムアルデヒド
換算のモル数が1〜10になるように混合し、酸触媒の
存在下に加熱攪拌しながら、フェノール類を該石油系重
質油類またはピッチ類と該ホルムアルデヒド重合物の合
計重量に対して0.05〜5重量%/分の添加速度で添
加し、その際に該石油系重質油類またはピッチ類1モル
に対して添加するフェノール類のモル数が0.3〜5に
なるようにして重縮合させて得られる変性フェノール樹
脂を、有機溶剤に溶解してワニスを得、次いで該ワニス
を積層基材に含浸して乾燥し、しかる後に得られたプリ
プレグを積層成形することを特徴とする変性フェノール
樹脂積層板の製造方法を提供するものである。
【0008】まず、本発明の方法に用いる変性フェノー
ル樹脂について説明する。この変性フェノール樹脂は特
定の石油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒド
重合物を、一定の条件下で重縮合することにより得られ
る。ここで石油系重質油類またはピッチ類は、芳香族炭
化水素分率fa値が0.40〜0.95、芳香環水素量
Ha 値が20〜80%でなければならない。なお、こ
の芳香族炭化水素分率fa値および芳香環水素量Ha
は、次の式に示すものである。 fa値=(油又はピッチ中の芳香族炭素数)/(油又は
ピッチ中の全炭素数) Ha 値=(油又はピッチ中の芳香族水素数)/(油又
はピッチ中の全水素数)×100 このfa値は、13C−NMRによって求めることがで
きる。またHa 値は、 1H−NMRによって求める
ことができる。
ル樹脂について説明する。この変性フェノール樹脂は特
定の石油系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒド
重合物を、一定の条件下で重縮合することにより得られ
る。ここで石油系重質油類またはピッチ類は、芳香族炭
化水素分率fa値が0.40〜0.95、芳香環水素量
Ha 値が20〜80%でなければならない。なお、こ
の芳香族炭化水素分率fa値および芳香環水素量Ha
は、次の式に示すものである。 fa値=(油又はピッチ中の芳香族炭素数)/(油又は
ピッチ中の全炭素数) Ha 値=(油又はピッチ中の芳香族水素数)/(油又
はピッチ中の全水素数)×100 このfa値は、13C−NMRによって求めることがで
きる。またHa 値は、 1H−NMRによって求める
ことができる。
【0009】本発明の方法に用いる変性フェノール樹脂
を製造するにあたって、石油系重質油類またはピッチ類
のfa値が小さくなると、芳香族分が少なくなるため、
得られる変性フェノール樹脂の性能の改質効果が小さく
なる傾向がある。特に、fa値が0.4未満の場合には
、この改質効果が極めて小さくなるので好ましくない。 また、fa値が0.95より大きい石油系重質油類また
はピッチ類の場合には、芳香環水素とホルムアルデヒド
との反応性が少なくなるので好ましくない。従って、f
a値は0.4〜0.95が望ましく、特に好ましくは0
.5〜0.8である。 また、原料の石油系重質油類またはピッチ類のHa 値
が小さくなると、ホルムアルデヒドと反応する芳香環水
素分が少なくなり、反応性が乏しくなるため、フェノー
ル樹脂の性能の改質効果が乏しくなり好ましくない。H
a 値については、実用性があるのは20%以上と考え
られる。一方、Ha 値が大きくなると、芳香環水素分
の反応性が次第に小さくなる傾向を示す。Ha 値が8
0%より大きい石油系重質油類またはピッチ類を原料と
した場合には、変性フェノール樹脂の強度が低くなり、
ひいてはこれを用いて得られる樹脂積層板の強度が低下
する傾向を示すので好ましくない。本発明において、H
a 値は20〜80%が望ましく、特に好ましくは25
〜60%である。
を製造するにあたって、石油系重質油類またはピッチ類
のfa値が小さくなると、芳香族分が少なくなるため、
得られる変性フェノール樹脂の性能の改質効果が小さく
なる傾向がある。特に、fa値が0.4未満の場合には
、この改質効果が極めて小さくなるので好ましくない。 また、fa値が0.95より大きい石油系重質油類また
はピッチ類の場合には、芳香環水素とホルムアルデヒド
との反応性が少なくなるので好ましくない。従って、f
a値は0.4〜0.95が望ましく、特に好ましくは0
.5〜0.8である。 また、原料の石油系重質油類またはピッチ類のHa 値
が小さくなると、ホルムアルデヒドと反応する芳香環水
素分が少なくなり、反応性が乏しくなるため、フェノー
ル樹脂の性能の改質効果が乏しくなり好ましくない。H
a 値については、実用性があるのは20%以上と考え
られる。一方、Ha 値が大きくなると、芳香環水素分
の反応性が次第に小さくなる傾向を示す。Ha 値が8
0%より大きい石油系重質油類またはピッチ類を原料と
した場合には、変性フェノール樹脂の強度が低くなり、
ひいてはこれを用いて得られる樹脂積層板の強度が低下
する傾向を示すので好ましくない。本発明において、H
a 値は20〜80%が望ましく、特に好ましくは25
〜60%である。
【0010】ここで使用する石油系重質油類またはピッ
チ類において、その縮合環数は特に限定されないが、好
ましくは主として2〜4環の縮合多環芳香族炭化水素で
ある。5環以上の縮合多環芳香族炭化水素の場合には、
沸点が殆どの場合450℃を超えるため、狭い沸点範囲
のものを集め難く、品質が安定しない問題がある。また
、主に単環芳香族炭化水素である場合には、ホルムアル
デヒドとの反応性が低いため、フェノール樹脂の性能の
改質効果が小さいという問題がある。
チ類において、その縮合環数は特に限定されないが、好
ましくは主として2〜4環の縮合多環芳香族炭化水素で
ある。5環以上の縮合多環芳香族炭化水素の場合には、
沸点が殆どの場合450℃を超えるため、狭い沸点範囲
のものを集め難く、品質が安定しない問題がある。また
、主に単環芳香族炭化水素である場合には、ホルムアル
デヒドとの反応性が低いため、フェノール樹脂の性能の
改質効果が小さいという問題がある。
【0011】本発明に用いる変性フェノール樹脂の原料
である石油系重質油類またはピッチ類は、原油の蒸留残
油、水添分解残油、接触分解残油、ナフサまたはLPG
の熱分解残油およびこれらの残油の減圧蒸留物,溶剤抽
出によるエキストラクトあるいは熱処理物として得られ
るものであり、これらの中からfa値及びHa 値の適
当なものを選んで使用する。また、変性フェノール樹脂
の原料であるホルムアルデヒド重合物とは、パラホルム
アルデヒド,ポリオキシメチレン(特に、オリゴマー)
のような線状重合物及びトリオキサンのような環状重合
物である。
である石油系重質油類またはピッチ類は、原油の蒸留残
油、水添分解残油、接触分解残油、ナフサまたはLPG
の熱分解残油およびこれらの残油の減圧蒸留物,溶剤抽
出によるエキストラクトあるいは熱処理物として得られ
るものであり、これらの中からfa値及びHa 値の適
当なものを選んで使用する。また、変性フェノール樹脂
の原料であるホルムアルデヒド重合物とは、パラホルム
アルデヒド,ポリオキシメチレン(特に、オリゴマー)
のような線状重合物及びトリオキサンのような環状重合
物である。
【0012】石油系重質油類またはピッチ類とホルムア
ルデヒド重合物の混合比は、石油系重質油類またはピッ
チ類の平均分子量より計算される平均モル数1モルに対
するホルムアルデヒド換算のホルムアルデヒド重合物の
モル数として、1〜10である。この混合比が1未満の
場合には、得られる樹脂積層板の強度が充分に高くなら
ず好ましくない。一方、10を超える場合には、得られ
る変性フェノール樹脂のワニスの性能,収量ともに殆ど
変わらなくなるので、ホルムアルデヒド重合物をこれ以
上多く使用することは無駄と考えられる。ここで石油系
重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒド重合物の混
合比は、好ましくは2〜8である。
ルデヒド重合物の混合比は、石油系重質油類またはピッ
チ類の平均分子量より計算される平均モル数1モルに対
するホルムアルデヒド換算のホルムアルデヒド重合物の
モル数として、1〜10である。この混合比が1未満の
場合には、得られる樹脂積層板の強度が充分に高くなら
ず好ましくない。一方、10を超える場合には、得られ
る変性フェノール樹脂のワニスの性能,収量ともに殆ど
変わらなくなるので、ホルムアルデヒド重合物をこれ以
上多く使用することは無駄と考えられる。ここで石油系
重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒド重合物の混
合比は、好ましくは2〜8である。
【0013】上記変性フェノール樹脂を製造するにあた
って用いる酸触媒として、ブレンステッド酸もしくはル
イス酸が使用できるが、好ましくはブレンステッド酸が
用いられる。ブレンステッド酸としては、トルエンスル
ホン酸,キシレンスルホン酸,塩酸,硫酸,ギ酸等が使
用できるが、p−トルエンスルホン酸,塩酸が特に優れ
ている。酸触媒の使用量は、石油系重質油類またはピッ
チ類とホルムアルデヒド重合物の合計量に対して0.1
〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。酸触
媒の使用量が少ない場合には、反応時間が長くなる傾向
があり、また、反応温度を高くしないと反応が不充分に
なる傾向がある。一方、酸触媒の使用量が多くなっても
その割には反応速度が速くならず、コスト的に不利にな
ることがある。また、酸触媒の回収や中和除去が必要に
なることがあり、余分なコストがかかることがある。
って用いる酸触媒として、ブレンステッド酸もしくはル
イス酸が使用できるが、好ましくはブレンステッド酸が
用いられる。ブレンステッド酸としては、トルエンスル
ホン酸,キシレンスルホン酸,塩酸,硫酸,ギ酸等が使
用できるが、p−トルエンスルホン酸,塩酸が特に優れ
ている。酸触媒の使用量は、石油系重質油類またはピッ
チ類とホルムアルデヒド重合物の合計量に対して0.1
〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。酸触
媒の使用量が少ない場合には、反応時間が長くなる傾向
があり、また、反応温度を高くしないと反応が不充分に
なる傾向がある。一方、酸触媒の使用量が多くなっても
その割には反応速度が速くならず、コスト的に不利にな
ることがある。また、酸触媒の回収や中和除去が必要に
なることがあり、余分なコストがかかることがある。
【0014】本発明の方法に用いるフェノール類は、好
ましくはフェノール,クレゾール,キシレノール,レゾ
ルシンの群から選ばれた1種もしくは2種以上のフェノ
ール系化合物である。上記変性フェノール樹脂の製造に
あたって、フェノール類の添加は、滴下等の方法により
少量ずつ添加し混合する。添加する速度は、反応混合物
の全重量に対して0.05〜5重量%/分であり、好ま
しくは0.1〜2重量%/分である。添加する速度が0
.05重量%/分未満の場合には、添加に要する時間が
長すぎ、コストが上昇するので好ましくない。一方、添
加する速度が5重量%/分を超える場合には、添加した
フェノール類が遊離ホルムアルデヒドと急速に反応する
ため、均一な混合物ないし共縮合物を生成し難くなるの
で好ましくない。このような不均一性が生じる原因は、
ホルムアルデヒドに対する反応性が石油系重質油類また
はピッチ類に比べフェノール類の方が著しく大きいため
であり、初期のフェノール類の濃度を低く保たないと、
ホルムアルデヒドがフェノール類もしくは反応により生
成したフェノール類とホルムアルデヒドとの縮合物と選
択的に反応し、系に難溶化するためではないかと推測さ
れる。或いは、ホルムアルデヒドが、フェノール類もし
くは反応により生成したフェノール類とホルムアルデヒ
ドの縮合物との反応に先に消費されてしまい、石油系重
質油類またはピッチ類もしくは反応により生成した石油
系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの縮合
物が、さらにホルムアルデヒドと反応することが出来ず
、反応系から分離するためではないかと推測される。
ましくはフェノール,クレゾール,キシレノール,レゾ
ルシンの群から選ばれた1種もしくは2種以上のフェノ
ール系化合物である。上記変性フェノール樹脂の製造に
あたって、フェノール類の添加は、滴下等の方法により
少量ずつ添加し混合する。添加する速度は、反応混合物
の全重量に対して0.05〜5重量%/分であり、好ま
しくは0.1〜2重量%/分である。添加する速度が0
.05重量%/分未満の場合には、添加に要する時間が
長すぎ、コストが上昇するので好ましくない。一方、添
加する速度が5重量%/分を超える場合には、添加した
フェノール類が遊離ホルムアルデヒドと急速に反応する
ため、均一な混合物ないし共縮合物を生成し難くなるの
で好ましくない。このような不均一性が生じる原因は、
ホルムアルデヒドに対する反応性が石油系重質油類また
はピッチ類に比べフェノール類の方が著しく大きいため
であり、初期のフェノール類の濃度を低く保たないと、
ホルムアルデヒドがフェノール類もしくは反応により生
成したフェノール類とホルムアルデヒドとの縮合物と選
択的に反応し、系に難溶化するためではないかと推測さ
れる。或いは、ホルムアルデヒドが、フェノール類もし
くは反応により生成したフェノール類とホルムアルデヒ
ドの縮合物との反応に先に消費されてしまい、石油系重
質油類またはピッチ類もしくは反応により生成した石油
系重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの縮合
物が、さらにホルムアルデヒドと反応することが出来ず
、反応系から分離するためではないかと推測される。
【0015】上記操作において、フェノール類を添加開
始する時期は、特に限定されないが、残存する遊離ホル
ムアルデヒド量から推定したホルムアルデヒドの反応率
が70%以下、好ましくは50%以下である時点で、フ
ェノール類を添加する。添加開始時期は、石油系重質油
類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの反応が実質的
に進行していない時点であっても良い。ホルムアルデヒ
ドとの反応率が70%以上になると、フェノール類と反
応するホルムアルデヒドの量が少なくなるため、生成し
た樹脂の性能が著しく低下し、極端な場合、硬化剤を添
加しないと硬化しなくなるので好ましくない。
始する時期は、特に限定されないが、残存する遊離ホル
ムアルデヒド量から推定したホルムアルデヒドの反応率
が70%以下、好ましくは50%以下である時点で、フ
ェノール類を添加する。添加開始時期は、石油系重質油
類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの反応が実質的
に進行していない時点であっても良い。ホルムアルデヒ
ドとの反応率が70%以上になると、フェノール類と反
応するホルムアルデヒドの量が少なくなるため、生成し
た樹脂の性能が著しく低下し、極端な場合、硬化剤を添
加しないと硬化しなくなるので好ましくない。
【0016】フェノール類の添加量は、石油系重質油類
またはピッチ類の平均分子量より計算される平均モル数
1モルに対するフェノール類のモル数として、0.3〜
5である。この添加量が0.3未満の場合には、石油系
重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの反応性
が、フェノール類とホルムアルデヒドとの反応性より劣
ることから、充分な架橋密度に至らず、硬化後の強度が
一般のフェノール樹脂に比べて低くなる問題がある。特
に、耐衝撃性が低く、脆い欠点を示す。一方、フェノー
ル類の添加量が5を超える場合には、フェノール樹脂の
変性による改質効果が小さく、好ましくない。このフェ
ノール類の添加量は、好ましくは0.5〜3である。
またはピッチ類の平均分子量より計算される平均モル数
1モルに対するフェノール類のモル数として、0.3〜
5である。この添加量が0.3未満の場合には、石油系
重質油類またはピッチ類とホルムアルデヒドとの反応性
が、フェノール類とホルムアルデヒドとの反応性より劣
ることから、充分な架橋密度に至らず、硬化後の強度が
一般のフェノール樹脂に比べて低くなる問題がある。特
に、耐衝撃性が低く、脆い欠点を示す。一方、フェノー
ル類の添加量が5を超える場合には、フェノール樹脂の
変性による改質効果が小さく、好ましくない。このフェ
ノール類の添加量は、好ましくは0.5〜3である。
【0017】反応温度は、50〜160℃、好ましくは
60〜120℃である。この反応温度は、原料組成,反
応時間,生成する樹脂の性状等を考慮して決定すればよ
い。反応時間は、0.5〜10時間、好ましくは1〜5
時間である。反応時間は、原料組成,反応温度,フェノ
ール類の添加速度,生成する樹脂の性状等を考慮して決
定する。上記の反応を回分式で行う場合に、一段階で行
うことが可能であり、一段階の実施が好ましい。また連
続式で行う場合には、従来の変性フェノール樹脂に用い
られている2種以上の反応生成物を一定量ずつ連続混合
するような制御の難しい装置を使用する必要がなく、中
間部に完全混合型の反応容器を置き、その中に添加する
フェノール類を一定量ずつ送り込むようにすればよい。 このような装置は比較的安価であり、操作性は良好であ
る。
60〜120℃である。この反応温度は、原料組成,反
応時間,生成する樹脂の性状等を考慮して決定すればよ
い。反応時間は、0.5〜10時間、好ましくは1〜5
時間である。反応時間は、原料組成,反応温度,フェノ
ール類の添加速度,生成する樹脂の性状等を考慮して決
定する。上記の反応を回分式で行う場合に、一段階で行
うことが可能であり、一段階の実施が好ましい。また連
続式で行う場合には、従来の変性フェノール樹脂に用い
られている2種以上の反応生成物を一定量ずつ連続混合
するような制御の難しい装置を使用する必要がなく、中
間部に完全混合型の反応容器を置き、その中に添加する
フェノール類を一定量ずつ送り込むようにすればよい。 このような装置は比較的安価であり、操作性は良好であ
る。
【0018】上述の反応の際に溶媒を使用することが出
来る。反応は無溶媒でも行うことが出来るが、溶媒の使
用により反応系の粘度が下がり、反応の均一性が改良さ
れる。しかし、硬化する以前に溶媒を除去する必要があ
って、特殊なものを除いて、概してコストが上昇する。 溶媒としては、特に限定されないが、ベンゼン,トルエ
ン,キシレンのような芳香族炭化水素、クロルベンゼン
,ジクロルベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素
、ニトロベンゼンのようなニトロ化芳香族炭化水素、ニ
トロエタン,ニトロプロパンのようなニトロ化脂肪族炭
化水素、パークレン,トリクレン,四塩化炭素のような
ハロゲン化脂肪族炭化水素等が使用できる。
来る。反応は無溶媒でも行うことが出来るが、溶媒の使
用により反応系の粘度が下がり、反応の均一性が改良さ
れる。しかし、硬化する以前に溶媒を除去する必要があ
って、特殊なものを除いて、概してコストが上昇する。 溶媒としては、特に限定されないが、ベンゼン,トルエ
ン,キシレンのような芳香族炭化水素、クロルベンゼン
,ジクロルベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素
、ニトロベンゼンのようなニトロ化芳香族炭化水素、ニ
トロエタン,ニトロプロパンのようなニトロ化脂肪族炭
化水素、パークレン,トリクレン,四塩化炭素のような
ハロゲン化脂肪族炭化水素等が使用できる。
【0019】本発明の方法では、上記の如き操作によっ
て得られる変性フェノール樹脂を用い、これを有機溶剤
に溶解してワニスを調製する。ここで用いる有機溶剤と
しては、上記変性フェノール樹脂中のなるべく多くの成
分を可溶分として溶解できるものであればよく、特に制
限はない。通常は、トルエン,キシレンのような芳香族
炭化水素、テトラヒドロフラン,ジオキサンのようなエ
ーテル類、メタノール,エタノールのようなアルコール
類、エチルセロソルブのようなグリコール類、アセトン
,メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチルの
ようなエステル類、クロロホルム,塩化メチレン,パー
クレン,ハロゲン化芳香族炭化水素(クロルベンゼンな
ど)あるいはこれらの混合物があげられる。そのうち、
トルエンやクロロホルムが特に好ましい。
て得られる変性フェノール樹脂を用い、これを有機溶剤
に溶解してワニスを調製する。ここで用いる有機溶剤と
しては、上記変性フェノール樹脂中のなるべく多くの成
分を可溶分として溶解できるものであればよく、特に制
限はない。通常は、トルエン,キシレンのような芳香族
炭化水素、テトラヒドロフラン,ジオキサンのようなエ
ーテル類、メタノール,エタノールのようなアルコール
類、エチルセロソルブのようなグリコール類、アセトン
,メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチルの
ようなエステル類、クロロホルム,塩化メチレン,パー
クレン,ハロゲン化芳香族炭化水素(クロルベンゼンな
ど)あるいはこれらの混合物があげられる。そのうち、
トルエンやクロロホルムが特に好ましい。
【0020】これらの有機溶剤に上記変性フェノール樹
脂を溶解するにあたって、その操作および条件について
は、用いる有機溶剤の種類や変性フェノール樹脂の種類
等に応じて適宜選定すればよい。通常は常温ないし加温
下にて10〜50%溶液となるような割合で、有機溶剤
に上記変性フェノール樹脂を加え、10分〜1時間程度
攪拌すればよい。次に、必要に応じて濾過して有機溶剤
に不溶な成分を除去し、上記変性フェノール樹脂の有機
溶剤溶液(例えばクロロホルム溶液)をワニスとして得
る。なお、この有機溶剤溶液については、更に水洗して
溶解している酸触媒等の水溶性成分を除去することも効
果的である。
脂を溶解するにあたって、その操作および条件について
は、用いる有機溶剤の種類や変性フェノール樹脂の種類
等に応じて適宜選定すればよい。通常は常温ないし加温
下にて10〜50%溶液となるような割合で、有機溶剤
に上記変性フェノール樹脂を加え、10分〜1時間程度
攪拌すればよい。次に、必要に応じて濾過して有機溶剤
に不溶な成分を除去し、上記変性フェノール樹脂の有機
溶剤溶液(例えばクロロホルム溶液)をワニスとして得
る。なお、この有機溶剤溶液については、更に水洗して
溶解している酸触媒等の水溶性成分を除去することも効
果的である。
【0021】本発明の方法では、このようにして得たワ
ニスを、そのままあるいは適宜濃縮し、これを積層基材
に含浸させる。ここで、積層基材としては様々なものを
充当することができるが、例えばガラスクロス,ガラス
繊維不織布,紙(クラフト紙やリンター紙など),布あ
るいは炭素繊維クロスや炭素繊維不織布等の繊維構造物
が好ましく、とりわけガラスクロスが最適である。また
、含浸量については特に制限はなく、状況に応じて適宜
選定すればよいが、一般には樹脂含浸積層基材に対して
含浸乾燥樹脂量として10〜50重量%、好ましくは1
5〜40重量%の範囲である。このように積層基材にワ
ニスを含浸した後、乾燥して使用した有機溶剤を除去し
、また必要に応じて含浸した変性フェノール樹脂の一部
を硬化させる。
ニスを、そのままあるいは適宜濃縮し、これを積層基材
に含浸させる。ここで、積層基材としては様々なものを
充当することができるが、例えばガラスクロス,ガラス
繊維不織布,紙(クラフト紙やリンター紙など),布あ
るいは炭素繊維クロスや炭素繊維不織布等の繊維構造物
が好ましく、とりわけガラスクロスが最適である。また
、含浸量については特に制限はなく、状況に応じて適宜
選定すればよいが、一般には樹脂含浸積層基材に対して
含浸乾燥樹脂量として10〜50重量%、好ましくは1
5〜40重量%の範囲である。このように積層基材にワ
ニスを含浸した後、乾燥して使用した有機溶剤を除去し
、また必要に応じて含浸した変性フェノール樹脂の一部
を硬化させる。
【0022】本発明の方法では、このように乾燥処理を
行った後、得られたプリプレグを所定枚数(例えば5〜
30枚程度)積層して成形する。この際の成形は、様々
な方法があるが、通常は所定枚数のプリプレグを重ねて
、温度150〜300℃,圧力10〜200kg/cm
2 の条件で10分〜3時間程度加熱加圧成形すればよ
い。 そして、この積層成形する際に、プリプレグの片面もし
くは両面に、必要に応じて銅,ニッケル,アルミニウム
,クロム等の金属箔を載置して加熱加圧成形すれば、電
気・電子材料等として好適な積層板を得ることができる
。
行った後、得られたプリプレグを所定枚数(例えば5〜
30枚程度)積層して成形する。この際の成形は、様々
な方法があるが、通常は所定枚数のプリプレグを重ねて
、温度150〜300℃,圧力10〜200kg/cm
2 の条件で10分〜3時間程度加熱加圧成形すればよ
い。 そして、この積層成形する際に、プリプレグの片面もし
くは両面に、必要に応じて銅,ニッケル,アルミニウム
,クロム等の金属箔を載置して加熱加圧成形すれば、電
気・電子材料等として好適な積層板を得ることができる
。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細かつ
具体的に説明する。これらは本発明を制限するものでは
ない。なお、下記の実施例において使用する原料油I及
び原料油IIの性状を表1に示す。これらの原料油は減
圧軽油の流動接触分解装置(FCC)の塔底油を蒸留し
て得たものである。
具体的に説明する。これらは本発明を制限するものでは
ない。なお、下記の実施例において使用する原料油I及
び原料油IIの性状を表1に示す。これらの原料油は減
圧軽油の流動接触分解装置(FCC)の塔底油を蒸留し
て得たものである。
【0024】
【表1】
【0025】実施例1
表1に示す原料油I 696g ,パラホルムアルデヒ
ド538g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
03g 及びp−キシレン340g をガラス製反応器
に仕込み、攪拌しながら98℃まで昇温した。98℃に
なった時点で、フェノール240g を3cc/分の滴
下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さらに15
分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合物を4
000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成物を沈
澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧乾燥し
て変性フェノール樹脂1250g を得た。得られた変
性フェノール樹脂100g にトルエン800g を加
え、30分間攪拌した後、トルエン不溶分(樹脂全量に
対して約20重量%)を濾過して除いた。得られたトル
エン溶液を濃縮し、樹脂分50重量%のワニスを得た。 このワニスをガラスクロス(平織,H201SD105
B, ユニチカユーエムグラス製)に含浸させ、乾燥し
、さらに245℃で10分間加熱処理して含浸した樹脂
分の一部が硬化したプリプレグを得た。得られたプリプ
レグ20枚を交互に重ねて、250℃,30kgf /
cm2 で60分間加熱加圧成形し、樹脂分27%の変
性フェノール樹脂積層板を得た。その特性を表2に示す
。
ド538g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
03g 及びp−キシレン340g をガラス製反応器
に仕込み、攪拌しながら98℃まで昇温した。98℃に
なった時点で、フェノール240g を3cc/分の滴
下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さらに15
分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合物を4
000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成物を沈
澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧乾燥し
て変性フェノール樹脂1250g を得た。得られた変
性フェノール樹脂100g にトルエン800g を加
え、30分間攪拌した後、トルエン不溶分(樹脂全量に
対して約20重量%)を濾過して除いた。得られたトル
エン溶液を濃縮し、樹脂分50重量%のワニスを得た。 このワニスをガラスクロス(平織,H201SD105
B, ユニチカユーエムグラス製)に含浸させ、乾燥し
、さらに245℃で10分間加熱処理して含浸した樹脂
分の一部が硬化したプリプレグを得た。得られたプリプ
レグ20枚を交互に重ねて、250℃,30kgf /
cm2 で60分間加熱加圧成形し、樹脂分27%の変
性フェノール樹脂積層板を得た。その特性を表2に示す
。
【0026】実施例2
表1に示す原料油I 500g ,パラホルムアルデヒ
ド408g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)6
1g 及びo−ジクロルベンゼン640g をガラス製
反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した。9
5℃になった時点で、フェノール311g を4cc/
分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さら
に15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合
物を4000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成
物を沈澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧
乾燥して変性フェノール樹脂900g を得た。得られ
た変性フェノール樹脂100g にクロロホルム500
g を加え、30分間攪拌した後、クロロホルム不溶分
(樹脂全量に対して約15重量%)を濾過して除いた。 得られたクロロホルム溶液を水洗して残存酸触媒を除い
た後、濃縮して樹脂分33重量%のワニスを得た。この
ワニスをガラスクロス(朱子織,S525E103,ユ
ニチカユーエムグラス製)に含浸させ、乾燥し、さらに
225℃で10分間加熱処理して樹脂分の一部が硬化し
たプリプレグを得た。得られたプリプレグ18枚を重ね
て、250℃,75kgf /cm2 で60分間加熱
加圧成形し、樹脂分22%の変性フェノール樹脂積層板
を得た。その特性を表2に示す。
ド408g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)6
1g 及びo−ジクロルベンゼン640g をガラス製
反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した。9
5℃になった時点で、フェノール311g を4cc/
分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さら
に15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合
物を4000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成
物を沈澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧
乾燥して変性フェノール樹脂900g を得た。得られ
た変性フェノール樹脂100g にクロロホルム500
g を加え、30分間攪拌した後、クロロホルム不溶分
(樹脂全量に対して約15重量%)を濾過して除いた。 得られたクロロホルム溶液を水洗して残存酸触媒を除い
た後、濃縮して樹脂分33重量%のワニスを得た。この
ワニスをガラスクロス(朱子織,S525E103,ユ
ニチカユーエムグラス製)に含浸させ、乾燥し、さらに
225℃で10分間加熱処理して樹脂分の一部が硬化し
たプリプレグを得た。得られたプリプレグ18枚を重ね
て、250℃,75kgf /cm2 で60分間加熱
加圧成形し、樹脂分22%の変性フェノール樹脂積層板
を得た。その特性を表2に示す。
【0027】実施例3
表1に示す原料油I 135g ,パラホルムアルデヒ
ド110g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
6.5g 及びo−ジクロルベンゼン220g をガラ
ス製反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した
。95℃になった時点で、フェノール84g を1cc
/分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さ
らに15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混
合物を1000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生
成物を沈澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減
圧乾燥して変性フェノール樹脂250g を得た。得ら
れた変性フェノール樹脂100g にクロロホルム50
0g を加え、30分間攪拌した後、クロロホルム不溶
分(樹脂全量に対して約15重量%)を濾過して除いた
。得られたクロロホルム溶液を水洗して残存酸触媒を除
いた後、濃縮して樹脂分33重量%のワニスを得た。こ
のワニスをガラスクロス(ECM208UM 661−
1040 ,ユニチカユーエムグラス製)に含浸させ、
乾燥してプリプレグを得た。得られたプリプレグ20枚
を重ねて、270℃,25kgf /cm2 で30分
間加熱加圧成形し、樹脂分25%の変性フェノール樹脂
積層板を得た。その特性を表2に示す。
ド110g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
6.5g 及びo−ジクロルベンゼン220g をガラ
ス製反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した
。95℃になった時点で、フェノール84g を1cc
/分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さ
らに15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混
合物を1000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生
成物を沈澱させた。沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減
圧乾燥して変性フェノール樹脂250g を得た。得ら
れた変性フェノール樹脂100g にクロロホルム50
0g を加え、30分間攪拌した後、クロロホルム不溶
分(樹脂全量に対して約15重量%)を濾過して除いた
。得られたクロロホルム溶液を水洗して残存酸触媒を除
いた後、濃縮して樹脂分33重量%のワニスを得た。こ
のワニスをガラスクロス(ECM208UM 661−
1040 ,ユニチカユーエムグラス製)に含浸させ、
乾燥してプリプレグを得た。得られたプリプレグ20枚
を重ねて、270℃,25kgf /cm2 で30分
間加熱加圧成形し、樹脂分25%の変性フェノール樹脂
積層板を得た。その特性を表2に示す。
【0028】実施例4
実施例3で得られた変性フェノール樹脂をクロロホルム
に溶かし、同様な処理を行い樹脂分55重量%のワニス
を得た。次に、このワニスをガラスクロスに含浸させ、
乾燥し、さらに170℃で30分間加熱処理して含浸し
た変性フェノール樹脂の一部が硬化したプリプレグを得
た。得られたプリプレグ13枚を重ねて、250℃,7
5kgf /cm2 で60分間加熱加圧成形し、樹脂
分53重量%の変性フェノール樹脂積層板を得た。その
特性を表2に示す。
に溶かし、同様な処理を行い樹脂分55重量%のワニス
を得た。次に、このワニスをガラスクロスに含浸させ、
乾燥し、さらに170℃で30分間加熱処理して含浸し
た変性フェノール樹脂の一部が硬化したプリプレグを得
た。得られたプリプレグ13枚を重ねて、250℃,7
5kgf /cm2 で60分間加熱加圧成形し、樹脂
分53重量%の変性フェノール樹脂積層板を得た。その
特性を表2に示す。
【0029】実施例5
表1に示す原料油II 150g ,パラホルムアルデ
ヒド97g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
6.4g及びo−ジクロルベンゼン200g をガラス
製反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した。 95℃になった時点で、フェノール81g を1cc/
分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さら
に15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合
物を1000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成
物を沈澱させた。 沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧乾燥して変性フェ
ノール樹脂222g を得た。得られた変性フェノール
樹脂100g にクロロホルム500g を加え、30
分間攪拌した後、クロロホルム不溶分(樹脂全量に対し
て約25重量%)を濾過して除いた。得られたクロロホ
ルム溶液を濃縮して樹脂分40重量%のワニスを得た。 このワニスを炭素繊維クロスに含浸させ、乾燥してプリ
プレグを得た。得られたプリプレグ10枚を重ねて、1
80℃,20kgf /cm2 で60分間加熱加圧成
形し、樹脂分35重量%の変性フェノール樹脂積層板を
得た。その特性を表2に示す。
ヒド97g ,p−トルエンスルホン酸(1水和物)1
6.4g及びo−ジクロルベンゼン200g をガラス
製反応器に仕込み、攪拌しながら95℃まで昇温した。 95℃になった時点で、フェノール81g を1cc/
分の滴下速度で滴下し、フェノールの滴下終了後、さら
に15分間攪拌して反応させた。反応終了後、反応混合
物を1000g のn−ヘキサンに注ぎ込み、反応生成
物を沈澱させた。 沈澱物を濾過,洗浄後、25℃で減圧乾燥して変性フェ
ノール樹脂222g を得た。得られた変性フェノール
樹脂100g にクロロホルム500g を加え、30
分間攪拌した後、クロロホルム不溶分(樹脂全量に対し
て約25重量%)を濾過して除いた。得られたクロロホ
ルム溶液を濃縮して樹脂分40重量%のワニスを得た。 このワニスを炭素繊維クロスに含浸させ、乾燥してプリ
プレグを得た。得られたプリプレグ10枚を重ねて、1
80℃,20kgf /cm2 で60分間加熱加圧成
形し、樹脂分35重量%の変性フェノール樹脂積層板を
得た。その特性を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
電気絶縁性,耐熱性,機械的強度あるいは耐水性等の総
合的な物性がバランスよく改善されたフェノール樹脂積
層板が得られる。特に本発明の方法で製造される樹脂積
層板は、耐熱性が従来のフェノール樹脂積層板に比べて
著しく向上したものである。 したがって、本発明の
方法で製造される樹脂積層板は、電気・電子製品の絶縁
用部材をはじめ、電気絶縁性,耐熱性,機械的強度の要
求される各種の分野で幅広く有効な利用が期待される。
電気絶縁性,耐熱性,機械的強度あるいは耐水性等の総
合的な物性がバランスよく改善されたフェノール樹脂積
層板が得られる。特に本発明の方法で製造される樹脂積
層板は、耐熱性が従来のフェノール樹脂積層板に比べて
著しく向上したものである。 したがって、本発明の
方法で製造される樹脂積層板は、電気・電子製品の絶縁
用部材をはじめ、電気絶縁性,耐熱性,機械的強度の要
求される各種の分野で幅広く有効な利用が期待される。
Claims (5)
- 【請求項1】芳香族炭化水素分率fa値が0.40〜0
.95、芳香環水素量Ha 値が20〜80%である石
油系重質油類またはピッチ類1モルに対して、ホルムア
ルデヒド重合物を、ホルムアルデヒド換算のモル数が1
〜10になるように混合し、酸触媒の存在下に加熱攪拌
しながら、フェノール類を該石油系重質油類またはピッ
チ類と該ホルムアルデヒド重合物の合計重量に対して0
.05〜5重量%/分の添加速度で添加し、その際に該
石油系重質油類またはピッチ類1モルに対して添加する
フェノール類のモル数が0.3〜5になるようにして重
縮合させて得られる変性フェノール樹脂を、有機溶剤に
溶解してワニスを得、次いで該ワニスを積層基材に含浸
して乾燥し、しかる後に得られたプリプレグを積層成形
することを特徴とする変性フェノール樹脂積層板の製造
方法。 - 【請求項2】有機溶剤が、クロロホルム,塩化メチレン
,芳香族炭化水素およびハロゲン化芳香族炭化水素から
選ばれた少なくとも一種の溶剤である請求項1記載の製
造方法。 - 【請求項3】芳香族炭化水素が、ベンゼン,トルエンお
よびキシレンから選ばれた少なくとも一種の化合物であ
る請求項2記載の製造方法。 - 【請求項4】積層基材が、ガラスクロス,ガラス繊維不
織布,紙,布,炭素繊維クロスあるいは炭素繊維不織布
である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項5】乾燥後、積層成形するに先立って、積層基
材に含浸した変性フェノール樹脂の一部を硬化させるこ
とを特徴とする請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15177991A JPH04250034A (ja) | 1990-10-16 | 1991-06-24 | 変性フェノール樹脂積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27525090 | 1990-10-16 | ||
| JP2-275250 | 1990-10-16 | ||
| JP15177991A JPH04250034A (ja) | 1990-10-16 | 1991-06-24 | 変性フェノール樹脂積層板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04250034A true JPH04250034A (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=26480909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15177991A Pending JPH04250034A (ja) | 1990-10-16 | 1991-06-24 | 変性フェノール樹脂積層板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04250034A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5432240A (en) * | 1993-02-05 | 1995-07-11 | Kashima Oil Co., Ltd. | Modified phenolic resin from formaldehyde polymer, phenol and oil or pitch |
| US5521259A (en) * | 1994-01-27 | 1996-05-28 | Kashima Oil Co., Ltd. | Process for producing highly reactive modified phenolic resin |
| US5614600A (en) * | 1994-06-03 | 1997-03-25 | Kashima Oil Co., Ltd. | Fiber-reinforced resin plate and process for producing the same |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP15177991A patent/JPH04250034A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5432240A (en) * | 1993-02-05 | 1995-07-11 | Kashima Oil Co., Ltd. | Modified phenolic resin from formaldehyde polymer, phenol and oil or pitch |
| US5484854A (en) * | 1993-02-05 | 1996-01-16 | Kashima Oil Co., Ltd. | Modified phenolic resin, epoxy resin and curing agent molding material |
| US5521259A (en) * | 1994-01-27 | 1996-05-28 | Kashima Oil Co., Ltd. | Process for producing highly reactive modified phenolic resin |
| US5614600A (en) * | 1994-06-03 | 1997-03-25 | Kashima Oil Co., Ltd. | Fiber-reinforced resin plate and process for producing the same |
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