JPH0429617B2 - - Google Patents
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- JPH0429617B2 JPH0429617B2 JP58238229A JP23822983A JPH0429617B2 JP H0429617 B2 JPH0429617 B2 JP H0429617B2 JP 58238229 A JP58238229 A JP 58238229A JP 23822983 A JP23822983 A JP 23822983A JP H0429617 B2 JPH0429617 B2 JP H0429617B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium
- casting
- temperature
- cast
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Materials For Medical Uses (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
本発明は歯科材料、人工骨材料等生体用セラミ
ツク材料として使用されるリン酸カルシウム系鋳
造体の製造方法に関するものである。 近年セラミツクの応用範囲の拡大は目ざましく
医用分野にまで適用が及んでおり、従来は金属、
プラスチツクが主に使用されて来た医用材料、例
えば人工骨、人工歯根などへもセラミツクの応用
が試みられている。その背景としては以下の理由
が挙げられる。即ち、金属、プラスチツク等は何
れも医用材料として最も重要な特性の一つである
生体との親和性に著しく欠け、使用条件によつて
は金属イオンあるいはプラスチツクモノマー等が
生体中に溶出し為害作用を示すこともあり決して
好ましい材料とは言えない。一方、それらをセラ
ミツク化することによつてこれらの問題を完全に
取り払うことが可能である。 しかしながら、現在の段階においてはセラミツ
クの医用分野における適用は十分とは言えない。
その主因はセラミツクが成形性に劣り、多様な形
状を要求される場合の多い医用材料に柔軟に対応
しきれないからである。つまり、金属、プラスチ
ツク等は鋳造あるいは射出成形等の方法によつて
容易に任意の形状に成形出来るのに反し、セラミ
ツクは通常粉末を機械成形したのち焼結させるか
あるいは、単結晶のブロツク体を育成したのち機
械加工することによつて目的とする材料を形成す
るという複雑な方法をとらざるを得ず、従つて任
意の形状に精密に成形することは極めて困難であ
つた。 このため例えば人工関節、人工歯冠、インレ
ー、ブリツジ等複雑でかつ多様な形状を精密に再
現する必要のある用途に対しては実質的に対応出
来ないか、あるいは可能であるにしても極めて煩
雑かつ非能率な作業工程が要求される結果、著し
く高コストとなることが避けられない。このよう
な理由からセラミツクが医用材料として基本的に
優れた特性を備えているにもかかわらず必ずしも
一般化していない訳である。 本発明者らはセラミツクを任意の形状に自由に
かつ高精度に成形して高強度セラミツクを製造す
る方法に関して研究を重ねた結果、リン酸カルシ
ウム系ガラスを素材として選択することにより、
それが可能であることを見出し本発明に至つた。 一般にセラミツク材料は3次元構造を持つため
著しく高い融点を有し、しかも溶融状態において
も融液の粘性は歯科材料等に用いられる金属に比
較して高いので、歯科技工で用いられるロストワ
ツクス法を用いる鋳造には適用出来ない。この融
点及び融液の粘性を下げるためにガラス質セラミ
ツクを用いることが検討されたが、冷却時の収縮
率が高いため形状再現性が悪く、しかも鋳造体の
機械的強度が不足している。 これに対してリン酸カルシウム系ガラスは1次
元的な短鎖の鎖状構造を有するため比較的低い溶
融温度を有し、また溶融温度を若干越えただけで
融液の粘性が著しく低下するため鋳造成形に好適
であることを見出した。即ち本発明のリン酸カル
シウム系ガラスは900〜1600℃の温度で加熱する
ことにより粘性の低い融液が得られ、金属材料と
同様に外力を加えたロストワツクス法等によつて
任意の形状に鋳造出来るのである。 鋳型としては予めワツクスで原型を作製し、こ
れを耐火埋没材中へ埋没した後加熱してワツクス
を焼却して得た、いわゆるロストワツクス鋳型等
が適当であるが、金属、セラミツク等によつて鋳
型を作製することも可能である。リン酸カルシウ
ム系ガラスの凝固収縮は約1%程度と少なく、鋳
型に膨脹性の耐火埋没材を使用するか、金型を鋳
型とする場合には予め収縮分だけオーバーサイズ
としておけば完全に補正することが出来る。従つ
て得られた鋳造体は極めて高い寸法精度、形状再
現性のもとに原型を完壁に再現することが可能で
ある。鋳型の予熱温度は鋳造性、寸法精度、鋳肌
の表面状態に大きく相関する。例えば、予熱温度
を上げれば鋳型の微細な部分への融液の回り込み
が改善されるが、反面鋳肌の荒れが起こり易くな
る。一方、予熱温度は鋳型の膨脹と直接に相関す
るので鋳型材の種類に応じて、適切な予熱温度を
選択することが寸法精度を上げるために重要であ
る。本発明ではこの予熱温度を900℃以下とする
ことが必要である。 得られたガラス鋳造体はそのまま本来の目的に
使用することが可能であるが、用途に応じては以
下に示すように結晶化ガラス鋳造体として使用す
ることも出来る。 即ち、リン酸カルシウム系ガラスの持つ大きな
特徴の一つに再加熱による結晶化ガラスへの転移
があり、転移によりガラス鋳造体を、より破壊靭
性に優れた結晶化ガラス鋳造体とすることが可能
である。このようにして得られた結晶化ガラス鋳
造体はガラス鋳造体の1.5〜2倍の機械的強度有
し、破壊あるいは摩耗に対する抵抗性を要求され
る用途、例えば。人工骨、人工歯根、人工歯冠、
インレー、ブリツジ等に好適な材料と言える。 以下本発明のリン酸カルシウム系鋳造体の製造
方法について詳述する。 本発明の出発原料は酸化カルシウムあるいは水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム等焼成によつて
CaOを生成するカルシウム含有化合物とリン酸、
ポリリン酸等、同じく焼成によつてリンの酸化物
を生成するリン含有化合物である。またリン酸カ
ルシウム、アパタイト等のリン酸類のカルシウム
塩も単独で、あるいは他のカルシウム含有化合物
やリン含有化合物と混合して利用できる。 カルシウム含有化合物及びリン含有化合物の出
発原料のそれぞれ1種あるいは2種以上を選び、
固体の場合には微粉砕し、カルシウム含有化合物
とリン含有化合物が、そのカルシウムのリンに対
する原子比Ca/Pで0.35〜1.7となるよう秤量す
る。この原子比が1.7を越えると溶融温度が高く
なり、かつガラス化しない。一方原子比が0.35を
下回ると溶融温度が低下すると同時にガラス化も
容易になるが、逆に結晶化処理が難しくなり、か
つ過剰のリン酸が遊離して化学的に不安定となり
好ましくない。 この原料混合物はよく混合し適当な容器に入れ
て900〜1600℃に加熱溶融する。溶融温度はカル
シウムとリンの原子比Ca/Pにより変化するが、
上述の温度範囲であれば融液の粘性を十分低く保
つことができ、優れた鋳造物を比較的簡単に得る
ことができる。溶融温度が高くなり、特に1700℃
以上となるとリン成分の蒸発が始まるので組成が
カルシウム過多にかたより融点が次第に上昇する
ので注意が必要である。この融液を冷却しガラス
状とする。冷却法は特に問わない。また多量の原
料を溶融し、以下の鋳造に必要な量だけ小分けし
ながら冷却してもよい。 次いでガラス状物はロストワツクス法によつて
鋳造成形するがこの際の溶融温度も900〜1600℃
である。ここでロストワツクス法においては鋳型
は耐火材でも金属でも構わない。鋳造は遠心鋳造
法、圧迫鋳造法、真空圧迫鋳造法など外力を加え
る鋳造法が好ましい。鋳造の予熱は900℃以下、
好ましくは300〜900℃の範囲で鋳造の材質、ガラ
ス質の組成により適宜選択される。なお前述の原
料を一度溶融冷却しガラス化する操作を省略し、
直接原料混合物をロストワツクスに基づく鋳造装
置中で加熱溶融してもよい。 本発明によつてロストワツクス法に基づいて鋳
造された鋳造物はガラス質である。このガラス質
のままでも比較的高い機械的強度、耐摩耗性を有
し、歯科材料、人工骨材料等として実用に供する
ことが可能である。しかし、このガラス質の材料
に適切な熱処理を加えて結晶化ガラス質とするこ
とにより一段と特性を向上させることができる。 本発明によるリン酸カルシウム系結晶化ガラス
の結晶化方法は次の通りである。ロストワツクス
法により鋳造された材料は鋳型より取り出され、
電気炉などの適当な加熱装置中で加熱される。昇
温速度は50〜600℃/hr、加熱温度550〜900℃、
保持時間0.5〜100hrである。この結晶化操作によ
つて材料中には1〜5μのリン酸カルシウムの微
細結晶が多数生成する。結晶化度は高いほど強
度、耐摩耗性の点で好ましく、少くとも10%以
上、好ましくは50%以上が必要である。 本発明によるリン酸カルシウム系鋳造体の製造
方法は基本的に天然の歯や骨を構成する主成分と
同一のリン酸及びカルシウムから成ることから、
生体との親和性に本質的に優れることは言うまで
もなく、金属やプラスチツクで懸念される生体へ
の為害作用は皆無である。本発明の特徴はリン酸
カルシウム系ガラスを溶融した後、鋳型中で外力
をもつて鋳造して歯科材料、人工骨材料等の生体
用カルシウム材料を製造するもので、以下実施例
を挙げて説明する。 実施例 1 カルシウムのリンに対する原子比Ca/Pが0.5
となるように秤量した炭酸カルシウム粉末に正リ
ン酸を加え混練し、300℃で2hr予備焼成して水分
を除去した後白金ルツボ中1250℃で溶融した。完
全に溶融した後1300℃に昇温し1hr保持して清澄
化し、黒鉛板上へ流出急冷してガラス化した。 次いで、該ガラスを1050℃で再溶融し、クリス
トバライト系耐火埋没材を用いロストワツクス法
に基づいて作製した人工歯冠形状の鋳型へ遠心鋳
造法により鋳造した。鋳型の予熱温度は400℃で
あつた。 得られたリン酸カルシウム系人工歯冠はガラス
質であり、極めて優れた形状再現性を有しており
引け巣等の鋳造欠陥は皆無であつた。 実施例 2 実施例1の鋳造品を電気炉中で645℃、12hr熱
処理して結晶化ガラスとした。結晶化度は90%で
あり、結晶化に伴なう収縮や変形等は無視できる
程度に少なく、優れた形状再現性はそのまま継承
されていた。 比較例 1 長石系の陶材(SiO226.1%、Al2O363.0%、
CaO0.3%、K2O+Na2O,4.0%、B2O35.3%)を
溶融温度1200℃でストワツクス法に基づく鋳造成
形を試みたが融液の細部への回り込みがなく構造
出来なかつたので、ブロツク体に鋳込み、その試
料について物性を測定した。 実施例1、2、比較例1の物性の測定値を第1
表に示した。 比較例の陶材は歯冠等の複雑な形状の鋳造は不
可能であり、加工によらねばならないのに対し、
ツク材料として使用されるリン酸カルシウム系鋳
造体の製造方法に関するものである。 近年セラミツクの応用範囲の拡大は目ざましく
医用分野にまで適用が及んでおり、従来は金属、
プラスチツクが主に使用されて来た医用材料、例
えば人工骨、人工歯根などへもセラミツクの応用
が試みられている。その背景としては以下の理由
が挙げられる。即ち、金属、プラスチツク等は何
れも医用材料として最も重要な特性の一つである
生体との親和性に著しく欠け、使用条件によつて
は金属イオンあるいはプラスチツクモノマー等が
生体中に溶出し為害作用を示すこともあり決して
好ましい材料とは言えない。一方、それらをセラ
ミツク化することによつてこれらの問題を完全に
取り払うことが可能である。 しかしながら、現在の段階においてはセラミツ
クの医用分野における適用は十分とは言えない。
その主因はセラミツクが成形性に劣り、多様な形
状を要求される場合の多い医用材料に柔軟に対応
しきれないからである。つまり、金属、プラスチ
ツク等は鋳造あるいは射出成形等の方法によつて
容易に任意の形状に成形出来るのに反し、セラミ
ツクは通常粉末を機械成形したのち焼結させるか
あるいは、単結晶のブロツク体を育成したのち機
械加工することによつて目的とする材料を形成す
るという複雑な方法をとらざるを得ず、従つて任
意の形状に精密に成形することは極めて困難であ
つた。 このため例えば人工関節、人工歯冠、インレ
ー、ブリツジ等複雑でかつ多様な形状を精密に再
現する必要のある用途に対しては実質的に対応出
来ないか、あるいは可能であるにしても極めて煩
雑かつ非能率な作業工程が要求される結果、著し
く高コストとなることが避けられない。このよう
な理由からセラミツクが医用材料として基本的に
優れた特性を備えているにもかかわらず必ずしも
一般化していない訳である。 本発明者らはセラミツクを任意の形状に自由に
かつ高精度に成形して高強度セラミツクを製造す
る方法に関して研究を重ねた結果、リン酸カルシ
ウム系ガラスを素材として選択することにより、
それが可能であることを見出し本発明に至つた。 一般にセラミツク材料は3次元構造を持つため
著しく高い融点を有し、しかも溶融状態において
も融液の粘性は歯科材料等に用いられる金属に比
較して高いので、歯科技工で用いられるロストワ
ツクス法を用いる鋳造には適用出来ない。この融
点及び融液の粘性を下げるためにガラス質セラミ
ツクを用いることが検討されたが、冷却時の収縮
率が高いため形状再現性が悪く、しかも鋳造体の
機械的強度が不足している。 これに対してリン酸カルシウム系ガラスは1次
元的な短鎖の鎖状構造を有するため比較的低い溶
融温度を有し、また溶融温度を若干越えただけで
融液の粘性が著しく低下するため鋳造成形に好適
であることを見出した。即ち本発明のリン酸カル
シウム系ガラスは900〜1600℃の温度で加熱する
ことにより粘性の低い融液が得られ、金属材料と
同様に外力を加えたロストワツクス法等によつて
任意の形状に鋳造出来るのである。 鋳型としては予めワツクスで原型を作製し、こ
れを耐火埋没材中へ埋没した後加熱してワツクス
を焼却して得た、いわゆるロストワツクス鋳型等
が適当であるが、金属、セラミツク等によつて鋳
型を作製することも可能である。リン酸カルシウ
ム系ガラスの凝固収縮は約1%程度と少なく、鋳
型に膨脹性の耐火埋没材を使用するか、金型を鋳
型とする場合には予め収縮分だけオーバーサイズ
としておけば完全に補正することが出来る。従つ
て得られた鋳造体は極めて高い寸法精度、形状再
現性のもとに原型を完壁に再現することが可能で
ある。鋳型の予熱温度は鋳造性、寸法精度、鋳肌
の表面状態に大きく相関する。例えば、予熱温度
を上げれば鋳型の微細な部分への融液の回り込み
が改善されるが、反面鋳肌の荒れが起こり易くな
る。一方、予熱温度は鋳型の膨脹と直接に相関す
るので鋳型材の種類に応じて、適切な予熱温度を
選択することが寸法精度を上げるために重要であ
る。本発明ではこの予熱温度を900℃以下とする
ことが必要である。 得られたガラス鋳造体はそのまま本来の目的に
使用することが可能であるが、用途に応じては以
下に示すように結晶化ガラス鋳造体として使用す
ることも出来る。 即ち、リン酸カルシウム系ガラスの持つ大きな
特徴の一つに再加熱による結晶化ガラスへの転移
があり、転移によりガラス鋳造体を、より破壊靭
性に優れた結晶化ガラス鋳造体とすることが可能
である。このようにして得られた結晶化ガラス鋳
造体はガラス鋳造体の1.5〜2倍の機械的強度有
し、破壊あるいは摩耗に対する抵抗性を要求され
る用途、例えば。人工骨、人工歯根、人工歯冠、
インレー、ブリツジ等に好適な材料と言える。 以下本発明のリン酸カルシウム系鋳造体の製造
方法について詳述する。 本発明の出発原料は酸化カルシウムあるいは水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム等焼成によつて
CaOを生成するカルシウム含有化合物とリン酸、
ポリリン酸等、同じく焼成によつてリンの酸化物
を生成するリン含有化合物である。またリン酸カ
ルシウム、アパタイト等のリン酸類のカルシウム
塩も単独で、あるいは他のカルシウム含有化合物
やリン含有化合物と混合して利用できる。 カルシウム含有化合物及びリン含有化合物の出
発原料のそれぞれ1種あるいは2種以上を選び、
固体の場合には微粉砕し、カルシウム含有化合物
とリン含有化合物が、そのカルシウムのリンに対
する原子比Ca/Pで0.35〜1.7となるよう秤量す
る。この原子比が1.7を越えると溶融温度が高く
なり、かつガラス化しない。一方原子比が0.35を
下回ると溶融温度が低下すると同時にガラス化も
容易になるが、逆に結晶化処理が難しくなり、か
つ過剰のリン酸が遊離して化学的に不安定となり
好ましくない。 この原料混合物はよく混合し適当な容器に入れ
て900〜1600℃に加熱溶融する。溶融温度はカル
シウムとリンの原子比Ca/Pにより変化するが、
上述の温度範囲であれば融液の粘性を十分低く保
つことができ、優れた鋳造物を比較的簡単に得る
ことができる。溶融温度が高くなり、特に1700℃
以上となるとリン成分の蒸発が始まるので組成が
カルシウム過多にかたより融点が次第に上昇する
ので注意が必要である。この融液を冷却しガラス
状とする。冷却法は特に問わない。また多量の原
料を溶融し、以下の鋳造に必要な量だけ小分けし
ながら冷却してもよい。 次いでガラス状物はロストワツクス法によつて
鋳造成形するがこの際の溶融温度も900〜1600℃
である。ここでロストワツクス法においては鋳型
は耐火材でも金属でも構わない。鋳造は遠心鋳造
法、圧迫鋳造法、真空圧迫鋳造法など外力を加え
る鋳造法が好ましい。鋳造の予熱は900℃以下、
好ましくは300〜900℃の範囲で鋳造の材質、ガラ
ス質の組成により適宜選択される。なお前述の原
料を一度溶融冷却しガラス化する操作を省略し、
直接原料混合物をロストワツクスに基づく鋳造装
置中で加熱溶融してもよい。 本発明によつてロストワツクス法に基づいて鋳
造された鋳造物はガラス質である。このガラス質
のままでも比較的高い機械的強度、耐摩耗性を有
し、歯科材料、人工骨材料等として実用に供する
ことが可能である。しかし、このガラス質の材料
に適切な熱処理を加えて結晶化ガラス質とするこ
とにより一段と特性を向上させることができる。 本発明によるリン酸カルシウム系結晶化ガラス
の結晶化方法は次の通りである。ロストワツクス
法により鋳造された材料は鋳型より取り出され、
電気炉などの適当な加熱装置中で加熱される。昇
温速度は50〜600℃/hr、加熱温度550〜900℃、
保持時間0.5〜100hrである。この結晶化操作によ
つて材料中には1〜5μのリン酸カルシウムの微
細結晶が多数生成する。結晶化度は高いほど強
度、耐摩耗性の点で好ましく、少くとも10%以
上、好ましくは50%以上が必要である。 本発明によるリン酸カルシウム系鋳造体の製造
方法は基本的に天然の歯や骨を構成する主成分と
同一のリン酸及びカルシウムから成ることから、
生体との親和性に本質的に優れることは言うまで
もなく、金属やプラスチツクで懸念される生体へ
の為害作用は皆無である。本発明の特徴はリン酸
カルシウム系ガラスを溶融した後、鋳型中で外力
をもつて鋳造して歯科材料、人工骨材料等の生体
用カルシウム材料を製造するもので、以下実施例
を挙げて説明する。 実施例 1 カルシウムのリンに対する原子比Ca/Pが0.5
となるように秤量した炭酸カルシウム粉末に正リ
ン酸を加え混練し、300℃で2hr予備焼成して水分
を除去した後白金ルツボ中1250℃で溶融した。完
全に溶融した後1300℃に昇温し1hr保持して清澄
化し、黒鉛板上へ流出急冷してガラス化した。 次いで、該ガラスを1050℃で再溶融し、クリス
トバライト系耐火埋没材を用いロストワツクス法
に基づいて作製した人工歯冠形状の鋳型へ遠心鋳
造法により鋳造した。鋳型の予熱温度は400℃で
あつた。 得られたリン酸カルシウム系人工歯冠はガラス
質であり、極めて優れた形状再現性を有しており
引け巣等の鋳造欠陥は皆無であつた。 実施例 2 実施例1の鋳造品を電気炉中で645℃、12hr熱
処理して結晶化ガラスとした。結晶化度は90%で
あり、結晶化に伴なう収縮や変形等は無視できる
程度に少なく、優れた形状再現性はそのまま継承
されていた。 比較例 1 長石系の陶材(SiO226.1%、Al2O363.0%、
CaO0.3%、K2O+Na2O,4.0%、B2O35.3%)を
溶融温度1200℃でストワツクス法に基づく鋳造成
形を試みたが融液の細部への回り込みがなく構造
出来なかつたので、ブロツク体に鋳込み、その試
料について物性を測定した。 実施例1、2、比較例1の物性の測定値を第1
表に示した。 比較例の陶材は歯冠等の複雑な形状の鋳造は不
可能であり、加工によらねばならないのに対し、
【表】
【表】
本発明の方法は溶融物を鋳込むのみで形状再現
性よく製作出来、その物性はガラス質であつても
陶材より優れており、それを結晶化させると強度
は飛躍的に向上した。
性よく製作出来、その物性はガラス質であつても
陶材より優れており、それを結晶化させると強度
は飛躍的に向上した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カルシウムのリンに対する原子比Ca/Pが
0.35〜1.7となるようにカルシウム化合物及びリ
ン化合物を選び、900〜1600℃の温度で溶融し、
900℃以下の温度に予熱された鋳型へ鋳造してリ
ン酸カルシウム系ガラスとすることを特徴とする
鋳造体の製造方法。 2 カルシウムのリンに対する原子比Ca/Pが
0.35〜1.7となるようにカルシウム化合物及びリ
ン化合物を選び、900〜1600℃の温度で溶融し、
900℃以下の温度に予熱された鋳型へ鋳造し、該
鋳造体を550〜900℃の温度に加熱して結晶化度が
10%以上のリン酸カルシウム系結晶化ガラスへと
転移させることを特徴とする鋳造体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58238229A JPS60131835A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | リン酸カルシウム系鋳造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58238229A JPS60131835A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | リン酸カルシウム系鋳造体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60131835A JPS60131835A (ja) | 1985-07-13 |
| JPH0429617B2 true JPH0429617B2 (ja) | 1992-05-19 |
Family
ID=17027064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58238229A Granted JPS60131835A (ja) | 1983-12-16 | 1983-12-16 | リン酸カルシウム系鋳造体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60131835A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4673355A (en) * | 1982-10-25 | 1987-06-16 | Farris Edward T | Solid calcium phosphate materials |
| JPS6172638A (ja) * | 1984-09-14 | 1986-04-14 | Kyushu Refract Co Ltd | リン酸カルシウム系結晶化ガラスの製造方法 |
| JPS6233820U (ja) * | 1985-08-20 | 1987-02-27 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58214B2 (ja) * | 1978-07-12 | 1983-01-05 | 株式会社日立製作所 | 多重化装置 |
-
1983
- 1983-12-16 JP JP58238229A patent/JPS60131835A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60131835A (ja) | 1985-07-13 |
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