JPH04366162A - ポリエステル組成物 - Google Patents

ポリエステル組成物

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JPH04366162A
JPH04366162A JP14361491A JP14361491A JPH04366162A JP H04366162 A JPH04366162 A JP H04366162A JP 14361491 A JP14361491 A JP 14361491A JP 14361491 A JP14361491 A JP 14361491A JP H04366162 A JPH04366162 A JP H04366162A
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JP
Japan
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acid
polyester
weight
glycol
aliphatic
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Application number
JP14361491A
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English (en)
Inventor
Jiro Kumaki
治郎 熊木
Ryoji Hayashi
亮司 林
Joshin Kuwata
桑田 浄伸
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶化速度が速く、低
温の金型使用時における成形性に優れると共に力学物性
、電気特性および耐候性が良好な熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステルは、優れた機械的
性質や物理的、化学的性質を有することから幅広い分野
に利用されつつあるが、それらのうちポリエチレンテレ
フタレートなどのいくつかの熱可塑性ポリエステルは、
特に優れた特性を持ちながら射出成形用途にはあまり適
用されていないのが現状である。これは特にポリエチレ
ンテレフタレートの場合、他の結晶性ポリマーに比べて
結晶化速度が遅いため、通常の射出成形に用いられる5
0〜95℃の低温の金型では十分に結晶化せず、満足な
成形品を得ることができないという成形性に問題があっ
たことに起因している。
【0003】そこでこの成形性を改良する目的で、従来
から熱可塑性ポリエステルの結晶化速度を向上せしめる
ために種々の方法が検討されてきた。
【0004】例えば特開昭56−57825号公報には
ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環から選ばれ
た芳香環にアルカリ金属塩化したスルホン酸基およびア
ルカリ金属塩化したフェノール性水酸基が結合したこと
を必須とするポリエステル用結晶化促進剤が開示されて
いる。
【0005】また、特開昭58ー198558には、こ
の核剤と強化充填剤に脂肪族2塩基酸とグリコールから
なるポリエステルを配合し結晶化速度を改良したポリエ
ステル樹脂組成物が開示されている。
【0006】さらに、特開昭56−92918号公報に
は、ポリエステルの末端を金属塩化せしめる共重合成分
、あるいはアルカリ金属の存在下にポリエステルの重合
を行うことを特徴とする高速結晶化ポリエステルについ
て開示されており、また、この高速結晶化ポリエステル
にポリアルキレングリコールの脂肪酸エステルを添加す
る例が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法を適用しても、ポリエステルの結晶化速度はさほど
向上しないばかりか、成形品の機械物性が低下するとい
う問題があった。
【0008】そこで本発明者らは、熱可塑性ポリエステ
ルの結晶化速度を大幅に向上せしめ、成形性を改良する
と同時に、良好な機械物性を有するポリエステル樹脂組
成物を得るべく鋭意検討した結果、熱可塑性ポリエステ
ルの重合完結前に、フェノール性の水酸基を含む芳香族
スルホン酸の金属塩を添加し、さらに強化または充填材
、および特定の脂肪族ポリエーテルエステルを添加する
ことにより、当初の目的が効果的に達成できることを見
出し本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、(A
)炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸またはその低級
アルキルエステルと炭素数2〜20のジオールを出発原
料とする熱可塑性ポリエステル100重量部に対して、
下部一般式(1)で表されるフェノール性水酸基含有有
機スルホン酸塩0.01〜20重量部を、前記熱可塑性
ポリエステルの重縮合完結前に添加してなるポリエステ
ル樹脂  100重量部 HO−Ar−(SO3 −(M)1/m )n    
 式(1)(式中、Arは炭素数6〜30の芳香環を、
Mはアルカリもしくはアルカリ土類金属を、mは1また
は2を、nは1〜5の整数を示す。)、および(B)強
化または充填物質    5〜140重量部、および(
C)  炭素数4から46の脂肪族2塩基酸、および炭
素数2から8の脂肪族グリコール、および炭素数2から
4のグリコールを繰返し単位とするポリアルキレングリ
コールとからなる分子量500以上の脂肪族ポリエーテ
ルエステル0.1〜10重量部を配合してなるポリエス
テル組成物。
【0010】本発明で用いる熱可塑性ポリエステルとは
、ジカルボン酸(あるいはそのエステル形成性誘導体)
と、ジオール(あるいはそのエステル形成性誘導体)と
を主成分とする重縮合反応により得られる重合体ないし
共重合体である。
【0011】ここでいうジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフ
タレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸
、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,2′−ビフェ
ニルジカルボン酸、3,3′−ビフェニルジカルボン酸
、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルメ
タンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルフォンジ
カルボン酸、4,4′−ジフェニルイソプロピリデンジ
カルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,
4′−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカルボン
酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4′−p
−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、ドデカンジオン酸、セバシン酸などの脂肪族
ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環
族ジカルボン酸などであり、テレフタル酸が好ましく使
用できる。なおこれらのジカルボン酸は2種以上を混合
して使用してもよい。
【0012】また、ジオール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール
、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、2
−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコールなどの脂肪族ジオール
、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジ
オールなど、およびそれらの混合物などが挙げられる。 なお少量であれば、分子量400〜6000の長鎖ジオ
ール、すなわちポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどを1
種以上共重合せしめてもよい。
【0013】具体的な熱可塑性ポリエステルの例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレートおよびポリエチレ
ン1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカ
ルボキシレートなどのほか、ポリエチレンイソフタレー
ト/テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート/イ
ソフタレート、ポリブチレンテレフタレート/デカンジ
カルボキシレートおよびポリシクロヘキサンジメチレン
テレフタレート/イソフタレートなどの共重合ポリエス
テルが挙げられる。これらのうち機械的性質、成形性な
どのバランスのとれたポリブチレンテレフタレート、ポ
リシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレートおよびポリエチレンテレフタレートが
好ましく使用できる。
【0014】本発明において使用する熱可塑性ポリエス
テルは、o−クロルフェノール溶液を25℃で測定した
極限粘度が0.25〜3.0dl/g、特に0.4〜2
.25dl/gのものが好ましい。
【0015】本発明で結晶化速度の改良のためにポリエ
ステルの重合完結前に添加する化合物は、下記一般式(
1)の構造式を持つものである。
【0016】 HO−Ar−(SO3 −(M)1/m )n    
 式(1)(式中、Arは炭素数6〜30の芳香環を、
Mはアルカリもしくはアルカリ土類金属を、mは1また
は2を、nは1〜5の整数を示す。)上記一般式(1)
において、基本骨格となる芳香環の例としては、ベンゼ
ン、ナフタレン、フェナンスレン、アントラセン、ピレ
ンなどの炭化水素系芳香環や、ビリジン、トリアジン、
フラン、キノリン、イソキノリン、1,10−フェナン
ソレンなどの複素芳香環、さらにインデン、インドール
、ベンゾフラン、フルオレン、ジベンゾフランなどの一
般の芳香環を含む環式系なども用いられ、特に限定され
るものでない。
【0017】ここで、上記芳香環には水酸基が1つ結合
していることが必須であり、水酸基を持たない場合には
結晶化速度の改良効果をほとんど示さない。また水酸基
は、アルカリ金属のような金属で金属塩化されていては
ならない。何故なら水酸基が金属塩化されている場合に
は塩の強い疑集力のため、しばしば異物となって結晶化
速度の改良効果が不十分となるばかりか、得られた熱可
塑性ポリエステル組成物からなる成形品の力学特性を悪
化させるからである。
【0018】また、金属塩化されたスルホン酸基は、芳
香環に1つ以上結合していなければならないが、この基
の数は少ない方が望ましい。これは上述と同様の理由で
ある。すなわち、この基が多すぎる場合は、重合系中に
均一に分散せず異物となり、結晶化速度の改良効果を低
下させるとともに、成形品の力学特性を悪化させるから
である。したがって金属塩化されたスルホン酸基の数は
好ましくは2つ以下であり、最も好ましくは1つである
【0019】先に述べた水酸基と金属塩化されたスルホ
ン酸基は、芳香環の結合可能な任意の位置に結合するこ
とができる。しかしながら置換基の位置によって得られ
る結晶化速度の改良効果の度合いが異なる。例えばフェ
ノールスルホン酸ナトリウムの場合には、置換基の位置
はオルト、メタ、パラの3つの位置が可能であるが、結
晶化速度を顕著に改良するのはパラ位であり、オルト、
メタ位のものは結晶化速度の改良効果が小さくなる傾向
がある。また、フェノールジスルホン酸ジナトリウム塩
の場合には、スルホン酸の結合位置は2,3;2,4;
2,5;2,6;3,4;3,5の6つであるが、この
中で結晶化速度の改良効果が大きいものは2,6;3,
5であり特に3,5位が好ましい。
【0020】以上に例で述べたように、芳香環に置換基
が対称性を崩さないように結合しているものが結晶化速
度の改良効果が大きいため特に好ましい。
【0021】また、本発明の添加剤は水酸基、金属塩化
されたスルホン酸基以外に本発明の効果を阻害しないか
ぎり別の置換基を含んでいてもさしつかえない。そのよ
うな置換基としてはメチル基、エチル基のような脂肪族
基、クロム、ブロムなどのハロゲン基、シアノ基、ニト
ロ基、アセチル、プロピオニル、ベイゾイルなどのアラ
ル基、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニル
スルホニル、トルイルスルホニルなどのスルホニル基、
N−フェニルカルボアミド、N−エチルカルボアミド、
N−プロピルカルボアミドなどのカルボアミド基、メト
キシ、エトキシなどのアルコキシ基およびフェニルなど
の芳香族基が挙げられ、なかでも脂肪族基、ハロゲン基
およびアルコキシ基が好ましい。
【0022】上記(1)式で示される化合物の具体例と
しては、次の化合物のスルホン酸基をアルカリ金属また
はアルカリ土類金属で金属塩化した化合物が挙げられる
【0023】すなわちベースとなる化合物としてはo−
フェノールスルホン酸、m−フェノールスルホン酸、p
−フェノールスルホン酸、1−ヒドロキシ−3,5−ベ
ンゼンジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2,6−ベンゼ
ンジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2,4−ベンゼンジ
スルホン酸、1−ヒドロキシ−3,4−ベンゼンジスル
ホン酸、2−ナフトール−6−スルホン酸、1−ナフト
ール−5−スルホン酸および1−ナフトール−4−スル
ホン酸、9−ヒドロキシ−10−アントラセンスルホン
酸などが挙げられ、なかでもフェノールスルホン酸、特
にp−フェノールスルホン酸が性能並びに経済性の面か
ら最も好ましい。
【0024】本発明で使用するスルホン酸化合物の金属
塩の金属としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム、セシウムなどのアルカリ金属およびカルシウ
ム、バリウムなどのアルカリ土類金属が好ましく、特に
アルカリ金属なかでもリチウムおよびナトリウムが好ま
しい。
【0025】本発明におけるスルホン酸金属塩化合物の
添加量は、熱可塑性ポリエステル100重量部に対して
、0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜10重
量部、より好ましくは0.1〜5重量部である。添加量
が0.01重量部未満の場合には、熱可塑性ポリエステ
ルの結晶性改良効果が十分でなく、20重量部を越える
と溶融粘度が高くなり樹脂の流動性が悪化し、また力学
物性が低下する傾向にあるため好ましくない。
【0026】本発明のスルホン酸金属塩化合物は、優れ
た結晶化速度改良効果を得るためには重合完結前に添加
することが必要である。また、重合条件を工夫し、得ら
れたポリエステル樹脂がポリスチレン換算分子量で分子
量2000以下の分子量を有し、かつイオウ濃度が0.
005重量%以上のポリエステル系成分を1〜20重量
%含むように重合した場合には特に優れた結晶化速度お
よび機械的性質をもったポリエステルが得られるため好
ましい。また結晶化速度の改良効果をより大きくするた
めには分子量2000以下のポリエステル系成分のイオ
ウ濃度が0.005%以上、特に0.01%以上、さら
に好ましくは0.05%以上とすることが望ましい。
【0027】結晶化速度の特に優れたポリエステルの場
合には、しばしば分子量1000程度の領域にピークも
しくは肩を持った分子量分布を示す場合がある。
【0028】この低分子量の存在によって、なぜポリエ
ステルの結晶化速度が大きく改良されるのかは今後の検
討に待たなければならない。しかし、この低分子量成分
をゲルパーミエーションクロマトグラフィで分取し、元
素分析を行ったところ、イオウの含量が多いことが認め
られ、この低分子量成分は添加したフェノール系水酸基
を持ったアルカリ金属塩が、ポリエステルのオリゴマー
に付加した構造をとり、ポリエステル中に微分散するこ
とによって結晶化速度を大巾に向上させているものと考
えられる。通常のイオウを含まないポリエステルのオリ
ゴマーをポリエステルに添加した場合、あるいは重合時
にこのようなオリゴマーが生成する条件で重合を行った
場合には、結晶化速度の向上効果はほとんど認められず
イオウを含有するオリゴマーが特に結晶化速度を改良す
る効果が大きい。
【0029】分子量2000以下のオリゴマーの含量は
、通常のゲルパーミエーションクロマトグラフィ法によ
って測定できる。溶媒としてはo−クロロフェノール/
クロロホルム=1/4(vol/vol)、検出器とし
ては示差屈折計を用いることができる。すなわち市販の
分子量分布の狭いポリスチレンを用いてカラムの校正を
行いポリエステルの出力曲線とベースラインに狭まれた
面積全体に対して、ポリスチレンの分子量2000に対
応する保持時間以降の面積の占める割合を求め、オリゴ
マーの含量を算出する。
【0030】また、オリゴマーに含有されるイオウの量
は、分子量2000以下のポリエステル成分を分取し、
元素分析により定量することによって求めることができ
る。
【0031】このオリゴマー量は、フェノール系水酸基
を持ったスルホン酸塩化合物の添加時期、添加方法(粉
末、溶液、懸濁液)によっても異なり、またエステル化
反応、エステル化、反応、エステル交換反応または重合
反応(触媒の種類、触媒量、温度、昇温スピード等によ
っても大きく影響される。添加するフェノール系水酸基
を持ったスルホン酸塩化合物により、最適の条件は異な
っており、一概に述べることはできないが一般にはフェ
ノール系水酸基を持ったスルホン酸塩化合物の添加時期
はエステル交換反応、エステル化反応の初期段階、さら
には反応前に添加した場合が望ましい結果を与えること
が多い。
【0032】本発明の組成物に用いられる(B)強化ま
たは充填物質としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、アラミド繊維、アスベスト、チタン酸カリウムウィ
スカ、ワラステナイト、ガラスフレーク、ガラスビーズ
、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、酸化チタンおよび酸化アルミニウムなどが挙げら
れ、なかでもチョップドストランドタイプのガラス繊維
が好ましく用いられる。これらの添加量は熱可塑性ポリ
エステル100重量部に対して5〜140重量部特に好
ましくは5〜100重量部である。
【0033】本発明で用いられる(C)脂肪族ポリエー
テルエステルは炭素数4から46の脂肪族2塩基酸、炭
素数2から8の脂肪族グリコール、炭素数2から4のグ
リコールからなるポリアルキレングリコールとからなる
分子量500以上の脂肪族ポリエーテルエステルである
【0034】ここで、ポリエーテルエステルを構成する
炭素数4から46の脂肪族2塩基酸としては、コハク酸
、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン2酸、ダイマー酸
等を挙げることができ、なかでも、アジピン酸、セバシ
ン酸が好ましい。また、炭素数2から8の脂肪族グリコ
ールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1、4ーブタンジオール、ヘキシレングリコール、
ネオペンチルグリコール、2ーメチルー1、3ープロパ
ンジオール等を挙げることができ、なかでもエチレング
リコール、1、4ーブタンジオール、ネオペンチルグリ
コールが好ましいものとして挙げることこできる。 また、炭素数2から4のグリコールからなるポリアルキ
レングリコールとしてはポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合
体等が好ましいものとして挙げられ、なかでもポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコールが好ましい
。ポリアルキレングリコールの分子量としては200か
ら5000、特に200から1000が結晶化速度の改
良効果が大きいため好ましい。
【0035】なお、(C)脂肪族ポリエーテルエステル
に遊離のカルボン酸、水酸基は少ないほうが組成物を製
造する際のポリエステルの分子量を低下させないだけで
なく滞留安定性、結晶化速度の点からも好ましい。酸価
は1mg−KOH/g以下、特に0.5mg−KOH/
g 以下、さらに0.3mg−KOH/g 以下である
ことが好ましい。水酸基価は50mg−KOH/g以下
が好ましく、さらに好ましくは10mg−KOH/g以
下、さらに好ましくは1mg−KOH/g以下である。 末端の酸価を減少することは、一般にポリエーテルエス
テルの重合過程において過剰のジオール成分を用い減圧
下で過剰のジオールを系から取除きながら重合を行うこ
とにより容易に達成することが可能である。こうして得
た末端が水酸基のポリエーテルエステルに過剰の1塩基
酸を加え末端を封鎖した後、未反応の酸を取除くことに
より水酸基価を低下させることが可能である。末端封鎖
に用いる酸としては特に限定されるものではないが、安
息香酸や無水酢酸が汎用に用いられ好ましい化合物であ
る。
【0036】(C)脂肪族ポリエーテルエステルの分子
量は500以上である。分子量がこれ未満の場合には組
成物を製造する際に揮発し充分な結晶化速度の向上効果
が得られないことが多い。また、結晶化速度の向上効果
を十分に得るためには分子量は500以上30000以
下、特に500以上10000以下、さらに500以上
5000以下であることが好ましい。
【0037】(C)脂肪族ポリエーテルエステルの添加
量はポリエステル100重量部に対して0.1から10
重量部である。0.1重量部未満では結晶化速度の改良
効果が充分ではなく、10重量部を越えると力学特性、
耐熱性、電気特性が低下するため好ましくない。
【0038】(C)脂肪族ポリエーテルエステルにはポ
リアルキレングリコールが共重合されていることが必須
である。ポリアルキレングリコールが共重合されていな
い脂肪族2塩基酸と脂肪族グリコールからなる脂肪族ポ
リエステルを本発明の(A)成分と併用した場合には結
晶化速度の改良効果が不十分である。ポリマーの結晶化
速度は示差走査型熱分析計により測定された昇温時の結
晶化温度(Tcc)と降温時の結晶化温度(Tc)の差
(△T)によって見積もることができる。一般に結晶核
剤の添加はTcを上昇させ脂肪族ポリエステルやポリエ
ーテルエステルのような結晶化促進剤はTccを低下さ
せ結晶化速度を向上させる働きがある。本発明の(A)
成分に添加されているフェノール基含有スルホン酸塩は
核剤効果が高くTcを著しく上昇させるがこれにポリア
ルキレングリコールを含まない脂肪族ポリエステルを添
加するとTccは低下するもののTcも低下させてしま
い優れた結晶化速度の促進効果を示さない。本発明の成
分(C)であるポリアルキレングリコールの共重合され
た脂肪族ポリエーテルエステルを用いた場合にはTcの
低下はなくTccのみが低下し結果として著しく優れた
結晶化促進効果があることが分かった。この原因につい
ては明確ではないが脂肪族ポリエーテルエステルに含ま
れるポリアルキレングリコールユニットと脂肪族ポリエ
ステルユニット、および核剤成分の3者の相乗効果によ
るものと考えている。(C)脂肪族ポリエーテルエステ
ルの中のポリアルキレングリコールの含量は、3重量%
以上95重量%以下であることが好ましく、より好まし
くは10重量%以上80重量%以下である。3重量%未
満の添加量や95重量%より多い添加量では単に脂肪族
ポリエステルやポリアルキレングリコールを加えたのと
同様の効果になり、上述の3者の相乗効果による優れた
結晶化速度改良効果が得られないため好ましくない。
【0039】本発明のポリエステル組成物に対して、ポ
リエチレンテレフタレートに代表される熱可塑性ポリエ
ステルの成形性改良剤として知られる各種の有機酸塩や
無機化合物を併用することも成形加工性の向上の観点か
ら好ましい。これらの化合物の具体例としてはステアリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸バリウムなどのステアリ
ン酸塩、モンタン酸エステルの部分ケン化物のナトリウ
ム塩、バリウム塩、アイオノマー、β−ジケトン類のナ
トリウム塩、タルクおよびサリチルアニリドのナトリウ
ム塩、サリチルアルデヒドのナトリウム塩、ニトロフェ
ノールのナトリウム塩などの置換フェノールのナトリウ
ム塩などが挙げられる。
【0040】さらに本発明のポリエステル組成物に対し
て、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、熱
安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤および染料・顔料
を含む着色剤などの通常の添加剤を1種以上添加するこ
とができる。
【0041】また少量の熱可塑性樹脂、例えば、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンオキサイド、
ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン/プロピレン
共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/
プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジ
ル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリ
シジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g−無水
マレイン酸共重合体などを添加することもできる。
【0042】本発明のポリエステル組成物の製法および
これに上述の添加剤を添加する方法については特に限定
されるものではなく、ポリエステルの重合末期に添加す
る方法や押出機を使用して溶融混練する方法が挙げられ
るが、成分(A)において式(1)で示されるフェノー
ル性水酸基含有有機スルホン酸塩を添加するのは重合完
結前であることが必要であり、他の添加物は押出機をも
ちいて溶融混練するのが望ましい。
【0043】本発明のポリエステル組成物は、射出成形
、押出成形などの通常の方法で容易に成形することが可
能であり、得られた成形品は優れた性能を発揮する。 特に射出成形においては50〜95℃の低温の金型を用
いても成形性が良好であるという特徴を有する。
【0044】また、成形品は、力学物性、耐アーク性な
どの電気特性、耐候性などが特に良好である。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果をさらに
詳述する。
【0046】参考例1 ジメチルテレフタレート100重量部、エチレングリコ
ール62重量部、酢酸リチウム0.16重量部、三酸化
アンチモン0.04重量部および酢酸マンガン0.02
重量部の混合物に対し、pーフェノールスルホン酸ナト
リウムを3重量部添加した。これを140℃に昇温し、
ジメチルテレフタレートが溶融した後、撹拌を開始し、
140℃から245℃まで3.5時間をかけて昇温して
エステル交換反応を行い、大部分のメタノールを留去し
た。次いで245℃から280℃に3時間で昇温しなが
ら、除々に真空に引き、0.6mmHgの真空下、重合
を行った。
【0047】o−クロロフェノール溶液、25℃におけ
る極限粘度を測定すると0.61dl/gであった。
【0048】得られたポリエチレンテレフタレート組成
物について、パーキンエルマー社製示差走査熱量計を用
いて示差熱分析を行い、昇温結晶化温度および降温結晶
化温度を測定し結晶性を評価した。一般によく知られて
いるように、降温結晶化温度が上昇すればする程、昇温
結晶化温度が低下すればする程結晶性が向上することか
ら、△T=(降温結晶化温度)−(昇温結晶化温度)と
したときの△Tを結晶性の目安とした。△Tは93℃で
あった。
【0049】参考例2 pーフェノールスルホン酸ナトリウム塩を添加しないこ
とを除いて参考例1と同様に重合を行った。極限粘度0
.61dl/g、△T  22℃のポリエチレンテレフ
タレートを得た。
【0050】参考例3 pーフェノールスルホン酸ナトリウム塩のかわりにpー
フェノールスルホン酸ジナトリウム塩を2部添加したこ
とを除いて参考例1と同様に重合を行った。極限粘度0
.62dl/g、△T  71℃のポリエチレンテレフ
タレートを得た。
【0051】実施例1〜3、比較例1〜5得られたポリ
エチレンテレフタレート100重量部に対してチョップ
ドストランドタイプのガラス繊維(3mm長、径13μ
)40重量部、さらに表1に示した結晶化促進剤をドラ
イブレンドにより配合し285℃に設定した35mmφ
2軸押出機により溶融混練ペレット化した。
【0052】
【表1】
【0053】さらに上記ペレットを145℃で5時間除
湿乾燥の後、275℃に設定した型締圧力75tのスク
リューインライン型射出成形機を用い、射出時間/冷却
時間/中間時間15秒/20秒/5秒、金型温度75℃
にて、縦40mm、横60mm、深さ20mm、肉厚1
.5mmの箱型成形品を成形し、箱型成形品を金型より
引き離すのに必要な力(離型力)を求めた。
【0054】また同様の射出条件により、ASTM−1
号ダンベルを成形し、ASTM  D−638に従い引
張物性を測定した。
【0055】また、同様の射出条件により1/16イン
チ曲げ試験片を成形しASTM  D−648と類似の
方法で高荷重の荷重たわみ温度を測定した。
【0056】以上の結果を併せて表1に示す。
【0057】表1の結果から、本発明のポリエステル組
成物は結晶化速度が大幅に改良され、低温金型において
も良好な離型性を示し、かつ機械物性も良好になり、薄
肉成形品でも結晶化速度が速いため高い耐熱性を示すこ
とが分る。
【0058】
【発明の効果】本発明のポリエステル組成物は、結晶化
速度が速いため、低温金型での成形性に優れ、かつ得ら
れた成形品は良好な機械物性、電気特性、耐候性を有し
ているため、特に電気電子部品、自動車部品、機械機構
部品などとして有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)炭素数8〜20の芳香族ジカルボン
    酸またはその低級アルキルエステルと炭素数2〜20の
    ジオールを出発原料とする熱可塑性ポリエステル100
    重量部に対して、下部一般式(1)で表されるフェノー
    ル性水酸基含有有機スルホン酸塩0.01〜20重量部
    を、前記熱可塑性ポリエステルの重縮合完結前に添加し
    てなるポリエステル樹脂    100重量部HO−A
    r−(SO3 −(M)1/m )n     式(1
    )(式中、Arは炭素数6〜30の芳香環を、Mはアル
    カリもしくはアルカリ土類金属を、mは1または2を、
    nは1〜5の整数を示す。)、および(B)強化または
    充填物質    5〜140重量部、および(C)  
    炭素数4から46の脂肪族2塩基酸、および炭素数2か
    ら8の脂肪族グリコール、および炭素数2から4のグリ
    コールを繰返し単位とするポリアルキレングリコールと
    からなる分子量500以上の脂肪族ポリエーテルエステ
    ル0.1〜10重量部を配合してなるポリエステル組成
    物。
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