JPH0441157B2 - - Google Patents
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- JPH0441157B2 JPH0441157B2 JP58212926A JP21292683A JPH0441157B2 JP H0441157 B2 JPH0441157 B2 JP H0441157B2 JP 58212926 A JP58212926 A JP 58212926A JP 21292683 A JP21292683 A JP 21292683A JP H0441157 B2 JPH0441157 B2 JP H0441157B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は以下の一般式〔〕
〔式中、R1は水素、炭素数1〜10のアルキル
基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基を
表わし、R2は水素、又はハロゲンを表わし、R3
は水素、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜6のアルキルカルボニル基を表わし、R4は
水素、又は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、
R5は水素、又は炭素数1〜6のアルキルカルボ
ニル基を表わし、Xはカルバモイル基、炭素数1
〜4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR6(R6
は水素、又は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
す)を表わし、Yはカルバモイル基、炭素数1〜
4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR7(R7は
水素、炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル
基を表わす)を表わす。但し、R1,R2,R3,R4
及びR5が同時に水素でXがカルバモイル基でか
つYがカルボキシル基である場合、及び、R1が
メチル基でR2,R3,R4及びR5が同時に水素でX
がカルバモイル基でかつYがカルボキシル基であ
る場合を除く。〕で表わされる化合物に関するも
のである。 本発明者らは微生物の生産する新規生理活性物
質の検索を行い、土壌から新たに分離したペニシ
リウム(Penicillium)属に属する微生物中に、
アミノペプチターゼ(aminopeptidase)Bの活
性を強力に阻害する生理活性物質、すなわち、本
発明者により、OF4949と命名された水溶性両性
のペプチド系物質が蓄積されることを見出した。 更に詳細な研究の結果、本発明者らはOF4949
より性状類似の二物質OF4949−及びOF4949−
を単離精製することに成功した。理化学的及び
生物学的性質よりOF4949−及びOF4949−は
1箇所に異なる置換基が存在することを除けば同
一の構造を有する新規生理活性物質であることを
確かめ、更に以下の構造式を有することをも確認
した。 本明細書ではOF4949−及び/又はOF4949−
をOF4949と称する。 本発明者らはこれら化合物の誘導体を合成し、
更に研究を続けた結果、これら誘導体がアミノペ
プチダーゼ阻害活性を有し、更に生体の免疫増強
作用を有することを確認して本発明を完成するに
至つた。 近年、腎炎、リウマチ性関節炎、全身性エリテ
マトーデスなどの自己免疫疾患又は悪性腫瘍等に
対して免疫調節療法が試みられ、種々の薬物が開
発されている。例えば、レバミゾールが癌の免疫
療法剤あるいはリウマチ性関節炎等自己免疫疾患
の治療剤への適用がある程度有効なことが報告さ
れている。このほか種々の免疫調節剤が開発され
ているが、これらの薬物の多くは長期連用の際に
副作用が発現するなどの問題があり、いまだ満足
すべき治療薬がないのが現状である。 本発明に係るOF4949誘導体は、羊赤血球を抗
原としてマウス足蹠に接種して得られる遅延型過
敏症を指標とする細胞性免疫の著しい増強作用を
示す。 即ち、OF4949誘導体は免疫増強作用を有し生
体の免疫能を高めるので、悪性腫瘍等の免疫療法
剤として用いることができる。 またOF4949誘導体は抗アミノペピチダーゼB
活性を有することよりブラジキニンの生成を阻害
して抗炎症作用を示し、種々の疾患に対する治療
剤として使用され得る。 本発明化合物の原料化合物であるOF4949を生
産する代表菌株は、本発明者らにより京都府の土
壌から分離されたもので、その菌学的性質は次の
通りである。 (1) 各種培地における発育状態(24℃、2週間) 麦芽エキス寒天 生育は遅く集落の径は2週間で2.0〜2.5cm。集
落の表面は暗緑色ないし青緑色となり、集落中心
部はやや隆起する。集落周辺部は平坦でビロード
状の菌糸体を形成する。集落の緑は、巾1〜2mm
で白い。裏面は一部黄色となるが寒天中への色素
分泌はない。 バレイシヨ、ブドウ糖寒天 生育は遅く、集落の径は2週間で2.5〜3.0cm。
集落の中心部は白色ないし灰緑色。周辺部は黄色
ないし黄緑色でビロード状の菌糸体を形成する。
集落表面には放射状の溝が認められる。裏面は淡
黄色ないし黄橙色でわずかにひだがあり寒天中へ
の色素分泌はない。 ツアペツク寒天 生育は極めて遅く、分生胞子の着生も悪い。集
落の径は2週間で1.5〜2.0cm。表面は淡黄色ない
し黄橙色のビロード状の菌糸体を形成する。部分
的に白色ないし灰色となることもある。裏面は着
色せず、寒天中への色素の分泌もない。 コンステイープリカ添加ツアペツク寒天 生育は遅く集落の径は2週間で2.0〜2.5cm。表
面は黄緑色ないし暗緑色のビロード状菌糸体を形
成し、集落中心部はひだを形成することもある。
集落の緑は巾1〜2mmで白い。裏面は着色せず寒
天中への色素の分泌はない。 麦芽汁寒天 生育良好で集落の径は2週間で3.0〜4.0cmに達
する。集落中心部はやや隆起し、暗緑色ないし青
緑色ビロード状で周辺は黄色ないし黄緑色を帯び
る。表面、裏面とも多くのひだを形成し、裏面は
黄橙色ないし黄褐色となるが寒天中への色素の分
泌はない。 (2) 形態 菌糸は無色で隔壁があり、ペニシラスは大部分
整斉双輪生状であるが、たまに単輪生状のものも
ある。分生胞子は楕円形をなし、長さ3.0μmない
し4.0μm、巾2.5μmないし3.0μmであり、分生胞
子連鎖の大きさは50μmから80μmに及ぶ。梗子
はとつくり状ないし槍鋒状で、並行状様に4個な
いし8個群生し、長さ10.0μmないし13.0μm、巾
2.0μmないし2.5μmである。基底梗子は緻密状態
に、また幾分散開状態に2個ないし8個群生し、
長さ10μmないし13μm、巾2.5μmないし3.0μmで
ある。分生子柄は、長さ50μmないし80μm、巾
2.5μmないし3.0μmで多くは気菌糸又は栄養菌糸
よりも分岐せずに突出するが、分岐したものも見
られる。 (3) 生育条件 PH:2〜12の範囲で生育し、最適生育PHは、3
〜6。 温度:6℃〜33℃の範囲で生育可能で最適範囲
は、18℃〜38℃である。 以上の観察の結果、本菌は、ペニシリウム・ル
グロサム(Penicillium rugulosum)と同定され
た。 ペニシリウム・ルグロサムについての菌学的性
質は、レイパー及びトム(Raper & Thom)
共著、1968年、ハフナー(Hafner)出版社の
“ア・マニユアル・オブ・ザ・ペニシリア(A
Manual of the Penicillia)”、ドムシユ及びガム
ス(Domsh & Gams)共著1972年、ロングマ
ン(Longman)社の“フアンジー・イン・アグ
リカルチユラル・ソイルズ(Fungi in
Agricultural Soils)”並びに阿部著の“ジヤー
ナル・オブ・ジエネラル・アンド・アプライド・
マイクロバイオロジー(Journal of General
and Applied Microbiology)”2巻1頁1956年
に詳しく記載されている。 本発明者らはOF4949生産性により本菌を“ペ
ニシリウム・ルグロサム OF4949
(Penicillium rugulosum OF4949)”と命名し
た。なお、本菌は通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所に微工研条寄第203号(FERM BP
−203)なる受託番号のもとに寄託されている。 本発明化合物の原料化合物たるOF4949の製造
における使用菌としては、上記寄託菌は代表菌株
であり、これ以外にペニシリウム属に属する菌株
であつてOF4949を生産する菌はすべて用いるこ
とができる。また、これらの菌株に紫外線を照射
し、或いはニトロソグアニジンなどの微生物の変
異のために用いられている変異誘起剤による処理
によつて得られた人工的突然変異株及び自然発生
した変異株中にもOF4949を生産するものが見い
だされ、これらの変異株も本発明に用いることが
できる。 本発明化合物の原料化合物たるOF4949の製造
に使用される培養にあたつては、培地は液体でも
固体でもよいが、通常は液体培地による振盪培
養、又は通気攪拌培養が用いられる。培地はカビ
の生育に適し、OF4949を生産し得るものであれ
ばどのようなものでも良い。即ち、炭素源として
は、グルコース、フラクトース、マルトース、シ
ユークロース、ラクトース、デキストリン、澱
粉、グリセリン、ソルビトール等の糖類、及び大
豆油等の植物性油脂類が用いられる。窒素源とし
ては、例えば、ペプトン、酵母エキス、肉エキ
ス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープリカ、麦
芽エキス、グルタミン酸、アスパラギン酸、チロ
シン、フエニルアラニン等のアミノ酸、及びその
塩類、尿素アンモニウム塩類、硝酸塩等が用いら
れる。その他、燐酸マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン等の無機塩
類、ビタミンB1、パントテン酸カルシウムなど
のビタミン類等の微量栄養素を適宜加えることが
できる。 大量培養には液体培養が好ましい。 培地のPH、培養温度などの培養条件は、
OF4949を生産する範囲内で適宜変更し得るが、
液体の振盪又は通気攪拌培養の場合は、PH4〜
7、培養温度25℃〜30℃、培養期間2〜10日間の
培養が適当である。このようにして得られる培養
液中には、OF4949が蓄積される。 OF4949は、培養濾液、及び菌体のいずれにも
存在し、いずれからも採取することができる。培
養濾液及び菌体から目的物を取り出すには、
OF4949の性状に基づいて、例えば、活性炭、非
イオン性吸着樹脂による吸着クロマトグラフイ
ー、イオン交換樹脂によるイオン交換クロマトグ
ラフイー、セルロース等による分配クロマトグラ
フイー、アルキル基結合シリカゲル、による逆相
分配クロマトグラフイー、ゲル濾過担体によるゲ
ル濾過等通常微生物の培養物から有機物質を分離
精製する手段が適宜組み合わせて使用される。よ
り具体的には、活性炭(和光純薬社製)、ダイヤ
イオンHP−20(三菱化成社製)、などの吸着剤を
詰めたカラムに培養濾液、菌体含水アセトン抽出
液、又は本物質を含有する液を通して吸着させた
後、酸、アルカリ、水、メタノール、エタノー
ル、アセトンなどを単独で、或いは組み合わせた
混合溶媒を用いて溶出する。更にこの溶出液をダ
ウエツクス50W(H+型)(ダウ・ケミカル社製)
などの強塩基性陽イオン交換樹脂、或いは、ダウ
エツクス1×2(OH-型)(ダウ・ケミカル社製)
などの強酸性陰イオン交換樹脂を詰めたカラムに
吸着させ、酸、アルカリ、若しくは塩類溶液を用
いて溶出させる。 また、ダウエツクス1×2(C1-型)を通過さ
せて不純物を除去することもできる。このように
して得た溶液から前述の如く、ダイヤイオンHP
−20等を用いて吸着し、次いで溶媒で溶出するこ
とにより脱塩した後、減圧下濃縮すると目的物は
黄褐色を帯びた粗物質として得られる。次にこの
粗物質を結晶セルロース・アビセル(フナコシ社
製)、アルキル基結合シリカゲルのリクロプレツ
プRP−8(メルク社製)、カートリツジカラムC18
(ウオーターズ社製)などのカラムにかけ、酸、
アルカリ、水、緩衝液、メタノール、アセトニト
リル、プロパノール、n−ブタノール、などを単
独で或いはそれらを組み合わせた混合溶媒で展開
すると、目的物を単品として得ることができる。 OF4949−及びOF4949−は、新規な
OF4949誘導体に導くことができる。以下に本発
明に含まれるOF4949誘導体の代表的化合物の構
造を第5表に示し、それらの赤外線吸収スペクト
ル及びプロトンNMRスペクトルを第6表に示す
が、これらのうち塩を形成することのできる化合
物については、カルボン酸の金属塩又は有機塩基
との塩及び鉱酸又は有機酸との塩が薬理学的に許
容される限りにおいて本発明に含まれる。 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 一般式〔〕で表わされる化合物は、OF4949
−又はOF4949−を原料として、下記の方法
又はその組合せによつて製造することができる。 (1) 一般式〔〕におけるR1が低級アルキル基
である化合物は、一般式〔〕のR1が水素の
化合物を原料とし、フエノール性水酸基をアル
キル化する公知の方法を利用して得ることがで
きる。アルキル化反応に使用するアルキル化剤
としては、ハロゲン化アルキル、硫酸アルキル
エステル、P−トルエンスルホン酸アルキルエ
ステル、ジアゾパラフイン、又は酸触媒存在下
若しくはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド等の脱水剤存在下のアルコール類などが
ある。反応条件は使用する原料とアルキル化剤
の種類により異なり、また目的とする化合物に
応じて反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選
ばれる。塩基を添加することにより反応が改善
される場合もある。例えば、ハロゲン化アルキ
ルによるアルキル化の場合は、R1にメチル基
を持つ化合物を目的とする例ではハロゲン化メ
チルを、R1にブチル基を持つ化合物を目的と
する例ではハロゲン化ブチルを用い、溶媒とし
てジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフランなどを使用し、塩基としてナト
リウムアミド、炭酸カリウム、トリエチルアミ
ン、水酸化ナトリウム、酸化バリウム、酸化
銀、水素化ナトリウム等から選んで用いること
ができる。 反応温度は通常、室温〜60℃で行うが好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料、アルキル
化剤、反応温度、溶媒の種類により異なるが、
通常、数十分から数十時間で反応は終了する。
反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶
媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分
配等のクロマトグラフイー等の公知の手段によ
り単離精製して得られる。 (2) 一般式〔〕のR1が低級アシル基である化
合物については、一般〔〕のR1が水素の化
合物を原料として、公知のアシル化の方法を用
いることによつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、N,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱
水等の存在下におけるカルボン酸との反応、ピ
リジン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿
素、金属マグネシウム等の塩素基の存在下にお
ける酸ハロゲン化物との反応、硫酸、p−トル
エンスルホン酸、塩化亜鉛、酢酸ナトリウム又
はピリジン等の触媒の存在下における酸無水物
との反応などが例示できる。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R1にアセチル基を持つ化合物は、
無水酢酸に触媒として硫酸、p−トルエンスル
ホン酸、酸化亜鉛、酢酸ナトリウム、或いはピ
リジンなどを使用することによつて得られる。 反応温度は通常、室温〜60℃で行うが好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料、触媒、反
応温度、溶媒の種類により異なるが、通常、数
十分から数十時間で反応は終了する。反応終了
後、目的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、
転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配等のク
ロマトグラフイー等の公知の手段により単離精
製して得られる。 (3) 一般式〔〕のR2がハロゲンである化合物
は、一般式〔〕のR2が水素の化合物を原料
とし、芳香族化合物をハロゲン化する公知の方
法によつて得ることができる。 ハロゲン化の方法としては、例えば、鉄、ル
イス酸、ヨウ素等の触媒の存在下でハロゲン単
体と反応させる方法、N−ブロムコハク酸イミ
ド、塩化オキサリル、塩化スルフリル、次亜臭
素酸−tert−ブチル、次亜塩素酸−tert−ブチ
ル等のハロゲン化剤と反応させる方法等が用い
られる。 反応条件は、使用する原料とハロゲン化剤の
種類により異なり、また目的の化合物に応じ
て、反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ば
れる。例えば、R2に臭素を持つ化合物は、水、
アルコールなどの極性溶媒中でN−ブロムコハ
ク酸イミドと処理することによつて得られる。
反応温度は通常、0°〜80℃で行うが好ましくは
室温で行う。反応時間は、原料、ハロゲン化
剤、反応温度、溶媒の種類により異なるが、通
常、数十分から数十時間で反応は終了する。反
応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶媒
抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配
等のクロマトグラフイー等の公知の手段により
単離精製して得られる。 (4) 一般式〔〕のR3が低級アシル基である化
合物は、一般式〔〕のR3が水素の化合物を
原料とし、アミノ基をアシル化する公知の方法
によつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、縮合剤と
してカルボジイミド類、四塩化ケイ素/無水ピ
リジン、塩化チタン等を用いてカルボン酸を縮
合させる方法、第3アミン、水酸化ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、炭酸アルカリ金属塩、ピ
リジン等の塩等の存在下で酸ハロゲン化物と反
応させる方法、必要ならば硫酸又は酢酸ナトリ
ウム等の反応促進剤の存在下で酸無水物と反応
させる方法などがある。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R3にホルミル基を持つ化合物は、
ギ酸−無水酢酸処理により、R3にアセチル基
を持つ化合物は無水酢酸水溶液、無水酢酸−メ
タノール、無水酢酸−ピリジン、無水酢酸−酢
酸ナトリウム等との処理によつて得られる。 反応温度は通常、0〜60℃で行うが好ましく
は室温で行う。反応時間は、原料、反応温度、
溶媒の種類により異なるが、通常、数十分から
数十時間で反応は終了する。反応終了後、目的
物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転溶、結
晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロマトグ
ラフイー等の公知の手段により単離精製して得
られる。 (5) 一般式〔〕のR3及び/又はR4が低級アル
キル基である化合物は、一般式〔〕のR3及
びR4の両方が水素の化合物を原料とし、公知
のN−アルキル化法によつて得ることができ
る。 N−アルキル化の方法としては、例えば、ハ
ロゲン化アルキルとの反応、ジメチル硫酸等の
アルキルの硫酸若しくはスルホン酸のエステル
との反応、又はアルデヒドを用いる還元的アル
キル化反応などがある。反応条件は使用する原
料とアルキル化剤の種類により異なり、目的の
化合物に応じて、反応温度、反応時間、溶媒の
組合せが選ばれる。例えば、R3又はR4の片方
が低級アルキル基である化合物は、アルキル化
剤の量、反応温度、反応時間を適当に調節する
ことにより得ることができるが、これらの条件
の増大により、R3及びR4の両方が低級アルキ
ル基である化合物が得られるようになる。 例えば、還元的アルキル化法により、N−メ
チル化合物、N−エチル化合物を得る場合、例
えば、アルデヒドとしてホルマリン水溶液、ア
セトアルデヒドをそれぞれ添加して反応させ、
次いで水素化アルミニウムリチウム、水素化シ
アノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム等により還元することが推奨される。特に水
素化シアノホウ素ナトリウムによる還元が好ま
しい。溶媒としては、例えば、水、アルコー
ル、アセトニトリル等が使用できる。 反応温度は通常、0〜60℃で行うが、好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料及び使用す
るアルデヒドにより異なるが、反応時間の増大
につれ、当初R3又はR4の片方が低級アルキル
基である化合物が生成し、次いでR3及びR4の
両方が低級アルキル基である化合物に変化する
ので、目的とする化合物が適当量生成した時を
反応完了とすることができる。通常、数十分か
ら数十時間で反応は終了する。反応終了後、目
的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転溶、
結晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロマト
グラフイー等の公知の手段により単離精製して
得られる。 (6) 一般式〔〕のR5が低級アシル基である化
合物は、一般式〔〕のR5が水素の化合物を
原料とし、水酸基をアシル化する公知の手段に
よつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、ピリジ
ン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿素、金
属マグネシウム等の塩基の存在下で行う酸ハロ
ゲン化物との反応、硫酸、p−トルエンスルホ
ン酸、塩化亜鉛、酢酸ナトリウム、ピリジン等
の触媒の存在下で行う酸無水物との反応などが
ある。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R5にアセチル基を持つ化合物は、
無水酢酸−硫酸、無水酢酸−p−トルエンスル
ホン酸、無水酢酸−塩化亜鉛、無水酢酸−酢酸
ナトリウム又は無水酢酸−ピリジンとの処理に
よつて得られるが、特に無水酢酸−ピリジンが
好ましい。 反応温度は通常、0〜100℃で行うが、好ま
しくは室温〜60℃で行う。反応時間は、原料、
試薬、反応温度により異なるが、通常、数十分
から数十時間で反応は終了する。反応終了後、
目的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転
溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロ
マトグラフイー等の公知の手段により単離精製
して得られる。 (7) 一般式〔〕のXがカルボン酸である化合物
は、例えば、一般式〔〕のXがカルボン酸ア
ミドの化合物を原料とし、カルボン酸アミドを
カルボン酸にする公知の方法によつて得ること
ができる。 これらの方法としては、例えば、酸又はアル
カリで加水分解するか、過酸化ナトリウムを用
いて加水分解するか、又は酸アミドをニトロソ
化し、それをカルボン酸に分解する方法があ
る。ニトロン化剤としては、亜硝酸塩、亜硝酸
アルキル、塩化ニトロシル、二酸化窒素等が用
いられる。 反応条件は、使用する原料、試薬により異な
り、また目的の化合物に応じて、反応温度、反
応時間、溶媒の組合せが選ばれる。例えば、一
般式〔〕でXがカルボン酸アミド、Yがカル
ボン酸の化合物の場合、塩酸溶液中で数十分か
ら数十時間、50〜100℃で、好ましくは1〜2N
塩酸中、2〜8時間、100℃で加熱することに
より、一般式〔〕でX及びYがカルボン酸で
ある化合物が得られる。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (8) 一般式〔〕のXがカルボン酸エステルであ
る化合物は、例えば、一般式〔〕のXがカル
ボン酸の化合物を原料とし、公知のエステル化
反応を用いることによつて得ることができる。 エステル化反応としては、硫酸、塩酸等の鉱
酸、芳香族スルホン酸等の有機酸、フツ化ホウ
素エーテラート等のルイス酸、陽イオン交換樹
脂、などを触媒とするアルコールとの脱水反
応、ジアゾメタン等のO−アルキル化剤との反
応、硫酸ジアルキル又はハロゲン化アルキルと
の反応などがある。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
例えば、一般式〔〕でXにメチルエステルを
持つ化合物は、メタノール溶媒中で触媒として
硫酸、塩酸等の鉱酸、芳香族スルホン酸等の有
機酸、或いはフツ化ホウ素エーテラートなどの
ルイス酸、陽イオン交換樹脂などを用いること
により得られる。反応温度は0〜60℃で行う
が、好ましくは室温で行う。反応時間は原料、
触媒の種類、反応温度により異なるが、通常は
数十分から数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (9) 一般式〔〕のXがヒドロキシメチル基であ
る化合物は、一般式〔〕のXがカルボン酸エ
ステルの化合物を原料とし、カルボン酸エステ
ル以外の部分に影響を及ぼさない還元剤によつ
て還元することによつて得ることができる。 還元剤としては水素化アルコキシアルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウム或いは臭
化リチウム、水素化ホウ素リチウム、ジボラン
などが用いられるが、特に水素化ホウ素リチウ
ムが好ましい。 反応条件は、使用する原料と還元剤の種類に
より異なり、また目的の化合物に応じて、反応
温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。溶
媒としては、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が用いられる。反応温度
は、原料、溶媒、還元剤等により異なるが、0
℃から溶媒の沸点までで行う。反応時間は還元
剤、反応温度により異なるが、通常は数十分か
ら数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (10) 一般式〔〕のYがカルボン酸エステルであ
る化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸の
化合物を原料として公知のエステル化反応を用
いることによつて得ることができる。 エステル化反応としては、硫酸、塩酸等の鉱
酸、芳香族スルホン酸等の有機酸、フツ化ホウ
素エーテラート等のルイス酸、陽イオン交換樹
脂、などを触媒とするアルコールとの脱水反
応、ジアゾメタン等のO−アルキル化剤との反
応、硫酸ジアルキル又はハロゲン化アルキルと
の反応などがある。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
例えば、一般式〔〕でYにメチルエステルを
持つ化合物はメタノール溶媒中で、Yにベンジ
ルエステルを持つ化合物はベンジルアルコール
溶媒中で、触媒として硫酸、塩酸等の鉱酸、芳
香族スルホン酸等の有機酸、或いはフツ化ホウ
素エーテラートなどのルイス酸、陽イオン交換
樹脂などを用いることにより得られる。反応温
度は通常、室温〜100℃で行う。反応時間は原
料、用いるアルコール、触媒の種類、反応温度
により異なるが、通常は数十分から数十時間で
反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (11) 一般式〔〕のYがカルボン酸アミドで
ある化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸
エステルの化合物を原料として、カルボン酸エ
ステルをカルボン酸アミドにする公知の方法を
用いることによつて得ることができる。例え
ば、Yがカルボン酸エステルである化合物を濃
アンモニア水又は液体アンモニアで処理するこ
とにより、Yが化合物アミドである化合物にす
ることができる。 このとき、触媒として塩化アンモニウム、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムアミド及びブ
チルリチルウム等を用いると反応が促進され
る。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
反応温度は通常、−70℃〜室温で行われる。反
応時間は原料、溶媒、触媒の種類、反応温度に
より異なるが、通常は数十分から数十時間で反
応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (12) 一般式〔〕のYがヒドロキシメチル基で
ある化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸
エステルの化合物を原料とし、カルボン酸エス
テル以外の部分に影響を及ぼさない還元剤によ
つて還元することによつて得ることができる。 還元剤としては水素化アルコキシアルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウム或いは臭
化リチウム、水素化ホウ素リチウム、シボラン
などが用いられるが、特に水素化ホウ素リチウ
ムが好ましい。 反応条件は、使用する原料と還元剤の種類に
より異なり、また目的の化合物に応じて、反応
温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。溶
媒としては、エチルエーテル、チトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が用いられる。反応温度
は、原料、溶媒、還元剤等により異なるが、0
℃から溶媒の沸点までで行う。反応時間は還元
剤、反応温度により異なるが、通常は数十分か
ら数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (13) 一般式〔〕で表わされる化合物は、上記
(1)〜(12)の製造方法のうち2種以上の方法の組
合せによつても得ることができるし、また得ら
れた化合物の一つ以上の置換基を公知の方法に
よつて脱離しても得ることができる。また(1)〜
(12)の製造方法において、一般式〔〕で表わ
される化合物の官能基は、目的化合物に応じ反
応前に公知の保護基で保護し、反応後に脱保護
しても差支えない。 例えば、一般式〔〕で表わされる化合物で
R3及びR4が水素でありかつR7が水素又は低級ア
ルキル基である化合物を原料として、そのアミノ
基に公知の方法でアミノ基の保護基を導入するこ
とにより、一般式〔〕のPがアミノ基の保護基
でR7が水素又は低級アルキル基である化合物を
得ることができる。この化合物を(1)の製造方法に
記載したように、フエノール性水酸基のアルキル
化の公知の方法によりアルキル化し、必要ならば
アミノ基の脱保護及び/又はエステルの加水分解
を行うことによつて、一般式〔〕のR1′が低級
アルキル基でR3′が水素又はアミノ基の保護基で
かつR7′が水素又は低級アルキル基である化合物
を得ることができる。) (式中、Pは水素又はアミノ基の保護基を表わ
し、R7は水素又は炭素数1から10のアルキル基
を表わし、R1′は炭素数1から10のアルキル基を
表わし、R3′は水素又はアミノ基の保護基を表わ
し、R7′は水素又は炭素数1から4のアルキル基
を表わす。) ここで使用するアミノ基の保護基は、ベンジル
オキシカルボニル基等のウレタン型保護基、ホル
ミル基等のアシル型保護基などの公知の保護基を
用いることができる。またアミノ基の保護基の脱
保護法は、用いる保護基により異なり、各保護基
の公知の脱保護法を用いることができる。例え
ば、ベンジルオキシカルボニル基は接触還元等に
より、またホルミル基は酸又はアルカリにより容
易に脱保護することができる。 また、エステルの加水分解は水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の塩基触媒の存在下、水及び
水溶性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノー
ル、N,N−ジメチルホルムアミドなどと水の混
合溶媒を溶媒として用いることによつて行うこと
ができる。 例えば、OF4949−をギ酸−無水酢酸でN−
ホルミル化した後、溶媒として、例えば、N,N
−ジメチルホルムアミドを使用し、塩基として、
例えば、炭酸カリウムを使用し、ハロゲン化アル
キルと反応させ、ついで、得られた化合物を4N
−水酸化合物ナトリウム水溶液によつてN−ホル
ミル基とアルキルエステルを同時に加水分解する
ことにより、一般式〔〕のR1′が低級アルキル
基でかつR3′及びR7′が水素である化合物が得ら
れる。上記の方法において、ハロゲン化アルキル
としてヨードメチルを用いると、OF4949−か
ら化合物13(OF4949−)を得ることができる。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶
媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配
等のクロマトグラフイーなどの公知の手段により
単離精製して得られる。 〔生物学的性質〕 本発明に係るOF4949誘導体はエールリツヒ癌
細胞のアミノペプチターゼB活性を著しく阻害す
る生理活性を有する。 アミノペプチダーゼBの測定方法は、ホプスら
〔V.K.Hops,K.K.Makinen,G.G.Glenner,
Archives of Biochemistry and Biophisics
144 557 (1966)〕の方法を改良して行つた。
即ち、ハンクス液(ニツスイ製薬社製)に溶解し
た3mMアルギニン−β−ナフチルアミド(シグ
マ社製)0.1mlに検体を含むハンクス液0.7mlを加
えた混合液を37℃、3分間加熱した後、ハンクス
液に2.5×107個/mlの濃度となるように調製した
エールリツヒ癌細胞懸濁液0.2mlを加え、37℃、
30分間反応した後0.3mg/mlの濃度にガーネツト
GBC(オルトアミノアゾトルエン・ジアゾニウム
塩)(シグマ社製)を含み、3%の濃度にツウイ
ーン20(Tween20)(和光純薬社製)を含む1.0M
酢酸緩衝液(PH4.2)3mlを加え、室温に15分間
放置した後、その上清の525nmにおける吸光度a
を測定した。 同時に検体を含まないハンクス液のみを用いた
対照の吸光度bを測定し、アミノペプチダーゼB
の阻害率を b−a/b×100 により計算した。上記に用いたエールリツヒ癌細
胞は、ddY系、4−6週令(雄)マウスの腹腔内
で継代維持されているもので、2×106個の細胞
をマウス腹腔内に移植後7日〜10に日目の腹水液
より採取した。 細胞懸濁液は、エールリツヒ癌細胞を含む腹水
液をトリス−塩化アンモニウム溶液(PH7.2)で
処理し、赤血球を除去後、ハンクス液で3回洗浄
し、所定の細胞数にハンクス液で調整したもので
ある。このものは、エールヒツヒ癌細胞の生細胞
数として96%以上の均一な細胞集団である。上記
試験法によるOF4949誘導体のいくつかの濃度に
おける阻害率を求め、それぞれに50%阻害濃度を
帰納した。本発明の代表的化合物の試験の結果を
第7表に示した。 【表】 また本物質は羊赤血球を抗原としてマウスの足
蹠に接種して得られる遅延型過敏症(Delayed
Type Hyper−sensitivity :DTHと略記)を
指標とした細胞性免疫の増強作用を示した。即
ち、羊赤血球を抗原として1×105個をCDF1系
10週令雌マウス1群8匹に整脈注射して感作し、
感作直後にOF4949誘導体を滅菌水に溶解したも
のを、5,50,500μg/Kgの濃度となるように
腹腔内注射し、4日後に左後足の足蹠に羊赤血球
108個を皮下注射して、24時間後にその足蹠に見
られる腫張の程度(足蹠の厚さ)をノギスで測定
することにより判定した。その結果を第8表に示
した。 OF4949誘導体を投与したマウスではその腫張
の程度が対照に比して著しく増強されていた。こ
のことは、OF4949誘導体が細胞性免疫の成立に
増強作用のあることを示している。 【表】 なお、本発明化合物はいずれも低毒性であり、
医薬として使用することができる。本発明の代表
的化合物のICR系マウスに対する300mg/Kg腹腔
内投与時の急性毒性試験の結果を第9表に示す。 【表】 本発明化合物を医薬として投与する場合、本発
明化合物はそのまま又は医薬的に許容される無毒
性かつ不活性の担体中に、例えば0.1%〜99.5%、
好ましくは0.5%〜90%含有する医薬組成物とし
て、人を含む動物に投与される。 担体としては、固形、半固形、又は液状の希釈
剤、充填剤、及びその他の処方用の助剤一種以上
が用いられる。医薬組成物は、投与単位形態で投
与することが望ましい。本発明医薬組成物は、径
口投与、組織内投与、局所投与、(経皮投与等)
又は経直腸的に投与することができる。これらの
投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろん
である。例えば、注射剤が特に好ましい。 免疫調節剤としての用量は、年齢、体重、等の
患者の状態、投与径路、病気の性質と程度等を考
慮した上で調整することが望ましいが、通常は、
成人に対して本発明の有効成分量として、1日あ
たり、0.1〜1000mgの範囲が一般的である。場合
によつては、これ以下で足りるしまた逆にこれ以
上の用量を必要とすることもある。多量に投与す
るときは、1日数回に分割して投与することが望
ましい。 経口投与は固形または液状の用量単位、例えば
末剤、散剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、顆粒
剤、懸濁剤、液剤、シロツプ剤、ドロツプ剤、舌
下錠その他の剤型によつて行うことができる。 末剤は活性物質を適当な細かさにすることによ
り製造される。散剤は活性物質を適当な細かさと
成し、次いで同様に細かくした医薬用担体、例え
ば澱粉、マンニトールの如き可食性炭水化物その
他と混合することにより製造される。必要に応じ
風味剤、保存剤、分散剤、着色剤、香料その他の
ものを混じても良い。 カプセル剤は、まず上述のようにして粉末状と
なつた末剤や散剤あるいは錠剤の項で述べるよう
に顆粒化したものを、例えばゼラチンカプセルの
ようなカプセル外皮の中へ充填することにより製
造される。滑沢剤や流動化剤、例えばコロイド状
のシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、固形のポリエチレング
リコールの如きものを粉末状態のものに混合し、
然るのちに充填操作を行うこともできる。崩壊剤
や可溶化剤、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸カル
シウム、炭酸ナトリウムを添加すれば、カプセル
剤が摂取されたときの医薬の有効性を改善するこ
とができる。 また、本品の微粉末を植物油、ポリエチレング
リコール、グリセリン、界面活性剤中に懸濁分散
し、これをゼラチンシートで包んで軟カプセル剤
とすることができる。 錠剤は粉末混合物を作り、顆粒化もしくはスラ
グ化し、次いで崩壊剤又は滑沢剤を加えたのち打
錠することにより製造される。 粉末混合物は、適当に粉末化された物質を上述
の希釈剤やベースと混合し、必要に応じ結合剤
(たとえばカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコールなど)、溶解遅延化
剤(たとえばパラフインなど)、再吸収剤(たと
えば四級塩)及び/又は吸着剤(たとえばベント
ナイト、カオリン、リン酸ジカルシウムなど)を
も併用しても良い。粉末混合物は、まず結合剤た
とえばシロツプ、でんぷん糊、アラビアゴム、セ
ルロース溶液又は高分子物質溶液で湿らせ、次い
で篩を強製通過させて顆粒とすることできる。こ
のように粉末を顆粒化するかわりに、まず打錠機
にかけたのち、得られる不完全な形態のスラグを
破砕して顆粒にすることも可能である。 このようにして作られる顆粒は、滑沢剤として
ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、ミネラ
ルオイルその他を添加することにより、互いに付
着することを防ぐことができる。このように滑沢
化された混合物を、次いで打錠する。また薬物
は、上述のように顆粒化やスラグ化の工程を経る
ことなく、流動性の不活性担体と混合したのちに
直接打錠しても良い。シエラツクの密閉被膜から
成る透明または半透明の保護被覆、糖や高分子材
料の被覆、及びワツクスより成る磨上被覆の如き
も用いうる。 他の経口投与剤型、たとえば溶液、シロツプ、
エリキシルなどもまたその一定量が薬物の一定量
を含有するように用量単位形態にすることができ
る。シロツプは、化合物を適当な香味化水溶液に
溶解して製造され、またエリキシルは非毒性のア
ルコール性担体を用いることにより製造される。
懸濁剤は化合物を非毒性担体中に分散させること
により処方される。可溶化剤や乳化剤(たとえば
エトキシ化されたイソステアリルアルコール水、
ポリオキシエチレンソルビトールエステル類)、
保存剤、風味賦与剤(たとえばペパミント油、サ
ツカリン)その他もまた必要に応じ添加できる。 必要とあれば、経口投与のための用量単位処方
はマイクロカプセル化しても良い。該処方はまた
被覆をしたり、高分子・ワツクス等中にうめ込ん
だりすることにより作用時間の延長や持続放出を
もたらすこともできる。 非経口的投与は、皮下・筋肉内又は静脈内注射
用としたところの液状用量単位形態たとえば溶液
や懸濁剤の形態を用いることによつて行いうる。
これらのものは、化合物の一定量を、注射の目的
に適合する非毒性の液状担体たとえば水性や油性
の媒体に懸濁し又は溶解し、次いで該懸濁液又は
溶液を減菌することにより製造される。あるいは
化合物の一定量をバイアルにとり、然るのち該バ
イアルとその内容物を減菌し密閉しても良い。投
与直前に溶解又は混合するために、粉末又は凍結
乾燥した有効成分に添えて、予備的のバイアルや
担体を準備しても良い。注射液を等張にするため
に非毒性の塩や塩溶液を添加しても良い。さらに
安定剤、保存剤、乳化剤の如きものを併用するこ
ともできる。 直腸投与は、化合物を低融点の水に可溶又は水
溶の固体たとえばポリエチレングリコール、カカ
オ脂、高級エステル類(たとえばパルミチン類ミ
リスチルエステル)及びそれらの混合物を混じた
坐剤を用いることによつて行いうる。 本発明化合物の製剤には、本発明に係る有効成
分に加えて他の薬物例えば、シトシンアラビノサ
イド、アドリアマイシン又はマイトマイシンなど
を配合してもよく、又は併用しても良い。 参考例1 OF4949の調製 ペニシリウム・ルグロサムOF4949(通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所 受託番号微工
研条寄第203号)を麦芽エキス寒天の斜面培地に
7日間培養した。この斜面培養から、一白金耳を
グルコース2%、ポリペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.1%、リン酸第一カリウム0.05%硫酸マグネ
シウム0.05%、を含む培地500mlづつを2容量
の三角フラスコに分注し、120℃、20分間滅菌し
たものに接種し、27℃で毎分190回転の振盪で6
日間培養した。この培養物を予め滅菌しておいた
グルコース2%、ポリペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.1%、リン酸第一カリウム0.05%、硫酸マグ
ネシウム0.05%、を含む培地20を入れた30の
ステンレス醗酸槽15基に1基あたり1ずつ植菌
して培養を開始した。培養は、毎分通気量20、
毎分回転数300回転、27℃で行い、必要に応じて
消泡剤を添加した。4日間培養して培養物を取り
出し、菌体を濾過して培養濾液を分離し、圧縮容
量6.5の菌体及び300の培養濾過が得られた。 参考例2 OF4949の調製 参考例1で得られた菌体は50%アセトン水24
にて3回抽出し、抽出液72を30まで減圧濃縮
することによりアセトンを除去した。濃縮液30
と参考例1で得られた培養濾液300とともに活
性炭カラムに吸着させ、80の水で充分洗浄後、
50%アセトンをふくむPH2塩酸水溶液150にて
溶出した。アミノペプチダーゼ阻害活性画分80
を減圧下で30まで濃縮し、アセトンを除去後、
8濃縮液30を強塩基性陰イオン交換樹脂ダウエ
ツクス1×2(C11型)の1.2カラムにかけ、水
にて溶出した。次に溶出液80をPH3に補正し、
強酸性陽イオン交換樹脂 ダウエツクス50W(H+
型)の2.0カラムに吸着させた10の水にて洗
浄後、1.0Nのアンモニア水 100にて溶出し
た。活性区60を2N塩酸にて中和後非イオン性
吸着樹脂ダイヤイオンHP−202に吸着させた。
20の水で洗浄後、50%メタノール水20にて溶
出した。得られた活性区を減圧下濃縮し粗物質を
28.8gを得た。 参考例3 OF4949の調製 参考例2において得られた粗物質28.8gを結晶
セルロースアビセル30gにまぶし、減圧下充分乾
燥後アビセルカラム1の上部に充填した。展開
溶媒1Nアンモニア水:n−ブタノール=15:85
12で展開するとOF4949−を主に含む活性区
が、次いで、OF4949−を主に含む活性区が分
離して得られた。それぞれの活性区を1NHC1で
中和し、減圧濃縮後、水に再溶解し、ダイヤイオ
ンHP−20 500mlに吸着させた。水洗後2の50
%メタノール水で溶出し、活性区を減圧濃縮する
ことにより、OF4949−の粗粉末3.1g及び
OF4949−の粗粉末4.1gを得た。 参考例4 OF4949の調製 参考例3において得られたOF4949−粗粉末
3.1gを15mlの水に溶解し、大量分取専用高速液
体クロマトグラフイー(システム500、ウオータ
ーズ社)を用い、カラム:カートリツジカラム
(C18、ウオーターズ社)、展開溶媒:0.1Mクエン
酸緩衝液:アセトニトリル=90:10の条件下で逆
相分配クロマトグラフイーを行い、アミノペプチ
ダーゼB阻害活性を検定した。その活性区をダイ
ヤイオンHP−20 200mlに吸着させ、水洗浄、1
の50%メタノール水で溶出した。活性区を集め
減圧下濃縮後、凍結乾燥することにより、
OF4949− 455mgを得た。 参考例3にて得られたOF4949−の粗粉末4.1
gについても同様に展開溶媒0.1Mクエン酸緩衝
液:アセトニトリル=95.5を用い、C18逆相分配
クロマトグラフイーを行つた後、ダイヤイオン
HP−20のカラムクロマトグラフイーを行い、
OF4949−671mgを得た。 実施例 1 化合物2の製造 OF4949− 223.7mgを、1N塩酸10mlに溶解
し、封管して100℃で7時間加熱した。反応液を
濃縮乾固し、残渣を水10mlに溶解し、高速液体ク
ロマトグラフイーを用い、カラム:ヌクレオシル
30C182.0cm×25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩
衝液−アセトニトリルで展開し、化合物2を含む
画分を得た。この画分を強酸性陽イオン交換樹脂
グウエツクス50W(H+型)250mlに吸着させ、水
洗後、1Nアンモニア水で溶出した。化合物2を
含む画分を濃縮乾固し、残渣を水5mlに溶解し、
ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cmのカラムに吸着
させ水で溶出した。化合物2を含む画分を濃縮乾
固することにより化合物2の無色の粉末78.8mgを
得た。 実施例 2 化合物10の製造 OF4949−50mgを、0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)5mlに溶解し、ホルマリン100μを加え、
室温で10分間攪拌した後、水素化シアノホウ素ナ
トリウム30mgを加え、さらに室温で1時間攪拌し
た。 反応液を高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセトニ
トリルで展開し、化合物10を含む画分を得た。こ
の画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオンHP−20
(20ml)に吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出した。化合物2を含む画分を濃縮乾固して
化合物10の無色の粉末24.6mgを得た。 実施例 3 化合物12の製造 OF4949−60mgを、0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)5mlに溶解し、アセトアルデヒド50μを加
え、室温で10分間攪拌した後、水素化シアノホウ
素ナトリウム30mgを加え、さらに室温で1時間攪
拌した。 反応液を高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセトニ
トリルで展開し、化合物12を含む画分を得た。こ
の画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオンHP−20
(20ml)に吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出した。化合物12を含む画分を濃縮乾固して
化合物12の無色の粉末31.4mgを得た。 実施例 4 化合物7,23及び13の製造 化合物6 267mgにN,N−ジメチルホルムア
ミド20ml、炭酸カリウム200mg、ヨードメチル
200μを加え、室温で24時間攪拌した。反応液
を中和した後、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物7及び23を含む画分
を得た。それぞれの画分を濃縮し、濃縮液をアン
バーライト×AD−2(オルガノ社製)20mlに吸
着させ、水洗後、メタノールで溶出した。それぞ
れの画分を濃縮乾固して、化合物7の無色の粉末
52.3mgと化合物23の無色粉末137.2mgを得た。ま
た、化合物23の粉末42.2mgに4NNaOH水溶液20
mlを加え、室温で30分攪拌した後、2N塩酸で中
和しダイヤイオンHP−20 20mlに吸着させ、水
洗後、50%メタノール水で溶出した。得られた画
分を濃縮乾固することにより化合物13の無色粉末
39.0mgを得た。 実施例 5 化合物14,1,3及び19の製造 OF4949−67.8mgに0.2N塩酸メタノール10ml
を加え、室温で一夜攪拌した後、濃縮乾固した。
残渣を水10mlに溶解し、高速液体クロマトグラフ
イーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)
−アセトニトリルで展開し、化合物14を含む画分
を得た。この画分を濃縮し、濃縮液をアンバーラ
イト×AD−2(オルガノ社製)20mlに吸着させ、
水洗後、メタノール水で溶出することにより化合
物14の無色の粉末30.6mgを得た。 同様の方法で、OF4949−(91mg)より化合
物1(74.3mg)を、化合物2(90.4mg)よりなる化
合物3(55.5mg)を、化合物18(33.8mg)より化合
物19(22.3mg)を、それぞれ得た。 また、OF4949−11mgをメタノール−エーテ
ルの等量混液10mlに懸濁し、ジアゾメタンを通
し、結晶が溶解後、濃縮乾固する。残渣を水0.5
mlに溶解し、同様の方法で高速液体クロマトグラ
フイー及びアンバーライト×AD−2で精製する
ことにより化合物14の無色粉末3.6mgを得た。 同様の方法で化合物18(10.5mg)より化合物19
(1.9mg)を得た。 実施例 6 化合物15の製造 OF4949− 200mgにN,N−ジメチルホルム
アミド10ml、2N塩酸ブタノール10mlを加え室温
で一夜攪拌した。 反応液を水200mlに溶解し、×AD−2 20mlに
吸着させ、水洗後50%メタノール水で溶出する。
化合物15を含む画分を濃縮乾固することにより化
合物15の無色粉末72.9mgを得た。 実施例 7 化合物16の製造 OF4949− 200mgを取り、2N塩酸−ベンジ
ルアルコール10mlを加え、室温で一夜攪拌した。
反応液にヘキサン−クロロホルム(1:1)混液
50mlを加え、生じた沈殿を濾過し乾燥して196.2
mgの濾過物を得た。その濾過物をジメチルスルホ
キシド1mlに溶解し高速液体クロマトグラフイー
を用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0
cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−
アセトニトリルで展開し、化合物16を含む画分を
得た。この画分を濃縮し、濃縮液をアンバーライ
ト×AD−220mlに吸着させ、水洗後、メタノー
ルで溶出した。化合物16を含む画分を濃縮乾固し
て化合物16の無色の粉末19.1mgを得た。 また別法としてOF49490− 200mgにベンジ
ルアルコール10ml、ベンゼン20ml、p−トルエン
スルホン酸100mgを加えて4時間還元した。反応
液にエーテル−ヘキサン(1:1)混液100mgを
加え生じた沈殿を濾過し乾燥し、343.7mgの濾過
物を得た。その濾過物をジメチルスルホキシド2
mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物16を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、アンバーライト×AD−
2 20mlに吸着し、水洗後、メタノールで溶出
し、濃縮乾固することにより、化合物16の無色粉
末83.8mgを得た。 実施例 8 化合物17の製造 化合物14を102mgとり、濃アンモニア水5mlを
加え、室温で一夜攪拌放置した。反応液を6N塩
酸で中和した後、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物17を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオン
HP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノ
ール水で溶出し、濃縮乾固することにより化合物
17の無色粉末48.3mgを得た。 同様の方法で、化合物19(59.6mg)からも、化
合物17(30.8mg)を得た。 実施例 9 化合物18の製造 OF4949−1.0gを 1N塩酸20mlに溶解し、
封管して100℃で7時間加熱した。反応液を濃縮
乾固し、残渣を水10mlに溶解し、分取高速液体ク
ロマトグラフイーを用い、カラム:プレツプパツ
ク−500/C18(ウオーターズ社製)、展開溶液:
0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで展開し、
化合物18を含む画分を得た。その画分を濃縮し、
濃縮液を6N塩酸でPH3とし、ダイヤイオンHP−
20 70mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出し、濃縮した。生じた結晶を濾過すること
により無色柱状晶の化合物18を345.3mg得た。 融点については、300℃までに明確な融点を示
さない。 元素分析値(C23H25N3O9・2H2Oとして) 実測値 C:53.01 H:5.83 N:8.09 計算値 C:52.77 H:5.58 N:8.03 実施例 10 化合物20の製造 化合物19 59.6mgに濃アンモニア水3mlを加え、
室温で一夜攪拌した。反応液を水3mlで希釈し、
高速液体クロマトグラフイーを用い、カラム:ヌ
クレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開溶液:0.1M
クエン酸緩衝液−アセトニトリルで展開し、化合
物20を含む画分を得た。その画分を濃縮し、濃縮
液をダイヤイオンHP−20 20mlに吸着させ、水
洗後、50%メタノール水で溶出し、濃縮乾固する
ことにより化合物20の無色粉末9.2mgを得た。 実施例 11 化合物21、4及び5の製造 化合物19 462.2mgにテトラヒドロフラン40mlを
加え、水素化ホウ素リチウム500mgを加え、6時
間還流した。 反応液に2N塩酸メタノールを加えて過剰の水
素化ホウ素リチウムを消費し、濃縮乾固した。残
渣を水10mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイ
ーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセ
トニトリルで展開し、化合物21を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオン
HP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノ
ール水で溶出し、濃縮乾固することにより化合物
21の無色粉末233.6mgを得た。 同様の方法で化合物1(37mg)より化合物4
(6.1mg)を、化合物3(40mg)より化合物5(12.0
mg)をそれぞれ得た。 実施例 12 化合物22及び6の製造 OF4949−100mgに98%ギ酸5mlを加え、氷冷
下攪拌しながら無水酢酸5mlを滴した。滴下後水
冷下30分間攪拌し、その後室温に1時間攪拌し
た。 反応液に水10mlを加え、10分間攪拌した後濃縮
した。濃縮液を、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物22を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液を ダイヤイオンHP−20
20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水で溶
出し、濃縮し生じた結晶を濾過することにより化
合物22の無色微針状晶42.2mgを得た。融点につい
ては、300℃まで明確な融点を示さない。 元素分析値(C24H26N4O9として) 実測値 C:55.87 H:5.08 N:10.94 計算値 C:56.03 H:5.09 N:10.89 同様の方法でOF4949−(60mg)より化合物
6(24.1mg)を得た。 実施例 13 化合物24の製造 化合物22 134.0mgにN,N−ジメチルホルムア
ミド10ml、炭酸カリウム100mg、n−ブチルブロ
ミド200μlを加え、室温で一夜攪拌した。反応液
を中和し、高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで
展開し、化合物24を含む画分を得た。その画分を
濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD−2 20
mlに吸着させ、水洗後、メタノール水で溶出し、
濃縮乾固することにより化合物24の無色粉末59.0
mgを得た。 実施例 14 化合物25及び8の製造 OF4949− 200mgを水20mlに溶解し、氷冷下
攪拌しながら無水酢酸10mlを滴下した。氷冷下15
分攪拌後、室温で一夜攪拌した。反応液を水100
mlで希釈し、ダイヤイオンHP−20(20ml)に吸
着させ、水洗後、50%メタノール水で溶出し、濃
縮乾固することにより化合物25の無色粉末156.9
mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
8(44.9mg)を得た。 実施例 15 化合物26及び9の製造 OF4949− 100mgにメタノール10ml、無水酢
酸 5mlを加え、室温で一夜攪拌した。反応液を
濃縮乾固し、残渣を水−ジメチルスルホキシド混
液7mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物26を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD2 20
mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水で溶出
し、濃縮乾固することにより化合物26の無色粉末
57.0mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
9(23.3mg)を得た。 実施例 16 化合物27の製造 化合物14 30.6mgにピリジン1ml、無水酢酸
100μを加え、室温で4時間攪拌した。反応液
に水2mlを加え、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物27を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD2 20
mlに吸着させ、水洗後、水からメタールのグラジ
エント溶出を行い、化合物27を含む画分を濃縮す
る。生じた結晶を濾過し、化合物27の無色結晶
12.9mgを得た。 実施例 17 化合物28及び11の製造 OF4949− 200mgを0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)10mlに溶解し、アセトアルデヒド40μを加
え、室温で10分間攪拌した。次いで水素化シアノ
ホウ素ナトリウム100mgを加え、さらに室温で20
分間攪拌した後、濃縮乾固した。 残渣を水に溶解し、高速液体クロマトグラフイ
ーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)
−アセトニトリルで展開し、化合物28を含む画分
を得た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオ
ンHP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタ
ノールで溶出し、濃縮乾固することにより化合物
28の無色粉末128.9mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
11(28.6mg)を得た。 実施例 18 化合物29及び30の製造 OF4949− 200mgを水20mlに溶解し、N−ブ
ロムコハク酸イミド250mgを加え、室温で1時間
攪拌した。反応液に沈殿が生じるので4Nアンモ
ニア水を数滴加え溶解し、高速液体クロマトグラ
フイーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm
×25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−ア
セトニトリルで展開し、化合物29を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト
×AD2 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノー
ル水で溶出し、濃縮後、生じた結晶を濾過するこ
とにより無色柱状晶の化合物29を75.8mg得た。融
点については、300℃までに明確な融点を示さな
い。 元素分析値(C23H25N4O8Br・H2Oとして) 実測値 C:46.91 H:4.93 N:9.57 計算値 C:47.35 H:4.67 N:9.60 同様の方法で化合物18(41.0mg)より化合物30
(38.6mg)を得た。 実施例 19 化合物31の製造 化合物6 278.7mgにN,N−ジメチルホルム
アミド20ml、炭酸カリウム200mg、n−ブチルブ
ロミド500μlを加え、室温で一夜攪拌した。反応
液を中和し、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、n−ブチル化体画分を得た。その画
分を濃縮し、生じた沈殿を濾過することにより
52.0mgの粉末を得た。その粉末52.0mgに4N−カセ
イソーダ水溶液2mlをを加え、2時間室温で攪拌
し、反応液を中和した後、再び、高速液体クロマ
トグラフイーにより精製し、化合物31を含む画分
を得た。その画分を濃縮し、濃縮液をアンバーラ
イト×AD2 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタ
ノールで溶出し、濃縮後、生じた結晶を濾過する
ことにより無色微針状晶の化合物31を25.5mg得
た。融点については、300℃までに明確な融点を
示さない。 元素分析値(C26H32N4O6として) 実測値 C:58.55 H:6.36 N:10.49 計算値 C:59.08 H:6.10 N:10.60 実施例 20 化合物32の製造 OF4949− 300mg、炭酸水素ナトリウム100
mgを水10mlに溶解し、エーテル5ml、カルボベン
ゾオキシクロリド200μlを加え、室温で攪拌した。
2時間後、2N塩酸でPH3に調製し生じた沈殿を
濾取し乾燥して365.0mgの無色粉末を得た。その
粉末365.0mgに無水酢酸10ml、酢酸ソーダ100mgを
加え、室温で3時間攪拌した後、反応液を氷水中
にあけ、生じた沈殿を濾取し乾燥し、383.9mgの
無色粉末を得た。その粉末104.2mgをメタノール
−酢酸−水(8:2:1)の混液10mlに溶解し、
10%パラジウム−炭素25mgを加え、攪拌しながら
水素ガスを通した。3時間後反応液を濾過し、濾
液を濃縮乾固した。残渣をメタノール1mlに溶解
し、高速液体クロマトグラフイーを用い、カラ
ム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開溶
液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで展
開し、化合物32を含む画分を得た。その画分を濃
縮し、アンバーライト×AD2 20mlに吸着し、水
洗後50%メタノール水で溶出し、濃縮乾固するこ
とにより、化合物32の無色粉末22mgを得た。
基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基を
表わし、R2は水素、又はハロゲンを表わし、R3
は水素、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜6のアルキルカルボニル基を表わし、R4は
水素、又は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、
R5は水素、又は炭素数1〜6のアルキルカルボ
ニル基を表わし、Xはカルバモイル基、炭素数1
〜4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR6(R6
は水素、又は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
す)を表わし、Yはカルバモイル基、炭素数1〜
4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR7(R7は
水素、炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル
基を表わす)を表わす。但し、R1,R2,R3,R4
及びR5が同時に水素でXがカルバモイル基でか
つYがカルボキシル基である場合、及び、R1が
メチル基でR2,R3,R4及びR5が同時に水素でX
がカルバモイル基でかつYがカルボキシル基であ
る場合を除く。〕で表わされる化合物に関するも
のである。 本発明者らは微生物の生産する新規生理活性物
質の検索を行い、土壌から新たに分離したペニシ
リウム(Penicillium)属に属する微生物中に、
アミノペプチターゼ(aminopeptidase)Bの活
性を強力に阻害する生理活性物質、すなわち、本
発明者により、OF4949と命名された水溶性両性
のペプチド系物質が蓄積されることを見出した。 更に詳細な研究の結果、本発明者らはOF4949
より性状類似の二物質OF4949−及びOF4949−
を単離精製することに成功した。理化学的及び
生物学的性質よりOF4949−及びOF4949−は
1箇所に異なる置換基が存在することを除けば同
一の構造を有する新規生理活性物質であることを
確かめ、更に以下の構造式を有することをも確認
した。 本明細書ではOF4949−及び/又はOF4949−
をOF4949と称する。 本発明者らはこれら化合物の誘導体を合成し、
更に研究を続けた結果、これら誘導体がアミノペ
プチダーゼ阻害活性を有し、更に生体の免疫増強
作用を有することを確認して本発明を完成するに
至つた。 近年、腎炎、リウマチ性関節炎、全身性エリテ
マトーデスなどの自己免疫疾患又は悪性腫瘍等に
対して免疫調節療法が試みられ、種々の薬物が開
発されている。例えば、レバミゾールが癌の免疫
療法剤あるいはリウマチ性関節炎等自己免疫疾患
の治療剤への適用がある程度有効なことが報告さ
れている。このほか種々の免疫調節剤が開発され
ているが、これらの薬物の多くは長期連用の際に
副作用が発現するなどの問題があり、いまだ満足
すべき治療薬がないのが現状である。 本発明に係るOF4949誘導体は、羊赤血球を抗
原としてマウス足蹠に接種して得られる遅延型過
敏症を指標とする細胞性免疫の著しい増強作用を
示す。 即ち、OF4949誘導体は免疫増強作用を有し生
体の免疫能を高めるので、悪性腫瘍等の免疫療法
剤として用いることができる。 またOF4949誘導体は抗アミノペピチダーゼB
活性を有することよりブラジキニンの生成を阻害
して抗炎症作用を示し、種々の疾患に対する治療
剤として使用され得る。 本発明化合物の原料化合物であるOF4949を生
産する代表菌株は、本発明者らにより京都府の土
壌から分離されたもので、その菌学的性質は次の
通りである。 (1) 各種培地における発育状態(24℃、2週間) 麦芽エキス寒天 生育は遅く集落の径は2週間で2.0〜2.5cm。集
落の表面は暗緑色ないし青緑色となり、集落中心
部はやや隆起する。集落周辺部は平坦でビロード
状の菌糸体を形成する。集落の緑は、巾1〜2mm
で白い。裏面は一部黄色となるが寒天中への色素
分泌はない。 バレイシヨ、ブドウ糖寒天 生育は遅く、集落の径は2週間で2.5〜3.0cm。
集落の中心部は白色ないし灰緑色。周辺部は黄色
ないし黄緑色でビロード状の菌糸体を形成する。
集落表面には放射状の溝が認められる。裏面は淡
黄色ないし黄橙色でわずかにひだがあり寒天中へ
の色素分泌はない。 ツアペツク寒天 生育は極めて遅く、分生胞子の着生も悪い。集
落の径は2週間で1.5〜2.0cm。表面は淡黄色ない
し黄橙色のビロード状の菌糸体を形成する。部分
的に白色ないし灰色となることもある。裏面は着
色せず、寒天中への色素の分泌もない。 コンステイープリカ添加ツアペツク寒天 生育は遅く集落の径は2週間で2.0〜2.5cm。表
面は黄緑色ないし暗緑色のビロード状菌糸体を形
成し、集落中心部はひだを形成することもある。
集落の緑は巾1〜2mmで白い。裏面は着色せず寒
天中への色素の分泌はない。 麦芽汁寒天 生育良好で集落の径は2週間で3.0〜4.0cmに達
する。集落中心部はやや隆起し、暗緑色ないし青
緑色ビロード状で周辺は黄色ないし黄緑色を帯び
る。表面、裏面とも多くのひだを形成し、裏面は
黄橙色ないし黄褐色となるが寒天中への色素の分
泌はない。 (2) 形態 菌糸は無色で隔壁があり、ペニシラスは大部分
整斉双輪生状であるが、たまに単輪生状のものも
ある。分生胞子は楕円形をなし、長さ3.0μmない
し4.0μm、巾2.5μmないし3.0μmであり、分生胞
子連鎖の大きさは50μmから80μmに及ぶ。梗子
はとつくり状ないし槍鋒状で、並行状様に4個な
いし8個群生し、長さ10.0μmないし13.0μm、巾
2.0μmないし2.5μmである。基底梗子は緻密状態
に、また幾分散開状態に2個ないし8個群生し、
長さ10μmないし13μm、巾2.5μmないし3.0μmで
ある。分生子柄は、長さ50μmないし80μm、巾
2.5μmないし3.0μmで多くは気菌糸又は栄養菌糸
よりも分岐せずに突出するが、分岐したものも見
られる。 (3) 生育条件 PH:2〜12の範囲で生育し、最適生育PHは、3
〜6。 温度:6℃〜33℃の範囲で生育可能で最適範囲
は、18℃〜38℃である。 以上の観察の結果、本菌は、ペニシリウム・ル
グロサム(Penicillium rugulosum)と同定され
た。 ペニシリウム・ルグロサムについての菌学的性
質は、レイパー及びトム(Raper & Thom)
共著、1968年、ハフナー(Hafner)出版社の
“ア・マニユアル・オブ・ザ・ペニシリア(A
Manual of the Penicillia)”、ドムシユ及びガム
ス(Domsh & Gams)共著1972年、ロングマ
ン(Longman)社の“フアンジー・イン・アグ
リカルチユラル・ソイルズ(Fungi in
Agricultural Soils)”並びに阿部著の“ジヤー
ナル・オブ・ジエネラル・アンド・アプライド・
マイクロバイオロジー(Journal of General
and Applied Microbiology)”2巻1頁1956年
に詳しく記載されている。 本発明者らはOF4949生産性により本菌を“ペ
ニシリウム・ルグロサム OF4949
(Penicillium rugulosum OF4949)”と命名し
た。なお、本菌は通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所に微工研条寄第203号(FERM BP
−203)なる受託番号のもとに寄託されている。 本発明化合物の原料化合物たるOF4949の製造
における使用菌としては、上記寄託菌は代表菌株
であり、これ以外にペニシリウム属に属する菌株
であつてOF4949を生産する菌はすべて用いるこ
とができる。また、これらの菌株に紫外線を照射
し、或いはニトロソグアニジンなどの微生物の変
異のために用いられている変異誘起剤による処理
によつて得られた人工的突然変異株及び自然発生
した変異株中にもOF4949を生産するものが見い
だされ、これらの変異株も本発明に用いることが
できる。 本発明化合物の原料化合物たるOF4949の製造
に使用される培養にあたつては、培地は液体でも
固体でもよいが、通常は液体培地による振盪培
養、又は通気攪拌培養が用いられる。培地はカビ
の生育に適し、OF4949を生産し得るものであれ
ばどのようなものでも良い。即ち、炭素源として
は、グルコース、フラクトース、マルトース、シ
ユークロース、ラクトース、デキストリン、澱
粉、グリセリン、ソルビトール等の糖類、及び大
豆油等の植物性油脂類が用いられる。窒素源とし
ては、例えば、ペプトン、酵母エキス、肉エキ
ス、大豆粉、綿実粉、コーンステイープリカ、麦
芽エキス、グルタミン酸、アスパラギン酸、チロ
シン、フエニルアラニン等のアミノ酸、及びその
塩類、尿素アンモニウム塩類、硝酸塩等が用いら
れる。その他、燐酸マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン等の無機塩
類、ビタミンB1、パントテン酸カルシウムなど
のビタミン類等の微量栄養素を適宜加えることが
できる。 大量培養には液体培養が好ましい。 培地のPH、培養温度などの培養条件は、
OF4949を生産する範囲内で適宜変更し得るが、
液体の振盪又は通気攪拌培養の場合は、PH4〜
7、培養温度25℃〜30℃、培養期間2〜10日間の
培養が適当である。このようにして得られる培養
液中には、OF4949が蓄積される。 OF4949は、培養濾液、及び菌体のいずれにも
存在し、いずれからも採取することができる。培
養濾液及び菌体から目的物を取り出すには、
OF4949の性状に基づいて、例えば、活性炭、非
イオン性吸着樹脂による吸着クロマトグラフイ
ー、イオン交換樹脂によるイオン交換クロマトグ
ラフイー、セルロース等による分配クロマトグラ
フイー、アルキル基結合シリカゲル、による逆相
分配クロマトグラフイー、ゲル濾過担体によるゲ
ル濾過等通常微生物の培養物から有機物質を分離
精製する手段が適宜組み合わせて使用される。よ
り具体的には、活性炭(和光純薬社製)、ダイヤ
イオンHP−20(三菱化成社製)、などの吸着剤を
詰めたカラムに培養濾液、菌体含水アセトン抽出
液、又は本物質を含有する液を通して吸着させた
後、酸、アルカリ、水、メタノール、エタノー
ル、アセトンなどを単独で、或いは組み合わせた
混合溶媒を用いて溶出する。更にこの溶出液をダ
ウエツクス50W(H+型)(ダウ・ケミカル社製)
などの強塩基性陽イオン交換樹脂、或いは、ダウ
エツクス1×2(OH-型)(ダウ・ケミカル社製)
などの強酸性陰イオン交換樹脂を詰めたカラムに
吸着させ、酸、アルカリ、若しくは塩類溶液を用
いて溶出させる。 また、ダウエツクス1×2(C1-型)を通過さ
せて不純物を除去することもできる。このように
して得た溶液から前述の如く、ダイヤイオンHP
−20等を用いて吸着し、次いで溶媒で溶出するこ
とにより脱塩した後、減圧下濃縮すると目的物は
黄褐色を帯びた粗物質として得られる。次にこの
粗物質を結晶セルロース・アビセル(フナコシ社
製)、アルキル基結合シリカゲルのリクロプレツ
プRP−8(メルク社製)、カートリツジカラムC18
(ウオーターズ社製)などのカラムにかけ、酸、
アルカリ、水、緩衝液、メタノール、アセトニト
リル、プロパノール、n−ブタノール、などを単
独で或いはそれらを組み合わせた混合溶媒で展開
すると、目的物を単品として得ることができる。 OF4949−及びOF4949−は、新規な
OF4949誘導体に導くことができる。以下に本発
明に含まれるOF4949誘導体の代表的化合物の構
造を第5表に示し、それらの赤外線吸収スペクト
ル及びプロトンNMRスペクトルを第6表に示す
が、これらのうち塩を形成することのできる化合
物については、カルボン酸の金属塩又は有機塩基
との塩及び鉱酸又は有機酸との塩が薬理学的に許
容される限りにおいて本発明に含まれる。 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 一般式〔〕で表わされる化合物は、OF4949
−又はOF4949−を原料として、下記の方法
又はその組合せによつて製造することができる。 (1) 一般式〔〕におけるR1が低級アルキル基
である化合物は、一般式〔〕のR1が水素の
化合物を原料とし、フエノール性水酸基をアル
キル化する公知の方法を利用して得ることがで
きる。アルキル化反応に使用するアルキル化剤
としては、ハロゲン化アルキル、硫酸アルキル
エステル、P−トルエンスルホン酸アルキルエ
ステル、ジアゾパラフイン、又は酸触媒存在下
若しくはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド等の脱水剤存在下のアルコール類などが
ある。反応条件は使用する原料とアルキル化剤
の種類により異なり、また目的とする化合物に
応じて反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選
ばれる。塩基を添加することにより反応が改善
される場合もある。例えば、ハロゲン化アルキ
ルによるアルキル化の場合は、R1にメチル基
を持つ化合物を目的とする例ではハロゲン化メ
チルを、R1にブチル基を持つ化合物を目的と
する例ではハロゲン化ブチルを用い、溶媒とし
てジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフランなどを使用し、塩基としてナト
リウムアミド、炭酸カリウム、トリエチルアミ
ン、水酸化ナトリウム、酸化バリウム、酸化
銀、水素化ナトリウム等から選んで用いること
ができる。 反応温度は通常、室温〜60℃で行うが好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料、アルキル
化剤、反応温度、溶媒の種類により異なるが、
通常、数十分から数十時間で反応は終了する。
反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶
媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分
配等のクロマトグラフイー等の公知の手段によ
り単離精製して得られる。 (2) 一般式〔〕のR1が低級アシル基である化
合物については、一般〔〕のR1が水素の化
合物を原料として、公知のアシル化の方法を用
いることによつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、N,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱
水等の存在下におけるカルボン酸との反応、ピ
リジン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿
素、金属マグネシウム等の塩素基の存在下にお
ける酸ハロゲン化物との反応、硫酸、p−トル
エンスルホン酸、塩化亜鉛、酢酸ナトリウム又
はピリジン等の触媒の存在下における酸無水物
との反応などが例示できる。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R1にアセチル基を持つ化合物は、
無水酢酸に触媒として硫酸、p−トルエンスル
ホン酸、酸化亜鉛、酢酸ナトリウム、或いはピ
リジンなどを使用することによつて得られる。 反応温度は通常、室温〜60℃で行うが好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料、触媒、反
応温度、溶媒の種類により異なるが、通常、数
十分から数十時間で反応は終了する。反応終了
後、目的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、
転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配等のク
ロマトグラフイー等の公知の手段により単離精
製して得られる。 (3) 一般式〔〕のR2がハロゲンである化合物
は、一般式〔〕のR2が水素の化合物を原料
とし、芳香族化合物をハロゲン化する公知の方
法によつて得ることができる。 ハロゲン化の方法としては、例えば、鉄、ル
イス酸、ヨウ素等の触媒の存在下でハロゲン単
体と反応させる方法、N−ブロムコハク酸イミ
ド、塩化オキサリル、塩化スルフリル、次亜臭
素酸−tert−ブチル、次亜塩素酸−tert−ブチ
ル等のハロゲン化剤と反応させる方法等が用い
られる。 反応条件は、使用する原料とハロゲン化剤の
種類により異なり、また目的の化合物に応じ
て、反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ば
れる。例えば、R2に臭素を持つ化合物は、水、
アルコールなどの極性溶媒中でN−ブロムコハ
ク酸イミドと処理することによつて得られる。
反応温度は通常、0°〜80℃で行うが好ましくは
室温で行う。反応時間は、原料、ハロゲン化
剤、反応温度、溶媒の種類により異なるが、通
常、数十分から数十時間で反応は終了する。反
応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶媒
抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配
等のクロマトグラフイー等の公知の手段により
単離精製して得られる。 (4) 一般式〔〕のR3が低級アシル基である化
合物は、一般式〔〕のR3が水素の化合物を
原料とし、アミノ基をアシル化する公知の方法
によつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、縮合剤と
してカルボジイミド類、四塩化ケイ素/無水ピ
リジン、塩化チタン等を用いてカルボン酸を縮
合させる方法、第3アミン、水酸化ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、炭酸アルカリ金属塩、ピ
リジン等の塩等の存在下で酸ハロゲン化物と反
応させる方法、必要ならば硫酸又は酢酸ナトリ
ウム等の反応促進剤の存在下で酸無水物と反応
させる方法などがある。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R3にホルミル基を持つ化合物は、
ギ酸−無水酢酸処理により、R3にアセチル基
を持つ化合物は無水酢酸水溶液、無水酢酸−メ
タノール、無水酢酸−ピリジン、無水酢酸−酢
酸ナトリウム等との処理によつて得られる。 反応温度は通常、0〜60℃で行うが好ましく
は室温で行う。反応時間は、原料、反応温度、
溶媒の種類により異なるが、通常、数十分から
数十時間で反応は終了する。反応終了後、目的
物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転溶、結
晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロマトグ
ラフイー等の公知の手段により単離精製して得
られる。 (5) 一般式〔〕のR3及び/又はR4が低級アル
キル基である化合物は、一般式〔〕のR3及
びR4の両方が水素の化合物を原料とし、公知
のN−アルキル化法によつて得ることができ
る。 N−アルキル化の方法としては、例えば、ハ
ロゲン化アルキルとの反応、ジメチル硫酸等の
アルキルの硫酸若しくはスルホン酸のエステル
との反応、又はアルデヒドを用いる還元的アル
キル化反応などがある。反応条件は使用する原
料とアルキル化剤の種類により異なり、目的の
化合物に応じて、反応温度、反応時間、溶媒の
組合せが選ばれる。例えば、R3又はR4の片方
が低級アルキル基である化合物は、アルキル化
剤の量、反応温度、反応時間を適当に調節する
ことにより得ることができるが、これらの条件
の増大により、R3及びR4の両方が低級アルキ
ル基である化合物が得られるようになる。 例えば、還元的アルキル化法により、N−メ
チル化合物、N−エチル化合物を得る場合、例
えば、アルデヒドとしてホルマリン水溶液、ア
セトアルデヒドをそれぞれ添加して反応させ、
次いで水素化アルミニウムリチウム、水素化シ
アノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム等により還元することが推奨される。特に水
素化シアノホウ素ナトリウムによる還元が好ま
しい。溶媒としては、例えば、水、アルコー
ル、アセトニトリル等が使用できる。 反応温度は通常、0〜60℃で行うが、好まし
くは室温で行う。反応時間は、原料及び使用す
るアルデヒドにより異なるが、反応時間の増大
につれ、当初R3又はR4の片方が低級アルキル
基である化合物が生成し、次いでR3及びR4の
両方が低級アルキル基である化合物に変化する
ので、目的とする化合物が適当量生成した時を
反応完了とすることができる。通常、数十分か
ら数十時間で反応は終了する。反応終了後、目
的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転溶、
結晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロマト
グラフイー等の公知の手段により単離精製して
得られる。 (6) 一般式〔〕のR5が低級アシル基である化
合物は、一般式〔〕のR5が水素の化合物を
原料とし、水酸基をアシル化する公知の手段に
よつて得ることができる。 アシル化の方法としては、例えば、ピリジ
ン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿素、金
属マグネシウム等の塩基の存在下で行う酸ハロ
ゲン化物との反応、硫酸、p−トルエンスルホ
ン酸、塩化亜鉛、酢酸ナトリウム、ピリジン等
の触媒の存在下で行う酸無水物との反応などが
ある。 反応条件は、使用する原料とアシル化剤の種
類により異なり、また目的の化合物に応じて、
反応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれ
る。例えば、R5にアセチル基を持つ化合物は、
無水酢酸−硫酸、無水酢酸−p−トルエンスル
ホン酸、無水酢酸−塩化亜鉛、無水酢酸−酢酸
ナトリウム又は無水酢酸−ピリジンとの処理に
よつて得られるが、特に無水酢酸−ピリジンが
好ましい。 反応温度は通常、0〜100℃で行うが、好ま
しくは室温〜60℃で行う。反応時間は、原料、
試薬、反応温度により異なるが、通常、数十分
から数十時間で反応は終了する。反応終了後、
目的物は反応混合物から濃縮、溶媒抽出、転
溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配等のクロ
マトグラフイー等の公知の手段により単離精製
して得られる。 (7) 一般式〔〕のXがカルボン酸である化合物
は、例えば、一般式〔〕のXがカルボン酸ア
ミドの化合物を原料とし、カルボン酸アミドを
カルボン酸にする公知の方法によつて得ること
ができる。 これらの方法としては、例えば、酸又はアル
カリで加水分解するか、過酸化ナトリウムを用
いて加水分解するか、又は酸アミドをニトロソ
化し、それをカルボン酸に分解する方法があ
る。ニトロン化剤としては、亜硝酸塩、亜硝酸
アルキル、塩化ニトロシル、二酸化窒素等が用
いられる。 反応条件は、使用する原料、試薬により異な
り、また目的の化合物に応じて、反応温度、反
応時間、溶媒の組合せが選ばれる。例えば、一
般式〔〕でXがカルボン酸アミド、Yがカル
ボン酸の化合物の場合、塩酸溶液中で数十分か
ら数十時間、50〜100℃で、好ましくは1〜2N
塩酸中、2〜8時間、100℃で加熱することに
より、一般式〔〕でX及びYがカルボン酸で
ある化合物が得られる。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (8) 一般式〔〕のXがカルボン酸エステルであ
る化合物は、例えば、一般式〔〕のXがカル
ボン酸の化合物を原料とし、公知のエステル化
反応を用いることによつて得ることができる。 エステル化反応としては、硫酸、塩酸等の鉱
酸、芳香族スルホン酸等の有機酸、フツ化ホウ
素エーテラート等のルイス酸、陽イオン交換樹
脂、などを触媒とするアルコールとの脱水反
応、ジアゾメタン等のO−アルキル化剤との反
応、硫酸ジアルキル又はハロゲン化アルキルと
の反応などがある。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
例えば、一般式〔〕でXにメチルエステルを
持つ化合物は、メタノール溶媒中で触媒として
硫酸、塩酸等の鉱酸、芳香族スルホン酸等の有
機酸、或いはフツ化ホウ素エーテラートなどの
ルイス酸、陽イオン交換樹脂などを用いること
により得られる。反応温度は0〜60℃で行う
が、好ましくは室温で行う。反応時間は原料、
触媒の種類、反応温度により異なるが、通常は
数十分から数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (9) 一般式〔〕のXがヒドロキシメチル基であ
る化合物は、一般式〔〕のXがカルボン酸エ
ステルの化合物を原料とし、カルボン酸エステ
ル以外の部分に影響を及ぼさない還元剤によつ
て還元することによつて得ることができる。 還元剤としては水素化アルコキシアルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウム或いは臭
化リチウム、水素化ホウ素リチウム、ジボラン
などが用いられるが、特に水素化ホウ素リチウ
ムが好ましい。 反応条件は、使用する原料と還元剤の種類に
より異なり、また目的の化合物に応じて、反応
温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。溶
媒としては、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が用いられる。反応温度
は、原料、溶媒、還元剤等により異なるが、0
℃から溶媒の沸点までで行う。反応時間は還元
剤、反応温度により異なるが、通常は数十分か
ら数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (10) 一般式〔〕のYがカルボン酸エステルであ
る化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸の
化合物を原料として公知のエステル化反応を用
いることによつて得ることができる。 エステル化反応としては、硫酸、塩酸等の鉱
酸、芳香族スルホン酸等の有機酸、フツ化ホウ
素エーテラート等のルイス酸、陽イオン交換樹
脂、などを触媒とするアルコールとの脱水反
応、ジアゾメタン等のO−アルキル化剤との反
応、硫酸ジアルキル又はハロゲン化アルキルと
の反応などがある。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
例えば、一般式〔〕でYにメチルエステルを
持つ化合物はメタノール溶媒中で、Yにベンジ
ルエステルを持つ化合物はベンジルアルコール
溶媒中で、触媒として硫酸、塩酸等の鉱酸、芳
香族スルホン酸等の有機酸、或いはフツ化ホウ
素エーテラートなどのルイス酸、陽イオン交換
樹脂などを用いることにより得られる。反応温
度は通常、室温〜100℃で行う。反応時間は原
料、用いるアルコール、触媒の種類、反応温度
により異なるが、通常は数十分から数十時間で
反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (11) 一般式〔〕のYがカルボン酸アミドで
ある化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸
エステルの化合物を原料として、カルボン酸エ
ステルをカルボン酸アミドにする公知の方法を
用いることによつて得ることができる。例え
ば、Yがカルボン酸エステルである化合物を濃
アンモニア水又は液体アンモニアで処理するこ
とにより、Yが化合物アミドである化合物にす
ることができる。 このとき、触媒として塩化アンモニウム、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムアミド及びブ
チルリチルウム等を用いると反応が促進され
る。 反応条件は、使用する原料、エステル化試薬
により異なり、また目的の化合物に応じて、反
応温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。
反応温度は通常、−70℃〜室温で行われる。反
応時間は原料、溶媒、触媒の種類、反応温度に
より異なるが、通常は数十分から数十時間で反
応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (12) 一般式〔〕のYがヒドロキシメチル基で
ある化合物は、一般式〔〕のYがカルボン酸
エステルの化合物を原料とし、カルボン酸エス
テル以外の部分に影響を及ぼさない還元剤によ
つて還元することによつて得ることができる。 還元剤としては水素化アルコキシアルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウム或いは臭
化リチウム、水素化ホウ素リチウム、シボラン
などが用いられるが、特に水素化ホウ素リチウ
ムが好ましい。 反応条件は、使用する原料と還元剤の種類に
より異なり、また目的の化合物に応じて、反応
温度、反応時間、溶媒の組合せが選ばれる。溶
媒としては、エチルエーテル、チトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が用いられる。反応温度
は、原料、溶媒、還元剤等により異なるが、0
℃から溶媒の沸点までで行う。反応時間は還元
剤、反応温度により異なるが、通常は数十分か
ら数十時間で反応は完了する。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、
溶媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・
分配等のクロマトグラフイー等の公知の手段に
より単離精製して得られる。 (13) 一般式〔〕で表わされる化合物は、上記
(1)〜(12)の製造方法のうち2種以上の方法の組
合せによつても得ることができるし、また得ら
れた化合物の一つ以上の置換基を公知の方法に
よつて脱離しても得ることができる。また(1)〜
(12)の製造方法において、一般式〔〕で表わ
される化合物の官能基は、目的化合物に応じ反
応前に公知の保護基で保護し、反応後に脱保護
しても差支えない。 例えば、一般式〔〕で表わされる化合物で
R3及びR4が水素でありかつR7が水素又は低級ア
ルキル基である化合物を原料として、そのアミノ
基に公知の方法でアミノ基の保護基を導入するこ
とにより、一般式〔〕のPがアミノ基の保護基
でR7が水素又は低級アルキル基である化合物を
得ることができる。この化合物を(1)の製造方法に
記載したように、フエノール性水酸基のアルキル
化の公知の方法によりアルキル化し、必要ならば
アミノ基の脱保護及び/又はエステルの加水分解
を行うことによつて、一般式〔〕のR1′が低級
アルキル基でR3′が水素又はアミノ基の保護基で
かつR7′が水素又は低級アルキル基である化合物
を得ることができる。) (式中、Pは水素又はアミノ基の保護基を表わ
し、R7は水素又は炭素数1から10のアルキル基
を表わし、R1′は炭素数1から10のアルキル基を
表わし、R3′は水素又はアミノ基の保護基を表わ
し、R7′は水素又は炭素数1から4のアルキル基
を表わす。) ここで使用するアミノ基の保護基は、ベンジル
オキシカルボニル基等のウレタン型保護基、ホル
ミル基等のアシル型保護基などの公知の保護基を
用いることができる。またアミノ基の保護基の脱
保護法は、用いる保護基により異なり、各保護基
の公知の脱保護法を用いることができる。例え
ば、ベンジルオキシカルボニル基は接触還元等に
より、またホルミル基は酸又はアルカリにより容
易に脱保護することができる。 また、エステルの加水分解は水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の塩基触媒の存在下、水及び
水溶性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノー
ル、N,N−ジメチルホルムアミドなどと水の混
合溶媒を溶媒として用いることによつて行うこと
ができる。 例えば、OF4949−をギ酸−無水酢酸でN−
ホルミル化した後、溶媒として、例えば、N,N
−ジメチルホルムアミドを使用し、塩基として、
例えば、炭酸カリウムを使用し、ハロゲン化アル
キルと反応させ、ついで、得られた化合物を4N
−水酸化合物ナトリウム水溶液によつてN−ホル
ミル基とアルキルエステルを同時に加水分解する
ことにより、一般式〔〕のR1′が低級アルキル
基でかつR3′及びR7′が水素である化合物が得ら
れる。上記の方法において、ハロゲン化アルキル
としてヨードメチルを用いると、OF4949−か
ら化合物13(OF4949−)を得ることができる。 反応終了後、目的物は反応混合物から濃縮、溶
媒抽出、転溶、結晶化、イオン交換・吸着・分配
等のクロマトグラフイーなどの公知の手段により
単離精製して得られる。 〔生物学的性質〕 本発明に係るOF4949誘導体はエールリツヒ癌
細胞のアミノペプチターゼB活性を著しく阻害す
る生理活性を有する。 アミノペプチダーゼBの測定方法は、ホプスら
〔V.K.Hops,K.K.Makinen,G.G.Glenner,
Archives of Biochemistry and Biophisics
144 557 (1966)〕の方法を改良して行つた。
即ち、ハンクス液(ニツスイ製薬社製)に溶解し
た3mMアルギニン−β−ナフチルアミド(シグ
マ社製)0.1mlに検体を含むハンクス液0.7mlを加
えた混合液を37℃、3分間加熱した後、ハンクス
液に2.5×107個/mlの濃度となるように調製した
エールリツヒ癌細胞懸濁液0.2mlを加え、37℃、
30分間反応した後0.3mg/mlの濃度にガーネツト
GBC(オルトアミノアゾトルエン・ジアゾニウム
塩)(シグマ社製)を含み、3%の濃度にツウイ
ーン20(Tween20)(和光純薬社製)を含む1.0M
酢酸緩衝液(PH4.2)3mlを加え、室温に15分間
放置した後、その上清の525nmにおける吸光度a
を測定した。 同時に検体を含まないハンクス液のみを用いた
対照の吸光度bを測定し、アミノペプチダーゼB
の阻害率を b−a/b×100 により計算した。上記に用いたエールリツヒ癌細
胞は、ddY系、4−6週令(雄)マウスの腹腔内
で継代維持されているもので、2×106個の細胞
をマウス腹腔内に移植後7日〜10に日目の腹水液
より採取した。 細胞懸濁液は、エールリツヒ癌細胞を含む腹水
液をトリス−塩化アンモニウム溶液(PH7.2)で
処理し、赤血球を除去後、ハンクス液で3回洗浄
し、所定の細胞数にハンクス液で調整したもので
ある。このものは、エールヒツヒ癌細胞の生細胞
数として96%以上の均一な細胞集団である。上記
試験法によるOF4949誘導体のいくつかの濃度に
おける阻害率を求め、それぞれに50%阻害濃度を
帰納した。本発明の代表的化合物の試験の結果を
第7表に示した。 【表】 また本物質は羊赤血球を抗原としてマウスの足
蹠に接種して得られる遅延型過敏症(Delayed
Type Hyper−sensitivity :DTHと略記)を
指標とした細胞性免疫の増強作用を示した。即
ち、羊赤血球を抗原として1×105個をCDF1系
10週令雌マウス1群8匹に整脈注射して感作し、
感作直後にOF4949誘導体を滅菌水に溶解したも
のを、5,50,500μg/Kgの濃度となるように
腹腔内注射し、4日後に左後足の足蹠に羊赤血球
108個を皮下注射して、24時間後にその足蹠に見
られる腫張の程度(足蹠の厚さ)をノギスで測定
することにより判定した。その結果を第8表に示
した。 OF4949誘導体を投与したマウスではその腫張
の程度が対照に比して著しく増強されていた。こ
のことは、OF4949誘導体が細胞性免疫の成立に
増強作用のあることを示している。 【表】 なお、本発明化合物はいずれも低毒性であり、
医薬として使用することができる。本発明の代表
的化合物のICR系マウスに対する300mg/Kg腹腔
内投与時の急性毒性試験の結果を第9表に示す。 【表】 本発明化合物を医薬として投与する場合、本発
明化合物はそのまま又は医薬的に許容される無毒
性かつ不活性の担体中に、例えば0.1%〜99.5%、
好ましくは0.5%〜90%含有する医薬組成物とし
て、人を含む動物に投与される。 担体としては、固形、半固形、又は液状の希釈
剤、充填剤、及びその他の処方用の助剤一種以上
が用いられる。医薬組成物は、投与単位形態で投
与することが望ましい。本発明医薬組成物は、径
口投与、組織内投与、局所投与、(経皮投与等)
又は経直腸的に投与することができる。これらの
投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろん
である。例えば、注射剤が特に好ましい。 免疫調節剤としての用量は、年齢、体重、等の
患者の状態、投与径路、病気の性質と程度等を考
慮した上で調整することが望ましいが、通常は、
成人に対して本発明の有効成分量として、1日あ
たり、0.1〜1000mgの範囲が一般的である。場合
によつては、これ以下で足りるしまた逆にこれ以
上の用量を必要とすることもある。多量に投与す
るときは、1日数回に分割して投与することが望
ましい。 経口投与は固形または液状の用量単位、例えば
末剤、散剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、顆粒
剤、懸濁剤、液剤、シロツプ剤、ドロツプ剤、舌
下錠その他の剤型によつて行うことができる。 末剤は活性物質を適当な細かさにすることによ
り製造される。散剤は活性物質を適当な細かさと
成し、次いで同様に細かくした医薬用担体、例え
ば澱粉、マンニトールの如き可食性炭水化物その
他と混合することにより製造される。必要に応じ
風味剤、保存剤、分散剤、着色剤、香料その他の
ものを混じても良い。 カプセル剤は、まず上述のようにして粉末状と
なつた末剤や散剤あるいは錠剤の項で述べるよう
に顆粒化したものを、例えばゼラチンカプセルの
ようなカプセル外皮の中へ充填することにより製
造される。滑沢剤や流動化剤、例えばコロイド状
のシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、固形のポリエチレング
リコールの如きものを粉末状態のものに混合し、
然るのちに充填操作を行うこともできる。崩壊剤
や可溶化剤、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸カル
シウム、炭酸ナトリウムを添加すれば、カプセル
剤が摂取されたときの医薬の有効性を改善するこ
とができる。 また、本品の微粉末を植物油、ポリエチレング
リコール、グリセリン、界面活性剤中に懸濁分散
し、これをゼラチンシートで包んで軟カプセル剤
とすることができる。 錠剤は粉末混合物を作り、顆粒化もしくはスラ
グ化し、次いで崩壊剤又は滑沢剤を加えたのち打
錠することにより製造される。 粉末混合物は、適当に粉末化された物質を上述
の希釈剤やベースと混合し、必要に応じ結合剤
(たとえばカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコールなど)、溶解遅延化
剤(たとえばパラフインなど)、再吸収剤(たと
えば四級塩)及び/又は吸着剤(たとえばベント
ナイト、カオリン、リン酸ジカルシウムなど)を
も併用しても良い。粉末混合物は、まず結合剤た
とえばシロツプ、でんぷん糊、アラビアゴム、セ
ルロース溶液又は高分子物質溶液で湿らせ、次い
で篩を強製通過させて顆粒とすることできる。こ
のように粉末を顆粒化するかわりに、まず打錠機
にかけたのち、得られる不完全な形態のスラグを
破砕して顆粒にすることも可能である。 このようにして作られる顆粒は、滑沢剤として
ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、ミネラ
ルオイルその他を添加することにより、互いに付
着することを防ぐことができる。このように滑沢
化された混合物を、次いで打錠する。また薬物
は、上述のように顆粒化やスラグ化の工程を経る
ことなく、流動性の不活性担体と混合したのちに
直接打錠しても良い。シエラツクの密閉被膜から
成る透明または半透明の保護被覆、糖や高分子材
料の被覆、及びワツクスより成る磨上被覆の如き
も用いうる。 他の経口投与剤型、たとえば溶液、シロツプ、
エリキシルなどもまたその一定量が薬物の一定量
を含有するように用量単位形態にすることができ
る。シロツプは、化合物を適当な香味化水溶液に
溶解して製造され、またエリキシルは非毒性のア
ルコール性担体を用いることにより製造される。
懸濁剤は化合物を非毒性担体中に分散させること
により処方される。可溶化剤や乳化剤(たとえば
エトキシ化されたイソステアリルアルコール水、
ポリオキシエチレンソルビトールエステル類)、
保存剤、風味賦与剤(たとえばペパミント油、サ
ツカリン)その他もまた必要に応じ添加できる。 必要とあれば、経口投与のための用量単位処方
はマイクロカプセル化しても良い。該処方はまた
被覆をしたり、高分子・ワツクス等中にうめ込ん
だりすることにより作用時間の延長や持続放出を
もたらすこともできる。 非経口的投与は、皮下・筋肉内又は静脈内注射
用としたところの液状用量単位形態たとえば溶液
や懸濁剤の形態を用いることによつて行いうる。
これらのものは、化合物の一定量を、注射の目的
に適合する非毒性の液状担体たとえば水性や油性
の媒体に懸濁し又は溶解し、次いで該懸濁液又は
溶液を減菌することにより製造される。あるいは
化合物の一定量をバイアルにとり、然るのち該バ
イアルとその内容物を減菌し密閉しても良い。投
与直前に溶解又は混合するために、粉末又は凍結
乾燥した有効成分に添えて、予備的のバイアルや
担体を準備しても良い。注射液を等張にするため
に非毒性の塩や塩溶液を添加しても良い。さらに
安定剤、保存剤、乳化剤の如きものを併用するこ
ともできる。 直腸投与は、化合物を低融点の水に可溶又は水
溶の固体たとえばポリエチレングリコール、カカ
オ脂、高級エステル類(たとえばパルミチン類ミ
リスチルエステル)及びそれらの混合物を混じた
坐剤を用いることによつて行いうる。 本発明化合物の製剤には、本発明に係る有効成
分に加えて他の薬物例えば、シトシンアラビノサ
イド、アドリアマイシン又はマイトマイシンなど
を配合してもよく、又は併用しても良い。 参考例1 OF4949の調製 ペニシリウム・ルグロサムOF4949(通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所 受託番号微工
研条寄第203号)を麦芽エキス寒天の斜面培地に
7日間培養した。この斜面培養から、一白金耳を
グルコース2%、ポリペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.1%、リン酸第一カリウム0.05%硫酸マグネ
シウム0.05%、を含む培地500mlづつを2容量
の三角フラスコに分注し、120℃、20分間滅菌し
たものに接種し、27℃で毎分190回転の振盪で6
日間培養した。この培養物を予め滅菌しておいた
グルコース2%、ポリペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.1%、リン酸第一カリウム0.05%、硫酸マグ
ネシウム0.05%、を含む培地20を入れた30の
ステンレス醗酸槽15基に1基あたり1ずつ植菌
して培養を開始した。培養は、毎分通気量20、
毎分回転数300回転、27℃で行い、必要に応じて
消泡剤を添加した。4日間培養して培養物を取り
出し、菌体を濾過して培養濾液を分離し、圧縮容
量6.5の菌体及び300の培養濾過が得られた。 参考例2 OF4949の調製 参考例1で得られた菌体は50%アセトン水24
にて3回抽出し、抽出液72を30まで減圧濃縮
することによりアセトンを除去した。濃縮液30
と参考例1で得られた培養濾液300とともに活
性炭カラムに吸着させ、80の水で充分洗浄後、
50%アセトンをふくむPH2塩酸水溶液150にて
溶出した。アミノペプチダーゼ阻害活性画分80
を減圧下で30まで濃縮し、アセトンを除去後、
8濃縮液30を強塩基性陰イオン交換樹脂ダウエ
ツクス1×2(C11型)の1.2カラムにかけ、水
にて溶出した。次に溶出液80をPH3に補正し、
強酸性陽イオン交換樹脂 ダウエツクス50W(H+
型)の2.0カラムに吸着させた10の水にて洗
浄後、1.0Nのアンモニア水 100にて溶出し
た。活性区60を2N塩酸にて中和後非イオン性
吸着樹脂ダイヤイオンHP−202に吸着させた。
20の水で洗浄後、50%メタノール水20にて溶
出した。得られた活性区を減圧下濃縮し粗物質を
28.8gを得た。 参考例3 OF4949の調製 参考例2において得られた粗物質28.8gを結晶
セルロースアビセル30gにまぶし、減圧下充分乾
燥後アビセルカラム1の上部に充填した。展開
溶媒1Nアンモニア水:n−ブタノール=15:85
12で展開するとOF4949−を主に含む活性区
が、次いで、OF4949−を主に含む活性区が分
離して得られた。それぞれの活性区を1NHC1で
中和し、減圧濃縮後、水に再溶解し、ダイヤイオ
ンHP−20 500mlに吸着させた。水洗後2の50
%メタノール水で溶出し、活性区を減圧濃縮する
ことにより、OF4949−の粗粉末3.1g及び
OF4949−の粗粉末4.1gを得た。 参考例4 OF4949の調製 参考例3において得られたOF4949−粗粉末
3.1gを15mlの水に溶解し、大量分取専用高速液
体クロマトグラフイー(システム500、ウオータ
ーズ社)を用い、カラム:カートリツジカラム
(C18、ウオーターズ社)、展開溶媒:0.1Mクエン
酸緩衝液:アセトニトリル=90:10の条件下で逆
相分配クロマトグラフイーを行い、アミノペプチ
ダーゼB阻害活性を検定した。その活性区をダイ
ヤイオンHP−20 200mlに吸着させ、水洗浄、1
の50%メタノール水で溶出した。活性区を集め
減圧下濃縮後、凍結乾燥することにより、
OF4949− 455mgを得た。 参考例3にて得られたOF4949−の粗粉末4.1
gについても同様に展開溶媒0.1Mクエン酸緩衝
液:アセトニトリル=95.5を用い、C18逆相分配
クロマトグラフイーを行つた後、ダイヤイオン
HP−20のカラムクロマトグラフイーを行い、
OF4949−671mgを得た。 実施例 1 化合物2の製造 OF4949− 223.7mgを、1N塩酸10mlに溶解
し、封管して100℃で7時間加熱した。反応液を
濃縮乾固し、残渣を水10mlに溶解し、高速液体ク
ロマトグラフイーを用い、カラム:ヌクレオシル
30C182.0cm×25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩
衝液−アセトニトリルで展開し、化合物2を含む
画分を得た。この画分を強酸性陽イオン交換樹脂
グウエツクス50W(H+型)250mlに吸着させ、水
洗後、1Nアンモニア水で溶出した。化合物2を
含む画分を濃縮乾固し、残渣を水5mlに溶解し、
ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cmのカラムに吸着
させ水で溶出した。化合物2を含む画分を濃縮乾
固することにより化合物2の無色の粉末78.8mgを
得た。 実施例 2 化合物10の製造 OF4949−50mgを、0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)5mlに溶解し、ホルマリン100μを加え、
室温で10分間攪拌した後、水素化シアノホウ素ナ
トリウム30mgを加え、さらに室温で1時間攪拌し
た。 反応液を高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセトニ
トリルで展開し、化合物10を含む画分を得た。こ
の画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオンHP−20
(20ml)に吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出した。化合物2を含む画分を濃縮乾固して
化合物10の無色の粉末24.6mgを得た。 実施例 3 化合物12の製造 OF4949−60mgを、0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)5mlに溶解し、アセトアルデヒド50μを加
え、室温で10分間攪拌した後、水素化シアノホウ
素ナトリウム30mgを加え、さらに室温で1時間攪
拌した。 反応液を高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセトニ
トリルで展開し、化合物12を含む画分を得た。こ
の画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオンHP−20
(20ml)に吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出した。化合物12を含む画分を濃縮乾固して
化合物12の無色の粉末31.4mgを得た。 実施例 4 化合物7,23及び13の製造 化合物6 267mgにN,N−ジメチルホルムア
ミド20ml、炭酸カリウム200mg、ヨードメチル
200μを加え、室温で24時間攪拌した。反応液
を中和した後、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物7及び23を含む画分
を得た。それぞれの画分を濃縮し、濃縮液をアン
バーライト×AD−2(オルガノ社製)20mlに吸
着させ、水洗後、メタノールで溶出した。それぞ
れの画分を濃縮乾固して、化合物7の無色の粉末
52.3mgと化合物23の無色粉末137.2mgを得た。ま
た、化合物23の粉末42.2mgに4NNaOH水溶液20
mlを加え、室温で30分攪拌した後、2N塩酸で中
和しダイヤイオンHP−20 20mlに吸着させ、水
洗後、50%メタノール水で溶出した。得られた画
分を濃縮乾固することにより化合物13の無色粉末
39.0mgを得た。 実施例 5 化合物14,1,3及び19の製造 OF4949−67.8mgに0.2N塩酸メタノール10ml
を加え、室温で一夜攪拌した後、濃縮乾固した。
残渣を水10mlに溶解し、高速液体クロマトグラフ
イーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)
−アセトニトリルで展開し、化合物14を含む画分
を得た。この画分を濃縮し、濃縮液をアンバーラ
イト×AD−2(オルガノ社製)20mlに吸着させ、
水洗後、メタノール水で溶出することにより化合
物14の無色の粉末30.6mgを得た。 同様の方法で、OF4949−(91mg)より化合
物1(74.3mg)を、化合物2(90.4mg)よりなる化
合物3(55.5mg)を、化合物18(33.8mg)より化合
物19(22.3mg)を、それぞれ得た。 また、OF4949−11mgをメタノール−エーテ
ルの等量混液10mlに懸濁し、ジアゾメタンを通
し、結晶が溶解後、濃縮乾固する。残渣を水0.5
mlに溶解し、同様の方法で高速液体クロマトグラ
フイー及びアンバーライト×AD−2で精製する
ことにより化合物14の無色粉末3.6mgを得た。 同様の方法で化合物18(10.5mg)より化合物19
(1.9mg)を得た。 実施例 6 化合物15の製造 OF4949− 200mgにN,N−ジメチルホルム
アミド10ml、2N塩酸ブタノール10mlを加え室温
で一夜攪拌した。 反応液を水200mlに溶解し、×AD−2 20mlに
吸着させ、水洗後50%メタノール水で溶出する。
化合物15を含む画分を濃縮乾固することにより化
合物15の無色粉末72.9mgを得た。 実施例 7 化合物16の製造 OF4949− 200mgを取り、2N塩酸−ベンジ
ルアルコール10mlを加え、室温で一夜攪拌した。
反応液にヘキサン−クロロホルム(1:1)混液
50mlを加え、生じた沈殿を濾過し乾燥して196.2
mgの濾過物を得た。その濾過物をジメチルスルホ
キシド1mlに溶解し高速液体クロマトグラフイー
を用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0
cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−
アセトニトリルで展開し、化合物16を含む画分を
得た。この画分を濃縮し、濃縮液をアンバーライ
ト×AD−220mlに吸着させ、水洗後、メタノー
ルで溶出した。化合物16を含む画分を濃縮乾固し
て化合物16の無色の粉末19.1mgを得た。 また別法としてOF49490− 200mgにベンジ
ルアルコール10ml、ベンゼン20ml、p−トルエン
スルホン酸100mgを加えて4時間還元した。反応
液にエーテル−ヘキサン(1:1)混液100mgを
加え生じた沈殿を濾過し乾燥し、343.7mgの濾過
物を得た。その濾過物をジメチルスルホキシド2
mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物16を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、アンバーライト×AD−
2 20mlに吸着し、水洗後、メタノールで溶出
し、濃縮乾固することにより、化合物16の無色粉
末83.8mgを得た。 実施例 8 化合物17の製造 化合物14を102mgとり、濃アンモニア水5mlを
加え、室温で一夜攪拌放置した。反応液を6N塩
酸で中和した後、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)−アセ
トニトリルで展開し、化合物17を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオン
HP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノ
ール水で溶出し、濃縮乾固することにより化合物
17の無色粉末48.3mgを得た。 同様の方法で、化合物19(59.6mg)からも、化
合物17(30.8mg)を得た。 実施例 9 化合物18の製造 OF4949−1.0gを 1N塩酸20mlに溶解し、
封管して100℃で7時間加熱した。反応液を濃縮
乾固し、残渣を水10mlに溶解し、分取高速液体ク
ロマトグラフイーを用い、カラム:プレツプパツ
ク−500/C18(ウオーターズ社製)、展開溶液:
0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで展開し、
化合物18を含む画分を得た。その画分を濃縮し、
濃縮液を6N塩酸でPH3とし、ダイヤイオンHP−
20 70mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水
で溶出し、濃縮した。生じた結晶を濾過すること
により無色柱状晶の化合物18を345.3mg得た。 融点については、300℃までに明確な融点を示
さない。 元素分析値(C23H25N3O9・2H2Oとして) 実測値 C:53.01 H:5.83 N:8.09 計算値 C:52.77 H:5.58 N:8.03 実施例 10 化合物20の製造 化合物19 59.6mgに濃アンモニア水3mlを加え、
室温で一夜攪拌した。反応液を水3mlで希釈し、
高速液体クロマトグラフイーを用い、カラム:ヌ
クレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開溶液:0.1M
クエン酸緩衝液−アセトニトリルで展開し、化合
物20を含む画分を得た。その画分を濃縮し、濃縮
液をダイヤイオンHP−20 20mlに吸着させ、水
洗後、50%メタノール水で溶出し、濃縮乾固する
ことにより化合物20の無色粉末9.2mgを得た。 実施例 11 化合物21、4及び5の製造 化合物19 462.2mgにテトラヒドロフラン40mlを
加え、水素化ホウ素リチウム500mgを加え、6時
間還流した。 反応液に2N塩酸メタノールを加えて過剰の水
素化ホウ素リチウムを消費し、濃縮乾固した。残
渣を水10mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイ
ーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセ
トニトリルで展開し、化合物21を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオン
HP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノ
ール水で溶出し、濃縮乾固することにより化合物
21の無色粉末233.6mgを得た。 同様の方法で化合物1(37mg)より化合物4
(6.1mg)を、化合物3(40mg)より化合物5(12.0
mg)をそれぞれ得た。 実施例 12 化合物22及び6の製造 OF4949−100mgに98%ギ酸5mlを加え、氷冷
下攪拌しながら無水酢酸5mlを滴した。滴下後水
冷下30分間攪拌し、その後室温に1時間攪拌し
た。 反応液に水10mlを加え、10分間攪拌した後濃縮
した。濃縮液を、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物22を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液を ダイヤイオンHP−20
20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水で溶
出し、濃縮し生じた結晶を濾過することにより化
合物22の無色微針状晶42.2mgを得た。融点につい
ては、300℃まで明確な融点を示さない。 元素分析値(C24H26N4O9として) 実測値 C:55.87 H:5.08 N:10.94 計算値 C:56.03 H:5.09 N:10.89 同様の方法でOF4949−(60mg)より化合物
6(24.1mg)を得た。 実施例 13 化合物24の製造 化合物22 134.0mgにN,N−ジメチルホルムア
ミド10ml、炭酸カリウム100mg、n−ブチルブロ
ミド200μlを加え、室温で一夜攪拌した。反応液
を中和し、高速液体クロマトグラフイーを用い、
カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開
溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで
展開し、化合物24を含む画分を得た。その画分を
濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD−2 20
mlに吸着させ、水洗後、メタノール水で溶出し、
濃縮乾固することにより化合物24の無色粉末59.0
mgを得た。 実施例 14 化合物25及び8の製造 OF4949− 200mgを水20mlに溶解し、氷冷下
攪拌しながら無水酢酸10mlを滴下した。氷冷下15
分攪拌後、室温で一夜攪拌した。反応液を水100
mlで希釈し、ダイヤイオンHP−20(20ml)に吸
着させ、水洗後、50%メタノール水で溶出し、濃
縮乾固することにより化合物25の無色粉末156.9
mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
8(44.9mg)を得た。 実施例 15 化合物26及び9の製造 OF4949− 100mgにメタノール10ml、無水酢
酸 5mlを加え、室温で一夜攪拌した。反応液を
濃縮乾固し、残渣を水−ジメチルスルホキシド混
液7mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物26を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD2 20
mlに吸着させ、水洗後、50%メタノール水で溶出
し、濃縮乾固することにより化合物26の無色粉末
57.0mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
9(23.3mg)を得た。 実施例 16 化合物27の製造 化合物14 30.6mgにピリジン1ml、無水酢酸
100μを加え、室温で4時間攪拌した。反応液
に水2mlを加え、高速液体クロマトグラフイーを
用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、化合物27を含む画分を得た。その画
分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト×AD2 20
mlに吸着させ、水洗後、水からメタールのグラジ
エント溶出を行い、化合物27を含む画分を濃縮す
る。生じた結晶を濾過し、化合物27の無色結晶
12.9mgを得た。 実施例 17 化合物28及び11の製造 OF4949− 200mgを0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0)10mlに溶解し、アセトアルデヒド40μを加
え、室温で10分間攪拌した。次いで水素化シアノ
ホウ素ナトリウム100mgを加え、さらに室温で20
分間攪拌した後、濃縮乾固した。 残渣を水に溶解し、高速液体クロマトグラフイ
ーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×
25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液(PH5.7)
−アセトニトリルで展開し、化合物28を含む画分
を得た。その画分を濃縮し、濃縮液をダイヤイオ
ンHP−20 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタ
ノールで溶出し、濃縮乾固することにより化合物
28の無色粉末128.9mgを得た。 同様の方法でOF4949−(50mg)より化合物
11(28.6mg)を得た。 実施例 18 化合物29及び30の製造 OF4949− 200mgを水20mlに溶解し、N−ブ
ロムコハク酸イミド250mgを加え、室温で1時間
攪拌した。反応液に沈殿が生じるので4Nアンモ
ニア水を数滴加え溶解し、高速液体クロマトグラ
フイーを用い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm
×25.0cm、展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−ア
セトニトリルで展開し、化合物29を含む画分を得
た。その画分を濃縮し、濃縮液をアンバーライト
×AD2 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタノー
ル水で溶出し、濃縮後、生じた結晶を濾過するこ
とにより無色柱状晶の化合物29を75.8mg得た。融
点については、300℃までに明確な融点を示さな
い。 元素分析値(C23H25N4O8Br・H2Oとして) 実測値 C:46.91 H:4.93 N:9.57 計算値 C:47.35 H:4.67 N:9.60 同様の方法で化合物18(41.0mg)より化合物30
(38.6mg)を得た。 実施例 19 化合物31の製造 化合物6 278.7mgにN,N−ジメチルホルム
アミド20ml、炭酸カリウム200mg、n−ブチルブ
ロミド500μlを加え、室温で一夜攪拌した。反応
液を中和し、高速液体クロマトグラフイーを用
い、カラム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、
展開溶液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリ
ルで展開し、n−ブチル化体画分を得た。その画
分を濃縮し、生じた沈殿を濾過することにより
52.0mgの粉末を得た。その粉末52.0mgに4N−カセ
イソーダ水溶液2mlをを加え、2時間室温で攪拌
し、反応液を中和した後、再び、高速液体クロマ
トグラフイーにより精製し、化合物31を含む画分
を得た。その画分を濃縮し、濃縮液をアンバーラ
イト×AD2 20mlに吸着させ、水洗後、50%メタ
ノールで溶出し、濃縮後、生じた結晶を濾過する
ことにより無色微針状晶の化合物31を25.5mg得
た。融点については、300℃までに明確な融点を
示さない。 元素分析値(C26H32N4O6として) 実測値 C:58.55 H:6.36 N:10.49 計算値 C:59.08 H:6.10 N:10.60 実施例 20 化合物32の製造 OF4949− 300mg、炭酸水素ナトリウム100
mgを水10mlに溶解し、エーテル5ml、カルボベン
ゾオキシクロリド200μlを加え、室温で攪拌した。
2時間後、2N塩酸でPH3に調製し生じた沈殿を
濾取し乾燥して365.0mgの無色粉末を得た。その
粉末365.0mgに無水酢酸10ml、酢酸ソーダ100mgを
加え、室温で3時間攪拌した後、反応液を氷水中
にあけ、生じた沈殿を濾取し乾燥し、383.9mgの
無色粉末を得た。その粉末104.2mgをメタノール
−酢酸−水(8:2:1)の混液10mlに溶解し、
10%パラジウム−炭素25mgを加え、攪拌しながら
水素ガスを通した。3時間後反応液を濾過し、濾
液を濃縮乾固した。残渣をメタノール1mlに溶解
し、高速液体クロマトグラフイーを用い、カラ
ム:ヌクレオシル30C182.0cm×25.0cm、展開溶
液:0.1Mクエン酸緩衝液−アセトニトリルで展
開し、化合物32を含む画分を得た。その画分を濃
縮し、アンバーライト×AD2 20mlに吸着し、水
洗後50%メタノール水で溶出し、濃縮乾固するこ
とにより、化合物32の無色粉末22mgを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式〔〕 〔式中、R1は水素、炭素数1〜10のアルキル
基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基を
表わし、R2は水素、又はハロゲンを表わし、R3
は水素、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜6のアルキルカルボニル基を表わし、R4は
水素、又は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、
R5は水素、又は炭素数1〜6のアルキルカルボ
ニル基を表わし、Xはカルバモイル基、炭素数1
〜4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR6(R6
は水素、又は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
す)を表わし、Yはカルバモイル基、炭素数1〜
4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR7(R7は
水素、又は炭素数1〜10のアルキル基、又はベン
ジル基を表わす)を表わす。但し、R1,R2,R3,
R4及びR5が同時に水素でXがカルバモイル基で
かつYがカルボキシル基である場合、及び、R1
がメチル基でR2,R3,R4及びR5が同時に水素で
Xがカルバモイル基でかつYがカルボキシル基で
ある場合を除く。〕 で表わされる化合物、又はその塩。 2 次の一般式〔〕 〔式中、R1は水素、炭素数1〜10のアルキル
基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基を
表わし、R2は水素、又はハロゲンを表わし、R3
は水素、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数
1〜6のアルキルカルボニル基を表わし、R4は
水素、又は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、
R5は水素、又は炭素数1〜6のアルキルカルボ
ニル基を表わし、Xはカルバモイル基、炭素数1
〜4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR6(R6
は水素、又は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
す)を表わし、Yはカルバモイル基、炭素数1〜
4のヒドロキシアルキル基、又は−COOR7(R7は
水素、又は炭素数1〜10のアルキル基、又はベン
ジル基を表わす)を表わす。但し、R1,R2,R3,
R4及びR5が同時に水素でXがカルバモイル基で
かつYがカルボキシル基である場合、及び、R1
がメチル基でR2,R3,R4及びR5が同時に水素で
Xがカルバモイル基でかつYがカルボキシル基で
ある場合を除く。〕 で表わされる化合物、又はその塩を主成分とする
免疫増強剤。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58212926A JPS60104100A (ja) | 1983-11-11 | 1983-11-11 | Of4949誘導体及び医薬 |
| GB08332164A GB2135668B (en) | 1982-12-25 | 1983-12-01 | Of4949, a physiologically active substance and derivatives thereof |
| DE19833346283 DE3346283A1 (de) | 1982-12-25 | 1983-12-21 | Neue peptidartige verbindungen und ihre derivate, verfahren zu ihrer herstellung sowie diese verbindungen enthaltende pharmazeutische mittel |
| IT8349565A IT1212908B (it) | 1982-12-25 | 1983-12-22 | Composti fisiologicamente attivi,loro derivati, procedimenti per la loro preparazione e prodotti farmaceutici che li contengono come principi attivi |
| FR838320597A FR2538387B1 (fr) | 1982-12-25 | 1983-12-22 | Substances designees par of4949, leurs derives, procedes pour leur fabrication et compositions pharmaceutiques a activite d'immunomodulation les contenant |
| US06/564,923 US4554289A (en) | 1982-12-25 | 1983-12-23 | Of4949 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58212926A JPS60104100A (ja) | 1983-11-11 | 1983-11-11 | Of4949誘導体及び医薬 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60104100A JPS60104100A (ja) | 1985-06-08 |
| JPH0441157B2 true JPH0441157B2 (ja) | 1992-07-07 |
Family
ID=16630571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58212926A Granted JPS60104100A (ja) | 1982-12-25 | 1983-11-11 | Of4949誘導体及び医薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60104100A (ja) |
-
1983
- 1983-11-11 JP JP58212926A patent/JPS60104100A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60104100A (ja) | 1985-06-08 |
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