JPH0445588B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0445588B2 JPH0445588B2 JP23823489A JP23823489A JPH0445588B2 JP H0445588 B2 JPH0445588 B2 JP H0445588B2 JP 23823489 A JP23823489 A JP 23823489A JP 23823489 A JP23823489 A JP 23823489A JP H0445588 B2 JPH0445588 B2 JP H0445588B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- corrosion
- epoxy
- pvc
- epoxidized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、塩化ビニル組成物の皮膜を有する金
属、例えば、屋外で架渉される塩化ビニル絶縁電
線の導体に塗布する腐食防止塗剤に関する。 〔従来技術とその課題〕 この種の絶縁電線の導体には、伸線や撚線工程
で残留応力が存在しており、その絶縁電線内(導
体とその被覆絶縁体の間)に雨水が浸入すると、
前記残留応力により、雨水中の腐食性物質(硫黄
酸化物、SOX等)による導体の腐食が助長され
る、所謂応力腐食が生じる。この応力腐食は、導
体の欠かん部に集中的に進行して断線に至る。こ
の現象は応力腐食断線として広く知られている。 この応力腐食断線を防止する策として、従来で
は下記の〜がある。 撚導体にロールをかけて圧縮し、引張りによ
る残留応力と撚り時に生じる曲げによる残留応
力を圧縮応力に変えて、応力腐食を生じにくく
する。 導体と絶縁体の〓間に、水密コンパウンドを
充てんして、その〓間への水の浸入を阻止す
る。 導体上に、硫黄酸化物の腐食防止剤としてベ
ンゾトリアゾール(BTA)又はBTAとアミン
との反応生成物を塗布する。 導体上に、BTAとエポキシ系、フタル酸系
又はリン酸系の可塑剤とを混合した液を塗布す
る。 しかしながら、前記の手段は、腐食自体を防
止するものでないため、有効でない。手段は、
水密コンパウンドの充てん作業が非常に煩らわし
く生産性が悪い。手段は、導体の腐食を直接に
防止するため有効であるが、手段に比べ、防止
効果が劣る。 このため、手段が最も有効であるが、導体を
被覆する絶縁体が塩化ビニル(PVC)組成物の
場合、可塑剤がそのPVC組成物に移行して(喰
われて),硫黄酸化物への耐性が損われ、浸水に
より導体が腐食される。 このメカニズムは、PVC組成物にははじめか
らジ・オクチルフタレート(DOP)や塩パラ
(塩素化パラフイン)等の可塑剤が混合されてい
るが、一般的な混合量では、飽和状態になつてお
らず、且つ、PVCは、可塑剤との相溶性が良い
ため、可塑剤が接すると、どんどん吸収する。こ
のため、導体上に塗布した可塑剤が絶縁体をなす
PVC組成物に喰われるものと考えられる。 本発明は、上記に鑑み、絶縁体がPVC組成物
の絶縁電線などのPVC組成物皮膜を有する金属
において、その皮膜内への浸水による金属の硫黄
酸化物腐食を有効に防止することを課題とする。 〔発明の課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するために、本発明にあつて
は、耐硫黄酸化物として知られるトリアゾール類
又はイミダゾール類とエポキシ系可塑剤との反応
生成物から成る腐食防止塗剤としたのである。 上記トリアゾール類としては、1,2,3−ベ
ンゾトリアゾール、4又は5メチル1H−ベンゾ
トリアゾール、4又は5カルボキシ−ベンゾトリ
アゾール、ヒドロキシベンゾトリアゾール等を挙
げることができる。 上記イミダゾール類としては、ベンズイミダゾ
ール、2メチルイミダゾール、2エチルイミダゾ
ール、2ウンデミルイミダゾール、2フエニルイ
ミダゾール、ベンズイミダゾールチオール等を挙
げることができる。 上記エポキシ系可塑剤としては、エポキシ化大
豆油、エポキシ化あまに油、オクチルエポキシス
テアレート、エポキシブチルステアレート、エポ
キシヘキサヒドロフタン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、エポキシヘキサヒドロフタン酸ジイソデシ
ル、エポキシ脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸
モノエステル、エポキシ化油脂、エポキシ化油、
エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシトリグリセ
ライド、エポキシ化オレイン酸オクチルエステ
ル、エポキシ化オレイン酸デジルエステル、エポ
キシモノエステル、オクチルエポキシトーレー
ト、エポキシモノエステル、アルキルエポキシス
テアレート、n−アルキルエポキシステアレー
ト、シクロアルキルエポキシステアレート、エポ
キシジイソオクチルテトラヒドロフタノール等を
挙げることができる。 〔作用〕 上記のごとく構成される本発明に係る腐食防止
塗剤は、反応重合しているため、非移行性(可塑
剤が食われない)のものとなつている。例えば、
ベンゾトリアゾール(BTA)とエポキシ化大豆
油(例えば大日本インキ化学工業製:エポサイザ
ーW−100EL)は下記のごとくなる。 また、例えば、ベンゾイミダゾールとエポキシ
化大豆油(W−100EL)とは下記のごとくなる。 〔実施例〕 まず、表1で示す、重量比(かつこ内はモル
比)でもつて、W100ELとBTAを無溶媒・130±
10℃の条件下で反応重合させ、同表下欄に示す重
量比の未反応BTA、反応BTA、反応W100ELか
ら成る反応生成物を得、それをさらに溶剤で溶か
し、腐食防止塗剤の原液とした。
属、例えば、屋外で架渉される塩化ビニル絶縁電
線の導体に塗布する腐食防止塗剤に関する。 〔従来技術とその課題〕 この種の絶縁電線の導体には、伸線や撚線工程
で残留応力が存在しており、その絶縁電線内(導
体とその被覆絶縁体の間)に雨水が浸入すると、
前記残留応力により、雨水中の腐食性物質(硫黄
酸化物、SOX等)による導体の腐食が助長され
る、所謂応力腐食が生じる。この応力腐食は、導
体の欠かん部に集中的に進行して断線に至る。こ
の現象は応力腐食断線として広く知られている。 この応力腐食断線を防止する策として、従来で
は下記の〜がある。 撚導体にロールをかけて圧縮し、引張りによ
る残留応力と撚り時に生じる曲げによる残留応
力を圧縮応力に変えて、応力腐食を生じにくく
する。 導体と絶縁体の〓間に、水密コンパウンドを
充てんして、その〓間への水の浸入を阻止す
る。 導体上に、硫黄酸化物の腐食防止剤としてベ
ンゾトリアゾール(BTA)又はBTAとアミン
との反応生成物を塗布する。 導体上に、BTAとエポキシ系、フタル酸系
又はリン酸系の可塑剤とを混合した液を塗布す
る。 しかしながら、前記の手段は、腐食自体を防
止するものでないため、有効でない。手段は、
水密コンパウンドの充てん作業が非常に煩らわし
く生産性が悪い。手段は、導体の腐食を直接に
防止するため有効であるが、手段に比べ、防止
効果が劣る。 このため、手段が最も有効であるが、導体を
被覆する絶縁体が塩化ビニル(PVC)組成物の
場合、可塑剤がそのPVC組成物に移行して(喰
われて),硫黄酸化物への耐性が損われ、浸水に
より導体が腐食される。 このメカニズムは、PVC組成物にははじめか
らジ・オクチルフタレート(DOP)や塩パラ
(塩素化パラフイン)等の可塑剤が混合されてい
るが、一般的な混合量では、飽和状態になつてお
らず、且つ、PVCは、可塑剤との相溶性が良い
ため、可塑剤が接すると、どんどん吸収する。こ
のため、導体上に塗布した可塑剤が絶縁体をなす
PVC組成物に喰われるものと考えられる。 本発明は、上記に鑑み、絶縁体がPVC組成物
の絶縁電線などのPVC組成物皮膜を有する金属
において、その皮膜内への浸水による金属の硫黄
酸化物腐食を有効に防止することを課題とする。 〔発明の課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するために、本発明にあつて
は、耐硫黄酸化物として知られるトリアゾール類
又はイミダゾール類とエポキシ系可塑剤との反応
生成物から成る腐食防止塗剤としたのである。 上記トリアゾール類としては、1,2,3−ベ
ンゾトリアゾール、4又は5メチル1H−ベンゾ
トリアゾール、4又は5カルボキシ−ベンゾトリ
アゾール、ヒドロキシベンゾトリアゾール等を挙
げることができる。 上記イミダゾール類としては、ベンズイミダゾ
ール、2メチルイミダゾール、2エチルイミダゾ
ール、2ウンデミルイミダゾール、2フエニルイ
ミダゾール、ベンズイミダゾールチオール等を挙
げることができる。 上記エポキシ系可塑剤としては、エポキシ化大
豆油、エポキシ化あまに油、オクチルエポキシス
テアレート、エポキシブチルステアレート、エポ
キシヘキサヒドロフタン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、エポキシヘキサヒドロフタン酸ジイソデシ
ル、エポキシ脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸
モノエステル、エポキシ化油脂、エポキシ化油、
エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシトリグリセ
ライド、エポキシ化オレイン酸オクチルエステ
ル、エポキシ化オレイン酸デジルエステル、エポ
キシモノエステル、オクチルエポキシトーレー
ト、エポキシモノエステル、アルキルエポキシス
テアレート、n−アルキルエポキシステアレー
ト、シクロアルキルエポキシステアレート、エポ
キシジイソオクチルテトラヒドロフタノール等を
挙げることができる。 〔作用〕 上記のごとく構成される本発明に係る腐食防止
塗剤は、反応重合しているため、非移行性(可塑
剤が食われない)のものとなつている。例えば、
ベンゾトリアゾール(BTA)とエポキシ化大豆
油(例えば大日本インキ化学工業製:エポサイザ
ーW−100EL)は下記のごとくなる。 また、例えば、ベンゾイミダゾールとエポキシ
化大豆油(W−100EL)とは下記のごとくなる。 〔実施例〕 まず、表1で示す、重量比(かつこ内はモル
比)でもつて、W100ELとBTAを無溶媒・130±
10℃の条件下で反応重合させ、同表下欄に示す重
量比の未反応BTA、反応BTA、反応W100ELか
ら成る反応生成物を得、それをさらに溶剤で溶か
し、腐食防止塗剤の原液とした。
上記の如くして得た絶縁電線P(表1で示す実
施例1、2、3の20倍稀釈液aを導体2上に点滴
塗布したもの)からそれぞれ100mm長さのサンプ
ルを採取し、その各サンプルの絶縁体3を剥ぎ取
り、その各導体2を100ppmの硫化ナトリウム水
溶液(20℃)中に30秒間浸せきした。その各導体
2の変色の有無を目視により観察した処、何れも
異常は認められなかつた。 また、前記と同様に採取したサンプルを80±1
℃の恒温槽中に30日間放置したのち、取出して絶
縁体3を剥ぎ取り、その導体2を前記と同様に、
100ppm硫化ナトリウム水溶液(20℃)中に30秒
間浸せきした後、導体2の変色の有無を観察した
処、何れも異常は認められなかつた。 因みに、上記手段のようにBTAに対し
W100ELを混合してイソプロピルアルコールで溶
解したものを塗布したものは、80±1℃の恒温槽
中に30日加熱放置し、その導体を前記硫化ナトリ
ウム水溶液に30秒間浸せきしたとき、可塑剤が
PVC組成物に喰われて硫黄酸化物に対する耐性
を失い変色が認められた。 また、イミダゾールについても、表2に示す組
成でもつて、前述と同様にして、その腐食防止塗
剤の液を作り、絶縁心線Pを得て、前記各試験を
行つたところ、BTAと同様な効果を得た。
施例1、2、3の20倍稀釈液aを導体2上に点滴
塗布したもの)からそれぞれ100mm長さのサンプ
ルを採取し、その各サンプルの絶縁体3を剥ぎ取
り、その各導体2を100ppmの硫化ナトリウム水
溶液(20℃)中に30秒間浸せきした。その各導体
2の変色の有無を目視により観察した処、何れも
異常は認められなかつた。 また、前記と同様に採取したサンプルを80±1
℃の恒温槽中に30日間放置したのち、取出して絶
縁体3を剥ぎ取り、その導体2を前記と同様に、
100ppm硫化ナトリウム水溶液(20℃)中に30秒
間浸せきした後、導体2の変色の有無を観察した
処、何れも異常は認められなかつた。 因みに、上記手段のようにBTAに対し
W100ELを混合してイソプロピルアルコールで溶
解したものを塗布したものは、80±1℃の恒温槽
中に30日加熱放置し、その導体を前記硫化ナトリ
ウム水溶液に30秒間浸せきしたとき、可塑剤が
PVC組成物に喰われて硫黄酸化物に対する耐性
を失い変色が認められた。 また、イミダゾールについても、表2に示す組
成でもつて、前述と同様にして、その腐食防止塗
剤の液を作り、絶縁心線Pを得て、前記各試験を
行つたところ、BTAと同様な効果を得た。
【表】
本発明は、以上のように構成したので、含有す
る可塑剤が非移行性のものとなり、例えば、
PVC絶縁電線の導体の耐硫黄酸化物として塗布
すれば、導体の硫黄酸化物に対する耐性が維持さ
れて腐食が有効に阻止される。このため、本発明
によれば、例えば、長期に亘つて信頼性の高い絶
縁電線を得ることができるなど、PVC組成物の
皮膜を有する金属の腐食を有効に防止する。
る可塑剤が非移行性のものとなり、例えば、
PVC絶縁電線の導体の耐硫黄酸化物として塗布
すれば、導体の硫黄酸化物に対する耐性が維持さ
れて腐食が有効に阻止される。このため、本発明
によれば、例えば、長期に亘つて信頼性の高い絶
縁電線を得ることができるなど、PVC組成物の
皮膜を有する金属の腐食を有効に防止する。
図面は本発明に係る腐食防止塗剤を絶縁電線に
使用した一実施例の部分切断斜視図である。 1……硬銅線、2……導体、3……絶縁体
(PVC組成物)、a……腐食防止塗剤(稀釈原
液)、P……絶縁電線。
使用した一実施例の部分切断斜視図である。 1……硬銅線、2……導体、3……絶縁体
(PVC組成物)、a……腐食防止塗剤(稀釈原
液)、P……絶縁電線。
Claims (1)
- 1 トリアゾール類又はイミダゾール類とエポキ
シ系可塑剤との反応生成物から成る塩化ビニル組
成物の皮膜を有する金属のための腐食防止塗剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23823489A JPH03100186A (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 腐食防止塗剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23823489A JPH03100186A (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 腐食防止塗剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03100186A JPH03100186A (ja) | 1991-04-25 |
| JPH0445588B2 true JPH0445588B2 (ja) | 1992-07-27 |
Family
ID=17027142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23823489A Granted JPH03100186A (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 腐食防止塗剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03100186A (ja) |
-
1989
- 1989-09-13 JP JP23823489A patent/JPH03100186A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03100186A (ja) | 1991-04-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6162540A (en) | Insulated wire | |
| JPH0445588B2 (ja) | ||
| JPH07105171B2 (ja) | 絶縁電線及びその防食剤 | |
| JPH07105169B2 (ja) | 絶縁電線並びにその製造方法 | |
| JPH05298940A (ja) | 波付鋼管鎧装ケーブル | |
| JP5778105B2 (ja) | 水密絶縁電線 | |
| JP2610172B2 (ja) | 屋外用絶縁電線 | |
| JPH02181318A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH01281608A (ja) | 絶縁電線とその製造方法 | |
| JPH0730470B2 (ja) | 絶縁電線並びにその製造方法 | |
| JPH02148623A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH02148621A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH01195293A (ja) | 銅用防錆剤組成物 | |
| JPH02181316A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH07105170B2 (ja) | 絶縁電線並びにその製造方法 | |
| JPH0267344A (ja) | 水密性混和物 | |
| JPH02148624A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JP2013201070A (ja) | 水密絶縁電線 | |
| JPH02181319A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH02148622A (ja) | 絶縁電線の製造方法 | |
| JPH0266808A (ja) | 屋外用絶縁電線 | |
| JPH01253117A (ja) | 水密性混和物 | |
| JPH039692B2 (ja) | ||
| JPS62200609A (ja) | 撚線導体の製造方法 | |
| JPH0799648B2 (ja) | 絶縁電線 |