JPH045046B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH045046B2 JPH045046B2 JP61006352A JP635286A JPH045046B2 JP H045046 B2 JPH045046 B2 JP H045046B2 JP 61006352 A JP61006352 A JP 61006352A JP 635286 A JP635286 A JP 635286A JP H045046 B2 JPH045046 B2 JP H045046B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- mol
- elastic modulus
- terephthalic acid
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は400℃以下で溶融成形可能で、すぐれ
た機械的性質と光学異方性を有する成形品を与え
得る新規な芳香族ポリエステルに関するものであ
る。 <従来の技術> 近年プラスチツクの高性能化に対する要求がま
すます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、なかで
も特に分子鎖の平行な配列を特徴とする光学異方
性の液晶ポリマがすぐれた機械的性質を有する点
で注目されている。 この液晶ポリマとしては全芳香族ポリエステル
が広く知られており、例えばp−ヒドロキシ安息
香酸のホモポリマおよびコポリマが市販されてい
る。しかしながらこのp−ヒドロキシ安息香酸ホ
モポリマおよびコポリマはその融点があまりにも
高すぎて溶融成形不可能であるため、p−ヒドロ
キシ安息香酸に種々の成分を共重合し、その融点
を下げる方法が検討され、例えばp−ヒドロキシ
安息香酸にフエニルハイドロキノン、テレフタル
酸および/または2,6−ナフタレンジカルボン
酸を共重合する方法(公表特許公報昭55−500215
号)、p−ヒドロキシ安息香酸に2,6−ジヒド
ロキシナフタレンとテレフタル酸を共重合する方
法(特開昭54−50594号公報)およびp−ヒドロ
キシ安息香酸に2,6−ジヒドロキシアンスラキ
ノンとテレフタル酸を共重合する方法(米国特許
第4224433号)p−ヒドロキシ安息香酸に4,
4′−ジヒドロキシビフエニルとテレフタル酸、イ
ソフタル酸を共重合する方法(特公昭57−24407、
60−25046号公報)、テレフタル酸にフエニルハイ
ドロキノンとt−ブチルハイドロキノンを共重合
する方法(米国特許第4238600号)、p−ヒドロキ
シ安息香酸に核置換フエニルハイドロキノンとハ
イドロキノンおよびテレフタル酸などを共重合す
る方法(米国特許第4153779号)などが提案され
ている。 <発明が解決しようとする問題点> しかるにこれらの方法で得られる芳香族ポリエ
ステルは多くのものが融点が400℃以下と比較的
低い反面、その紡出糸の弾性率はいまだに不十分
であつたり、耐熱性が不十分であつたりしてより
一層の高弾性率化と高耐熱性化が望まれている。
これらのうちp−オキシ安息香酸と4,4′−ジヒ
ドロキシビフエニル、テレフタル酸およびイソフ
タル酸からなるポリエステルは耐熱性が良好であ
るという特徴を有しているが、弾性率が不十分で
あり流動性が不良であるという欠点を有している
ことがわかつた。 そこで本発明者らは、弾性率に代表される機械
的性質と耐熱性および流動性の優れた溶融成形可
能な芳香族ポリエステルの取得を目的として鋭意
検討した結果、p−ヒドロキシ安息香酸、4,
4′−ジヒドロキシビフエニルおよびテレフタル酸
からなる芳香族ポリエステルの4,4′−ジヒドロ
キシビフエニルの一部をt−ブチルハイドロキノ
ンで置換することにより、上記目的に好ましく合
致した溶融成形可能な芳香族ポリエステルが得ら
れることを見出し、本発明をなすに到つた。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は下記構造単位()、()
および()とからなり、単位()が全体の30
〜90モル%、単位〔()+()〕が全体の70〜10
モル%を占め単位()/()のモル比が8/
2〜2/8であり、ペンタフルオロフエノール
中、0.1g/dの濃度で測定した時の対数粘度
が1.0〜20.0d/gであることを特徴とする溶融
成形可能な芳香族ポリエステルを提供するもので
ある。 本発明の芳香族ポリエステルにおいて上記構造
単位()はp−ヒドロキシ安息香酸から生成し
たポリエステルの構造単位を、上記構造単位
()はt−ブチルハイドロキノンとテレフタル
酸から生成したポリエステルの構造単位を、そし
て上記構造単位()は4,4′−ジヒドロキシビ
フエニルとテレフタル酸から生成したポリエステ
ルの構造単位を示す。 上記構造単位()が全体の90〜100モル%ま
たは0〜30モル%では流動性が不良で高弾性率成
形品が得られず本発明の目的を達成することが不
可能であり最も好ましい組成は構造単位()が
全体の60〜75モル%である。 一方、上記構造単位()/()のモル比が
10/0〜8/2または0/10〜2/8ではやはり
流動性が不良で高弾性率成形品を得ることが不可
能であり、本発明の組成8/2〜2/8のみによ
つて本発明の目的を達成することができる。この
うち最も好ましい組成は()/()モル比が
6/4〜2.5/7.5である。 本発明の芳香族ポリエステルは従来のポリエス
テルの重縮合法に準じて製造でき、製法について
は特に制限がないが、代表的な製法としては例え
ば次の(1)〜(4)法が挙げられる。 (1) p−アセトキシ安息香酸、t−ブチルハイド
ロキノンジアセテートおよび4,4′−ジアセト
キシビフエニルとテレフタル酸を主体とする芳
香族ジカルボン酸から脱酢酸重縮合反応によつ
て製造する方法。 (2) p−p−ヒドロキシ安息香酸、t−ブチルハ
イドロキノンおよび4,4′−ジヒドロキシビフ
エニルとテレフタル酸を主体とする芳香族ジカ
ルボン酸および無水酢酸とから脱酢酸重縮合反
応によつて製造する方法。 (3) p−オキシ安息香酸のフエニルエステルおよ
びt−ブチルハイドロキノン、4,4′−ジオキ
シビフエニルとテレフタル酸を主体とする芳香
族ジカルボン酸のジフエニルエステルから脱フ
エノール重縮合により製造する方法。 (4) p−オキシ安息香酸およびテレフタル酸を主
体とする芳香族ジカルボン酸に所望量のジフエ
ニルカーボネートを反応させてそれぞれジフエ
ニルエステルとした後、t−ブチルハイドロキ
ノン、4,4′−ジヒドロキシビフエニルを加え
脱フエノール重縮合反応により製造する方法。 重縮合反応に使用する触媒としては酢酸第1
錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、三酸化ア
ンチモン、マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸
カリウムおよびリン酸三ナトリウムなどの金属化
合物が代表的であり、とりわけ脱フエノール重縮
合の際に有効である。 また、本発明の芳香族ポリエステルの溶融粘度
は10〜15000ポイズが好ましく、特に20〜5000ポ
イズがより好ましい。 なお、この溶融粘度は(液晶開始温度+40〜
100℃)でずり速度2000〜4000(1/秒)の条件下
で高化式フローテスターによつて測定した値であ
る。 これらの芳香族ポリエステルは、60℃、ペンタ
フルオロフエノール中、0.1g/dの濃度で測
定した時の対数粘度が1.0〜20.0d/g、とくに
2.0〜10.0d/gの範囲にあることが好ましい。 なお本発明の芳香族ポリエステルを重縮合する
際には上記()、()および()を構成する
成分以外にイソフタル酸、4,4′−ジフエニルジ
カルボン酸、3,3′−ジフエニルジカルボン酸、
3,4′−ジフエニルジカルボン酸、2,2′−ジフ
エニルジカルボン酸、1,2−ビス(フエノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、1,2−ビ
ス(2−クロルフエノキシ)エタン−4,4′−ジ
カルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、ハ
イドロキノン、レゾルシン、クロルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、フエニルハイドロキ
ノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7
−ジヒドロキシナフタレンなどの芳香族ジヒドロ
キシ化合物、m−オキシ安息香酸、2,6−オキ
シナフトエ酸などの芳香族オキシカルボン酸およ
びp−アミノフエノール、p−アミノ安息香酸な
どを本発明の目的を損なわない程度の少割合の範
囲でさらに共重合せしめることができる。このう
ち最も好ましい化合物はイソフタル酸である。 かくしてなる本発明の芳香族ポリエステルは融
点が400℃以下と低く、押出成形、射出成形、圧
縮成形、ブロー成形などの通常の溶融成形に供す
ることができ、繊維、フイルム、三次元成形品、
容器、ホースなどに加工することが可能である。 なお成形時には本発明の芳香族ポリエステルに
対し、ガラス繊維、炭素繊維、アスベストなどの
強化剤、充填剤、核剤、顔料、酸化防止剤、安定
剤、可塑剤、滑剤、離型剤および難燃剤などの添
加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、成形品に所
望の特性を付与することができる。 なお、このようにして得られた成形品は、熱処
理によつて強度を増加させることができ、弾性率
をも多くの場合増加させることができる。 この熱処理は、成形品を不活性雰囲気(例えば
窒素、アルゴンヘリウムまたは水蒸気)中または
酸素含有雰囲気(例えば空気)中または減圧下で
ポリマの融点以下の温度で熱処理することによつ
て行うことができる。この熱処理は緊張下であつ
てもなくてもよく数分〜数日の間で行うことがで
きる。 本発明の新規な芳香族ポリエステルから得られ
る成形品は、その平行な分子配列に起因して良好
な光学異方性と流動性を有し、機械的性質および
耐熱性が極めて優れている。 <実施例> 以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。 実施例 1 重合用試験管にp−アセトキシ安息香酸24.12
g(13.4×10-2モル)、t−ブチルハイドロキノ
ンジアセテート5.50g(2.2×10-2モル)、4,
4′−ジアセトキシビフエニル11.88g(4.4×10-2
モル)、テレフタル酸10.96g(6.6×10-2モル)を
仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行なつた。 まず窒素ガス雰囲気下に250〜340℃で3.0時間
反応させた後、340℃で1.2mmHgに減圧し、さら
に1.33時間加熱し重縮合反応を行い茶色のポリマ
が得られた。 このポリマの理論構造式は次のとおりであり、
そのポリエステルの元素分析結果は第1表のとお
り理論値とよい一致を示した。
た機械的性質と光学異方性を有する成形品を与え
得る新規な芳香族ポリエステルに関するものであ
る。 <従来の技術> 近年プラスチツクの高性能化に対する要求がま
すます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、なかで
も特に分子鎖の平行な配列を特徴とする光学異方
性の液晶ポリマがすぐれた機械的性質を有する点
で注目されている。 この液晶ポリマとしては全芳香族ポリエステル
が広く知られており、例えばp−ヒドロキシ安息
香酸のホモポリマおよびコポリマが市販されてい
る。しかしながらこのp−ヒドロキシ安息香酸ホ
モポリマおよびコポリマはその融点があまりにも
高すぎて溶融成形不可能であるため、p−ヒドロ
キシ安息香酸に種々の成分を共重合し、その融点
を下げる方法が検討され、例えばp−ヒドロキシ
安息香酸にフエニルハイドロキノン、テレフタル
酸および/または2,6−ナフタレンジカルボン
酸を共重合する方法(公表特許公報昭55−500215
号)、p−ヒドロキシ安息香酸に2,6−ジヒド
ロキシナフタレンとテレフタル酸を共重合する方
法(特開昭54−50594号公報)およびp−ヒドロ
キシ安息香酸に2,6−ジヒドロキシアンスラキ
ノンとテレフタル酸を共重合する方法(米国特許
第4224433号)p−ヒドロキシ安息香酸に4,
4′−ジヒドロキシビフエニルとテレフタル酸、イ
ソフタル酸を共重合する方法(特公昭57−24407、
60−25046号公報)、テレフタル酸にフエニルハイ
ドロキノンとt−ブチルハイドロキノンを共重合
する方法(米国特許第4238600号)、p−ヒドロキ
シ安息香酸に核置換フエニルハイドロキノンとハ
イドロキノンおよびテレフタル酸などを共重合す
る方法(米国特許第4153779号)などが提案され
ている。 <発明が解決しようとする問題点> しかるにこれらの方法で得られる芳香族ポリエ
ステルは多くのものが融点が400℃以下と比較的
低い反面、その紡出糸の弾性率はいまだに不十分
であつたり、耐熱性が不十分であつたりしてより
一層の高弾性率化と高耐熱性化が望まれている。
これらのうちp−オキシ安息香酸と4,4′−ジヒ
ドロキシビフエニル、テレフタル酸およびイソフ
タル酸からなるポリエステルは耐熱性が良好であ
るという特徴を有しているが、弾性率が不十分で
あり流動性が不良であるという欠点を有している
ことがわかつた。 そこで本発明者らは、弾性率に代表される機械
的性質と耐熱性および流動性の優れた溶融成形可
能な芳香族ポリエステルの取得を目的として鋭意
検討した結果、p−ヒドロキシ安息香酸、4,
4′−ジヒドロキシビフエニルおよびテレフタル酸
からなる芳香族ポリエステルの4,4′−ジヒドロ
キシビフエニルの一部をt−ブチルハイドロキノ
ンで置換することにより、上記目的に好ましく合
致した溶融成形可能な芳香族ポリエステルが得ら
れることを見出し、本発明をなすに到つた。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は下記構造単位()、()
および()とからなり、単位()が全体の30
〜90モル%、単位〔()+()〕が全体の70〜10
モル%を占め単位()/()のモル比が8/
2〜2/8であり、ペンタフルオロフエノール
中、0.1g/dの濃度で測定した時の対数粘度
が1.0〜20.0d/gであることを特徴とする溶融
成形可能な芳香族ポリエステルを提供するもので
ある。 本発明の芳香族ポリエステルにおいて上記構造
単位()はp−ヒドロキシ安息香酸から生成し
たポリエステルの構造単位を、上記構造単位
()はt−ブチルハイドロキノンとテレフタル
酸から生成したポリエステルの構造単位を、そし
て上記構造単位()は4,4′−ジヒドロキシビ
フエニルとテレフタル酸から生成したポリエステ
ルの構造単位を示す。 上記構造単位()が全体の90〜100モル%ま
たは0〜30モル%では流動性が不良で高弾性率成
形品が得られず本発明の目的を達成することが不
可能であり最も好ましい組成は構造単位()が
全体の60〜75モル%である。 一方、上記構造単位()/()のモル比が
10/0〜8/2または0/10〜2/8ではやはり
流動性が不良で高弾性率成形品を得ることが不可
能であり、本発明の組成8/2〜2/8のみによ
つて本発明の目的を達成することができる。この
うち最も好ましい組成は()/()モル比が
6/4〜2.5/7.5である。 本発明の芳香族ポリエステルは従来のポリエス
テルの重縮合法に準じて製造でき、製法について
は特に制限がないが、代表的な製法としては例え
ば次の(1)〜(4)法が挙げられる。 (1) p−アセトキシ安息香酸、t−ブチルハイド
ロキノンジアセテートおよび4,4′−ジアセト
キシビフエニルとテレフタル酸を主体とする芳
香族ジカルボン酸から脱酢酸重縮合反応によつ
て製造する方法。 (2) p−p−ヒドロキシ安息香酸、t−ブチルハ
イドロキノンおよび4,4′−ジヒドロキシビフ
エニルとテレフタル酸を主体とする芳香族ジカ
ルボン酸および無水酢酸とから脱酢酸重縮合反
応によつて製造する方法。 (3) p−オキシ安息香酸のフエニルエステルおよ
びt−ブチルハイドロキノン、4,4′−ジオキ
シビフエニルとテレフタル酸を主体とする芳香
族ジカルボン酸のジフエニルエステルから脱フ
エノール重縮合により製造する方法。 (4) p−オキシ安息香酸およびテレフタル酸を主
体とする芳香族ジカルボン酸に所望量のジフエ
ニルカーボネートを反応させてそれぞれジフエ
ニルエステルとした後、t−ブチルハイドロキ
ノン、4,4′−ジヒドロキシビフエニルを加え
脱フエノール重縮合反応により製造する方法。 重縮合反応に使用する触媒としては酢酸第1
錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、三酸化ア
ンチモン、マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸
カリウムおよびリン酸三ナトリウムなどの金属化
合物が代表的であり、とりわけ脱フエノール重縮
合の際に有効である。 また、本発明の芳香族ポリエステルの溶融粘度
は10〜15000ポイズが好ましく、特に20〜5000ポ
イズがより好ましい。 なお、この溶融粘度は(液晶開始温度+40〜
100℃)でずり速度2000〜4000(1/秒)の条件下
で高化式フローテスターによつて測定した値であ
る。 これらの芳香族ポリエステルは、60℃、ペンタ
フルオロフエノール中、0.1g/dの濃度で測
定した時の対数粘度が1.0〜20.0d/g、とくに
2.0〜10.0d/gの範囲にあることが好ましい。 なお本発明の芳香族ポリエステルを重縮合する
際には上記()、()および()を構成する
成分以外にイソフタル酸、4,4′−ジフエニルジ
カルボン酸、3,3′−ジフエニルジカルボン酸、
3,4′−ジフエニルジカルボン酸、2,2′−ジフ
エニルジカルボン酸、1,2−ビス(フエノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、1,2−ビ
ス(2−クロルフエノキシ)エタン−4,4′−ジ
カルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、ハ
イドロキノン、レゾルシン、クロルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、フエニルハイドロキ
ノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7
−ジヒドロキシナフタレンなどの芳香族ジヒドロ
キシ化合物、m−オキシ安息香酸、2,6−オキ
シナフトエ酸などの芳香族オキシカルボン酸およ
びp−アミノフエノール、p−アミノ安息香酸な
どを本発明の目的を損なわない程度の少割合の範
囲でさらに共重合せしめることができる。このう
ち最も好ましい化合物はイソフタル酸である。 かくしてなる本発明の芳香族ポリエステルは融
点が400℃以下と低く、押出成形、射出成形、圧
縮成形、ブロー成形などの通常の溶融成形に供す
ることができ、繊維、フイルム、三次元成形品、
容器、ホースなどに加工することが可能である。 なお成形時には本発明の芳香族ポリエステルに
対し、ガラス繊維、炭素繊維、アスベストなどの
強化剤、充填剤、核剤、顔料、酸化防止剤、安定
剤、可塑剤、滑剤、離型剤および難燃剤などの添
加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、成形品に所
望の特性を付与することができる。 なお、このようにして得られた成形品は、熱処
理によつて強度を増加させることができ、弾性率
をも多くの場合増加させることができる。 この熱処理は、成形品を不活性雰囲気(例えば
窒素、アルゴンヘリウムまたは水蒸気)中または
酸素含有雰囲気(例えば空気)中または減圧下で
ポリマの融点以下の温度で熱処理することによつ
て行うことができる。この熱処理は緊張下であつ
てもなくてもよく数分〜数日の間で行うことがで
きる。 本発明の新規な芳香族ポリエステルから得られ
る成形品は、その平行な分子配列に起因して良好
な光学異方性と流動性を有し、機械的性質および
耐熱性が極めて優れている。 <実施例> 以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。 実施例 1 重合用試験管にp−アセトキシ安息香酸24.12
g(13.4×10-2モル)、t−ブチルハイドロキノ
ンジアセテート5.50g(2.2×10-2モル)、4,
4′−ジアセトキシビフエニル11.88g(4.4×10-2
モル)、テレフタル酸10.96g(6.6×10-2モル)を
仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行なつた。 まず窒素ガス雰囲気下に250〜340℃で3.0時間
反応させた後、340℃で1.2mmHgに減圧し、さら
に1.33時間加熱し重縮合反応を行い茶色のポリマ
が得られた。 このポリマの理論構造式は次のとおりであり、
そのポリエステルの元素分析結果は第1表のとお
り理論値とよい一致を示した。
【表】
ら算出した。
また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台
にのせ、昇温して光学異方性の確認を行なつたと
ころ、302℃以上で良好な光学異方性を示した。 このポリエステルを高化式フローテスターに供
し紡糸温度350℃、口金孔径0.3mmφで紡糸を行
い、9.7m/分で巻取り0.10mmφの紡出糸を得た。
この紡出糸を東洋ポールドウイン(株)社製レオバイ
ブロンDDV−I−EAを用いて周波数110Hz、昇
温速度2℃/分、チヤツク間距離40mmで弾性率を
測定したところ30℃で77GPaと繊維径が太いにも
かかわらず極めて高弾性率であつた。 なお、このポリマの溶融粘度は350℃、ずり速
度2000(1/秒)で1500ポイズであつた。また、
対数粘度は3.4d/gであつた。 また動的損失およびtanδの明確なピークは250
℃以下では観察されず150℃での弾性率を30℃の
弾性率と比較した弾性率保持率は60%と極めて良
好であつた。 実施例 2 実施例1と同一仕込みモノマ組成、同一重合条
件で重合を6バツチ行なつた後、得られたポリマ
を粉砕した。このポリマを住友ネスタール射出成
形機(0.5オンス)を用いてシリンダー温度305〜
330℃、金型温度30℃で射出成形を行ない、1/8イ
ンチ厚み及び1/32インチ厚みの短冊状試験片を得
た。この試験片を東洋ボールドウイン(株)製テンシ
ロンUTM−4でASTMD790に従つて曲げ弾性
率を測定したところ1/8インチ厚みで13.4GPa、
1/32インチ厚みで25.0GPaと極めて高弾性率であ
つた。また東洋精機製の熱変形測定装置を用いて
高荷重(18.56Kg/cm2)と低荷重(4.64Kg/cm2)
を測定したところそれぞれ215℃、262℃と200℃
以上の耐熱性を有していた。 また、これらの試験片を150〜230℃で26時間熱
風オーブン中で熱処理したところ曲げ弾性率は1/
8インチ厚みで14.3GPa、1/32インチ厚みで
28.2GPaに向上し、高荷重(18.56Kg/cm2)での
熱変形温度は255℃と大きく向上した。 実施例 3〜7、比較実施例 1〜4 p−アセトシ安息香酸()、t−ブチルハイ
ドロキノンジアセテート()、4,4′−ジアセ
トキシビフエニル()、テレフタル酸()を
重合用試験管に仕込み実施例1と同様の条件で重
縮合反応を行い、液晶開始温度および対数粘度を
測定した。 これらのポリマを口金孔径0.3mmφで紡糸を行
い実施例1と同様の条件で弾性率を測定した。ま
た150℃での弾性率を30℃の弾性率と比較した弾
性率保持率を求めた。これらの結果を第2表に併
せて示す。本発明の組成では流動性が良好で高弾
性率かつ高耐熱性であるが本発明外の組成では流
動性が不良で重合時に固化したり紡糸が不可能で
あつた。
また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台
にのせ、昇温して光学異方性の確認を行なつたと
ころ、302℃以上で良好な光学異方性を示した。 このポリエステルを高化式フローテスターに供
し紡糸温度350℃、口金孔径0.3mmφで紡糸を行
い、9.7m/分で巻取り0.10mmφの紡出糸を得た。
この紡出糸を東洋ポールドウイン(株)社製レオバイ
ブロンDDV−I−EAを用いて周波数110Hz、昇
温速度2℃/分、チヤツク間距離40mmで弾性率を
測定したところ30℃で77GPaと繊維径が太いにも
かかわらず極めて高弾性率であつた。 なお、このポリマの溶融粘度は350℃、ずり速
度2000(1/秒)で1500ポイズであつた。また、
対数粘度は3.4d/gであつた。 また動的損失およびtanδの明確なピークは250
℃以下では観察されず150℃での弾性率を30℃の
弾性率と比較した弾性率保持率は60%と極めて良
好であつた。 実施例 2 実施例1と同一仕込みモノマ組成、同一重合条
件で重合を6バツチ行なつた後、得られたポリマ
を粉砕した。このポリマを住友ネスタール射出成
形機(0.5オンス)を用いてシリンダー温度305〜
330℃、金型温度30℃で射出成形を行ない、1/8イ
ンチ厚み及び1/32インチ厚みの短冊状試験片を得
た。この試験片を東洋ボールドウイン(株)製テンシ
ロンUTM−4でASTMD790に従つて曲げ弾性
率を測定したところ1/8インチ厚みで13.4GPa、
1/32インチ厚みで25.0GPaと極めて高弾性率であ
つた。また東洋精機製の熱変形測定装置を用いて
高荷重(18.56Kg/cm2)と低荷重(4.64Kg/cm2)
を測定したところそれぞれ215℃、262℃と200℃
以上の耐熱性を有していた。 また、これらの試験片を150〜230℃で26時間熱
風オーブン中で熱処理したところ曲げ弾性率は1/
8インチ厚みで14.3GPa、1/32インチ厚みで
28.2GPaに向上し、高荷重(18.56Kg/cm2)での
熱変形温度は255℃と大きく向上した。 実施例 3〜7、比較実施例 1〜4 p−アセトシ安息香酸()、t−ブチルハイ
ドロキノンジアセテート()、4,4′−ジアセ
トキシビフエニル()、テレフタル酸()を
重合用試験管に仕込み実施例1と同様の条件で重
縮合反応を行い、液晶開始温度および対数粘度を
測定した。 これらのポリマを口金孔径0.3mmφで紡糸を行
い実施例1と同様の条件で弾性率を測定した。ま
た150℃での弾性率を30℃の弾性率と比較した弾
性率保持率を求めた。これらの結果を第2表に併
せて示す。本発明の組成では流動性が良好で高弾
性率かつ高耐熱性であるが本発明外の組成では流
動性が不良で重合時に固化したり紡糸が不可能で
あつた。
【表】
比較実施例 5
p−アセトシ安息香酸21.6g(12×10-2モル)、
4,4′−ジアセトキシビフエニル21.6g(8×
10-2モル)、テレフタル酸6.64g(4×10-2モ
ル)、イソフタル酸6.64g(4×10-2モル)を重
合用試験管に仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行
なつた。まず窒素ガス雰囲気下に250〜330℃で3
時間反応させた後、330℃で0.9mmHgに減圧し、
さらに0.83時間加熱し重縮合反応を行い茶色のポ
リマが得られた。このポリマは302℃以上で光学
異方性を示した。このポリエステルを実施例1と
同様に紡糸温度310℃、口金孔径0.3mmφで紡糸を
行い23.1m/分で巻取り0.07mmφの紡出糸を得た。
この紡出糸の弾性率は30℃で31GPaと低弾性率で
あつた。 比較実施例 6 p−アセトキシ安息香酸27.0g(15×10-2モ
ル)、4,4′−ジアセトキシビフエニル13.5g
(5×10-2モル)、テレフタル酸6.3g(3.8×10-2
モル)、イソフタル酸2.2g(1.3×10-2モル)を重
合用試験管に仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行
なつた。 まず窒素ガス雰囲気下に250〜330℃で2.75時間
反応させた後330℃で0.7mmHgに減圧し、さらに
0.5時間加熱し重縮合反応を行なつたが流動性が
不良で重合時にポリマが固化したので常圧に戻し
360℃まで昇温したがポリマは溶融しなかつた。 比較実施例 7 実施例1の4,4′−ジアセトキシビフエニルを
ハイドロキノンジアセテート8.5g(4.4×10-2モ
ル)に変更する以外は、同一の組成にして同一条
件で重縮合反応を行なつたが、重合時にポリマが
固化し、紡糸不可能であつた。 <発明の効果> 本発明の芳香族ポリエステルは400℃以下で溶
融成形が可能であり、その成形品は優れた機械的
性質および光学異方性を有するものである。
4,4′−ジアセトキシビフエニル21.6g(8×
10-2モル)、テレフタル酸6.64g(4×10-2モ
ル)、イソフタル酸6.64g(4×10-2モル)を重
合用試験管に仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行
なつた。まず窒素ガス雰囲気下に250〜330℃で3
時間反応させた後、330℃で0.9mmHgに減圧し、
さらに0.83時間加熱し重縮合反応を行い茶色のポ
リマが得られた。このポリマは302℃以上で光学
異方性を示した。このポリエステルを実施例1と
同様に紡糸温度310℃、口金孔径0.3mmφで紡糸を
行い23.1m/分で巻取り0.07mmφの紡出糸を得た。
この紡出糸の弾性率は30℃で31GPaと低弾性率で
あつた。 比較実施例 6 p−アセトキシ安息香酸27.0g(15×10-2モ
ル)、4,4′−ジアセトキシビフエニル13.5g
(5×10-2モル)、テレフタル酸6.3g(3.8×10-2
モル)、イソフタル酸2.2g(1.3×10-2モル)を重
合用試験管に仕込み次の条件下で脱酢酸重合を行
なつた。 まず窒素ガス雰囲気下に250〜330℃で2.75時間
反応させた後330℃で0.7mmHgに減圧し、さらに
0.5時間加熱し重縮合反応を行なつたが流動性が
不良で重合時にポリマが固化したので常圧に戻し
360℃まで昇温したがポリマは溶融しなかつた。 比較実施例 7 実施例1の4,4′−ジアセトキシビフエニルを
ハイドロキノンジアセテート8.5g(4.4×10-2モ
ル)に変更する以外は、同一の組成にして同一条
件で重縮合反応を行なつたが、重合時にポリマが
固化し、紡糸不可能であつた。 <発明の効果> 本発明の芳香族ポリエステルは400℃以下で溶
融成形が可能であり、その成形品は優れた機械的
性質および光学異方性を有するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記構造単位()、()および()とか
らなり、単位()が全体の30〜90モル%、単位
〔()+()〕が全体の70〜10モル%を占め、単
位()/()のモル比が8/2〜2/8であ
り、60℃、ペンタフルオロフエノール中、0.1
g/dの濃度で測定した時の対数粘度が1.0〜
20.0d/gであることを特徴とする溶融成形可
能な芳香族ポリエステル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP635286A JPS62164719A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 溶融成形可能な芳香族ポリエステル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP635286A JPS62164719A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 溶融成形可能な芳香族ポリエステル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62164719A JPS62164719A (ja) | 1987-07-21 |
| JPH045046B2 true JPH045046B2 (ja) | 1992-01-30 |
Family
ID=11635974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP635286A Granted JPS62164719A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 溶融成形可能な芳香族ポリエステル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62164719A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5278278A (en) * | 1986-07-28 | 1994-01-11 | Toray Industries, Inc. | Aromatic polyesters having good heat resistance |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH062812B2 (ja) * | 1984-04-17 | 1994-01-12 | 三菱化成株式会社 | 共重合ポリエステルの製造方法 |
-
1986
- 1986-01-17 JP JP635286A patent/JPS62164719A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62164719A (ja) | 1987-07-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2515744B2 (ja) | 耐熱性芳香族ポリエステル | |
| US4663422A (en) | Aromatic polyesters and their shaped articles | |
| JPH048448B2 (ja) | ||
| JP2525370B2 (ja) | 流動性の改良された芳香族ポリエステル | |
| JP2570708B2 (ja) | 流動性の良好な耐熱性芳香族ポリエステル | |
| JPH0319861B2 (ja) | ||
| JPS6339918A (ja) | 溶融成形可能な全芳香族ポリエステル | |
| JPS5887125A (ja) | 液晶性ポリエステルの重合法 | |
| JPS63280731A (ja) | 流動性の良好な芳香族ポリエステル | |
| JPH0353323B2 (ja) | ||
| JPS6220523A (ja) | 芳香族コポリエステル | |
| JPH045045B2 (ja) | ||
| JPH0362726B2 (ja) | ||
| JPS63120730A (ja) | 高衝撃芳香族ポリエステル | |
| JPH0525248B2 (ja) | ||
| JPH0681783B2 (ja) | 流動性の改善された芳香族ポリエステル | |
| JP2530654B2 (ja) | 耐熱性の良好な芳香族ポリエステル | |
| JPH048447B2 (ja) | ||
| JPS62164719A (ja) | 溶融成形可能な芳香族ポリエステル | |
| JPH049814B2 (ja) | ||
| JPH0319859B2 (ja) | ||
| JPS63218729A (ja) | 流動性の良好な芳香族ポリエステル | |
| JPH0475249B2 (ja) | ||
| JPH0637549B2 (ja) | 耐衝撃性の良好な芳香族ポリマ− | |
| JPH01297425A (ja) | 高弾性率共重合ポリエステル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |