JPH045533B2 - - Google Patents
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- JPH045533B2 JPH045533B2 JP60216155A JP21615585A JPH045533B2 JP H045533 B2 JPH045533 B2 JP H045533B2 JP 60216155 A JP60216155 A JP 60216155A JP 21615585 A JP21615585 A JP 21615585A JP H045533 B2 JPH045533 B2 JP H045533B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は磁気記録用ポリエステルフイルムに関
し、更に詳しくは電磁変換特性にすぐれ、繰り返
し使用時の走行耐久性にすぐれ且つ高ヤング率の
磁気記録媒体製造に有用な二軸配向ポリエステル
フイルムに関する。 〔従来技術〕 ポリエステルフイルムをベースとした磁気記録
媒体としては例えばビデオテープ、オーデオテー
プ、オンピユータテープ、フロツピーデイスク等
が知られ、広く用いられている。 これらの用途分野では、近年、高密度記録化、
長時間化、小型化の要求がますます高まり、これ
に伴つてベースとなるポリエステルフイルムには
表面が平坦でかつ滑り性、取り扱い性にすぐれ、
しかも薄いフイルムへの要求がますます強くなつ
ている。 特に、長時間化に対しては、同一規格のカセツ
トにより長いテープを組み込む必要から、この薄
いフイルムへの要求は強く、同時にフイルムのヤ
ング率を高めることも必要となつてくる。高ヤン
グ率が要求される理由は、フイルムが薄くなるに
従い、ステイフネス(腰の強さ)が低下する為、
テープ走行系でトラブルを起し、繰り返し走行に
耐えられないことと、ビデオテープの場合は回転
シリンダーヘツドとテープの当りが充分でなく電
磁変換特性が低下する為である。 〔発明の目的〕 本発明者は、上述の要求を満足する、高品質
の長時間録画再生用として、磁気記録用分野のテ
ープに適用可能な、高ヤング率で表面が平坦でか
つ滑り性、取り扱い性にすぐれた二軸配向ポリエ
ステルフイルムの開発に成功した。 本発明の目的は、磁気記録材料特に長時間録画
再生用テープとして有用なポリエステル製ベース
フイルムを提供することにあり、更には(1)表面が
一定の突起分布をして大きな突起は存在せず、(2)
テープの薄物化に対応して充分な強度を有する二
軸配向ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。 〔発明の構成・効果〕 本発明にかかる目的は、本発明によれば、二軸
配向ポリエステルフイルムであつて、ポリエステ
ル中に平均粒径が0.2〜2.0μmのアルミニウムの
含水ケイ酸塩鉱物0.1〜0.6重量%を、或はこれと
平均粒径が0.2〜1.5μmの炭酸カルシウム0.01〜
0.4重量%とを分散含有し、かつフイルム表面の、
突起数20ケ/mm2以上の領域で求めた突起数(Y:
ケ/mm2)と突起高さ(X:μm)との関係を表わ
す分布曲線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線と、log10Y>1.3の範囲におい
て交差しない突起分布を有し、更に該突起分布の
最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にあり、かつ表面粗さ(Ra)が0.025μm
以下であり、そしてフイルムの縦方向のヤング率
が650Kg/mm2以上であることを特徴とする磁気記
録用ポリエステルフイルムによつて達成される。 本発明におけるポリエステルとしては、芳香族
ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコ
ールを主たるグリコール成分とする芳香族ポリエ
ステルを主たる対象とする。かかるポリエステル
は実質的に線状であり、そしてフイルム形成性特
に溶融成形によるフイルム形成性を有する。芳香
族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフエ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフエニルジカルボ
ン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジフエ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフエニルケトンカ
ルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等を挙げる
ことができる。脂肪族グリコールとしては、例え
ばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメ
チレングリコールの如き炭素数2〜10のポリメチ
レングリコール、更にはシクロヘキサンジメタノ
ールの如き脂環族ジオール等を挙げることができ
る。 本発明において、ポリエステルとしてはアルキ
レンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタ
レートを主たる構成成分とするものが好ましく用
いられる。かかるポリエステルのうちでもポリエ
チレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレ
ートをはじめ、例えば全ジカルボン酸成分の80モ
ル%以上がテレフタル酸及び/又はナフタレンジ
カルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%
以上がエチレングリコールである共重合体が特に
好ましい。その際全成分の20モル%以下のジカル
ボン酸は上記芳香族ジカルボン酸であることがで
き、また例えばアジピン酸、セバチン酸の如き脂
肪族ジカルボン酸;シクロヘキサン−1,4−ジ
カルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等であるこ
ともできる。また、全グリコール成分の20モル%
以下は、エチレングリコール以外の上記グリコー
ルであることができ、あるいは例えばハイドロキ
ノン、レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)プロパンの如き芳香族ジオー
ル;1,4−ジヒドロキシメチルベンゼンの如き
芳香族を含む脂肪族ジオール;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールの如きポリアルキレングリコ
ール(ポリオキシアルキレングリコール)等であ
ることもできる。 また、本発明で用いられる芳香族ポリエステル
には、例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オ
キシ酸;ω−ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族
オキシ酸等のキシカルボン酸に由来する成分を、
ジカルボン酸成分およびオキシカルボン酸成分の
総量に対し20モル%以下で含有するものも包含さ
れる。さらに本発明における芳香族ポリエステル
には実質的に線状である範囲の量、例えば全酸成
分に対し2モル%以下の量で、3官能以上のポリ
カルボン酸又はポリヒドロキシ化合物、例えばト
リメリツト酸、ペンタエリスリトールを共重合し
たものをも包含される。 上記芳香族ポリエステルは、それ自体公知であ
り、且つそれ自体公知の方法で製造することがで
きる。 上記芳香族ポリエステルとしては、o−クロロ
フエノール中の溶液として35℃で測定して求めた
固有粘度が約0.4〜約0.9のものが好ましい。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムはその
フイルム表面に多数の微細な突起を有している。
それらの多数の微細な突起は本発明によればポリ
エステル中に分散して含有される多数のアリミニ
ウムの含水ケイ酸塩鉱物の微粒子、或はこれと炭
酸カルシウムの微粒子に由来する。 かかる微粒子を含有するポリエステルは、通
常、ポリエステルを形成するための反応時、例え
ばエステル交換法による場合のエステル交換反応
中心あるいは重縮合反応中の任意の時期又は直接
重合法による場合の任意の時期に、該微粒子(好
ましくはグリコール中のスラリーとして)を反応
系中に添加することにより製造することができ
る。好ましくは、重縮合反応の初期例えば固有粘
度が約0.3に至るまでの間に、微粒子を反応系中
に添加するのが好ましい。 このアルミニウムの含水ケイ酸塩鉱物はカオリ
ンとも称することができ、この好ましい具体例と
してはカオリン、カオリンクレー、チヤイナクレ
ー等が挙げられる。この鉱物は平均粒径0.2〜
2.0μmの微粒子として用い、ポリエステルに0.1
〜0.6重量%含有させる。また、炭酸カルシウム
は平均粒径0.2〜1.5μmのものを用い、ポリエス
テルに0.01〜0.4重量%含有させる。アルミニウ
ムの含水ケイ酸塩鉱物の、或はこれと炭酸カルシ
ウムとの平均粒径、含有量は後述するフイルム表
面特性を考慮して適宜選択すると良い。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムはフイ
ルム表面特性として、突起数20ケ/mm2以上の領域
で求めた突起の数(Y:ケ/mm2)と突起の高さ
(X:μm)との関係を表わす分布曲線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線とlog10Y>1.3の範囲において
交差しない突起分布を有し、更に該突起分布曲線
の最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にあり、かつ表面粗さ(Ra)が0.025μm
以下である特性を備えている。ポリエステルフイ
ルムの突起数20ケ/mm2以上の領域で求めた突起の
数(Y)と突起の高さ(X)との関係わす分布曲
線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線と、log10Y>1.3の範囲におい
て交差すると、電磁変換特性が低下するとともに
テープ加工工程特にカレンダー工程での突起の削
れ落ちが生じ、またテープの繰り返し使用時に削
れが生じて摩擦係数が上るとともに削れ粉がテー
プ面に付着しドロツプアウトを増大するというト
ラブルを生じるので好ましくない。更にまた上記
分布曲線の最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にないとフイルム表面ば平坦になりすぎ、
後述する200回繰り返し後の摩擦係数(μk)が
0.15〜0.35の範囲を満足するのが難しくなるので
好ましくない。上記分布曲線において、最大値を
超えた側の曲線は −18X+3.7≦log10Y≦−9.8X+4.4 の範囲(但し、log10Y>1.3)を満足することが
好ましい。更にまた、ポリエステルフイルムの表
面粗さ(Ra)が0.025μmより大きくなるとベー
スフイルムの表面が粗れすぎ、カレンダー処理で
も磁性面を十分平坦にできないため電磁変換特性
が悪化するので好ましくない。好ましい表面粗さ
(Ra)は0.020μm以下である。 磁気記録用ホリエステルフイルムは、多岐にわ
たつて応用されており、初期品質のみでなく磁気
塗布加工または製品化後の製品を繰り返し使用し
ても品質が劣らないものが切望されている。特に
ビデオテープ分野を例にとつて説明すると、高画
質の要求はベースフイルムの平坦な表面性が要求
される。しかし表面を平坦にすれば滑り性が悪化
するために両特性を同時に満足させることは難し
いが、上述の二軸配向ポリエステルフイルムはこ
の両特性を同時に満足する。この平坦性からは、
更に、突起高さ(X)が0.87μm以上の突起は存
在しないことが好ましい。フイルム表面に0.87μ
m以上の突起が在ると、テープの走行性は向上す
るが、磁気交換特性が高いものは得にくく、また
ドロツプアウトの原因にもなるようになる。 二軸配高ポリエステルフイルムは、上述したフ
イルム表面特性を備えると同時に、高いヤン率を
有することが好ましい。高ヤング率が要求される
理由は、フイルムが薄くなるに従い、ステイフネ
ス(腰の強さ)が低下する為、テープ走行系でト
ラブルを起し、繰り返し走行に耐えられないこと
と、ビデオテープの場合は回転シリンダーヘツド
とテープの当りが充分でなく電磁変換特性が低下
する為である。かかる点から、本発明においては
縦方向(フイルム長手方向)のヤング率は650
Kg/mm2以上、好ましくは700Kg/mm2以上、更に好
ましくは750Kg/mm2以上である。 更に、フイルムが縦方向のステイフネスを高く
保持することは、テープの剛性を増し、上述の問
題を解決するために極めて有効である。又、これ
らのヤング率、ステイフネスを有する二軸配向ポ
リエステルフイルムとするには、この屈折率を縦
方向(Ny)が1.670以上、かつフイルム厚み方向
(Nz)が1.485以上とすることが有効である。 また、二軸配向ポリエステルフイルムの密度が
高すぎると、上述のフイルム表面特性を備えてい
ても削れの発生が大きく、耐久性に劣り、また低
すぎても熱収縮が大きくなりすぎ、収縮現象によ
りスキユーの問題がテープに生じ、高級ビデオ用
としては不満足なものとなる。かかる点から、密
度は耐久性、スクラツチ防止等の点から1.385〜
1.410(g/cm3)、更には1.387〜1.400(g/cm3)、
特
に1.387〜1.395{g/cm3)が好ましい。また70℃
で1時間無荷重下熱処理したときのフイルム縦方
向の熱収縮率は高すぎると、繰り返し使用後にも
テープに収縮によるスキユーが生じるので好まし
くない。かかる点から、熱収縮率は0.15%以下、
更には0.1%以下、特に0.06%以下が好ましい。 更にまた、二軸配向ポリエステルフイルムは、
200回繰り返し走行後の摩擦係数(μk)が0.15〜
0.35であることが好ましい。この摩擦係数(μk)
が0.35より大きいと、滑り性が悪く、例えばビデ
オテープを繰り返し使用するときテープの走行が
ストツプするというトラブルの原因につながるの
で好ましくない。一方摩擦係数(μk)が0.15より
小さいと、滑りが大きすぎ例えばビデオテープの
繰り返し使用時にテープが滑りすぎる為ガイドポ
スト上でのテンシヨンの位置ぎめがゆるくなり、
画面がぶれるというトラブルの原因につながるの
で好ましくない。摩擦係数(μk)は0.30以下、更
には0.25以下であることが好ましい。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムは、従
来から蓄積された二軸配向フイルム製造法に順じ
て製造でき、特に限定されず、例えば縦−横、横
−縦、縦−横−再縦、縦−横−再縦−再横等の逐
次延伸や同時二軸延伸との組合せ等の方法により
製造できる。 〔実施例〕 以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。 なお、本発明における種々の物性値および特性
は以下の如くして測定されたものであり且つ定義
される。 (1) フイルム表面粗さ(Ra) JIS B 0601の準じて測定した。東京精密社
(株)製の触針式表面粗さ計(SURFCOM3B)を
用いて、針の半径2μ、荷重0.07gの条件下にチ
ヤート(フイルム表面粗さ曲線)をかかせた。
フイルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に
測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部
分の中心線をX軸とし、縦倍率の方向をY軸と
して、粗さ曲線をY=f(x)で表わしたとき、
次の式で与えられる値(Ra:μm)をフイル
ム表面粗さとして定義する。 Ra=1/L∫Lo|f(x)|dx 本発明では、基準長さを0.25mmとして8個測
定し、値の大きい方から3個除いた5個の平均
値としてRaを表わした。 (2) 突起分布測定法 小板研究所製三次元粗さ計(SE−3CK)を
用いて、針径2μmR、針圧30mg測定長1mm、
サンプリングピツチ2μm、カツトオフ0.25mm、
縦方向拡大倍率2万倍、横方向拡大倍率200倍、
走査本数150本の条件にて突起分布を測定し、
突起高さ(x軸)は基準レベルからの面積比率
が70%になる点の突起高さ(zレベル)を0レ
ベルとし、その高さとの差を突起高さとして、
それに対応する突起数をy軸にブロツトした。 (3) ヤング率測定 フイルム試料巾10mm、長さ15cmに切り、チヤ
ツク間100mmにして引張速度10mm/分、チヤー
ト速度500mm/分にインストロンタイプの万能
引張試験装置にて引張つた。得られた荷重−伸
び曲線の立上り部の接線よりヤング率を計算し
た。 (4) ステイフネス 所定の長さの試験片の両端をチヤツクで把持
してループを形成し、このループをuゲージ上
に接するようにおき、チヤツクとuゲージとの
間隔があらかじめ設定した距離に達したときに
サンプルがuゲージを押しつける荷重をミリボ
ルト計で読みとることにより、フイルムのステ
イフネスを測定する。 ステイフネス(mg)=測定合計値(μV)/測定n数 サンプル巾;12.65mm サンプル長;100mm uゲージとチヤツクとの間隔;20mm 測定n数;5本 (5) 密度 四塩化炭素とn−ヘブタンとの混合溶媒中に
おいて、25℃でフイルムを浮沈法で測定する。 (6) 屈折率 アツベ屈折率計を用いて、光線波長589nm
(NaのD線の中央)の光線に対する値を、温度
20℃で測定する。 (7) フイルムの摩擦係数(μk) 図−2に示した装置を用いて下記のようにし
て測定した。第2図中、1は巻出しリール、2
はテンシヨンコントローラ、3,5,6,8,
9および11はフリーローラー、4はテンシヨ
ン検出機(入口)、7はステンレス鋼SUS304
製の固定棒(外径5mmφ)、10はテンシヨン
検出機(出口)、12はガイドローラー、13
は巻取りリールをそれぞれ示す。 温度20℃、湿度60%の環境で、巾1/2インチ
に裁断したフイルムを、7の固定棒(表面粗さ
0.3μm)に角度θ=152/180πラジアン(152°)で 接触させて毎分200cmの速さで移動(摩擦)さ
せる。入口テンシヨンT1が35gとなるように
テンシヨンコントローラー2を調整した時の出
口テンシヨン(T2:g)をフイルムが90m走
行したのちに出口テンシヨン検出機で検出し、
次式で走行摩擦係数μkを算出する。 μk=2.303/θlogT2/T1=0.868logT2/35 (8) 磁気コーテイングフイルムの電磁変換特性
(クロマトS/N) 本発明のフイルム上に、下記組成 Co含有酸化粉末 100重量部 エスレツクA(積水化学製塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体) 10 〃 ニツポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレ
タンエラストマー) 10 〃 コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシ
アネート) 5 〃 レシチン 1 〃 メチルエチルケトン 75 〃 メチルイソブチルケトン 75重量部 トルエン 75 〃 添加剤(潤滑剤、シリコン樹脂) 0.15 〃 を持つ磁性粉末塗料をグラビアロールにより塗
布し、ドクターナイフにより磁性塗料層をスム
ージングし、磁性塗料の未だ乾かぬ間に常法に
より磁気配向させ、しかる後オーブンに導びい
て乾燥キユアリングする。更にカレンダー加工
して塗布表面を均一にし、スリツトして約5μ
の磁性層を形成した1/2インチ巾の磁気コーテ
イングテープを作成する。この磁気コーテイン
グテープの電磁変換特性(クロマS/N)を下
記の方法にて測定する。 市販の家庭用VTRを用いて50%白レベル信
号(100%白レベル信号はピーク:ツー:ピー
クの電圧が0.714ボルトである)に、100%クロ
マレベル信号を重畳した信号を記録し、その再
生信号をシバソクノイズメーターType925Rを
用いて測定を行う。クロマS/Nの定義はシバ
ソクの定義に従い次の通りである。 クロマS/N(dB)= 201logES(p−p)/EN(rms) ここでES(p−p)は白レベル信号の再生信
号のピーク:ツー:ピークの電圧差(p−p)
である。 ES(p−p)=0.714V(p−p) また、EN(rms)はクロマレベル信号の再生
信号のピークの電圧の平方根値である。 EN(rms)=AMノイズ実効値電圧(V) (9) ドロツプアウト 上記(8)にて磁性粉末塗料を塗布処理したテー
プ(1/2インチ巾)を市販のドロツプアウトカ
ウンター(例えばシバソクVH01BZ型)にて
5μsec×10dBのドロツプアウトをカウントし、
1分間のカウント数を算出した。 (10) スクラツチ ベースフイルムを1/2インチ巾にスリツトし、
上記(7)の摩擦係数測定と同様に固定棒に152°の
角度までフイルムをかけ、20cm/secのフイル
ム走行速度で10m走行させ、これを50回繰返し
た後の1/2インチ巾ベースフイルムの表面に入
つたスクラツチの太さ、深さ、数を総合して次
の5段階で判定した。 <5段階判定> ◎:1/2インチ巾ベースフイルムに全くスクラ
ツチが認められない。 ○:1/2インチ巾ベースフイルムにほとんどス
クラツチが認められない。 △:1/2インチ巾ベースフイルムにスクラツチ
が何本か認められる。 ×:1/2インチ巾ベースフイルムに太いスクラ
ツチが何本か認められる。 ××:1/2インチ巾ベースフイルムに太く深い
スクラツチが全面に多数認められる。 (11) スキユー スキユー特性は常温(20℃)常湿下で録画し
たビデオテープを、70℃で1時間無負荷で熱処
理した後、再び常温常湿下で再生し、ヘツド切
換点におけるズレ量を読みとる。 実施例 1 エチレングリコール(以下EGと略称する)90
重量部にカオリン(平均粒径0.5μm)10重量部を
添加した後、混合撹拌を行なつてスラリーを得
た。 次に、ジメチルテレフタレート100重量部と
EG70重量部を酢酸マンガン4水和物0.035重量部
を触媒として常法通りエステル交換をせしめた後
上記で得られたカオリン(濃度0.3重量%対ポリ
マー)を撹拌下添加した。続いてリン酸トリメチ
ル0.03重量部及び三酸化アンチモン0.03重量部を
添加した後高温真空下で常法通り重縮合反応を行
い、固有粘度0.620のポリエチレンテレフタレー
トペレツトを得た。 更にこのポリエチレンテレフタレート(以下
PETと略称)ペレツトを170℃、3時間乾燥後押
出機ホツパーに供給し、溶融温度280〜300℃で溶
融し、この溶融ポリマーを1mmのスリツト状ダイ
を通して表面仕上げ0.38程度、表面温度20℃の回
転冷却ドラム状に成形押出し、厚み190μmの未
延伸フイルムを得た。 このようにして得られた未延伸フイルムを70℃
で5.2倍縦方向に延伸し、次いで90℃で横方向に
3.0倍延伸した。得られた二軸配向フイルムを215
℃の温度で5秒間熱処理(熱固定)した。 更に、この二軸配向熱固定フイルムを120℃に
再加熱し、0.5%の弛緩率(加熱ロールと冷却ロ
ール間の速度差)にて縦方向に弛緩せしめた。得
られたフイルムの厚みは約12μmであつた。 かくして得られた二軸配向フイルムに磁性物体
を塗布し、テープとして評価した結果は表−1に
示す。 該二軸配向フイルム表面の突起の分布は図−1
に曲線Aで示した通りであり、大きな突起がな
く、ヤング率、ステイフネス及び200回パス後の
摩擦係数(μk)も十分満足できるものであつた。
又、塗布後のテープの評価結果では電磁変更特
性、ドロツプアウト、スキユー及び走行性とも十
分満足できるものであつた。 実施例2〜5及び比較例1〜5 添加粒子の粒子種、平均粒径、添加量等を表−
1に示すように変える他は、実施例1と同一の条
件でペレツトを得た。更にまた、これらペレツト
の製膜条件を表−1に示すように実施例1とは若
干異なる水準とし、フイルムとなした。これらフ
イルムの厚さはいずれも略12μmであつた。 これらのフイルム物性及びフイルムに磁性物体
を塗布して評価した結果は表−1に示す。 実施例2〜5のベースフイルムの各種測定結果
は繰り返し摩擦係数等良好であり、かつビデオテ
ープとしての電磁変換特性、ドロツプアウト、ス
キユー、スクラツチ等の各種項目とも良好であつ
た。 一方、比較例1の二軸配向フイルムは、70℃×
1時間の熱収縮率が低く、スキユーも小さいレベ
ルとなつたが、ステイフネスが低く、テープ走行
性、スクラツチが悪く、ドロツプアウトレベルも
劣るものであつた。 また、比較例3の二軸配向フイルムは、突起分
布曲線が限定された範囲を大巾に越えた非常の表
面性の粗いものとなつており(図−1、曲線C)、
走行性は滑りすぎて、かつステイフネスが低いた
めに走行安定性が得られず、電磁変換特性も悪い
レベルのものとなつている。更にまた、比較例4
の二軸配向フイルムは、電磁変換特性が良好であ
るが、表面粗さ(Ra)が平坦すぎて走行性、ス
クラツチの点で悪いレベルとなている(図−1、
曲線D)。更にまた、比較例5の二軸配向フイル
ムは、二種の微粒子を混合使用していることから
表面粗さ(Ra)は比較的低いが、突起分布曲線
が限定された範囲を大巾に越える部分があり、電
磁変換特性の劣つたものとのなつている。更にス
テイフネスが低く、走行性、スクラツチ等も劣つ
ている。
し、更に詳しくは電磁変換特性にすぐれ、繰り返
し使用時の走行耐久性にすぐれ且つ高ヤング率の
磁気記録媒体製造に有用な二軸配向ポリエステル
フイルムに関する。 〔従来技術〕 ポリエステルフイルムをベースとした磁気記録
媒体としては例えばビデオテープ、オーデオテー
プ、オンピユータテープ、フロツピーデイスク等
が知られ、広く用いられている。 これらの用途分野では、近年、高密度記録化、
長時間化、小型化の要求がますます高まり、これ
に伴つてベースとなるポリエステルフイルムには
表面が平坦でかつ滑り性、取り扱い性にすぐれ、
しかも薄いフイルムへの要求がますます強くなつ
ている。 特に、長時間化に対しては、同一規格のカセツ
トにより長いテープを組み込む必要から、この薄
いフイルムへの要求は強く、同時にフイルムのヤ
ング率を高めることも必要となつてくる。高ヤン
グ率が要求される理由は、フイルムが薄くなるに
従い、ステイフネス(腰の強さ)が低下する為、
テープ走行系でトラブルを起し、繰り返し走行に
耐えられないことと、ビデオテープの場合は回転
シリンダーヘツドとテープの当りが充分でなく電
磁変換特性が低下する為である。 〔発明の目的〕 本発明者は、上述の要求を満足する、高品質
の長時間録画再生用として、磁気記録用分野のテ
ープに適用可能な、高ヤング率で表面が平坦でか
つ滑り性、取り扱い性にすぐれた二軸配向ポリエ
ステルフイルムの開発に成功した。 本発明の目的は、磁気記録材料特に長時間録画
再生用テープとして有用なポリエステル製ベース
フイルムを提供することにあり、更には(1)表面が
一定の突起分布をして大きな突起は存在せず、(2)
テープの薄物化に対応して充分な強度を有する二
軸配向ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。 〔発明の構成・効果〕 本発明にかかる目的は、本発明によれば、二軸
配向ポリエステルフイルムであつて、ポリエステ
ル中に平均粒径が0.2〜2.0μmのアルミニウムの
含水ケイ酸塩鉱物0.1〜0.6重量%を、或はこれと
平均粒径が0.2〜1.5μmの炭酸カルシウム0.01〜
0.4重量%とを分散含有し、かつフイルム表面の、
突起数20ケ/mm2以上の領域で求めた突起数(Y:
ケ/mm2)と突起高さ(X:μm)との関係を表わ
す分布曲線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線と、log10Y>1.3の範囲におい
て交差しない突起分布を有し、更に該突起分布の
最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にあり、かつ表面粗さ(Ra)が0.025μm
以下であり、そしてフイルムの縦方向のヤング率
が650Kg/mm2以上であることを特徴とする磁気記
録用ポリエステルフイルムによつて達成される。 本発明におけるポリエステルとしては、芳香族
ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコ
ールを主たるグリコール成分とする芳香族ポリエ
ステルを主たる対象とする。かかるポリエステル
は実質的に線状であり、そしてフイルム形成性特
に溶融成形によるフイルム形成性を有する。芳香
族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフエ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフエニルジカルボ
ン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジフエ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフエニルケトンカ
ルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等を挙げる
ことができる。脂肪族グリコールとしては、例え
ばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメ
チレングリコールの如き炭素数2〜10のポリメチ
レングリコール、更にはシクロヘキサンジメタノ
ールの如き脂環族ジオール等を挙げることができ
る。 本発明において、ポリエステルとしてはアルキ
レンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタ
レートを主たる構成成分とするものが好ましく用
いられる。かかるポリエステルのうちでもポリエ
チレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレ
ートをはじめ、例えば全ジカルボン酸成分の80モ
ル%以上がテレフタル酸及び/又はナフタレンジ
カルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%
以上がエチレングリコールである共重合体が特に
好ましい。その際全成分の20モル%以下のジカル
ボン酸は上記芳香族ジカルボン酸であることがで
き、また例えばアジピン酸、セバチン酸の如き脂
肪族ジカルボン酸;シクロヘキサン−1,4−ジ
カルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等であるこ
ともできる。また、全グリコール成分の20モル%
以下は、エチレングリコール以外の上記グリコー
ルであることができ、あるいは例えばハイドロキ
ノン、レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)プロパンの如き芳香族ジオー
ル;1,4−ジヒドロキシメチルベンゼンの如き
芳香族を含む脂肪族ジオール;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールの如きポリアルキレングリコ
ール(ポリオキシアルキレングリコール)等であ
ることもできる。 また、本発明で用いられる芳香族ポリエステル
には、例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オ
キシ酸;ω−ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族
オキシ酸等のキシカルボン酸に由来する成分を、
ジカルボン酸成分およびオキシカルボン酸成分の
総量に対し20モル%以下で含有するものも包含さ
れる。さらに本発明における芳香族ポリエステル
には実質的に線状である範囲の量、例えば全酸成
分に対し2モル%以下の量で、3官能以上のポリ
カルボン酸又はポリヒドロキシ化合物、例えばト
リメリツト酸、ペンタエリスリトールを共重合し
たものをも包含される。 上記芳香族ポリエステルは、それ自体公知であ
り、且つそれ自体公知の方法で製造することがで
きる。 上記芳香族ポリエステルとしては、o−クロロ
フエノール中の溶液として35℃で測定して求めた
固有粘度が約0.4〜約0.9のものが好ましい。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムはその
フイルム表面に多数の微細な突起を有している。
それらの多数の微細な突起は本発明によればポリ
エステル中に分散して含有される多数のアリミニ
ウムの含水ケイ酸塩鉱物の微粒子、或はこれと炭
酸カルシウムの微粒子に由来する。 かかる微粒子を含有するポリエステルは、通
常、ポリエステルを形成するための反応時、例え
ばエステル交換法による場合のエステル交換反応
中心あるいは重縮合反応中の任意の時期又は直接
重合法による場合の任意の時期に、該微粒子(好
ましくはグリコール中のスラリーとして)を反応
系中に添加することにより製造することができ
る。好ましくは、重縮合反応の初期例えば固有粘
度が約0.3に至るまでの間に、微粒子を反応系中
に添加するのが好ましい。 このアルミニウムの含水ケイ酸塩鉱物はカオリ
ンとも称することができ、この好ましい具体例と
してはカオリン、カオリンクレー、チヤイナクレ
ー等が挙げられる。この鉱物は平均粒径0.2〜
2.0μmの微粒子として用い、ポリエステルに0.1
〜0.6重量%含有させる。また、炭酸カルシウム
は平均粒径0.2〜1.5μmのものを用い、ポリエス
テルに0.01〜0.4重量%含有させる。アルミニウ
ムの含水ケイ酸塩鉱物の、或はこれと炭酸カルシ
ウムとの平均粒径、含有量は後述するフイルム表
面特性を考慮して適宜選択すると良い。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムはフイ
ルム表面特性として、突起数20ケ/mm2以上の領域
で求めた突起の数(Y:ケ/mm2)と突起の高さ
(X:μm)との関係を表わす分布曲線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線とlog10Y>1.3の範囲において
交差しない突起分布を有し、更に該突起分布曲線
の最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にあり、かつ表面粗さ(Ra)が0.025μm
以下である特性を備えている。ポリエステルフイ
ルムの突起数20ケ/mm2以上の領域で求めた突起の
数(Y)と突起の高さ(X)との関係わす分布曲
線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線と、log10Y>1.3の範囲におい
て交差すると、電磁変換特性が低下するとともに
テープ加工工程特にカレンダー工程での突起の削
れ落ちが生じ、またテープの繰り返し使用時に削
れが生じて摩擦係数が上るとともに削れ粉がテー
プ面に付着しドロツプアウトを増大するというト
ラブルを生じるので好ましくない。更にまた上記
分布曲線の最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にないとフイルム表面ば平坦になりすぎ、
後述する200回繰り返し後の摩擦係数(μk)が
0.15〜0.35の範囲を満足するのが難しくなるので
好ましくない。上記分布曲線において、最大値を
超えた側の曲線は −18X+3.7≦log10Y≦−9.8X+4.4 の範囲(但し、log10Y>1.3)を満足することが
好ましい。更にまた、ポリエステルフイルムの表
面粗さ(Ra)が0.025μmより大きくなるとベー
スフイルムの表面が粗れすぎ、カレンダー処理で
も磁性面を十分平坦にできないため電磁変換特性
が悪化するので好ましくない。好ましい表面粗さ
(Ra)は0.020μm以下である。 磁気記録用ホリエステルフイルムは、多岐にわ
たつて応用されており、初期品質のみでなく磁気
塗布加工または製品化後の製品を繰り返し使用し
ても品質が劣らないものが切望されている。特に
ビデオテープ分野を例にとつて説明すると、高画
質の要求はベースフイルムの平坦な表面性が要求
される。しかし表面を平坦にすれば滑り性が悪化
するために両特性を同時に満足させることは難し
いが、上述の二軸配向ポリエステルフイルムはこ
の両特性を同時に満足する。この平坦性からは、
更に、突起高さ(X)が0.87μm以上の突起は存
在しないことが好ましい。フイルム表面に0.87μ
m以上の突起が在ると、テープの走行性は向上す
るが、磁気交換特性が高いものは得にくく、また
ドロツプアウトの原因にもなるようになる。 二軸配高ポリエステルフイルムは、上述したフ
イルム表面特性を備えると同時に、高いヤン率を
有することが好ましい。高ヤング率が要求される
理由は、フイルムが薄くなるに従い、ステイフネ
ス(腰の強さ)が低下する為、テープ走行系でト
ラブルを起し、繰り返し走行に耐えられないこと
と、ビデオテープの場合は回転シリンダーヘツド
とテープの当りが充分でなく電磁変換特性が低下
する為である。かかる点から、本発明においては
縦方向(フイルム長手方向)のヤング率は650
Kg/mm2以上、好ましくは700Kg/mm2以上、更に好
ましくは750Kg/mm2以上である。 更に、フイルムが縦方向のステイフネスを高く
保持することは、テープの剛性を増し、上述の問
題を解決するために極めて有効である。又、これ
らのヤング率、ステイフネスを有する二軸配向ポ
リエステルフイルムとするには、この屈折率を縦
方向(Ny)が1.670以上、かつフイルム厚み方向
(Nz)が1.485以上とすることが有効である。 また、二軸配向ポリエステルフイルムの密度が
高すぎると、上述のフイルム表面特性を備えてい
ても削れの発生が大きく、耐久性に劣り、また低
すぎても熱収縮が大きくなりすぎ、収縮現象によ
りスキユーの問題がテープに生じ、高級ビデオ用
としては不満足なものとなる。かかる点から、密
度は耐久性、スクラツチ防止等の点から1.385〜
1.410(g/cm3)、更には1.387〜1.400(g/cm3)、
特
に1.387〜1.395{g/cm3)が好ましい。また70℃
で1時間無荷重下熱処理したときのフイルム縦方
向の熱収縮率は高すぎると、繰り返し使用後にも
テープに収縮によるスキユーが生じるので好まし
くない。かかる点から、熱収縮率は0.15%以下、
更には0.1%以下、特に0.06%以下が好ましい。 更にまた、二軸配向ポリエステルフイルムは、
200回繰り返し走行後の摩擦係数(μk)が0.15〜
0.35であることが好ましい。この摩擦係数(μk)
が0.35より大きいと、滑り性が悪く、例えばビデ
オテープを繰り返し使用するときテープの走行が
ストツプするというトラブルの原因につながるの
で好ましくない。一方摩擦係数(μk)が0.15より
小さいと、滑りが大きすぎ例えばビデオテープの
繰り返し使用時にテープが滑りすぎる為ガイドポ
スト上でのテンシヨンの位置ぎめがゆるくなり、
画面がぶれるというトラブルの原因につながるの
で好ましくない。摩擦係数(μk)は0.30以下、更
には0.25以下であることが好ましい。 本発明の二軸配向ポリエステルフイルムは、従
来から蓄積された二軸配向フイルム製造法に順じ
て製造でき、特に限定されず、例えば縦−横、横
−縦、縦−横−再縦、縦−横−再縦−再横等の逐
次延伸や同時二軸延伸との組合せ等の方法により
製造できる。 〔実施例〕 以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。 なお、本発明における種々の物性値および特性
は以下の如くして測定されたものであり且つ定義
される。 (1) フイルム表面粗さ(Ra) JIS B 0601の準じて測定した。東京精密社
(株)製の触針式表面粗さ計(SURFCOM3B)を
用いて、針の半径2μ、荷重0.07gの条件下にチ
ヤート(フイルム表面粗さ曲線)をかかせた。
フイルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に
測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部
分の中心線をX軸とし、縦倍率の方向をY軸と
して、粗さ曲線をY=f(x)で表わしたとき、
次の式で与えられる値(Ra:μm)をフイル
ム表面粗さとして定義する。 Ra=1/L∫Lo|f(x)|dx 本発明では、基準長さを0.25mmとして8個測
定し、値の大きい方から3個除いた5個の平均
値としてRaを表わした。 (2) 突起分布測定法 小板研究所製三次元粗さ計(SE−3CK)を
用いて、針径2μmR、針圧30mg測定長1mm、
サンプリングピツチ2μm、カツトオフ0.25mm、
縦方向拡大倍率2万倍、横方向拡大倍率200倍、
走査本数150本の条件にて突起分布を測定し、
突起高さ(x軸)は基準レベルからの面積比率
が70%になる点の突起高さ(zレベル)を0レ
ベルとし、その高さとの差を突起高さとして、
それに対応する突起数をy軸にブロツトした。 (3) ヤング率測定 フイルム試料巾10mm、長さ15cmに切り、チヤ
ツク間100mmにして引張速度10mm/分、チヤー
ト速度500mm/分にインストロンタイプの万能
引張試験装置にて引張つた。得られた荷重−伸
び曲線の立上り部の接線よりヤング率を計算し
た。 (4) ステイフネス 所定の長さの試験片の両端をチヤツクで把持
してループを形成し、このループをuゲージ上
に接するようにおき、チヤツクとuゲージとの
間隔があらかじめ設定した距離に達したときに
サンプルがuゲージを押しつける荷重をミリボ
ルト計で読みとることにより、フイルムのステ
イフネスを測定する。 ステイフネス(mg)=測定合計値(μV)/測定n数 サンプル巾;12.65mm サンプル長;100mm uゲージとチヤツクとの間隔;20mm 測定n数;5本 (5) 密度 四塩化炭素とn−ヘブタンとの混合溶媒中に
おいて、25℃でフイルムを浮沈法で測定する。 (6) 屈折率 アツベ屈折率計を用いて、光線波長589nm
(NaのD線の中央)の光線に対する値を、温度
20℃で測定する。 (7) フイルムの摩擦係数(μk) 図−2に示した装置を用いて下記のようにし
て測定した。第2図中、1は巻出しリール、2
はテンシヨンコントローラ、3,5,6,8,
9および11はフリーローラー、4はテンシヨ
ン検出機(入口)、7はステンレス鋼SUS304
製の固定棒(外径5mmφ)、10はテンシヨン
検出機(出口)、12はガイドローラー、13
は巻取りリールをそれぞれ示す。 温度20℃、湿度60%の環境で、巾1/2インチ
に裁断したフイルムを、7の固定棒(表面粗さ
0.3μm)に角度θ=152/180πラジアン(152°)で 接触させて毎分200cmの速さで移動(摩擦)さ
せる。入口テンシヨンT1が35gとなるように
テンシヨンコントローラー2を調整した時の出
口テンシヨン(T2:g)をフイルムが90m走
行したのちに出口テンシヨン検出機で検出し、
次式で走行摩擦係数μkを算出する。 μk=2.303/θlogT2/T1=0.868logT2/35 (8) 磁気コーテイングフイルムの電磁変換特性
(クロマトS/N) 本発明のフイルム上に、下記組成 Co含有酸化粉末 100重量部 エスレツクA(積水化学製塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体) 10 〃 ニツポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレ
タンエラストマー) 10 〃 コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシ
アネート) 5 〃 レシチン 1 〃 メチルエチルケトン 75 〃 メチルイソブチルケトン 75重量部 トルエン 75 〃 添加剤(潤滑剤、シリコン樹脂) 0.15 〃 を持つ磁性粉末塗料をグラビアロールにより塗
布し、ドクターナイフにより磁性塗料層をスム
ージングし、磁性塗料の未だ乾かぬ間に常法に
より磁気配向させ、しかる後オーブンに導びい
て乾燥キユアリングする。更にカレンダー加工
して塗布表面を均一にし、スリツトして約5μ
の磁性層を形成した1/2インチ巾の磁気コーテ
イングテープを作成する。この磁気コーテイン
グテープの電磁変換特性(クロマS/N)を下
記の方法にて測定する。 市販の家庭用VTRを用いて50%白レベル信
号(100%白レベル信号はピーク:ツー:ピー
クの電圧が0.714ボルトである)に、100%クロ
マレベル信号を重畳した信号を記録し、その再
生信号をシバソクノイズメーターType925Rを
用いて測定を行う。クロマS/Nの定義はシバ
ソクの定義に従い次の通りである。 クロマS/N(dB)= 201logES(p−p)/EN(rms) ここでES(p−p)は白レベル信号の再生信
号のピーク:ツー:ピークの電圧差(p−p)
である。 ES(p−p)=0.714V(p−p) また、EN(rms)はクロマレベル信号の再生
信号のピークの電圧の平方根値である。 EN(rms)=AMノイズ実効値電圧(V) (9) ドロツプアウト 上記(8)にて磁性粉末塗料を塗布処理したテー
プ(1/2インチ巾)を市販のドロツプアウトカ
ウンター(例えばシバソクVH01BZ型)にて
5μsec×10dBのドロツプアウトをカウントし、
1分間のカウント数を算出した。 (10) スクラツチ ベースフイルムを1/2インチ巾にスリツトし、
上記(7)の摩擦係数測定と同様に固定棒に152°の
角度までフイルムをかけ、20cm/secのフイル
ム走行速度で10m走行させ、これを50回繰返し
た後の1/2インチ巾ベースフイルムの表面に入
つたスクラツチの太さ、深さ、数を総合して次
の5段階で判定した。 <5段階判定> ◎:1/2インチ巾ベースフイルムに全くスクラ
ツチが認められない。 ○:1/2インチ巾ベースフイルムにほとんどス
クラツチが認められない。 △:1/2インチ巾ベースフイルムにスクラツチ
が何本か認められる。 ×:1/2インチ巾ベースフイルムに太いスクラ
ツチが何本か認められる。 ××:1/2インチ巾ベースフイルムに太く深い
スクラツチが全面に多数認められる。 (11) スキユー スキユー特性は常温(20℃)常湿下で録画し
たビデオテープを、70℃で1時間無負荷で熱処
理した後、再び常温常湿下で再生し、ヘツド切
換点におけるズレ量を読みとる。 実施例 1 エチレングリコール(以下EGと略称する)90
重量部にカオリン(平均粒径0.5μm)10重量部を
添加した後、混合撹拌を行なつてスラリーを得
た。 次に、ジメチルテレフタレート100重量部と
EG70重量部を酢酸マンガン4水和物0.035重量部
を触媒として常法通りエステル交換をせしめた後
上記で得られたカオリン(濃度0.3重量%対ポリ
マー)を撹拌下添加した。続いてリン酸トリメチ
ル0.03重量部及び三酸化アンチモン0.03重量部を
添加した後高温真空下で常法通り重縮合反応を行
い、固有粘度0.620のポリエチレンテレフタレー
トペレツトを得た。 更にこのポリエチレンテレフタレート(以下
PETと略称)ペレツトを170℃、3時間乾燥後押
出機ホツパーに供給し、溶融温度280〜300℃で溶
融し、この溶融ポリマーを1mmのスリツト状ダイ
を通して表面仕上げ0.38程度、表面温度20℃の回
転冷却ドラム状に成形押出し、厚み190μmの未
延伸フイルムを得た。 このようにして得られた未延伸フイルムを70℃
で5.2倍縦方向に延伸し、次いで90℃で横方向に
3.0倍延伸した。得られた二軸配向フイルムを215
℃の温度で5秒間熱処理(熱固定)した。 更に、この二軸配向熱固定フイルムを120℃に
再加熱し、0.5%の弛緩率(加熱ロールと冷却ロ
ール間の速度差)にて縦方向に弛緩せしめた。得
られたフイルムの厚みは約12μmであつた。 かくして得られた二軸配向フイルムに磁性物体
を塗布し、テープとして評価した結果は表−1に
示す。 該二軸配向フイルム表面の突起の分布は図−1
に曲線Aで示した通りであり、大きな突起がな
く、ヤング率、ステイフネス及び200回パス後の
摩擦係数(μk)も十分満足できるものであつた。
又、塗布後のテープの評価結果では電磁変更特
性、ドロツプアウト、スキユー及び走行性とも十
分満足できるものであつた。 実施例2〜5及び比較例1〜5 添加粒子の粒子種、平均粒径、添加量等を表−
1に示すように変える他は、実施例1と同一の条
件でペレツトを得た。更にまた、これらペレツト
の製膜条件を表−1に示すように実施例1とは若
干異なる水準とし、フイルムとなした。これらフ
イルムの厚さはいずれも略12μmであつた。 これらのフイルム物性及びフイルムに磁性物体
を塗布して評価した結果は表−1に示す。 実施例2〜5のベースフイルムの各種測定結果
は繰り返し摩擦係数等良好であり、かつビデオテ
ープとしての電磁変換特性、ドロツプアウト、ス
キユー、スクラツチ等の各種項目とも良好であつ
た。 一方、比較例1の二軸配向フイルムは、70℃×
1時間の熱収縮率が低く、スキユーも小さいレベ
ルとなつたが、ステイフネスが低く、テープ走行
性、スクラツチが悪く、ドロツプアウトレベルも
劣るものであつた。 また、比較例3の二軸配向フイルムは、突起分
布曲線が限定された範囲を大巾に越えた非常の表
面性の粗いものとなつており(図−1、曲線C)、
走行性は滑りすぎて、かつステイフネスが低いた
めに走行安定性が得られず、電磁変換特性も悪い
レベルのものとなつている。更にまた、比較例4
の二軸配向フイルムは、電磁変換特性が良好であ
るが、表面粗さ(Ra)が平坦すぎて走行性、ス
クラツチの点で悪いレベルとなている(図−1、
曲線D)。更にまた、比較例5の二軸配向フイル
ムは、二種の微粒子を混合使用していることから
表面粗さ(Ra)は比較的低いが、突起分布曲線
が限定された範囲を大巾に越える部分があり、電
磁変換特性の劣つたものとのなつている。更にス
テイフネスが低く、走行性、スクラツチ等も劣つ
ている。
【表】
図−1はフイルム表面の突起高さ(μm)と突
起の数(ケ/mm2)の関係を示す図である。図−2
は摩擦係数(μk)測定に用いた装置のフイルム
フローを示す図である。
起の数(ケ/mm2)の関係を示す図である。図−2
は摩擦係数(μk)測定に用いた装置のフイルム
フローを示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 二軸配向ポリエステルフイルムであつて、ポ
リエステル中に平均粒径が0.2〜2.0μmのアルミ
ニウムの含水ケイ酸塩鉱物0.1〜0.6重量%を、或
はこれと平均粒径が0.2〜1.5μmの炭酸カルシウ
ム0.01〜0.4重量%とを分散含有し、かつフイル
ム表面の、突起数20ケ/mm2以上の領域で求めた突
起数(Y:ケ/mm2)と突起高さ(X:μm)との
関係を表わす分布曲線が下記式 log10Y=−9.8X+4.4 で表わされる直線と、log10Y>1.3の範囲におい
て交差しない突起分布を有し、更に該突起分布の
最大値が log10Y≧−18X+3.7 の範囲にあり、かつ表面粗さ(Ra)が0.025μm
以下であり、そしてフイルムの縦方向のヤング率
が650Kg/mm2以上であることを特徴とする磁気記
録用ポリエステルフイルム。 2 縦方向のステイフネスが80mg以上である特許
請求の範囲第1項記載の磁気記録用ポリエステル
フイルム。 3 密度が1.385〜1.410g/cm3である特許請求の
範囲第1項または第2項記載の磁気記録用ポリエ
ステルフイルム。 4 縦方向の屈折率(Ny)が1.670以上で、かつ
厚み方向の屈折率(Nz)が1.485以上である特許
請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の
磁気記録用ポリエステルフイルム。 5 70℃で1時間無荷重下で熱処理した時の縦方
向の熱収縮率が0.15%以下である特許請求の範囲
第1項乃至第4項のいずれかに記載の磁気記録用
ポリエステルフイルム。 6 突起高さ0.87μm以上の突起が存在しない特
許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載
の磁気記録用ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21615585A JPS6277923A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 磁気記録用ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21615585A JPS6277923A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 磁気記録用ポリエステルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6277923A JPS6277923A (ja) | 1987-04-10 |
| JPH045533B2 true JPH045533B2 (ja) | 1992-01-31 |
Family
ID=16684149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21615585A Granted JPS6277923A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 磁気記録用ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6277923A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2862955B2 (ja) * | 1990-05-28 | 1999-03-03 | 嗣郎 源吉 | バテライト型炭酸カルシウムを含有するポリエステル組成物 |
| JP7583356B2 (ja) * | 2019-09-02 | 2024-11-14 | 東洋紡株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5415978A (en) * | 1977-06-28 | 1979-02-06 | Teijin Ltd | Polyester film |
| JPS57113418A (en) * | 1981-01-05 | 1982-07-14 | Teijin Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS5853419A (ja) * | 1981-09-28 | 1983-03-30 | Teijin Ltd | ポリエステルフイルムの製造方法 |
| JPS5977622A (ja) * | 1982-10-26 | 1984-05-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
-
1985
- 1985-10-01 JP JP21615585A patent/JPS6277923A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6277923A (ja) | 1987-04-10 |
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| JPH0513978B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |