JPH0455616B2 - - Google Patents
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- JPH0455616B2 JPH0455616B2 JP61226089A JP22608986A JPH0455616B2 JP H0455616 B2 JPH0455616 B2 JP H0455616B2 JP 61226089 A JP61226089 A JP 61226089A JP 22608986 A JP22608986 A JP 22608986A JP H0455616 B2 JPH0455616 B2 JP H0455616B2
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- polyethylene terephthalate
- antifogging
- weight
- coating
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムに関するものである。更に詳しくは、優
れた機械的強度と、優れた耐候(光)性と、優れ
た防曇性を有する農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムに関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 一般に、ポリエチレンテレフタレートフイルム
は、高い結晶性、高い融点を示し、優れた耐熱
性、耐薬品性を有し、更に強度、弾性率等の機械
的性質においても、優れた性質を示すことが知ら
れている。このため、ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは、磁気テープ用をはじめ、写真用、
電気用、メタライズ用、包装用および農業用等と
して、広く使用されている。しかし、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムは、表面が疎水性であ
るために、これを農業用ハウス(温室)の被覆材
として使用すると、ハウス内の温度、湿度等の条
件によつては、フイルムのハウス内側表面に曇り
を生じる。この曇りは、フイルムを透過する光線
の量を少なくし、植物の生育を遅くしたり、水滴
が栽培植物に落下することにより、幼芽が害をう
けたり、病害の発生の原因となつたり、ハウス内
の作業者に不快感を与えるなど、種々の不都合を
生ずる。 このような不都合を解消するには、フイルム表
面に防曇性を附与すればよいことが知られてい
る。フイルム表面に防曇性を附与するには、界面
活性剤のような親水性物質を練り込んでフイルム
化する方法、またはフイルム表面に親水性物質も
しくは、水溶性高分子物質を塗布する方法等が知
られている。しかし、前者の方法はポリエチレン
テレフタレートのような硬質の樹脂では効果が小
さく、後者の方法で防曇性を附与する試みがされ
ている。 例えば特公昭46−13252号公報、特開昭49−
70885号公報、特開昭50−71770号公報にはポリビ
ニルアルコールなどの水可溶性親水性物質を塗布
する方法、更に特公昭50−6437号公報、特公昭53
−37075号公報にはアクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルを主成分とする親水性ポリマーと界面
活性剤等からなる組成物を塗布する方法が提案さ
れている。 しかしながら、これら親水性物質は加水分解を
受けやすいので耐水性に乏しく、また疎水性のポ
リエチレンテレフタレートフイルムとの密着性に
劣るため、特に多湿条件下ではこれら親水性物質
に由来する塗膜は、樹脂フイルム表面から剥離し
やすく、防曇性能を充分発揮し得ない。 これらの欠点を改良するために、例えば特公昭
56−34219号公報にはヒドロキシ基を含有する親
水性アクリル酸エステル系重合体を架橋剤にて水
不溶化する方法が提案されている。しかしなが
ら、この方法によると防曇性そのものも同時に低
下するので、満足すべき改良法とはいえない。 一方、親水性を附与するものとして、無機質水
性ゾルと界面活性剤の混合物を塗布する方法が提
案されている。例えば特公昭50−11348号公報に
は、界面活性剤を主体とし、これに少量のシリカ
ゾルを加えたもの、特公昭49−32668号公報には、
アルミナゾルに界面活性剤を加えたもの、特開昭
58−29831号公報には、コロイド状シリカに少量
の水溶性アルミニウム塩を加えたもの等が開示さ
れている。しかし、これら混合物は有機質である
ポリエチレンテレフタレートとの密着性に乏しい
ために、形成塗膜は時間の経過とともに脱落し
て、長期にわたる防曇効果を持続することができ
ないという欠点がある。 上記欠点を改良するために、例えば特開昭51−
81877号公報には、アルミナゾルに界面活性剤に
親水性ポリマーを加えたもの、特開昭57−119974
号公報、特開昭57−187347号公報、特開昭59−
15473号公報には、コロイド状シリカに親水性ポ
リマーと界面活性剤を加えたものが開示されてい
る。しかしながら、これら組成物には無機質水性
ゾルとの混和性をだす目的からポリビニルアルコ
ールや水酸基含有アクリル系樹脂等の親水性ポリ
マーが配合されているため、形成塗膜は本質的に
耐水性に劣る傾向がある。したがつて、多湿条件
下に常時さらされると、無機質水性ゾルが親水性
ポリマーと共に流失したり分散不良を起こし、短
期間で防曇性の効力が損われ、実用的に満足でき
るものではない。 さらに上記欠点を改良するために、例えば特開
昭55−99976号公報、特開昭55−99987号公報に
は、シリカ/親水性ポリマー/有機ケイ素化合物
からなる無機−有機複合体反応物による防曇性附
与の方法が提案されている。しかし、これらの方
法も耐水性が充分でなく、また防曇性能も満足す
るまでに至つておらず、充分に所期の目的を達成
することができない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる背景下にあつて、ハウス
被覆用等として長期間使用しても機械的強度が低
下せず、優れた耐候(光)性を示し、かつ、優れ
た防曇性が長期間持続される農業用ポリエチレン
テレフタレートフイルムを提供すべく、鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至つたものであ
る。しかして本発明の要旨とするところは紫外線
吸収剤を含む農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムの片面又は両面に (a) 60〜100重量%のアクリル酸の或いはメタク
リル酸のアルキルエステル類からなる単量体又
はアクリル酸の或いはメタクリル酸のアルキル
エステル類とアルケニルベンゼン類との混合単
量体及び0〜40重量%の上記単量体と共重合し
得る、その他のα,β−エチレン性不飽和単量
体とを乳化重合させて得られる、ガラス転移温
度が35〜80℃の範囲にある疎水性アクリル系樹
脂の水系エマルジヨンの1種又は2種以上と、 (b) 無機質コロイドゾルの1種又は2種以上の(a)
及び(b)の2成分を混合含有してなる防曇剤組成
物又は上記(a)及び(b)の2成分並びに架橋剤及
び/又は液状分散媒を混合含有してなる防曇剤
組成物を塗布してなる農業用ポリエチレンテレ
フタレートフイルムに存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明にいうポリエチレンテレフタレートと
は、共重合されていないポリエチレンテレフタレ
ート・ホモポリマーのみならず、エチレンテレフ
タレートの繰り返し単位が85%以上であり、残り
が他の成分であるような共重合ポリエチレンテレ
フタレートや、ポリエチレンテレフタレートが85
重量%以上であり、残りの15重量%以下が、他の
重合体であるポリマーブレンド物を包含するもの
である。ブレンドできる他の重合体としては、ポ
リアミド類、ポリオレフイン類、他種のポリエス
テル類があげられる。このポリエチレンテレフタ
レートには、必要に応じ、通常、ポリエチレンテ
レフタレートに添加される滑剤、着色剤、安定
剤、酸化防止剤等の添加助剤を配合することがで
きる。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは未延伸のものでも二軸に延伸された
ものでもよいが、フイルムの強度の点からいえば
二軸に延伸されたものが好ましい。 二軸に延伸する場合は、縦、横、2.0〜5.0倍延
伸されたものが好ましい。延伸倍率が2.0倍未満
であると、製品の強度が充分のものとならないの
で好ましくなく、5.0倍を越えたものでは製品の
強度は充分なものとなるが、製造作業が困難とな
るので好ましくない。延伸倍率は二軸方向とも、
夫々2.5〜4.0倍の範囲が特に好ましい。二軸延伸
フイルムを製造する方法は特に限定されるもので
はなく、例えば遂次に又は同時に縦横二軸に延伸
する等、従来知られている、如何なる方法による
ものでもよい。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは、厚みが0.01〜0.3mmのものが好ま
しい。厚みが0.01mm未満であると、製品の強度が
充分なものとならないので好ましくなく、また
0.3mmを越えるとフイルムが硬くなり、取り扱い
難くなるので好ましくない。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは少なくとも紫外線吸収剤を含むもの
である。ここで用いられる紫外線吸収剤として
は、次のようなものがあげられる。 シアノアクリレート系紫外線吸収剤である2−
エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフエニ
ルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3′−
ジフエニルアクリレート。 ベンゾフエノン系紫外線吸収剤である2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2,4−
ジヒドロキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフエノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾ
イルオキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフエノ
ン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
エノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−5−クロ
ルベンゾフエノン、ビス−(2−メトキシ−4−
ヒドロキシ−5−ベンゾイルフエニル)メタン。 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である2−
(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−
メチルフエニル)−5−カルボン酸ブチルエステ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフエニル)−5,6−ジクロルベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフエニル)−5−エチルスルホンベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチル
フエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−ブチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−ア
ミノフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
メチルフエニル)−5−メトキシベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−メチル−4′−ヒドロキシフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ステアリル
オキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)−5−メチ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5−カルボン酸フエニル)ベンゾトリアゾールエ
チルエステル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチ
ル−5′−t−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチ
ルフエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−シ
クロヘキシルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジメチルフエニル)
−5−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエス
テル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクロルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−4′,5′−ジクロルフエニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチル
フエニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メトキシフエニル)−5−メチルベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフエニル)−5−カルボン酸エステルベンゾ
トリアゾール、2−(2′−アセトキシ−5′−メチ
ルフエニル)ベンゾトリアゾール。 以上のような紫外線吸収剤が挙げられるが、中
でもベンゾフエノン系紫外線吸収剤又はベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤を使用することが望ま
しい。 これらの紫外線吸収剤は1種あるいは2種以上
併用して用いることができ、その使用量はポリエ
チレンテレフタレート100重量部当り0.01〜5重
量部、好ましくは0.05〜2重量部である。使用量
が少なすぎると目的とする防曇持続性向上効果が
得られず、逆に多すぎると使用量の割に防曇持続
性向上効果があまり認められないことのほかに紫
外線吸収剤がフイルム表面にブリードしてフイル
ムの透明性が低下するので好ましくない。 本発明において、ポリエチレンテレフタレート
フイルムに紫外線吸収剤を含ませるということ
は、フイルム成形前に樹脂組成物の中に配合し、
しかる後、フイルム化したもの又はフイルム成形
後、そのフイルム表面に紫外線吸収剤を塗布した
もの、いずれも指すものであり、後者の基体フイ
ルムの表面にコーテイング処理をする場合は塗膜
成分中に紫外線吸収剤を配合し、これを塗布すれ
ばよい。これらの方法を単独使用あるいは併用す
ることもできる。 本発明において用いられる防曇剤組成物の構成
成分である疎水性アクリル系樹脂とは、60〜100
重量%のアクリル酸の或いはメタクリル酸のアル
キルエステル類[以下、これを(メタ)アクリル
酸アルキルエステル類と略記する。]、又は(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類及びアルケニ
ルベンゼン類よりなる混合単量体と、0〜40重量
%の上記単量体と共重合しうるα,β−エチレン
性不飽和単量体とを界面活性剤の存在下に、水系
媒質中で乳化重合させて得られる共重合体であ
る。 本発明で用いる上記(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類としては、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−
ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アク
リル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸−n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−ブチ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタク
リル酸デシル等が挙げられ、一般にはアルキル基
の炭素数が1〜20個のアクリル酸アルキルエステ
ル及び/又はアルキル基の炭素数が1〜20個のメ
タクリル酸アルキルエステルが使用される。 本発明で用いるアルケニルベンゼン類として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン等が挙げられる。 このようなアルケニルベンゼン類と、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル類との混合物からな
る単量体を用いる場合には、そのほかに加える
α,β−エチレン性不飽和単量体の使用量によつ
ても異なるが、通常、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類の使用割合を10重量%以上とするの
がよい。 そして疎水性アクリル系樹脂は、その中に、ア
ルケニルベンゼン類を70重量%以下の範囲で含有
されているものが望ましい。 本発明の疎水性アクリル系樹脂は上記のような
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類又は(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類とアルケニル
ベンゼン類の混合物からなる単量体が、重合すべ
き全単量体中、少なくとも計60重量%含有するも
のであつて60重量%に満たないときは、形成塗膜
の耐水性が充分でなく、防曇持続性能を発揮し得
ない。 本発明で用いる共重合しうるその他のα,β−
エチレン性不飽和単量体とは、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等のα,
β−エチレン性不飽和カルボン酸類;エチレンス
ルホン酸のようなα,β−エチレン性不飽和スル
ホン酸類;2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パン酸;α,β−エチレン性不飽和ホスホン酸
類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の水
酸基含有ビニル単量体;アクリロニトリル類;ア
クリルアマイド類;(メタ)アクリル酸グリシジ
ルエステル類等である。これら単量体は、単独で
用いても、又は2種以上の併用でもよく、0〜40
重量%の範囲で使用できる。40重量%を越える
と、防曇性能を低下させるので好ましくない。 疎水性アクリル系樹脂の水系エマルジヨンは従
来から知られている通常の乳化重合法によつて製
造することができる。例えば上記単量体を界面活
性剤の存在下に、水系媒質中で乳化重合させて得
られる。 本発明における疎水性アクリル系樹脂を乳化重
合によつて製造する際に用いる界面活性剤として
は、下記に挙げるような陰イオン系界面活性剤、
陽イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤が
ある。 陰イオン系界面活性剤としては、例えばオレイ
ン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等の脂肪酸
塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アン
モニウム等の高級アルコール硫酸エステル類;ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩及びアルキルナフタレンスル
ホン酸塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物;ジアルキルスルホコハク酸塩;ジアルキルホ
スフエート塩;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキ
シエチレンサルフエート塩等がある。 陽イオン系界面活性剤としては、例えばエタノ
ールアミン類;ラウリルアミンアセテート、トリ
エタノールアミンモノステアレートギ酸塩、ステ
アラミドエチルジエチルアミン酢酸塩等のアミン
塩;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロライド等の第4級アンモニウム塩等があ
る。 非イオン系界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル等のポリオキシエチレン高級アル
コールエーテル類;ポリオキシエチレンオクチル
フエノール、ポリオキシエチレンノニルフエノー
ル等のポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル類;ポリエチレングリコールモノステアレー
ト等のポリオキシエチレンアシルエステル類;ポ
リプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類;シユガーエステル類;セルロースエー
テル類等がある。 これらは単独で用いても併用してもよいが、配
合する無機物の種類によつて制限をうける。すな
わち、水溶液中で一般に陰電荷に帯電するシリカ
ゾルと陽イオン系界面活性剤、水溶液中で一般に
陽電荷に帯電するアルミナゾルと陰イオン系界面
活性剤との組み合わせは避けるべきである。これ
らの組み合わせは、ゾルのゲル化や防曇剤組成物
の凝集・分離を起こしやすく、塗布を困難にす
る。 これら界面活性剤は、単量体の仕込み合計量に
対し、0.1〜10重量%の範囲で使用できる。10重
量%を越えると乾燥塗膜の耐水性を低下させるの
で好ましくない。 本発明において共重合反応に用いられる重合開
始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等の過硫酸塩;アセチルパーオキサイ
ド、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等が挙げ
られる。これらは、単量体の仕込み合計量に対し
て0.1〜10重量%の範囲で使用される。 本発明の疎水性アクリル系樹脂を得るための重
合方法は、単量体の仕込方法が回分方式でも、連
続送入方式でもよい。また一部を先に重合したの
ち、残部を連続的に送入する方式でもよい。 連続的に送入する単量体は、そのままでもよい
が、水と界面活性剤を用いて単量体分散液として
送入する方式が、きわめて好適である。 本発明で用いられる防曇剤組成物の構成分であ
る疎水性アクリル系樹脂の水系エマルジヨンは、
上述のような乳化重合によつて得られた水系エマ
ルジヨンを、そのまゝ使用することもでき、又は
このものに更に後述のような液状分散媒を加えて
稀釈したものでもよく、また上記のような乳化重
合によつて生じた重合体を分別採取し、これを液
状分散媒に再分散させて水系エマルジヨンとした
ものでもよい。 本発明における疎水性アクリル系樹脂は、その
ガラス転移温度(Tg)が35〜80℃の範囲内のも
のでなければならない。このようなTgの樹脂は、
使用する単量体の種類及び使用量(配合量)の選
択によつて得られる。しかして使用するアクリル
系樹脂のTgが80℃を越えると透明性のある均一
な塗膜が得られにくい。また35℃に満たないとき
は、無機質コロイド粒子が数次凝集して不均一な
分散状態をとりやすく、無機質コロイド粒子の塗
布基材に対する固着が充分でないので、時間の経
過とともに無機質コロイド粒子が基材表面から脱
落するなどして防曇性能を損ねる。 本発明で用いる防曇剤組成物の有効成分である
無機質コロイドゾルは、疎水性のポリエチレンテ
レフタレートフイルム表面に塗布することによ
り、フイルム表面に親水性を付与する機能も果た
すものである。無機質コロイドゾルとしては、例
えばシリカ、アルミナ、水不溶性リチウムシリケ
ート、水酸化鉄、水酸化スズ、酸化チタン、硫酸
バリウム等の無機質水性コロイド粒子を、種々の
方法で、水又は親水性媒体中に分散させた、水性
ゾルが挙げられる。中でも好ましいのは、シリカ
ゾルとアルミナゾルである。これらは、単独で用
いても併用してもよい。 無機質コロイドゾルとしては、その平均粒子経
が5〜100mμの範囲のものが好ましい。また平
均粒子径の異なる2種以上のコロイドゾルを組み
合わせて用いてもよい。平均粒子径が100mμを
超えると、塗膜が白く失透して好ましくない。ま
た5mμに満たないときは、無機質コロイドゾル
の安定性に欠けるので好ましくない。無機質コロ
イドゾルは、その配合量が固形分重量比でアクリ
ル系樹脂に対して0.5〜4の範囲にあるのが好ま
しい。4を超えるときは、防曇効果が配合量に比
例して向上しないばかりでなく、フイルムが透明
な場合は、塗布後に形成される塗膜が白濁化し光
線透過率を低下させるので好ましくない。また塗
膜が粗雑で脆弱になり易くなる傾向がある。一
方、0.5に満たないときは、充分な防曇効果を発
揮し得ないので、好ましくない。 本発明で用いられる防曇剤組成物には、更に架
橋剤を配合すると耐水性が一層向上する。即ち、
この架橋剤によつて、アクリル系樹脂同志が架橋
し、耐水性を向上させることができる。 かゝる目的で使用される架橋剤としては、フエ
ノール樹脂類、アミノ樹脂類、アミン化合物類、
アジリジン化合物類、アゾ化合物類、イソシアネ
ート化合物類、エポキシ化合物類、シラン化合物
類等が挙げられるが、特に、アミン化合物類、ア
ジリジン化合物類、エポキシ化合物類が好適であ
る。 アミン化合物類としては、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジ
アミン等の脂肪族ポリアミン;3−3′−ジメチル
4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソ
ホロンジアミン等の脂環式アミン;4,4′−ジア
ミンジフエニルメタン、m−フエニレンジアミン
等の芳香族アミンが用いられる。 アジリジン化合物類としては、トリス−2,
4,6−(1−アジリジニル)−1,3,5−トリ
アジン、トリメチロールプロパン−トリ−β−ア
ジリジニルプロピオネート、トリス[1−(2−
メチル)アジリジニル]ホスフインオキシド、ヘ
キサ[1−(2−メチル)−アジリジニル]トリホ
スフアトリアジン等が使用される。 エポキシ化合物類としては、ビスフエノールA
又はビスフエノールFとエピクロルヒドリンとの
反応生成物、フエノール(又は置換フエノール)
とホルムアルデヒドとの樹脂反応生成物とエピク
ロルヒドリンの反応により形成されるエポキシ化
ノボラツク樹脂、エピクロルヒドリン及び脂肪族
多価アルコール、例えばグリセロール、1,4−
ブタンジオール、ポリ(オキシプロピレン)グリ
コール又は類似の多価アルコール成分から形成さ
れる樹脂状反応生成物及び過酢酸を用いるエポキ
シ化により得られる樹脂等が使用される。エポキ
シ化合物類では、さらに三級アミン類や四級アン
モニウム塩類を触媒として併用すると好ましい。 これら架橋剤は、その添加量がアクリル樹脂固
形分に対して0.1〜30重量%の範囲で使用できる。
特に、0.5〜10重量%の範囲が好ましい。 本発明で用いられる防曇剤組成物に添加される
液状分散媒としては、水を含む親水性ないし水混
合性溶媒が含まれ、水;メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール等の一価
アルコール類;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール類;
ベンジルアルコール等の環式アルコール類;セロ
ソルブアセテート類;ケトン類等が挙げられる。 これらは単独で用いても併用してもよいが、本
発明で用いる防曇剤組成物の分散安定性、フイル
ム表面に塗布した後の濡れ性、液状分散媒除去の
難易、経済性を勘案して決めるのが好ましい。 本発明で用いる防曇剤組成物には、更に必要に
応じて、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、増粘剤、顔
料、顔料分散剤等の添加剤を混合することができ
る。 本発明で用いる防曇剤組成物は、ポリエチレン
テレフタレートフイルムの表面に塗布し、強制乾
燥又は自然乾燥により、液状分散媒を揮散させる
ことができる。 強制乾燥する方法としては、熱風乾燥法、赤外
線輻射法等が採用できる。強制乾燥するときの加
熱温度は、塗布された防曇剤組成物によつて決定
されるが、通常は50〜250℃の範囲内から選ばれ、
好ましくは70〜200℃の範囲である。 本発明で用いる防曇剤組成物をフイルム表面に
塗布するには、ロールコート法、デイツプコート
法、ハケ塗り法、スプレーコート法、バーコート
法、ナイフコート法等それ自体公知のいかなる方
法によつてもよい。 フイルムの表面に防曇剤組成物を塗布し、液状
分散媒を乾燥、揮散させた後の固形物の付着量
は、通常0.01〜10g/m2、好ましくは0.1〜5
g/m2の範囲である。 フイルム表面と、本発明で用いる防曇剤組成物
に由来する塗膜との接着性が充分でない場合に
は、防曇剤組成物を塗布する前に、フイルム表面
にプラズマ処理を施すとか、もしくはコロナ放電
処理を施こす等の方法によつてフイルム表面を改
質してもよい。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムの防塵性、防曇性、耐候性および耐ブ
ロツクング性を向上する目的で該フイルムの本発
明による防曇剤塗膜のない方のフイルム面に他の
樹脂、例えばアクリル系樹脂、フツ素系樹脂又は
ポリオレフイン系樹脂からなる被覆層を設けても
さしつかえない。なお、この被覆層の中に前述し
て挙げた紫外線吸収剤を含ませても差しつかえな
い。 (発明の効果) 本発明は次のような特別に顕著な効果を奏し、
産業上の利用価値は極めて大である。 (1) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムは、疎水性アクリル系樹脂を含有
する防曇剤からなる塗膜を有するので極めて耐
水性にすぐれている。 (2) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムは無機質コロイドゾルを含有する
防曇剤からなる塗膜を有するので非粘着性、表
面硬度、耐水性において優れている。 (3) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムはガラス転移温度が35〜80℃の範
囲にある特定の組成のアクリル樹脂と無機質コ
ロイドゾルからなる防曇塗膜を有するので、極
めて優れた防曇性を示し、特に高温多湿条件下
においても安定した防曇性を示す。また基材の
ポリエチレンテレフタレートフイルムは紫外線
吸収剤を含み、これによつて本発明になる防曇
塗膜の防曇性能が長期間持続する。 (実施例) 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に限定されるものではない。 実施例1〜8、比較例1〜7 (1) 基体フイルムの調製 ポリエチレンテレフタレート(o−クロロフエ
ノールを溶媒として用い、25℃で測定した極限粘
度が0.65のもの)100重量部に対し、第1表に示
す紫外線吸収剤を同時に示す配合割合で配合し
た。 各配合物をスーパーミキサーで10分間攪拌混合
したのち、常法によつて溶融押出し、縦方向に延
伸温度65℃、延伸倍率3.5倍、次いで横方向に延
伸温度65℃、延伸倍率3.5倍で逐次二軸延伸し、
厚さ0.15mmの二軸配向フイルムを製造した。この
フイルムの密度は1.37g/cm3であつた。 (2) 防曇剤組成物の調製 四ツ口フラスコにポリオキシエチレンラウリル
エーテル2重量部及び水80重量部を仕込んで窒素
ガス気流下に60℃まで加熱し、ここに過流酸アン
モニウム0.5重量部を添加し、さらに第1表に示
した各単量体の混合物100重量部を3時間にわた
つて滴下した。このさいの反応温度は60〜70℃の
範囲に保持するが、滴下終了後も同温度範囲に2
時間保持してから冷却し、アンモニア水で中和し
て、アクリル系樹脂エマルジヨンを得た。各樹脂
のガラス転移温度は、第1表に示すとおりであつ
た。 こうして得られたアクリル系樹脂エマルジヨン
に、第1表に示した種類及び量の無機質コロイド
ゾルその他を配合し、各種の防曇剤組成物を調製
した。但し比較例については無機質コロイドゾル
又はアクリル系樹脂を配合しない防曇剤組成物も
作成した。 (3) 防曇剤組成物による塗膜の形成 (1)で得られたポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に(2)で得られた各種防曇剤組成物をバ
ーコート法によつて、乾燥後の塗布量が固形分と
して0.5g/m2となるように塗布し、80℃の熱風
中に1分間滞留させ溶媒を飛散させた。 (4) ポリエチレンテレフタレートフイルムの評価 (3)で得られたポリエチレンテレフタレートフイ
ルムについて次に記載した方法で各種の性質を評
価した。 密着性 各フイルムの塗膜を形成した面にセロハンテー
プを接着し、このセロハンテープを剥した時に、
塗膜の剥離状況を肉眼で観察した。 結果を、第2表に示す。この評価基準は、次の
とおりである。 〇……塗膜が全く剥離せず、完全に残つたも
の。 〇x……塗膜の2/3以上が剥離せず残つたもの。 △……塗膜の2/3以上が剥離したもの。 ×……塗膜が完全に剥離したもの。 防曇性試験 各フイルムを愛知県海部郡の試験圃場に設置し
た、片屋根式ハウス(間口1.8m、奥行18m、棟
高2m、屋根勾配30゜)に塗膜を設けた面をハウ
スの内側にして被覆し、定期的に肉眼で防曇性を
評価した。結果を第2表に示す。その評価基準は
次の通りである。 ◎……水が薄膜状に付着し、水滴が認められな
い状態。 〇……水が薄膜状に付着しているが、わずかに
大粒の水滴が認められる状態。 〇x……水が薄膜状に付着しているが、部分的
に大粒の水滴の付着が認められる状態。 △……部分的に細かい水滴の付着が認められる
状態。 ×……フイルムの内面全体に細かい水滴の付着
が認められる状態。
フイルムに関するものである。更に詳しくは、優
れた機械的強度と、優れた耐候(光)性と、優れ
た防曇性を有する農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムに関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 一般に、ポリエチレンテレフタレートフイルム
は、高い結晶性、高い融点を示し、優れた耐熱
性、耐薬品性を有し、更に強度、弾性率等の機械
的性質においても、優れた性質を示すことが知ら
れている。このため、ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは、磁気テープ用をはじめ、写真用、
電気用、メタライズ用、包装用および農業用等と
して、広く使用されている。しかし、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムは、表面が疎水性であ
るために、これを農業用ハウス(温室)の被覆材
として使用すると、ハウス内の温度、湿度等の条
件によつては、フイルムのハウス内側表面に曇り
を生じる。この曇りは、フイルムを透過する光線
の量を少なくし、植物の生育を遅くしたり、水滴
が栽培植物に落下することにより、幼芽が害をう
けたり、病害の発生の原因となつたり、ハウス内
の作業者に不快感を与えるなど、種々の不都合を
生ずる。 このような不都合を解消するには、フイルム表
面に防曇性を附与すればよいことが知られてい
る。フイルム表面に防曇性を附与するには、界面
活性剤のような親水性物質を練り込んでフイルム
化する方法、またはフイルム表面に親水性物質も
しくは、水溶性高分子物質を塗布する方法等が知
られている。しかし、前者の方法はポリエチレン
テレフタレートのような硬質の樹脂では効果が小
さく、後者の方法で防曇性を附与する試みがされ
ている。 例えば特公昭46−13252号公報、特開昭49−
70885号公報、特開昭50−71770号公報にはポリビ
ニルアルコールなどの水可溶性親水性物質を塗布
する方法、更に特公昭50−6437号公報、特公昭53
−37075号公報にはアクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルを主成分とする親水性ポリマーと界面
活性剤等からなる組成物を塗布する方法が提案さ
れている。 しかしながら、これら親水性物質は加水分解を
受けやすいので耐水性に乏しく、また疎水性のポ
リエチレンテレフタレートフイルムとの密着性に
劣るため、特に多湿条件下ではこれら親水性物質
に由来する塗膜は、樹脂フイルム表面から剥離し
やすく、防曇性能を充分発揮し得ない。 これらの欠点を改良するために、例えば特公昭
56−34219号公報にはヒドロキシ基を含有する親
水性アクリル酸エステル系重合体を架橋剤にて水
不溶化する方法が提案されている。しかしなが
ら、この方法によると防曇性そのものも同時に低
下するので、満足すべき改良法とはいえない。 一方、親水性を附与するものとして、無機質水
性ゾルと界面活性剤の混合物を塗布する方法が提
案されている。例えば特公昭50−11348号公報に
は、界面活性剤を主体とし、これに少量のシリカ
ゾルを加えたもの、特公昭49−32668号公報には、
アルミナゾルに界面活性剤を加えたもの、特開昭
58−29831号公報には、コロイド状シリカに少量
の水溶性アルミニウム塩を加えたもの等が開示さ
れている。しかし、これら混合物は有機質である
ポリエチレンテレフタレートとの密着性に乏しい
ために、形成塗膜は時間の経過とともに脱落し
て、長期にわたる防曇効果を持続することができ
ないという欠点がある。 上記欠点を改良するために、例えば特開昭51−
81877号公報には、アルミナゾルに界面活性剤に
親水性ポリマーを加えたもの、特開昭57−119974
号公報、特開昭57−187347号公報、特開昭59−
15473号公報には、コロイド状シリカに親水性ポ
リマーと界面活性剤を加えたものが開示されてい
る。しかしながら、これら組成物には無機質水性
ゾルとの混和性をだす目的からポリビニルアルコ
ールや水酸基含有アクリル系樹脂等の親水性ポリ
マーが配合されているため、形成塗膜は本質的に
耐水性に劣る傾向がある。したがつて、多湿条件
下に常時さらされると、無機質水性ゾルが親水性
ポリマーと共に流失したり分散不良を起こし、短
期間で防曇性の効力が損われ、実用的に満足でき
るものではない。 さらに上記欠点を改良するために、例えば特開
昭55−99976号公報、特開昭55−99987号公報に
は、シリカ/親水性ポリマー/有機ケイ素化合物
からなる無機−有機複合体反応物による防曇性附
与の方法が提案されている。しかし、これらの方
法も耐水性が充分でなく、また防曇性能も満足す
るまでに至つておらず、充分に所期の目的を達成
することができない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる背景下にあつて、ハウス
被覆用等として長期間使用しても機械的強度が低
下せず、優れた耐候(光)性を示し、かつ、優れ
た防曇性が長期間持続される農業用ポリエチレン
テレフタレートフイルムを提供すべく、鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至つたものであ
る。しかして本発明の要旨とするところは紫外線
吸収剤を含む農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムの片面又は両面に (a) 60〜100重量%のアクリル酸の或いはメタク
リル酸のアルキルエステル類からなる単量体又
はアクリル酸の或いはメタクリル酸のアルキル
エステル類とアルケニルベンゼン類との混合単
量体及び0〜40重量%の上記単量体と共重合し
得る、その他のα,β−エチレン性不飽和単量
体とを乳化重合させて得られる、ガラス転移温
度が35〜80℃の範囲にある疎水性アクリル系樹
脂の水系エマルジヨンの1種又は2種以上と、 (b) 無機質コロイドゾルの1種又は2種以上の(a)
及び(b)の2成分を混合含有してなる防曇剤組成
物又は上記(a)及び(b)の2成分並びに架橋剤及
び/又は液状分散媒を混合含有してなる防曇剤
組成物を塗布してなる農業用ポリエチレンテレ
フタレートフイルムに存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明にいうポリエチレンテレフタレートと
は、共重合されていないポリエチレンテレフタレ
ート・ホモポリマーのみならず、エチレンテレフ
タレートの繰り返し単位が85%以上であり、残り
が他の成分であるような共重合ポリエチレンテレ
フタレートや、ポリエチレンテレフタレートが85
重量%以上であり、残りの15重量%以下が、他の
重合体であるポリマーブレンド物を包含するもの
である。ブレンドできる他の重合体としては、ポ
リアミド類、ポリオレフイン類、他種のポリエス
テル類があげられる。このポリエチレンテレフタ
レートには、必要に応じ、通常、ポリエチレンテ
レフタレートに添加される滑剤、着色剤、安定
剤、酸化防止剤等の添加助剤を配合することがで
きる。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは未延伸のものでも二軸に延伸された
ものでもよいが、フイルムの強度の点からいえば
二軸に延伸されたものが好ましい。 二軸に延伸する場合は、縦、横、2.0〜5.0倍延
伸されたものが好ましい。延伸倍率が2.0倍未満
であると、製品の強度が充分のものとならないの
で好ましくなく、5.0倍を越えたものでは製品の
強度は充分なものとなるが、製造作業が困難とな
るので好ましくない。延伸倍率は二軸方向とも、
夫々2.5〜4.0倍の範囲が特に好ましい。二軸延伸
フイルムを製造する方法は特に限定されるもので
はなく、例えば遂次に又は同時に縦横二軸に延伸
する等、従来知られている、如何なる方法による
ものでもよい。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは、厚みが0.01〜0.3mmのものが好ま
しい。厚みが0.01mm未満であると、製品の強度が
充分なものとならないので好ましくなく、また
0.3mmを越えるとフイルムが硬くなり、取り扱い
難くなるので好ましくない。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムは少なくとも紫外線吸収剤を含むもの
である。ここで用いられる紫外線吸収剤として
は、次のようなものがあげられる。 シアノアクリレート系紫外線吸収剤である2−
エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフエニ
ルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3′−
ジフエニルアクリレート。 ベンゾフエノン系紫外線吸収剤である2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2,4−
ジヒドロキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフエノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾ
イルオキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフエノ
ン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
エノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−5−クロ
ルベンゾフエノン、ビス−(2−メトキシ−4−
ヒドロキシ−5−ベンゾイルフエニル)メタン。 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である2−
(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−
メチルフエニル)−5−カルボン酸ブチルエステ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフエニル)−5,6−ジクロルベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフエニル)−5−エチルスルホンベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチル
フエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−ブチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−ア
ミノフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
メチルフエニル)−5−メトキシベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−メチル−4′−ヒドロキシフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ステアリル
オキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)−5−メチ
ルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5−カルボン酸フエニル)ベンゾトリアゾールエ
チルエステル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチ
ル−5′−t−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチ
ルフエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−シ
クロヘキシルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジメチルフエニル)
−5−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエス
テル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクロルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−4′,5′−ジクロルフエニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチル
フエニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メトキシフエニル)−5−メチルベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフエニル)−5−カルボン酸エステルベンゾ
トリアゾール、2−(2′−アセトキシ−5′−メチ
ルフエニル)ベンゾトリアゾール。 以上のような紫外線吸収剤が挙げられるが、中
でもベンゾフエノン系紫外線吸収剤又はベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤を使用することが望ま
しい。 これらの紫外線吸収剤は1種あるいは2種以上
併用して用いることができ、その使用量はポリエ
チレンテレフタレート100重量部当り0.01〜5重
量部、好ましくは0.05〜2重量部である。使用量
が少なすぎると目的とする防曇持続性向上効果が
得られず、逆に多すぎると使用量の割に防曇持続
性向上効果があまり認められないことのほかに紫
外線吸収剤がフイルム表面にブリードしてフイル
ムの透明性が低下するので好ましくない。 本発明において、ポリエチレンテレフタレート
フイルムに紫外線吸収剤を含ませるということ
は、フイルム成形前に樹脂組成物の中に配合し、
しかる後、フイルム化したもの又はフイルム成形
後、そのフイルム表面に紫外線吸収剤を塗布した
もの、いずれも指すものであり、後者の基体フイ
ルムの表面にコーテイング処理をする場合は塗膜
成分中に紫外線吸収剤を配合し、これを塗布すれ
ばよい。これらの方法を単独使用あるいは併用す
ることもできる。 本発明において用いられる防曇剤組成物の構成
成分である疎水性アクリル系樹脂とは、60〜100
重量%のアクリル酸の或いはメタクリル酸のアル
キルエステル類[以下、これを(メタ)アクリル
酸アルキルエステル類と略記する。]、又は(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類及びアルケニ
ルベンゼン類よりなる混合単量体と、0〜40重量
%の上記単量体と共重合しうるα,β−エチレン
性不飽和単量体とを界面活性剤の存在下に、水系
媒質中で乳化重合させて得られる共重合体であ
る。 本発明で用いる上記(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類としては、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−
ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アク
リル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸−n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−ブチ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタク
リル酸デシル等が挙げられ、一般にはアルキル基
の炭素数が1〜20個のアクリル酸アルキルエステ
ル及び/又はアルキル基の炭素数が1〜20個のメ
タクリル酸アルキルエステルが使用される。 本発明で用いるアルケニルベンゼン類として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン等が挙げられる。 このようなアルケニルベンゼン類と、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル類との混合物からな
る単量体を用いる場合には、そのほかに加える
α,β−エチレン性不飽和単量体の使用量によつ
ても異なるが、通常、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類の使用割合を10重量%以上とするの
がよい。 そして疎水性アクリル系樹脂は、その中に、ア
ルケニルベンゼン類を70重量%以下の範囲で含有
されているものが望ましい。 本発明の疎水性アクリル系樹脂は上記のような
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類又は(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類とアルケニル
ベンゼン類の混合物からなる単量体が、重合すべ
き全単量体中、少なくとも計60重量%含有するも
のであつて60重量%に満たないときは、形成塗膜
の耐水性が充分でなく、防曇持続性能を発揮し得
ない。 本発明で用いる共重合しうるその他のα,β−
エチレン性不飽和単量体とは、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等のα,
β−エチレン性不飽和カルボン酸類;エチレンス
ルホン酸のようなα,β−エチレン性不飽和スル
ホン酸類;2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パン酸;α,β−エチレン性不飽和ホスホン酸
類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の水
酸基含有ビニル単量体;アクリロニトリル類;ア
クリルアマイド類;(メタ)アクリル酸グリシジ
ルエステル類等である。これら単量体は、単独で
用いても、又は2種以上の併用でもよく、0〜40
重量%の範囲で使用できる。40重量%を越える
と、防曇性能を低下させるので好ましくない。 疎水性アクリル系樹脂の水系エマルジヨンは従
来から知られている通常の乳化重合法によつて製
造することができる。例えば上記単量体を界面活
性剤の存在下に、水系媒質中で乳化重合させて得
られる。 本発明における疎水性アクリル系樹脂を乳化重
合によつて製造する際に用いる界面活性剤として
は、下記に挙げるような陰イオン系界面活性剤、
陽イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤が
ある。 陰イオン系界面活性剤としては、例えばオレイ
ン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等の脂肪酸
塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アン
モニウム等の高級アルコール硫酸エステル類;ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩及びアルキルナフタレンスル
ホン酸塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物;ジアルキルスルホコハク酸塩;ジアルキルホ
スフエート塩;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキ
シエチレンサルフエート塩等がある。 陽イオン系界面活性剤としては、例えばエタノ
ールアミン類;ラウリルアミンアセテート、トリ
エタノールアミンモノステアレートギ酸塩、ステ
アラミドエチルジエチルアミン酢酸塩等のアミン
塩;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロライド等の第4級アンモニウム塩等があ
る。 非イオン系界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル等のポリオキシエチレン高級アル
コールエーテル類;ポリオキシエチレンオクチル
フエノール、ポリオキシエチレンノニルフエノー
ル等のポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル類;ポリエチレングリコールモノステアレー
ト等のポリオキシエチレンアシルエステル類;ポ
リプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類;シユガーエステル類;セルロースエー
テル類等がある。 これらは単独で用いても併用してもよいが、配
合する無機物の種類によつて制限をうける。すな
わち、水溶液中で一般に陰電荷に帯電するシリカ
ゾルと陽イオン系界面活性剤、水溶液中で一般に
陽電荷に帯電するアルミナゾルと陰イオン系界面
活性剤との組み合わせは避けるべきである。これ
らの組み合わせは、ゾルのゲル化や防曇剤組成物
の凝集・分離を起こしやすく、塗布を困難にす
る。 これら界面活性剤は、単量体の仕込み合計量に
対し、0.1〜10重量%の範囲で使用できる。10重
量%を越えると乾燥塗膜の耐水性を低下させるの
で好ましくない。 本発明において共重合反応に用いられる重合開
始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等の過硫酸塩;アセチルパーオキサイ
ド、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等が挙げ
られる。これらは、単量体の仕込み合計量に対し
て0.1〜10重量%の範囲で使用される。 本発明の疎水性アクリル系樹脂を得るための重
合方法は、単量体の仕込方法が回分方式でも、連
続送入方式でもよい。また一部を先に重合したの
ち、残部を連続的に送入する方式でもよい。 連続的に送入する単量体は、そのままでもよい
が、水と界面活性剤を用いて単量体分散液として
送入する方式が、きわめて好適である。 本発明で用いられる防曇剤組成物の構成分であ
る疎水性アクリル系樹脂の水系エマルジヨンは、
上述のような乳化重合によつて得られた水系エマ
ルジヨンを、そのまゝ使用することもでき、又は
このものに更に後述のような液状分散媒を加えて
稀釈したものでもよく、また上記のような乳化重
合によつて生じた重合体を分別採取し、これを液
状分散媒に再分散させて水系エマルジヨンとした
ものでもよい。 本発明における疎水性アクリル系樹脂は、その
ガラス転移温度(Tg)が35〜80℃の範囲内のも
のでなければならない。このようなTgの樹脂は、
使用する単量体の種類及び使用量(配合量)の選
択によつて得られる。しかして使用するアクリル
系樹脂のTgが80℃を越えると透明性のある均一
な塗膜が得られにくい。また35℃に満たないとき
は、無機質コロイド粒子が数次凝集して不均一な
分散状態をとりやすく、無機質コロイド粒子の塗
布基材に対する固着が充分でないので、時間の経
過とともに無機質コロイド粒子が基材表面から脱
落するなどして防曇性能を損ねる。 本発明で用いる防曇剤組成物の有効成分である
無機質コロイドゾルは、疎水性のポリエチレンテ
レフタレートフイルム表面に塗布することによ
り、フイルム表面に親水性を付与する機能も果た
すものである。無機質コロイドゾルとしては、例
えばシリカ、アルミナ、水不溶性リチウムシリケ
ート、水酸化鉄、水酸化スズ、酸化チタン、硫酸
バリウム等の無機質水性コロイド粒子を、種々の
方法で、水又は親水性媒体中に分散させた、水性
ゾルが挙げられる。中でも好ましいのは、シリカ
ゾルとアルミナゾルである。これらは、単独で用
いても併用してもよい。 無機質コロイドゾルとしては、その平均粒子経
が5〜100mμの範囲のものが好ましい。また平
均粒子径の異なる2種以上のコロイドゾルを組み
合わせて用いてもよい。平均粒子径が100mμを
超えると、塗膜が白く失透して好ましくない。ま
た5mμに満たないときは、無機質コロイドゾル
の安定性に欠けるので好ましくない。無機質コロ
イドゾルは、その配合量が固形分重量比でアクリ
ル系樹脂に対して0.5〜4の範囲にあるのが好ま
しい。4を超えるときは、防曇効果が配合量に比
例して向上しないばかりでなく、フイルムが透明
な場合は、塗布後に形成される塗膜が白濁化し光
線透過率を低下させるので好ましくない。また塗
膜が粗雑で脆弱になり易くなる傾向がある。一
方、0.5に満たないときは、充分な防曇効果を発
揮し得ないので、好ましくない。 本発明で用いられる防曇剤組成物には、更に架
橋剤を配合すると耐水性が一層向上する。即ち、
この架橋剤によつて、アクリル系樹脂同志が架橋
し、耐水性を向上させることができる。 かゝる目的で使用される架橋剤としては、フエ
ノール樹脂類、アミノ樹脂類、アミン化合物類、
アジリジン化合物類、アゾ化合物類、イソシアネ
ート化合物類、エポキシ化合物類、シラン化合物
類等が挙げられるが、特に、アミン化合物類、ア
ジリジン化合物類、エポキシ化合物類が好適であ
る。 アミン化合物類としては、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジ
アミン等の脂肪族ポリアミン;3−3′−ジメチル
4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソ
ホロンジアミン等の脂環式アミン;4,4′−ジア
ミンジフエニルメタン、m−フエニレンジアミン
等の芳香族アミンが用いられる。 アジリジン化合物類としては、トリス−2,
4,6−(1−アジリジニル)−1,3,5−トリ
アジン、トリメチロールプロパン−トリ−β−ア
ジリジニルプロピオネート、トリス[1−(2−
メチル)アジリジニル]ホスフインオキシド、ヘ
キサ[1−(2−メチル)−アジリジニル]トリホ
スフアトリアジン等が使用される。 エポキシ化合物類としては、ビスフエノールA
又はビスフエノールFとエピクロルヒドリンとの
反応生成物、フエノール(又は置換フエノール)
とホルムアルデヒドとの樹脂反応生成物とエピク
ロルヒドリンの反応により形成されるエポキシ化
ノボラツク樹脂、エピクロルヒドリン及び脂肪族
多価アルコール、例えばグリセロール、1,4−
ブタンジオール、ポリ(オキシプロピレン)グリ
コール又は類似の多価アルコール成分から形成さ
れる樹脂状反応生成物及び過酢酸を用いるエポキ
シ化により得られる樹脂等が使用される。エポキ
シ化合物類では、さらに三級アミン類や四級アン
モニウム塩類を触媒として併用すると好ましい。 これら架橋剤は、その添加量がアクリル樹脂固
形分に対して0.1〜30重量%の範囲で使用できる。
特に、0.5〜10重量%の範囲が好ましい。 本発明で用いられる防曇剤組成物に添加される
液状分散媒としては、水を含む親水性ないし水混
合性溶媒が含まれ、水;メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール等の一価
アルコール類;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール類;
ベンジルアルコール等の環式アルコール類;セロ
ソルブアセテート類;ケトン類等が挙げられる。 これらは単独で用いても併用してもよいが、本
発明で用いる防曇剤組成物の分散安定性、フイル
ム表面に塗布した後の濡れ性、液状分散媒除去の
難易、経済性を勘案して決めるのが好ましい。 本発明で用いる防曇剤組成物には、更に必要に
応じて、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、増粘剤、顔
料、顔料分散剤等の添加剤を混合することができ
る。 本発明で用いる防曇剤組成物は、ポリエチレン
テレフタレートフイルムの表面に塗布し、強制乾
燥又は自然乾燥により、液状分散媒を揮散させる
ことができる。 強制乾燥する方法としては、熱風乾燥法、赤外
線輻射法等が採用できる。強制乾燥するときの加
熱温度は、塗布された防曇剤組成物によつて決定
されるが、通常は50〜250℃の範囲内から選ばれ、
好ましくは70〜200℃の範囲である。 本発明で用いる防曇剤組成物をフイルム表面に
塗布するには、ロールコート法、デイツプコート
法、ハケ塗り法、スプレーコート法、バーコート
法、ナイフコート法等それ自体公知のいかなる方
法によつてもよい。 フイルムの表面に防曇剤組成物を塗布し、液状
分散媒を乾燥、揮散させた後の固形物の付着量
は、通常0.01〜10g/m2、好ましくは0.1〜5
g/m2の範囲である。 フイルム表面と、本発明で用いる防曇剤組成物
に由来する塗膜との接着性が充分でない場合に
は、防曇剤組成物を塗布する前に、フイルム表面
にプラズマ処理を施すとか、もしくはコロナ放電
処理を施こす等の方法によつてフイルム表面を改
質してもよい。 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレー
トフイルムの防塵性、防曇性、耐候性および耐ブ
ロツクング性を向上する目的で該フイルムの本発
明による防曇剤塗膜のない方のフイルム面に他の
樹脂、例えばアクリル系樹脂、フツ素系樹脂又は
ポリオレフイン系樹脂からなる被覆層を設けても
さしつかえない。なお、この被覆層の中に前述し
て挙げた紫外線吸収剤を含ませても差しつかえな
い。 (発明の効果) 本発明は次のような特別に顕著な効果を奏し、
産業上の利用価値は極めて大である。 (1) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムは、疎水性アクリル系樹脂を含有
する防曇剤からなる塗膜を有するので極めて耐
水性にすぐれている。 (2) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムは無機質コロイドゾルを含有する
防曇剤からなる塗膜を有するので非粘着性、表
面硬度、耐水性において優れている。 (3) 本発明に係る農業用ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムはガラス転移温度が35〜80℃の範
囲にある特定の組成のアクリル樹脂と無機質コ
ロイドゾルからなる防曇塗膜を有するので、極
めて優れた防曇性を示し、特に高温多湿条件下
においても安定した防曇性を示す。また基材の
ポリエチレンテレフタレートフイルムは紫外線
吸収剤を含み、これによつて本発明になる防曇
塗膜の防曇性能が長期間持続する。 (実施例) 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に限定されるものではない。 実施例1〜8、比較例1〜7 (1) 基体フイルムの調製 ポリエチレンテレフタレート(o−クロロフエ
ノールを溶媒として用い、25℃で測定した極限粘
度が0.65のもの)100重量部に対し、第1表に示
す紫外線吸収剤を同時に示す配合割合で配合し
た。 各配合物をスーパーミキサーで10分間攪拌混合
したのち、常法によつて溶融押出し、縦方向に延
伸温度65℃、延伸倍率3.5倍、次いで横方向に延
伸温度65℃、延伸倍率3.5倍で逐次二軸延伸し、
厚さ0.15mmの二軸配向フイルムを製造した。この
フイルムの密度は1.37g/cm3であつた。 (2) 防曇剤組成物の調製 四ツ口フラスコにポリオキシエチレンラウリル
エーテル2重量部及び水80重量部を仕込んで窒素
ガス気流下に60℃まで加熱し、ここに過流酸アン
モニウム0.5重量部を添加し、さらに第1表に示
した各単量体の混合物100重量部を3時間にわた
つて滴下した。このさいの反応温度は60〜70℃の
範囲に保持するが、滴下終了後も同温度範囲に2
時間保持してから冷却し、アンモニア水で中和し
て、アクリル系樹脂エマルジヨンを得た。各樹脂
のガラス転移温度は、第1表に示すとおりであつ
た。 こうして得られたアクリル系樹脂エマルジヨン
に、第1表に示した種類及び量の無機質コロイド
ゾルその他を配合し、各種の防曇剤組成物を調製
した。但し比較例については無機質コロイドゾル
又はアクリル系樹脂を配合しない防曇剤組成物も
作成した。 (3) 防曇剤組成物による塗膜の形成 (1)で得られたポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に(2)で得られた各種防曇剤組成物をバ
ーコート法によつて、乾燥後の塗布量が固形分と
して0.5g/m2となるように塗布し、80℃の熱風
中に1分間滞留させ溶媒を飛散させた。 (4) ポリエチレンテレフタレートフイルムの評価 (3)で得られたポリエチレンテレフタレートフイ
ルムについて次に記載した方法で各種の性質を評
価した。 密着性 各フイルムの塗膜を形成した面にセロハンテー
プを接着し、このセロハンテープを剥した時に、
塗膜の剥離状況を肉眼で観察した。 結果を、第2表に示す。この評価基準は、次の
とおりである。 〇……塗膜が全く剥離せず、完全に残つたも
の。 〇x……塗膜の2/3以上が剥離せず残つたもの。 △……塗膜の2/3以上が剥離したもの。 ×……塗膜が完全に剥離したもの。 防曇性試験 各フイルムを愛知県海部郡の試験圃場に設置し
た、片屋根式ハウス(間口1.8m、奥行18m、棟
高2m、屋根勾配30゜)に塗膜を設けた面をハウ
スの内側にして被覆し、定期的に肉眼で防曇性を
評価した。結果を第2表に示す。その評価基準は
次の通りである。 ◎……水が薄膜状に付着し、水滴が認められな
い状態。 〇……水が薄膜状に付着しているが、わずかに
大粒の水滴が認められる状態。 〇x……水が薄膜状に付着しているが、部分的
に大粒の水滴の付着が認められる状態。 △……部分的に細かい水滴の付着が認められる
状態。 ×……フイルムの内面全体に細かい水滴の付着
が認められる状態。
【表】
【表】
合物を有効成分とする架橋剤である。
【表】
第2表より次のことが明らかである。
(1) 本発明の農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムは防曇性、特に防曇持続性に優れてお
り36カ月経過後においてもほぼ展張初期の良好
な防曇性を維持している。 (2) 本発明になる防曇剤組成物を塗布しても基材
フイルムであるポリエチレンテレフタレートフ
イルムが紫外線吸収剤を含まない場合は防曇持
続性が劣る。(比較例−1) (3) 防曇剤組成物に含まれるアクリル系樹脂のガ
ラス転移温度が35℃未満の場合は防曇持続性が
劣る。(比較例−2) 逆にガラス転移温度が80℃以上の場合は、防
曇塗膜のフイルムとの密着性が劣り防曇持続性
も劣る。(比較例−3) (4) 防曇剤組成物に含まれるアクリル系樹脂のう
ち、疎水性アクリル系樹脂が60重量%に満たな
い場合は、防曇塗膜のフイルムとの密着性が劣
り防曇持続性も劣る。(比較例−4) (5) 防曇剤組成物を構成する2種の成分、つまり
アクリル系樹脂と無機質コロイドゾルのうちど
ちらか一方が欠けると防曇性が非常に劣る。
(比較例−5,6) (6) 市販品の農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムは防曇持続性が劣る。(比較例−7) 比較例 8 この比較例では、ポリエチレンテレフタレート
フイルムの防曇性を付与しようとする面に、最初
に下記に示す水に不溶で有機溶媒に可溶なアクリ
ル系アニオン性高分子電解質の塗膜を形成し、そ
の上に正電荷を有するアルミナゾルからなる塗膜
を形成して防曇性フイルムを製造し、その性能を
評価した。 即ち次の組成物(以下、部とは重量部である) メチルメタクリレート 60部 ブチルメタクリレート 30部 メタクリル酸 10部 ペンゾイルパーオキサイド 0.5部 イソプロパノール 300部 をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下、80℃の温度
で7時間重合反応させた後、メタクリル酸成分の
半量が中和される量の水酸化ナトリウムを加え、
上記重合体を電解質化した。これにイソプロパノ
ールを添加して固形分が13重量%のアクリル系ア
ニオン性高分子電解質Aを得た。 一方アルミナゾル1部を水100部に、均一に分
散させてアルミナゾルを有効成分として含む防曇
剤組成物Bを得た。 本発明の上記実施例1で用いたと同じポリエチ
レンテレフタレートフイルム(紫外線吸収剤を配
合したもの)の一面に、先ず上記高分子電解質A
をバーコート法で塗布し、90℃の熱風で乾燥し、
乾燥後の固形分の量を0.25g/m2とした。次い
で、その塗膜面に、上記防曇剤組成物Bをバーコ
ート法で塗布し、90℃の熱風で乾燥し、乾燥後の
固形分の量を0.25g/m2とした。このものを上記
実施例におけると同様にして評価した。その結果
を下記第3表に示す。 第 3 表 塗膜の密着性 〇x 防曇性 1ケ月後 〇 6ケ月後 〇 12ケ月後 〇x 18ケ月後 △ 24ケ月後 △ 36ケ月後 × 上記のようにポリエチレンテレフタレートフイ
ルム面に、先ずアクリル系アニオン性高分子電解
質の塗膜を形成させ、その上に正電荷を有するア
ルミナゾルからなる塗膜を形成させたものは、本
発明のものに比べ防曇機能の持続性が劣る。
フイルムは防曇性、特に防曇持続性に優れてお
り36カ月経過後においてもほぼ展張初期の良好
な防曇性を維持している。 (2) 本発明になる防曇剤組成物を塗布しても基材
フイルムであるポリエチレンテレフタレートフ
イルムが紫外線吸収剤を含まない場合は防曇持
続性が劣る。(比較例−1) (3) 防曇剤組成物に含まれるアクリル系樹脂のガ
ラス転移温度が35℃未満の場合は防曇持続性が
劣る。(比較例−2) 逆にガラス転移温度が80℃以上の場合は、防
曇塗膜のフイルムとの密着性が劣り防曇持続性
も劣る。(比較例−3) (4) 防曇剤組成物に含まれるアクリル系樹脂のう
ち、疎水性アクリル系樹脂が60重量%に満たな
い場合は、防曇塗膜のフイルムとの密着性が劣
り防曇持続性も劣る。(比較例−4) (5) 防曇剤組成物を構成する2種の成分、つまり
アクリル系樹脂と無機質コロイドゾルのうちど
ちらか一方が欠けると防曇性が非常に劣る。
(比較例−5,6) (6) 市販品の農業用ポリエチレンテレフタレート
フイルムは防曇持続性が劣る。(比較例−7) 比較例 8 この比較例では、ポリエチレンテレフタレート
フイルムの防曇性を付与しようとする面に、最初
に下記に示す水に不溶で有機溶媒に可溶なアクリ
ル系アニオン性高分子電解質の塗膜を形成し、そ
の上に正電荷を有するアルミナゾルからなる塗膜
を形成して防曇性フイルムを製造し、その性能を
評価した。 即ち次の組成物(以下、部とは重量部である) メチルメタクリレート 60部 ブチルメタクリレート 30部 メタクリル酸 10部 ペンゾイルパーオキサイド 0.5部 イソプロパノール 300部 をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下、80℃の温度
で7時間重合反応させた後、メタクリル酸成分の
半量が中和される量の水酸化ナトリウムを加え、
上記重合体を電解質化した。これにイソプロパノ
ールを添加して固形分が13重量%のアクリル系ア
ニオン性高分子電解質Aを得た。 一方アルミナゾル1部を水100部に、均一に分
散させてアルミナゾルを有効成分として含む防曇
剤組成物Bを得た。 本発明の上記実施例1で用いたと同じポリエチ
レンテレフタレートフイルム(紫外線吸収剤を配
合したもの)の一面に、先ず上記高分子電解質A
をバーコート法で塗布し、90℃の熱風で乾燥し、
乾燥後の固形分の量を0.25g/m2とした。次い
で、その塗膜面に、上記防曇剤組成物Bをバーコ
ート法で塗布し、90℃の熱風で乾燥し、乾燥後の
固形分の量を0.25g/m2とした。このものを上記
実施例におけると同様にして評価した。その結果
を下記第3表に示す。 第 3 表 塗膜の密着性 〇x 防曇性 1ケ月後 〇 6ケ月後 〇 12ケ月後 〇x 18ケ月後 △ 24ケ月後 △ 36ケ月後 × 上記のようにポリエチレンテレフタレートフイ
ルム面に、先ずアクリル系アニオン性高分子電解
質の塗膜を形成させ、その上に正電荷を有するア
ルミナゾルからなる塗膜を形成させたものは、本
発明のものに比べ防曇機能の持続性が劣る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 紫外線吸収剤を含む農業用ポリエチレンテレ
フタレートフイルムの片面又は両面に (a) 60〜100重量%のアクリル酸の或いはメタク
リル酸のアルキルエステル類からなる単量体又
はアクリル酸の或いはメタクリル酸のアルキル
エステル類とアルケニルベンゼン類との混合単
量体及び0〜40重量%の上記単量体と共重合し
得る、その他のα,β−エチレン性不飽和単量
体とを乳化重合させて得られる、ガラス転移温
度が35〜80℃の範囲にある疎水性アクリル系樹
脂の水系エマルジヨンの1種又は2種以上と (b) 無機質コロイドゾルの1種又は2種以上の(a)
及び(b)の2成分を混合含有してなる防曇剤組成
物又は上記(a)及び(b)の2成分並びに架橋剤及
び/又は液状分散媒を混合含有してなる防曇剤
組成物を塗布してなる農業用ポリエチレンテレ
フタレートフイルム。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3203586 | 1986-02-18 | ||
| JP61-32035 | 1986-02-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62283136A JPS62283136A (ja) | 1987-12-09 |
| JPH0455616B2 true JPH0455616B2 (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=12347615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61226089A Granted JPS62283136A (ja) | 1986-02-18 | 1986-09-26 | 農業用ポリエチレンテレフタレ−トフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62283136A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP3235180B2 (ja) * | 1992-04-22 | 2001-12-04 | 株式会社日本触媒 | 酸素ガスバリア用塗布剤および酸素ガスバリア用表面被覆樹脂成形体 |
| JP3439621B2 (ja) * | 1996-04-18 | 2003-08-25 | 三井化学株式会社 | 脂肪族ポリエステル塗工フィルム |
| JP3778619B2 (ja) * | 1996-07-11 | 2006-05-24 | 三井化学株式会社 | 防曇剤組成物 |
| JP4672822B2 (ja) * | 1997-02-24 | 2011-04-20 | 株式会社ティオテクノ | 親水性コーティング剤及び表面親水性基体 |
| JP5080438B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2012-11-21 | 三菱樹脂株式会社 | 農業用多層フィルム |
| CN102585645B (zh) * | 2012-03-05 | 2014-05-28 | 湖北联合天诚防伪技术股份有限公司 | 一种防伪电化铝涂料及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5863729A (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-15 | Mitsubishi Monsanto Chem Co | 表面が改質された樹脂成形品を製造する方法 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP61226089A patent/JPS62283136A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62283136A (ja) | 1987-12-09 |
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