JPH0466459B2 - - Google Patents
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- JPH0466459B2 JPH0466459B2 JP62078802A JP7880287A JPH0466459B2 JP H0466459 B2 JPH0466459 B2 JP H0466459B2 JP 62078802 A JP62078802 A JP 62078802A JP 7880287 A JP7880287 A JP 7880287A JP H0466459 B2 JPH0466459 B2 JP H0466459B2
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Description
〔技術分野〕
本発明は2,6−ジイソプロピルナフタレンを
工業的に有利に製造する方法に関するものであ
る。 〔従来技術〕 従来、ポリエステルを得るために、テレフタル
酸や2,6−ナフタレンジカルボン酸にグリコー
ルを重合反応させることは広く知られている。
2,6−ナフタレンジカルボン酸から得られるポ
リエステルは、テレフタル酸から得られたものに
比較して、耐熱性等の物性においてすぐれている
ため、ポリエステル原料として2,6−ジナフタ
レンを工業的に有利に製造する方法の確立が望ま
れている。 2,6−ナフタレンジカルボン酸を工業的に製
造する方法としては、従来、2,6−ジメチルナ
フタレンを原料として用い、これを酸化する方法
が一般的方法として考えられている。そして、こ
の方法の場合、2,6−ナフタレンジカルボン酸
原料とする2,6−ジメチルナフタレンをいかに
して安価でかつ高純度で得るかが重要な技術課題
になつている。 2,6−ジメチルナフタレンは、石油や石炭タ
ールの蒸留により得られるジメチルナフタレン留
分中に含まれている。このジメチルナフタレン留
分には、エチルナフタレン、ビフエニル、アセナ
フテンなどの沸点が非常に接近している物質が多
く含まれるととももに、さらに、2,6−ジメチ
ルナフタレンの他に、2,7−ジメチルナフタレ
ンや2,3−ジメチルナフタレン等の異性体など
を含むものである。従つて、この様な他種化学物
及び異性体混合物から2,6−ジメチルナフタレ
ンを選択的に分離することには著しい困難が伴
う。特に、2,6−異性体と2,7−異性体とは
沸点が極めて近似しているため、両者の分離は非
常に困難であり、蒸留分離によつて両者を分離す
ることは実質上不可能である。 従来、2,6−ジメチルナフタレンと2,7−
ジメチルナフタレンを含む異性体混合物から、両
者を工業的に有利に分離する方法として、ゼオラ
イト吸着剤を用いる吸着分離方法が提案されてい
る(特公昭49−27578号公報、特公昭52−945号公
報)。しかし、この吸着分離方法では、2,6−
異性体よりも2,7−異性体の方が高選択率で吸
着剤に吸着されるため、さらに原料ジメチルナフ
タレン留分中に含まれるエチルナフタレン、ビフ
エニル、アセナフテン等が非常に強く吸着される
ため、この方法は2,7−異性体の高純度分離方
法としてはすぐれているとしても、2,6−異性
体の高純度分離方法としては不満足のものであ
る。2,6−異性体を高純度で吸着分離するに
は、2,7−異性体よりも2,6−異性体を高選
択率で吸着する吸着剤の開発が必要であるが、こ
のような吸着剤については、未だ満足すべきもの
は提案されていない。 〔目的〕 本発明者らは、以上のように、2,6−ジメチ
ルナフタレンを原料とする2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の製造プロセスでは、その原料となる
ジメチルナフタレン混合物が工業的に容易に入手
可能であるという利点はあるものの、ジメチルナ
フタレン混合物から高純度の2,6−ジメチルナ
フタレンを分離することは著しい困難が伴うとい
う本質的な欠点があることを確認すると共に、
2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造には、ジ
メチルナフタレン以外の他の原料を用いる必要が
あることを確認した。 そこで、本発明者らは、ジメチルナフタレン以
外の原料を出発原料とする2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の製造プロセスを開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、ナフタレンのプロピル化により得
られるジイソプロピルナフタレンを用いることに
よりその目的を達成し得ることを見出した。 即ち、本発明者らの研究によれば、ジイソプロ
ピルナフタレンは、ジメチルナフタレンの場合と
は異なり、ゼオライト吸着剤に対しては、2,7
−異性体よりも2,6−異性体の方が高選択率で
吸着されるという意外な事実が見出された。 従つて、本発明の目的は、ナフタレンを出発原
料として用い、これから2,6−ジイソプロピル
ナフタレンを工業的に有利に製造し得る方法を提
供することにある。 〔構成〕 本発明によれば、ナフタレンをプロピレンによ
りイソプロピル化するイソプロピル化反応工程
と、該イソプロピル化生成物からジイソプロピル
ナフタレン留分を分離する蒸留工程と、該ジイソ
プロピルナフタレン留分から2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを分離する吸着分離工程からな
り、該吸着分離工程が、ジイソプロピルナフタレ
ン留分を主にa族及びa族の金属の中から選
ばれた1種又は2種以上のカチオンで置換された
SiO2/Al2O3モル比が2以上のX型又はY型の構
造を有するフオージヤサイト型第1ゼオライト吸
着剤と接触させ、該留分中に含まれる2,6−異
性体又は2,6−異性体と2,7−異性体を他の
異性体よりも高選択率で該第1吸着剤に吸着させ
た後、該第1吸着剤から吸着物を脱着させる第1
段階と、該第1段階で得られた脱着物を主にa
族及びa族の金属の中から選ばれた1種又は2
種以上のカチオンで置換されたSiO2/Al2O3モル
比が2以上のX型又はY型の構造を有するフオー
ジヤサイト型第2ゼオライト吸着剤と接触させ、
該脱着物に含まれる2,6−異性体を他の異性体
よりも高選択率で該第2吸着剤に吸着させた後、
該第2吸着剤から吸着物を脱着させる第2段階か
らなることを特徴とする2,6−ジイソプロピル
ナフタレンの製造方法が提供される。 次に本発明について詳述する。 〔ナフタレンのイソプロピル化工程〕 この工程はナフタレンを触媒の存在下でプロピ
レンと反応させてイソプロピル化生成物を得る工
程である。イソプロピル化の原料となるナフタレ
ンは、石油系、石炭系油等から製造されるいかな
る種類の物であつてもよい。ただし、イソプロピ
ル化触媒に対して触媒毒となる様な成分、たとえ
ば硫黄化合物、窒素化合物等を含む場合は、従来
よく知られている精製技術、水素化精製、活性白
土処理などの方法により、これらの化合物を除去
することが好ましい。イソプロピル化反応は、従
来良く知られている反応であり、従来公知の方法
に従つて液相又は気相反応として実施される。触
媒としては、シリカ・アルミナ、結晶性アルミノ
シリケート、酸化ニツケル・シリカ、酸化銀・シ
リカアルミナ、シリカ・マグネシア、アルミナ・
ボリア、固体リン酸等の固体酸触媒や、塩化アル
ミニウム、弗化水素、リン酸等のフリーデルクラ
フト触媒が用いられる。このイソプロ化反応にお
いては、ナフタレン環に付いたイソプロピル基
は、前記の如きアルキル化反応触媒の存在下にト
ランスアルキル化反応により容易に他のナフタレ
ン環に転位する。従つて、このイソプロピル化反
応は可逆反応とみなされ、ナフタレンとイソプロ
ピルナフタレン類との間には平衡組成が存在す
る。ジイソプロピルナフタレンの生成量は反応に
おけるナフタレンとプロピレンとの比、温度、触
媒の種類と量などに依存する。 フリーデルクラフト触媒を用いてイソプロピル
化反応を行う場合、反応は、常温〜150℃、好ま
しくは50〜100℃の温度、常圧〜10気圧の圧力、
対原料に対する触媒比0.05〜1.0、好ましくは0.08
〜0.5の条件で行われる。ジイソプロピルナフタ
レンの収率を高めるためには、全アルキル化生成
物中のナフタレン核に対するイソプロピル基のモ
ル比が0.5〜3.0、好ましくは1.0〜2.5になるよう
にする。固体酸触媒を用いる場合は、反応温度
150〜500℃、圧力0〜50Kg/cm2G、接触時間0.02
〜6.0hrの範囲であり、好ましくは温度200〜350
℃、圧力0〜35Kg/cm2G、接触時間0.4〜2.5hr範
囲である。温度が高い場合や接触時間が長い場合
は、分解反応が起こり副生成物が生じる。又、温
度が低い場合や、接触時間が短かい場合は、ジイ
ソプロピルナフタレンの収率が低下する。このイ
ソプロピル化反応工程では、未反応ナフタレン、
モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナ
フタレン、トリイソプロピルナフタレン及びそれ
以上のポリイソプロピルナフタレンを含むイソプ
ロピル化生成物が得られ、その中に占めるジイソ
プロピルナフタレンの割合は、通常10〜50重量%
である。 また、このイソプロピル化反応工程を実施する
場合、後続のイソプロピル化反応生成物の蒸留分
離工程で得られたナフタレンとモノイソプロピル
ナフタレンからなる低沸点留分及びトリイソプロ
ピルナフタレン以上のポリイソプロピルナフタレ
ンからなる高沸点留分をこのイソプロピル化反応
工程に循環するのが好ましい。このような留分を
循環してイソプロピル化反応を行う場合には、そ
の循環された低沸点留分を構成する未反応ナフタ
レン及びモノイソプロピルナフタレンとプロピレ
ンとの反応によるイソプロピル化反応が生起して
ジイソプロピルナフタレンが生成される他、高沸
点留分を構成するトリイソプロピルナフタレン以
上のポリイソプロピルナフタレンとナフタレン及
びモノイソプロピルナフタレンとの間のトランス
アルキル化反応が生起してジイソフロピルナフタ
レンが生成し、供給ナフタレン当りのジイソプロ
ピルナフタレンの収率が高められる。 〔イソプロピル化反応生成物の蒸留分離工程〕 この工程は、前記イソプロピル化反応工程で得
られたイソプロピル化生成物から、蒸留によりジ
イソプロピルナフタレン留分を分離する工程であ
り、一般には、ナフタレンとモノイソプロピルナ
フタレンからなる低沸点留分と、ジイソプロピル
ナフタレン留分と、トリイソプロピルナフタレン
以上のポリイソプロピルナフタレンからなる高沸
点留分とに分離される。これらの留分のうち、ジ
イソプロピルナフタレンは次の吸着分離工程へ送
られ、低沸点留分及び高沸点留分は前記イソプロ
ピル化反応工程へ循環される。 前記で得られるジイソプロピルナフタレン留分
はジイソプロピルナフタレンの1,6−異性体、
1,7−異性体、1,4−異性体、2,6−異性
体、2,7−異性体、1,5−異性体等からなる
異性体混合物を含むもので、1,6−異性体、
1,7−異性体、2,6−異性体及び2,7−異
性体が主成分として含まれる。 〔ジイソプロピルナフタレン留分の吸着分離工
程〕 この工程は、前記で得られたジイソプロピルナ
フタレン留分をゼオライト吸着剤を用いて吸着分
離する工程である。この場合、ジイソプロピルナ
フタレン留分中に含まれる極性物質は、吸着剤に
対してはジイソプロピルナフタレンよりも強く吸
着されるのでこれをあらかじめ除去するのが好ま
しい。この極性物質は、ナフタレンやジイソプロ
ピルナフタレン等の芳香族炭化水素の部分酸化に
より生成され、アルデヒド、ケトン、アルコー
ル、フエノール等からなるもので、従来公知の適
当な手段、例えば、フオージヤサイト画ゼオライ
トやL型ゼオライト等により除去することができ
る。 本発明で吸着分離工程に用いるゼオライト吸着
剤は、ジメチルナフタレン異性体中から、2,6
−異性体を2,7−異性体よりも高選択率で吸着
するものであり、このような吸着剤としてはに
主、a族、a族の金属から選ばれた1種又は
2種以上のカチオンで置換したSiO2/Al2O3モル
比が2以上のX型又はY型の構造を有するフオー
ジヤサイト型ゼオライトである。又、カチオン種
としては、リチウム、ベリリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチ
ウム、ランタンなどの金属から選ばれた1種又は
2種以上の金属イオンが好ましい。最も好ましい
吸着剤はカリウム又はバリウムあるいはそれらの
両方のカチオンで置換されたY型ゼオライトであ
る。また、このようなゼオライト吸着剤では、前
記金属イオンの他、他の金属イオン、例えば、
鉛、ジルコニウム、イツトリウム等を含むことが
できる。ゼオライト吸着剤の粒径は、通常、3〜
300メツシユ程度であり、吸着床の形式に応じて
適当に選定すればよい。また、ゼオライト吸着剤
はその水分含有量を調節して、2,6−異性体の
吸着選択率の向上を図ることも可能である。ゼオ
ライトに存在する水は陽イオン又は塩基交換位に
部分的に含有されるかあるいは吸着剤の空所内に
含有される。1000℃での灼熱下における重量損失
によつて測定される水分含有量が吸着剤重量基準
で5〜20wt%の範囲であることが望ましい。水
分の調整は、原料混合物に適量の水を添加するこ
とによつて行うことができる。 本発明における吸着分離工程は、ゼオライト吸
着剤(以下、単に吸着剤とも言う)に対し、ジイ
ソプロピルナフタレン留分を接触させ、その留分
中に含まれるジイソプロピルベンゼンの2,6−
異性体を2,7−異性体よりも高選択率で吸着さ
せた後、その吸着剤から2,6−異性体を脱着剤
により脱着させることにより行う。吸着工程で
は、吸着剤に対して、ジイソプロピルナフタレン
異性体のうち、2,6−異性体が高選択率で吸着
される。脱着工程では、吸着剤に吸着した2,6
−異性体を含む吸着物が脱着剤によつて吸着剤か
ら脱着される。この吸脱着工程の条件は、温度50
〜300℃、好ましくは80〜200℃、圧力1〜20気
圧、好ましくは5〜15気圧である。 脱着工程で使用される脱着剤は、吸着剤にすみ
やかに吸着されて既に吸着されている物質を脱着
する能力のある物質を用いればよい。吸着力が弱
い場合は、製品を脱着するための脱着剤の量が多
量となり、製品中の脱着剤濃度が増加し、脱着剤
を分離するのに要するコストが増加する。これに
対して脱着剤の吸着力が強すぎる場合は製品の吸
着時に脱着剤が吸着剤から十分に脱着されていな
いため製品の吸着容量が低下すると共に製品回収
時の製品中の分離に要するコストが増加する。従
つて、脱着剤としては適度の吸着力を有する物質
を選定する。又、脱着剤の沸点は、製品及びラフ
イネートとの蒸留による分離を考えた場合、製品
及びラフイネートとの沸点差が10℃以上、好まし
くは20℃以上であることが望ましい。このような
脱着剤としては、通常、芳香族炭化水素、アルキ
ル芳香族炭化水素、それらの水素化物、パラフイ
ン類等が用いられる。 本発明のジイソプロピルナフタレンの吸着処理
においては、前記のように、2,6−異性体より
も2,7−異性体から高選択率で吸着されるジメ
チルナフタレン異性体混合物の吸着工程とは異な
り、2,7−異性体よりも2,6−異性体の方が
高選択率で吸着される。このことは本発明者らが
見出した意外な事実である。 本発明により吸着分離は、固定床、流動床、移
動床、好ましくは疑似移動床方式で実施するのが
よい。疑似移動床方式による吸着分離は、既に確
立された技術であり、キシレン異性体混合物の吸
着分離に適用されており、例えば、特公昭42−
15681号公報、特公昭50−10547号公報等に記載さ
れている。 本発明における吸着分離方法では、前記のよう
に、相互の分離が最も困難である2,6−異性体
と2,7−異性体のうち、吸着剤に対しては、
2,6−異性体を選択的に吸着させ得ることか
ら、高純度で目的の2,6−異性体を分離回収す
ることができる。前記の疑似移動床方式による吸
着分離技術によれば、2,6−異性体を99重量%
以上の高純度で分離回収することができる。 疑似移動床方式による吸着分離についてさらに
詳述すると、この吸着分離技術は、基本的操作と
して次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操作及び
脱着剤回収操作を連続的に循環して実施される。 (1) 吸着操作:ジイソプロピルナフタレンがゼオ
ライト吸着剤と接触し、強吸着成分として2,
6−異性体が選択的に吸着され、弱吸着成分で
ある他の異性体が、ラフイネート流れとして脱
着剤とともに回収される。 (2) 濃縮操作:2,6−異性体成分を選択的に吸
着した吸着剤は後で述べるエクストラクトの一
部と接触させられ、吸着剤上に残存している吸
着成分が追い出され2,6−異性体成分が濃縮
される。 (3) 脱着操作:濃縮された2,6−異性体成分を
含む吸着剤は、脱着剤と接触させられ、2,6
−異性体成分が吸着剤から追い出され、脱着剤
を伴なつてエクストラクト流れとして回収され
る。 (4) 脱着剤回収操作:実質的に脱着剤のみを吸着
した吸着剤は、ラフイネート流れの一部と接触
し、吸着剤に含まれる脱着剤の一部が脱着剤回
収流れとして回収される。 第1図に疑似移動床による吸着分離操作の模式
図を示す。この図において、1〜12はゼオライト
吸着剤の入つた吸着質であり、相互に連結されて
いる。13は脱着剤供給ライン、14はエキスト
ラクト抜出ライン、16はラフイネート抜出ライ
ン、17はリサイクルラインを示す。図面に示し
た吸着室1〜12と各ライン13〜16の配置状
態では吸着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜6で
濃縮操作、吸着室7〜10で吸着操作、吸着室1
1〜12で脱着剤回収操作がそれぞれ行われてい
る。 このような疑似移動床では、一定時間間隔ごと
に、バルブ操作により、各供給及び抜出ラインを
液流れ方向に吸着室1室分だけそれぞれ移動させ
る。従つて、次の吸着室の配置状態では、吸着室
2〜4で脱着操作、吸着室5〜7で濃縮操作、吸
着室8〜11で吸着操作、吸着室12〜1で脱着
剤回収操作がそれぞれ行われるようになる。この
ような操作を順次行うことによつて、ジイソプロ
ピルナフタレン混合物の疑似移動床による吸着分
離処理が達成される。なお、第1図においては、
吸着室は12個に規定されているが、この吸着室の
数は限定されるものではないことに留意すべきで
ある。 本発明において、疑似移動床により、ジイソプ
ロピルナフタレン混合物から2,6−異性体を効
率的に分離するためには、各操作帯域の流量は重
要な操作変数であり、原料供給量をFとした場
合、単位時間当りの溶積基準で表わすと、以下の
ように設定するのが好ましい。 (1) 吸着操作帯域流量L1:0.2F+E・S<L1<
3.5F+E・S (2) 濃縮操作帯域流量L2:0.2F+E・S<L2<
3.5F+E・S (3) 脱着操作帯域流量L3:0.5F+E・S<L3 (4) 脱着剤回収操作帯域流量L4:L4<0.5F+
E・S 但し、前記式中、Eは吸着剤層内の空隙率、S
は吸着剤の見かけの移動速度を示す。 吸着操作帯域では、2,6−ジイソプロピルナ
フタレンを吸着させ、他の異性体は、できるだけ
吸着させないことが望ましい。又、濃縮操作帯域
では、2,6−ジイソプロピルナフタレン以外の
異性体をできるだけ脱着させ、2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンを吸着剤中に濃縮する必要があ
る。従つて、この2つの操作帯域の流量は、各異
性体の吸着特性に応じた適当な流量範囲に設定す
る必要がある。 次に、脱着操作帯域では、2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを完全に脱着させる必要があり、
他の操作帯域との流量バランスを考慮した上で、
できるだけ流量を大きく取ることが望ましい。
又、脱着剤回収操作帯域では、この帯域出口から
リサイクルされる脱着剤中のジイソプロピルナフ
タレン異性体濃度をゼロにするため、できるだけ
流量を小さく取り、ジイソプロピルナフタレン異
性体を完全に吸着剤に吸着させる必要がある。こ
れらのことを考慮し、各操作帯域の流量を前記の
ように設定するのが好ましい。 また、本発明における吸着分離工程を実施する
場合、2,6−異性体を効率的に分離するには、
2段階で実施するのが好ましい。この際、第1段
階の分離工程から得られる2,6−異性体を含む
混合物を1段分離工程に注入する場合、混合油中
に含まれる脱着剤は蒸留分離などの操作により除
去してもよいし、除去しなくてもよい。ジイソプ
ロピルナフタレン留分の吸着分離においては、ジ
イソプロピルナフタレン異性体のうち、吸着剤に
対しては、2,6−異性体が最も高選択率で吸着
されるものの、2,7−異性体もそれに次ぐ高選
択率で吸着され、他の異性体はほとんど選択的に
吸着されないかあるいは吸着されてもその選択率
は極めて小さい。従つて、1段階の吸着分離工程
で2,6−異性体を高純度で2,7−異性体から
分離しようとすると、吸着段数の多い吸着塔ある
いは吸着剤充填層の高い吸着塔を用いる必要があ
る上、その吸着塔自体も大容量のものとすること
が必要となる。そこで、2,6−異性体及び2,
7−異性体に比較して、他の異性体の吸着選択性
が著しく小さいことを利用して、第1段階で2,
6−異性体と2,7−異性体を吸着分離し、第2
段階で、第1段階で得られた2,6−異性体と
2,7−異性体混合物を吸着分離するのが効率的
である。このような2段階の吸着分離法による
と、第1段階の吸着分離工程では、相互に分離困
難な2,6−異性体と2,7−異性体とを分離す
る必要がないことから、吸着剤の選定も容易にな
り、また吸着塔も段数の低いものでよく、かつ高
速で処理することが可能である。そして、第2段
階の吸着分離工程では、2,6−異性体と2,7
−異性体以外の異性体は殆んど含まれず、また分
離対象となる被処理物量も著しく減少されている
ことから、吸着塔は小型のものですむという利点
がある。この2段階吸着分離処理法では、第1段
階のゼオライト吸着剤は、2,6−異性体又は
2,6−異性体と2,7−異性体との両方を選択
吸着すればよいことから、前記したゼオライト吸
着剤が使用される。好ましくは、a族金属又は
a族金属の中から選ばれる金属イオン、殊にカ
リウム及び/又はバリウムイオンで置換されたX
型及びY型ゼオライト、あるいは前記金属イオン
の他にさらに鉛、ジルコニウム、イツトリウム等
を含むX型及びY型ゼオライト等が使用される。 〔ジイソプロピルナフタレンの異性化工程〕 この工程は、吸着分離工程において得られた
2,6−異性体の分離された後の異性体混合物を
異性化処理し、2,6−異性体を含む異性体混合
物を得る工程である。この異性化工程は、前記イ
ソプロピル化工程と同様に、固体酸やフリーデル
クラフト触媒を用いて行うことができる。この異
性化工程によつて、2,6−異性体10〜50重量%
を含むジイソプロピルナフタレンの異性体混合物
が得られる。この混合物は、前記吸着分離工程へ
循環される。この異性化工程は、イソプロピル化
工程とは別に行うことができる他、アルキル化工
程で同時に行うこともできる。 次に本発明を第2図により詳述する。 第2図において、21はイソプロピル化反応
器、22は触媒分離器、23,24は蒸留塔、2
5は吸着分離装置26は異性化反応器を示す。 イソプロピル化反応器21には、原料ナフタレ
ン及びプロピレンがそれぞれライン27及びライ
ン28を通つて導入され、さらにフリーデルクラ
フト触媒(塩化アルミニウム)がライン29を通
つて導入される。また、この反応器には、蒸留塔
23からのナフタレンとモノイソプロピルナフタ
レンからなる低沸点留分と、蒸留塔24からのト
リイソプロピルナフタレン以上のポリイソプロピ
ルナフタレンからなる高沸点留分がそれぞれライ
ン38及び35を通つて循環される。この場合、
反応器21は、通常、温度70〜100℃、圧力1気
圧の条件に保持される。 イソプロピル化反応器21で得られたイソプロ
ピル化生成物は、ライン30を通つて触媒分離器
22に導入され、ここでフリーデルクラフト触媒
が分離される。分離された触媒の一部はライン3
2を通つて異性化反応器26に送られ、残部はラ
イン31を通つてイソプロピル化反応器21に循
環される。触媒の分離された後のイソプロピル化
生成物は蒸留塔23,24に送られ、蒸留塔23
でナフタレンとモノイソプロピルナフタレンから
なる低沸点留分が分離され、これはライン38を
通つてイソプロピル化反応器21に循環され、蒸
留塔24で分離されたトリイソプロピルナフタレ
ン以上のポリイソプロピルナフタレンからなる高
沸点留分はライン35を通つてイソプロピル化反
応器21に循環される。塔留塔24で分離された
ジイソプロピルナフタレン留分はライン34を通
つて吸着分離装置25に送られる。 吸着分離装置25は、ゼオライト吸着剤を用い
たクロマトグラフイー法によりジイソプロピルナ
フタレン留分を連続的に吸着分離するもので、通
常、疑似移動方式による吸着分離装置が用いられ
る。また、この吸着分離装置25は、脱着剤を回
収し、再使用するための蒸留装置を含む。本発明
の吸着分離を、疑似移動床で実施する場合、第2
段階の吸着塔からは、脱着剤と2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンからなるエキストラクトと、脱
着剤と2,6−ジイソプロピルナフタレン以外の
異性体からなるラフイネートが得られる。これら
のエキストラクト及びラフイネートに含まれる脱
着剤は、蒸留により分離され、再び脱着剤として
吸着塔に循環される。 前記のようにして得られた2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンはライン36を通つて製品として
回収され、また、2,6−ジイソプロピルナフタ
レン以外の異性体はライン37を通つて異性化反
応器26に送られる。 異性化反応器26では、触媒分離器26からの
触媒の存在下で、吸着分離装置25から送られた
ジイソプロピルナフタレン異性体の異性化反応が
行われる。この反応によつて得られた2,6−ジ
イソプロピルナフタレンを含む異性化生成物は、
ライン33を通つてイソプロピル化反応塔21か
らのイソプロピル化生成物と共に触媒分離器22
に送られる。 以上のようにして、ナフタレンとプロピレンを
原料として、2,6−ジイソプロピルナフタレン
を高純度でかつ連続的に得ることができる。この
ようにして得られた2,6−ジイソプロピルナフ
タレンは、これを酸化処理することにより、2,
6−ナフタレンジカルボン酸とすることができ
る。 〔効果〕 本発明によれば、ナフタレンとプロピレンを原
料として、2,6−ジイソプロピルナフタレンを
高純度でかつ連続的に製造することができる。そ
して、本発明で得られた2,6−ジイソプロピル
ナフタレンは、ポリエステル原料として用いられ
る2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造原料と
して好適のものである。 〔実施例〕 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 なお、以下において示される相対分離係数β値
は、2,6−ジイソプロピルナフタレンを含む原
料混合物をゼオライト吸着剤を用いて吸着処理し
た時に、2,6−ジイソプロピルナフタレンを基
準とした混合成分の相対的な吸着力の強さの指標
を与えるもので、次の式で示される。 β〔i〕=K〔i〕/K〔2,6〕 (1) β〔i〕:混合成分iの相対分離係数 K〔i〕:混合成分iの固液平衡定数 K〔2,6〕:2,6−ジイソプロピルナフタレン
の固液平衡定数 k〔i〕=吸着相中の成分iの重量%/液相中の成分i
の重量%(2) K〔2,6〕= 吸着相中の2,6−異性体の重量%/液相中の2,
6−異性体の重量%(3) 実施例 1 ナフタレン1mol当りに対して0.11molの塩化ア
ルミニウム触媒の存在下、反応温度85℃、常圧で
ナフタレン1mol当りに対して0.018mol/minの
流量でプロピレンを吹き込み、120min反応させ
た。反応終了時に於ける、原料ナフタレン1mol
当りに対してプロピレンの全吹き込みmol数は、
1.9molであつた。反応生成物をガスクロマトグ
ラフイーで分析した結果、表−1に示した組成の
生成物が得られた。 さらにこの生成物を、蒸留ジイソプロピルナフ
タレンを分取した。蒸留は圧力100mmHg、還流比
5で行ない、塔頂温度295−308℃で留出する留分
を分取した。留出分の収率は24.5wt%であつた。
留出油をガスクロマトグラフイーで分析した結
果、表−2に示した組成のジイソプロピルナフタ
レンの異性体が得られた。
工業的に有利に製造する方法に関するものであ
る。 〔従来技術〕 従来、ポリエステルを得るために、テレフタル
酸や2,6−ナフタレンジカルボン酸にグリコー
ルを重合反応させることは広く知られている。
2,6−ナフタレンジカルボン酸から得られるポ
リエステルは、テレフタル酸から得られたものに
比較して、耐熱性等の物性においてすぐれている
ため、ポリエステル原料として2,6−ジナフタ
レンを工業的に有利に製造する方法の確立が望ま
れている。 2,6−ナフタレンジカルボン酸を工業的に製
造する方法としては、従来、2,6−ジメチルナ
フタレンを原料として用い、これを酸化する方法
が一般的方法として考えられている。そして、こ
の方法の場合、2,6−ナフタレンジカルボン酸
原料とする2,6−ジメチルナフタレンをいかに
して安価でかつ高純度で得るかが重要な技術課題
になつている。 2,6−ジメチルナフタレンは、石油や石炭タ
ールの蒸留により得られるジメチルナフタレン留
分中に含まれている。このジメチルナフタレン留
分には、エチルナフタレン、ビフエニル、アセナ
フテンなどの沸点が非常に接近している物質が多
く含まれるととももに、さらに、2,6−ジメチ
ルナフタレンの他に、2,7−ジメチルナフタレ
ンや2,3−ジメチルナフタレン等の異性体など
を含むものである。従つて、この様な他種化学物
及び異性体混合物から2,6−ジメチルナフタレ
ンを選択的に分離することには著しい困難が伴
う。特に、2,6−異性体と2,7−異性体とは
沸点が極めて近似しているため、両者の分離は非
常に困難であり、蒸留分離によつて両者を分離す
ることは実質上不可能である。 従来、2,6−ジメチルナフタレンと2,7−
ジメチルナフタレンを含む異性体混合物から、両
者を工業的に有利に分離する方法として、ゼオラ
イト吸着剤を用いる吸着分離方法が提案されてい
る(特公昭49−27578号公報、特公昭52−945号公
報)。しかし、この吸着分離方法では、2,6−
異性体よりも2,7−異性体の方が高選択率で吸
着剤に吸着されるため、さらに原料ジメチルナフ
タレン留分中に含まれるエチルナフタレン、ビフ
エニル、アセナフテン等が非常に強く吸着される
ため、この方法は2,7−異性体の高純度分離方
法としてはすぐれているとしても、2,6−異性
体の高純度分離方法としては不満足のものであ
る。2,6−異性体を高純度で吸着分離するに
は、2,7−異性体よりも2,6−異性体を高選
択率で吸着する吸着剤の開発が必要であるが、こ
のような吸着剤については、未だ満足すべきもの
は提案されていない。 〔目的〕 本発明者らは、以上のように、2,6−ジメチ
ルナフタレンを原料とする2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の製造プロセスでは、その原料となる
ジメチルナフタレン混合物が工業的に容易に入手
可能であるという利点はあるものの、ジメチルナ
フタレン混合物から高純度の2,6−ジメチルナ
フタレンを分離することは著しい困難が伴うとい
う本質的な欠点があることを確認すると共に、
2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造には、ジ
メチルナフタレン以外の他の原料を用いる必要が
あることを確認した。 そこで、本発明者らは、ジメチルナフタレン以
外の原料を出発原料とする2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の製造プロセスを開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、ナフタレンのプロピル化により得
られるジイソプロピルナフタレンを用いることに
よりその目的を達成し得ることを見出した。 即ち、本発明者らの研究によれば、ジイソプロ
ピルナフタレンは、ジメチルナフタレンの場合と
は異なり、ゼオライト吸着剤に対しては、2,7
−異性体よりも2,6−異性体の方が高選択率で
吸着されるという意外な事実が見出された。 従つて、本発明の目的は、ナフタレンを出発原
料として用い、これから2,6−ジイソプロピル
ナフタレンを工業的に有利に製造し得る方法を提
供することにある。 〔構成〕 本発明によれば、ナフタレンをプロピレンによ
りイソプロピル化するイソプロピル化反応工程
と、該イソプロピル化生成物からジイソプロピル
ナフタレン留分を分離する蒸留工程と、該ジイソ
プロピルナフタレン留分から2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを分離する吸着分離工程からな
り、該吸着分離工程が、ジイソプロピルナフタレ
ン留分を主にa族及びa族の金属の中から選
ばれた1種又は2種以上のカチオンで置換された
SiO2/Al2O3モル比が2以上のX型又はY型の構
造を有するフオージヤサイト型第1ゼオライト吸
着剤と接触させ、該留分中に含まれる2,6−異
性体又は2,6−異性体と2,7−異性体を他の
異性体よりも高選択率で該第1吸着剤に吸着させ
た後、該第1吸着剤から吸着物を脱着させる第1
段階と、該第1段階で得られた脱着物を主にa
族及びa族の金属の中から選ばれた1種又は2
種以上のカチオンで置換されたSiO2/Al2O3モル
比が2以上のX型又はY型の構造を有するフオー
ジヤサイト型第2ゼオライト吸着剤と接触させ、
該脱着物に含まれる2,6−異性体を他の異性体
よりも高選択率で該第2吸着剤に吸着させた後、
該第2吸着剤から吸着物を脱着させる第2段階か
らなることを特徴とする2,6−ジイソプロピル
ナフタレンの製造方法が提供される。 次に本発明について詳述する。 〔ナフタレンのイソプロピル化工程〕 この工程はナフタレンを触媒の存在下でプロピ
レンと反応させてイソプロピル化生成物を得る工
程である。イソプロピル化の原料となるナフタレ
ンは、石油系、石炭系油等から製造されるいかな
る種類の物であつてもよい。ただし、イソプロピ
ル化触媒に対して触媒毒となる様な成分、たとえ
ば硫黄化合物、窒素化合物等を含む場合は、従来
よく知られている精製技術、水素化精製、活性白
土処理などの方法により、これらの化合物を除去
することが好ましい。イソプロピル化反応は、従
来良く知られている反応であり、従来公知の方法
に従つて液相又は気相反応として実施される。触
媒としては、シリカ・アルミナ、結晶性アルミノ
シリケート、酸化ニツケル・シリカ、酸化銀・シ
リカアルミナ、シリカ・マグネシア、アルミナ・
ボリア、固体リン酸等の固体酸触媒や、塩化アル
ミニウム、弗化水素、リン酸等のフリーデルクラ
フト触媒が用いられる。このイソプロ化反応にお
いては、ナフタレン環に付いたイソプロピル基
は、前記の如きアルキル化反応触媒の存在下にト
ランスアルキル化反応により容易に他のナフタレ
ン環に転位する。従つて、このイソプロピル化反
応は可逆反応とみなされ、ナフタレンとイソプロ
ピルナフタレン類との間には平衡組成が存在す
る。ジイソプロピルナフタレンの生成量は反応に
おけるナフタレンとプロピレンとの比、温度、触
媒の種類と量などに依存する。 フリーデルクラフト触媒を用いてイソプロピル
化反応を行う場合、反応は、常温〜150℃、好ま
しくは50〜100℃の温度、常圧〜10気圧の圧力、
対原料に対する触媒比0.05〜1.0、好ましくは0.08
〜0.5の条件で行われる。ジイソプロピルナフタ
レンの収率を高めるためには、全アルキル化生成
物中のナフタレン核に対するイソプロピル基のモ
ル比が0.5〜3.0、好ましくは1.0〜2.5になるよう
にする。固体酸触媒を用いる場合は、反応温度
150〜500℃、圧力0〜50Kg/cm2G、接触時間0.02
〜6.0hrの範囲であり、好ましくは温度200〜350
℃、圧力0〜35Kg/cm2G、接触時間0.4〜2.5hr範
囲である。温度が高い場合や接触時間が長い場合
は、分解反応が起こり副生成物が生じる。又、温
度が低い場合や、接触時間が短かい場合は、ジイ
ソプロピルナフタレンの収率が低下する。このイ
ソプロピル化反応工程では、未反応ナフタレン、
モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナ
フタレン、トリイソプロピルナフタレン及びそれ
以上のポリイソプロピルナフタレンを含むイソプ
ロピル化生成物が得られ、その中に占めるジイソ
プロピルナフタレンの割合は、通常10〜50重量%
である。 また、このイソプロピル化反応工程を実施する
場合、後続のイソプロピル化反応生成物の蒸留分
離工程で得られたナフタレンとモノイソプロピル
ナフタレンからなる低沸点留分及びトリイソプロ
ピルナフタレン以上のポリイソプロピルナフタレ
ンからなる高沸点留分をこのイソプロピル化反応
工程に循環するのが好ましい。このような留分を
循環してイソプロピル化反応を行う場合には、そ
の循環された低沸点留分を構成する未反応ナフタ
レン及びモノイソプロピルナフタレンとプロピレ
ンとの反応によるイソプロピル化反応が生起して
ジイソプロピルナフタレンが生成される他、高沸
点留分を構成するトリイソプロピルナフタレン以
上のポリイソプロピルナフタレンとナフタレン及
びモノイソプロピルナフタレンとの間のトランス
アルキル化反応が生起してジイソフロピルナフタ
レンが生成し、供給ナフタレン当りのジイソプロ
ピルナフタレンの収率が高められる。 〔イソプロピル化反応生成物の蒸留分離工程〕 この工程は、前記イソプロピル化反応工程で得
られたイソプロピル化生成物から、蒸留によりジ
イソプロピルナフタレン留分を分離する工程であ
り、一般には、ナフタレンとモノイソプロピルナ
フタレンからなる低沸点留分と、ジイソプロピル
ナフタレン留分と、トリイソプロピルナフタレン
以上のポリイソプロピルナフタレンからなる高沸
点留分とに分離される。これらの留分のうち、ジ
イソプロピルナフタレンは次の吸着分離工程へ送
られ、低沸点留分及び高沸点留分は前記イソプロ
ピル化反応工程へ循環される。 前記で得られるジイソプロピルナフタレン留分
はジイソプロピルナフタレンの1,6−異性体、
1,7−異性体、1,4−異性体、2,6−異性
体、2,7−異性体、1,5−異性体等からなる
異性体混合物を含むもので、1,6−異性体、
1,7−異性体、2,6−異性体及び2,7−異
性体が主成分として含まれる。 〔ジイソプロピルナフタレン留分の吸着分離工
程〕 この工程は、前記で得られたジイソプロピルナ
フタレン留分をゼオライト吸着剤を用いて吸着分
離する工程である。この場合、ジイソプロピルナ
フタレン留分中に含まれる極性物質は、吸着剤に
対してはジイソプロピルナフタレンよりも強く吸
着されるのでこれをあらかじめ除去するのが好ま
しい。この極性物質は、ナフタレンやジイソプロ
ピルナフタレン等の芳香族炭化水素の部分酸化に
より生成され、アルデヒド、ケトン、アルコー
ル、フエノール等からなるもので、従来公知の適
当な手段、例えば、フオージヤサイト画ゼオライ
トやL型ゼオライト等により除去することができ
る。 本発明で吸着分離工程に用いるゼオライト吸着
剤は、ジメチルナフタレン異性体中から、2,6
−異性体を2,7−異性体よりも高選択率で吸着
するものであり、このような吸着剤としてはに
主、a族、a族の金属から選ばれた1種又は
2種以上のカチオンで置換したSiO2/Al2O3モル
比が2以上のX型又はY型の構造を有するフオー
ジヤサイト型ゼオライトである。又、カチオン種
としては、リチウム、ベリリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチ
ウム、ランタンなどの金属から選ばれた1種又は
2種以上の金属イオンが好ましい。最も好ましい
吸着剤はカリウム又はバリウムあるいはそれらの
両方のカチオンで置換されたY型ゼオライトであ
る。また、このようなゼオライト吸着剤では、前
記金属イオンの他、他の金属イオン、例えば、
鉛、ジルコニウム、イツトリウム等を含むことが
できる。ゼオライト吸着剤の粒径は、通常、3〜
300メツシユ程度であり、吸着床の形式に応じて
適当に選定すればよい。また、ゼオライト吸着剤
はその水分含有量を調節して、2,6−異性体の
吸着選択率の向上を図ることも可能である。ゼオ
ライトに存在する水は陽イオン又は塩基交換位に
部分的に含有されるかあるいは吸着剤の空所内に
含有される。1000℃での灼熱下における重量損失
によつて測定される水分含有量が吸着剤重量基準
で5〜20wt%の範囲であることが望ましい。水
分の調整は、原料混合物に適量の水を添加するこ
とによつて行うことができる。 本発明における吸着分離工程は、ゼオライト吸
着剤(以下、単に吸着剤とも言う)に対し、ジイ
ソプロピルナフタレン留分を接触させ、その留分
中に含まれるジイソプロピルベンゼンの2,6−
異性体を2,7−異性体よりも高選択率で吸着さ
せた後、その吸着剤から2,6−異性体を脱着剤
により脱着させることにより行う。吸着工程で
は、吸着剤に対して、ジイソプロピルナフタレン
異性体のうち、2,6−異性体が高選択率で吸着
される。脱着工程では、吸着剤に吸着した2,6
−異性体を含む吸着物が脱着剤によつて吸着剤か
ら脱着される。この吸脱着工程の条件は、温度50
〜300℃、好ましくは80〜200℃、圧力1〜20気
圧、好ましくは5〜15気圧である。 脱着工程で使用される脱着剤は、吸着剤にすみ
やかに吸着されて既に吸着されている物質を脱着
する能力のある物質を用いればよい。吸着力が弱
い場合は、製品を脱着するための脱着剤の量が多
量となり、製品中の脱着剤濃度が増加し、脱着剤
を分離するのに要するコストが増加する。これに
対して脱着剤の吸着力が強すぎる場合は製品の吸
着時に脱着剤が吸着剤から十分に脱着されていな
いため製品の吸着容量が低下すると共に製品回収
時の製品中の分離に要するコストが増加する。従
つて、脱着剤としては適度の吸着力を有する物質
を選定する。又、脱着剤の沸点は、製品及びラフ
イネートとの蒸留による分離を考えた場合、製品
及びラフイネートとの沸点差が10℃以上、好まし
くは20℃以上であることが望ましい。このような
脱着剤としては、通常、芳香族炭化水素、アルキ
ル芳香族炭化水素、それらの水素化物、パラフイ
ン類等が用いられる。 本発明のジイソプロピルナフタレンの吸着処理
においては、前記のように、2,6−異性体より
も2,7−異性体から高選択率で吸着されるジメ
チルナフタレン異性体混合物の吸着工程とは異な
り、2,7−異性体よりも2,6−異性体の方が
高選択率で吸着される。このことは本発明者らが
見出した意外な事実である。 本発明により吸着分離は、固定床、流動床、移
動床、好ましくは疑似移動床方式で実施するのが
よい。疑似移動床方式による吸着分離は、既に確
立された技術であり、キシレン異性体混合物の吸
着分離に適用されており、例えば、特公昭42−
15681号公報、特公昭50−10547号公報等に記載さ
れている。 本発明における吸着分離方法では、前記のよう
に、相互の分離が最も困難である2,6−異性体
と2,7−異性体のうち、吸着剤に対しては、
2,6−異性体を選択的に吸着させ得ることか
ら、高純度で目的の2,6−異性体を分離回収す
ることができる。前記の疑似移動床方式による吸
着分離技術によれば、2,6−異性体を99重量%
以上の高純度で分離回収することができる。 疑似移動床方式による吸着分離についてさらに
詳述すると、この吸着分離技術は、基本的操作と
して次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着操作及び
脱着剤回収操作を連続的に循環して実施される。 (1) 吸着操作:ジイソプロピルナフタレンがゼオ
ライト吸着剤と接触し、強吸着成分として2,
6−異性体が選択的に吸着され、弱吸着成分で
ある他の異性体が、ラフイネート流れとして脱
着剤とともに回収される。 (2) 濃縮操作:2,6−異性体成分を選択的に吸
着した吸着剤は後で述べるエクストラクトの一
部と接触させられ、吸着剤上に残存している吸
着成分が追い出され2,6−異性体成分が濃縮
される。 (3) 脱着操作:濃縮された2,6−異性体成分を
含む吸着剤は、脱着剤と接触させられ、2,6
−異性体成分が吸着剤から追い出され、脱着剤
を伴なつてエクストラクト流れとして回収され
る。 (4) 脱着剤回収操作:実質的に脱着剤のみを吸着
した吸着剤は、ラフイネート流れの一部と接触
し、吸着剤に含まれる脱着剤の一部が脱着剤回
収流れとして回収される。 第1図に疑似移動床による吸着分離操作の模式
図を示す。この図において、1〜12はゼオライト
吸着剤の入つた吸着質であり、相互に連結されて
いる。13は脱着剤供給ライン、14はエキスト
ラクト抜出ライン、16はラフイネート抜出ライ
ン、17はリサイクルラインを示す。図面に示し
た吸着室1〜12と各ライン13〜16の配置状
態では吸着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜6で
濃縮操作、吸着室7〜10で吸着操作、吸着室1
1〜12で脱着剤回収操作がそれぞれ行われてい
る。 このような疑似移動床では、一定時間間隔ごと
に、バルブ操作により、各供給及び抜出ラインを
液流れ方向に吸着室1室分だけそれぞれ移動させ
る。従つて、次の吸着室の配置状態では、吸着室
2〜4で脱着操作、吸着室5〜7で濃縮操作、吸
着室8〜11で吸着操作、吸着室12〜1で脱着
剤回収操作がそれぞれ行われるようになる。この
ような操作を順次行うことによつて、ジイソプロ
ピルナフタレン混合物の疑似移動床による吸着分
離処理が達成される。なお、第1図においては、
吸着室は12個に規定されているが、この吸着室の
数は限定されるものではないことに留意すべきで
ある。 本発明において、疑似移動床により、ジイソプ
ロピルナフタレン混合物から2,6−異性体を効
率的に分離するためには、各操作帯域の流量は重
要な操作変数であり、原料供給量をFとした場
合、単位時間当りの溶積基準で表わすと、以下の
ように設定するのが好ましい。 (1) 吸着操作帯域流量L1:0.2F+E・S<L1<
3.5F+E・S (2) 濃縮操作帯域流量L2:0.2F+E・S<L2<
3.5F+E・S (3) 脱着操作帯域流量L3:0.5F+E・S<L3 (4) 脱着剤回収操作帯域流量L4:L4<0.5F+
E・S 但し、前記式中、Eは吸着剤層内の空隙率、S
は吸着剤の見かけの移動速度を示す。 吸着操作帯域では、2,6−ジイソプロピルナ
フタレンを吸着させ、他の異性体は、できるだけ
吸着させないことが望ましい。又、濃縮操作帯域
では、2,6−ジイソプロピルナフタレン以外の
異性体をできるだけ脱着させ、2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンを吸着剤中に濃縮する必要があ
る。従つて、この2つの操作帯域の流量は、各異
性体の吸着特性に応じた適当な流量範囲に設定す
る必要がある。 次に、脱着操作帯域では、2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを完全に脱着させる必要があり、
他の操作帯域との流量バランスを考慮した上で、
できるだけ流量を大きく取ることが望ましい。
又、脱着剤回収操作帯域では、この帯域出口から
リサイクルされる脱着剤中のジイソプロピルナフ
タレン異性体濃度をゼロにするため、できるだけ
流量を小さく取り、ジイソプロピルナフタレン異
性体を完全に吸着剤に吸着させる必要がある。こ
れらのことを考慮し、各操作帯域の流量を前記の
ように設定するのが好ましい。 また、本発明における吸着分離工程を実施する
場合、2,6−異性体を効率的に分離するには、
2段階で実施するのが好ましい。この際、第1段
階の分離工程から得られる2,6−異性体を含む
混合物を1段分離工程に注入する場合、混合油中
に含まれる脱着剤は蒸留分離などの操作により除
去してもよいし、除去しなくてもよい。ジイソプ
ロピルナフタレン留分の吸着分離においては、ジ
イソプロピルナフタレン異性体のうち、吸着剤に
対しては、2,6−異性体が最も高選択率で吸着
されるものの、2,7−異性体もそれに次ぐ高選
択率で吸着され、他の異性体はほとんど選択的に
吸着されないかあるいは吸着されてもその選択率
は極めて小さい。従つて、1段階の吸着分離工程
で2,6−異性体を高純度で2,7−異性体から
分離しようとすると、吸着段数の多い吸着塔ある
いは吸着剤充填層の高い吸着塔を用いる必要があ
る上、その吸着塔自体も大容量のものとすること
が必要となる。そこで、2,6−異性体及び2,
7−異性体に比較して、他の異性体の吸着選択性
が著しく小さいことを利用して、第1段階で2,
6−異性体と2,7−異性体を吸着分離し、第2
段階で、第1段階で得られた2,6−異性体と
2,7−異性体混合物を吸着分離するのが効率的
である。このような2段階の吸着分離法による
と、第1段階の吸着分離工程では、相互に分離困
難な2,6−異性体と2,7−異性体とを分離す
る必要がないことから、吸着剤の選定も容易にな
り、また吸着塔も段数の低いものでよく、かつ高
速で処理することが可能である。そして、第2段
階の吸着分離工程では、2,6−異性体と2,7
−異性体以外の異性体は殆んど含まれず、また分
離対象となる被処理物量も著しく減少されている
ことから、吸着塔は小型のものですむという利点
がある。この2段階吸着分離処理法では、第1段
階のゼオライト吸着剤は、2,6−異性体又は
2,6−異性体と2,7−異性体との両方を選択
吸着すればよいことから、前記したゼオライト吸
着剤が使用される。好ましくは、a族金属又は
a族金属の中から選ばれる金属イオン、殊にカ
リウム及び/又はバリウムイオンで置換されたX
型及びY型ゼオライト、あるいは前記金属イオン
の他にさらに鉛、ジルコニウム、イツトリウム等
を含むX型及びY型ゼオライト等が使用される。 〔ジイソプロピルナフタレンの異性化工程〕 この工程は、吸着分離工程において得られた
2,6−異性体の分離された後の異性体混合物を
異性化処理し、2,6−異性体を含む異性体混合
物を得る工程である。この異性化工程は、前記イ
ソプロピル化工程と同様に、固体酸やフリーデル
クラフト触媒を用いて行うことができる。この異
性化工程によつて、2,6−異性体10〜50重量%
を含むジイソプロピルナフタレンの異性体混合物
が得られる。この混合物は、前記吸着分離工程へ
循環される。この異性化工程は、イソプロピル化
工程とは別に行うことができる他、アルキル化工
程で同時に行うこともできる。 次に本発明を第2図により詳述する。 第2図において、21はイソプロピル化反応
器、22は触媒分離器、23,24は蒸留塔、2
5は吸着分離装置26は異性化反応器を示す。 イソプロピル化反応器21には、原料ナフタレ
ン及びプロピレンがそれぞれライン27及びライ
ン28を通つて導入され、さらにフリーデルクラ
フト触媒(塩化アルミニウム)がライン29を通
つて導入される。また、この反応器には、蒸留塔
23からのナフタレンとモノイソプロピルナフタ
レンからなる低沸点留分と、蒸留塔24からのト
リイソプロピルナフタレン以上のポリイソプロピ
ルナフタレンからなる高沸点留分がそれぞれライ
ン38及び35を通つて循環される。この場合、
反応器21は、通常、温度70〜100℃、圧力1気
圧の条件に保持される。 イソプロピル化反応器21で得られたイソプロ
ピル化生成物は、ライン30を通つて触媒分離器
22に導入され、ここでフリーデルクラフト触媒
が分離される。分離された触媒の一部はライン3
2を通つて異性化反応器26に送られ、残部はラ
イン31を通つてイソプロピル化反応器21に循
環される。触媒の分離された後のイソプロピル化
生成物は蒸留塔23,24に送られ、蒸留塔23
でナフタレンとモノイソプロピルナフタレンから
なる低沸点留分が分離され、これはライン38を
通つてイソプロピル化反応器21に循環され、蒸
留塔24で分離されたトリイソプロピルナフタレ
ン以上のポリイソプロピルナフタレンからなる高
沸点留分はライン35を通つてイソプロピル化反
応器21に循環される。塔留塔24で分離された
ジイソプロピルナフタレン留分はライン34を通
つて吸着分離装置25に送られる。 吸着分離装置25は、ゼオライト吸着剤を用い
たクロマトグラフイー法によりジイソプロピルナ
フタレン留分を連続的に吸着分離するもので、通
常、疑似移動方式による吸着分離装置が用いられ
る。また、この吸着分離装置25は、脱着剤を回
収し、再使用するための蒸留装置を含む。本発明
の吸着分離を、疑似移動床で実施する場合、第2
段階の吸着塔からは、脱着剤と2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンからなるエキストラクトと、脱
着剤と2,6−ジイソプロピルナフタレン以外の
異性体からなるラフイネートが得られる。これら
のエキストラクト及びラフイネートに含まれる脱
着剤は、蒸留により分離され、再び脱着剤として
吸着塔に循環される。 前記のようにして得られた2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンはライン36を通つて製品として
回収され、また、2,6−ジイソプロピルナフタ
レン以外の異性体はライン37を通つて異性化反
応器26に送られる。 異性化反応器26では、触媒分離器26からの
触媒の存在下で、吸着分離装置25から送られた
ジイソプロピルナフタレン異性体の異性化反応が
行われる。この反応によつて得られた2,6−ジ
イソプロピルナフタレンを含む異性化生成物は、
ライン33を通つてイソプロピル化反応塔21か
らのイソプロピル化生成物と共に触媒分離器22
に送られる。 以上のようにして、ナフタレンとプロピレンを
原料として、2,6−ジイソプロピルナフタレン
を高純度でかつ連続的に得ることができる。この
ようにして得られた2,6−ジイソプロピルナフ
タレンは、これを酸化処理することにより、2,
6−ナフタレンジカルボン酸とすることができ
る。 〔効果〕 本発明によれば、ナフタレンとプロピレンを原
料として、2,6−ジイソプロピルナフタレンを
高純度でかつ連続的に製造することができる。そ
して、本発明で得られた2,6−ジイソプロピル
ナフタレンは、ポリエステル原料として用いられ
る2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造原料と
して好適のものである。 〔実施例〕 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 なお、以下において示される相対分離係数β値
は、2,6−ジイソプロピルナフタレンを含む原
料混合物をゼオライト吸着剤を用いて吸着処理し
た時に、2,6−ジイソプロピルナフタレンを基
準とした混合成分の相対的な吸着力の強さの指標
を与えるもので、次の式で示される。 β〔i〕=K〔i〕/K〔2,6〕 (1) β〔i〕:混合成分iの相対分離係数 K〔i〕:混合成分iの固液平衡定数 K〔2,6〕:2,6−ジイソプロピルナフタレン
の固液平衡定数 k〔i〕=吸着相中の成分iの重量%/液相中の成分i
の重量%(2) K〔2,6〕= 吸着相中の2,6−異性体の重量%/液相中の2,
6−異性体の重量%(3) 実施例 1 ナフタレン1mol当りに対して0.11molの塩化ア
ルミニウム触媒の存在下、反応温度85℃、常圧で
ナフタレン1mol当りに対して0.018mol/minの
流量でプロピレンを吹き込み、120min反応させ
た。反応終了時に於ける、原料ナフタレン1mol
当りに対してプロピレンの全吹き込みmol数は、
1.9molであつた。反応生成物をガスクロマトグ
ラフイーで分析した結果、表−1に示した組成の
生成物が得られた。 さらにこの生成物を、蒸留ジイソプロピルナフ
タレンを分取した。蒸留は圧力100mmHg、還流比
5で行ない、塔頂温度295−308℃で留出する留分
を分取した。留出分の収率は24.5wt%であつた。
留出油をガスクロマトグラフイーで分析した結
果、表−2に示した組成のジイソプロピルナフタ
レンの異性体が得られた。
【表】
【表】
実施例 2
表−3に示したナフタレン、モノイソプロピル
ナフタレン、トリイソプロピルナフタレンの混合
物を原料とし、原料1mol当りに対して0.21molで
塩化アルミニウム触媒の存在下、反応温度75℃常
圧下で、原料1mol当りに対して0.016mol/min
の流量でプロピレンを吹き込み、75min反応させ
た。反応生成物をガスクロマトグラフイーで分析
した結果を表−3に示した。
ナフタレン、トリイソプロピルナフタレンの混合
物を原料とし、原料1mol当りに対して0.21molで
塩化アルミニウム触媒の存在下、反応温度75℃常
圧下で、原料1mol当りに対して0.016mol/min
の流量でプロピレンを吹き込み、75min反応させ
た。反応生成物をガスクロマトグラフイーで分析
した結果を表−3に示した。
【表】
実施例 3
ナフタレンをプロピレンによりイソプロピル化
し、生成物中からジイソプロピルナフタレンを蒸
留により分取して得られた表−4に示される組成
のジイソプロピルナフタレン異性体混合物を原料
として、吸着分離実験を行つた。吸着分離実験に
使用した吸着剤は、表−5に示した4種のNa型
Y型ゼオライトを、Ba、Ba及びK、Ba及びPb
でイオン交換したものである。イオン交換は以下
に示す方法で実施した。 (Baイオン交換) Na型Y型ゼオライト約10gにBaCl2水溶液
(0.5mol/)を約100g加え、温度90〜100℃で
2時間放置した。上記の操作を3度繰り返した
後、乾燥後、温度400℃で3時間焼成した。 (Ba、Kイオン交換) Na型Y型ゼオライト約10gにBaCl2(0.5mol/
)、KNO3(1.0mol/)の水溶液を約100g加
え、温度90〜100℃で2時間放置した。上記の操
作を3度繰り返した後、乾燥後、温度400℃で3
時間焼成した。 (Ba、Pbイオン交換) Baでイオン交換したY型ゼオライト約20gに
10wt%のPb(NO3)2水溶液を約100g加え、温度
90〜100℃で5時間放置した。ゼオライトを乾燥
後、温度400℃で3時間焼成した。 吸着分離実験は、以下に示す方法で実施した。 内容積30c.c.のオートクレーブ内に吸着剤約4
g、原料油約8gを仕込み、撹拌しながら温度を
一定にし、120分保つた。濾過により吸着剤と原
料残液を分離し、吸着剤中の吸着物は、吸着剤を
イソオクタンで洗浄後トルエン溶媒を用いてソツ
クスレー抽出により脱着させた。原料残液(液
相)及び吸着物(吸着相)の組成を、ガスクロマ
トグラフイーにより分析し、表−6に示した。表
−6の結果か明らかな様に表−5に示した4種の
ゼオライト吸着剤は、いずれも2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンを最も強く吸着する特性を有す
ると共に、2,7−ジイソプロピルナフタレンと
β値が約1.5倍程度であり、2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを分離する吸着剤として優れてい
ることがわかる。
し、生成物中からジイソプロピルナフタレンを蒸
留により分取して得られた表−4に示される組成
のジイソプロピルナフタレン異性体混合物を原料
として、吸着分離実験を行つた。吸着分離実験に
使用した吸着剤は、表−5に示した4種のNa型
Y型ゼオライトを、Ba、Ba及びK、Ba及びPb
でイオン交換したものである。イオン交換は以下
に示す方法で実施した。 (Baイオン交換) Na型Y型ゼオライト約10gにBaCl2水溶液
(0.5mol/)を約100g加え、温度90〜100℃で
2時間放置した。上記の操作を3度繰り返した
後、乾燥後、温度400℃で3時間焼成した。 (Ba、Kイオン交換) Na型Y型ゼオライト約10gにBaCl2(0.5mol/
)、KNO3(1.0mol/)の水溶液を約100g加
え、温度90〜100℃で2時間放置した。上記の操
作を3度繰り返した後、乾燥後、温度400℃で3
時間焼成した。 (Ba、Pbイオン交換) Baでイオン交換したY型ゼオライト約20gに
10wt%のPb(NO3)2水溶液を約100g加え、温度
90〜100℃で5時間放置した。ゼオライトを乾燥
後、温度400℃で3時間焼成した。 吸着分離実験は、以下に示す方法で実施した。 内容積30c.c.のオートクレーブ内に吸着剤約4
g、原料油約8gを仕込み、撹拌しながら温度を
一定にし、120分保つた。濾過により吸着剤と原
料残液を分離し、吸着剤中の吸着物は、吸着剤を
イソオクタンで洗浄後トルエン溶媒を用いてソツ
クスレー抽出により脱着させた。原料残液(液
相)及び吸着物(吸着相)の組成を、ガスクロマ
トグラフイーにより分析し、表−6に示した。表
−6の結果か明らかな様に表−5に示した4種の
ゼオライト吸着剤は、いずれも2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンを最も強く吸着する特性を有す
ると共に、2,7−ジイソプロピルナフタレンと
β値が約1.5倍程度であり、2,6−ジイソプロ
ピルナフタレンを分離する吸着剤として優れてい
ることがわかる。
【表】
【表】
【表】
実施例 4
2,6−ジイソプロピルナフタレンを約12wt
%を含む実施例3の表−4に示した原料−1から
第1図に示す疑似移動床装置を使用し、実施例3
に示した吸着剤Aを用いて2,6−ジイソプロピ
ルナフタレンの吸着分離を行つた。 即ち、図面に示した疑似移動床装置において、
内容積90mlのカラム(吸着室)1〜12に実施例
3で示した吸着剤Aを充填した。ライン15から
表−4の原料−1を100ml/HRで供給し、ライ
ン13から脱着剤を300ml/HRで供給した。ラ
イン14からエクストラクトを100ml/HRで抜
き出し、ライン16からラフイネートを300ml/
HRで抜き出した。このとき150秒間隔でカラム
1を12に、11を10に、7を6に、4を3に
同時に移動させた(他のカラムも1個づつ上方向
に同時に移動する)。吸着温度は120℃、圧力は10
Kg/cm2Gであつた。 上記実験で得られたエクストラクト中に含まれ
る2,6−ジイソプロピルナフタレンの脱着剤フ
リーベースでの純度は約99%であり、2,6−ジ
イソプロピルナフタレンの回収率は99%であつ
た。 実施例 5 表−4に示した原料−1からの2,6−ジイソ
プロピルナフタレンの吸着分離を第1図に示した
疑似移動床連続クロマト分離装置を用いて実施し
た。2,6−ジイソプロピルナフタレンの分離は
以下に示す2段階に分け行つた。 先ず第1段階では、原料混合物から2,6−ジ
イソプロピルナフタレン及び2,7−ジイソプロ
ピルナフタレンをエクストラクトとして取り出
し、第2段階では第1段階で得られたエクストラ
クトを原料として2,6−ジイソプロピルナフタ
レンをエクストラクトとして分離した。 第1図に示した装置において、第1段階では、
内容積50mlの吸着剤カラム1〜12に実施例3で
示した吸着剤Aを充填した。ライン15から表−
4に示した原料−1を100ml/HRで供給し、ラ
イン13から脱着剤を290ml/HRで供給した。
ライン14からエクストラクトを200ml/HRで
抜き出し、ライン16からラフイネートを190
ml/HRで抜き出した。このとき160秒間隔でカ
ラム1を12に、11を10に、7を6に4を3
に同時に移動させた。吸着温度は120℃、圧力は
10Kg/cm2Gであつた。第1段階で得られたエクス
トラクト中における2,6−ジイソプロピルナフ
タレンの濃度は脱着剤フリーベースで約60wt%、
2,7−ジイソプロピルナフタレンの濃度は約
40wt%であり、2,6−ジイソプロピルナフタ
レンの回収率は98%であつた。 次に第2段階では第1段階で得られたエクスト
ラクトから脱着剤を蒸留により除去し原料として
用いた。内容積21mlのカラム1〜12に実施例1
の吸着剤Aを充填した。ライン15から原料混合
を25ml/HRで供給しライン13から脱着剤を25
ml/HRで供給した。ライン14からエクストラ
クト25ml/HRで抜き出し、ライン16からラフ
イネートを25ml/HRで抜き出した。このとき
140秒間隔でカラム1を12に、11を10に、
7を6に4を3に同時に移動させた。吸着温度は
120℃、圧力は10Kg/cm2Gであつた。第2段階で
得られたエキストラクト中における2,6−ジイ
ソプロピルナフタレンの純度は脱着剤フリーベー
スで99wt%、第1段原料基準の回収率は90%で
あつた。 実施例 6 表−7に示したジイソプロピルナフタレンの混
合物を原料とし、原料1mol当りに0.25molの塩化
アルミニウム触媒を加え、温度85℃、常圧下で60
分反応させた。反応生成物を蒸留し、ジイソプロ
ピルナフタレン留分を分取した後、ガスクロマト
グラフイーで分析した結果を表−7に示した。
%を含む実施例3の表−4に示した原料−1から
第1図に示す疑似移動床装置を使用し、実施例3
に示した吸着剤Aを用いて2,6−ジイソプロピ
ルナフタレンの吸着分離を行つた。 即ち、図面に示した疑似移動床装置において、
内容積90mlのカラム(吸着室)1〜12に実施例
3で示した吸着剤Aを充填した。ライン15から
表−4の原料−1を100ml/HRで供給し、ライ
ン13から脱着剤を300ml/HRで供給した。ラ
イン14からエクストラクトを100ml/HRで抜
き出し、ライン16からラフイネートを300ml/
HRで抜き出した。このとき150秒間隔でカラム
1を12に、11を10に、7を6に、4を3に
同時に移動させた(他のカラムも1個づつ上方向
に同時に移動する)。吸着温度は120℃、圧力は10
Kg/cm2Gであつた。 上記実験で得られたエクストラクト中に含まれ
る2,6−ジイソプロピルナフタレンの脱着剤フ
リーベースでの純度は約99%であり、2,6−ジ
イソプロピルナフタレンの回収率は99%であつ
た。 実施例 5 表−4に示した原料−1からの2,6−ジイソ
プロピルナフタレンの吸着分離を第1図に示した
疑似移動床連続クロマト分離装置を用いて実施し
た。2,6−ジイソプロピルナフタレンの分離は
以下に示す2段階に分け行つた。 先ず第1段階では、原料混合物から2,6−ジ
イソプロピルナフタレン及び2,7−ジイソプロ
ピルナフタレンをエクストラクトとして取り出
し、第2段階では第1段階で得られたエクストラ
クトを原料として2,6−ジイソプロピルナフタ
レンをエクストラクトとして分離した。 第1図に示した装置において、第1段階では、
内容積50mlの吸着剤カラム1〜12に実施例3で
示した吸着剤Aを充填した。ライン15から表−
4に示した原料−1を100ml/HRで供給し、ラ
イン13から脱着剤を290ml/HRで供給した。
ライン14からエクストラクトを200ml/HRで
抜き出し、ライン16からラフイネートを190
ml/HRで抜き出した。このとき160秒間隔でカ
ラム1を12に、11を10に、7を6に4を3
に同時に移動させた。吸着温度は120℃、圧力は
10Kg/cm2Gであつた。第1段階で得られたエクス
トラクト中における2,6−ジイソプロピルナフ
タレンの濃度は脱着剤フリーベースで約60wt%、
2,7−ジイソプロピルナフタレンの濃度は約
40wt%であり、2,6−ジイソプロピルナフタ
レンの回収率は98%であつた。 次に第2段階では第1段階で得られたエクスト
ラクトから脱着剤を蒸留により除去し原料として
用いた。内容積21mlのカラム1〜12に実施例1
の吸着剤Aを充填した。ライン15から原料混合
を25ml/HRで供給しライン13から脱着剤を25
ml/HRで供給した。ライン14からエクストラ
クト25ml/HRで抜き出し、ライン16からラフ
イネートを25ml/HRで抜き出した。このとき
140秒間隔でカラム1を12に、11を10に、
7を6に4を3に同時に移動させた。吸着温度は
120℃、圧力は10Kg/cm2Gであつた。第2段階で
得られたエキストラクト中における2,6−ジイ
ソプロピルナフタレンの純度は脱着剤フリーベー
スで99wt%、第1段原料基準の回収率は90%で
あつた。 実施例 6 表−7に示したジイソプロピルナフタレンの混
合物を原料とし、原料1mol当りに0.25molの塩化
アルミニウム触媒を加え、温度85℃、常圧下で60
分反応させた。反応生成物を蒸留し、ジイソプロ
ピルナフタレン留分を分取した後、ガスクロマト
グラフイーで分析した結果を表−7に示した。
第1図は疑似移動床による吸着分離操作の模式
図であり、第2図は本発明の方法のフローシート
を示す。 1〜12……吸着室、13……脱着剤供給ライ
ン、14……エキストラクト抜出ライン、15…
…原料混合物ライン、16……ラフイネート抜出
ライン、17……リサイクルライン、18……ポ
ンプ、21……イソプロピル化反応器、22……
触媒分離器、23,24……蒸留塔、25……吸
着分離装置、26……異性化反応器。
図であり、第2図は本発明の方法のフローシート
を示す。 1〜12……吸着室、13……脱着剤供給ライ
ン、14……エキストラクト抜出ライン、15…
…原料混合物ライン、16……ラフイネート抜出
ライン、17……リサイクルライン、18……ポ
ンプ、21……イソプロピル化反応器、22……
触媒分離器、23,24……蒸留塔、25……吸
着分離装置、26……異性化反応器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ナフタレンをプロピレンによりイソプロピル
化するイソプロピル化反応工程と、該イソプロピ
ル化生成物からジイソプロピルナフタレン留分を
分離する蒸留工程と、該ジイソプロピルナフタレ
ン留分から2,6−ジイソプロピルナフタレンを
分離する吸着分離工程からなり、該吸着分離工程
が、ジイソプロピルナフタレン留分を主にa族
及びa族の金属の中から選ばれた1種又は2種
以上のカチオンで置換されたSiO2/Al2O3モル比
が2以上のX型又はY型の構造を有するフオージ
ヤサイト型第1ゼオライト吸着剤と接触させ、該
留分中に含まれる2,6−異性体又は2,6−異
性体と2,7−異性体を他の異性体よりも高選択
率で該第1吸着剤に吸着させた後、該第1吸着剤
から吸着物を脱着させる第1段階と、該第1段階
で得られた脱着物を主にa族及びa族の金属
の中から選ばれた1種又は2種以上のカチオンで
置換されたSiO2/Al2O3モル比が2以上のX型又
はY型の構造を有するフオージヤサイト型第2ゼ
オライト吸着剤と接触させ、該脱着物に含まれる
2,6−異性体を他の異性体よりも高選択率で該
第2吸着剤に吸着させた後、該第2吸着剤から吸
着物を脱着させる第2段階からなることを特徴と
する2,6−ジイソプロピルナフタレンの製造方
法。 2 ナフタレンをプロピレンによりイソプロピル
化するイソプロピル化反応工程と、該イソプロピ
ル化生成物から、ナフタレンとモノイソプロピル
ナフタレンからなる低沸点留分と、ジイソプロピ
ルナフタレン留分と、トリイソプロピルナフタレ
ン以上のポリイソプロピルナフタレンからなる高
沸点留分とに分離する蒸留工程と、該ジイソプロ
ピルナフタレン留分から2,6−ジイソプロピル
ナフタレンを分離する吸着分離工程と、該蒸留分
離工程で得られた低沸点留分と高沸点留分を該イ
ソプロピル化反応工程へ循環する工程と、該吸着
分離工程で得られた2,6−ジイソプロピルナフ
タレン以外のジイソプロピルナフタレンを異性化
する工程と、該異性化物を該蒸留工程へ循環する
工程からなり、該吸着分離工程が、ジイソプロピ
ルナフタレン留分を主にa族及びa族の金属
の中から選ばれた1種又は2種以上のカチオンで
置換されたSiO2/Al2O3モル比が2以上のX型又
はY型の構造を有するフオージヤサイト型第1ゼ
オライト吸着剤と接触させ、該留分中に含まれる
2,6−異性体又は2,6−異性体と2,7−異
性体を他の異性体よりも高選択率で該第1吸着剤
に吸着させた後、該第1吸着剤から吸着物を脱着
させる第1段階と、該第1段階で得られた脱着物
を主にa族及びa族の金属の中から選ばれた
1種又は2種以上のカチオンで置換された
SiO2/Al2O3モル比が2以上のX型又はY型の構
造を有するフオージヤサイト型第2ゼオライト吸
着剤と接触させ、該脱着物に含まれる2,6−異
性体を他の異性体よりも高選択率で該第2吸着剤
に吸着させた後、該第2吸着剤から吸着物を脱着
させる第2段階からなることを特徴とする2,6
−ジイソプロピルナフタレンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7880287A JPS63243041A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 2,6−ジイソプロピルナフタレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7880287A JPS63243041A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 2,6−ジイソプロピルナフタレンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63243041A JPS63243041A (ja) | 1988-10-07 |
| JPH0466459B2 true JPH0466459B2 (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13671986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7880287A Granted JPS63243041A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 2,6−ジイソプロピルナフタレンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63243041A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5012039A (en) * | 1989-03-10 | 1991-04-30 | Uop | Separation of 2,7 diisopropylnaphthalene from a feed mixture comprising various diisopropylnaphthalene isomers with a zeolite adsorbent |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS548707B2 (ja) * | 1972-07-11 | 1979-04-18 | ||
| JPS52945A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-06 | Nagoya Yukagaku Kogyo Kk | Method for flame retarding of adhesives |
| JPS6278801A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-11 | 株式会社日立製作所 | 送電線用避雷器 |
-
1987
- 1987-03-30 JP JP7880287A patent/JPS63243041A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63243041A (ja) | 1988-10-07 |
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