JPH049230B2 - - Google Patents
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- JPH049230B2 JPH049230B2 JP62106742A JP10674287A JPH049230B2 JP H049230 B2 JPH049230 B2 JP H049230B2 JP 62106742 A JP62106742 A JP 62106742A JP 10674287 A JP10674287 A JP 10674287A JP H049230 B2 JPH049230 B2 JP H049230B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は耐熱性ゴムに対する接着強度が改善さ
れたゴム補強用ガラス繊維コードに関する。 〔発明の概要〕 本発明は、ゴム補強用ガラス繊維コードにおい
て、ガラス繊維コードが特定の被膜組成物を有す
ることにより、 ガラス繊維コードと耐熱性ゴムとの接着性を向
上させることができるようにしたものである。 〔従来の技術〕 従来、タイミングベルト、タイヤ、ゴムホース
などで用いられるゴム補強用ガラス繊維コードは
レゾルシン−ホルマリン(RF)樹脂とゴムラテ
ツクス(L)の混合液(RFL液)で被覆処理さ
れ、乾燥により形成された被膜を有する。この被
膜はゴムとガラス繊維との接着を良好にするもの
である。R/Fの比率及びゴムラテツクスの種類
については種々の提案がなされ、ゴムラテツクス
としてはビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテツクス、スチレン−ブタジエンゴム
ラテツクス、ネオプレンゴムラテツクス、ブタジ
エンゴムラテツクスなどが使用されている(特公
昭47−37513号、特開昭50−42194号など)。この
ような従来のゴム補強用ガラス繊維コードはクロ
ロプレンゴムに対しては良好な接着性を示す。 〔発明が解決しようとする問題点〕 近年、各分野で耐熱性ゴムの需要が増大し、例
えば、自動車用タイミングベルトにおいては、自
動車エンジンルームの温度上昇に伴つてベルトの
耐熱性要件がきびしくなり、ベルト材質もクロロ
プレンから水素化ニトリルゴム(H−NBR、ニ
トリル基含有高飽和重合体ゴム)へ移行しつつあ
る。しかし、前記した従来のガラス繊維コード
の、RFL液で施こされた被膜は耐熱性が不充分
なこと及び耐熱性ゴムとの接着強度が低いことの
ため、このコードを用いたベルトは寿命が短いと
いう欠点を有する。この従来のガラス繊維コード
の接着性を改善するために、ゴム配合物のガソリ
ン溶液からなるゴム糊のような二次処理剤による
処理が知られている(例:日本接着協会誌Vol.7、
No.5(1971)p.23〜29)が、二次処理剤の耐熱性
が不充分なため、ベルトの寿命が短い欠点を克服
するには至つていない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記問題点を解消するため鋭意
研究を行つた結果、二次処理を行わなくとも、耐
熱性ゴム、特にH−NBRとの接着が良好で、か
つ耐熱性にすぐれた被膜を有するゴム補強用ガラ
ス繊維コードを得ることができ、本発明を完成す
るに至つた。即ち、本発明は、レゾルシン−ホル
マリン縮合物及びヨウ素価が120以下のニトリル
基含有高飽和重合体ゴム(前者/後者の重量割
合:1/5〜1/15)から主として成る組成物に
より、被覆前のガラス繊維コードに対するこの組
成物の割合が10〜25重量%となるように被覆され
たゴム補強用ガラス繊維コードに係る。 本発明で用いられるニトリル基含有高飽和重合
体ゴムはヨウ素価が120以下であることが、ゴム
のフイルム強度及び耐熱性ゴムに対する接着強度
の観点から必要であり、このヨウ素価は0〜100
であることが好ましい。なお、ヨウ素価はJIS
K0070に従つて求めた値である。 このニトリル基含有高飽和重合体ゴムは不飽和
ニトルリ−共役ジエン共重合ゴムの共役ジエン単
位部分を水素化したもの;不飽和ニトリル−共役
ジエン−エチレン型不飽和モノマー三次元共重合
ゴム及びこのゴムの共役ジエン単位部分を水素化
したもの;不飽和ニトリル−エチレン型不飽和モ
ノマー系共重合ゴムが挙げられ、不飽和ニトリル
−エチレン型不飽和モノマー糸共重合ゴムにおい
ては、該不飽和モノマーの一部をビニルノルボー
ネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジ
エンのような非共役ジエンで置換して共重合させ
たものであつてもよい。 これらのニトリル基含有高飽和重合体ゴムは具
体的にはブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル
共重合ゴム、イソプレン−アクリロニトリル共重
合ゴムなどを水素化したもの;ブタジエン−メチ
ルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重
合ゴムなど及びこれらを水素化したもの;ブタジ
エン−エチレン−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレー
ト−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル
共重合ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチ
ルアクリレート−ビニルノルボーネン−アクリロ
ニトリル共重合ゴムなどが例示でき、通常の重合
手法及び通常の水素化方法を用いることにより得
られる。 レゾルシン−ホルマリン(RF)縮合物におけ
るレゾルシンとホルマリンとの重量割合は好まし
くは1:0.5〜3であり、さらに好ましくは1:
1〜2である。 RF縮合物と前記ニトリル基含有高飽和重合体
ゴムとの重量割合は1:5〜15、好ましくは1:
8〜13である。前記被膜の量はガラス繊維コード
に対して10〜25重量%、好ましくは15〜20重量%
である。 本発明のゴム補強用ガラス繊維コードは、ガラ
ス繊維コードにレゾルシン−ホルマリン縮合物と
前記ニトリル基含有高飽和重合体ゴムラテツクス
との水性混合物を通常の方法で所定量付着させた
後、150〜350℃、好ましくは200〜300℃で熱処理
することにより得られる。 ここで、前記ニトリル基含有高飽和重合体ゴム
ラテツクスは通常転相法により調製することがで
きる。即ち、ニトリル基含有高飽和重合体ゴムの
溶液と乳化剤水溶液とを混合し、強撹拌により該
ゴムを微粒子として水中に乳化分散させ、更に溶
剤を除去することによつてニトリル基含有高飽和
重合体ゴムラテツクスが得られる。溶剤としては
該ゴム可溶性の、ベンゼン、トリエン、キシレン
などの芳香族系溶剤、ジクロロエタン、クロロホ
ルムなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、メチルエ
チルケトン、アセトンなどのケトン類、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル類などが単独あるいは
混合して用いられる。 前記乳化剤水溶液に使用される乳化剤として
は、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸、ロジ
ン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル硫
酸エステルなどのカリウム塩、ナトリウム塩、ポ
リオキシエチレン系のノニオン性乳化剤など一般
に知られているものが、単独であるいは混合して
用いられる。乳化分散させる際の撹拌機として
は、各種のホモミキサー、超音波乳化機などが使
用される。乳化液からの溶剤の除去はスチームス
トリツピング法などの公知の方法により行われ
る。 本発明のゴム補強用ザラス繊維コードの製造に
使用される前記水性混合物において、レゾルシン
−ホルマリン縮合物の代わりにレゾルシン−クロ
ロフエノールホルムアルデヒド共縮合物(例えば
ICI社製のバルカボンドE)を用いてもよく、ま
た両者を併用してもよい。また、前記水性混合物
は必要に応じてカーボンブラツクといつた充填剤
や、加流剤、加硫促進剤を含有することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。なお、以下の記載に
おいて、部及び%は重量基準による。 実施例1並びに比較例1及び2 ヨウ素価28の水素化ニトリルゴム
“Zetpol2020”(日本ゼオン社製)100gをメチル
エチルケトン450gとシクロヘキサン450gの混合
溶媒に溶解させた。この溶液にオレイン酸カリウ
ム3g、ポリオキシエチレンノニルフエニルエー
テル1g及び水酸化カリウム0.1gを加えて撹拌
した。こうして得られた溶液に水1000gを加え、
室温でTK−ホモミキサーM型(特殊機化工業社
製)を用いて10000rpmで10分間強撹拌を行つた。
得られた乳化液から、スチームストリツピングに
より溶媒を除去し、次いでエバポレーターを用い
て濃縮し、固形分の割合が約30%の水性分散体を
得た。更に、室温で3000rpmで15分間遠心分離を
し、過剰の乳化剤の除去及び濃縮を行い、固形分
40%のZetpol2020ラテツクスを得た。 このラテツクスとレゾルシン(R)−ホリマリ
ン(F)縮合物(R/F=1/1.5)の水溶液(固形
分6%)とを用い、次の配合処方で処理剤を調製
した。 レゾルシン−ホルマリン縮合物の水溶液
……100部 Zetpol2020ラテツクス ……150部 水 ……25部 この処理剤をガラス繊維ストランド(フイラメ
ント直径9μm、番手150ヤード/ポンド)に固形
分付着率が18%となるように塗布し、250℃で1
分間熱処理を行つた後、所定の本数で合撚して本
実施例のゴム補強用ガラス繊維コード(A)を得た。 このガラス繊維コード(A)の評価試験として、下
記処方の水素化ニトリルゴム配合物との接着性及
びその耐熱老化性について試験を行つた。 水素化ニトリルゴム配合物: (部) Zetpol2020 100 Zn0#1 5 ステアリン酸 1 カーボンブラツクSRF(旭カーボン社製) 40 チオコールTP95(東レチオコール社製) 5 硫 黄 0.5 ノクセラ−TT(大内振興化学工業社製) 1.5 ノクセラ−CZ(大内振興化学工業社製) 1.0 本実施例のガラス繊維コードの上に前記水素化
ニトリルゴム配合物を置き、150℃×30分間のプ
レス加硫によりガラス繊維コードと水素化ニトリ
ルゴム配合物との接着体試料を作製した。この試
料について、熱老化試験前の接着強度及び130℃
で1〜10日間熱老化させた後の各試料の接着強度
を測定した。 比較のため、次の配合処方で処理剤を調製し
た。 レゾルシン−ホルマリン縮合物の水溶液 (R/F=1/1.5、固形分6%) ……100部 SBRラテツクス(日本ゼオン(株)製、NIPOL
LX110) ……75部 ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
(日本ゼオン(株)製、NIPOL2518FS) ……75部 水 ……25部 この処理剤を用いて、ガラス繊維ストランド
(フイラメント直径9μm、番手150ヤード/ポン
ド)に固形分付着率が18%となるように塗布し、
250℃で1分間熱処理を行つた後、所定本数で合
撚してゴム補強用ガラス繊維コード(B)とし、前記
と同様の試験をおこなつた。また、本実施例の水
素化ニトリルゴム配合物をメチルエチルケトン80
部、トルエン20部の混合溶媒に15%になるように
溶解させてゴム糊を得、このゴム糊を用いて前記
ガラス繊維コード(B)に固形分付着率が2%となる
ように塗布し、室温で乾燥した後、120℃で5分
間加熱処理してガラス繊維コード(C)とする。そし
て前記と同様の試験を行つた。 実施例 2 実施例1で得たガラス繊維コードを補強繊維と
して、実施例1の水素化ニトリルゴム配合物を用
い幅19mm、長さ980mmの歯付ベルトを作成した。 この歯付ベルトを6000rpmの駆動モーターを備
えた耐熱走行試験機に装着し、120℃の環境下で
400時間耐熱走行試験を実施し、試験後のベルト
の引張強度保持率を求めた。結果を表に示す。 比較例 3 比較例1で得たガラス繊維コードを用いる以外
は実施例2と全く同様の試験を実施した。結果を
表に示す。 比較例 4 比較例2で得たガラス繊維コードを用いる以外
は実施例2と全く同様の試験を実施した。結果を
表に示す。 比較例 5 水素化ニトリルゴム“Zetopol2020”の水素化
前のゴムであるヨウ素価300のニトリル基含有共
重合体ゴムを用い、実施例1と同様にして固形物
40%のラテツクスを得た。 次に実施例1において、このラテツクスを
Zetopol2020ラテツクスを替えて用いる他は全く
実施例1と同様にしてガラス繊維コード(D)を得
た。 このガラス繊維コード(D)を用いて実施例1及び
実施例2と同様な試験を実施した。結果を表に示
す。 比較例 6 実施例1において、ヨウ素価260であるカルボ
キシル基含有ニトリルゴムラテツクス(日本ゼオ
ン(株)製、Nipol1571固形分40%)をZetpol2020ラ
テツクスに替えて用いる他は全く実施例1と同様
にしてガラス繊維コード(E)を得た。 このガラス繊維コード(E)を用いて実施例1及び
実施例2と同様な試験を実施した。結果を表に示
す。
れたゴム補強用ガラス繊維コードに関する。 〔発明の概要〕 本発明は、ゴム補強用ガラス繊維コードにおい
て、ガラス繊維コードが特定の被膜組成物を有す
ることにより、 ガラス繊維コードと耐熱性ゴムとの接着性を向
上させることができるようにしたものである。 〔従来の技術〕 従来、タイミングベルト、タイヤ、ゴムホース
などで用いられるゴム補強用ガラス繊維コードは
レゾルシン−ホルマリン(RF)樹脂とゴムラテ
ツクス(L)の混合液(RFL液)で被覆処理さ
れ、乾燥により形成された被膜を有する。この被
膜はゴムとガラス繊維との接着を良好にするもの
である。R/Fの比率及びゴムラテツクスの種類
については種々の提案がなされ、ゴムラテツクス
としてはビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテツクス、スチレン−ブタジエンゴム
ラテツクス、ネオプレンゴムラテツクス、ブタジ
エンゴムラテツクスなどが使用されている(特公
昭47−37513号、特開昭50−42194号など)。この
ような従来のゴム補強用ガラス繊維コードはクロ
ロプレンゴムに対しては良好な接着性を示す。 〔発明が解決しようとする問題点〕 近年、各分野で耐熱性ゴムの需要が増大し、例
えば、自動車用タイミングベルトにおいては、自
動車エンジンルームの温度上昇に伴つてベルトの
耐熱性要件がきびしくなり、ベルト材質もクロロ
プレンから水素化ニトリルゴム(H−NBR、ニ
トリル基含有高飽和重合体ゴム)へ移行しつつあ
る。しかし、前記した従来のガラス繊維コード
の、RFL液で施こされた被膜は耐熱性が不充分
なこと及び耐熱性ゴムとの接着強度が低いことの
ため、このコードを用いたベルトは寿命が短いと
いう欠点を有する。この従来のガラス繊維コード
の接着性を改善するために、ゴム配合物のガソリ
ン溶液からなるゴム糊のような二次処理剤による
処理が知られている(例:日本接着協会誌Vol.7、
No.5(1971)p.23〜29)が、二次処理剤の耐熱性
が不充分なため、ベルトの寿命が短い欠点を克服
するには至つていない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記問題点を解消するため鋭意
研究を行つた結果、二次処理を行わなくとも、耐
熱性ゴム、特にH−NBRとの接着が良好で、か
つ耐熱性にすぐれた被膜を有するゴム補強用ガラ
ス繊維コードを得ることができ、本発明を完成す
るに至つた。即ち、本発明は、レゾルシン−ホル
マリン縮合物及びヨウ素価が120以下のニトリル
基含有高飽和重合体ゴム(前者/後者の重量割
合:1/5〜1/15)から主として成る組成物に
より、被覆前のガラス繊維コードに対するこの組
成物の割合が10〜25重量%となるように被覆され
たゴム補強用ガラス繊維コードに係る。 本発明で用いられるニトリル基含有高飽和重合
体ゴムはヨウ素価が120以下であることが、ゴム
のフイルム強度及び耐熱性ゴムに対する接着強度
の観点から必要であり、このヨウ素価は0〜100
であることが好ましい。なお、ヨウ素価はJIS
K0070に従つて求めた値である。 このニトリル基含有高飽和重合体ゴムは不飽和
ニトルリ−共役ジエン共重合ゴムの共役ジエン単
位部分を水素化したもの;不飽和ニトリル−共役
ジエン−エチレン型不飽和モノマー三次元共重合
ゴム及びこのゴムの共役ジエン単位部分を水素化
したもの;不飽和ニトリル−エチレン型不飽和モ
ノマー系共重合ゴムが挙げられ、不飽和ニトリル
−エチレン型不飽和モノマー糸共重合ゴムにおい
ては、該不飽和モノマーの一部をビニルノルボー
ネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジ
エンのような非共役ジエンで置換して共重合させ
たものであつてもよい。 これらのニトリル基含有高飽和重合体ゴムは具
体的にはブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル
共重合ゴム、イソプレン−アクリロニトリル共重
合ゴムなどを水素化したもの;ブタジエン−メチ
ルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重
合ゴムなど及びこれらを水素化したもの;ブタジ
エン−エチレン−アクリロニトリル共重合ゴム、
ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレー
ト−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル
共重合ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチ
ルアクリレート−ビニルノルボーネン−アクリロ
ニトリル共重合ゴムなどが例示でき、通常の重合
手法及び通常の水素化方法を用いることにより得
られる。 レゾルシン−ホルマリン(RF)縮合物におけ
るレゾルシンとホルマリンとの重量割合は好まし
くは1:0.5〜3であり、さらに好ましくは1:
1〜2である。 RF縮合物と前記ニトリル基含有高飽和重合体
ゴムとの重量割合は1:5〜15、好ましくは1:
8〜13である。前記被膜の量はガラス繊維コード
に対して10〜25重量%、好ましくは15〜20重量%
である。 本発明のゴム補強用ガラス繊維コードは、ガラ
ス繊維コードにレゾルシン−ホルマリン縮合物と
前記ニトリル基含有高飽和重合体ゴムラテツクス
との水性混合物を通常の方法で所定量付着させた
後、150〜350℃、好ましくは200〜300℃で熱処理
することにより得られる。 ここで、前記ニトリル基含有高飽和重合体ゴム
ラテツクスは通常転相法により調製することがで
きる。即ち、ニトリル基含有高飽和重合体ゴムの
溶液と乳化剤水溶液とを混合し、強撹拌により該
ゴムを微粒子として水中に乳化分散させ、更に溶
剤を除去することによつてニトリル基含有高飽和
重合体ゴムラテツクスが得られる。溶剤としては
該ゴム可溶性の、ベンゼン、トリエン、キシレン
などの芳香族系溶剤、ジクロロエタン、クロロホ
ルムなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、メチルエ
チルケトン、アセトンなどのケトン類、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル類などが単独あるいは
混合して用いられる。 前記乳化剤水溶液に使用される乳化剤として
は、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸、ロジ
ン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル硫
酸エステルなどのカリウム塩、ナトリウム塩、ポ
リオキシエチレン系のノニオン性乳化剤など一般
に知られているものが、単独であるいは混合して
用いられる。乳化分散させる際の撹拌機として
は、各種のホモミキサー、超音波乳化機などが使
用される。乳化液からの溶剤の除去はスチームス
トリツピング法などの公知の方法により行われ
る。 本発明のゴム補強用ザラス繊維コードの製造に
使用される前記水性混合物において、レゾルシン
−ホルマリン縮合物の代わりにレゾルシン−クロ
ロフエノールホルムアルデヒド共縮合物(例えば
ICI社製のバルカボンドE)を用いてもよく、ま
た両者を併用してもよい。また、前記水性混合物
は必要に応じてカーボンブラツクといつた充填剤
や、加流剤、加硫促進剤を含有することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。なお、以下の記載に
おいて、部及び%は重量基準による。 実施例1並びに比較例1及び2 ヨウ素価28の水素化ニトリルゴム
“Zetpol2020”(日本ゼオン社製)100gをメチル
エチルケトン450gとシクロヘキサン450gの混合
溶媒に溶解させた。この溶液にオレイン酸カリウ
ム3g、ポリオキシエチレンノニルフエニルエー
テル1g及び水酸化カリウム0.1gを加えて撹拌
した。こうして得られた溶液に水1000gを加え、
室温でTK−ホモミキサーM型(特殊機化工業社
製)を用いて10000rpmで10分間強撹拌を行つた。
得られた乳化液から、スチームストリツピングに
より溶媒を除去し、次いでエバポレーターを用い
て濃縮し、固形分の割合が約30%の水性分散体を
得た。更に、室温で3000rpmで15分間遠心分離を
し、過剰の乳化剤の除去及び濃縮を行い、固形分
40%のZetpol2020ラテツクスを得た。 このラテツクスとレゾルシン(R)−ホリマリ
ン(F)縮合物(R/F=1/1.5)の水溶液(固形
分6%)とを用い、次の配合処方で処理剤を調製
した。 レゾルシン−ホルマリン縮合物の水溶液
……100部 Zetpol2020ラテツクス ……150部 水 ……25部 この処理剤をガラス繊維ストランド(フイラメ
ント直径9μm、番手150ヤード/ポンド)に固形
分付着率が18%となるように塗布し、250℃で1
分間熱処理を行つた後、所定の本数で合撚して本
実施例のゴム補強用ガラス繊維コード(A)を得た。 このガラス繊維コード(A)の評価試験として、下
記処方の水素化ニトリルゴム配合物との接着性及
びその耐熱老化性について試験を行つた。 水素化ニトリルゴム配合物: (部) Zetpol2020 100 Zn0#1 5 ステアリン酸 1 カーボンブラツクSRF(旭カーボン社製) 40 チオコールTP95(東レチオコール社製) 5 硫 黄 0.5 ノクセラ−TT(大内振興化学工業社製) 1.5 ノクセラ−CZ(大内振興化学工業社製) 1.0 本実施例のガラス繊維コードの上に前記水素化
ニトリルゴム配合物を置き、150℃×30分間のプ
レス加硫によりガラス繊維コードと水素化ニトリ
ルゴム配合物との接着体試料を作製した。この試
料について、熱老化試験前の接着強度及び130℃
で1〜10日間熱老化させた後の各試料の接着強度
を測定した。 比較のため、次の配合処方で処理剤を調製し
た。 レゾルシン−ホルマリン縮合物の水溶液 (R/F=1/1.5、固形分6%) ……100部 SBRラテツクス(日本ゼオン(株)製、NIPOL
LX110) ……75部 ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
(日本ゼオン(株)製、NIPOL2518FS) ……75部 水 ……25部 この処理剤を用いて、ガラス繊維ストランド
(フイラメント直径9μm、番手150ヤード/ポン
ド)に固形分付着率が18%となるように塗布し、
250℃で1分間熱処理を行つた後、所定本数で合
撚してゴム補強用ガラス繊維コード(B)とし、前記
と同様の試験をおこなつた。また、本実施例の水
素化ニトリルゴム配合物をメチルエチルケトン80
部、トルエン20部の混合溶媒に15%になるように
溶解させてゴム糊を得、このゴム糊を用いて前記
ガラス繊維コード(B)に固形分付着率が2%となる
ように塗布し、室温で乾燥した後、120℃で5分
間加熱処理してガラス繊維コード(C)とする。そし
て前記と同様の試験を行つた。 実施例 2 実施例1で得たガラス繊維コードを補強繊維と
して、実施例1の水素化ニトリルゴム配合物を用
い幅19mm、長さ980mmの歯付ベルトを作成した。 この歯付ベルトを6000rpmの駆動モーターを備
えた耐熱走行試験機に装着し、120℃の環境下で
400時間耐熱走行試験を実施し、試験後のベルト
の引張強度保持率を求めた。結果を表に示す。 比較例 3 比較例1で得たガラス繊維コードを用いる以外
は実施例2と全く同様の試験を実施した。結果を
表に示す。 比較例 4 比較例2で得たガラス繊維コードを用いる以外
は実施例2と全く同様の試験を実施した。結果を
表に示す。 比較例 5 水素化ニトリルゴム“Zetopol2020”の水素化
前のゴムであるヨウ素価300のニトリル基含有共
重合体ゴムを用い、実施例1と同様にして固形物
40%のラテツクスを得た。 次に実施例1において、このラテツクスを
Zetopol2020ラテツクスを替えて用いる他は全く
実施例1と同様にしてガラス繊維コード(D)を得
た。 このガラス繊維コード(D)を用いて実施例1及び
実施例2と同様な試験を実施した。結果を表に示
す。 比較例 6 実施例1において、ヨウ素価260であるカルボ
キシル基含有ニトリルゴムラテツクス(日本ゼオ
ン(株)製、Nipol1571固形分40%)をZetpol2020ラ
テツクスに替えて用いる他は全く実施例1と同様
にしてガラス繊維コード(E)を得た。 このガラス繊維コード(E)を用いて実施例1及び
実施例2と同様な試験を実施した。結果を表に示
す。
本発明によれば、ガラス繊維コードと耐熱性ゴ
ムとの接着性が向上し、このコードを用いた補強
ゴム製品の耐熱性を増大させることができる。耐
熱性ゴムである水素化ニトリルゴムを本発明のガ
ラス繊維コードで補強することにより寿命の長い
タイミングベルトを得ることができる。
ムとの接着性が向上し、このコードを用いた補強
ゴム製品の耐熱性を増大させることができる。耐
熱性ゴムである水素化ニトリルゴムを本発明のガ
ラス繊維コードで補強することにより寿命の長い
タイミングベルトを得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 レゾルシン−ホルマリン縮合物及びヨウ素価
が120以下のニトリル基含有高飽和重合体ゴム
(前者/後者の重量割合:1/5〜1/15)から
主として成る組成物により、被覆前のガラス繊維
コードに対するこの組成物の割合が10〜25重量%
となるように被覆されたゴム補強用ガラス繊維コ
ード。 2 ゴム補強用ガラス繊維コードが、ニトリル基
含有高飽和重合体ゴム補強用ガラス繊維コードで
ある請求項1のゴム補強用ガラス繊維コード。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62106742A JPS63270877A (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | ゴム補強用ガラス繊維コ−ド |
| EP88105087A EP0285094B2 (en) | 1987-03-31 | 1988-03-29 | Adhesive for bonding rubber to fibers |
| US07/174,866 US5017639A (en) | 1987-03-31 | 1988-03-29 | Adhesive for bonding rubber to fibers |
| DE8888105087T DE3867103D1 (de) | 1987-04-01 | 1988-03-29 | Klebstoff zur bindung von gummi an fasern. |
| KR1019880003629A KR960001365B1 (ko) | 1987-03-31 | 1988-03-31 | 고무 및 섬유의 접착제 |
| US07/643,929 US5077127A (en) | 1987-03-31 | 1991-01-22 | Adhesive for bonding rubber to fibers |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62106742A JPS63270877A (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | ゴム補強用ガラス繊維コ−ド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63270877A JPS63270877A (ja) | 1988-11-08 |
| JPH049230B2 true JPH049230B2 (ja) | 1992-02-19 |
Family
ID=14441374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62106742A Granted JPS63270877A (ja) | 1987-03-31 | 1987-04-30 | ゴム補強用ガラス繊維コ−ド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63270877A (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH071053B2 (ja) * | 1990-03-01 | 1995-01-11 | ユニッタ株式会社 | ベルト用帆布の処理方法 |
| JPH03269178A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-11-29 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | ゴムの補強用繊維 |
| WO1994012443A1 (fr) * | 1992-12-01 | 1994-06-09 | Nippon Glass Fiber Co., Ltd. | Fibre de verre pour renforcer du caoutchouc |
| ATE204060T1 (de) * | 1995-10-30 | 2001-08-15 | Bando Chemical Ind | Lastaufnahmeelement eines riemens, herstellungsverfahren dafür und dieses aufweisendes riemen |
| CN1938475B (zh) * | 2004-03-30 | 2011-11-09 | 日本板硝子株式会社 | 软线覆盖用组合物、使用该组合物的橡胶加强用软线以及使用该软线的橡胶制品 |
| CN1969083B (zh) | 2004-06-28 | 2010-06-16 | 日本板硝子株式会社 | 橡胶加强用软线及其制造方法以及使用该软线的橡胶产品 |
| JP5591724B2 (ja) | 2011-01-21 | 2014-09-17 | 日本ゼオン株式会社 | ゴム補強用コード及びそれを用いたゴム製品 |
| CN118251527A (zh) | 2021-11-15 | 2024-06-25 | 株式会社可乐丽 | 增强纤维、其制造方法、以及使用了增强纤维的弹性体产品 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5042194A (ja) * | 1973-08-20 | 1975-04-17 | ||
| JPS6024131B2 (ja) * | 1981-09-16 | 1985-06-11 | 三ツ星ベルト株式会社 | 繊維と水素化ニトリルゴム配合物との接着方法 |
| JPS5953779A (ja) * | 1982-09-21 | 1984-03-28 | 帝人株式会社 | 熱可塑性合成繊維用処理剤 |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP62106742A patent/JPS63270877A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63270877A (ja) | 1988-11-08 |
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