JPH0512681B2 - - Google Patents

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JPH0512681B2
JPH0512681B2 JP62029701A JP2970187A JPH0512681B2 JP H0512681 B2 JPH0512681 B2 JP H0512681B2 JP 62029701 A JP62029701 A JP 62029701A JP 2970187 A JP2970187 A JP 2970187A JP H0512681 B2 JPH0512681 B2 JP H0512681B2
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JP
Japan
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coating
plastic
sol
antireflection effect
carbon atoms
Prior art date
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JP62029701A
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JPS63197635A (ja
Inventor
Naoki Shimoyama
Takashi Taniguchi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS63197635A publication Critical patent/JPS63197635A/ja
Publication of JPH0512681B2 publication Critical patent/JPH0512681B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、眼鏡用レンズ、カメラ用レンズ、
CRT用フイルター、光記録用基体などの光学用
に適した反射防止効果を有するプラスチツク光学
物品に関する。 [従来の技術] プラスチツク成型品、とりわけプラスチツクレ
ンズに代表される成形体は、極めて優れた耐衝撃
性および透明性を有し、かつ軽量であり、染色も
容易であることから近年大幅に需要が増えてい
る。従来より、反射防止のために、屈折率が基体
と異なる物質を真空蒸着法などにより基体上に被
膜形成させる方法が行われた。 特開昭52−165862号公報には、プラスチツク成
形品にオルガノポリシロキサン系樹脂層を設け、
その上に金属および/または無機セラミツク物層
を設けることが提案されている。 また、特開昭56−113101号公報には、プラスチ
ツクの表面硬度と反射防止性の両者を向上、改良
する目的で、プラスチツク基体上に1ミクロン前
後のSiO2を真空蒸着により被覆し、さらにその
上に多層膜の反射防止膜をコートする方法が開示
されている。 さらには、特開昭59−78301号公報にはプラス
チツク基体の表面に有機ケイ素化合物を主成分と
するオルガノポリシロキサン系ハードコート膜あ
るいは、エポキシ樹脂硬化膜を施した上に、無機
物からなる反射防止膜をコートする方法が開示さ
れている。 [発明が解決しようとする問題点] 特開昭52−165862号公報に開示されている技術
は、十分に強固な密着力が得られないために被膜
の剥離、表面硬度の低下、さらには発生した傷が
太く深いなど多くの欠点があり、実用耐久性に乏
しいという問題点がある。 また、特開昭56−11310号公報に開示されてい
る技術は、高硬度で反射防止性を有している反
面、密着性、耐衝撃性、耐候性、耐熱水性を低下
させ、さらには、耐熱性に大きな問題がある。 また、特開昭59−78301号公報に開示されてい
る技術は、反射防止性を有する反面、基体に対す
る密着性に乏しく、さらには、水、アルコールな
どに浸されやすく熱水処理後の密着性、耐候密着
性などに大きな問題がある。 本発明は、耐すり傷性、密着性、耐摩耗性、耐
衝撃性、耐薬品性、可橈性、耐熱性、耐候性、耐
光性、染色性、耐溶剤浸透防止性などに優れ、良
好な反射防止効果を有するプラスチツク光学物品
を提供することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために下記の構
成を有する。 すなわち、本発明は、プラスチツク基体の表面
に下記のイ,ロをこの順序で設け、更に該被膜上
に2層以上の多層被膜を設けたことを特徴とする
反射防止効果を有するプラスチツク光学物品。 イ オルガノポリシロキサンと、チタニアゾル、
ジルコニアゾル、酸化アンチモンゾルおよびア
ルミナゾルから選ばれる一種以上の微粒子状無
機酸化物とを主成分としてなる被膜 ロ 少なくとも10重量%が、二酸化ケイ素である
無機酸化物からなる被膜 に関する。 本発明におけるプラスチツク基体としては、例
えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ジエチ
レングリコールビスアリルカーボネートポリマ
ー、(ハロゲン化)ビスフエノールAのジ(メタ)
アクリレートポリマーおよびその共重合体、(ハ
ロゲン化)ビスフエノールAのウレタン変性ジ
(メタ)アクリレートポリマーおよびその共重合
体などの成形物、例えば、レンズ、シート、フイ
ルム、コンパクトデイスクなどが挙げられる。 本発明はこれらのプラスチツク基体上にまずオ
ルガノポリシロキサンと微粒子状無機酸化物とを
主成分とする被膜からなるハードコート層を設け
てなるものであるが、ここでオルガノポリシロキ
サンを形成せしめる組成物の代表的な例としては
有機置換されたケイ素化合物が挙げられる。この
ような、ケイ素化合物としては、下記一般式(A)、
ないしはその加水分解物を挙げることができる。 RaR1 bSiX4-a-b (A) (ここで、Rは、炭素数1〜10の有機基、R1
は炭素数1〜6の炭化水素基または、ハロゲン化
炭化水素基、Xは加水分解性基であり、aおよび
bは0または1である。) 具体的な代表例としては、メチルシリケート、
エチルシリケート、n−プロピルシリケート、i
−プロピルシリケート、n−ブチルシリケート、
sec−ブチルシリケートおよびt−ブチルシリケ
ートなどのテトラアルコキシシラン類、およびそ
の加水分解物さらにはメチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメト
キシエトキシシラン、メチルトリアセトキシシラ
ン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、ビニルトリメトキシエトキシシラ
ン、フエニルトリメトキシシラン、フエニルトリ
エトキシシラン、フエニルトリアセトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリアセトキシシラン、γ−メタクリ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、β−シ
アノエチルトリエトキシシラン、メチルトリフエ
ノキシシラン、クロロメチルトリメトキシシラ
ン、クロロメチルトリエトキシシラン、グリシド
キシメチルトリメトキシシラン、グリシドキシメ
チルトリエトキシシラン、α−グリシドキシエチ
ルトリメトキシシラン、α−グリシドキシエチル
トリエトキシシラン、β−グリシドキシエチルト
リメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリ
エトキシシラン、α−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、α−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、β−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
プロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリフエノキシシラン、α−グリシドキシ
ブチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシブ
チルトリエトキシシラン、β−グリシドキシブチ
ルトリメトキシシラン、β−グリシドキシブチル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシブチルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシブチルトリ
エトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリメ
トキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエト
キシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)
メチルトリメトキシシラン、(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
プロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリブトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
メトキシエトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリフエノキシシラ
ン、γ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラ
ン、δ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)ブ
チルトリメトキシシラン、δ−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)ブチルトリエトキシシランな
どのトリアルコキシシラン、トリアシルオキシシ
ランまたはトリフエノキシシラン類またはその加
水分解物およびジメチルジメトキシシラン、フエ
ニルメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキ
シシラン、フエニルメチルジエトキシシラン、γ
−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
クロロプロピルメチルジエトキシシラン、ジメチ
ルジアセトキシシラン、γ−メタクリルオキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジエトキシシラン、メチル
ビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキ
シシラン、グリシドキシメチルメチルジメトキシ
シラン、グリシドキシメチルメチルジエトキシシ
ラン、α−グリシドキシエチルメチルジメトキシ
シラン、α−グリシドキシエチルメチルジエトキ
シシラン、β−グリシドキシエチルメチルジメト
キシシラン、β−グリシドキシエチルメチルジエ
トキシシラン、α−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、α−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、β−グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、β−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジプロポキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジフエノキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジアセトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルエチルジメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルエチルジエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルビニルジメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルビニルジエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルフエニルジメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルフエニルジエト
キシシランなどジアルコキシシラン、ジフエノキ
シシランまたはジアシルオキシシラン類またはそ
の加水分解物がその例である。 これらの有機ケイ素化合物は1種または2種以
上添加することも可能である。とくに染色性付与
の目的にはエポキシ基、グリシドキシ基を含む有
機ケイ素化合物の使用が好適であり、高付加価値
なものとなる。 上記の組成物は通常揮発性溶媒に希釈して液状
組成物として塗布される。溶媒として用いられる
ものは、特に限定されないが、使用にあたつては
被塗布物の表面性状を損わぬことが要求され、さ
らには組成物の安定性、基材に対するぬれ性、揮
発性などをも考慮して決められるべきである。ま
た溶媒は1種のみならず2種以上の混合物として
用いることも可能である。 さらに、硬度向上、無機酸化物層との密着性向
上のために微粒子状無機酸化物が5重量%以上80
重量%以下含まれることが好ましい。すなわち、
5重量%未満では、口の被膜との十分に強固な密
着強度が得られず、80重量%を越えるとプラスチ
ツク基体との密着不良、被膜自体にクラツク発
生、耐衝撃性低下などの問題がある。かかる微粒
子状無機酸化物としては、チタニアゾル、ジルコ
ニアゾル、酸化アンチモンゾルおよびアルミナゾ
ルから選ばれる一種以上が用いられる。 さらには、これらのコーテイング組成物中に
は、塗布時におけるフローを向上させる目的で各
種の界面活性剤を使用することも可能であり、と
くにジメチルポリシロキサンとアルキレンオキシ
ドとのブロツクまたはグラフト共重合体、さらに
はフツ素系界面活性剤などが有効である。 さらに耐候性を向上させる目的で紫外線吸収
剤、また耐熱劣化向上法として酸化防止剤を添加
することも可能である。 さらに、これらのコーテイング組成物中には、
被膜性能、透明性などを大幅に低下させない範囲
で微粒子状無機酸化物以外の無機化合物なども添
加することができる。これらの添加物の併用によ
つて基材との密着性、耐薬品性、表面硬度、耐久
性、染色性などの諸物性を向上させることができ
る。前記の添加可能な無機材料としては以下の一
般式[]で表わされる金属アルコキシド、キレ
ート化合物および/またはその加水分解物が挙げ
られる。 M(OR)n [] (ここでRはアルキル基、アシル基、アルコキ
シアルキル基であり、mは金属Mの電荷数と同じ
値である。Mとしてはケイ素、チタン、ジルコ
ン、アンチモン、タンタル、ゲルマニウム、アル
ミニウムなどである。) 本発明におけるオルガノポリシロキサン系被膜
を形成せしめる場合には、硬化促進、低温硬化な
どを可能とする目的で各種の硬化剤が使用可能で
ある。硬化剤としては各種エポキシ樹脂硬化剤、
あるいは各種有機ケイ素樹脂硬化剤などが適用さ
れる。 これらの硬化剤の具体的な例としては、各種の
有機酸およびそれらの酸無水物、窒素含有有機化
合物、各種金属錯化合物あるいは金属アルコキシ
ド、さらにはアルカリ金属の有機カルボン酸塩、
炭酸塩などの各種塩、さらには、過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのラジカル重合開始
剤などが挙げられる。これらの硬化剤は2種以上
混合して使用することも可能である。これらの硬
化剤の中でも本発明の目的には、塗料の安定性、
コーテイング後の塗膜の着色防止などの点から、
特に下記に示すアルミニムウキレート化合物が有
用である。 ここでいうアルミニウムキレート化合物とは、
一般式AlXoY3-oで示されるアルミニウムキレー
ト化合物である。 (但し式中、XはOL(Lは低級アルキル基)、
Yは一般式M1COCH2COM2(M1,M2はいずれも
低級アルキル基)で示される化合物に由来する配
位子、および一般式M3COCH2COOM4(M3,M4
はいずれも低級アルキル基)で示される化合物に
由来する配位子から選ばれる少なくとも1つであ
り、nは0,1または2である。)AlXoY3-oで示
されるアルミニウムキレート化合物のうちで、組
成物への溶解性、安定性、硬化触媒としての効果
などの観点からして、アルミニウムアセチルアセ
トネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテ
ートモノアセチルアセトネート、アルミニウム−
ジ−n−ブトキシド−モノエチルアセトアセテー
ト、アルミニウム−ジ−iso−プロポキシド−モ
ノメチルアセトアセテートなどが好ましい。これ
らは2種以上を混合して使用することも可能であ
る。 塗布方法としては通常のコーテイング作業で用
いられる方法が適用可能であるが、たとえば浸漬
塗装、流し塗り法、スピンコート法などが好まし
い。このようにして塗布されたコーテイング組成
物は加熱乾燥、または硬化される。 加熱方法としては熱風、赤外線などで行なうこ
とが可能である。また加熱温度は適用される基材
および使用されるコーテイング組成物によつて決
定されるべきであるが、通常は室温から250℃、
より好ましくは35〜200℃が使用される。これよ
り低温では硬化または乾燥が不充分になりやす
く、またこれより高温になると熱分解、亀裂発生
などが起り、さらには黄変などの問題を生じやす
くなる。 本発明における液状コーテイング組成物の塗布
にあたつては、塗布されるべき表面は清浄化され
ていることが好ましく、清浄化に際しては界面活
性剤による汚れ除去、さらには有機溶剤による脱
脂、フレオンによる蒸気洗浄などが適用される。
また密着性、耐久性の向上を目的として各種の前
処理を施すことも有効な手段である。特に好まし
く用いられる方法としては、後述の活性化ガス処
理、濃度にもよるが酸、アルカリなどによる薬品
処理である。 本発明におけるオルガノポリシロキサンと微粒
子状無機酸化物とを主成分としてなる被膜の膜厚
は、特に限定されるものではない。しかし、密着
強度の保持、硬度などの点から0.1ミクロン〜20
ミクロンの間で好ましく用いられる。 特に好ましくは、0.4ミクロン〜10ミクロンで
ある。 本発明はこれらのハードコート層上に少なくと
も10重量%が二酸化ケイ素である無機酸化物から
なる被膜を設けてなるものであるが、形成に際し
ては、前処理として活性化ガス処理、薬品処理な
どを施してもよい。かかる活性化ガス処理とは、
常圧、もしくは減圧下において、生成するイオ
ン、電子あるいは、励起された気体である。これ
らの活性化ガスを生成させる方法としては、例え
ば、コロナ放電、減圧下での直流、低周波、高周
波あるいはマイクロ波による高電圧放電などによ
るものである。特に減圧下で高周波放電によつて
得られる低温プラズマによる処理が、再現性、生
産性などの観点から、好ましく使用される。ここ
で使用されるガスは、特に限定されるものでない
が、具体例としては酸素、窒素、水素、炭酸ガ
ス、二酸化硫黄、ヘリウム、ネオン、アルゴン、
フレオン、水蒸気、アンモニア、一酸化炭素、塩
素、一酸化窒素、二酸化窒素などが、挙げられ
る。これらは、一種のみならず、二種以上混合し
ても使用可能である。 前記の中で好ましいガスとしては、酸素が挙げ
られ、空気などの自然界に存在するものであつて
もよい。特に好ましくは、純粋な酸素ガスが密着
性向上に有効である。さらには、同様の目的で前
記使用に際しては、処理基材の温度を上げること
も可能である。中でも、活性化ガスによる前処理
は、特に有効である。かかる活性化ガスを適用す
る場合には、処理条件としては、オルガノポリシ
ロキサンを形成せしめる組成物、無機酸化物微粒
子の種類、硬化条件、膜厚、染色の有無などによ
つてそれぞれ最適化されるべきであり、実験的に
定められるべきものである。 本発明において、少なくとも10重量%が二酸化
ケイ素である無機酸化物質からなる被膜を設ける
に際しては、液状コーテイングあるいは真空蒸着
などのドライコーテイングで有効であるが、特に
被膜の緻密性、生産性などの観点から真空蒸着な
どのドライコーテイングが好ましく使用される。
二酸化ケイ素以外の無機酸化物として併用可能な
具体例としては、液状コーテイングに際しては、
チタニアゾル、ジルコニアゾル、酸化アンチモン
ゾル、アルミナゾルなどのコロイド状酸化物、さ
らには、前述の一般式、M(OR)mで表わされ
る金属アルコキシドおよび/またはその加水分解
物から得られる生成物などが挙げられる。これら
の物質は、一種のみならず二種以上を混合して、
使用することも可能である。ドライコーテイング
に際して、好ましく使用される二酸化ケイ素以外
の無機酸化物としては、SiO,ZrO2,Al2O3,
TiO,TiO2,Ti2O3,Y2O3,Yb2O3,MgO,
Ta2O5,CeO2,HfO2などが挙げられる。これら
の物質は一種のみならず二種以上を混合して使用
することも可能である。かかる被膜の膜厚は特に
限定されるものではない。しかし、硬度、耐熱性
の観点から、0.01ミクロン〜1ミクロンの間で好
ましく用いられる。特に好ましくは、0.02ミクロ
ンから0.5ミクロンである。特にSiO2とZrO2の混
合物質からなる被膜は染色プラスチツク基体の耐
光堅牢度向上に有効である。また、共蒸着に際し
ては、さらにY2O3などを添加併用することが有
効である。 本発明は、前記の二酸化ケイ素を10重量%以上
含む無機酸化物質からなる被膜層上に2層以上の
多層膜を設けてなるものであるが、形成せしめる
物質の具体例としては前述の無機酸化物からなる
組み合せが好ましく用いられる。 かかる層を形成させる方法は、真空蒸着法、イ
オンビームアシスト法、スパツタリング法、イオ
ンプレーテイング法などが挙げられる。本発明に
よつて得られる反射防止効果を有するプラスチツ
ク光学物品は、一般のプラスチツク反射防止光学
物品より、高硬度、高耐熱性があり、さらには、
薬品に侵されにくいことから、眼鏡用レンズ、カ
メラ用レンズ、CRT用フイルター、さらには、
特に二酸化ケイ素を10重量%以上含む被膜がガス
バリヤー性を有する点から、光記録用基体に好ま
しく使用できる。 [実施例] 更に詳細に説明するために、以下に実施例を挙
げて説明するが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。 比較例 1 (1) CR−39(ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート重合体)からなるプラスチツク基体
の上に無機酸化物質のSiO2,ZrO2,Ta2O5,
SiO2を真空蒸着法でこの順序にそれぞれ光学
膜厚をλ/2,λ/4,λ/4,λ/4,(λ
=521nm)に設定して多層被覆させた。得られ
た反射防止効果を有する光学物品の反射干渉色
は緑色を呈し、全光線透過率は98.5%であつ
た。 (2) 試験結果 得られた反射防止効果を有する光学物品の性能
は、下記の方法に従つて試験を行なつた。結果
は、第1表に示す。 (イ) 硬度 #0000のスチールウールを用い、1.5Kgの荷重
下で被覆面を50回こすり、傷付き具合を判定す
る。判定基準は、 A……傷がつかない。 B……多く傷が発生する。 (ロ) 密着性 塗膜面に1mmの基板に達するゴバン目を塗膜の
上から鋼ナイフで100個入れて、セロハン粘着テ
ープ(商品名“セロテープ” ニチバン社製)を
強く貼りつけ、90度方向に急速にはがし、塗膜剥
離の有無を調べた。 (ハ) 外観 得られた、反射防止効果を有する光学物品を肉
眼にてその透明性、着色性、クラツクの有無を観
察した。 (ニ) 耐熱性 70℃に設定したオーブン中に入れて1時間後取
り出しクラツクの有無を観察した。 実施例 1 (1) 被コーテイング透明基体の調製 テトラブロムビスフエノールAのエチレンオキ
サイド2モル付加体に1モルのアクリル酸をエス
テル化により結合させた水酸基含有化合物1モル
に対し、ヘキサメチレンジイソシアネートを0.9
モル付加させた多官能アクリレートモノマーを含
むモノマー70部とスチレン30部をイソプロピルパ
ーオキサイドを重合開始剤としてキヤスト重合し
た基体を低温プラズマ処理を行ない、表面処理さ
れた基体を得た。得られた樹脂の屈折率は1.6で
あつた。 (2) コーテイング組成物の調製 (a) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン加水分解物の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン95.3部を仕込み、液温
を10℃に保ち、マグネチツクスターラーで攪拌し
ながら0.01規定塩酸水溶液21.8部を徐々に滴下す
る。滴下終了後冷却をやめて、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランの加水分解物を得
た。 (b) コーテイング組成物の調製 前記シラン加水分解物に、メタノール216部、
ジメチルホルムアミド216部、フツ素系界面活性
剤0.5部、ビスフエノールA型エポキシ樹脂(シ
エル化学社製 商品名 エピコート827)67.5部
を添加混合し、さらにコロイド状五酸化アンチモ
ンゾル(日産化学社製商品名 アンチモンゾルA
−2550 平均粒子径 60mμ)270部、アルミニ
ウムアセチルアセトネート13.5部を添加し、充分
攪拌した後、コーテイング組成物とした。 (3) 前記(1)によつて得られた被コーテイング基体
に前記(2)で調製した、コーテイング組成物を引
き上げ速度10cm/分の条件で浸漬塗布し、次い
で、82℃/12分の予備硬化を行ない、さらに
100℃/4時間加熱した後、ハードコートプラ
スチツク基体が得られた。 (4) 前記(3)によつて得られたハードコートプラス
チツク基体を赤、青、黄からなる分散染料染浴
を調製し、液温を93℃に保ち5分間染色をおこ
なつた。得られた染色品の減光率は、50%であ
つた。 (5) 前記(4)によつて得られた染色ハードコートプ
ラスチツク基体の上に無機酸化物質のZrO2と
SiO2との混合物(ZrO2/SiO2=50/50(重量
比))、ZrO2,Ta2O5,SiO2を真空蒸着法でこ
の順序にそれぞれ光学膜厚をλ/4,λ/4,
λ/4,λ/4(λ=521nm)に設定して、両
面に多層被覆させた。得られた反射防止効果を
有する光学物品の反射干渉色は、黄緑色を呈し
ていた。前記(5)によつて得られた染色反射防止
プラスチツク基体の半面をアルミホイルで包み
フエードメーター(スガ試験機社製)で耐光堅
牢度の促進試験をおこなつたところ紫外線が照
射されている半面も全く染料の褪色は無く、良
好な耐光堅牢度を有していた。他の試験結果
は、第1表に示す。 比較例 2 (1) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン共加水分解物の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン35.3部とγ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン106.8部を
仕込み、マグネテイツクスターラーを用いて撹拌
しながら、0.05規定塩酸水溶液23.6部を液温を10
℃に保ちながら、滴下し、滴下終了後30分間撹拌
を続けて、加水分解物を得た。 (2) コーテイング組成物の調製 前記(1)共加水分解物にメタノール185部、アセ
チルアセトン11.1部、シリコーン系界面活性剤
2.5部を添加混合し、さらにアルミニウムアセチ
ルアセトナート6.0部を添加し、充分撹拌した後、
コーテイング組成物を得た。 (3) プラスチツク基体としてCR−39(ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート重合体)の
プラノレンズを使用し、前記(2)で調製した、コ
ーテイング組成物を引き上げ速度10cm/分の速
度で浸漬塗布し、次いで、82℃/12分の予備硬
化を行ない、さらに100℃/4時間加熱した後、
ハードコートプラスチツク基体が得られた。 (4) 前記(3)によつて得られたハードコートプラス
チツク基体の上に比較例1の(2)と同様にして多
層被膜を形成した。得られた光学物品の試験結
果は第1表に示す。 比較例 3 実施例2において、無機酸化物質のZrO2と
SiO2の混合物を省く以外は、すべて同様に行な
つた。 得られた染色反射防止物品を実施例2と同様
に、耐光堅牢度の促進試験を行なつたところ紫外
線が照射されている半面は染料の褪色が激しく耐
久性の乏しい物品であつた。他の試験結果は、第
1表に示す。
【表】 [発明の効果] 本発明によつて得られる反射防止効果を有する
プラスチツク光学物品には、以下のような効果が
ある。 (1) スチールウールなどの多数回摩耗にも耐え得
る高硬度塗膜が得られる。 (2) 密着性に優れている。 (3) 耐熱性、耐熱水性に優れている。 (4) 染色性に優れている。 (5) ガス遮断性に優れていて、染色品の耐久性に
優れている。 (6) 耐溶剤性に優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツク基体の表面に下記のイ,ロをこ
    の順序で設け、更に該被膜上に2層以上の多層被
    膜を設けたことを特徴とする反射防止効果を有す
    るプラスチツク光学物品。 イ オルガノポリシロキサンと、チタニアゾル、
    ジルコニアゾル、酸化アンチモンゾルおよびア
    ルミナゾルから選ばれる一種以上の微粒子状無
    機酸化物とを主成分としてなる被膜 ロ 少なくとも10重量%が二酸化ケイ素である無
    機酸化物からなる被膜 2 オルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で
    示される有機ケイ素化合物から得られる硬化物で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の反射防止効果を有するプラスチツク光学物品。 RaR1 bSiX4-a-b (A) (ここで、Rは、炭素数1〜10の有機基、R1
    は炭素数1〜6の炭化水素基またはハロゲン化炭
    化水素基、Xは加水分解性基であり、aおよびb
    は0または1である。) 3 オルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で
    示される有機ケイ素化合物の加水分解物から得ら
    れる硬化物であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の反射防止効果を有するプラスチツ
    ク光学物品。 RaR1 bSiX4-a-b (A) (ここで、Rは、炭素数1〜10の有機基、R1
    は炭素数1〜6の炭化水素基またはハロゲン化炭
    化水素基、Xは加水分解性基であり、aおよびb
    は0または1である。) 4 微粒子状無機酸化物が、5重量%以上80重量
    %以下含まれることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の反射防止効果を有するプラスチツク
    光学物品。
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