JPH05338043A - フィラメントワインディング成形装置およびその使用方法 - Google Patents

フィラメントワインディング成形装置およびその使用方法

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JPH05338043A
JPH05338043A JP4354447A JP35444792A JPH05338043A JP H05338043 A JPH05338043 A JP H05338043A JP 4354447 A JP4354447 A JP 4354447A JP 35444792 A JP35444792 A JP 35444792A JP H05338043 A JPH05338043 A JP H05338043A
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yarn
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winding
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手に頼ることなく自動的に新しい空のマン
ドレルに移し替えることができ、しかも、マンドレルの
数が多いときにも、短時間のうちに実質的に一斉に移し
替えることができる、稼働率の向上が可能でかつ極めて
安全性の高いフィラメントワインディング成形装置、お
よびその使用方法を提供する。 【構成】 マンドレルの両端部を着脱自在に把持する一
対のチャッキング部材の一方の近傍に、満巻後の糸条を
一時的にあずけるウエストドラム39を設けるととも
に、ウエストドラム39近傍に、該ウエストドラム39
に一時的に巻き付けられウエストドラム39と満巻マン
ドレルとの間にわたって延びている糸条を切断するため
の切断手段51を設けたフィラメントワインディング成
形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂(FR
P)用の樹脂を含浸させた糸条を巻き取るフィラメント
ワインディング成形装置およびその使用方法に関し、と
くに、樹脂を含浸させた糸条を巻き取るマンドレルを、
満巻マンドレルから空マンドレルに交換する動作を改良
したフィラメントワインディング成形装置およびその使
用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィラメントワインディング成形
装置においては、糸条を満巻マンドレルから空マンドレ
ルに切り替える動作(糸切替)は、その大部分が人手に
頼っていた。たとえば、マンドレルに糸条を巻き上げ完
了した後、マンドレルに継がっている糸条をマンドレル
と糸条トラバース手段との間で切断し(人手)、切断し
た糸条がトラバース手段からクリール側へとすり抜けな
いように該糸条をトラバース手段の一部にくくりつけ
(人手)、上記巻き上げ完了したマンドレルをチャック
から外し、代わりに空のマンドレルをチャッキングし
(通常、自動)、上記切断糸条をトラバース手段の一部
から外して新しい空のマンドレルにくくりつけ(人
手)、しかる後に次の巻取を開始していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィラメントワインディング成形装置におけ
る糸切替には、以下のような問題がある。 (1)まず、マンドレルの数が多いと、上記人手による
準備作業に長時間を要し、その分、装置の稼働率が低く
なる。 (2)また、新しい空のマンドレルに糸条をくくりつけ
る際、マンドレルを回転させることがあり、安全上好ま
しくない作業を行ってしまうおそれがあった。 (3)さらに、樹脂が含浸された糸条を直接扱うことに
なるので、手等が汚れるという問題もあった。
【0004】本発明は、このような従来の装置および作
業の問題点に着目し、巻き上げ完了したマンドレルに継
がっている糸条を、人手に頼ることなく自動的に新しい
空のマンドレルに移し替えることができ、しかも、マン
ドレルの数が多いときにも、短時間のうちに実質的に一
斉に移し替えることができる、稼働率の向上が可能でか
つ極めて安全性の高いフィラメントワインディング成形
装置、およびその使用方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
フィラメントワインディング成形装置は、複数のボビン
を保持するクリールスタンドと、該クリールスタンドの
ボビンから供給される複数のフィラメントを集束して形
成された糸条に合成樹脂を含浸させる樹脂含浸部と、前
記合成樹脂が含浸された糸条を巻き取るマンドレル、該
マンドレルの両端部を着脱自在に把持する一対のチャッ
キング部材、該一対のチャッキング部材のそれぞれを回
転自在に支持する軸受、および前記一対のチャッキング
部材のうち少なくとも一つのチャッキング部材を駆動さ
せる駆動手段を有する前記糸条の巻取部と、前記マンド
レルの軸方向に、前記合成樹脂が含浸された糸条をトラ
バースさせるトラバース部と、を備えたフィラメントワ
インディング成形装置において、(イ)前記一対のチャ
ッキング部材の一方のチャッキング部材と前記軸受との
間に、前記糸条を一時的に巻き付けるウエストドラムを
設けるとともに、(ロ)前記チャッキング部材と前記ウ
エストドラム間に空隙を設け、(ハ)前記ウエストドラ
ム近傍に、該ウエストドラムに一時的に巻き付けられ該
ウエストドラムと前記マンドレルとの間にわたって延び
ている糸条を切断するための切断手段を、前記空隙内に
出入可能に設けたものから成る。
【0006】上記フィラメントワインディング成形装置
においては、チャッキング部材を駆動させる駆動手段と
は別に、上記ウエストドラムを駆動する駆動手段が設け
られることが好ましい。
【0007】また、本発明に係るフィラメントワインデ
ィング成形装置の使用方法は、前記樹脂含浸部からの糸
条を前記マンドレルに満巻に巻き取った後、前記トラバ
ース手段で前記満巻マンドレル上の糸条を前記ウエスト
ドラム上に案内し、該ウエストドラム上に糸条を巻き付
けた後、前記切断手段で前記満巻マンドレルと前記ウエ
ストドラムとの間にわたって延びる糸条を切断すること
により、一旦、前記樹脂含浸部からの糸条を前記ウエス
トドラム上に移行せしめ、前記満巻マンドレルを前記一
対のチャッキング部材からドッフィングし、次いで、空
マンドレルを前記一対のチャッキング部材にドニング
し、前記駆動手段を駆動せしめつつ、前記ウエストドラ
ム上に位置する前記トラバース手段を前記空マンドレル
方向にトラバースさせることにより、前記ウエストドラ
ム上の糸条を前記空マンドレルの端部に糸掛けすること
を特徴とする方法から成る。
【0008】
【作用】このようなフィラメントワインディング成形装
置においては、満巻に巻き上げられた満巻マンドレル上
の、樹脂含浸部からの糸条が、トラバース手段でウエス
トドラム上に案内されることにより一時的にウエストド
ラム上にあずけられ、切断手段により、満巻マンドレル
とウエストドラム間の糸条が切断された後、満巻マンド
レルがチャッキング部材からドッフィングされる。そし
て、新しい空のマンドレルがチャックされた後、該空マ
ンドレルを回転駆動しつつウエストドラム上に位置して
いたトラバース手段を空マンドレル方向にトラバースさ
せることにより、該空マンドレル上に樹脂含浸部からの
糸条が糸掛けされる。
【0009】これら一連の動作は、人手によらず自動的
に行うことが可能であり、該自動動作により、たとえマ
ンドレルの数が多い場合にあっても一斉に動作させるこ
とが可能になり、短時間のうちに効率よく糸切替を行う
ことができ、しかも、人手を要しないので作業安全上の
問題は皆無である。また、手が汚れるといった問題も無
くなる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明のフィラメントワインディン
グ成形装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。図1および図2は、本発明の一実施例に係るフィラ
メントワインディング成形装置を示している。該フィラ
メントワインディング成形装置には、多数のボビン2b
を保持するクリールスタンド2aからなるクリール装置
2と、クリールスタンド2aのボビン2bから供給され
る複数のフィラメントを集束して形成された糸条1に合
成樹脂を含浸させる樹脂含浸部としての樹脂含浸装置
3、および合成樹脂が含浸された糸条4をマンドレルに
巻き取るフィラメント巻取装置6が設けられている。
【0011】各糸条1は、複数のフィラメントの束から
なり、筒状プラスチック部材の強化材として機能する。
この繊維強化プラスチックに用いられるフィラメントと
しては、特に限定されず、たとえば、カーボンフィラメ
ント、ガラスフィラメント、アラミドフィラメント、メ
タルフィラメント等が使用できる。
【0012】クリール装置2は、クリールスタンド2a
と、該クリールスタンド2a内に多数配置されたクリー
ルを有し、各ボビン2bは、各クリールに装着されてい
る。各ボビン2bから引き出された糸条1は、各クリー
ルに装備された張力調整装置(図示略)によって一定張
力にコントロールされながら、樹脂含浸装置3へ導入さ
れる。
【0013】樹脂含浸装置3は、スタンド3aと、該ス
タンド3a上に搭載され内部に樹脂溶液が収容された樹
脂浴3bと、該樹脂浴3bの入口側に設けられ複数の糸
条1を水平方向に所定ピッチに揃えるガイドバー3c
と、樹脂浴3b上に回転可能に設けられた糸条1に樹脂
溶液を含浸させるための樹脂塗布ロール3dと、樹脂浴
3bの出口側に設けられ糸条1に樹脂が均一に付着する
ようにするとともに余分の樹脂をかきとるスクイーズバ
ー3eとからなる。含浸用樹脂としては、特に限定され
ないが、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、
樹脂硬化のために、硬化剤や重合触媒を使用してもよ
い。
【0014】フィラメント巻取装置6には、図1、図2
および図3に示すように、糸条巻取部としての糸条巻取
装置7と、糸条トラバース部としての糸条トラバース装
置5と、マンドレル保持装置8が設けられている。
【0015】糸条巻取装置7は、一対のベース7aと、
一対のアーム28a、28bと、一対のマンドレル支持
装置27、29を有している。
【0016】各ベース7a上には、一対の軸受7cを介
して支持シャフト7bが回転可能に軸支されている。ア
ーム28a、28bは、それぞれ、下端部がシャフト7
bに固定されている。各ベース7a内には、可逆回転モ
ータ31と減速機33が設けられている。可逆回転モー
タ31の出力軸に取り付けられたチェンホイルと減速機
33の入力軸に取り付けられたチェンホイルとはチェン
31aを介して連結されている。減速機33の出力軸に
取り付けられたギア32は、支持シャフト7bの端部に
固定された扇形ギア34に噛合している。
【0017】右側アーム28aは、一群のマンドレル支
持装置27を有し、左側のアーム28bは、該一群のマ
ンドレル支持装置27に対応する一群のマンドレル支持
装置29を有している。図4は、一対のマンドレル支持
装置27およびマンドレル支持装置29を示している。
【0018】図4において、右側マンドレル支持装置2
7は、右側エアシリンダ38、右側ピストンドラム3
7、軸受27c、右側マンドレルチャッキングスピンド
ル42、サーボモータ43、出力軸27aおよびカップ
リング27bを有している。右側エアシリンダ38は、
右側アーム28aに固定されている。右側エアシリンダ
38内には、周壁上にピストンを備えたピストンドラム
37が、軸方向に摺動可能に設けられており、該ピスト
ンにより、エアシリンダ38内は右室38aと左室38
bに区画されている。サーボモータ43は、右側ピスト
ンドラム37の右側壁上に設けられている。サーボモー
タ43の出力軸27aは、ピストンドラム37の中空部
内に突出し、その先端にカップリング27bが取り付け
られている。ピストンドラム37内の左端側には軸受2
7cが設けられている。軸受27cのアウターレースは
ピストンドラム37の内周に固定されており、インナー
レースはマンドレルチャッキングスピンドル42上に固
定されている。マンドレルチャッキングスピンドル42
の右端は、カップリング27bに連結されており、左端
には突起44が設けられ、該突起44は、マンドレル1
4の一端に形成された凹部45に嵌合されている。
【0019】一方、左側マンドレル支持装置29は、左
側エアシリンダ36、左側ピストンドラム35、軸受2
9c、可逆回転サーボモータ29a、出力軸29b、ウ
エストドラム39、軸受40および左側マンドレルチャ
ッキングスピンドル41を有している。左側エアシリン
ダ36は、左側アーム28bに固定されている。左側エ
アシリンダ36内には、周壁上にピストンを備えたピス
トンドラム35が、軸方向に摺動可能に設けられてお
り、該ピストンにより、エアシリンダ36内は左室36
aと右室36bに区画されている。可逆回転サーボモー
タ29aは、左側ピストンドラム35の左側壁上に設け
られている。可逆回転サーボモータ29aの出力軸29
bは、ピストンドラム35の中空部を貫通して突出さ
れ、その先端にウエストドラム39が取り付けられてい
る。ピストンドラム35内の右端側には軸受29cが設
けられている。軸受29cのアウターレースはピストン
ドラム35の内周に固定されており、インナーレースは
可逆回転サーボモータ29aの出力軸29b上に固定さ
れている。ウエストドラム39内には軸受40が設けら
れ、軸受40のアウターレースはウエストドラム39の
内周に固定されており、インナーレースはマンドレルチ
ャッキングスピンドル41上に固定されている。マンド
レルチャッキングスピンドル41の右端には突起44が
設けられ、該突起44は、マンドレル14の他端に形成
された凹部45に嵌合されている。さらに、ウエストド
ラム39の近傍のアーム28bには、バー51bによっ
て支持されたエアシリンダ52で作動するカッタ51が
設けられている。
【0020】なお、図4では一対のアーム28a、28
bの最上部に配置された一対のマンドレル支持装置2
7、29のみを示したが、図3にも示すように、他のマ
ンドレル支持装置27、29も、同様に一対のアーム2
8a、28bに配置される。
【0021】再び図3を参照して糸条トラバース装置5
について説明する。糸条トラバース装置5は、糸条キャ
リッジスタンド10と、該糸条キャリッジスタンド10
上に複数配置された糸条送給ユニット13と、糸条キャ
リッジスタンド10を一対のアーム28a、28bに装
着された複数のマンドレル14の軸と平行な方向にトラ
バースさせるための機構、および糸条キャリッジスタン
ド10を該マンドレルの軸と直交する方向に案内するた
めの機構を有している。
【0022】スライドベース11は、マンドレル14の
軸と平行な方向に延設されており、糸条キャリッジスタ
ンド10が搭載されているスライドボックス5bは、ス
ライドベース11上に摺動可能に設けられている。糸条
キャリッジスタンド10をトラバースさせるための機構
は、床下に設けられた可逆回転モータ15と、該可逆回
転モータ15の出力軸に連結され、スライドベース11
に沿って延びるスクリューシャフトおよびクラッチ(図
示略)を備えており、クラッチが連結されて可逆回転モ
ータ15が一方向に回転された時スライドボックス5b
がスライドベース11上を一方向に、可逆回転モータ1
5が逆方向に回転された時スライドボックス5bがスラ
イドベース11上を逆方向に、それぞれスライドボック
ス5bの底部に設けられたスライドシュー5aを介して
摺動移動されるようになっている。糸条キャリッジスタ
ンド10を該マンドレルの軸と直交する方向に(前方お
よび後方に)案内するための機構は、スライドボックス
5bの上面に設けられ糸条キャリッジスタンド10を摺
動可能に支持するスライドベース5dと、スライドボッ
クス5b内に設けられた可逆回転モータ12と、該可逆
回転モータ12の出力軸に固定されたギアと、スクリュ
ーシャフトに固定されたギア5eと、該ギア5eと前記
モータ12の出力軸に固定されたギアとを連結するチェ
ン5fと、さらにそのスクリューシャフトに対し移動可
能に係合する糸条キャリッジスタンド10の底面に固定
されたスライドシュー(図示略)とを備えている。
【0023】糸条キャリッジスタンド10は、図に示す
ように、複数の糸条送給ユニット13と、糸条集束ロー
ラー5cを有している。この糸条送給ユニット13の一
つを図5に拡大図示する。糸条送給ユニット13は、糸
条キャリッジスタンド10に取り付けられたブラケット
21と、該ブラケット21内に揺動自在に支持されたボ
ア22を有するシリンダ23と、該シリンダ23の出口
側端部に設けられた一対のブラケット26と、該一対の
ブラケット26間に回転自在に設けられた一対の糸条ガ
イドローラ24、25と、糸条キャリッジスタンド10
上に回転自在に設けられたボア22入口側の糸条ガイド
ローラ20と、図示は省略するが、キャリッジスタンド
10内に設けられた可逆回転モータおよびその回転力伝
達機構を備えた、シリンダ23を揺動させるための機構
と、を有している。
【0024】再び図3を参照して、マンドレル保持装置
8について説明する。マンドレル保持装置8は、床上に
一対のアーム28a、28bに装着された複数のマンド
レル14の軸と直交する方向に摺動可能に設けられた可
動ベース48と、床下に設けられ出力軸が該可動ベース
48に連結されたエアシリンダ9と、底部にレール49
a、49b上を走行する4つのホイール50を有するマ
ンドレル収容台車8aと、該マンドレル収容台車8aの
両側に配列されたコロからなるマンドレル保持手段47
と、を備えている。コロからなるマンドレル保持手段4
7は、マンドレル収容台車8aの両側でそれぞれ、予め
定められたピッチで配列されている。マンドレル受容部
は、互いに隣接する2つのコロ間に形成され、マンドレ
ル収容台車8aの両側に形成された各マンドレル受容部
は、それぞれ対応する位置に形成されている。マンドレ
ル受容部のピッチは、一対のアーム28a、28bに配
設されたマンドレル支持装置27、29の配設ピッチの
2分の1のピッチに設定されている。一対のレール49
a、49bは、可動ベース48が所定位置にある時一対
のレール49と接続されるようになっており、その状態
で、マンドレル収容台車8aを移動させて空のマンドレ
ルを図3に示す作動位置に搬入したり、満巻に巻き上げ
られたマンドレルを図3に示す位置から搬出したりする
ことができるようになっている。
【0025】さらに本実施例では、満巻に巻き上げられ
たマンドレル上に巻くテープを送り出すとともに該テー
プをトラバースさせるテープトラバース装置16が設け
られている。テープトラバース装置16のテープスタン
ド17上には、テープを送り出すテープ送り出しユニッ
ト60が複数設けられ、該テープ送り出しユニット60
から送り出されるテープは、モータ15の駆動により、
スライドベース11の下部に設けられた図示しないスク
リューシャフトおよびクラッチを介してテープキャリッ
ジスタンド17がスライドベース11上で摺動移動させ
られることにより、満巻マンドレルの軸と平行な方向に
トラバースされるようになっている。モータ19は、テ
ープキャリッジスタンド17を前後方向、つまりテープ
送り出しユニット60がマンドレルに接近、離反する方
向に移動させるためのモータである。
【0026】次に、上記実施例装置の作用について、本
発明に係るフィラメントワインディング成形装置の使用
方法とともに説明する。各糸条1は各ボビン2bから引
き出され、樹脂含浸装置3に導かれる。各糸条1には、
樹脂浴3bで樹脂が含浸され、スクイーズバー3eで樹
脂が均一に付着するようにかきならされるとともに余分
の樹脂がかきとられる。しかる後、樹脂が含浸された糸
条4が、糸条キャリッジスタンド10の入口側の糸条ガ
イドローラ20で集束され、シリンダ23のボア22、
一対の糸条ガイドローラ24、25を通過した後、マン
ドレル14の回転駆動に伴ってマンドレル14上へと巻
き付けられる。
【0027】マンドレル14は、その両端部が左右のマ
ンドレルチャッキングスピンドル41、42に脱着可能
に支持されており、マンドレル14に巻き取られる糸条
は糸条トラバース装置5によってトラバースされる。所
定回数トラバースされることにより、所望の満巻マンド
レルが形成される。
【0028】満巻巻き上げ後の動作を、図6を参照しな
がら説明する。フィラメントワインディングが終了する
と(つまり、マンドレルの満巻巻き上げが終了する
と)、マンドレル14が回転されつつ糸条キャリッジス
タンド10がウエストドラム39に対向する位置に向け
て移動される(ステップS1)。そして、可逆回転サー
ボモータ29aによりウエストドラム39が回転され始
める(ステップS2)。やがて糸条キャリッジスタンド
10がウエストドラム39に対向する位置に到達し、図
7に示すように、糸条4はそのまま連続的にウエストド
ラム39上に巻き付けられる(ステップS3)。
【0029】糸条4が数回ウエストドラム39上に巻き
付けられると、糸条キャリッジスタンド10の移動が停
止され、図9に示すようなV字形の切断用エッジ51a
を有するカッタ51が、図8に示すようにエアシリンダ
52で駆動されて、ウエストドラム39上とマンドレル
14上とにわたって継がっている糸条4を、チャッキン
グ部材(マンドレルチャッキングスピンドル41)とウ
エストドラム39との間の空隙位置にて切断するように
作動する(ステップS4)。しかる後、マンドレル14
およびウエストドラム39の回転が停止される(ステッ
プS5)。そして、満巻マンドレルのテーピングを行う
か否かが判定され(ステップS6)、行う場合にはテー
ピングを実行し(ステップS7)、行わない場合には満
巻マンドレルのドッフィング動作に入る(ステップS
8)。
【0030】満巻マンドレルのドッフィング動作を図1
0ないし図12に示す。図10に示すように、一対のア
ーム28(28a、28b)が軸7bの中心30を回転
中心として、矢印で示すように下方に揺動され、該揺動
に伴って、ウエストドラム39上の糸条4の一部が巻き
戻される(ステップS8)。なお図において、満巻マン
ドレルは黒丸で表示されており、空の新しいマンドレル
は白丸で表示されている。
【0031】一方、空のマンドレルは、待機位置(図示
略)にて、マンドレル保持装置8のマンドレル収容台車
8a上の一つ置きのマンドレル収容位置にセットされる
(ステップS21)。このセットされた空のマンドレル
が、マンドレル収容台車8aをマンドレル交換位置(図
3に示した位置)に搬入することにより、図10に示す
ように一対のアーム28の前方位置にセットされる(ス
テップS22)。
【0032】図11に示すように、一対のアーム28が
水平位置まで揺動された時、該アームの揺動は停止され
る(ステップS9)。この状態で、圧縮空気が右側エア
シリンダ38の左室38bおよび左側エアシリンダ36
の右室36bに同時に導入され、右側ピストンドラム3
7および左側ピストンドラム35がそれぞれアーム外方
に移動される。この両ピストンドラムの動作により、マ
ンドレルチャッキングスピンドル41、42に両端支持
されていた満巻マンドレルが図12に示すように解放
(脱着)される(ステップS10)。解放された満巻マ
ンドレルは、マンドレル保持装置8のマンドレル収容台
車8a上に準備された一つ置きの空のマンドレル収容位
置に受けられ、ドッフィングが完了する(ステップS1
1)。
【0033】空のマンドレルのドニング動作について
は、図13および図14を参照しつつ説明する。図13
に示すように、上記ドッフィング終了後、マンドレル保
持装置8のマンドレル収容台車8aをエアシリンダ9に
よる駆動によって移動させ、今まで満巻マンドレルがあ
った位置に隣接する空のマンドレルがくるように、丁度
マンドレル収容台車8a上のマンドレル収容部1ピッチ
分だけ位置をずらす(ステップS23)。したがってこ
の時、移動された空のマンドレルの各位置は、一対のア
ーム28の各マンドレル支持装置27、29と一致す
る。
【0034】この位置で、圧縮空気が右側エアシリンダ
38の右室38aおよび左側エアシリンダ36の左室3
6aに同時に導入され、右側ピストンドラム37および
左側ピストンドラム35がそれぞれアーム内方に移動さ
れる。この両ピストンドラムの動作により、マンドレル
チャッキングスピンドル41、42が空のマンドレルの
両端を支持する(ステップS12、ステップS13)。
【0035】しかる後、一対のアーム28がモータ31
によって上方に揺動され、空のマンドレルが図14に示
すように所定のフィラメントワインディング位置にセッ
トされる(ステップS14)。同時に、空のマンドレル
がサーボモータ43により、ウエストドラム39が可逆
回転サーボモータ29aにより、それぞれ回転され始め
る(ステップS15)。
【0036】さらに、糸条トラバース装置5が、図15
に示すように、モータ15によりフィラメントワインデ
ィング位置へと移動され始める(ステップS16)。一
対のアーム28が所定のフィラメントワインディング位
置Aに到達した時、アーム28の移動は停止され(ステ
ップS17)、空のマンドレル14およびウエストドラ
ム39の回転が停止される(ステップS18)。
【0037】次に、可逆回転サーボモータ29aによ
り、ウエストドラム39が逆方向に回転され始める。ウ
エストドラム39上に巻き付けられていたウエスト糸条
は、図16に示すように、巻きほぐされて空のマンドレ
ル14の端部に巻き取られる(ステップS19)。この
とき、ウエストドラム39の端縁を、図に示すような波
形状53に形成しておけば、巻きほぐされたウエスト糸
条を空のマンドレル14の端部に巻き取るとき、適当な
綾振りを与えることができる。この動作により、ウエス
トドラム39上に巻き付けられていたウエスト糸条は全
て空のマンドレル14の端部に巻き取られ、また、元々
空のマンドレル14の端部に巻き取られていた糸条は、
その上から巻き付けられるウエスト糸条により、より強
固にマンドレル14の端部に固定される。ウエストドラ
ム39の回転が停止され所定の空のマンドレル14への
糸切替が終了する。
【0038】この糸切替動作後、図17に示すように、
正規の糸条トラバースが開始され、マンドレル14上へ
のフィラメントワインディングが開始される。
【0039】一方、マンドレル保持装置8は、エアシリ
ンダ9により元の位置に戻され、レール49a、49b
がレール49に接続される(ステップS24)。しかる
後、満巻マンドレルを搭載した台車8aがしかるべき次
の工程に搬送される(ステップS25)。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィラメ
ントワインディング成形装置およびその使用方法による
ときは、多数のマンドレルを一斉に短時間のうちにドン
ドフでき、装置の稼働率を大幅に高めることができる。
また、手作業無しに、糸条の切断、切断された糸条のウ
エトドラムへの一時保持、保持された糸条の空のマンド
レルへの巻付けの、一連の糸切替動作を全自動で行わせ
ることができるので、糸切替時間の大幅な短縮ととも
に、作業の安全性を確保でき、しかも作業者の手を汚す
といった問題も無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフィラメントワインデ
ィング成形装置の側面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置の巻取部およびその近傍の斜視図で
ある。
【図4】図4の装置の一対のマンドレルチャッキング部
の縦断面図である。
【図5】図1の装置の糸条キャリッジスタンドの拡大部
分斜視図である。
【図6】図1の装置の糸切替動作のフローチャートであ
る。
【図7】図1の装置の糸切替の開始時の動作を示す部分
正面図である。
【図8】図1の装置における糸切替の次の動作を示す部
分正面図である。
【図9】図8の装置のカッタの部分斜視図である。
【図10】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す概略側面図である。
【図11】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す概略側面図である。
【図12】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す部分正面図である。
【図13】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す概略側面図である。
【図14】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す概略側面図である。
【図15】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す部分正面図である。
【図16】図1の装置における糸切替のさらに次の動作
を示す部分正面図である。
【図17】図1の装置における糸切替終了後の動作を示
す部分正面図である。
【符号の説明】
1 糸条 2 クリール装置 2a クリールスタンド 2b ボビン 3 樹脂含浸装置 4 樹脂含浸糸条 5 糸条トラバース装置 6 フィラメント巻取装置 7 糸条巻取装置 8 マンドレル保持装置 10 糸条キャリッジスタンド 14 マンドレル 15 可逆回転モータ 16 テープトラバース装置 27、29 マンドレル支持装置 27c、29c、40 軸受 28、28a、28b アーム 29a 可逆回転サーボモータ 35、37 ピストンドラム 36、38 エアシリンダ 39 ウエストドラム 41、42 マンドレルチャッキングスピンドル 43 サーボモータ 51 カッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のボビンを保持するクリールスタン
    ドと、 該クリールスタンドのボビンから供給される複数のフィ
    ラメントを集束して形成された糸条に合成樹脂を含浸さ
    せる樹脂含浸部と、 前記合成樹脂が含浸された糸条を巻き取るマンドレル、
    該マンドレルの両端部を着脱自在に把持する一対のチャ
    ッキング部材、該一対のチャッキング部材のそれぞれを
    回転自在に支持する軸受、および前記一対のチャッキン
    グ部材のうち少なくとも一つのチャッキング部材を駆動
    させる駆動手段を有する前記糸条の巻取部と、 前記マンドレルの軸方向に、前記合成樹脂が含浸された
    糸条をトラバースさせるトラバース部と、を備えたフィ
    ラメントワインディング成形装置において、(イ)前記
    一対のチャッキング部材の一方のチャッキング部材と前
    記軸受との間に、前記糸条を一時的に巻き付けるウエス
    トドラムを設けるとともに、(ロ)前記チャッキング部
    材と前記ウエストドラム間に空隙を設け、(ハ)前記ウ
    エストドラム近傍に、該ウエストドラムに一時的に巻き
    付けられ該ウエストドラムと前記マンドレルとの間にわ
    たって延びている糸条を切断するための切断手段を、前
    記空隙内に出入可能に設けたことを特徴とするフィラメ
    ントワインディング成形装置。
  2. 【請求項2】 前記チャッキング部材を駆動させる駆動
    手段とは別に、前記ウエストドラムを駆動する駆動手段
    を有する請求項1のフィラメントワインディング成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記チャッキング部材の一方が、前記ウ
    エストドラム内に回転自在に設けられている請求項2の
    フィラメントワインディング成形装置。
  4. 【請求項4】 前記樹脂含浸部からの糸条を前記マンド
    レルに満巻に巻き取った後、前記トラバース手段で前記
    満巻マンドレル上の糸条を前記ウエストドラム上に案内
    し、該ウエストドラム上に糸条を巻き付けた後、前記切
    断手段で前記満巻マンドレルと前記ウエストドラムとの
    間にわたって延びる糸条を切断することにより、一旦、
    前記樹脂含浸部からの糸条を前記ウエストドラム上に移
    行せしめ、前記満巻マンドレルを前記一対のチャッキン
    グ部材からドッフィングし、次いで、空マンドレルを前
    記一対のチャッキング部材にドニングし、前記駆動手段
    を駆動せしめつつ、前記ウエストドラム上に位置する前
    記トラバース手段を前記空マンドレル方向にトラバース
    させることにより、前記ウエストドラム上の糸条を前記
    空マンドレルの端部に糸掛けすることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のフィラメントワインデ
    ィング成形装置の使用方法。
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