JPH0545528B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0545528B2 JPH0545528B2 JP59012752A JP1275284A JPH0545528B2 JP H0545528 B2 JPH0545528 B2 JP H0545528B2 JP 59012752 A JP59012752 A JP 59012752A JP 1275284 A JP1275284 A JP 1275284A JP H0545528 B2 JPH0545528 B2 JP H0545528B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hexagonal ferrite
- particles
- ferrite particles
- suspension
- flux
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
〔技術分野〕
この発明は、高密度記録に適した磁気記録媒体
用として好適な六方晶系フエライト磁性粉末の製
造方法に関する。 〔背景技術〕 六方晶系フエライト磁性粉末は、従来、Ba塩、
Sr塩およびPb塩のいづれか一種以上と鉄塩の水
溶液に、アルカリ水溶液を添加し、このアルカリ
水溶液の添加によつて得られた共沈物を、オート
クレーブを用いて水熱処理を行う〔T.Takada,
M.Kiyama,Proc,ICF.Conf.P69(1971)〕など
して製造されており、板状で板面に垂直な方向に
磁化容易軸を有しているため、この種の六方晶系
フエライト磁性粉末を磁気記録媒体に用い、板面
が磁性層面と平行になるように配向して、垂直方
向の残留磁化成分を利用することが行われ、高密
度記録に適したものとして注目されている。 ところが、これら従来の方法で得られる六方晶
系フエライト磁性粉末は、高密度記録に適したも
のとするため粒子サイズを小さいすると、飽和磁
化量が低下するという難点があり、粒子サイズを
高密度記録に適した0.3μ以下の大きさにすると充
分に大きな飽和磁化量が得られず、0.1μ以下の微
粒子にすると飽和磁化量は著しく低下してしま
う。そこで、これを改善し、高い飽和磁化量を得
るため、前記の水熱処理で得られた共沈物を、水
洗、乾燥後、空気中450〜1100℃で加熱処理を行
つたり〔小島浩、宮川長二、粉体粉末治金協会、
昭和47年度春季大会講演概要集P118(1972)〕し
ているが、このような加熱処理を行うと、飽和磁
化量は増加するものの、粒子サイズが極めて小さ
く、またこの微粒子同志が高温下で接触するた
め、粒子間の焼結が起こりやすく、分散性、配向
性が低下するという問題があり、未だ高密度記録
に適した磁気記録媒体用として充分に満足できる
六方晶系フエライト磁性粉末は得られていない。 〔発明の目的〕 この発明はかかる欠点を除去し、粒子サイズが
小さくて飽和磁化量が大きく、かつ分散性、配向
性に優れた高密度記録磁気記録媒体用として好適
な六方晶系フエライト磁性粉末を得ることを目的
としてなされたものである。 〔発明の概要〕 この発明は、Ba塩、Sr塩、Pb塩から選ばれる
いずれか一種以上の金属塩と鉄塩とを含む金属塩
の水溶液にアルカリ水溶液を添加し、このアルカ
リ水溶液の添加によつて得られた共沈物を水熱処
理して、六方晶系フエライト粒子を生成する工程
と、この工程で得られた六方晶系フエライト粒子
に水を加えて水性懸濁液とし、融剤をこの懸濁液
に溶解する工程と、この懸濁液から水分を蒸発さ
せて、その後、融剤の融点以上の温度で加熱処理
をする工程とを含むことを特徴とするもので、ま
ず水熱処理による方法で粒子サイズが極めて小さ
い微粒子の六方晶系フエライト粒子を生成し、次
いで、これに水を加えて水性懸濁液とし、融剤を
この懸濁液に溶解しこの懸濁液から水分を蒸発さ
せた後、これを高温で溶融し、かつ六方晶系フエ
ライト粒子と全く固溶しない融剤中で融剤の融点
以上の温度で加熱処理することにより、粒子間の
焼結を良好に抑制して結晶性を向上させ、粒子サ
イズが極めて小さくて飽和磁化量が大きく、かつ
分散性、配向性に優れた高密度記録磁気記録媒体
用として好適な六方晶系フエライト磁性粉末を得
たものである。 この発明において、六方晶系フエライト粒子の
生成は、Ba塩、Sr塩、Pb塩から選ばれるいずれ
か一種以上の金属塩と鉄塩とを含む金属塩の水溶
液にアルカリ水溶液を添加し、このアルカリ水溶
液の添加によつて得られた共沈物を水熱処理する
ことによつて行われ、Ba塩、Sr塩、Pb塩および
鉄塩としては、これらの金属の塩化物、硫酸塩、
硝酸塩、炭酸塩等が好適に使用される。このと
き、これらとともにCo,Ti,Zn,Mn等の金属
イオンを適当量添加すると、保持力を任意に制御
でき、粒子サイズを小さくできて粒子サイズ分布
のシヤープな六方晶系フエライト粒子が得られる
め、これらCo,Ti,Zn,Mn等の塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、炭酸塩も、必要に応じ、同時に添加
されて使用される。 またアルカリとしては、通常、苛性ソーダが使
用され、その好適な配合量は添加する金属塩のモ
ル当量以上で、過剰アルカリ濃度が0.1モル/
以上となるようにするのが好ましく、特に得られ
る六方晶系フエライト粒子の粒子サイズを極めて
小さくするため過剰アルカリ濃度が2モル/以
上となるようにするのが好ましい。 水熱処理は、オートクレーブを用いて行われ、
オートクレーブ中での加熱処理は、六方晶系フエ
ライト粒子の粒子サイズを極めて小さくするため
200〜350℃の温度で1〜6時間加熱して行われ
る。 このようにして生成された極めて微粒子の六方
晶系フエライト粒子は、次いで、水を加えて水性
懸濁液とし、融剤をこの懸濁液に溶解しこの懸濁
液から水分を蒸発させた後、融剤の融点以上の温
度で加熱処理されると、加熱処理中六方晶系フエ
ライト粒子間に、溶融した融剤が介在し六方晶系
フエライト粒子同志が接触しないため、たとえ六
方晶系フエライト粒子が非常に粒子径の小さな微
粒子であつても粒子間の焼結が起こらず、従つ
て、この融剤中での加熱処理により、粒子間の焼
結が起こることなく六方晶系フエライト粒子の結
晶性が向上し、粒子サイズが極めて小さくて飽和
磁化量が大きく、かつ分散性、配向性に優れた六
方晶系フエライト磁性粉末が得られる。 ここで使用される融剤としては、500〜1000℃
で溶融し、かつ六方晶系フエライト粒子と全く固
溶しないものが好ましく使用され、溶融温度がこ
れより低いものでは六方晶系フエライト粒子の熱
処理が不充分となり、六方晶系フエライト粒子の
結晶性を充分に向上して、飽和磁化量を充分に大
きくすることができず、反対に高いものでは融剤
中での六方晶系フエライト粒子の結晶成長が顕著
になり、粒子が粗大化するため好ましくない。ま
た六方晶系フエライト粒子と少しでも固溶するも
のは飽和磁化量を充分に向上することができない
ため好ましくない。このような融剤としては、た
とえば、Na,KおよびLiの硫酸塩、塩化物、臭
化物、沃化物などが好適なものとして使用され、
とくにNaClおよびKClは水によく溶解するため、
加熱処理後、水洗することによりこれらの融剤を
除去し易く、粉末粒子中に不純物として残らない
ため好適なものとして用いられる。 この融剤による加熱処理は、800〜850℃の範囲
内の温度で1〜4時間行うのが好ましく、処理温
度が低すぎたり処理時間が短すぎると熱処理が不
充分となり、六方晶系フエライト粒子の結晶性を
充分に向上して飽和磁化量を充分に大きくするこ
とができず、処理温度が高すぎたり処理時間が長
すぎると融剤が粒子表面に付着して飽和磁化量を
かえつて低下させるおそれがある。 以上のように、この発明においては、まず水熱
処理による方法で粒子サイズが極めて小さい微粒
子の六方晶系フエライト粒子を生成し、次いで、
これに水を加えて水性懸濁液とし、融剤をこの懸
濁液に溶解しこの懸濁液から水分を蒸発させた
後、これを高温で溶融し、かつ六方晶系フエライ
ト粒子と全く固溶しない融剤中で融剤の融点以上
の温度で加熱処理したため、粒子間の焼結が生じ
ることなく六方晶系フエライト粒子の結晶性が向
上し、粒子サイズが極めて小さくて飽和磁化量が
大きく、かつ分散性、配向性に優れた高密度記録
磁気記録媒体用として好適な六方晶系フエライト
磁性粉末が得られる。 〔実施例〕 次に、この発明の実施例について説明する。 実施例 1 〈Baフエライト粒子の生成〉 塩化第二鉄1モル、塩化バリウム1/8モル、塩
化コバルト1/20モルを1の水に溶解した混合溶
液を、5モルのカセイソーダを溶解した1のカ
セイソーダ水溶液に加えて攪拌した。次いでこの
懸濁液を1日熟成した後、沈殿物をオートクレー
ブ中に入れ、280℃で4時間、加熱反応させてBa
フエライト粒子を得た。 〈Baフエライト粒子の融剤中熱処理〉 前記の方法で得たBaフエライト粒子をPHが8
以下になるまで充分に水洗したのち、Baフエラ
イト粒子を含む全体の容量が1になるような懸
濁液をつくり、この懸濁液中に300gのNaClを加
えて攪拌し、溶解した。 次に、このNaClを溶解したBaフエライト粒子
懸濁液を面積の広いバツトに入れ、乾燥機で100
℃に加熱して、水を蒸発させた。 このようにして得られたBaフエライト粒子と
NaClの混合物をるつぼに入れ、830℃で2時間加
熱処理した後、室温まで冷却した。次に、水洗に
よりNaClを溶解して除去し、Baフエライト粒子
のみを取り出して、Baフエライト磁性粉末を得
た。得られたBaフエライト磁性粉末の粒子径は
0.10μであつた。 実施例 2 実施例1におけるBaフエライト粒子の生成に
おいて、塩化コバルトを省き、塩化バリウムの使
用量を1/8モルから1/6モルに変更した以外は、実
施例1と同様にして、Baフエライト粒子を合成
し、融剤中熱処理を行つてBaフエライト磁性粉
末を得た。得られたBaフエライト磁性粉末の粒
子径は0.15μであつた。 実施例 3 実施例1におけるBaフエライト粒子の融剤中
熱処理において、NaClに代えてKClを同量使用
した以外は、実施例1と同様にして、Baフエラ
イト粒子を生成し、融剤中熱処理を行つてBaフ
エライト磁性粉末を得た。得られたBaフエライ
ト磁性粉末の粒子径は0.08μであつた。 各実施例で得られたBaフエライト磁性粉末に
ついて、融剤中熱処理前後の保磁力、飽和磁化
量、角型を測定した。 下表はその結果である。
用として好適な六方晶系フエライト磁性粉末の製
造方法に関する。 〔背景技術〕 六方晶系フエライト磁性粉末は、従来、Ba塩、
Sr塩およびPb塩のいづれか一種以上と鉄塩の水
溶液に、アルカリ水溶液を添加し、このアルカリ
水溶液の添加によつて得られた共沈物を、オート
クレーブを用いて水熱処理を行う〔T.Takada,
M.Kiyama,Proc,ICF.Conf.P69(1971)〕など
して製造されており、板状で板面に垂直な方向に
磁化容易軸を有しているため、この種の六方晶系
フエライト磁性粉末を磁気記録媒体に用い、板面
が磁性層面と平行になるように配向して、垂直方
向の残留磁化成分を利用することが行われ、高密
度記録に適したものとして注目されている。 ところが、これら従来の方法で得られる六方晶
系フエライト磁性粉末は、高密度記録に適したも
のとするため粒子サイズを小さいすると、飽和磁
化量が低下するという難点があり、粒子サイズを
高密度記録に適した0.3μ以下の大きさにすると充
分に大きな飽和磁化量が得られず、0.1μ以下の微
粒子にすると飽和磁化量は著しく低下してしま
う。そこで、これを改善し、高い飽和磁化量を得
るため、前記の水熱処理で得られた共沈物を、水
洗、乾燥後、空気中450〜1100℃で加熱処理を行
つたり〔小島浩、宮川長二、粉体粉末治金協会、
昭和47年度春季大会講演概要集P118(1972)〕し
ているが、このような加熱処理を行うと、飽和磁
化量は増加するものの、粒子サイズが極めて小さ
く、またこの微粒子同志が高温下で接触するた
め、粒子間の焼結が起こりやすく、分散性、配向
性が低下するという問題があり、未だ高密度記録
に適した磁気記録媒体用として充分に満足できる
六方晶系フエライト磁性粉末は得られていない。 〔発明の目的〕 この発明はかかる欠点を除去し、粒子サイズが
小さくて飽和磁化量が大きく、かつ分散性、配向
性に優れた高密度記録磁気記録媒体用として好適
な六方晶系フエライト磁性粉末を得ることを目的
としてなされたものである。 〔発明の概要〕 この発明は、Ba塩、Sr塩、Pb塩から選ばれる
いずれか一種以上の金属塩と鉄塩とを含む金属塩
の水溶液にアルカリ水溶液を添加し、このアルカ
リ水溶液の添加によつて得られた共沈物を水熱処
理して、六方晶系フエライト粒子を生成する工程
と、この工程で得られた六方晶系フエライト粒子
に水を加えて水性懸濁液とし、融剤をこの懸濁液
に溶解する工程と、この懸濁液から水分を蒸発さ
せて、その後、融剤の融点以上の温度で加熱処理
をする工程とを含むことを特徴とするもので、ま
ず水熱処理による方法で粒子サイズが極めて小さ
い微粒子の六方晶系フエライト粒子を生成し、次
いで、これに水を加えて水性懸濁液とし、融剤を
この懸濁液に溶解しこの懸濁液から水分を蒸発さ
せた後、これを高温で溶融し、かつ六方晶系フエ
ライト粒子と全く固溶しない融剤中で融剤の融点
以上の温度で加熱処理することにより、粒子間の
焼結を良好に抑制して結晶性を向上させ、粒子サ
イズが極めて小さくて飽和磁化量が大きく、かつ
分散性、配向性に優れた高密度記録磁気記録媒体
用として好適な六方晶系フエライト磁性粉末を得
たものである。 この発明において、六方晶系フエライト粒子の
生成は、Ba塩、Sr塩、Pb塩から選ばれるいずれ
か一種以上の金属塩と鉄塩とを含む金属塩の水溶
液にアルカリ水溶液を添加し、このアルカリ水溶
液の添加によつて得られた共沈物を水熱処理する
ことによつて行われ、Ba塩、Sr塩、Pb塩および
鉄塩としては、これらの金属の塩化物、硫酸塩、
硝酸塩、炭酸塩等が好適に使用される。このと
き、これらとともにCo,Ti,Zn,Mn等の金属
イオンを適当量添加すると、保持力を任意に制御
でき、粒子サイズを小さくできて粒子サイズ分布
のシヤープな六方晶系フエライト粒子が得られる
め、これらCo,Ti,Zn,Mn等の塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、炭酸塩も、必要に応じ、同時に添加
されて使用される。 またアルカリとしては、通常、苛性ソーダが使
用され、その好適な配合量は添加する金属塩のモ
ル当量以上で、過剰アルカリ濃度が0.1モル/
以上となるようにするのが好ましく、特に得られ
る六方晶系フエライト粒子の粒子サイズを極めて
小さくするため過剰アルカリ濃度が2モル/以
上となるようにするのが好ましい。 水熱処理は、オートクレーブを用いて行われ、
オートクレーブ中での加熱処理は、六方晶系フエ
ライト粒子の粒子サイズを極めて小さくするため
200〜350℃の温度で1〜6時間加熱して行われ
る。 このようにして生成された極めて微粒子の六方
晶系フエライト粒子は、次いで、水を加えて水性
懸濁液とし、融剤をこの懸濁液に溶解しこの懸濁
液から水分を蒸発させた後、融剤の融点以上の温
度で加熱処理されると、加熱処理中六方晶系フエ
ライト粒子間に、溶融した融剤が介在し六方晶系
フエライト粒子同志が接触しないため、たとえ六
方晶系フエライト粒子が非常に粒子径の小さな微
粒子であつても粒子間の焼結が起こらず、従つ
て、この融剤中での加熱処理により、粒子間の焼
結が起こることなく六方晶系フエライト粒子の結
晶性が向上し、粒子サイズが極めて小さくて飽和
磁化量が大きく、かつ分散性、配向性に優れた六
方晶系フエライト磁性粉末が得られる。 ここで使用される融剤としては、500〜1000℃
で溶融し、かつ六方晶系フエライト粒子と全く固
溶しないものが好ましく使用され、溶融温度がこ
れより低いものでは六方晶系フエライト粒子の熱
処理が不充分となり、六方晶系フエライト粒子の
結晶性を充分に向上して、飽和磁化量を充分に大
きくすることができず、反対に高いものでは融剤
中での六方晶系フエライト粒子の結晶成長が顕著
になり、粒子が粗大化するため好ましくない。ま
た六方晶系フエライト粒子と少しでも固溶するも
のは飽和磁化量を充分に向上することができない
ため好ましくない。このような融剤としては、た
とえば、Na,KおよびLiの硫酸塩、塩化物、臭
化物、沃化物などが好適なものとして使用され、
とくにNaClおよびKClは水によく溶解するため、
加熱処理後、水洗することによりこれらの融剤を
除去し易く、粉末粒子中に不純物として残らない
ため好適なものとして用いられる。 この融剤による加熱処理は、800〜850℃の範囲
内の温度で1〜4時間行うのが好ましく、処理温
度が低すぎたり処理時間が短すぎると熱処理が不
充分となり、六方晶系フエライト粒子の結晶性を
充分に向上して飽和磁化量を充分に大きくするこ
とができず、処理温度が高すぎたり処理時間が長
すぎると融剤が粒子表面に付着して飽和磁化量を
かえつて低下させるおそれがある。 以上のように、この発明においては、まず水熱
処理による方法で粒子サイズが極めて小さい微粒
子の六方晶系フエライト粒子を生成し、次いで、
これに水を加えて水性懸濁液とし、融剤をこの懸
濁液に溶解しこの懸濁液から水分を蒸発させた
後、これを高温で溶融し、かつ六方晶系フエライ
ト粒子と全く固溶しない融剤中で融剤の融点以上
の温度で加熱処理したため、粒子間の焼結が生じ
ることなく六方晶系フエライト粒子の結晶性が向
上し、粒子サイズが極めて小さくて飽和磁化量が
大きく、かつ分散性、配向性に優れた高密度記録
磁気記録媒体用として好適な六方晶系フエライト
磁性粉末が得られる。 〔実施例〕 次に、この発明の実施例について説明する。 実施例 1 〈Baフエライト粒子の生成〉 塩化第二鉄1モル、塩化バリウム1/8モル、塩
化コバルト1/20モルを1の水に溶解した混合溶
液を、5モルのカセイソーダを溶解した1のカ
セイソーダ水溶液に加えて攪拌した。次いでこの
懸濁液を1日熟成した後、沈殿物をオートクレー
ブ中に入れ、280℃で4時間、加熱反応させてBa
フエライト粒子を得た。 〈Baフエライト粒子の融剤中熱処理〉 前記の方法で得たBaフエライト粒子をPHが8
以下になるまで充分に水洗したのち、Baフエラ
イト粒子を含む全体の容量が1になるような懸
濁液をつくり、この懸濁液中に300gのNaClを加
えて攪拌し、溶解した。 次に、このNaClを溶解したBaフエライト粒子
懸濁液を面積の広いバツトに入れ、乾燥機で100
℃に加熱して、水を蒸発させた。 このようにして得られたBaフエライト粒子と
NaClの混合物をるつぼに入れ、830℃で2時間加
熱処理した後、室温まで冷却した。次に、水洗に
よりNaClを溶解して除去し、Baフエライト粒子
のみを取り出して、Baフエライト磁性粉末を得
た。得られたBaフエライト磁性粉末の粒子径は
0.10μであつた。 実施例 2 実施例1におけるBaフエライト粒子の生成に
おいて、塩化コバルトを省き、塩化バリウムの使
用量を1/8モルから1/6モルに変更した以外は、実
施例1と同様にして、Baフエライト粒子を合成
し、融剤中熱処理を行つてBaフエライト磁性粉
末を得た。得られたBaフエライト磁性粉末の粒
子径は0.15μであつた。 実施例 3 実施例1におけるBaフエライト粒子の融剤中
熱処理において、NaClに代えてKClを同量使用
した以外は、実施例1と同様にして、Baフエラ
イト粒子を生成し、融剤中熱処理を行つてBaフ
エライト磁性粉末を得た。得られたBaフエライ
ト磁性粉末の粒子径は0.08μであつた。 各実施例で得られたBaフエライト磁性粉末に
ついて、融剤中熱処理前後の保磁力、飽和磁化
量、角型を測定した。 下表はその結果である。
上表から明らかなように、融剤中熱処理後のも
のは、保磁力、飽和磁化量および角型が著るしく
増加しており、このことからこの発明の製造方法
によれば、保磁力および飽和磁化が大きく、かつ
分散性、配向性に優れた六方晶系フエライト磁性
粉末が得られることががわかる。また、飽和磁化
量の増加は特に著しく、さらに融剤中熱処理前後
のBaフエライト粒子の形状を電子顕微鏡観察を
行つたところ、粒子形状は六角板状で粒子間焼結
は観察されず、熱処理による形状の変化は、ほと
んど認められなかつた。従つてこの発明の製造方
法によれば粒子間の焼結が有効に抑制され、その
結果、特に高い飽和磁化量が得られていることが
わかる。さらにX線回折を行つた結果、融剤中熱
処理前の粒子の回折線はBaフエライト粒子によ
るもののみであつたが、その回折線はブロードで
あり、一方、融剤中熱処理を行つた粒子の場合に
は、Baフエライト粒子による回折線はシヤープ
であつた。従つて、この発明の製造方法によれ
ば、Baフエライト磁性粉末の結晶性が向上し、
飽和磁化量が著るしく向上したと考えられる。
のは、保磁力、飽和磁化量および角型が著るしく
増加しており、このことからこの発明の製造方法
によれば、保磁力および飽和磁化が大きく、かつ
分散性、配向性に優れた六方晶系フエライト磁性
粉末が得られることががわかる。また、飽和磁化
量の増加は特に著しく、さらに融剤中熱処理前後
のBaフエライト粒子の形状を電子顕微鏡観察を
行つたところ、粒子形状は六角板状で粒子間焼結
は観察されず、熱処理による形状の変化は、ほと
んど認められなかつた。従つてこの発明の製造方
法によれば粒子間の焼結が有効に抑制され、その
結果、特に高い飽和磁化量が得られていることが
わかる。さらにX線回折を行つた結果、融剤中熱
処理前の粒子の回折線はBaフエライト粒子によ
るもののみであつたが、その回折線はブロードで
あり、一方、融剤中熱処理を行つた粒子の場合に
は、Baフエライト粒子による回折線はシヤープ
であつた。従つて、この発明の製造方法によれ
ば、Baフエライト磁性粉末の結晶性が向上し、
飽和磁化量が著るしく向上したと考えられる。
Claims (1)
- 1 Ba塩、Sr塩、Pb塩から選ばれるいずれか一
種以上の金属塩と鉄塩とを含む金属塩の水溶液に
アルカリ水溶液を添加し、このアルカリ水溶液の
添加によつて得られた共沈物を水熱処理して、六
方晶系フエライト粒子を生成する工程と、この工
程で得られた六方晶系フエライト粒子に水を加え
て水性懸濁液とし、融剤をこの懸濁液に溶解する
工程と、この懸濁液から水分を蒸発させて、その
後、融剤の融点以上の温度で加熱処理をする工程
とを含むことを特徴とする六方晶系フエライト磁
性粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59012752A JPS60161343A (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 六方晶系フエライト磁性粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59012752A JPS60161343A (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 六方晶系フエライト磁性粉末の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60161343A JPS60161343A (ja) | 1985-08-23 |
| JPH0545528B2 true JPH0545528B2 (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=11814141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59012752A Granted JPS60161343A (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 六方晶系フエライト磁性粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60161343A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS632812A (ja) * | 1986-06-24 | 1988-01-07 | Toda Kogyo Corp | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末の製造法 |
| KR20050006545A (ko) * | 2003-07-09 | 2005-01-17 | 강규채 | 이중성형 자석용 스트론튬 페라이트 자성체 제조방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5841646B2 (ja) * | 1979-04-28 | 1983-09-13 | 戸田工業株式会社 | 六角板状マグネトプランバイト型フエライト粒子粉末の製造法 |
| JPS6090829A (ja) * | 1983-10-25 | 1985-05-22 | Ube Ind Ltd | バリウムフエライトの処理法 |
-
1984
- 1984-01-26 JP JP59012752A patent/JPS60161343A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60161343A (ja) | 1985-08-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS62100417A (ja) | 微細な等軸ヘキサフエライト顔料類 | |
| JPH0545528B2 (ja) | ||
| JPH07172839A (ja) | 六方晶系Baフェライト磁性粉の製造方法 | |
| JPS61141625A (ja) | バリウムフエライト粉末の製造法 | |
| JPH0359007B2 (ja) | ||
| JPS63233017A (ja) | バリウムフエライト磁性粉およびその製造方法 | |
| JPH0359008B2 (ja) | ||
| JPH025692B2 (ja) | ||
| JPH0243943A (ja) | 超微粉体の製造法 | |
| JPS6334608B2 (ja) | ||
| JPS62138330A (ja) | 磁気記録用磁性粉の製造方法 | |
| JPS6310094B2 (ja) | ||
| JPS63114201A (ja) | バリウムフエライト超微粒子の製造方法 | |
| Lee et al. | Synthesis of nano‐sized barium ferrite particles using an inorganic dispersing phase | |
| JPH01310511A (ja) | 磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末及びその製造法 | |
| JPH0645462B2 (ja) | バリウムフエライト粉末の製造法 | |
| JPS6256325A (ja) | バリウムフエライト粉末の製法 | |
| JPS632813A (ja) | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末の製造法 | |
| JPS62297216A (ja) | Baフエライト微粒子の製造方法 | |
| JPS60112625A (ja) | バリウムフェライト粉末の製法 | |
| JPH025690B2 (ja) | ||
| JPS6312107A (ja) | バリウムフエライト超微粒子の製造方法 | |
| JPS63195125A (ja) | バリウムフエライト磁性粉およびその製造方法 | |
| JPH02133323A (ja) | マグネトプランバイト型フェライト磁性粉の製造方法 | |
| JPS60161342A (ja) | 六方晶系フエライト磁性粉末の製造方法 |