JPH0549707B2 - - Google Patents

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JPH0549707B2
JPH0549707B2 JP16257383A JP16257383A JPH0549707B2 JP H0549707 B2 JPH0549707 B2 JP H0549707B2 JP 16257383 A JP16257383 A JP 16257383A JP 16257383 A JP16257383 A JP 16257383A JP H0549707 B2 JPH0549707 B2 JP H0549707B2
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JP
Japan
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composition
weight
cabinet
organic peroxide
propylene
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JP16257383A
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JPS6054594A (ja
Inventor
Minoru Takaishi
Yozo Nagai
Kenji Takemura
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP58162573A priority Critical patent/JPS6054594A/ja
Publication of JPS6054594A publication Critical patent/JPS6054594A/ja
Publication of JPH0549707B2 publication Critical patent/JPH0549707B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/02Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の目的 本発明は塗布性のすぐれた音響機器用キヤビネ
ツトに関する。さらにくわしくは、(A)プロピレン
系重合体、(B)分子中に少なくと一個の不飽和結合
を有し、かつヒドロキシル基を有する有機化合
物、(C)有機過酸化物および(D)密度が2.0g/cm3
上である無機充填剤からなるプロピレン系重合体
の混合物を該有機過酸化物が分解する温度ある
が、300℃以下の温度条件で処理させることによ
つて得られる密度が1.0g/cm3以上である組成物
を成形してなる音響機器用キヤビネツトに関する
ものであり、塗装性が良好な音響機器用キヤビネ
ツトを提供することを目的とするものである。 〔〕 発明の背景 以前から、音響機器用キヤビネツトとして、合
板および天然木材ならびにそれらの表面処理物が
広く使用されていた。しかし、比重が小さいこと
によつて遮音性が劣ることおよびキヤビネツトの
板振動レベルが高くなるなどの理由によつて音響
機器用キヤビネツト適性が劣るのみならず、キヤ
ビネツトへの製作工程が煩雑であるという欠点を
有している。 現在、このような問題点を解決するためにスチ
レン系樹脂、ABS樹脂、プロピレン系樹脂およ
び高密度エチレン系樹脂のごとき熱可塑性樹脂に
無機充填剤や有機充填剤を高充填した樹脂組成物
を用いて比重が高いばかりでなく、成形性がすぐ
れたキヤビネツトが製作されつつある。しかしな
がら、スチレン系樹脂やABS樹脂のごときスチ
レンを主成分とする樹脂を材料として用いると、
内部損失が小さいためにキヤビネツトに箱鳴り現
象を生じる欠点がある。これらの理由により、内
部損失が大きいプロピレンを主成分とする樹脂に
多量の無機充填剤を配合して音響機器用キヤビネ
ツトの材料として広く利用されている。このよう
な無機充填剤を配合したプロピレン系樹脂は、比
重および剛性が高いばかりでなく、大きい内部損
失を有しているため音響特性がすぐれたキヤビネ
ツト材料になり得ると考えられる。しかし、この
高充填されたプロピレン系樹脂は無機充填剤が多
量に配合されているため、射出成形法によつてキ
ヤビネツトを成形するさいに成形物の表面にシル
バーストリーク(銀条痕)が発生することによつ
て外観がよくないという問題がある。このシルバ
ーストリークなどによる外観不良は塗装を行なう
ことによつてその問題点を解決することができる
と考えられる。しかしながら、その部分の塗膜の
密着性が低いために塗布を施したとしても塗膜が
剥離し易い。これらのことから、成形物(キヤビ
ネツト)の表面にシルバーストリークの発生を防
止するため樹脂を完全に乾燥し、かつ金型構造上
からいつてもシルバーストリークの発生を防止す
るために努めたとしても、完全に表面外観が良好
な成形物を製造することは非常に困難である。こ
れらの点を解決するためにシルバーストリークが
発生しても剥離しない塗料またはプライマーが開
発されれば解決することができるが、現状にいた
つてはいまだ開発されていない。さらに、音響機
器用キヤビネツトの全面に塩化ビニル系樹脂のシ
ートなどが前処理を行なうことなく、あるいはプ
ライマーを使用することなく接着が可能であれば
よいが、現状ではいまだ開発されていない。 プロピレン系重合体のごときオレフイン系重合
体は分子内に極性基を有さない(いわゆる非極
性)ために化学的に極めて不活性な高分子物質で
ある。さらに、結品性が高いのみならず、溶剤類
に対する溶解性についても著しく低いため、塗
装、接着などの分野に使用する場合、塗装性およ
び接着性が非常に低い。 オレフイン系樹脂の接着性および塗装性を解決
するため、可成り以前から下記のごとき種々の方
法が提案されてきた。 (a) オレフイン系樹脂またはその成形物を外部か
ら表面処理し、物理的または化学的な方法によ
つて変性する方法。 (b) オレフイン系樹脂に他の高分子物質または添
加剤を添加する方法。 これら方法のうち、(a)の変性方法ではオレフイ
ン系樹脂またはその成形物の表面に極性基に富ん
だ化学的に活性なサイトを与え、かつ物理的に表
面が粗面化される。その結果、塗装性および接着
性の向上という効果が得られると考えられる。 この変性方法のうち、オレフイン系樹脂を火焔
処理法、プラズマ処理法、オゾン処理法、コロナ
放電処理法および紫外線または電子線を用いて照
射処理する方法では、処理後の放置によつて処理
効果が著しく経時的に低下するばかりでなく、処
理による活性化度がかならずし充分でない場合が
多い。その上、種々の高価な処理装置を必要とす
るために経済的にも不利があるなどの欠点を有す
る。 また、クロム酸混液または濃硫酸のごとき鉱酸
を用いて処理する方法では、処理後において中和
工程、水洗工程および乾燥工程のごとき繁雑な後
処理工程が必要であるばかりでなく、使用される
薬品が公害源となり易い。さらに、極性基を含有
する化合物を使つて架橋剤の存在下または不存在
下でグラフト化などの化学処理する方法ではは、
塗料との密着性が充分でないのみならず、その処
理に比較的長時間を要するなどの問題がある。 また、添加方法では、密着性が満足し得るもの
が得られないばかりでなく、プロピレン系重合体
が本来有する機械的特性が低下するなどの問題が
ある。 〔〕 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、比重(密度)
が高く、かつ塗料との密着性のすぐれたオレフイ
ン系重合体またはその組成物を成形させることに
よつて遮音性のすぐれた音響機器用キヤビネツト
を得ることについて種々探索した結果、 (A) プロピレン系重合体、 (B) 「分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
し、かつヒドロキシル基を有する有機化合物」
(以下「ヒドロキシル系化合物」と云う)、 (C) 有機過酸化物 および (D) 密度が2.0g/cm3以上である無機充填剤 からなるプロピレン系重合体の混合物を有機過
酸化物が分解する温度であるが、300℃以下の
温度条件で処理させることによつて得られる組
成物であり、組成物中に占める該無機充填剤の
組成割合は20〜90重量%であり、100重量部の
プロピレン系重合体に対する混合物中の混合割
合は、ヒドロキシル系化合物は0.1〜50重量部
であり、また有機過酸化物は0.01〜20.0重量部
であり、かつ密度が1.0g/cm3以上である組成
物を成形してなる音響機器用キヤビネツトが、 前記のごとき問題点がなく、塗料との密着性がす
ぐれていることを見出し、本発明に到達した。 〔〕 発明の効果 本発明によつて得られる音響機器用キヤビネツ
トは下記のごとき効果(特徴)を発揮する。 (1) 密度が大きいため、遮音性がすぐれている。 (2) 剛性のごとき機械的特性が良好である。 (3) ウレタン系塗料との密着性が極めて良好であ
り、たとえ表面にシルバーストリークが発生し
たとしても、プライマーを使用することなく塗
料を塗布させることにによつて外観が良好な成
形物を得ることができる。 (4) シルバーストリークの発生が極めて僅かであ
る。 (5) 該キヤビネツトを製造するために使われるオ
レフイン系重合体が一般に行なわれている溶融
混練を行なうことによつて製造することができ
る。 (6) 組成物より成形物(音響機器用キヤビネツ
ト)を製造するさい、成形方法が比較的簡易で
ある。 〔〕 発明の具体的説明 (A) プロピレン系重合体 本発明において使用されるプロピレン系重合体
としては、プロピレンの単独重合体、プロピレン
とエチレンとのランダムまたはブロツク共重合
体、プロピレンと炭素数が多くとも12個の他のα
−オレフインとのランダムまたはブロツク共重合
体があげられる。いずれのランダム共重合体およ
びブロツク共重合体を使用する場合でも、コモノ
マーであるエチレンおよび前記の他のα−オレフ
インの共重合割合がそれらの合計量として20重量
%以下のものが好ましい。該オレフイン系重合体
のメルトフローインデツクス(JIS K−6758にし
たがい、温度が230℃および荷重が2.16Kgの条件
で測定、以下「MFI」と云う)が0.01〜100g/
10分のものが好ましく、とりわけ0.01〜80g/10
分のものが好適である。MFIが0.001g/10分未
満のプロピレン系重合体を使用するならば、得ら
れる組成物の成形性がよくないのみならず、後記
の溶融混練性が悪いために均一状の組成物を得る
ことが困難となる。一方、100g/10分を越えた
プロピレン系重合体を用いるならば、溶融混練性
および成形性はすぐれているが、得られる成形物
の機械的特性がよくない。 (B) ヒドロキシル系化合物 また、本発明において使われるヒドロキシル系
化合物は少なくとも一個の不飽和結合(二重結
合、三重結合)を有し、かつヒドロキシル基を含
有する化合物である。この代表的なものとして
は、二重結合を有するアルコール、三重結合を有
するアルコール、一価または二価の不飽和カルボ
ン酸と非置換二価アルコールとのエステル、該不
飽和カルボン酸と非置換三価アルコールとのエス
テル、非置換四価アルコールとのエステルおよび
非置換五価以上アルコールとのエステルがあげら
れる。 二重結合を有するアルコールのうち好ましいも
のの代表例としては、その一般式が下記式〔()
式〕で表わされるものである。 ()において、R1およびR2は同一でも異種
でもよく、水素原子または炭素数が1〜24個の炭
化水素基である。ここで、−OHはR1又はR2のい
ずれかの水素原子一つをOHで置換することを表
わす。 三重結合を有するアルコールのうち望ましいも
のの代表例としては、その一般式が下記式〔()
式〕で表わされるものである。 (R3−C≡C−R4)−OH () ()式において、R3およびR4は同一でも異
種でもよく、水素原子またはは炭素数が1〜24個
の炭化水素基である。ここで、−OHはR3又はR4
のいずれかの水素原子一つをOHで置換すること
を表わす。 また、非置換二価アルコールと不飽和カルボン
酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と非置
換二価アルコールとのエステルであり、好ましい
ものの代表例としてはは、その一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 ()において、R5は炭素数が2〜24個の不
飽和炭化水素基であり、R6は炭素数が2〜24個
の炭化水素基である。 さらに、非置換三価アルコールと不飽和カルボ
ン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と非
置換三価アルコールとのエステルであり、望まし
いものの代表例としては、その一般式が下式
〔()式〕で示されるものである。 ()式において、R7は炭素数が2〜24個の
不飽和炭化水素基であり、R8は炭素数が2〜24
個の炭化水素基である。 また、非置換四価アルコールと不飽和カルボン
酸とのエステルは一価に不飽和カルボン酸と非置
換四価アルコールとのエステルであり、好ましい
ものの代表例としてはその一般式が下式〔()
式〕で表わされるものである。 ()式において、R9は炭素数が2〜24個の
不飽和炭化水素基であり、R10は炭素数が2〜24
個の炭化水素基である。 さらに、非置換五価以上のアルコールと不飽和
カルボン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン
酸と非置換五価以上のアルコールとのエステルで
あり、望ましいものの代表例としては、その一般
式が下式〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、nは4以上であり、R11
炭素数2〜24個の不飽和炭化水素基であり、R12
は炭素数が2〜60個の炭化水素基である。 その上、その他のエステルとしては、不飽和二
価カルボン酸と非置換多価アルコールとのエステ
ルがあり、好ましいものの代表例としては、その
一般式が下式〔()式〕で表わされるものがあ
げられる。 ()式において、mは1以上であり、R13
炭素数が2〜50個の不飽和炭化水素基であり、
R14は炭素数が2〜100個の炭化水素基である。 これらのヒドロキシル系化合物の代表例として
は特願昭57−36502号および同57−49065号の各明
細書ならびに“既存化学物質ハンドブツク”(化
学工業日報社、昭和54年発行)通商産業省基礎産
業局化学品安全課監修、第2版、第24頁、第27頁
ないし第28頁、第50頁ないし第55頁および第57頁
ないし第58頁に記載されている。 本発明において使われるヒドロキシル系化合物
のうち、好適なものの代表例としては、3−ヒド
ロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブ
テン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トラ
ンス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、3−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−プロペン、シス−5−ヒ
ドロキシ−2−ペンテン、トランス−5−ヒドロ
キシ−2−ペンテン、シス−1,4−ジヒドロキ
シ−2−ブテン、トランス−1,4−ジヒドロキ
シ−2−ブテン、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3
−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルクロトネート、2,3,4,5,6−ペンタ
ヒドロキシヘキシルアクリレート、2,3,4,
5,6−ペンタヒドロキシヘキシルメタクリレー
ト、2,3,4,5,6−テトラヒドロキシペン
チルアクリレートおよび2,3,4,5−テトラ
ヒドロキシペンチルメタクリレートがあげられ
る。 (C) 有機過酸化物 さらに、本発明において用いられる有機過酸化
物は一般にラジカル重合における開始剤および重
合体の架橋剤として使われているものであり、1
分間の半減期が100℃以上のものが好ましく、と
りわけ130℃以上のものが好適である。上記の温
度が100℃以下のものでは、その取り扱いが難し
いばかりでなく、使用した効果もあまり認められ
ないから望ましくない。好ましい有機過酸化物の
代表例としては、1,1−ビス−第三級−ブチル
パーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サンのごときケトンパーオキシド、ジクミルパー
オキシドのごときジアルキルパーオキシド、25−
ジメチルヘキサン−2,5−ハイドロパーオキシ
ドのごときハイドロパーオキシド、ベンゾイルパ
ーオキシドのごときジアシルパーオキシドおよび
2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオ
キシヘキサンのごときパーオキシエステルがあげ
られる。 (D) 無機充填剤 また、本発明の組成物を製造するために使用さ
れる無機充填剤は一般に合成樹脂およびゴムの分
野において使われているものである。その密度は
20g/cm3以上であり、特に2.2g/cm3以上のもの
が好ましい。さらに、酸素および水と反応しない
ものが望ましく、その上混練(300℃以下)時に
おいて分解しないものが好んで用いられる。該無
機充填剤としては、アルミニウム、銅、鉄、鉛お
よびニツケルのごとき金属、これらの金属および
マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジ
ルコニウム、モリブデン、ケイ素、アンチモン、
チタンなどの金属の酸化物、その水和物(水酸化
物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩のごとき化合物、
これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別され
る。該無機充填剤の代表例としては、前記の金
属、、酸化アルミニウム(アルミナ)、その水和
物、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム(マグ
ネシア)、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛
華)、鉛丹および鉛白のごとき鉛の酸化物、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグ
ネシウム、ホワイトカーボン、アスベスト、マイ
カ、タルク、ガラス繊維、ガラス粉末、ガラスビ
ーズ、クレー、珪藻土、シリカ、ワラストナイ
ト、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化チタン(チタ
ニア)、リトポシ、軽石粉、硫酸アルミニウム、
硫酸カルシウム(石膏など)、珪酸ジルコニウム、
酸化ジルコニウム、炭酸バリウム、硫酸バリウ
ム、ドロマイト、二硫化モリブデンおよび砂鉄が
あげられる。これらの無機充填剤のうち、粉末状
のものはその径が1mm以下(好適には0.5mm以下)
のものが好ましい。また、繊維状のものでは、径
が1〜500ミクロン(好適には1〜200ミクロン)
であり、長さが0.1〜6mm(好適には0.1〜5mm)
のものが望ましい。さらに、平板状のものは、径
が2mm以下(好適には1mm以下)のものが好まし
い。 (E) 組成割合 本発明の組成物中に占める無機充填剤の組成割
合は20〜90重量%であり、20〜80重量%が望まし
く、とりわけ25〜75重量%が好適である。組成物
中に占める無機充填剤の組成割合が20重量%未満
では、剛性の改良効果が乏しいために好ましくな
い。 一方、90重量%を越えるならば、均一状の組成
物を製造することが困難であり、かりに均一状の
組成物が得られたとしても、成形物である音響機
器用キヤビネツトを製造さいの成形性が悪く、さ
らに成形物の外観が不良であるのみならず、機械
的強度がよくない。また、100重量部のプロピレ
ン系重合体に対するヒドロキシル系化合物の混合
物中の混合割合は0.1〜50重量部であり、0.2〜30
重量部が好ましく、特に0.3〜20重量部が好適で
ある。100重量部のプロピレン系重合体に対する
ヒドロキシル系化合物の混合割合が0.1重量部未
満では、密着性の改良効果が不十分である。一
方、50重量部以上使用したとしても、使用量に応
じた密着性の改良効果が認められず、むしろプロ
ピレン系重合体が有する本来の特性がそこなわれ
るために好ましくない。 さらに、100重量部のプロピレン系重合体に対
する有機過酸化物の混合物中の混合割合は0.01〜
20重量部であり、0.05〜10重量部が望ましく、と
りわけ0.1〜7重量部が好適である。100重量部の
プロピレン系重合体に対する有機過酸化物の混合
物中の混合割合が0.01重量部未満では、密着性の
改善効果が低いばかりでなく、組成物の密着強度
の耐久性も低下する。一方、20重量部を越える
と、該重合体が有する本来のすぐれた機械的特性
が低下するため、いずれの場合でも望ましくな
い。 (F) 組成物の製造 本発明の組成物を製造するには、プロピレン系
重合体、ヒドロキシル系化合物、有機過酸化物お
よび無機充填剤を前記の組成割合の範囲内になる
ように均一に混合すればよい。この組成物を製造
するにあたり、あらかじめプロピレン系重合体、
ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物を後記
の方法によつて溶融混練させて処理物(グラフト
生成物)を製造し、得られた処理物と無機充填剤
とを均一に混合させることによつて製造すること
ができる。さらに、全組成成分を溶融混練させる
ことによつて前記のグラフト生成物と無機充填剤
とが均一状である組成物を製造してもよい。ま
た、組成成分の一部をあらかじめ混練していわゆ
るマスターバツチを製造し、このマスターバツチ
と残りの組成成分とを製造して前記の配合成分に
なるように組成物を製造してもよい。 また、該組成物はプロピレン系重合体、ヒドロ
キシル系化合物、有機過酸化物および無機充填剤
からなるものでもよいが、さらに酸素、熱および
紫外線に対する安定剤、金属劣化防止剤、難燃化
剤、着色剤、電気的特性改良剤、充填剤、帯電防
止剤、滑材、加工性改良剤および粘着性改良剤の
ごとき添加剤を本発明の組成物が有する特性をそ
こなわない範囲であるならば混合してもよい。 こ混合物を製造するには、オレフイン系重合体
の業界において一般に使われているスクリユー式
押出機、バンバリーミキサー、ニーダーおよびロ
ールミルのごとき混合機を用いて溶融混練させる
ことによつて製造することができる。このさい、
ヘンシエルミキサーのごとき混合機を使用してド
ライブレンドし、得られる混合物をさらに溶融混
練させることによつて一層均一な組成物を製造す
ることができる。 この溶融混練は、使われる有機過酸化物が分解
する温度で実施しなければならない。この温度未
満で実施するならば、プロピレン系重合体にヒド
ロキシル系化合物が完全にグラフト重合しないた
めに、密着性の良好な組成物が得られないのみな
らず、未反応のヒドロキシル系化合物が残存する
ために好ましくない。一方、300℃を越えて実施
するならば、プロピレン系重合体が劣化すること
がある。以上のことから、用いられる有機過酸化
物の種類によつて異なるが、この溶融混練は一般
には150〜300℃で実施され、特に160〜300℃で実
施することが好ましい。 このようにして製造された組成物の密度は1.0
g/cm3以上であり、1.1g/cm3以上が望ましく、
とりわけ1.2g/cm3以上が好適である。たとえ、
密度が1.0g/cm3未満の組成物を使用して成形す
れば、得られる音響機器用キヤビネツトの遮音性
が悪いために好ましくない。 (G) 成形方法 このようにして製造された組成物をプロピレン
系重合体の分野において通常行なわれている射出
成形法によつて種々の成形物を製造すればよい。
このさい、前記のようにして得られた変性プロピ
レン系重合体(グラフト生成物)が溶融する温度
以上で実施する必要がある。しかし、可成り高い
温度で行なつた場合、オレフイン系重合体が劣化
することがあるために分解を生じない温度(300
℃)以下で実施しなければならないことは当然で
ある。 (H) 塗布方法 以上のようにして得られた成形物(音響機器用
キヤビネツト)の表面にイソシアネート基を有す
る塗料、プライマーまたは厚みが1〜500ミクロ
ン(乾燥時において)になるように均一に塗布さ
せることによつて表面のすぐれた音響キヤビネツ
トを製造することができる。塗布方法は特殊な方
法ではなく、金属や合成樹脂の成形物の表面に一
般に行なわれている方法を適用すればよく、その
代表的な方法としては、スプレーガンを用いて塗
布する方法、刷毛塗による方法、ロールコーター
などを用いて塗布する方法があげられる。 また、塗布されたイソシアネート基を有する塗
膜を利用してさらにその上へのメタライジング、
異種材料の積層などにも好適である。 なお、以上のごとき塗布を行うにあたり、従来
行なわれていた方法では、その前段の工程におい
て成形物の表面の洗浄あるいは脱脂が行なわれる
場合がある。これは主として油脂などによる表面
の汚れを除き、密着のばらつきをなくし、さらに
は密着力の上昇を目的とするものである。具体例
としては、イソプロピルアルコール、トルエン、
トリクレンなどの有機溶媒を使用してふきとる方
法、あるいは大型成形物においてはこのような有
機溶媒中に加温下で浸漬したり、加熱蒸気によつ
て処理する方法があげられる。本発明によつて得
られる成形物では、これらの脱脂および洗浄の工
程は同様に適用することができる。さらに、なん
ら影響を受けず、従来と同様な効果を期待するこ
とができる。 〔〕 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、塗膜剥離
強度テストは成形物(音響機器用キヤビネツト)
より幅が10mmの短冊上の試片を切り出し、その試
片の一端から一部分の塗膜を強引に剥した後、プ
ラスチツクの引張試験などで使用されている引張
試験機を用いて引張速度が50mm/分、剥離角度が
180度および温度が20℃の条件のもとで塗膜を剥
離してその時の塗膜剥離強度(g/10mm)とし
た。また、接着強度は成形物(音響機器用キヤビ
ネツト)より10cm×2cmの短ざく状に切り出し、
その端部に3cm×2cmの部分に後記と同様に溶剤
型ポリウレタン系接着剤を使つて鉄板を接着させ
た。このようにして得られた接着物を引張速度が
50mm/分にて引張り、破壊時の引張りせん断応力
を測定した。さらに、剛性の測定は曲げ弾性率に
て行ない、厚さが1/4インチ、幅が1/2インチおよ
び長さが5インチの試片を成形し、得られた試片
をASTM D−790にしたがつて測定した。 なお、実施例および比較例において使つた組成
成分であるプロピレン系重合体、ヒドロキシル系
化合物、無機充填剤および有機過酸化物の種類お
よび物性を下記に示す。 〔プロピレン単独重合体〕 プロピレン系重合体として密度が0.900g/cm3
であり、かつMFIが4.0g/10分であるプロピレ
ン単独重合体〔以下「PP(1)」と云う〕を使用し
た。 〔ブロツクプロピレン共重合体〕 また、プロピレン系重合体としてエチレンの含
有量が12.0重量%であり、かつMFIが2.0g/10
分であり、密度が0.900g/cm3であるプロピレン
−エチレンブロツク共重合体〔以下「PP(2)」と
云う〕を使つた。 〔ヒドロキシル系化合物〕 ヒドロキシル系化合物として、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート〔以下「化合物(A)」と云う、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート〔以下
「化合物(B)」と云う〕および3,6−ジメチル−
4−オクチン−3,6−ジオール〔以下「化合物
(C)」と云う〕を用いた。 〔無機充填剤〕 無機充填剤として、平均粒径が10ミクロンであ
る炭酸カルシウム(以下「CaCO3」と云う)、平
均粒径が2.0ミクロンであるタルク(密度2.7g/
cm3)、平均粒径が2.2ミクロンである硫酸バリウム
(以下「BaSO4」と云う)、平均粒径が0.1ミクロ
ンである三酸化アンチモン(以下「Sb2O3」と云
う)。平均粒径が70ミクロンであるアルミニウム
粉末(以下「Al粉」と云う、平均粒径が約100ミ
クロンである砂鉄および平均粒径が4.8ミクロン
である石膏を使つた。 〔有機過酸化物〕 有機過酸化物として、ベンゾイルパーオキサイ
ド〔以下「BPO」と云う〕およびジクミルパー
オキサイド〔以下「DCP」と云う〕を使用した。 実施例1〜15、比較例1〜3 第1表に配合量が示されているプロピレン系重
合体、ヒドロキシル系化合物、有機過酸化物およ
び無機充填剤をそれぞれあらかじめスーパーミキ
サーを使つて10分間混合(ドライブレンド)を行
なつた。得られた各混合物をベント付押出機(径
75mm)を用いて溶融混練しながらペレツト(組成
物)を製造した(実施例1〜5)。 また、第1表に配合量が示されるプロピレン系
重合体、ヒドロキシル系化合物および有機過酸化
物を上記と同じ条件でドライブレンドおよび溶融
混練を行ない、ペレツトを製造した。得られた各
ペレツトと第1表に組成物中のそれぞれの組成割
合が示される無機充填剤とを上記と同様にドライ
ブレンドおよび溶融混練を行ない、組成物(ペレ
ツト)を製造した(実施例6〜15、比較例1〜
3)。 このようにして得られたそれぞれのペレツト
(組成物)を樹脂温度が250℃の条件で射出成型機
(型締圧550トン)を使用して第1図に正面射視図
として示されるスピーカーボツクス(肉厚4.5mm、
幅120mm、高さ170mm、奥行き130mm、ツイター取
付け用穴の径25mm、ウーハー取り付け用穴の径
100mm)を成形した。第1図において、1は天板
であり、2は側板である。また、3は底板であ
り、4は表板である。さらに、5はツイーター取
り付け用穴であり、6はウーハー取り付け用穴で
ある。 スピーカーボツクスの成形にさいして組成物の
乾燥を行なわなかつたためにスピーカーボツクス
の表面にも裏面にも全面にわたつてシルバースト
リークが発生した。このようにして得られた各ス
ピーカーボツクスの表面にウレタン一液性塗料
(カシユー社製、商品名ドリーム)を乾燥時の膜
厚が5〜10ミクロンになるようにスプレーガンを
使つて吹き付けた。この塗布面にさらにアクリル
二液性塗料(カシユー社製、マイクロン)を乾燥
時の膜厚が15ミクロンになるようにスプレーガン
を用いて吹き付けた後、80℃の温度において30分
間加熱・乾燥を行なつた。全実施例および比較例
1によつて得られたスピーカーボツクスの塗布面
はすべて表面の凹凸を認めることができず、セロ
テープ剥離テストを行なつても塗膜は全く剥離し
なかつた。なお、比較例2および3によつて得ら
れたスピーカーボツクスについてセロテープ剥離
テストを行なつたが、全面剥離した。さらに、前
記のように製造されたスピーカーボツクスの表面
に木目調に印刷された厚さが0.1mmのポリ塩化ビ
ニルフイルムを溶剤型ポリウレタン系接着剤(コ
ニシ社製、商品名ボンド)を使つて接着させた。
また、前記のようにして成形された各スピーカー
ボツクスより剥離強度テストをするための試片を
切り取り、前記のウレタン一液性塗料およびアク
リル系塗料を前記と同様に塗布し、加熱・乾燥を
行ない、剥離強度の測定を行なつた。得られた結
果を第2表に示す。 さらに、前記の各スピーカーボツクスの内面に
溶剤型ポリウレタン系接着剤を用いて厚さが1mm
の鉄板を共振を防止するために接着させた。ま
た、前記のようにして成形された各スピーカーボ
ツクスより接着強度を測定するための試片を切り
取り、同様に溶剤型ポリウレタン系接着剤を用い
て鉄板を接着させ、接着強度の測定を行なつた。
得られた結果を第2表に示す。さらに、前記のペ
レツトの密度および各組成物(ペレツ)より曲げ
弾性率を測定するための試片を製造し、曲げ弾性
率の測定を行なつた。それらの結果を第2表に示
す。
【表】
【表】
【表】 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
によつて得られる音響機器用キヤビネツト(スピ
ーカーボツクス)は、一般に用いられる天然木材
または合板のキヤビネツトに比べて密度が高いば
かりでなく、剛性も良好であり、さらに音響機器
用キヤビネツトの塗装のために使われるアクリル
塗料との剥離強度についてすぐれており、ままた
キヤビネツトの共振を防止するために通常使用さ
れている鉄板との接着強度についても良好である
ことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例および比較例において製造され
たスピーカーボツクスの正面斜視図である。この
図面においては、1は天板であり、2は側板であ
る。また、3は底板であり、4は表板である。さ
らに、5はツイーター取り付け用穴であり、6は
ウエーハー取り付け用穴である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) プロピレン系重合体、 (B) 分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
    し、かつヒドロキシル基を有する有機化合物、 (C) 有機過酸化物 および (D) 密度が2.0g/cm3以上である無機充填剤から
    なるオレフイン系重合体の混合物を該有機過酸
    化物が分解する温度であるが、300℃以下の温
    度条件で処理させることによつて得られる組成
    物であり、組成物中に占める該無機充填剤の組
    成割合は20〜90重量%であり、100重量部のプ
    ロピレン系重合体に対する混合物中の混合割合
    は、分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
    し、かつヒドロキシル基を有する有機化合物は
    0.1〜50重量部であり、また有機過酸化物は
    0.01〜20.0重量部であり、かつ密度が1.0g/cm3
    以上である組成物を成形してなる音響機器用キ
    ヤビネツト。
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