JPH0558478B2 - - Google Patents
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- JPH0558478B2 JPH0558478B2 JP63059587A JP5958788A JPH0558478B2 JP H0558478 B2 JPH0558478 B2 JP H0558478B2 JP 63059587 A JP63059587 A JP 63059587A JP 5958788 A JP5958788 A JP 5958788A JP H0558478 B2 JPH0558478 B2 JP H0558478B2
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- gasoline
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Description
産業上の利用分野
本発明はリサーチ法オクタン価が95以上の無鉛
高オクタン価ガソリンに関し、詳しくは特定され
た蒸留性状および特定された成分組成を有し、か
つ特定された調合材を含有してなる、各種性能に
優れた新規な無鉛高オクタン価ガソリンに関す
る。 従来の技術および発明が解決しようとする課題 昭和50年より市販されていた90〜91の無鉛レギ
ユラーガソリンは運転条件によつてノツキングを
起こしやすいという欠点を有していたため、昭和
59年には96〜98という高いオクタン価をもつ無鉛
高オクタン価ガソリンが発売された。この無鉛高
オクタン価ガソリンは従来の無鉛レギユラーガソ
リンと比べてノツキング防止性に優れたものであ
つたが、最近の自動車技術の向上に伴い、より高
度の運転性を可能にする品質を有するガソリン、
すなわち、始動性に優れ、低速域、中速域、高速
域ならびに登坂時の加速性に優れ、さらに走行安
定性の優れた新しい無鉛高オクタン価ガソリンの
出現が要望されるようになつてきた。 そこで本発明者らは上記の要求を満足する新ガ
ソリンを開発すべく研究を重ねた結果、その蒸留
性状を規定して最適蒸留性状とし、同時にその成
分組成も細かく規定することにより、極めて優れ
た性能を有する新しいタイプの無鉛高オクタン価
ガソリンが得られることを見い出し、先に特許出
願を行つた(特願昭62−123129号)。 また本発明者らは、特定の調合材を必須成分と
して配合することにより、特願昭62−123129号に
開示された無鉛高オクタン価ガソリンと比較し
て、各種加速性、低温での始動性および低温での
運転性において同等の性能を有し、一方、ガソリ
ン安定性に悪影響を及ぼす恐れのあるオレフイン
性化合物の含量を特定留分範囲において減少させ
ることが可能であり、かつさらに高いモーター法
オクタン価を有する新規な無鉛高オクタン価ガソ
リンが得られることを見い出し、別に特許出願を
行つた(特願昭62−153026号)。 これら両出願に開示された無鉛高オクタン価ガ
ソリンは従来の無鉛プレミアムガソリンと比較し
て各種加速性、低温での始動性および低温での運
転性(暖機性)などがさらに向上した、優れた性
能を兼ね備えたガソリンであつた。しかしなが
ら、本発明者らはさらに研究を進めた結果、その
蒸留性状をさらに細かく規定して最適蒸留性状と
することにより、上述した両出願の無鉛高オクタ
ン価ガソリンの各種加速性、低温での始動性およ
び低温での運転性がさらに向上することを見い出
し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、従来の無鉛高オクタン価ガソリンと
比べて、停止状態から低速への加速、低速から中
速への加速、中速から高速への加速、高速でのさ
らなる加速性、登坂力などの各種加速性、低温で
の始動性および低温での運転性(暖機性)が向上
するとともに、特願昭62−123129号および特願昭
62−153026号に開示された無鉛高オクタン価ガソ
リンと比べても、各種加速性とともに特に低温で
の始動性および低温での運転性がさらに向上した
新規な無鉛高オクタン価ガソリンを提供すること
を目的とする。 課題を解決するための手段 すなわち、本発明は、 下記の(1)、(2)および(3)式の条件を満たす蒸留性
状ならびに下記の(4)、(5)および(6)式の条件を満た
す成分組成を有することを特徴とするリサーチ法
オクタン価95以上の無鉛高オクタン価ガソリン。 50≦T70−T30≦85(℃) (1) 0.10≦T30−T10/T70−T30<0.40 (2) 0.15≦T90−T70/T70−T30<0.50 (3) VO(WHOLE)≦25(容量%) (4) VA(WHOLE)≦50(容量%) (5) VA(≧T70)≧85(容量%) (6) を提供するものである。なお上式中でT10、T30、
T70およびT90は10%、30%、70%および90%留
出温度(℃)をそれぞれ示し、またVO
(WHOLE)およびVA(WHOLE)はガソリン全
体のオレフイン分および芳香族分含量(容量%)
を、ならびにVA(≧T70)は70%留出温度以上の
温度で留出する総留分の芳香族分含量(容量%)
をそれぞれ示している。 以下、本発明の内容をさらに詳細に説明する。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは前述した
とおり、 (1)、(2)および(3)式の条件を同時に満足する蒸
留性状を有する (4)、(5)および(6)式の条件を同時に満足する成
分組成を有する の条件をすべて満足するものであることが必要で
ある。これら各条件のいずれか1つでも満たさな
い場合には、前述のような各種性能に極めて優れ
た無鉛高オクタン価ガソリンを得ることはできな
い。 の条件はガソリンの蒸留性状に関するもので
あり、(1)式はガソリンの70%留出温度(T70)と
30%留出温度(T30)との差が50〜85℃、好まし
くは55〜80℃であることを示している。また(2)式
は30%留出温度(T30)と10%留出温度(T10)
との差と(1)式で示したT70−T30との比(T30−
T10/T70−T30)が0.10以上0.40未満、好ましく
は0.15以上0.35以下であることを、および(3)式は
90%留出温度(T90)と70%留出温度(T70)と
の差と(1)式で示したT70−T30との比(T90−
T70/T70−T30)が0.15以上0.50未満、好ましく
は0.25以上0.45以下であることをそれぞれ示して
いる。なお、本発明でいう10%留出温度、30%留
出温度、70%留出温度および90%留出温度はいず
れもJIS K 2254の燃料油蒸留試験方法で規定さ
れている留出温度を意味する。 本発明において、ガソリンの蒸留性状が(1)式お
よび(3)式の条件を満足しない場合には、各種加速
性が劣り、好ましくない。一方、本発明において
ガソリンの蒸留性状が(2)式の条件を満たすこと
は、ガソリンの各種加速性とともに特に低温での
始動性や運転性(暖機性)をより向上させるため
に必要である。 の条件はガソリンの成分組成に関するもので
あり、(4)式はガソリン全体のオレフイン分含量が
25容量%以下、好ましくは20容量%以下であるこ
とを、および(5)式はガソリン全体の芳香族分含量
が50容量%以下、好ましくは45容量%以下である
ことをそれぞれ示している。また(6)式は70%留出
温度(T70)以上の温度で留出する総留分の芳香
族分含量が85容量%以上、好ましくは90容量%以
上であることをそれぞれ示している。なお、本発
明でいうオレフイン分含量および芳香族分含量は
JIS K 2536の燃料油炭化水素成分試験方法(け
い光指示薬吸着法)により測定される値を意味し
ている。 本発明において、ガソリンの成分組成が(4)式お
よび(5)式の条件を満足しない場合には、ガソリン
自体の安定性が悪化したり、燃料系統に使用され
ている素材に対して悪影響を及ぼしたりする恐れ
があるため好ましくない。一方、本発明におい
て、ガソリンの成分組成が(6)式の条件を満足しな
い場合には、各種加速性が劣るため好ましくな
い。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、95以
上、好ましくは98以上のリサーチ法オクタン価を
有するものである。なお、このリサーチ法オクタ
ン価とはJIS K 2280のオクタン価及びセタン価
試験方法に規定するリサーチ法オクタン価試験方
法により測定されるオクタン価を意味している。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンを製造する
際に用いる調合材およびそれらの調合割合は任意
であり、原油の常圧蒸留によるナフサ留分を分留
して得られる軽質ナフサ、接触分解法、水素化分
解法などで得られる分割ガソリン、接触改質法な
どで得られる改質ガソリン、オレフインの重合に
より得られる重合ガソリン、イソブタンなどの炭
化水素に低級オレフインを付加(アルキル化)す
ることにより得られるアルキレート、n−ヘプタ
ンやn−ヘキサンなどの直鎖の低級パラフイン系
炭化水素の異性化により得られるアイソメレー
ト、ナフサ、ガソリンなどの石油留分を分子ふる
い法にかけて得られる脱n−パラフイン油または
これらの特定沸点範囲の留分や芳香族炭化水素な
どを調合材として用いることができる。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、例え
ば、改質ガソリン25〜50容量%、分解ガソリンの
初留点〜沸点90℃程度の軽質留分20〜40容量%、
改質ガソリンの沸点130℃程度〜終点までの重質
留分10〜35容量%およびアルキレート5〜25容量
%を調合することによつて、あるいは改質ガソリ
ン25〜50容量%、アイソメレートおよび/または
脱n−パラフイン油(石油留分を分子ふるい法に
かけて得られる沸点20〜200℃の留分)5〜40容
量%、分解ガソリンの初留分〜沸点90℃程度の軽
質留分0〜20容量%、改質ガソリンの沸点130℃
程度〜終点までの重質留分10〜35容量%およびア
ルキレート5〜25容量%を調合することによつて
得ることが可能である。しかしながら、本発明に
おいては前述したとおり、最終的に調合されたガ
ソリンがに示した蒸留性状[(1)、(2)および(3)
式]ならびにに示した成分組成[(4)、(5)およ(6)
式]の条件を同時に満足することが重要であり、
そのためには単に上記の例のように調合材を混ぜ
れば本発明の無鉛高オクタン価ガソリンが製造で
きるというものではなく、使用する調合材の性状
(蒸留性状、組成など)および使用する調合材の
性状に応じた調合割合を厳密に選択する必要があ
る。 また本発明の無鉛高オクタン価ガソリンの蒸留
性状については前述のに示した条件を満足する
ことが重要であるが、その他、10%留出温度が40
〜55℃および9%留出温度が150〜175℃の範囲内
であることが望ましい。 さらに、本発明の無鉛高オクタン価ガソリンに
おいて、必要に応じてフエノール系、アミン系な
どの酸化防止剤、シツフ型化合物やチオアミド型
化合物などの金属不活性化剤などの表面着火防止
剤、こはく酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリ
エーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコー
ルおよびそのエーテルなどの氷結防止剤、有機酸
のアルカリ金属やアルカリ土類金属塩、高級アル
コールの硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活
性剤などの帯電防止剤およびアゾ染料などの着色
剤など、公知の燃料油添加剤を1種または数種組
み合わせて添加してもよい。これら燃料油添加剤
の添加量は任意であるが、通常、その合計添加量
が0.1重量%以下となるように添加するのが好ま
しい。 またさらに、本発明の無鉛高オクタン価ガソリ
ンに、必要に応じてメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、t−ブタノールなどのアルコー
ルやメチル−t−ブチルエーテルなどのエーテル
などのオクタン価向上剤を添加してもよい。これ
らオクタン価向上剤の添加量も任意であるが、通
常は15重量%以下が好ましい。 実施例 以下、本発明の内容を実施例および比較例によ
りさらにに具体的に説明する。 実施例および比較例 中東系原油より得られる接触改質ガソリン32容
量部、中東系原油より得られる流動接触分解ガソ
リンの軽質留分35容量部、中東系原油より得られ
る接触改質ガソリンの重質留分23容量部およびイ
ソブタンと低級オレフインのアルキル化反応によ
り得られたアルキレート10容量部を配合し、本発
明の無鉛高オクタン価ガソリンを得た。第1表に
上記基材の性状を、また第2表に得られた無鉛高
オクタン価ガソリンの性状をそれぞれ示した。 また比較のため、比較例1として本発明の(2)式
の条件を満たさないだけで他の(1)、(3)、(4)、(5)、
(6)式の条件を満たす無鉛高オクタン価ガソリンを
調合し、さらに比較例2として市販の無鉛プレミ
アムガソリンを入手し、その性状を第2表に併記
した。 この実施例と比較例のガソリンを用いて以下に
示す各種の性能評価試験を行い、その結果を第3
表に示した。 [加速性能試験1(停止→低速、低速→中速、中
速→高速)] 総排気量1500c.c.、マニユアルトランスミツシヨ
ン、キヤブレター仕様の乗用自動車(A車)を使
用し、平坦路、絞り弁全開加速の条件でローギヤ
→セカンドギヤ→サードギヤの順に変速して車速
が0→60Km/hr、ならびにトツプギアで車速が40
→80Km/hrおよび80→120Km/hrに達するまでの
時間を測定した。 [加速性能試験2(登坂力)] A車を使用し、5%勾配路、サードギヤ、絞り
弁全開加速の条件で車速が40→80Km/hrに達する
までの時間を測定した。 [加速性能試験3(登坂力)] 総排気量2000c.c.、オートマチツクトランスミツ
シヨン、燃料噴射式仕様の乗用自動車(B車)を
使用し、10%勾配路、セカンドギヤ、絞り弁全開
加速の条件で車速が40→80Km/hrに達するまでの
時間を測定した。 [低温始動性試験] A車およびB車を使用し、気温−10℃の条件で
エンジンが始動するまでの時間を測定した。 [低温運転性試験] A車およびB車を使用し、気温−10℃の条件で
の運転性をデメリツト評点により評価した。な
お、デメリツト評点は、CRCレポート499(1978
年9月発行)の第65〜69頁に記載の試験方法およ
び同第4〜5頁のE.Driveability Rating
Systemに記載の計算方法により求めたものであ
り、この数値が小さいほど運転性が優れているこ
とを示すものである。
高オクタン価ガソリンに関し、詳しくは特定され
た蒸留性状および特定された成分組成を有し、か
つ特定された調合材を含有してなる、各種性能に
優れた新規な無鉛高オクタン価ガソリンに関す
る。 従来の技術および発明が解決しようとする課題 昭和50年より市販されていた90〜91の無鉛レギ
ユラーガソリンは運転条件によつてノツキングを
起こしやすいという欠点を有していたため、昭和
59年には96〜98という高いオクタン価をもつ無鉛
高オクタン価ガソリンが発売された。この無鉛高
オクタン価ガソリンは従来の無鉛レギユラーガソ
リンと比べてノツキング防止性に優れたものであ
つたが、最近の自動車技術の向上に伴い、より高
度の運転性を可能にする品質を有するガソリン、
すなわち、始動性に優れ、低速域、中速域、高速
域ならびに登坂時の加速性に優れ、さらに走行安
定性の優れた新しい無鉛高オクタン価ガソリンの
出現が要望されるようになつてきた。 そこで本発明者らは上記の要求を満足する新ガ
ソリンを開発すべく研究を重ねた結果、その蒸留
性状を規定して最適蒸留性状とし、同時にその成
分組成も細かく規定することにより、極めて優れ
た性能を有する新しいタイプの無鉛高オクタン価
ガソリンが得られることを見い出し、先に特許出
願を行つた(特願昭62−123129号)。 また本発明者らは、特定の調合材を必須成分と
して配合することにより、特願昭62−123129号に
開示された無鉛高オクタン価ガソリンと比較し
て、各種加速性、低温での始動性および低温での
運転性において同等の性能を有し、一方、ガソリ
ン安定性に悪影響を及ぼす恐れのあるオレフイン
性化合物の含量を特定留分範囲において減少させ
ることが可能であり、かつさらに高いモーター法
オクタン価を有する新規な無鉛高オクタン価ガソ
リンが得られることを見い出し、別に特許出願を
行つた(特願昭62−153026号)。 これら両出願に開示された無鉛高オクタン価ガ
ソリンは従来の無鉛プレミアムガソリンと比較し
て各種加速性、低温での始動性および低温での運
転性(暖機性)などがさらに向上した、優れた性
能を兼ね備えたガソリンであつた。しかしなが
ら、本発明者らはさらに研究を進めた結果、その
蒸留性状をさらに細かく規定して最適蒸留性状と
することにより、上述した両出願の無鉛高オクタ
ン価ガソリンの各種加速性、低温での始動性およ
び低温での運転性がさらに向上することを見い出
し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、従来の無鉛高オクタン価ガソリンと
比べて、停止状態から低速への加速、低速から中
速への加速、中速から高速への加速、高速でのさ
らなる加速性、登坂力などの各種加速性、低温で
の始動性および低温での運転性(暖機性)が向上
するとともに、特願昭62−123129号および特願昭
62−153026号に開示された無鉛高オクタン価ガソ
リンと比べても、各種加速性とともに特に低温で
の始動性および低温での運転性がさらに向上した
新規な無鉛高オクタン価ガソリンを提供すること
を目的とする。 課題を解決するための手段 すなわち、本発明は、 下記の(1)、(2)および(3)式の条件を満たす蒸留性
状ならびに下記の(4)、(5)および(6)式の条件を満た
す成分組成を有することを特徴とするリサーチ法
オクタン価95以上の無鉛高オクタン価ガソリン。 50≦T70−T30≦85(℃) (1) 0.10≦T30−T10/T70−T30<0.40 (2) 0.15≦T90−T70/T70−T30<0.50 (3) VO(WHOLE)≦25(容量%) (4) VA(WHOLE)≦50(容量%) (5) VA(≧T70)≧85(容量%) (6) を提供するものである。なお上式中でT10、T30、
T70およびT90は10%、30%、70%および90%留
出温度(℃)をそれぞれ示し、またVO
(WHOLE)およびVA(WHOLE)はガソリン全
体のオレフイン分および芳香族分含量(容量%)
を、ならびにVA(≧T70)は70%留出温度以上の
温度で留出する総留分の芳香族分含量(容量%)
をそれぞれ示している。 以下、本発明の内容をさらに詳細に説明する。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは前述した
とおり、 (1)、(2)および(3)式の条件を同時に満足する蒸
留性状を有する (4)、(5)および(6)式の条件を同時に満足する成
分組成を有する の条件をすべて満足するものであることが必要で
ある。これら各条件のいずれか1つでも満たさな
い場合には、前述のような各種性能に極めて優れ
た無鉛高オクタン価ガソリンを得ることはできな
い。 の条件はガソリンの蒸留性状に関するもので
あり、(1)式はガソリンの70%留出温度(T70)と
30%留出温度(T30)との差が50〜85℃、好まし
くは55〜80℃であることを示している。また(2)式
は30%留出温度(T30)と10%留出温度(T10)
との差と(1)式で示したT70−T30との比(T30−
T10/T70−T30)が0.10以上0.40未満、好ましく
は0.15以上0.35以下であることを、および(3)式は
90%留出温度(T90)と70%留出温度(T70)と
の差と(1)式で示したT70−T30との比(T90−
T70/T70−T30)が0.15以上0.50未満、好ましく
は0.25以上0.45以下であることをそれぞれ示して
いる。なお、本発明でいう10%留出温度、30%留
出温度、70%留出温度および90%留出温度はいず
れもJIS K 2254の燃料油蒸留試験方法で規定さ
れている留出温度を意味する。 本発明において、ガソリンの蒸留性状が(1)式お
よび(3)式の条件を満足しない場合には、各種加速
性が劣り、好ましくない。一方、本発明において
ガソリンの蒸留性状が(2)式の条件を満たすこと
は、ガソリンの各種加速性とともに特に低温での
始動性や運転性(暖機性)をより向上させるため
に必要である。 の条件はガソリンの成分組成に関するもので
あり、(4)式はガソリン全体のオレフイン分含量が
25容量%以下、好ましくは20容量%以下であるこ
とを、および(5)式はガソリン全体の芳香族分含量
が50容量%以下、好ましくは45容量%以下である
ことをそれぞれ示している。また(6)式は70%留出
温度(T70)以上の温度で留出する総留分の芳香
族分含量が85容量%以上、好ましくは90容量%以
上であることをそれぞれ示している。なお、本発
明でいうオレフイン分含量および芳香族分含量は
JIS K 2536の燃料油炭化水素成分試験方法(け
い光指示薬吸着法)により測定される値を意味し
ている。 本発明において、ガソリンの成分組成が(4)式お
よび(5)式の条件を満足しない場合には、ガソリン
自体の安定性が悪化したり、燃料系統に使用され
ている素材に対して悪影響を及ぼしたりする恐れ
があるため好ましくない。一方、本発明におい
て、ガソリンの成分組成が(6)式の条件を満足しな
い場合には、各種加速性が劣るため好ましくな
い。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、95以
上、好ましくは98以上のリサーチ法オクタン価を
有するものである。なお、このリサーチ法オクタ
ン価とはJIS K 2280のオクタン価及びセタン価
試験方法に規定するリサーチ法オクタン価試験方
法により測定されるオクタン価を意味している。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンを製造する
際に用いる調合材およびそれらの調合割合は任意
であり、原油の常圧蒸留によるナフサ留分を分留
して得られる軽質ナフサ、接触分解法、水素化分
解法などで得られる分割ガソリン、接触改質法な
どで得られる改質ガソリン、オレフインの重合に
より得られる重合ガソリン、イソブタンなどの炭
化水素に低級オレフインを付加(アルキル化)す
ることにより得られるアルキレート、n−ヘプタ
ンやn−ヘキサンなどの直鎖の低級パラフイン系
炭化水素の異性化により得られるアイソメレー
ト、ナフサ、ガソリンなどの石油留分を分子ふる
い法にかけて得られる脱n−パラフイン油または
これらの特定沸点範囲の留分や芳香族炭化水素な
どを調合材として用いることができる。 本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、例え
ば、改質ガソリン25〜50容量%、分解ガソリンの
初留点〜沸点90℃程度の軽質留分20〜40容量%、
改質ガソリンの沸点130℃程度〜終点までの重質
留分10〜35容量%およびアルキレート5〜25容量
%を調合することによつて、あるいは改質ガソリ
ン25〜50容量%、アイソメレートおよび/または
脱n−パラフイン油(石油留分を分子ふるい法に
かけて得られる沸点20〜200℃の留分)5〜40容
量%、分解ガソリンの初留分〜沸点90℃程度の軽
質留分0〜20容量%、改質ガソリンの沸点130℃
程度〜終点までの重質留分10〜35容量%およびア
ルキレート5〜25容量%を調合することによつて
得ることが可能である。しかしながら、本発明に
おいては前述したとおり、最終的に調合されたガ
ソリンがに示した蒸留性状[(1)、(2)および(3)
式]ならびにに示した成分組成[(4)、(5)およ(6)
式]の条件を同時に満足することが重要であり、
そのためには単に上記の例のように調合材を混ぜ
れば本発明の無鉛高オクタン価ガソリンが製造で
きるというものではなく、使用する調合材の性状
(蒸留性状、組成など)および使用する調合材の
性状に応じた調合割合を厳密に選択する必要があ
る。 また本発明の無鉛高オクタン価ガソリンの蒸留
性状については前述のに示した条件を満足する
ことが重要であるが、その他、10%留出温度が40
〜55℃および9%留出温度が150〜175℃の範囲内
であることが望ましい。 さらに、本発明の無鉛高オクタン価ガソリンに
おいて、必要に応じてフエノール系、アミン系な
どの酸化防止剤、シツフ型化合物やチオアミド型
化合物などの金属不活性化剤などの表面着火防止
剤、こはく酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリ
エーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコー
ルおよびそのエーテルなどの氷結防止剤、有機酸
のアルカリ金属やアルカリ土類金属塩、高級アル
コールの硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活
性剤などの帯電防止剤およびアゾ染料などの着色
剤など、公知の燃料油添加剤を1種または数種組
み合わせて添加してもよい。これら燃料油添加剤
の添加量は任意であるが、通常、その合計添加量
が0.1重量%以下となるように添加するのが好ま
しい。 またさらに、本発明の無鉛高オクタン価ガソリ
ンに、必要に応じてメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、t−ブタノールなどのアルコー
ルやメチル−t−ブチルエーテルなどのエーテル
などのオクタン価向上剤を添加してもよい。これ
らオクタン価向上剤の添加量も任意であるが、通
常は15重量%以下が好ましい。 実施例 以下、本発明の内容を実施例および比較例によ
りさらにに具体的に説明する。 実施例および比較例 中東系原油より得られる接触改質ガソリン32容
量部、中東系原油より得られる流動接触分解ガソ
リンの軽質留分35容量部、中東系原油より得られ
る接触改質ガソリンの重質留分23容量部およびイ
ソブタンと低級オレフインのアルキル化反応によ
り得られたアルキレート10容量部を配合し、本発
明の無鉛高オクタン価ガソリンを得た。第1表に
上記基材の性状を、また第2表に得られた無鉛高
オクタン価ガソリンの性状をそれぞれ示した。 また比較のため、比較例1として本発明の(2)式
の条件を満たさないだけで他の(1)、(3)、(4)、(5)、
(6)式の条件を満たす無鉛高オクタン価ガソリンを
調合し、さらに比較例2として市販の無鉛プレミ
アムガソリンを入手し、その性状を第2表に併記
した。 この実施例と比較例のガソリンを用いて以下に
示す各種の性能評価試験を行い、その結果を第3
表に示した。 [加速性能試験1(停止→低速、低速→中速、中
速→高速)] 総排気量1500c.c.、マニユアルトランスミツシヨ
ン、キヤブレター仕様の乗用自動車(A車)を使
用し、平坦路、絞り弁全開加速の条件でローギヤ
→セカンドギヤ→サードギヤの順に変速して車速
が0→60Km/hr、ならびにトツプギアで車速が40
→80Km/hrおよび80→120Km/hrに達するまでの
時間を測定した。 [加速性能試験2(登坂力)] A車を使用し、5%勾配路、サードギヤ、絞り
弁全開加速の条件で車速が40→80Km/hrに達する
までの時間を測定した。 [加速性能試験3(登坂力)] 総排気量2000c.c.、オートマチツクトランスミツ
シヨン、燃料噴射式仕様の乗用自動車(B車)を
使用し、10%勾配路、セカンドギヤ、絞り弁全開
加速の条件で車速が40→80Km/hrに達するまでの
時間を測定した。 [低温始動性試験] A車およびB車を使用し、気温−10℃の条件で
エンジンが始動するまでの時間を測定した。 [低温運転性試験] A車およびB車を使用し、気温−10℃の条件で
の運転性をデメリツト評点により評価した。な
お、デメリツト評点は、CRCレポート499(1978
年9月発行)の第65〜69頁に記載の試験方法およ
び同第4〜5頁のE.Driveability Rating
Systemに記載の計算方法により求めたものであ
り、この数値が小さいほど運転性が優れているこ
とを示すものである。
【表】
【表】
【表】
発明の効果
第3表の各種性能評価試験の結果から明らかな
とおり、本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、
現在市販されている無鉛プレミアムガソリン(比
較例2と比べて、停止状態から低速への加速、低
速から中速への加速、中速から高速への加速、低
速から高速への加速、登坂力などの各種加速性能
が向上するとともに、低温での始動性や運転性が
改善されるという、優れた性能を兼ね備えたガソ
リンである。 また、本出願人が先に出願した特願昭62−
123129号や特願昭62−153026号のガソリンに比べ
てその蒸留性状をさらに細かく規定した[(2)式)]
ことにより、(2)式のみを満たさない場合(比較列
1)に比べても、各種加速性および特に低温での
始動性や運転性がより向上している。
とおり、本発明の無鉛高オクタン価ガソリンは、
現在市販されている無鉛プレミアムガソリン(比
較例2と比べて、停止状態から低速への加速、低
速から中速への加速、中速から高速への加速、低
速から高速への加速、登坂力などの各種加速性能
が向上するとともに、低温での始動性や運転性が
改善されるという、優れた性能を兼ね備えたガソ
リンである。 また、本出願人が先に出願した特願昭62−
123129号や特願昭62−153026号のガソリンに比べ
てその蒸留性状をさらに細かく規定した[(2)式)]
ことにより、(2)式のみを満たさない場合(比較列
1)に比べても、各種加速性および特に低温での
始動性や運転性がより向上している。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の(1)、(2)および(3)式の条件を満たす蒸留
性状ならびに下記の(4)、(5)および(6)式の条件を満
たす成分組成を有することを特徴とするリサーチ
法オクタン価95以上の無鉛高オクタン価ガソリ
ン。 50≦T70−T30≦85(℃) (1) 0.10≦T30−T10/T70−T30<0.40 (2) 0.15≦T90−T70/T70−T30<0.50 (3) VO(WHOLE)≦25(容量%) (4) VA(WHOLE)≦50(容量%) (5) VA(≧T70)≧85(容量%) (6) [上式中、T10、T30、T70およびT90は10%、30
%、70%および90%留出温度をそれぞれ示し、ま
たVO(WHOLE)およびVA(WHOLE)はガソ
リン全体のオレフイン分および芳香族分含量(容
量%)を、ならびにVA(≧T70)は70%留出温度
以上の温度で留出する総留分の芳香族分含量(容
量%)をそれぞれ示す。]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5958788A JPH01234497A (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 無鉛高オクタン価ガソリン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5958788A JPH01234497A (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 無鉛高オクタン価ガソリン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01234497A JPH01234497A (ja) | 1989-09-19 |
| JPH0558478B2 true JPH0558478B2 (ja) | 1993-08-26 |
Family
ID=13117511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5958788A Granted JPH01234497A (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 無鉛高オクタン価ガソリン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01234497A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4640550B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2011-03-02 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | リーンバーンエンジン用燃料組成物の製造方法 |
-
1988
- 1988-03-14 JP JP5958788A patent/JPH01234497A/ja active Granted
Non-Patent Citations (6)
| Title |
|---|
| API PROCEEDINGS=1959 * |
| SáAáEáPAPER 710625=1971 * |
| SEA JECHNICAL PAPER SERIES=1982 * |
| SOCIETY OF AUTOMOTIVE ENGINEERS=1971 * |
| SOCIETY OF AUTOMOTIVE ENGINEERS=1974 * |
| THE OIL AND GAS JOURNAL=1959 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01234497A (ja) | 1989-09-19 |
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