JPH0580225B2 - - Google Patents
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- JPH0580225B2 JPH0580225B2 JP58104571A JP10457183A JPH0580225B2 JP H0580225 B2 JPH0580225 B2 JP H0580225B2 JP 58104571 A JP58104571 A JP 58104571A JP 10457183 A JP10457183 A JP 10457183A JP H0580225 B2 JPH0580225 B2 JP H0580225B2
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- JP
- Japan
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- latex
- antibacterial
- acid
- parts
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
本発明は、抗菌性ラテツクス組成物に関するも
のであり、その目的とするところは持続的な抗菌
活性を有する医療器具、衛生用品、食品製造用機
器又は備品等のラテツクス成型品を製造するに好
適な抗菌性ラテツクス組成物を提供するところに
ある。 従来から医療、検査あるいは食品分野において
は、種々雑多な細菌、放射菌、真菌、粘菌あるい
はウイルス等からの汚染や感染を防止するため
に、種々の殺菌消毒剤が用いられている。なかで
も1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニド)
ヘキサン(別名クロルヘキシジンともいう。)に
代表されるビグアニド化合物は、広い範囲の微生
物に強力な殺菌力を有し、かつ人体に対する毒性
も低いところから、今日、数あるいは抗菌剤の中
でも最も広く使用されている殺菌消毒剤の一つで
ある。現在、これらは通常、水溶液(例えばクロ
ルヘキシジンのグリコン酸塩水溶液)として提供
されるため、医療器具等は使用に先立ちこの水溶
液に浸漬するか又はこの水溶液を噴霧することに
より一応、所期の目的は達せられている。 しかし、医療器具等を長期間にわたり使用する
場合には初期の消毒のみでは抗菌剤としての効力
が次第に低下ないし消失することは、我々が日常
しばしば経験するところでありその改善が強く望
まれている。 その最も有効な対策としてその使用過程におい
て、上記器具中より最小(発育)阻止濃度以上の
抗菌剤が一定量ずつ徐放されるシステムが考えら
れる。このようなシステムの実現のためには、抗
菌剤が均一かつ安定に分散したラテツクスを得、
このものを、例えば医療器具等に成型することが
必要であるが、ビグアニド化合物が均一かつ安定
に分散したラテツクスは、以下に述べるように、
これまでに得られていない。 まず、疎水性の天然ゴム又は合成高分子化合物
を水媒体中に分散させた高分子ラテツクスは、今
日、種々の有用な用途に用いられているが、通
常、これらラテツクス中にはラテツクス粒子の安
定な浮遊分散を助けるために各種界面活性剤や保
護コロイド等が含まれている。例えば天然ゴムラ
テツクスにおいては、その成分中に含まれる両性
電解質であるタンパク質がゴム粒子の表面に吸着
することにより一種の保護コロイド的な役割を果
たし、ラテツクス粒子の安定な分散を助けてい
る。また、天然ゴムラテツクスは、その中に含ま
れている酵素や細菌の作用で酸を生じて凝固しや
すいので、通常、これを防ぐため、0.5〜1.0%の
アンモニアが添加され、液はアルカリ性を保つて
いる。従つてゴム粒子は基本的には負に帯電する
ことにより、粒子間相互の静電気的な反撥力によ
り凝集することなく安定に浮遊分散していること
になる。また、合成高分子系ラテツクスにおいて
も重合前又は重合後にアニオン系あるいは/及び
ノニオン系界面活性剤が添加されており、実用的
には特別な事情がない限りカチオン系界面活性剤
が用いられている例は極めて少ない。一方、抗菌
剤としてのビグアニド化合物は、その化学構造か
らもわかるように、一分子内に正電荷と疎水性基
をもつカチオン型殺菌剤に属し、そのビグアニド
基は有機塩基の中でも最も強い塩基の一つであ
り、PKa値は約12と高く生理PH領域ではほとん
ど100%プロトン化しているものである。従つて、
例えば市販品であるクロルヘキシジンの易水溶性
の塩であるグルコン酸塩の水溶液にアニオン系界
面活性剤である石鹸等を加えることは、グルコン
酸の脱離又は置換をもたらし難水溶性の塩を形成
し、その結果、殺菌力の低下をもたらすため従来
より配合禁忌とされている。このことは第十改正
日本薬局法解説書(日本公定書協会、廣川書店、
1981)C−677にも記載されているとおりである。 以上のような技術的背景の下においては、例え
ばクロルヘキシジンのグルコン酸塩水溶液を天然
ゴムラテツクスに加えると、ラテツクス粒子の負
荷電が中和され、かつ不安定化される結果、ラテ
ツクスは直ちに不可逆的なゲル化を起こすため、
これらクロルヘキシジン系抗菌剤をラテツクスに
添加することは、従来、非常識とされ、それ以上
真剣に検討が加えられることはなかつた。 本発明者らは、持続的な抗菌活性を有するラテ
ツクスから成る医療器具、衛生用品、食品製造用
備品等を製造するに好適な抗菌性ラテツクス組成
物について鋭意検討を進めた結果、驚くべきこと
に難水溶性のビグアニド化合物又はその塩を上記
ラテツクス中に加えてもゲル化を起こすことなく
安定した抗菌性ラテツクス組成物が得られること
を見い出し、本発明に到達したものである。 すなわち本発明は、天然ゴムラテツクス又は合
成高分子系ラテツクスと、難水溶性のビグアニド
化合物又はその塩とを配合してなる抗菌性ラテツ
クス組成物である。 本発明におけるビグアニド化合物とは、下記の
一般式(I)又は()で示されるものである。
のであり、その目的とするところは持続的な抗菌
活性を有する医療器具、衛生用品、食品製造用機
器又は備品等のラテツクス成型品を製造するに好
適な抗菌性ラテツクス組成物を提供するところに
ある。 従来から医療、検査あるいは食品分野において
は、種々雑多な細菌、放射菌、真菌、粘菌あるい
はウイルス等からの汚染や感染を防止するため
に、種々の殺菌消毒剤が用いられている。なかで
も1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニド)
ヘキサン(別名クロルヘキシジンともいう。)に
代表されるビグアニド化合物は、広い範囲の微生
物に強力な殺菌力を有し、かつ人体に対する毒性
も低いところから、今日、数あるいは抗菌剤の中
でも最も広く使用されている殺菌消毒剤の一つで
ある。現在、これらは通常、水溶液(例えばクロ
ルヘキシジンのグリコン酸塩水溶液)として提供
されるため、医療器具等は使用に先立ちこの水溶
液に浸漬するか又はこの水溶液を噴霧することに
より一応、所期の目的は達せられている。 しかし、医療器具等を長期間にわたり使用する
場合には初期の消毒のみでは抗菌剤としての効力
が次第に低下ないし消失することは、我々が日常
しばしば経験するところでありその改善が強く望
まれている。 その最も有効な対策としてその使用過程におい
て、上記器具中より最小(発育)阻止濃度以上の
抗菌剤が一定量ずつ徐放されるシステムが考えら
れる。このようなシステムの実現のためには、抗
菌剤が均一かつ安定に分散したラテツクスを得、
このものを、例えば医療器具等に成型することが
必要であるが、ビグアニド化合物が均一かつ安定
に分散したラテツクスは、以下に述べるように、
これまでに得られていない。 まず、疎水性の天然ゴム又は合成高分子化合物
を水媒体中に分散させた高分子ラテツクスは、今
日、種々の有用な用途に用いられているが、通
常、これらラテツクス中にはラテツクス粒子の安
定な浮遊分散を助けるために各種界面活性剤や保
護コロイド等が含まれている。例えば天然ゴムラ
テツクスにおいては、その成分中に含まれる両性
電解質であるタンパク質がゴム粒子の表面に吸着
することにより一種の保護コロイド的な役割を果
たし、ラテツクス粒子の安定な分散を助けてい
る。また、天然ゴムラテツクスは、その中に含ま
れている酵素や細菌の作用で酸を生じて凝固しや
すいので、通常、これを防ぐため、0.5〜1.0%の
アンモニアが添加され、液はアルカリ性を保つて
いる。従つてゴム粒子は基本的には負に帯電する
ことにより、粒子間相互の静電気的な反撥力によ
り凝集することなく安定に浮遊分散していること
になる。また、合成高分子系ラテツクスにおいて
も重合前又は重合後にアニオン系あるいは/及び
ノニオン系界面活性剤が添加されており、実用的
には特別な事情がない限りカチオン系界面活性剤
が用いられている例は極めて少ない。一方、抗菌
剤としてのビグアニド化合物は、その化学構造か
らもわかるように、一分子内に正電荷と疎水性基
をもつカチオン型殺菌剤に属し、そのビグアニド
基は有機塩基の中でも最も強い塩基の一つであ
り、PKa値は約12と高く生理PH領域ではほとん
ど100%プロトン化しているものである。従つて、
例えば市販品であるクロルヘキシジンの易水溶性
の塩であるグルコン酸塩の水溶液にアニオン系界
面活性剤である石鹸等を加えることは、グルコン
酸の脱離又は置換をもたらし難水溶性の塩を形成
し、その結果、殺菌力の低下をもたらすため従来
より配合禁忌とされている。このことは第十改正
日本薬局法解説書(日本公定書協会、廣川書店、
1981)C−677にも記載されているとおりである。 以上のような技術的背景の下においては、例え
ばクロルヘキシジンのグルコン酸塩水溶液を天然
ゴムラテツクスに加えると、ラテツクス粒子の負
荷電が中和され、かつ不安定化される結果、ラテ
ツクスは直ちに不可逆的なゲル化を起こすため、
これらクロルヘキシジン系抗菌剤をラテツクスに
添加することは、従来、非常識とされ、それ以上
真剣に検討が加えられることはなかつた。 本発明者らは、持続的な抗菌活性を有するラテ
ツクスから成る医療器具、衛生用品、食品製造用
備品等を製造するに好適な抗菌性ラテツクス組成
物について鋭意検討を進めた結果、驚くべきこと
に難水溶性のビグアニド化合物又はその塩を上記
ラテツクス中に加えてもゲル化を起こすことなく
安定した抗菌性ラテツクス組成物が得られること
を見い出し、本発明に到達したものである。 すなわち本発明は、天然ゴムラテツクス又は合
成高分子系ラテツクスと、難水溶性のビグアニド
化合物又はその塩とを配合してなる抗菌性ラテツ
クス組成物である。 本発明におけるビグアニド化合物とは、下記の
一般式(I)又は()で示されるものである。
【化】
【化】
ここでRはアルキル基、アミノアルキル基、フ
エニル基、アルキルフエニル基、ハロゲン化フエ
ニル基、ハイドロキシフエニル基、メトキシフエ
ニル基、カルボキシルフエニル基、ナフチル基又
はニトリル基であり、R′は水素又はアルキル基
である。nは正の整数であるが、2〜10の範囲が
好適である。かかるビグアニド化合物の好適な具
体的な例をあげれば1,6−ジ−(4−クロロフ
エニルビグアニド)ヘキサン、ジアミノヘキシル
ビグアニド、1,6−ジ−(アミノヘキシルビグ
アニド)ヘキサン等である。 本発明におけるビグアニド化合物の塩とは、ビ
グアニド化合物と、無機酸もしくは有機酸とから
形成される塩をいう。ビグアニド化合物と難水溶
性の塩を形成する無機酸又は有機酸としては、例
えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、炭酸、重炭
酸、クエン酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、安
息香酸、酒石酸等があげられる。 本発明にいう難水溶性とは20℃における100g
の蒸留水に対する溶解度が0.001〜3.0g、好まし
くは0.005〜2.0gの範囲のものを指す。水に対す
る溶解度が0.001g未満では殺菌剤としての効力が
減退し、一方3.0gをこえるとラテツクス中に加え
た時ラテツクスの不可逆的なゲル化を起こし好ま
しくない。 本発明における抗菌性ラテツクス組成物におけ
る難水溶性のビグアニド化合物又はその塩の含有
量は、その目的とするところにより異なるが、通
常、ラテツクスの固形分に対して好ましくは0.01
〜30wt%、より好ましくは0.1〜10wt%である。
含有量が30wt%をこえる場合はこのラテツクス
組成物より得られた成型品の皮膜の物理的強度が
劣る傾向があり、一方、0.01wt%未満では抗菌剤
としての効力を発揮しにくくなるので好ましくな
い。 本発明に用いられる天然ゴムラテツクスとは、
ゴム植物の樹皮に切付を行つた時に流れ出る種々
の有機物及び無機物を含有した水溶液を分散媒体
とし、ゴム分を分散質とし、必要に応じてPH調整
剤、加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、充填剤、老化
防止剤、着色剤等を配合したものをいう。また合
成高分子系ラテツクスとしては、例えばエチレ
ン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル
酸エステル、ビニルピリジン、メチルビニルエー
テル等のビニル系モノマーの単一重合体又はその
共重合体、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペ
ンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘ
プタジエン、クロロプレン等のジエン系モノマー
の単一重合体あるいはその共重合体、上記ビニル
系モノマーとジエン系モノマーの共重合体、その
他官能基としてエポキシド基、アミノ基、カルボ
キシル基、酸無水物基、水酸基、アミド基、N−
メチロ−ルアミド基、イソシアネート基等を有す
るビニル系モノマーと上記各種モノマーとの共重
合体等を主成分とし、必要に応じて界面活性剤、
架橋剤、充填剤、軟化剤等を配合したものがあげ
られる。 本発明の抗菌性ラテツクス組成物を調製する方
法は、各成分が均一に混合される方法であれば特
に限定されず、公知の種々の方法を利用すること
ができるが、例えば抗菌剤をボールミル内で摩砕
しながら均一なペースト状水分散物とし、これに
天然ゴムラテツクス又は合成高分子系ラテツクス
を加えて攪拌混合するなどの方法が好ましく採用
される。 本発明の抗菌性ラテツクス組成物は、長期の使
用過程においても持続的な抗菌性を有する医療器
具、衛生器具、食品製造用機器又は備品等の成型
加工に好適に用いられる。具体的な成型品の例と
しては、導尿カテーテルをはじめとする各種カテ
ーテル類、給排液チユーブ、スポンジ、ゴム引
布、紙のサイジング剤、不織布のバインダー、塗
料、接着剤等があげられる。これらは従来公知の
浸漬法、キヤステイング法又は電着法等により成
型される。さらに具体的な応用例をあげるならば
長期間における体内留置においてカテーテルを通
じて侵入する細菌により尿道炎、膀胱炎、腎う炎
等が頻発する導尿カテーテルについて、本発明の
抗菌性ラテツクス組成物を用いて成型された導尿
カテーテルは抗菌剤を徐放する性能を有し、その
使用過程において尿又は体液により抗菌剤が持続
的に徐放されるので、種々の細菌からの尿路感染
を防止する上で極めて効果的である。 以下に具体的な実施例を記し本発明を詳述す
る。 なお、例中の「部」は「重量部」を意味する。 実施例 1 固形分濃度が約50wt%の天然ゴムラテツクス
溶液(PH10.7)100部に、ジメチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛0.3部、硫黄1.5部、亜鉛華3部及びス
テアリン酸1.2部を加え、均一に分散させて天然
ゴムを主成分とする配合ラテツクスを得た。この
配合ラテツクスに、抗菌剤として、1,6−ジ−
(4−クロロフエニルビグアニド)ヘキサンの塩
酸塩(20℃における水に対する溶解度は約0.06wt
%)10部をあらかじめ蒸留水12部にペースト状に
均一に分散させたものを攪拌しながら加えたとこ
ろ、ラテツクスは凝集することなく、抗菌剤が均
一に分散したラテツクス組成物を得ることができ
た。 得られた組成物からはフイルムを成型すること
ができ、このフイルムについてBacillus Subtilis
ATCC 6633(培地 NUTRIENT AGAR)を検
定菌として円筒平板法(デイスク法)により抗菌
活性テストを行つたところ阻止円を生じ、この組
成物が抗菌性を有することが認められた。 比較例 1 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンのグルコン酸塩の20wt%水溶液を
攪拌しながら少しずつ加えたところ、ラテツクス
は徐々に粘性を増し、およそ3ml加えたところで
完全にゲル化した。 実施例 2 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサン(水に対する溶解度は約0.08wt%)
10部をあらかじめ蒸留水12部にペースト状に分散
させたものを攪拌しながら加えたところ、ラテツ
クスは凝集することなく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 3 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンの酢酸塩(20℃における水に対する
溶解度は約1.8wt%)10部をあらかじめ蒸留水12
部にペースト状に均一に分散させたものを攪拌し
ながら加えたところ、ラテツクスは凝集すること
なく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 4 固形分濃度約50wt%のアニオン性スチレン−
ブタジエン共重合体ラテツクス(PH=9.5)100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンの硫酸塩(20℃における水に対する
溶解度は約0.01wt%)10部をあらかじめ蒸留水12
部に均一に分散させたものを攪拌しながら加えた
ところ、ラテツクスは凝集することなく均一に分
散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 5 固形分濃度約45wt%のアニオン性塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体ラテツクス(PH=9.0)
100部に、1,6−ジ(アミノヘキシルビグアニ
ド)ヘキサンのリン酸塩(水に対する溶解度は約
0.05wt%)10部をあらかじめ蒸留水12部に均一に
分散したものを加えたところ、上記ラテツクス浴
液は凝集することなく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。
エニル基、アルキルフエニル基、ハロゲン化フエ
ニル基、ハイドロキシフエニル基、メトキシフエ
ニル基、カルボキシルフエニル基、ナフチル基又
はニトリル基であり、R′は水素又はアルキル基
である。nは正の整数であるが、2〜10の範囲が
好適である。かかるビグアニド化合物の好適な具
体的な例をあげれば1,6−ジ−(4−クロロフ
エニルビグアニド)ヘキサン、ジアミノヘキシル
ビグアニド、1,6−ジ−(アミノヘキシルビグ
アニド)ヘキサン等である。 本発明におけるビグアニド化合物の塩とは、ビ
グアニド化合物と、無機酸もしくは有機酸とから
形成される塩をいう。ビグアニド化合物と難水溶
性の塩を形成する無機酸又は有機酸としては、例
えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、炭酸、重炭
酸、クエン酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、安
息香酸、酒石酸等があげられる。 本発明にいう難水溶性とは20℃における100g
の蒸留水に対する溶解度が0.001〜3.0g、好まし
くは0.005〜2.0gの範囲のものを指す。水に対す
る溶解度が0.001g未満では殺菌剤としての効力が
減退し、一方3.0gをこえるとラテツクス中に加え
た時ラテツクスの不可逆的なゲル化を起こし好ま
しくない。 本発明における抗菌性ラテツクス組成物におけ
る難水溶性のビグアニド化合物又はその塩の含有
量は、その目的とするところにより異なるが、通
常、ラテツクスの固形分に対して好ましくは0.01
〜30wt%、より好ましくは0.1〜10wt%である。
含有量が30wt%をこえる場合はこのラテツクス
組成物より得られた成型品の皮膜の物理的強度が
劣る傾向があり、一方、0.01wt%未満では抗菌剤
としての効力を発揮しにくくなるので好ましくな
い。 本発明に用いられる天然ゴムラテツクスとは、
ゴム植物の樹皮に切付を行つた時に流れ出る種々
の有機物及び無機物を含有した水溶液を分散媒体
とし、ゴム分を分散質とし、必要に応じてPH調整
剤、加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、充填剤、老化
防止剤、着色剤等を配合したものをいう。また合
成高分子系ラテツクスとしては、例えばエチレ
ン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル
酸エステル、ビニルピリジン、メチルビニルエー
テル等のビニル系モノマーの単一重合体又はその
共重合体、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペ
ンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘ
プタジエン、クロロプレン等のジエン系モノマー
の単一重合体あるいはその共重合体、上記ビニル
系モノマーとジエン系モノマーの共重合体、その
他官能基としてエポキシド基、アミノ基、カルボ
キシル基、酸無水物基、水酸基、アミド基、N−
メチロ−ルアミド基、イソシアネート基等を有す
るビニル系モノマーと上記各種モノマーとの共重
合体等を主成分とし、必要に応じて界面活性剤、
架橋剤、充填剤、軟化剤等を配合したものがあげ
られる。 本発明の抗菌性ラテツクス組成物を調製する方
法は、各成分が均一に混合される方法であれば特
に限定されず、公知の種々の方法を利用すること
ができるが、例えば抗菌剤をボールミル内で摩砕
しながら均一なペースト状水分散物とし、これに
天然ゴムラテツクス又は合成高分子系ラテツクス
を加えて攪拌混合するなどの方法が好ましく採用
される。 本発明の抗菌性ラテツクス組成物は、長期の使
用過程においても持続的な抗菌性を有する医療器
具、衛生器具、食品製造用機器又は備品等の成型
加工に好適に用いられる。具体的な成型品の例と
しては、導尿カテーテルをはじめとする各種カテ
ーテル類、給排液チユーブ、スポンジ、ゴム引
布、紙のサイジング剤、不織布のバインダー、塗
料、接着剤等があげられる。これらは従来公知の
浸漬法、キヤステイング法又は電着法等により成
型される。さらに具体的な応用例をあげるならば
長期間における体内留置においてカテーテルを通
じて侵入する細菌により尿道炎、膀胱炎、腎う炎
等が頻発する導尿カテーテルについて、本発明の
抗菌性ラテツクス組成物を用いて成型された導尿
カテーテルは抗菌剤を徐放する性能を有し、その
使用過程において尿又は体液により抗菌剤が持続
的に徐放されるので、種々の細菌からの尿路感染
を防止する上で極めて効果的である。 以下に具体的な実施例を記し本発明を詳述す
る。 なお、例中の「部」は「重量部」を意味する。 実施例 1 固形分濃度が約50wt%の天然ゴムラテツクス
溶液(PH10.7)100部に、ジメチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛0.3部、硫黄1.5部、亜鉛華3部及びス
テアリン酸1.2部を加え、均一に分散させて天然
ゴムを主成分とする配合ラテツクスを得た。この
配合ラテツクスに、抗菌剤として、1,6−ジ−
(4−クロロフエニルビグアニド)ヘキサンの塩
酸塩(20℃における水に対する溶解度は約0.06wt
%)10部をあらかじめ蒸留水12部にペースト状に
均一に分散させたものを攪拌しながら加えたとこ
ろ、ラテツクスは凝集することなく、抗菌剤が均
一に分散したラテツクス組成物を得ることができ
た。 得られた組成物からはフイルムを成型すること
ができ、このフイルムについてBacillus Subtilis
ATCC 6633(培地 NUTRIENT AGAR)を検
定菌として円筒平板法(デイスク法)により抗菌
活性テストを行つたところ阻止円を生じ、この組
成物が抗菌性を有することが認められた。 比較例 1 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンのグルコン酸塩の20wt%水溶液を
攪拌しながら少しずつ加えたところ、ラテツクス
は徐々に粘性を増し、およそ3ml加えたところで
完全にゲル化した。 実施例 2 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサン(水に対する溶解度は約0.08wt%)
10部をあらかじめ蒸留水12部にペースト状に分散
させたものを攪拌しながら加えたところ、ラテツ
クスは凝集することなく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 3 実施例1で用いたと同じ配合ラテツクス100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンの酢酸塩(20℃における水に対する
溶解度は約1.8wt%)10部をあらかじめ蒸留水12
部にペースト状に均一に分散させたものを攪拌し
ながら加えたところ、ラテツクスは凝集すること
なく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 4 固形分濃度約50wt%のアニオン性スチレン−
ブタジエン共重合体ラテツクス(PH=9.5)100部
に、1,6−ジ−(4−クロロフエニルビグアニ
ド)ヘキサンの硫酸塩(20℃における水に対する
溶解度は約0.01wt%)10部をあらかじめ蒸留水12
部に均一に分散させたものを攪拌しながら加えた
ところ、ラテツクスは凝集することなく均一に分
散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。 実施例 5 固形分濃度約45wt%のアニオン性塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体ラテツクス(PH=9.0)
100部に、1,6−ジ(アミノヘキシルビグアニ
ド)ヘキサンのリン酸塩(水に対する溶解度は約
0.05wt%)10部をあらかじめ蒸留水12部に均一に
分散したものを加えたところ、上記ラテツクス浴
液は凝集することなく均一に分散した。 得られた組成物について実施例1と同様の試験
を行つたところフイルムは抗菌性を示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 天然ゴムラテツクス又は合成高分子ラテツク
スと、難水溶性のビグアニド化合物又はその塩と
を配合してなる抗菌性ラテツクス組成物。 2 難水溶性のビグアニド化合物が1,6−ジ−
(4−クロロフエニルビグアニド)ヘキサンであ
る特許請求の範囲第1項記載の抗菌性ラテツクス
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58104571A JPS59227824A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 抗菌性ラテツクス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58104571A JPS59227824A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 抗菌性ラテツクス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59227824A JPS59227824A (ja) | 1984-12-21 |
| JPH0580225B2 true JPH0580225B2 (ja) | 1993-11-08 |
Family
ID=14384124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58104571A Granted JPS59227824A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 抗菌性ラテツクス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59227824A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0781566A2 (en) | 1995-12-26 | 1997-07-02 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Organic solvent-soluble mucopolysaccharide, antibacterial antithrombogenic composition and medical material |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2636838B2 (ja) * | 1986-01-13 | 1997-07-30 | ユニチカ株式会社 | 抗菌剤徐放性導尿カテーテル |
| US5019378A (en) * | 1987-12-29 | 1991-05-28 | Cuno, Incorporated | Elastomeric composition containing therapeutic agents and articles manufactured therefrom |
| US5019601A (en) * | 1987-12-29 | 1991-05-28 | Cuno, Incorporated | Elastomeric composition containing therapeutic agents and articles manufactured therefrom |
| US5165952A (en) * | 1989-01-18 | 1992-11-24 | Becton, Dickinson And Company | Anti-infective and antithrombogenic medical articles and method for their preparation |
| US5013306A (en) * | 1989-01-18 | 1991-05-07 | Becton, Dickinson And Company | Anti-infective and antithrombogenic medical articles and method for their preparation |
| US6261271B1 (en) | 1989-01-18 | 2001-07-17 | Becton Dickinson And Company | Anti-infective and antithrombogenic medical articles and method for their preparation |
| GB2263114A (en) * | 1991-12-19 | 1993-07-14 | Yad Hygiene Products Limited | Biocidal rubber latex products and methods of making same |
| GB201308926D0 (en) * | 2013-05-17 | 2013-07-03 | Univ Bristol | Antibacterial micro-and nanoparticles comprising a chlorhexidine salt, method of production and uses thereof |
-
1983
- 1983-06-10 JP JP58104571A patent/JPS59227824A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0781566A2 (en) | 1995-12-26 | 1997-07-02 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Organic solvent-soluble mucopolysaccharide, antibacterial antithrombogenic composition and medical material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59227824A (ja) | 1984-12-21 |
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