JPH06157520A - 新規物質hq24 - Google Patents
新規物質hq24Info
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- JPH06157520A JPH06157520A JP30381792A JP30381792A JPH06157520A JP H06157520 A JPH06157520 A JP H06157520A JP 30381792 A JP30381792 A JP 30381792A JP 30381792 A JP30381792 A JP 30381792A JP H06157520 A JPH06157520 A JP H06157520A
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- JP
- Japan
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- compound
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- acid
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- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 活性酸素種を消去し過酸化脂質生成を強力に
抑制する作用を有する新規な化合物を提供する。 【構成】 次式(I)で示される化合物HQ24または
その付加塩。 【化1】 式中、R1、R2およびR3は、それぞれ塩素原子また
は臭素原子を表し、互いに同一でも異なっていてもよ
い。上記の化合物は活性酸素種に起因する各種疾患の予
防および治療剤として使用できる。
抑制する作用を有する新規な化合物を提供する。 【構成】 次式(I)で示される化合物HQ24または
その付加塩。 【化1】 式中、R1、R2およびR3は、それぞれ塩素原子また
は臭素原子を表し、互いに同一でも異なっていてもよ
い。上記の化合物は活性酸素種に起因する各種疾患の予
防および治療剤として使用できる。
Description
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明はピロール骨格を有する新
規物質に関し、さらに詳しくは、本発明は活性酸素消去
作用および過酸化脂質生成抑制作用を有する新規物質H
Q24に関する。
規物質に関し、さらに詳しくは、本発明は活性酸素消去
作用および過酸化脂質生成抑制作用を有する新規物質H
Q24に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会の到来と食生活の変化に伴
い、脳虚血障害や虚血性心疾患などの虚血性各種疾患な
らびにリウマチ・動脈硬化症・腎炎といった疾患が近年
急増している。これら疾患の発症や進展に活性酸素種
(active oxygen radicals)が関与していることが示唆
されている。すなわち、生体の病的状態にあっては、活
性酸素種が疾患組織中に多量に発生し、場合によっては
内因性の鉄と錯体を形成することによってさらに強力な
反応性を有するハイドロキシラジカル(OH・)とな
り、組織に大量の過酸化脂質生成をもたらす。活性酸素
種の一種でもあるこの過酸化脂質は、血管をはじめ正常
な臓器・組織に障害をもたらし、血管障害・炎症・浮腫
などの二次的病変の原因となる〔日本臨床、46(1
0)、64(1988)〕。これらの知見をもとに、上
記記載の疾患以外の各種病態における活性酸素種の関与
についても幅広く研究された結果、小腸や肝臓などの虚
血性障害、肺酸素毒症、アルツハイマー型痴呆症、敗血
症、喘息、エンドトキシンショック、潰瘍、白内障、あ
るいは気管支炎・肝炎・膵炎・皮膚炎・関節炎などの各
種臓器などの炎症、さらには発癌や放射線障害などに
も、活性酸素種の関与が示唆されるようになった〔大柳
善彦著、SODと活性酸素調節剤、日本医学館(198
9)〕。さらに、虚血性障害に加え、虚血後に血流を再
開通した際に組織の再酸素化状態により活性酸素種の生
成が著増することが近年示唆され、各種臓器の虚血再灌
流性障害や臓器移植障害などにあっても、活性酸素種や
過酸化脂質が障害原因物質として注目されつつある〔活
性酸素・フリーラジカル 1(3)、258(199
0)〕。従って、活性酸素種を消去し過酸化脂質生成抑
制ができれば、細胞機能の低下や壊死が防止され、組織
障害を抑止して活性酸素種に基づく上記した各種疾患の
予防・治療が可能になるものと期待される。このような
観点からこれまでにも活性酸素消去剤、あるいは抗酸化
剤が種々検討され、上記疾患の予防・治療剤として提案
されてきた〔近藤元治監修 フリーラジカルの臨床、第
3巻、41(1988)〕。これらの典型的なものとし
て、ビタミンCおよびE、イデベノン〔Biochem. Bioph
ys. Res. Commun.125、 1046(1984)〕、
CV−3611〔武田研究所報 47、27(198
8)〕、ニゾフェノン〔J. Neurochem. 37、934
(1981)〕、フルナリジン〔Arch. Int. Pharmacod
yn.Ther. 272、283(1984)〕などがある。
これら各物質については、活性酸素消去作用ないし過酸
化脂質生成抑制作用があるとする報告がなされている
が、その作用は強力であるとはいえず、病態の予防治療
目的に十分なものではない。
い、脳虚血障害や虚血性心疾患などの虚血性各種疾患な
らびにリウマチ・動脈硬化症・腎炎といった疾患が近年
急増している。これら疾患の発症や進展に活性酸素種
(active oxygen radicals)が関与していることが示唆
されている。すなわち、生体の病的状態にあっては、活
性酸素種が疾患組織中に多量に発生し、場合によっては
内因性の鉄と錯体を形成することによってさらに強力な
反応性を有するハイドロキシラジカル(OH・)とな
り、組織に大量の過酸化脂質生成をもたらす。活性酸素
種の一種でもあるこの過酸化脂質は、血管をはじめ正常
な臓器・組織に障害をもたらし、血管障害・炎症・浮腫
などの二次的病変の原因となる〔日本臨床、46(1
0)、64(1988)〕。これらの知見をもとに、上
記記載の疾患以外の各種病態における活性酸素種の関与
についても幅広く研究された結果、小腸や肝臓などの虚
血性障害、肺酸素毒症、アルツハイマー型痴呆症、敗血
症、喘息、エンドトキシンショック、潰瘍、白内障、あ
るいは気管支炎・肝炎・膵炎・皮膚炎・関節炎などの各
種臓器などの炎症、さらには発癌や放射線障害などに
も、活性酸素種の関与が示唆されるようになった〔大柳
善彦著、SODと活性酸素調節剤、日本医学館(198
9)〕。さらに、虚血性障害に加え、虚血後に血流を再
開通した際に組織の再酸素化状態により活性酸素種の生
成が著増することが近年示唆され、各種臓器の虚血再灌
流性障害や臓器移植障害などにあっても、活性酸素種や
過酸化脂質が障害原因物質として注目されつつある〔活
性酸素・フリーラジカル 1(3)、258(199
0)〕。従って、活性酸素種を消去し過酸化脂質生成抑
制ができれば、細胞機能の低下や壊死が防止され、組織
障害を抑止して活性酸素種に基づく上記した各種疾患の
予防・治療が可能になるものと期待される。このような
観点からこれまでにも活性酸素消去剤、あるいは抗酸化
剤が種々検討され、上記疾患の予防・治療剤として提案
されてきた〔近藤元治監修 フリーラジカルの臨床、第
3巻、41(1988)〕。これらの典型的なものとし
て、ビタミンCおよびE、イデベノン〔Biochem. Bioph
ys. Res. Commun.125、 1046(1984)〕、
CV−3611〔武田研究所報 47、27(198
8)〕、ニゾフェノン〔J. Neurochem. 37、934
(1981)〕、フルナリジン〔Arch. Int. Pharmacod
yn.Ther. 272、283(1984)〕などがある。
これら各物質については、活性酸素消去作用ないし過酸
化脂質生成抑制作用があるとする報告がなされている
が、その作用は強力であるとはいえず、病態の予防治療
目的に十分なものではない。
【0003】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】上記したように、活性
酸素種を消去し過酸化脂質生成を強力に抑制する作用を
有する物質は、上記各種疾患に対し予防および治療剤と
して使用できる。本発明は、活性酸素種を消去し過酸化
脂質生成を強力に抑制する作用を有する新規な物質を提
供することを目的とするものである。
酸素種を消去し過酸化脂質生成を強力に抑制する作用を
有する物質は、上記各種疾患に対し予防および治療剤と
して使用できる。本発明は、活性酸素種を消去し過酸化
脂質生成を強力に抑制する作用を有する新規な物質を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題に
つき鋭意検討し、化合物HQ24が活性酸素種を消去し
過酸化脂質生成を抑制する作用を有することを見出し
た。すなわち、本発明による新規化合物は次式(I)で
示されるHQ24またはその付加塩である。
つき鋭意検討し、化合物HQ24が活性酸素種を消去し
過酸化脂質生成を抑制する作用を有することを見出し
た。すなわち、本発明による新規化合物は次式(I)で
示されるHQ24またはその付加塩である。
【化2】 式中、R1、R2およびR3は、それぞれ塩素原子また
は臭素原子を表し、互いに同一でも異なっていてもよ
い。
は臭素原子を表し、互いに同一でも異なっていてもよ
い。
【0005】〔発明の具体的説明〕新規化合物HQ24 1) 化学構造 本発明による新規化合物HQ24は、前記の一般式
(I)で示される化学構造を有している。この化学構造
は後記実施例に記載された物理化学的性状(特にプロト
ン核磁気共鳴スペクトル、13C核磁気共鳴スペクトル、
紫外部吸収スペクトル、赤外部スペクトルおよび物質分
析スペクトル)をもとにして決定されたものである。式
(I)で示される本発明化合物は、具体的には上記R1
〜R3の前記した定義のように、R1〜R3がすべて塩
素原子である化合物(以後、HQ24−Aということも
ある)、R1〜R3がすべて臭素原子である化合物(以
後、HQ24−Bということもある)およびR1、
R2、R3のいずれか1種または2種が塩素原子であ
り、残りが臭素原子である化合物である。式(I)で示
される化合物は、ピロール環の窒素原子の位置において
酸付加塩および塩基付加塩が有り得る。また、カルボン
酸の位置において塩基付加塩が有り得る。本発明化合物
は、これらの付加塩をも包含するものである。酸付加塩
としては、例えば無機酸、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸など、あるいは有機酸、例えば酢酸、プロピオン
酸、マレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸、クエン
酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、グルタミン酸、パン
トテン酸、ラウリルスルホン酸、との塩などをあげるこ
とができる。また、塩基付加塩としては、例えばアルカ
リ金属化合物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなど)との塩、アルカリ土類金属化合物(例えば水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)との塩、アン
モニウム塩、有機塩基(例えばトリエチルアミン、エタ
ノールアミンなど)との塩などをあげることができる。
なお、これらの付加塩を医薬として使用する場合には、
酸および塩基は薬学上許容されるものでなければならな
いことは言うまでもない。本発明による化合物には、不
斉炭素原子などに起因する各種立体異性体、例えば個々
のエナンチオマー、光学対掌体、ラセミ混合物などが存
在する。本発明は、これらのいずれの形態の化合物をも
包含するものである。
(I)で示される化学構造を有している。この化学構造
は後記実施例に記載された物理化学的性状(特にプロト
ン核磁気共鳴スペクトル、13C核磁気共鳴スペクトル、
紫外部吸収スペクトル、赤外部スペクトルおよび物質分
析スペクトル)をもとにして決定されたものである。式
(I)で示される本発明化合物は、具体的には上記R1
〜R3の前記した定義のように、R1〜R3がすべて塩
素原子である化合物(以後、HQ24−Aということも
ある)、R1〜R3がすべて臭素原子である化合物(以
後、HQ24−Bということもある)およびR1、
R2、R3のいずれか1種または2種が塩素原子であ
り、残りが臭素原子である化合物である。式(I)で示
される化合物は、ピロール環の窒素原子の位置において
酸付加塩および塩基付加塩が有り得る。また、カルボン
酸の位置において塩基付加塩が有り得る。本発明化合物
は、これらの付加塩をも包含するものである。酸付加塩
としては、例えば無機酸、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸など、あるいは有機酸、例えば酢酸、プロピオン
酸、マレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸、クエン
酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、グルタミン酸、パン
トテン酸、ラウリルスルホン酸、との塩などをあげるこ
とができる。また、塩基付加塩としては、例えばアルカ
リ金属化合物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなど)との塩、アルカリ土類金属化合物(例えば水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)との塩、アン
モニウム塩、有機塩基(例えばトリエチルアミン、エタ
ノールアミンなど)との塩などをあげることができる。
なお、これらの付加塩を医薬として使用する場合には、
酸および塩基は薬学上許容されるものでなければならな
いことは言うまでもない。本発明による化合物には、不
斉炭素原子などに起因する各種立体異性体、例えば個々
のエナンチオマー、光学対掌体、ラセミ混合物などが存
在する。本発明は、これらのいずれの形態の化合物をも
包含するものである。
【0006】化合物HQ24の製造 1.概要 本発明化合物HQ24は、HQ24の生産能を有する微
生物の培養により取得することができるが、類緑化合物
から出発して、この化合物の合成化学的ないし微生物学
的修飾により製造したり、あるいは全合成により製造す
ることも可能であろう。さらに、微生物培養による場合
も遺伝子工学的手法、すなわち、化合物HQ24の生産
に関与する遺伝子を適当な宿主微生物に組み込み、得ら
れた形質転換体を培養し、この培養物から化合物HQ2
4を取得することも可能であろう。化合物HQ24を微
生物培養により取得する場合の菌株としては、放射菌に
属し、HQ24生産能を有するものが好ましい。具体的
には、本発明者らが分離したアクチノマジュラ(Actino
madura SP.)HQ24株がHQ24の生産能を有する。
また、抗生物質生産菌探索に慣用されている手法により
自然界から他の適当な菌株を得ることも可能である。さ
らに、このHQ24株を含めたHQ24の生産菌を放射
線照射その他の変異処理に付して、HQ24の生産能を
高める余地もある。前述のように、遺伝子工学的手法を
利用することも可能である。化合物HQ24は、常法に
よって前記したような酸付加塩または塩基付加塩の形に
することができる。
生物の培養により取得することができるが、類緑化合物
から出発して、この化合物の合成化学的ないし微生物学
的修飾により製造したり、あるいは全合成により製造す
ることも可能であろう。さらに、微生物培養による場合
も遺伝子工学的手法、すなわち、化合物HQ24の生産
に関与する遺伝子を適当な宿主微生物に組み込み、得ら
れた形質転換体を培養し、この培養物から化合物HQ2
4を取得することも可能であろう。化合物HQ24を微
生物培養により取得する場合の菌株としては、放射菌に
属し、HQ24生産能を有するものが好ましい。具体的
には、本発明者らが分離したアクチノマジュラ(Actino
madura SP.)HQ24株がHQ24の生産能を有する。
また、抗生物質生産菌探索に慣用されている手法により
自然界から他の適当な菌株を得ることも可能である。さ
らに、このHQ24株を含めたHQ24の生産菌を放射
線照射その他の変異処理に付して、HQ24の生産能を
高める余地もある。前述のように、遺伝子工学的手法を
利用することも可能である。化合物HQ24は、常法に
よって前記したような酸付加塩または塩基付加塩の形に
することができる。
【0007】2.HQ24株 HQ24株はHQ24生産能を有する放射菌に属する一
菌株で、本発明者らが分離したHQ24株は、下記のよ
うな内容のものである。 1)由来および寄託番号 本株は、紀伊半島で採取した土壌から分離されたもの
で、平成4年10月16日、工業技術院微生物工業技術
研究所に微工研条寄第4037号(FERM BP−4
037)として寄託されている。 2)菌学的性状 (1)形態 HQ24株は、シュクロース、硝酸塩寒天培地、グリコ
ース・アスパラギン寒天培地、グリセロール・アスパラ
ギン寒天培地、スターチ無機塩寒天培地、チロシン寒天
培地、栄養寒天培地、イースト・麦芽寒天培地、および
オートミール寒天培地のいずれでも良く生育する。気菌
糸の着生は、オートミール寒天培地では良好、スターチ
無機塩寒天培地で中程度であるが、他の培地では生育が
弱い。直線状またはループ状を呈する菌糸上に6〜7個
の胞子が連鎖して着生し、ループ状または螺旋状を呈す
る。胞子は卵型〜楕円型で、サイズは約1.8μm〜
0.9×約0.7μmであり、その表面は、わずかに瘤
状を呈する。基生菌糸は細く長く伸長し、単純分枝す
る。胞子嚢、鞭毛胞子、菌核などの特殊形態を認められ
ない。 (2)各種培地上の生育 HQ24株を各種培地に27℃、3週間培養した結果
は、第1表に示す通りである。 (3)生理的性質 HQ24株の生理的性質は、第2表に示す通りである。 (4)炭素源の利用性 HQ24株の炭素源の利用性(プリドハム、ゴトリーブ
寒天培地上)は、第3表に示す通りである。 (5)細胞壁の組成 全菌体中にメソ−ジアミノピメリン酸、微量の3−OH
−ジアミノピメリン酸を有するが、グリシンは認められ
ない。また、糖成分としてはマジュロースが検出され、
アラピノースおよびキシロースの存在は認められなかっ
た。以上の菌学的性状を要約すると、次の通りである。 i) 菌糸は直線状またはループ状を呈する。 ii) 胞子は6〜7個連鎖して菌糸に着生し、ループま
たは螺旋状を形成する。また、その表面はわずかに瘤状
を呈する。 iii) 基生菌糸は、細く長く伸長し、単純分枝してい
る。 iv) 菌体の色調は、白〜うす黄〜黄茶〜明るいオリー
ブ灰などを呈する。 v) チロシン寒天培地、ペプトン、イースト・鉄寒天培
地、およびトリプトン・イースト液体培地のいずれで
も、メラニン様色素は認められない。 vi) イノシトール・ラフィノースおよびソルビトール
の利用性は弱く、また、D−マンニトールは資化されな
い。 vii) ジアミノピメリン酸は、メソ型が主で、微量の3
−ハイドロキシ型を含む。また、糖としてはマジュロー
スが検出された。 上記性状を、バージーズ・マニュアル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー(Bergey's Manual of Sys
tematic Bactcriology)第4巻の記載と対比し、細胞壁
の成分、および形態などよりアクチノマジュラ属に属す
る菌株であると推定した。さらに、HQ24菌株の各種
試験の結果について、アクチノマジュラ属の既知菌株に
ついて検索したが、種を特定するにはいたらなかった。
従って本菌株をActinomadura sp. HQ24株とし、工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託して、微工研条寄
第4037号(FERM BP−4037)の寄託番号
を得ている。
菌株で、本発明者らが分離したHQ24株は、下記のよ
うな内容のものである。 1)由来および寄託番号 本株は、紀伊半島で採取した土壌から分離されたもの
で、平成4年10月16日、工業技術院微生物工業技術
研究所に微工研条寄第4037号(FERM BP−4
037)として寄託されている。 2)菌学的性状 (1)形態 HQ24株は、シュクロース、硝酸塩寒天培地、グリコ
ース・アスパラギン寒天培地、グリセロール・アスパラ
ギン寒天培地、スターチ無機塩寒天培地、チロシン寒天
培地、栄養寒天培地、イースト・麦芽寒天培地、および
オートミール寒天培地のいずれでも良く生育する。気菌
糸の着生は、オートミール寒天培地では良好、スターチ
無機塩寒天培地で中程度であるが、他の培地では生育が
弱い。直線状またはループ状を呈する菌糸上に6〜7個
の胞子が連鎖して着生し、ループ状または螺旋状を呈す
る。胞子は卵型〜楕円型で、サイズは約1.8μm〜
0.9×約0.7μmであり、その表面は、わずかに瘤
状を呈する。基生菌糸は細く長く伸長し、単純分枝す
る。胞子嚢、鞭毛胞子、菌核などの特殊形態を認められ
ない。 (2)各種培地上の生育 HQ24株を各種培地に27℃、3週間培養した結果
は、第1表に示す通りである。 (3)生理的性質 HQ24株の生理的性質は、第2表に示す通りである。 (4)炭素源の利用性 HQ24株の炭素源の利用性(プリドハム、ゴトリーブ
寒天培地上)は、第3表に示す通りである。 (5)細胞壁の組成 全菌体中にメソ−ジアミノピメリン酸、微量の3−OH
−ジアミノピメリン酸を有するが、グリシンは認められ
ない。また、糖成分としてはマジュロースが検出され、
アラピノースおよびキシロースの存在は認められなかっ
た。以上の菌学的性状を要約すると、次の通りである。 i) 菌糸は直線状またはループ状を呈する。 ii) 胞子は6〜7個連鎖して菌糸に着生し、ループま
たは螺旋状を形成する。また、その表面はわずかに瘤状
を呈する。 iii) 基生菌糸は、細く長く伸長し、単純分枝してい
る。 iv) 菌体の色調は、白〜うす黄〜黄茶〜明るいオリー
ブ灰などを呈する。 v) チロシン寒天培地、ペプトン、イースト・鉄寒天培
地、およびトリプトン・イースト液体培地のいずれで
も、メラニン様色素は認められない。 vi) イノシトール・ラフィノースおよびソルビトール
の利用性は弱く、また、D−マンニトールは資化されな
い。 vii) ジアミノピメリン酸は、メソ型が主で、微量の3
−ハイドロキシ型を含む。また、糖としてはマジュロー
スが検出された。 上記性状を、バージーズ・マニュアル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー(Bergey's Manual of Sys
tematic Bactcriology)第4巻の記載と対比し、細胞壁
の成分、および形態などよりアクチノマジュラ属に属す
る菌株であると推定した。さらに、HQ24菌株の各種
試験の結果について、アクチノマジュラ属の既知菌株に
ついて検索したが、種を特定するにはいたらなかった。
従って本菌株をActinomadura sp. HQ24株とし、工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託して、微工研条寄
第4037号(FERM BP−4037)の寄託番号
を得ている。
【0008】 第1表 培 地 生育 気菌糸 集落色 可溶性色素 シュクロース・ 良好 中程度 黄茶 なし 硝酸塩寒天培地 明るいオリーブ灰 グルコース・アス 良好 貧弱 明るい パラギン寒天培地 オリーブ なし 灰 グリセロール・ 良好 貧弱 黄茶 なし アスパラギン 白 寒天培地 スターチ無機塩 良好 良好 黄茶 なし 寒天培地 白 チロシン寒天培地 良好 中程度 黄茶 なし 白 栄養寒天培地 良好 なし うす黄 なし うす黄 イースト・麦芽 良好 貧弱 黄茶 なし 寒天培地 白 オートミール 良好 良好 黄茶 なし 寒天培地 白 第2表 生育温度範囲 15〜45℃ メラニン様色素 チロシン寒天倍地 陰性 ペプトン・イースト・鉄寒天倍地 陰性 トリプトン・イースト液体培地 陰性 スターチの加水分解 陰性 ゼラチンの液化 陽性 脱脂乳の凝固 陰性 脱脂乳のペプトン化 陽性 硝酸塩の還元能 陽性
【0009】3.HQ24の生産 培養法による化合物HQ24の生産は、以下のように放
線菌に属するHQ24生産菌を適当な培地で好ましくは
好気的に培養した産物から採取することにより行なうこ
とができる。培地は、HQ24生産菌が利用しうる任意
の栄養源を含有するものでよい。具体的な例としては、
炭素源としてグルコース、シュクロース、ガラクトー
ス、グリセロール、および油脂類などが使用でき、窒素
源としては大豆粉、魚粉、綿実粕、乾燥酵母、酵母エキ
ス、およびコーンスティープリカーなどの有機物、並び
にアンモニウム塩または硝酸塩、例えば硫酸アンモニウ
ム、硝酸ナトリウムおよび塩化アンモニウムなどの無機
物が利用できる。また、必要に応じて、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、燐酸塩、重金属塩
などの無機塩類を添加することもできる。発酵中の発泡
を抑制するために、慣用の適当な消泡剤、例えばシリコ
ーン油を添加することもできる。通常の培地を使用した
場合には、化合物HQ24は式(I)中の置換基R1〜
R3が全て塩素原子である構造を有するが、無機塩とし
て臭化カリウム、あるいは臭化ナトリウムなどの臭素塩
を添加した培地を用いることにより、R1〜R3が段階
的に塩素から臭素に置換された構造にすることができ
る。すなわち、少量の臭素塩を用いた場合には、R1、
R2、R3の一部が臭素原子によって置換され、大過剰
の臭素塩を添加することにより、R1〜R3の全てが臭
素によって置換されるようになる。培養方法としては、
一般に抗生物質採取目的で常用されている生産方法の場
合と同様に好気的液体培養法が適している。培養温度は
15〜45℃が適当で、特に25〜30℃が好ましい。
この条件で振盪培養すると、通常培養5日間でHQ24
の生産量は最高に達する。HQ24が蓄積された培養物
中において、HQ24の一部は培養濾液中にあるが、大
部分は菌体中に存在する。このような培養物からHQ2
4を採取するには、合目的的な任意の方法を用いること
ができるが、その一つの方法は抽出操作によるものであ
る。具体的には、培養濾液中のHQ24については水不
混和性溶媒、例えば酢酸エチル(後記実施例のHQ24
の物理化学的性状の項参照)で抽出する方法、また菌体
中のHQ24については、濾過、遠心分離などで菌体集
体を得て、これをメタノール、エタノール、アセトンな
どで処理して回収する方法などがある。菌体の分離を省
略し、培養物をそのまま抽出操作に付すこともできる。
適当な溶媒による向流分配法も抽出の範疇に含めること
ができる。HQ24採取のための他の一つの手法は、吸
着法に基づくものである。具体的にはHQ24含有の液
状物、例えば培養濾液や上記の抽出液を対象とし、適当
な吸着剤、例えばシリカゲル、活性炭、「ダイヤイオン
HP20」(三菱化成社製)などを用いてHQ24を吸
着させた後、適当な溶媒で溶離させることによってHQ
24を得ることができる。これを減圧濃縮乾固すること
により、HQ24の粗標品が得られる。このようにして
得られたHQ24の粗標品をさらに精製するには、上記
の抽出および吸着操作に必要に応じてゲル濾過法、高速
液体クロマトグラフィーなどを必要回数組み合わせて行
なえばよい。例えば、シリカゲルなどの吸着剤、「セフ
ァデックスLH−20」(ファルマシア社製)などのゲ
ル濾過剤によるカラムクロマトグラフィー、「YMCパ
ック」(山村科学社製)などによる高速液体クロマトグ
ラフィー、さらにこれらと向流分配法の適当な組み合わ
せが可能である。好ましくは、HQ24粗標品を少量の
メタノールに溶解し、「セファデックスLH−20」カ
ラムに付し、メタノールで活性画分を溶出させ、これを
濃縮乾固するとHQ24の純品が得られる。得られる粗
精製あるいは精製HQ24は、必要に応じ、常法によっ
て前記したような酸付加塩あるいは塩基付加塩の形にす
ることができる。
線菌に属するHQ24生産菌を適当な培地で好ましくは
好気的に培養した産物から採取することにより行なうこ
とができる。培地は、HQ24生産菌が利用しうる任意
の栄養源を含有するものでよい。具体的な例としては、
炭素源としてグルコース、シュクロース、ガラクトー
ス、グリセロール、および油脂類などが使用でき、窒素
源としては大豆粉、魚粉、綿実粕、乾燥酵母、酵母エキ
ス、およびコーンスティープリカーなどの有機物、並び
にアンモニウム塩または硝酸塩、例えば硫酸アンモニウ
ム、硝酸ナトリウムおよび塩化アンモニウムなどの無機
物が利用できる。また、必要に応じて、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、燐酸塩、重金属塩
などの無機塩類を添加することもできる。発酵中の発泡
を抑制するために、慣用の適当な消泡剤、例えばシリコ
ーン油を添加することもできる。通常の培地を使用した
場合には、化合物HQ24は式(I)中の置換基R1〜
R3が全て塩素原子である構造を有するが、無機塩とし
て臭化カリウム、あるいは臭化ナトリウムなどの臭素塩
を添加した培地を用いることにより、R1〜R3が段階
的に塩素から臭素に置換された構造にすることができ
る。すなわち、少量の臭素塩を用いた場合には、R1、
R2、R3の一部が臭素原子によって置換され、大過剰
の臭素塩を添加することにより、R1〜R3の全てが臭
素によって置換されるようになる。培養方法としては、
一般に抗生物質採取目的で常用されている生産方法の場
合と同様に好気的液体培養法が適している。培養温度は
15〜45℃が適当で、特に25〜30℃が好ましい。
この条件で振盪培養すると、通常培養5日間でHQ24
の生産量は最高に達する。HQ24が蓄積された培養物
中において、HQ24の一部は培養濾液中にあるが、大
部分は菌体中に存在する。このような培養物からHQ2
4を採取するには、合目的的な任意の方法を用いること
ができるが、その一つの方法は抽出操作によるものであ
る。具体的には、培養濾液中のHQ24については水不
混和性溶媒、例えば酢酸エチル(後記実施例のHQ24
の物理化学的性状の項参照)で抽出する方法、また菌体
中のHQ24については、濾過、遠心分離などで菌体集
体を得て、これをメタノール、エタノール、アセトンな
どで処理して回収する方法などがある。菌体の分離を省
略し、培養物をそのまま抽出操作に付すこともできる。
適当な溶媒による向流分配法も抽出の範疇に含めること
ができる。HQ24採取のための他の一つの手法は、吸
着法に基づくものである。具体的にはHQ24含有の液
状物、例えば培養濾液や上記の抽出液を対象とし、適当
な吸着剤、例えばシリカゲル、活性炭、「ダイヤイオン
HP20」(三菱化成社製)などを用いてHQ24を吸
着させた後、適当な溶媒で溶離させることによってHQ
24を得ることができる。これを減圧濃縮乾固すること
により、HQ24の粗標品が得られる。このようにして
得られたHQ24の粗標品をさらに精製するには、上記
の抽出および吸着操作に必要に応じてゲル濾過法、高速
液体クロマトグラフィーなどを必要回数組み合わせて行
なえばよい。例えば、シリカゲルなどの吸着剤、「セフ
ァデックスLH−20」(ファルマシア社製)などのゲ
ル濾過剤によるカラムクロマトグラフィー、「YMCパ
ック」(山村科学社製)などによる高速液体クロマトグ
ラフィー、さらにこれらと向流分配法の適当な組み合わ
せが可能である。好ましくは、HQ24粗標品を少量の
メタノールに溶解し、「セファデックスLH−20」カ
ラムに付し、メタノールで活性画分を溶出させ、これを
濃縮乾固するとHQ24の純品が得られる。得られる粗
精製あるいは精製HQ24は、必要に応じ、常法によっ
て前記したような酸付加塩あるいは塩基付加塩の形にす
ることができる。
【0010】HQ24の用途 本発明による化合物HQ24およびその付加塩は、活性
酸素種を消去し過酸化脂質生成を抑制する作用を有する
という点で有用である。従って、本発明化合物は、活性
酸素や過酸化脂質の関与する諸疾患に対する有用な予防
および治療剤として使用できる。上記薬剤としての本発
明化合物は合目的的な任意の投与経路、具体的には、動
物の場合には腹腔内投与、皮下投与、静脈または動脈へ
の血管内投与および注射による局所投与などの方法が、
またヒトの場合は静脈内投与、動脈内投与、注射による
局所投与、腹腔・胸腔への投与、経口投与、皮下投与、
筋肉内投与、舌下投与、経皮吸収または直腸投与により
投与することができる。本発明化合物を薬剤として投与
する場合は、投与方法、投与目的により、注射剤、顆粒
剤、錠剤、粉末剤、座剤、懸濁剤、カプセル剤、軟膏
剤、クリーム剤などの形状で投与することができる。ま
た、経口投与あるいは直腸投与の場合には徐放化製剤の
形態としてもよい。これらの製剤を製造するには、通常
使用されている製薬上許容される各種補助剤、すなわち
担体(もしくは希釈剤)あるいは必要に応じてその他の
助剤を添加するのが普通である。これらの補助剤として
は、溶剤、賦形剤、可溶化剤、等張化剤、結合剤、崩壊
剤、安定剤、保存剤、抗酸化剤、防腐剤、無痛化剤、乳
化剤、滑沢剤などがあげられる。溶剤としては、例えば
水、生理食塩水等が、可溶化剤としては、例えばエタノ
ール、ポリソルベート類、クレモフォア等が、賦形剤と
しては、例えば乳糖、デンプン、結晶セルロース、マン
ニトール、マルトース、リン酸水素カルシウム、軽質無
水ケイ酸、炭素カルシウム等が、結合剤としては、例え
ばデンプン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アラビアゴム等が、崩壊剤としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等
が、滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、硬化油等が、安定剤としては、例えば乳
糖、マンニトール、マルトース、ポリソルベート類、マ
クロゴール類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を用
いることができる。又、必要に応じて、グリセリン、ジ
メチルアセトアミド、70%乳酸ナトリウム、界面活性
剤、塩基性物質(例えば、水酸化ナトリウム、エチレン
ジアミン、エタノールアミン、炭酸ナトリウム、アルギ
ニン、メグルミン、トリスアミノメタン)などを添加す
ることができる。単位製剤形態における本発明化合物の
含量は、上記の種々の製剤形態により広範囲に変更可能
である。本発明化合物の投与量は、動物実験の結果およ
び種々の状況を勘案して、連続的または間欠的に投与し
たときに総投与量が一定量を越えないように定められ
る。具体的な投与量は、投与方法、患者または被処理動
物の状況、例えば年齢、体重、性別、感受性、食事(食
餌)、投与時間、併用する薬剤、患者またはその病気の
程度に応じて変化することは言うまでもなく、また一定
の条件のもとにおける適量と投与回数は、上記指針をも
ととして専門医の適量決定試験によって決定されなけれ
ばならない。具体的には、成人1日あたり0.1〜10
0mg程度、好ましくは1mg〜100mg程度であ
る。
酸素種を消去し過酸化脂質生成を抑制する作用を有する
という点で有用である。従って、本発明化合物は、活性
酸素や過酸化脂質の関与する諸疾患に対する有用な予防
および治療剤として使用できる。上記薬剤としての本発
明化合物は合目的的な任意の投与経路、具体的には、動
物の場合には腹腔内投与、皮下投与、静脈または動脈へ
の血管内投与および注射による局所投与などの方法が、
またヒトの場合は静脈内投与、動脈内投与、注射による
局所投与、腹腔・胸腔への投与、経口投与、皮下投与、
筋肉内投与、舌下投与、経皮吸収または直腸投与により
投与することができる。本発明化合物を薬剤として投与
する場合は、投与方法、投与目的により、注射剤、顆粒
剤、錠剤、粉末剤、座剤、懸濁剤、カプセル剤、軟膏
剤、クリーム剤などの形状で投与することができる。ま
た、経口投与あるいは直腸投与の場合には徐放化製剤の
形態としてもよい。これらの製剤を製造するには、通常
使用されている製薬上許容される各種補助剤、すなわち
担体(もしくは希釈剤)あるいは必要に応じてその他の
助剤を添加するのが普通である。これらの補助剤として
は、溶剤、賦形剤、可溶化剤、等張化剤、結合剤、崩壊
剤、安定剤、保存剤、抗酸化剤、防腐剤、無痛化剤、乳
化剤、滑沢剤などがあげられる。溶剤としては、例えば
水、生理食塩水等が、可溶化剤としては、例えばエタノ
ール、ポリソルベート類、クレモフォア等が、賦形剤と
しては、例えば乳糖、デンプン、結晶セルロース、マン
ニトール、マルトース、リン酸水素カルシウム、軽質無
水ケイ酸、炭素カルシウム等が、結合剤としては、例え
ばデンプン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アラビアゴム等が、崩壊剤としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等
が、滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、硬化油等が、安定剤としては、例えば乳
糖、マンニトール、マルトース、ポリソルベート類、マ
クロゴール類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を用
いることができる。又、必要に応じて、グリセリン、ジ
メチルアセトアミド、70%乳酸ナトリウム、界面活性
剤、塩基性物質(例えば、水酸化ナトリウム、エチレン
ジアミン、エタノールアミン、炭酸ナトリウム、アルギ
ニン、メグルミン、トリスアミノメタン)などを添加す
ることができる。単位製剤形態における本発明化合物の
含量は、上記の種々の製剤形態により広範囲に変更可能
である。本発明化合物の投与量は、動物実験の結果およ
び種々の状況を勘案して、連続的または間欠的に投与し
たときに総投与量が一定量を越えないように定められ
る。具体的な投与量は、投与方法、患者または被処理動
物の状況、例えば年齢、体重、性別、感受性、食事(食
餌)、投与時間、併用する薬剤、患者またはその病気の
程度に応じて変化することは言うまでもなく、また一定
の条件のもとにおける適量と投与回数は、上記指針をも
ととして専門医の適量決定試験によって決定されなけれ
ばならない。具体的には、成人1日あたり0.1〜10
0mg程度、好ましくは1mg〜100mg程度であ
る。
【0011】
【実施例】以下は、本発明の実施例を示すものであり、
これによって本発明は限定されるものではない。 実施例1:HQ24−A(式(I)のR1〜R3=塩素
原子)の製造 (1) 種母の調製 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解して調製したものである。 可溶性デンプン 8.0g グリセロール 8.0g ソイビーンミール 3.0g 魚粉 8.0g 炭酸カルシウム 2.0g pH無調整 上記培地100mlを500ml容のイボ付き三角フラ
スコへ分注したもの2本調製し、殺菌後、Actinomadura
sp.HQ24株(FERM BP−4037)をスラン
トより各々のフラスコへ1白金耳ずつ接種し、27℃に
て3日間、200rpmで振盪培養したものを前培養液
とした。 (2) 培養 次に、種母を調製する際に使用したものと同じ組成を有
する生産培地を25リットルずつ50リットル容ジャー
ファーメンターに分注殺菌したものへ、上記種母を10
0ml添加し、27℃にて5日間、150rpm、0.
5VVMの通気攪拌培養を行なった。 (3) HQ24−Aの採取 上記の条件で培養後、培養液(50リットル)をブフナ
ー濾過し、菌体を得る。この菌体を15リットルのアセ
トンで2回抽出し、抽出液を5リットルに濃縮後、3N
HClでpHを4に調整し2倍量の酢酸エチルで2回抽
出する。抽出液に無水硫酸ナトリウムを添加して脱水
し、濾過した後、濾液を濃縮し、17.5gの濃縮物を
得る。この濃縮物をクロロホルムで平衡化したシリカゲ
ル(和光純薬製「ワコーゲル C−200」)のカラム
(10cmφ×50cm)に吸着させ、クロロホルム、
クロロホルム−メタノール(100:1)、クロロホル
ム−メタノール(15:1)の組成の溶液各3リットル
で順次展開した。HQ24−Aを含む画分はクロロホル
ム−メタノール(15:1)で溶出され、この画分を集
めて粗HQ24−Aを3.4g得た。この粗HQ24−
Aをメタノールに溶解し、分取HPLC((YMC社製
ODSカラム(250mm×20mm)、メタノール
にて展開)を行なうことにより、純粋なHQ24−Aを
1.9g得る。 HQ24−Aの物理化学的性状: (1) 外観 白色粉末 (2) 融点 67〜69℃(分解) (3) 溶解性 メタノール、エタノール、クロロホ
ルム、アセトン、酢酸エチルに可溶、水、n‐ヘキサン
に不溶 (4) Rf値(メルク社製「シリカゲル60F254 」
使用) クロロホルム−メタノール(10:1) 0.35 (5) 高分解能FAB−MSスペクトル(m/z) 実測値:495. 0713((M+H)+)[計算
値:495. 0747] (6) 旋光度[α]D =−122°(c 1、メタノ
ール中、22℃) (7) 紫外部吸収スペクトル(メタノール中):図1
に示されている。 λmax nm(ε) 252(7650)、275(511
0)、287(4690)、345(33470)、3
60(28920) (8) 赤外部吸収スペクトル(KBrディスク法):
図2に示されている。 主な吸収ピーク(cm-1)を下に示す。 3421、2960、2929、1587、1540、
1500、1477、1454、1439、1417、
1012 (9) プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MH
z、重メタノール中):図3に示されている。 観測されたピークを下に示す。 3.49(1H、d、J=11.5)、3.41(1
H、m)、3.15(1H、d、J=11.5)、2.
54(1H、m)、2.17(1H、m)、1.88
(1H、m)、1.55(1H、m)、1.22〜1.
25(1H、m)、1.22(3H、s)、1.10
(3H、d、J=7.0)、1.09〜1.14(1
H、m)、1.08(3H、d、J=6.7)、1.0
4(3H、d、J=6.9) (10) 13C核磁気共鳴スペクトル(125MHz、
重メタノール中):図4に示されている。 観測されたピークを下に示す。 201.3(s)、185.5(s)、182.5
(s)、173.5(s)、128.2(s)、11
5.9(s)、112.0(s)、110.6(s)、
97.2(d)、86.1(s)、43.5(t)、4
1.5(t)、40.9(d)、36.7(d)、3
6.1(t)、30.3(d)、22.6(q)、2
1.8(q)、20.3(q)、17.0(q) (11) 元素分析 C H N O S C1 分析値(%) 48.95 5.22 5.38 13.17 6.32 20.91 計算値(%) 48.58 5.09 5.67 12.95 6.47 21.23 (12) 分子式 C20H25N2 O4 SCl3 実施例2:HQ24−B(式(I)中のR1〜R3=臭
素原子)の製造 (1) 培養 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解して調製したものである。 可溶性デンプン 8.0g グリセロール 8.0g ソイビーンミール 3.0g 魚粉 8.0g 炭酸カルシウム 2.0g 臭化カリウム 20.0g pH無調整 上記培地100mlを500mlのイボ付き三角フラス
コへ分注し、殺菌後、ActinomaduraHQ24株(FER
M BP−4037)をスラントより1白金耳ずつ接種
し、27℃にて5日間振盪培養した。 (2) HQ24−Bの採取 上記の条件で培養後、培養液(1リットル)を濾過し、
菌体を500mlのアセトンで抽出する。抽出物を減圧
下200mlまで濃縮し、等量の酢酸エチルで2回抽出
する。抽出物に無水硫酸ナトリウムを添加し、脱水し、
濾過した後、濾液を濃縮し、180mgの濃縮物を得
る。この濃縮物をクロロホルム−メタノール(15:
1)で平衡化したシリカゲル(和光純薬製「ワコーゲル
C−200」)のカラム(2cmφ×20cm)に吸
着させ、同溶媒で展開する。HQ24−Bを含む画分を
濃縮し、粗HQ24−Bを16.8mg得る。この粗H
Q24−Bをメタノールに溶解し、分取HPLC((Y
MC社製 ODSカラム(250mm×20mm)、メ
タノールにて展開)を行なうことにより、純粋なHQ2
4−Bを6.1g得る。 HQ24−Bの物理化学的性状: (1) 外観 白色粉末 (2) 融点 166〜168℃(分解) (3) 溶解性 メタノール、エタノール、クロロホ
ルム、アセトン、酢酸エチルに可溶、水、n‐ヘキサン
に不溶 (4) Rf値(メルク社製「シリカゲル60F254 」
使用) クロロホルム−メタノール(10:1) 0.35 (5) FAB−MSスペクトル(m/z) 649
((M+Na)+) (6) 旋光度[α]D =−92.6°(c 0.1、
メタノール中、22℃) (7) 紫外部吸収スペクトル(メタノール中) λmax nm(ε) 255(9360)、278(719
0)、285(5780)、346(31730)、3
61(28120) (8) 赤外部吸収スペクトル(KBrディスク法):
主な吸収ピークを下に示す。 3350、2950、
2920、1585、1570、1490、1400 (9) プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MH
z、重メタノール中):図5に示されている。 観測されたピークを下に示す。 3.49(1H、d、J=11.5)、3.41(1
H、m)、3.14(1H、d、J=11.5)、2.
53(1H、m)、2.17(1H、m)、1.88
(1H、m)、1.56(1H、m)、1.22〜1.
25(1H、m)、1.22(3H、s)、1.10
(3H、d、J=7.0)、1.09〜1.14(1
H、m)、1.08(3H、d、J=6.7)、1.0
5(3H、d、J=6.9) (10) 13C核磁気共鳴スペクトル(125MHz、
重メタノール中):図6に示されている。 観測されたピークを下に示す。 201.3(s)、185.5(s)、182.6
(s)、173.6(s)、132.8(s)、10
5.8(s)、104.3(s)、100.5(s)、
97.2(d)、86.1(s)、43.5(t)、4
1.5(t)、40.9(d)、36.7(d)、3
6.2(t)、30.3(d)、22.6(q)、2
1.8(q)、20.3(q)、17.0(q) (11) 分子式 C20H25N2 O4 SBr3
これによって本発明は限定されるものではない。 実施例1:HQ24−A(式(I)のR1〜R3=塩素
原子)の製造 (1) 種母の調製 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解して調製したものである。 可溶性デンプン 8.0g グリセロール 8.0g ソイビーンミール 3.0g 魚粉 8.0g 炭酸カルシウム 2.0g pH無調整 上記培地100mlを500ml容のイボ付き三角フラ
スコへ分注したもの2本調製し、殺菌後、Actinomadura
sp.HQ24株(FERM BP−4037)をスラン
トより各々のフラスコへ1白金耳ずつ接種し、27℃に
て3日間、200rpmで振盪培養したものを前培養液
とした。 (2) 培養 次に、種母を調製する際に使用したものと同じ組成を有
する生産培地を25リットルずつ50リットル容ジャー
ファーメンターに分注殺菌したものへ、上記種母を10
0ml添加し、27℃にて5日間、150rpm、0.
5VVMの通気攪拌培養を行なった。 (3) HQ24−Aの採取 上記の条件で培養後、培養液(50リットル)をブフナ
ー濾過し、菌体を得る。この菌体を15リットルのアセ
トンで2回抽出し、抽出液を5リットルに濃縮後、3N
HClでpHを4に調整し2倍量の酢酸エチルで2回抽
出する。抽出液に無水硫酸ナトリウムを添加して脱水
し、濾過した後、濾液を濃縮し、17.5gの濃縮物を
得る。この濃縮物をクロロホルムで平衡化したシリカゲ
ル(和光純薬製「ワコーゲル C−200」)のカラム
(10cmφ×50cm)に吸着させ、クロロホルム、
クロロホルム−メタノール(100:1)、クロロホル
ム−メタノール(15:1)の組成の溶液各3リットル
で順次展開した。HQ24−Aを含む画分はクロロホル
ム−メタノール(15:1)で溶出され、この画分を集
めて粗HQ24−Aを3.4g得た。この粗HQ24−
Aをメタノールに溶解し、分取HPLC((YMC社製
ODSカラム(250mm×20mm)、メタノール
にて展開)を行なうことにより、純粋なHQ24−Aを
1.9g得る。 HQ24−Aの物理化学的性状: (1) 外観 白色粉末 (2) 融点 67〜69℃(分解) (3) 溶解性 メタノール、エタノール、クロロホ
ルム、アセトン、酢酸エチルに可溶、水、n‐ヘキサン
に不溶 (4) Rf値(メルク社製「シリカゲル60F254 」
使用) クロロホルム−メタノール(10:1) 0.35 (5) 高分解能FAB−MSスペクトル(m/z) 実測値:495. 0713((M+H)+)[計算
値:495. 0747] (6) 旋光度[α]D =−122°(c 1、メタノ
ール中、22℃) (7) 紫外部吸収スペクトル(メタノール中):図1
に示されている。 λmax nm(ε) 252(7650)、275(511
0)、287(4690)、345(33470)、3
60(28920) (8) 赤外部吸収スペクトル(KBrディスク法):
図2に示されている。 主な吸収ピーク(cm-1)を下に示す。 3421、2960、2929、1587、1540、
1500、1477、1454、1439、1417、
1012 (9) プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MH
z、重メタノール中):図3に示されている。 観測されたピークを下に示す。 3.49(1H、d、J=11.5)、3.41(1
H、m)、3.15(1H、d、J=11.5)、2.
54(1H、m)、2.17(1H、m)、1.88
(1H、m)、1.55(1H、m)、1.22〜1.
25(1H、m)、1.22(3H、s)、1.10
(3H、d、J=7.0)、1.09〜1.14(1
H、m)、1.08(3H、d、J=6.7)、1.0
4(3H、d、J=6.9) (10) 13C核磁気共鳴スペクトル(125MHz、
重メタノール中):図4に示されている。 観測されたピークを下に示す。 201.3(s)、185.5(s)、182.5
(s)、173.5(s)、128.2(s)、11
5.9(s)、112.0(s)、110.6(s)、
97.2(d)、86.1(s)、43.5(t)、4
1.5(t)、40.9(d)、36.7(d)、3
6.1(t)、30.3(d)、22.6(q)、2
1.8(q)、20.3(q)、17.0(q) (11) 元素分析 C H N O S C1 分析値(%) 48.95 5.22 5.38 13.17 6.32 20.91 計算値(%) 48.58 5.09 5.67 12.95 6.47 21.23 (12) 分子式 C20H25N2 O4 SCl3 実施例2:HQ24−B(式(I)中のR1〜R3=臭
素原子)の製造 (1) 培養 使用した培地は、下記の組成の成分を1リットルの水に
溶解して調製したものである。 可溶性デンプン 8.0g グリセロール 8.0g ソイビーンミール 3.0g 魚粉 8.0g 炭酸カルシウム 2.0g 臭化カリウム 20.0g pH無調整 上記培地100mlを500mlのイボ付き三角フラス
コへ分注し、殺菌後、ActinomaduraHQ24株(FER
M BP−4037)をスラントより1白金耳ずつ接種
し、27℃にて5日間振盪培養した。 (2) HQ24−Bの採取 上記の条件で培養後、培養液(1リットル)を濾過し、
菌体を500mlのアセトンで抽出する。抽出物を減圧
下200mlまで濃縮し、等量の酢酸エチルで2回抽出
する。抽出物に無水硫酸ナトリウムを添加し、脱水し、
濾過した後、濾液を濃縮し、180mgの濃縮物を得
る。この濃縮物をクロロホルム−メタノール(15:
1)で平衡化したシリカゲル(和光純薬製「ワコーゲル
C−200」)のカラム(2cmφ×20cm)に吸
着させ、同溶媒で展開する。HQ24−Bを含む画分を
濃縮し、粗HQ24−Bを16.8mg得る。この粗H
Q24−Bをメタノールに溶解し、分取HPLC((Y
MC社製 ODSカラム(250mm×20mm)、メ
タノールにて展開)を行なうことにより、純粋なHQ2
4−Bを6.1g得る。 HQ24−Bの物理化学的性状: (1) 外観 白色粉末 (2) 融点 166〜168℃(分解) (3) 溶解性 メタノール、エタノール、クロロホ
ルム、アセトン、酢酸エチルに可溶、水、n‐ヘキサン
に不溶 (4) Rf値(メルク社製「シリカゲル60F254 」
使用) クロロホルム−メタノール(10:1) 0.35 (5) FAB−MSスペクトル(m/z) 649
((M+Na)+) (6) 旋光度[α]D =−92.6°(c 0.1、
メタノール中、22℃) (7) 紫外部吸収スペクトル(メタノール中) λmax nm(ε) 255(9360)、278(719
0)、285(5780)、346(31730)、3
61(28120) (8) 赤外部吸収スペクトル(KBrディスク法):
主な吸収ピークを下に示す。 3350、2950、
2920、1585、1570、1490、1400 (9) プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MH
z、重メタノール中):図5に示されている。 観測されたピークを下に示す。 3.49(1H、d、J=11.5)、3.41(1
H、m)、3.14(1H、d、J=11.5)、2.
53(1H、m)、2.17(1H、m)、1.88
(1H、m)、1.56(1H、m)、1.22〜1.
25(1H、m)、1.22(3H、s)、1.10
(3H、d、J=7.0)、1.09〜1.14(1
H、m)、1.08(3H、d、J=6.7)、1.0
5(3H、d、J=6.9) (10) 13C核磁気共鳴スペクトル(125MHz、
重メタノール中):図6に示されている。 観測されたピークを下に示す。 201.3(s)、185.5(s)、182.6
(s)、173.6(s)、132.8(s)、10
5.8(s)、104.3(s)、100.5(s)、
97.2(d)、86.1(s)、43.5(t)、4
1.5(t)、40.9(d)、36.7(d)、3
6.2(t)、30.3(d)、22.6(q)、2
1.8(q)、20.3(q)、17.0(q) (11) 分子式 C20H25N2 O4 SBr3
【0012】実験例:本発明化合物の生理活性(過酸化
脂質生成抑制作用) ウィスター系雄ラットの前脳を摘出し、67mMの燐酸
緩衝液(pH7.4)でホモジナイズして、脳ホモジネ
ートを作成した。このラット脳ホモジネートに直ちにア
スコルビン酸を100μM、硫酸第1鉄を10μM加
え、振盪しながら37℃で1時間インキュベートした。
脳ホモジネート中にはこれにより活性酸素種が発生し、
それによる過酸化脂質生成がみられる。被験薬物をアス
コルビン酸添加と同時に反応液に加え、同様にインキュ
ベートした。第一のインキュベイト混合物中に生成した
マロンジアルデヒド(MDA)を、八木ら〔Anal. Bioc
hem.95. 351(1979) 〕のチオバルビツール酸法によって
定量した。被験薬物を加えたときのMDA量(a)とコ
ントロール値(b)とから、次式により過酸化脂質生成
抑制率を算出した。 過酸化脂質生成抑制率(%)=〔(b−a)/b〕×1
00 被験薬物の濃度を数段階に変えてそれぞれの場合におけ
る過酸化脂質生成抑制率を求め、これから回帰直線式を
決定して、被験薬物の過酸化脂質生成50%抑制濃度
(IC50)を算出した。被験薬物は水に難溶のため、メ
タノールに溶かし希釈してから試験に供した。対照薬物
としてビタミンE(和光純薬社製)と塩酸フルナリジン
(Sigma 社製)を選び、上記試験を実施した。その結果
ビタミンEのIC50(μM)は100以上、塩酸フルナ
リジンのそれは55.0であったのに対し、HQ24−
Aのそれは6.6、HQ24−Bのそれは9.8と強力
な過酸化脂質生成抑制作用が認められた。
脂質生成抑制作用) ウィスター系雄ラットの前脳を摘出し、67mMの燐酸
緩衝液(pH7.4)でホモジナイズして、脳ホモジネ
ートを作成した。このラット脳ホモジネートに直ちにア
スコルビン酸を100μM、硫酸第1鉄を10μM加
え、振盪しながら37℃で1時間インキュベートした。
脳ホモジネート中にはこれにより活性酸素種が発生し、
それによる過酸化脂質生成がみられる。被験薬物をアス
コルビン酸添加と同時に反応液に加え、同様にインキュ
ベートした。第一のインキュベイト混合物中に生成した
マロンジアルデヒド(MDA)を、八木ら〔Anal. Bioc
hem.95. 351(1979) 〕のチオバルビツール酸法によって
定量した。被験薬物を加えたときのMDA量(a)とコ
ントロール値(b)とから、次式により過酸化脂質生成
抑制率を算出した。 過酸化脂質生成抑制率(%)=〔(b−a)/b〕×1
00 被験薬物の濃度を数段階に変えてそれぞれの場合におけ
る過酸化脂質生成抑制率を求め、これから回帰直線式を
決定して、被験薬物の過酸化脂質生成50%抑制濃度
(IC50)を算出した。被験薬物は水に難溶のため、メ
タノールに溶かし希釈してから試験に供した。対照薬物
としてビタミンE(和光純薬社製)と塩酸フルナリジン
(Sigma 社製)を選び、上記試験を実施した。その結果
ビタミンEのIC50(μM)は100以上、塩酸フルナ
リジンのそれは55.0であったのに対し、HQ24−
Aのそれは6.6、HQ24−Bのそれは9.8と強力
な過酸化脂質生成抑制作用が認められた。
【0013】
【発明の効果】本発明による化合物HQ24は、活性酸
素種を消去し過酸化脂質生成を抑制する作用を有してお
り、活性酸素種や過酸化脂質の関与する諸疾患、すなわ
ち脳・心臓・小腸・肝臓などの各種臓器の虚血性疾患や
虚血再灌流障害、リウマチ、動脈硬化症、肺酸素毒症、
アルツハイマー型痴呆症、敗血症、喘息、エンドトキシ
ンショック、潰瘍、白内障、気管支炎・肝炎・膵炎・皮
膚炎・関節炎・腎炎など各種臓器などの炎症、さらには
浮腫、癌、放射線障害、臓器移植時の障害などに対して
も、予防ないし治療剤として有用となろう。
素種を消去し過酸化脂質生成を抑制する作用を有してお
り、活性酸素種や過酸化脂質の関与する諸疾患、すなわ
ち脳・心臓・小腸・肝臓などの各種臓器の虚血性疾患や
虚血再灌流障害、リウマチ、動脈硬化症、肺酸素毒症、
アルツハイマー型痴呆症、敗血症、喘息、エンドトキシ
ンショック、潰瘍、白内障、気管支炎・肝炎・膵炎・皮
膚炎・関節炎・腎炎など各種臓器などの炎症、さらには
浮腫、癌、放射線障害、臓器移植時の障害などに対して
も、予防ないし治療剤として有用となろう。
【図1】HQ24−Aのメタノール中での紫外吸収スペ
クトルを模写したもの。
クトルを模写したもの。
【図2】HQ24−AのKBrディスク法による赤外吸
収スペクトルを模写したもの。
収スペクトルを模写したもの。
【図3】HQ24−Aの重メタノール中における500
メガヘルツプロトン核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
メガヘルツプロトン核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
【図4】HQ24−Aの重メタノール中における125
メガヘルツ炭素13核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
メガヘルツ炭素13核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
【図5】HQ24−Bの重メタノール中における500
メガヘルツプロトン核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
メガヘルツプロトン核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
【図6】HQ24−Bの重メタノール中における125
メガヘルツ炭素13核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
メガヘルツ炭素13核磁気共鳴スペクトルを模写したも
の。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:03) 7804−4B
Claims (1)
- 【請求項1】次式(I)で示される、化合物HQ24ま
たはその付加塩。 【化1】 式中、R1、R2およびR3は、それぞれ塩素原子また
は臭素原子を表し、互いに同一でも異なっていてもよ
い。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30381792A JPH06157520A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 新規物質hq24 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30381792A JPH06157520A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 新規物質hq24 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06157520A true JPH06157520A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=17925666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30381792A Pending JPH06157520A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 新規物質hq24 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06157520A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0631784A1 (en) * | 1987-01-23 | 1995-01-04 | The Australian National University | Sulphated polysaccharides having anti-inflammatory activity |
| WO1996023773A1 (en) * | 1995-02-03 | 1996-08-08 | Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. | 4-oxo-2-butenoic acid derivatives |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30381792A patent/JPH06157520A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0631784A1 (en) * | 1987-01-23 | 1995-01-04 | The Australian National University | Sulphated polysaccharides having anti-inflammatory activity |
| WO1996023773A1 (en) * | 1995-02-03 | 1996-08-08 | Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. | 4-oxo-2-butenoic acid derivatives |
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