JPH0626185B2 - 水素化非晶質シリコン・炭素膜の製造方法 - Google Patents

水素化非晶質シリコン・炭素膜の製造方法

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JPH0626185B2
JPH0626185B2 JP61101163A JP10116386A JPH0626185B2 JP H0626185 B2 JPH0626185 B2 JP H0626185B2 JP 61101163 A JP61101163 A JP 61101163A JP 10116386 A JP10116386 A JP 10116386A JP H0626185 B2 JPH0626185 B2 JP H0626185B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、水素化非晶質シリコン・炭素膜の製造方法
に関する。詳しく言えば、水素化非晶質シリコン・炭素
を基体の表面上に堆積させて、その膜を形成する方法に
関する。かかる水素化非晶質シリコン炭素膜は、光学的
バンドギヤツプが比較的大きいという特性を有し、従つ
てこれを板状の透明基体の表面上に形成したものは、例
えば太陽電池の窓材に適する。
(従来の技術) 従来、水素化非晶質シリコン・炭素膜を基体の表面上に
形成するには、分子内にシリコン原子を有する基体状物
質(例えば、モノシラン、ジシラン、トリシラン、弗化
シラン)と分子内に炭素原子を有する気体状物質(例え
ばメタン、エチレン、アセチレン、プロパンなど)の混
合物を、真空容器内の基体上に供給すると共にプラズマ
分解または光分解させて、これら分解反応で生成された
水素化非晶質シリコン・炭素を基体の表面上に堆積させ
るプラズマCVD(化学気相成長)法または光CVD法が採用
された。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したようにプラズマCVD法または光CVD法では、水素
化非晶質シリコン・炭素に含有される炭素の生成源とし
て、分子内に炭素原子を有する気体状物質が使用されて
いるが、かかる気体状物質の分子は、炭素原子が水素や
弗素と形成する結合がシリコンのそれと比べて強いた
め、炭素を含む気体状物質は一般に極めて安定であり、
従つてプラズマまたは光による分解効率が低く、故に、
水素化非晶質シリコン・炭素膜の生成速度が遅いばかり
でなく、かかる膜において三次元ネツトワーク構造の発
達が十分でない上に、膜中に炭素が十分取込まれずに、
膜質が粗悪になる。
この発明は、従来の水素化非晶質シリコン・炭素膜の製
造方法の上述したような欠点を除去することを、主な課
題とする。
(問題点を解決するための手段) この課題を解決するため、この発明によれば、プラズマ
を利用する技術において、従来使用された分子内に炭素
原子を有する気体状物質の代りに、気体状メチレンが使
用される。
(作 用) 周知のように、メチレンはCH2のように二価の炭素原子
を含む不安定中間体であるから、メチレンを使用すれ
ば、プラズマ反応による効率が高くなる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら、この発明による水素化非晶
質シリコン・炭素膜の製造方法の実施例について説明す
る。
第1図に示されるCVD装置は、真空容器10を有し、こ
の真空容器10は、排気口11、第1送入口12および
第2送入口13を備える。排気口11は、排気弁(図示
なし)を介して、真空排気装置(図示なし)に連結さ
れ、第1送入口12は、第1送入弁(図示なし)を介し
て、モノシラン源(図示なし)に連結される。第2送入
口13は、第2送入弁(図示なし)を介して、ジアゾメ
タン源(図示なし)に連結され、第2送入口13とこれ
に連結された第2送入弁との間の気体通路14は、この
気体通路14を通過する気体に紫外線を照射するための
紫外光源15を備える。
真空容器10の中には、板状の基体16を水平に載置支
持するための支持機構17、支持機構17で支持された基
体16を加熱するための加熱機構18、および支持機構
17で支持された基体16の上方に位置する高周波印加
電極19が配置される。加熱機構18は加熱電源20に
接続され、高周波印加電極19は、マツチング回路21
を介して、高周波電源22に接続される。
かかる第1図図示のCVD装置において、支持機構17の
上に、例えば厚さ0.2cm×幅10cm×長さ10cmの石
英ガラスまたは硬質ガラスからなる透明の板状基体16
を載置したのちに、真空容器10の内部空間23が、排
気口11に連結された真空排気装置の運転によつて、1
-7〜10-9トールのような真空まで排気される。かか
る排気が完了したのちに、加熱機構18の付勢によつ
て、基体16が室温〜400℃の温度まで加熱される。
次いで、紫外光源15(これから放射される光の波長は
100〜300nm、電力は5〜100W)が点灯され、高周波電
極19に、(接地されている支持機構17に対して)5
0V〜1kV、毎秒400kサイクル〜13.56Mサイクルで最
大出力100W〜5kWの高周波が印加される。これに続
いて、第1送入口12に連結されるモノシラン源から、
モノシランが毎分10〜2000sccmの割合で内部空間23
内に送入され、また気体通路14を介して第2送入口1
3に連結されるジアゾメタン源から、ジアゾメタン10
〜2000sccmの割合で気体通路14に送入される。
このようにすると、気体通路14に送入されたジアゾメ
タンは、紫外光源15からの紫外線の照射を受けて光分
解し、この光分解によつて生成されたCH2が、第2送入
口13を通つて内部空間23に流入する。このCH2は、
第1送入口12を通つて内部空間22に流入するモノシ
ランと共に、内部空間22の中の0.01〜10トールの雰囲
気を構成し、基体16の上に供給される。内部空間22
がかかる雰囲気であつて、高周波電極19に前述した高周
波が印加されているので、高周波電極19と支持機構1
7との間に、グロー放電が生起し、プラズマが発生す
る。このプラズマの作用で、ジアゾメタンとCH2の混合
物が反応し、水素化非晶質シリコン・炭素が基体16の
表面上に堆積し、水素化非晶質シリコン・炭素の膜が形
成される。この膜の形成速度は、上述した作業条件で、
毎分0.5〜5nmの程度である。
また、上述の実施例でCH2の生成にジアゾメタン(CH
2N2)の光分解が使用されているが、ジアゾメタン以外
の例えばケテン(C2H2O)の光分解によつて、CH2を生成
するようにしてもよい。さらに、分子内にシリコン原子
を有する気体状物質としてモノシラン(SiH4)を挙げた
が、かかる気体状物質として、ジシラン(Si2H6)、ト
リシラン(Si3H8)、弗化シラン(SiFXH4-X、x=1、
2、3、4)なども採用できる。
(発明の効果) この発明の水素化非晶質シリコン・炭素膜の製造方法
は、二価の炭素原子を含む不安定中間体であるメチレン
のプラズマ反応を利用するので、水素化非晶質シリコン
・炭素膜の生成速度が早く、この膜において三次元ネツ
トワーク構造が十分に発達し、よつて良好な膜質のもの
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を実施するためのCVD装置の図解図
である。図面において、10は真空容器、11は真空排
気装置に連結する排気口、12は分子内にシリコン原子
を有する気体状物質の源に連結する第1送入口、13は
光分解によつてメチレンを生成する物質の源とこの源か
らの物質を光分解する手段とに連結する第2送入口、1
6は基体、19は前記気体状物質とメチレンの混合物の
プラズマ反応に必要なプラズマの発生に使用される高周
波電極を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノシラン、ジシラン、トリシラン及び弗
    化シランから選ばれた分子内にシリコン原子を有する気
    体状物質と気体状メチレンとの混合物を、基体上に供給
    すると共にプラズマ中で反応させて、水素化非晶質シリ
    コン・炭素を基体の表面上に堆積させることを特徴とす
    る水素化非晶質シリコン・炭素膜の製造方法。
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