JPH06272021A - ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法 - Google Patents
ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法Info
- Publication number
- JPH06272021A JPH06272021A JP5062335A JP6233593A JPH06272021A JP H06272021 A JPH06272021 A JP H06272021A JP 5062335 A JP5062335 A JP 5062335A JP 6233593 A JP6233593 A JP 6233593A JP H06272021 A JPH06272021 A JP H06272021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noble metal
- superconductor
- superconducting
- bismuth
- metal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超電導体焼成時の基材と超電導体の反応がな
く、良好な超電導特性を示すビスマス系酸化物超電導複
合体の製造法を提供する。 【構成】 鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に溶射法で貴
金属層を形成した後、該貴金層の表面を延伸し、次いで
延伸した貴金層の表面にビスマス系超電導前駆体又はビ
スマス系超電導体を形成し、焼成するビスマス系酸化物
超電導複合体の製造法。
く、良好な超電導特性を示すビスマス系酸化物超電導複
合体の製造法を提供する。 【構成】 鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に溶射法で貴
金属層を形成した後、該貴金層の表面を延伸し、次いで
延伸した貴金層の表面にビスマス系超電導前駆体又はビ
スマス系超電導体を形成し、焼成するビスマス系酸化物
超電導複合体の製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビスマス系酸化物超電導
複合体の製造法に関する。
複合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスマス系酸化物超電導体(以下Bi系
超電導体とする)は機械的強度が低い。このため金属基
材上にBi系超電導体を形成したものが一般的に知られ
ているが、この場合多くの金属材料とBi系超電導体と
が反応して超電導特性が低下することから、ステンレ
ス、インコネル等の鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に中
間層として貴金属層を設け、この中間層上にBi系超電
導体を焼き付ける方法が行われている。
超電導体とする)は機械的強度が低い。このため金属基
材上にBi系超電導体を形成したものが一般的に知られ
ているが、この場合多くの金属材料とBi系超電導体と
が反応して超電導特性が低下することから、ステンレ
ス、インコネル等の鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に中
間層として貴金属層を設け、この中間層上にBi系超電
導体を焼き付ける方法が行われている。
【0003】例えば特開平4−199700号公報に示
されるように、鉄−ニッケル系合金基板上に中間層とし
て金、銀等の貴金属を熱間圧延により拡散接合して複合
基板を作製し、この複合基板上にBi系超電導体を形成
する方法が考案されている。また特開平3−19261
5号公報には、鉄−ニッケル系合金基板上に貴金属また
はそれらの合金層を900℃以上の温度で溶融して厚さ
30μm以上の中間層を形成し、次いで該中間層上にB
i系超電導体を形成後焼成する方法が考案されている。
されるように、鉄−ニッケル系合金基板上に中間層とし
て金、銀等の貴金属を熱間圧延により拡散接合して複合
基板を作製し、この複合基板上にBi系超電導体を形成
する方法が考案されている。また特開平3−19261
5号公報には、鉄−ニッケル系合金基板上に貴金属また
はそれらの合金層を900℃以上の温度で溶融して厚さ
30μm以上の中間層を形成し、次いで該中間層上にB
i系超電導体を形成後焼成する方法が考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】超電導体を実用化する
場合、例えば磁気シールド体のような用途に利用する場
合、大型で三次元(立体)構造の超電導体が要求され
る。この場合小型の超電導体を機械的に組み合わせて大
型化しただけでは、接合部から磁気が漏洩する。このた
め、高い磁気シールド性能を得るには一体化した超電導
体が必要となる。
場合、例えば磁気シールド体のような用途に利用する場
合、大型で三次元(立体)構造の超電導体が要求され
る。この場合小型の超電導体を機械的に組み合わせて大
型化しただけでは、接合部から磁気が漏洩する。このた
め、高い磁気シールド性能を得るには一体化した超電導
体が必要となる。
【0005】さらに、金属複合基材上に形成されたBi
系超電導体には電気抵抗が零となる臨界温度(以下Tc
とする)、臨界電流密度(以下Jcとする)の低い部分
等の欠陥がある場合、この欠陥部分から磁気が漏洩し、
高い磁気シールド性能を得るためには、特性を含めたB
i系超電導体の均質さが要求される。
系超電導体には電気抵抗が零となる臨界温度(以下Tc
とする)、臨界電流密度(以下Jcとする)の低い部分
等の欠陥がある場合、この欠陥部分から磁気が漏洩し、
高い磁気シールド性能を得るためには、特性を含めたB
i系超電導体の均質さが要求される。
【0006】しかしながら、前者の場合(特開昭4−1
99700号公報の場合)鉄−ニッケル系合金と貴金属
中間層を接合するためには還元雰囲気中で高温高圧下で
行わなければならず、大型で三次元の一体複合基板の作
製が困難なばかりでなく、装置も大型化し、製造法と共
にこのような構造体も工業的ではない。
99700号公報の場合)鉄−ニッケル系合金と貴金属
中間層を接合するためには還元雰囲気中で高温高圧下で
行わなければならず、大型で三次元の一体複合基板の作
製が困難なばかりでなく、装置も大型化し、製造法と共
にこのような構造体も工業的ではない。
【0007】一方後者の場合(特開平3−192615
号公報の場合)、貴金属またはそれらの合金層からなる
中間層を900℃以上の温度で金属基体上に溶融形成す
るため、前者と同様大型で三次元の一体複合基板の作製
が困難なばかりでなく、貴金属またはそれらの合金層の
厚さも不均一となり、目標とする貴金属またはそれらの
合金層の厚さが得られないほか、部分的に金属基材と超
電導体が反応し良好な超電導特性が得られない可能性が
ある。
号公報の場合)、貴金属またはそれらの合金層からなる
中間層を900℃以上の温度で金属基体上に溶融形成す
るため、前者と同様大型で三次元の一体複合基板の作製
が困難なばかりでなく、貴金属またはそれらの合金層の
厚さも不均一となり、目標とする貴金属またはそれらの
合金層の厚さが得られないほか、部分的に金属基材と超
電導体が反応し良好な超電導特性が得られない可能性が
ある。
【0008】また、鉄−ニッケル系合金基板表面に溶射
法により貴金属中間層を形成し、複合基材を作製する方
法もあるが、溶射膜表面に超電導体を形成すると、溶射
膜表面の凹凸が大きいため超電導体の厚さが不均一とな
り超電導特性のばらつきが大きくなり易い、極端な場合
には超電導特性の得られない部分が発生するなどの問題
がある。さらに、溶射膜中に気孔が多いためこの気孔を
通して基材と超電導体が反応し、溶射膜が剥離したり超
電導特性が得られない部分が生じるなどの欠点がある。
法により貴金属中間層を形成し、複合基材を作製する方
法もあるが、溶射膜表面に超電導体を形成すると、溶射
膜表面の凹凸が大きいため超電導体の厚さが不均一とな
り超電導特性のばらつきが大きくなり易い、極端な場合
には超電導特性の得られない部分が発生するなどの問題
がある。さらに、溶射膜中に気孔が多いためこの気孔を
通して基材と超電導体が反応し、溶射膜が剥離したり超
電導特性が得られない部分が生じるなどの欠点がある。
【0009】本発明は、上記の欠点のない大型の鉄−ニ
ッケル系合金層、貴金属層及びBi系超電導体層からな
るBi系超電導複合体の製造法を提供するものである。
ッケル系合金層、貴金属層及びBi系超電導体層からな
るBi系超電導複合体の製造法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、超電導特
性が良好な大型超電導体が得られる鉄−ニッケル系合金
と銀の複合体基材の構造について、特に銀が延性・展性
に優れていることに着目し種々検討した結果、銀溶射膜
表面を研磨、切削等のような方法で延伸力を加えられる
機械加工を施すことにより溶射膜の銀粒子が延伸し銀溶
射膜表面の開孔部を塞ぐことができ、超電導特性の均一
なBi系超電導複合体が得られることを見出した。また
研磨、切削等により表面が平滑となるため、Bi系超電
導体の配向性が向上し超電導特性のうち臨界電流密度も
向上させることができることも確認した。
性が良好な大型超電導体が得られる鉄−ニッケル系合金
と銀の複合体基材の構造について、特に銀が延性・展性
に優れていることに着目し種々検討した結果、銀溶射膜
表面を研磨、切削等のような方法で延伸力を加えられる
機械加工を施すことにより溶射膜の銀粒子が延伸し銀溶
射膜表面の開孔部を塞ぐことができ、超電導特性の均一
なBi系超電導複合体が得られることを見出した。また
研磨、切削等により表面が平滑となるため、Bi系超電
導体の配向性が向上し超電導特性のうち臨界電流密度も
向上させることができることも確認した。
【0011】本発明は鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に
溶射法で貴金属層を形成した後、該貴金属層の表面を延
伸し、次いで延伸した貴金属層の表面にBi系超電導前
駆体又はBi系超電導体を形成し、焼成するBi系超電
導複合体の製造法に関する。
溶射法で貴金属層を形成した後、該貴金属層の表面を延
伸し、次いで延伸した貴金属層の表面にBi系超電導前
駆体又はBi系超電導体を形成し、焼成するBi系超電
導複合体の製造法に関する。
【0012】本発明において、鉄−ニッケル系耐熱合金
の種類、組成については特に制限はないが、超電導体を
形成する過程で800℃以上の温度で酸素を含む雰囲気
中にさらされるため、耐熱性及び耐酸化性の良い材料、
例えばステンレス304、同310S、ハステロイ、イ
ンコネル600、同625等を用いることが好ましい。
の種類、組成については特に制限はないが、超電導体を
形成する過程で800℃以上の温度で酸素を含む雰囲気
中にさらされるため、耐熱性及び耐酸化性の良い材料、
例えばステンレス304、同310S、ハステロイ、イ
ンコネル600、同625等を用いることが好ましい。
【0013】貴金属層形成の溶射の方法はガス式、アー
ク式、プラズマ式等の方法で行うことができる。貴金属
としては金、銀又は金と銀との合金を用いることが好ま
しい。貴金属層の形成は上記のような溶射法で形成する
ものとし、溶射法以外の方法では厚付け(20μm以
上)及び立体構造の表面への形成が困難である。
ク式、プラズマ式等の方法で行うことができる。貴金属
としては金、銀又は金と銀との合金を用いることが好ま
しい。貴金属層の形成は上記のような溶射法で形成する
ものとし、溶射法以外の方法では厚付け(20μm以
上)及び立体構造の表面への形成が困難である。
【0014】また貴金属層の膜厚については特に制限は
ないが、膜厚が薄い場合、貴金属層を通して超電導体と
基材が反応し超電導特性が低下する可能性があるため、
50μm以上であることが好ましく、100〜200μ
mの範囲であればさらに好ましい。
ないが、膜厚が薄い場合、貴金属層を通して超電導体と
基材が反応し超電導特性が低下する可能性があるため、
50μm以上であることが好ましく、100〜200μ
mの範囲であればさらに好ましい。
【0015】貴金属層の延伸方法は特に制限はなく、サ
ンドペーパ、ダイヤモンドホイール、バフ等の研磨によ
る方法、バイトを用い表面を研削する方法、ロール圧
延、一軸プレスによる方法等で行うことができる。
ンドペーパ、ダイヤモンドホイール、バフ等の研磨によ
る方法、バイトを用い表面を研削する方法、ロール圧
延、一軸プレスによる方法等で行うことができる。
【0016】延伸後の貴金属層の表面粗さは特に制限は
ないが、表面粗さが十点平均粗さ(以下Rzとする)で
15μm以下であれば、超電導体の膜厚のばらつきが小
さく、またJcのばらつきが小さいので好ましい。
ないが、表面粗さが十点平均粗さ(以下Rzとする)で
15μm以下であれば、超電導体の膜厚のばらつきが小
さく、またJcのばらつきが小さいので好ましい。
【0017】本発明においては必要に応じBi系超電導
前駆体を形成する前に熱処理が行われる。この熱処理温
度は、940℃未満であることが好ましい。
前駆体を形成する前に熱処理が行われる。この熱処理温
度は、940℃未満であることが好ましい。
【0018】Bi系超電導体の組成については特に制限
はなく、例えばBi2Sr2CaCu2OX、Bi2Sr2C
a2Cu3OY等が代表される組成として使用できる。ま
たPb、Sb等を含有した組成、定比組成からずれた組
成、主要元素を他の元素で一部置換した組成等も使用で
きる。
はなく、例えばBi2Sr2CaCu2OX、Bi2Sr2C
a2Cu3OY等が代表される組成として使用できる。ま
たPb、Sb等を含有した組成、定比組成からずれた組
成、主要元素を他の元素で一部置換した組成等も使用で
きる。
【0019】Bi系超電導体の前駆体の形成法について
も制限はなく、例えばBi系超電導体用粉末に有機結合
剤、可塑剤、溶媒等を添加し、これらを混合してスラリ
ーとし、これをドクターブレード法によりグリーンシー
トを作製し積層する方法、スクリーン印刷する方法、ス
プレーにより吹き付ける方法、さらには超電導体用粉末
又は超電導体用ロッドをガス式、アーク式、プラズマ式
等の溶射法で形成することができる。
も制限はなく、例えばBi系超電導体用粉末に有機結合
剤、可塑剤、溶媒等を添加し、これらを混合してスラリ
ーとし、これをドクターブレード法によりグリーンシー
トを作製し積層する方法、スクリーン印刷する方法、ス
プレーにより吹き付ける方法、さらには超電導体用粉末
又は超電導体用ロッドをガス式、アーク式、プラズマ式
等の溶射法で形成することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 ビスマス、ストロンチウム、カルシウム及び銅の比率が
原子比で2:2:1:2の組成に成るように三酸化ビス
マス(高純度化学研究所製:純度99.9%)228.
3g、炭酸ストロンチウム(高純度化学研究所製、純度
99.9%)144.7g、炭酸カルシウム(高純度化
学研究所製、純度99.9%)49.0g及び酸化第二
銅77.9g(高純度化学研究所製、純度99.9%)
を秤量し、出発原料とした。
原子比で2:2:1:2の組成に成るように三酸化ビス
マス(高純度化学研究所製:純度99.9%)228.
3g、炭酸ストロンチウム(高純度化学研究所製、純度
99.9%)144.7g、炭酸カルシウム(高純度化
学研究所製、純度99.9%)49.0g及び酸化第二
銅77.9g(高純度化学研究所製、純度99.9%)
を秤量し、出発原料とした。
【0021】上記の出発原料を合成樹脂製のボールミル
内に合成樹脂で被覆した鋼球ボール及び水と共に充てん
し、24時間湿式混合した後、ボールミルから取り出し
100℃で24時間乾燥して混合粉末を作製した。この
混合粉末をアルミナ匣鉢に入れ、電気炉を用いて大気中
で800℃で、10時間仮焼し、次いでらいかい機で粉
砕し、仮焼粉末を得た。
内に合成樹脂で被覆した鋼球ボール及び水と共に充てん
し、24時間湿式混合した後、ボールミルから取り出し
100℃で24時間乾燥して混合粉末を作製した。この
混合粉末をアルミナ匣鉢に入れ、電気炉を用いて大気中
で800℃で、10時間仮焼し、次いでらいかい機で粉
砕し、仮焼粉末を得た。
【0022】次に、この仮焼粉末をアルミナ匣鉢に入
れ、電気炉を用いて大気中で840℃で50時間焼成し
た後、合成樹脂製のボールミル内にジルコニア製ボール
及び酢酸エチルと共に充てんし、48時間湿式粉砕し
て、平均粒径が5μmのBi系2212相超電導体粉末
を得た。
れ、電気炉を用いて大気中で840℃で50時間焼成し
た後、合成樹脂製のボールミル内にジルコニア製ボール
及び酢酸エチルと共に充てんし、48時間湿式粉砕し
て、平均粒径が5μmのBi系2212相超電導体粉末
を得た。
【0023】この後上記で得たBi系2212相超電導
体粉末100重量部にポリビニルブチラール樹脂(和光
純薬製、試薬一級)8重量部、フタル酸エステル(和光
純薬製、試薬一級)3重量部及びブタノール(和光純薬
製、試薬一級)50重量部を添加して混合した後、脱気
を行い粘度15Pa・sのスラリーを得た。このスラリ
ーを厚さが180μmのポリエステル製フィルム(東レ
製)上に供給し、ドクターブレード法で厚さ0.4mm
のBi系2212相超電導体用グリーンシート(以下グ
リーンシートとする)を得た。
体粉末100重量部にポリビニルブチラール樹脂(和光
純薬製、試薬一級)8重量部、フタル酸エステル(和光
純薬製、試薬一級)3重量部及びブタノール(和光純薬
製、試薬一級)50重量部を添加して混合した後、脱気
を行い粘度15Pa・sのスラリーを得た。このスラリ
ーを厚さが180μmのポリエステル製フィルム(東レ
製)上に供給し、ドクターブレード法で厚さ0.4mm
のBi系2212相超電導体用グリーンシート(以下グ
リーンシートとする)を得た。
【0024】一方上記とは別に、大きさが50mm角及
び厚さが1mmのステンレス(SUS310S)基板上
に通常のガス溶射法で貴金属層として銀を200μmの
厚さに溶射し、次いでこの銀溶射膜の表面を表面粗さが
Rzで10μmとなるようにサンドペーパーで研磨して
複合基板を得、さらにこの複合基板の両面に上記で得た
グリーンシートを60℃で10MPaの条件で、15分
間加圧して積層体を得た。
び厚さが1mmのステンレス(SUS310S)基板上
に通常のガス溶射法で貴金属層として銀を200μmの
厚さに溶射し、次いでこの銀溶射膜の表面を表面粗さが
Rzで10μmとなるようにサンドペーパーで研磨して
複合基板を得、さらにこの複合基板の両面に上記で得た
グリーンシートを60℃で10MPaの条件で、15分
間加圧して積層体を得た。
【0025】この積層体を大気中で300℃までは50
℃/時間、300℃から880℃までは150℃/時間
の速度で昇温し、880℃で1時間熱処理後、840℃
までは10℃/時間、840℃から常温までは300℃
/時間の速度で冷却し、Bi系超電導複合体を得た。
℃/時間、300℃から880℃までは150℃/時間
の速度で昇温し、880℃で1時間熱処理後、840℃
までは10℃/時間、840℃から常温までは300℃
/時間の速度で冷却し、Bi系超電導複合体を得た。
【0026】得られたBi系超電導複合体を50mm×
5mmの形状に切断して10個の試料を作製し、それぞ
れの試料についてTc及び液体窒素温度77.3Kにお
けるJcを四端子法で測定したところ、Tcは92.2
K〜93.4K及びJcは2360A/cm2〜289
0A/cm2と良好な超電導特性を示した。また外観を
観察した結果、基材と銀層間の剥離は見られず、液体窒
素浸漬後においても基材と銀層間の剥離は見られなかっ
た。
5mmの形状に切断して10個の試料を作製し、それぞ
れの試料についてTc及び液体窒素温度77.3Kにお
けるJcを四端子法で測定したところ、Tcは92.2
K〜93.4K及びJcは2360A/cm2〜289
0A/cm2と良好な超電導特性を示した。また外観を
観察した結果、基材と銀層間の剥離は見られず、液体窒
素浸漬後においても基材と銀層間の剥離は見られなかっ
た。
【0027】実施例2 実施例1におけるステンレス基板をインコネル(60
0)基板に、また研磨の方法をサンドペーパからダイヤ
モンドホイールに変更した以外は、実施例1と同様の工
程を経てBi系超電導複合体を得た。得られたBi系超
電導複合体について実施例1と同様の方法でTc、Jc
の測定及び外観の観察をした結果、Tcは91.5K〜
94.2K及びJcは2820A/cm2〜3460A
/cm2であり、また基材と銀層間の剥離は見られなか
った。
0)基板に、また研磨の方法をサンドペーパからダイヤ
モンドホイールに変更した以外は、実施例1と同様の工
程を経てBi系超電導複合体を得た。得られたBi系超
電導複合体について実施例1と同様の方法でTc、Jc
の測定及び外観の観察をした結果、Tcは91.5K〜
94.2K及びJcは2820A/cm2〜3460A
/cm2であり、また基材と銀層間の剥離は見られなか
った。
【0028】実施例3 実施例1における貴金属層を銀から金とした以外は、実
施例1と同様の工程を経てBi系超電導複合体を得た。
得られたBi系超電導複合体について実施例1と同様の
方法でTc、Jcの測定及び外観の観察をした結果、T
cは92.5K〜93.8K及びJcは3120A/c
m2〜3610A/cm2であり、また基材と銀層間の剥
離は見られなかった。
施例1と同様の工程を経てBi系超電導複合体を得た。
得られたBi系超電導複合体について実施例1と同様の
方法でTc、Jcの測定及び外観の観察をした結果、T
cは92.5K〜93.8K及びJcは3120A/c
m2〜3610A/cm2であり、また基材と銀層間の剥
離は見られなかった。
【0029】比較例1 実施例1における銀溶射膜の研磨を行わなかった以外は
実施例1と同様の工程を経てBi系超電導複合体を得
た。得られたBi系超電導複合体について実施例1と同
様の方法でTc及びJcを測定した結果、液体ヘリウム
温度4.2Kにおいても抵抗は零にならず超電導性を示
さなかった。また、外観を観察した結果、超電導体層が
銀の隙間から浸透し基材と反応した箇所が見られ、それ
らの部分では簡単に銀溶射膜が剥離した。
実施例1と同様の工程を経てBi系超電導複合体を得
た。得られたBi系超電導複合体について実施例1と同
様の方法でTc及びJcを測定した結果、液体ヘリウム
温度4.2Kにおいても抵抗は零にならず超電導性を示
さなかった。また、外観を観察した結果、超電導体層が
銀の隙間から浸透し基材と反応した箇所が見られ、それ
らの部分では簡単に銀溶射膜が剥離した。
【0030】
【発明の効果】本発明の製造法によって得られるBi系
超電導複合体は、超電導体焼成時の基材と超電導体の反
応がなく、良好な超電導特性を示すため、工業的に極め
て好適なBi系超電導複合体である。
超電導複合体は、超電導体焼成時の基材と超電導体の反
応がなく、良好な超電導特性を示すため、工業的に極め
て好適なBi系超電導複合体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 修一郎 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 中田 孝夫 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄−ニッケル系耐熱合金基板上に溶射法
で貴金属層を形成した後、該貴金属層の表面を延伸し、
次いで延伸した貴金属層の表面にビスマス系超電導前駆
体又はビスマス系超電導体を形成し、焼成することを特
徴とするビススマス系酸化物超電導複合体の製造法。 - 【請求項2】 貴金属層が金、銀又は金と銀との合金で
ある請求項1記載のビスマス系酸化物超電導複合体の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5062335A JPH06272021A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5062335A JPH06272021A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272021A true JPH06272021A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13197162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5062335A Pending JPH06272021A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272021A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008266687A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Chubu Electric Power Co Inc | エピタキシャル薄膜形成用のクラッド配向金属基板及びその製造方法 |
| CN115376753A (zh) * | 2022-09-23 | 2022-11-22 | 西北有色金属研究院 | 一种低成本Bi-2212超导薄膜的制备方法 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP5062335A patent/JPH06272021A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008266687A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Chubu Electric Power Co Inc | エピタキシャル薄膜形成用のクラッド配向金属基板及びその製造方法 |
| CN115376753A (zh) * | 2022-09-23 | 2022-11-22 | 西北有色金属研究院 | 一种低成本Bi-2212超导薄膜的制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH06272021A (ja) | ビスマス系酸化物超電導複合体の製造法 | |
| JP3383799B2 (ja) | 超電導複合体及びその製造法 | |
| JPH08116098A (ja) | 酸化物超電導複合体及びその製造法 | |
| JP3448597B2 (ja) | ビスマス系酸化物超電導複合体及びその製造法 | |
| JP3281892B2 (ja) | セラミックス超電導複合体及びその製造法 | |
| JPH09263971A (ja) | 超電導複合体及びその製造法 | |
| JPH087674A (ja) | 酸化物超電導複合体の製造法 | |
| JPH0345301A (ja) | 酸化物超伝導テープ線材の製造方法 | |
| JPH07296653A (ja) | 酸化物超電導複合体の製造法 | |
| JP2532914B2 (ja) | 超電導セラミックス積層体およびその製造法 | |
| JPH09286614A (ja) | 超電導前駆体複合粉末及び超電導体の製造法 | |
| JPH1012938A (ja) | 高温超電導複合体の製造法 | |
| JPH0244057A (ja) | 展性のある超電導性材料 | |
| JPS63299018A (ja) | 超電導材の製造方法 | |
| JP3150718B2 (ja) | 超電導体積層用基板及びそれを用いた超電導積層体 | |
| JPH072524A (ja) | ビスマス系酸化物超電導複合体及びその製造法 | |
| JPH0578183A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 | |
| JPH04349186A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 | |
| JPH08283006A (ja) | 超電導複合体の製造法 | |
| JPH04314534A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造方法 | |
| JPH06128050A (ja) | 超電導複合体及びその製造法 | |
| JPH08231279A (ja) | Bi系超電導接合体の製造法 | |
| JPH04349188A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 | |
| JPH04349185A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造方法 | |
| JPH04317482A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 |