JPH0629219B2 - シス―9―ドデセニルアセテートの製造方法 - Google Patents

シス―9―ドデセニルアセテートの製造方法

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JPH0629219B2
JPH0629219B2 JP2254607A JP25460790A JPH0629219B2 JP H0629219 B2 JPH0629219 B2 JP H0629219B2 JP 2254607 A JP2254607 A JP 2254607A JP 25460790 A JP25460790 A JP 25460790A JP H0629219 B2 JPH0629219 B2 JP H0629219B2
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chloride
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dodecenyl
tetrahydrofuran
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昭 山本
俊信 石原
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ウェスターンピンシュートボーラー(Western
pin shoot borer)、グレープベリーモス(Grape berry
moth)などの性フェロモン成分であるシス-9-ドデセニ
ルアセテートの製造方法に関するものである。
(従来技術と発明が解決しようとする課題) 近年、殺虫剤等の農薬はそれを扱う者に対する毒性が大
きく、一つの社会問題に発展している。この問題に対処
するため、生物学的害虫防除法が研究されており、この
方法の1つとして害虫のメスが放出する性フェロモンを
化学的に合成し、これを利用する交信撹乱防除法が提案
されている。この防除法はりん翅目害虫において研究が
進んでおり、最近はフェロモン農薬として登録されるも
のも出始めていて実用段階に入ってきている。
グレープベリーモス(Grape berry moth,Paralobesia vi
tcona)のフェロモン成分の一つであるシス−9−ドデセ
ニルアセテートは、分子内に二重結合を1つ有する直鎖
状不飽和脂肪族化合物である。その合成方法はウィッ
チヒ(Witting)反応を利用するもの(Tetrahedron,33,184
5(1977)およびJ.Am.Chem.Soc.,97 4327(1975))、液体
アンモニア中、ナトリウムアルキルアセチリドまたはリ
チウムアルキルアセチリドとアルキルイオダイドとをカ
ップリングさせ、炭素数を伸長する方法(Ann.Entomol.S
oc.Am.59,767(1966))があるが、の場合、反応により
生成するオレフィン化合物の幾何純度は一般に低く、高
いシス体純度を得るためには、細心の注意を払った工夫
を行う必要があるし、の場合には、溶媒として液体ア
ンモニアを使用する必要があり、低温反応(−40℃〜−
20℃)で耐圧装置が必要となり、上記2方法共に工業
的、経済的には必ずしも満足しうるものではなかった。
従って、工業的に簡便かつ経済的に幾何純度の高いシス
-9-ドデセニルアセテートの製造方法が求められてい
た。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この問題を解決すべく鋭意検討を行なっ
た結果、CHCHCH=CH(CHC1で示
されるシス-3-ヘキセニルクロリドのグリニャール試薬
と1-ブロモ-6-クロロヘキサンとをLiCuCl2および/ま
たはLi2CuCl4の存在下で反応させて新規な中間体シス-
9-ドデセニルクロリドとし、次いで、これをアセチル
化することにより効率良くシス-9-ドデセニルアセテー
トが得られることを見出し本発明を完成した。
以下、本発明を詳しく説明すると、この反応の出発物質
は入手容易なシス-3-ヘキセニルクロリドで、これは以
下の方法で容易に合成される。
常法通りメチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフ
ラン溶液を調製し、これに1-ブチンを撹拌下に滴下反
応させ、得られる1-ブチニルマグネシウムクロリドに
エチレンオキシドを反応させ、次いで加水分解反応させ
ることにより、シス-3-ヘキシン-1-オールを生成させ
る。このものをリンドラー触媒を用いて水素添加したの
ち、塩化チオニルなどの塩素化剤で塩素化することによ
り高収率でシス-3-ヘキセニルクロリドが得られる。こ
のシス-3-ヘキセニルクロリドは無水テトラヒドロフラ
ン中、常法にて金属マグネシウムと40〜60℃で反応させ
ることによりシス-3-ヘキセニルマグネシウムクロリド
のテトラヒドロフラン溶液へと導くことができる。
一方、上記グリニャール試薬と反応させる1-ブロモ-6
-クロロヘキサンであるが、これは対応するα,ω-アル
カンジオール、すなわち1,6-ヘキサンジオールをヘ
プタンまたはトルエン溶媒存在下、濃塩酸と混合し灌流
下撹拌したのち、有機層を分液、減圧蒸留することによ
り6-クロロ-1-ヘキサノールが得られる。次に、この
6-クロロ-ヘキサノールと赤りんとを混合し、この反応
系に反応温度20℃以下で臭素を滴下したのち60℃で撹拌
し、反応液を減圧蒸留することにより高収率で1-ブロ
モ-6-クロロヘキサンが得られる。
この1-ブロモ-6-クロロヘキサンとシス-3-ヘキセニ
ルマグネシウムクロリドとを反応させることにより、新
規な中間体シス-9-ドデセニルクロリドを生成させるの
であるが、この反応にあたっては1-ブロモ-6-クロロ
ヘキサンのテトラヒドロフラン溶媒中、触媒としてLiCu
Cl2(リチウム二塩化銅)またはLi2CuCl4(二リチウム
四塩化銅)の存在下、前記グリニャール試薬を反応温度
0〜40℃にて滴下反応させることにより、目的のシス-
9-ドデセニルクロリドが高収率で得られる。
CH3CH2CH=CH(CH2)2MgCl+Br(CH2)6Cl →CH3CH2CH=CH(CH2)8Cl+MgBrCl 上記反応において、反応モル比はシス-3-ヘキセニルマ
グネシウムクロリド1モルに対し1-ブロモ-6-クロロ
ヘキサンを0.9〜1.1モルとすることがよく、触媒のLiCu
Cl2またはLi2CuCl4は0.003〜0.02モル使用するのがよ
い。このようなクロスカップリング反応させることによ
り得られた反応液を、塩化アンモン-塩酸水溶液で加水
分解し、その有機層を取り出し、これを濃縮したのち蒸
留することにより、目的とするシス-9-ドデセニルクロ
リドが高収率で得られる。このクロスカップリング反応
はグリニヤール試薬と炭素-臭素結合をもった、または
炭素-ヨウ素結合をもったアルカン化合物との間で起こ
るが、グリニャール試薬と炭素-塩素結合をもったアル
カン化合物との間では起こらない。本発明の場合、1-
クロロ-6-ブロモヘキサンを使用するため、α,ω-ジ
ブロモアルカン、すなわち1,6-ジブロモヘキサンと
グリニャール試薬とのカップリング反応に比べて選択
性、収率がよい。
最後のアセチル化工程であるが、上記反応で得られたシ
ス-9-ドデセニルクロリドは、氷酢酸中、酢酸カリウム
と反応すれば、アセテート体へ導くことができる。
反応はシス-9-ドデセニルクロリド1モルに対し酢酸カ
リウム200〜400g、氷酢酸150〜400gを用いて撹拌しなが
ら150〜180℃で4〜10時間行えばよい。反応後は水和
し、得られた有機層は減圧蒸留、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィ、高速分取液体クロマトグラフィなどの通
常の単離操作で容易にシス-9-ドデセニルアセテートを
得ることができる。
(実施例) 次にその実施例を示す。
実施例1:シス-9-ドデセニルアセテートの合成 内容積1の反応器に金属マグネシウム24g(1モ
ル)、無水テトラヒドロフラン360gおよびヨウ素1片を
仕込み、この混合物中に内温40℃にてシス-3-ヘキセニ
ルクロリド118.5g(1モル)を2時間で滴下した。滴下
終了後さらに1時間60℃にてかくはんし反応を完結させ
たのち20℃まで冷却し、この反応液(グリニャール試
薬)を滴下ロートに仕込んだ。
一方、内容積2の反応器に1-ブロモ-6-クロロ-ヘキ
サン199.5g(1モル)とLi2CuCl4のテトラヒドロフラン
溶液(LiCl430mgとCuCl2676mgをテトラヒドロフラン200
gに溶解したもの)を仕込んでおき、これに上記グリニ
ャール試薬を内温10〜15℃にて滴下した。滴下終了後40
℃にて1時間かくはんし反応を完結させた。
反応液を塩酸-塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ加水分
解したのち有機相を分液し、これを濃縮・減圧蒸留した
ところ、シス-9-ドデセン-1-クロリドが172g(収率85
%)得られた。
このようにして得られたシス-9-ドデセニルクロリド17
2g、氷酢酸225gおよび酢酸カリウム298gを内容積1の
反応器に仕込み、かくはんしながら還流温度(164℃)
で9時間反応させた。
反応終了後100℃以下に冷却し、水300mを加えたのち
有機相を分液し、これを減圧蒸留したところ、シス-9-
ドデセニルアセテートが173g(収率90%)得られた。
実施例2:シス-9-ドデセニルアセテートの合成 Li2CuCl4のテトラヒドロフラン溶液の代わりに、LiCuCl
2のテトラヒドロフラン溶液(LiCl 430mgとCuCl 996mg
をテトラヒドロフラン200gに溶解したもの)を使用した
ほかは実施例1と全く同様の操作を行なったところ、シ
ス-9-ドデセニルクロリドが170g(収率84%)、つづく
アセチル化反応でシス-9-ドデセニルアセテートが171g
(収率90%)得られた。
比較例1: 実施例1と全く同様の操作で金属マグネシウム24g(1
モル)とシス-3-ヘキセニルクロリド118.5g(1モル)
を用いてグリニャール試薬を調製した。つぎに1-ブロ
モ-3-クロロプロパン157.5g(1モル)を加えて実施例
1と同様に反応させたところ、シス-6-ノネニルクロリ
ドが得られたが、副生成物としてシス-3,シス-9-ド
デカジエンとシス-1,6-ノナジエンが各1.7%含まれ
ていたので精留除去した。そのため収率は71%(114g)
にとどまった。
つぎに内容積1の反応器に金属マグネシウム18g(0.74
モル)、無水テトラヒドロフラン300gおよびヨウ素1片
を仕込み、この混合物中に内温40℃でシス-6-ノネニル
クロリド114g(0.71モル)を2時間で滴下した。その後
さらに1時間60℃で撹拌して20℃まで冷却した。次に2
容の反応器に1-ブロモ-3-クロロプロパン112g(0.7
1モル)とLiCuCl4のテトラヒドロフラン溶液(LiCl300m
gとCuCl2473mgをテトラヒドロフラン160gに溶解したも
の)を仕込んでおき、これに上記グリニャール試薬を10
〜15℃の内温で滴下した。その後40℃で1時間撹拌して
反応を完結させた。反応液を塩酸-塩化アンモニウム水
溶液中に注ぎ、加水分解したのち有機層を分液し、濃縮
後減圧蒸留したところ、シス-9-ドデセニルクリロドが
115g(収率80%)が得られた。こうして得られたシス-
9-ドデセニルクロリド115gを氷酢酸170gおよび酢酸カ
リウム199gで実施例1と同様の操作を行ったところ、シ
ス-9-ドデセニルアセテート115g(収率90%)が得られ
た。
このもののシス体の幾何純度はシス93%、トランス7%
であり、トータル収率はシス-3-ヘキセニルクロリドに
対し51.1%であった。これに対し実施例1ではシス体の
幾何純度はシス97%、トランス3%、トータル収率76.5
%であった。
実施例3および比較例2〜8: ヨウ素片1片と金属マグネシウム25gをテトラヒドロフ
ラン350g中に加え、45〜50℃で次表に示すシス−アルケ
ニルクロリド数滴を加えて反応を開始させ、60℃でシス
−アルケニルクロリド1モルを滴下し、テトラヒドロフ
ラン還流下1時間撹拌し、グリニャール試薬を調製し
た。
次いで、別の2内容積の反応器に、次表に示すα−ブ
ロム−ω−クロロアルカン1モルとLiCuCl
テトラヒドロフラン溶液(LiClの430mgとCuCl
の676mgとをテトラヒドロフラン200gに溶解したも
の)を仕込んでおき、これに上記グリニャール試薬を内
温10〜15℃に滴下した。
滴下終了後、30℃で30分間撹拌した。次に、反応液を水
冷した5%酢酸水700g中に注ぎ加水分解して、その有機
層を分液し、有機層をGC分析してテトラヒドロフラン
を除いたピーク面積の百分率を算出した。
各例の反応による主な副生成物とシス−9−ドデセニル
クロリドの値を次表に併記した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−100727(JP,A) 特開 昭51−125204(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CHCHCH=CH(CHCl
    で示されるシス-3-ヘキセニルクロリドのグリニャール
    試薬と1-ブロモ-6-クロロヘキサンとをLiCuCl2および
    /またはLi2CuCl4の存在下で反応させてシス-9-ドデセ
    ニルクロリドとし、次いでこれをアセチル化することを
    特徴とするシス-9-ドデセニルアセテートの製造方法。
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JPS6054297B2 (ja) * 1975-01-22 1985-11-29 三菱油化株式会社 カルボン酸ドデセニルエステルの製造方法
JPS56100727A (en) * 1980-01-14 1981-08-12 Shin Etsu Chem Co Ltd Cis-6-undecene-1-chloride and its preparation

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