JPH06293696A - 芳香族ジカルボン酸のアミン塩を経由する精製方法 - Google Patents
芳香族ジカルボン酸のアミン塩を経由する精製方法Info
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- JPH06293696A JPH06293696A JP19086993A JP19086993A JPH06293696A JP H06293696 A JPH06293696 A JP H06293696A JP 19086993 A JP19086993 A JP 19086993A JP 19086993 A JP19086993 A JP 19086993A JP H06293696 A JPH06293696 A JP H06293696A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粗芳香族ジカルボン酸を効率的に精製する方
法を開発する。 【構成】 テレフタル酸のトリメチルアミン塩を水溶液
の状態で活性炭処理して精製し、該塩をスチーム(10
0〜200℃;1〜15atm)の吹き込みによって加熱分
解して析出したテレフタル酸を濾取、水洗及び乾燥す
る。該塩の分解で遊離したトリメチルアミンは次バッチ
に循環使用する。 【効果】 精製テレフタル酸の純度99.9%、回収率
95.5%以上。再生処理時のアミン消費殆ど無し。
法を開発する。 【構成】 テレフタル酸のトリメチルアミン塩を水溶液
の状態で活性炭処理して精製し、該塩をスチーム(10
0〜200℃;1〜15atm)の吹き込みによって加熱分
解して析出したテレフタル酸を濾取、水洗及び乾燥す
る。該塩の分解で遊離したトリメチルアミンは次バッチ
に循環使用する。 【効果】 精製テレフタル酸の純度99.9%、回収率
95.5%以上。再生処理時のアミン消費殆ど無し。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ジカルボン酸の精
製方法に関する。詳しくは、本発明は芳香族ジカルボン
酸アミン塩を形成させ、その分解によって芳香族ジカル
ボン酸を精製する方法に関する。
製方法に関する。詳しくは、本発明は芳香族ジカルボン
酸アミン塩を形成させ、その分解によって芳香族ジカル
ボン酸を精製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ジカルボン酸単位例えばテレフタ
ル酸を構成単位として含有するポリエステル樹脂例えば
PETを加水分解して回収されたテレフタル酸は一般
に、樹脂を成形品に加工する段階で加えられた着色剤
(色素)等を含有することから、回収テレフタル酸を樹
脂形成用モノマーとして使用するに先立って精製を要す
る。
ル酸を構成単位として含有するポリエステル樹脂例えば
PETを加水分解して回収されたテレフタル酸は一般
に、樹脂を成形品に加工する段階で加えられた着色剤
(色素)等を含有することから、回収テレフタル酸を樹
脂形成用モノマーとして使用するに先立って精製を要す
る。
【0003】しかし、芳香族ジカルボン酸を蒸留によっ
て精製することは事実上不可能である。その原因は芳香
族ジカルボン酸の中でも典型的なポリエステル樹脂原料
であるテレフタル酸が高温においても低い蒸気圧を示す
に過ぎないことにある。また、テレフタル酸に対しては
種々の溶媒によって溶解した後に再結晶させる精製法も
適用困難である。その原因はテレフタル酸が多くの溶媒
に対して低い溶解度しか示さないことに求められる。
て精製することは事実上不可能である。その原因は芳香
族ジカルボン酸の中でも典型的なポリエステル樹脂原料
であるテレフタル酸が高温においても低い蒸気圧を示す
に過ぎないことにある。また、テレフタル酸に対しては
種々の溶媒によって溶解した後に再結晶させる精製法も
適用困難である。その原因はテレフタル酸が多くの溶媒
に対して低い溶解度しか示さないことに求められる。
【0004】そこで、テレフタル酸を水溶性塩の形に変
えることにより、得られる水溶液を活性炭等で脱色する
処理、該水溶液からテレフタル酸塩を再結晶させる処理
等の通常の精製手段が適用できるようになる。
えることにより、得られる水溶液を活性炭等で脱色する
処理、該水溶液からテレフタル酸塩を再結晶させる処理
等の通常の精製手段が適用できるようになる。
【0005】粗テレフタル酸を精製する方法としては、
テレフタル酸をジアンモニウム塩の形に変えて脱色処理
等を施し、これを90〜95℃で分解してテレフタル酸
モノアンモニウム塩を析出させて濾過した後に、これを
高温で分解して遊離の高純度テレフタル酸を分離する方
法が知られている(特公昭44−20616公報参
照)。この方法では、テレフタル酸アンモニウム塩の分
解に200〜210℃という高温を必要とすることか
ら、該方法は工業的に有利な方法とは言えない。
テレフタル酸をジアンモニウム塩の形に変えて脱色処理
等を施し、これを90〜95℃で分解してテレフタル酸
モノアンモニウム塩を析出させて濾過した後に、これを
高温で分解して遊離の高純度テレフタル酸を分離する方
法が知られている(特公昭44−20616公報参
照)。この方法では、テレフタル酸アンモニウム塩の分
解に200〜210℃という高温を必要とすることか
ら、該方法は工業的に有利な方法とは言えない。
【0006】同趣旨の技術として、特開昭46−136
9号公報の精製法も知られている。この技術は粗テレフ
タル酸又はイソフタル酸のジアンモニウム塩の水溶液を
特定温度で還元処理して得られる水溶液を特定温度に加
熱してモノアンモニウム塩に変えて高純度塩の形で沈澱
させ、沈澱を加熱して高純度テレフタル酸又はイソフタ
ル酸を遊離させる。この方法もモノアンモニウム塩の分
解を200℃以上の高温で行なう点に改良の余地を残し
ている。
9号公報の精製法も知られている。この技術は粗テレフ
タル酸又はイソフタル酸のジアンモニウム塩の水溶液を
特定温度で還元処理して得られる水溶液を特定温度に加
熱してモノアンモニウム塩に変えて高純度塩の形で沈澱
させ、沈澱を加熱して高純度テレフタル酸又はイソフタ
ル酸を遊離させる。この方法もモノアンモニウム塩の分
解を200℃以上の高温で行なう点に改良の余地を残し
ている。
【0007】やや目的は異なるものの、ポリエステルを
一級又は二級アルキルアミンで処理して分子量を低下さ
せる技術も知られている(U.S.P.4,193,896号明細
書)。この方法ではアルキルアミンの作用によって、例
えばPETを構成する分子が或る程度の大きさで切断さ
れるが、水不存在の反応であることから切断された末端
はアミド基になっていると推測される。
一級又は二級アルキルアミンで処理して分子量を低下さ
せる技術も知られている(U.S.P.4,193,896号明細
書)。この方法ではアルキルアミンの作用によって、例
えばPETを構成する分子が或る程度の大きさで切断さ
れるが、水不存在の反応であることから切断された末端
はアミド基になっていると推測される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】テレフタル酸アンモニ
ウム塩を経由する従来の方法は下記のような各種の解決
すべき点を伴うことから、低い生産性を脱却し難い。即
ち、次記の理由から工業的に有利な方法ではない。 ・該塩から高濃度溶液を調製できない この原因は該塩が低い溶解度しか示さないことにある ・該塩の分解に200〜210℃という高温を必要とす
る ・テレフタル酸アミドが副生する恐れを伴う。
ウム塩を経由する従来の方法は下記のような各種の解決
すべき点を伴うことから、低い生産性を脱却し難い。即
ち、次記の理由から工業的に有利な方法ではない。 ・該塩から高濃度溶液を調製できない この原因は該塩が低い溶解度しか示さないことにある ・該塩の分解に200〜210℃という高温を必要とす
る ・テレフタル酸アミドが副生する恐れを伴う。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はテレフタル
酸塩を分解してテレフタル酸を遊離させる従来方法の改
良として、アンモニアの代わりにアミン、特に好ましく
は第三級アミンを用いることによって分解温度を低下さ
せることができると共にテレフタル酸アミドの副生を実
質的に回避できることを見出した。
酸塩を分解してテレフタル酸を遊離させる従来方法の改
良として、アンモニアの代わりにアミン、特に好ましく
は第三級アミンを用いることによって分解温度を低下さ
せることができると共にテレフタル酸アミドの副生を実
質的に回避できることを見出した。
【0010】即ち、本発明方法はそれによって得られる
再生テレフタル酸が高純度であるばかりでなく製造コス
トの面からも有利な工業的方法である。なお、本発明方
法は単にテレフタル酸に留まらず広く芳香族ジカルボン
酸の精製に適用可能である。
再生テレフタル酸が高純度であるばかりでなく製造コス
トの面からも有利な工業的方法である。なお、本発明方
法は単にテレフタル酸に留まらず広く芳香族ジカルボン
酸の精製に適用可能である。
【0011】[芳香族ジカルボン酸]本発明における芳
香族ジカルボン酸は例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、それらのアルキル置換体に限らず、ナフタレンジカ
ルボン酸及びジフェニルジカルボン酸等をも包含する。
これらの中でも最も重要なものはテレフタル酸である。
香族ジカルボン酸は例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、それらのアルキル置換体に限らず、ナフタレンジカ
ルボン酸及びジフェニルジカルボン酸等をも包含する。
これらの中でも最も重要なものはテレフタル酸である。
【0012】[アミンの説明]芳香族ジカルボン酸アミ
ン塩を形成させるために用いられるアミンとしては、脂
肪族アミン、脂環族アミン、芳香族アミン及び複素環ア
ミンから選ばれる1種以上を用いることができる。中で
も第三級アミンがアミドの副生を伴わないことから特に
好ましい。芳香族ジカルボン酸塩の分解によって再生す
る第三級アミンは芳香族ジカルボン酸アミン塩の形成工
程へ循環して繰返し使用することができる。
ン塩を形成させるために用いられるアミンとしては、脂
肪族アミン、脂環族アミン、芳香族アミン及び複素環ア
ミンから選ばれる1種以上を用いることができる。中で
も第三級アミンがアミドの副生を伴わないことから特に
好ましい。芳香族ジカルボン酸塩の分解によって再生す
る第三級アミンは芳香族ジカルボン酸アミン塩の形成工
程へ循環して繰返し使用することができる。
【0013】本発明方法におけるアミンが備えるべき性
状は下記の通りである: ・芳香族ジカルボン酸と反応して水溶性の塩を形成す
る、 ・形成された水溶性の塩が比較的低温で分解されて芳香
族カルボン酸及びアミンを再生する、 ・再生したアミンは芳香族ジカルボン酸と塩を形成する
工程で繰り返して使用可能である。
状は下記の通りである: ・芳香族ジカルボン酸と反応して水溶性の塩を形成す
る、 ・形成された水溶性の塩が比較的低温で分解されて芳香
族カルボン酸及びアミンを再生する、 ・再生したアミンは芳香族ジカルボン酸と塩を形成する
工程で繰り返して使用可能である。
【0014】上記の要件から帰納されるアミンの性状は
強い塩基性、充分な水溶性を備えた塩を形成する能力、
耐熱変色性及び耐熱変質性等である。これらアミン類の
中では第一級アミンよりも第二級アミンが好ましく、第
三級アミンが更に好ましい。
強い塩基性、充分な水溶性を備えた塩を形成する能力、
耐熱変色性及び耐熱変質性等である。これらアミン類の
中では第一級アミンよりも第二級アミンが好ましく、第
三級アミンが更に好ましい。
【0015】また、これら第三級アミンをポリエステル
樹脂の加水分解時に共存させれば、加水分解反応を促進
すると同時に一段で精製芳香族ジカルボン酸塩を形成さ
せることもできる。
樹脂の加水分解時に共存させれば、加水分解反応を促進
すると同時に一段で精製芳香族ジカルボン酸塩を形成さ
せることもできる。
【0016】本発明の方法に適用可能な各種のアミン類
は例えば下記のものである: ・脂肪族アミン:例えばトリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ-n-プロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、
ジエチルイソプロピルアミン、ジメチルアミン、メチル
エチルアミン及びジエチルアミン、n-ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、第二級ブチルアミン、イソプロピルア
ミン、n-プロピルアミン、エチルアミン及びメチルアミ
ン; ・脂環族アミン:例えばN,N-ジメチルシクロヘキシルア
ミン、N,N-ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N-ジイソ
プロピルアミン、N-メチルシクロヘキシルアミン、N-エ
チルシクロヘキシルアミン、N-イソプロピルシクロヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン及びシクロペンチル
アミン; ・芳香族アミン:例えばN,N-ジメチルアニリン、N,N-ジ
エチルアニリン、N,N-ジブチルアニリン及びN,N-ジメチ
ルトルイジン、N,N-ジエチルトルイジン; ・複素環アミン:例えば2,6-ルチジン、αーピコリン、ピ
リジン、N-メチルピペリジン及びN-メチルピロリジン。
は例えば下記のものである: ・脂肪族アミン:例えばトリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ-n-プロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、
ジエチルイソプロピルアミン、ジメチルアミン、メチル
エチルアミン及びジエチルアミン、n-ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、第二級ブチルアミン、イソプロピルア
ミン、n-プロピルアミン、エチルアミン及びメチルアミ
ン; ・脂環族アミン:例えばN,N-ジメチルシクロヘキシルア
ミン、N,N-ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N-ジイソ
プロピルアミン、N-メチルシクロヘキシルアミン、N-エ
チルシクロヘキシルアミン、N-イソプロピルシクロヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン及びシクロペンチル
アミン; ・芳香族アミン:例えばN,N-ジメチルアニリン、N,N-ジ
エチルアニリン、N,N-ジブチルアニリン及びN,N-ジメチ
ルトルイジン、N,N-ジエチルトルイジン; ・複素環アミン:例えば2,6-ルチジン、αーピコリン、ピ
リジン、N-メチルピペリジン及びN-メチルピロリジン。
【0017】これらのアミン類の中で好ましいものは、
脂肪族アミン及び脂環族アミンである。両者は組み合わ
せて用いられてもよい。本発明方法において、一旦形成
された芳香族ジカルボン酸アミン塩、中でも第三級アミ
ン塩は一般に水に良く溶解するから、アミン塩の水溶液
の状態で活性炭等による精製又は水溶液からの再結晶に
よる精製等の通常の精製方法で効果的に精製することが
できる。活性炭等は芳香族ジカルボン酸アミン塩を形成
させた後に添加してもよく、芳香族ジカルボン酸アミン
塩の形成時に共存していてもよい。
脂肪族アミン及び脂環族アミンである。両者は組み合わ
せて用いられてもよい。本発明方法において、一旦形成
された芳香族ジカルボン酸アミン塩、中でも第三級アミ
ン塩は一般に水に良く溶解するから、アミン塩の水溶液
の状態で活性炭等による精製又は水溶液からの再結晶に
よる精製等の通常の精製方法で効果的に精製することが
できる。活性炭等は芳香族ジカルボン酸アミン塩を形成
させた後に添加してもよく、芳香族ジカルボン酸アミン
塩の形成時に共存していてもよい。
【0018】本発明方法において、前段で精製された芳
香族ジカルボン酸アミン塩から芳香族ジカルボン酸を遊
離させるための分解温度としては50〜180℃、好ま
しくは90〜150℃を採用できる。加熱による分解を
行なう際には、アミンのような酸化され易い物質に対し
て酸素のような酸化性気体が共存することは好ましくな
い。窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、低級炭化水素ガ
ス又はスチーム(過熱水蒸気を含む)のようなアミン類
と反応しないガス状物(蒸気及びガスを一括して「ガス
状物」と総称することがある)の単独又は2種以上の混
合物雰囲気中で加熱分解を行なうことができる。特に、
スチーム等のガス状物を吹き込みながら加熱分解を行な
うことが効率の点で好ましい。ここで本発明方法におけ
るスチームとは好ましくは温度100〜200℃及び圧
力1〜15.3気圧のガス状物である。
香族ジカルボン酸アミン塩から芳香族ジカルボン酸を遊
離させるための分解温度としては50〜180℃、好ま
しくは90〜150℃を採用できる。加熱による分解を
行なう際には、アミンのような酸化され易い物質に対し
て酸素のような酸化性気体が共存することは好ましくな
い。窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、低級炭化水素ガ
ス又はスチーム(過熱水蒸気を含む)のようなアミン類
と反応しないガス状物(蒸気及びガスを一括して「ガス
状物」と総称することがある)の単独又は2種以上の混
合物雰囲気中で加熱分解を行なうことができる。特に、
スチーム等のガス状物を吹き込みながら加熱分解を行な
うことが効率の点で好ましい。ここで本発明方法におけ
るスチームとは好ましくは温度100〜200℃及び圧
力1〜15.3気圧のガス状物である。
【0019】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例によって何等限定されるもの
ではない。
が、本発明はこれら実施例によって何等限定されるもの
ではない。
【0020】
【実施例1】清涼飲料水用の緑色PETボトルの細砕品
を加水分解することによって得られた粗テレフタル酸8
3.0g(0.5モル)、トリメチルアミン水溶液(濃度
30wt%)216.3g(1.1モル含有)及びエチレン
グリコール31.0g(0.5モル)からテレフタル酸ト
リメチルアミン塩を形成させ、該塩の溶液に活性炭5g
を加えて室温及び常圧で15分間攪拌した。活性炭を濾
別して得られた無色の濾液を3時間にわたり加熱還流し
た後に析出物を濾取し、これを水洗及び乾燥した結果、
無色のテレフタル酸(純度99.9%)79.3gが得ら
れた(回収率95.5%)。そのアルカリ透過率(試料
テレフタル酸7.5gを2N−KOH50mlに溶解した試
料溶液を用いて波長:340nm及び400nmで測定)を
測定したところ、市販の高純度テレフタル酸のアルカリ
透過率と同等の値を得た。
を加水分解することによって得られた粗テレフタル酸8
3.0g(0.5モル)、トリメチルアミン水溶液(濃度
30wt%)216.3g(1.1モル含有)及びエチレン
グリコール31.0g(0.5モル)からテレフタル酸ト
リメチルアミン塩を形成させ、該塩の溶液に活性炭5g
を加えて室温及び常圧で15分間攪拌した。活性炭を濾
別して得られた無色の濾液を3時間にわたり加熱還流し
た後に析出物を濾取し、これを水洗及び乾燥した結果、
無色のテレフタル酸(純度99.9%)79.3gが得ら
れた(回収率95.5%)。そのアルカリ透過率(試料
テレフタル酸7.5gを2N−KOH50mlに溶解した試
料溶液を用いて波長:340nm及び400nmで測定)を
測定したところ、市販の高純度テレフタル酸のアルカリ
透過率と同等の値を得た。
【0021】テレフタル酸トリメチルアミン塩の分解で
遊離したトリメチルアミンは次バッチのテレフタル酸ト
リメチルアミン塩の形成に循環使用できた。
遊離したトリメチルアミンは次バッチのテレフタル酸ト
リメチルアミン塩の形成に循環使用できた。
【0022】
【実施例2】回収されたテレフタル酸系樹脂を加水分解
することによって得られた粗テレフタル酸83.0g
(0.5モル)、2,6-ルチジン117.7g(1.1モ
ル)、エチレングリコール31.0g(0.5モル)及び
水749gを40℃に加熱して溶液とし、これに活性炭
5gを加えて40℃、常圧で30分間攪拌した。活性炭
を濾過により除去して得られた無色の濾液から水−ルチ
ジン(650g)を留去した後に析出物を濾取し、水洗
及び乾燥すると、無色のテレフタル酸(純度99.9
%)78.6gが得られた(回収率94.7%)。
することによって得られた粗テレフタル酸83.0g
(0.5モル)、2,6-ルチジン117.7g(1.1モ
ル)、エチレングリコール31.0g(0.5モル)及び
水749gを40℃に加熱して溶液とし、これに活性炭
5gを加えて40℃、常圧で30分間攪拌した。活性炭
を濾過により除去して得られた無色の濾液から水−ルチ
ジン(650g)を留去した後に析出物を濾取し、水洗
及び乾燥すると、無色のテレフタル酸(純度99.9
%)78.6gが得られた(回収率94.7%)。
【0023】
【実施例3】清涼飲料水用の緑色PETボトルの細砕品
を加水分解することによって得られた粗テレフタル酸8
3.0g(0.5モル)とトリメチルアミン水溶液(濃度
30wt%)216.3g(1.1モル含有)からテレフタ
ル酸トリメチルアミン塩を形成させ、該塩の水溶液に活
性炭5gを加えて室温及び常圧で15分間攪拌した。活
性炭を濾別して得られた無色の濾液を5時間にわたり加
熱還流した後に析出物を濾取し、これを水洗及び乾燥し
た結果、無色のテレフタル酸(純度99.9%)52.2
gが得られた(回収率62.9%)。そのアルカリ透過率
を実施例1と同様にして測定したところ、市販の高純度
テレフタル酸のアルカリ透過率と同等の値を得た。
を加水分解することによって得られた粗テレフタル酸8
3.0g(0.5モル)とトリメチルアミン水溶液(濃度
30wt%)216.3g(1.1モル含有)からテレフタ
ル酸トリメチルアミン塩を形成させ、該塩の水溶液に活
性炭5gを加えて室温及び常圧で15分間攪拌した。活
性炭を濾別して得られた無色の濾液を5時間にわたり加
熱還流した後に析出物を濾取し、これを水洗及び乾燥し
た結果、無色のテレフタル酸(純度99.9%)52.2
gが得られた(回収率62.9%)。そのアルカリ透過率
を実施例1と同様にして測定したところ、市販の高純度
テレフタル酸のアルカリ透過率と同等の値を得た。
【0024】
【比較例1】粗テレフタル酸83.0g(0.5モル)、
アンモニア水(濃度25wt%)200g、エチレングリ
コール31.0g(0.5モル)及び水600gを50℃に
加熱して溶液とし、これに活性炭5gを加えて50℃、
常圧で30分間攪拌した。活性炭を濾過により除去して
得られた無色の濾液を5時間加熱下に還流し、これに水
1000gを加えて攪拌しながら放冷し、固形物を濾過
後に水洗及び乾燥させた結果、無色のテレフタル酸2
2.4gが得られた。しかし、その回収率は27.0%に
過ぎなかった。
アンモニア水(濃度25wt%)200g、エチレングリ
コール31.0g(0.5モル)及び水600gを50℃に
加熱して溶液とし、これに活性炭5gを加えて50℃、
常圧で30分間攪拌した。活性炭を濾過により除去して
得られた無色の濾液を5時間加熱下に還流し、これに水
1000gを加えて攪拌しながら放冷し、固形物を濾過
後に水洗及び乾燥させた結果、無色のテレフタル酸2
2.4gが得られた。しかし、その回収率は27.0%に
過ぎなかった。
【0025】濾液及び洗液を硫酸で酸性にして析出した
固形物を濾過し、水洗及び乾燥すると、テレフタル酸5
9.7g(回収率71.9%)が得られた。この結果か
ら、濾液及び洗液中にはテレフタル酸アンモニウム塩の
まま残存していることが判る。
固形物を濾過し、水洗及び乾燥すると、テレフタル酸5
9.7g(回収率71.9%)が得られた。この結果か
ら、濾液及び洗液中にはテレフタル酸アンモニウム塩の
まま残存していることが判る。
【0026】
【実施例4】清涼飲料水用の緑色PETボトルの細砕品
を加水分解することによって得られた 粗テレフタル酸
83.0g(0.5モル)、トリメチルアミン水溶液(濃
度30wt%)216.3g(1.1モル含有)及びエチレ
ングリコール193.7g(3.1モル)の混合によって
テレフタル酸トリメチルアミン塩を形成させ、該塩の溶
液に活性炭5gを加えて室温及び常圧で15分間攪拌し
た。
を加水分解することによって得られた 粗テレフタル酸
83.0g(0.5モル)、トリメチルアミン水溶液(濃
度30wt%)216.3g(1.1モル含有)及びエチレ
ングリコール193.7g(3.1モル)の混合によって
テレフタル酸トリメチルアミン塩を形成させ、該塩の溶
液に活性炭5gを加えて室温及び常圧で15分間攪拌し
た。
【0027】活性炭を濾別して得られた無色の濾液を加
熱して水を留去し、残渣中にスチーム(135℃;3at
m)を吹き込み(流量130g/h)ながら、2時間にわた
って水と共にトリメチルアミンを留去した。
熱して水を留去し、残渣中にスチーム(135℃;3at
m)を吹き込み(流量130g/h)ながら、2時間にわた
って水と共にトリメチルアミンを留去した。
【0028】得られた析出物を濾取し、これを水洗及び
乾燥した結果、無色のテレフタル酸(純度99.9%)
80.6gが得られた(回収率97.0%)。そのアルカ
リ透過率を実施例1におけると同様にして測定したとこ
ろ、市販の高純度テレフタル酸のアルカリ透過率と同等
の値を得た。なお、留出したトリメチルアミン水溶液は
その濃度を所定値に調節した後に、テレフタル酸のアミ
ン塩を形成させる工程に再使用した。
乾燥した結果、無色のテレフタル酸(純度99.9%)
80.6gが得られた(回収率97.0%)。そのアルカ
リ透過率を実施例1におけると同様にして測定したとこ
ろ、市販の高純度テレフタル酸のアルカリ透過率と同等
の値を得た。なお、留出したトリメチルアミン水溶液は
その濃度を所定値に調節した後に、テレフタル酸のアミ
ン塩を形成させる工程に再使用した。
【0029】
【発明の効果】・本発明方法によれば、アンモニウム塩
経由の精製よりも低温で副生物を殆ど生じさせることな
く粗芳香族ジカルボン酸を効率的に精製することができ
る。 ・本発明方法によれば、水溶性塩形成剤であるアミン類
は殆ど消費されずに中和工程へ循環して繰り返し使用す
ることができる。 ・本発明方法によれば、アンモニアを用いる精製システ
ムとは異なって大気中への散逸又は排水中への逸失を殆
ど生じないシステムを容易に組むことができる。 ・本発明方法によれば、アンモニウム塩経由の精製より
も低温でトリメチルアミンの除去効率を向上させること
ができる結果、従来の加熱還流法に比してテレフタル酸
アミン塩を分解してテレフタル酸を回収する為の熱量
(テレフタル酸当り)を略1/2に低減することができ、
その所要時間も約2/3に短縮できる。
経由の精製よりも低温で副生物を殆ど生じさせることな
く粗芳香族ジカルボン酸を効率的に精製することができ
る。 ・本発明方法によれば、水溶性塩形成剤であるアミン類
は殆ど消費されずに中和工程へ循環して繰り返し使用す
ることができる。 ・本発明方法によれば、アンモニアを用いる精製システ
ムとは異なって大気中への散逸又は排水中への逸失を殆
ど生じないシステムを容易に組むことができる。 ・本発明方法によれば、アンモニウム塩経由の精製より
も低温でトリメチルアミンの除去効率を向上させること
ができる結果、従来の加熱還流法に比してテレフタル酸
アミン塩を分解してテレフタル酸を回収する為の熱量
(テレフタル酸当り)を略1/2に低減することができ、
その所要時間も約2/3に短縮できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 63/38 8930−4H
Claims (8)
- 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸とアミンとの反応に
より芳香族ジカルボン酸アミン塩を形成させ、この塩を
精製した後に分解することを特徴とする芳香族ジカルボ
ン酸の精製方法。 - 【請求項2】 芳香族ジカルボン酸アミン塩の分解によ
って遊離するアミンを芳香族ジカルボン酸塩の形成工程
に循環使用することを特徴とする請求項1に記載の芳香
族ジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項3】 アミンが脂肪族アミン、脂環族アミン、
芳香族アミン及び複素環アミンから選ばれる1種以上の
アミンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
芳香族ジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項4】 脂肪族アミンがトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリ-n-プロピルアミン、トリイソプロ
ピルアミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルア
ミン、ジエチルイソプロピルアミン、ジメチルアミン、
メチルエチルアミン、ジエチルアミン、n-ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、第二級ブチルアミン、イソプロ
ピルアミン、n-プロピルアミン、エチルアミン及びメチ
ルアミンから選ばれる1種以上の脂肪族アミンであるこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の芳香族ジ
カルボン酸の精製方法。 - 【請求項5】 脂環族アミンがN,N-ジメチルシクロヘキ
シルアミン、N,N-ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N-
ジイソプロピルシクロヘキシルアミン、N-メチルシクロ
ヘキシルアミン、N-エチルシクロヘキシルアミン、N-イ
ソプロピルシクロヘキシルアミン、シクロヘキシルアミ
ン及びシクロペンチルアミンから選ばれる1種以上の脂
環族アミンであることを特徴とする請求項1〜3の何れ
かに記載の芳香族ジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項6】 芳香族ジカルボン酸アミン塩の分解を5
0〜180℃で行なうことを特徴とする請求項1〜5の
何れかに記載の芳香族ジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項7】 芳香族ジカルボン酸アミン塩を分解して
遊離した芳香族ジカルボン酸から濾別された母液の少な
くとも一部分を芳香族ジカルボン酸アミン塩の形成工程
に循環使用することを特徴とする請求項1〜6の何れか
に記載の芳香族ジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項8】 芳香族ジカルボン酸アミン塩の水−エチ
レングリコール溶液から水を留去した後に、スチームを
吹き込みながら水と共にトリメチルアミンを留去するこ
とを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の芳香族ジ
カルボン酸の精製方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19086993A JPH06293696A (ja) | 1993-02-12 | 1993-07-02 | 芳香族ジカルボン酸のアミン塩を経由する精製方法 |
| DE69410363T DE69410363T2 (de) | 1993-02-12 | 1994-02-09 | Verfahren zur reinigung aromatischer dicarbonsäuren |
| US08/313,184 US5565609A (en) | 1993-02-12 | 1994-02-09 | Method of purifying aromatic dicarboxylic acids |
| PCT/JP1994/000197 WO1994018152A1 (fr) | 1993-02-12 | 1994-02-09 | Procede d'epuration d'un acide dicarboxylique aromatique |
| EP94906366A EP0636600B1 (en) | 1993-02-12 | 1994-02-09 | Method of purifying aromatic dicarboxylic acid |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-47371 | 1993-02-12 | ||
| JP4737193 | 1993-02-12 | ||
| JP19086993A JPH06293696A (ja) | 1993-02-12 | 1993-07-02 | 芳香族ジカルボン酸のアミン塩を経由する精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06293696A true JPH06293696A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=26387530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19086993A Pending JPH06293696A (ja) | 1993-02-12 | 1993-07-02 | 芳香族ジカルボン酸のアミン塩を経由する精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06293696A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002193870A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 芳香族ポリカルボン酸の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-02 JP JP19086993A patent/JPH06293696A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002193870A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 芳香族ポリカルボン酸の製造方法 |
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