JPH06308658A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06308658A
JPH06308658A JP11911493A JP11911493A JPH06308658A JP H06308658 A JPH06308658 A JP H06308658A JP 11911493 A JP11911493 A JP 11911493A JP 11911493 A JP11911493 A JP 11911493A JP H06308658 A JPH06308658 A JP H06308658A
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silver halide
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halide photographic
present
photographic light
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Takeshi Haniyu
武 羽生
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、高速塗布が可能でかつ現像
ハジキの発生がない、高感度、低カブリで鮮鋭性と残色
性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【構成】 下記一般式で示される化合物を含むことを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
水性基を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤を含むハロ
ゲン化銀写真感光材料に関するものである。更に詳しく
は、高速塗布が可能で、かつ現像ハジキの発生がないハ
ロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】また、本発明は、ラテックスと上記界面活
性剤を含むハロゲン化銀写真感光材料に関するものであ
る。
【0003】更に、本発明は、平板状ハロゲン化銀粒子
とラテックスを使用するハロゲン化銀写真感光材料に関
するものである。この平板状ハロゲン化銀粒子は、アス
ペクト比3以上であり、またラテックスは少なくともア
キリレートまたはメタクリレートモノマーユニット成分
を含むものである。
【0004】更にまた、本発明は、導電性基を有するモ
ノマーをゼラチンにグラフト化させた誘導体ゼラチンを
使用するハロゲン化銀写真感光材料に関するものであ
る。
【0005】本発明に使用する誘導体ゼラチンは導電性
基としてスルホン酸基をもつ不飽和エチレン性モノマー
をゼラチンにグラフト化させたものであり、帯電防止さ
れたハロゲン化銀写真感光材料を与えるものである。
【0006】
【従来技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、一般に、支
持体上にハロゲン化銀を含む乳剤層、保護層、中間層、
ハレーション防止層、バッキング層、帯電防止層、接着
層および現像調節層など各種の層が塗設されている。こ
れらの層は非常に薄膜でしかも均一に塗布されることが
要求される。このため、各種の塗布助剤が使用されてき
た。有効な方法として塗布液の表面張力をできるだけ下
げる界面活性剤を採用することである。
【0007】有効な界面活性剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸塩、スルホ琥珀酸エステル塩、ナフタレンス
ルホン酸塩などのアニオン性界面活性剤、アルキレンオ
キサイド鎖をもつポリエチレンオキサイドのノニルフェ
ノールエステル、サポニン、糖類エステルなどのノニオ
ン性界面活性剤などが使用される。
【0008】しかし、界面活性剤により塗布性をよくす
ればするほど塗布されたハロゲン化銀写真感光材料を現
像する時に現像液の濡れ性が劣化し、現像ハジキが発生
すると言う問題が生じる。
【0009】また、ゼラチンをバインダーとするハロゲ
ン化銀写真感光材料には平板状ハロゲン化銀粒子がしば
しば用いられる。これは、平板化により投影面積が増大
し単位粒子当たりの受光量を増大させ、また増感色素等
を多く吸着させることができ、更に高い分光増感が期待
されるためである。
【0010】また一方ではエレクトロニクスの進歩によ
り映像へのアクセスタイムの短縮化が飛躍的に進み、ハ
ロゲン化銀写真感光材料についても益々迅速処理が要求
されている。
【0011】このためハロゲン化銀粒子を保護してきた
バインダーであるゼラチンの使用量を少なくし、現像速
度、定着速度、水洗速度、乾燥速度等の写真処理をいず
れも短くする技術が求められている。
【0012】ゼラチンの使用量が少なくなると高感度の
ハロゲン化粒子は外的圧力に対して益々弱くなり、これ
を克服するために粒子の調製方法の改良が試みられてい
る。
【0013】高感度で低カブリであると同時に高い耐圧
性を両立したハロゲン化銀粒子は未だ見つかっていな
い。
【0014】これに対して柔らかく緩衝剤として機能す
るラテックスを添加することがしばしば行われて来た。
しかし、ラテックスは感光体であるハロゲン化銀粒子に
対してさまざまな悪影響を及ぼし、また写真感光材料の
膜物性を劣化させ傷を付き易くさせたり、保存時のフィ
ルム同士のクッツキを与えるため使用することが制限さ
れ充分にその目的を達成できなかった。
【0015】また、ハロゲン化銀写真感光材料には、バ
インダーとしてゼラチンが一般的に使用されている。こ
れはゼラチンバインダーの保護コロイド性を他のポリマ
ーで代替することが極めて難しいことを意味している。
ゼラチンの代替としてポリビニルアルコールやポリビニ
ルピロリドンなど検討されて来たが、その保護コロイド
性の不充分なため、改質材として一部採用はされている
ものの代替物にはなっていない。
【0016】従ってゼラチンは、この大きな保護コロイ
ド性のためハロゲン化銀写真感光材料に現在も広く使用
されている。しかし、ゼラチン膜は電気絶縁性が高く静
電気を帯び易い欠点がある。
【0017】この静電気を帯びる性質を取り除くために
各種の帯電防止剤が開発されている。特にアルキレンオ
キサイド基を有するノニオン性帯電防止剤は、使用し易
いため古くから採用されて来た。
【0018】しかし、この帯電防止剤もハロゲン化銀乳
剤層やこの層に隣接する層に用いると様々な写真特性に
変化を与え、不都合が生じている。
【0019】また隣接しなくても、現像処理により溶出
して写真性能に影響を与えることになる。そのためある
種の感光材料にしか使用できない等の欠点を有する。ま
た溶出することは、現像処理後にはその帯電防止の効果
が消失して行くことを意味する。このため、現像処理後
も帯電特性を有する帯電防止技術の開発が望まれてい
た。
【0020】
【発明の目的】本発明の第一の目的は、高速にかつ均一
に塗布できるハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
である。
【0021】本発明の第二の目的は、現像ハジキの発生
が少ないハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。
【0022】本発明の第三の目的は、感度、カブリなど
の写真特性に悪影響のない感光性ハロゲン化銀写真感光
材料を提供することにある。
【0023】本発明の第四の目的は、高感度、低カブリ
にして、耐圧性にすぐれ、クッツキのないハロゲン化銀
写真感光材料を提供することである。
【0024】本発明の第五の目的は、色汚染のないハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0025】本発明の第六の目的は、静電気を帯びるこ
とのないハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。特に、現像処理されても帯電防止効果が消失されな
いハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0026】本発明の第七の目的は、感度、カブリなど
の写真特性に悪影響がなく、しかも帯電防止が施された
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0027】更に本発明の第八の目的は、吸水性が少な
く、乾燥速度の早いハロゲン化銀写真感光材料を提供す
ることにある。
【0028】また、本発明の第九の目的は、迅速に写真
処理することのできるハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。
【0029】また本発明の第十の目的は、高い耐傷性を
有するハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
【0030】本発明のその他の諸目的は以下の詳細の説
明から明らかになろう。
【0031】
【発明の構成】上記第一乃至第三の目的は請求項1に記
載される下記一般式で示される化合物を含むことを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料によって達成される。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
水性基を表す。]
【0032】また、本発明の上記第二、第四および第五
の目的は、上記請求項2に記載される下記一般式で示さ
れる化合物とラテックスを含むことを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料によって達成される。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
水性基を表す。]
【0033】本発明の上記第六乃至第十の目的は、支持
体と少なくともハロゲン化銀乳剤層からなるハロゲン化
銀写真感光材料であって、該ハロゲン化銀感光材料の少
なくとも一層中に少なくとも一種の−SO3 Na基およ
び/またはアルキレンオキサイド構造単位をもつ不飽和
エチレン性モノマーでグラフト化されたゼラチンを含む
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料によって達
成される。
【0034】以下に本発明について詳述する。
【0035】本発明の上記一般式で表される界面活性剤
およびグラフト化されたゼラチン(グラフトゼラチン)
は、ハロゲン化銀写真感光材料中に用いても次の点での
悪影響がないか極めて少ないのが特徴である。
【0036】この界面活性剤は写真的に不活性であり、
各種の写真添加剤との相互作用が極めて少ない。その一
例として、染料や色素を吸着してフィルムを色汚染しに
くい。
【0037】また現像の速度に影響のある現像促進剤、
現像抑制剤などを吸着しにくく、感度やカブリに影響を
与えにくい。
【0038】また写真感光材料を製造する際、本発明の
上記一般式で表される界面活性剤を分散させた写真液の
pHに依存性されにくく、更にイオン強度に左右されに
くい。
【0039】本発明の界面活性剤が上記特性を有するこ
とは、この界面活性剤の構造からくる性質が大きな影響
を与えているものと考えられる。
【0040】本発明のグラフトゼラチンが上記特性を有
することは、このグラフト化するモノマーの性質が大き
な影響を与えていると考えられる。本発明はゼラチンに
グラフト化するエチレン性不飽和モノマーを鋭意検討す
ることにより帯電防止効果に優れ、現像処理後も保持さ
れ、写真性能に無影響で色汚染の少ない写真要素を形成
できたのは予想もできなかったことである。
【0041】まず初めに本発明に使用する界面活性剤に
ついて説明する。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
水性基を表す。]
【0042】Aで表される芳香族環は、ベンゼン環やナ
フタレン環などの炭素環や窒素や硫黄原子を含むヘテロ
環を含む。
【0043】Rは、ブチル基、オクチル基、ノニル基及
びドデシル基などの置換されてもよい炭素数1から25
のアルキル基を表す。
【0044】Xは、本発明の界面活性剤の特徴である2
重結合部をもつ炭素数1から16の不飽和脂肪族残基を
表す。
【0045】Kは、Aの芳香族環に直接結合するエチレ
ンオキサイド基やプロピレンオキサイド基等のアルキレ
ンオキサイド基、あるいはカルボキシル基やスルホン酸
でエステル化されてもよいイオン性基をもつアルキレン
オキサイド基を表す。
【0046】以下に本発明の界面活性剤の具体的例を示
すが本発明の界面活性剤はこれらに限定されない。
【0047】 具体例 A R X K 1)ベンゼン p-CH3 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=12) 2)ベンゼン p-C2H5 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=10) 3)ベンゼン p-C4H9 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=14) 4)ベンゼン p-C6H7 -CH=CHCH3 -(CH2CH2CH2O)nH(n=20) 5)ベンゼン p-C9H19 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=30) 6)ベンゼン p-C12H25 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=40) 7)ベンゼン p-C9H25 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=14) 8)ベンゼン p-C4H9 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=35) 9)ベンゼン p-C9F19 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=04) 10)ベンゼン p-C9F17 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=06) 11)ベンゼン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=08) 12)ベンゼン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=06) 13)ナフタレン p-CH3 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=10) 14)ナフタレン p-C2H5 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=12) 15)ナフタレン p-C4H9 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=14) 16)ナフタレン p-C6H7 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=16) 17)ナフタレン p-C9H19 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=10) 18)ナフタレン p-C12H25 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nH(n=13) 19)ナフタレン p-C9H25 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=10) 20)ナフタレン p-C4H9 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=165 21)ナフタレン p-C9F19 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=20) 22)ナフタレン p-C9F17 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=20) 23)ナフタレン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=40) 24)ナフタレン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nH(n=30) 25)ベンゼン p-C12H25 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=40) 26)ベンゼン p-C9H25 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=14) 27)ベンゼン p-C4H9 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=35) 28)ベンゼン p-C9F19 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nCO2NH4(n=04) 29)ベンゼン p-C9F17 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nCO2Na (n=06) 30)ピリジン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=08) 31)ピリジン p-CH3 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=06) 32)ピリジン p-CH3 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=10) 33)ナフタレン p-C2H5 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=12) 34)ナフタレン p-C4H9 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=14) 35)ナフタレン p-C6H7 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=16) 36)ナフタレン p-C9H19 -CH=CHCH3 -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=10) 37)ナフタレン p-C12H25 -CH=CHCH3 -(CH2CH(CH3)O)nSO3NH4(n=13) 38)ナフタレン p-C9H25 -CH=CH2 -(CH2CH2O)nSO3Na (n=10) a)ベンゼン p-C12H25 H -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=40) b)ベンゼン p-C9H25 H -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=14) c)ベンゼン p-C4H9 H -(CH2CH2O)nSO3NH4(n=35)
【0048】本発明の界面活性剤は、特開平 4-50204、
同 4-53802号明細書を参考に合成することができる。
【0049】本発明の界面活性剤のアルキレンオキサイ
ド鎖の重合度は60以下であれば任意であるが、好まし
くは2から40の重合度であり、更に好ましくは4から
20の重合度である。
【0050】また、本発明の界面活性剤は、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩(AB)、アルキルスルホ琥珀酸エ
ステル(AS)、アルキルナフタレンスルホン酸塩(A
N)と併用するとその作用効果が更に高めらる。AB,
AS,ANの具体例を下記に示す。 (1)ドデシルベンゼンスルホン酸 (2)ノニルベンゼンスルホン酸ナトリウム (3)オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム (4)ジオクチルスルホ琥珀酸エステナトリウム塩 (5)ジヘキシルスルホ琥珀酸エステナトリウム塩 (6)ジヘキシルスルホ琥珀酸エステナトリウム塩 (7)イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム塩 (8)ノーマルブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
塩 (9)アミルナフタレンスルホン酸ナトリウム塩
【0051】本発明の界面活性剤の効果は、迅速処理の
場合に顕著となるのが特徴である。従って、90秒処理
よりも45秒処理、45秒処理よりも30秒処理のシス
テムに好ましく使用できる。
【0052】本発明の請求項2に記載されるハロゲン化
銀写真感光材料に使用されるラテックスは、モノマー単
位としてアクリレートまたはメタクリレート成分を含む
ものであり、次の一般式で示す成分を少なくとも10
%、好ましくは40%、さらに好ましくは、60%含む
ものである。
【0053】CH(R12 =CH−CO−OR2 但し、R1 は置換されてもよいアルキル基または水素原
子を表し、R2 は炭素数1〜24の置換されてもよいア
ルキル基を表す。
【0054】R1 の代表例はメチルまたは水素原子であ
る。R2 の代表例は、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、n−ヘキシル、シクロヒキシル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ドデシル基などを表す。
【0055】本発明のラテックスには、アクリレートま
たはメタクリレート成分の他に種々のモノマーを共重合
して使用できる。好ましい共重合成分は、スチレン、ア
クリルアミド、ビニルベンゼンとこれらの誘導体、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などの
カルボン酸を含む酸モノマーやスチレンスルホン酸、ア
クリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸、イソ
プレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、2−プロペニル
−ノニルフェノキシエチレンオキサイドスルホン酸エス
テルなどのスルホン酸基を含む酸モノマーなどを挙げる
ことができる。
【0056】本発明のラテックスの合成方法は、例えば
特公昭60-15935の記載の方法によって合成することがで
きる。ラテックスの合成方法は、この特許公報以外にも
幾多の合成方法があり、これに限定されるものではな
い。
【0057】本発明に使われるラテックスの合成時にモ
ノマーの分散に界面活性剤を用いると、ラテックスの安
定性を付与することができる。界面活性剤の種類は、ア
ニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性と任意に選択
できる。比較的ノニオン性あるいはアニオン性の活性剤
の単独もしくは併用が良好な結果を与える。
【0058】また、酸モノマーを使用すると少ない界面
活性剤の使用で安定なラテックスを合成することができ
る。
【0059】また、本発明には、酸モノマーとして、ス
ルホン酸基をもつモノマーを使用したラテックスは、本
発明の効果を飛躍的に向上することができることを見い
だしたことは予想外のことであった。下記に本発明に使
われるラテックスの具体例を挙げるが本発明はこれらの
ラテックスに限らない。
【0060】以下に示すラテックスのうち、ここでは、
スチレンをSt、メチルアクリレートをMA、メチルメ
タクリレートをMMA、エチルアクレイレートをEA、
ブチルアクリレートをBA、ヘキシルアクリレートをH
A、イソノニルアクリレートをINA、シクロヘキシル
メタクリレートをCA、ヒドロキシエチルクリレートを
HEA、ヒドロキシエチルメタクリレートをHEMA、
アクリル酸をAA、イタコン酸をIA、マレイン酸をM
A、アクリルアミドをAAm、スチレンスルホン酸をS
t−S、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸アミドをAMPS、イソプレンスルホン酸をIP−
S、2−プロペニル−4−ノニルフェノキシエチレンオ
キサイド(n=10)スルホン酸エステルをPF−Sと略
す。また付帯小文字は組成重量組成比を表す。
【0061】 ラテックス例 モノマー 分子量(万) (1)EA97AA3 1 (2)EA100 2 (3)EA40BA57AA3 10 (4)EA97MMA3 13 (5)St20MMA30EA40BA8 AA2 20 (6)St10IP−S10MMA30EA50 2 (7)EA90AMPS10 5 (8)MMA10EA88AMPS2 0.2 (9)St30MMA20EA40BA5 AA5 0.8 (10)CA60INA30IP−S10 3 (11)MMA50EA40AMPS10 4 (12)MMA50EA40St−S10 10 (13)EA90PF−S10 50 (14)MMA50EA40AAm10 20 (15)St20MMA30EA50HEA10 10 (16)St10MMA30EA50HEMA10 10 (17)BA40St20EA30AA10 10 (18)CA60INA30MA10 20 (19)CA60INA30AMPS10 4 (20)CA50INA30EA10AMPS10 3 (21)EA95AA5 10 (22)EA97BA3 13 (23)EA50BA47AA3 20 (24)EA95MMA5 2 (25)St20MMA30EA39BA8 AA3 5 (26)St15IP−S5 MMA30EA50 0.2 (27)EA80AMPS20 0.8 (28)MMA2 EA88AMPS10 3 (29)St32MMA20EA40BA5 AA3 4 (30)CA50INA30IP−S20 10 (31)MMA40EA50AMPS10 50 (32)MMA25EA40St−S30 20 (33)EA80PF−S20 10 (34)MMA50EA45AAm5 10 (35)St15MMA30EA50HEA5 10 (36)St10MMA35EA50HEMA5 20 (37)BA44St20EA30AA6 4 (38)CA64INA33MA3 3 (39)CA40INA40AMPS20 10 (40)CA53INA30EA10AMPS7 15 (41)ブタジエン30−イソプレン40−ビニリデンクロライド30(比較) (42)アクリロニトリル50−スチレン(比較) (43)スチレン40−アクリルアミド40−アクリロニトリル20(比較)
【0062】本発明のラテックスの使用量は、ゼラチン
バインダー当たり1%から300%まで任意に調節する
ことができるが、好ましい使用量は、5%から200%
であり、更に好ましくは10%から100%である。
【0063】本発明に使用するラテックスの分散媒体と
して天然の両性であるゼラチンを用いてもよい。ゼラチ
ンを用いると、ラテックス中に組み込まれて、架橋性の
良いラテックスを得ることができる。ゼラチンの用い方
は、界面活性剤の代わりに添加する方法と界面活性剤と
併用する方法とがある。
【0064】ゼラチンは、アルカリ分解して得られたも
のや酸で処理されたものいずれでも良い。また分解の程
度により分子量をコントロールしてモノマーの分散性を
良くして用いることができる。
【0065】本発明に好ましい染料は、多々あるがアリ
ーリデン、オキソノール、ヘミオキソノール、メロシア
ニン、スチリル染料などから選択することができる。特
にアリーリデン染料とオキソオール染料が好ましい。中
でもアリーリデン染料は、ベンジリデン染料とそのベン
ゼン環をフラン環に置換したフラニリデン染料が好まし
い。これら染料の芳香族環やヘテロ環上には、置換され
てもよいアルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル、
オクチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、シ
アノエチル、ベンゼンスルホンアミド、エチルスルホン
アミド)、アリール基(フェニル、ナフチル、ピリジ
ル、フラニル、チオフェニル、ピロリル)、アルコキシ
基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、カ
ルボキシアルキル基(カルボキシメチル、カルボキシエ
チル、カルボキシブチル)やハロゲン原子(塩素、フッ
素)あるいは金属原子を含む各種の基(リン酸、硼酸な
ど)を任意に導入することができる。好ましい具体例を
下記に示すがこれらに限定されるものではない。
【0066】a)ベンジリデン色素 1)4−[ジ(メチル)アミノベンジリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]
ピラゾロン 2)4−[ジ(メチル)アミノベンジリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]
ピラゾロン 3)4−[ジ(シアノエチル)アミノベンジリデン]−
3−カルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェ
ニル]ピラゾロン 4)4−[ジ(シアノエチル)アミノベンジリデン]−
3−メチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]ピラ
ゾロン 5)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノベンジ
リデン]−3−メチル−1−[(4−ベンゼンスルホン
アミド)フェニル]ピラゾロン 6)4−[ジ(メチル)アミノベンジリデン]−3−メ
チル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]ピラゾロン 7)4−[ジ(メチル)ベンジリデン]−3−メチル−
1−[(3,5−ジカルボキシ)フェニル]ピラゾロン 8)4−[ジ(メチル)アミノベンジリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(3,5−ジカルボキシ)フェ
ニル]ピラゾロン 9)4−[ジ(エチル)アミノベンジリデン]−3−カ
ルボキシメチル−1−[(4−ベンゼンスルホンアミ
ド)フェニル]ピラゾロン 10)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノベンジ
リデン]−3−カルボキシメチル−1−[(4−ベンゼ
ンスルホンアミド)フェニル]ピラゾロン 11)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノベンジ
リデン]−3−カルボキシエチル−1−[(4−メチル
スルホンアミド)フェニル]ピラゾロン 12)4−[ジ(エチル)アミノベンジリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−ベンゼンスルホンアミ
ド)フェニル]ピラゾロン
【0067】b)フラニリデン色素 13)4−[ジ(メチル)アミノフラニリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]
ピラゾロン 14)4−[ジ(メチル)アミノフラニリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]
ピラゾロン 15)4−[ジ(シアノエチル)アミノフラニリデン]−
3−カルボキシエチル−1−[(4−カルボキシ)フェ
ニル]ピラゾロン 16)4−[ジ(シアノエチル)アミノフラニリデン]−
3−メチル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]ピラ
ゾロン 17)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノフラニ
リデン]−3−メチル−1−[(4−ベンゼンスルホン
アミド)フェニル]ピラゾロン 18)4−[ジ(メチル)アミノフラニリデン]−3−メ
チル−1−[(4−カルボキシ)フェニル]ピラゾロン 19)4−[ジ(メチル)フラニリデン]−3−メチル−
1−[(3,5−ジカルボキシ)フェニル]ピラゾロン 20)4−[ジ(メチル)アミノフラニリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(3,5−ジカルボキシ)フェ
ニル]ピラゾロン 21)4−[ジ(エチル)アミノフラニリデン]−3−カ
ルボキシメチル−1−[(4−ベンゼンスルホンアミ
ド)フェニル]ピラゾロン 22)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノフラニ
リデン]−3−カルボキシメチル−1−[(4−ベンゼ
ンスルホンアミド)フェニル]ピラゾロン 23)4−[ジ(イソプロピルカルボキシ)アミノフラニ
リデン]−3−カルボキシエチル−1−[(4−メチル
スルホンアミド)フェニル]ピラゾロン 24)4−[ジ(エチル)アミノフラニリデン]−3−カ
ルボキシエチル−1−[(4−ベンゼンスルホンアミ
ド)フェニル]ピラゾロン
【0068】本発明の染料を分散するには、公知の分散
機で分散できる。具体的には、ボールミル、サンドミ
ル、コロイドミル、超音波分散機、高速インペラー分散
機が挙げられる。
【0069】本発明において分散された染料は、10μ
以下の平均粒子サイズを有する微粒子であるが、通常0.
02〜 5.0μの平均微粒子である。染料の固体微粒子分散
体は、ハロゲン化銀粒子にしばしば適用される統計学的
変動係数を用いてその単分散度を表すことができ、その
数値が小さいほど好ましい。実用的には50%以下、好
ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下で使用
される。
【0070】本発明の少なくとも一種の−SO3 Na基
および/またはアルキレンオキサイド構造単位をもつ不
飽和エチレン性モノマーは、通常の方法によって合成す
ることができる。
【0071】不飽和エチレン性モノマーをゼラチンにグ
ラフトする方法は、米国特許第 3,138,564号、第 2,95
6,884号、第 2,831,767号、第 2,794,787号、第 2,548,
520号記載の方法によって合成することができる。
【0072】ゼラチンに上記不飽和エチレン性モノマー
をグラフト化する方法は、通常の重合開始剤を用いるこ
とができる。
【0073】本発明のモノマーのように水溶性が高く、
水溶液中で反応を行うには水溶性の高い重合開始剤を用
いるのが一般的であるが特に水溶性であることに拘る必
要はない。
【0074】重合開始剤の例を挙げておくがこれらに限
定されるものではない。 重合開始剤の例 過硫酸カリウム、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)2塩酸塩、2,2′−アゾビスイソビ
チロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2′−アゾビス[2−メチル−
N−(1,1′ビス(ヒドロキシメチル)エチル)プロ
ピオンアミド等。
【0075】重合の反応条件は35〜95℃の範囲で任
意に選択できる。反応温度が高いとゼラチンの分解が起
きるので低温が好ましいがグラフト化が起きにくいとき
は高温で短く反応させるのが良い。
【0076】ゼラチンは、アルカリ分解して得られたも
のや酸で処理されたものいずれでも良い。また分解の程
度により分子量をコントロールしてモノマーのグラフト
反応性を良くして用いることができる。
【0077】ゼラチンを用いる場合はポリマーの100
分の1から100倍の範囲で用いることができるがゼラ
チンよりモノマー量を多くして反応させるのが良い。
【0078】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀としては、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、
ヨウ臭化銀、ヨウ塩臭化銀等任意に用いることができ
る。
【0079】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀としては、高感度正常晶粒子や平板粒子
あるいは、これらを任意に混合して使用できる。ハロゲ
ン化銀組成としてAgBr,AgCl,AgClBr,
AgClBrI,AgBrI,AgClBrI等任意に
用いることができるが、AgBr組成に富むAgBrI
が好ましい。
【0080】高感度が得られる点で医療用には平板状粒
子が、高いコントラストが得られる点で印刷用には正常
晶が好ましく使用される。
【0081】平板状粒子は、米国特許第 4,439,520、第
4,425,425、第 4,414,304号等に記載されており、容易
に目的の平板状粒子を得ることができる。
【0082】平板状粒子は、特定表面部位に組成の異な
るハロゲン化銀をエピタキシャル成長させたり、シェリ
ングさせたりすることができる。また感光核を制御する
ために、平板状粒子の表面あるいは内部に転移線を持た
せてもよい。
【0083】本発明において平板状粒子を使用する場合
には、平板状粒子が使用されている乳剤層の全粒子の投
影面積の総和の50%以上がアスペクト比3以上の平板
状粒子であることが好ましい。特に平板状粒子の割合が
60%から70%、さらに80%へと増大するほど好ま
しい結果が得られる。ここでいうアスペクト比が平板状
粒子の投影面積と同一の面積を有する円の直径と2つの
平行平面間距離の比を表す。本発明においてアスペクト
比は3以上20未満、3以上16未満であることが好ま
しい。
【0084】本発明において平板状粒子が使われる場合
は、この平板状粒子の厚みは 0.5ミクロン以下、好まし
くは 0.3ミクロン以下であることが好ましい。
【0085】また、平板粒子の分布は、しばしば使用さ
れる変動係数(投影面積を円近似した場合の標準偏差S
を直径Dで割った値S/Dの100倍)が30%以下、
特に20%以下である単分散乳剤であることが好まし
い。また平板粒子と正常晶の非平板粒子を2種以上混合
してもよい。
【0086】平板状粒子の形成時に粒子の成長を制御す
るためにハロゲン化銀溶剤として例えばアンモニア、チ
オエーテル化合物、チオン化合物などを使用することが
できる。また、物理熟成時や化学熟成時に亜鉛、鉛、タ
リウム、イリジウム、ロジウム等の金属円等を共存させ
ることができる。
【0087】上記ハロゲン化銀はイオウ化合物や金塩の
ごとき貴金属塩で増感することができる。また還元増感
することもできるし、またこれらの方法を組み合わせて
増感することができる。
【0088】上記ハロゲン化銀を親水性コロイド媒体中
に、例えば、ゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼイ
ン、セルロース誘導体、合成親水性コロイド、例えば、
ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール中
に分散した乳剤をポリエチレンテレフタレートあるいは
トリアセテートセルロース支持体に塗布して本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料を得ることができる。
【0089】本発明の写真感光材料に含有せしめる界面
活性剤は、ハレーション防止層、セーフライト防止層、
中間層、下引き層、クロスオーバーカット層、帯電防止
層、現像調節層などその他の任意の層に併せて適宜使用
することができる。
【0090】また本発明のグラフトゼラチンの添加は乳
剤中に添加してもよいが、写真感光材料の最外層の保護
膜に添加しても良い。
【0091】帯電防止の特性として最外層に用いるのが
好ましい結果を与える。ゼラチンの架橋は、グリオキザ
ルやムコクロル酸などのアルデヒドやシアヌル酸、アジ
リジンあるいはビニルスルホン酸など一般のゼラチン架
橋剤を用いることができる。
【0092】本発明のグラフトゼラチンを用いる写真感
光材料は、印刷感材用の他に医療用やカラー写真用に適
用することができる。ここでは、印刷用と医療用の例を
挙げるが本発明のハロゲン化銀写真感光材料はこれらに
限定されない。
【0093】本発明用の帯電防止用のグラフトゼラチン
は、その他の帯電防止技術と併用すると一層効果を高め
ることができる。例えば、特開昭55-84658、同 61-1745
42号記載の親水性コロイド層を塗布する前に支持体の表
面を予め帯電防止する方法があるがこのような処理をし
た上に本発明のグラフトゼラチンを使用したゼラチン層
を塗設すると、帯電防止効果を単独より更に上げること
ができる。
【0094】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に含有
するハレーション防止染料、セーフライト向上染料、増
感色素、カブリ抑制剤、マット剤、帯電防止剤、現像調
節剤などその他の化合物は用いる用途、性能に併せて適
宜選択できる。
【0095】以下実施例により本発明を説明する。
【0096】実施例1 (感光材料の作成)本発明の界面活性剤を用いて、印刷
用明室フィルムを作成し塗布性と現像ハジキを評価し
た。フィルムの作成は、特開昭 63-230035号公報記載の
方法に準じた。
【0097】裏側にハレーション防止をした支持体の表
側に上記乳剤と非感光性保護層を塗布した。
【0098】乳剤層のゼラチン付き量は1g/m2、ラテ
ックスの付き量 2.0g/m2、銀付き量は 3.0g/m2、非
感光性保護層のゼラチン付き量は 0.3g/m2、ラテック
スの付き量は 0.5g/m2、セーフライト性向上用染料
0.3g/m2含むよう塗布した。乳剤と反対側のハレーシ
ョン防止層にはゼラチンの付き量を 1.5g/m2、ラテッ
クスの付き量を 1.0g/m2にした。乳剤層には、サポニ
ンを5mg/m2、非感光性保護層にはラウリルスルホエス
テルを10mg/m2となるように使用した。この系に本発
明の界面活性剤を追加添加した。
【0099】(現像処理)作成した感光材料を迅速処理
用自動現像機を用いて現像、定着、水洗、および乾燥を
行った。処理条件は下記のように実施した。現像処理液
の作成は、特開昭63-230035号公報記載の方法に準じ
た。
【0100】(塗布性の評価)塗布性の評価は、高速カ
ーテン式重層塗布機で塗布(塗布速度 200m/分)を行
い、試料全面(1000cm×60cm)が濃度 1.0に仕上がるよ
うに露光現像処理をおこなった。この試料をライトテー
ブル上に置き塗布ムラを目視5段階評価をおこなった。
ランク5は、殆どムラが無く仕上がっているレベルであ
り、ランク1はムラがもっとも悪いレベルとした。
【0101】(現像ハジキの評価)現像ハジキテスト用
に作成した自動現像機に試料を搬送現像して評価した。
試験用自動現像機は、現像ハジキの発生の検出力が高い
ローラーを使用した。ハジキのレベルは、発生の頻度と
面積の積で表し、このランクを5段階に分けた。ランク
5はハジキの発生が殆どないもの、ランク1はハジキが
もっとも多いレベルとした。
【0102】(色汚染の評価)色汚染は、フィルムを5
枚重ねて5段階目視官能評価を行った。即ちランク5が
もっともよくランク1が最も悪い。
【0103】(相対感度の測定)写真特性曲線を描き、
濃度 2.5の露光量を求め算出した。
【0104】
【表1】 上記結果より本発明の界面活性剤を用いると写真性能に
悪影響を与えず、現像ムラ、現像ハジキ、色汚染も良好
であることがわかる。また、好ましい併用の界面活性剤
を使用するとその効果が一層高められることがわかる。
【0105】実施例2 (グラフトゼラチンの合成)400mlのイオン交換水をフ
ラスコに入れた。この容器に2gの過硫酸カリと 0.2g
の重亜硫酸ナトリウムを加え撹拌溶解後、更に40gの
ゼラチンを投入し膨潤させ後攪拌しながら温度を70℃
に上げゼラチンを溶解させた。この液に本発明のモノマ
ーを20g、重亜硫酸ナトリウムを 0.4g溶解させた 1
00mlの液を30分に亙って添加した後、そのまま3時間
反応を続行した。
【0106】(感光材料試料の作成)印刷用明室感光材
料を作成し帯電特性を評価した。感光材料の作成は、特
開昭63-230035号公報記載の方法に準じた。平均粒子径
0.13μ、AgCl99Br1 の乳剤を用いた。裏側にハレ
ーション防止をした支持体の表側に上記乳剤と非感光性
保護層を塗布した。乳剤層のゼラチン付き量は2g/
m2、グラフトゼラチンの付き量 1.0g/m2、銀付き量は
3.0g/m2、非感光性保護層のゼラチン付き量は1.0g
/m2、グラフトゼラチンの付き量は 0.5g/m2、セーフ
ライト性向上用染料 0.3g/m2含むよう塗布した。
【0107】(現像処理条件)作成した感光材料をコニ
カ製自動現像機GR−27を用いて現像、定着、水洗、
乾燥を行った。現像温度28℃、現像時間30秒、定着
温度28℃、水洗温度25℃、乾燥温度40℃に設定し
た。
【0108】(帯電性の評価)現像処理後の帯電特性と
して湿度20%下で10時間放置した後にたばこの灰の
付着テスト評価を行った。試料フィルムを化繊の布で1
0回こすり、たばこの灰の付着量で帯電特性を評価し
た。灰の付着の殆どないものをランク5とし、灰を全面
に付着させてしまう場合をランク1とした。
【0109】(色汚染評価)現像処理後の感光材料を5
枚重ねて5段階目視官能評価を行った。即ちランク5が
もっともよくランク1がもっとも悪い。
【0110】
【表2】試験内容と結果 上記結果より本発明のグラフトポリマーを用いると表面
比抵抗が下がり帯電特性が向上することがわかる。また
写真感光材料の色汚染にも良いことがわかる。尚、本発
明のモノマーと比較するためエチルアクリレートモノマ
ーを試したが帯電特性は変化がなかった。また色汚染も
向上してなかった。
【0111】実施例3 本実施例では、支持体の下引に導電性ポリマーを塗布し
たものを用いた。この導電層は、特開昭55-84658号公報
記載の方法に従って作成したものである。実施例2と同
様に乳剤層および乳剤保護層をこの導電層の上に塗布
し、現像処理後表面比抵抗と色汚染を評価した。
【0112】
【表3】試験内容と結果 上記結果より本発明のグラフトゼラチンを用いると表面
比抵抗が下がり帯電特性が向上することがわかる。帯電
特性の向上が大きいのは下引に導電層が塗布されている
ためその効果が相乗的に向上したことによる。また写真
感光材料の色汚染は実施例2と同じように良いことがわ
かる。
【0113】尚、本発明のモノマーと比較するためメチ
ルアクリレートモノマーを試したが帯電特性は変化がな
かった。また色汚染も向上してなかった。
【0114】実施例4 (染料の微粒子分散)500mlの水に5gの各試験染料の
乾燥済み粉末を入れ25℃15000rpmで8時間の分散をお
こなった。分散物の平均粒子径、分布は堀場製作所のレ
ーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700で測定
した。
【0115】(写真感光材料の作成)本発明の平版粒子
と固体微粒子分散体を用いて、Xレイ用オルソ感光材料
を作成し写真性能および物性を評価した。固体微粒子分
散体は、特開平3-288842の高速インペラー分散機を用い
て分散し、平均粒子径は、 0.2μで、粒子の分散度は変
動係数で20%以内であった。感光材料の作成は、特開
平2-110453号公報の方法に準じた。この乳剤に金−硫黄
増感を施し、オルソシアニン色素として5,5′−ジク
ロロ−9−エチル−3,3−ビス(3−スルホプロピ
ル)−オキサカルボシアニンナトリウム塩(D−1)で
分光増感した。安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラアザインデン(TAI−
1)を加えた。この乳剤をブルーに着色した厚さ 175μ
のポリエチレンテレフタレート支持体の両面に下記組成
になるように横断光遮断層、乳剤層および保護層を塗布
し試料を作成した。
【0116】 第1層(横断光遮断層) 染料 具体例13の化合物(固体分散染料) 0.18g/m2 ゼラチン 0.75g/m2 ラテックス(表4の化合物と比較化合物) 0.55g/m2 第2層(乳剤層) Ag1モル当たりハイポ 8.2mg、K
SCN 163mg、塩化金酸5.4mgで金硫黄増感した平板粒
子を銀の付き量 3.0g/m2となるように塗布した。また
乳剤には下記の添加剤を加えた。 粒子 表4参照 増感色素(D−1) 63mg/m2 安定剤(TAI−1) 58mg/m2 Gel 2.1g/m2 ラテックス(表4の化合物と比較化合物) 1.5g/m2 第3層(保護層) Gel 0.8g/m2 PMMA( 3.5μ)(マット剤) 0.025g/m2 界面活性剤(表4の化合物と比較化合物) 0.016g/m2
【0117】(センシトメトリー)緑色光にて 0.1秒露
光を与えたのち、下記組成の現像液で現像定着水洗乾燥
処理をした。感度はカブリ+1.0 の濃度を与える露光量
の逆数で表した。
【0118】(鮮鋭性の評価)乳剤を塗布し作成した試
料に肢骨部ファントームを通してX線露光し、現像処理
後の画質を目視5段階評価した。高い画質を5とし、最
も低い画質のレベルを1とした。
【0119】(残色の評価)未露光状態のフィルムを現
像処理し、残色のレベルを目視5段階官能評価した。 5…ほとんど残色があるのがわからないレベル 4…残色があることに気づくが、実用上あまり支障にな
らないレベル 1…はっきり残色がのこっており、実技上支障ななるレ
ベル とし、2、3は中間的な存在とした。
【0120】(耐圧試験)耐圧試験機( 0.5mmφのサイ
ファイア針に0〜300gの荷重を連続的にかける)に
巾 3.5cm、長さ12.5cmの試験片を通過させ露光現像処理
した後、黒化面積により黒化の非常よいレベルを5と
し、もっとも悪いレベルを1とする目視5段階ランク付
け相対評価をした。
【0121】(クッツキ)塗布済み試料を50℃、相対
湿度80%に15日間放置しのち試料を取り出し、クッ
ツキ度を目視5段階評価をおこなった。ランク5はクッ
ツキがほとんど見られないもので、ランク1はクッツキ
がひどく実用に耐えないレベルとした。
【0122】(現像ハジキ)試料フィルムは、50℃、
相対湿度50%の試験機に放置した後、現像処理をおこ
なった。現像処理はハジキの発生しやすいローラーをも
つ自動現像機で処理した。
【0123】 現像液組成 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5 g ハイドロキノン 30 g 5−ニトロインダゾール 0.250 g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06 g 臭化カリウム 3.0 g 亜硫酸ナトリウム 50 g 水酸化カリウム 30 g 硼酸 10 g 水を加えて1リットルとする (pHは 10.20に調節した) 定着液 チオ硫酸アンモニウム 200 g 無水亜硫酸ナトリウム 20 g 硼酸 8 g エチレンジアミン4酢酸2Na 0.1 g 硫酸アルミニウム 15 g 氷酢酸 22 g 水を加えて1リットルとする (pHは5.20に調節した)
【0124】
【表4】
【0125】
【表5】 上記から明らかなように、本発明の界面活性剤とラテッ
クスを組み合わせると感度低下、残色劣化が少なく、現
像ハジキにも効果があり、高湿度下に保存してもクッツ
キが劣化しない写真画像が得られることがわかる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の上記請求
項1に記載するハロゲン化銀写真感光材料は、高速かつ
均一塗布が可能であり、高感度、低カブリで、鮮鋭性に
優れている。また、残色性が向上している。さらに、こ
の感光材料は、総合的に高感度、高鮮鋭性にして残色性
に優れている。
【0127】本発明の上記請求項2に記載する発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料は、上記の効果に加えて、耐圧
性が向上し、現像ムラ、現像ハジキ、色汚染も良好であ
る。
【0128】本発明の請求項3に記載する発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料は、写真特性に悪影響を与えること
なく、現像処理されても帯電防止効果が消失されない優
れたハロゲン化銀写真感光材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/85

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で示される化合物を含むこと
    を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
    素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
    よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
    スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
    化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
    水性基を表す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式で示される化合物とラテック
    スを含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 [式中、Aは芳香族環を表し、Rは置換されてもよい炭
    素数4から30のアルキル基を表し、Xは置換されても
    よい炭素数4から30の不飽和脂肪族残基を表し、Kは
    スルホン酸若しくはカルボン酸またはその塩でエステル
    化されてもよいアルキレンオキサイドユニットを含む親
    水性基を表す。]
  3. 【請求項3】 支持体と少なくともハロゲン化銀乳剤層
    からなるハロゲン化銀写真感光材料であって、該ハロゲ
    ン化銀感光材料の少なくとも一層中に少なくとも一種の
    −SO3 Na基および/またはアルキレンオキサイド構
    造単位をもつ不飽和エチレン性モノマーでグラフト化さ
    れたゼラチンを含むことを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。
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