JPH06310381A - 電解コンデンサおよびそのタブ端子 - Google Patents
電解コンデンサおよびそのタブ端子Info
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- JPH06310381A JPH06310381A JP12057693A JP12057693A JPH06310381A JP H06310381 A JPH06310381 A JP H06310381A JP 12057693 A JP12057693 A JP 12057693A JP 12057693 A JP12057693 A JP 12057693A JP H06310381 A JPH06310381 A JP H06310381A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電解コンデンサからの駆動用電解液の漏液を防
止する。 【構成】電解コンデンサに使用されるタブ端子の丸棒部
に、リンを含有した化合物のうち一種以上と、無機酸も
しくはその塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以
上とを混合した化成液によって化成処理された陽極酸化
皮膜を形成する。
止する。 【構成】電解コンデンサに使用されるタブ端子の丸棒部
に、リンを含有した化合物のうち一種以上と、無機酸も
しくはその塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以
上とを混合した化成液によって化成処理された陽極酸化
皮膜を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム電解コン
デンサおよび同電解コンデンサ用タブ端子に関するもの
である。
デンサおよび同電解コンデンサ用タブ端子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム電解コンデンサは、アルミ
ニウム陽極箔とアルミニウム陰極箔とをセパレータ紙を
介して巻回したコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸
し、このコンデンサ素子をゴム封口体と共にアルミニウ
ム製外装ケース内に組込み、外装ケースが封止加工され
ることによって密閉した構造を有する。
ニウム陽極箔とアルミニウム陰極箔とをセパレータ紙を
介して巻回したコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸
し、このコンデンサ素子をゴム封口体と共にアルミニウ
ム製外装ケース内に組込み、外装ケースが封止加工され
ることによって密閉した構造を有する。
【0003】また、陽極箔および陰極箔のそれぞれには
引出端子としてのタブ端子がカシメやコールドウェルド
法などにより固着され、ゴム封口体の透孔を通じて外部
に引出されている。
引出端子としてのタブ端子がカシメやコールドウェルド
法などにより固着され、ゴム封口体の透孔を通じて外部
に引出されている。
【0004】図1に示すように、タブ端子1はアルミニ
ウムの丸棒部2と、同丸棒部2を偏平に加工した平坦部
3と、丸棒部2に溶接された引出線4とからなる。引出
線4はCP線(銅被覆鋼線)からなり、さらにその表面
には半田メッキや錫メッキが施されることもある。丸棒
部2と引出線4との溶接箇所を5にて示す。
ウムの丸棒部2と、同丸棒部2を偏平に加工した平坦部
3と、丸棒部2に溶接された引出線4とからなる。引出
線4はCP線(銅被覆鋼線)からなり、さらにその表面
には半田メッキや錫メッキが施されることもある。丸棒
部2と引出線4との溶接箇所を5にて示す。
【0005】タブ端子1の平坦部3は陽極箔や陰極箔に
固着され、丸棒部2はゴム封口体の透孔と嵌合する。
固着され、丸棒部2はゴム封口体の透孔と嵌合する。
【0006】近年、電解コンデンサに使用される駆動用
電解液はコンデンサの特性を向上させるために、高電導
化のものや高温での使用下において安定性を有するもの
が使用されている。
電解液はコンデンサの特性を向上させるために、高電導
化のものや高温での使用下において安定性を有するもの
が使用されている。
【0007】例えば、γ−ブチロラクトンやエチレング
リコールなどの溶媒中に、O−フタル酸の第4級アンモ
ニウム塩やマレイン酸の第4級アンモニウム塩を溶質と
して溶解したものが駆動用電解液として使用されてい
る。
リコールなどの溶媒中に、O−フタル酸の第4級アンモ
ニウム塩やマレイン酸の第4級アンモニウム塩を溶質と
して溶解したものが駆動用電解液として使用されてい
る。
【0008】カルボン酸の第4級アンモニウム塩を溶質
とした、このような駆動用電解液は粘度も低く、活性で
あり、ゴム封口体とタブ端子の丸棒部との間の微小な間
隙からの漏液が発生し易いものであった。
とした、このような駆動用電解液は粘度も低く、活性で
あり、ゴム封口体とタブ端子の丸棒部との間の微小な間
隙からの漏液が発生し易いものであった。
【0009】特に、陰極箔に固着されたタブ端子の近傍
においては、電場が印加されることによって、駆動用電
解液のpHが強アルカリとなる。この現象により、タブ
端子の丸棒部が腐蝕し、ゴム封口体とタブ端子との間か
ら駆動用電解液が外部に漏液し易いものであった。
においては、電場が印加されることによって、駆動用電
解液のpHが強アルカリとなる。この現象により、タブ
端子の丸棒部が腐蝕し、ゴム封口体とタブ端子との間か
ら駆動用電解液が外部に漏液し易いものであった。
【0010】そのために、陰極側のタブ端子として、ア
ジピン酸系水溶液や硼酸系水溶液にて化成処理し、陽極
酸化皮膜を形成したものを使用することもあるが、タブ
端子の耐蝕性の向上には未だ不充分であった。
ジピン酸系水溶液や硼酸系水溶液にて化成処理し、陽極
酸化皮膜を形成したものを使用することもあるが、タブ
端子の耐蝕性の向上には未だ不充分であった。
【0011】上述した課題を解決するために、本発明者
らは種々の検討と実験を重ねた結果、陰極箔側に固着さ
れるタブ端子の少なくとも丸棒部にリンを含有した化合
物類のうち一種以上と、無機酸もしくはその塩または有
機酸もしくはその塩のうち一種以上とを混合した化成液
による陽極酸化皮膜を形成すると、特に第4級アンモニ
ウム塩を溶質とした駆動用電解液に対して優れた耐蝕性
を付与することができることを見い出した。
らは種々の検討と実験を重ねた結果、陰極箔側に固着さ
れるタブ端子の少なくとも丸棒部にリンを含有した化合
物類のうち一種以上と、無機酸もしくはその塩または有
機酸もしくはその塩のうち一種以上とを混合した化成液
による陽極酸化皮膜を形成すると、特に第4級アンモニ
ウム塩を溶質とした駆動用電解液に対して優れた耐蝕性
を付与することができることを見い出した。
【0012】本発明においては、タブ端子の丸棒部のみ
ばかりでなく、平坦部にも陽極酸化皮膜を形成してもよ
い。
ばかりでなく、平坦部にも陽極酸化皮膜を形成してもよ
い。
【0013】陽極酸化皮膜を形成するための化成に際し
ては、化成浴中にタブ端子の平坦部と丸棒部を浸漬し、
引出線を陽極とし、化成浴中に対極を配置し、直流電圧
を印加するようにして処理するのが好ましい。
ては、化成浴中にタブ端子の平坦部と丸棒部を浸漬し、
引出線を陽極とし、化成浴中に対極を配置し、直流電圧
を印加するようにして処理するのが好ましい。
【0014】化成処理するための化成液としては、リン
を含有した化合物類のうち一種以上と、無機酸もしくは
その塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以上とを
混合した水溶液を使用するのが好ましい。化成液温度や
印加電圧、電流密度、電圧印加時間などの化成条件は適
宜に選定することができる。
を含有した化合物類のうち一種以上と、無機酸もしくは
その塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以上とを
混合した水溶液を使用するのが好ましい。化成液温度や
印加電圧、電流密度、電圧印加時間などの化成条件は適
宜に選定することができる。
【0015】リンを含有した化合物類としては、正リン
酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸、亜
リン酸、次亜リン酸、ポリリン酸またはその塩を例示す
ることができる。無機酸としては、硼酸、硫酸、硝酸、
ケイ酸、タングステン酸またはその塩を例示することが
できる。
酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸、亜
リン酸、次亜リン酸、ポリリン酸またはその塩を例示す
ることができる。無機酸としては、硼酸、硫酸、硝酸、
ケイ酸、タングステン酸またはその塩を例示することが
できる。
【0016】有機酸としては、モノカルボン酸、ジカル
ボン酸、オキシ酸またはその塩を例示することができ
る。モノカルボン酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、アクリル酸、ウンデシレン酸、安息
香酸などが好ましい。
ボン酸、オキシ酸またはその塩を例示することができ
る。モノカルボン酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、アクリル酸、ウンデシレン酸、安息
香酸などが好ましい。
【0017】ジカルボン酸としてはシュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、
フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など
が好ましい。
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、
フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など
が好ましい。
【0018】オキシ酸としてはグリコール酸、乳酸、ヒ
ドロアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タル
トロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、
オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸など
が好ましい。
ドロアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タル
トロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、
オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸など
が好ましい。
【0019】本発明において、タブ端子は、上述の化成
処理のほか、アルミニウムの丸棒線材を上述の化成液を
使用して化成処理し、その表面に陽極酸化皮膜を形成し
た後に、その一部を押圧することによって平坦部とな
し、丸棒部に引出線を溶接するようにして製造すること
もできる。さらには、このタブ端子に対して上述した化
成処理を再度実施してもよい。
処理のほか、アルミニウムの丸棒線材を上述の化成液を
使用して化成処理し、その表面に陽極酸化皮膜を形成し
た後に、その一部を押圧することによって平坦部とな
し、丸棒部に引出線を溶接するようにして製造すること
もできる。さらには、このタブ端子に対して上述した化
成処理を再度実施してもよい。
【0020】本発明に係るタブ端子は陰極側に使用する
ばかりではなく、陽極側にも使用することができる。本
発明においては、タブ端子の丸棒部の陽極酸化皮膜の表
面に、同陽極酸化皮膜のさらなる耐蝕性の向上やゴム封
口体との接着強度の向上を目的として、シラン系、アル
ミニウム系、チタン系のカップリング剤を塗布してもよ
く、その他の樹脂膜を形成してもよい。
ばかりではなく、陽極側にも使用することができる。本
発明においては、タブ端子の丸棒部の陽極酸化皮膜の表
面に、同陽極酸化皮膜のさらなる耐蝕性の向上やゴム封
口体との接着強度の向上を目的として、シラン系、アル
ミニウム系、チタン系のカップリング剤を塗布してもよ
く、その他の樹脂膜を形成してもよい。
【0021】
【実施例】〈実施例1〉
【0022】図1に示すタブ端子、丸棒部の直径2.0
mm、同長さ6mm、平坦部の幅2.5mm、同厚さ
0.35mm、同長さ15mmを用意した。
mm、同長さ6mm、平坦部の幅2.5mm、同厚さ
0.35mm、同長さ15mmを用意した。
【0023】一方、正リン酸0.01重量%および硼酸
8重量%からなる水溶液をアンモニアでpH7に調整
し、液温を50℃に維持し、化成浴とした。この化成浴
中にタブ端子の平坦部と丸棒部を浸漬し、引出線を陽極
とし、化成浴中に対極を配置して電圧150Vを2時間
印加し、化成処理した。タブ端子の平坦部と丸棒部には
陽極酸化皮膜が形成された。なお、化成開始2時間後の
化成電流値を測定したところ、10μAであった。
8重量%からなる水溶液をアンモニアでpH7に調整
し、液温を50℃に維持し、化成浴とした。この化成浴
中にタブ端子の平坦部と丸棒部を浸漬し、引出線を陽極
とし、化成浴中に対極を配置して電圧150Vを2時間
印加し、化成処理した。タブ端子の平坦部と丸棒部には
陽極酸化皮膜が形成された。なお、化成開始2時間後の
化成電流値を測定したところ、10μAであった。
【0024】次に、タブ端子を洗浄した後に、水酸化テ
トラメチルアンモニウム10重量%、γ−ブチロラクト
ン40重量%、水50重量%からなる系の液(85℃)
中にタブ端子の平坦部と丸棒部を200時間浸漬し、タ
ブ端子の重量変化を測定した。タブ端子の皮膜溶解量は
0.15mg/cm2 であった。 〈実施例2〉
トラメチルアンモニウム10重量%、γ−ブチロラクト
ン40重量%、水50重量%からなる系の液(85℃)
中にタブ端子の平坦部と丸棒部を200時間浸漬し、タ
ブ端子の重量変化を測定した。タブ端子の皮膜溶解量は
0.15mg/cm2 であった。 〈実施例2〉
【0025】実施例1の化成浴に代えて、正リン酸0.
1重量%およびクエン酸1重量%からなる水溶液をアン
モニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、化成
浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると
共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間
後の化成電流値は15μAであった。タブ端子の皮膜溶
解量は0.10mg/cm2 であった。 〈実施例3〉
1重量%およびクエン酸1重量%からなる水溶液をアン
モニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、化成
浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると
共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間
後の化成電流値は15μAであった。タブ端子の皮膜溶
解量は0.10mg/cm2 であった。 〈実施例3〉
【0026】実施例1の化成浴に代えて、リン酸アンモ
ニウム0.5重量%およびアジピン酸アンモニウム5重
量%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は15μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.23mg/cm2 であった。 〈実施例4〉
ニウム0.5重量%およびアジピン酸アンモニウム5重
量%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は15μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.23mg/cm2 であった。 〈実施例4〉
【0027】実施例1の化成浴に代えて、リン酸アンモ
ニウム2重量%および酒石酸アンモニウム3重量%から
なる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ
以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子
の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値
は20μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.20
mg/cm2 であった。 〈実施例5〉
ニウム2重量%および酒石酸アンモニウム3重量%から
なる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ
以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子
の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値
は20μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.20
mg/cm2 であった。 〈実施例5〉
【0028】実施例1の化成浴に代えて、メタリン酸ナ
トリウム0.1重量%および硼酸ナトリウム0.5重量
%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.30mg/cm2 であった。 〈実施例6〉
トリウム0.1重量%および硼酸ナトリウム0.5重量
%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.30mg/cm2 であった。 〈実施例6〉
【0029】実施例1の化成浴に代えて、ピロリン酸ア
ンモニウム0.05重量%およびケイ酸アンモニウム
0.2重量%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜
溶解量は0.35mg/cm2 であった。 〈実施例7〉
ンモニウム0.05重量%およびケイ酸アンモニウム
0.2重量%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜
溶解量は0.35mg/cm2 であった。 〈実施例7〉
【0030】実施例1の化成浴に代えて、三リン酸0.
1重量%およびアクリル酸1.5重量%からなる水溶液
をアンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持
し、化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処
理すると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開
始2時間後の化成電流値は12μAであった。タブ端子
の皮膜溶解量は0.18mg/cm2 であった。 〈実施例8〉
1重量%およびアクリル酸1.5重量%からなる水溶液
をアンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持
し、化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処
理すると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開
始2時間後の化成電流値は12μAであった。タブ端子
の皮膜溶解量は0.18mg/cm2 であった。 〈実施例8〉
【0031】実施例1の化成浴に代えて、四リン酸0.
2重量%および吉草酸1重量%からなる水溶液を水酸化
ナトリウムでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、
化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理す
ると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2
時間後の化成電流値は20μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.30mg/cm2 であった。 〈実施例9〉
2重量%および吉草酸1重量%からなる水溶液を水酸化
ナトリウムでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、
化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理す
ると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2
時間後の化成電流値は20μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.30mg/cm2 であった。 〈実施例9〉
【0032】実施例1の化成浴に代えて、亜リン酸0.
02重量%およびカプロン酸1重量%からなる水溶液を
アンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、
化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理す
ると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2
時間後の化成電流値は12μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.23mg/cm2 であった。 〈実施例10〉
02重量%およびカプロン酸1重量%からなる水溶液を
アンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持し、
化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理す
ると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2
時間後の化成電流値は12μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.23mg/cm2 であった。 〈実施例10〉
【0033】実施例1の化成浴に代えて、次亜リン酸
0.2重量%およびアジピン酸2重量%からなる水溶液
をアンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持
し、化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処
理すると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開
始2時間後の化成電流値は10μAであった。タブ端子
の皮膜溶解量は0.30mg/cm2 であった。 〈実施例11〉
0.2重量%およびアジピン酸2重量%からなる水溶液
をアンモニアでpH7に調整し、液温を50℃に維持
し、化成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処
理すると共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開
始2時間後の化成電流値は10μAであった。タブ端子
の皮膜溶解量は0.30mg/cm2 であった。 〈実施例11〉
【0034】実施例1の化成浴に代えて、ポリリン酸ナ
トリウム1重量%およびアゼライン酸ナトリウム1重量
%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.18mg/cm2 であった。 〈実施例12〉
トリウム1重量%およびアゼライン酸ナトリウム1重量
%からなる水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とし
た。それ以外は実施例1と同様に化成処理すると共に、
タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時間後の化
成電流値は10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は
0.18mg/cm2 であった。 〈実施例12〉
【0035】実施例1の化成浴に代えて、正リン酸0.
1重量%、次亜リン酸0.2重量%およびマロン酸2重
量%からなる水溶液をアンモニアでpH7に調整し、液
温を50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実施例
1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変化を
測定した。化成開始2時間後の化成電流値は15μAで
あった。タブ端子の皮膜溶解量は0.15mg/cm2
であった。 〈実施例13〉
1重量%、次亜リン酸0.2重量%およびマロン酸2重
量%からなる水溶液をアンモニアでpH7に調整し、液
温を50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実施例
1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変化を
測定した。化成開始2時間後の化成電流値は15μAで
あった。タブ端子の皮膜溶解量は0.15mg/cm2
であった。 〈実施例13〉
【0036】実施例1の化成浴に代えて、亜リン酸アン
モニウム0.05重量%、アジピン酸アンモニウム1重
量%および硼酸アンモニウム0.5重量%からなる水溶
液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実
施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変
化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は10μ
Aであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.30mg/c
m2 であった。 〈比較例1〉
モニウム0.05重量%、アジピン酸アンモニウム1重
量%および硼酸アンモニウム0.5重量%からなる水溶
液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実
施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変
化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は10μ
Aであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.30mg/c
m2 であった。 〈比較例1〉
【0037】実施例1の化成浴に代えて、リン酸アンモ
ニウム0.5重量%の水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は230μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.25mg/cm2 であった。 〈比較例2〉
ニウム0.5重量%の水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は230μAであった。タブ端子の皮
膜溶解量は0.25mg/cm2 であった。 〈比較例2〉
【0038】実施例1の化成浴に代えて、次亜リン酸
0.1重量%の水溶液をアンモニアでpH7に調整し、
液温を50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実施
例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変化
を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は310μ
Aであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.35mg/c
m2 であった。 〈従来例1〉
0.1重量%の水溶液をアンモニアでpH7に調整し、
液温を50℃に維持し、化成浴とした。それ以外は実施
例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の重量変化
を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は310μ
Aであった。タブ端子の皮膜溶解量は0.35mg/c
m2 であった。 〈従来例1〉
【0039】実施例1の化成浴に代えて、アジピン酸ア
ンモニウム5重量%の水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は20μAであった。タブ端子の皮膜
溶解量は2.80mg/cm2 であった。 〈従来例2〉
ンモニウム5重量%の水溶液を液温50℃に維持し、化
成浴とした。それ以外は実施例1と同様に化成処理する
と共に、タブ端子の重量変化を測定した。化成開始2時
間後の化成電流値は20μAであった。タブ端子の皮膜
溶解量は2.80mg/cm2 であった。 〈従来例2〉
【0040】実施例1の化成浴に代えて、硼酸8重量%
の水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ以
外は実施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の
重量変化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は
10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は2.95m
g/cm2 であった。
の水溶液を液温50℃に維持し、化成浴とした。それ以
外は実施例1と同様に化成処理すると共に、タブ端子の
重量変化を測定した。化成開始2時間後の化成電流値は
10μAであった。タブ端子の皮膜溶解量は2.95m
g/cm2 であった。
【0041】実施例1乃至13のタブ端子の皮膜溶解量
は0.15〜0.35mg/cm2と著しく少ないのに
対して、従来例1、2の皮膜溶解量は2.80〜2.9
5mg/cm2 と大きく、劣化していることが分かる。
また、比較例1、2は実施例1乃至13と比較すると、
化成電流値が大きく、化成電力費を多く必要とし、好ま
しくないことが理解される。
は0.15〜0.35mg/cm2と著しく少ないのに
対して、従来例1、2の皮膜溶解量は2.80〜2.9
5mg/cm2 と大きく、劣化していることが分かる。
また、比較例1、2は実施例1乃至13と比較すると、
化成電流値が大きく、化成電力費を多く必要とし、好ま
しくないことが理解される。
【0042】次に、実施例1乃至13、比較例1、2お
よび従来例1、2で化成処理したタブ端子をそれぞれ陽
極箔および陰極箔に固着し、陽極箔と陰極箔とセパレー
タ紙を介在させてコンデンサ素子とした。
よび従来例1、2で化成処理したタブ端子をそれぞれ陽
極箔および陰極箔に固着し、陽極箔と陰極箔とセパレー
タ紙を介在させてコンデンサ素子とした。
【0043】コンデンサ素子にγ−ブチロラクトン75
重量%とO−フタル酸テトラエチルアンモニウム25重
量%からなる駆動用電解液を含浸した。
重量%とO−フタル酸テトラエチルアンモニウム25重
量%からなる駆動用電解液を含浸した。
【0044】アルミニウム製外装ケース内にコンデンサ
素子をブチルゴム封口体と共に組込み、直径12.5m
m、長さ25mm、定格電圧25V、静電容量1000
μFの電解コンデンサそれぞれ20000個試作した。
素子をブチルゴム封口体と共に組込み、直径12.5m
m、長さ25mm、定格電圧25V、静電容量1000
μFの電解コンデンサそれぞれ20000個試作した。
【0045】これらの電解コンデンサを温度60℃、湿
度95%の雰囲気中で定格電圧を2000時間印加し
た。その後、タブ端子とゴム封口体の透孔との間での電
解液の漏液状態を目視にて検査した。
度95%の雰囲気中で定格電圧を2000時間印加し
た。その後、タブ端子とゴム封口体の透孔との間での電
解液の漏液状態を目視にて検査した。
【0046】検査の結果、実施例1乃至13および比較
例1、2のタブ端子を使用した電解コンデンサでの漏液
は皆無であった。しかし、従来例1のタブ端子を使用し
た電解コンデンサでは8個が漏液していた。また、従来
例2のタブ端子を使用した電解コンデンサでは10個が
漏液していた。
例1、2のタブ端子を使用した電解コンデンサでの漏液
は皆無であった。しかし、従来例1のタブ端子を使用し
た電解コンデンサでは8個が漏液していた。また、従来
例2のタブ端子を使用した電解コンデンサでは10個が
漏液していた。
【発明の効果】
【0047】本発明においては、タブ端子の丸棒部に、
リンを含有した化合物のうち一種以上と、無機酸もしく
はその塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以上と
を混合した化成液によって化成処理した陽極酸化皮膜を
形成するようにしたので丸棒部の駆動用電解液に対して
の耐蝕性が向上し、内部の駆動用電解液の漏液を防止す
ることができる。
リンを含有した化合物のうち一種以上と、無機酸もしく
はその塩または有機酸もしくはその塩のうち一種以上と
を混合した化成液によって化成処理した陽極酸化皮膜を
形成するようにしたので丸棒部の駆動用電解液に対して
の耐蝕性が向上し、内部の駆動用電解液の漏液を防止す
ることができる。
【0048】したがって、信頼性の高い電解コンデンサ
を提供することができるものである。
を提供することができるものである。
【図1】タブ端子を示す模式図。
1 タブ端子 2 丸棒部 3 平坦部 4 引出線 5 溶接箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 和幸 神奈川県藤沢市辻堂新町2丁目2番1号 エルナ−株式会社内 (72)発明者 数原 学 神奈川県藤沢市辻堂新町2丁目2番1号 エルナ−株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 タブ端子を固着したアルミニウム陽極箔
とタブ端子を固着したアルミニウム陰極箔とをセパレー
タ紙を介在して巻回したコンデンサ素子に第4級アンモ
ニウム塩を溶質とした駆動用電解液を含浸し、該コンデ
ンサ素子をゴム封口体と共に外装ケース内に組込んだ電
解コンデンサにおいて、少なくとも該アルミニウム陰極
箔に固着された該タブ端子はリンを含有した化合物類の
うち一種以上と、無機酸もしくはその塩または有機酸も
しくはその塩のうち一種以上とを混合した化成液にて化
成処理された陽極酸化皮膜を有していることを特徴とし
た電解コンデンサ。 - 【請求項2】 アルミニウムの丸棒部と、同アルミニウ
ムの偏平な平坦部と、該丸棒部に溶接された引出線とか
らなる電解コンデンサ用タブ端子において、少なくとも
該丸棒部にはリンを含有した化合物類のうち一種以上
と、無機酸もしくはその塩または有機酸もしくはその塩
のうち一種以上とを混合した化成液にて化成処理された
陽極酸化皮膜が形成されていることを特徴とした電解コ
ンデンサ用タブ端子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12057693A JPH06310381A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 電解コンデンサおよびそのタブ端子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12057693A JPH06310381A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 電解コンデンサおよびそのタブ端子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06310381A true JPH06310381A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14789711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12057693A Pending JPH06310381A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 電解コンデンサおよびそのタブ端子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06310381A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11168032A (ja) * | 1997-12-03 | 1999-06-22 | Nichicon Corp | 有極性アルミニウム電解コンデンサ |
| US7233485B2 (en) | 2005-02-14 | 2007-06-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP12057693A patent/JPH06310381A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11168032A (ja) * | 1997-12-03 | 1999-06-22 | Nichicon Corp | 有極性アルミニウム電解コンデンサ |
| US7233485B2 (en) | 2005-02-14 | 2007-06-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same |
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