JPH0633302B2 - アミノ糖のグリコシド系化合物の製造法 - Google Patents

アミノ糖のグリコシド系化合物の製造法

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JPH0633302B2
JPH0633302B2 JP5796388A JP5796388A JPH0633302B2 JP H0633302 B2 JPH0633302 B2 JP H0633302B2 JP 5796388 A JP5796388 A JP 5796388A JP 5796388 A JP5796388 A JP 5796388A JP H0633302 B2 JPH0633302 B2 JP H0633302B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアミノ糖のC−1位チオホスフィン酸エステル
誘導体とアルコールまたはアルコールの水酸基を保護し
たエーテル誘導体とを反応させ、グリコシド系化合物を
製造する方法に関するものである。
アミノ糖のグリコシド系化合物は抗生物質、制ガン剤等
として医薬、農薬などの用途に注目をあびているが、そ
の合成には不安定な中間体を使用し、アミノ基の保護基
として使用できるものはごく限られ工業的に優れた方法
は末だ知られていない。
従来知られている方法はハロゲノアミノ糖とアルコール
を反応させるが、原料のハロゲノアミノ糖の安定性が乏
しいこと、高度に脱水した反応条件が必要なこと、アミ
ノ基の保護基としてベンジルオキシカルボニル基を用い
た場合、グリコシドは与えないことが知られ[Che
m.Ber.100巻、271頁(1967年、ドイツ
国)参照]、アミノ基の保護基として使えるものが限定
されること等欠点が多く工業化は困難である。上記のア
ミノ糖のC−1位チオホスフィン酸エステル誘導体を用
いても、特開昭60−136591で記述した方法で
は、アミノ糖のグリコシド系化合物の収率は満足できる
ものではなかった。
本発明者は上記の事情に鑑み鋭意研究した結果、上記の
アミノ糖誘導体を用いても、特定の活性化剤を使用すれ
は目的を達しうることを知り本発明に到達した。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の原料の1つ、アミノ糖のC−1位チオホスフィ
ン酸エステル誘導体は、C−1位の水酸基が遊離のアミ
ノ糖と塩化ホスフイノチオイルと塩基存在下合成でき
る。アミノ糖は周知のものを使用できる。具体的にはグ
ルコサミン、マンノサミン、ガラクトサミン等を挙げる
ことができ、アミノ基の保護基としては周知の方法で保
護したものを使用できる。例えば、ホルミル、アセチ
ル、ベンゾイル、フタロイル、p-メトキシベンジリデ
ン、ジニトロフェニル、ベンジルオキシカルボニル、t-
ブトキシカルボニル、9−フロオレニルメチルオキシカ
ルボニル等を挙げることができる。アミノ基と等価であ
るアジドを使用できることは言うまでもない。塩化ホス
フイノチオイルとしては周知のものを使用できる。例え
ば塩化ジメチルホスフイノチオイル、塩化ジデフェニル
ホスフイノチオイル等が挙げられる。
本発明の他の原料の1つとして使用されるアルコールは
周知のものを使用できる。例えば脂肪族アルコール、ス
テロイドアルコール、グリセロール誘導体、糖誘導体、
アミノ酸誘導体が挙げられる。
またこれらのアルコールの水酸基を保護したエーテル誘
導体も使用することができる。具体的にはトリメチルシ
リル、トリチル、トリブチルスタニル等の保護基を有す
るエーテル誘導体を挙げることができる。
続いてアミノ糖のC−1位チオホスフィン酸エステルと
前述したアルコールまたはエーテルとの反応について説
明する。この方法ではこれらのモル比は特に制限はなく
アルコールまたはエーテルを大過剰に用いてもよいが、
通常は1〜数倍モル等量である。
溶媒はアルコールを除く周知の有機溶媒を使用できる。
例えばエーテル、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン
等を挙げることができる。
反応温度は特に制限はないが、−40℃〜60℃好まし
くは−20℃〜40℃である。反応時間は反応温度、原
料の種類等によって異なるが、数時間〜数十時間の範囲
である。
反応を行うにあたってはアミノ糖のC−1位チオホスフ
ィン酸エステル誘導体に対し、周知のトリチル塩あるい
はリチウム塩あるいはアンモニウム塩あるいはスズ塩の
共存下で行う。またはアミノ糖誘導体に対し、トリチル
塩あるいはリチウム塩あるいはアンモニウム塩あるいは
スズ塩の共存下、過剰のヨウ素を加えて行う。またはア
ミノ糖誘導体に対し、トリチル塩あるいはリチウム塩あ
るいはアンモニウム塩あるいはスズ塩の共存下、ヨウ素
化合物を加えて行う。ヨウ素あるいはヨウ素化合物を添
加する場合、トリチル塩あるいはリチウム塩あるいはア
ンモニウム塩あるいはスズ塩は3〜90%モルで行うこ
ともできるが、好ましくは5〜50%モルで使用する。
周知のトリチル塩、リチウム塩、アンモニウム塩、スズ
塩としては過塩素酸トリチル、過塩素酸p−メトキシフ
ェニルメチルジフェニル、四フッ化ホウ素酸トリチル、
六塩化アンチモン酸トリチル、六フッ化リン酸トリチル
過塩素酸リチウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウ
ム、六フッ化リン酸テトラブチルアンモニウム、四フッ
化ホウ素酸テトラブチルアンモニウム、トリフロロメタ
ンスルホン酸スズ、二塩化スズ、トリフロロメタンスル
ホン酸スズを挙げることができる。スズ塩は二塩化スズ
と塩化トリチル、二塩化スズと塩化トリメチルシリル、
トリフロロメタンスルホン酸スズと塩化トリメチルシリ
ル等の組合せでも使用することができる。これらの活性
化剤となる塩は特に無水状態にすることもなく反応系に
モレキュラーシーブス等の脱水剤を共存させるだけで十
分である。ヨウ素化合物はN−ヨードコハク酸イミド等
が挙げられる。ヨウ素あるいはヨウ素化合物は20%モ
ル〜数倍モルを使用するできるが、好ましくは50%モ
ル〜2倍モルで使用する。ヨウ素あるいはヨウ素化合物
は固体または液体のまま使用することができるが、通常
使用する溶媒に溶かし希釈したものを使用する。
本発明方法はこのように有用な化合物を収率良く、緩和
な条件下で製造でき、副生成物も少なく、その工業的価
値は大である。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが本発
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例により何等
の制限も受けるものではない。
実施例1 3,4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−α−D−グルコピラ
ノースジメチルチオホスフイン酸エステル67.1mg
(0.1mmol)、βコレスタノール40.5mg
(0.1mmol)と過塩素酸トリチル3.2mmg
(0.01mmol)にモレキュラーシーブス4Aを共
存させベンゼン(1ml)に溶解させ、ヨウ素をベンゼン
に溶解し0.094Mとしたものを1.09ml(0.0
1mmol)加え室温で15時間攪はんした後、水を加
え塩化メチレンで抽出し、有機層を5%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去し調整用シリカゲル薄層クロ
マト(展開剤:ベンゼン:メタノール=3−:1)で精
製したところβ−コレスタニル 3,4,6−トリ−0
−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−β−D−グルコピラノシド68.8mg(7
2%)が得られた。C13−NMRは98.98ppm
(C−1炭素) 実施例2 実施例1のβ−コレスタノールの代わりにβ−コレスタ
ニルトリメチルシリルエーテル45.8mg(0.1mm
ol)を用い全く同様に反応させたところβ−コレスタ
ニル 3,4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ
−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−β−D−グル
コピラノシド68.8mg(72%)が得られた。NMR
は実施例1と一致した。
実施例3 実施例2の過塩素酸トリチルの代わりに六塩化アンチモ
ン酸トリチル5.4mg(0.01mmol)を用い全く
同様に反応させたところβ−コレスタニル 3,4,6
−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシド8
5.5mg(90%)が得られた。NMRは実施例1と一
致した。
実施例4 実施例2の過塩素酸トリチルの代わりに四フッ化ホウ素
酸トリチル3mg(0.01mmol)を用い全く同様に
反応させたところβ−コレスタニル 3,4,6−トリ
−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシド58.7mg
(62%)が得られた。NMRは実施例1と一致した。
実施例5 実施例2の過塩素酸トリチルの代わりに過塩素酸リチウ
ム1.4mg(0.009mmol)を用い全く同様に反
応させたところβ−コレスタニル 3,4,6−トリ−
0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−β−D−グルコピラノシド72.3mg
(77%)が得られた。NMRは実施例1と一致した。
実施例6 実施例2の過塩素酸トリチルの代わりに過塩素酸テトラ
ブチルアンモニウム4mg(0.01mmol)を用い全
く同様に反応させたところβ−コレスタニル 3,4,
6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジル
オキシカルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシド6
0.7mg(64%)が得られた。NMRは実施例1と一
致した。
実施例7 実施例2の溶媒ベンゼンの代わりにトルエンを用い全く
同様に反応させたところβ−コレスタニル 3,4,6
−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシド6
8.1mg(73%)が得られた。NMRは実施例1と一
致した。
実施例8 実施例2の溶媒ベンゼンの代わりに塩化メチレンを用い
全く同様に反応させたところβ−コレスタニル 3,
4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシ
ド63.8mg(68%)が得られた。NMRは実施例1
と一致した。
実施例9 実施例1のβ−コレスタノールの代わりにメタノールを
ベンゼンに溶解し0.131Mとしたものを0.74ml
(0.1mmol)加え、モレキュラーシーブズ3Aを
共存させ、以下全く同様に反応させたところメチル3,
4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシ
ド25.7mg(45%)が得られた。C13−NMRは1
01.58ppm(C−1炭素) 実施例10 実施例9のメタノールの代わりにメチルトリメチルシリ
ルエーテルをベンゼンに溶解し0.103Mとしたもの
を1ml(0.1mmol)加え、以下全く同様に反応さ
せたところメチル3,4,6−トリ−0−ベンジル−2
−デオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−β
−D−グルコピラノシド19.1mg(31%)が得られ
た。NMRは実施例9と一致した。
実施例11 実施例1のβ−コレスタノールの代わりに−メントー
ル16.5mg(0.1mmol)を用い全く同様に反応
させたところ−メンチル 3,4,6−トリ−0−ベ
ンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−β−D−グルコピラノシド48.6mg(67
%)が得られた。C13−NMRは97.95ppm(C
−1炭素) 実施例12 実施例1のβ−コレスタノールの代わりにメチル2,
3,4−トリ−0−ベンジル−6−0−トリメチルシリ
ル−α−D−グルコピラノシド52.8mg(0.1mm
ol)を用い全く同様に反応させたところメチル2,
3,4−トリ−0−ベンジル−6−(3,4,6−トリ
−0−ベンジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ−β−D−グルコピラノシル)−α−D
−グルコピラノシド29.9mg(30%)が得られた。
13−NMRは98.06ppm(アミノ糖C−1炭
素) 実施例13 実施例1のβ−コレスタノールの代わりにメチル2,
3,4−トリ−0−ベンジル−α−D−グルコピラノシ
ド46.6mg(0.1mmol)を用い全く同様に反応
させたところメチル2,3,4−トリ−0−ベンジル−
6−(3,4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ
−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−β−D−グル
コピラノシル)−α−D−グルコピラノシド38.7mg
(38%)が得られた。NMRは実施例12と一致し
た。
実施例14 実施例13の3,4,6−トリ−0−ベンジル−2−デ
オキシ−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−D−グ
ルコピラノースジメチルホスフイン酸エステル90mg
(0.13mmol)、過塩素酸トリチル18.9mm
g(0.55mmol)、メチル2,3,4−トリ−0
−ベンジル−α−D−グルコピラノシド46.8mg
(0.1mmol)を用い実施例13のモル比を換え
て、全く同様に反応させたところメチル2,3,4−ト
リ−0−ベンジル−6−(3,4,6−トリ−0−ベン
ジル−2−デオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピ
ラノシド70.8mg(68%)が得られた。NMRは実
施例12と一致した。
実施例15 実施例14のメチル2,3,4−トリ−0−ベンジル−
α−D−グルコピラノシドをメチル2,3,6−トリ−
0−ベンジル−α−D−グルコピラノシドに換えて、全
く同様に反応させたところメチル2,3,6−トリ−0
−ベンジル−4−(3,4,6−トリ−0−ベンジル−
2−デオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
β−D−グルコピラノシド)−α−D−グルコピラノシ
ド33.8mg(33%)が得られた。C13−NMRは9
8.1ppm(アミノ糖C−1炭素) 実施例16 3,4,6−トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−
アセトアミド−D−グルコピラノースジメチルチオホス
フイン酸エステル58.4mg(0.1mmol)、β−
コレスタノール38.9mmg(0.1mmol)と過
塩素酸トリチル3.4mmg(0.01mmol)にモレ
キュラーシーブス4Aを共存させベンゼン(1ml)に溶
解させ、よう素をベンゼンに溶解し0.126Mとした
ものを0.4ml(0.05mmol)加え、以下実施例
1と同様の操作を行いβ−コレスタニル 3,4,6−
トリ−0−ベンジル−2−デオキシ−2−アセトアミド
−β−D−グルコピラノシド63.2mg(73%)で得
られた。NMR(CDCl.ppm)0.5−2.2
(m.47H.コレスタニル CH,CH,CH) 実施例17 実施例16の過塩素酸トリチルの量を34.3mg(0.
1mmol)に換え、ヨウ素を加えずに、以下同様の操
作を行いβ−コレスタニル 3,4,6−トリ−0−ベ
ンジル−2−デオキシ−2−アセトアミド−β−D−グ
ルコピラノシド63.2mg(73%)で得られた。NM
Rは実施例16と一致した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ糖のC−1位がヘミアセタール結合
    している糖のC−1位の水酸基の水素が一般式[I] (式中R1,R2は非置換または置換されたアルキル基あ
    るいはアリール基を示す。)で表されるアミノ糖のC−
    1位チオホスフィン酸エステル誘導体と、脂肪族アルコ
    ール、ステロイドアルコール、グリセロール誘導体、糖
    誘導体、アミノ酸誘導体から選ばれるアルコールまたは
    アルコールの水酸基を保護したエーテル誘導体とを反応
    させる際、トリチル塩、リチウム塩、アンモニウム塩、
    スズ塩を共存させることを特徴とするアミノ糖のグリコ
    シド系化合物の製造法。
  2. 【請求項2】トリチル塩、リチウム塩、アンモニウム
    塩、スズ塩とヨウ素を共存させることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】トリチル塩、リチウム塩、アンモニウム
    塩、スズ塩とヨウ素化合物を共存させることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
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