JPH0656873A - エリスロマイシン誘導体 - Google Patents

エリスロマイシン誘導体

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JPH0656873A
JPH0656873A JP5124514A JP12451493A JPH0656873A JP H0656873 A JPH0656873 A JP H0656873A JP 5124514 A JP5124514 A JP 5124514A JP 12451493 A JP12451493 A JP 12451493A JP H0656873 A JPH0656873 A JP H0656873A
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弘 古賀
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勉 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式〔I〕で表される化合物またはその
塩。 〔式中、R1 は水素原子またはアシル基を、R2 および
3 は水素原子、水酸基、アシルオキシ基、アミノ基ま
たは一緒になって=O、=NOR10(但しR10=H、低
級アルキル)を示す。R4 は水素原子または低級アルキ
ル基を、Yは−NR56 または−N+789
- をそれぞれ示す。R5 〜R9 は水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、シクロアルキル基等を、Xは
陰イオンを示す。R5 とR6 、R7 とR8 はそれぞれ一
緒になって隣接する窒素原子とともにアザシクロアルキ
ル基を形成してもよい。〕 【効果】 従来公知のエリスロマイシン誘導体と比べ
て、胃酸で分解される度合が著しく低く、優れた消化管
運動促進作用を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、哺乳動物の消化管の収
縮運動促進作用を示し、消化管収縮運動促進剤として有
用なエリスロマイシン誘導体またはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】消化管運動促進剤は作用面からみてナパ
ジシル酸アクラトニウムなどの直接的アセチルコリン作
動薬、シサプリドなどの間接的アセチルコリン作動薬、
ドンペリドンなどのドーパミン遮断薬およびマレイン酸
トリメブチンなどのオピエート作動薬の4種類に大別さ
れ、消化管運動の機能異常、特に運動低下による消化管
不定愁訴などの消化器症状に対する治療薬として広く用
いられている。しかし、これらの薬剤にはドーパミン遮
断作用による錘体外路症状や乳汁分泌亢進等の副作用が
伴う。また、これらの薬剤によって促進された消化管運
動の様式は、自然に発生する生理的な上部消化管から下
部消化管に伝播する運動とは異なるため、下痢、嘔吐な
どの副作用が多く伴うことが知られている。
【0003】一方、消化管の収縮運動を刺激する消化管
ホルモンとしてモチリンが知られているが、天然から抽
出および化学合成によるモチリンの供給は満足すべきも
のでなく、大量供給は困難であった。また、モチリンは
22個のアミノ酸からなるペプチドであるため経口剤と
しての開発は困難であった。
【0004】近年、エリスロマイシンおよびその誘導体
が強い消化管収縮運動促進活性を有することが見いださ
れ、その誘導体の一つであるEM−523が消化管運動
促進剤として開発中である(特開昭60−218321
号、特開昭61−87625号、特開昭63−9901
6号、特開昭63−99092号およびThe Jou
rnal of Pharmacology and
Experimental Therapeutics
Vol.251,No.2,pp.707−712,
1989)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらEM−5
23は酸に不安定であり、経口投与で用いたときに胃酸
で分解され作用が減弱することが予想される。そこで、
本発明者らは、酸抵抗性で経口投与可能なエリスロマイ
シン誘導体を見いだすため鋭意研究を重ねた結果、文献
未記載の下記の新規なエリスロマイシン誘導体がこのよ
うな性質および作用を有することを発見し、この知見に
基づいて本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は下記の
一般式(I)
【化2】 〔式中、R1 は水素原子またはアシル基を、R2 および
3 は同一または異なって水素原子、水酸基,アシルオ
キシ基、アミノ基または一緒になって=O、=NOR10
を示す。ここで、R10は水素原子または低級アルキル基
を示す。R4 は水素原子または低級アルキル基を、Yは
−NR56 または−N+789- をそれぞれ
示す。ここでR5 、R6 、R7 、R8 およびR9 は同一
または異なって水素原子または置換基を有していてもよ
い、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニ
ル基、シクロアルキル基または異項原子として酸素原
子、窒素原子または硫黄原子を含む3から7員環の複素
環基を、Xは陰イオンをそれぞれ示す。また、R5 とR
6 、R7 とR8 はそれぞれ一緒になって隣接する窒素原
子とともにアザシクロアルキル基を形成してもよい。〕
で表される化合物またはその塩に関する。
【0007】本発明において、アシル基とはホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロ
イル基、ベンゾイル基、エトキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等を
示し、アシルオキシ基とは、ホルミルオキシ基、アセチ
ルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ
基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、エトキ
シカルボニルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ
基、ベンジルオキシカルボニルオキシ基等を示し、低級
アルキル基とは、炭素数1−6の直鎖または分岐鎖状の
アルキル基を示し、好ましくはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ネオペンチ
ル基等を示し、低級アルケニル基とは、炭素数2−6の
直鎖または分岐鎖状のアルケニル基を示し、好ましくは
ビニル基、アリル基、n−ブテニル基、i−ブテニル
基、sec−ブテニル基等を示し、低級アルキニル基と
は、炭素数2−6の直鎖または分岐鎖状のアルキニル基
を示し、好ましくはエチニル基、プロパルギル基、ブチ
ニル基等を示す。
【0008】アザシクロアルキル基とはシクロアルキル
基の1またはそれ以上の炭素原子を窒素原子に置き換え
た基を示し、例えばアジリジニル基、アゼチジニル基、
ピロリジニル基、ピペリジニル基、ヘキサメチレンイミ
ノ基などがあげられる。シクロアルキル基とは、炭素数
3から8のシクロアルキル基を示し、好ましくはシクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を示
す。異項原子として酸素原子、窒素原子または硫黄原子
を含む3から7員環の複素環基の複素環の例としては、
例えばアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジ
ン、オキシラン、オキセタン、オキソラン、テトラヒド
ロピラン、チイラン、チエタン、チオラン、チアン等が
あげられる。
【0009】置換基を有していてもよい、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアル
キル基または異項原子として酸素原子、窒素原子または
硫黄原子を含む3から7員環の複素環基における置換基
としては、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子、ニトリル
基、アルキルオキシ基、メルカプト基、アシル基、カル
バモイル基等を示し、さらにシクロアルキル基または異
項原子として酸素原子、窒素原子または硫黄原子を含む
3から7員環の複素環基における置換基としては、低級
アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ア
リール基、アラルキル基等の炭化水素基も含む。
【0010】陰イオンとは、塩素イオン、臭素イオン、
ヨウ素イオン、カルボキシレートイオン、スルホネート
イオン等を示す。また、塩を形成する酸としては、塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸などの無機酸およ
び酢酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、メタンスル
ホン酸などの有機酸があげられる。
【0011】本発明の化合物(I)は、例えば化合物
(II)を酸化反応に付した後、必要に応じアルキル化
や脱保護を行うことにより製造することができる。
【0012】
【化3】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびYは前記と同一
の意味を示す〕。
【0013】該酸化反応に用いられる酸化剤としてはク
ロム酸や酸化マンガンなどの金属酸化剤やジメチルスル
ホキシドなどの有機化合物を用いる酸化剤などがあげら
れる。アルキル化は塩基の存在下または非存在下、不活
性溶媒中アルキルハライド、アクリル酸誘導体などのア
ルキル化剤を作用させることによって行うことができ
る。塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、ナトリ
ウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、アルキルリ
チウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの金属
塩基やトリエチルアミン、トリメチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基が用いら
れる。不活性溶媒としてはメタノール、エタノール、プ
ロパノール、クロロホルム、塩化メチレン、エーテル、
テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドな
どが用いられる。アルキルハライドのアルキル基とは、
不飽和結合や、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子、ニト
リル基、アルキルオキシ基、メルカプト基、ホルミル基
などの置換基を有してもよい炭素数1−6の枝分かれし
てもよい炭素鎖を示し、アルキルハライドとしては上記
のアルキル基の塩化物、臭化物、ヨウ化物が用いられ、
アクリル酸誘導体としては、アクリル酸、アクリル酸エ
ステル、アクリロニトリル、アクロレインなどが用いら
れる。
【0014】本発明化合物(I)は、後記の試験例から
明らかなように、EM−523と異なり、酸性条件下で
活性の低下がみられず、また経口投与で強い消化管運動
促進作用を示したことから、とくに経口剤として哺乳動
物の消化管の収縮運動促進剤として有用である。
【0015】以下、本発明化合物の製造について、実施
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の例によって制限されるものではない。
【0016】
【実施例1】2′−O−アセチル−4″−O−ホルミル
−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘ
ミケタール(化合物1)〔文献:J.Tadanier
ら、Journal of Organic Chem
istry,39,2495(1974)〕25g、ジ
メチルスルホキシド24.6ml、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド19.7gの混合物の塩化メチレン400
ml溶液に、氷冷下、ピリジニウムトリフルオロアセテ
ート18.4gを加えた。室温にて4時間攪はんした
後、不溶物を濾過した。濾液を水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム
−メタノール−濃アンモニア水(30:1:0.1)〕
にて精製して2′−O−アセチル−4″−O−ホルミル
−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A 6,9−ヘミケタール(化合物2)の白色粉末1
6.8g(収率67%)を得た。
【0017】
【化4】
【0018】
【実施例2】化合物2(15.8g)のジメチルホルム
アミド300ml溶液を氷冷し、攪はん下に、60%水
素化ナトリウム1.20gを加え、20分攪はん後、ヨ
ウ化メチル2.5mlを加えた。そのまま2時間攪はん
した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層は水および飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣をメタノール150mlに溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水10mlを加えて、室温にて一夜攪はんし
た。反応液をクロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶
媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(6
0:1:0.1)〕にて精製して12−O−メチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物3)の白色粉末7.4g
(収率51%)を得た。
【0019】
【化5】
【0020】
【実施例3】化合物3(6.9g)および酢酸ナトリウ
ム3.9gの80%メタノール/水90ml溶液を50
℃に加温し、攪はん下に、ヨウ素3.6gを加えた。こ
の温度で2時間攪はんしたが、この間溶液をpH8〜9
に保持するため、1N水酸化ナトリウム水溶液を適量添
加した。反応液を濃アンモニア水7mlを含む水350
mlに注入し、クロロホルムで抽出した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム
−メタノール−濃アンモニア水(40:1:0.1)〕
にて精製してデ(N−メチル)−12−O−メチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物4)の白色粉末5.21
g(収率77%)を得た。
【0021】
【化6】
【0022】
【実施例4】化合物4(160mg)をメタノール5m
lに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン290mgお
よびヨウ化エチル1.4gを加えて40℃にて20時間
攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルムで
希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロホ
ルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展
開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水
(80:1:0.1)〕にて精製してエチル−ノル−1
2−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエ
リスロマイシンA6,9−ヘミケタール(化合物5)の
白色粉末105mg(収率63%)を得た。
【0023】
【化7】
【0024】
【実施例5】化合物4(485mg)をメタノール10
mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン877mg
およびヨウ化イソプロピル4.62gを加えて60℃に
て5日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロ
ホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。この
クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモ
ニア水(100:1:0.1)〕にて精製してイソプロ
ピル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9
−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケター
ル(化合物6)の白色粉末262mg(収率50%)を
得た。
【0025】
【化8】
【0026】
【実施例6】化合物4(250mg)をメタノール4m
lに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン453mgお
よび1−ヨードプロパン2.38gを加えて50℃にて
1日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(150:1:0.1)〕にて精製してプロピル−
ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アン
ヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化
合物7)の白色粉末170mg(収率64%)を得た。
【0027】
【化9】
【0028】
【実施例7】化合物4(250mg)をメタノール4m
lに溶解し、炭酸水素ナトリウム59mgおよびアリル
ブロミド0.050mlを加えて40℃にて一夜攪はん
した。反応液は溶媒留去した後、クロロホルムで希釈
し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロホルム
溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶
媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(15
0:1:0.1)〕にて精製してアリル−ノル−12−
O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリス
ロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物8)の白
色粉末156mg(収率59%)を得た。
【0029】
【化10】
【0030】
【実施例8】化合物4(250mg)をメタノール4m
lに溶解し、炭酸水素ナトリウム59mgおよびプロパ
ルギルブロミド0.034mlを加えて50℃にて2時
間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルム
で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロ
ホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(50:1:0.1)〕にて精製してプロパルギル−
ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アン
ヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化
合物9)の白色粉末105mg(収率40%)を得た。
【0031】
【化11】
【0032】
【実施例9】化合物4(250mg)をメタノール4m
lに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン453mgお
よび4−ブロモ−1−ブテン1.41gを加えて50℃
にて1日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロ
ロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。こ
のクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アン
モニア水(150:1:0.1)〕にて精製して3−ブ
テニル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,
9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタ
ール(化合物10)の白色粉末152mg(収率56
%)を得た。
【0033】
【化12】
【0034】
【実施例10】化合物4(250mg)をメタノール4
mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン453mg
およびブロモエタノール1.75gを加えて50℃にて
1日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(80:1:0.1)〕にて精製して2−ヒドロキ
シエチル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタール(化合物11)の白色粉末205mg(収率7
7%)を得た。
【0035】
【化13】
【0036】
【実施例11】化合物4(270mg)のアクリロニト
リル3ml溶液を3時間加熱還流した。反応液は溶媒留
去した後、クロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロホルム
溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶
媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(20
0:1:0.1)〕にて精製して2−シアノエチル−ノ
ル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒ
ドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合
物12)の白色粉末189mg(収率65%)を得た。
【0037】
【化14】
【0038】
【実施例12】反応容器に無水エタノール75mlを入
れ、窒素で20分間空気を排除した。次に、金属ナトリ
ウム161mgを加え、ナトリウムが溶解した時、溶液
を氷冷した。続いて、化合物4(1.0g)を加え、さ
らにヨウ素1.78gを加えた。窒素雰囲気下、氷冷に
て4時間攪はんした後、反応液はチオ硫酸ナトリウム
3.0gと濃アンモニア水2.5mlを加えた水300
ml中に注入した。この混合液をクロロホルムで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−
濃アンモニア水(50:1:0.1)〕にて精製してビ
ス〔デ(N−メチル)〕−12−O−メチル−11−オ
キソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9
−ヘミケタール(化合物13)の白色粉末890mg
(収率90%)を得た。
【0039】
【化15】
【0040】
【実施例13】化合物13(700mg)をメタノール
10mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム336mgおよ
びヨウ化エチル3.1gを加えて50℃にて6時間攪は
んした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルムで希釈
し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロホルム
溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶
媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(12
0:1:0.1)〕にて精製してジエチル−ジノル−1
2−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエ
リスロマイシンA6,9−ヘミケタール(化合物14)
の白色粉末74mg(収率10%)およびエチル−ジノ
ル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒ
ドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合
物15)の白色粉末172mg(収率24%)を得た。
【0041】
【化16】
【0042】
【実施例14】化合物13(995mg)をメタノール
20mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン3.6
7gおよびアリルブロミド1.72gを加えて50℃に
て10時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロ
ロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。こ
のクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アン
モニア水(200:1:0.1)〕にて精製してジアリ
ル−ジノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9
−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケター
ル(化合物16)の白色粉末490mg(収率44%)
を得た。
【0043】
【化17】
【0044】
【実施例15】化合物13(440mg)をメタノール
10mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム158mgおよ
びアリルブロミド0.11mlを加えて50℃にて3時
間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルム
で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロ
ホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(100:1:0.1)〕にて精製してアリル−ジノ
ル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒ
ドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合
物17)の白色粉末80mg(収率17%)を得た。
【0045】
【化18】
【0046】
【実施例16】化合物6(180mg)および酢酸ナト
リウム98mgの80%メタノール/水3ml溶液を5
0℃に加温し、攪はん下に、ヨウ素91mgを加えた。
この温度で2時間攪はんしたが、この間溶液をpH8〜
9に保持するため、1N水酸化ナトリウム水溶液を適量
添加した。反応液を濃アンモニア水1mlを含む水20
mlに注入し、クロロホルムで抽出した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム
−メタノール−濃アンモニア水(80:1:0.1)〕
にて精製してイソプロピル−ジノル−12−O−メチル
−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A 6,9−ヘミケタール(化合物18)の白色粉末7
0mg(収率40%)を得た。
【0047】
【化19】
【0048】
【実施例17】化合物3(250mg)をクロロホルム
3mlに溶解し、ヨウ化メチル0.096mlを加えて
室温にて4時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、
エーテルを加え生じた沈澱を濾過した。沈澱をエーテル
で洗浄し、乾燥して12−O−メチル−11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタール メチルヨージド(化合物19)の白色粉末2
06mg(収率69%)を得た。
【0049】
【化20】
【0050】
【実施例18】化合物3(250mg)をクロロホルム
3mlに溶解し、プロパルギルブロミド0.21mlを
加えて室温にて6時間攪はんした。反応液は溶媒留去し
た後、エーテルを加え生じた沈澱を濾過した。沈澱をエ
ーテルで洗浄後、シリカゲルクロマトグラフィー〔展開
溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(1
0:1:0.1)〕にて精製して12−O−メチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタールプロパルギルブロミド(化合物2
0)の白色粉末198mg(収率68%)を得た。
【0051】
【化21】
【0052】
【実施例19】化合物3(694mg)のクロロホルム
10ml溶液を氷冷し、攪はん下に、ピリジン0.30
ml、続いて無水酢酸0.30mlを加えた。氷冷で1
5分攪はんし、さらに室温にて1時間攪はんした後、飽
和炭酸水素ナトリウム水を加え、クロロホルムで抽出し
た。このクロロホルム溶液を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残
渣とジメチルスルホキシド0.73ml、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド588mgの混合物の塩化メチレン
10ml溶液に、氷冷下、ピリジニウムトリフルオロア
セテート550mgを加えた。室温にて4時間攪はんし
た後、不溶物を濾過した。濾液を水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホル
ム−メタノール−濃アンモニア水(200:1:0.
1)〕にて精製して2′−O−アセチル−12−O−メ
チル−4″,11−ジオキソ−8,9−アンヒドロエリ
スロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物21)
の白色粉末428mg(収率58%)を得た。
【0053】
【化22】
【0054】
【実施例20】化合物21(383mg)のメタノール
5ml溶液を室温にて20時間攪はんした。反応液を溶
媒留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(200:1:0.1)〕にて精製して12−O−
メチル−4″,11−ジオキソ−8,9−アンヒドロエ
リスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物2
2)の白色粉末294mg(収率81%)を得た。
【0055】
【化23】
【0056】
【実施例21】化合物2(2.15g)をメタノール3
0mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水3mlを加
えて、室温にて一夜攪はんした。反応液をクロロホルム
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノー
ル−濃アンモニア水(70:1:0.1)〕にて精製し
て11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A 6,9−ヘミケタール(化合物23)の白色粉末
1.84g(収率93%)を得た。
【0057】
【化24】
【0058】
【実施例22】化合物23(656mg)および酢酸ナ
トリウム377mgの80%メタノール/水10ml溶
液を50℃に加温し、攪はん下に、ヨウ素350mgを
加えた。この温度で2時間攪はんしたが、この間溶液を
pH8〜9に保持するため、1N水酸化ナトリウム水溶
液を適量添加した。反応液を濃アンモニア水3mlを含
む水50mlに注入し、クロロホルムで抽出した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロ
ロホルム−メタノール−濃アンモニア水(30:1:
0.1)〕にて精製してデ(N−メチル)−11−オキ
ソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−ヘ
ミケタール(化合物24)の白色粉末428mg(収率
66%)を得た。FAB−MS:m/z 701(MH
+ )。
【0059】化合物24(205mg)をメタノール5
mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン378mg
およびヨウ化エチル1.83gを加えて40℃にて20
時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホル
ムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロ
ロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(60:1:0.1)〕にて精製してエチル−ノル−
11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物25)の白色粉末13
9mg(収率65%)を得た。
【0060】
【化25】
【0061】
【実施例23】化合物24(428mg)をメタノール
7mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン790m
gおよびヨウ化イソプロピル4.16gを加えて60℃
にて5日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロ
ロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。こ
のクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アン
モニア水(100:1:0.1)〕にて精製してイソプ
ロピル−ノル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリ
スロマイシンA6,9−ヘミケタール(化合物26)の
白色粉末290mg(収率64%)を得た。
【0062】
【化26】
【0063】
【実施例24】化合物23(383mg)をクロロホル
ム4mlに溶解し、プロパルギルブロミド0.34ml
を加えて室温にて6時間攪はんした。反応液は溶媒留去
した後、エーテルを加えて生じた沈澱を濾過した。沈澱
はエーテルで洗浄後、シリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(10:1:0.1)〕にて精製して11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタールプロパルギルブロミド(化合物27)の白色粉
末251mg(収率56%)を得た。
【0064】
【化27】
【0065】
【実施例25】化合物4(300mg)をメタノール5
mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン597mg
および3−クロロ−1−ブテン456mgを加えて60
℃にて40時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、
クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄し
た。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−
濃アンモニア水(200:1:0.1)〕にて精製して
(3−ブテン−2−イル)−ノル−12−O−メチル−
11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物28)の白色粉末81
mg(収率25%)を得た。
【0066】
【化28】
【0067】
【実施例26】化合物4(300mg)をアセトニトリ
ル5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン543
mgおよびトリフルオロメタンスルフォン酸 2−
(1,3−ジフルオロプロピル)423mgを加えて5
0℃にて30分間攪はんした。反応液は溶媒留去した
後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄
した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール
−濃アンモニア水(250:1:0.1)〕にて精製し
て(1,3−ジフルオロ−2−プロピル)−ノル−12
−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリ
スロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物29)
の白色粉末167mg(収率50%)を得た。
【0068】
【化29】
【0069】
【実施例27】化合物4(200mg)をジメチルホル
ムアミド5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン
362mg、1−ブロモ−2−フルオロエタン1.0g
およびよう化ナトリウム420mgを加えて80℃にて
11時間攪はんした。反応液は酢酸エチルで希釈し、水
および飽和食塩水で洗浄した。この酢酸エチル溶液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロ
ロホルム−メタノール−濃アンモニア水(250:1:
0.1)〕にて精製して2−フルオロエチル−ノル−1
2−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエ
リスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物3
0)の白色粉末133mg(収率63%)を得た。
【0070】
【化30】
【0071】
【実施例28】化合物4(250mg)をメタノール4
mlに溶解し、シクロブタノン0.11mlおよびシア
ノ水素化ほう素ナトリウム53mgを加えて室温にて一
晩攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルム
で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロ
ホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(150:1:0.1)〕にて精製してシクロブチル
−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール
(化合物31)の白色粉末192mg(収率71%)を
得た。
【0072】
【化31】
【0073】
【実施例29】化合物4(350mg)をメタノール6
mlに溶解し、シクロペンタノン0.19mlおよびシ
アノ水素化ほう素ナトリウム74mgを加えて室温にて
一日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(150:1:0.1)〕にて精製してシクロペン
チル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9
−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケター
ル(化合物32)の白色粉末250mg(収率65%)
を得た。
【0074】
【化32】
【0075】
【実施例30】化合物4(278mg)をメタノール6
mlに溶解し、テトラヒドロフラン−3−オン144m
gおよびシアノ水素化ほう素ナトリウム59mgを加え
て室温にて一晩攪はんした。反応液は溶媒留去した後、
クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄し
た。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−
濃アンモニア水(150:1:0.1)〕にて精製して
3−テトラヒドロフラニル−ノル−12−O−メチル−
11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物33)の白色粉末17
7mg(収率58%)を得た。
【0076】
【化33】
【0077】
【実施例31】化合物4(200mg)をメタノール5
mlに溶解し、テトラヒドロチオフェン−3−オン24
6mgおよびシアノ水素化ほう素ナトリウム84mgを
加えて室温にて二日間攪はんした。反応液は溶媒留去し
た後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗
浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノー
ル−濃アンモニア水(230:1:0.1)〕にて精製
して3−テトラヒドロチオフェニル−ノル−12−O−
メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマ
イシンA 6,9−ヘミケタール(化合物34)の白色
粉末146mg(収率65%)を得た。
【0078】
【化34】
【0079】
【実施例32】化合物4(478mg)をメタノール1
0mlに溶解し、1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−
オン682mgおよびシアノ水素化ほう素ナトリウム1
01mgを加えて室温にて一晩攪はんした。反応液は溶
媒留去した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食
塩水で洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−
メタノール−濃アンモニア水(250:1:0.1)〕
にて精製して(1−ベンズヒドリル−3−アゼチジニ
ル)−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9
−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケター
ル(化合物35)の白色粉末667mg(収率定量的)
を得た。
【0080】
【化35】
【0081】
【実施例33】化合物35(235mg)を酢酸6ml
溶解し、パールマン触媒50mgを加えて水素気流下、
室温にて一晩攪拌した。濾過により触媒を除いた後、ジ
クロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
および飽和食塩水で洗浄した。このジクロロメタン溶液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:
クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(10:
1:0.1)〕にて精製して3−アゼチジニル−ノル−
12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンA6,9−ヘミケタール(化合物3
6)の白色粉末87mg(収率41%)を得た。
【0082】
【化36】
【0083】
【実施例34】化合物4(250mg)をメタノール5
mlに溶解し、3−オキセタノン200mgおよびシア
ノ水素化ほう素ナトリウム53mgを加えて室温にて
2.5時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロ
ロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。こ
のクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アン
モニア水(150:1:0.1)〕にて精製して3−オ
キセタニル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタール(化合物37)の白色粉末120mg(収率4
4%)を得た。
【0084】
【化37】
【0085】
【実施例35】化合物4(205mg)をアセトニトリ
ル5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン297
mgおよびトリフルオロメタンスルフォン酸2,2,2
−トリフルオロエチル650mgを加えて50℃にて一
晩攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホルム
で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このクロロ
ホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(200:1:0.1)〕にて精製して2,2,2−
トリフルオロエチル−ノル−12−O−メチル−11−
オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,
9−ヘミケタール(化合物38)の白色粉末132mg
(収率57%)を得た。
【0086】
【化38】
【0087】
【実施例36】化合物4(300mg)をメタノール7
mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン543mg
および2−ヨードブタン3.09gを加えて60℃にて
4日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(150:1:0.1)〕にて精製して2−ブチル
−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール
(化合物39)の白色粉末63mg(収率20%)を得
た。
【0088】
【化39】
【0089】
【実施例37】化合物4(200mg)をメタノール4
mlに溶解し、ピバルアルデヒド0.26mlおよびシ
アノ水素化ほう素ナトリウム84mgを加えて室温にて
40時間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロ
ホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。この
クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモ
ニア水(200:1:0.1)〕にて精製して2,2−
ジメチルプロピル−ノル−12−O−メチル−11−オ
キソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9
−ヘミケタール(化合物40)の白色粉末128mg
(収率58%)を得た。
【0090】
【化40】
【0091】
【実施例38】化合物4(250mg)をアセトニトリ
ル6mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン452
mgおよびN−(2−ブロモエチル)フタルイミド2.
84gを加えて50℃にて一日攪はんした。反応液は溶
媒留去した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食
塩水で洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−
メタノール−濃アンモニア水(100:1:0.1)〕
にて精製して2−(N−フタルイミド)エチル−ノル−
12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物4
1)の白色粉末190mg(収率61%)を得た。
【0092】化合物41(190mg)をメタノール3
mlに溶解し、40%メチルアミン−メタノール溶液1
mlを加えて室温にて2時間攪はんした。反応液は溶媒
留去した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩
水で洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メ
タノール−濃アンモニア水(15:1:0.1)〕にて
精製して2−アミノエチル−ノル−12−O−メチル−
11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物42)の白色粉末11
4mg(収率70%)を得た。
【0093】
【化41】
【0094】
【実施例39】化合物4(200mg)をアセトニトリ
ル5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン362
mgおよびα−クロロアセトン777mgを加えて室温
にて一晩攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロ
ホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。この
クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモ
ニア水(60:1:0.1)〕にて精製して2−オキソ
プロピル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタール(化合物43)の白色粉末196mg(収率9
1%)を得た。
【0095】
【化42】
【0096】
【実施例40】化合物43(175mg)のメタノール
3ml溶液に、氷冷下、水素化ほう素ナトリウム30m
gを加え、室温にて7時間攪拌した。反応液は溶媒留去
した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で
洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−濃アンモニア水(70:1:0.1)〕にて精製
して2−ヒドロキシプロピル−ノル−12−O−メチル
−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A 6,9−ヘミケタール(化合物44)の白色粉末1
32mg(収率75%)を得た。
【0097】
【化43】
【0098】
【実施例41】化合物4(191mg)をアセトニトリ
ル4mlとメタノール4mlに溶解し、ジイソプロピル
エチルアミン346mgおよび2−クロロアセトアミド
750mgを加えて50℃にて一晩攪はんした。反応液
は溶媒留去した後、クロロホルムで希釈し、水および飽
和食塩水で洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホル
ム−メタノール−濃アンモニア水(60:1:0.
1)〕にて精製してカルバモイルメチル−ノル−12−
O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリス
ロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物45)の
白色粉末141mg(収率68%)を得た。
【0099】
【化44】
【0100】
【実施例42】化合物4(605mg)をジメチルホル
ムアミド6mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン
1.09gおよびイソブチルブロミド3.48gを加え
て50℃にて一日間攪はんした。反応液は溶媒留去した
後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄
した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール
−濃アンモニア水(300:1:0)〕にて精製してイ
ソブチル−ノル−12−O−メチル−11−オキソ−
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミ
ケタール(化合物46)の白色粉末310mg(収率4
7%)を得た。
【0101】
【化45】
【0102】
【実施例43】化合物13(200mg)をメタノール
7mlに溶解し、α,α′−ジフルオロアセトン384
mgおよびシアノ水素化ほう素ナトリウム180mgを
加えて室温にて一日間攪はんした。反応液は溶媒留去し
た後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗
浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノー
ル−濃アンモニア水(250:1:0.1)〕にて精製
して(1,3−ジフルオロ−2−プロピル)−ジノル−
12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物4
7)の白色粉末143mg(収率64%)を得た。
【0103】
【化46】
【0104】
【実施例44】化合物13(400mg)をメタノール
10mlに溶解し、3−ペンタノン492mgおよびシ
アノ水素化ほう素ナトリウム108mgを加えて室温に
て一晩攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(75:1:0.1)〕にて精製して3−ペンチル
−ジノル−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−
アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール
(化合物48)の白色粉末194mg(収率44%)を
得た。
【0105】化合物48(194mg)をアセトニトリ
ル6mlに溶解し、ホルムアルデヒド液216mgおよ
びシアノ水素化ほう素ナトリウム40mg、さらに酢酸
一滴を加えて室温にて1時間攪はんした。反応液は溶媒
留去した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩
水で洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メ
タノール−濃アンモニア水(150:1:0.1)〕に
て精製して3−ペンチル−ノル−12−O−メチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物49)の白色粉末154
mg(収率78%)を得た。
【0106】
【化47】
【0107】
【実施例45】化合物13(500mg)をジメチルホ
ルムアミド5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミ
ン461mgおよび1,5−ジブロモペンタン2.4g
を加えて50℃にて一晩攪はんした。反応液は溶媒留去
した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で
洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−濃アンモニア水(300:1:0)〕にて精製し
てデ(ジメチルアミノ)−3′−ピペリジノ−12−O
−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロ
マイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物50)の白
色粉末184mg(収率33%)を得た。
【0108】
【化48】
【0109】
【実施例46】化合物13(400mg)をジメチルホ
ルムアミド5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミ
ン369mgおよび1,4−ジブロモブタン1.85g
を加えて50℃にて一晩攪はんした。反応液は溶媒留去
した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で
洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−濃アンモニア水(60:1:0.1)〕にて精製
してデ(ジメチルアミノ)−3′−ピロリジノ−12−
O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリス
ロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物51)の
白色粉末124mg(収率29%)を得た。
【0110】
【化49】
【0111】
【実施例47】化合物22(500mg)をメタノール
10mlに溶解し、酢酸アンモニウム531mgおよび
シアノ水素化ほう素ナトリウム86mgを加えて室温に
て一日間攪はんした。反応液は溶媒留去した後、クロロ
ホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。この
クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモ
ニア水(40:1:0.1)〕にて精製して4″−デオ
キシ−4″−アミノ−12−O−メチル−11−オキソ
−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘ
ミケタール(化合物52)の白色粉末123mg(収率
25%)を得た。
【0112】
【化50】
【0113】
【実施例48】化合物22(200mg)をメタノール
10mlに溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩96mg
を加えて室温にて一日間攪はんした。反応液は溶媒留去
した後、クロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で
洗浄した。このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−濃アンモニア水(40:1:0.1)〕にて精製
して4″−デオキシ−4″−オキシミノ−12−O−メ
チル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイ
シンA 6,9−ヘミケタール(化合物53)の白色粉
末109mg(収率53%)を得た。
【0114】
【化51】
【0115】
【実施例49】化合物24(4.90g)を1,2−ジ
クロロエタン80ml溶液に、氷冷下、ジメチルアミノ
ピリジン8.5gとベンジルオキシカルボニルクロリド
8.0mlを加え、そのまま1時間攪拌した後、室温で
さらに19時間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロ
メタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。このジクロロ
メタン溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(70:1:0)〕にて精製してN−デメチル−2′
−O,4″−O,3′−N−トリス(ベンジルオキシカ
ルボニル)−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリス
ロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物54)の
白色粉末1.38g(収率18%)を得た。
【0116】化合物54(600mg)のジメチルホル
ムアミド10ml溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム3
3mgを加えた。15分間攪拌後、よう化エチル0.0
85mlを加えて1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水
素ナトリウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。この酢
酸エチル溶液は水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホル
ム−メタノール−濃アンモニア水(100:1:0)〕
にて精製してN−デメチル−2′−O,4″−O,3′
−N−トリス(ベンジルオキシカルボニル)−12−O
−エチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロ
マイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物55)の白
色粉末305mg(収率53%)を得た。
【0117】化合物55(300mg)のエタノール8
ml溶液に、10%パラジウム炭素50mgを加えて、
水素気流下、室温にて一晩攪拌した。そののち、ホルム
アルデヒド液228mgを加えて、水素気流下、さらに
6時間攪拌した。反応液を濾過し、溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶
媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(4
0:1:0.1)〕にて精製して12−O−エチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物56)の白色粉末146
mg(収率74%)を得た。
【0118】
【化52】
【0119】
【実施例50】化合物54(219mg)のジメチルホ
ルムアミド3ml溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム1
2mgを加えた。15分間攪拌後、ベンジルブロミド
0.047mlを加えて1時間攪拌した。反応液に飽和
炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。
この酢酸エチル溶液は水および飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:酢酸
エチル−n−ヘキサン(1:2)〕にて精製してN−デ
メチル−2′−O,4″−O,3′−N−トリス(ベン
ジルオキシカルボニル)−12−O−ベンジル−11−
オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,
9−ヘミケタール(化合物57)の白色粉末179mg
(収率75%)を得た。
【0120】化合物57(175mg)のエタノール4
ml溶液に、10%パラジウム炭素27mgを加えて、
水素気流下、室温にて一晩攪拌した。そののち、ホルム
アルデヒド液71mgを加えて、水素気流下、さらに8
時間攪拌した。反応液を濾過し、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:
クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(70:
1:0.1)〕にて精製して12−O−ベンジル−11
−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物58)の白色粉末121
mg(収率定量的)を得た。
【0121】
【化53】
【0122】
【実施例51】化合物54(264mg)のジメチルホ
ルムアミド3ml溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム1
9mgを加えた。15分間攪拌後、よう化n−プロピル
0.070mlを加えて2時間攪拌した。反応液に飽和
炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。
この酢酸エチル溶液は水および飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:酢酸
エチル−n−ヘキサン(1:2)〕にて精製してN−デ
メチル−2′−O,4″−O,3′−N−トリス(ベン
ジルオキシカルボニル)−12−O−プロピル−11−
オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,
9−ヘミケタール(化合物59)の白色粉末133mg
(収率48%)を得た。
【0123】化合物59(133mg)のエタノール4
ml溶液に、10%パラジウム炭素20mgを加えて、
水素気流下、室温にて一晩攪拌した。そののち、ホルム
アルデヒド液96mgを加えて、水素気流下、さらに5
時間攪拌した。反応液を濾過し、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:
クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(70:
1:0.1)〕にて精製して12−O−プロピル−11
−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物60)の白色粉末80m
g(収率91%)を得た。
【0124】
【化54】
【0125】
【実施例52】化合物6(10.5g)のジクロロメタ
ン70ml溶液に、ピリジン4.5mlおよび無水酢酸
2.6mlを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に
飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、ジクロロメタンで抽
出した。このジクロロメタン溶液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール(250:1)〕にて精製してイソプロピル−ノル
−2′−O−アセチル−12−O−メチル−11−オキ
ソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−
ヘミケタール(化合物61)の白色粉末8.5g(収率
76%)を得た。
【0126】
【実施例53】化合物61(8.5g)のジクロロメタ
ン70ml溶液に、ジメチルアミノピリジン5.20g
と1,1′−チオカルボニルジイミダゾール6.33g
を加えて、室温にて3日間攪拌した。反応液に濃アンモ
ニア水3mlを加えて15分間攪拌後、ジクロロメタン
を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:
クロロホルム−メタノール(400:1)〕にて精製し
てイソプロピル−ノル−2′−O−アセチル−4″−O
−チオカルボニルイミダゾリル−12−O−メチル−1
1−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタール(化合物62)の白色粉末7.5
0g(収率77%)を得た。
【0127】化合物62(350mg)、トリフェニル
スズヒドリド243mgおよびα,α′−アゾビス(イ
ソブチロニトリル)13mgのトルエン7ml溶液を2
時間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
を加え、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル溶液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:酢
酸エチル−ヘキサン(1:2)〕にて精製してイソプロ
ピル−ノル−2′−O−アセチル−4″−デオキシ−1
2−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエ
リスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物6
3)の白色粉末156mg(収率52%)を得た。
【0128】化合物63(153mg)にメタノール3
mlとジクロロメタン0.5mlを加えて溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水0.3mlを加えて室温にて一晩
攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出し
た。このジクロロメタン溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール
−濃アンモニア水(100:1:0.1)〕にて精製し
てイソプロピル−ノル−4″−デオキシ−12−O−メ
チル−11−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイ
シンA 6,9−ヘミケタール(化合物64)の白色粉
末129mg(収率89%)を得た。
【0129】
【化55】
【0130】
【実施例54】化合物64(3.60g)および酢酸ナ
トリウム2.0gの80%メタノール/水70ml溶液
を55℃に加温し、攪はん下に、ヨウ素1.85gを加
えた。この温度で1時間攪拌したが、この間溶液をpH
8〜9に保持するため、1N水酸化ナトリウム水溶液を
適量添加した。反応液を濃アンモニア水3mlを含む水
50mlに注入し、クロロホルムで抽出した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホ
ルム−メタノール−濃アンモニア水(15:1:0.
1)〕にて精製してデ(N−メチル)−4″−デオキシ
−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒド
ロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合物
65)の白色粉末712mg(収率21%)を得た。
【0131】化合物65(430mg)のエタノール1
0ml溶液に、ホルムアルデヒド液528mg、酢酸
0.070mlおよび10%パラジウム炭素90mgを
加えて、水素気流下、室温にて1日間攪拌した。反応液
を濾過し、溶媒を留去し得た残渣に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水を加え、ジクロロメタンで抽出した。このジクロ
ロメタン溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニア
水(100:1:0.1)〕にて精製して4″−デオキ
シ−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アンヒ
ドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化合
物66)の白色粉末327mg(収率74%)を得た。
【0132】
【化56】
【0133】
【実施例55】化合物65(278mg)をメタノール
5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン0.56
mlおよびよう化エチル0.19mlを加えて、室温に
て5日間攪拌した。反応液は溶媒留去した後、クロロホ
ルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。このク
ロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(100:1:0.1)〕にて精製してエチル−ノ
ル−4″−デオキシ−12−O−メチル−11−オキソ
−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘ
ミケタール(化合物67)の白色粉末149mg(収率
51%)を得た。
【0134】
【化57】
【0135】
【実施例56】化合物65(591mg)をメタノール
10mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン1.0
9gおよび2−ヨードブタン6.23gを加えて、50
℃にて4日間攪拌した。反応液は溶媒を留去した後、ク
ロロホルムで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。
このクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノール(40
0:1)〕にて精製して2−ブチル−ノル−4″−デオ
キシ−12−O−メチル−11−オキソ−8,9−アン
ヒドロエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(化
合物68)の白色粉末261mg(収率40%)を得
た。
【0136】
【化58】
【0137】
【実施例57】化合物6(187mg)とフマル酸2
8.5mgを熱時メタノール0.3mlに溶解し、イソ
プロピルアルコール1.0mlを加えて室温にて放置
し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾取し、無色棒
状結晶のイソプロピル−ノル−12−O−メチル−11
−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタールフマル酸塩一水和物(化合物6
9)139mgを得た。m.p.135−137℃、元
素分析値 C4273NO15 理論値(%):C60.6
3,H8.84,N1.68 実測値(%):C60.
67,H8.78,N1.71
【化59】
【0138】
【実施例58】化合物6(100mg)とコハク酸1
5.6mgを熱時メタノール0.3mlに溶解し、イソ
プロピルアルコール1.0mlを加えて室温にて放置
し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾取し、無色棒
状結晶のイソプロピル−ノル−12−O−メチル−11
−オキソ−8,9−アンヒドロエリスロマイシンA
6,9−ヘミケタールコハク酸塩(化合物70)26m
gを得た。m.p.115−121℃
【化60】 上記実施例1〜58で得られた化合物2〜70(但し、
化合物24、41、48、54、55、57、59、6
1−63及び65を除く)の種々の物性値を表1及び表
2にまとめて示す。
【0139】
【表1】
【表2】
【0140】
【試験例1】モチリンレセプター結合試験は次に示す方
法で行った〔V.Bormansら、Regul,Pe
ptides,15,143(1986)〕。屠殺した
ウサギより、十二指腸を摘出し、筋層から粘膜を剥離し
た後、50mM、Tris溶液(pH7.4)中でho
mogenizeして蛋白液とした。 125Iラベルモチ
リン(大塚アッセイ研より購入)25pMと蛋白液を2
5℃で120分インキュベートした後、蛋白中の放射活
性をγカウンターで測定し、何も添加しなかった際の放
射活性と大過剰のモチリン(1×10-7M)を添加した
際の放射活性の差を特異的結合とした。検体の効力は特
異的結合を50%に減少させる薬剤の濃度IC50(M)
で表した。薬剤はDMSO溶液に溶解し、蛋白液に添加
した(最終DMSO濃度は1%)。また酸に対する抵抗
性を検討する実験では薬物を塩酸溶液(pH2.5)に
溶解し、室温で120分放置した後に蛋白液に添加し実
験に供した。
【0141】その結果、DMSO溶液でのIC50(M)
はEM−523 2.6×10-9に対し化合物6は4.
1×10-9でありこの2検体の活性は同等であった(表
3)。塩酸溶液ではEM−523のIC50(M)は2.
6×10-7となりDMSO溶液と比べ活性が100分の
1に低下したが化合物6のIC50(M)は9.1×10
-9でありDMSO溶液と殆ど差がなかった(表3)。こ
のことから化合物6はEM−523よりも酸で分解され
にくいことが証明された。
【0142】
【表3】
【0143】
【試験例2】消化管収縮運動測定は次に示す方法で行っ
た〔伊藤漸、日本平滑筋学会雑誌、13,33(197
6)〕。体重約10kgのビーグル犬をあらかじめ全身
麻酔下に開腹し、胃前庭部、十二指腸および空腸の漿膜
面にそれぞれの輪状筋の収縮が測定できる方向に、フォ
ース・トランスジューサーを慢性縫着した。また胃内に
薬物を直接投与するために医療用シリコンチューブを胃
内に留置した。フォース・トランスジューサーの導線お
よびシリコンチューブは、背部から引出し、皮膚に固定
した。手術後イヌは実験用個別ケージの中で飼育し、餌
は1日1回与えた。
【0144】フォース・トランスジューサーの原理は、
縫着した部分の消化管が収縮し、トランスジューサーに
曲げの歪みがかかると、その力に比例した波形をペン書
きオシログラフ上に記録するものであり、フォース・ト
ランスジューサーからの導線をオシログラフに接続する
ことにより直ちに収縮波形を記録することができる。消
化管の収縮運動は、その収縮パターンから食後の時期と
空腹の時期に二大別される。
【0145】実験は手術2週間後より開始し、空腹期
で、胃に空腹期収縮の起きていない休止期に行った。す
なわち、胃内に留置したシリコンチューブを介し、約1
0秒かけて試料を胃内に直接注入した。薬剤はあらかじ
めエタノールに溶解した後生理食塩水で希釈し、全量を
3mlとした。
【0146】消化管収縮運動促進効果を定量的に表すた
め、胃における運動が静止状態の時の基線と収縮波形と
の間の面積をMotor Index(MI)とし、胃
運動量の指標とした〔Inatomiら、J.Phar
macol.Exp.Ther.,251,707(1
989)〕。MIは、胃に縫着したフォース・トランス
ジューサーからの信号をコンピューター(PC−980
1,NEC)に入力し、計算した。空腹期に自然に起こ
る空腹期伝播性収縮の胃運動量はこの方法で計算された
MIで表すとMI=100から200となる。そこでM
I=150を表すのに必要な薬剤の投与量をMI150
して薬剤の消化管運動促進効果の指標とした。
【0147】胃内に投与することにより、EM−523
および化合物6はそれぞれ消化管運動促進作用を示し、
それぞれのMI150 は、14.6μg/kgおよび3.
8μg/kgであった。化合物6はEM−523に比
べ、胃内投与において約4倍強い消化管運動促進作用を
示した。
【0148】
【発明の効果】消化管運動促進活性を有する本発明のエ
リスロマイシン誘導体は、従来公知のエリスロマイシン
誘導体と比べて、酸で分解される度合が著しく低いとい
う特徴を有する。このため、本発明のエリスロマイシン
誘導体は経口投与で用いても、公知のエリスロマイシン
誘導体とは異なり、胃酸でさほど分解されることがない
ので強い消化管運動促進作用を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 は水素原子またはアシル基を、R2 および
    3 は同一または異なって水素原子、水酸基,アシルオ
    キシ基、アミノ基または一緒になって=O、=NOR10
    を示す。ここで、R10は水素原子または低級アルキル基
    を示す。R4 は水素原子または低級アルキル基を、Yは
    −NR56 または−N+789- をそれぞれ
    示す。ここでR5 、R6 、R7 、R8 およびR9 は同一
    または異なって水素原子または置換基を有していてもよ
    い、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニ
    ル基、シクロアルキル基または異項原子として酸素原
    子、窒素原子または硫黄原子を含む3から7員環の複素
    環基を、Xは陰イオンをそれぞれ示す。また、R5 とR
    6 、R7 とR8 はそれぞれ一緒になって隣接する窒素原
    子とともにアザシクロアルキル基を形成してもよい。〕
    で表される化合物またはその塩。
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