JPH0657683B2 - 光学活性アミノ酸誘導体 - Google Patents

光学活性アミノ酸誘導体

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JPH0657683B2
JPH0657683B2 JP60257340A JP25734085A JPH0657683B2 JP H0657683 B2 JPH0657683 B2 JP H0657683B2 JP 60257340 A JP60257340 A JP 60257340A JP 25734085 A JP25734085 A JP 25734085A JP H0657683 B2 JPH0657683 B2 JP H0657683B2
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孜郎 寺島
芳一 木村
芳雄 伊藤
邦和 酒井
為次郎 檜山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式(I) 〔式中、Rはトリアルキルシリル基、アルコキシ置換メ
チル基またはテトラヒドロピラニル基を示す。〕 で表わされる光学活性アミノ酸誘導体に関する。
前記一般式(I)で表わされる光学活性アミノ酸誘導体は
環化反応により、一般式 〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕で表わされる4
位の側鎖に1′β−メチル基を有するβ−ラクタム誘導
体へ変換することができる(下記参考例参照)。
式(II)で示されるβ−ラクタム誘導体は3位置換基上の
水酸基を保護したのち、4位側鎖上の水酸基の保護基R
を除去し酸化反応に付すことにより、 一般式 〔式中Rは水酸基の保護基を示す。〕 で表わされる1′β−メチル基を有するβ−ラクタム誘
導体に導くことができる(下記参考例参照)。
式(III)で示される1′β−メチル基を有するβ−ラク
タム誘導体は、優れた抗菌作用を示す1′−β−メチル
カルバペネムの重要合成中間体として使用できる(D.H.
Shih等、Heterocycles,21,29(1984)参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、式(II)で示される4位側鎖に1′β−メチル基を
有するβ−ラクタム誘導体を得るためには4位の酢酸残
基に存在する1′位の水素原子を強力な塩基で引き抜い
たのち、メチル基を導入する方法で合成されていた。し
かしこの方法は工業的に取り扱いの困難なリチウムジイ
ソプロピルアミドを用い、−78℃という低温で行うこと
が不可欠であり、しかも不要のエピマーである1′α−
メチル基を有するβ−ラクタム誘導体が多く生成する
(1′β/1′α=1/4)という欠点を有し、工業的に
実施するには多大の困難を伴うことが明らかである。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は従来の欠点を克服すべく鋭意検討した結
果、本発明の光学活性アミノ酸誘導体(I)が1′β−メ
チル基を有するβ−ラクタム誘導体を簡便に得るための
重要合成中間体であることを見い出し、本発明を完成し
た。
前記一般式〔I〕におけるRは水酸基の保護基を示し、
そのような保護基としては一般式〔I〕で表わされる光
学活性アミノ酸誘導体を製造する反応条件、及び一般式
〔I〕のアミノ酸誘導体から一般式〔II〕のβ−ラクタ
ム誘導体を製造する反応条件、すなわちアルカリ性乃至
中性条件下において安定であるものが適用可能であり、
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチ
ルジメチルシリル、t−ブチルフェニルシリルのような
トリアルキルシリル基、メトキシメチル、t−ブトキシ
メチル、2−メトキシエトキシメチルのようなアルコキ
シ置換メチル基、およびテトラヒドロピラニル基を挙げ
ることができる。
以下に本発明化合物の製造方法について詳細に述べる。
〔式中、Rは前記と同じ意味を示し、R2はアミノ基の
保護基、R3はカルボキシル基の保護基を示す。〕 〔第1工程〕 一般式(IX)で示されるオキサゾリジン誘導体の4種のジ
アステレオマー混合物のうち、3位と4位がトランス配
置である2種類のジアステレオマーのみを選択的にアル
カリ加水分解に付すことにより3位と4位がシス配置を
有する2種類のジアステレオマー混合物(IXaおよびIX
b)を4種の混合物から分離することができる。
本工程で行う不斉加水分解に用いる試薬としては、水酸
化バリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カ
リウム水溶液、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド
水溶液等が挙げられる。
反応溶媒としては通常のアルカリ加水分解に用い得るも
のであればいずれも使用可能であるが、好適なものとし
てテトラヒドロフラン(THF)、アセトン、メタノール
あるいはピリジンあるいはこれらの有機溶剤と水との混
合溶剤が挙げられる。
また反応は、適宜冷却または加熱することにより抑制ま
たは促進することが可能であるが、好適には反応温度は
0〜70℃である。
〔第2工程〕 不斉加水分解によつて分離することができたシス配置を
有する2種類のジアステレオマー混合物(IXaおよびIX
b)の水素添加反応を行つて窒素一酸化結合を開裂せし
め、さらにアミノ基の保護基R2およびカルボキシル基
の保護基R3の除去反応を同時にあるいは順次行うこと
により一般式(I)で表わされる光学活性アミノ酸誘導体
を得ることができる。
本工程における水素添加反応としては、好適な方法とし
て触媒存在下で行う接触還元法を挙げることができる。
用いられる触媒としてはパラジウム−カーボン、酸化白
金、ロジウム−カーボン、水酸化白金等が挙げられ、水
素圧は1〜10気圧で容易に反応が進行する。反応溶媒と
しては触媒存在下で行う接触還元反応で通常用いられる
ものであればいずれも使用が可能である。好適にはメタ
ノール、エタノール、酢酸、テトラヒドロフランを単独
あるいは混合溶媒として使用することができる。また反
応は適宜冷却または加熱することにより抑制または促進
することが可能である。
なお原料仕合物(IX)のアミノ基の保護基R2およびカル
ボキシル基の保護基R3について説明すると、アミノ基
の保護基としては、好適には例えばベンジル、p−メト
キシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル、p−ニトロ
ベンジル、p−ニトロベンジルのような置換あるいは無
置換のモノアリールメチル基が用いられ、その他、例え
ばジフエニルメチル、ジ−p−アニシルメチルのような
置換あるいは無置換のジアリールメチル基、例えばトリ
チル基、例えばp−メトキシフエニル、2,4−ジメトキ
シフエニル、o−ニトロフエニル、p−ニトロフエニ
ル、2,4−ジニトロフエニルのような置換アリール基等
を挙げることができる。
カルボキシル基の保護基としては通常用いられるもので
あれば特に限定されないが、好適には、例えばベンジ
ル、p−メトキシベンジル、2,4ジメトキシベンジル、
o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−クロロ
ベンジルのような置換あるいは無置換のモノアリールメ
チル基、その他、例えばメチル、エチル、イソプロピ
ル、tert−ブチルのような直鎖状もしくは分枝鎖状のC
1〜C4低級アルキル基、例えば2−ヨウ化メチル、2,2,
2−トリクロロエチルのようなハロゲノC1〜C2低級ア
ルキル基、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、イ
ソブトキシメチルのようなC1〜C4の低級アルコキシメ
チル基、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチル、
1−エトキシカルボニルオキシエチルのような1−C1
〜C3低級アルコキシカルボニルオキシエチル基、例え
ばアリル、2−メチルアリル、3−メチルアリルのよう
な置換あるいは無置換のC3〜C6低級アルケニル基、例
えばジフエニルメチル、ジ−p−アニシルメチルのよう
な置換あるいは無置換のジアリールメチル基、例えばフ
エニル、4−ニトロフエニル、2,6−ジメチルフエニル
のような置換あるいは無置換のアリール基等を挙げるこ
とができる。
本発明の原料化合物である一般式(IX)で表わされる化合
物は種々の方法にて製造することが可能であるが、例え
ば以下に示すような方法によつて製造することができ
る。
〔式中、R、R2およびR3は前記と同じ意味を有す
る。〕 〔A工程〕 本工程は光学活性(S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオン酸メチル(IV)の水酸基の保護を行い、(S)
−プロピオン酸メチル誘導体(V)を製造するものであ
る。本工程は通常の方法に従つて実施することができ
る。
〔B工程〕
本工程はA工程で得られた(V)のエステル基を還元して
アルデヒド誘導体(VI)を製造するものである。本工程は
(V)のエステル基を一段階でアルデヒド基に変換する方
法、または(V)のエステル基を水酸基に還元したのち、
再びアルデヒド基に酸化し(VI)を得る方法を採用するこ
とができる。一段階での変換において用いられる還元剤
としては通常の還元剤を用いることができるが、好適に
はジイソブチルアルミニウムヒドリドが用いられる。反
応温度は−60℃以下が好ましい。
またB工程の別法として(V)のエステル基のヒドロキシ
メチル基への還元を水素化アルミニウムリチウム、水素
化ホウ素ナトリウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリ
ド等で行い、化合物(V′)を得たのち、これをピリジ
ニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロメート、
ジメチルスルホキシド酸化、二酸化マンガン等で(VI)に
酸化することも可能である。
別法を用いる場合は二段階の反応操作を必要とするもの
の、反応は室温で行うことができる利点を有する。
〔C工程〕
本工程はB工程で得られたアルデヒド誘導体(VI)とヒド
ロキシルアミン誘導体とを反応させ、ニトロン誘導体(V
II)を製造するものである。用いられるヒドロキシルア
ミン誘導体は相当するオキシム誘導体から容易に合成で
きる化合物である(R.F.Borch等,J.Am.Chem.Soc.,9
3,2897(1971)参照)。本工程を行うには脱水剤とし
て、塩化カルシウム、モレキュラーシーブ等を用い、溶
媒中で行うことが好ましい。溶媒としてはベンゼン、ト
ルエン等の芳香族系溶媒、エーテル、THF、ジオキサン
等のエーテル系溶媒を用いうる。反応は0℃〜室温で円
滑に進行する。
〔D工程〕
本工程はC工程で得られたニトロン誘導体(VII)とクロ
トン酸またはクロトン酸エステルとを反応させ、一般式
(IX)で表わされるオキサゾリジン誘導体を製造するもの
である。
本工程は無溶媒または溶媒中で行うことができる。溶媒
を用いる場合にはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族系溶媒、エーテル、THF、ジオキサン等のエーテル
系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)等の極性溶媒を使用することができる。反
応は0℃〜100℃で円滑に進行する。
またC工程およびD工程の別法として、クロトン酸エス
テルの存在下でアルデヒド誘導体(VI)とヒドロキシルア
ミン誘導体を反応させることにより、オキサゾリジン誘
導体(IX)を製造することも可能である。
〔実施例〕
以下実施例及び参考例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお略号の意味は次のとおりである。
TBDMS :t−ブチルジメチルシリル基 Z :ベンジルオキシカルボニル基 Bu :n−ブチル基 Ph :フエニル基 Me :メチル基 参考例1 (S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸メ
チル1.00g(8.47mmol)とイミダゾール1.15g(16.9mmol)
を無水ジメチルホルムアミド10mに溶解し、t−ブチ
ル−ジメチルクロロシラン1.30g(8.62mmol)を室温で加
えた。室温で1.5時間攪拌後、反応液に水10mとヘキ
サン20mを加えた。有機層を分離後、水層をヘキサン
10mで2回抽出した。ヘキサン抽出液をまとめて水5
mで3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧で留去して(S)−(+)−3−(t−ブチル
ジメチルシロキシ)−2−メチルプロピオン酸メチル1.
91g(97%収率)を無色油状物として得た。この一部
(179mg)をクーゲルロール(登録商標)で蒸留して得
た精製物176mg(浴温:120℃/14mmHg)を分析用サンプ
ルとして使用した。
▲〔α〕20 D▼:+18.9°(C=1.00、CHC; IR (neat):1740cm-1; Mass m/e:175(M−Bu) H NMR(CDC):δ=0.03(6H,s)、 0.87(9H,s)、1.13(3H,d,J=7Hz)、2.64(1
H,q,J=7Hz)、3.66(3H,s)。
参考例2 (S)−(+)−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)−2−
メチルプロピオン酸メチル10.0g(43.1mmol)を無水ジク
ロロメタン100mに溶かし、アルゴン気流下0℃以下
で1Mジイソブチルアルミニウムヒドリドのヘキサン溶
液100mを滴下した。30分後水30mを加え、さらに
1時間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタ
ンで抽出後抽出液を合わせて溶媒を減圧で留去し、(R)
−(+)−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)−2−メ
チル−1−プロパノール7.9g(90%収率)を無色油状
物として得た。分析用サンプルを得るために一部を蒸留
して精製した(112℃/17mmHg)。
▲〔α〕20 D▼:+10.2°(C=1.70、CHC; IR (neat):1740、1252cm-1; Mass m/e:147(M−Bu) H NMR(CDC):δ=0.04(6H,s)、 0.81(3H,d,J=7.0Hz)、0.87(9H,s)、1.90(1
H,m)、2.70(1H,bt,J=5.7Hz)。
参考例3 (1) (R)−(+)−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)
−2−メチル−1−プロパノール3.0g(14.7mmol)を、
ジメチルスルホキシド20m、トリエチルアミン13.4m
に加え、よく攪拌しながら三酸化イオウ・ピリジン錯
体(6.9g,43.3mmol)のジメチルスルホキシド(20m
)溶液を20℃以下で加えた。さらに10分間攪拌後2M
リン酸二水素カリウム80mと氷40gに加え、反応を停
止させた。フイルターで不溶物を除き、ヘキサン100m
で、3回抽出した。水、食塩水で有機層を洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、(S)
−(+)−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)−2−メ
チルプロピオンアルデヒド2.46g(81%収率)を無色油
状物として得た。
(2) 得られたアルデヒド2.46g(12.2mmol)をクロトン
酸ベンジル8.20g(46.6mmol)に溶かし、氷冷下ベンジル
ヒドロキシルアミン1.43g(11.6mmol)を加え攪拌した。
減圧(1mmHg)で水を除去したのち、80℃で12時間攪拌
した。過剰のクロトン酸ベンジルを減圧下110℃で蒸留
して取り除き、粗製の2−ベンジル−4−ベンジルオキ
シカルボニル−3−〔(2′−t−ブチルジメチルシロ
キシ−1′−メチル)エチル〕−5−メチルイソオキサ
ゾリジン5.5gを4種類のジアステレオ混合物として得
た。
IR (neat):1738cm-1; Mass m/e:483(M); H NMR(CDC):δ=0.00〜0.05(6H)、0.88
(9H)、1.35(3H,bd,J=6.0Hz)、5.21〜5.24(2H)、
7.30〜7.41(10H)。
参考例4 4種類のジアステレオマーの混合物である2−ベンジル
−4−ベンジルオキシカルボニル−3−〔(2′−t−
ブチルジメチルシロキシ−1′−メチル)エチル〕−5
−メチルイソオキサゾリジン5.5gをテトラヒドロフラ
ン50mに溶かし、水酸化バリウムの飽和水溶液50m
に加え、24時間激しく攪拌した。不溶物を過し、液
にヘキサン150mを加えて有機層を抽出した。抽出液
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10m、飽和食塩水20
mで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を
留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=95:
5)で精製して2−ベンジル−4−ベンジルオキシカル
ボニル−3−〔(2′−t−ブチルジメチルシロキシ−
1′−メチル)エチル〕−5−メチルイソオキサゾリジ
ンの3位,4位シス配置のジアステレオマー混合物(化
合物A及びB)3.0gを得た。
2種類のジアステレオマーの存在比はNMRスペクトルか
ら13:9であることを確認した。
実施例1 2種類のジアステレオマーの混合物から成る2−ベンジ
ル−4−ベンジルオキシカルボニル−3−〔(2′−t
−ブチルジメチルシロキシ−1′−メチル)エチル〕−
5−メチルイソオキサゾリジン(化合物A及びB)10.0
g(2.07mmol)をメタノール50mに溶かし、10%パラジ
ウムカーボン1gを加え、5気圧の水素雰囲気下で7日
間攪拌した。反応液をセライトろ過して触媒を除去し、
溶媒を減圧留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフ
イ(クロロホルム:メタノール=10:1〜8:1)で分
離精製した。より極性の強い分画より(2S,3R,4R)−3−
アミノ−5−t−ブチルジメチルシロキシ−2−
〔(1′R)−(1′−ヒドロキシエチル)−4−メチ
ル〕ペンタン酸1.30g(21%収率)を無色固体としてと
り出した。エタノール:水=1:2の混合溶媒で再結晶
を4回行ない無色針状晶を得、これを分析用サンプルと
した。無色針状晶。
mp:178〜179℃(分解); ▲〔α〕20 D▼:−2.0°(C=1.18、MeOH); IR(KBr):1340、1405、1480、1540、1640、2120、290
0、3500cm-1; Mass m/e:290(M−NH3、270(M−COOH)、248
(M−Bu) H NMR(CDC):δ=0.06(6H,s)、0.89
(9H,s)、1.14(3H,d,J=10.3Hz)、1.21(3H,
d,J=9.5Hz)、2.51(1H,bs),4.21(1H,bt,
J=5.4Hz)。
元素分析値:C14H31O4NSiとして 計算値:C 55.04、H 10.23、N 4.59 分析値:C 54.81、H 10.26、N 4.48。
参考例5 (2S,3R,4R)−3−アミノ−5−t−ブチルジメチルシロ
キシ−2−〔(1′R)−(1′−ヒドロキシエチル)
−4−メチルペンタン酸0.98g(3.21mmol)と2,2′−ジ
ピリジルジスルフイド0.85g(3.86mmol)にアセトニトリ
ル300mを加えた後加熱還流しながらトリフエニルホ
スフイン1.01g(3.85mmol)をアセトニトリル62mに溶
かした溶液を徐々に滴下した。さらに3時間加熱還流の
後、溶媒を減圧留去した。残渣をエーテル40mに溶か
し1N水酸化ナトリウム水溶液2mで3回、飽和食塩
水4mで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶
媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチル3.7mに溶かし
た後、ヘキサン8.9mを加えトリフエニルホスフイン
を結晶として析出させて別し、溶媒を濃縮して粗製の
(3S,4R)−3−〔(1′R)−1′−ヒドロキシエチ
ル〕−4−〔(1′R)−1′−(t−ブチルジメチル
シロキシメチル)エチル〕アゼチジン−2−オン0.97g
を得た。分析用サンプルを得る目的で一部をTLCで分離
し(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)、ベンゼンより再
結晶を2回行い、無色の針状結晶を得、これを分析用サ
ンプルとした。
mp:105〜106℃; ▲〔α〕20 D▼:−8.6°(C=1.08、CHC); ▲〔α〕20 405▼:−31.7°(C=1.08、CHC
); IR(KBr):1089、1475、1722、3230、3370cm-1; Mass m/e:230(M−t−Bu) H NMR(CDC):δ=0.09(6H,s)、0.91
(9H,s)、0.96(3H,d,J=6.8Hz)、1.34(3H,
d,J=6.3Hz)、1.77(1H,m),2.83(1H,b
s)、3.03(1H,dd,J=2.3,8.3Hz)、3.51(1H,d
d,J=2.3,8.2Hz)、3.57(1H,dd,J=6.1、10.7H
z)、3.74(1H,dd,J=3.9,10.6Hz)、4.08(1H,bq
uint)、5.90(1H,bs); 元素分析値:C14H29O3NSiとして 計算値:C 58.49,H 10.17,N 4.87 分析値:C 58.71,H 10.00,N 4.77。
なお、光学純度は、光学活性なシフト試薬トリス−〔3
−ヘプタフルオロプロピルヒドロキシメチレン)−d−
カンフオラト〕ユーロピウム(III)〔Eu(hfc)3〕を使つ
H−NMRを測定して決定した。
その結果、本品の光学純度は95%ee以上であることが判
明した。
参考例6 粗製の(3S,4R)−3−〔(1′R)−1′−ヒドロキシ
エチル〕−4−〔(1′R)−1′(t−ブチルジメチ
ルシロキシメチル)エチル〕アゼチジン−2−オン0.16
0g(0.56mmol)と4−ジメチルアミノピリジン0.133g
(1.09mmol)を無水ジクロロメタン1mに溶かし、氷冷
下クロロギ酸ベンジル0.15m(1.05mmol)を加えた。一
夜攪拌の後溶媒を減圧留去し、エーテル10mを加え不
溶物をろ別し有機層を水1mで2回、飽和食塩水1m
で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ(ジクロ
ロメタン:アセトン=99:1)で精製して、(3S,4R)−
3−〔(1′R)−1′−(ベンジルオキシカルボニル
オキシ)エチル〕−4−〔(1′R)−1′(t−ブチ
ルジメチルシロキシメチル)エチル〕アゼチジン−2−
オン0.19g(収率85%)を無色油状物として得た。
▲〔α〕25 D▼:+10.2°(C=1.10、CHC); IR:1760cm-1; Mass m/e:422(M); H NMR(CDC):δ=0.03(6H,s)、0.88
(9H,s)、0.95(3H,d,J=6.8Hz)、1.44(3H,
d,J=6.4Hz)、1.50〜2.00(1H,m),3.15(1
H,bd)、5.15(2H,s)、7.36(5H,s)。
参考例7 (3S,4R)−3−〔(1′R)−1′−(ベンジルオキシ
カルボニルオキシ)エチル〕−4−〔(1′R)−1′
(t−ブチルジメチルシロキシメチル)エチル〕アゼチ
ジン−2−オン110mgをアセトン1mに溶かし、室温
でジョーンズ反応剤を滴下した。30分以上変色しなくな
つた時点で滴下をやめ、イソプロパノールを加えて過剰
の酸化剤を処理し、シリカゲルショートカラムで無機塩
を除き、(3S,4R)−3−〔(1′R)−1′−(ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−4−〔(1′
R)−1′カルボキシエチル〕アゼチジン−2−オン8
6.2mg(収率、定量的)を得た。四塩化炭素−ジクロロ
メタンの混合溶媒から再結晶をくり返して分析用サンプ
ルを得た。
mp:112〜114℃; ▲〔α〕25 D▼:+6.5°(C=1.05、CHC); IR(KBr):1755、1730、1675cm-1; Mass m/e:321(M); H NMR(CDC):δ=1.20(3H,d,J=7.0
Hz)、1.40(3H,d,J=6.4Hz)、2.66(1H,dq,J
=6.8Hz)、3.19(1H,dd,J=1.6Hz,7.6Hz)、3.83
(1H,dd,J=2.2Hz,5.7Hz)、5.14(2H,s)、6.42
(1H,bs)、7.34(5H,s)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、Rはトリアルキルシリル基、アルコキシ置換メ
    チル基またはテトラヒドロピラニル基を示す。〕 で表わされる光学活性アミノ酸誘導体。
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