JPH0660370A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH0660370A JPH0660370A JP21699492A JP21699492A JPH0660370A JP H0660370 A JPH0660370 A JP H0660370A JP 21699492 A JP21699492 A JP 21699492A JP 21699492 A JP21699492 A JP 21699492A JP H0660370 A JPH0660370 A JP H0660370A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 金属磁性薄膜の形成後、所定の表面処理が施
された磁気記録媒体原反4は巻き出しロール8から巻き
出され、カッター1でテープ状に裁断される。裁断され
たテープ状磁気記録媒体には、オフセットロール5に付
着した防錆剤溶液が、裁断面から表面に亘って連続的に
塗布される。 【効果】 非磁性支持体に金属磁性薄膜等を形成し所定
の幅に裁断してから防錆効果を有する処理剤によって表
面処理するため、この裁断面や、裁断時に発生した金属
磁性薄膜のクラックの中にも防錆効果が及び、酸化され
難い磁気記録媒体を製造することができる。
された磁気記録媒体原反4は巻き出しロール8から巻き
出され、カッター1でテープ状に裁断される。裁断され
たテープ状磁気記録媒体には、オフセットロール5に付
着した防錆剤溶液が、裁断面から表面に亘って連続的に
塗布される。 【効果】 非磁性支持体に金属磁性薄膜等を形成し所定
の幅に裁断してから防錆効果を有する処理剤によって表
面処理するため、この裁断面や、裁断時に発生した金属
磁性薄膜のクラックの中にも防錆効果が及び、酸化され
難い磁気記録媒体を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非磁性支持体上に磁性
層として金属磁性薄膜を有する所謂金属磁性薄膜型の磁
気記録媒体及びその製造方法に関する。
層として金属磁性薄膜を有する所謂金属磁性薄膜型の磁
気記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダ(VTR)
等の分野においては、高画質化を図るために、高密度記
録化が一層強く要求されており、これに対応する磁気記
録媒体として、金属あるいはCo−Ni等の合金からな
る強磁性材料をメッキや真空薄膜形成技術により直接非
磁性支持体上に被着せしめて磁性層を形成する、所謂金
属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案されている。
等の分野においては、高画質化を図るために、高密度記
録化が一層強く要求されており、これに対応する磁気記
録媒体として、金属あるいはCo−Ni等の合金からな
る強磁性材料をメッキや真空薄膜形成技術により直接非
磁性支持体上に被着せしめて磁性層を形成する、所謂金
属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案されている。
【0003】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、保
磁力、角形比及び短波長域における電磁変換特性に優れ
るばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能であるために記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいことや、磁性
層中に非磁性材料である結合剤等を混入する必要がない
ために磁性材料の充填密度を高くできること等、数々の
利点を有している。
磁力、角形比及び短波長域における電磁変換特性に優れ
るばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能であるために記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいことや、磁性
層中に非磁性材料である結合剤等を混入する必要がない
ために磁性材料の充填密度を高くできること等、数々の
利点を有している。
【0004】ところが、上記のような強磁性金属材料は
表面活性が高く、大気中で酸化され易い。酸化が進行す
ることによって、磁化量の低下や場合によっては抗磁力
の低下が起こり、強磁性金属材料が本来有する特性を損
なうことになる。このため、このような強磁性金属材料
を用いる上記金属磁性薄膜型の磁気記録媒体において
は、酸化によって経時的な磁気特性の劣化を起こさない
ように、非磁性支持体上に金属磁性薄膜を形成してテー
プ原反とした後、金属磁性薄膜の表面を防錆効果を有す
る化合物により表面処理することが行われている。
表面活性が高く、大気中で酸化され易い。酸化が進行す
ることによって、磁化量の低下や場合によっては抗磁力
の低下が起こり、強磁性金属材料が本来有する特性を損
なうことになる。このため、このような強磁性金属材料
を用いる上記金属磁性薄膜型の磁気記録媒体において
は、酸化によって経時的な磁気特性の劣化を起こさない
ように、非磁性支持体上に金属磁性薄膜を形成してテー
プ原反とした後、金属磁性薄膜の表面を防錆効果を有す
る化合物により表面処理することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、上記テープ原反は所定のテープ幅に裁断して磁気テ
ープとされる。このため、上記表面処理を行ったとして
も、磁気テープは裁断面が大気にさらされて酸化され、
磁気特性が経時的に劣化する。
は、上記テープ原反は所定のテープ幅に裁断して磁気テ
ープとされる。このため、上記表面処理を行ったとして
も、磁気テープは裁断面が大気にさらされて酸化され、
磁気特性が経時的に劣化する。
【0006】そこで本発明は、かかる実情に鑑みて提案
されたものであり、裁断部分からの酸化の進行を抑え、
経時的な磁気特性の劣化を起こしにくい磁気記録媒体及
びその製造方法を提供することを目的とする。
されたものであり、裁断部分からの酸化の進行を抑え、
経時的な磁気特性の劣化を起こしにくい磁気記録媒体及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するため、非磁性支持体上に少なくとも金属磁性薄
膜よりなる磁性層が形成され所定寸法に裁断されてなる
磁気記録媒体において、少なくとも前記裁断面に防錆剤
が保有されていることを特徴とするものである。
達成するため、非磁性支持体上に少なくとも金属磁性薄
膜よりなる磁性層が形成され所定寸法に裁断されてなる
磁気記録媒体において、少なくとも前記裁断面に防錆剤
が保有されていることを特徴とするものである。
【0008】本発明が適用される磁気記録媒体は、非磁
性支持体表面に蒸着等の手法により金属磁性薄膜を形成
し、さらにトップコート層,バックコート層等を形成し
て磁気記録媒体原反を作製し、この磁気記録媒体原反を
所定の寸法に裁断することによって製造されるものであ
る。
性支持体表面に蒸着等の手法により金属磁性薄膜を形成
し、さらにトップコート層,バックコート層等を形成し
て磁気記録媒体原反を作製し、この磁気記録媒体原反を
所定の寸法に裁断することによって製造されるものであ
る。
【0009】上記非磁性支持体としては、ポリエステル
類,ポリオレフィン類、セルロース誘導体、ビニル系樹
脂、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリカーボネート等
に代表されるような高分子材料により形成される高分子
支持体等が挙げられる。
類,ポリオレフィン類、セルロース誘導体、ビニル系樹
脂、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリカーボネート等
に代表されるような高分子材料により形成される高分子
支持体等が挙げられる。
【0010】上記金属磁性薄膜は、メッキやスパッタリ
ング、真空蒸着等のPVD等の手法により連続膜として
形成されるもので、Fe、Co、Ni等の金属やCo−
Ni系合金、Co−Pt系合金、Co−Ni−Pt系合
金、Fe−Co系合金、Fe−Ni系合金、Fe−Co
−Ni系合金、Fe−Ni−B系合金、Fe−Co−B
系合金、Fe−Co−Ni−B系合金等からなる面内磁
化記録金属磁性膜や、Co−Cr系合金薄膜、Co−O
系薄膜等の垂直磁化記録金属磁性薄膜が例示される。
ング、真空蒸着等のPVD等の手法により連続膜として
形成されるもので、Fe、Co、Ni等の金属やCo−
Ni系合金、Co−Pt系合金、Co−Ni−Pt系合
金、Fe−Co系合金、Fe−Ni系合金、Fe−Co
−Ni系合金、Fe−Ni−B系合金、Fe−Co−B
系合金、Fe−Co−Ni−B系合金等からなる面内磁
化記録金属磁性膜や、Co−Cr系合金薄膜、Co−O
系薄膜等の垂直磁化記録金属磁性薄膜が例示される。
【0011】特に面内磁化記録金属磁性薄膜の場合、予
め非磁性支持体上にBi、Sb、Pb、Sn、Ga、I
n、Ge、Si、Ti等の低融点非磁性材料の下地膜を
形成しておき、金属磁性材料を垂直方向から蒸着あるい
はスパッタし、金属磁性薄膜中にこれら低融点非磁性材
料を拡散せしめ、配向性を解消して面内等方性を確保す
るとともに抗磁力を向上するようにしてもよい。
め非磁性支持体上にBi、Sb、Pb、Sn、Ga、I
n、Ge、Si、Ti等の低融点非磁性材料の下地膜を
形成しておき、金属磁性材料を垂直方向から蒸着あるい
はスパッタし、金属磁性薄膜中にこれら低融点非磁性材
料を拡散せしめ、配向性を解消して面内等方性を確保す
るとともに抗磁力を向上するようにしてもよい。
【0012】上記トップコート層は防錆剤あるいは潤滑
剤よりなるものであり、上記バックコート層は帯電防止
剤等よりなるものである。
剤よりなるものであり、上記バックコート層は帯電防止
剤等よりなるものである。
【0013】ここで、防錆剤よりなるトップコート層は
上記金属磁性薄膜の酸化を防止するために設けられる
が、上記磁気記録媒体においては、防錆剤よりなるトッ
プコート層を設けたとしてもトップコート層形成後裁断
されるため、そのままでは上記金属磁性薄膜が裁断部分
において外部環境に曝され、この部分から酸化が進行し
て磁気特性が劣化する。
上記金属磁性薄膜の酸化を防止するために設けられる
が、上記磁気記録媒体においては、防錆剤よりなるトッ
プコート層を設けたとしてもトップコート層形成後裁断
されるため、そのままでは上記金属磁性薄膜が裁断部分
において外部環境に曝され、この部分から酸化が進行し
て磁気特性が劣化する。
【0014】そこで、本発明においては、裁断された磁
気記録媒体原反を再び防錆剤で表面処理することにより
少なくとも裁断面に防錆剤を保有させ、このような裁断
部分から進行する金属磁性薄膜の酸化を防止することと
する。上記防錆剤としては、化1で示されるナフタレン
ジオール、パーフルオロカルボン酸エステル、化2(モ
ンテカティーニ社製,商品名フォンブリンZ−DOL)
や化3(モンテカティーニ社製,商品名フォンブリンZ
−DIAC のアミン塩)のようなパーフルオロポリエ
ーテル、化4で示されるアントラセンジオール、化5で
示されるナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。これ
ら防錆剤は単独で使用しても、あるいは2種以上を混合
して使用しても差し支えない。たとえばナフタレンジオ
ールと化2で示されるパーフルオロポリエーテルを混合
してなる防錆剤はナフタレンジオール単独よりも10%
増の効果が得られる。
気記録媒体原反を再び防錆剤で表面処理することにより
少なくとも裁断面に防錆剤を保有させ、このような裁断
部分から進行する金属磁性薄膜の酸化を防止することと
する。上記防錆剤としては、化1で示されるナフタレン
ジオール、パーフルオロカルボン酸エステル、化2(モ
ンテカティーニ社製,商品名フォンブリンZ−DOL)
や化3(モンテカティーニ社製,商品名フォンブリンZ
−DIAC のアミン塩)のようなパーフルオロポリエ
ーテル、化4で示されるアントラセンジオール、化5で
示されるナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。これ
ら防錆剤は単独で使用しても、あるいは2種以上を混合
して使用しても差し支えない。たとえばナフタレンジオ
ールと化2で示されるパーフルオロポリエーテルを混合
してなる防錆剤はナフタレンジオール単独よりも10%
増の効果が得られる。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】このような防錆剤を上記磁気記録媒体原反
の裁断面に保有させるには、上記防錆剤を溶媒に溶解し
て防錆剤溶液とし、この防錆剤溶液を裁断面,さらには
裁断面から表面に亘って被着させればよい。ここで、防
錆剤を溶解する溶媒は、用いる防錆剤に応じて適宜選択
され、例えば防錆剤としてナフタレンジオールを使用す
る場合には、イソプロピルアルコール,n−プロピルア
ルコール等が、パーフルオロポリエーテルを使用する場
合には、フロン等が適当である。
の裁断面に保有させるには、上記防錆剤を溶媒に溶解し
て防錆剤溶液とし、この防錆剤溶液を裁断面,さらには
裁断面から表面に亘って被着させればよい。ここで、防
錆剤を溶解する溶媒は、用いる防錆剤に応じて適宜選択
され、例えば防錆剤としてナフタレンジオールを使用す
る場合には、イソプロピルアルコール,n−プロピルア
ルコール等が、パーフルオロポリエーテルを使用する場
合には、フロン等が適当である。
【0021】
【作用】非磁性支持体表面に金属磁性薄膜を形成し、さ
らにトップコート層,バックコート層等を形成して磁気
記録媒体原反を作製し、この磁気記録媒体原反を所定の
寸法に裁断することによって製造される磁気記録媒体に
おいて、少なくとも裁断面に防錆剤を保有させると、金
属磁性薄膜の裁断部分からの酸化の進行がこの防錆剤に
よって防止され、耐食性に優れたものとなる。
らにトップコート層,バックコート層等を形成して磁気
記録媒体原反を作製し、この磁気記録媒体原反を所定の
寸法に裁断することによって製造される磁気記録媒体に
おいて、少なくとも裁断面に防錆剤を保有させると、金
属磁性薄膜の裁断部分からの酸化の進行がこの防錆剤に
よって防止され、耐食性に優れたものとなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を具体的な実験結果に基づいて
説明する。
説明する。
【0023】実施例1 まず、非磁性支持体となる高分子フィルム上に金属磁性
薄膜、トップコート層、バックコート層を形成して磁気
記録媒体原反を作製した。そして、この磁気記録媒体原
反を8mm幅に裁断し、裁断された磁気記録媒体原反に
ついて防錆剤処理を行った。
薄膜、トップコート層、バックコート層を形成して磁気
記録媒体原反を作製した。そして、この磁気記録媒体原
反を8mm幅に裁断し、裁断された磁気記録媒体原反に
ついて防錆剤処理を行った。
【0024】図1に裁断加工および防錆剤処理を連続し
て行うための処理装置を示す。上記処理装置は、裁断加
工工程,防錆剤溶液塗布工程,防錆剤乾燥工程がこの順
に施されるように、巻き出しロール8,カッター1,塗
布装置2,ドライヤー3,巻取りロール9が上流側から
この順に設置されなるものである。
て行うための処理装置を示す。上記処理装置は、裁断加
工工程,防錆剤溶液塗布工程,防錆剤乾燥工程がこの順
に施されるように、巻き出しロール8,カッター1,塗
布装置2,ドライヤー3,巻取りロール9が上流側から
この順に設置されなるものである。
【0025】上記塗布装置2は、防錆剤溶液を磁気記録
媒体上に塗布するためのオフセットロール5と磁気記録
媒体をオフセットロール5表面に圧着させるためのバッ
クアップロール6と、オフセットロール5に供給する防
錆剤溶液を貯留するための防錆剤溶液貯留タンク13よ
りなる。上記防錆剤溶液貯留タンク13には、防錆剤溶
液をオフセットロール5表面に供給するための供給パイ
プ14がその供給口をオフセットロール5に臨ませるよ
うにして取付けられている。
媒体上に塗布するためのオフセットロール5と磁気記録
媒体をオフセットロール5表面に圧着させるためのバッ
クアップロール6と、オフセットロール5に供給する防
錆剤溶液を貯留するための防錆剤溶液貯留タンク13よ
りなる。上記防錆剤溶液貯留タンク13には、防錆剤溶
液をオフセットロール5表面に供給するための供給パイ
プ14がその供給口をオフセットロール5に臨ませるよ
うにして取付けられている。
【0026】このような処理装置によって裁断加工,防
錆剤処理を行うには、上記磁気記録媒体原反4を上記巻
き出しロール8,巻き取りロール9に亘って掛け渡し、
走行させる。まず、上記カッター1では、上記磁気記録
媒体原反4が8mm幅に裁断される。上記塗布装置2で
は、防錆剤溶液が供給パイプ14を介してオフセットロ
ール5に供給されてオフセットロール5表面に付着し、
オフセットロール5,バックアップロール6が回転する
ことにより、付着された防錆剤溶液が上記のようにして
裁断されたテープ状磁気記録媒体の裁断面から表面に亘
って塗布される。さらに、上記ドライヤー3では、塗布
された防錆剤溶液が乾燥され、防錆剤処理が完了する。
錆剤処理を行うには、上記磁気記録媒体原反4を上記巻
き出しロール8,巻き取りロール9に亘って掛け渡し、
走行させる。まず、上記カッター1では、上記磁気記録
媒体原反4が8mm幅に裁断される。上記塗布装置2で
は、防錆剤溶液が供給パイプ14を介してオフセットロ
ール5に供給されてオフセットロール5表面に付着し、
オフセットロール5,バックアップロール6が回転する
ことにより、付着された防錆剤溶液が上記のようにして
裁断されたテープ状磁気記録媒体の裁断面から表面に亘
って塗布される。さらに、上記ドライヤー3では、塗布
された防錆剤溶液が乾燥され、防錆剤処理が完了する。
【0027】本実施例では、上記処理装置によって防錆
剤溶液として0.05重量%ナフタレンジオール溶液を
用い、走行速度100m/秒,ドライヤー温度100℃
の条件で防錆剤処理を行い、磁気記録媒体(実施例テー
プ1)を作製した。
剤溶液として0.05重量%ナフタレンジオール溶液を
用い、走行速度100m/秒,ドライヤー温度100℃
の条件で防錆剤処理を行い、磁気記録媒体(実施例テー
プ1)を作製した。
【0028】そして、作製した磁気記録媒体について、
裁断によるクラックの発生数および防錆特性を調べた。
なお、防錆特性は、磁気記録媒体を温度60℃,湿度9
5%の高温多湿条件下で6日間放置し、放置による残留
磁束密度の劣化率を式1に基づいて求めることによって
調べた。
裁断によるクラックの発生数および防錆特性を調べた。
なお、防錆特性は、磁気記録媒体を温度60℃,湿度9
5%の高温多湿条件下で6日間放置し、放置による残留
磁束密度の劣化率を式1に基づいて求めることによって
調べた。
【0029】 残留磁束密度の劣化率(%)=(φr1 −φr0 )/φr0 ×100・・・1 φr0 :初期残留磁束密度 φr1 :放置後残留磁束密度
【0030】またクラック数は、裁断部分を顕微鏡にて
観察することによって測定した。なお、上記クラック数
は、テープ長手方向0.1mm間に存在する0.3mm
以下のクラックをカウントしたものである。クラック発
生数及び残留磁束密度の劣化率を表1及び図5に示す。
観察することによって測定した。なお、上記クラック数
は、テープ長手方向0.1mm間に存在する0.3mm
以下のクラックをカウントしたものである。クラック発
生数及び残留磁束密度の劣化率を表1及び図5に示す。
【0031】また、比較として磁気記録媒体原反を裁断
した後、防錆剤処理を行わずに作製した磁気記録媒体
(比較例テープ1)についても同様にしてクラック発生
数,防錆特性を調べた。その結果も併せて表1,図5に
示す。
した後、防錆剤処理を行わずに作製した磁気記録媒体
(比較例テープ1)についても同様にしてクラック発生
数,防錆特性を調べた。その結果も併せて表1,図5に
示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1及び図5からわかるように、比較例テ
ープはいずれも残留磁束密度の劣化率が大きく、特にク
ラック数が大きいもの程顕著である。これに対して実施
例テープは残留磁束密度の劣化率が小さく、50本もの
クラックを有する場合でも残留磁束密度の劣化率は−
6.0%程度と僅かである。したがって、このことから
裁断されたテープ状磁気記録媒体に防錆剤処理を行うこ
とは、裁断部分からの金属磁性薄膜の酸化を防止する上
で有効であることがわかった。
ープはいずれも残留磁束密度の劣化率が大きく、特にク
ラック数が大きいもの程顕著である。これに対して実施
例テープは残留磁束密度の劣化率が小さく、50本もの
クラックを有する場合でも残留磁束密度の劣化率は−
6.0%程度と僅かである。したがって、このことから
裁断されたテープ状磁気記録媒体に防錆剤処理を行うこ
とは、裁断部分からの金属磁性薄膜の酸化を防止する上
で有効であることがわかった。
【0034】実施例2 本実施例では、防錆剤処理の効果をさらに検討するため
に、防錆剤処理の際の防錆剤溶液濃度を変化させて実施
例1と同様にして各種磁気記録媒体(実施例テープ2〜
実施例テープ10)を作製し、その防錆特性を調べた。
なお、どのテープもクラック数が、テープ長手方向0.
1mm間に10本のものを使用した。
に、防錆剤処理の際の防錆剤溶液濃度を変化させて実施
例1と同様にして各種磁気記録媒体(実施例テープ2〜
実施例テープ10)を作製し、その防錆特性を調べた。
なお、どのテープもクラック数が、テープ長手方向0.
1mm間に10本のものを使用した。
【0035】但し、防錆剤としてはナフタレンジオール
あるいはパーフルオロポリエーテル(モンテカティーニ
社製,商品名フォンブリンZ−DOL)を用いた。ま
た、防錆剤溶液の濃度は表2に示す通りである。各磁気
記録媒体の残留磁束密度の劣化率を表2及び図6に示
す。
あるいはパーフルオロポリエーテル(モンテカティーニ
社製,商品名フォンブリンZ−DOL)を用いた。ま
た、防錆剤溶液の濃度は表2に示す通りである。各磁気
記録媒体の残留磁束密度の劣化率を表2及び図6に示
す。
【0036】
【表2】
【0037】表2及び図6からわかるように、磁気記録
媒体の残留磁束密度の劣化率は防錆剤としてナフタレン
ジオール,パーフルオロポリエーテルのいずれを使用し
た場合でも防錆剤溶液の濃度の上昇に伴って改善されて
いる。このことから、上記防錆剤処理においては、防錆
剤溶液の濃度を高くすることにより、より大きな効果が
得られることがわかった。
媒体の残留磁束密度の劣化率は防錆剤としてナフタレン
ジオール,パーフルオロポリエーテルのいずれを使用し
た場合でも防錆剤溶液の濃度の上昇に伴って改善されて
いる。このことから、上記防錆剤処理においては、防錆
剤溶液の濃度を高くすることにより、より大きな効果が
得られることがわかった。
【0038】しかし、上記処理装置を用いる場合、防錆
剤溶液の濃度が余り高くなると、防錆剤溶液の粘性によ
って磁気記録媒体原反の走行性が劣化する。たとえば、
ナフタレンジオールを防錆剤とする防錆剤溶液の場合、
このような走行性劣化が生じる濃度は0.2重量%以上
である。したがって、防錆剤溶液の濃度は、防錆効果と
ともに走行性を考慮して選定する必要がある。
剤溶液の濃度が余り高くなると、防錆剤溶液の粘性によ
って磁気記録媒体原反の走行性が劣化する。たとえば、
ナフタレンジオールを防錆剤とする防錆剤溶液の場合、
このような走行性劣化が生じる濃度は0.2重量%以上
である。したがって、防錆剤溶液の濃度は、防錆効果と
ともに走行性を考慮して選定する必要がある。
【0039】なお、上記処理装置において、オフセット
ロールの代わりにグラビアロールを使用するようにして
もよい。また、防錆剤処理は、上述のロールを使用した
装置を用いて行う以外に、図2に示すように巻き取りロ
ールに裁断されたテープ状磁気記録媒体を巻回し、この
巻回されたテープ状磁気記録媒体10の裁断面10aに
対して防錆剤溶液をスプレー装置11にてスプレーす
る、図3に示すように上記裁断面にハケ12を用いて防
錆剤溶液を塗布する、さらには図4に示すように巻回さ
れたテープ状磁気記録媒体10を処理液パン7に貯留さ
れた防錆剤処理液中に浸漬する等によって行ってもよ
い。
ロールの代わりにグラビアロールを使用するようにして
もよい。また、防錆剤処理は、上述のロールを使用した
装置を用いて行う以外に、図2に示すように巻き取りロ
ールに裁断されたテープ状磁気記録媒体を巻回し、この
巻回されたテープ状磁気記録媒体10の裁断面10aに
対して防錆剤溶液をスプレー装置11にてスプレーす
る、図3に示すように上記裁断面にハケ12を用いて防
錆剤溶液を塗布する、さらには図4に示すように巻回さ
れたテープ状磁気記録媒体10を処理液パン7に貯留さ
れた防錆剤処理液中に浸漬する等によって行ってもよ
い。
【0040】また、磁気記録媒体原反を裁断する時にカ
ッターから防錆処理液が滲出るような装置により、テー
プ状磁気記録媒体の裁断面に直接防錆処理剤を塗布する
ような方法も考えられる。
ッターから防錆処理液が滲出るような装置により、テー
プ状磁気記録媒体の裁断面に直接防錆処理剤を塗布する
ような方法も考えられる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体においては、非磁性支持体上に少なく
とも金属磁性薄膜を形成し、所定寸法に裁断した後、防
錆剤によって表面処理を行うので、裁断部分からの金属
磁性薄膜の酸化を防止することができる。したがって、
本発明によれば、耐食性に優れた磁気記録媒体を得るこ
とが可能である。
明の磁気記録媒体においては、非磁性支持体上に少なく
とも金属磁性薄膜を形成し、所定寸法に裁断した後、防
錆剤によって表面処理を行うので、裁断部分からの金属
磁性薄膜の酸化を防止することができる。したがって、
本発明によれば、耐食性に優れた磁気記録媒体を得るこ
とが可能である。
【図1】防錆剤による表面処理を行うための処理装置の
一例を示す模式図である。
一例を示す模式図である。
【図2】防錆剤による表面処理を行うための処理装置の
他の例を示す模式図である。
他の例を示す模式図である。
【図3】防錆剤による表面処理を行うための処理装置の
さらに他の例を示す模式図である。
さらに他の例を示す模式図である。
【図4】防錆剤による表面処理を行うための処理装置の
またさらに他の例を示す模式図である。
またさらに他の例を示す模式図である。
【図5】クラック本数と残留磁束密度の劣化率の関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図6】防錆剤溶液の濃度と残留磁束密度の劣化率の関
係を示す特性図である。
係を示す特性図である。
1・・・カッター 2・・・塗布装置 3・・・ドライヤー 4・・・磁気記録媒体原反 5・・・オフセットロール 6・・・バックアップロール 7・・・処理液パン 8・・・巻き出しロール 9・・・巻取りロール 10・・・テープ状磁気記録媒体 10a,10b・・・裁断面 11・・・スプレー 12・・・ハケ 13・・・防錆剤溶液貯留タンク 14・・・供給パイプ
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に少なくとも金属磁性薄
膜よりなる磁性層が形成され、所定寸法に裁断されてな
る磁気記録媒体において、 少なくとも裁断部分に防錆剤が保有されていることを特
徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 防錆剤が、ナフタレンジオール,パーフ
ルオロカルボン酸エステル,パーフルオロポリエーテル
より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請
求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 非磁性支持体上に少なくとも金属磁性薄
膜を形成し、所定寸法に裁断した後、防錆剤によって裁
断面に対して表面処理を行うことを特徴とする磁気記録
媒体の製造方法。 - 【請求項4】 防錆剤が、ナフタレンジオール,パーフ
ルオロカルボン酸エステル,パーフルオロポリエーテル
より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請
求項3記載の磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21699492A JPH0660370A (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21699492A JPH0660370A (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0660370A true JPH0660370A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16697151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21699492A Pending JPH0660370A (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0660370A (ja) |
-
1992
- 1992-08-14 JP JP21699492A patent/JPH0660370A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010605 |