JPH066083B2 - 扇子の製造方法 - Google Patents

扇子の製造方法

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JPH066083B2
JPH066083B2 JP11775388A JP11775388A JPH066083B2 JP H066083 B2 JPH066083 B2 JP H066083B2 JP 11775388 A JP11775388 A JP 11775388A JP 11775388 A JP11775388 A JP 11775388A JP H066083 B2 JPH066083 B2 JP H066083B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [利用分野] 本発明は扇子の製造方法に関するものであり、合成樹脂
製の骨片に被覆紙を溶着又は加圧接着する形式の扇子の
生産性を高めようとするものである。
[従来技術及びその問題点] 従来、竹製の骨片を用いた本格的な扇子は次のような方
法で製造されている。まず、仕上寸法より少し大きい被
覆紙(2),(2)を糊付けして重ね合わせ、その後、適宜時
間自然乾燥させたあと、扇子を折りたたんだ状態と一致
するように、この被覆紙を折りたたむ。次に、骨片挿入
部に一致する各部分に骨片と同様の挿入部を持つ金属性
のヘラを挿入して被覆紙相互の糊付け部を部分的に開放
し、第18図及び第19図に示す如く、この開放部に糊
を塗布した骨片(10),(10)を所定位置まで強制的に押し
込み、次いで、骨片(10),(10)のカナメ用孔(11),(11)
にカナメ(26)を挿入してこれら骨片(10),(10)を回転自
在に軸着する。最後に、この半完成の扇子を折りたた
み、被覆紙(2),(2)の周縁部を仕上切りすると扇子は完
成する。
ところが、この方法では、生産性が悪いという問題があ
る。
これは、上記従来の製造方法では、各製造工程が熟練を
要すると共に多くの工程を要し、しかも各工程が手作業
によらなければならないからである。特に、被覆紙
(2),(2)相互を貼着した後、骨片(10),(10)を所定位置
に各別に挿入固定しなければならないからである。
[技術的課題] 本発明は、扇子の製造方法において生産能率の向上を図
るため、骨片(10),(10)を被覆紙(2),(2)相互間の所定
位置に、容易に、配設できるようにすることを、その技
術的課題とする。
[技術的手段] 上記技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的
手段は、『カナメ取付側の端部にカナメ用孔(11)を形成
した骨片(10),(10)を放射状に且等角度間隔に配設する
と共に前記骨片(10),(10)の端部相互を連結片によって
連結一体化した骨片連結体(1)を合成樹脂によって形成
する工程と、前記骨片連結体(1)の所要域の表裏両面に
被覆紙(2),(2)を重ね合わせてこれら被覆紙相互の対接
部分を溶着又は加圧接着する工程と、この溶着又は溶着
工程と同時に、又はその後に行う上記連結片を切り取る
工程と、連結片の切除後、各骨片(10)を、これに設けた
カナメ用孔(11),(11)を一致させるべく被覆紙(2),(2)
に対して所定量相対移動させる工程とを具備させた』こ
とである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
被覆紙(2),(2)を骨片連結体(1)の表裏両面に重ね合わ
せ、これら被覆紙(2),(2)相互の対接部分を熱溶着又は
加圧接着すると、前記骨片連結体(1)と被覆(2),(2)は
一体となる。上記状態において、骨片(10),(10)と被覆
紙(2),(2)とは固着状態にないから、連結片を切り取る
と、各骨片(10)は被覆紙(2),(2)に対して相対移動可能
となる。又、骨片(10),(10)は放射状に位置させてある
から、各骨片(10)を突出した方向に所定量移動させると
これに形成したカナメ用孔(11),(11)は一致することと
なる。その後、又はこれに先立って、親骨を取付け、こ
の親骨のカナメ用孔及び前記骨片のカナメ用孔(11),(1
1)にカナメを挿通して骨片(10),(10)及び親骨を軸着す
る工程と、被覆紙(2),(2)を折りたたむ工程を経ると扇
子は完成する。
尚、骨片(10),(10)は放射線状に配設されているから、
上記完成状態では、被覆紙(2),(2)は骨片(10),(10)に
対して抜け止め状態となる。
[効果] 本発明は上記構成であるから次の特有の効果を有する。
熱溶着又は加圧接着された被覆各(2),(2)相互間に位置
する各骨片(10)をそれぞれ突出した方向に所定量移動さ
せるだけで、骨片(10),(10)を所定の位置に配設される
こととなるから、既述従来の方法のように熟練を要しな
い。従って、生産性が向上することとなる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を第1図〜第17図に基いて説明
する。
この実施例では、被覆紙(2)としては熱溶着可能なラミ
ネート紙を採用し、第14図に示す被覆紙貼着装置を使
用する。この装置は、同図のように、被覆紙(2),(2)と
骨片連結体(1)とを、上型(50)の下面に添設した第1ク
ッション材(51)と、下型(52)の上面に添設した第2クッ
ション材(53)とによって挟圧して被覆紙(2),(2)を骨片
連結体(1)に溶着するようにしたものである。
このため、上型(50),下型(52)は、相互に対向して配設
されて一方の下型(52)はベッドの上面に固定され、他方
の上型(50)はエアーシリンダー(8)によって所定タイミ
ングで昇降せしめられるとともにこれら上型(50),下型
(52)相互の加圧力が所定に設定されている。
次に、この実施例では、骨片連結体(1)をステアリン酸
を含浸させた合成樹脂により構成しており、この骨片連
結体(1)は、第1図に示すように、所要数の骨片(10),
(10)を放射線状に配設させるとともにこれら骨片(10),
(10)の外周端相互を連結片(12),(12)、内周端相互を連
結片(13),(13)によって連結したもので、前記骨片(1
0),(10)のそれぞれのカナメ取付側の端部には、カナメ
用孔(11)が形成されている。そして、この骨片連結体
(1)は、射出成形により全体が一体的に成形される。
親骨(22)は合成樹脂で構成されており、第12図に示す
ように、後述する延長片(21)の透孔(29)と対応する突起
部(28),(28)を具備しており、この突起部(28)を透孔(2
9)に嵌入した状態で、親骨(22)が延長片(21)の適正位置
となるように設定されている。
また、この実施例で用いる被覆紙(2),(2)は、第2図の
ように、紙(3)の片面に熱可塑性の合成樹脂からなる熱
溶着層(4)を具備させたもので、その接着平面形状は第
3図に示すように全体を扇子の展開形状よりも少し大き
な扇形状とするとともにその中央に円弧状の切欠を形成
したものである。尚、上記切欠部の形状は、被覆紙
(2),(2)の仕上げ形状の内周円弧と一致する。
上記の装置、親骨(22),(22)、骨片連結体(1)及び被覆
紙(2),(2)を用いて扇子を製造する実際について以下に
詳述する。
まず、上記骨片連結体(1)を、第3図,第4図のよう
に、被覆紙(2),(2)の間に挟んで熱溶着層(4),(4)が内
面となるように重ね合わせ、これらを一体として、第2
クッション材(53)の上面に載置する。
尚、この実施例では、被覆紙(2),(2)相互を溶着によっ
て接合するものであるから、被覆紙貼着装置の上型(5
0),下型(52)は共にヒーターによって所定温度に加熱さ
れる加熱式の金型とするとともに、第1クッション材(5
1),第2クッション材(53)としては共に耐熱性を有する
シリコンゴム板が採用されている。また、上型(50)は、
一回の貼着動作において、所定タイミングで二回の昇降
動作をするようになっている。さらに、下型(52)の近傍
には、被貼着体の位置決めのための当り(56)〜(59)が配
設されている。このうち、当り(56),(57)は、第5図に
示すように、被覆紙(2),(2)の固定位置を所定に設定す
るもので、この当り(56),(57)は、適正位置に配設され
た被覆紙(2),(2)の外周端近傍に当接するように設定さ
れている。さらに、他方の当り(58),(59)は、骨片連結
体(1)の位置決め手段として機能するもので、骨片連結
体(1)を適正位置に載置した場合の最外側に位置する骨
片(10),(10)に当接するように配設されている。
従って、第2クッション材(53)の上面に一方の被覆紙
(2)を熱溶着層(4)が上面となるように載置するとともに
この被覆紙(2)を当り(56),(57)間に当接させ、この被
覆紙(2)の上面に骨片連結体(1)を載せてこれの最外側の
骨片(10),(10)を当り(58),(59)に当接させ、さらに、
この骨片連結体(1)に重ねて他方の被覆紙(2)を上記一方
の被覆紙(2)と同様にして載置すると、骨片連結体(1)及
び被覆紙(2),(2)が適正位置に且所定の状態にセットさ
れる。
その後、被覆紙貼着装置を動作させると、第一回目のプ
レスによって骨片連結体(1)と被覆紙(2),(2)の積層体
が上型(50),下型(52)間に挟圧され、これにより、骨片
連結体(1)の両面に添設した被覆紙(2),(2)は第6図の
ように相互に対向するように変形する。また、前記上型
(50),下型(52)が所定温度に維持されていることから、
被覆紙(2),(2)の内面の熱溶着層(4),(4)相互が一部溶
着する。次いで、前記第一回目のプレス終了後において
第二回目のプレスが行われると、被覆紙(2),(2)が予め
内側に屈曲変形していることから、これら被覆紙の内面
に位置する熱溶着層(4),(4)相互が最終的に確実に熱溶
着されることとなる。骨片連結体(1)にはステアリン酸
を含浸させてあるから、上記溶着状態では、骨片連結体
(1)と被覆紙(2),(2)は固着状態になっていない。
上記工程を経て、被覆紙(2),(2)が貼着された半完成扇
子を、打ち抜き機により、第7図の二点鎖線(C),(B)に
沿って打ち抜くと共に、連結片(13),(13)を切断除去す
ると、被覆紙(2),(2)は、第8図のような形状に打ち抜
かれる。前記打ち抜き状態では、最外側の骨片(10),(1
0)の外側には、親骨取付用の延長片(21),(21)を具備す
る形状となっていると共にこの延長片(21),(21)にはそ
れぞれ透孔(29),(29)が形成されている。
その後、被覆紙(2),(2)の折畳位置に一致させた突条を
具備するプレス型を用いて被覆紙(2),(2)の貼着域を挟
圧すると、第9図のように被覆紙(2),(2)の表裏両面に
交互に折り目線(20),(20)が刻設される。
続いて、上記した延長片(21),(21)に形成した透孔(2
9),(29)に親骨(22)の突起部(28),(28)を嵌入し、該突
起部(28),(28)の被覆紙(2),(2)からの突出部を溶融し
て、第13図に示すように、カシメ止めする。これによ
り、親骨(22),(22)は延長片(21),(21)の適正位置に一
体固定されることとなる。
次に、各骨片(10),(10)を被覆紙(2),(2)に対して相対
移動させて、これに形成したカナメ用孔(11)を前記親骨
(22),(22)に形成したカナメ用孔(11)に一致させ、これ
らカナメ用孔(11),(11)にカナメ(26)を挿通させて各親
骨(22)および骨片(10)を回動自在にカシメ止めすると、
第11図に示す如くなる。
その後、被覆紙(2),(2)を前記折り目線(20),(20)に従
って折畳み、この折畳み状態の扇子の被覆紙の折畳部を
第10図のように挟圧する。すると被覆紙(2),(2)の折
畳部が折畳み状態に強く癖付けされることとなるから、
扇子を折畳んだ状態における形態が小さくまとまったも
のとなる。
尚、上記実施例に用いた第1図の骨片連結体(1)に換え
て第15図に示すような骨片連結体(1)も使用できる。
この骨片連結体(1)は、骨片(10),(10)を放射状に且等
角度間隔に配列すると共に、これら相互の先端側のみを
連結片(19),(19)によって連結したものであり、連結片
(19),(19)は上記実施例の連結片(12),(12)よりも幅広
に設定してある。
又、この骨片連結体(1)を使用して扇子を製造をする場
合、上記装置の当り(58),(59)を、第16図および第1
7図に示すような凹凸部から形成したものとし、この凸
部(9),(9)相互間に各骨片(10),(10)の自由端側である
カナメ取付側を密に嵌入するようにしている。
従って、被覆紙(2),(2)相互の熱溶着時において、骨片
(10),(10)は、上端は連結片(19),(19)により、カナメ
取付側は上記凸部(9),(9)により支持されることとなる
から、骨片(10),(10)が所定の位置からズレた状態で被
覆紙(2),(2)に固定配設されるようなことはない。
上記のように、いずれの場合にも、被覆紙(2),(2)をと
もに片面に熱溶着層(4)を具備させた、いわゆるラミネ
ート紙を用いるようにしているが、この被覆紙(2),(2)
の一方のみをラミネート紙としてもよい。
又、前記被覆紙(2),(2)としては、骨片(10),(10)が位
置する部分以外に粘着材層を具備させた感圧接着紙等も
採用可能である。更に、場合によっては、普通紙を糊付
によって貼着するようにしてもよい。この場合には、上
型(50),下型(52)を一定温度に加熱する必要はなく、
又、第1・第2クッション材(51),(53)はクッション材
であればよく、耐熱性は要求されない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図は本発明の製造方法の実施例の説明図
を示し、第1図は骨片連結体(1)の平面図、第2図は被
覆紙(2)の拡大断面図、第3図は骨片連結体(1)の表裏か
ら被覆紙を重ねた状態の一部切欠平面図、第4図は第3
図のA−A断面図、第5図は被溶着物の位置決め状態を
示す説明図、第6図は貼着装置で押圧した後の第3図の
A−A断面図、第7図は被覆紙溶着状態の平面図、第8
図は半完成品の扇子の平面図、第9図は仮折り目となる
べく凹線の入った被覆紙の外観図、第10図は被覆紙の
仕上げ折りの説明図、第11図は完成品の扇子の平面
図、第12図は親骨(22)の説明図、第13図は延長片(2
1)と親骨(22)との固定部の説明図、第14図は本発明の
実施に使用する装置の説明図、第15図〜第17図は本
発明の製造方法の第2実施例の説明図を示し、第15図
は骨片連結体(1)の平面図、第16図及び第17図は第
15図の骨片連結体を支持固定するための当りの説明
図、第18図は従来の製造方法の説明図、第19図は第
18図のD−D断面図であり、図中、 (1)……骨片連結体 (2),(2)……被覆紙 (10),(10)……骨片 (11),(11)……カナメ用孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カナメ取付側の端部にカナメ用孔(11)を形
    成した骨片(10),(10)を放射状に且等角度間隔に配設す
    ると共に前記骨片(10),(10)の端部相互を連結片によっ
    て連結一体化した骨片連結体(1)を合成樹脂によって形
    成する工程と、前記骨片連結体(1)の所要域の表裏両面
    に被覆紙(2),(2)を重ね合わせてこれら被覆紙相互の対
    接部分を溶着又は加圧接着する工程と、この溶着又は接
    着工程と同時に、又はその後に行う上記連結片を切り取
    る工程と、連結片の切除後、各骨片(10)を、これに設け
    たカナメ用孔(11),(11)を一致させるべく被覆紙(2),
    (2)に対して所定量相対移動させる工程とを具備させた
    扇子の製造方法。
JP11775388A 1988-05-13 1988-05-13 扇子の製造方法 Expired - Lifetime JPH066083B2 (ja)

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