JPH0674246B2 - マレイミド類の製造方法 - Google Patents

マレイミド類の製造方法

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JPH0674246B2
JPH0674246B2 JP1258421A JP25842189A JPH0674246B2 JP H0674246 B2 JPH0674246 B2 JP H0674246B2 JP 1258421 A JP1258421 A JP 1258421A JP 25842189 A JP25842189 A JP 25842189A JP H0674246 B2 JPH0674246 B2 JP H0674246B2
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acid
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acid catalyst
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幹郎 中澤
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、工業的に有利なマレイミド類の製造方法に関
する。
マレイミド類は、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS
等の熱可塑性樹脂の耐熱性改良剤や耐熱性樹脂原料等と
して有用な化合物である。
従来の技術とその課題 本発明者らは、先に、水と共沸する非極性有機溶媒を主
体とする溶媒中で、当該溶媒と相溶しない酸触媒及び特
定の有機アミンの共存下に、マレアミド酸を供給しつつ
加熱還流下で反応することを特徴とするマレイミド類の
工業的な製造方法を提案した(特開昭63−196560号)。
この方法によれば、色相の良好な高純度のマレイミドを
高収率で得ることができ、しかも生成したマレイミドの
分離、回収が容易である。しかしながら、その一方で、
比較的多量の酸触媒を必要とするため、廃棄物の低減及
び経済性の向上等の観点から、回収した酸触媒は、繰り
返して使用することが望ましい。
引き続く検討の中で、当該酸触媒は確かに何らの処理を
施すことなく複数回に亘って再使用し得るものの、ある
段階で急激に触媒活性が低下することが認められた。
本発明者らは、前記の閉環イミド化によるマレイミドの
製造方法において用いられ失活化した酸触媒を容易に賦
活化し得る方法について鋭意検討の結果、触媒の失活の
原因が酸触媒中に混在する水不溶性の副反応物であるこ
とを見い出し、斯かる知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明は、再使用されるにより失活化した酸触媒
を簡便に賦活化する方法を提案し、ひいては経済性が改
善された工業的なマレイミド類の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係るマレイミド類の製造方法は、マレアミド酸
類を水と共沸する非極性有機溶媒中で、当該溶媒と実質
的に相溶しない酸触媒の存在下に加熱して閉環イミド化
させることによりマレイミド類を製造する方法におい
て、 (1)当該閉環イミド化反応に供し、その後分離回収し
た酸触媒に対し少なくとも30重量%の水を加え、 (2)析出する水不溶性物質を除去した後、 (3)(1)で添加した水を除去 して得られる酸触媒を再度、上記閉環イミド化反応の触
媒として用いることを特徴とする。
本発明に係るマレアミド酸類とは、無水マレイン酸と第
1級アミンから誘導される化合物である。
上記第1級アミンとしては、脂肪族、脂環族及び芳香族
のいずれでもよく、又、モノアミンに限らずジアミン及
びポリアミンも含まれる。即ち、一般式(A)で示され
るモノアミン、一般式(B)で示されるジアミン、一般
式(C)及び(D)で示されるポリアミンが例示され
る。
R1−NH2 (A) [式中、R1は、ハロゲン原子、アルコキシ基若しくはヒ
ドロキシル基等の置換基を有していてもよい炭素数1〜
20のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基又はナ
フチル基を表わす。] H2N−R2−NH2 (B) [式中、R2は炭素数2〜20を有する2価の有機基を表わ
す。] [式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の
アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、nは1〜
10の整数を示す。] [式中、R3、nは一般式Cと同じである。] これらの第1級アミンのうち、一般式(A)のR1基がア
ルキル基又はシクロアルキル基で示される第1級アミン
の場合、特にその効果が顕著である。
具体的に、脂肪族又は脂環族第1級アミンとしては、エ
チルアミン、n−ブチルアミン、n−オクチルアミン、
2−エチルヘキシルアミン、n−デシルアミン、n−ド
デシルアミン、n−オクタデシルアミン、シクロヘキシ
ルアミン、2−メチルシクロヘキシルアミン、4−メチ
ルシクロヘキシルアミン、4,4′−ジアミノジシクロヘ
キシルメタン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジ
アミノシクロヘキサン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘ
キサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、ビス(3−
アミノプロピル)エチレングリコールエーテル、ビス
(3−アミノプロピル)ジエチレングリコールエーテ
ル、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリエチレン
グリコールエーテル、ビス(3−アミノプロピル)テト
ラヒドロフラン、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)
ポリテトラヒドロフラン、アニリンとホルムアルデヒド
縮合物の核水素化物等が示される。
又、芳香族第1級アミンとしては、アニリン、o−トル
イジン、p−トルイジン、キシリジン、p−エチルアニ
リン、p−イソプロピルアニリン、p−ドデシルアニリ
ン、p−クロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、ア
ニシジン、フェネチジン、p−アミノ安息香酸、ニトロ
アニリン、アミノフェノール、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノフェニ
ルメタン、2,2′−ビス(4−アミノフェニル)プロパ
ン、4,4′−ジアミノフェニルオキシド、4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン、ビス(4−アミノフェニル)メ
チルホスフィンオキシド、ビス(4−アミノフェニル)
メチルアミン、1,5−ジアミノナフタレン、m−キシレ
ンジアミン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、ビス
(4−アミノフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス
(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、アニリンとホ
ルムアルデヒドの縮合物、o−トルイジンとホルムアル
デヒドの縮合物等が例示される。
本発明において適用される酸触媒としては、リン酸、亜
リン酸、次亜リン酸、メタリン酸、ピロリン酸、トリポ
リリン酸、ポリリン酸、硫酸等の無機酸が例示され、そ
の使用量は、通常、マレアミド酸に対して10〜200重量
%程度である。
閉環イミド化反応に際して適用される溶媒は、好ましく
は60〜200℃の沸点範囲を有し、生成水を共沸留去でき
る非極性有機溶媒であって、前記酸触媒と実質的に相溶
せず、閉環イミド化反応後、二液相を形成するものであ
ればよい。具体的には、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメン、ヘキサン、オクタン、デカン、シクロ
ヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサ
ン、軽油、軽油の水素化物等の炭化水素、クロルベンゼ
ン、ジクロルエタン、トリクロルエタン、パークロルエ
チレン等の含ハロゲン炭化水素等が例示され、単独で又
は任意の2種以上の混合物で使用される。
更に、上記非極性有機溶媒と共に非プロトン性極性有機
溶媒を用いることもできる。
斯かる非プロトン性極性有機溶媒としては、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルムアミド、N
−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチレンホスホルアミド、γ−ブチロラクタム、テ
トラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ン、ジグライム、ジオキサン等が例示される。この場
合、併用する非プロトン性極性溶媒の量は、斯かる混合
溶媒が前記酸触媒と実質的に相溶しない範囲内であり、
一般的には、非極性有機溶媒に対し50重量%以内であ
る。
これら反応溶媒の使用量は、一般的には、マレアミド酸
に対し1〜20倍重量程度である。
又、反応物の着色を防ぎ、高品質のマレイミドを得るた
めに、安定剤の存在下に反応を行うのが好ましい。適当
な安定剤としては、ハイドロキノン、メトキシベンゾキ
ノン、フェノチアジン、tert−ブチルカテコール、ジメ
チルジチオカルバミン酸等が例示され、その添加量は一
般的には反応系中の濃度で0.001〜1重量%程度が好ま
しい。
当該反応は、通常、還流条件下で行なわれ、具体的には
100〜200℃、好ましくは120〜160℃程度である。
閉環イミド化は、通常、2〜12時間程度で完結し、目的
とするマレイミドを得ることができる。
反応終了後、静置することにより、反応物は分層し、任
意の温度で有機溶媒層と酸触媒層とに分離することがで
きる。回収された酸触媒はそのまま繰り返して使用でき
るが、その回数が重なると酸触媒中に水不溶性の副反応
物(構造不明)が蓄積され、このものの影響により爾後
の反応収率及び選択性が急激に低下し、更に触媒を使用
することは事実上困難となる。この現象は、原料、酸触
媒及び反応溶媒等の種類や反応条件により異なるもの
の、一般には3〜8回再使用した後に認められる。
このように失活化した酸触媒は、以下の方法によって容
易に賦活化される。即ち、 (1)酸触媒に対し30重量%以上、好ましくは50重量%
以上の水を添加し、10〜100℃程度で1分〜2時間程度
攪拌する。
添加する水の量が30重量%未満の場合には副反応物の分
離が不十分で再生効果に乏しい。又、所定の効果を奏す
る限り、添加する水の上限は認めないが、後の工程にお
いて水を留去するため、多大量の水の添加は経済上得策
ではなく、通常、500重量%程度までで用いられる。
(2)上記の処理を施すことにより、酸触媒層に蓄積混
在していた副反応物は水中に析出し、濾過、遠心分離
等、一般に用いられている固体液体分離手段により容易
に分離される。
(3)次に、常圧又は減圧下に(1)の工程で添加した
水の全部又はその一部を留去する。閉環イミド化反応の
過程においても水が生成するため、酸触媒中の水を完全
に除去する必要はないが、可及的に少ない方が当該再生
触媒を適用してなされる閉環イミド化反応を速やかに進
行せしめる上で好ましい。
工程(1)に係る水の添加前、又は添加後において、前
記の非極性有機溶媒で酸触媒層を抽出する操作を上記
(1)〜(3)に係る再生処理と併用することは効果的
である。この操作を施すことにより、回収された酸触媒
層に溶解しているマレイミド類を回収することができ
る。
抽出に際して用いられる非極性溶媒の量は、通常、酸触
媒層に対して10〜500重量%程度である。
抽出温度は、特に限定されないものの、通常、10〜100
℃程度が選択される。
かくして再生された酸触媒は、本発明に係る閉環イミド
化反応の触媒として再使用される。
実施例 以下に実施例を掲げ、本発明を詳しく説明する。尚、各
例においてマレイミドの収率及び選択率は、HPLCにより
測定した。
(製造例) I.デカンター付き冷却管、温度計及び攪拌機を備えた2
の4つ口フラスコ中にN−シクロヘキシルマレアミド
酸200g、シクロヘキシルアミン79g、キシレン400g及び8
5%リン酸157gを仕込み、攪拌しつつ還流温度(150℃)
に加熱した。生成する水を系外に除去しつつ6時間反応
した後、静置冷却した。
次に、分液して下層の触媒層を分離し、上層(非極性有
機溶媒層)を水洗した。測定の結果、上層中にはN−シ
クロヘキシルマレイミドが77%の収率で含まれていた。
尚、未反応のN−シクロヘキシルマレアミド酸が副生成
物は検出されなかった。
II.Iの製造工程で分離回収した触媒層は、シクロヘキシ
ルアミンを82g含んでいた。この触媒相にN−シクロヘ
キシルアミド酸200g及びキシレン400gを加え、上記の製
造と同様の条件下で6時間反応させた。反応生成物を分
液し、上層を水洗した。測定の結果、上層中にはN−シ
クロヘキシルマレイミドが88%の収率で含まれていた。
尚、未反応のN−シクロヘキシルマレアミド酸や副生成
物は検出されなかった。
III.分離回収した触媒をIIと同様にして更に繰り返して
使用した。その結果、繰り返し回数(N)が増加するに
従ってN−シクロヘキシルマレイミドの収率は85%(N
=2)、82%(N=3)、67%(N=4)と漸減した。
上記過程を経て回収した酸触媒層(N=4)を分液し、
水洗して得た有機溶媒層には、未反応のN−シクロヘキ
シルマレアミド酸を2%、構造不明の副反応物3.5%を
夫々含まれていた。
実施例1 上記製造例(III)で回収した酸触媒(N=4)[リン
酸]に水210gを加え、室温で30分間攪拌し、析出した不
溶性物質を濾別した。次に、減圧下(300mmHg程度)に
加熱して約210gの水を分離した。このようにして処理し
て得たリン酸を触媒として適用し、製造例(I)と同様
の条件下でN−シクロヘキシルマレイミドを調製した。
その結果、目的物を87%の収率を得た。尚、未反応のN
−シクロヘキシルマレアミド酸や副生成物は検出されな
かった。
上記工程を経て回収した酸触媒を繰り返して使用した結
果、得られた目的物の収率は夫々83%(N=6)、85%
(N=7)、62%(N=8)であった。
尚、有機溶媒層(N=8)は、未反応のN−シクロヘキ
シルマレアミド酸を5%、構造不明の副反応物5%を夫
々含んでいた。
実施例2 実施例1で回収した触媒層(N=8)55gに水28gを加
え、析出した不溶物を濾別後、減圧下に27gの水を留去
した。
デカンター付き冷却管、温度計及び攪拌機を備えた500m
lの4つ口フラスコにN−ヘキシルマレアミド酸50g、上
記再生処理触媒[リン酸]55g及びキシレン150gを加
え、攪拌しつつ還流下に、生成する水を系外に除去しな
がら6時間反応した後、静置冷却した。以下、製造例と
同様にしてN−シクロヘキシルマレイミドを82%の収率
で得た。又、未反応のN−シクロヘキシルマレアミド酸
や副生成物は検出されなかった。
実施例3 実施例1で回収した触媒層(N=8)55gに水55g及びキ
シレン55gを加え、析出した不溶物を濾別後、減圧下に5
3gの水を留去した。
かくして得られた再生触媒/キシレン混合物gを用いた
外は実施例2に準じてN−シクロヘキシルマレイミドを
調製した結果、90%の収率で目的物を得た。尚、未反応
のN−シクロヘキシルマレアミド酸や副生成物は検出さ
れなかった。
比較例1 実施例1で回収した触媒(N=8)55gを何らの処理も
施さずに触媒として用い、以下、実施例2に準じてN−
シクロヘキシルマレイミドを調整した結果、目的物の収
率は54%と低いものであった。
比較例2 実施例1で回収した触媒(N=8)55gに水11gを加えて
室温で攪拌したが、不溶物は析出しなかった。このもの
から水10gを留去したものを触媒として用い、以下、実
施例2に準じてN−シクロヘキシルマレイミドを調製し
た結果、目的物の収率は52%と低いものであった。
発明の効果 活性の低下した酸触媒に対し、本発明に係る処理を施す
ことにより、簡便に、かつ効果的に賦活化することがで
き、斯かる触媒を繰り返して適用することにより工業的
に優位に目的とするマレイミド類を製造することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マレアミド酸類を水と共沸する非極性有機
    溶媒中で、当該溶媒と実質的に相溶しない酸触媒の存在
    下に加熱して閉環イミド化させることによりマレイミド
    類を製造する方法において、 (1)当該閉環イミド化反応に供し、その後分離回収し
    た酸触媒に対し少なくとも30重量%の水を加え、 (2)析出する水不溶性物質を除去した後、 (3)(1)で添加した水を除去 して得られる酸触媒を再度、上記閉環イミド化反応の触
    媒として用いることを特徴とするマレイミド類の製造方
    法。
JP1258421A 1989-10-02 1989-10-02 マレイミド類の製造方法 Expired - Lifetime JPH0674246B2 (ja)

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