JPH0678509B2 - ホットメルト粘着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト粘着剤組成物

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JPH0678509B2
JPH0678509B2 JP30583989A JP30583989A JPH0678509B2 JP H0678509 B2 JPH0678509 B2 JP H0678509B2 JP 30583989 A JP30583989 A JP 30583989A JP 30583989 A JP30583989 A JP 30583989A JP H0678509 B2 JPH0678509 B2 JP H0678509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水素化C5石油樹脂を用いて得られる優れたホ
ットメルト粘着剤組成物に関する。さらに詳しくは、本
発明のホットメルト粘着剤組成物は、粘着性付与剤とし
ての水素化C5石油樹脂、飽和熱可塑性ブロック共重合体
エラストマーおよび必要に応じ軟化剤とからなる。
従来知られている粘着剤組成物としては、有機溶剤を用
いた溶剤型、水性エマルジョン型およびホットメルト型
の三種類に分類される。溶剤型は、物性に関しては優れ
た特性を具備しているものの、溶剤回収にエネルギーを
要し、また溶剤回収に伴う溶剤公害が問題となってい
る。水性エマルジョン型は、塗布に際して被着時のちぢ
みによる巻込みが起り易く、また水分の乾燥工程の問
題、水質汚染の問題等を有する。これに対し、ホットメ
ルト型は高速塗布性、省エネルギーおよび無公害化の面
で優れている。
このような背景のもとに、性能の優れたホットメルト粘
着剤の開発が要望されている。
ホットメルト粘着剤の粘着性付与剤としては、従来テル
ペン系樹脂、ロジン系樹脂、水素化ロジン系樹脂等の天
然産の樹脂が広く用いられており、中でも特にテルペン
系樹脂が優れた粘着性付与効果を有していることから賞
用されている。しかしながら、天然物であるため、価格
および供給の面で不安定である。そこで、近年石油樹脂
が天然物に代り使用される傾向にあるが、粘着性付与効
果が乏しく、また耐熱性が十分でなく、かつ色、臭い等
に問題を有している。
一方、熱可塑性エラストマーとしては、最近ポリエチレ
ン−水素化ポリジエン−ポリスチレン系ブロック共重合
体エラストマーが品質、耐熱性、耐候性が最も優れてい
ることが認められており、このエラストマーに対して有
効な粘着性付与剤の開発が、要望されている。
(従来の技術) 従来、粘着付与剤として使用される石油樹脂の欠点を改
善するために、シクロペンタジエン系樹脂および芳香族
石油樹脂の水素化が試みられているが、いずれも色相、
臭い、耐熱性は改善されるものの、初期粘着力(転球タ
ック)、粘着力および保持力のバランスが悪く十分でな
い。すなわち、初期粘着力を上げると、保持力および粘
着力が低下し(特に、保持力)、逆に保持力および粘着
力を上げると、初期粘着力が低下する傾向にある。
また、400〜800の数平均分子量、40〜70℃の軟化点、45
℃未満のガラス転移点を有する水素化石油樹脂とポリス
チレン−水素化ポリジエン−ポリスチレンブロック共重
合体エラストマーの二成分からなる感圧接着剤配合物も
提案されている(特開昭60−15477)。しかしながら、
この水素化石油樹脂は、軟化点およびガラス転移点が低
いので、軟化剤を添加しなくとも、低温における初期粘
着力が高いという長所を有するものの、高温では、保持
力(耐熱クリープ性)は低いという欠点を有する。
(解決しようとする課題) 本発明者等は、低温から高温までの幅広い使用温度で、
初期粘着力、接着力および保持力のバランスに優れ、か
つ耐熱性、耐候性、色相に優れたホットメルト粘着剤組
成物を開発する目的で鋭意検討を行い、本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明の目的は、粘着性付与剤として用いる
のに特に好適な水素化C5石油樹脂を含むホットメルト粘
着剤組成物を与えることであり、この粘着剤組成物は初
期粘着力、粘着力および保持力のバランスに優れ、かつ
色相に優れ透明な粘着テープの製造に適するものであ
る。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は石油の熱分解の際、副生する−10〜
100℃の留分から、シクロペンタジエンを実質的に除去
して得られる留分であって、全ジオレフィン含有率が15
〜30重量%、全オレフィン含有率が15〜30重量%である
留分を、フリーデルクラフツ触媒を用い、70〜140℃で
重合させて樹脂を得、さらにこの樹脂を常法に従った水
素化法で実質的に飽和されるまで水素化して製造した、
主鎖がC5ジオレフィン単位50〜80重量%、C5オレフィン
単位50〜20重量%を主たる構成単位としてランダム結合
してなり、該構成単位は実質的に飽和するよう水素添加
されており、かつ上記ジオレフィン単位の70〜90重量%
は環化構造となっており、数平均分子量が700〜1500で
あり、重量平均分子量/数平均分子量の比が1.3〜2.0で
あって、軟化点70〜130℃、ガラス転移点55〜100℃、色
相1以下を有し、かつポリスチレン−水素化されたポリ
ブタジエン−ポリスチレン型飽和熱可塑性ブロック共重
合体エラストマーであるクレイトン G1657(シェル社
製)100重量部に対し、80重量部混合して厚さ25μのポ
リエステルフィルム上に塗布した後、乾燥して糊厚を25
μとしたときに、初期粘着力(JIS Z 0237−1980に
記載のタック:温度23℃、傾斜板の角度30度)4〜15お
よび保持力(JIS Z 0237−1980に記載の保持力:温
度75℃、荷重1kg、湿度50%、2時間)が0〜0.6mmであ
る実質的に飽和された水素化C5石油樹脂と、飽和熱可塑
性ブロック共重合体エラストマーおよび必要に応じ軟化
剤を含むことを特徴とるホットメルト粘着剤組成物に関
する。本発明で得られるホットメルト粘着剤組成物は、
低温から高温までの幅広い使用温度で、初期粘着力、粘
着力および保持力のバランスに優れ、かつ耐熱性、耐候
性、透明性に優れている。
本発明のホットメルト粘着剤組成物に粘着付与剤として
用いる水素化C5石油樹脂は、次のようにして製造するこ
とができる。
原料として、石油の熱分解の際、副生する−10〜100℃
の留分からシクロペンタジエンを除去ないしその含有量
を低下せしめたC5留分、あるいはこのC5留分から有用な
イソプレンを除去したスペントC5留分(S−C5)を蒸留
等の方法により、その留分中の全ジオレフィン含有率が
15〜30重量%、全オレフィン含有率が15〜30重量%に調
整したものを原料とする。原料中のモノオレフィン含有
率が30重量%以上になると、低分子量体の生成量が多く
なり、軟化点およびガラス転移点の高い樹脂は得られ
ず、したがって樹脂の粘着付与効果(特に保持力)が十
分でなくなり好ましくない。ジオレフィン含有率が30重
量%を越えると、ゲル状物質が生成し易く(ただし、溶
剤を用いる場合は、溶剤を含んだ原料に対して30重量%
を越えなければよい)、15重量%以下では樹脂の収率が
低く、かつ軟化点およびガラス転移点の高い樹脂が得ら
れず、したがって、樹脂の粘着付与効果(特に保持力)
が十分でなくなり好ましくない。
上記の原料を、フリーデルクラフツ型触媒の存在下、重
合温度50〜140℃で重合させることにより、水素化C5
油樹脂の原料である石油樹脂を得ることができる。特に
触媒として、脂肪酸エステル(A)とハロゲン化アルミ
ニウム(B)とから成り、(A)1モル当り(B)1.5
〜6.0モルの割合の組成を有する触媒を用い、触媒量を
原料に対しハロゲン化アルミニウム0.5〜1.5重量%用
い、温度70〜140℃で重合することにより、分子量分布
がシャープでジエン重合体部分の環化度の高い樹脂が得
られ、それを水素化すると軟化点およびガラス転移点が
高く、かつ分子量分布がシャープで粘着性付与効果の高
い水素化C5石油樹脂が得られるので好ましい。
重合は、通常発熱反応であるため、反応を制御する目的
あるいはゲルの生成を防止する目的で、一般には溶媒の
存在下に行われる。しかしながらS−C5留分を用いた場
合には新たに溶媒を加えなくとも充分に反応を制御出来
且つゲルの生成も伴わないので無溶媒でも重合を勧める
ことが出来る。
重合時の溶媒としては脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素、脂環族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等を単独ない
し混合して用い得るが、芳香族炭化水素の使用が好まし
い。
水素化C5石油樹脂は、上記の条件で製造された石油樹脂
を水素化して得られるが、水素化反応は常法に従って行
なえばよい。例えば、石油樹脂をヘキサン、ヘプタン、
オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の炭化水素溶剤に溶解して、又は樹脂をそのまま
溶融して、ニッケル、パラジウム、白金、コバルト、ル
テニウム、ロジウム等の金属または酸化物触媒の存在下
で、常温〜350℃、常圧〜350kg/cm2の水素圧で水素添加
すればよい。このようにして得られた樹脂は、実質的に
完全に水素化されており、主鎖中にC5ジオレフィンを水
素添加した単位50〜80重量%、C5オレフィンを水素添加
した単位50〜20重量%を含み、数平均分子量700〜150
0、軟化点70℃〜130℃、ガラス転移点55℃〜100℃、色
相1以下を有する。
数平均分子量が700以下、軟化点が70℃以下およびガラ
ス転移点が55℃以下であると、高温における保持力が低
下するため好ましくない。逆に、平均分子量が1500以
上、軟化点が130℃以上およびガラス転移点100℃以上で
あると、初期粘着力(特に低温において)が低下するの
で、好ましくない。
ここで、数平均分子量は、ポリスチレン標準を用いたGP
Cによりガラス転移点はTBA法により、軟化点はJIS K
2531−60(環球法)により、また色相はASTM D−15
4−58により、それぞれ測定した値である。このように
して得られた水素化C5石油樹脂はクレイトン G1657飽
和熱可塑性ブロック共重合体エラストマー100重量部に
対し、80重量部混合することにより、厚さ25μのポリエ
ステルフィルム上に塗布した後、乾燥して糊厚を25μに
調製した場合の初期粘着力(JIS Z 0237−1980に記
載のタック:温度23℃、傾斜板の角度30度)が4〜15、
かつ、保持力(JIS Z 0237−1980に記載の保持力:
温度75℃、荷重1kg、湿度50%、2時間)が0〜0.6mmの
物性を有するホットメルト粘着剤組成物を与える。
ここで、ボールタックナンバー(初期粘着力)は、JIS
Z−0237−1980法により、また保持力はJIS Z−023
7−1980法によった。ただし、荷重は1kg、温度は75℃、
湿度50%で行った。
上記水素化C5石油樹脂の付加的な特徴は、樹脂中に高い
割合で環化構造を有していることであり、これは重合原
料であるC5留分中のジエン/モノオレフィン比が高いこ
と、重合体中のジエン単位が多いにも拘らず水素添加処
理によって得られる水素化C5石油樹脂のガラス転移点
(Tg)が水素添加前の樹脂のそれと比べて差が大きくな
い、すなわち10℃以下、ことで示される。ジエン単位が
多いにも拘らず水素化によってTgの変化が少ないと言う
ことは、水素添加前の重合体中の二重結合の割合が少な
いことを意味し、これはジエン単位のかなりの部分が環
化していることを示す一つの根拠である。
機器分析によれば水素化C5石油樹脂は、石油樹脂の35〜
72重量%が環化構造となっていることで特徴づけられ、
これはジエン単位を水素化した部分の約70〜90重量%が
環化していることを示している。
また分子量分布がシャープであることも一つの特徴であ
りw/nは1.3〜2.0の範囲である。さらに上記の割合
でクレイトン G1657と配合した場合に得られる粘着力
(JIS Z−0237−1980)は、450〜700g/25mmと高い。
また軟化点とTgとの差が大きい、すなわち25〜40℃、こ
とも一つの特徴である。
本発明のホットメルト粘着剤組成物は、前記の方法で得
られる水素化樹脂を粘着性付与剤とし、これに熱可塑性
ブロック共重合体エラストマーを配合することにより得
られ、必要に応じて軟化剤や酸化防止剤を添加しても良
い。
飽和熱可塑性ブロック共重合体エラストマーとしては、
好ましくはポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレ
ン、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンのポ
リブタジエンあるいはポリイソプレンブロックが水素化
されたものが用いられる。飽和熱可塑性ブロック共重合
体エラストマーは耐熱性、耐候性、色相が優れている。
この飽和熱可塑性ブロック共重合体エラストマーの数平
均分子量は、20,000〜500,000、好ましくは50,000〜20
0,000である。
粘着剤組成物中のエラストマーとしては、一般に高分子
量でガラス転移点の低いエラストマーが用いられてお
り、これは粘着剤層に機械的強さを与え、粘着剤層の保
持力を高めるのに大きく役立っている。これに反し粘着
性付与剤としては、一般に比較的低分子量の樹脂が用い
られ、これは巨大分子のエラストマーの隙間を埋め接着
させるものとの馴染を良くしているものと考れられる。
したがって高分子量側はエラストマーが受け持っている
から粘着性付与剤は、あまり高分子量成分を含む必要は
なく、またあまり低分子量成分を含むのも粘着の強さを
弱めるので適当な範囲の分子量を有し、分子量分布の狭
いものが望ましい。
水素化C5石油樹脂と飽和熱可塑性ブロック共重合体エラ
ストマーとを配合して得られた粘着剤組成物がかたすぎ
たり、乾いた感じである場合などには希望に応じて軟化
剤を加えることができる。
軟化剤として、ポリブテン、ポリブタジエン等の液状樹
脂あるいはナフテン系やパラフィン系のプロセスオイル
等を用いることができるが、耐熱性、耐候性の面からポ
リブテンや精製されたプロセスオイルが好ましい。
ホットメルト粘着剤の配合割合は、特に厳密な規制はな
く、任意の割合で使用できるが、性能および加工の面か
ら、熱可塑性エラストマー100重量部に対し、水素化樹
脂50〜150重量部、好ましくは70〜120重量部、軟化剤は
0〜80重量部、好ましくは10〜50重量部を選択するのが
良い。
以上のようにして得られたホットメルト粘着剤組成物
は、低温から高温までの幅広い使用温度範囲において、
タック、粘着力および保持力のバランスが優れ、かつ耐
熱性、耐候性、透明性にも優れている。
(実施例) 以下に本発明の内容をさらに明らかにするために実施例
を示すが、本実施例によって限定されるものではない。
参考例1(原料石油樹脂の製法) 塩化アルミニウム3.0g(23.1mmol)と酢酸メチル0.99g
(13.4mmol)を予め加熱混合して触媒を調製した。この
触媒を、撹拌機、温度計およびモノマー滴下ロートを装
備した1のガラス製オートクレーブに入れた後、これ
をベンゼン30mlで希釈した。このオートクレーブを90℃
に保ちながら、石油留分の熱分解生成物のうち、沸点−
10〜100℃の留分から得た表1の組成を有する留分300ml
を滴下ロートより、約30分かけて滴下した。滴下終了
後、90℃で1時間撹拌しながら反応させた後、アルカリ
水溶液で触媒を分解し、さらに水洗を繰り返して触媒を
除去した。つぎに、重合液を取り出し、常圧にて未反応
原料油と溶媒のベンゼンを留去し、さらに減圧下で低重
合物を留去した。得られた石油樹脂は58gで、ゲル分は
含まれていなかった。また、樹脂中のジオレフィン成分
比率は61.5wt%であり、その物性は表2に示す通りであ
った。
原料中のモノオレフィンの合計は23.1重量%、ジエンの
合計は23.7重量%であり、ジエン/モノオレフィン重量
比は約1である。
参考例2(原料石油樹脂の製法) 塩化アルミニウム3.3g(25.4mmol)と酢酸メチル1.09g
(14.7mmol)を予め加熱混合して触媒を調製した。この
触媒を、撹拌機、温度計およびモノマー滴下ロートを装
備した1のガラス製オートクレーブに入れた後、これ
をベンゼン30mlで希釈した。このオートクレーブを80℃
に保ちながら、石油留分の熱分解生成物のうち、沸点−
10〜100℃の留分から得た表3の組成を有する留分300ml
を滴下ロートより、約30分かけて滴下した。滴下終了
後、90℃で1時間撹拌しながら反応させた後、アルカリ
水溶液にて触媒を分解し、さらに水洗を繰り返して触媒
を除去した。つぎに、重合液を取り出し、常圧にて未反
応原料油と溶媒のベンゼンを留去し、さらに減圧下で低
重合物を留去した。得られた石油樹脂は55gで、ゲル分
は含まれていなかった。また、樹脂中のジオレフィン成
分比率は67.0wt%であり、その物性は表4に示す通りで
あった。
原料中のモノオレフィンの合計は21.4重量%、ジエンの
合計は21.6重量%であり、ジエン/モノオレフィン重量
比は約1である。
参考例3(石油樹脂の水素化) 1のステンレス製オートクレーブに、参考例1で得ら
れたと同じ樹脂250g、シクロヘキサン250mlおよびニッ
ケル−ケイソウ土触媒(ニッケル50%)10gを加えた
後、内部を水素置換し、水素圧60kg/cm2、温度200℃に
て6時間水素添加した。反応終了後、内容物を取出し、
触媒を過により除去した後、初め常圧でその後減圧下
でシクロヘキサンを留去し、水素添加された樹脂約245g
を得た。この樹脂を赤外吸収スペクトルおよびNMRスペ
クトルで分析したところ、二重結合に基づく吸収は認め
られなかった。この樹脂の物性は表5に示す通りであ
る。
また、クレイトン G1657 100部に対して、この樹脂を
80部混合して厚さ25μのポリエステルフィルム上に塗布
した後、乾燥して糊厚を25μとしたときの初期粘着力お
よび保持力は実施例4に示す通りであった。
参考例4(石油樹脂の水素化) 1のステンレス製オートクレーブに、参考例2で得ら
れたと同じ樹脂250g、シクロキサン250mlおよびニッケ
ル−ケイソウ土触媒(ニッケル50%)10gを加えた後、
内部を水素置換し、水素圧60kg/cm2、温度200℃にて6
時間水素添加した。反応終了後、内容物を取出し、触媒
を過により除去した後、初め常圧でその後減圧下でシ
クロヘキサンを留去し、水素添加された樹脂約245gを得
た。この樹脂を赤外吸収スペクトルおよびNMRスペクト
ルで分析したところ、二重結合に基づく吸収は認められ
なかった。この樹脂の物性は表6に示す通りである。
また、クレイトン G1657 100部に対して、この樹脂を
80部混合した厚さ25μのポリエステルフィルム上に塗布
した後、乾燥して糊厚を25μとしたときの初期粘着力お
よび保持力は実施例3に示す通りであった。
実施例1 飽和熱可塑性ブロック共重合体「クレイトン 1657」10
0部に対し、参考例4で得た樹脂60部および溶媒として
トルエン220部を均一に混合し粘着剤を調製した。
この粘着剤を、厚さ25μのポリエステルフィルム上に塗
布した後、乾燥して厚さ50μの粘着剤フィルム(糊厚25
μ)に調製した。
得られた粘着剤の初期粘着力(ボールNo.)は14、粘着
力は155g/25mm、保持力は0.3mmであった。
初期粘着力、粘着力および保持力はJIS Z 0237−198
0に準じた。なお、保持力は荷重1kg、温度75℃、湿度50
%の条件下において、2hrの間に粘着テープがずれる距
離を測定したものであり、初期粘着力は23℃での測定結
果である。
実施例2 飽和熱可塑性ブロック共重合体「クレイトン G1657」1
00部に対し、参考例4で得た樹脂100部および溶媒とし
てトルエン220部を均一に混合し粘着剤を調製した。
この粘着剤を、厚さ25μのポリエステルフィルム上に塗
布した後、乾燥して厚さ50μの粘着剤フィルム(糊厚25
μ)に調製した。
得られた粘着剤の初期粘着力(ボールNo.)は5、粘着
力は745g/25mm、保持力は0.6mmであった。
実施例3〜4および比較例1〜2 クレイトン G1657 100部に対して、参考例3および参
考例4で得た樹脂ならびに比較例として市販の水素添加
シクロペンタジエン樹脂(軟化点98℃)および水素添加
芳香族石油樹脂(軟化点100℃)をそれぞれ80部および
溶媒としてトルエン220部を用いて、実施例1と同様の
方法で粘着剤フィルムを調製した。
得られた粘着剤の試験結果を表7に示した。
実施例5〜6および比較例3〜4 クレイトン G1657 100部に対して、参考例3および参
考例4で得た樹脂ならびに比較例として、比較例1で用
いた市販の水素添加シクロペンタジエン樹脂および比較
例2で用いた市販の水素添加芳香族石油樹脂をそれぞれ
100部、軟化剤としてポリブテン25部、溶媒としてトル
エン220部を用いて、実施例1と同様の方法で粘着剤フ
ィルムを調製した。
得られた粘着剤の試験結果を表8に示した。
この実験結果から判るように、本発明の水素化C5石油樹
脂は、市販の水素化石油樹脂に比べ、初期粘着力、粘着
力および保持力のバランスに優れ、特に初期粘着力が高
い割に、保持力の高いことが明らかであろう。
(発明の効果) 本発明のホットメルト粘着剤組成物は、特定の水素化C5
石油樹脂を粘着付与剤として飽和熱可塑性ブロック共重
合体エラストマーに配合し、さらに必要に応じて軟化剤
を加えてなり、低温から高温までの幅広い使用温度範囲
において、タック、粘着力および保持力のバランスが優
れ、かつ耐熱性、耐候性、透明性にも優れているという
効果を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)飽和熱可塑性ブロック共重合体エラ
    ストマー100重量部、(B)石油の熱分解の際、副生す
    る−10〜100℃の留分から、シクロペンタジエンを実質
    的に除去して得られる留分であって、全ジオレフィン含
    有率が15〜30重量%、全モノオレフィン含有率が15〜30
    重量%である留分を、フリーデルクラフツ触媒を用いて
    70〜140℃で重合させて樹脂を得、さらにこの樹脂を常
    法に従った水素化法で実質的に飽和されるまで水素化し
    て製造した、主鎖がC5ジオレフィン単位50〜80重量%、
    C5モノオレフィン単位50〜20重量%を主たる構成単位と
    してランダム結合してなり、該構成単位は実質的に飽和
    するよう水素添加されており、かつ上記ジオレフィン単
    位の70〜90重量%は環化構造となっており、数平均分子
    量が700〜1500であり、重量平均分子量/数平均分子量
    の比が1.3〜2.0であって、軟化点70〜130℃、ガラス転
    移点55〜100℃、色相1以下を有し、かつポリスチレン
    −水素化されたポリブタジエン−ポリスチレン型飽和熱
    可塑性ブロック共重合体エラストマー100重量部に対
    し、80重量部混合して厚さ25μのポリエステルフィルム
    上に塗布した後、乾燥して糊厚を25μとしたときに、初
    期粘着力(JIS Z 0237−1980に記載のタック:温度2
    3℃、傾斜板の角度30度)4〜15および保持力(JIS Z
    0237−1980に記載の保持力:荷重1kg、温度75℃、湿
    度50%、2時間)が0〜0.6mmである実質的に飽和され
    た水素化C5石油樹脂50〜150重量部および(C)軟化剤
    0〜80重量部とからなるホットメルト粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】前記飽和熱可塑性ブロック共重合体エラス
    トマーが、スチレンと水素化ポリジエンのブロック共重
    合体である特許請求の範囲第1項に記載のホットメルト
    粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】水素化石油樹脂が、飽和熱可塑性ブロック
    共重合体エラストマー100重量部に対して50〜120重量部
    である特許請求の範囲第1項または第2項に記載のホッ
    トメルト粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】軟化剤が、飽和熱可塑性ブロック共重合体
    エラストマー100重量部に対して、10〜50重量部である
    特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    ホットメルト粘着剤組成物。
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