JPH0686713B2 - 極細立毛繊維シ−トの染色・仕上加工方法 - Google Patents
極細立毛繊維シ−トの染色・仕上加工方法Info
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- JPH0686713B2 JPH0686713B2 JP61065895A JP6589586A JPH0686713B2 JP H0686713 B2 JPH0686713 B2 JP H0686713B2 JP 61065895 A JP61065895 A JP 61065895A JP 6589586 A JP6589586 A JP 6589586A JP H0686713 B2 JPH0686713 B2 JP H0686713B2
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- finishing
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極細立毛繊維シートの染色、仕上加工方法に
関するものであり、さらに詳しくは立毛繊維シートの表
面及び裏面品位を損なうことなく、液流染色機で染色す
る方法に関するものである。
関するものであり、さらに詳しくは立毛繊維シートの表
面及び裏面品位を損なうことなく、液流染色機で染色す
る方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、立毛調布帛は優雅な外観すなわち深い色合いと屈
曲部の微妙な光沢等により、高級外衣として独特な位置
を占めてきた。しかし、優雅な外観を呈する表面とは反
対に、裏面はきわめて貧相で、表裏の異和感が大きすぎ
るとか、タッチが粗硬であるとかの問題点が指摘されて
いる。
曲部の微妙な光沢等により、高級外衣として独特な位置
を占めてきた。しかし、優雅な外観を呈する表面とは反
対に、裏面はきわめて貧相で、表裏の異和感が大きすぎ
るとか、タッチが粗硬であるとかの問題点が指摘されて
いる。
さらに、最近立毛部を極細繊維使いとすることによっ
て、極細繊維自身が一般的に有するソフト性、独特の光
沢感などを備えた超高級品狙いとする立毛繊維シートも
開発されている。
て、極細繊維自身が一般的に有するソフト性、独特の光
沢感などを備えた超高級品狙いとする立毛繊維シートも
開発されている。
しかしながら、これらの優雅な外観を有した表面とは反
対に、裏面は極めて問題で特に極細繊維を立毛部分に用
いたものにいたっては、シート形成後の高次加工々程に
よる裏毛羽の発生がひどく、およそ超高級品とはいいが
たいものであった。すなわち立毛繊維乱れがなく表面品
位が良好であり、しかもソフトタッチで、光沢感に富み
優雅な外観を有するシートは、未だ商品として確立され
るに至っていない。
対に、裏面は極めて問題で特に極細繊維を立毛部分に用
いたものにいたっては、シート形成後の高次加工々程に
よる裏毛羽の発生がひどく、およそ超高級品とはいいが
たいものであった。すなわち立毛繊維乱れがなく表面品
位が良好であり、しかもソフトタッチで、光沢感に富み
優雅な外観を有するシートは、未だ商品として確立され
るに至っていない。
また、裏毛羽の問題点に対しては、裏面にも表面と同じ
ような毛羽を無数に出せばある程度目的を達し得るが、
表面の立毛の減少は回避できず品位の低下をきたす原因
となる。
ような毛羽を無数に出せばある程度目的を達し得るが、
表面の立毛の減少は回避できず品位の低下をきたす原因
となる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、立毛部分が極細繊維から成る立毛繊維
シートの最大の特徴である表面のソフトタッチ、光沢感
などを損なわず、しかも立毛乱れがなく、かつ裏面品位
にも優れた特性を有する、高級立毛繊維シートを製造す
るに際し液流染色機にて加工する方法を提供するもので
ある。
シートの最大の特徴である表面のソフトタッチ、光沢感
などを損なわず、しかも立毛乱れがなく、かつ裏面品位
にも優れた特性を有する、高級立毛繊維シートを製造す
るに際し液流染色機にて加工する方法を提供するもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる目的に対し、鋭意検討した結果、
本発明に到達した。即ち、その骨子とするところは以下
の通りである。
本発明に到達した。即ち、その骨子とするところは以下
の通りである。
立毛部分を構成する繊維の単糸デニールが1デニール以
下で、立毛長が5〜40mmであり、4〜30g/m2の高分子弾
性体が付着されてなる立毛繊維シートの染色、仕上加工
において、液流染色機を使用して該加工条件の下記3条
件容積比係数(R)、圧力係数(Q)、シートの
循環速度(S)を満足させることを特徴とする極細立毛
繊維シートの染色・仕上加工方法。
下で、立毛長が5〜40mmであり、4〜30g/m2の高分子弾
性体が付着されてなる立毛繊維シートの染色、仕上加工
において、液流染色機を使用して該加工条件の下記3条
件容積比係数(R)、圧力係数(Q)、シートの
循環速度(S)を満足させることを特徴とする極細立毛
繊維シートの染色・仕上加工方法。
0.01≦R≦0.06 20≦Q≦600 10≦S≦70 但し、t:シート厚さ(mm) (但し、シート(立毛部が極細発生型繊維使いの場合は
極細化処理されたもの)を湿潤状態で2Kg/cm2のニップ
圧でマングル処理し乾燥した後の厚さを示す。
極細化処理されたもの)を湿潤状態で2Kg/cm2のニップ
圧でマングル処理し乾燥した後の厚さを示す。
W:シートの立毛部幅(cm) r:染色機のノズル半径(mm) P:染色、仕上加工時のノズル圧(Kg/cm2) S:シートの処理速度(m/min) R:容積比係数 Q:ノズルの圧力係数 π:円周率(3.14) 本発明における極細繊維とは、1.0デニール以下であれ
ば、その製法、構成ポリマー等は問わない。例えば俗に
海島型複合繊維と言われる高分子相互配列体繊維による
方式で作っても、また更にその島成分が海島型複合繊維
と言われる高分子相互配列体繊維になっているものから
作っても良い。この場合の海成分は溶剤や分解剤などで
分離、溶出しても良いし、A.B2成分からなる剥離型の分
割繊維のように分割してもよい。
ば、その製法、構成ポリマー等は問わない。例えば俗に
海島型複合繊維と言われる高分子相互配列体繊維による
方式で作っても、また更にその島成分が海島型複合繊維
と言われる高分子相互配列体繊維になっているものから
作っても良い。この場合の海成分は溶剤や分解剤などで
分離、溶出しても良いし、A.B2成分からなる剥離型の分
割繊維のように分割してもよい。
また直接紡糸する方法において、紡糸条件を厳しくして
作っても良い。またスーパードロー現象を用いて細くし
ても良い。これら以外の方法によって作っても良い。
作っても良い。またスーパードロー現象を用いて細くし
ても良い。これら以外の方法によって作っても良い。
また更にA,B2成分からなる剥離型の分割繊維を使用する
ことにより、1.0デニール以下の繊維となしても良い。
ことにより、1.0デニール以下の繊維となしても良い。
構成ポリマーは、例えばポリエチレンテレフタレートお
よびそれらの改質ポリマー等のポリエステル系ポリマ
ー、ナイロン66等のポリアミド系ポリマー、およびポリ
アクリロニトリル系ポリマー等が挙げられるが、これら
の製法、ポリマーに限定されるものではない。
よびそれらの改質ポリマー等のポリエステル系ポリマ
ー、ナイロン66等のポリアミド系ポリマー、およびポリ
アクリロニトリル系ポリマー等が挙げられるが、これら
の製法、ポリマーに限定されるものではない。
繊度は1.0デニールを越えるとソフトタッチ、光沢、立
毛の乱れ、目付などが不十分になるため満足すべき製品
は得られない。さらに立毛長は5〜40mmが好ましく、こ
の範囲外では、ソフトタッチ、立毛乱れ、目付、光沢な
ど立毛繊度の影響と同様に製品として不満足なものとな
る。
毛の乱れ、目付などが不十分になるため満足すべき製品
は得られない。さらに立毛長は5〜40mmが好ましく、こ
の範囲外では、ソフトタッチ、立毛乱れ、目付、光沢な
ど立毛繊度の影響と同様に製品として不満足なものとな
る。
本発明における立毛繊維シートとは、例えば単パイルお
よび複パイル二重ビロード、チンチラ織、シエニール系
使いの織物や編物、立毛トリコット編物その他のたて編
立毛品、電気植毛、機械植毛などであり、何もこれらに
限定されたものでもない。
よび複パイル二重ビロード、チンチラ織、シエニール系
使いの織物や編物、立毛トリコット編物その他のたて編
立毛品、電気植毛、機械植毛などであり、何もこれらに
限定されたものでもない。
さらに本発明をより効果的に達成し得るには、染色、仕
上加工前に前記立毛シートの裏面より高分子弾性体を付
与することである。高分子弾性体とはポリウレタン、ポ
リアクリル酸、ポリ酢酸ビニールなどであり何もこれに
限定されるものでない。付量は4〜30g/m2であることで
ある。30g/m2を越えて付与すると、シート全体の柔軟性
が得られないこと、目付が大となること、立毛乱れが生
じ易くなることである。反対に、極単に少ないとすなわ
ち付量が4g/m2未満となると特許請求の範囲に掲げる染
色、仕上加工条件の許容管理幅を非常にシビアとせねば
ならず、実質的には裏毛羽発生を完全に防止する加工法
は採りにくい。このことより好ましくは6〜20g/m2であ
る。付着方法は、グラビアロール方式、ナイフコータ方
式、スプレー方式などがあるが、いずれの方法で行なっ
てもよい。但し、出来る限りシート裏面部に付与される
ことであり、処理条件などが不適であったりすると、処
理剤がシート内部まで浸透し立毛乱れなどが生じやすく
なるので注意せねばならない。
上加工前に前記立毛シートの裏面より高分子弾性体を付
与することである。高分子弾性体とはポリウレタン、ポ
リアクリル酸、ポリ酢酸ビニールなどであり何もこれに
限定されるものでない。付量は4〜30g/m2であることで
ある。30g/m2を越えて付与すると、シート全体の柔軟性
が得られないこと、目付が大となること、立毛乱れが生
じ易くなることである。反対に、極単に少ないとすなわ
ち付量が4g/m2未満となると特許請求の範囲に掲げる染
色、仕上加工条件の許容管理幅を非常にシビアとせねば
ならず、実質的には裏毛羽発生を完全に防止する加工法
は採りにくい。このことより好ましくは6〜20g/m2であ
る。付着方法は、グラビアロール方式、ナイフコータ方
式、スプレー方式などがあるが、いずれの方法で行なっ
てもよい。但し、出来る限りシート裏面部に付与される
ことであり、処理条件などが不適であったりすると、処
理剤がシート内部まで浸透し立毛乱れなどが生じやすく
なるので注意せねばならない。
本発明における液流染色機とは、染液と被染シートの双
方が移動し、且つポンプを経てノズル圧により染液を噴
流させる構造の染色機のことであり、代表的な商品名と
してはサーキュラが挙げられるが、本発明ではユニエー
ス、ダッシュライン、ロコ等も該染色機に含まれる。
方が移動し、且つポンプを経てノズル圧により染液を噴
流させる構造の染色機のことであり、代表的な商品名と
してはサーキュラが挙げられるが、本発明ではユニエー
ス、ダッシュライン、ロコ等も該染色機に含まれる。
本発明の立毛繊維シート量、ノズル圧などにおいて本発
明の条件にて液流染色することにより立毛繊維からなる
表面タッチが非常にソフトになり、繊維シート全体もド
レープ性に優れたものとなる。しかも、立毛繊維が緻密
に毛サバキされ、従来の立毛繊維シートには見られない
外観と特性を有し、反面、その高級感、そのソフトなタ
ッチ、ふっくらとした感じと暖かさ、エアーマーク、エ
アーバイブレーション、裏面品位などの特性の点で非常
に優れている。すなわち極細立毛繊維使いからなる前述
の特徴を最大限に発揮せしめ、且つ裏面毛羽発生などの
欠点のないものが得られる。
明の条件にて液流染色することにより立毛繊維からなる
表面タッチが非常にソフトになり、繊維シート全体もド
レープ性に優れたものとなる。しかも、立毛繊維が緻密
に毛サバキされ、従来の立毛繊維シートには見られない
外観と特性を有し、反面、その高級感、そのソフトなタ
ッチ、ふっくらとした感じと暖かさ、エアーマーク、エ
アーバイブレーション、裏面品位などの特性の点で非常
に優れている。すなわち極細立毛繊維使いからなる前述
の特徴を最大限に発揮せしめ、且つ裏面毛羽発生などの
欠点のないものが得られる。
ところが、本発明以外の条件にて液流染色および仕上加
工を行なうと全く商品価値のないものとなってしまう。
工を行なうと全く商品価値のないものとなってしまう。
すなわち、ノズル面積に対する加工繊維シートの容積比
係数(R)が0.01未満であればノズルの大きさに対し
て、繊維シートの占める割合いが小さくなり結果として
水流の作用が強すぎるため、繊維シート裏面に毛羽が発
生する。また(R)が0.06を越えると反対にノズルの大
きさに対して、繊維シートの占める割合が大となりシー
ト及び水流の循環ムラを生じ、染色ムラや立毛繊維の毛
サバキが十分に行なわれず品位の粗悪なものしか得られ
なくなる。
係数(R)が0.01未満であればノズルの大きさに対し
て、繊維シートの占める割合いが小さくなり結果として
水流の作用が強すぎるため、繊維シート裏面に毛羽が発
生する。また(R)が0.06を越えると反対にノズルの大
きさに対して、繊維シートの占める割合が大となりシー
ト及び水流の循環ムラを生じ、染色ムラや立毛繊維の毛
サバキが十分に行なわれず品位の粗悪なものしか得られ
なくなる。
また、ノズルの圧力係数(Q)において、(Q)が20未
満になると、シゴキ作用やシートに対する水流の作用が
強すぎて、裏毛羽を発生したり、立毛繊維同士がもつれ
てしまったりする。反対に(Q)が600を越えると、シ
ート及び水流の循環が不均一となり、染色ムラ、風合ム
ラ、さらには立毛繊維のサバケが不十分で所々に渦巻状
の小さな毛サバキ不良欠点を生ずる。
満になると、シゴキ作用やシートに対する水流の作用が
強すぎて、裏毛羽を発生したり、立毛繊維同士がもつれ
てしまったりする。反対に(Q)が600を越えると、シ
ート及び水流の循環が不均一となり、染色ムラ、風合ム
ラ、さらには立毛繊維のサバケが不十分で所々に渦巻状
の小さな毛サバキ不良欠点を生ずる。
さらに、シートの処理循環速度(S)においては、
(S)が10未満では、シート及び水流の循環が不均一と
なり、染色ムラや風合ムラが生じ、反対に(S)が70を
越えると、シートのシゴキが大となり裏毛羽が多量に発
生したり、立毛繊維同志がからみあったり、シートの結
友部が破れたり、立毛繊維の脱落が多くなったりし表面
及び裏面品位の低下をきたすことになる。
(S)が10未満では、シート及び水流の循環が不均一と
なり、染色ムラや風合ムラが生じ、反対に(S)が70を
越えると、シートのシゴキが大となり裏毛羽が多量に発
生したり、立毛繊維同志がからみあったり、シートの結
友部が破れたり、立毛繊維の脱落が多くなったりし表面
及び裏面品位の低下をきたすことになる。
すなわち、前記(R)(Q)(S)においてたとえどれ
か1つでも本発明の範囲外になると、目的とする高級商
品のイメージとはほど遠いものとなってしまうのであ
る。なお、ここでいう仕上加工とは染色加工後、帯電防
止剤、平滑剤、柔軟剤、揆水剤、難燃剤などを用いて同
一染色機内でおこなう液中処理を示すものである。さら
に、これらの染色および仕上加工を行なう際、立毛繊維
の倒れ方が液流方向と同一方向、すなわち、ノズル通過
部で立毛が水流により起こされるような作用を受けるよ
うにシートを染色機内に投入する方が、立毛繊維の毛サ
バキが良好となりより緻密なものが得られ好ましい。ま
た、裏面の毛羽発生防止をより効果的に得るため、立毛
面を外側に袋状とした状態で染色機内の繊維シートを投
入するのもより好ましい。
か1つでも本発明の範囲外になると、目的とする高級商
品のイメージとはほど遠いものとなってしまうのであ
る。なお、ここでいう仕上加工とは染色加工後、帯電防
止剤、平滑剤、柔軟剤、揆水剤、難燃剤などを用いて同
一染色機内でおこなう液中処理を示すものである。さら
に、これらの染色および仕上加工を行なう際、立毛繊維
の倒れ方が液流方向と同一方向、すなわち、ノズル通過
部で立毛が水流により起こされるような作用を受けるよ
うにシートを染色機内に投入する方が、立毛繊維の毛サ
バキが良好となりより緻密なものが得られ好ましい。ま
た、裏面の毛羽発生防止をより効果的に得るため、立毛
面を外側に袋状とした状態で染色機内の繊維シートを投
入するのもより好ましい。
次に、立毛繊維シートの従来の染色、仕上法と、本発明
法とを比較しながら、本発明の特徴を述べる。
法とを比較しながら、本発明の特徴を述べる。
従来、立毛調織物の染色は、立毛面が接触しないように
して渦巻状に織物を巻き、それをスター式染色機と称す
る染色槽中で、ゆっくりと上下させ、立毛が乱れないよ
うにして染色している。通常のベルベットなどに代表さ
れる立毛調シートの立毛繊維の繊度は、1〜3デニール
であるが、これに上記以外の染色法を適用すると、立毛
がもつれたり、倒れたりして激しく乱れ、それを回復す
る方法がなく、全く商品価値のないものとなってしま
う。ところが、本発明者らが鋭意検討した結果、1デニ
ール以下の極細繊維を立毛として使用し、前述のような
条件下で液流染色機で染色すると、驚くべきことに裏毛
羽の発生も殆どなく、また立毛面の乱れもなく、さらに
立毛表面及び全体としても非常にソフトな、これまでの
立毛調シートよりさらに高級感のあるものが得られるこ
とを見いだしたのである。
して渦巻状に織物を巻き、それをスター式染色機と称す
る染色槽中で、ゆっくりと上下させ、立毛が乱れないよ
うにして染色している。通常のベルベットなどに代表さ
れる立毛調シートの立毛繊維の繊度は、1〜3デニール
であるが、これに上記以外の染色法を適用すると、立毛
がもつれたり、倒れたりして激しく乱れ、それを回復す
る方法がなく、全く商品価値のないものとなってしま
う。ところが、本発明者らが鋭意検討した結果、1デニ
ール以下の極細繊維を立毛として使用し、前述のような
条件下で液流染色機で染色すると、驚くべきことに裏毛
羽の発生も殆どなく、また立毛面の乱れもなく、さらに
立毛表面及び全体としても非常にソフトな、これまでの
立毛調シートよりさらに高級感のあるものが得られるこ
とを見いだしたのである。
液流染色機は、もみ作用が非常に強く、一般的な繊度使
いからなる立毛調シートは言うに及ばず、立毛部に極細
糸を使用した場合特に本発明で明らかにした条件範囲を
逸脱すると、裏毛羽が発生したり、立毛が乱れたり(例
えば渦巻き状)、立毛が脱落したりしてしまう。
いからなる立毛調シートは言うに及ばず、立毛部に極細
糸を使用した場合特に本発明で明らかにした条件範囲を
逸脱すると、裏毛羽が発生したり、立毛が乱れたり(例
えば渦巻き状)、立毛が脱落したりしてしまう。
以上述べたように、本発明は極細立毛繊維と液流染色機
およびその染色条件との組み合せにより、これまで全く
予想されず不可能とされていたものを可能にした技術で
あり、従来の立毛調製品より、はるかに高級感のあるも
のを製造する方法を提示したものである。
およびその染色条件との組み合せにより、これまで全く
予想されず不可能とされていたものを可能にした技術で
あり、従来の立毛調製品より、はるかに高級感のあるも
のを製造する方法を提示したものである。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中に示す品位(立毛部の毛サバキ、裏毛羽
の発生状態、表面の光沢感)は視感判定によるものであ
り、風合(立毛部及び布帛全体)は手で表面をなでた
り、布帛全体を強く握ったときの官能検査によるもので
ある。
の発生状態、表面の光沢感)は視感判定によるものであ
り、風合(立毛部及び布帛全体)は手で表面をなでた
り、布帛全体を強く握ったときの官能検査によるもので
ある。
実施例及び比較例 2種類の島海型複合繊維を同時に紡糸しうる3成分紡糸
機を用いて、次の2種の島海型複合繊維を紡糸(1200m/
分)延伸(3.1倍、90℃ホットロールで350m/分)して73
デニール18フィラメントの混合複合糸を得た。
機を用いて、次の2種の島海型複合繊維を紡糸(1200m/
分)延伸(3.1倍、90℃ホットロールで350m/分)して73
デニール18フィラメントの混合複合糸を得た。
島成分1=ポリエチレンテレフタレート(16島) 島成分2=イソフタル酸10モル%を共重合したポリエチ
レンテレフタレート(16島) 海成分=ポリスチレン 島成分1の複合繊維(島80%、海20%)は36.5デニー
ル、9フィラメントであり、島成分2の複合繊維(島80
%、海20%)は36.5デニール、9フィラメントで合計73
デニール、18フィラメントの混合糸であった。
レンテレフタレート(16島) 海成分=ポリスチレン 島成分1の複合繊維(島80%、海20%)は36.5デニー
ル、9フィラメントであり、島成分2の複合繊維(島80
%、海20%)は36.5デニール、9フィラメントで合計73
デニール、18フィラメントの混合糸であった。
この混合複合糸を立毛糸として、30デニール12フィラメ
ントの双糸(下撚900t/mS、上撚600t/mZのヨリ止めセッ
ト品)をグランドのタテ糸として、同じく50デニール、
24フィラメントの加工糸(商標名“ブレリア”糸)に40
0t/mS追撚を施し、ヨリ止めセットしたものをグランド
のヨコ糸にして二重ベルベット織機にて、立毛長10mmの
布帛を得た。
ントの双糸(下撚900t/mS、上撚600t/mZのヨリ止めセッ
ト品)をグランドのタテ糸として、同じく50デニール、
24フィラメントの加工糸(商標名“ブレリア”糸)に40
0t/mS追撚を施し、ヨリ止めセットしたものをグランド
のヨコ糸にして二重ベルベット織機にて、立毛長10mmの
布帛を得た。
織り密度は、立毛糸が47本/inグランドのタテ糸が94本/
in、ヨコ糸が141本/inであった。
in、ヨコ糸が141本/inであった。
該布帛を第1次140℃、第2次180℃で2段乾熱セットを
施こした後、トリクロールエチレンで液を3回交換しな
がら、立毛混合複合糸の海成分を除去し、単糸繊度0.2
デニールの極細糸とした。またトリクロールエチレン処
理後、2Kg/cm2のニップ圧でマングル処理し、100℃の熱
風にて布帛を乾燥した。このときの布帛厚さ(t)は2.
1mmであった。
施こした後、トリクロールエチレンで液を3回交換しな
がら、立毛混合複合糸の海成分を除去し、単糸繊度0.2
デニールの極細糸とした。またトリクロールエチレン処
理後、2Kg/cm2のニップ圧でマングル処理し、100℃の熱
風にて布帛を乾燥した。このときの布帛厚さ(t)は2.
1mmであった。
かくして得られた布帛を、布帛A−1とする。
さらに該布帛の裏面に、ポリウレタン(三洋化成(株)
製商標名“サンプレンLQ−T1502")100部、DMF25部、顔
料(大日精化製商標名“TNベースブラック”)0.25部か
らなる溶液をナイフコータm/cで塗布−乾燥(100℃)を
二回繰り返し、布帛裏面にバックキング処理を行なっ
た。得られた布帛のポリウレタン付量は16.4g/m2であっ
た。
製商標名“サンプレンLQ−T1502")100部、DMF25部、顔
料(大日精化製商標名“TNベースブラック”)0.25部か
らなる溶液をナイフコータm/cで塗布−乾燥(100℃)を
二回繰り返し、布帛裏面にバックキング処理を行なっ
た。得られた布帛のポリウレタン付量は16.4g/m2であっ
た。
かくして得られた布帛を、布帛B−1とする。
さらにこれらA,B布帛を長さ方向に2等分し、その片方
を立毛面が外側になるよう袋状とし、30cm間隔でタッキ
ングした。該布帛を各々A−2、B−2布帛とする。
を立毛面が外側になるよう袋状とし、30cm間隔でタッキ
ングした。該布帛を各々A−2、B−2布帛とする。
これらの極細立毛繊維織物を、第1表の条件にて、染
色、仕上加工を行なった。なお加工m/cは、日阪製作所
製“サーキュラNX"を用い、染色、仕上加工終了後、遠
心脱水機にて含水率が70〜80%になるよう遠心脱水し、
さらにその後、東京洗染機械製作所製“タンブルドライ
ヤー”にて80℃、40分間乾燥した。染色は分散染料を用
い120℃×60分間の浸染処理により濃赤色に染色し、染
色後サンデットG−29(三洋化成製)1g/l、NaoH(30
%)3g/l、ハイドロサルファイト(三井東圧製)3g/lで
80℃、20分間還元洗浄を行なった。さらに仕上処理は静
電防止加工と柔軟加工を目的にシルスタット#1173(三
洋化成製)1g/l、ベビナーS783(三洋化成製)1g/lで、
60℃、10分間処理した。処理後、前述のごとき条件で遠
心脱水および乾燥を行なった。
色、仕上加工を行なった。なお加工m/cは、日阪製作所
製“サーキュラNX"を用い、染色、仕上加工終了後、遠
心脱水機にて含水率が70〜80%になるよう遠心脱水し、
さらにその後、東京洗染機械製作所製“タンブルドライ
ヤー”にて80℃、40分間乾燥した。染色は分散染料を用
い120℃×60分間の浸染処理により濃赤色に染色し、染
色後サンデットG−29(三洋化成製)1g/l、NaoH(30
%)3g/l、ハイドロサルファイト(三井東圧製)3g/lで
80℃、20分間還元洗浄を行なった。さらに仕上処理は静
電防止加工と柔軟加工を目的にシルスタット#1173(三
洋化成製)1g/l、ベビナーS783(三洋化成製)1g/lで、
60℃、10分間処理した。処理後、前述のごとき条件で遠
心脱水および乾燥を行なった。
これらの染色、仕上加工結果を第2表に記した。
第2表のごとく、本発明法の条件により染色、仕上加工
されたものは、立毛部の繊維が緻密にサバかれエアーマ
ーク、エアーバイブレーション効果にも優れ、しかも裏
毛羽の発生も殆どなく、落ち着いた表面光沢を有し、さ
らにシットリとした立毛部の表面タッチと、布帛全体と
しても非常にソフトな風合を有するものであった。これ
に対し本発明外の条件にて加工したものは表面品位が悪
くなり、風合などにも問題があり、全ての面で満足のゆ
くものは得られなかった。
されたものは、立毛部の繊維が緻密にサバかれエアーマ
ーク、エアーバイブレーション効果にも優れ、しかも裏
毛羽の発生も殆どなく、落ち着いた表面光沢を有し、さ
らにシットリとした立毛部の表面タッチと、布帛全体と
しても非常にソフトな風合を有するものであった。これ
に対し本発明外の条件にて加工したものは表面品位が悪
くなり、風合などにも問題があり、全ての面で満足のゆ
くものは得られなかった。
(発明の効果) 本発明による効果を列挙すると以下のようになる。
極めて滑らかなタッチと、チンチラやミンクの毛皮を
触っているかと、間違えんばかりのタッチのここち良さ
を有している。
触っているかと、間違えんばかりのタッチのここち良さ
を有している。
布帛全体のドレープ性に優れ、従来の立毛繊維布帛に
は見られない高級なプリーツ特性を有する。
は見られない高級なプリーツ特性を有する。
立毛が緻密にさばけ、にぶく暖かみのある艶を有す
る。
る。
表面および裏面に関しても毛羽発生の少ない良好な外
観を有する。
観を有する。
スエードとは、全くかけはなれた毛皮調のふっくらと
したふくらみ感を有する。
したふくらみ感を有する。
立毛をいずれの方向へも倒すことができ、それがほぼ
可逆的であり、顕著なチヨークマークないしライテング
エフェクトを有する。
可逆的であり、顕著なチヨークマークないしライテング
エフェクトを有する。
エアーマーク効果を有する。
エアーマークというのは、空気を、とがらせた口から吹
きつけ、口または布帛を相対的に移動させたとき、その
空気を吹きつけた跡がみられるものである。
きつけ、口または布帛を相対的に移動させたとき、その
空気を吹きつけた跡がみられるものである。
もちろん、手でなでれば消せる。これをエアーマーク効
果、エアーマークエフェクトと呼ぶ。指で描いた軌跡が
残って見える効果をチヨークマークとかフィンガーマー
クとかライテングエフェクトとか言っているのに対応す
る意味の用語である。
果、エアーマークエフェクトと呼ぶ。指で描いた軌跡が
残って見える効果をチヨークマークとかフィンガーマー
クとかライテングエフェクトとか言っているのに対応す
る意味の用語である。
エアーバイブレーション効果を示す。
ここで言うエアーバイブレーション効果とは、立毛に向
って、口をとがらせて空気を一点に吹きつけたとき、立
毛が四方八方に広がるが、そのとき明瞭に立毛がバイブ
レーションの如くゆれてなびく現象をいうものである。
って、口をとがらせて空気を一点に吹きつけたとき、立
毛が四方八方に広がるが、そのとき明瞭に立毛がバイブ
レーションの如くゆれてなびく現象をいうものである。
Claims (1)
- 【請求項1】立毛部分を構成する繊維の単糸デニールが
1デニール以下で、立毛長が5〜40mmであり、4〜30g/
m2の高分子弾性体が付着されてなる立毛繊維シートの染
色、仕上加工において、液流染色機を使用して、該加工
条件の下記3条件容積比係数(R)、圧力係数
(Q)、シートの循環速度(S)を満足させることを
特徴とする極細立毛繊維シートの染色・仕上加工方法。 0.01≦R≦0.06 20≦Q≦600 10≦S≦70 但し、t:シートの厚さ(mm) (但し、シート(立毛部が極細発生型繊維使いの場合は
極細化処理されたもの)を湿潤状態で2Kg/cm2のニップ
圧でマングル処理し、乾燥した後の厚さを示す) W:シートの立毛部幅(cm) r:染色機のノズル半径(mm) P:染色、仕上加工時のノズル圧(Kg/cm2) S:シートの処理速度(m/min) R:容積比係数 Q:ノズルの圧力係数 π:円周率(3.14)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61065895A JPH0686713B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 極細立毛繊維シ−トの染色・仕上加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61065895A JPH0686713B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 極細立毛繊維シ−トの染色・仕上加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62223363A JPS62223363A (ja) | 1987-10-01 |
| JPH0686713B2 true JPH0686713B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=13300158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61065895A Expired - Lifetime JPH0686713B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 極細立毛繊維シ−トの染色・仕上加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0686713B2 (ja) |
-
1986
- 1986-03-26 JP JP61065895A patent/JPH0686713B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62223363A (ja) | 1987-10-01 |
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