JPH07149787A - 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤 - Google Patents

収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤

Info

Publication number
JPH07149787A
JPH07149787A JP29803893A JP29803893A JPH07149787A JP H07149787 A JPH07149787 A JP H07149787A JP 29803893 A JP29803893 A JP 29803893A JP 29803893 A JP29803893 A JP 29803893A JP H07149787 A JPH07149787 A JP H07149787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
action
astringent
zinc
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29803893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3614455B2 (ja
Inventor
Katsunobu Masui
勝信 増井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Beauty Co Ltd
Original Assignee
Toyo Beauty Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Beauty Co Ltd filed Critical Toyo Beauty Co Ltd
Priority to JP29803893A priority Critical patent/JP3614455B2/ja
Publication of JPH07149787A publication Critical patent/JPH07149787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3614455B2 publication Critical patent/JP3614455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グリチルリチン酸またはグリチルレチン酸系
の化合物を、収斂作用および止血作用を有し、しかも固
型製剤の結合作用、皮膚への付着作用、即ち結着作用の
あるものとして、さらにこれを含有する高品質の医療用
・化粧用製剤とする。 【構成】 下記の化7の式で示されるグリチルリチン酸
亜鉛からなる収斂・結着性化合物とし、または下記の化
8の式で示されるグリチルレチン酸亜鉛からなる収斂・
結着性グリチルリチン系化合物とする。または医療用製
剤または化粧用製剤を、前記グリチルリチン酸亜鉛もし
くは前記グリチルレチン酸亜鉛または両者併用した混合
物から構成する。 【化7】 【化8】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医薬品、医薬部外品
または化粧品に添加して用いる収斂・結着性化合物およ
び医療用・化粧用製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、グリチルレチン酸(以下、GT
−Hと略記する。)またはその配糖体であるグリチルリ
チン酸(グリチルリチンまたはグリシルリチンに同じ、
以下、GZ−Hと略記する。)は、以下に示すような多
くの薬理作用が知られており、遊離酸の状態またはアン
モニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、高級アルコー
ルエステルなどの状態で各種の医薬品、医薬部外品また
は化粧品に配合されている。
【0003】すなわち、GZ−HまたはGT−Hの薬理
作用としては、副腎皮質の水電解質、糖質ホルモン様作
用、エストロゲン様作用、鎮咳作用、抗炎症作用、抗ア
レルギー作用、解毒作用、高脂肪血症改善作用、胃粘膜
細胞内サイクリックAMP濃度増加作用などがこれまで
に知られている。
【0004】したがって、GZ−HまたはGT−Hは、
鎮咳作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用に基づいて医
薬品としての感冒薬、鎮咳薬に配合され、実験的肝障害
回復作用、ホスホリパーゼA2 阻害作用等により疲労回
復栄養剤にも配合されている。
【0005】また、GZ−HまたはGT−Hは、医薬部
外品である歯槽膿漏予防剤として、薬用歯磨きに、また
肌荒れ防止剤として薬用クリーム、薬用ローションなど
に配合され、その他、薬用ヘアートニック、薬用制汗
剤、薬用ベビーパウダーなどにも添加されている。
【0006】また、GZ−HまたはGT−Hは、基礎化
粧品であるマッサージクリーム、クレンジングクリー
ム、乳液、エモリエントクリーム、スキンローション、
頭髪化粧品ではヘアートニック、ヘアーリキッド、ヘア
ージェルなど、全身用スキンケア製品としてのローショ
ン、乳液、その他浴剤、白粉、メイクアップ製品などの
化粧品にも用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のGZ−
HまたはGT−Hやこれらの誘導体においては、薬理作
用としての収斂作用または止血作用は全くなく、たとえ
これらの作用が知見されたとしても非常に弱いという問
題点がある。
【0008】また、このような薬理作用以外であって、
粉剤を成形した錠剤、または固形白粉などの化粧品のひ
び割れ防止に有効な結着性に関しても、従来のGZ−H
またはGT−Hやこれらの関連化合物にはその効用がみ
られなかった。
【0009】さらにまた、従来のGZ−HまたはGT−
Hやこれらの関連化合物には、粉状の化粧品における皮
膚への付着性を向上させるという付着性についての効用
もない。
【0010】そこで、この発明は、グリチルリチン酸ま
たはグリチルレチン酸系の化合物を、収斂作用および止
血作用を有し、しかも固型製剤の結合作用、皮膚への付
着作用、即ち結着作用のあるものとして、さらにこれを
含有する高品質の医療用・化粧用製剤とすることを課題
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、下記の化3の式で示されるグ
リチルリチン酸亜鉛からなる収斂・結着性化合物とし、
または下記の化4の式で示されるグリチルレチン酸亜鉛
からなる収斂・結着性グリチルリチン系化合物としたの
である。
【0012】または、医療用製剤または化粧用製剤を、
下記の化3の式で示されるグリチルリチン酸亜鉛もしく
は下記の化4の式で示されるグリチルレチン酸亜鉛また
は両者併用した混合物から構成したのである。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】以下に、その詳細を述べる。この発明に用
いる化3の式で示されるグリチルリチン酸亜鉛(以下、
GZ−Znと略記する。)は、下記の化5の式に示され
るグリチルリチン酸(C426216)と亜鉛との組成比
が1:0.01〜3の化合物である。なぜなら、亜鉛の
組成比が0.01未満ではこの発明の所期した効果が得
られず、また化合物の組成式からみて、亜鉛の組成比が
3を越えることは不可能だからである。
【0016】
【化5】
【0017】また、この発明に用いる化4の式で示され
るグリチルレチン酸亜鉛(以下、GT−Znと略記す
る。)は、下記化6に示すようなグリチルレチン(C30
464 )と亜鉛との組成比が1:0.01〜1の化合
物である。なぜなら、亜鉛の組成比が0.01未満では
この発明に所期した作用が得られず、1を越えることは
化合物の組成式からみて不可能だからである。
【0018】
【化6】
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕 GZ−Znの調製:50gのGZ−Hを500mlのエ
タノール水(1:1)に溶解し、かき混ぜながら120
mlの1Nの水酸化カリウム水溶液を加え、さらに50
mlの水に溶解した8.63gの硫酸亜鉛・七水和物を
徐々に加えた。50℃に加温した後、冷却し、析出物を
ろ過し、水洗、乾燥後36gのGZ−Znを得た。
【0020】得られたGZ−Znに対して赤外線吸収ス
ペクトルを測定し、極大吸収が認められた波長を表1に
示した。また、原料のGZ−Hについても同様に赤外線
吸収スペクトルを調べ、結果を表1中に併記した。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果から、遊離のカルボン酸に特有
の1732cm-1がGZ−Znでは非常に減少した。ま
た、原料のGZ−Hの1647cm-1の吸収がGZ−Z
nでは幅広くなり、1640cm-1に極大吸収が認めら
れ、また糖質に見られる1000〜1200cm-1の吸
収は、いずれにも確認できた。これらのことから、生成
物がGZ−Hの亜鉛塩であるGZ−Znであることがわ
かる。
【0023】得られたGZ−Znに対して、その止血作
用、収斂作用、創傷治癒作用、抗炎症作用、付着作用、
結合作用のあることを確認するため、以下の実験を行な
った。
【0024】[止血作用確認実験]J. Soc. Cosmet. Ch
em. Japan., Vol.24(3),p187(1991)浅沼らの方法(改良
Bleeding 法)を応用して行なった。
【0025】すなわち、一晩絶食したWistar系雄性ラッ
ト(体重200〜250g)をペントバルビタール(8
0mg/kg)を腹腔内投与して麻酔後、肋骨より下2
cmの位置縦に2.5cm円形の腹膜を用いた。
【0026】その後、直ちに euglobulin-SK mixture
2ml/kg相当量を左足大腿静脈より投与した。投与
後、すばやく出血している腹膜上に濾紙(2×2cm)
をのせ、その濾紙に試験液0.2mlを投与した。投与
5分後、この濾紙を取り除き、前もって37℃の温水に
浸しておいた濾紙(1.5×3cm)を露出面の上にの
せ、出血している血液を30分間吸収させた。30分毎
にこの濾紙を取り替え、試験液投与後から2時間までこ
の操作を行なった。
【0027】血液を吸収させた濾紙を水4mlの入った
試験管に入れ、37℃の水浴中で30分間浸盪し血液を
溶出させた。これの波長540nmの吸光度を測定し、
30分毎の出血量とした。すなわち、出血量を吸光度で
評価しこの結果を表2に示した。
【0028】
【表2】
【0029】[収斂作用確認実験1]10名の正常な味
覚保持者に20mlの試験液で口をゆすがせ、舌がひき
しまり、渋い感覚が有るか否かを調べた。この結果は、
10名共に一致した回答であり表3に示した。なお、渋
い味がするものを収斂作用有り、しないものを同作用無
しと評価した。
【0030】
【表3】
【0031】[収斂作用確認実験2]3mlのコラーゲ
ン水溶液(市販品ソリュブルコラーゲン)を試験管に入
れ、その上から1mlの試験液を加え、緩やかにかき混
ぜた。そして、直後に沈殿生成の有無を確認した。この
場合、蛋白質の変質により沈殿が認められたものを収斂
作用有り(+)、沈殿が認められないものを収斂作用な
し(−)と評価して、結果を表4に示した。
【0032】
【表4】
【0033】[創傷治癒作用確認実験]日本薬理学会誌
Vol.100,162(1992) 清水らの方法を参照し、以下のよう
に行なった。すなわち、ハートレイ系雄性モルモット
(体重300g前後)をネンブタール麻酔下(30mg
/kg,i.p.)において背部を剪毛、消毒し、メス
で左右対象に2箇所切創(1.5cm)を作り、絹糸で
1つの創傷当たり2箇所等分縫合した。切創作成後、3
日後に切創が1cmとなるように幅1cmで長さ2cm
の皮膚を摘出した。試験液は、2mg/0.4ml/個
体となるように生理食塩水で溶解または分散し、創傷部
周辺に0.1ml/サイトの割合で1つの創傷当たり2
箇所、計4箇所に1日1回3日間皮下投与した。
【0034】切創の癒着度を判定するため、レオメータ
ーで創傷部の耐創張力(g/cm)を測定した。なお、
左右2箇所の創傷張力の平均値をもって1個体の耐創張
力とし、結果を表5に示した。
【0035】
【表5】
【0036】[付着作用確認実験]表6に示す組成のパ
ウダー(実験例A、実験例B)を調製し、成人10名の
被験者による官能試験を行なった。すなわち、実験例A
または実験例Bの0.2gを前腕部に塗布させ、スムー
ズでむらのない付着性の優劣を判定させ、結果を表6中
に併記した。
【0037】
【表6】
【0038】[結合作用確認実験]表7に示す組成のパ
ウダー(実験例C、実験例D)を混合し、各0.5gず
つを直径16mmの錠剤成形器に入れ、200kgの重
さ(100kg/cm2 )で1分間加圧した後、常圧と
した。
【0039】得られた錠剤を試験材料としてレオメータ
ーにて破壊強度を測定し、結果を表7に併記した。
【0040】
【表7】
【0041】〔比較例1〕一般試薬のグリチルリチン酸
ジカリウム(以下、GZ−K2と略記する。)を比較例
1として用いた。このGZ−K2をGZ−Znに代えて
用いたこと以外は全く同様にして、上記した止血作用・
収斂作用・創傷治癒作用の各確認試験を行ない、結果を
それぞれ表2、表3、表4、表5に併記した。
【0042】〔比較例2〕一般試薬のグリチルリチン酸
(GZ−H)を比較例2として用いた。このGZ−Hを
GZ−Znに代えて用いたこと以外は全く同様にして、
上記した創傷治癒作用確認試験を行ない、結果を表5に
併記した。
【0043】以上述べた実施例1と比較例1、2につい
てみると、表2の結果から明らかなように、比較例1は
蒸留水(コントロール)に対して有意差が認められない
が、実施例1は、P<0.05の有意差で止血作用が認
められた。
【0044】表3または表4の結果からは、実施例1に
収斂性のあることがわかる。また、表5の結果からは、
比較例1は生理食塩水(コントロール)に対して有意差
が認められないが、実施例1は、P<0.01の有意差
で耐創張力が認められ、創傷治癒作用のあることがわか
る。
【0045】表6の官能試験の結果からは、実施例1を
含む実験例Bの組成のパウダーにGZ−Znの良好な付
着作用が認められた。
【0046】また、表7の結果から、実施例1を含む実
験例Dの錠剤は、実施例1を含有しない実験例Cに比べ
て1.5倍以上の強度が得られた。
【0047】〔実施例2〕 GT−Znの調製:50gのGT−Hに1000mlの
水を加え、かき混ぜながら210mlの0.5Nの水酸
化カリウムのエタノール溶液を加え、溶解後300ml
の水に溶解した15.01gの硫酸亜鉛・七水和物を徐
々に加えた。50℃に加温した後、冷却し、析出物をろ
過し、水洗、乾燥後52gのGT−Znを得た。
【0048】得られたGT−Znに対して赤外線吸収ス
ペクトルを測定し、極大吸収が認められた波長を表8に
示した。また、原料のGT−Hについても同様に赤外線
吸収スペクトルを調べ、結果を表8中に併記した。
【0049】
【表8】
【0050】表8の結果から、遊離のカルボン酸に特有
の1705cm-1がGT−Znでは消失した。また、原
料のGT−Hの1663cm-1の吸収がGT−Znでは
幅広くなり、1647cm-1に極大吸収が認められた。
これらのことから、生成物はGT−Hの亜鉛塩であるG
T−Znであることがわかる。
【0051】得られたGT−Znに対して、その止血作
用、創傷治癒作用、抗炎症作用、付着作用、結合作用の
あることを確認するため、以下の実験を行なった。な
お、付着作用、結合作用の各確認試験については、前記
した試験方法と全く同様の条件で行ない、結果をそれぞ
れ、表9(付着作用確認実験)、表10(結合作用確認
実験)にまとめた。
【0052】
【表9】
【0053】
【表10】
【0054】[創傷治癒作用確認実験]日本薬理学会誌
Vol.100,162(1992) 清水らの方法を応用し、以下のよう
に行なった。すなわち、ハートレイ系雄性モルモット
(体重300g前後)をネンブタール麻酔下(30mg
/kg,i.p.)において背部を剪毛、消毒し、メス
で左右対象に2箇所切創(1.5cm)を作り、絹糸で
1つの創傷当たり2箇所等分縫合した。切創作成後、3
日後に切創が1cmとなるように幅1cmで長さ2cm
の皮膚を摘出した。試験液は、2mg/0.4ml/個
体となるように白色ワセリンで分散し、1つの創傷当
り、創傷部を中心に0.2mlの量を1日1回の割合で
3日間塗布した。
【0055】切創の癒着度を判定するため、レオメータ
ーで創傷部の耐創張力(g/cm)を測定した。なお、
左右2箇所の創傷張力の平均値をもって1個体の耐創張
力とし、結果を表11に示した。
【0056】
【表11】
【0057】[抗炎症作用確認試験]慶応医学44(1), p
17 (1967) 富沢らの方法に準じた。すなわち、150g
前後の雄性Wister系ラットを使用し、試験液をそ
れぞれ1.0%ポリソルベート、ゴマ油に分散し、背部
皮下に500mg/2.0ml/kgの割合で連日皮下
投与し、7日後に抗炎症作用を調べた。
【0058】この場合の抗炎症作用の評価方法は、rat
foot test を採用し、10%ホルマリン−生理食塩水の
0.1mlをラットの片方の後足背皮下に投与し、1時
間、2時間、3時間後の足嵩増加の平均値を算出し、コ
ントロールに対する試験液投与群の抑制率を求め、表1
2中に示した。
【0059】
【表12】
【0060】[止血作用確認実験]J. Soc. Cosmet. Ch
em. Japan., Vol.24(3),p187(1991)浅沼らの方法(改良
Bleeding 法)を応用して行なった。
【0061】すなわち、一晩絶食したWistar系雄性ラッ
ト(体重200〜250g)にペントバルビタール(8
0mg/kg)を腹腔内投与して麻酔後、肋骨より下2
cmの位置縦に2.5cm円形の腹膜を用いた。
【0062】その後、直ちに euglobulin-SK mixture
2ml/kg相当量を左足大腿静脈より投与した。すば
やく出血している腹膜上に濾紙(2×2cm)をのせ、
10分後にこの濾紙を取り除き、試験品100mgを塗
布した。そして、直ちに前もって37℃の温水に浸して
おいた濾紙(1.5×3cm)を露出面上にのせ、出血
する血液を30分間吸収させた。30分毎にこの濾紙を
取り替え、試験品塗布後から1時間30分までこの操作
を行なった。
【0063】血液を吸収させた濾紙を水4mlの入った
試験管に入れ、37℃の水浴中で30分間浸盪し血液を
溶出させろ過した。これの波長540nmの吸光度を測
定し、30分毎の出血量とした。すなわち、出血量を吸
光度で評価し、結果を表13に示した。
【0064】
【表13】
【0065】〔比較例3〕一般試薬のグリチルリチン酸
ステアリル:C48824 (以下、GT−Stと略記す
る。)を比較例3として用いた。このGT−StをGT
−Znに代えて用いたこと以外は全く同様にして、上記
した創傷治癒作用および抗炎症作用の確認試験を行な
い、結果をそれぞれ表9、表12に併記した。
【0066】〔比較例4〕一般試薬のグリチルレチン酸
(GT−H)を比較例4として用いた。このGT−Hを
GT−Znに代えて用いたこと以外は全く同様にして、
上記した創傷治癒作用、抗炎症作用、および止血作用の
確認試験を行ない、結果をそれぞれ表11(創傷治癒
性)、表12(抗炎症性)、表13(止血性)に併記し
た。
【0067】ここで、表11の結果からは、比較例3お
よび比較例4は、白色ワセリン(コントロール)に比べ
て耐創張力は大きいものの、有意差は認められなかっ
た。しかし、実施例2は、P<0.05で有意差が認め
られ、創傷治癒作用があるといえる。
【0068】表9の結果からは、実施例2を含む実験例
Fの組成のパウダーにGT−Znの良好な付着作用が認
められた。
【0069】また、表10の結果から、実施例2を含む
実験例Hの錠剤は、実施例2を含有しない実験例Gに比
べて1.5倍以上の強度が得られパウダーを強く結合し
ていることがわかる。
【0070】表12の結果から明らかなように、抗炎症
作用の程度は比較例4<比較例3<実施例2であり、等
量においてGT−Hに対しGT−Stがその1.34
倍、GT−Znが1.44倍の効果であった。
【0071】表13の結果から、比較例4はコントロー
ル(無投与)に対して有意差は認められないが、実施例
2はP<0.05の有意差で止血作用が認められた。
【0072】次に、医療用・化粧用製剤の実施例につい
て、以下に説明する。なお、配合割合は全て重量部(以
下、単に部と記す。)である。
【0073】〔実施例3〕 (1) マクロゴール4000 500部 (2) マクロゴール400 460部 (3) GZ−Zn 10部 (4) 精製水 30部 計1000部 (1)〜(4)を65〜70℃に加温して溶解した後、
固まるまで冷却・攪拌を行ない、マクロゴール軟膏を調
製した。得られた軟膏を軽度の擦傷に塗布すると、止血
作用が認められた。
【0074】〔実施例4〕 (1) 白色軟膏 700部 (2) GZ−Zn 50部 (3) GT−Zn 250部 計1000部 (1)〜(3)を65〜70℃に加温して溶解した後、
固まるまで冷却・攪拌を行ない、軟膏を調製した。得ら
れた軟膏を潰瘍面に塗布すると、患部を保護し、分泌物
の吸収および患部の乾燥が認められた。
【0075】〔実施例5〕 (1) デンプン 450部 (2) GZ−Zn 50部 (3) GT−Zn 500部 計1000部 (1)〜(3)を均一になるまで混合して散布剤を調製
した。得られた散布剤を創傷部位に塗布すると、患部を
保護し、分泌物の吸収および患部の乾燥が認められた。
【0076】〔実施例6〕 (1) ゴマ油 500部 (2) ポリソリベート20 50部 (3) GZ−Zn 50部 (4) GT−Zn 400部 計1000部 (1)〜(4)を均一になるまで混合してリニメント剤
を調製した。得られたリニメント剤を火傷した部位に塗
布すると、患部を保護し、分泌物の吸収および患部の乾
燥、さらには炎症の消退が認められた。
【0077】〔実施例7〕 (1) グリセリン脂肪酸エステル 900部 (2) GZ−Zn 50部 (3) GT−Zn 50部 計1000部 (1)〜(3)を65〜70℃に加温して均一になるま
で攪拌し、座薬成型器にて成型した。得られた座薬を痔
疾患者の肛門より挿入すると、痔疾患部を保護し、分泌
物の吸収および患部の乾燥さらには炎症の消退、止血な
どの効果が認められた。
【0078】〔実施例8〕 (1) GZ−Zn 10部 (2) GT−Zn 30部 (3) タルク 897部 (4) カオリン 60部 (5) 香料 1部 (6) メチルパラベン 2部 計1000部 (1)〜(6)を均一になるまで混合して散布剤(汗疹
等予防パウダー)を調製した。得られた散布剤を首、
胸、背中、脇などの汗を多く分泌する部位に散布する
と、汗疹予防に有効であった。また、汗疹の既にある部
位に散布すると、患部を保護し、分泌物の吸収および患
部の乾燥が認められた。
【0079】〔実施例9〕 (1) GZ−Zn 5 部 (2) GT−Zn 0.5 部 (3) タルク 81.15部 (4) カオリン 5 部 (5) 二酸化チタン 3 部 (6) 酸化亜鉛 5 部 (7) 酸化鉄 0.05部 (8) 香料 0.1 部 (9) メチルパラベン 0.2 部 計100 部 (1)〜(9)を均一になるまで混合して粉白粉(おし
ろい)を調製した。得られた粉白粉は、肌に対する付着
性に大変優れたものであった。
【0080】〔実施例10〕 (1) GZ−Zn 0.5 部 (2) GT−Zn 5 部 (3) タルク 61.7 部 (4) カオリン 5 部 (5) 二酸化チタン 8 部 (6) 酸化亜鉛 1 部 (7) 酸化鉄 0.5 部 (8) 炭酸マグネシウム 3 部 (9) 香料 0.1 部 (10)メチルパラベン 0.2 部 (11)流動パラフィン 5 部 (12)シリコーン油(5cs) 5 部 (13)セスキオレイン酸ソルビタン 3 部 (14)グリセリン 2 部 計100 部 (1)〜(14)を均一になるまで混合し成型器で加圧
成型して、固形白粉を得た。得られた固形白粉は、室温
で半年間以上ひび割れがなく安定した品質であり、その
使用感は汗を抑え、落ちにくく付着性の良いものであっ
た。
【0081】〔実施例11〕 (1) エタノール 50 部 (2) 精製水 49.4 部 (3) GZ−Zn 0.5 部 (4) メチルパラベン 0.1 部 計100 部 (1)と(2)を混合し、(3)と(4)を添加し溶解
して制汗ローションを調製した。得られた制汗ローショ
ンは、汗を抑え、さっぱりした良好な使用感であった。
【0082】〔実施例12〕 (1) GZ−Zn 5 部 (2) GT−Zn 10 部 (3) タルク 74.8 部 (4) メチルパラベン 0.2 部 (5) シリコーン油(5cs) 10 部 計100 部 (1)〜(5)を均一になるまで混合して制汗パウダー
を得た。この制汗パウダーを脇などの汗を多く分泌する
部位に散布したところ、散布部位を乾燥させると共に、
汗のにおいを抑えて良好な使用感であった。
【0083】〔実施例13〕 (1) エタノール 15 部 (2) グリセリン 2 部 (3) ブチレングリコール 5 部 (4) メチルパラベン 0.1 部 (5) 香料 0.1 部 (6) ポリオキシエチレン硬化 ヒマシ油(50E.O.) 0.1 部 (7) GZ−Zn 0.1 部 (8) 精製水 77.6 部 計100 部 (1)〜(6)を均一になるまで攪拌して均一に溶解
し、(7)と(8)を添加して溶解して収斂化粧水を得
た。得られた収斂化粧水は、収斂性により良好な使用感
であった。
【0084】〔実施例14〕 (1) エタノール 50 部 (2) ブチレングリコール 5 部 (3) 香料 0.1 部 (4) メチルパラベン 0.2 部 (5) ポリオキシエチレン硬化 ヒマシ油(50E.O.) 0.1 部 (6) GZ−Zn 0.1 部 (7) 精製水 44.5 部 計100 部 (1)〜(5)を均一になるまで攪拌して均一に溶解
し、(6)と(7)を添加して溶解してアフターシェー
ビングローションを得た。得られたアフターシェービン
グローションは、収斂性、止血性、抗炎症作用を有し、
さっぱりした感触でひげそり後に良好な使用感であっ
た。
【0085】〔実施例15〕 (1) 精製水 59.7 部 (2) ポリビニルアルコール 15 部 (3) エタノール 20 部 (4) グリセリン 5 部 (5) 香料 0.05部 (6) ポリオキシエチレン硬化 ヒマシ油(50E.O.) 0.1 部 (7) メチルパラベン 0.1 部 (8) GZ−Zn 0.05部 計100 部 80℃に加温した(1)に(2)を攪拌しつつ添加し、
完全溶解させた。その後、冷却し、均一溶解した(3)
〜(8)50℃にて添加し、35℃にて冷却と攪拌を止
め、パック料を得た。得られたパック料は、毛穴が広が
りすぎないでさっぱりしたパックのできるものであっ
た。
【0086】〔実施例16〕 (1) グリセリン 20 部 (2) リン酸二ナトリウム 40 部 (3) 炭酸カルシウム 15 部 (4) GT−Zn 0.2 部 (5) N−ラウロイルサルコシンナトリウム 1.5 部 (6) メチルパラベン 0.2 部 (7) 香料 0.5 部 (8) 精製水 22.6 部 計100 部 80℃に加温した(1)に(2)〜(7)を順次混練
し、その後(8)を加えて混練し、練り歯磨きを得た。
得られた練り歯磨きは、収斂作用や抗炎症作用を有し、
歯槽膿漏の予防やその治療に適したものであった。
【0087】〔実施例17〕 (1) モノステアリン酸ソルビタン 3 部 (2) ポリオキシエチレンソルビタン モノステアリン酸(20E.O.) 2 部 (3) 二酸化チタン 1 部 (4) 三酸化鉄 0.1 部 (5) GZ−Zn 1 部 (6) ステアリン酸 15 部 (7) セタノール 5 部 (8) スクワラン 3 部 (9) ミリスチン酸オクチルドデシル 3 部 (10)精製ラノリン 3 部 (11)グリセリン 10 部 (12)ブチレングリコール 5 部 (13)メチルパラベン 0.2 部 (14)ブチルパラベン 0.1 部 (15)精製水 46.6 部 (16)トリエタノールアミン 2 部 計100 部 (1)と(2)に(3)〜(5)を入れて練り込む。
(6)〜(14)を80℃に加温し、攪拌しつつ前記
(1)〜(5)を加え、さらに80℃に加温した(1
5)と(16)を加える。そして、攪拌しつつ35℃に
まで冷却して下地クリームを得た。得られた下地クリー
ムは、収斂作用や抗炎症作用を合わせ持ち、汗ばむこと
のなく肌になじみのよい下地クリームであった。
【0088】〔実施例18〕 (1) カリ石鹸素地 40 部 (2) ポリオキシエチレン セチルエーテル (25E.O.) 4 部 (3) プロピレングリコール 10 部 (4) グリセリン 10 部 (5) マルチトール 2 部 (6) 精製ラノリン 1.5 部 (7) メチルパラベン 0.2 部 (8) ブチルパラベン 0.1 部 (9) ラウリル硫酸ナトリウム 1 部 (10)精製水 30.8 部 (11)GT−Zn 0.2 部 (12)香料 0.2 部 計100 部 (1)〜(9)を80℃に加温溶解し、これに80℃の
(10)を加え、攪拌し均一化後、攪拌しつつ45℃に
まで冷却して(11)と(12)を添加して35℃まで
攪拌と冷却を続けて洗顔料を得た。得られた洗顔料は、
洗い上がりがしっとりすると共に、さっぱりとして使用
感の非常に優れたものであった。
【0089】
【効果】この発明は、以上説明したように、所定の化学
組成で示されるグリチルリチン酸亜鉛もしくはグリチル
レチン酸亜鉛からなる収斂・結着性化合物であり、また
はそれぞれ単独または両者併用した混合物から構成した
医療用または化粧用製剤としたので、収斂作用および止
血作用、固形状の医薬品等や化粧品の結着作用、皮膚へ
の付着作用のある化合物または医療用または化粧用製剤
となる利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ADA 9454−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化1の式で示されるグリチルリチ
    ン酸亜鉛からなる収斂・結着性化合物。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記の化2の式で示されるグリチルレチ
    ン酸亜鉛からなる収斂・結着性化合物。 【化2】
  3. 【請求項3】 請求項1の化1の式で示されるグリチル
    リチン酸亜鉛もしくは請求項2の化2の式で示されるグ
    リチルレチン酸亜鉛のそれぞれ単独または両者の混合物
    を含有してなる医療用製剤。
  4. 【請求項4】 請求項1の化1の式で示されるグリチル
    リチン酸亜鉛もしくは請求項2の化2の式で示されるグ
    リチルレチン酸亜鉛または両者の混合物を含有してなる
    化粧用製剤。
JP29803893A 1993-11-29 1993-11-29 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤 Expired - Fee Related JP3614455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29803893A JP3614455B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29803893A JP3614455B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07149787A true JPH07149787A (ja) 1995-06-13
JP3614455B2 JP3614455B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=17854323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29803893A Expired - Fee Related JP3614455B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3614455B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020539A1 (fr) * 1995-12-05 1997-06-12 Kabushiki Kaisya Advance Preparation cosmetique
JP2018197198A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 花王株式会社 口腔用組成物
WO2019188486A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 株式会社マンダム 制汗剤
CN114437167A (zh) * 2021-12-31 2022-05-06 江苏天晟药业股份有限公司 一种利用甘草酸粉制备甘草锌的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020539A1 (fr) * 1995-12-05 1997-06-12 Kabushiki Kaisya Advance Preparation cosmetique
JP2018197198A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 花王株式会社 口腔用組成物
WO2019188486A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 株式会社マンダム 制汗剤
KR20200032171A (ko) * 2018-03-28 2020-03-25 가부시키가이샤 만다무 제한제
JPWO2019188486A1 (ja) * 2018-03-28 2020-10-01 株式会社マンダム 制汗剤
CN114437167A (zh) * 2021-12-31 2022-05-06 江苏天晟药业股份有限公司 一种利用甘草酸粉制备甘草锌的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3614455B2 (ja) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08208488A (ja) 皮膚外用剤
JPH0193519A (ja) 抗色素沈着外用剤
JP2764510B2 (ja) 美白化粧料
JP3665360B2 (ja) 活性酸素消去剤及びこれを含む組成物
JPH03220129A (ja) 皮脂抑制剤
US4107330A (en) Topical application of thioglycolic acid in the treatment of acne
US4195095A (en) Topical application of thioglycolic acid in the treatment of dermatological conditions
JPS638314A (ja) 外用剤
JPH03178916A (ja) 皮膚外用剤
JPH0774152B2 (ja) 皮膚外用液剤
JPH07149787A (ja) 収斂・結着性化合物および医療用・化粧用製剤
JP2640101B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2008247786A (ja) 皮膚外用剤
JPH0296581A (ja) ビオチンエステル及びそれを用いた皮膚外用剤、養毛料
JPS61205204A (ja) 皮膚外用剤
KR100202058B1 (ko) 혼합미백제 조성물
JPS61254510A (ja) 皮膚外用剤
JP2001039816A (ja) コラーゲン架橋形成阻害剤
JPS6360909A (ja) 皮膚外用剤
JPS6281305A (ja) 麦門冬抽出糖類を含有する皮膚外用剤又は皮膚頭髪用化粧料
JP2003171226A (ja) 皮膚外用剤
JPH01301612A (ja) 育毛剤
JPH0436137B2 (ja)
JPH1179937A (ja) ニキビ改善用皮膚外用剤
JPS60116616A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041027

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees