JPH0717565B2 - 光学活性な第一菊酸類のラセミ化方法 - Google Patents
光学活性な第一菊酸類のラセミ化方法Info
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- JPH0717565B2 JPH0717565B2 JP62164802A JP16480287A JPH0717565B2 JP H0717565 B2 JPH0717565 B2 JP H0717565B2 JP 62164802 A JP62164802 A JP 62164802A JP 16480287 A JP16480287 A JP 16480287A JP H0717565 B2 JPH0717565 B2 JP H0717565B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は第一菊酸類のラセミ化方法に関し、さらに詳し
くは一般式(I) (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、シ
クロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不斉
炭素を表わす。) で示される光学活性な第一菊酸類に過酸化物またはアゾ
化合物の存在下もしくは非存在下、臭化水素を作用させ
ることを特徴とする光学活性な第一菊酸類のラセミ化方
法に関するものである。
くは一般式(I) (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、シ
クロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不斉
炭素を表わす。) で示される光学活性な第一菊酸類に過酸化物またはアゾ
化合物の存在下もしくは非存在下、臭化水素を作用させ
ることを特徴とする光学活性な第一菊酸類のラセミ化方
法に関するものである。
<従来の技術・発明が解決しようとする問題点> 菊一菊酸は、低毒速効性殺虫剤として有用なピレトリ
ン、アレスリン、フタルスリンなどのいわゆるピレスロ
イド系殺虫剤としてよく知られているエステル類の酸成
分を構成するものであり、前記一般式(I)で示される
第一菊酸類は、これらのピレスロイド系殺虫剤の原料と
して有用である。
ン、アレスリン、フタルスリンなどのいわゆるピレスロ
イド系殺虫剤としてよく知られているエステル類の酸成
分を構成するものであり、前記一般式(I)で示される
第一菊酸類は、これらのピレスロイド系殺虫剤の原料と
して有用である。
前記一般式(I)で示される第一菊酸類にはシス、トラ
ンスの幾何異性体があり、またその各々に(+)および
(−)の光学異性体があることから、合計4種の異性体
が存在する。一般に、これらの異性体の中、トランス体
から導びかれるピレスロイド系のエステル類は対応する
シス体から導びかれるピレスロイド系エステル類よりも
強い殺虫活性を示し、さらに(+)体のエステル類が対
応する(−)体のエステル類よりも遥かに高い活性を示
すことが知られている。
ンスの幾何異性体があり、またその各々に(+)および
(−)の光学異性体があることから、合計4種の異性体
が存在する。一般に、これらの異性体の中、トランス体
から導びかれるピレスロイド系のエステル類は対応する
シス体から導びかれるピレスロイド系エステル類よりも
強い殺虫活性を示し、さらに(+)体のエステル類が対
応する(−)体のエステル類よりも遥かに高い活性を示
すことが知られている。
第一菊酸は通常シス体、トランス体の混合したラセミ
体、即ち(±)体として製造され、これを光学活性な有
機塩基を用いて光学分割することにより(+)体が得ら
れ、より高活性な殺虫性化合物の製造に使用されてい
る。ここで光学分割された残りの(−)体はそのピレス
ロイド系のエステルとしての活性が殆んどなく、従って
この無効な(−)体を効率よくラセミ化し、上記の光学
分割の原料として供し得るようにすることは、特に工業
的規模での(+)体の生産時においては大きな課題とな
る。
体、即ち(±)体として製造され、これを光学活性な有
機塩基を用いて光学分割することにより(+)体が得ら
れ、より高活性な殺虫性化合物の製造に使用されてい
る。ここで光学分割された残りの(−)体はそのピレス
ロイド系のエステルとしての活性が殆んどなく、従って
この無効な(−)体を効率よくラセミ化し、上記の光学
分割の原料として供し得るようにすることは、特に工業
的規模での(+)体の生産時においては大きな課題とな
る。
しかしながら、前記のように、一般式(I)で示される
シクロプロパンカルボン酸にはC1位とC3位に2個の不斉
炭素を有するため、そのラセミ化には種々の困難を伴な
う。
シクロプロパンカルボン酸にはC1位とC3位に2個の不斉
炭素を有するため、そのラセミ化には種々の困難を伴な
う。
これ迄、第一菊酸類のラセミ化方法としては、(−)ト
ラス−第一菊酸のC3の位のイソブテニル基を酸化してケ
トアルコール基に導いた後、C1位のカルボン酸をエステ
ル化し、これをアルカリ金属アルコレートと溶媒の存在
下に加熱反応させる方法(特公昭89−15977号公報)、
あるいは(−)−トランス−第一菊酸を光増感剤の存在
下に紫外線を照射する方法(特公昭47−80697号公報)
が知られているが、前者は多くの反応工程を要するこ
と、また後者は反応率が劣るうえ光源の電力消費量が大
きく、また光源の寿命も比較的短いことなど工業的に実
施するには種々の問題点を有する。
ラス−第一菊酸のC3の位のイソブテニル基を酸化してケ
トアルコール基に導いた後、C1位のカルボン酸をエステ
ル化し、これをアルカリ金属アルコレートと溶媒の存在
下に加熱反応させる方法(特公昭89−15977号公報)、
あるいは(−)−トランス−第一菊酸を光増感剤の存在
下に紫外線を照射する方法(特公昭47−80697号公報)
が知られているが、前者は多くの反応工程を要するこ
と、また後者は反応率が劣るうえ光源の電力消費量が大
きく、また光源の寿命も比較的短いことなど工業的に実
施するには種々の問題点を有する。
本発明者らは先に、光学活性第一菊酸を酸ハライドとし
て、これにルイス酸を触媒として作用させることによる
ラセミ化方法(特公昭53−37858号公報、特開昭52−144
651号公報)、光学活性なシクロプロパンカルボン酸の
無水物にヨウ素を作用させることによるラセミ化方法
(特開昭57−163341号公報)および第一菊酸に、臭化ホ
ウ素あるいは臭化アルミという特種な触媒を、それ単独
もしくは過酸化物の存在下で作用させることによるラセ
ミ化方法(特開昭60−174744,61−5045,61−5046,61−5
047号公報)を提案している。
て、これにルイス酸を触媒として作用させることによる
ラセミ化方法(特公昭53−37858号公報、特開昭52−144
651号公報)、光学活性なシクロプロパンカルボン酸の
無水物にヨウ素を作用させることによるラセミ化方法
(特開昭57−163341号公報)および第一菊酸に、臭化ホ
ウ素あるいは臭化アルミという特種な触媒を、それ単独
もしくは過酸化物の存在下で作用させることによるラセ
ミ化方法(特開昭60−174744,61−5045,61−5046,61−5
047号公報)を提案している。
本発明者らはその後、さらに種々検討を重ねた結果、一
般式(I)で示される光学活性な第一菊酸類に対して、
臭化水素を作用させることにより、意外にもラセミ化が
進行することを見出すとともに、臭化水素を過酸化物も
しくはアゾ化合物の存在下に作用させることにより一層
効率良くラセミ化が進行することを見出し、これに種々
の検討を加えて、本発明を完成するに至った。
般式(I)で示される光学活性な第一菊酸類に対して、
臭化水素を作用させることにより、意外にもラセミ化が
進行することを見出すとともに、臭化水素を過酸化物も
しくはアゾ化合物の存在下に作用させることにより一層
効率良くラセミ化が進行することを見出し、これに種々
の検討を加えて、本発明を完成するに至った。
<問題点を解決するため手段> すなわち本発明は一般式(I) (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、シ
クロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不斉
炭素を表わす。) で示される光学活性な第一菊酸類に過酸化物またはアゾ
化合物の存在下もしくは非存在下、臭化水素を作用させ
ることを特徴とする光学活性な第一菊酸類の工業的に極
めて優れたラセミ化方法を提供するものである。
クロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不斉
炭素を表わす。) で示される光学活性な第一菊酸類に過酸化物またはアゾ
化合物の存在下もしくは非存在下、臭化水素を作用させ
ることを特徴とする光学活性な第一菊酸類の工業的に極
めて優れたラセミ化方法を提供するものである。
以下に本発明方法について詳細に説明する。
本発明の原料である一般式(I)で示される光学活性第
一菊酸類としては、例えば第一菊酸、第一菊酸メチル、
第一菊酸エチル、第一菊酸プロピル、第一菊酸ブチル、
第一菊酸シクロヘキシル、第一菊酸シクロヘキシルメチ
ル、第一菊酸ベンジル等の光学活性体が挙げられる。
一菊酸類としては、例えば第一菊酸、第一菊酸メチル、
第一菊酸エチル、第一菊酸プロピル、第一菊酸ブチル、
第一菊酸シクロヘキシル、第一菊酸シクロヘキシルメチ
ル、第一菊酸ベンジル等の光学活性体が挙げられる。
第一菊酸類にはそれぞれ4種の異性体が存在するが、そ
の中の1種単独、またはこれらの任意の割合の混合物を
用いることができ、また光学純度はどの程度のものでも
差しつかえないが、本発明の目的から考えて(−)体ま
たは(−)体に富むカルボン酸類を用いる時に、その意
義を発揮することは言うまでもない。
の中の1種単独、またはこれらの任意の割合の混合物を
用いることができ、また光学純度はどの程度のものでも
差しつかえないが、本発明の目的から考えて(−)体ま
たは(−)体に富むカルボン酸類を用いる時に、その意
義を発揮することは言うまでもない。
本発明で使用される臭化水素はガス状であっても、溶媒
に溶解したものであっても良く、場合によっては臭化リ
チウム、臭化ナトリウム、臭化カリウムなどの臭化物と
硫酸等の酸を用いて反応系内で発生させたものであって
も良い。
に溶解したものであっても良く、場合によっては臭化リ
チウム、臭化ナトリウム、臭化カリウムなどの臭化物と
硫酸等の酸を用いて反応系内で発生させたものであって
も良い。
その使用量は被処理第一菊酸類1モルに対し通常1/1000
〜1/4モルの範囲である。臭化水素の溶媒としてはラセ
ミ化反応を阻害しないものであれば良く、例えばカルボ
ン酸類、飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化飽
和炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素類などの有機溶
媒および水などを挙げることができる。
〜1/4モルの範囲である。臭化水素の溶媒としてはラセ
ミ化反応を阻害しないものであれば良く、例えばカルボ
ン酸類、飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化飽
和炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素類などの有機溶
媒および水などを挙げることができる。
また過酸化物としては例えば、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパ
ーオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類の酸化によって生成するハイドロパーオキサイ
ド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイドなどのハイドロパーオ
キサイド類、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド類、t−ブ
チルパーベンゾエート、t−ブチルパーアセテート、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジシクロヘキ
シルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシエステ
ル類、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイド類、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド類、過酢酸などの過
酸類、過酸化水素等が挙げられる。これらの中で好まし
くはハイドロパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイ
ド類、パーオキシエステル類であり、より好ましくはハ
イドロパーオキサイド類である。
オキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパ
ーオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類の酸化によって生成するハイドロパーオキサイ
ド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイドなどのハイドロパーオ
キサイド類、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド類、t−ブ
チルパーベンゾエート、t−ブチルパーアセテート、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジシクロヘキ
シルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシエステ
ル類、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイド類、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド類、過酢酸などの過
酸類、過酸化水素等が挙げられる。これらの中で好まし
くはハイドロパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイ
ド類、パーオキシエステル類であり、より好ましくはハ
イドロパーオキサイド類である。
酢酸化物の使用量は臭化水素1モルに対して通常1/20〜
5モル、好ましくは1/10〜2モルの範囲である。
5モル、好ましくは1/10〜2モルの範囲である。
アゾ化合物としては、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボ
ニトニル)、4,4′−アゾビス−4−シアノペンタノイ
ツクアシッド、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4
−メトキシバレロニトリル、2−シアノ−2−プロピル
アゾホルムアミドなどのアゾニトリル類、アゾビスイソ
酪酸メチル、アゾビスイソ酪酸エチルなどのアゾエステ
ル類、アゾ−t−ブタンなどのアルキルアゾ類等が挙げ
られる。好ましくはアゾニトリル類、アゾエステル類が
用いられる。
ル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボ
ニトニル)、4,4′−アゾビス−4−シアノペンタノイ
ツクアシッド、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4
−メトキシバレロニトリル、2−シアノ−2−プロピル
アゾホルムアミドなどのアゾニトリル類、アゾビスイソ
酪酸メチル、アゾビスイソ酪酸エチルなどのアゾエステ
ル類、アゾ−t−ブタンなどのアルキルアゾ類等が挙げ
られる。好ましくはアゾニトリル類、アゾエステル類が
用いられる。
またその使用量は前記臭化水素1モルに対して通常1/10
〜5モル、好ましくは1/4〜2モルの範囲である。
〜5モル、好ましくは1/4〜2モルの範囲である。
また、反応を行なうに際しては不活性溶媒を使用するこ
とが好ましく、そのような溶媒としては飽和炭化水素、
芳香族炭化水素及びこれらのハロゲン化物、エーテル類
などを挙げることができる。
とが好ましく、そのような溶媒としては飽和炭化水素、
芳香族炭化水素及びこれらのハロゲン化物、エーテル類
などを挙げることができる。
反応温度は−30℃〜当該第一菊酸類の沸点(溶媒を使用
する場合は用いる溶媒の沸点)の範囲で任意であるが、
通常−20℃〜100℃の範囲である。
する場合は用いる溶媒の沸点)の範囲で任意であるが、
通常−20℃〜100℃の範囲である。
反応に要する時間は前記臭化水素および過酸化物あるい
はアゾ化合物の使用量や反応温度によっても変わり得る
が通常数分〜10時間で充分その目的を達成することがで
きる。
はアゾ化合物の使用量や反応温度によっても変わり得る
が通常数分〜10時間で充分その目的を達成することがで
きる。
本発明方法を実施するに際しては、通常、溶媒の存在下
に被処理第一菊酸類に臭化水素を加えれば良い。また過
酸化物またはアゾ化合物を用いる場合には、通常、溶媒
の存在下に被処理第一菊酸類と過酸化物あるいはアゾ化
合物とを混合し、次いでこれに前記臭化水素を加える
か、あるいは被処理第一菊酸類を溶媒に溶解し、次いで
これに過酸化物あるいはアゾ化合物を臭化水素と併注す
る操作により行なわれる。
に被処理第一菊酸類に臭化水素を加えれば良い。また過
酸化物またはアゾ化合物を用いる場合には、通常、溶媒
の存在下に被処理第一菊酸類と過酸化物あるいはアゾ化
合物とを混合し、次いでこれに前記臭化水素を加える
か、あるいは被処理第一菊酸類を溶媒に溶解し、次いで
これに過酸化物あるいはアゾ化合物を臭化水素と併注す
る操作により行なわれる。
また、臭素水素として、臭化水素酸水溶液を使用し、反
応溶媒として水と相溶性のない有機溶媒、例えば、芳香
族炭化水素等を用いる場合には、水への溶解度が大きく
かつ反応を阻害しない無機塩等を反応系中に存在させる
ことにより、目的反応をより円滑に進行させることがで
きる。かかる無機塩としては、例えば臭化リチウム、塩
化リチウム、臭化カルシウム、塩化カルシウム、臭化マ
グネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、五
酸化リン等が挙げられる。更に、臭化水素酸水溶液に水
と相溶性があり、臭化水素に不活性な有機溶媒、例えば
酢酸、ジオキサン等を混合することにより、一層円滑に
目的反応を進行させることができる。
応溶媒として水と相溶性のない有機溶媒、例えば、芳香
族炭化水素等を用いる場合には、水への溶解度が大きく
かつ反応を阻害しない無機塩等を反応系中に存在させる
ことにより、目的反応をより円滑に進行させることがで
きる。かかる無機塩としては、例えば臭化リチウム、塩
化リチウム、臭化カルシウム、塩化カルシウム、臭化マ
グネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、五
酸化リン等が挙げられる。更に、臭化水素酸水溶液に水
と相溶性があり、臭化水素に不活性な有機溶媒、例えば
酢酸、ジオキサン等を混合することにより、一層円滑に
目的反応を進行させることができる。
尚反応の進行度は反応液の一部をサンプリングして旋光
度を測定するかガスクロマトグラフィー等による分析で
求めることができる。
度を測定するかガスクロマトグラフィー等による分析で
求めることができる。
上記のようにして得られるラセミ化された第一菊酸類は
種々のピレスロイドアルコールとのエステル化反応によ
り殺虫性エステルに導くこともできる。
種々のピレスロイドアルコールとのエステル化反応によ
り殺虫性エステルに導くこともできる。
<発明の効果> かくして第一菊酸類のセラミ体が製造されるが、本発明
方法によれば、他の誘導体に導くことなしに、光学活性
第一菊酸そのもの、あるいはそのエステルのままでラセ
ミ化させることができることから極めて有利であり、さ
らに種々の光学分割法によって分離除去される菊酸類、
例えば光学分割剤を用いる物理化学的分割法により分離
される無効な(−)−第一菊酸、あるいは酵素等による
生化学的分割法において分離除去される(−)−第一菊
酸エステルなどを直接、効率よく有効利用することが可
能となる。
方法によれば、他の誘導体に導くことなしに、光学活性
第一菊酸そのもの、あるいはそのエステルのままでラセ
ミ化させることができることから極めて有利であり、さ
らに種々の光学分割法によって分離除去される菊酸類、
例えば光学分割剤を用いる物理化学的分割法により分離
される無効な(−)−第一菊酸、あるいは酵素等による
生化学的分割法において分離除去される(−)−第一菊
酸エステルなどを直接、効率よく有効利用することが可
能となる。
更に、本発明によれば工業原料としてより一般的で、し
かも水分等に対しても安定で取扱が容易な臭化水素を利
用できることなどから、殊に工業的な実施時において有
利になる。
かも水分等に対しても安定で取扱が容易な臭化水素を利
用できることなどから、殊に工業的な実施時において有
利になる。
また、本発明方法において得られるラセミ体は、より有
効なトランス体に富み、この点においても本発明方法は
有利である。
効なトランス体に富み、この点においても本発明方法は
有利である。
<実施例> 次に、実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
実施例1 左旋性第一菊酸((+)−シス体;3.0%、(−)−シス
体;18.8%、(+)−トランス体;10.2%、(−)−トラ
ンス体;68.0%からなる)25.0gをトルエン38mlに溶解
し、室温下撹拌しながらこれに25%臭化水素酢酸溶液3.
04gと、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.23gのトル
エン溶液を30分かけて併注した。
体;18.8%、(+)−トランス体;10.2%、(−)−トラ
ンス体;68.0%からなる)25.0gをトルエン38mlに溶解
し、室温下撹拌しながらこれに25%臭化水素酢酸溶液3.
04gと、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.23gのトル
エン溶液を30分かけて併注した。
反応後、希塩酸を加えて撹拌、分液後、有機層を72gの1
0%カセイソーダ水溶液を加え抽出した。得られた水層
に希硫酸を加え酸性にした後トルエンで2回抽出した。
トルエン層を水洗した後、減圧下に溶媒を留去し、次で
残留液を蒸留して沸点110〜119℃/2.5mmHgの留分24.0g
を得た。このものは赤外線吸収スペクトルより菊酸であ
ることを確認した。この一部をサンプリングし(+)−
2−オクタノールとのエステルに導いた後、ガスクロマ
トグラフィーによりその光学異性体比率を求めたとこ
ろ、(+)−シス体;1.8%、(−)−シス体;2.4%、
(+)−トランス体;46%−(−)−トランス体;49.8%
であった。
0%カセイソーダ水溶液を加え抽出した。得られた水層
に希硫酸を加え酸性にした後トルエンで2回抽出した。
トルエン層を水洗した後、減圧下に溶媒を留去し、次で
残留液を蒸留して沸点110〜119℃/2.5mmHgの留分24.0g
を得た。このものは赤外線吸収スペクトルより菊酸であ
ることを確認した。この一部をサンプリングし(+)−
2−オクタノールとのエステルに導いた後、ガスクロマ
トグラフィーによりその光学異性体比率を求めたとこ
ろ、(+)−シス体;1.8%、(−)−シス体;2.4%、
(+)−トランス体;46%−(−)−トランス体;49.8%
であった。
実施例2 実施例1で用いた第一菊酸25.0gをトルエン38mlに溶解
し、臭化リチウム3.0gを懸濁させた。20℃で撹拌しなが
らt−ブチルハイドロパーオキサイド0.44gのトルエン
溶液と48%臭化水素酸水溶液2.23gを30分間で滴下し
た。
し、臭化リチウム3.0gを懸濁させた。20℃で撹拌しなが
らt−ブチルハイドロパーオキサイド0.44gのトルエン
溶液と48%臭化水素酸水溶液2.23gを30分間で滴下し
た。
反応後実施例1と同様の処理を行ない24.0gの第一菊酸
を得た。光学異性体比率は(+)−シス体2.0%、
(−)−シス体2.0%、(+)−トランス体47.1%、
(+)−トランス体48.9%であった。
を得た。光学異性体比率は(+)−シス体2.0%、
(−)−シス体2.0%、(+)−トランス体47.1%、
(+)−トランス体48.9%であった。
実施例3 実施例1で用いた第一菊酸25.0gをトルエン38mlに溶解
し、塩化カルシウム3.0gを懸濁させた。20℃で撹拌しな
がらt−ブチルハイドロパーオキサイド0.38gのトルエ
ン溶液と臭化水素酸水溶液−酢酸(組成HBr38.4%酢酸2
0%、水41.6%)溶液2.51gを30分間で滴下した。
し、塩化カルシウム3.0gを懸濁させた。20℃で撹拌しな
がらt−ブチルハイドロパーオキサイド0.38gのトルエ
ン溶液と臭化水素酸水溶液−酢酸(組成HBr38.4%酢酸2
0%、水41.6%)溶液2.51gを30分間で滴下した。
反応後、実施例1と同様の処理を行ない24.0gの第一菊
酸を得た。光学異性体比率は(+)−シス体2.4%、
(−)−シス体2.4%、(+)−トランス体45.2%、
(−)−トランス体50.0%であった。
酸を得た。光学異性体比率は(+)−シス体2.4%、
(−)−シス体2.4%、(+)−トランス体45.2%、
(−)−トランス体50.0%であった。
実施例4 実施例1で用いたのと同じ左旋性第一菊酸25gをトルエ
ン38mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.
69gを加え室温下撹拌しながら、この溶液中に臭化水素
ガス1.5gを30分で吹込んだ。
ン38mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.
69gを加え室温下撹拌しながら、この溶液中に臭化水素
ガス1.5gを30分で吹込んだ。
以後、実施例1と同様な操作を行い23.6gの第一菊酸を
得た。光学活性体比は(+)−シス体;3.5%、(−)−
シス体:3.3%、(+)−トランス体44.0%、(−)−ト
ランス体:49.2%であった。
得た。光学活性体比は(+)−シス体;3.5%、(−)−
シス体:3.3%、(+)−トランス体44.0%、(−)−ト
ランス体:49.2%であった。
実施例5 実施例1で用いたのと同じ左旋性第一菊酸1.04gをトル
エン5mlに溶解し、過酸化ベンゾイル131mgを加え、80℃
で撹拌しながら臭化水素の25%酢酸溶液430mgを3分で
滴下した。
エン5mlに溶解し、過酸化ベンゾイル131mgを加え、80℃
で撹拌しながら臭化水素の25%酢酸溶液430mgを3分で
滴下した。
以後実施例1と同様の操作を行ない940mgの第一菊酸を
得た。
得た。
光学異性体比は(+)−シス体:4.7%、(−)−シス
体:4.2%、(+)−トランス体:40.9%、(−)−トラ
ンス体:50.3%であった。
体:4.2%、(+)−トランス体:40.9%、(−)−トラ
ンス体:50.3%であった。
実施例6 実施例1で用いたのと同じ左旋性第一菊酸2.00gをジオ
キサン20mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド110mgを加えた後、室温で撹拌しながらこれに48%臭
化水素酸水溶液300mgを滴下した。
キサン20mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド110mgを加えた後、室温で撹拌しながらこれに48%臭
化水素酸水溶液300mgを滴下した。
以後、実施例1と同様の操作を行ない1.70gの第一菊酸
を得た。
を得た。
光学異性体比は(+)−シス体:2.3%、(−)シス体:
2.4%、(+)−トランス体:44.7%、(−)−トランス
体50.7%であった。
2.4%、(+)−トランス体:44.7%、(−)−トランス
体50.7%であった。
実施例7 左旋性菊酸エチル((+)−シス体:2.5%、(−)−シ
ス体;14.8%、(+)−トランス体;11.9%、(−)−ト
ランス体;70.9%)2.23gをジオキサン20mlに溶解し、ア
ゾビスイソブチロニトリル95mgを加え、80℃で撹拌しな
がら25%臭化水素酢酸溶液370mgのベンゼン溶液を30分
で滴下した。
ス体;14.8%、(+)−トランス体;11.9%、(−)−ト
ランス体;70.9%)2.23gをジオキサン20mlに溶解し、ア
ゾビスイソブチロニトリル95mgを加え、80℃で撹拌しな
がら25%臭化水素酢酸溶液370mgのベンゼン溶液を30分
で滴下した。
反応後2%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した
後、減圧下に溶媒を留去し、次で残留物にヘキサン、2
%水酸化ナトリウム水溶液を加え抽出を行い、有機層を
水洗した。得られた有機層を減圧下に濃縮後蒸留し、沸
点85〜88℃/10mmHgの留出液2.06gを得た。
後、減圧下に溶媒を留去し、次で残留物にヘキサン、2
%水酸化ナトリウム水溶液を加え抽出を行い、有機層を
水洗した。得られた有機層を減圧下に濃縮後蒸留し、沸
点85〜88℃/10mmHgの留出液2.06gを得た。
このものは赤外線吸収スペクトルより第一菊酸のエチル
エステルであることが確認され、その一部を常法により
加水分解し得られたカルボン酸を(+)−2−オクタノ
ールとのエステルに導いた後、ガスクロマトグラフィー
により光学異性体比を求めたところ(+)シス体:3.0
%、(−)シス体:3.1%、(+)トランス体:46.3%、
(−)トランス体:47.6%であった。
エステルであることが確認され、その一部を常法により
加水分解し得られたカルボン酸を(+)−2−オクタノ
ールとのエステルに導いた後、ガスクロマトグラフィー
により光学異性体比を求めたところ(+)シス体:3.0
%、(−)シス体:3.1%、(+)トランス体:46.3%、
(−)トランス体:47.6%であった。
実施例8 実施例7で用いたのと同じ左旋性菊酸エチル2.50gをジ
オキサン10mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド115mgを加え、室温下撹拌しながら25%臭化水素酢
酸溶液410mgを加えた。以後実施例7と同様な操作を行
ない、2.25gの菊酸エチルを得た。
オキサン10mlに溶解し、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド115mgを加え、室温下撹拌しながら25%臭化水素酢
酸溶液410mgを加えた。以後実施例7と同様な操作を行
ない、2.25gの菊酸エチルを得た。
光学異性体比は(+)シス体:2.5%、(−)シス体2.5
%、(+)トランス体:47.1%、(−)トランス体:47.9
%であった。
%、(+)トランス体:47.1%、(−)トランス体:47.9
%であった。
実施例9 実施例1で用いたのと同じ左旋性第一菊酸2.84gとアゾ
ビスイソブチロニトリル0.14gをベンゼン25mlに溶解
し、70℃で25%臭化水素酢酸溶液0.55gを滴下し、30分
間反応させた。
ビスイソブチロニトリル0.14gをベンゼン25mlに溶解
し、70℃で25%臭化水素酢酸溶液0.55gを滴下し、30分
間反応させた。
ガスクロマトグラフィーにより求めた光学異性体比は
(+)−シス体3.8%(−)−シス体3.8%(+)−トラ
ンス体45.3%(−)トランス体:47.1%であった。
(+)−シス体3.8%(−)−シス体3.8%(+)−トラ
ンス体45.3%(−)トランス体:47.1%であった。
実施例10 実施例1で用いたと同じ左旋性第一菊酸10gをトルエン1
00gに溶解した。これに20℃で25%臭化水素酢酸溶液4.8
2gを加え1時間撹拌した。
00gに溶解した。これに20℃で25%臭化水素酢酸溶液4.8
2gを加え1時間撹拌した。
光学異性体比は(+)−シス体2.7%、(−)−シス体
3.6%(+)−トランス体46.9%、(−)−トランス体4
6.8%であった。
3.6%(+)−トランス体46.9%、(−)−トランス体4
6.8%であった。
実施例11 実施例7で用いたと同じ左旋性菊酸エチル320mgをトル
エン4mlに溶解した。これに20℃で25%臭化水素酢酸溶
液52mgを加え30分撹拌した。
エン4mlに溶解した。これに20℃で25%臭化水素酢酸溶
液52mgを加え30分撹拌した。
光学異性体比は(+)−シス体3.6%、(−)−シス体
3.6%、(+)−トランス体33.0%、(−)−トランス
体59.8%であった。
3.6%、(+)−トランス体33.0%、(−)−トランス
体59.8%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 55/00 A 7419−4H 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、シ
クロアルキル基またはアラルキル基を表わし、*は不斉
炭素を表わす。) で示される光学活性な第一菊酸類に過酸化物またはアゾ
化合物の存在下もしくは非存在下、臭化水素を作用させ
ることを特徴とする光学活性な第一菊酸類のラセミ化方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62164802A JPH0717565B2 (ja) | 1986-09-04 | 1987-06-30 | 光学活性な第一菊酸類のラセミ化方法 |
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20876886 | 1986-09-04 | ||
| JP61-208768 | 1986-09-04 | ||
| JP62-80791 | 1987-03-31 | ||
| JP62164802A JPH0717565B2 (ja) | 1986-09-04 | 1987-06-30 | 光学活性な第一菊酸類のラセミ化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS646234A JPS646234A (en) | 1989-01-10 |
| JPH0717565B2 true JPH0717565B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=26489767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62164802A Expired - Fee Related JPH0717565B2 (ja) | 1986-09-04 | 1987-06-30 | 光学活性な第一菊酸類のラセミ化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717565B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0717566B2 (ja) * | 1987-04-07 | 1995-03-01 | 住友化学工業株式会社 | ラセミ―トランス第一菊酸類の製造法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0717566B2 (ja) * | 1987-04-07 | 1995-03-01 | 住友化学工業株式会社 | ラセミ―トランス第一菊酸類の製造法 |
-
1987
- 1987-06-30 JP JP62164802A patent/JPH0717565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS646234A (en) | 1989-01-10 |
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