JPH07213771A - ミシンの水平釜 - Google Patents
ミシンの水平釜Info
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- JPH07213771A JPH07213771A JP1201994A JP1201994A JPH07213771A JP H07213771 A JPH07213771 A JP H07213771A JP 1201994 A JP1201994 A JP 1201994A JP 1201994 A JP1201994 A JP 1201994A JP H07213771 A JPH07213771 A JP H07213771A
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- Japan
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- hook
- sewing machine
- protruding portion
- main body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、中釜の周囲に沿って上糸ループ
をスムーズに通過させることができるミシンの水平釜の
提供を目的とする。 【構成】 この発明は、円筒状の本体部13aの開口部
端縁の一部に外方へ向けて突出部13dを突設すると共
に、突出部13dの開口部端縁から本体部13aの周面
に亘って下糸導出口13gを切欠形成してなる中釜13
を備えたミシンの水平釜において、前記突出部13dを
通過する際の上糸ループILの長さが、本体部13aを
通過する際の上糸ループILの最大の長さ以下となり、
かつ前記下糸導出口13gの開口端の形成位置がミシン
外釜2の剣先2aの通過経路よりも内方に位置するよう
に突出部13dの端縁形状を形成したものである。
をスムーズに通過させることができるミシンの水平釜の
提供を目的とする。 【構成】 この発明は、円筒状の本体部13aの開口部
端縁の一部に外方へ向けて突出部13dを突設すると共
に、突出部13dの開口部端縁から本体部13aの周面
に亘って下糸導出口13gを切欠形成してなる中釜13
を備えたミシンの水平釜において、前記突出部13dを
通過する際の上糸ループILの長さが、本体部13aを
通過する際の上糸ループILの最大の長さ以下となり、
かつ前記下糸導出口13gの開口端の形成位置がミシン
外釜2の剣先2aの通過経路よりも内方に位置するよう
に突出部13dの端縁形状を形成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミシンの水平釜に関
し、特に、中釜に対する上糸ループの通過性の改善に関
するものである。
し、特に、中釜に対する上糸ループの通過性の改善に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図7は現在一般に使用されて
いるミシンの水平釜を示す図である。この水平釜1は外
釜2とこれに回動自在に支持される中釜3とからなり、
外釜2はこれと同心に固定された垂直な釜軸4と共にX
方向へ水平回転するようになっている。また、中釜3は
針板5との係合によってその回動を規制されるようにな
っている。すなわち、中釜3の周縁部には、突起3aが
形成されており、これが針板5の下面に形成された凹部
5aに遊嵌され、その両端譜面5a1,5a2で突起3
aの移動を規制することにより中釜の回動を規制するよ
うになっている。また、この中釜3内には下糸ボビン6
が回動自在に収納されるようになっている。
いるミシンの水平釜を示す図である。この水平釜1は外
釜2とこれに回動自在に支持される中釜3とからなり、
外釜2はこれと同心に固定された垂直な釜軸4と共にX
方向へ水平回転するようになっている。また、中釜3は
針板5との係合によってその回動を規制されるようにな
っている。すなわち、中釜3の周縁部には、突起3aが
形成されており、これが針板5の下面に形成された凹部
5aに遊嵌され、その両端譜面5a1,5a2で突起3
aの移動を規制することにより中釜の回動を規制するよ
うになっている。また、この中釜3内には下糸ボビン6
が回動自在に収納されるようになっている。
【0003】上記のような水平釜1において、縫製動作
時には、外釜2との摩擦によって中釜3にも同方向(X
方向)へ回転しようとする力が加わる。このため、前記
突起3aと一端面5a1とは常には圧接した状態となる
が(図7(a)参照)、上糸ループILを中釜3の周囲
に沿って通過させるためには、凹部5aと突起3aとの
間での上糸ループILが係止されないようにする必要が
ある。そこで水平釜1を用いたミシンではオープナーと
称する装置を設け、これによって凹部5aと突起3aと
の間での上糸ループILの通過を可能としている。
時には、外釜2との摩擦によって中釜3にも同方向(X
方向)へ回転しようとする力が加わる。このため、前記
突起3aと一端面5a1とは常には圧接した状態となる
が(図7(a)参照)、上糸ループILを中釜3の周囲
に沿って通過させるためには、凹部5aと突起3aとの
間での上糸ループILが係止されないようにする必要が
ある。そこで水平釜1を用いたミシンではオープナーと
称する装置を設け、これによって凹部5aと突起3aと
の間での上糸ループILの通過を可能としている。
【0004】このオープナーは、図外のアクチュエータ
によって往復動を行う係止部材7が中釜3の周縁部に形
成された突出部3bに当接・離間し、前記両端面5a
1,5a2と突起3aとの間に選択的に隙間G1,G2
を形成させるべく作用するものとなっている。すなわ
ち、上糸ループILの通過開始当初は、係止部材7が図
7(b)に示すように中釜3の突出部3bを押圧して強
制的に中釜3の突起3aと一端面5a1との間に隙間G
1を形成し、この隙間G1から上糸ループILを中釜3
の周囲へと導き入れるようになっている。また、中釜3
へ上糸ループILを導入させた後は、係止部材7が中釜
3への押圧力を解除するため、中釜3は、外釜2との摩
擦により外釜2と同方向(X方向)へと回転して他端面
5a2との間に隙間G2を形成し(図7(a)参照)、
中釜3の周囲を通過してきた上糸ループILをこの隙間
G2から抜脱させるようになっている。
によって往復動を行う係止部材7が中釜3の周縁部に形
成された突出部3bに当接・離間し、前記両端面5a
1,5a2と突起3aとの間に選択的に隙間G1,G2
を形成させるべく作用するものとなっている。すなわ
ち、上糸ループILの通過開始当初は、係止部材7が図
7(b)に示すように中釜3の突出部3bを押圧して強
制的に中釜3の突起3aと一端面5a1との間に隙間G
1を形成し、この隙間G1から上糸ループILを中釜3
の周囲へと導き入れるようになっている。また、中釜3
へ上糸ループILを導入させた後は、係止部材7が中釜
3への押圧力を解除するため、中釜3は、外釜2との摩
擦により外釜2と同方向(X方向)へと回転して他端面
5a2との間に隙間G2を形成し(図7(a)参照)、
中釜3の周囲を通過してきた上糸ループILをこの隙間
G2から抜脱させるようになっている。
【0005】しかしながら、上記ようなオープナーで
は、可動部材7と中釜3の突出部とが激しく当接するた
め、大きな衝撃音が発生し作業環境を低下させるという
問題があった。そこでこの騒音問題を解決すべく、現在
では、中釜3の突出部3bに当接する部材(可動部材)
をミシン機枠に固定して移動不能とし、これによって中
釜3を常時定位置に係止させておくことにより、突起3
aと両端面5a1,5a2との間に常時隙間G1,G2
を形成するようにしたものも提案されている。この固定
型のオープナーでは中釜と係止部材とが常時接触状態と
なっているため、上述のような騒音の発生を確実に防止
することができるという利点を有するが、その半面、中
釜3と係止部材7との間において上糸ループが引っ掛る
ことがあり、上糸が傷だり、糸締り不良が発生したりす
るという問題があった。
は、可動部材7と中釜3の突出部とが激しく当接するた
め、大きな衝撃音が発生し作業環境を低下させるという
問題があった。そこでこの騒音問題を解決すべく、現在
では、中釜3の突出部3bに当接する部材(可動部材)
をミシン機枠に固定して移動不能とし、これによって中
釜3を常時定位置に係止させておくことにより、突起3
aと両端面5a1,5a2との間に常時隙間G1,G2
を形成するようにしたものも提案されている。この固定
型のオープナーでは中釜と係止部材とが常時接触状態と
なっているため、上述のような騒音の発生を確実に防止
することができるという利点を有するが、その半面、中
釜3と係止部材7との間において上糸ループが引っ掛る
ことがあり、上糸が傷だり、糸締り不良が発生したりす
るという問題があった。
【0006】このため、この固定型オープナーでは、図
8に示すように中釜3の突出部30bを外方へと大きく
突出させることが考えられている。このように、突出部
30bを大きく突出させれば、突出部30bに僅かな力
を加えるだけでも中釜3に大きなモーメントを発生させ
ることができるため、上糸ループは突出部30bを逆転
方向へ押し返しながら突出部30bと係止部材17との
間を無理なく通過することができる。
8に示すように中釜3の突出部30bを外方へと大きく
突出させることが考えられている。このように、突出部
30bを大きく突出させれば、突出部30bに僅かな力
を加えるだけでも中釜3に大きなモーメントを発生させ
ることができるため、上糸ループは突出部30bを逆転
方向へ押し返しながら突出部30bと係止部材17との
間を無理なく通過することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の水平
釜にあっては、突出部30bを外方へ大きく突出させた
ことに伴って、突出部30bの一端面30b1から中釜
の周壁部に亘って形成された下糸導出口30cが、外釜
2における剣先2aの移動経路Rよりも外方に位置する
ものとなっていたため、突出部30を通過する上糸ルー
プILが、下糸導出口30c内に引っ掛り、下糸導出口
30cの内方へと入り込んで切断されてしまったり、ミ
シンが動作不能状態に陥ったりするという新たな問題が
発生した。
釜にあっては、突出部30bを外方へ大きく突出させた
ことに伴って、突出部30bの一端面30b1から中釜
の周壁部に亘って形成された下糸導出口30cが、外釜
2における剣先2aの移動経路Rよりも外方に位置する
ものとなっていたため、突出部30を通過する上糸ルー
プILが、下糸導出口30c内に引っ掛り、下糸導出口
30cの内方へと入り込んで切断されてしまったり、ミ
シンが動作不能状態に陥ったりするという新たな問題が
発生した。
【0008】この発明は上記従来の問題点に着目してな
されたもので、中釜の周囲に沿って上糸ループをスムー
ズに通過させることができるミシン水平釜の提供を目的
とする。
されたもので、中釜の周囲に沿って上糸ループをスムー
ズに通過させることができるミシン水平釜の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るミシンの
水平釜は、下糸ボビンを回動自在に収納し得る円筒状の
本体部と、ミシンベッド内に設けられた係止部材と当接
し得るよう前記本体部の開口部端縁の一部に外方へ向け
て突設した突出部と、前記突出部の開口部端縁から本体
部の周面に亘って切欠形成した下糸導出口と、を備えた
中釜を有し、前記突出部を通過する際の上糸ループの長
さが、本体部を通過する際の上糸ループの最大の長さ以
下となり、かつ前記下糸導出口の開口端の形成位置がミ
シン外釜の剣先の通過経路よりも内方に位置するような
端縁形状に前記突出部を形成したものである。そして上
記のような突出部の端縁形状としては、例えば、外釜の
回転中心を通過する任意の直線に対し全て一点でのみ交
叉する曲線形状とすることが考えられる。
水平釜は、下糸ボビンを回動自在に収納し得る円筒状の
本体部と、ミシンベッド内に設けられた係止部材と当接
し得るよう前記本体部の開口部端縁の一部に外方へ向け
て突設した突出部と、前記突出部の開口部端縁から本体
部の周面に亘って切欠形成した下糸導出口と、を備えた
中釜を有し、前記突出部を通過する際の上糸ループの長
さが、本体部を通過する際の上糸ループの最大の長さ以
下となり、かつ前記下糸導出口の開口端の形成位置がミ
シン外釜の剣先の通過経路よりも内方に位置するような
端縁形状に前記突出部を形成したものである。そして上
記のような突出部の端縁形状としては、例えば、外釜の
回転中心を通過する任意の直線に対し全て一点でのみ交
叉する曲線形状とすることが考えられる。
【0010】
【作用】この発明において、外釜の剣先に捕捉された上
糸ループは、中釜の周囲に沿って移動して行くが、中釜
の突出部に形成された下糸導出口の開口端は、外釜の剣
先の移動経路よりも内方に位置するよう形成されている
ため、上糸ループは剣先と共に下糸導出口の外側を通過
することとなり、下糸導出口に引っ掛かることはない。
また、突出部は上糸ループが本体部を通過する際に引き
出される上糸ループの最大の長さよりも少ない長さで通
過し得るようその突出量を設定してあるため、上糸ルー
プは突出部に引っ掛かることはなく、しかも、突出部は
通常のオープナーを用いたものよりも大きく突出させて
あることから、突出部に僅かな押圧力を加えるだけで中
釜全体を回転させることができる。このため上糸ループ
は突出部と係止部材との間をごく僅かな力を突出部に加
えることでスムーズに通過することができる。
糸ループは、中釜の周囲に沿って移動して行くが、中釜
の突出部に形成された下糸導出口の開口端は、外釜の剣
先の移動経路よりも内方に位置するよう形成されている
ため、上糸ループは剣先と共に下糸導出口の外側を通過
することとなり、下糸導出口に引っ掛かることはない。
また、突出部は上糸ループが本体部を通過する際に引き
出される上糸ループの最大の長さよりも少ない長さで通
過し得るようその突出量を設定してあるため、上糸ルー
プは突出部に引っ掛かることはなく、しかも、突出部は
通常のオープナーを用いたものよりも大きく突出させて
あることから、突出部に僅かな押圧力を加えるだけで中
釜全体を回転させることができる。このため上糸ループ
は突出部と係止部材との間をごく僅かな力を突出部に加
えることでスムーズに通過することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1ないし図4
に基づき説明する。なお、上記従来技術と同一部分には
同一符号を付し、その説明の詳細は省く。この実施例に
おけるミシンの水平釜は、上記従来技術において示した
外釜と同様の構成を有するミシン外釜に対し、図1ない
し図3(a)に示すような中釜13を回動自在に嵌合さ
せたものとなっている。
に基づき説明する。なお、上記従来技術と同一部分には
同一符号を付し、その説明の詳細は省く。この実施例に
おけるミシンの水平釜は、上記従来技術において示した
外釜と同様の構成を有するミシン外釜に対し、図1ない
し図3(a)に示すような中釜13を回動自在に嵌合さ
せたものとなっている。
【0012】ここに示すミシンの中釜13は、外釜4に
形成された円弧状のレース溝2bに嵌合する円弧状のレ
ース部13bを周面に形成してなる本体部13aと、こ
の本体部13aの開口部端縁の一部に形成された突出部
13dとによってその外郭が形成されており、ボビンケ
ースを介さずに下糸ボビン6を直接本体部13a内に保
持させるようにした所謂ラッチ釜となっている。すなわ
ち、前記本体部13aの中心部には、支軸13eが突設
されており、その支軸13eに下糸ボビン6を挿通さ
せ、支軸13eに設けられている係止爪13fを図1の
一点鎖線に示すように折曲させることによって下糸ボビ
ン6を抜脱不能状態に保ちながら回動自在に支持し得る
ようになっている。
形成された円弧状のレース溝2bに嵌合する円弧状のレ
ース部13bを周面に形成してなる本体部13aと、こ
の本体部13aの開口部端縁の一部に形成された突出部
13dとによってその外郭が形成されており、ボビンケ
ースを介さずに下糸ボビン6を直接本体部13a内に保
持させるようにした所謂ラッチ釜となっている。すなわ
ち、前記本体部13aの中心部には、支軸13eが突設
されており、その支軸13eに下糸ボビン6を挿通さ
せ、支軸13eに設けられている係止爪13fを図1の
一点鎖線に示すように折曲させることによって下糸ボビ
ン6を抜脱不能状態に保ちながら回動自在に支持し得る
ようになっている。
【0013】なお、本体部13aの周縁部には中釜13
の回転を規制するための突起13cが従来の中釜と同様
に針板5の凹部5aに遊嵌している。また、前記突出部
13dの端縁部から本体部13aにかけては、スリット
状の下糸導出口13gが形成されており、本体部13a
内に収納された下糸ボビン6に捲装された下糸はこの下
糸導出口13gから外部へと導出されるようになってい
る。
の回転を規制するための突起13cが従来の中釜と同様
に針板5の凹部5aに遊嵌している。また、前記突出部
13dの端縁部から本体部13aにかけては、スリット
状の下糸導出口13gが形成されており、本体部13a
内に収納された下糸ボビン6に捲装された下糸はこの下
糸導出口13gから外部へと導出されるようになってい
る。
【0014】一方、前記突出部13dは、回転方向へ揺
動運動を行う固定オープナーの係止部材17と当接し得
ると共に、次のような条件を満たす形状をなしている。
すなわち、突出部13dを形成する上での第1の条件
は、突出部13dを通過する際の上糸ループの長さが本
体部13a周縁を通過する際の上糸ループILの最大の
長さ以下となるようにすることであり、第2の条件は、
下糸導出口13gの開口端の形成位置が外釜2の剣先2
aの通過経路Rよりも内方に位置するようにすることで
ある。
動運動を行う固定オープナーの係止部材17と当接し得
ると共に、次のような条件を満たす形状をなしている。
すなわち、突出部13dを形成する上での第1の条件
は、突出部13dを通過する際の上糸ループの長さが本
体部13a周縁を通過する際の上糸ループILの最大の
長さ以下となるようにすることであり、第2の条件は、
下糸導出口13gの開口端の形成位置が外釜2の剣先2
aの通過経路Rよりも内方に位置するようにすることで
ある。
【0015】そして第1の条件を満たすべく、この実施
例においては、図3(a)に示すように、針落ち位置P
0から外釜2の回転中心(中釜の回転中心と同一)を通
過して外釜2の回転移動経路Rと交叉する点P2から針
落ち位置P0に至る距離間隔T1が、突出部13dの端
面から針落ち位置に亘って張架された上糸ループILの
平面上の最大の長さT2よりも大となるように端面形状
を形成している。また、第2の条件を満たすべく、この
実施例においては、下糸導出口13gの開口端の周辺部
を内方に向けて凹状に形成してあり、一端面13d1が
全体として波形形状をなしている。しかも、この実施例
においける一端面13d1は、平面上、外釜2の中心を
通過する任意の直線と一点でのみ交叉するような曲線形
状をなしている。換言すれば、図3(b)に示すように
外釜2の中心を通過する直線と2点以上(ここでは3
点)で交叉するような曲線形状とはなっていない。
例においては、図3(a)に示すように、針落ち位置P
0から外釜2の回転中心(中釜の回転中心と同一)を通
過して外釜2の回転移動経路Rと交叉する点P2から針
落ち位置P0に至る距離間隔T1が、突出部13dの端
面から針落ち位置に亘って張架された上糸ループILの
平面上の最大の長さT2よりも大となるように端面形状
を形成している。また、第2の条件を満たすべく、この
実施例においては、下糸導出口13gの開口端の周辺部
を内方に向けて凹状に形成してあり、一端面13d1が
全体として波形形状をなしている。しかも、この実施例
においける一端面13d1は、平面上、外釜2の中心を
通過する任意の直線と一点でのみ交叉するような曲線形
状をなしている。換言すれば、図3(b)に示すように
外釜2の中心を通過する直線と2点以上(ここでは3
点)で交叉するような曲線形状とはなっていない。
【0016】以上の構成を有するこの実施例において、
縫製動作が開始されると中釜13には、外釜2との摩擦
力によって外釜2と同方向へと回転しようとする力が加
わるが、中釜13はその突出部13dが固定オープナー
の突出部13dに当接するため、これによって定位置に
係止され、中釜13の突起13cと針板5の凹部5aと
の間には、上糸ループILが通過可能な隙間G1,G2
が常時形成される。このため、外釜2の剣先2aに捕捉
された上糸ループILは、前記隙間G1を経てスムーズ
に中釜13へと導入され、中釜13の本体部13a周面
に沿って移動して行く。
縫製動作が開始されると中釜13には、外釜2との摩擦
力によって外釜2と同方向へと回転しようとする力が加
わるが、中釜13はその突出部13dが固定オープナー
の突出部13dに当接するため、これによって定位置に
係止され、中釜13の突起13cと針板5の凹部5aと
の間には、上糸ループILが通過可能な隙間G1,G2
が常時形成される。このため、外釜2の剣先2aに捕捉
された上糸ループILは、前記隙間G1を経てスムーズ
に中釜13へと導入され、中釜13の本体部13a周面
に沿って移動して行く。
【0017】この後、中釜13の突出部13dに達した
上糸ループILは、突出部13dの一端面13d1に沿
って移動して行き、係止部材17と突出部13dとの間
を通過し、隙間G2を通過して中釜13から抜脱する
が、この間の上糸ループILの移動は極めてスムーズに
行われる。すなわち、突出部13dに形成されている下
糸導出口13gの開口端は、剣先2aの移動経路の内側
に位置しているため、剣先2aと共に移動する上糸ルー
プILは、図4の一点鎖線にて示すように、下糸導出口
13gの開口端の外方を通過する。従って、上糸ループ
ILが下糸導出口13gに引っ掛かったり、下糸導出口
13gの内方へと侵入したりすることもない。
上糸ループILは、突出部13dの一端面13d1に沿
って移動して行き、係止部材17と突出部13dとの間
を通過し、隙間G2を通過して中釜13から抜脱する
が、この間の上糸ループILの移動は極めてスムーズに
行われる。すなわち、突出部13dに形成されている下
糸導出口13gの開口端は、剣先2aの移動経路の内側
に位置しているため、剣先2aと共に移動する上糸ルー
プILは、図4の一点鎖線にて示すように、下糸導出口
13gの開口端の外方を通過する。従って、上糸ループ
ILが下糸導出口13gに引っ掛かったり、下糸導出口
13gの内方へと侵入したりすることもない。
【0018】また、上糸ループILは点P2を通過する
時点で最大の長さとなり、突出部を通過するために十分
な長さとなる。しかも突出部13dの一端面は、図3に
示すようにここに接する上糸ループILを剣先2aの捕
捉部の移動に伴ってスムーズに頂点へ向けて導く曲線形
状となっているため、上糸ループILが突出部13dの
一端面において引っ掛ったり、縫い針側から不要な上糸
が繰出されたりすることもない。さらに、突出部13d
は、図5に示すような従来の中釜13の突出部13dに
比べて、かなり大きく外方へ突出しているため、突出部
13dに僅かな押圧力を加えるだけでも中釜13全体を
回転させることができる。従って上糸ループILは、突
出部13dと係止部材17との間においてもスムーズに
通過することができる。
時点で最大の長さとなり、突出部を通過するために十分
な長さとなる。しかも突出部13dの一端面は、図3に
示すようにここに接する上糸ループILを剣先2aの捕
捉部の移動に伴ってスムーズに頂点へ向けて導く曲線形
状となっているため、上糸ループILが突出部13dの
一端面において引っ掛ったり、縫い針側から不要な上糸
が繰出されたりすることもない。さらに、突出部13d
は、図5に示すような従来の中釜13の突出部13dに
比べて、かなり大きく外方へ突出しているため、突出部
13dに僅かな押圧力を加えるだけでも中釜13全体を
回転させることができる。従って上糸ループILは、突
出部13dと係止部材17との間においてもスムーズに
通過することができる。
【0019】また、この実施例におけるオープナーは、
必ずしも固定式オープナーだけでなく、可動式のオープ
ナーに対して使用しても有効である。すなわち、可動式
オープナーに対してこの実施におけるミシン水平釜を適
用した場合には、係止部材7に対して大きな駆動力を加
えなくとも中釜13を回転させることができるため、可
動オープナーのアクチュエータに安価なものを用いるこ
とができると共に、可動オープナーと中釜13との当接
時の衝撃を緩和することができ、騒音レベルの低減が可
能となる。
必ずしも固定式オープナーだけでなく、可動式のオープ
ナーに対して使用しても有効である。すなわち、可動式
オープナーに対してこの実施におけるミシン水平釜を適
用した場合には、係止部材7に対して大きな駆動力を加
えなくとも中釜13を回転させることができるため、可
動オープナーのアクチュエータに安価なものを用いるこ
とができると共に、可動オープナーと中釜13との当接
時の衝撃を緩和することができ、騒音レベルの低減が可
能となる。
【0020】なお、この実施例においては、突出部13
dの一端面に接した上糸ループILが突出部13dの頂
点へ向けて無理なく導かれるようにするため、一端面の
形状を外釜2の回転中心を通過する直線と1点でのみ交
叉する形状としたが、図3(b)に示すような極端な屈
曲形状でなければ、例え、前記直線と2点以上で交叉す
るような曲線形状であっても上糸を無理なく通過させる
ようにすることは可能であり、一端面の形状は、特に上
記実施例に限定されるものではない。
dの一端面に接した上糸ループILが突出部13dの頂
点へ向けて無理なく導かれるようにするため、一端面の
形状を外釜2の回転中心を通過する直線と1点でのみ交
叉する形状としたが、図3(b)に示すような極端な屈
曲形状でなければ、例え、前記直線と2点以上で交叉す
るような曲線形状であっても上糸を無理なく通過させる
ようにすることは可能であり、一端面の形状は、特に上
記実施例に限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、円筒
状の本体部の開口部端縁の一部に外方へ向けて突出部を
突設すると共に、突出部の開口部端縁から本体部の周面
に亘って下糸導出口を切欠形成してなる中釜を備えたミ
シン水平釜において、前記突出部を通過する際の上糸ル
ープの長さが、本体部を通過する際の上糸ループの最大
の長さ以下となり、かつ前記下糸導出口の開口端の形成
位置がミシン外釜の剣先の通過経路よりも内方に位置す
るように突出部の端縁形状を形成したため、例え、中釜
の突出部を外方へ大きく突出させたとしても、中釜の周
囲に沿って移動する上糸が下糸導出口に引掛ったり、下
糸が下糸導出口内に侵入したりするという不都合が生じ
ることはなくなり、極めてスムーズに上糸ループを中釜
の周囲に沿って移動させることができ、糸締り等に優れ
た高品質な縫い目を形成することができる。
状の本体部の開口部端縁の一部に外方へ向けて突出部を
突設すると共に、突出部の開口部端縁から本体部の周面
に亘って下糸導出口を切欠形成してなる中釜を備えたミ
シン水平釜において、前記突出部を通過する際の上糸ル
ープの長さが、本体部を通過する際の上糸ループの最大
の長さ以下となり、かつ前記下糸導出口の開口端の形成
位置がミシン外釜の剣先の通過経路よりも内方に位置す
るように突出部の端縁形状を形成したため、例え、中釜
の突出部を外方へ大きく突出させたとしても、中釜の周
囲に沿って移動する上糸が下糸導出口に引掛ったり、下
糸が下糸導出口内に侵入したりするという不都合が生じ
ることはなくなり、極めてスムーズに上糸ループを中釜
の周囲に沿って移動させることができ、糸締り等に優れ
た高品質な縫い目を形成することができる。
【図1】この発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示したものの平面図である。
【図3】(a)は同上実施例における中釜の形状を示す
説明平面図、(b)は不適切な形状の突出部を有する中
釜を示す説明平面図である。
説明平面図、(b)は不適切な形状の突出部を有する中
釜を示す説明平面図である。
【図4】図2に示したものにおける上糸ループの通過状
態を示す説明平面図である。
態を示す説明平面図である。
【図5】従来のミシン水平釜を示す分解斜視図である。
【図6】従来のミシン水平釜と針板との係合状態及び可
動式オープナーを示す斜視図である。
動式オープナーを示す斜視図である。
【図7】可動式オープナーによる従来のミシン水平釜の
動作状態を示す図で、(a)は係止部材が突出部を押圧
した状態を、(b)は係止部材が突出に対する押圧力を
解除した状態をそれぞれ示している。
動作状態を示す図で、(a)は係止部材が突出部を押圧
した状態を、(b)は係止部材が突出に対する押圧力を
解除した状態をそれぞれ示している。
【図8】従来の固定オープナー用のミシン水平用におけ
る上糸ループの通過状態を示す平面図である。
る上糸ループの通過状態を示す平面図である。
2 外釜 2a 剣先 6 下糸ボビン 13 中釜 13a 本体部 13d 突出部 13d1 一端面 13g 下糸導出口 17 係止部材 IL 上糸ループ
Claims (2)
- 【請求項1】 縫い針の昇降動作に同期して水平に回転
する外釜と、 この外釜内に回動自在に支持されると共に下糸ボビンを
回動自在に支持する中釜とからなり、 前記中釜は、 下糸ボビンを回動自在に収納し得る円筒状の本体部と、 ミシンベッド内に支持された係止部材と当接し得るよう
前記本体部の開口部端縁の一部に外方へ向けて突設した
突出部と、 前記突出部の開口部端縁から本体部の周面に亘って切欠
形成した下糸導出口と、を備えたミシンの水平釜におい
て、 前記突出部は、ここを通過する際の上糸ループの長さが
中釜を通過する際の上糸ループの最大の長さ以下とな
り、かつ前記下糸導出口の開口端の形成位置がミシン外
釜の剣先の通過経路よりも内方に位置するような端縁形
状をなすことを特徴とするミシンの水平釜。 - 【請求項2】 請求項1記載のミシンの水平釜におい
て、突出部の端縁形状は、外釜の回転中心を通過する任
意の直線に対し全て一点でのみ交叉する曲線形状をなす
ことを特徴とするミシンの水平釜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1201994A JPH07213771A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | ミシンの水平釜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1201994A JPH07213771A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | ミシンの水平釜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07213771A true JPH07213771A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11793894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1201994A Pending JPH07213771A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | ミシンの水平釜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07213771A (ja) |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP1201994A patent/JPH07213771A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040130 |