JPH07247273A - フラ−レン誘導体及びその製造法 - Google Patents
フラ−レン誘導体及びその製造法Info
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- JPH07247273A JPH07247273A JP4102094A JP4102094A JPH07247273A JP H07247273 A JPH07247273 A JP H07247273A JP 4102094 A JP4102094 A JP 4102094A JP 4102094 A JP4102094 A JP 4102094A JP H07247273 A JPH07247273 A JP H07247273A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 親水性のフラ−レン誘導体及びその製造法を
提供する。 【構成】 フェニルヒドラジンとフラ−レンを塩基の存
在下反応させることにより親水性の向上した新規なフラ
−レンのピラゾリン環誘導体を製造することができる。
提供する。 【構成】 フェニルヒドラジンとフラ−レンを塩基の存
在下反応させることにより親水性の向上した新規なフラ
−レンのピラゾリン環誘導体を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフラ−レンのピラゾリン
環誘導体及びその製造法に関するものである。
環誘導体及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
フラ−レン類を生理活性物質、例えば抗HIV活性物質
として用いることが提案されている(J.Am.Che
m.Soc.,115,No.15(1993)p.6
506)
フラ−レン類を生理活性物質、例えば抗HIV活性物質
として用いることが提案されている(J.Am.Che
m.Soc.,115,No.15(1993)p.6
506)
【0003】そして、フラ−レンをジアゾメタン類と反
応させることにより、親水性を向上させ生体内に取り込
まれやすくしたフラ−レン誘導体について、抗HIV活
性が認められている(J.Am.Chem.Soc.,
115,No.15(1993)p.6510)。 (X−Ph−)2 C=N2 +C60→C60=C(−Ph−
X)2 (Phはフェニル基を表し、XはCH3 C(O)NH
(CH2 )2 を表し、〔F〕はフラ−レンを表わす。)
応させることにより、親水性を向上させ生体内に取り込
まれやすくしたフラ−レン誘導体について、抗HIV活
性が認められている(J.Am.Chem.Soc.,
115,No.15(1993)p.6510)。 (X−Ph−)2 C=N2 +C60→C60=C(−Ph−
X)2 (Phはフェニル基を表し、XはCH3 C(O)NH
(CH2 )2 を表し、〔F〕はフラ−レンを表わす。)
【0004】しかしながらこの方法は、爆発性のあるジ
アゾメタン類を使用するため、必ずしも満足な方法とは
言えず、このため、より取扱易い化合物を用いてフラ−
レン類の親水性を向上させる方法の開発が望まれる。
アゾメタン類を使用するため、必ずしも満足な方法とは
言えず、このため、より取扱易い化合物を用いてフラ−
レン類の親水性を向上させる方法の開発が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる課題
について鋭意検討を行った結果、新規なフラ−レン誘導
体及びその製造法を見いだし本発明に到達した。
について鋭意検討を行った結果、新規なフラ−レン誘導
体及びその製造法を見いだし本発明に到達した。
【0006】即ち本発明は、下記一般式(1)で示され
るフラ−レンのピラゾリン環誘導体 〔F〕=P (1) (式中、〔F〕はフラ−レンを表し、=Pは を表す。但し、Ph及びPh’は同一又は相異なり、そ
れぞれ置換基を有していてもよいフェニル基を表す。)
及び下記一般式(2)で示されるフェニルヒドラジンと (式中、Ph及びPh’は同一又は相異なり、それぞれ
置換基を有していてもよいフェニル基を示す。)フラ−
レンを塩基の存在下反応させて、一般式(2)で示され
るフェニルヒドラジンをフラ−レン上へ環化付加反応さ
せることを特徴とする上記一般式(1)で示されるフラ
−レンのピラゾリン環誘導体の製造法に関するものであ
る。
るフラ−レンのピラゾリン環誘導体 〔F〕=P (1) (式中、〔F〕はフラ−レンを表し、=Pは を表す。但し、Ph及びPh’は同一又は相異なり、そ
れぞれ置換基を有していてもよいフェニル基を表す。)
及び下記一般式(2)で示されるフェニルヒドラジンと (式中、Ph及びPh’は同一又は相異なり、それぞれ
置換基を有していてもよいフェニル基を示す。)フラ−
レンを塩基の存在下反応させて、一般式(2)で示され
るフェニルヒドラジンをフラ−レン上へ環化付加反応さ
せることを特徴とする上記一般式(1)で示されるフラ
−レンのピラゾリン環誘導体の製造法に関するものであ
る。
【0007】一般式(2)で示されるフェニルヒドラジ
ンは、例えば、一般式(3)で示されるN−ベンゾイル
−N’−フェニルヒドラジン類に五塩化燐や、四塩化炭
素とトリフェニルホスフィンの組み合わせ等のクロル化
剤を反応させて製造することができる(Angew.C
hem.Int.Ed.Engl.(1963)56
5)。 Ph−C(O)−NH−NH−Ph’ (3)
ンは、例えば、一般式(3)で示されるN−ベンゾイル
−N’−フェニルヒドラジン類に五塩化燐や、四塩化炭
素とトリフェニルホスフィンの組み合わせ等のクロル化
剤を反応させて製造することができる(Angew.C
hem.Int.Ed.Engl.(1963)56
5)。 Ph−C(O)−NH−NH−Ph’ (3)
【0008】Ph及びPh’で示されるフェニル基は、
一つ以上の置換基を有していてもよい。置換基としては
例えば、アルキル基、アルコキシ基や水酸基、−(CH
2 )n NHCOCH3 、−(CH2 )n NH2 、−(C
H2 )n NHCO(CH2 )m COOH等の親水性基が
挙げられる(n及びmは正の整数を示す。)。アルキル
基、アルコキシ基としては、炭素数1〜20程度のもの
が好ましく、n及びmとしては、それぞれ1〜10程度
が好ましい。このような置換基としては、例えば、アミ
ノメチル、(2−アセチルアミノ)エチル、2−〔(2
−メトキシカルボニル)エチルアミノ〕エチル、メトキ
シエチル、メトキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メ
チルオキシ、ベンジルオキシ、メトキシメチルオキシ、
ジメチルアミノメトキシ、3−ヒドロキシプロピルオキ
シ等が挙げられる。
一つ以上の置換基を有していてもよい。置換基としては
例えば、アルキル基、アルコキシ基や水酸基、−(CH
2 )n NHCOCH3 、−(CH2 )n NH2 、−(C
H2 )n NHCO(CH2 )m COOH等の親水性基が
挙げられる(n及びmは正の整数を示す。)。アルキル
基、アルコキシ基としては、炭素数1〜20程度のもの
が好ましく、n及びmとしては、それぞれ1〜10程度
が好ましい。このような置換基としては、例えば、アミ
ノメチル、(2−アセチルアミノ)エチル、2−〔(2
−メトキシカルボニル)エチルアミノ〕エチル、メトキ
シエチル、メトキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メ
チルオキシ、ベンジルオキシ、メトキシメチルオキシ、
ジメチルアミノメトキシ、3−ヒドロキシプロピルオキ
シ等が挙げられる。
【0009】フラ−レンとしては、例えば、C60、
C70、C76、C78、C82、C84、C90、C96等が挙げら
れる。中でもC60、C70が好ましい。
C70、C76、C78、C82、C84、C90、C96等が挙げら
れる。中でもC60、C70が好ましい。
【0010】反応に用いるフラ−レンの量は特に限定さ
れるものではない。一般式(2)で示されるフェニルヒ
ドラジン1モルに対して、例えば、0.1モル〜10モ
ル程度であり、好ましくは0.5〜4モル程度である。
れるものではない。一般式(2)で示されるフェニルヒ
ドラジン1モルに対して、例えば、0.1モル〜10モ
ル程度であり、好ましくは0.5〜4モル程度である。
【0011】塩基としては、例えば、トリエチルアミ
ン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、トリ
ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピコリ
ン、ピリジン、1、8−ジアザビシクロ〔5、4、0〕
ウンデカ−7−エン(DBU)、Na2 CO3 、K2 C
O3 等の有機塩基及び無機塩基が挙げられ、単独又は混
合して用いることができる。好ましくは有機塩基であ
り、中でもトリエチルアミンが好ましい。
ン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、トリ
ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピコリ
ン、ピリジン、1、8−ジアザビシクロ〔5、4、0〕
ウンデカ−7−エン(DBU)、Na2 CO3 、K2 C
O3 等の有機塩基及び無機塩基が挙げられ、単独又は混
合して用いることができる。好ましくは有機塩基であ
り、中でもトリエチルアミンが好ましい。
【0012】塩基の使用量は特に制限されるものではな
い。例えば、一般式(2)で示されるフェニルヒドラジ
ンに対して0.5〜5当量程度であり、好ましくは0.
9〜2.5当量である。
い。例えば、一般式(2)で示されるフェニルヒドラジ
ンに対して0.5〜5当量程度であり、好ましくは0.
9〜2.5当量である。
【0013】溶媒は必要に応じて使用することができ
る。反応に不活性な溶媒であれば特に限定されない。
る。反応に不活性な溶媒であれば特に限定されない。
【0014】好ましい溶媒としては例えば、通常1、3
−双極環化付加反応に使用されている溶媒が挙げられ、
より具体的には例えば、エチルエ−テル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサン、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ
る。
−双極環化付加反応に使用されている溶媒が挙げられ、
より具体的には例えば、エチルエ−テル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサン、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ
る。
【0015】溶媒の使用量は特に制限されるものではな
い。例えば、フラ−レンに対して20〜10000重量
倍であり、好ましくは20〜1000重量倍、さらに好
ましくは20〜50重量倍程度である。
い。例えば、フラ−レンに対して20〜10000重量
倍であり、好ましくは20〜1000重量倍、さらに好
ましくは20〜50重量倍程度である。
【0016】反応温度は特に制限されるものではない
が、例えば0〜200℃であり、好ましくは50〜12
0℃である。
が、例えば0〜200℃であり、好ましくは50〜12
0℃である。
【0017】反応時間は特に制限がなく、例えば、一般
式(1)で表されるフラ−レンのピラゾリン環誘導体の
生成量の増加が停止した時点を終点とすることができ
る。
式(1)で表されるフラ−レンのピラゾリン環誘導体の
生成量の増加が停止した時点を終点とすることができ
る。
【0018】反応終了後、例えば、反応液を濃縮し、カ
ラムクロマトグラフィ−を用いて精製することにより目
的とする一般式(1)で示されるフラ−レンのピラゾリ
ン環誘導体を単離することができる。このようにして得
られるフラ−レンのピラゾリン環誘導体としては、例え
ば、ベンズアルデヒドフェニルヒドラゾン−1、3−ジ
イルフラ−レン、p−メトキシベンズアルデヒドフェニ
ルヒドラゾン−1、3−ジイルフラ−レン、p−ベンジ
ルオキシベンズアルデヒドフェニルヒドラゾン−1、3
−ジイルフラ−レン、3、5−ジメトキシベンズアルデ
ヒドフェニルヒドラゾン−1、3−ジイルフラ−レン等
が挙げられる。
ラムクロマトグラフィ−を用いて精製することにより目
的とする一般式(1)で示されるフラ−レンのピラゾリ
ン環誘導体を単離することができる。このようにして得
られるフラ−レンのピラゾリン環誘導体としては、例え
ば、ベンズアルデヒドフェニルヒドラゾン−1、3−ジ
イルフラ−レン、p−メトキシベンズアルデヒドフェニ
ルヒドラゾン−1、3−ジイルフラ−レン、p−ベンジ
ルオキシベンズアルデヒドフェニルヒドラゾン−1、3
−ジイルフラ−レン、3、5−ジメトキシベンズアルデ
ヒドフェニルヒドラゾン−1、3−ジイルフラ−レン等
が挙げられる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ピラゾリン環が付加し
たことにより親水性が向上したフラ−レン誘導体を容易
に製造することができる。
たことにより親水性が向上したフラ−レン誘導体を容易
に製造することができる。
【0020】
参考例 N−ベンゾイル−N' −フェニルヒドラジン2.12g
(10.0mmol)を20mlのジエチルエ−テルに
溶解させた。攪拌しながら5塩化リン2.52g(1
2.1mmol)を添加し、さらに約35℃10時間還
流した。反応混合物を濃縮し、トルエン溶媒中で再結晶
して、N−(α−クロロベンジリデン)−N' −フェニ
ルヒドラジン1.13g(4.90mmol、収率49
%)を得た。
(10.0mmol)を20mlのジエチルエ−テルに
溶解させた。攪拌しながら5塩化リン2.52g(1
2.1mmol)を添加し、さらに約35℃10時間還
流した。反応混合物を濃縮し、トルエン溶媒中で再結晶
して、N−(α−クロロベンジリデン)−N' −フェニ
ルヒドラジン1.13g(4.90mmol、収率49
%)を得た。
【0021】実施例 ベンゼン10mlにC607.2mg(10μmol)と
N−(α−クロロベンジリデン)−N' −フェニルヒド
ラジン2.5mg(11μmol)を加えて攪拌した。
これにトリエチルアミン2.75μl(20μmol)
を加え約80℃で2時間加熱還流させたところ、溶液の
色が紫色から暗褐色に変化した。反応溶液を濃縮し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン−ベンゼ
ン)を用いて生成物を単離精製した。同定は、質量分析
及びC13NMRを用いて行った。C13NMRスペクトル
を図1に示す。 未反応C60 1.58mg フラ−レンのピラゾリン環誘導体 分子量914(C60(C13H10N2 )) 5.60mg(単離収率61.3%)
N−(α−クロロベンジリデン)−N' −フェニルヒド
ラジン2.5mg(11μmol)を加えて攪拌した。
これにトリエチルアミン2.75μl(20μmol)
を加え約80℃で2時間加熱還流させたところ、溶液の
色が紫色から暗褐色に変化した。反応溶液を濃縮し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン−ベンゼ
ン)を用いて生成物を単離精製した。同定は、質量分析
及びC13NMRを用いて行った。C13NMRスペクトル
を図1に示す。 未反応C60 1.58mg フラ−レンのピラゾリン環誘導体 分子量914(C60(C13H10N2 )) 5.60mg(単離収率61.3%)
【図1】フラ−レンのピラゾリン環誘導体のC13NMR
スペクトルを示す図。
スペクトルを示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式(1)で示されるフラ−レンの
ピラゾリン環誘導体。 〔F〕=P (1) (式中、〔F〕はフラ−レンを表し、=Pは を表す。但し、Ph及びPh’は、同一又は相異なり、
それぞれ置換基を有していてもよいフェニル基を表
す。) - 【請求項2】下記一般式(2)で示されるフェニルヒド
ラジンと (式中、Ph及びPh’は、同一又は相異なり、それぞ
れ置換基を有していてもよいフェニル基を表す。)フラ
−レンを塩基の存在下反応させて、一般式(2)で示さ
れるフェニルヒドラジンをフラ−レン上へ環化付加反応
させることを特徴とする下記一般式(1)で示されるフ
ラ−レンのピラゾリン環誘導体の製造法。 〔F〕=P (1) (式中、〔F〕はフラ−レンを表し、=Pは を表す。Ph及びPh’はそれぞれ前記と同じ意味を有
する)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4102094A JPH07247273A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | フラ−レン誘導体及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4102094A JPH07247273A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | フラ−レン誘導体及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247273A true JPH07247273A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12596719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4102094A Pending JPH07247273A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | フラ−レン誘導体及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247273A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009542725A (ja) * | 2006-07-06 | 2009-12-03 | ソレンネ ベーヴェー | フラーレン誘導体の混合物、および電子デバイスにおけるその使用 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP4102094A patent/JPH07247273A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009542725A (ja) * | 2006-07-06 | 2009-12-03 | ソレンネ ベーヴェー | フラーレン誘導体の混合物、および電子デバイスにおけるその使用 |
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