JPH07261323A - 写真用支持体およびハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

写真用支持体およびハロゲン化銀写真感光材料

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JPH07261323A
JPH07261323A JP6056096A JP5609694A JPH07261323A JP H07261323 A JPH07261323 A JP H07261323A JP 6056096 A JP6056096 A JP 6056096A JP 5609694 A JP5609694 A JP 5609694A JP H07261323 A JPH07261323 A JP H07261323A
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JP
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photographic
elastic modulus
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Application number
JP6056096A
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English (en)
Inventor
Masato Takada
昌人 高田
Takatoshi Yajima
孝敏 矢島
Hideyuki Kobayashi
英幸 小林
Hideo Ota
秀夫 太田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カールのバランスを保つためにバック層側に
ゼラチンを用いなくても、カールのバランスが良好で平
面性に優れ、取扱い性に優れた写真用支持体およびハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供する。 【構成】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の弾性率
が次の関係式を満たすことを特徴とする写真用支持体。 ET ≧ 1.1×107 × (N/D3) ET:支持体の巾手方向の弾性率(単位:kg/mm2) N :乳剤層の全膜厚 (単位:μm) D :支持体の膜厚 (単位:μm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用支持体およびハロ
ゲン化銀写真感光材料に関するものであり、より詳しく
は、カールのバランスが良好で平面性に優れ、取扱い性
に優れた写真用支持体およびハロゲン化銀写真感光材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在においては、手軽に撮影でき、取り
扱いや携帯にも便利な小型カメラが実用化されている。
しかし、携帯の便利性や手軽さを考えると、より一層の
小型化が望まれる。小型化を追及するには、内臓される
写真フィルムの収納スペースのコンパクト化が不可欠で
ある。
【0003】通常、写真フィルムは、ロール状フィルム
をスプールに巻いた状態で内蔵されているので、そのス
ペースをコンパクト化して、なおかつ一定の撮影枚数
(例えば36枚撮り)を確保するためには、写真フィルム
自体の厚さを薄くする必要がある。特に、写真フィルム
の支持体の厚みは現行でも120〜125μm程度あり、その
上の感光層の厚み(20〜35μm程度)と比べてもかなり
厚いものであるので、この支持体の厚みを薄くすること
が、写真フィルム全体の厚みを薄くする上で最も有効な
手段と考えられる。
【0004】ところで、従来使用されているプラスチッ
クフィルム支持体としては、トリアセテートセルロース
(以下、TACと略称されることがある。)などのトリ
アセテートフィルムが代表的であるが、TACフィルム
はもともと機械的強度が弱いので、現行よりも薄くした
ときに写真用支持体としては適切ではない。
【0005】一方、ポリエステルフィルムは、従来から
X線フィルムや製版用フィルムに用いられてきており、
しかも機械的強度に優れているので、これを写真用支持
体に応用することにより、写真フィルムの厚さを薄くす
ることが考えられている。特に、特開平1-244446号公報
および特開平2-120857号公報等により、ポリエステルを
親水化する技術が開発され、巻ぐせを改良することが可
能になったことにより、近時、ポリエステル系樹脂を写
真用支持体に用いた、厚みの薄い写真用フィルムの開発
が行われるようになってきている。また、ポリエステル
系樹脂以外でも機械的強度のより優れたポリマーフィル
ムの開発が行われてきている。
【0006】ところで、かかるポリマーフィルムを写真
用支持体に用いる場合、厚みの薄い写真フィルムが得ら
れるものの、乳剤層は湿度変化に対する収縮力が大き
く、支持体における一方の面に塗設した乳剤層の影響
で、写真フィルムがカールしてしまい、取り扱い性が悪
い、スリキズが発生する等の問題が生ずる。特に、ロー
ル状に巻かれた写真フィルムの場合は、前記カールがフ
ィルムの巾手方向に発生し、支持体を薄膜化した場合
は、取扱い性の悪化、スリキズの発生等の問題が顕著に
なる。
【0007】そこで、写真フィルムのカールバランスを
適性にすることが必要となり、その方法としてバック層
に乳剤層と同じようにゼラチンを用いる方法がとられて
きた。しかしながら、バック層にゼラチンを用いた場
合、ロール状に写真フィルムを巻いた場合、特に小型の
スプールに巻いた場合などには、乳剤層とバック層がく
っつく等の問題が発生する。また、バック層にゼラチン
を用いた場合には、シネ型自動現像機で処理した場合に
は、現像処理後にバック層にロール跡の汚れが発生する
等の問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、カー
ルのバランスを保つためにバック層側にゼラチンを用い
なくても、カールのバランスが良好で平面性に優れ、取
扱い性に優れた写真用支持体およびハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記構成〜のいずれかにより達成される。
【0010】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の
弾性率が次の関係式を満たすことを特徴とする写真用支
持体。
【0011】ET ≧ 1.1×107 × (N/D3) ET:支持体の巾手方向の弾性率(単位:kg/mm2) N :乳剤層の全膜厚 (単位:μm) D :支持体の膜厚 (単位:μm) ポリマーフィルム支持体がナフタレンジカルボン酸
とエチレングリコールを主成分とするポリエステルから
なることを特徴とする上記項に記載の写真用支持体。
【0012】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の
弾性率ETと、支持体の長手方向の弾性率EMが次の関係
式を満たすことを特徴とする上記または項に記載の
写真用支持体。
【0013】ET > EMT:支持体の巾手方向の弾性率(単位:kg/mm2) EM:支持体の長手方向の弾性率(単位:kg/mm2) ポリマーフィルム支持体の巾手方向の弾性率ETと、
支持体の長手方向の弾性率EMが下記の関係式を満たす
ことを特徴とする上記〜項のいずれかに記載の写真
用支持体。
【0014】ET / EM > 1.1 上記〜項のいずれかに記載の写真用支持体を用
いることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】即ち、本発明の目的に沿って検討を進めた
結果以下のことが明らかになった。一般に、写真フィル
ムの巾手方向は、カメラ内、処理機器内等では、押さえ
られて延ばされることがなくカールが発生し易く、搬送
時のスリキズ、ジャミング等の種々のトラブルを発生す
る。そこで、写真用支持体の巾手方向の弾性率を、乳剤
層の全膜厚、支持体膜厚できまる前記項に記載の関係
式を満たすように設定すれば、バッキング層のゼラチン
がなくても乳剤層との巾手方向のカールのバランスを良
好に保つことができる。すなわち、本発明の範囲内であ
れば、ポリエステル写真用支持体を用いた場合でも、バ
ッキング層にゼラチンを塗設しなくても巾手方向のカー
ルのバランスが良好に保たれるので、前述したバッキン
グ層にゼラチンを用いることで発生する種々の問題点も
回避できる。
【0016】また、長手方向のカールは、一般にカメラ
内、処理機器内等で強制的に延ばされ平坦にされること
が多い。この場合、長手方向のカールは伸ばされると巾
手方向に転化し、巾手方向のカールを増加させるもう一
つの原因となる。この時、長手方向の弾性率を巾手方向
の弾性率より小さくすれば、この転化の割合が減少で
き、巾手方向のカールの低減に効果があることも明らか
となった。
【0017】本発明のポリエステル写真用支持体の厚み
は、前記項を満たすものであれば特に限定されない
が、好ましくは、50〜110μmである。支持体の厚みは、
カメラを小型化するための感光材料を収納するパトロー
ネ等の大きさ、その中に収納される撮影枚数(フィルム
の長さ)、支持体強度の限界を考慮し、小型化には支持
体の厚みは薄ければ薄いほどよいことはいうまでもない
が、支持体の物理的性質からみれば、50μmが下限であ
り、厚い方は、カメラの小型化と撮影枚数からみて110
μmが上限である。
【0018】また、本発明の乳剤層の全膜厚としては、
同じく前記項に記載の関係式を満たすものであれば特
に限定されないが、好ましくは、5〜40μm、より好ま
しくは、10〜35μmである。
【0019】以下、本発明について詳細に説明する。
【0020】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる写真用支持体としては、一般に写真感光材料とし
て用いられる支持体は全て使用できる。たとえば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレ
ート等のようなポリエステル系支持体、トリアセテート
セルロース、セルロースアセテート-プロピオネートの
ようなセルロースエステル系支持体、などが挙げられ
る。その他、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、芳香族ポリイ
ミド、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレ
ート、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。
【0021】ポリエステル系支持体を形成する素材とし
てのポリエステルとしては、ジカルボン酸とジオールと
の繰り返し単位を主構成成分とするものを言い、好まし
くは芳香族二塩基酸とグリコールとの繰り返し単位を主
構成成分とするポリエステルを挙げることができる。
【0022】前記二塩基酸としては、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸類などがあ
り、ジオールもしくはグリコールとしては、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4-シクロヘキサンジメ
タノール、ジエチレングリコール、p-キシレングリコー
ルなどがある。なかでもテレフタル酸とエチレングリコ
ールとを主構成成分とするポリエチレンテレフタレート
と2,6-ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールを
主構成成分とするポリエチレン-2,6-ナフタレートが好
ましい。
【0023】また、ポリエステル本来の優れた性質を損
なわない範囲で、これらの主たる繰り返し単位が85モル
%以上、好ましくは90モル%以上の共重合体であっても
良いし、他のポリマーがブレンドされていても良い。
【0024】好ましいポリエステルの固有粘度として
は、特に限定されないが、フィルム作製時の延伸性の観
点から、0.45〜0.80が好ましく、特に0.55〜0.70が好ま
しい。
【0025】また、共重合ポリエステルとしては、金属
スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸を共重合成
分とし、ジカルボン酸とジオールとの繰り返し単位を主
構成成分とし、好ましくは芳香族二塩基酸とグリコール
を主構成成分とする共重合ポリエステルを挙げることが
できる。更に又、この発明においては、共重合ポリエス
テルとして、前記共重合ポリエステルと前記ポリエステ
ルとのブレンド物をも挙げることができる。
【0026】前記二塩基酸としては、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸類などがあ
り、グリコールとしては、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ジエチ
レングリコール、p-キシレングリコールなどがある。共
重合ポリエステルとしては、なかでもテレフタル酸とエ
チレングリコールを主構成成分とする共重合ポリエチレ
ンテレフタレートと2,6-ナフタレンジカルボン酸とエチ
レングリコールを主構成成分とする共重合ポリエチレン
-2,6-ナフタレートが好ましい。
【0027】また、共重合ポリエステルの好ましい固有
粘度としては、特に限定されないが、フィルム作製時の
延伸性の観点から、0.35〜0.75が好ましく、特に0.45〜
0.65が好ましい。
【0028】共重合ポリエステルにおける共重合成分と
しての金属スルホネート基を含有する芳香族ジカルボン
酸は、5-ナトリウムスルホイソフタル酸、2-ナトリウム
スルホテレフタル酸、4-ナトリウムスルホテレフタル
酸、4-ナトリウムスルホ-2,6-ナフタレンジカルボン酸
もしくは下記化1で示されるエステル形成性誘導体、及
びこれらのナトリウムを他の金属例えばカリウム、リチ
ウムなどで置換した化合物を挙げることができる。
【0029】
【化1】
【0030】前記共重合ポリエステルは、本発明の効果
を損なわない範囲で共重合成分として、ポリアルキレン
グリコール類及び/又は飽和脂肪族ジカルボン酸を含有
しているのが好ましい。
【0031】前記ポリアルキレングリコール類として
は、ポリエチレングリコール,ポリテトラメチレングリ
コールやその誘導体などが用いられるが、このうち
(a)式で示されるポリエチレングリコールが好まし
く、分子量は特に限定されないが300〜20000が好まし
く、更に好ましくは600〜10000、特に1000〜5000のもの
が好ましく用いられる。
【0032】 H(O−CH2CH2)n−OH (a) また、ポリアルキレングリコール類としては、ポリエチ
レングリコールの末端-Hを-CH2COOR(R:Hまたは炭素
数1〜10のアルキル基、n:正の整数)に置換した
(b)式で示されるようなポリエチレンオキシジカルボ
ン酸や、(c)式で示されるようなポリエーテルジカル
ボン酸(R′:炭素数2〜10のアルキレン基、n:正の
整数)などを用いても同様の効果が得られる。
【0033】 ROOCCH2−(O−CH2CH2)n−OCH2COOR (b) ROOCCH2−(O−R′)n−OCH2COOR (c) (b),(c)式で示される化合物についても分子量は
特に限定されないが、300〜20000が好ましく、更に好ま
しくは600〜10000、特に1000〜5000のものが好ましく用
いられる。
【0034】飽和脂肪族ジカルボン酸としては、例えば
そのエステル形成誘導体が好ましく、アジピン酸、セバ
シン酸のエステルであるアジピン酸ジメチル、セバシン
酸ジメチルなどが用いられる。好ましくはアジピン酸ジ
メチルである。
【0035】本発明に用いられる共重合ポリエステルに
は、本発明の効果を阻害しない範囲で、更に他の成分が
共重合されていても良いし、他のポリマーがブレンドさ
れていてもかまわない。
【0036】ポリエステル系支持体は、前記したように
ポリエステル層及び/または共重合ポリエステル層を含
有すると共に、層構造としては、これらの一層からなる
単層構造であっても、これらのいずれかが二層、三層、
四層などのように任意の数の層が積層された積層構造で
あっても良い。なお、本発明のフィルムを構成する
「層」は、厚み2μ以上であるものに限り、厚み2μ未
満の、例えば下引層などは、フィルムを構成する「層」
とはみなさない。
【0037】また、2層以上の積層ポリエステルフィル
ムは、厚みを二等分する位置を中心として、その両側の
積層構造が互いに対称構造であってもよく、または、特
願平5-99649号公報等に記載されているような、厚みを
二等分する位置を中心として、その両側の積層構造が互
いに非対称であってもよく、巾手方向に支持体自身がバ
ック層側にカールしていても良い。
【0038】また、ロール状フィルムの場合は、巻ぐせ
等に起因するフィルム長手方向のカールが、ロール状フ
ィルムを延ばした場合に、両端を強制的に押さえること
で、巾手方向のカールに転化し、巾手方向のカールを増
加させるという現象がみられる。よって、スリキズ等の
問題を改良するためには、長手方向の巻ぐせカールも低
減させることがより好ましい。
【0039】ポリエステル系支持体の場合、この巻ぐせ
カールを低減させるために、特開昭51-16358号公報等に
記載があるように、ポリエステルフィルムを製膜後に、
ガラス転移温度以下の温度範囲において、0.1〜1500時
間の熱処理を行って巻ぐせカールを低減させても良い。
このように、巻ぐせカールを低減させるという効果にお
いては、ポリエステル系支持体のなかでも、ナフタレン
ジカルボン酸とエチレングリコールを主成分とするポリ
エステルが好ましく、より好ましくは、ポリエチレン-
2,6-ナフタレートを主成分とするポリエステルである。
【0040】また、前記の長手方向から巾手方向へのカ
ールの転化の割合を低減するためには、写真用支持体の
長手方向の弾性率を、巾手方向の弾性率より小さくする
ことが好ましい。より好ましくは、長手方向の弾性率に
対する巾手方向の弾性率の比を1.1以上に、更に好まし
くは、その比を1.2以上にすることである。ポリエステ
ル系支持体の場合は、長手方向と巾手方向の弾性率を変
化させるには、通常知られているように、長手方向と巾
手方向の製膜条件(延伸御温度、延伸倍率等)を適宜変
化させることで変化させ、コントロールすることができ
る。
【0041】==下引き層== 本発明においては、ポリエステル支持体は、その上に塗
設されるハロゲン化銀乳剤層、およびバック層との接着
力を増すために下引き層を有することが好ましい。
【0042】下引き層としては、ポリマーラテックスを
用いる下引き、ゼラチンのごとき親水性バインダーを用
いる下引き等がある。
【0043】また、本発明においては、下引き層に導電
性を付与しても良い。導電性を付与するには、下引き層
に吸湿性物質または導電性物質を含有させることによっ
て形成することができる。これら導電性を付与する物質
としては、例えば、界面活性剤、アニオン性導電性ポリ
マー、カチオン性導電性ポリマー、無機金属酸化物等を
挙げることができる。
【0044】本発明による下引き層は、一般によく知ら
れた塗布方法、例えばディップコート法、エアーナイフ
コート法、ワイヤーバーコート法等により塗布すること
ができる。
【0045】また、下引き層は、ポリエステル支持体を
2軸延伸製膜した後に塗設する方法か、あるいは、ポリ
エステル支持体をまず、縦または横方向に延伸した後に
下引き層を塗設し次いで横または縦方向に延伸する方法
でもよく、また、ポリエステル未延伸フィルムに下引き
層を塗設とた後に、2軸延伸製膜する方法等でもよい。
【0046】−ハロゲン化銀乳剤層− ハロゲン化銀乳剤層は、ハロゲン化銀およびその他の成
分を含有するハロゲン化銀乳剤を、ポリエステルフィル
ム支持体の一方または両方の面における表面に、直接ま
たは間接的に種々の方法により塗設することにより形成
することができる。
【0047】なお、前記ハロゲン化銀乳剤はポリエステ
ルフィルム支持体上に直接に塗設されるか、あるいは他
の層例えばハロゲン化銀乳剤を含まない親水性コロイド
層を介して塗設されることができ、さらにハロゲン化銀
乳剤層の上には、保護層としての親水性コロイド層を塗
設しても良い。また、ハロゲン化銀乳剤層は、異なる感
度、例えば高感度および低感度の各ハロゲン化銀乳剤層
に分けて塗設しても良い。この場合、各ハロゲン化銀乳
剤層の間に、中間層を設けても良い。すなわち、必要に
応じて親水性コロイドからなる中間層を設けても良い。
また、ハロゲン化銀乳剤層と保護層との間に、中間層、
保護層、アンチハレーション層、バック層などの非感光
性親水性コロイド層を設けても良い。
【0048】ハロゲン化銀乳剤に使用するハロゲン化銀
としては、任意の組成のものを使用することができる。
例えば、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、純臭化銀もし
くは沃臭化銀等を挙げることができる。
【0049】また、このハロゲン化銀乳剤は、バインダ
ー、増感色素、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、硬膜
剤等のその他の成分を含有することができる。
【0050】前記ハロゲン化銀乳剤層を塗設する方法と
しては、ディップコート、エアーナイフコート、カーテ
ンコート、エクストルージョンコート等種々の方法を用
いて、一層づつまたは多層同時に塗布することができ
る。
【0051】親水性コロイドの乳剤層における含有量と
しては0.5〜30g/m2である。
【0052】−バック層− バック層は、ポリマーフィルム支持体のハロゲン化銀乳
剤層が形成されている面とは反対側の面に、単数または
複数の層に塗設することにより、形成することができ
る。
【0053】バック層の主要構成要素である結合剤(バ
インダー)としては、従来使用されてきたゼラチンに代
わり、公知のポリマー素材である、熱可塑性樹脂、放射
線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、その他の反応型樹脂及び
これらの混合物を使用することができる。
【0054】前記熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル-
酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニルとビ
ニルアルコールの共重合体,塩化ビニル-塩化ビニリデ
ン共重合体,塩化ビニル-アクリロニトリル共重合体,
エチレン-ビニルアルコール共重合体,塩素化ポリ塩化
ビニル,エチレン-塩化ビニル共重合体,エチレン-酢酸
ビニル共重合体などのビニル系重合体あるいは共重合
体,ニトロセルロース,セルロースアセテートプロピオ
ネート,セルロースアセテート,セルロースジアセテー
ト,セルロースアセテートブチレート樹脂などのセルロ
ース誘導体,マレイン酸および/またはアクリル酸共重
合体,アクリロニトリル-スチレン共重合体,塩素化ポ
リエチレン,アクリロニトリル-塩素化ポリエチレン-ス
チレン共重合体,メチルメタクリレート-ブタジエン-ス
チレン共重合体,アクリル樹脂,ポリビニルアセタール
樹脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリエステルポリウ
レタン樹脂,ポリエーテルポリウレタン樹脂,ポリカー
ボネートポリウレタン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリエ
ーテル樹脂,ポリアミド樹脂,アミノ樹脂,スチレン-
ブタジエン樹脂,ブタジエン-アクリロニトリル樹脂な
どのゴム系樹脂,シリコーン系樹脂,フッ素系樹脂など
を挙げることができる。
【0055】上記熱可塑性樹脂は、Tgが−40℃〜250
℃、好ましくは60℃〜200℃であるものであり、重量平
均分子量は10,000〜300,000であるものが好ましく、さ
らに好ましくは、重量平均分子量が50,000〜200,000の
ものである。
【0056】放射線硬化性樹脂とは、電子線,紫外線な
どの放射線によって硬化させる樹脂で、無水マレイン酸
タイプ,ウレタンアクリルタイプ,エーテルアクリルタ
イプ,エポキシアクリルタイプのものが挙げられる。
【0057】また、熱硬化性樹脂,その他の反応型樹脂
としては、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリウレタ
ン系硬化型樹脂,尿素樹脂,アルキッド樹脂,シリコー
ン系硬化型樹脂などが挙げられる。
【0058】上記列挙の結合剤は、その分子中に極性基
を有していてもよい。極性基としてはエポキシ基、−CO
OM,−OH,−NR2,−NR3X,−SO3M,−OSO3M,−PO
3M2,−OPO3M(Mはそれぞれ水素,アルカリ金属,アン
モニウムを、Xはアミン塩を形成する酸を、Rはそれぞ
れ水素、アルキル基を表わす)が挙げられる。
【0059】また、本発明のバック層の結合剤には親水
性バインダーも使用することができる。
【0060】本発明に使用できる親水性バインダーとし
ては、例えばリサーチ・ディスクロージャーNo.17643、
26頁および同No.18716、651頁に記載されている水溶性
ポリマー,セルロースエーテル,ラテックスポリマー,
水溶性ポリエステルを挙げることができる。
【0061】水溶性ポリマーとしては、ポリビニールア
ルコール,アクリル酸系共重合体,無水マレイン酸共重
合体などが挙げられ、セルロースエーテルとしては、カ
ルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロー
スなどが挙げられ、ラテックスポリマーとしては、塩化
ビニル系共重合体,塩化ビニリデン系共重合体,アクリ
ル酸エステル系共重合体,酢酸ビニル系共重合体,ブタ
ジエン系共重合体などのラテックスが挙げられる。
【0062】なお、この発明においては、前記バック層
における最外層にフッ素系アニオン性界面活性剤とフッ
素系カチオン性界面活性剤とを含有してもよい。
【0063】この発明におけるバック層は、更にその他
の成分として、マット剤、滑り剤、界面活性剤、硬膜
剤、染料、増粘剤、ポリマーラテックス等のそれ自体公
知の化合物を含有することができる。
【0064】前記マット剤、滑り剤、界面活性剤、硬膜
剤については、例えば、リサーチディスクロージャー
(Research Disclosure),17643号(1978)における、
XVI項、XII項、XI項およびX項にそれぞれ記載され
ている化合物を使用することができる。
【0065】この発明におけるバック層の厚みとして
は、通常、0.1〜15μmであり、好ましくは0.1〜10μmで
ある。また、バック層は2種以上で形成されていてもよ
い。
【0066】また本発明のバック層に磁気記録層を設け
ることもできる。磁気記録層に用いられる磁性体微粉末
としては、金属磁性粉末、酸化鉄磁性粉末、Coドープ酸
化鉄磁性体粉末、二酸化クロム磁性体粉末、バリュウム
フェライト磁性体粉末などが使用できる。
【0067】これらの磁性体粉末の製法は既知であり、
本発明で用いられる磁性体粉末についても公知の方法に
したがって製造することができる。
【0068】磁性体粉末の形状・サイズは特に制限はな
く、広く用いることができる。形状としては針状,米粒
状,球状,立方体状,板状などいずれの形状を有するも
のであってもよいが、針状,板状であることが電磁変換
特性上好ましい。結晶子サイズ,比表面積ともにとくに
制限はない。磁性体粉末は表面処理されたものであって
もよい。例えば、チタン,珪素,アルミニウムなどの元
素を含む物質で表面処理されたものでもよいし、カルボ
ン酸,スルホン酸,硫酸エステル,ホスホン酸,燐酸エ
ステル,ベンゾトリアゾールなどの含チッ素複素環をも
つ吸着性化合物のような有機化合物で処理されていても
よい。磁性体粉末のpHもとくに制限はないが、5〜10
の範囲にあるのが好ましい。
【0069】金属磁性体粉末としては、例えば、金属分
が75重量%以上であり、金属分の80重量%以上が強磁性
金属あるいは合金(Fe,Co,Ni,Fe-Co,Fe-Ni,Co-N
i,Co-Fe-Niなど)であり、20重量%以下で他の成分(A
l,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Cu,Zn,Y,Mo,R
h,Pd,Ag,Sn,Sb,B,Ba,Ta,W,Re,Au,Hg,P
b,P,La,Ce,Pr,Nd,Te,Biなど)を含むものが挙
げられる。また、上記強磁性金属分が少量の水酸化物、
または酸化物を含むものであってもよい。
【0070】酸化鉄磁性体粉末としては、例えばγ-酸
化鉄が挙げられる。酸化鉄中において2価の鉄/3価の
鉄の比は特に制限されることなく用いることができる。
【0071】これらの磁気記録層については、特開昭47
-32812号公報、同53-109604号公報に記載されている。
【0072】磁性体粒子のサイズについては、そのサイ
ズと透明性との間に相関があることが「テレビジョン」
第20巻、第2号「超微粒子半透明磁気記録媒体の特性と
その応用」に記載されている。例えば、γ-Fe2O3の針状
粉末においては粒子サイズを小さくすると光透過率が向
上する。
【0073】米国特許第2,950,971号明細書には、バイ
ンダー中に分散された磁性酸化鉄からなる磁気層が赤外
線を透過させることが記載されており、米国特許第4,27
9,945号明細書には、磁気層中における磁性体粒子の濃
度が比較的多い場合にも粒子サイズを小さくすると波長
632.8nmのヘリウム・ネオンレーザー光の透過性がよく
なることが記載されている。
【0074】しかしながら、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料の画像形成領域に磁気記録層を設ける場合、赤色
領域だけでなく、緑色領域,青色領域の光透過率も高く
なければならない。
【0075】赤色領域,緑色領域,青色領域の光透過率
を高くするためには、磁性体粒子の粒径を小さくすると
共に、磁性体粒子の塗設量も制限される。
【0076】磁性体粒子は、ある程度以上に粒径を小さ
くすると必要な磁気特性が得られなくなる。したがっ
て、磁性体粉末の粒径は必要な磁気特性が得られる範囲
で小さくすることが好ましい。また、磁性体粒子の塗設
量も、ある程度以上に少なくすると必要な磁気特性が得
られなくなるので、必要な磁気特性が得られる範囲で少
なくすることが好ましい。
【0077】実用的には、磁性体粉末の塗設量は0.001
〜3g/m2であり、より好ましくは0.01〜1g/m2であ
る。
【0078】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を現像
処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリー
オブ ザ フォトグラフィク プロセス 第4版(The The
oryof The Photographic Process, Fourth Edition)第
291頁〜第334頁およびジャーナル オブ ザ アメリカン
ケミカル ソサエテイ(Journal of the American Chemi
cal Society)第73巻の第3100頁(1951)に記載されて
いる、それ自体公知の現像剤を使用することができる。
【0079】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に記述するが、
本発明がこれに限定されるものではないことは言うまで
もない。
【0080】(実施例1〜6)以下の厚みの異なる各種
支持体に、下引き層を塗設した後に、バック層、乳剤層
を塗設して感光材料試料001〜012を作成した。
【0081】 〈支持体〉 ・ポリエチレン-2,6-ナフタレート 巾手方向の弾性率 700kg/mm2 厚み 60μm、65μm、70μm、80μm ・ポリエチレンテレフタレート 巾手方向の弾性率 500kg/mm2 厚み 75μm、80μm ・芳香族ポリイミド 巾手方向の弾性率 900kg/mm2 厚み 60μm、65μm ・芳香族ポリアミド 巾手方向の弾性率 1600kg/mm2 厚み 50μm、55μm ・ポリカーボネート 巾手方向の弾性率 250kg/mm2 厚み 90μm、105μm 〈感光材料の作成〉前記ポリマーフィルム支持体の両面
に8W/(m2・min)のコロナ放電処理を施し、乳剤層塗
布側に下引塗布液B−1を乾燥膜厚0.8μmになるように
塗布して下引層B−1を形成し、また支持体の他方の面
に下記下引塗布液B−2を乾燥膜厚0.8μmになるように
塗布して下引層B−2を形成した。
【0082】 〈下引塗布液B−1〉 ブチルアクリレート30重量%,t-ブチルアクリレート20重量%,スチレン25重 量%,および2-ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共重合体ラテックス 液(固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−2〉 ブチルアクリレート40重量%,スチレン20重量%及びグリシジルアクリレート 40重量%の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml 更に、下引層B−1および下引層B−2の上に8W/(m
2・min)のコロナ放電を施し、下引層B−1の上には、
下記塗布液B−3を乾燥膜厚0.1μmになるように塗布し
て下引層B−3を形成し、下引層B−2の上には、下記
塗布液B−4が乾燥膜厚0.1μmになるように塗布して帯
電防止機能を持つ下引層B−4を形成した。
【0083】 〈塗布液B−3〉 ゼラチン 10g 化合物(UL−1) 0.2g 化合物(UL−2) 0.2g 化合物(UL−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径:3μm) 0.1g 水で仕上げる 1000ミリリットル 〈酸化スズ-酸化アンチモン複合物分散液の合成法〉塩
化第二スズ水和物230gと三酸化アンチモン23gをエタ
ノール3000mlに溶解し均一溶液を得た。
【0084】この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液
を、前記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状
酸化第二スズと酸化アンチモンの共沈殿を得た。得られ
た共沈殿を50℃に24時間放置し赤褐色のコロイド状沈殿
を遠心分離により分離した。蒸留水にて沈殿を何度も水
洗し、過剰イオンを除去した。過剰イオンを除去したコ
ロイド状沈殿200gを水1500mlに再分散し、800℃に加熱
した焼成濾に噴霧し、平均粒径0.2μの酸化スズの粉末
を得た。
【0085】この粉末の結晶子サイズは41.5nm、体積固
有抵抗1×102Ω・cmであった。この粉末400gと水600m
lの混合液をpH7.0に調整し、撹拌機及びサンドミルで
分散液Aを調製した。
【0086】 〈塗布液B−4〉 ブチルアクリレート40重量%、ブチレン20重量%及びグリシジルアクリレート 40重量%の共重合ラテックス液(固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレン尿素) 0.8g 分散液A(導電体粒子の分散液) 粒子200g相当量 水で仕上げる 1000ml 更に、下引層B−4の上に8W/(m2・min)のコロナ放
電を施し、下記塗布液〈バック層−第1層〉を乾燥硬膜
1μmになるように塗布した。
【0087】〈バック層−第1層〉下記の成分を一緒に
ディゾルバーで混和し、その後サンドミルで分散し、分
散液とした。
【0088】 ニトロセルロース 35重量部 ポリウレタン樹脂 35重量部 ラウリル酸 1重量部 オレイン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 シクロヘキサノン 75重量部 メチルエチルケトン 150重量部 トルエン 150重量部 Co被着γ-Fe2O3(長軸0.2μm、短軸0.02μm、Hc=650エルステッド) 5重量部 更に、〈バック層−第1層〉の塗布層の上に、下記塗布
液〈バック層−第2層〉を10ml/m2になるように塗布し
た。
【0089】 〈バック層−第2層〉 カルナバワックス 1g トルエン 700ml メチルエチルケトン 300ml 更に、前記下引層B−3の上に25W/(m2・min)のコロ
ナ放電を施し、下記の写真構成層を順次形成して、多層
カラー写真感光材料を作成した。
【0090】なお、以下に示した写真構成層における数
量の表示は特に記載のない限り1m2当たりの量で示した
ものである。
【0091】またハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算
して示した。
【0092】 〈写真構成層〉 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.20g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6g 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3g 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.4g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.3g 増感色素(S−1) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 3.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1) 1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0g 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.6g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.2g 増感色素(S−4) 6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17g マゼンタカプラー(M−2) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.0g 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−6) 1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8) 0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30g マゼンタカプラー(M−2) 0.13g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0g 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1g 添加剤(HS−1) 0.07g 添加剤(HS−2) 0.07g 添加剤(SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0g 第9層;低感度青感性乳剤層(B−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.25g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.25g 増感色素(S−9) 5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm)(平均ヨウド含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−10) 3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0g 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.3g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2g 添加剤(HS−2) 0.1g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8g 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物A 0.04g 化合物B 0.004g 化合物C 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02g アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15g ゼラチン 0.7g −沃臭化銀乳剤の調製− 第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の方法で調製し
た。
【0093】平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒子
(沃臭化銀含有率2モル%)を種結晶として、沃臭化銀
乳剤をダブルジェット法により調製した。
【0094】下記組成の溶液(G−1)を温度70℃,pA
g7.8,pH7.0に保ち、よく撹拌しながら0.34モル相当の
種乳剤を添加した。
【0095】(内部高沃度相-コア相-の形成)その後、
下記組成の溶液(H−1)と下記組成の溶液(S−1)
とを1:1の流量比を保ちながら、加速された流量(終
了時の流量が初期流量の3.6倍)で86分かけて添加し
た。
【0096】(外部高沃度相-シェル相-の形成)続い
て、pAg10.1,pH6.0に保ちながら、(H−2)と(S
−2)とを1:1の流量比で加速された流量(終了時の
流量が初期流量の5.2倍)で65分を要して添加した。
【0097】粒子形成中のpAgとpHとは、臭化カリウム
水溶液と56%酢酸水溶液とを用いて制御した。粒子形成
後に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を
施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpH
及びpAgをそれぞれ5.8及び8.0に調製した。
【0098】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、分散
広さが12.4%、沃化銀含有率8.5モル%の八面体沃臭化
銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0099】 〈G−1〉溶液 オセインゼラチン 100.0g 下記化合物の−1の10重量%エタノール溶液 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml 化合物−1:ポリイソプロピレンオキシ・ポリエチレンオキシ・ジこはく酸ナ トリウム 〈H−1〉溶液 オセインゼラチン 82.4g 臭化カリウム 151.6g 沃化カリウム 90.6g 水で仕上げる 1030.5ml 〈S−1〉溶液 硝酸銀 309.2g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml 〈H−2〉溶液 オセインゼラチン 302.1g 臭化カリウム 770.0g 沃化カリウム 33.2g 水で仕上げる 3776.8ml 〈S−2〉溶液 硝酸銀 1133.0g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml 第10層以外に使用される沃臭化銀乳剤についても、同様
の方法で、種結晶の平均粒径,温度,pAg,pH,流量,
添加時間及びハライド組成を変化させて、平均粒径及び
沃臭化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製した。
【0100】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シェ
ル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリウ
ム,塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下に
最適な化学熟成を施し、増感色素、4-ヒドロキシ-6-メ
チル-1.3,3a,7-テトラザインデン,1-フェニル-5-メル
カプトテトラゾールを加えた。
【0101】尚、上述の感光材料は、さらに化合物SU
−1,SU−2,粘度調製剤,硬膜剤H−1,H−2,
安定剤ST−1,カブリ防止剤AF−1,AF−2(重
量平均分子量10,000のもの及び1,100,000のもの),染
料AI−1,AI−2及び化合物DI−1(9.4mg/
m2)を含有する。
【0102】(試料の作成に用いた各化合物の構造を以
下に示す。)
【0103】
【化2】
【0104】
【化3】
【0105】
【化4】
【0106】
【化5】
【0107】
【化6】
【0108】
【化7】
【0109】
【化8】
【0110】
【化9】
【0111】
【化10】
【0112】
【化11】
【0113】
【化12】
【0114】
【化13】
【0115】《評価方法》以下に記載したような評価を
行い、これらの結果を表1ならびに図1、2に示した。
【0116】《乳剤層の全膜厚の測定》感光材料試料00
1〜012について、23℃、55%RHの条件下で24時間静置し
て調湿した後、マイクロメーターを用いて、感光材料試
料の膜厚を測定した。ついで、ハロゲン化銀乳剤層を、
パンクレアチン、または次亜塩素酸ナトリウム水溶液を
使用して剥離した後に、同じく23℃、55%RHの条件下で
24時間静置して調湿した後にマイクロメーターを用い
て、乳剤層剥離後の感光材料試料の膜厚を測定した。以
上の値をもとに、以下の関係から乳剤層の全膜厚を求め
た。
【0117】(乳剤層の全膜厚)=(感光材料試料の膜厚)
−(乳剤層剥離後の感光材料試料の膜厚) 《感光材料のカール度の評価方法》感光材料試料001〜0
12について、フィルムの巾手方向に35mm、長手方向に2
〜3mmの幅で切断作成した。それぞれを、23℃、20%RH
の環境下に72時間調湿した後に、同じ環境下で巾方向の
カール度を測定した。結果を図2に示す。カール度を
1/R(単位m-1)で表した。このRは、カールした感
光材料の曲率半径を表し、単位はm(メートル)であ
る。符号は、乳剤層側にカールしている場合を+(プラ
ス)、バック層側にカールしている場合を−(マイナ
ス)で表示した。感光材料のカール度としては、+20〜
−10m-1の範囲にあることが好ましい。カール度が+20
-1を越えると、バック層側が極端に凸になるため、カ
メラ内、プリントの作業時等においてバック層側にスリ
キズが発生しやすく問題がある。また、逆にカール度が
−10m-1を越えた場合は、乳剤層側が凸になるために、
乳剤層にスリキズ、プレッシャーかぶり等が発生しやす
く問題がある。
【0118】《スリキズテスト》感光材料試料001〜012
を135サイズ36駒相当の撮影長さに切断してカメラに装
填した。23℃−20%RH、の環境下で1日調湿した後に撮
影し、現像後のプリントに発生したスリキズ等の発生に
ついて評価した。
【0119】○:スリキズ等の発生は全く見られない △:スリキズ等の発生がわずかに見られる ×:スリキズ等の発生がかなり見られる △以上であれば、実技上問題がない
【0120】
【表1】
【0121】図1に支持体の膜厚と巾手方向の弾性率と
の関係を図示した図2に支持体の膜厚と感光材料のカー
ル度との関係を図示した以上、表1、図1、図2の結果
から、本発明の関係式を満たす(図1中斜線の範囲)場
合は、図2に示すように、写真感光材料のカールの大き
さも+20〜−10m-1の好ましい範囲内にあり、また、表
1に示すようにズリキズの発生も防止されることがわか
る。
【0122】(実施例7〜11)実施例1〜6におい
て、支持体の膜厚を変え、さらに、乳剤層の組成比率は
変化させずに、全体の付き量を少なくして、塗設後の全
乳剤層膜厚を15μとした以外は、実施例1と同様にして
感光材料試料013〜022を作成し、評価を行った。結果を
以下に示す。
【0123】
【表2】
【0124】図3に支持体の膜厚と巾手方向の弾性率と
の関係を図示した図4に支持体の膜厚と感光材料のカー
ル度との関係を図示した以上、表2、図3、図4の結果
から、乳剤層の全膜厚が変化した場合でも、本発明の関
係式を満たす(図3中、斜線の範囲)場合は、図4に示
すように、写真感光材料のカールの大きさも+20〜−10
-1の好ましい範囲内にあり、また、表2に示すように
ズリキズの発生も防止されることがわかる。また、全乳
剤層の膜厚を25μとして前記と同様の評価を行った。本
発明の関係式を満たす場合は、カールのバランスも良好
で、スリキズの発生も防止される結果が得られた。
【0125】(実施例12〜17)実施例1〜6におい
て作成した、感光材料試料001〜012について、以下のよ
うに強制的に巻ぐせカールをつけて評価を行った。
【0126】《現像処理後の巻ぐせカール》感光材料試
料001〜012を12cm(長手方向)×35mm(幅手方向)に切
断し、23℃−55%RHの条件下で1日調湿した後、直径が
7.8mmの巻芯に感光層が巻内となるようにこれを巻き、8
0℃、20%RHの条件下で3時間かけて熱処理を行った。
【0127】《スリキズテスト》感光材料試料001〜012
を135サイズ36駒相当の撮影長さに切断してカートリッ
ジに収納した。感光材料試料をカートリッジに収納した
状態で、80℃、20%RHの条件下で3時間かけて熱処理を
行った後、カメラに装填した。23℃、20%RHの環境下で
1日調湿した後に撮影し、現像後のプリントに発生した
スリキズ等の発生について評価した。
【0128】○:スリキズ等の発生は全く見られない △:スリキズ等の発生がわずかに見られる ×:スリキズ等の発生がかなり見られる △以上であれば、実技上問題がない。
【0129】
【表3】
【0130】表3に示すように、巻ぐせカール(長手方
向カール)を強制的につけた場合でも、本発明の関係式
を満たす場合は、スリキズの発生が防止されていること
がわかる。特に、ポリエチレン-2,6-ナフタレート支持
体を用いた場合に効果があることがわかる。
【0131】(実施例18〜25)実施例1、2において作
成したポリエチレン-2,6-ナフタレート支持体の製膜条
件を変化して、表4に示すように、長手方向の弾性率を
変化させた。実施例12〜17と同様にして評価した結果を
表4に示す。
【0132】
【表4】
【0133】表4に示すように、長手方向の弾性率を巾
手方向の弾性率より小さくした場合において、感光材料
の巾手カール度はより低減され、スリキズの発生も防止
されていることがわかる。より好ましくは、長手方向に
対する、巾手方向の弾性率の比が1.1以上、更に好まし
くは、1.2以上である。
【0134】
【発明の効果】本発明によると、カールのバランスを保
つためにバック層側にゼラチンを用いなくても、カール
のバランスが良好で平面性に優れ、取扱い性に優れた写
真用支持体およびハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持体の膜厚と巾手方向の弾性率との関係を示
す図である。
【図2】支持体の膜厚と感光材料のカール度との関係を
示す図である。
【図3】支持体の膜厚と巾手方向の弾性率との関係を示
す図である。
【図4】支持体の膜厚と感光材料のカール度との関係を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 秀夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の弾
    性率が次の関係式を満たすことを特徴とする写真用支持
    体。 ET ≧ 1.1×107 × (N/D3) ET:支持体の巾手方向の弾性率(単位:kg/mm2) N :乳剤層の全膜厚 (単位:μm) D :支持体の膜厚 (単位:μm)
  2. 【請求項2】 ポリマーフィルム支持体がナフタレンジ
    カルボン酸とエチレングリコールを主成分とするポリエ
    ステルからなることを特徴とする請求項1に記載の写真
    用支持体。
  3. 【請求項3】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の弾
    性率ETと、支持体の長手方向の弾性率EMが次の関係式
    を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の写
    真用支持体。 ET > EMT:支持体の巾手方向の弾性率(単位:kg/mm2) EM:支持体の長手方向の弾性率(単位:kg/mm2
  4. 【請求項4】 ポリマーフィルム支持体の巾手方向の弾
    性率ETと、支持体の長手方向の弾性率EMが下記の関係
    式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の写真用支持体。 ET/EM>1.1
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の写真用
    支持体を用いることを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。
JP6056096A 1994-03-25 1994-03-25 写真用支持体およびハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH07261323A (ja)

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