JPH07266587A - 記録ヘッド、記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録ヘッド、記録装置及び記録方法

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JPH07266587A
JPH07266587A JP8558894A JP8558894A JPH07266587A JP H07266587 A JPH07266587 A JP H07266587A JP 8558894 A JP8558894 A JP 8558894A JP 8558894 A JP8558894 A JP 8558894A JP H07266587 A JPH07266587 A JP H07266587A
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JP
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recording
laser
dye
heating
recording material
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Application number
JP8558894A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
Osamu Matsuda
修 松田
Yoshinobu Higuchi
慶信 樋口
Masato Doi
正人 土居
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 染料等の記録材22をレーザ光等の加熱ビーム
Lの照射によって気化させ、印画紙等の被記録体50に飛
翔等により移行させるように構成され、記録材非加熱時
(非記録時)において、加熱ビーム出射手段(例えばレ
ーザ)18と記録材収容部37との間のビーム強度検出位置
にビーム強度検出手段79が挿入されるように構成する
か、或いは、加熱ビーム出射手段(例えばレーザ)18か
らの加熱ビームLを進路変更してビーム強度検出手段79
に入射させるビーム進路変更手段(例えばガルバノミラ
ー100)を有するプリンタヘッド、プリンタ及びこれらを
用いる記録方法。 【効果】 記録時には出射ビームを設定された最大出力
で無駄なく記録材に入射させ、出力光利用効率を向上さ
せることができると同時に、ビーム強度の検出は非記録
時において記録時と同じ強度でビームを出射させてビー
ム強度検出手段に入射させ、直接的に強度検出を行え、
その検出精度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッド、記録装置
(特にレーザビームプリンタ)及び記録方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ、テレビジョン、コ
ンピュータグラフィクス等の画像記録において、モノカ
ラーの記録は勿論のこと、ハードコピーのカラー化に対
するニーズが高まっている。これに対応して、色々な方
式のプリンタが開発され、様々な分野に展開している。
【0003】これらの記録方式の中で、適当なバインダ
樹脂中に高濃度の転写染料が分散してなるインク層が塗
布されたインクシートと、転写された染料を受容する染
着樹脂がコーティングされた印画紙等の被転写体とを一
定の圧力で密着させ、インクシート上に位置する感熱記
録ヘッドから画像情報に応じた熱を加え、この加熱に応
じてインクシートから染料受容層に転写染料を熱転写さ
せる方式がある。
【0004】上記の操作を例えば、減法混色の三原色で
あるイエロー、マゼンタ、シアンに分解された画像信号
について夫々繰り返すことによって、フルカラー画像を
得るようにしたいわゆる熱転写方式は、小型化、保守が
容易で、即時性を備え、銀塩カラー写真並の高品位な画
像を得る優れた技術として注目を集めてはいる。
【0005】図28は、こうした熱転写方式のプリンタの
要部の概略正面図である。このプリンタによれば、感熱
記録ヘッド(以下、サーマルヘッドと称する。)1とプ
ラテンローラ3とが対向し、これらの間に、ベースフィ
ルム12b上にインク層12aを設けたインクシート12と、
紙20b上に染着樹脂層(染料受容層)20aを設けた被記
録紙(被転写体)20とが挟着された状態で、プラテンロ
ーラ3によってサーマルヘッド1に押し付けられる。
【0006】そして、サーマルヘッド1によって選択的
に加熱されたインク層12a中のインク(転写染料)が、
被転写体20の染着樹脂層20aにドット状に転写され、熱
転写記録が遂行される。このような熱転写記録には、一
般に、長手状のサーマルヘッドを被記録紙走行方向に直
交させて固定して配したライン方式や、サーマルヘッド
を記録紙走行方向に直交する方向に往復動させるシリア
ル方式が採用されている。
【0007】しかし、これらの方式は、以下の〜の
欠点を有している。 インク供給体であるインクシートが一回限りの使い
捨てであり、これがプリント時に発生する多量の廃棄物
となり、省資源及び環境保護上の問題になる。
【0008】 廃棄物を低減する目的で、インクシー
トを多数回使用してフルカラー画像を得る手段が提案さ
れている。しかし、転写染料層と被転写体は接触してい
るので、最初に転写染料Aを被転写体に転写し、次いで
転写染料Bを重ねて転写する場合に、被転写体上の転写
染料Aがインクシートの転写染料Bの層に逆転写され易
いため、転写染料Bを汚染し、混色が生じることがあ
る。従って、2回目以降のプリントの画質は低下する。
【0009】 インクシートが大きな体積を占有する
ために、プリンタの小型、軽量化に限度がある。
【0010】 熱転写方式は、実際には、染料の熱転
写現象を利用した転写機構であるから、被転写体の染料
受容層内への染料が拡散するためには、受容層も十分に
加熱する必要があり、熱効率が悪い。
【0011】 効率よく転写を行うためには、インク
シートと被転写体とを高い圧力で押し付けなければなら
ない。従って、プリンタは強固な構造を取る必要があ
り、プリンタの小型、軽量化に限度がある。
【0012】このように、熱転写方式は数々の欠点を有
しているので、前記した利点を失うことなく、廃棄物及
び転写エネルギーを低減し、プリンタを小型、軽量化す
る技術が強く望まれていた。
【0013】
【発明に至る経過】本出願人は、前記の要請に応える熱
記録方式として、図29に示すような非接触方式の染料気
化型レーザビームプリンタ(LBP)を既に提案した。
【0014】この記録方式によれば、熱溶融性の染料層
22を気化部17に有する記録ヘッド(プリンタヘッド)10
と、気化した(或いは昇華した)染料を受容する受容層
50aを持つ被記録体(印画紙)50との間に微小空隙11を
設けている。
【0015】そして、レーザ光lの照射によって、記録
ヘッド10の気化部17の液化染料22を選択的に加熱して気
化させ、気化染料32を空隙11内で飛翔させて、気化穴23
から被記録体である印画紙50上に転写し、連続的な階調
を持つ画像を得る。この操作を減法混色の三原色である
イエロー、マゼンタ、シアンに分解された画像信号につ
いてそれぞれ繰り返すことによって、フルカラー化を達
成できる。
【0016】なお、この記録方式では、印画紙50を記録
ヘッド10に対して例えば上方側で対向させ、気化部17の
上面付近に、レーザ18から出射されてレンズ19で集光さ
れたレーザ光lを照射して気化染料32を上方に飛翔若し
くは移行させるのがよい。
【0017】また、レーザ光透過性のあるヘッドベース
14に染料溜め15を設け、ヘッドベース14上に固定したス
ペーサ28との間に液化染料22を収容し、ここから染料通
路27を経て気化部17に液化染料22を供給する。この場
合、気化部17への染料の供給効率及び気化効率の向上の
ために、毛細管現象を利用して染料の供給及び保持を行
う小円柱体21からなる微小凹凸を気化部17に設けてい
る。
【0018】そして、上記の空隙11を保持し、X方向に
移動する印画紙50をガイドするために、スペーサ28上に
保護板19を固定している。この保護板19には、上記の染
料の液化状態を保持するためのヒータ16が埋設されてい
るが、こうしたヒータは染料収容部(上記の通路17及び
染料溜め15)内に配設することができる。
【0019】また、このプリンタヘッドを含むプリンタ
全体は、例えばフルカラー用としてイエロー、マゼン
タ、シアンの各染料溜め15Y、15M、15Cをそれぞれ共
通のベース14に設け、そこから各色の染料を12〜24個の
多数のドットを形成する列状の気化部17Y、17M、17C
に供給する。
【0020】各気化部に対しては、対応するレーザ(特
に半導体レーザチップ)18を各12〜24個アレイ状に配し
たマルチレーザアレイ30から出射される各レーザ光を多
数の集光レンズ19を配したマイクロレンズアレイ31によ
ってそれぞれ集光する。
【0021】上記したように、この染料気化型レーザビ
ームプリンタによれば、記録に消費される染料について
は、その失われた分だけを染料溜めから溶融状態で気化
部へ流すことにより、気化部へ連続的に供給することが
できる。これは、染料がバインダ樹脂を殆ど含有しない
ために、可能となる。従って、記録に関与する気化部
は、繰り返して多数回使用できるので、上述した熱転写
方式におけるの欠点を解消できる。
【0022】また、気化型であるために、染料層と被記
録体(印画紙)とが接触しないで記録を行え、従って、
2回目以降のプリント時に上述した熱転写方式でみられ
るような染料の逆転写は生じることがない。これによっ
て、上述のの欠点を解消でき、同時に、染料の供給に
上述したインクシートではなく小体積の染料溜めを使用
するために、プリンタを小型、軽量化でき、上述のの
欠点も解消できる。
【0023】更に、この記録方式は、染料の気化又は昇
華を利用したものであるために、上述の熱転写方式のよ
うに被記録体の染料受容層を加熱する必要がなく、イン
クシートと被記録体とを高い圧力で押し付ける必要もな
い。従って、上述の、の欠点も生じることはない。
そして、気化部の染料層と被記録体とが接触しないため
に、それらの間で熱融着が起こり得ないだけではなく、
染料と受容層樹脂の相溶性が小さくても記録可能であ
る。従って、染料及び受容層樹脂の設計、選択の幅が著
しく広がる。
【0024】但し、本発明者がこの気化型レーザビーム
プリンタについて検討を加えた結果、上記した種々の利
点を有するものの、レーザ18による出射レーザ光の出力
(光強度)のモニタリングにおいて次のような問題点が
残されていることが分かった。
【0025】この出力モニタ法(フロントモニタ)によ
れば、図30に概略的に示すように、レーザ光lによる染
料22の気化(記録)操作中に、フォーカシングレンズ
(集光レンズ)19と染料収容部37との間に固定して配し
たビームスプリッタ、グレーティング、ホログラム等の
光学素子38によってレーザ光lをl’とl”とに分割
し、このうちレーザ光l’を染料の気化に、レーザ光
l”をフォトダイオード等のフォトディテクタ(受光素
子)39に入射させる。
【0026】即ち、この出力モニタ法では、染料の気化
(記録)に必要なレーザ光lの出力をl’とl”とに分
割することになるので、染料の気化に利用される実際の
出力光利用効率が低下し、設定された最大出力を得るこ
とができない。しかも、モニタリングに利用されるレー
ザ光l”は出射レーザ光lを分割したものであるため
に、この出射レーザ光lよりも強度が小さくなり、従っ
て直接的に出力光の強度をモニタできないことになり、
モニタ精度が悪くなることがある。
【0027】こうした問題点は、光学素子38をフォーカ
シングレンズ19と染料収容部37との間に配置することに
依るものであるが、これは、上記プリンタヘッド10のよ
うにほぼ固定された(各部品の配置にあまり余裕のな
い)狭い領域においてレーザを使用して出力モニタを行
う必要から不可避的に生じるものである。
【0028】このような配置は、例えば通常のトナー転
写方式のレーザビームプリンタのようにビーム自体をポ
リゴンミラー等の光学系で広範囲にスキャンする場合、
受光素子の配置を余裕を以て行えることに比べて著しく
異なっており、上記プリンタヘッド10に特有の問題であ
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、レー
ザ光等の加熱ビームの出力利用効果率を高く保持しつつ
ビーム強度の検出を可能にし、しかもこの検出精度を向
上させることのできるレーザビームプリンタヘッド等の
記録ヘッド、この記録ヘッドを用いたレーザビームプリ
ンタ等の記録装置、及びこれらの記録ヘッド又は記録装
置を用いた記録方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、記録材
(例えば気化性染料)を加熱ビーム(例えばレーザ光)
の照射によって気化させ、被記録体(例えば印画紙)に
移行、特に飛翔させるように構成され、加熱ビーム出射
手段(例えばレーザ)と記録材収容部との間に、ビーム
強度検出手段(例えばフォトディテクタ)が記録材非加
熱時(即ち、記録材の気化による記録を行わない時)に
挿入されるように構成された記録ヘッドに係るものであ
る。
【0031】本発明の記録ヘッドによれば、記録材非加
熱時(非記録時)において、加熱ビーム出射手段と記録
材収容部との間にビーム強度検出手段がビーム強度検出
位置に挿入されるように構成しているので、非記録時に
加熱ビーム出射手段からは記録時と同じ出力のビームを
出射させながらこれをビーム強度検出手段に入射させ、
ビーム強度の検出(更には、出力制御)を行うことがで
きると共に、記録時はビーム強度検出手段を上記ビーム
強度検出位置から除いた状態で出射ビームを記録材に入
射させることができる。
【0032】従って、記録時には出射ビームを設定され
た最大出力で無駄なく記録材に入射させ、出力光利用効
率を向上させることができると同時に、非記録時におい
て記録時と同じ強度でビームを出射させてビーム強度検
出手段に入射させ、直接的に強度検出を行え、その検出
精度を向上させることができる。
【0033】また、非記録時に上記ビーム強度検出位置
にビーム強度検出手段を挿入しているので、強度検出の
ためにはビーム強度検出手段のみを設ければよく、既述
した如きビームスプリッタ等の光学部品を付加的に設け
る必要はなく、光学素子の配置やコスト低減の点で有利
となる。
【0034】この記録ヘッドでは、例えば、ビーム強度
検出手段が被記録体の端部(特に非画像部)側に配置さ
れていて、記録材非加熱時に前記端部側に移動した加熱
ビーム出射手段と記録材収容部との間のビーム強度検出
位置に移動し、記録材加熱動作時(即ち、記録材の気化
による記録時)には原位置へ復動するように構成するこ
とができる。
【0035】また、ビーム強度検出手段が被記録体の端
部側に固定されていて、記録材非加熱時に前記端部側に
加熱ビーム出射手段と記録材収容部とが移動したときに
これらの間のビーム強度検出位置に挿入されるようにも
構成できる。
【0036】上記の場合、ビーム強度検出手段はヘッド
とは別体に設けられていてよいが、ヘッド自体(ヘッド
と一体に移動可能)に設けられていてもよい。後者の場
合は、ヘッドの移動中でもビーム強度を検出して出力モ
ニタ、更には出力制御をリアルタイムに行うことができ
る。
【0037】本発明はまた、記録材(例えば気化性染
料)を加熱ビーム(例えばレーザ光)の照射によって気
化させ、被記録体(例えば印画紙)に移行、特に飛翔さ
せるように構成され、加熱ビーム出射手段(例えばレー
ザ)からの加熱ビームを記録材非加熱時に進路変更して
ビーム強度検出手段(例えばフォトディテクタ)に入射
させるビーム進路変更手段(例えばガルバノミラー等の
ミラー)を有する記録ヘッドも提供するものである。
【0038】この記録ヘッドによれば、非記録時におい
て加熱ビーム出射手段からの加熱ビームを進路変更して
ビーム強度検出手段に入射させているので、非記録時に
加熱ビーム出射手段からは記録時と同じ出力のビームを
出射させながらこれをビーム強度検出手段に入射させ、
ビーム強度の検出(更には、出力制御)を行うことがで
きると共に、記録時は加熱ビームを再び進路変更して記
録材に入射させることができる。
【0039】従って、記録時には出射ビームを設定され
た最大出力で無駄なく記録材に入射させ、出力光利用効
率を向上させることができると同時に、ビーム強度の検
出は非記録時において記録時と同じ強度でビームを出射
させてビーム強度検出手段に入射させ、直接的に強度検
出を行え、その検出精度を向上させることができる。
【0040】この記録ヘッドにおいては、上記のビーム
進路変更手段は、ガルバノミラーをはじめDMD(Def
ormable Mirror Device)の如き可動式小型反射鏡等の
ミラーや、ウォブリング素子で構成してもよい。或い
は、加熱ビーム出射手段からの出射ビームのフォーカシ
ングレンズ(集光レンズ)が移動可能に設けられ、この
フォーカシングレンズがビーム進路変更手段として用い
られてもよい。
【0041】上記のビーム強度検出手段は記録材収容部
に固定されていることが望ましい。即ち、ビーム強度検
出手段が記録材収容部(即ち、ヘッド)と一体に移動可
能であって、ヘッドの移動中でもビーム強度を検出して
出力モニタ、更には出力制御をリアルタイムに行うこと
ができる。
【0042】本発明の上記した各記録ヘッドにおいては
いずれも、加熱ビーム出射手段と記録材収容部とが少な
くとも1種類の記録材に対応して設けられてよい。即
ち、加熱ビーム出射手段と記録材収容部とは、記録材が
1種類のときには一対設けられ、記録材が複数種(例え
ばイエロー、マゼンタ、シアン)のときにはそれぞれ一
対ずつ設けられる。
【0043】この場合、ビーム強度検出手段がフォトデ
ィテクタであり、加熱ビーム出射手段がレーザであり、
このレーザからの出射レーザ光がフォーカシングレンズ
を通して前記フォトディテクタに入射するように構成で
きる。
【0044】例えば、レーザがマルチ(ビーム)レーザ
アレイからなっている場合、各ビームは独立駆動によっ
て出射可能であって、駆動中は各ビーム強度をモニタす
る必要はなく、駆動中以外にモニタすることができる
(常にモニタする必要がない)から、本発明の上記した
ビーム強度検出は非常に効果がある。このことは、マル
チ(ビーム)レーザアレイ以外でも、被記録体のページ
間又はライン間で出力をモニタする場合のように常にモ
ニタする必要のないヘッドであれば、同様である。
【0045】本発明の記録ヘッドは、実際には特に、既
述した接触方式の熱転写プリンタヘッドとは全く異な
り、記録材層が間隙を隔てて被記録体に対向し、気化し
た記録材が前記間隙を通して前記被記録体に移行させる
ように構成されているものである。
【0046】本発明は、上記した構成の本発明の記録ヘ
ッドを有する記録装置、特に非接触方式の染料気化型レ
ーザビームプリンタも提供するものである。
【0047】更に、本発明は、上記した記録ヘッド又は
記録装置を用い、記録材非加熱時に加熱ビーム出射手段
からの出射ビームをビーム強度検出手段に入射させて、
加熱ビームのビーム強度のモニタリング及びその制御を
行う記録方法も提供するものである。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0049】図1〜図8は、本発明を非接触方式の染料
気化型レーザビームプリンタ(例えばビデオプリンタ)
に適用した第1の実施例を示すものである。
【0050】本実施例のプリンタヘッド40によれば、記
録時は図1に示すように、レーザ18からフォーカシング
レンズ(集光レンズ)19を通して導かれるレーザ光Lに
よって染料収容部37の染料22を加熱し、気化又は昇華さ
せた染料32を空隙11を通して被記録体(印画紙)50に転
写する点では、既述したヘッドと同様である。しかし、
注目すべきことは、非記録時(即ち、染料22をレーザ加
熱しないとき)には図2に示すように、本発明に基づい
てレーザ18(実際には、フォーカシングレンズ19)と染
料収容部37との間に受光素子(フォトトランジスタ、フ
ォトダイオード等のフォトディテクタ)79を挿入し、記
録時の出射レーザ光Lと同じ出力強度のレーザ光Lを出
射してこれを受光素子79に直接入射させてフロントモニ
タを行っていることである。
【0051】即ち、記録時には、受光素子79を図1に示
すように染料22のレーザ加熱に支障のない位置に配置す
るが、レーザ出力のモニタ時には、図2に示すように受
光素子79をレーザ18と染料収容部37との間の検出位置61
に挿入し、記録時と同一強度の出射レーザ光Lを受光す
るように構成している。
【0052】従って、本実施例のプリンタヘッド40は、
出力モニタを行うときだけ、出射レーザ光Lの進路上に
受光素子79を挿入し、記録時には受光素子79は原位置へ
復動させているので、記録時において染料の気化(記
録)に必要なレーザ光Lの出力を無駄なく最大限に利用
することができ、出力利用効率を向上させることができ
る。
【0053】これと同時に、出力モニタ時には、記録時
と同じ強度のレーザ光Lを受光しているので、直接的に
レーザ光の強度を検出(モニタ)でき、モニタ精度、ひ
いてはレーザの出力制御の精度を向上させることができ
る。
【0054】しかも、レーザ18と受光素子79との間に
は、ビームスプリッタ等の他の光学部品を何ら設ける必
要はないから、部品点数が減り、その配置も容易とな
り、コスト低減に有利である。
【0055】上記したようにレーザ出力を検出(モニ
タ)し、この検出信号は図3に概略図示した自動出力制
御回路62に入力し、ここで所望のレーザ出力として設定
された値と比較することによって、常に所望の設定値と
なるように出力制御するための制御信号をレーザ18に供
給する(後述の図や他の実施例でも同様)。
【0056】図4には、こうした自動出力制御回路62の
一例を示す。この制御回路では、レーザ18と受光素子79
との組み合わせからなる出力モニタ部63のフォトトラン
ジスタ79が電源電圧Vccと接地との間に抵抗R1 を介し
て接続され、その抵抗R1 とフォトトランジスタ79との
共通接続点が演算増幅器64の非反転入力端子に接続され
ている。また、この演算増幅器64の反転入力端子は抵抗
2 を介して出力端子に接続されると共に、抵抗R3
介して接地されている。また、演算増幅器64の出力端子
はコンパレータ65の反転入力端子に接続されている。こ
のコンパレータ65の非反転入力端子には電源電圧Vccを
抵抗R4 とR5 で分割した電圧が比較基準電圧として入
力している。
【0057】フォトトランジスタ79は入射するレーザ光
量が多いほど、そのエミッタ電流が多く、この電流は演
算増幅器64で電圧に変換され、増幅される。そして、そ
の演算増幅器64の出力はフォトトランジスタ79へのレー
ザ光量が多いほど上昇して、次段のコンパレータ65に入
力される。そして、このコンパレータ65において、反転
入力端子への演算増幅器64からの出力が、非反転入力端
子に印加している基準電圧よりも上昇すると、出力電圧
がローレベルとなり、検出したレーザ光の出力が所定値
よりも大きいことを示す。これとは逆に、出力電圧がハ
イレベルのときは、レーザ光の出力が所定値よりも小さ
いことを示す。
【0058】こうして、レーザ光Lの出力が所定値より
大きいときには、ローレベルの制御電圧がレーザ18へ供
給され、レーザ出力を上記所定値となるように低下さ
せ、また、レーザ光Lの出力が所定値よりも小さいとき
には、ハイレベルの制御電圧がレーザ18へ供給され、レ
ーザ出力を上記所定値となるように上昇させる(こうし
た電圧制御は、図4中に示した可変抵抗Rの調整によっ
て行える)。従って、この出力モニタ及びその制御によ
って、レーザ18の出力を常に所望の状態に自動制御する
ことができる。具体的には、レーザ18を設定されたパル
ス数で変調し、常に一定の出力に制御することができ
る。
【0059】本実施例によるこうした制御は、記録時以
外、即ち印画紙50のページ間又はライン間で行うことが
できる。そして、ヘッドのスキャン中は制御された一定
電流駆動でレーザをパルス幅変調する。従って、本実施
例による制御(レーザ出力のモニタ及び出力制御)は、
記録時以外にモニタすることのできる(換言すれば、常
にモニタする必要のない)ヘッド、例えばマルチ(ビー
ム)レーザを用いたプリンタヘッドに好適である。この
ようなプリンタヘッド40は、実際には、染料収容部37と
レーザ18及びレンズ19等がユニット化され、共に移動
(スキャン)可能に構成される。
【0060】図5には、印画紙50に対して、染料収容部
(又は染料供給ヘッド部)37と、列状の発光点18aを有
するレーザ18からなるマルチ(ビーム)レーザアレイ30
とが配置されたプリンタヘッド40を概略的に示してい
る。このプリンタヘッド40は、印画紙50の端部側からY
方向にスキャンされ、一ラインの記録毎に印画紙がX方
向に送られる。
【0061】このプリンタヘッド40は、図6に示すよう
に、送りねじ機構からなるヘッド送り軸42とヘッド支軸
43により印画紙50の紙送り方向Xと直交するヘッド送り
方向Yに往復移動自在にしてある。また、ヘッド40の上
側には、印画紙50を挟むように支持するヘッド受けロー
ラ44が回転自在に設けられている。そして、印画紙50
は、紙送り駆動ローラ45と従動ローラ46との間に挟持さ
れて紙送り方向Xに移動するようになっている。なお、
ヘッド40は、フレキシブルハーネス87を介してヘッド駆
動回路基板(図示せず)等にそれぞれ接続されている。
ヘッド40の送り方向を1ラインとした場合に、ヘッド40
を更に1つ追加し、これらの一対のヘッドにより1ライ
ンを2分割してカラー印画することもできる。
【0062】そして、このプリンタヘッド40は、図29に
示したヘッドと同様、具体的には図7に示すように、気
化した(或いは昇華した)染料を受容する受容層50aを
持つ被記録体(印画紙)50との間に微小空隙11を設け、
レーザ18からのレーザLの照射によって、ヘッド40の気
化部17の液化染料22を選択的に加熱して気化させ、気化
染料32を空隙11内で飛翔させて被記録体である印画紙50
上に転写し、この転写染料によって連続的な階調を持つ
画像を得る。なお、気化染料32は、保護板29に設けた気
化穴23から印画紙50へと飛翔させてよい。
【0063】また、基板14上には、スペーサ18を介して
保護板29が設けられ、基板14との間に形成された染料溜
め15内に液化染料22が収容され、ここから染料通路27を
経て気化部47に供給される。
【0064】この場合、気化部17への染料の供給効率及
び気化効率の向上のために、毛細管現象を利用して染料
の供給及び保持を行う小円柱体21からなる微小凹凸を気
化部47に設けている。各小円柱体21の径は3μm程度、
高さは1〜6μm、間隔は1μm程度とするのがよい。
なお、柱体21は、円柱以外の角柱としてもよい。また、
染料52の液化状態を保持するために、図29で述べたと同
様のヒータ16を基板14上に、或いは染料通路27及び染料
溜め15内に設けることができる。
【0065】また、図8に示すように、各気化部に対し
ては、対応するレーザ(特に半導体レーザチップ)18を
12〜24個アレイ状に配したマルチレーザアレイ30から出
射される各レーザ光を多数の集光レンズ19を配したマイ
クロレンズアレイ31によってそれぞれ集光する(36はレ
ーザ光Lを直角方向に導くためのミラー)。なお、マル
チレーザアレイ30は、基板33に設けたコントロールIC
34によって駆動制御し、またヒートシンク35によって十
分に放熱できるようになっている。
【0066】そして、レーザアレイ30と染料収容部37
(又は基板14)との間には、非記録時に受光素子79が挿
入されるようにしている。この受光素子79は、上記の各
レーザの発光点に一対一に対応して多数の受光部をアレ
イ状に配列してよいが、単一の受光部をレーザアレイに
共通に設け、それぞれのレーザを順次発光させ、各出射
レーザ光を単一の受光部に入射させてもよい。後者の場
合は、各出射レーザ光は共通の受光部で順次検出できる
ことから、配置が容易で構造も簡単になり、ヘッドの作
製が容易でコストの低減に有利である。
【0067】なお、本実施例のプリンタヘッド40、及び
このプリンタヘッドを使用したレーザビームプリンタ8
1、更にはこれらを用いた記録方法は、染料22をレーザ1
8によるレーザ光Lで加熱、気化させて印画紙50に飛翔
させ、転写しているので、既述した非接触方式の染料気
化型レーザビームプリンタについて述べたと同様の効果
が得られる。
【0068】図9は、本発明を非接触方式の染料気化型
レーザビームプリンタに適用した第2の実施例を示すも
のである。
【0069】この例のプリンタヘッド40によれば、仮想
線で概略的に示すように、レーザ18及びレンズ19、染料
収容部37、受光素子79がユニット化されており、このユ
ニットの移動(ヘッドスキャニング)時に受光素子79も
同時に移動するように構成されている。
【0070】従って、上記したレーザ出力のモニタは、
非記録時(ページ間又はライン間)のみならず、スキャ
ニング中でもレーザ出射をしないインターバル内に行う
ことも可能である。このため、上記した実施例と同様の
効果が得られる上に、リアルタイムでの出力モニタ及び
出力制御を行える。
【0071】図10は、本発明を非接触方式の染料気化型
レーザビームプリンタに適用した第3の実施例を示すも
のである。
【0072】この例では、上述した各実施例とは異な
り、受光素子79を印画紙50の端部側、即ち非画像部50a
の位置に固定して設け、この受光素子79に対してプリン
タヘッド40を仮想線位置に移動させ、非画像部50aにお
いて図2に示した状態となるように(即ち、レンズ19−
染料収容部37間の検出位置に受光素子79が相対的に挿入
されるように)している。そして、この状態において、
レーザ18からの出射レーザ光Lを受光素子79に入射さ
せ、上述したと同様に出力モニタを行う。
【0073】従って、この例では、上述した実施例と同
様の効果が得られる上に、受光素子79を固定しておける
ためにその配置が容易となり、しかもヘッド40の動きに
影響を与えることなしに非画像部50aにて出力モニタが
可能となる。
【0074】図11〜図15は、本発明を非接触方式の染料
気化型レーザビームプリンタに適用した第4の実施例を
示すものである。
【0075】この例のプリンタヘッド40によれば、図11
に示すように、特にフルカラー用として、図1及び図2
に示した如き染料収容部を各色毎にイエロー用37Y、マ
ゼンタ用37M、シアン用37Cとして連結し、これらのそ
れぞれに対して各色用のレーザ18Y、18M、18Cからの
レーザ光Lを選択的に入射させ、各色の染料を気化させ
る。そして、各染料収容部とレーザ18との間の各検出位
置61へ、印画紙50の端部側にて受光素子79を仮想線で示
すように選択的に挿入し、各レーザ光Lの出力をフロン
トモニタするようにしている。
【0076】各色毎のレーザ出力のモニタ及びその制御
は、図4で述べたと同様にして各色毎に行うことができ
る。これは、図12に示すように、コンパレータ65からの
制御信号によって各レーザ18Y、18M、18Cの各可変抵
抗RY 、RM 、RC を調整し、それぞれのレーザに対す
る駆動電圧を制御することによって行える。
【0077】この例のプリンタヘッド40は図13に概略図
示するように構成され、各色の染料収容部(又は染料供
給ヘッド部)37Y、37M、37Cが各レーザアレイ30(そ
れぞれ各色用のレーザ18Y、18M、18Cからなる。)と
ユニット化されている。
【0078】そして、具体的には、図14に示すように
(図6で述べたと同様に)スキャンされ、印画紙50の端
部側で受光素子79の挿入によって上記の出力モニタ及び
その制御を行う。従って、上述した実施例と同様の効果
をフルカラー用として得ることができる。
【0079】また、このプリンタヘッドを含むプリンタ
全体は、図15に示すように構成することができ、例えば
フルカラー用としてイエロー、マゼンタ、シアンの各染
料溜め15Y、15M、15Cをそれぞれ共通のベース14に設
け、そこから各色の染料を12〜24個の多数のドットを形
成する列状の気化部17Y、17M、17Cに供給する。
【0080】各気化部に対しては、対応するレーザ(特
に半導体レーザチップ)18Y、18M、18Cを各12〜24個
アレイ状に配したマルチレーザアレイ30から出射される
各レーザ光を多数の集光レンズ19を配したマイクロレン
ズアレイ31によってそれぞれ集光する(36はレーザ光L
を直角方向に導くためのミラー)。
【0081】集光レンズとしては、図示したレンズ系で
もよいが、仮想線で示す1枚の径大の集光レンズ38を使
用してよい。このレンズ38は、光入射位置に応じて光出
射位置が上記の各気化部17Y、17M、17Cに相当するよ
うに屈折経路が変化するように形成されたものである。
なお、マルチレーザアレイ30は、基板33に設けたコント
ロールIC34によって駆動制御し、またヒートシンク35
によって十分に放熱できるようになっている。
【0082】図16〜図19は、本発明を非接触方式の染料
気化型レーザビームプリンタに適用した第5の実施例を
示すものである。
【0083】本実施例のプリンタヘッド40によれば、図
16に示すように、記録時は実線の如くにレーザ18からの
出射レーザ光Lによって染料22を気化させて記録に供
し、かつ非記録時には、記録時と同じ出力強度の出射レ
ーザ光Lを下記の手段によって仮想線の如くに進路変更
して反らし、染料収容部37に固定した受光素子79に直接
入射させてフロントモニタを行う。図17には、受光素子
79も含めたヘッド40を概略的に示している。(なお、染
料収容部37の構造は図7に示したものと同様であってよ
い)。
【0084】こうしたレーザ光Lの進路変更手段として
は、図18及び図19に示す如きガルバノミラー100 を個々
のレーザに対応して共通に(或いは個別に)設けること
ができる(以下の実施例でも同様)。このガルバノミラ
ー100 は、非記録時(レーザ光による染料気化を行わな
いとき)のインターバル内で進路変更のための駆動信号
を受けて所定角度だけ回転し、図18中に仮想線のように
記録時と同じ出力の出射レーザ光Lの進路を受光素子79
の方向へ変更するものである。これは、公知のトラッキ
ングサーボ技術によって容易に実現できる。但し、図19
では理解容易のためにレーザ18の部分を抽出して拡大図
示しているが、実際には図17に示したようにアレイ30と
して配置される。
【0085】従って、本実施例のプリンタヘッド40は、
出力モニタを行うときだけ、出射レーザ光Lの進路を受
光素子79の方向に変更し、記録時には染料22へ再び向け
るようにしているので、記録時において染料の気化(記
録)に必要なレーザ光Lの出力を無駄なく最大限に利用
することができ、出力利用効率を向上させることができ
る。
【0086】これと同時に、出力モニタ時には、記録時
と同じ強度のレーザ光Lを受光しているので、直接的に
レーザ光の強度を検出(モニタ)でき、モニタ精度、ひ
いてはレーザの出力制御の精度を向上させることができ
る。
【0087】しかも、受光素子79は染料収容部37に一体
に設けているので、その配置が容易であり、かつリアル
タイムに出力モニタを行うことができる。トラッキング
ミラー100 によるフロントモニタ構造も単純であり、コ
スト面で有利である。
【0088】図20及び図21は、本発明を非接触方式の染
料気化型レーザビームプリンタに適用した第6の実施例
を示すものである。
【0089】この例では、図18に示したガルバノミラー
100 に代えて、レーザ光Lの進路変更手段としてウォブ
リング素子101 を設けている。このウォブリング素子10
1 は、同一光路中に光の進行方向に沿って順次配置され
た位相変調光学素子としての強誘電性液晶素子(FL
C)102 と、水晶板等の透明基板からなる複屈折媒体10
3 との組み合わせによって構成されている。
【0090】このウォブリング素子101 によって、レー
ザ光Lを実線方向と仮想線方向とに進路変更するには、
まず、強誘電性液晶102 のスイッチ状態が図21(A)の
如き場合、レーザ光Lの偏光面と異常光軸108 が約45度
の角をなすようにし、これによって透過光111 は異常光
軸の向きに回転し、直線偏光(y軸方向)→楕円偏光→
円偏光→楕円偏光→直線偏光(x軸方向)と強誘電性液
晶素子102 内を変化し、偏光面は初期状態から90度回転
し、水晶板103 に照射される。水晶板103 では、入射偏
光面内に水晶の異常光軸110 を含まないため、光111 は
屈折しないでそのままの光軸を維持し、再び空気層へ出
射光Lとして出る。この出射光Lは、図20に実線で示し
た染料加熱用のレーザ光Lであってよい。
【0091】次に、図21(B)のように、強誘電性液晶
素子102 が他のスイッチ状態の場合、入射レーザ光Lの
偏光面と強誘電性液晶素子102 の異常光軸108 が平行の
ため、透過光111 は偏光面を維持したまま複屈折を有す
る水晶板103 に照射される。水晶板103 では、入射偏光
面内に水晶の異常光軸110 を含むため、y軸方向に偏光
している光は水晶板103 の異常光軸110 の傾いている方
向へ屈折し、再び空気層へ出射光Lとして出るとき光軸
と平行になり、入射光の光軸とのずれがy方向に生じ
る。この出射光Lは、図20に仮想線で示した出力モニタ
用のレーザ光Lであってよい。
【0092】なお、強誘電性液晶素子102 は、実際に
は、配向膜及び透明電極付きの一対のガラス基板間にカ
イラルスメクチック液晶等の強誘電性液晶が封入された
ものであるが、詳細は図示省略している。この液晶素子
102 において、一対の透明電極間に印加する電圧のオン
・オフによって異常光軸108 の向きを上記したように変
化させ、各スイッチ状態とする。
【0093】この例によれば、上述した実施例と同様に
レーザ光Lを高効率で記録に使用できると共に、その出
力モニタ及び出力制御を高精度に行え、更にはレーザ光
の進路変更を単純な電極の付いた液晶パネルを用いるウ
ォブリング素子で実現でき、精密な光学系や機械的構成
を必要としないという点で、構造の単純さ、消費電力、
コストの点で非常に優れている。
【0094】図22は、本発明を非接触方式の染料気化型
レーザビームプリンタに適用した第7の実施例を示すも
のである。
【0095】この例では、図18に示したガルバノミラー
100 に代えて、レーザ光Lの進路変更手段として可動式
のフォーカシングレンズ119 を設けている。この可動式
フォーカシングレンズ119 は、公知の光ディスクのトラ
ッキングサーボ技術のメカニズム(ボイスコイル使用)
を応用して、駆動信号によって往復動するものである。
【0096】従って、出力モニタ時には、単にフォーカ
シングレンズ119 を動かしてレーザ光Lを受光素子79の
方向へ反らすことができるので、非常に単純な構造でコ
スト的にも有利な出力モニタを行える。
【0097】図23及び図24は、本発明を非接触方式の染
料気化型レーザビームプリンタに適用した第8の実施例
を示すものである。
【0098】この例のプリンタヘッド40によれば、図23
に示すように、特にフルカラー用として、図1及び図2
に示した如き染料収容部を各色毎にイエロー用37Y、マ
ゼンタ用37M、シアン用37Cとして連結し、これらのそ
れぞれに対してレーザ18からのレーザ光Lをそれぞれ進
路変更して選択的に入射させ、各色の染料を気化させ
る。そして、染料収容部には受光素子79を一体に設け、
仮想線のように選択的にレーザ光Lを入射させ、レーザ
光Lの出力をフロントモニタするようにしている。
【0099】こうしたレーザ光Lの進路変更によって、
記録時にはレーザ光Lを各色の染料22Y、22M、22Cの
気化に使用し、出力モニタ時には記録時と同じ強度のレ
ーザ光Lを受光素子79に入射させるために、具体的に
は、図24に示す如きガルバノミラー100 を使用する。
【0100】このガルバノミラー100 は、図18で述べた
と同様のものであって、公知のトラッキングサーボ技術
によって回転可能になっていて、駆動信号に対応した回
転角度によって図示した各種の方向にレーザ光Lを進路
変更することができる。
【0101】なお、このプリンタヘッド40の構成につい
ては、図13〜図15に示したものと基本的には同様であっ
てよく、また図14に示したような駆動機構を有していて
よい。また、レーザ光Lの出力モニタ及びその制御は、
図12に示したと同様の制御回路によって行える(但し、
レーザ18は1個でよい)。
【0102】図25は、本発明を非接触方式の染料気化型
レーザビームプリンタに適用した第9の実施例を示すも
のである。
【0103】この例では、図24に示したガルバノミラー
100 に代えて、レーザ光Lの進路変更手段としてウォブ
リング素子121 を設けている。このウォブリング素子12
1 は、同一光路中に光の進行方向に沿って順次配置され
た位相変調光学素子としての複数(例えば2つ)の強誘
電性液晶素子(FLC)102 、122 と、水晶板等の透明
基板からなる複数(例えば2つ)の複屈折媒体103 、12
3 とを交互に組み合わせることによって構成されてい
る。
【0104】この場合、原理的には、厚さdの複屈折媒
体の与える光軸のずれをlとしたとき、光軸のずれが
l、l/2、l/4、・・・l/2n (ここではn=
2)となるように、素子を積層する。具体的には、図25
において水晶板103 、123 の厚みをd、d/2と順次小
さくなるようにする。更に、この積層時に複屈折媒体の
異常光軸の向きを揃えることにより、各液晶素子102 、
122 を駆動すると、長さl(2−l/4)の距離の間を
4点の光路ずれを呈するウォブリングを行うことができ
る。この4点の光路ずれは、各液晶素子のスイッチング
状態を選択することによって順次切り換え可能であり、
レーザ光Lの進路を各染料収容部37Y、37M、37C及び
光学素子79のいずれかの方向へ選択的に変更することが
できる。
【0105】こうして、複数の素子の積層によって、記
録時には各染料収容部へ、非記録時(出力モニタ時)に
は受光素子79へレーザ光Lを向けることができるので、
フルカラーの画像が良好に得られる上に、レーザ光の出
力モニタ及びその制御を各色毎にしかもリアルタイムに
行うことができる。
【0106】図26は、本発明を非接触方式の染料気化型
レーザビームプリンタに適用した第10の実施例を示すも
のである。
【0107】この例では、図24に示したガルバノミラー
100 に代えて、レーザ光Lの進路変更手段として可動式
のフォーカシングレンズ119 を設けている。この可動式
フォーカシングレンズ119 は、図22で述べたと同様に、
公知の光ディスクのトラッキングサーボ技術のメカニズ
ム(ボイスコイル使用)を応用して、駆動信号によって
往復動するものである。
【0108】従って、出力モニタ時には、単にフォーカ
シングレンズ119 を動かしてレーザ光Lを受光素子79の
方向へ反らすことができるので、非常に単純な構造でコ
スト的にも有利な出力モニタを行える。
【0109】図27は、上述したプリンタとは異なり、ヘ
ッド上方からレーザ光を照射し、その下側に位置する被
記録紙に記録を行う例である。
【0110】即ち、この例のレーザプリンタ131 によれ
ば、筐体136 で覆われたフレームシャーシ132 上に、被
記録紙(印画紙)50を入れるカセット133 と記録用の平
面ベース134 とを有している。
【0111】そして、筐体136 内の被記録紙の排紙口13
5 側には、モータ146 等により駆動する紙送り駆動ロー
ラ137 が設けられ、この紙送り駆動ローラ137 との間で
被記録紙50を軽圧力で挟持する圧接従動ローラ138 が設
けられている。筐体136 内のカセット133 の上方には、
駆動IC139 をマウントしたヘッド駆動回路基板150と
DC電源141 とを設けてある。ヘッド駆動回路基板150
と、平面ベース134 上に配置されたプリンタヘッド140
とは、フレキシブルハーネス142 を介して接続されてい
る。
【0112】ヘッド140 は、例えば図1に示したものと
基本的には同一の構成からなっていてよく、下方に向け
てレーザ光を出射し、染料を飛翔させるように構成さ
れ、かつ、ページ間のインターバル内に受光素子79がレ
ーザ(マルチレーザアレイ)下に挿入されて出力モニタ
が行われる。また、図11に示したようにイエロー、マゼ
ンタ、シアン用の各ヘッド部に区画することができる。
【0113】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0114】例えば、上述のビーム強度検出手段の配置
や種類等は種々変更してよく、その駆動若しくは支持機
構は上述の例(例えば図6)では図示省略したが、リレ
ースイッチのあるプランジャソレノイド方式等を採用し
てよい。ビームの進路変更手段もDMD(Deformable
Mirror Device)等の他の可動式小型反射鏡を使用して
よい。また、使用する加熱ビームも、半導体レーザをは
じめ各種レーザ等による出射ビームを使用してよい。
【0115】出力モニタによる出力制御は、図4や図12
に示したものに限られず、種々の回路構成で行うことが
できる。
【0116】また、ヘッドやプリンタの構造や形状は、
前記以外の適宜の構造、形状としてよく、ヘッドを構成
する各部分の材料には、他の適宜の材料を使用してよ
い。記録染料についても、マゼンタ、イエロー、シアン
の3色としてフルカラーの記録を行うほか、1色のモノ
カラー又は白黒の記録を行うことができる。
【0117】ヘッドについては、1ライン毎をスキャニ
ングするタイプ(シリアル型)や固定タイプ(図27の如
きライン型)のいずれでもよく、シリアル型の場合の駆
動機構は上述のもの(例えば図6や図14のもの)に限定
されることはない。
【0118】また、上述の例のように、固体染料を一旦
液状にし、これを気化させて記録を行う他、固体染料を
レーザ光によって加熱して直接気化、即ち昇華させて記
録を行うことができるし、染料溜めに液化染料(室温に
て液状)を収容することもできる。更に、記録材は上述
した飛翔以外の現象(例えば蒸気化)によっても印画紙
へ移行させることができ、この意味では上述した非接触
式でなくてもよい。
【0119】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、染料等の記
録材をレーザ光等の加熱ビームの照射によって気化さ
せ、印画紙等の被記録体に飛翔等により移行させるよう
に構成され、記録材非加熱時(非記録時)において、加
熱ビーム出射手段と記録材収容部との間のビーム強度検
出位置にビーム強度検出手段が挿入されるように構成す
るか、或いは、加熱ビーム出射手段(例えばレーザ)か
らの加熱ビームを進路変更してビーム強度検出手段に入
射させるビーム進路変更手段を設けているので、非記録
時に加熱ビーム出射手段からは記録時と同じ出力のビー
ムを出射させながらこれをビーム強度検出手段に入射さ
せ、ビーム強度の検出(更には、出力制御)を行うこと
ができると共に、記録時はビーム強度検出手段と上記ビ
ーム強度検出位置から除くか、或いはビームを記録材へ
進路変更して出射ビームを記録材に入射させることがで
きる。
【0120】従って、記録時には出射ビームを設定され
た最大出力で無駄なく記録材に入射させ、出力光利用効
率を向上させることができると同時に、ビーム強度の検
出は非記録時において記録時と同じ強度でビームを出射
させてビーム強度検出手段に入射させ、直接的に強度検
出を行え、その検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるプリンタヘッドの
記録時の概略断面図である。
【図2】同プリンタヘッドの非記録時(レーザ出力のモ
ニタ時)の概略断面図である。
【図3】同出力モニタによる出力制御方法を示す概略断
面図である。
【図4】同出力モニタによる出力制御を行う自動出力制
御回路の等価回路図である。
【図5】同プリンタヘッドの概略裏面図である。
【図6】同プリンタを下方からみた概略斜視図である。
【図7】同プリンタヘッドの具体例の断面図である。
【図8】同プリンタヘッドの概略分解斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例によるプリンタヘッドの
概略裏面図である。
【図11】本発明の第4の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図12】同プリンタヘッドの非記録時(レーザ出力のモ
ニタ時)における出力モニタによる出力制御を行う自動
出力制御回路の等価回路図である。
【図13】同プリンタヘッドの概略裏面図である。
【図14】同プリンタを下方からみた概略斜視図である。
【図15】同プリンタヘッドの概略分解斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施例によるプリンタヘッドの
記録時の概略断面図である。
【図17】同プリンタヘッドの概略裏面図である。
【図18】同プリンタヘッドの具体例の概略断面図であ
る。
【図19】同プリンタを下方からみた概略斜視図である。
【図20】本発明の第6の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図21】同プリンタヘッドに使用するウォブリング素子
の各スイッチ状態を示す概略図である。
【図22】本発明の第7の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図23】本発明の第8の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図24】同プリンタヘッドの具体例の概略断面図であ
る。
【図25】本発明の第9の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図26】本発明の第10の実施例によるプリンタヘッドの
概略断面図である。
【図27】本発明に基づく他のプリンタの概略分解斜視図
である。
【図28】従来の感熱記録ヘッドを用いたプリンタの要部
正面図である。
【図29】本発明完成前に案出されたプリンタヘッドの概
略断面図である。
【図30】同プリンタヘッドにおける非記録時(レーザ出
力のモニタ時)の概略断面図である。
【符号の説明】 10、40、140 ・・・プリンタヘッド 11・・・空隙 14・・・ベース 15・・・染料溜め 16・・・ヒータ 17・・・気化部 18・・・半導体レーザ 19、119 ・・・集光レンズ(フォーカシングレンズ) 22・・・液化染料 30・・・レーザアレイ 31・・・マクロレンズアレイ 32・・・気化染料 37・・・染料収容部 39、79・・・受光素子 42・・・ヘッド送り軸 43・・・ヘッド支軸 50・・・印画紙(被記録紙) 62・・・自動出力制御回路 100 ・・・ガルバノミラー 101 、121 ・・・ウォブリング素子 102 、122 ・・・強誘電性液晶素子(位相変調素子) 103 、123 ・・・複屈折媒体 L・・・レーザ光 l、l’、l”・・・レーザ光
フロントページの続き (72)発明者 土居 正人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を加熱ビームの照射によって気化
    させ、被記録体に移行させるように構成され、加熱ビー
    ム出射手段と記録材収容部との間に、ビーム強度検出手
    段が記録材非加熱時に挿入されるように構成された記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 ビーム強度検出手段が被記録体の端部側
    に配置されていて、記録材非加熱時に前記端部側に移動
    した加熱ビーム出射手段と記録材収容部との間のビーム
    強度検出位置に移動し、記録材加熱動作時には原位置へ
    復動する、請求項1に記載した記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 ビーム強度検出手段が被記録体の端部側
    に固定されていて、記録材非加熱時に前記端部側に加熱
    ビーム出射手段と記録材収容部とが移動したときにこれ
    らの間のビーム強度検出位置に挿入される、請求項1に
    記載した記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 ビーム強度検出手段がヘッドとは別体に
    設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載し
    た記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 ビーム強度検出手段がヘッドに設けられ
    ている、請求項1〜3のいずれか1項に記載した記録ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 記録材を加熱ビームの照射によって気化
    させ、被記録体に移行させるように構成され、加熱ビー
    ム出射手段からの加熱ビームを記録材非加熱時に進路変
    更してビーム強度検出手段に入射させるビーム進路変更
    手段を有する記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 ビーム進路変更手段がミラーからなって
    いる、請求項6に記載した記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 ミラーがガルバノミラーである、請求項
    7に記載した記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 ビーム進路変更手段がウォブリング素子
    からなっている、請求項6に記載した記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 加熱ビーム出射手段からの出射ビームの
    フォーカシングレンズが移動可能に設けられ、このフォ
    ーカシングレンズがビーム進路変更手段として用いられ
    る、請求項6に記載した記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 ビーム強度検出手段が記録材収容部に固
    定されている、請求項6〜10のいずれか1項に記載した
    記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 加熱ビーム出射手段と記録材収容部とが
    少なくとも1種類の記録材に対応して設けられている、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載した記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 ビーム強度検出手段がビーム強度のモニ
    タリング及びその制御に用いられる、請求項1〜12のい
    ずれか1項に記載した記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 ビーム強度検出手段がフォトディテクタ
    であり、加熱ビーム出射手段がレーザであり、このレー
    ザからの出射レーザ光がフォーカシングレンズを通して
    前記フォトディテクタに入射する、請求項1〜13のいず
    れか1項に記載した記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 レーザがマルチレーザアレイとして構成
    されている、請求項14に記載した記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 記録材層が間隙を隔てて被記録体に対向
    し、気化した記録材が前記間隙を通して前記被記録体に
    移行させるように構成されている、請求項1〜15のいず
    れか1項に記載した記録ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載した
    記録ヘッドを有する記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか1項に記載した
    記録ヘッド又は記録装置を用い、記録材非加熱時に加熱
    ビーム出射手段からの出射ビームをビーム強度検出手段
    に入射させて、加熱ビームのビーム強度のモニタリング
    及びその制御を行う記録方法。
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