JPH0732171Y2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0732171Y2
JPH0732171Y2 JP1989059240U JP5924089U JPH0732171Y2 JP H0732171 Y2 JPH0732171 Y2 JP H0732171Y2 JP 1989059240 U JP1989059240 U JP 1989059240U JP 5924089 U JP5924089 U JP 5924089U JP H0732171 Y2 JPH0732171 Y2 JP H0732171Y2
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浩二 近藤
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両用空調装置、特に、自動制御可能な空調
装置に関する。
(従来の技術) 従来、車両用空調装置としては、例えば、ニッサンサー
ビス周報第615号 NISSANローレルC33型系車の紹介[昭
和63年12月発行 発行所:日産自動車(株)]のE-84〜
87頁に記載されているようなものが知られている。
この従来文献には、E-84頁に示すように、自動吹出制御
モードを含む吹出モード選択スイッチと、温度調整レバ
ーと、自動風量制御モードスイッチを含み風量を設定す
るファンスイッチと、エアコンスイッチとを備えている
装置が示されている。
この従来装置では、自動吹出制御モード及び自動風量制
御モードを選択していれば、室温が温度調節レバーで設
定した温度となるように、最適の吹出口を選択しつつ、
最適の風量及び吹出温度で送風を行う。
また、この従来装置では、E-87頁に示されているよう
に、ファンスイッチをOFFにしたり、手動により低・高
風量を選択したりして、自動風量制御モードを選択して
いない場合でも、温度調節レバーの操作に基づいてエア
ミックスドアの開度を自動制御して温調制御するように
なっている。
従って、ファンスイッチをOFFにしている場合にも、ラ
ム圧による換気及び温調が可能となっている。
そして、従来装置では、室温を乗員の希望する温度にす
るために、風量やエアミックスドア等の制御対象を制御
することを主体にしているため、自動制御する上で、吹
出温度が下がり過ぎるとか逆に上り過ぎるのを抑えるべ
く、エアミックスドア開度の可変幅が制限されている。
これは、早く室温を乗員の希望する温度にできるからと
いって吹出温度を大きく下げたり大きく上げたりした場
合、乗員が普通の状態では、吹出風を、寒く感じたり逆
に暑く感じたりするのを防ぐためであり、このことは、
逆に、乗員が普通の状態でない場合、例えば、外気温度
は低いが、乗車する前に発汗するような状態にあったと
か、暑い室にいた状態等の場合、或は、デフ吹出温度を
特別に上げたいというような場合、この特別な状態に合
った吹出温度を得たいという欲求に対しては従になって
いた。
即ち、吹出温度を自動制御を離れて乗員の欲求に合うよ
うにする制御は二次的に扱っていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来装置にあっては、以上の
ように自動制御を解除して乗員の欲求に合うようにする
制御は二次的に扱っていたために、自動風量制御モード
を選択していない場合には、以下に列挙する問題があっ
た。
温度調節レバー(温度設定手段)の操作のみに対応し
た吹出温度が得られない。
この問題について説明する。
従来装置にあっては、ファンスイッチ(風量設定手段)
の操作にかかわらず、自動温調制御が成されるが、この
自動制御が成されていて、通常、室温を自動制御する際
には、例えば、室温や外気温や日射等の温度に関連した
物理的環境因子に基づいてエアミックスドア開度やファ
ン回転電圧(風量)等を演算している。
このため、その一要素である風量を変化させると、それ
に対応して吹出温度も変化する。
従って、前述したように温調レバーの操作のみに対応す
ることなく吹出温度が変化するものである。
また、吹出温度の調節は、エアミックスドアの開度を変
化させることで成され、また、このエアミックスドア開
度は、前述のように温度調節レバーによる設定温度及び
温度に関連した物理的環境因子により決定する。
即ち、エアミックスドア開度Eは、 atp+B(x)=Eで示される。
ただし、aは定数、tpは設定温度、B(x)は温度に関
連した、外気温,室温,日射量等の物理的環境因子によ
る関数であって、例えば、B(x)=bti+cto+dIs
F(x)で与えられる(尚、b〜dはある一定数、ti
室温、taは外気温、Isは日射量、F(x)は補正項であ
る)。
従って、温度調節レバーを操作しなくても、他の物理的
環境因子の検出値が変化するとエアミックスドアの開度
が変化して吹出温度が変化するもので、これによって
も、温調レバーのみに対応した吹出温度が得られない。
さらに、同様の問題は、以下のようにして生じる。
即ち、前述したように吹出温度が下がり過ぎるとか上が
り過ぎるのを抑えるため、温度調節レバーで設定温度tp
を変化させることによるエアミックスドア開度Eの可変
幅αは、第10図に示すように限りがあるように設定して
いる。
よって、関数B(x)の値がB2のような値である場合
も、関数B(x)が、B1やB3である場合にも、可変幅α
の最大限を使い設定温度tpを変化させても開度Eを大き
く変化させることができず、温度調節レバーの操作に対
応した吹出温度が得られないことがあった。
頻繁な温度調節レバーの操作を招く。
つまり、上述のように、温度調節レバー(温度設定手
段)と吹出温度が対応していないと、体感上満足する吹
出温度を得るために、温度調節レバーの操作を繰り返す
ことになり、頻繁な操作を行うことになる。特に、風量
を途中で切り換えたりした場合には、さらに、温度調節
レバーと吹出温度とが対応しなくなることから、操作回
数が増す恐れがある。
制御に振動や発散が生じることがある。
例えば、大風量にしているような場合、吹出空気の熱交
換量が大き過ぎてしまい、室温が設定温度に収束できず
にオーバーシュートし、設定温度を中心に高い温度にな
ったり低い温度になったりを繰り返してしまう振動が生
じたり、設定温度から大きく離れてしまう発散が生じた
りする。
本考案は、上述の従来の問題に着目して成されたもの
で、自動制御モード以外のモードにするときは、室温を
希望温度に制御することよりも、吹出温度を希望する温
度にすることの要求が強いことに対応して、乗員の希望
する吹出温度が得られるように、風量を自動制御モード
以外のモードにした場合に、温度設定手段の手動操作に
より吹出温度を違和感なく、単純な操作で的確に制御す
ることができ、制御に振動や発散が生じることのない車
両用空調装置を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的達成のため、本考案の車両用空調装置では、
以下のような手段とした。
即ち、請求項1では、エアミックスドア制御手段が、風
量設定手段で自動風量制御モード以外のモードを選択し
た時には、設定温度以外の物理的環境因子の検出値が所
定範囲内にあるかどうかを判断し、所定範囲内の場合に
は、設定温度以外の物理的環境因子の検出値をその時の
値に固定し、所定範囲外である場合には、該検出値を予
め設定した設定値に固定するようにした。
請求項2では、エアミックスドア制御手段が、風量設定
手段で自動風量制御モード以外のモードを選択した時に
は、エアミックスドア開度の演算式の設定温度に乗算す
る定数を、温度に関連した物理的環境因子の検出値が変
化しても、エアミックスドア開度が全閉から全開の範囲
に亘って動作可能な可変幅となる所定の大きな値に変え
るようにした。
(作用) 風量設定手段により自動風量モードを選択した時には、
従来どおりエアミックスドア制御手段は、温度設定手段
の操作に基づく温度に室温を近づけるために、最適な風
量及びエアミックスドア開度(吹出温度)を演算し、こ
の演算結果に基づいて、風量及び吹出温度を制御する。
風量設定手段において、自動風量制御モード以外のモー
ドを選択した時には、エアミックスドアの開度を制御す
るにあたり各請求項記載の装置により制御が、次のよう
に行われる。
請求項1記載の装置では、設定温度以外の物理的環境因
子の検出値が所定範囲内にあるかどうかを判断し、所定
範囲内の場合には、設定温度以外の物理的環境因子の検
出値をその時の値に固定し、所定範囲外である場合に
は、該検出値を予め設定した設定値に固定する。
このように、請求項1記載の装置では、エアミックスド
ア開度を演算するにあたり、この演算の変数である検出
値を設定温度を除いて、そのときの値もしくは設定値に
固定するため、温度設定手段の操作のみに対応してエア
ミックスドアの開度を変化させることができる。
次に、請求項2記載の装置では、エアミックスドア開度
の演算式の設定温度に乗算する定数を、温度に関連した
物理的環境因子の検出値が変化しても、エアミックスド
ア開度が全閉から全開の範囲に亘って動作可能な可変幅
となる所定の大きな値に変える。
よって、温度設定手段により設定温度を変化させると、
その変化がエアミックスドア開度に大きなゲインとして
現れる。
従って、設定温度を変化させることによるゲインを他の
物理的環境因子の検出値の変化によるゲインよりも大き
くして、設定温度の変化によるエアミックスドア開度の
可変幅を大きくし、他の検出値がどうような値であって
も、設定温度を変化させるところの温度設定手段の操作
のみに対応したエアミックスドア開度となるのと同様に
エアミックスドアの開度を変化させることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、実施例の構成を説明する。
第2図は、実施例の空調装置の空調ユニットCを示す概
略図であり、インテークユニット10,クーリングユニッ
ト20及びヒータユニット30を有している。
前記インテークユニット10は、外気吸入口11及び内気吸
入口12が形成され、さらに、吸入モードを切り換えるイ
ンテークドア13が設けられると共に、ブロワモータ14が
設けられている。
前記クーリングユニット20には、空気の流通路上にエバ
ポレータ21が設けられている。
前記ヒータユニット30には、デフロスタ吹出口31,ベン
ト吹出口32及び足元吹出口33が形成され、また、ヒータ
コア34が設けられ、かつ、ヒータコア34を通過させ加熱
する空気量を調整し吹出空気の温度を制御するためのエ
アミックスドア35が設けられと共に、吹出モードを制御
するためのデフドア36,ベントドア37及びフットドア38
が形成されている。
次に、第3図は実施例空調装置の操作パネルPを示すも
ので、図示のように、吹出モード設定スイッチ40,温度
調節レバー(温度設定手段)50,ファンスイッチ(風量
設定手段)60,リサーキュスイッチ70及びエアコンスイ
ッチ80を備えている。
前記吹出モード設定スイッチ40は、自動吹出口制御モー
ドスイッチ(以後オートスイッチという)41,ベントモ
ードスイッチ42,バイレベルモードスイッチ43,フットモ
ードスイッチ44及びデフモードスイッチ45から構成され
ている。
前記温度調節レバー(以後温調レバーという)50は、左
右方向にスライド可能に設けられ、そのスライド方向に
沿って上側には、前記ファンスイッチ60をオートモード
にしたときに点灯する温度表示部51が形成され、かつ、
下側には、ファンスイッチ60をオートモード以外のモー
ドにしたときに点灯して、HOT,COLDを表示するバー表示
部52が形成されている。尚、後述のフローチャートで
は、温度表示部51,バー表示部52の点灯制御については
省略している。
前記ファンスイッチ60は、左右方向にスライド可能に設
けられ、停止モード選択スイッチ部(以下停止モードと
いう)OFF,自動風量制御モード選択スイッチ部(以後オ
ートモードという)AUTO,低風量のローモードLOW及び高
風量のハイモードHIGHを有した風量手動選定モード選択
スイッチ部61の各ポジションが設定されている。
尚、前記停止モードOFFは、ブロワモータ14が止った状
態の停止モードにし、前記オートモードAUTOは、温度設
定手段により与えられる設定温度及び温度に関連した物
理的環境因子の検出値に基づいて風量を決定し送風装置
を制御する自動風量制御モードにし、風量手動選定モー
ド選択スイッチ部61は、低風量のローモードLOWから高
風量のハイモードHIGHまでを乗員の操作によって選択決
定でき、その選定決定された風量に送風装置を作動させ
るものである。
前記ブロワモータ14や、エバポレータ21やヒータコア34
や各ドア13,35,36,37,38の開閉作動はエアミックスドア
制御回路90を含む図外の制御回路により制御される。
この制御回路のうちで、本考案の特徴となる部分は、エ
アミックスドア35を開閉させるエアミックスドアアクチ
ュエータ(以後、アクチュエータという)39の作動を制
御するエアミックスドア制御回路290,390であるが、こ
れらについて説明するのに先立ち、本考案に至る前段階
の構造である基本例のエアミックスドア制御回路90につ
いて説明する。
このエアミックスドア制御回路90は、第1図に示すよう
に入力側に、前記ファンスイッチ60、温調レバー50及び
センサ群100に接続されている。尚、センサ群100は、温
度に関連した物理的環境因子を検出するもので、本基本
例の場合、室温センサ,外気温センサ及び日射量センサ
を含んで構成されており、温度に関連した物理的因子を
検出するものであれば、この他にも日射方向センサや車
速センサ等を含んでもよい。
そして、このエアミックスドア制御回路90には、図示の
ように、ファンモード判別回路91,入力回路92,予め設定
されたセンサ補正値記憶回路93,センサ入力値補正回路9
4,センサ検出値を所定の間記憶するセンサ値記憶回路9
5,エアミックスドア開度演算回路96及びエアミックスド
ア出力回路97から構成され、このエアミックスドア出力
回路97がアクチュエータ39に接続されている。
次に、このエアミックスドア制御回路90の作動を第4図
に示すフローチャートに基づき説明する。
スタートステップ101により演算処理を始め、まず、ス
テップ102でファンスイッチ60がオートモードAUTOであ
るかどうかを判断する。そして、オートモードである
(YES)時には、ステップ103に進み、オートモードでな
い(NO)時にはステップ104に進む。
尚、この判断はファンモード判別回路91において成され
る。
ステップ103では、乗員の操作により希望の室温を設定
するための温度調節レバー50により与えられる設定温度
及びセンサ群100から与えられる温度に関連した物理的
環境因子の検出値に基づき、ブロワファン14やエアミッ
クスドア35や各吹出口31,32,33の各ドア36,37,38やイン
テークドア13を、設定温度にするために最適な状態に制
御する通常のオート制御が成される際のエアミックスド
ア開度を制御する部分で、例えば、従来文献記載のオー
ト制御であるので説明は省略する。
ステップ104では、温調レバー50により設定された設定
温度tpを入力回路92に読み込む。尚、この設定温度t
pは、実際には温調レバー50の所定の基準位置からの変
位量として検出されている。
次に、ステップ105に進み、設定温度tp以外に検出され
る物理的環境因子である室温ti,外気温to及び日射量Is
を、それぞれ、予め設定されている所定の設定値tik,t
ok,Iskに固定する。
即ち、これらの設定値tik,tok,Iskは、センサ補正値記
憶回路93に予め記憶されていて、この記憶されている設
定値tik,tok,Iskをセンサ入力値補正回路94に呼び出
し、さらに、センサ値記憶回路95において一時的に、セ
ンサ群100の検出値として記憶する。
次に、ステップ106に進み、エアミックスドア開度を演
算する。尚、この演算はエアミックスドア開度演算回路
96において成されるもので、アクチュエータ39の駆動電
圧Eとして演算結果が得られるものであるが、以後説明
の上で、%として表されるエアミックスドア開度と駆動
電圧Eとは同義語として扱う。
このエアミックスドア開度の演算式は、通常、E=atp
+bti+cto+dIs+F(x)で示される。但し、a〜d
は定数、tpは設定温度、tiは室温、taは外気温、Isは日
射量、F(x)は補正項である。また、これらの検出値
(tp,ti,to,Is)は、実際には基準値に対する偏差値と
して得られる。
そして、この場合には、センサ群100による検出値が設
定値tik,tok,Iskに固定されているため、bti+cto+dIs
は所定値K1に固定されるもので、設定値tik,tok,I
skは、この所定値K1が、第5図に示すように、エアミッ
クスドア開度が略50%となる値に設定されている。
また、このときの設定温度tpは定数aは、設定温度tp
変化させることによるエアミックスドア開度の可変幅α
1が、エアミックスドア開度を0〜100%の範囲で変更可
能となるように設定されている。
このようにして得られた演算結果に基づき、ステップ10
7ではアクチュエータ39に駆動信号を出力する。
このように、基本例の空調制御装置では、ファンスイッ
チ60でオートモードAUTOを選択した際には、ステップ10
3に基づき、通常の自動温度調節が成される。
また、ファンスイッチ60でオートモードAUTO以外のモー
ドを選択した時には、センサ群100で得られる検出値が
設定値tik,tok,Iskに固定されるため、エアミックスド
ア開度は、設定温度tpのみをパラメータとした関数とな
り、設定温度tpの変化のみに対応して変化する。
従って、温調レバー50の操作のみに基づきエアミックス
ドア開度を調整することができる。
以上説明したように、本基本例では、ファンスイッチ60
をオートモードAUTO以外のモードにした場合には、セン
サ群100の検出値を所定の設定値tik,tok,Iskに固定し
て、温調レバー50の操作のみに対応した吹出温度が得ら
れるため、吹出温度の調節が容易であるという効果が得
られる。
加えて、各検出値を固定する設定値tik,tok,Iskを、エ
アミックスドア開度の可変幅α1が、エアミックスドア
開度を0〜100%の範囲となるように設定したため、温
調レバー50の操作によりエアミックスドア35の開度を0
〜100%の全域に亘り変化させることができ、吹出温度
の調節範囲が広いという効果が得られる。
さらに、上述のように、温調レバー50により吹出温度を
的確に制御することができるため、温調レバー50の操作
後に、エアミックスドア制御回路90が勝手にエアミック
スドア35の開度を変化させることによる修正操作が無く
なり、頻繁に操作することがなくなるという効果も得ら
れる。
しかも、上述のように、自動温調制御を行わないため、
制御が振動したり発散することもないという効果も得ら
れる。
尚、上述したように検出値を予め設定している設定値に
固定することは、全ての検出値について行うようにして
も良いが、室内温度環境に影響の小さい温度に関連した
物理的環境因子については、演算時、設定温度の変化の
みに従わないような制御になることはまれなので、検出
値を設定値に固定せず、検出値どおりにしても良い。ま
た、全ての検出値を予め設定した設定値に固定するもの
と比較し、演算が簡単になるし、設定時のチューニング
が容易になる。従って、設定値に固定する検出値として
は、少なくても「室温」、さらに良くするには、「室温
及び外気温度」、さらには、「室温,外気温度と日射
量」を考慮すれば良い。
次に、第1実施例及び第2実施例について説明する。
尚、これら実施例の構成及び作用を説明するにあたり、
基本例との相違点についてのみ説明するもので、基本例
と同様の構成には、基本例と同じ符号を付けて、説明を
省略する。
第6図は請求項1に対応した実施例である本考案第1実
施例のエアミックスドア制御回路290を示す回路図であ
って、基本例のエアミックスドア制御回路90に対して全
抵抗演算回路291及び全抵抗比較回路292を追加してい
る。
この全抵抗演算回路291は、物理的環境因子である設定
温度tp,室温ti,外気温to,日射量Isの検出値(これら
は抵抗値として得られる)の合計を演算する回路であ
る。
また、全抵抗比較回路292は、前記全抵抗演算回路291に
おいて得られた全抵抗値Rが、所定範囲内にあるかどう
かを比較するもので、即ち、この所定範囲というのは、
温調レバー50によるエアミックスドア35の開度の可変幅
が、第5図に示すように、ほぼ0〜100%の全域となる
ような範囲である。
次に、この第1実施例の作動を、第7図に示すフローチ
ャートに基づき説明する。
スタートステップ201により演算処理を始め、まず、ス
テップ202でファンスイッチ60がオートモードAUTOであ
るかどうかを判断する。オートモードAUTOの場合(YE
S)には、ステップ203に進み通常のオート制御を行う。
一方、オートモードAUTOでない場合(NO)には、ステッ
プ204に進む。
ステップ204では、全抵抗値Rが所定範囲(RL〜RH)内
にあるかどうかを判断する。所定範囲内にある(YES)
場合、ステップ205に進み、所定範囲外であればステッ
プ211に進む。このステップ204の処理は、全抵抗演算回
路291及び全抵抗比較回路292において成される。
ステップ205では、室温ti,外気温to,日射量Isのその
時に得られた検出値を記憶する。尚、この記憶はセンサ
値記憶回路95において成される。
次に、ステップ207に進み、設定室温tpを読み込んだ後
に、ステップ208に進む。
ステップ208では、エアミックスドア開度を演算する。
この演算はエアミックスドア開度演算回路96において成
されるが、このとき、設定温度以外の物理的環境因子の
検出値としては、センサ値記憶回路95で記憶した値を用
いる。
つまり、この演算式は、基本例と同様にE=atp+bti
cto+dIs+F(x)の式を用いるが、bti+cto+dIs
F(x)は、ステップに205おいて記憶した検出値に基
づく値Koに固定する。
従って、エアミックスドア開度は、E=atp+Koで示さ
れ、温調レバー50の操作により決定される設定温度のみ
に比例する。
そして、ステップ209に進み、演算結果に基づいてアク
チュエータ39を駆動させる。
次に、ステップ210ではファンスイッチ60がオートモー
ドAUTOに切り換えられたかどうかを判断し、オート以外
のモードのままの時はステップ207に戻り上記処理を繰
り返す。また、オートモードAUTOに切り換えられたとき
には、ステップ203に進む。
次に、前記ステップ204において、NOと判断した場合の
一連のステップ211〜214は、基本例と同様であり、説明
を省略する。
尚、この一連のステップ211〜214に続くステップ215で
は、ファンスイッチ60のモードがオートモードAUTOにな
っていないかどうかを判断し、オートモードAUTO以外の
ままであるときには、この一連の処理を繰り返し、そう
でないときにはステップ203に進む。
以上のように構成した第1実施例では、基本例のよう
に、物理的環境因子を常に設定値に固定するのではな
く、ファンスイッチ60において、オートモードAUTO以外
のモードを選択した時の検出値を示す全抵抗Rが所定範
囲内である時にはその値を記憶するようにしているた
め、実際の温度環境を加味した上で温調レバー50の操作
に比例した制御を行うことができる。
次に、第8図に示す請求項2に対応した第2実施例につ
いて説明する。
この第2実施例では、エアミックスドア制御回路390
が、ファンモード判別回路91,入力回路92,設定温度ゲイ
ン補正回路391,設定温度ゲイン補正記憶回路392,エアミ
ックスドア開度演算回路96及びエアミックスドア出力回
路97により構成されている。
次に、第9図に示すフローチャートにより制御回路の作
動を説明する。
スタートステップ301により演算処理を始め、まず、ス
テップ302でファンスイッチ60がオートモードAUTOであ
るかどうかを判断する。オートモードの場合(YES)に
は、ステップ303に進み通常のオート制御を行う。一
方、オートモードでない場合(NO)には、ステップ304
に進む。
ステップ304では、設定温度tpを読み込み、さらに、ス
テップ305においてセンサ群100による検出値ti,to,Is
読み込む。
次に、ステップ306において、設定温度tpのゲインaを
所定の大きな数Aoとする。
即ち、エアミックスドア開度演算回路96における演算式
E=atp+bti+cto+dIs+F(x)において、設定温度
tpのゲインaをAoとする。
このAoという値は、aよりも大きな値であり、即ち、第
5図に示すように、bti+cto+dIs+F(x)の値が、
車両の仕向地に対応した自然界において取り得る範囲の
どのような値であっても、その値を中心とした設定温度
tpによるエアミックスドア開度の可変幅α3が、エアミ
ックスドア39の開度を0〜100%の範囲で変化可能な幅
となる値に設定されている。
そして、ステップ307にてエアミックスドア35の開度を
演算し、ステップ308にて、アクチュエータ39を駆動さ
せる。
従って、この第2実施例の場合も、温調レバー50の操作
に比例して吹出温度を調節することができる。
以上、実施例を図面に基づき説明してきたが、具体的な
構成はこの実施例に限られるものではなく、例えば、実
施例では、1層流式の空調装置に適用した例を示した
が、2層流式の空調装置にも適用することができる。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の車両用空調装置にあ
っては、風量設定手段において自動制御モード以外のモ
ードを選択しした時には、温度設定手段の操作のみに対
応した吹出温度が得られるため、吹出温度の調節が容易
であるという効果が得られる。
加えて、このように、温度設定手段により吹出温度を的
確に制御することができるため、温度設定手段の操作後
に制御手段が勝手にエアミックスドアの開度を変化させ
ることによる修正操作が無くなり、頻繁に操作すること
がなくなるという効果も得られると共に、自動温調制御
を行わないため、制御が振動したり発散することもない
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本例となる車両用空調装置のエアミ
ックスドア制御回路を示す回路図、第2図は実施例装置
の空調ユニットを示す概略図、第3図は実施例装置の操
作パネルを示す正面図、第4図は基本例装置のエアミッ
クスドア制御回路の作動流れを示すフローチャート、第
5図は駆動電圧Eに対するエアミックスドアの開度
(%)特性図、第6図は第1実施例装置のエアミックス
ドア制御回路を示す回路図、第7図は第1実施例装置の
エアミックスドア制御回路の作動流れを示すフローチャ
ート、第8図は第2実施例装置のエアミックスドア制御
回路を示す回路図、第9図は第2実施例装置のエアミッ
クスドア制御回路の作動流れを示すフローチャート、第
10図は従来の駆動電圧Eに対するエアミックスドア開度
(%)特性図である。 50……温度調節レバー(温度設定手段) 60……ファンスイッチ(風量設定手段) 90……エアミックスドア制御回路(制御手段) 290……エアミックスドア制御回路(制御手段) 390……エアミックスドア制御回路(制御手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員の操作により希望の室温を設定するた
    めの温度設定手段が設けられ、 該温度設定手段により与えられる設定温度及び温度に関
    連した物理的環境因子の検出値に基づき風量を決定し送
    風装置を制御する自動風量制御モード,送風装置が止っ
    た状態の停止モード及び乗員の操作によって風量が選択
    決定される風量手動選定モードを有し、これらのモード
    が乗員の操作によって選択可能に成された風量設定手段
    が設けられ、 前記温度設定手段により与えられる設定温度及び、温度
    に関連した物理的環境因子の検出値に基づき、室温を温
    度設定手段の設定温度にするために最適なエアミックス
    ドア開度を演算して吹出空気の温度を自動制御するエア
    ミックスドア制御手段が設けられた車両用空調装置にお
    いて、 前記エアミックスドア制御手段が、風量設定手段で自動
    風量制御モード以外のモードを選択した時には、設定温
    度以外の物理的環境因子の前記検出値が所定範囲内にあ
    るかどうかを判断し、所定範囲内の場合には、設定温度
    以外の物理的環境因子の検出値をその時の値に固定し、
    所定範囲外である場合には、該検出値を予め設定した設
    定値に固定するようにしたことを特徴とする車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】乗員の操作により希望の室温を設定するた
    めの温度設定手段が設けられ、 該温度設定手段により与えられる設定温度及び温度に関
    連した物理的環境因子の検出値に基づき風量を決定し送
    風装置を制御する自動風量制御モード,送風装置が止っ
    た状態の停止モード及び乗員の操作によって風量が選択
    決定される風量手動設定モードを有し、これらのモード
    が乗員の操作によって選択可能に成された風量設定手段
    が設けられ、 前記温度設定手段により与えられる設定温度及び、温度
    に関連した物理的環境因子の検出値に基づき、室温を温
    度設定手段の設定温度にするために最適なエアミックス
    ドア開度を演算して吹出空気の温度を自動制御するエア
    ミックスドア制御手段が設けられた車両用空調装置にお
    いて、 前記エアミックスドア制御手段を、風量設定手段で自動
    風量制御モード以外のモードを選択した時には、エアミ
    ックスドア開度の演算式の設定温度に乗算する定数を、
    温度に関連した物理的環境因子の検出値が変化してもエ
    アミックスドア開度が全閉から全開の範囲にわたって動
    作可能な可変幅となる値に変えるようにしたことを特徴
    とする車両用空調装置。
JP1989059240U 1989-05-23 1989-05-23 車両用空調装置 Expired - Lifetime JPH0732171Y2 (ja)

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JPS6164518A (ja) * 1984-09-05 1986-04-02 Mazda Motor Corp 自動車の空調装置
JPS62234715A (ja) * 1986-04-03 1987-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置

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