JPH07330805A - 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株 - Google Patents
新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株Info
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- JPH07330805A JPH07330805A JP6142369A JP14236994A JPH07330805A JP H07330805 A JPH07330805 A JP H07330805A JP 6142369 A JP6142369 A JP 6142369A JP 14236994 A JP14236994 A JP 14236994A JP H07330805 A JPH07330805 A JP H07330805A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定した分子
量が、約5×103 〜10×106であり、構成糖が、
D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロン
酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成り、
その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトース:
D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.
7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量が、
0〜10重量%であることを特徴とする新規多糖類。 【効果】本発明の多糖類は、ゲル化剤、保湿剤、フィル
ム形成剤、乳化剤、気泡安定剤、保水剤、セメント混和
剤などに利用することが出来る。
量が、約5×103 〜10×106であり、構成糖が、
D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロン
酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成り、
その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトース:
D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.
7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量が、
0〜10重量%であることを特徴とする新規多糖類。 【効果】本発明の多糖類は、ゲル化剤、保湿剤、フィル
ム形成剤、乳化剤、気泡安定剤、保水剤、セメント混和
剤などに利用することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規多糖類、その製造
方法、新規多糖類の用途および多糖類生産性新菌株に関
する。本発明の新規多糖類は、各種の分野において、例
えば、ゲル化剤、保湿剤、フィルム形成剤、乳化剤、気
泡安定剤、保水剤、セメント混和剤として使用される。
方法、新規多糖類の用途および多糖類生産性新菌株に関
する。本発明の新規多糖類は、各種の分野において、例
えば、ゲル化剤、保湿剤、フィルム形成剤、乳化剤、気
泡安定剤、保水剤、セメント混和剤として使用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、微生物を利用して多くの多糖
類、例えば、ゲランガム、カードラン、ヒアルロン酸、
ザンタンガム、プルラン等が生産されている。ところ
で、食品分野などにおけるゲル化剤として、一般に使用
されているのはゲランガムとカードランのみである。
類、例えば、ゲランガム、カードラン、ヒアルロン酸、
ザンタンガム、プルラン等が生産されている。ところ
で、食品分野などにおけるゲル化剤として、一般に使用
されているのはゲランガムとカードランのみである。
【0003】また、特開昭63−156707号公報に
は、保湿剤としてヒアルロン酸含有化粧料が提案されて
いる。上記の保湿剤は、外界からの刺激や肌荒れを防
ぎ、また、化粧料の使用感を向上させる機能を有する。
そして、一般に、化粧品原料としての保湿剤は、相対湿
度40〜80%の通常の環境条件下において、保湿率が
10〜50%の範囲にあることが望ましいと言われてい
る。また、その保湿能が相対湿度の変化によっても影響
を受け難いことも要求される(フレグランス・ジャーナ
ル臨時増刊No.9「保湿剤の科学」1988年、第3
4頁ほか)。
は、保湿剤としてヒアルロン酸含有化粧料が提案されて
いる。上記の保湿剤は、外界からの刺激や肌荒れを防
ぎ、また、化粧料の使用感を向上させる機能を有する。
そして、一般に、化粧品原料としての保湿剤は、相対湿
度40〜80%の通常の環境条件下において、保湿率が
10〜50%の範囲にあることが望ましいと言われてい
る。また、その保湿能が相対湿度の変化によっても影響
を受け難いことも要求される(フレグランス・ジャーナ
ル臨時増刊No.9「保湿剤の科学」1988年、第3
4頁ほか)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲラン
ガムやカードランから成るゲル化剤は、次の様な欠点が
ある。すなわち、ゲランガムは、アルカリ条件下で分解
を起こし、また、ゲル化したゲランガムは、アルカリ条
件下室温で溶解、崩壊するという欠点がある。そして、
カードランのゲルには離水性という欠点がある。ヒアル
ロン酸から成る保湿剤は、保湿能が湿度条件によって影
響を受け易く一定でないと言う重大な欠点がある。
ガムやカードランから成るゲル化剤は、次の様な欠点が
ある。すなわち、ゲランガムは、アルカリ条件下で分解
を起こし、また、ゲル化したゲランガムは、アルカリ条
件下室温で溶解、崩壊するという欠点がある。そして、
カードランのゲルには離水性という欠点がある。ヒアル
ロン酸から成る保湿剤は、保湿能が湿度条件によって影
響を受け易く一定でないと言う重大な欠点がある。
【0005】本発明者等は、優れたゲル化能および保湿
能を有する物質を提供すべく検討を重ねた結果、新規な
微生物を利用して得られる新規な多糖類が、耐アルカリ
性を有し、離水性が少ないゲルを形成し、更に、相対湿
度によって影響され難い優れた保湿能を有していること
を見出した。また、この新規な多糖類が他の有用な特性
を有していることも見出した。
能を有する物質を提供すべく検討を重ねた結果、新規な
微生物を利用して得られる新規な多糖類が、耐アルカリ
性を有し、離水性が少ないゲルを形成し、更に、相対湿
度によって影響され難い優れた保湿能を有していること
を見出した。また、この新規な多糖類が他の有用な特性
を有していることも見出した。
【0006】本発明は、上記の知見を基に完成されたも
のであり、その目的は、新規多糖類およびその製造方法
を提供することにある。本発明の他の目的は、新規多糖
類の好適な用途を提供することにある。本発明の更に他
の目的は、アグロバクテリウム属の新規な微生物を提供
することにある。
のであり、その目的は、新規多糖類およびその製造方法
を提供することにある。本発明の他の目的は、新規多糖
類の好適な用途を提供することにある。本発明の更に他
の目的は、アグロバクテリウム属の新規な微生物を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定した分子量が、約
5×103 〜10×106であり、構成糖が、D−グル
コース、D−ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リ
ボース及びD−リブロン酸の5種から成り、その構成モ
ル比がD−グルコース:D−ガラクトース:D−グルク
ロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8
〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜
1.7であり、O−アセチル基の含量が、0〜10重量
%であることを特徴とする新規多糖類に存する。
ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定した分子量が、約
5×103 〜10×106であり、構成糖が、D−グル
コース、D−ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リ
ボース及びD−リブロン酸の5種から成り、その構成モ
ル比がD−グルコース:D−ガラクトース:D−グルク
ロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8
〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜
1.7であり、O−アセチル基の含量が、0〜10重量
%であることを特徴とする新規多糖類に存する。
【0008】本発明の第2の要旨は、アグロバクテリウ
ム属に属し、且つ、D−グルコース、D−ガラクトー
ス、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン
酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコース:
D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:
D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.
6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセ
チル基の含量が、0〜10重量%である多糖類生産性を
有する微生物を培養し、培養物から、D−グルコース、
D−ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及
びD−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD
−グルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:
D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.
9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7
であり、O−アセチル基の含量が、0〜10重量%であ
る多糖類を採取することを特徴とする多糖類の製造方法
に存する。
ム属に属し、且つ、D−グルコース、D−ガラクトー
ス、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン
酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコース:
D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:
D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.
6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセ
チル基の含量が、0〜10重量%である多糖類生産性を
有する微生物を培養し、培養物から、D−グルコース、
D−ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及
びD−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD
−グルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:
D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.
9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7
であり、O−アセチル基の含量が、0〜10重量%であ
る多糖類を採取することを特徴とする多糖類の製造方法
に存する。
【0009】本発明の第3の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするゲル化剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするゲル化剤に存する。
【0010】本発明の第4の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする保湿剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする保湿剤に存する。
【0011】本発明の第5の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするフィルム形成剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするフィルム形成剤に存する。
【0012】本発明の第6の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする乳化剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする乳化剤に存する。
【0013】本発明の第7の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする気泡安定剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする気泡安定剤に存する。
【0014】本発明の第8の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする保水剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とする保水剤に存する。
【0015】本発明の第9の要旨は、ゲル濾過クロマト
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするセメント混和剤に存する。
グラフィーにて測定した分子量が、約5×103 〜10
×106 であり、構成糖が、D−グルコース、D−ガラ
クトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リ
ブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコ
ース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボ
ース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8
〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O
−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多糖類を
成分とすることを特徴とするセメント混和剤に存する。
【0016】本発明の第10の要旨は、多糖類生産性ア
グロバクテリウム・ラディオバクターTNM2株(FE
RM BP−4393)又はその変異株に存する。
グロバクテリウム・ラディオバクターTNM2株(FE
RM BP−4393)又はその変異株に存する。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の新規多糖類について説明する。本発明の多糖類
は、その構成糖が、D−グルコース、D−ガラクトー
ス、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン
酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコース:
D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:
D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.
6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセ
チル基の含量が、0〜10重量%である。
発明の新規多糖類について説明する。本発明の多糖類
は、その構成糖が、D−グルコース、D−ガラクトー
ス、D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン
酸の5種から成り、その構成モル比がD−グルコース:
D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:
D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.
6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセ
チル基の含量が、0〜10重量%である。
【0018】ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定した
本発明の多糖類の分子量は、約5×103 〜10×10
6 の範囲である。本発明において、分子量は、具体的に
は、旭化成社製「Asahipak GFA−7MF」
をカラムとするGPCモードの高速液体クロマトグラフ
ィーを使用し、0.1M NaNO3 水溶液を移動相と
し、分子量既知のプルランを標準サンプルとして作成し
た分子量−保持時間標準曲線を使用して測定することが
出来る。
本発明の多糖類の分子量は、約5×103 〜10×10
6 の範囲である。本発明において、分子量は、具体的に
は、旭化成社製「Asahipak GFA−7MF」
をカラムとするGPCモードの高速液体クロマトグラフ
ィーを使用し、0.1M NaNO3 水溶液を移動相と
し、分子量既知のプルランを標準サンプルとして作成し
た分子量−保持時間標準曲線を使用して測定することが
出来る。
【0019】本発明の多糖類は次の様な物性を有してい
る。 (1)性状:白色繊維状(凍結乾燥物)。
る。 (1)性状:白色繊維状(凍結乾燥物)。
【0020】(2)溶解性:水、希酸、希アルカリ、D
MSOに対して可溶であり、メタノール、エタノール、
アセトンに対して不溶である。
MSOに対して可溶であり、メタノール、エタノール、
アセトンに対して不溶である。
【0021】(3)紫外吸収スペクトル:光路長10m
mの石英セルを使用し、試料光路側に0.5%(w/
v)水溶液、補償光路側に水を置き、大気中で測定した
結果を図1に示す。図1から明らかな通り、蛋白質(ペ
プチド)に特有な280nm及び核酸に特有な260n
mに吸収は認められない。
mの石英セルを使用し、試料光路側に0.5%(w/
v)水溶液、補償光路側に水を置き、大気中で測定した
結果を図1に示す。図1から明らかな通り、蛋白質(ペ
プチド)に特有な280nm及び核酸に特有な260n
mに吸収は認められない。
【0022】(4)赤外吸収スペクトル:KBr錠剤法
による測定結果を図2に示す。図2から明らかな通り、
3400cm-1付近に水酸基の吸収が、1620cm-1付近
にウロン酸のカルボキシル基の吸収が、1730cm-1付
近にO−アセチル基の吸収が、1100及び1250cm
-1付近にエーテル結合の吸収が、2950cm-1付近にア
ルカン基の吸収がそれぞれ認められる。
による測定結果を図2に示す。図2から明らかな通り、
3400cm-1付近に水酸基の吸収が、1620cm-1付近
にウロン酸のカルボキシル基の吸収が、1730cm-1付
近にO−アセチル基の吸収が、1100及び1250cm
-1付近にエーテル結合の吸収が、2950cm-1付近にア
ルカン基の吸収がそれぞれ認められる。
【0023】(5)呈色反応:フェノール硫酸法、カル
バゾール硫酸法およびm−フェニルフェノール法の何れ
も陽性であった。
バゾール硫酸法およびm−フェニルフェノール法の何れ
も陽性であった。
【0024】フェノール硫酸法が陽性であることから糖
の存在が、カルバゾール硫酸法およびm−フェニルフェ
ノール法が陽性であることからウロン酸の存在が、それ
ぞれ認められる。従って、本発明の多糖類は、ウロン酸
を含む酸性多糖類であると認められる。
の存在が、カルバゾール硫酸法およびm−フェニルフェ
ノール法が陽性であることからウロン酸の存在が、それ
ぞれ認められる。従って、本発明の多糖類は、ウロン酸
を含む酸性多糖類であると認められる。
【0025】(6)構成糖およびその含量: (i) 希アルカリ(0.01M KOH)処理によって脱
アセチル化した本発明の多糖類について、2M トリフ
ルオロ酢酸(TFA)を使用し、100℃、6時間の条
件下に酸加水分解を行った後、アルジトールアセテート
に誘導した。得られた各誘導体について、ECNSS−
Mコートカラム(和光純薬社製、「Gaschrom
Q」を使用してガスクロマトグラフィー分析を行った。
その結果、D−ガラクトース及びD−グルコースによっ
て得られる化合物と同一の化合物が検出された。
アセチル化した本発明の多糖類について、2M トリフ
ルオロ酢酸(TFA)を使用し、100℃、6時間の条
件下に酸加水分解を行った後、アルジトールアセテート
に誘導した。得られた各誘導体について、ECNSS−
Mコートカラム(和光純薬社製、「Gaschrom
Q」を使用してガスクロマトグラフィー分析を行った。
その結果、D−ガラクトース及びD−グルコースによっ
て得られる化合物と同一の化合物が検出された。
【0026】また、上記と同じ条件下に酸加水分解を行
い、更に、ピリジルアミノで蛍光標識を施した後、「T
SKgel Sugar AXI」(東ソー社製)をカ
ラムとし、CH3 CN:0.7M K3 BO3 (pH
9.0)=1:9の混合液を移動相として液体クロマト
グラフィー分析を行った。その結果でも、D−ガラクト
ース及びD−グルコースによって得られる化合物と同一
の化合物が検出された。これらの分析の結果、本発明の
多糖類を構成する中性糖は、D−ガラクトース及びD−
グルコースであり、D−ガラクトース及びD−グルコー
スを用いて作成した検量線から本発明の多糖類のD−ガ
ラクトース及びD−グルコースの含量は各々10〜18
重量%及び48〜67重量%であることが判明した。
い、更に、ピリジルアミノで蛍光標識を施した後、「T
SKgel Sugar AXI」(東ソー社製)をカ
ラムとし、CH3 CN:0.7M K3 BO3 (pH
9.0)=1:9の混合液を移動相として液体クロマト
グラフィー分析を行った。その結果でも、D−ガラクト
ース及びD−グルコースによって得られる化合物と同一
の化合物が検出された。これらの分析の結果、本発明の
多糖類を構成する中性糖は、D−ガラクトース及びD−
グルコースであり、D−ガラクトース及びD−グルコー
スを用いて作成した検量線から本発明の多糖類のD−ガ
ラクトース及びD−グルコースの含量は各々10〜18
重量%及び48〜67重量%であることが判明した。
【0027】(ii)希アルカリ(0.01M KOH)処
理によって脱アセチル化した本発明の多糖類について、
88%ギ酸を使用し、100℃、12時間の条件下に酸
加水分解を行った後、更に、(i) と同じ条件で酸加水分
解を行ない、ダンシルヒドラジンで蛍光標識を施した
後、「Shim−pack CLC−NH2(M)」
(島津製作所社製)をカラムとし、0.1M酢酸カリウ
ム緩衝液(pH5.6):アセトニトリル=2:9(v
/v)の混合液を移動相として液体クロマトグラフィー
分析を行なった。その結果、D−グルクロン酸によって
得られる化合物と同一の化合物のみが検出され、本発明
の多糖類を構成するウロン酸は、グルクロン酸のみであ
り、ガラクツロン酸などの他のウロン酸は含まれていな
いことが認められた。D−グルクロン酸を用いて作成し
た検量線から本発明の多糖類のD−グルクロン酸含量は
12〜17重量%であることが判明した。
理によって脱アセチル化した本発明の多糖類について、
88%ギ酸を使用し、100℃、12時間の条件下に酸
加水分解を行った後、更に、(i) と同じ条件で酸加水分
解を行ない、ダンシルヒドラジンで蛍光標識を施した
後、「Shim−pack CLC−NH2(M)」
(島津製作所社製)をカラムとし、0.1M酢酸カリウ
ム緩衝液(pH5.6):アセトニトリル=2:9(v
/v)の混合液を移動相として液体クロマトグラフィー
分析を行なった。その結果、D−グルクロン酸によって
得られる化合物と同一の化合物のみが検出され、本発明
の多糖類を構成するウロン酸は、グルクロン酸のみであ
り、ガラクツロン酸などの他のウロン酸は含まれていな
いことが認められた。D−グルクロン酸を用いて作成し
た検量線から本発明の多糖類のD−グルクロン酸含量は
12〜17重量%であることが判明した。
【0028】(iii) 希アルカリ(0.01M KOH)
処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類につい
て、1M硫酸でpH2に調整した溶液を使用し、100
℃、4時間の条件下に酸加水分解を行った後、「Shi
m−pack SCR−101N」(島津製作所社製)
をカラムとし、10mMリン酸二水素ナトリウム(リン
酸でpH2.5に調整)を移動相として高速液体クロマ
トグラフィー分析を行った。その結果、本発明の多糖類
には、(i) 及び(ii)で判明した成分以外にD−リボース
と未確認成分の2種の成分が更に構成成分として含まれ
ることが判明した。本発明の多糖類のD−リボース含量
については、D−リボースを用いて作成した検量線から
2.1〜7.8重量%であることが判明した。
処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類につい
て、1M硫酸でpH2に調整した溶液を使用し、100
℃、4時間の条件下に酸加水分解を行った後、「Shi
m−pack SCR−101N」(島津製作所社製)
をカラムとし、10mMリン酸二水素ナトリウム(リン
酸でpH2.5に調整)を移動相として高速液体クロマ
トグラフィー分析を行った。その結果、本発明の多糖類
には、(i) 及び(ii)で判明した成分以外にD−リボース
と未確認成分の2種の成分が更に構成成分として含まれ
ることが判明した。本発明の多糖類のD−リボース含量
については、D−リボースを用いて作成した検量線から
2.1〜7.8重量%であることが判明した。
【0029】未確認成分の同定については以下のように
して行った。まず、希アルカリ(0.01M KOH)
処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類につい
て、上記と同条件で、酸加水分解及び高速液体クロマト
グラフィーを行って、未確認成分を分取した。次に、分
取した未確認成分をN−プロピルアルドンアミドアセテ
ートに誘導した。得られた誘導体について「SP−23
80」(スペルコ社製)キャピラリーカラムを使用して
ガスクロマトグラフィー分析及びガスクロマトグラフィ
ー−質量スペクトル分析を行った。その結果、リボン酸
によって得られる化合物と同一の化合物が検出され、未
確認成分は、リボン酸、リブロン酸、または、リブロー
スのウロン酸形のいずれかであることが判明した。
して行った。まず、希アルカリ(0.01M KOH)
処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類につい
て、上記と同条件で、酸加水分解及び高速液体クロマト
グラフィーを行って、未確認成分を分取した。次に、分
取した未確認成分をN−プロピルアルドンアミドアセテ
ートに誘導した。得られた誘導体について「SP−23
80」(スペルコ社製)キャピラリーカラムを使用して
ガスクロマトグラフィー分析及びガスクロマトグラフィ
ー−質量スペクトル分析を行った。その結果、リボン酸
によって得られる化合物と同一の化合物が検出され、未
確認成分は、リボン酸、リブロン酸、または、リブロー
スのウロン酸形のいずれかであることが判明した。
【0030】続いて、分取した未確認成分について、高
速原子衝撃−質量スペクトル分析を行った結果、分子イ
オン(M++1)ピークが165であることが判明し
た。また、分取した未確認成分について、1H−核磁気
共鳴スペクトル分析を行った結果、アノマー水素に由来
するピーク(5ppm付近)が検出された。これらの結
果から、未確認成分はD−リブロン酸であることが判明
した。希アルカリ(0.01M KOH)処理によって
脱アセチル化した本発明の多糖類のD−リブロン酸含量
は、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロ
ン酸及びD−リボースの含量を差し引いた2.4〜8.
4重量%であることが判明した。
速原子衝撃−質量スペクトル分析を行った結果、分子イ
オン(M++1)ピークが165であることが判明し
た。また、分取した未確認成分について、1H−核磁気
共鳴スペクトル分析を行った結果、アノマー水素に由来
するピーク(5ppm付近)が検出された。これらの結
果から、未確認成分はD−リブロン酸であることが判明
した。希アルカリ(0.01M KOH)処理によって
脱アセチル化した本発明の多糖類のD−リブロン酸含量
は、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロ
ン酸及びD−リボースの含量を差し引いた2.4〜8.
4重量%であることが判明した。
【0031】従って、希アルカリ(0.01M KO
H)処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類の各
構成糖の含量は、D−グルコース:D−ガラクトース:
D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=4
8〜67重量%:10〜18重量%:12〜17重量
%:2.1〜7.8重量%:2.4〜8.4重量%であ
り、構成モル比は、D−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であることが判明した。
H)処理によって脱アセチル化した本発明の多糖類の各
構成糖の含量は、D−グルコース:D−ガラクトース:
D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=4
8〜67重量%:10〜18重量%:12〜17重量
%:2.1〜7.8重量%:2.4〜8.4重量%であ
り、構成モル比は、D−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であることが判明した。
【0032】(7)O−アセチル基含有量:0.01M
水酸化カリウム及び0.13M塩化カリウムの水溶液
中、室温で6時間、本発明の多糖類を脱アシル化処理し
た。処理試料について、「Shim−pack CLC
−ODS(M)」(島津製作所社製)をカラムとし、1
0mMリン酸二水素カリウム(リン酸でpH2.3に調
整)を移動相として高速液体クロマトグラフィー分析を
行なった結果、酢酸カリウム水溶液を分析した場合に検
出されるピークと同じ保持時間を有するピークが検出さ
れた。予め作成した検量線とそのピークの高さから、多
糖類のO−アセチル基含有量を求めた結果、多糖類全体
に対して約0〜10重量%であった。
水酸化カリウム及び0.13M塩化カリウムの水溶液
中、室温で6時間、本発明の多糖類を脱アシル化処理し
た。処理試料について、「Shim−pack CLC
−ODS(M)」(島津製作所社製)をカラムとし、1
0mMリン酸二水素カリウム(リン酸でpH2.3に調
整)を移動相として高速液体クロマトグラフィー分析を
行なった結果、酢酸カリウム水溶液を分析した場合に検
出されるピークと同じ保持時間を有するピークが検出さ
れた。予め作成した検量線とそのピークの高さから、多
糖類のO−アセチル基含有量を求めた結果、多糖類全体
に対して約0〜10重量%であった。
【0033】本発明の多糖類のO−アセチル基の含有量
は、培養液からの多糖類の精製方法により異なる。具体
的には、アルカリ処理の時間、pH等によって変化す
る。なお、脱アセチル化処理した多糖類の赤外吸収スペ
クトルを測定した結果では、1730cm-1付近のピー
クが消失した。
は、培養液からの多糖類の精製方法により異なる。具体
的には、アルカリ処理の時間、pH等によって変化す
る。なお、脱アセチル化処理した多糖類の赤外吸収スペ
クトルを測定した結果では、1730cm-1付近のピー
クが消失した。
【0034】上述した物性から、本発明の多糖類は、D
−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロン酸、
D−リボース及びD−リブロン酸から成り、それらの構
成モル比が、D−グルコース:D−ガラクトース:D−
グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:
1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:
0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含有量が、0
〜10重量%である酸性ヘテロ多糖類であることが判明
した。
−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロン酸、
D−リボース及びD−リブロン酸から成り、それらの構
成モル比が、D−グルコース:D−ガラクトース:D−
グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:
1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:
0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含有量が、0
〜10重量%である酸性ヘテロ多糖類であることが判明
した。
【0035】公知物質の中には、D−グルコース、D−
ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD
−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比が、D−
グルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D
−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:
1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であ
る多糖類を見出し得なかったことから、本発明の多糖類
は、新規な酸性ヘテロ多糖であることを確認した。
ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD
−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比が、D−
グルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D
−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:
1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であ
る多糖類を見出し得なかったことから、本発明の多糖類
は、新規な酸性ヘテロ多糖であることを確認した。
【0036】次に、本発明の多糖類の製造方法について
説明する。本発明の製造方法は、アグロバクテリウム属
に属し、且つ、D−グルコース、D−ガラクトース、D
−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5
種から成り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガ
ラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リ
ブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:
0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル
基の含量が、0〜10重量%である多糖類生産性を有す
る微生物を培養し、培養物から、D−グルコース、D−
ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD
−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グ
ルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−
リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:
1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であ
り、O−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多
糖類を採取することを特徴とする。得られる多糖類の分
子量は、通常、ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た値として、約5×103 〜10×106である。
説明する。本発明の製造方法は、アグロバクテリウム属
に属し、且つ、D−グルコース、D−ガラクトース、D
−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5
種から成り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガ
ラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リ
ブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:
0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル
基の含量が、0〜10重量%である多糖類生産性を有す
る微生物を培養し、培養物から、D−グルコース、D−
ガラクトース、D−グルクロン酸、D−リボース及びD
−リブロン酸の5種から成り、その構成モル比がD−グ
ルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン酸:D−
リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜2.9:
1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜1.7であ
り、O−アセチル基の含量が、0〜10重量%である多
糖類を採取することを特徴とする。得られる多糖類の分
子量は、通常、ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た値として、約5×103 〜10×106である。
【0037】そして、本発明の好ましい態様において
は、微生物として、上記多糖類の生産性を有するアグロ
バクテリウム・ラディオバクターの菌株が使用され、更
に好ましい態様においては、微生物として、アグロバク
テリウム・ラディオバクターTNM2株(FERM B
P−4393)又はその変異株が使用される。この様な
変異株は、紫外線、X線等の放射線、または、エチルメ
タンスルホン酸(EMS)、N−メチル−N’−ニトロ
−N−ニトロソグアニジン(MNNG)等の化学的突然
変異誘発物質の様な公知の突然変異誘発手段により発生
させることが出来る。上記多糖類の生産性の有無は、菌
株の培養液を分析することにより判別できる。
は、微生物として、上記多糖類の生産性を有するアグロ
バクテリウム・ラディオバクターの菌株が使用され、更
に好ましい態様においては、微生物として、アグロバク
テリウム・ラディオバクターTNM2株(FERM B
P−4393)又はその変異株が使用される。この様な
変異株は、紫外線、X線等の放射線、または、エチルメ
タンスルホン酸(EMS)、N−メチル−N’−ニトロ
−N−ニトロソグアニジン(MNNG)等の化学的突然
変異誘発物質の様な公知の突然変異誘発手段により発生
させることが出来る。上記多糖類の生産性の有無は、菌
株の培養液を分析することにより判別できる。
【0038】表1〜4にアグロバクテリウム・ラディオ
バクターTNM2株の菌学的性質を示す。
バクターTNM2株の菌学的性質を示す。
【0039】
【表1】 菌学的性質 諸 性 質 形態 無芽胞桿菌、コロニーはややムコイド状 グラム染色 − ブドウ糖OF O型 運動性 + 鞭毛 1〜2 カタラーゼ + オキシターゼ +
【0040】
【表2】 マッコンキー寒天での生育 − SS寒天での生育 − KCN培地での生育 − クエン酸塩の利用 + 硝酸塩の還元 − 硝酸塩からのガス産生 − 無窒素培地での生育 −
【0041】
【表3】炭水化物からの酸の生成 グルコース + ラクトース + マルトース + マンニット + サリシン + スクロース + キシロース + フルクトース + イノシット + セロビオース + トレハロース + ガラクトース +
【0042】
【表4】 カゼイン加水分解 − ゼラチン加水分解 − デンプン加水分解 − ウレアーゼ + VP − インドール − ONPG + リジン デカルボキシラーゼ − アルギニン ジヒドロラーゼ − オルニチン デカルボキシラーゼ − エスクリン加水分解 + Tween 80 加水分解 − LV − 菌体外特定多糖生産能 + (D−グルコース:D−ガラクトース:D−グルクロン
酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜
2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜
1.7の特定の構成糖のモル比を有する多糖類の生成
能)
酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:1.8〜
2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:0.5〜
1.7の特定の構成糖のモル比を有する多糖類の生成
能)
【0043】上記に示す菌学的性質から、本発明の菌株
は、アグロバクテリウム属に属していることが判明し、
バージーズ・マニュアル・オブ・システマチック・バク
テリオロジー第1巻(BERGEY’S MANUAL
OF Systematic Bacteriolo
gy Volume 1、1984年) 254頁に記載
のデータと対比したところ、タイプカルチャーのアグロ
バクテリウム・ラディオバクター(Agrobacte
rium radiobacter)には菌体外特定多
糖生成能に関する記載は認められないものの、他の性質
は本発明の菌株の性質と一致していた。これらの結果か
ら、本発明の菌株は、アグロバクテリウム・ラディオバ
クターの一変異株であると考えられ、この菌株をアグロ
バクテリウム・ラディオバクターTNM2株と命名し
た。
は、アグロバクテリウム属に属していることが判明し、
バージーズ・マニュアル・オブ・システマチック・バク
テリオロジー第1巻(BERGEY’S MANUAL
OF Systematic Bacteriolo
gy Volume 1、1984年) 254頁に記載
のデータと対比したところ、タイプカルチャーのアグロ
バクテリウム・ラディオバクター(Agrobacte
rium radiobacter)には菌体外特定多
糖生成能に関する記載は認められないものの、他の性質
は本発明の菌株の性質と一致していた。これらの結果か
ら、本発明の菌株は、アグロバクテリウム・ラディオバ
クターの一変異株であると考えられ、この菌株をアグロ
バクテリウム・ラディオバクターTNM2株と命名し
た。
【0044】本発明の菌株は、通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所において、受託番号「FERM
BP−4393」として、平成5年8月25日から国際
寄託され保管されている。
命工学工業技術研究所において、受託番号「FERM
BP−4393」として、平成5年8月25日から国際
寄託され保管されている。
【0045】本発明の製造方法において、前記微生物を
培養するための培地としては、アグロバクテリウム(A
grobacterium) 属に属する微生物が生育で
き、本発明の多糖類を生産する炭素源、窒素源、無機塩
類および微量栄養源を適量含有するものであれば特に制
限されない。そして、炭素源としては、グルコース、ガ
ラクトース、フルクトース、キシロース、マンニット、
サッカロース、トレハロース、グルクロン酸、ガラクツ
ロン酸などが使用される。窒素源としては、硝酸塩、ア
ンモニウム塩、尿素などの合成化合物、ポリペプトン、
コーンスティープリカー、酵母エキス、肉エキス、脱脂
大豆抽出物、ペプチド、アミノ酸などの天然有機物が使
用される。無機塩類としては、リン酸塩、カリウム塩、
硫酸塩、マグネシウム塩などが使用される。培地には、
必要に応じ、鉄塩、カルシウム塩、マンガン塩などを添
加することが出来る。また、微量栄養源としては、酵母
エキス、各種ビタミン類などが使用される。
培養するための培地としては、アグロバクテリウム(A
grobacterium) 属に属する微生物が生育で
き、本発明の多糖類を生産する炭素源、窒素源、無機塩
類および微量栄養源を適量含有するものであれば特に制
限されない。そして、炭素源としては、グルコース、ガ
ラクトース、フルクトース、キシロース、マンニット、
サッカロース、トレハロース、グルクロン酸、ガラクツ
ロン酸などが使用される。窒素源としては、硝酸塩、ア
ンモニウム塩、尿素などの合成化合物、ポリペプトン、
コーンスティープリカー、酵母エキス、肉エキス、脱脂
大豆抽出物、ペプチド、アミノ酸などの天然有機物が使
用される。無機塩類としては、リン酸塩、カリウム塩、
硫酸塩、マグネシウム塩などが使用される。培地には、
必要に応じ、鉄塩、カルシウム塩、マンガン塩などを添
加することが出来る。また、微量栄養源としては、酵母
エキス、各種ビタミン類などが使用される。
【0046】培地の状態は、固体でも液体でも構わな
い。液体培地を使用する場合には、静置培養でもよい
が、振盪培養、通気撹拌培養の方がより高収量に本発明
の多糖類を得ることが出来る。培養時のpHは、微生物
が生育できて本発明の多糖類を生産し得るpHであれば
特に制限されないが、通常は4〜8のpHが適切であ
る。培養温度についても、特に制限されないが、通常は
20〜35℃が適切である。培養時間は、本発明の多糖
類の生産量が最大に達する期間が選ばれるが、通常は1
〜7日が適切である。
い。液体培地を使用する場合には、静置培養でもよい
が、振盪培養、通気撹拌培養の方がより高収量に本発明
の多糖類を得ることが出来る。培養時のpHは、微生物
が生育できて本発明の多糖類を生産し得るpHであれば
特に制限されないが、通常は4〜8のpHが適切であ
る。培養温度についても、特に制限されないが、通常は
20〜35℃が適切である。培養時間は、本発明の多糖
類の生産量が最大に達する期間が選ばれるが、通常は1
〜7日が適切である。
【0047】上記の培養方法で得られた培養物から、本
発明の多糖類を採取する方法としては、従来公知の方法
を採用することが出来る。例えば、先ず、遠心分離や濾
過などにより、培養物から菌体を除去した後、得られた
培養液にメタノール、エタノール、イソプロパノール、
アセトン等の有機溶媒を加えて沈澱を生じさせる。次い
で、沈澱物を水に溶解させた後、水に対して透析を行な
い、通風乾燥、熱風乾燥、噴霧乾燥、ドラム乾燥、減圧
乾燥、凍結乾燥などの方法により、透析内液を乾燥して
本発明の多糖類を回収する。
発明の多糖類を採取する方法としては、従来公知の方法
を採用することが出来る。例えば、先ず、遠心分離や濾
過などにより、培養物から菌体を除去した後、得られた
培養液にメタノール、エタノール、イソプロパノール、
アセトン等の有機溶媒を加えて沈澱を生じさせる。次い
で、沈澱物を水に溶解させた後、水に対して透析を行な
い、通風乾燥、熱風乾燥、噴霧乾燥、ドラム乾燥、減圧
乾燥、凍結乾燥などの方法により、透析内液を乾燥して
本発明の多糖類を回収する。
【0048】上記の採取方法の他に、限外濾過により、
上記の培養液から本発明の多糖類以外の成分を除去し、
得られた濃縮液を上述の乾燥工程に供する方法を採用し
てもよい。更に、必要に応じ、通常の多糖類の精製法に
従って精製することにより、高純度精製品を得ることも
出来る。精製法としては、イオン交換、ゲル濾過、アフ
ィニティー等の各種のカラムクロマトグラフィー、四級
アンモニウム塩による沈澱や塩析、有機溶媒による沈澱
などが採用される。
上記の培養液から本発明の多糖類以外の成分を除去し、
得られた濃縮液を上述の乾燥工程に供する方法を採用し
てもよい。更に、必要に応じ、通常の多糖類の精製法に
従って精製することにより、高純度精製品を得ることも
出来る。精製法としては、イオン交換、ゲル濾過、アフ
ィニティー等の各種のカラムクロマトグラフィー、四級
アンモニウム塩による沈澱や塩析、有機溶媒による沈澱
などが採用される。
【0049】本発明の多糖類の重合度は、製造時の培地
組成、採取法などの条件を調節することによって変化さ
せることが出来る。また、TFA、ギ酸、塩酸などを使
用し且つ条件を調節することにより、採取品や精製品を
加水分解することが出来る。従って、本発明の多糖類の
分子量は、約5×103 〜10×106 の範囲で自由に
調節することが可能である。
組成、採取法などの条件を調節することによって変化さ
せることが出来る。また、TFA、ギ酸、塩酸などを使
用し且つ条件を調節することにより、採取品や精製品を
加水分解することが出来る。従って、本発明の多糖類の
分子量は、約5×103 〜10×106 の範囲で自由に
調節することが可能である。
【0050】本発明の多糖類は、ゲル形成性および保湿
性をはじめ、フィルム形成性やその他の有用な特性を有
している。特に、ゲル形成性に関しては、ネイティブな
多糖類では、加熱によってゲル化し、そして、そのゲル
は熱可逆性であるが、脱アセチル化された多糖類では、
金属塩の存在によってゲル化し、そして、そのゲルは熱
不可逆性であるという性質を有する。また、ゲル化剤と
して使用されているゲランガムに比べ、多糖類自体およ
びそのゲル共に耐アルカリ性が優れており、カードラン
のゲルに認められる様な離水性がないという特性があ
る。また、保湿性に関しては、保湿剤の代表的存在であ
るヒアルロン酸ナトリウムに比べ、保湿能が湿度条件に
よって影響を受け難いという特性を示す。そして、ゲル
形成性および保湿性としては、特に、分子量が約105
〜106 の多糖類が好適に使用される。
性をはじめ、フィルム形成性やその他の有用な特性を有
している。特に、ゲル形成性に関しては、ネイティブな
多糖類では、加熱によってゲル化し、そして、そのゲル
は熱可逆性であるが、脱アセチル化された多糖類では、
金属塩の存在によってゲル化し、そして、そのゲルは熱
不可逆性であるという性質を有する。また、ゲル化剤と
して使用されているゲランガムに比べ、多糖類自体およ
びそのゲル共に耐アルカリ性が優れており、カードラン
のゲルに認められる様な離水性がないという特性があ
る。また、保湿性に関しては、保湿剤の代表的存在であ
るヒアルロン酸ナトリウムに比べ、保湿能が湿度条件に
よって影響を受け難いという特性を示す。そして、ゲル
形成性および保湿性としては、特に、分子量が約105
〜106 の多糖類が好適に使用される。
【0051】また、本発明の多糖類は、例えば、2%
(w/v)水溶液として、平板上に均一に流して乾燥さ
せることにより、無色透明で強靱なフィルム状の成形物
を与える。斯かるフイルム形成能は、包装用フィルム原
料やコーティング剤などのフィルム形成剤としての使用
を可能にする。更にまた、本発明の多糖類は、後述の実
施例に示されている通り、乳化剤、気泡安定剤、保水
剤、セメント混和剤として使用される。
(w/v)水溶液として、平板上に均一に流して乾燥さ
せることにより、無色透明で強靱なフィルム状の成形物
を与える。斯かるフイルム形成能は、包装用フィルム原
料やコーティング剤などのフィルム形成剤としての使用
を可能にする。更にまた、本発明の多糖類は、後述の実
施例に示されている通り、乳化剤、気泡安定剤、保水
剤、セメント混和剤として使用される。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0053】実施例1(多糖類の製造) 500mlの坂口フラスコに表5に示す組成の培地を1
00ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、スラン
ト培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・ラデ
ィオバクターTNM2株(FERM BP−4393)
を一白金耳分植菌し、振盪数毎分110ストローク、2
8℃で2日間レシプロ振盪培養を行った。
00ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、スラン
ト培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・ラデ
ィオバクターTNM2株(FERM BP−4393)
を一白金耳分植菌し、振盪数毎分110ストローク、2
8℃で2日間レシプロ振盪培養を行った。
【0054】
【表5】培地組成(重量%) スクロース 4 % 硝酸ナトリウム 0.1 % リン酸一水素カリウム 0.1 % 硫酸マグネシウム・7水和物 0.05 % 硫酸鉄・7水和物 0.001 % 酵母エキス 0.4 % pH 7
【0055】上記の表5に示す組成と同一組成の培地6
リットルを入れて前記と同様の滅菌を行った10リット
ルのジャーファーメンターに前記で得られた培養液60
mlを接種し、温度28℃、通気量6リットル/分の条
件下で94時間通気攪拌培養を行った。なお、回転数
は、培養19時間目までは200rpm、それ以降51
時間目までは300rpm、それ以降70時間目までは
350rpm、それ以降は400rpmとした。
リットルを入れて前記と同様の滅菌を行った10リット
ルのジャーファーメンターに前記で得られた培養液60
mlを接種し、温度28℃、通気量6リットル/分の条
件下で94時間通気攪拌培養を行った。なお、回転数
は、培養19時間目までは200rpm、それ以降51
時間目までは300rpm、それ以降70時間目までは
350rpm、それ以降は400rpmとした。
【0056】得られた培養物を水で2倍に希釈し、遠心
分離により菌体を除去した。得られた培養上清分につい
て、本発明の多糖類以外の成分(残留培地成分など)が
除去される迄、クロスフロー方式の限外濾過を繰り返し
た。限外濾過には、東ソー社製、限外濾過システム「U
F−LMSII」(分画分子量:3×106 )を使用し
た。限外濾過膜を透過しなかった濃縮液を凍結乾燥し、
培地1リットル当たり、約17gの単一な多糖類を得
た。なお、多糖類の単一性の確認は、GPCモードの高
速液体クロマトグラフィーを使用して行った。
分離により菌体を除去した。得られた培養上清分につい
て、本発明の多糖類以外の成分(残留培地成分など)が
除去される迄、クロスフロー方式の限外濾過を繰り返し
た。限外濾過には、東ソー社製、限外濾過システム「U
F−LMSII」(分画分子量:3×106 )を使用し
た。限外濾過膜を透過しなかった濃縮液を凍結乾燥し、
培地1リットル当たり、約17gの単一な多糖類を得
た。なお、多糖類の単一性の確認は、GPCモードの高
速液体クロマトグラフィーを使用して行った。
【0057】旭化成社製「Asahipak GFA−
7MF」をカラムとし、0.1MNaNO3 水溶液を移
動相とした高速液体クロマトグラフィーを使用し、上記
の多糖類の分子量を測定した結果、多糖類のクロマトグ
ラムのピークトップの保持時間は、分子量既知のプルラ
ンを標準サンプルとして作成した分子量−保持時間標準
曲線において、分子量約2×106 に相当する値を示し
た。
7MF」をカラムとし、0.1MNaNO3 水溶液を移
動相とした高速液体クロマトグラフィーを使用し、上記
の多糖類の分子量を測定した結果、多糖類のクロマトグ
ラムのピークトップの保持時間は、分子量既知のプルラ
ンを標準サンプルとして作成した分子量−保持時間標準
曲線において、分子量約2×106 に相当する値を示し
た。
【0058】また、上記の多糖類について、各構成糖ま
で加水分解を行い、加水分解物について、そのまま液体
クロマトグラフィー分析を行うと共に、蛍光標識を施し
て液体クロマトグラフィー分析を行った。各々予め作成
した検量線と各構成糖のピーク高さから求めた構成糖の
含量から、各構成糖のモル比は、D−グルコース:D−
ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−
リブロン酸=10.0:2.1:2.0:1.0:0.
9であった。0.01M KOH及び0.13M KC
lの水溶液中、室温で6時間、脱アシル化処理した。処
理試料について、高速液体クロマトグラフィー分析を行
なった結果、酢酸カリウム水溶液を分析した場合のピー
クと同じ保持時間を有するピークが検出された。予め酢
酸カリウム水溶液を分析して作成した検量線とそのピー
ク高さから、多糖類のO−アセチル基含量を求めた結
果、多糖類全体に対して8重量%であった。
で加水分解を行い、加水分解物について、そのまま液体
クロマトグラフィー分析を行うと共に、蛍光標識を施し
て液体クロマトグラフィー分析を行った。各々予め作成
した検量線と各構成糖のピーク高さから求めた構成糖の
含量から、各構成糖のモル比は、D−グルコース:D−
ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−
リブロン酸=10.0:2.1:2.0:1.0:0.
9であった。0.01M KOH及び0.13M KC
lの水溶液中、室温で6時間、脱アシル化処理した。処
理試料について、高速液体クロマトグラフィー分析を行
なった結果、酢酸カリウム水溶液を分析した場合のピー
クと同じ保持時間を有するピークが検出された。予め酢
酸カリウム水溶液を分析して作成した検量線とそのピー
ク高さから、多糖類のO−アセチル基含量を求めた結
果、多糖類全体に対して8重量%であった。
【0059】実施例2(多糖類の製造) 500mlの坂口フラスコに表6に示す組成の培地を1
00ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、スラン
ト培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・ラデ
ィオバクターTNM2株を一白金耳分植菌し、振盪数毎
分110ストローク、28℃で2日間レシプロ振盪培養
を行った。
00ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、スラン
ト培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・ラデ
ィオバクターTNM2株を一白金耳分植菌し、振盪数毎
分110ストローク、28℃で2日間レシプロ振盪培養
を行った。
【0060】
【表6】培地組成(重量%) サッカロース 2 % 硝酸ナトリウム 0.2 % リン酸一水素カリウム 0.1 % 硫酸マグネシウム・7水和物 0.05 % 硫酸鉄・7水和物 0.001 % 酵母エキス 0.05 % pH 6
【0061】上記の表6に示す組成と同一組成の培地6
リットルを入れて前記と同様の滅菌を行った10リット
ルのジャーファーメンターに前記で得られた培養液60
mlを接種し、塩化カリウムを0.05重量%添加し、
通気量6リットル/分の条件下で125時間通気攪拌培
養を行った。なお、温度は、培養85時間までは28
℃、それ以降は35℃とし、回転数は、培養72時間目
までは300rpm、それ以降は800rpmとした。
リットルを入れて前記と同様の滅菌を行った10リット
ルのジャーファーメンターに前記で得られた培養液60
mlを接種し、塩化カリウムを0.05重量%添加し、
通気量6リットル/分の条件下で125時間通気攪拌培
養を行った。なお、温度は、培養85時間までは28
℃、それ以降は35℃とし、回転数は、培養72時間目
までは300rpm、それ以降は800rpmとした。
【0062】以降、実施例1と同様に処理した結果、培
地1リットル当たり、約9gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:1.9:2.4:0.7:1.2であり、O−
アセチル基含有量は、8重量%であった。また、分子量
は2.6×106 であった。
地1リットル当たり、約9gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:1.9:2.4:0.7:1.2であり、O−
アセチル基含有量は、8重量%であった。また、分子量
は2.6×106 であった。
【0063】実施例3(多糖類の製造) 500mlの坂口フラスコに実施例2と同一組成の培地
を100ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、ス
ラント培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・
ラディオバクターTNM2株を一白金耳分植菌し、振盪
数毎分110ストローク、温度28℃の条件下、5日間
レシプロ振盪培養を行った。
を100ml入れ、121℃で20分間湿熱滅菌後、ス
ラント培養(斜面培養)していたアグロバクテリウム・
ラディオバクターTNM2株を一白金耳分植菌し、振盪
数毎分110ストローク、温度28℃の条件下、5日間
レシプロ振盪培養を行った。
【0064】得られた培養物を水で2倍に希釈し、10
M水酸化ナトリウム水溶液でpH13に調整後、遠心分
離により菌体を除去した。得られた培養上清分に3倍量
(V/W)のエタノールを添加し、生じた沈澱物を水に
溶解した後、流水透析を2日間行った。得られた透析内
液を凍結乾燥し、培地1リットル当たり、約2gの単一
な多糖類を得た。得られた多糖類について、実施例1と
同様にして構成糖のモル比およびO−アセチル基含有量
を求めた結果、モル比は、D−グルコース:D−ガラク
トース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロ
ン酸=10.0:2.0:1.9:1.2:0.7であ
り、O−アセチル基含有量は、0重量%であった。ま
た、分子量は4.3×106 であった。
M水酸化ナトリウム水溶液でpH13に調整後、遠心分
離により菌体を除去した。得られた培養上清分に3倍量
(V/W)のエタノールを添加し、生じた沈澱物を水に
溶解した後、流水透析を2日間行った。得られた透析内
液を凍結乾燥し、培地1リットル当たり、約2gの単一
な多糖類を得た。得られた多糖類について、実施例1と
同様にして構成糖のモル比およびO−アセチル基含有量
を求めた結果、モル比は、D−グルコース:D−ガラク
トース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロ
ン酸=10.0:2.0:1.9:1.2:0.7であ
り、O−アセチル基含有量は、0重量%であった。ま
た、分子量は4.3×106 であった。
【0065】実施例4(多糖類の製造) 実施例3において、サッカロース:4重量%、ポリペプ
トン:0.2重量%、酵母エキス:0.1重量%、肉エ
キス:0.1重量%の培地組成を有し、pH7の培地を
使用した以外は、実施例3と同様に処理した結果、培地
1リットル当たり、約0.3gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:2.2:2.3:0.9:1.0であり、O−
アセチル基含有量は、5重量%であった。また、分子量
は3.5×106 であった。
トン:0.2重量%、酵母エキス:0.1重量%、肉エ
キス:0.1重量%の培地組成を有し、pH7の培地を
使用した以外は、実施例3と同様に処理した結果、培地
1リットル当たり、約0.3gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:2.2:2.3:0.9:1.0であり、O−
アセチル基含有量は、5重量%であった。また、分子量
は3.5×106 であった。
【0066】実施例5(多糖類の製造) 実施例2において、培地組成のサッカロースの量を4重
量%に、ジャーファーメンターの回転数を400rpm
に、ジャーファーメンターでの培養温度を28℃にそれ
ぞれ変更した以外は、実施例2と同様に処理した結果、
培地1リットル当たり、約3gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:2.5:2.0:0.8:1.0であり、O−
アセチル基含有量は、7重量%であった。また、分子量
は2.3×106 であった。
量%に、ジャーファーメンターの回転数を400rpm
に、ジャーファーメンターでの培養温度を28℃にそれ
ぞれ変更した以外は、実施例2と同様に処理した結果、
培地1リットル当たり、約3gの単一な多糖類が得られ
た。得られた多糖類について、実施例1と同様にして構
成糖のモル比およびO−アセチル基含有量を求めた結
果、モル比は、D−グルコース:D−ガラクトース:D
−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=1
0.0:2.5:2.0:0.8:1.0であり、O−
アセチル基含有量は、7重量%であった。また、分子量
は2.3×106 であった。
【0067】実施例6(多糖類の貯蔵安定性、耐酸・耐
アルカリ性評価) 濃度が0.2%(w/v)になる様に、水、0.1M
HCl及び0.1MNaOHのそれぞれに、実施例5で
得られた多糖類(分子量:約2×106)、ゲランガム
(ケルコ社製、分子量:5.9×105)、鶏冠由来の
ヒアルロン酸ナトリウム(キューピー社製、分子量:2
×106)及び微生物醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウ
ム(電気化学工業社製、分子量:1.7×106)をそ
れぞれ溶解させた後、密閉容器中で50℃にて1ヵ月保
存し、保存後の分子量の変化を高速液体クロマトグラフ
ィーで調べた。結果を表7に示す。
アルカリ性評価) 濃度が0.2%(w/v)になる様に、水、0.1M
HCl及び0.1MNaOHのそれぞれに、実施例5で
得られた多糖類(分子量:約2×106)、ゲランガム
(ケルコ社製、分子量:5.9×105)、鶏冠由来の
ヒアルロン酸ナトリウム(キューピー社製、分子量:2
×106)及び微生物醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウ
ム(電気化学工業社製、分子量:1.7×106)をそ
れぞれ溶解させた後、密閉容器中で50℃にて1ヵ月保
存し、保存後の分子量の変化を高速液体クロマトグラフ
ィーで調べた。結果を表7に示す。
【0068】
【表7】 ─────────────────────────────────── 本発明 ゲラン 鶏冠由来の 微生物醗酵生産 多糖類 ガム ヒアルロン酸 ヒアルロン酸 (実施例5) ナトリウム ナトリウム <保存後の分子量> 溶媒:水 2.3 ×106 1.6 ×105 1.6 ×106 1.6 ×106 0.1M HCl 1.4 ×106 ゲル化 1.6 ×104 1.7 ×104 0.1M NaOH 2.3 ×106 完全分解 完全分解 完全分解 ───────────────────────────────────
【0069】上記の結果から明らかな通り、何れの化合
物も、水に溶解させた場合は、分子量の大きな変化は認
められない。しかしながら、0.1M HClに溶解さ
せて保存した場合は、本発明の多糖類では、分子量の変
化が認められないのに対し、ゲランガムではゲル化し、
ヒアルロン酸ナトリウムでは、分子量が約1/100に
まで低下する。そして、0.1M NaOHに溶解させ
て保存した場合は、ゲランガムとヒアルロン酸ナトリウ
ムでは、構成糖単位にまで分解されるのに対し、本発明
の多糖類は、全く分解されない。この事実から、本発明
の多糖類は、ゲランガム及びヒアルロン酸ナトリウムよ
りも化学的に安定な物質であることが分かる。
物も、水に溶解させた場合は、分子量の大きな変化は認
められない。しかしながら、0.1M HClに溶解さ
せて保存した場合は、本発明の多糖類では、分子量の変
化が認められないのに対し、ゲランガムではゲル化し、
ヒアルロン酸ナトリウムでは、分子量が約1/100に
まで低下する。そして、0.1M NaOHに溶解させ
て保存した場合は、ゲランガムとヒアルロン酸ナトリウ
ムでは、構成糖単位にまで分解されるのに対し、本発明
の多糖類は、全く分解されない。この事実から、本発明
の多糖類は、ゲランガム及びヒアルロン酸ナトリウムよ
りも化学的に安定な物質であることが分かる。
【0070】実施例7(多糖類の粘性の評価) 実施例1で得られた多糖類を水に溶解し、濃度が、0.
1、0.2、0.5、1.0%(w/v)の各水溶液を
調製した。次いで、B型粘度計を使用し、回転数60r
pmの条件で各水溶液の室温での粘度を測定した。ま
た、比較のため、キサンタンガム(ケルコ社製、「ケル
ザン」)についても粘度を測定した。結果を表8に示す
が、本発明の多糖類は、十分実用的な粘性を有する。
1、0.2、0.5、1.0%(w/v)の各水溶液を
調製した。次いで、B型粘度計を使用し、回転数60r
pmの条件で各水溶液の室温での粘度を測定した。ま
た、比較のため、キサンタンガム(ケルコ社製、「ケル
ザン」)についても粘度を測定した。結果を表8に示す
が、本発明の多糖類は、十分実用的な粘性を有する。
【0071】
【表8】 ─────────────────────────────────── 濃度%(w/v) 本発明の多糖類(cp) キサンタンガム(cp) 0.1 15 50 0.2 35 100 0.5 200 400 1.0 1000 1100 ───────────────────────────────────
【0072】実施例8(多糖類の粘性の評価) 実施例7で調製した本発明の多糖類の1%(w/v)水
溶液について、B型粘度計を使用し、回転数6、12、
30及び60rpmの条件で室温での粘度を測定した。
また、比較のため、キサンタンガム(ケルコ社製、「ケ
ルザン」)についても粘度を測定した。結果を表9に示
すが、本発明の多糖類は、十分実用的な粘性を有するこ
とが分かる。
溶液について、B型粘度計を使用し、回転数6、12、
30及び60rpmの条件で室温での粘度を測定した。
また、比較のため、キサンタンガム(ケルコ社製、「ケ
ルザン」)についても粘度を測定した。結果を表9に示
すが、本発明の多糖類は、十分実用的な粘性を有するこ
とが分かる。
【0073】
【表9】 ─────────────────────────────────── 回転数(rpm) 本発明の多糖類(cp) キサンタンガム(cp) 6 4000 9400 12 3000 5100 30 1600 1600 60 1000 1100 ───────────────────────────────────
【0074】実施例9(多糖類の粘性の評価) 実施例1で得られた多糖類を、0.1M HCl、0.
001M HCl、0.1M NaOH、0.001M
NaOH及び水にそれぞれ溶解して1%(w/v)の
溶液を調製した。次いで、B型粘度計を使用し、回転数
60rpmの条件で各溶液の室温での粘度を測定した。
結果を表10に示すが、本発明の多糖類の粘性は、酸お
よびアルカリ性媒体中で大きく変動しないことが分か
る。
001M HCl、0.1M NaOH、0.001M
NaOH及び水にそれぞれ溶解して1%(w/v)の
溶液を調製した。次いで、B型粘度計を使用し、回転数
60rpmの条件で各溶液の室温での粘度を測定した。
結果を表10に示すが、本発明の多糖類の粘性は、酸お
よびアルカリ性媒体中で大きく変動しないことが分か
る。
【0075】
【表10】
【0076】実施例10(多糖類の粘性の評価) 実施例1で得られた多糖類から調製した1%(w/v)
水溶液について、B型粘度計を使用し、回転数60rp
mの条件下、5、25、50及び90℃の各温度におけ
る粘度を測定した。結果を表11に示すが、本発明の多
糖類は、低温では粘度が上昇し、高温では低下する性質
を有することが分かる。
水溶液について、B型粘度計を使用し、回転数60rp
mの条件下、5、25、50及び90℃の各温度におけ
る粘度を測定した。結果を表11に示すが、本発明の多
糖類は、低温では粘度が上昇し、高温では低下する性質
を有することが分かる。
【0077】
【表11】 ──────────────── 温度(℃) 粘度(cp) 5 1250 25 1000 50 700 90 300 ────────────────
【0078】実施例11(多糖類の粘性の評価) 実施例1で得られた多糖類から調製した1%(w/v)
水溶液に、NaCl又はCaCl2 を、それぞれ、濃度
が、0.5、1.0、10、20%(w/v)となる様
に添加した後、B型粘度計を使用し、回転数60rpm
で各水溶液の室温での粘度を測定した。結果を表12に
示すが、本発明の多糖類の粘性は、高濃度の塩が存在し
ていても安定であることが分かる。
水溶液に、NaCl又はCaCl2 を、それぞれ、濃度
が、0.5、1.0、10、20%(w/v)となる様
に添加した後、B型粘度計を使用し、回転数60rpm
で各水溶液の室温での粘度を測定した。結果を表12に
示すが、本発明の多糖類の粘性は、高濃度の塩が存在し
ていても安定であることが分かる。
【0079】
【表12】
【0080】実施例12(ゲルの調製法) 実施例5で得られた多糖類から調製された2%(w/
v)水溶液を撹拌しながら5分間沸騰させた後、室温下
で冷却した結果、柔らかくて安定な熱可逆性のゲルが得
られた。
v)水溶液を撹拌しながら5分間沸騰させた後、室温下
で冷却した結果、柔らかくて安定な熱可逆性のゲルが得
られた。
【0081】実施例13(ゲルの耐水・耐酸・耐アルカ
リ性評価) 実施例12で得られたゲルと実施例12と同じ方法で調
製したゲランガム(ケルコ社製)のゲルを、水、1M
HCl及び1M NaOH中に入れ、30時間静置し
た。水および1M HCl中に静置した場合、上記の各
ゲルとも、静置30時間後でも溶解、崩壊していなかっ
た。1M NaOH中に静置した場合、ゲランガムのゲ
ルは、静置1時間後には溶解、崩壊してしまったが、本
発明の多糖類のゲルは、静置30時間後でも元の形を維
持していた。従って、本発明の多糖類は、耐アルカリ性
を有するゲルを形成することが出来る点において、ゲラ
ンガムより優れていた。
リ性評価) 実施例12で得られたゲルと実施例12と同じ方法で調
製したゲランガム(ケルコ社製)のゲルを、水、1M
HCl及び1M NaOH中に入れ、30時間静置し
た。水および1M HCl中に静置した場合、上記の各
ゲルとも、静置30時間後でも溶解、崩壊していなかっ
た。1M NaOH中に静置した場合、ゲランガムのゲ
ルは、静置1時間後には溶解、崩壊してしまったが、本
発明の多糖類のゲルは、静置30時間後でも元の形を維
持していた。従って、本発明の多糖類は、耐アルカリ性
を有するゲルを形成することが出来る点において、ゲラ
ンガムより優れていた。
【0082】実施例14(ゲルの吸水性評価) 実施例12で得られたゲル8.2gを水中に入れて3日
間静置したところ、吸水が起こり、ゲル重量は約99g
になった。
間静置したところ、吸水が起こり、ゲル重量は約99g
になった。
【0083】実施例15(ゲルの吸水性評価) 実施例12で得られたゲル8.2gを室内で乾燥させて
乾燥ゲル0.44gを得た。この乾燥ゲルを水に浸漬す
ると直ちに吸水が起こり元のゲルに戻った。
乾燥ゲル0.44gを得た。この乾燥ゲルを水に浸漬す
ると直ちに吸水が起こり元のゲルに戻った。
【0084】実施例16(ゲルの離水性の評価) 実施例5で得られた多糖類から調製した2%(w/v)
水溶液およびカードラン(和光純薬工業社製)から調製
した2%(w/v)水懸濁液を5分間沸騰させた後、室
温下で冷却してゲル化させた。次いで、各ゲルを4℃で
20時間保存した後、その離水率を測定した結果、カー
ドランのゲルの離水率は21%、本発明の多糖類のゲル
の場合は2%であった。よって、本発明の多糖類のゲル
は、カードランのゲルよりも離水性が小さいことが認め
られる。なお、離水率は以下の様に定義する。
水溶液およびカードラン(和光純薬工業社製)から調製
した2%(w/v)水懸濁液を5分間沸騰させた後、室
温下で冷却してゲル化させた。次いで、各ゲルを4℃で
20時間保存した後、その離水率を測定した結果、カー
ドランのゲルの離水率は21%、本発明の多糖類のゲル
の場合は2%であった。よって、本発明の多糖類のゲル
は、カードランのゲルよりも離水性が小さいことが認め
られる。なお、離水率は以下の様に定義する。
【0085】
【数1】離水率(%)=(C−D)/C×100 (但し、Cは保存前のゲルの重量、Dは保存後のゲルの
重量を表す。)
重量を表す。)
【0086】実施例17(多糖類の細胞培養用途の評
価) 細胞培養用イーグルMEM培地に実施例5で得られた多
糖類を1重量%となる様に加え、シャーレーに分注後、
121℃で15分間、湿熱滅菌を行った。その後、固ま
る直前に細胞培養液を加えた。また、比較のため、多糖
類を1重量%の代わりに寒天0.5重量%を使用した以
外は、同様の操作を行った。多糖類を使用した培地およ
び寒天を使用した培地における細胞の成育は同等であっ
たが、1週間後の離水率は、多糖類を使用した培地では
4%、寒天を使用した培地では5%であった。
価) 細胞培養用イーグルMEM培地に実施例5で得られた多
糖類を1重量%となる様に加え、シャーレーに分注後、
121℃で15分間、湿熱滅菌を行った。その後、固ま
る直前に細胞培養液を加えた。また、比較のため、多糖
類を1重量%の代わりに寒天0.5重量%を使用した以
外は、同様の操作を行った。多糖類を使用した培地およ
び寒天を使用した培地における細胞の成育は同等であっ
たが、1週間後の離水率は、多糖類を使用した培地では
4%、寒天を使用した培地では5%であった。
【0087】実施例18(多糖類の微生物培養用途の評
価) 実施例5で得られた多糖類2g、肉エキス0.7g、ペ
プトン1g、塩化ナトリウム0.3g、水100mlの
組成の培地(PH7)を試験管に分注後、121℃で2
0分間、湿熱滅菌を行った。その後、室温まで冷却し、
斜面培地を作成した。また、比較のため、多糖類2gの
代わりに寒天2gを使用した以外は、同様の操作を行っ
た。多糖類を使用した培地および寒天を使用した培地に
おける微生物の成育は同等であったが、1週間後の離水
率は、多糖類を使用した培地では10%、寒天を使用し
た培地では15%であった。また、寒天を使用した培地
は不透明であるのに対し、多糖類を使用した培地は透明
であり、コロニーの状況を容易に把握することが出来
た。以上の結果から、本発明の多糖類の使用により長期
保存に適した微生物培養用培地を調製し得ることが確認
された。
価) 実施例5で得られた多糖類2g、肉エキス0.7g、ペ
プトン1g、塩化ナトリウム0.3g、水100mlの
組成の培地(PH7)を試験管に分注後、121℃で2
0分間、湿熱滅菌を行った。その後、室温まで冷却し、
斜面培地を作成した。また、比較のため、多糖類2gの
代わりに寒天2gを使用した以外は、同様の操作を行っ
た。多糖類を使用した培地および寒天を使用した培地に
おける微生物の成育は同等であったが、1週間後の離水
率は、多糖類を使用した培地では10%、寒天を使用し
た培地では15%であった。また、寒天を使用した培地
は不透明であるのに対し、多糖類を使用した培地は透明
であり、コロニーの状況を容易に把握することが出来
た。以上の結果から、本発明の多糖類の使用により長期
保存に適した微生物培養用培地を調製し得ることが確認
された。
【0088】実施例19(多糖類の植物培養用途の評
価) Murashige & Skoog 培地に実施例5
で得られた多糖類を2%(w/v)となる様に加えて三
角フラスコに分注後、121℃で15分間、湿熱滅菌を
行った。その後、室温まで冷却し固化させた。また、比
較のため、多糖類2%(w/v)の代わりに寒天2%
(w/v)を使用した以外は、同様の操作を行った。多
糖類を使用した培地および寒天を使用した培地における
植物の成育は同等であったが、3ケ月後の離水率は、多
糖類を使用した培地では15%、寒天を使用した培地で
は21%であった。また、寒天を使用した培地は不透明
であるのに対し、多糖類を使用した培地は透明であり、
カルスや発根の状況を容易に把握することが出来た。以
上の結果から、本発明の多糖類の使用により長期保存に
適した植物培養用培地を調製し得ることが確認された。
価) Murashige & Skoog 培地に実施例5
で得られた多糖類を2%(w/v)となる様に加えて三
角フラスコに分注後、121℃で15分間、湿熱滅菌を
行った。その後、室温まで冷却し固化させた。また、比
較のため、多糖類2%(w/v)の代わりに寒天2%
(w/v)を使用した以外は、同様の操作を行った。多
糖類を使用した培地および寒天を使用した培地における
植物の成育は同等であったが、3ケ月後の離水率は、多
糖類を使用した培地では15%、寒天を使用した培地で
は21%であった。また、寒天を使用した培地は不透明
であるのに対し、多糖類を使用した培地は透明であり、
カルスや発根の状況を容易に把握することが出来た。以
上の結果から、本発明の多糖類の使用により長期保存に
適した植物培養用培地を調製し得ることが確認された。
【0089】実施例20(多糖類の保湿能の評価) 実施例5で得られた多糖類(分子量2×106 相当)を
秤量管に入れて十分に真空乾燥した後、NH4 Clによ
り相対湿度79%に調整したデシケーター中に入れ、そ
の重量が一定になるまで放置した。次に、Zn(N
O3 )2 ・6H2 Oにより相対湿度42%に調整したデ
シケーター中に移し、再び、その重量が一定になるまで
放置した。上記の操作は、何れも、20℃の一定温度下
で行った。また、保湿能の比較のため、鶏冠由来のヒア
ルロン酸ナトリウム(キューピー社製、分子量:約2×
106 )と微生物醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウム
(電気化学工業社製、分子量:約2×106 )につい
て、上記と同様に操作を行った。
秤量管に入れて十分に真空乾燥した後、NH4 Clによ
り相対湿度79%に調整したデシケーター中に入れ、そ
の重量が一定になるまで放置した。次に、Zn(N
O3 )2 ・6H2 Oにより相対湿度42%に調整したデ
シケーター中に移し、再び、その重量が一定になるまで
放置した。上記の操作は、何れも、20℃の一定温度下
で行った。また、保湿能の比較のため、鶏冠由来のヒア
ルロン酸ナトリウム(キューピー社製、分子量:約2×
106 )と微生物醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウム
(電気化学工業社製、分子量:約2×106 )につい
て、上記と同様に操作を行った。
【0090】各相対湿度条件下での保湿率は、下記の数
式により算出した。保湿能評価を行った結果を表13に
示す。ここで、保湿率は以下の様に定義する。
式により算出した。保湿能評価を行った結果を表13に
示す。ここで、保湿率は以下の様に定義する。
【数2】保湿率(%)=(A−B)/B×100 但し、Aは各相対湿度条件下において一定になった時の
サンプル重量、Bは乾燥サンプル重量を表す。
サンプル重量、Bは乾燥サンプル重量を表す。
【0091】
【表13】 ─────────────────────────────────── 本発明 鶏冠由来のヒアル 微生物醗酵生産ヒア 多糖類 ロン酸ナトリウム ルロン酸ナトリウム <保湿率%> 相対湿度79% 30 45 42 42% 21 30 30 <保湿率の差%> 9 15 12 ───────────────────────────────────
【0092】上記の結果から明らかな通り、相対湿度4
0〜80%の通常の環境条件下においては、何れの化合
物も、一般に要求される10〜50%の保湿率を有す
る。しかしながら、相対湿度の変化による影響は、すな
わち、相対湿度79%と42%との間の保湿率の差は、
鶏冠由来のヒアルロン酸ナトリウムでは15%、微生物
醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウムでは12%であるの
に対して、本発明の多糖類では、僅かに9%である。従
って、本発明の多糖類を成分とする保湿剤は、相対湿度
の変化によって影響を受け難い点において、各種ヒアル
ロン酸ナトリウムよりも優れている。
0〜80%の通常の環境条件下においては、何れの化合
物も、一般に要求される10〜50%の保湿率を有す
る。しかしながら、相対湿度の変化による影響は、すな
わち、相対湿度79%と42%との間の保湿率の差は、
鶏冠由来のヒアルロン酸ナトリウムでは15%、微生物
醗酵生産のヒアルロン酸ナトリウムでは12%であるの
に対して、本発明の多糖類では、僅かに9%である。従
って、本発明の多糖類を成分とする保湿剤は、相対湿度
の変化によって影響を受け難い点において、各種ヒアル
ロン酸ナトリウムよりも優れている。
【0093】実施例21(多糖類のフィルム形成能の評
価) 実施例5で得られた多糖類から調製された2%(w/
v)水溶液をPETシート上に置いた型板(50×50
×1mm)内に流し込み、50℃で乾燥してフィルム状
成形物を作成した。また、比較のため、プルラン(林原
社製、「プルランPI−20」)についても同様にフィ
ルム状成形物を作成した。得られた各フィルム状成形物
の引張強度と破断伸度を精密万能試験機(島津製作所社
製、AGS−500B)を使用して測定した。結果を表
14に示す。本発明の多糖類から得られたフィルム状成
形物は、十分実用的な引張強度および破断伸度を有す
る。
価) 実施例5で得られた多糖類から調製された2%(w/
v)水溶液をPETシート上に置いた型板(50×50
×1mm)内に流し込み、50℃で乾燥してフィルム状
成形物を作成した。また、比較のため、プルラン(林原
社製、「プルランPI−20」)についても同様にフィ
ルム状成形物を作成した。得られた各フィルム状成形物
の引張強度と破断伸度を精密万能試験機(島津製作所社
製、AGS−500B)を使用して測定した。結果を表
14に示す。本発明の多糖類から得られたフィルム状成
形物は、十分実用的な引張強度および破断伸度を有す
る。
【0094】
【表14】 ────────────────────────── 本発明の多糖類 プルラン 引張強度(kg/cm2) 400 500 破断伸度(%) 6 3 ──────────────────────────
【0095】実施例22(多糖類の乳化安定性の評価) ホモミキサーを使用して10,000rpmで攪拌しな
がら、実施例5で得られた多糖類の1%(w/v)水溶
液35gにサラダ油35gを徐々に加えた。その後、5
分間攪拌を続行してサラダ油を乳化させた後、静置し
た。また、比較のため、カラギナン(大日本製薬社製、
商品名:シーピーガムFA)についても同様に操作を行
った。乳化直後は、多糖類およびカラギナンを使用した
何れの場合も白色クリーム状の乳化液となった。しかし
ながら、カラギナンを使用した乳化液の場合は、24時
間静置後に水相が出現し、120時間静置後に水相の高
さが液の全高さの約30%に達した。一方、多糖類を使
用した乳化液の場合は、120時間静置後においても相
分離は全く認められなかった。従って、本発明の多糖類
はサラダ油に対してカラギナンよりも優れた乳化安定性
を有していることが確認された。
がら、実施例5で得られた多糖類の1%(w/v)水溶
液35gにサラダ油35gを徐々に加えた。その後、5
分間攪拌を続行してサラダ油を乳化させた後、静置し
た。また、比較のため、カラギナン(大日本製薬社製、
商品名:シーピーガムFA)についても同様に操作を行
った。乳化直後は、多糖類およびカラギナンを使用した
何れの場合も白色クリーム状の乳化液となった。しかし
ながら、カラギナンを使用した乳化液の場合は、24時
間静置後に水相が出現し、120時間静置後に水相の高
さが液の全高さの約30%に達した。一方、多糖類を使
用した乳化液の場合は、120時間静置後においても相
分離は全く認められなかった。従って、本発明の多糖類
はサラダ油に対してカラギナンよりも優れた乳化安定性
を有していることが確認された。
【0096】実施例23(多糖類の牛乳における気泡安
定性の評価) 牛乳100mlに実施例5で得られた多糖類1gを加
え、ホモミキサーを使用して10,000rpmで撹拌
し、気泡を発生させた。また、比較のため、カラギナン
(大日本製薬社製、商品名:シーピーガムFA)につい
ても同様に操作を行なった。本発明の多糖類の場合、3
3%の体積増加を生じたが、カラギナンの場合、10%
の体積増加であった。また、24時間静置後において
は、カラギナンの場合、気泡は消失したが、本発明の多
糖類の場合、気泡は安定に存在していた。
定性の評価) 牛乳100mlに実施例5で得られた多糖類1gを加
え、ホモミキサーを使用して10,000rpmで撹拌
し、気泡を発生させた。また、比較のため、カラギナン
(大日本製薬社製、商品名:シーピーガムFA)につい
ても同様に操作を行なった。本発明の多糖類の場合、3
3%の体積増加を生じたが、カラギナンの場合、10%
の体積増加であった。また、24時間静置後において
は、カラギナンの場合、気泡は消失したが、本発明の多
糖類の場合、気泡は安定に存在していた。
【0097】実施例24(多糖類のアイスクリームにお
ける気泡安定性の評価) 先ず、3リットルのステンレス製バットに牛乳1000
gを入れて70℃の湯浴中に保持し、スターラーで攪拌
した。次いで、攪拌しながら、脱脂粉乳120g、砂糖
130g、実施例5で得られた多糖類5gの混合物を加
え、更に、全脂練乳250g、生クリーム(乳脂肪分4
0%)200g、卵黄100g、バニラエッセンス2g
を順次に加えてミックスを調製した。このミックスを8
0℃で10分間保持した後、ホモジナイザーで均質化
し、フリーザーでフリージングした。次いで、温度が−
3℃となった時点でサンプリングし、乳脂肪分14.0
%、無脂乳固形分13.0%のバニラアイスクリーム試
料を得た。また、比較のため、多糖類5gの代わりにカ
ラギナン(大日本製薬社製、商品名:シーピーガムF
A)5gを使用した以外は、同様に操作を行ってアイス
クリーム試料を得た。
ける気泡安定性の評価) 先ず、3リットルのステンレス製バットに牛乳1000
gを入れて70℃の湯浴中に保持し、スターラーで攪拌
した。次いで、攪拌しながら、脱脂粉乳120g、砂糖
130g、実施例5で得られた多糖類5gの混合物を加
え、更に、全脂練乳250g、生クリーム(乳脂肪分4
0%)200g、卵黄100g、バニラエッセンス2g
を順次に加えてミックスを調製した。このミックスを8
0℃で10分間保持した後、ホモジナイザーで均質化
し、フリーザーでフリージングした。次いで、温度が−
3℃となった時点でサンプリングし、乳脂肪分14.0
%、無脂乳固形分13.0%のバニラアイスクリーム試
料を得た。また、比較のため、多糖類5gの代わりにカ
ラギナン(大日本製薬社製、商品名:シーピーガムF
A)5gを使用した以外は、同様に操作を行ってアイス
クリーム試料を得た。
【0098】上記の各アイスクリームについてオーバー
ランを測定した。オーバーランは、フリージング直前の
ミックス100mlとフリージング直後のアイスクリム
100mlの各重量の測定値から計算により求めた。重
量測定には、100mlのプラスチック製容器を使用し
た。カラギナンを使用したアイスクリームのオーバーラ
ンは35%であり、多糖類を使用したアイスクリームの
オーバーランは51%であった。
ランを測定した。オーバーランは、フリージング直前の
ミックス100mlとフリージング直後のアイスクリム
100mlの各重量の測定値から計算により求めた。重
量測定には、100mlのプラスチック製容器を使用し
た。カラギナンを使用したアイスクリームのオーバーラ
ンは35%であり、多糖類を使用したアイスクリームの
オーバーランは51%であった。
【0099】実施例25(多糖類のゼリーにおける保水
性の評価) 実施例5で得られた多糖類1重量%、10重量%クエン
酸水溶液2重量% 、10重量%クエン酸三ナトリウム
水溶液0.7重量%、砂糖20重量%、ぶどうフレーバ
ー0.1重量%、着色料0.14重量%、残余が水から
なる混合物溶液を5分間沸騰させた後、カップに充填し
て冷却し、ゲル化させた。また、比較のため、多糖類1
重量%の代わりに寒天1重量%を使用した以外は、同様
に操作を行った。得られた各ゼリーを4℃で20時間保
存した後、離水率を測定した結果、多糖類を使用したゼ
リーの離水率は2%、寒天を使用したゼリーの離水率は
4%であった。
性の評価) 実施例5で得られた多糖類1重量%、10重量%クエン
酸水溶液2重量% 、10重量%クエン酸三ナトリウム
水溶液0.7重量%、砂糖20重量%、ぶどうフレーバ
ー0.1重量%、着色料0.14重量%、残余が水から
なる混合物溶液を5分間沸騰させた後、カップに充填し
て冷却し、ゲル化させた。また、比較のため、多糖類1
重量%の代わりに寒天1重量%を使用した以外は、同様
に操作を行った。得られた各ゼリーを4℃で20時間保
存した後、離水率を測定した結果、多糖類を使用したゼ
リーの離水率は2%、寒天を使用したゼリーの離水率は
4%であった。
【0100】実施例26(多糖類のスポンジケーキにお
ける保水性の評価) ケーキミックスに対して実施例5で得られた多糖類を
0.5重量%になる様に加え、更に、水を加えてドウを
調製し、オーブンで焼いた。また、比較のため、多糖類
0.5重量%の代わりにカラギナン(大日本製薬社製、
商品名:シーピーガムFA)0.5重量%を使用した以
外は、同様に操作を行ってスポンジケーキを得た。−2
0℃で24時間後の離水率を測定した結果、多糖類を使
用したスポンジケーキでは2%、カラギナンを使用した
スポンジケーキでは10%であった。
ける保水性の評価) ケーキミックスに対して実施例5で得られた多糖類を
0.5重量%になる様に加え、更に、水を加えてドウを
調製し、オーブンで焼いた。また、比較のため、多糖類
0.5重量%の代わりにカラギナン(大日本製薬社製、
商品名:シーピーガムFA)0.5重量%を使用した以
外は、同様に操作を行ってスポンジケーキを得た。−2
0℃で24時間後の離水率を測定した結果、多糖類を使
用したスポンジケーキでは2%、カラギナンを使用した
スポンジケーキでは10%であった。
【0101】実施例27(多糖類のセメントにおける増
粘・保水性の評価) (1)実施例5で得られた多糖類の0.2%(w/v)
水溶液25ml、(2)カードラン(和光純薬工業製)
を1%(w/v)含有する0.1M NaOH水溶液2
5ml、(3)水25mlのそれぞれにポルトランドセ
メント(住友セメント社製)50gを加えて攪拌混合し
た。それぞれのセメントスラリー20gをプラスチック
シャーレー(直径90mm、高さ15mm)に入れ、シ
ャーレーを振動させることによりセメントスラリーをシ
ャーレー全体に広げた。その後、直ちに、シャーレーを
垂直に立てて放置しセメントスラリーを硬化させた。操
作は室温下に行った。硬化後、垂直に立てたシャーレー
の上部、中部、下部の各硬化セメントの厚さを測定し、
表15に示す結果を得た。表15に示す結果から、本発
明の多糖類の添加により、セメントスラリーのたれを防
止出来ることが認められた。
粘・保水性の評価) (1)実施例5で得られた多糖類の0.2%(w/v)
水溶液25ml、(2)カードラン(和光純薬工業製)
を1%(w/v)含有する0.1M NaOH水溶液2
5ml、(3)水25mlのそれぞれにポルトランドセ
メント(住友セメント社製)50gを加えて攪拌混合し
た。それぞれのセメントスラリー20gをプラスチック
シャーレー(直径90mm、高さ15mm)に入れ、シ
ャーレーを振動させることによりセメントスラリーをシ
ャーレー全体に広げた。その後、直ちに、シャーレーを
垂直に立てて放置しセメントスラリーを硬化させた。操
作は室温下に行った。硬化後、垂直に立てたシャーレー
の上部、中部、下部の各硬化セメントの厚さを測定し、
表15に示す結果を得た。表15に示す結果から、本発
明の多糖類の添加により、セメントスラリーのたれを防
止出来ることが認められた。
【0102】
【表15】 ─────────────────────────────────── 上部(mm) 中部(mm) 下部(mm) 多糖類含有硬化セメント 3 3 4 カードラン含有硬化セメント 3 3 6 水含有硬化セメント 2 2 10 ───────────────────────────────────
【0103】実施例28(多糖類の水硬性組成物におけ
る物性改良効果) 混和剤として実施例5で得られた多糖類とカードラン
(和光純薬工業製)をそれぞれ配合した表16に示す配
合割合の水硬性組成物を調製し、流動性の指標となるス
ランプフロー値と鉄筋コンクリートにした際の圧縮強度
を測定し、その結果を同表に示した。鉄筋コンクリート
は、35mmの最小間隔で鉄筋を配置した型枠にコンク
リートを打設し、圧縮強度は、材令6、7、28日後に
測定した。表16に示す結果から、本発明の多糖類の添
加により、水硬性組成物の物性が改良されることが分か
る。なお、表中の( )内の数字は、結合材(セメン
ト、高炉スラグ及びフライアッシュ)に対する重量%を
表す。また、高性能減水剤はナフタリンスルホン酸ホル
マリン高縮合物、AE減水剤はリグニンスルホン酸化合
物ポリオール複合体である。
る物性改良効果) 混和剤として実施例5で得られた多糖類とカードラン
(和光純薬工業製)をそれぞれ配合した表16に示す配
合割合の水硬性組成物を調製し、流動性の指標となるス
ランプフロー値と鉄筋コンクリートにした際の圧縮強度
を測定し、その結果を同表に示した。鉄筋コンクリート
は、35mmの最小間隔で鉄筋を配置した型枠にコンク
リートを打設し、圧縮強度は、材令6、7、28日後に
測定した。表16に示す結果から、本発明の多糖類の添
加により、水硬性組成物の物性が改良されることが分か
る。なお、表中の( )内の数字は、結合材(セメン
ト、高炉スラグ及びフライアッシュ)に対する重量%を
表す。また、高性能減水剤はナフタリンスルホン酸ホル
マリン高縮合物、AE減水剤はリグニンスルホン酸化合
物ポリオール複合体である。
【0104】
【表16】 ─────────────────────────────────── 多糖類配合セメント カードラン配合セメント <配合割合(重量部)> 水 150 150 セメント 150 150 高炉スラグ 150 150 フライアッシュ 200 200 細骨材 660 660 粗骨材(最大寸法:20mm) 940 940 高性能減水剤 5(1) 5(1) AE減水剤 0.75(0.15) 0.75(0.15) 多糖類 1.5 (0.3) 0 カードラン 0 1.5 (0.3) スランプフロー値(cm) 50 48 圧縮強度(Kgf/cm2 ) 材令 6日後 287 285 7日後 288 286 28日後 428 427 ───────────────────────────────────
【0105】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、地球環境
に優しく、各種の分野において、ゲル化剤、保湿剤、フ
ィルム形成剤、乳化剤、気泡安定剤、保水剤、セメント
混和剤などに利用することが出来、特に、ゲル形成剤お
よび保湿剤としては、従来品の問題点を克服した、新規
多糖類を効率良く製造することが出来る。
に優しく、各種の分野において、ゲル化剤、保湿剤、フ
ィルム形成剤、乳化剤、気泡安定剤、保水剤、セメント
混和剤などに利用することが出来、特に、ゲル形成剤お
よび保湿剤としては、従来品の問題点を克服した、新規
多糖類を効率良く製造することが出来る。
【図1】本発明の多糖類の紫外吸収スペクトルを示す図
である。
である。
【図2】本発明の多糖類の赤外吸収スペクトルを示す図
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 薫 大阪府羽曳野市樫山155−30 (72)発明者 三崎 旭 兵庫県芦屋市浜町14−2−311 (72)発明者 中川 昌平 大阪府高槻市大冠町2−20−16
Claims (12)
- 【請求項1】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%であることを特徴とする新規多糖
類。 - 【請求項2】 アグロバクテリウム属に属し、且つ、D
−グルコース、D−ガラクトース、D−グルクロン酸、
D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成り、その
構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトース:D−
グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸=10:
1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜1.7:
0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量が、0〜
10重量%である多糖類生産性を有する微生物を培養
し、培養物から、D−グルコース、D−ガラクトース、
D−グルクロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の
5種から成り、その構成モル比がD−グルコース:D−
ガラクトース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−
リブロン酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:
0.5〜1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル
基の含量が、0〜10重量%である多糖類を採取するこ
とを特徴とする多糖類の製造方法。 - 【請求項3】 微生物がアグロバクテリウム・ラディオ
バクターの菌株である請求項2に記載の多糖類の製造方
法。 - 【請求項4】 微生物がアグロバクテリウム・ラディオ
バクターTNM2株(FERM BP−4393)又は
その変異株である請求項3に記載の多糖類の製造方法。 - 【請求項5】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106 であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とするゲル化剤。 - 【請求項6】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106 であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とする保湿剤。 - 【請求項7】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106 であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とするフィルム形成剤。 - 【請求項8】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とする乳化剤。 - 【請求項9】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定し
た分子量が、約5×103 〜10×106であり、構成
糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グルク
ロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から成
り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクトー
ス:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン酸
=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とする気泡安定剤。 - 【請求項10】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定
した分子量が、約5×103 〜10×106であり、構
成糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グル
クロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から
成り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクト
ース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン
酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とする保水剤。 - 【請求項11】 ゲル濾過クロマトグラフィーにて測定
した分子量が、約5×103 〜10×106であり、構
成糖が、D−グルコース、D−ガラクトース、D−グル
クロン酸、D−リボース及びD−リブロン酸の5種から
成り、その構成モル比がD−グルコース:D−ガラクト
ース:D−グルクロン酸:D−リボース:D−リブロン
酸=10:1.8〜2.9:1.8〜2.6:0.5〜
1.7:0.5〜1.7であり、O−アセチル基の含量
が、0〜10重量%である多糖類を成分とすることを特
徴とするセメント混和剤。 - 【請求項12】 多糖類生産性アグロバクテリウム・ラ
ディオバクターTNM2株(FERM BP−439
3)又はその変異株。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14236994A JP3453192B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株 |
| PCT/JP1995/001074 WO1995033066A1 (en) | 1994-06-01 | 1995-06-01 | Novel polysaccharide, process for production thereof, use thereof, and agrobacterium radiobacter tnm2 strain |
| US08/586,921 US5739014A (en) | 1994-06-01 | 1995-06-01 | Polysaccharide, process for production thereof, use thereof, and agrobacterium radiobacter TNM2 strain |
| EP95920236A EP0725143A4 (en) | 1994-06-01 | 1995-06-01 | NEW POLYSACCHARIDES, METHOD FOR THEIR PRODUCTION, THEIR USE AND AN AGROBACTERIUM RADIOBACTER TNM2 STEM |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14236994A JP3453192B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07330805A true JPH07330805A (ja) | 1995-12-19 |
| JP3453192B2 JP3453192B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=15313788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14236994A Expired - Fee Related JP3453192B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5739014A (ja) |
| EP (1) | EP0725143A4 (ja) |
| JP (1) | JP3453192B2 (ja) |
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| CN1104504C (zh) * | 2000-05-23 | 2003-04-02 | 厦门大学 | 一种海洋细菌胞外多糖的生产工艺 |
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| KR100448343B1 (ko) * | 2001-11-06 | 2004-09-13 | 조석호 | 당밀 발효 부산물을 포함하는 콘크리트용 혼화제 |
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|---|---|---|---|---|
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| GB8325445D0 (en) * | 1983-09-22 | 1983-10-26 | Shell Int Research | Preparing succinoglucan type of heteropolysaccharide |
| ES2030724T3 (es) * | 1986-06-30 | 1992-11-16 | Pfizer Inc. | Composiciones acuosas gelificadas derivadas de succinoglicano. |
| FR2634219B1 (fr) * | 1988-07-13 | 1992-04-24 | Rhone Poulenc Chimie | Nouvel heteropolysaccharide bm07, procede permettant son obtention et son application dans divers types d'industries |
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| JPH0730121B2 (ja) * | 1991-03-28 | 1995-04-05 | 工業技術院長 | 多糖類、それから主としてなる凝集・バルキング抑制・増粘剤及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP14236994A patent/JP3453192B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-06-01 WO PCT/JP1995/001074 patent/WO1995033066A1/ja not_active Ceased
- 1995-06-01 EP EP95920236A patent/EP0725143A4/en not_active Withdrawn
- 1995-06-01 US US08/586,921 patent/US5739014A/en not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP3453192B2 (ja) | 2003-10-06 |
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| WO1995033066A1 (en) | 1995-12-07 |
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| US5739014A (en) | 1998-04-14 |
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