JPH0124121B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0124121B2
JPH0124121B2 JP4040086A JP4040086A JPH0124121B2 JP H0124121 B2 JPH0124121 B2 JP H0124121B2 JP 4040086 A JP4040086 A JP 4040086A JP 4040086 A JP4040086 A JP 4040086A JP H0124121 B2 JPH0124121 B2 JP H0124121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chitosan
solution
molecular
chitosanase
hours
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4040086A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62198604A (ja
Inventor
Takashi Kimura
Masato Izume
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katakura and Co Op Agri Corp
Original Assignee
Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katakura Chikkarin Co Ltd filed Critical Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority to JP4040086A priority Critical patent/JPS62198604A/ja
Publication of JPS62198604A publication Critical patent/JPS62198604A/ja
Publication of JPH0124121B2 publication Critical patent/JPH0124121B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、梨黒斑病の防除剤に関する。 本発明の梨黒斑病の防除剤は、梨の栽培におい
て、梨黒斑病の発生を阻止し、また梨黒斑病にか
かつている梨を回復するために使用される。 〔技術の背景および先行技術の説明〕 梨黒斑病は、梨、特に二十世紀種の梨に多発す
る植物病であつて、梨黒斑病にかかると、果実、
葉および枝梢に黒色の病斑を生じ、果実に発生し
た場合は軟化し、裂開して落果するに到る。この
ために梨の果樹における梨黒斑病の発生を防除す
ることが要望されている。 キトサンは、エビやカニなどの甲殻類の殻に含
まれるキチンを脱アセチル化して得られる多糖類
であつて、D−グルコサミンがβ−1,4結合に
よつて直鎖状に結合した多糖類であり、キトサン
を分解して得られる低重合度のキトサンも知られ
ている。キトサンを分解する方法には、塩酸によ
る加水分解法、亜硝酸による酸化分解法および塩
素による酸化分解法などの化学的な方法、および
酵素(キトサナーゼ)による方法がある。キトサ
ナーゼを生産する微生物として、バチルス
(Bacillus sp.)R−4〔トミナガ他:ビオヒミ
カ・エ・ビオフイジカ・アクタ(Y.Tominaga
et al:Biochimica et Biophysica Acta)第410
巻第145−155頁(1957年)〕、ペニシリウム・イス
ランデイクム(Penicillium islandicum)〔デイ
ー・エム・フエントン他:ジヤーナル・オブ・ジ
エネラル・ミクロバイオロジー(D.M.Fenton et
al Journal of General Microbiology)第126巻
第151−165頁(1981年)〕、バチルス(Bacillus
sp.)99−5(堀内:日本農芸化学会、昭和59年度
大会溝演要旨集第550頁)、ストレプトミセス
(Streptomyces)No.6〔ジエイ・エス・プライス
他:ジヤーナル・オブ・バクテリオロジー(J.S.
Price al:Jounal of Bacteriology)第124巻第
1574−1584頁(1975年)〕、ストレプトミセス・グ
リセウス(Streptomyces griseus)〔オオタカラ
他:キチン・キトサン・アンド・リレイテツド・
エンザイムス(A.Ohtakara et al:Chitin、
Chitosan and Related Enzymes)第147−160頁
(1985年)アカデミツク・プレス〕およびバチル
ス(Bacillus sp.)No.7−M(特願昭60−120673
号)があり、キトサンが植物病原性のカビの生育
に影響を及ぼすこと〔ピー・エス・ストエツセル
他:フイトパソロギツシユ・ツアイトシユリフト
(P.Stoessel et aAl:Phytopathologische
Zeitschrift)第111巻第82−89頁(1984年)、シ
ー・アール・アラン他:エクスペリメンタル・マ
イコロジー(C.R.Allan et al:Experimental
Mycology)第3巻第285−287頁(1979年)〕お
よびキトサンの分解物がえん豆のカビの生育の抑
制に影響を及ぼすこと〔デイー・エフ・ケンドラ
他:エクスペリメンタル・マイコロジー(D.F.
Kendra et al Experimental Mycology)第8
巻第276−281頁(1984年)〕が知られ、さらにキ
トサンおよびキトサンの軽度分解物が細菌の生育
を抑制すること(特願昭60−223749号)が提案さ
れているが、キトサンおよびキトサンの分解産物
の植物体における植物病害の防除についての詳細
な報告は見当らない。 本発明者らは、キトサンについて永年研究を続
けているが、その研究において、分子量が3000以
下の低分子キトサンが梨の果樹における梨黒斑病
の発生を防除するのに有効であることを見出し、
この知見に基づいて本発明に到達した。 〔発明の目的および発明の要約〕 本発明の目的は、梨黒斑病の防除に有効な薬剤
を提案することにある。 本発明は、分子量が3000以下の低分子キトサン
を有効成分とする梨黒斑病の防除剤であり、低分
子キトサンとして、その重合度が2〜8のキトサ
ンオリゴ糖を使用することができ、またキトサン
をバチルスNo.7−M(微工研菌寄第8139号)に由
来するキトサナーゼで分解し、得られたものを使
用することができる。 〔発明の具体的な説明〕 本発明の梨黒斑病の防除剤の有効成分の分子量
が3000以下の低分子キトサンは、理論上、キトサ
ンを酸分解、酸化分解または酵素分解などの公知
の方法により分解することによつて得られるが、
その分解反応において、生成物の低分子キトサン
の分子量を3000以下に調整することを要する。低
分子キトサンの分子量の調整は、キトサンの公知
方法による分解物から常法による分子量3000以下
の分画の分取によることができるが、酵素分解に
おける予備実験において、分子量3000以下の低分
子キトサンを得るのに必要な条件を求め、その分
解条件において、キトサンの分解を行ない、分子
量3000以下の所望の分子量の低分子キトサンに富
む生成物を得ることもできる。重合度が2〜8の
キトサンオリゴ糖は、前記の分子量3000以下の低
分子キトサンと同様の手法で得ることができる。 分子量が3000以下の低分子キトサン、また特に
重合度が2〜8のキトサンオリゴ糖を得るための
酵素分解において使用する酵素としては、キトサ
ンを分解して、低分子化することができるキトサ
ナーゼであれば、いかなるものであつても、これ
を使用することができるが、バチルス
(Bacillus)No.7−Mの生産するキトサナーゼに
より分解するのが簡便であり、また経済的であ
る。 バチルスNo.7−Mは、長崎県南高来群小浜町雲
仙の原生沼の土壌よりキチンまたはキトサンを唯
一の炭素源とする培地に生育しうる細菌として分
離されたバチルス(Bacillus sp.)No.7株を親株
として、この親株をN−メチル−N′−ニトロソ
−N−ニトロソグアニジン(NTG)で処理して
突然変異を誘発させ、得られたストレプトマイシ
ン耐性の変異株の中から、高活性のキトサナーゼ
を生産しうるものとして分離された変異株であつ
て、微工研菌寄第8139号(FERM P−8139)と
して通商産業省微生物工業技術研究所に寄託され
ている。 バチルスNo.7−Mの菌学的性質は以下に示され
る。 A 細胞の形態 (1) 細胞の形および大きさ:短桿菌、 (肉汁および肉汁寒天斜面培養、37℃、24〜
72時間の培養) (2) 細胞の多形性の有無:無し、 (3) 運動性の有無:有り、 (肉汁寒天半流動高層穿刺培養) (4) 胞子の有無:有り、内生胞子および裸の胞
子、球状、 〔ドーナー(Dorner)の染色法およびウ
イツツ(Witz)変法〕 (5) グラム染色性:陽性、 〔肉汁寒天斜面培養、37℃、18時間、ヒユ
ツカー(Hucker)の変法により染色〕 B 各培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養(37℃、24〜168時間):
糸状の周縁を有する円形で、隆起した乳白色
のコロニーを形成する。コロニーの表面は凹
凸でやや光沢があり、半透明である。時間の
経過とともに盛上つてくる。色素は生産しな
い。 (2) 肉汁寒天斜面培養(37℃、24〜168時間):
拡布状に盛上つた乳白色のコロニーを形成す
る。コロニーは凸円形の隆起があり、光沢が
ある。生育は良好で、時間とともに拡がつて
くる。色素は生産しない。 (3) 肉汁液体培養(37℃、24〜168時間):表面
に膜を形成しない。時間とともに全体的に濁
つてくる。底部に絮状(顆粒状)の沈デンが
形成され、徐々に多くなつてくる。 (4) 肉汁ゼラチン穿刺培養(25℃、24〜168時
間): 穿刺線に沿つて生育し、液化する。表面お
よび内部は漏斗状に生育し、液化する。液化
部分は白濁する。 (5) リトマスミルク(37℃、24〜168時間):2
日後から上部が少しずつ液化し、4日目には
色は完全に変色し、酸性となつた。凝固はし
ない。時間の経過とともに、液化は進み、半
透明になつた。 C 生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元:− (硝酸塩肉汁培地、37℃、24〜120時間) (2) 脱窒反応:− (駒形らの方法、発酵管を使用、37℃、24〜
120時間) (3) MRテスト:+ (37℃、24〜168時間) (4) VPテスト(アセチルメチルカルビノール
生成試験:+ (37℃、24〜168時間) (5) インドールの生成:− (37℃、24〜168時間) (6) 硫化水素の生成:− (TSI寒天法、37℃、24〜168時間) (7) デン粉の加水分解:+ (37℃、24〜168時間) (8) クエン酸の利用 (コーザーの培地、37℃、24〜168時間):− (クリステンセンの培地、37℃、24〜168時
間):+ (9) 無機窒素源の利用(37℃、24〜168時間) 硝酸塩:未定、 アンモニウム塩:未定、 (10) 色素の生成 (マンニツト・酵母エキス寒天斜面培地):
− 〔キング(King)A寒天斜面培地〕:− (11) 蛍光の有無:無し (12) ウレアーゼ:+ (クリステンセン−ウレア寒天培地、37℃、
24〜168時間) (13) オキシダーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (14) カタラーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (15) 生育の範囲:(肉汁寒天培地) 温度:未定、 PH:5〜10、 添加食塩濃度:未定、 (16) 酸素に対する態度:好気性 (1%グルコース肉汁高層寒天培地、37℃、
24〜72時間) (17) O−Fテスト〔ヒユーーライフソン
(Hugh−Leifson)法、37℃、P−グルコー
ス〕:発酵的に酸を生成する。
(fermentative) (18) 糖類からの酸およびガスの生成の有無
(37℃、24〜168時間):
【表】
【表】 以上の菌学的性質について、パージエイス・マ
ニユアル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリ
オロジー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)の第8版(1974年)を検索した
ところ、No.7−M株はバチルス(Bacillus)属に
属するのが相当であることがわかつた。 バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナー
ゼの酵素化学的性質は以下に示すとおりである。 (1) 作 用: キトサンに作用し、分子の内部鎖から任意に
β−1,4結合を分解して、主としてキトサン
オリゴ糖(GlcN)o(n=2〜8)(2量体〜8
量体)を生成する。キトサンオリゴ糖は高速液
体クロマトグラフイーを用いてキトサン分解液
から分離することができる。この分解液におけ
るキトサンの分解度は約45%である。カルボキ
シメチルセルロース(CMC)にも作用し、あ
る程度はこれを分解するが、キチンには全く作
用しない。 (2) 作用温度範囲および最適作用温度: 可溶性キトサンを基質とした場合、80℃まで
作用し、最適作用温度は50℃である。 PH6.0において10分間反応させた場合の温度
と比活性の関係を第1図に示す。 (3) 作用PH範囲および最適PH: PH3〜9の範囲において作用し、最適PHはPH
6である。 1%可溶性キトサン1mlに各PHの緩衝液2ml
および酵素液1mlを加えた反応液を37℃におい
て10分間反応させた場合のPHと酵素の比活性の
関係を第2図に示す。 (4) 熱安定性: 50℃における15分間の保温まで、ほぼ安定
で、60℃における15分間の加熱により、酵素の
約40%が失活し、70℃における15分間の加熱に
より、完全に失活した。 温度と比活性の関係を第3図に示す。 (5) PH安定性: 0.1M緩衝液中で30℃において2時間放置し
た後、残存する酵素活性を測定したが、PH5〜
11の範囲において安定であつた。PH10〜11にお
いて安定であることは、バチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの大きな特徴の一つ
である。PHと比活性の関係を第4図に示す。 (6) 阻害剤: バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナ
ーゼは、1×10-3Mの終濃度のHgCl2、PbCl2
AgNO3、およびPCMBの存在によりほぼ100
%が阻害された。 (7) 基質特異性: 種々の基質を使用し、基質の終濃度を0.25%
とした時に、酵素反応液4ml当り酸素蛋白質1
mgによつて1時間後に遊離する全還元糖とヘキ
ソサミンの量(mg/mg蛋白質/時)を測定し
た。その結果が第1表に示される。
【表】 バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナ
ーゼは、コロイルダキトサン、可溶性キトサン
およびグライコールキトサンをよく分解し、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)も若干分
解したが、粉末キトサンには作用しなかつた。
またコロイダルキチン、グライコールキチン、
粉末キチンおつびメチルセルロースは全く分解
しなかつた。 (8) 分子量: SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により
分子量を測定した結果を第5図に示す。第5図
において(〇)はバチルスNo.7−Mにより生産
されたキトサナーゼの分子量であつて、約
41000である。 セフアデツクスG−100を用いたゲル濾過法
により分子量を測定した結果を第6図に示す。
第6図において(〇)はバチルスNo.7−Mによ
り生産されキトサナーゼの分子量であつて、約
30000である。 (9) 酵素力価の測定法: 1gの粉末キトサン(28メツシユ)を50mlの
0.1M酢酸水溶液に溶解し、0.1M酢酸ナトリウ
ム水溶液でPH6.0に調整した後、0.1M酢酸緩衝
液(PH:6.0)を加えて、全容を100mlにして、
基質の1%可溶性キトサン溶液を調製する。 37℃において5分間プレインキユベートした
基質の1%可溶性キトサン溶液1mlに、同様に
プレインキユベートした酵素液1mlを加え、37
℃において正確に10分間酵素反応を行なわせ
る。その後反応液を3分間煮沸して酵素反応を
停止させ、反応液中に生成した還元糖を定量す
る。 この条件において1μモルのグルコサミンに
相当する還元糖を遊離させる酵素量を、1単位
(unit)のキトサナーゼ活性とする。 本発明の梨黒斑病の防除剤は、固体または液体
の担体または、他の農業用薬剤との混合剤の形に
おいて使用することができる。梨黒斑病の防除を
効果的に行なうには、少なくとも0.05%の液剤の
形において梨の果樹に散布するのが好ましい。粉
剤の形において使用する場合、展着剤とともに使
用するのが好ましい。 以下において本発明を参考例および実施例に代
りうる試験例によつてさらに詳しく説明する。 参考例 1 (種培養の調製) 250ml容三角フラスコに、酵母エキス0.8%、ペ
プトン0.4%、肉エキス0.2%、コロイダルキトサ
ン0.5%を含む液体培地(PH:7.2)50mlを入れ、
常法により殺菌した後、これに予め液体培養した
バチルス(Bacillus sp.)No.7−M(FFRM P−
8139)を接種し、30℃において、1日間振とう培
養した。 (酵素生産用培養液の調製) 5容三角フラスコ2本に、上記と同一の組成
の液体培地をそれぞれ1ずつ入れ、常法により
殺菌した後、これに上記で得られた種培養液40ml
を接種し、30℃において、4日間振とう培養し
た。培養液を6000r.p.mにおいて遠心分離して、
菌体を除去し、得られた上澄液のキトサナーゼの
活性を前記の酵素力価の測定法によつて測定し
た。上澄液1ml当り0.99単位であつた。 (酵素液の精製) 上記で得られた上澄液を混合し、得られた混合
液1.81に固体硫安1015g(硫安80%飽和に相当
する)を加えて、濾過し、得られた沈デン物を蒸
留水に溶解し、177mlとした。この酵素液を蒸留
水、引き続いて、0.02Mリン酸緩衝液(PH:6.0)
に対して透析した後、得られた酵素液を、予め
0.02Mリン酸緩衝液で平衝化したCM−セフアデ
ツクスC−50を充填したカラム〔2.6cm(径)×45
cm(長さ)〕に流してキトサナーゼを吸着させた。
ほとんどの不純蛋白質は素通り区分に集まつてい
た。このカラムを0.02Mリン酸緩衝液350mlで洗
浄した後、0〜0.5Mの塩化ナトリウムで直線的
濃度勾配により酵素蛋白質を溶出した。 次にキトサナーゼ活性を示した第218〜240のフ
ラクシヨンを合し、これをダイアフローメンブレ
ンフイルターPM−10(アミコン社製品)を用い
た限外濾過装置で17倍に濃縮し、この濃縮液に、
セフアデツクスG−100を用いるゲル濾過を行な
つた。 このゲル濾過のキトサナーゼ活性を示した第50
〜63のフラクシヨンを合し、再びCM−セフアデ
ツクスC−50によるカラムクロマトグラフイーを
行なつた。前回と同じ条件で酵素を吸着し、0〜
0.5Mの塩化ナトリウムで直線的濃度勾配により
酵素蛋白質を溶出した。 参考例 2 (キトサンオリゴ糖の調製) 500ml容のビーカーに、キトサン(脱アセチル
化度:99%)15gを取り、これに脱イオン水150
mlおよび1N乳酸50mlを加え、充分攪拌した後、
脱イオン水を加えて、全体を300mlとした。 このキトサン乳酸溶液10mlを試験管に取り、37
℃の恒温槽において10分間プレインキユベートし
た。 これとは別に、参考例のCM−セフアデツクス
C−50によるカラムクロマトグラフイーで得たキ
トサナーゼ溶液を水で希釈し、10.5unit/mlと
し、その1mlを試験管に取り、前記と同様にプレ
インキユベートし、これを前記のキトサン乳酸溶
液に加え、37℃の恒温槽において反応させた。
100分間経過後に、ビーカーを沸とう浴に6分間
入れて反応を停止させ、反応液を遠心分離し、さ
らに濾過した後、凍結乾燥して、19.1gのキトサ
ンオリゴ糖の粉末を得た。 このキトサンオリゴ糖のD−グルコサミンの重
合度は2〜8であり、D−グルコサミンおよび重
合度9以上のキトサンはほとんど含まなかつた。 試験例 (梨黒斑病に対する試験) 梨(二十世紀種)の葉に梨黒斑病菌〔アルタナ
リア・アルタネイタ・ジヤパニーズ・ピア・パソ
タイプ(Alternaria alternata Japanese pear
pathotype)〕の菌体を散布したときの病斑の形
成に対する低分子キトサンの影響を試験した。 (1) 試料の調製 (1‐1) 低分子キトサン溶液の調製 500ml容のビーカーにキトサン(脱アセチ
ル化度:95%)15gを取り、これに脱イオン
水150mlおよび1M乳酸69mlを加え、充分攪拌
し、一夜放置した後、さらに脱イオン水を加
えて、全体を300mlとした。これを37℃にお
いてプレインキユベートした。 これとは別に、参考例1で得たキトサナー
ゼ溶液の酵素活性を10.5unit/mlに調整し、
その30mlを37℃においてプレインキユベート
し、このキトサナーゼ溶液を前に調製し、プ
レインキユベートしたキトサン溶液に加え、
37%において50分間攪拌して、反応させた
後、これを加熱沸騰して、反応を停止させ
た。反応液を遠心分離し、さらに濾過した
後、凍結真空乾燥して、低分子キトサン20.8
gを得た。 この低分子キトサン1gを取り、0.5%酢
酸水溶液100mlに溶解し、セフアデツクスG
−25によりゲル濾過を行ない、デキストラン
をスタンダートとして、分子量3000以下の低
分子キトサンを分画し、水酸化ナトリウム水
溶液により中和した後、エタノール中に注い
で沈澱させ、これを濾過し、エタノールおよ
びエーテルで充分洗浄し、一夜乾燥して、分
子量が3000以下の低分子キトサンの粉末0.2
gを得た。 ここに得られた低分子キトサンの粉末0.1
gを取り、これを水100mlに溶解して、低分
子キトサンの0.1%水溶液100mlを得た。 (1‐2) キトサンオリゴ糖溶液の調製 参考例2で得たキトサンオリゴ糖(重合
度:2〜8、平均重合度:5.5)の粉末0.1g
を100mlの水に溶解して、キトサンオリゴ糖
の0.1%水溶液100mlを調製した。 (1‐3) CM−キトサン溶液の調製 キチンの粉末15gを42%水酸化ナトリウム
水溶液300mlに溶解し、室温における減圧下
で、5時間放置した後、常圧において一夜攪
拌し、グラフフイルターで濾過した。濾過ケ
ーキを1容のビーカーに取り、これに水
200gを入れて、30分間放置した後、水酸化
ナトリウムの割合が14%になるように調整し
て、充分に攪拌した。ビーカーを氷水中で冷
却しながら、これに、モノクロル酢酸23gを
水23mlに加えて得たモノクロル酢酸水溶液を
徐々に滴下し、30分間放置した後、室温にお
いて一夜放置した。これを酢酸で中和し、3
日間透析した後、減圧下に濃縮し、濃縮液を
凍結真空乾燥して、CM−キチン(カルボキ
シメチル−キチン)14.7gを得た。 ここに得られたCM−キチン2.5gを500ml
容のビーカーに取り、14%水酸化ナトリウム
水溶液300mlを加えて、溶解し、オイルバス
を使用して、85℃において20時間攪拌して、
反応させた。反応後に、酢酸で中和し、これ
を3日間透析した後、濃縮し、濃縮液を乾燥
して、CM−キトサン1.9gを得た。 このCM−キトサンを水100mlに溶解して、
CMキトサンの0.1%水溶液100mlを調製した。 (2) 試験方法 バツト〔30(ヨコ)×25(タテ)×4(深さ)cm〕
に、厚さ3.5cmの同寸法のスポンジを入れ、こ
れに水道水をスポンジの表面が湿潤するまで入
れた後、このスポンジの上に感受性品種の二十
世紀梨の若葉を並べた。 梨黒斑病菌〔アルタナリア・アルタネイタ・
ジヤパニーズ・ピア・パソタイプ(Alternaria
alternata Japanese pear pathotype)〕の分
生胞子を前記の試料溶液に106/mlの胞子濃度
において懸濁し、この胞子懸濁液をバツトのス
ポンジ上に並べた二十世紀梨の若葉に噴霧し
た。26℃において24時間インキユベートした
後、二十世紀梨の若葉に形成した梨黒斑病の病
斑を1区3葉について計数した。 対照区として、試料溶液を加えることなく、
水に前記の梨黒斑病菌の分生胞子を前記と同じ
胞子濃度において懸濁して得た胞子懸濁液を、
前記と同様に二十世紀梨の若葉に噴霧した後、
これを前記の試験区と同様にインキユベート
し、二十世紀梨の若葉に形成した梨黒斑病の病
斑を計数した。 病斑形成の抑制率は次式によつて算出した。 抑制率(%)=(1−処理区の単位面積当りの
病斑数/対照区の単位面積当りの病斑数)×100 (3) 試験結果 試験結果は第1表に示すとおりであつた。
〔発明の効果〕
二十世紀梨の裁培における懸案の梨黒斑病の発
生を防除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、バチルスNo.7−Mにより産生したキ
トサナーゼの作用温度範囲における温度と比活性
の関係を示す図表、第2図は、前記のキトサナー
ゼの作用PH範囲におけるPHと比活性の関係を示す
図表、第3図は、前記のキトサナーゼの熱安定性
における温度と比活性の関係を示す図表、第4図
は、前記のキトサナーゼのPH安定性におけるPHと
比活性の関係を示す図表、第5図は、前記のキト
サナーゼのSDS−ポリアクリルアミド電気泳動法
による分子量測定の結果を示す図表、そして第6
図は、前記のキトサナーゼのゲル濾過法による分
子量測定の結果を示す図表である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量が3000以下の低分子キトサンを有効成
    分とすることを特徴とする梨黒斑病の防除剤。 2 低分子キトサンが、D−グルコサミンの重合
    度が2〜8のキトサンオリゴ糖であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の梨黒斑病の
    防除剤。 3 低分子キトサンが、キトサンをバチルスNo.7
    −M(微工研菌寄第8139号)に由来するキトサナ
    ーゼにより分解して、得られたものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の梨黒斑病の防除剤。
JP4040086A 1986-02-27 1986-02-27 梨黒斑病の防除剤 Granted JPS62198604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4040086A JPS62198604A (ja) 1986-02-27 1986-02-27 梨黒斑病の防除剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4040086A JPS62198604A (ja) 1986-02-27 1986-02-27 梨黒斑病の防除剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62198604A JPS62198604A (ja) 1987-09-02
JPH0124121B2 true JPH0124121B2 (ja) 1989-05-10

Family

ID=12579607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4040086A Granted JPS62198604A (ja) 1986-02-27 1986-02-27 梨黒斑病の防除剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62198604A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6060429A (en) * 1994-07-25 2000-05-09 State of Israel--Ministry of Agriculture Composition and method for controlling plant diseases caused by fungi
US5965545A (en) * 1996-10-15 1999-10-12 State Of Israel, Ministry Of Agriculture, Agricultural Research Organization, The Volcani Center Compositions and method for controlling fungal disease in plants
GB201218954D0 (en) 2012-10-22 2012-12-05 Norwegian University Of Life Sciences The Composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62198604A (ja) 1987-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105018544B (zh) 具有促进海参生长和抗逆作用的卡拉胶寡糖及其制法和应用
JPS5953834B2 (ja) ビフイズス菌増殖促進物質
JPH0156755B2 (ja)
JP3865801B2 (ja) 新規なβ−アガラーゼ,その製造方法及びその用途
JPH07102100B2 (ja) キチン分解物の食品素材
JPH0124121B2 (ja)
JPH0421461B2 (ja)
JPH0313878B2 (ja)
CN113876934B (zh) 一种具有抑菌效果的溶菌酶组合物
JPH05320204A (ja) N−アセチルキトオリゴ糖の製造法
JPH0368001B2 (ja)
JPH0229311B2 (ja)
JPH0525847B2 (ja)
JPH0474358B2 (ja)
JPS6398379A (ja) 乳酸菌増殖促進剤
JPH0648904A (ja) 抗菌性・抗線虫組成物
JP2560257B2 (ja) キトサンーキチン系中空繊維の製造方法
JPS63301788A (ja) α−1,3−グルカナーゼの製造方法
JPS61236790A (ja) ガラクトオリゴ糖の製造法
JP2797081B2 (ja) アスペルギルスフミガーツス突然変異菌及び当該菌または菌の生産酵素を利用したキトサン−オリゴ糖の製造方法
JPH0632605B2 (ja) キチン分解酵素産生菌
JP2677837B2 (ja) キトサナーゼ及びその製造方法
JPH06253830A (ja) 細胞の増殖促進組成物
JPH0156754B2 (ja)
JPH027631B2 (ja)