JPH0744810A - 積層型磁気ヘッド - Google Patents

積層型磁気ヘッド

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Publication number
JPH0744810A
JPH0744810A JP5187948A JP18794893A JPH0744810A JP H0744810 A JPH0744810 A JP H0744810A JP 5187948 A JP5187948 A JP 5187948A JP 18794893 A JP18794893 A JP 18794893A JP H0744810 A JPH0744810 A JP H0744810A
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JP
Japan
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film
magnetic
nitride
thickness
substrate
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Application number
JP5187948A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okayama
博 岡山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高歩留まりで良好な電磁変換特性を有する積
層型磁気ヘッドを提供すること。 【構成】 磁気コアがα−Fe23 もしくはα−Fe
23 を主成分とする非磁性基板4,10及び非磁性基
板5,11で挟持され、磁気コアが膜厚が1μm以上で
10μm以下の窒化磁性膜26a,26c、または窒化
磁性膜26a,26cと膜厚が0.05μm以上で0.
5μm以下の絶縁膜26bとの積層体で構成され、非磁
性基板5,11上の磁気コアと接着ガラス膜22の間に
順次反応防止膜19,酸化物薄膜20を設けるととも
に、接着ガラス膜22と非磁性基板4,10の間に酸化
物薄膜21を設けた。また、窒化磁性膜26aと非磁性
基板5,11との界面に0.05μm以上で0.5μm
以下の酸化アルミニウム膜の拡散防止膜24を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク装置等
の磁気記録再生装置等に用いられる積層型磁気ヘッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記憶装置の高密度化に伴い記
録媒体の高保磁力化、薄膜化が進んでいる。これに対応
して磁気ヘッドでは、フェライトヘッドのギャップ対向
面に高飽和磁束密度を有する金属軟磁性膜を設けたメタ
ル・イン・ギャップ型磁気ヘッドや、積層型磁気ヘッド
が実用化されている。特に、VTR用磁気ヘッドとして
は、高飽和磁束密度のセンダスト合金膜やアモルファス
合金膜を磁気コア材とする金属磁性膜ヘッドが数多く用
いられている。今後、記録媒体の高保磁力化に伴い、従
来用いられているセンダスト合金膜やアモルファス合金
膜では十分な記録再生ができず、さらなる金属軟磁性膜
の飽和磁束密度の向上が必要となる。
【0003】以下に従来の積層型磁気ヘッドについて説
明する。図7は従来の積層型磁気ヘッドを示す斜視図
で、図8は図7のA部の部分拡大図である。図7及び図
8において、1はスライダーで、スライダー1には一対
の互いに平行な浮上レール2,3が設けられている。ス
ライダー1はα−Fe2 3 を主成分とする非磁性基板
材料よりなる非磁性基板4と、非磁性基板4と同じ材料
で構成された非磁性基板5と、非磁性基板4と非磁性基
板5との間に設けられた磁気コア16によって構成され
ている。ここでスライダー1の端面には巻線溝7が設け
られている。またヘッドコア8,9はそれぞれ浮上レー
ル2,3の端面に磁気ギャップとなる非磁性膜12を介
して接合されたコアであり、ヘッドコア8はα−Fe2
3 を主成分とする非磁性材料で構成された非磁性基板
10,11とその非磁性基板10,11間に設けられた
磁気コア16によって構成されている。このときスライ
ダー1とヘッドコア8は接合されており、ヘッドコア9
は全てα−Fe23 を主成分とする非磁性材料によっ
て構成されている。ここで磁気コア16は図8に示すよ
うに非磁性基板5の上に窒化磁性膜16aを形成し、窒
化磁性膜16aの上に絶縁膜16bを形成し、再度、絶
縁膜16bの上に窒化磁性膜16cを形成する。そして
酸化物薄膜20を窒化磁性膜16cの上に形成し、その
後、非磁性基板4を磁気コア16の表面に接着ガラス膜
22によって接合する。ヘッドコア8の磁気コア16も
同様に形成する。この時窒化磁性膜16a,16cはF
100-x-y-z Tax Zryz (ただし、x,y,zは
原子%を表し、2≦x≦10,2≦y≦8,5≦z≦1
5)の窒化磁性材料が用いられ、絶縁膜16bには酸化
珪素あるいは酸化アルミニウム等の絶縁材料が用いられ
る。また、窒化磁性膜16a,16c及び絶縁膜16b
ともスパッタリング法等の薄膜形成法により形成され
る。また酸化物薄膜20は酸化珪素や酸化アルミニウム
等の材料で構成されているとともに、スパッタリング法
等の薄膜形成法を用いて形成される。23はヘッドコア
8に巻かれた巻線である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】窒化磁性膜16a,1
6cとしてFe100-x-y-z Tax Zryz (ただし、
x,y,zは原子%を表し、2≦x≦10,2≦y≦
8,5≦z≦15)よりなる窒化磁性材料を用いた従来
の積層型磁気ヘッドの構成では、ギャップ形成する際の
高温熱処理後において、接着ガラス膜22と酸化物薄膜
20が相互拡散し、窒化磁性膜16cとその拡散した接
着ガラス膜22が反応することによって窒化磁性膜16
cの磁気特性が劣化してしまい、磁気ヘッドとしての諸
特性が悪くなったり、接着ガラス膜22内に気泡が発生
したり、非磁性基板4,10にチッピングが発生すると
いう問題点があった。さらに接着ガラス膜22の拡散に
よって接着ガラス膜22自体の組成が変化し、非磁性基
板4,10と磁気コア16の充分な接合強度が得られな
いことや、α−Fe23 を主成分とする非磁性基板
5,11に含まれる酸素が窒化磁性膜16a中に拡散す
ることによって、窒化磁性膜16aが変色し、軟磁気特
性が劣化し、磁気ヘッドとしての諸特性が悪くなるとい
った問題点が生じた。
【0005】本発明は、このような課題を解決し、高歩
留まりで良好な電磁変換特性を有する積層型磁気ヘッド
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、α−Fe23 もしくはα−Fe23 を主成分と
する材料で構成された第1の基板としての非磁性基板上
にFe100-x-y-z Ta x Zryz (ただし、x,y,
zは原子%を表し、2≦X≦10,2≦y≦8,5≦z
≦15)なる組成式で示された窒化磁性膜もしくは窒化
磁性膜と絶縁膜の積層した磁気コアを設け、磁気コアの
上に接着ガラスで接合した第1の基板と第2の基板を備
え、第2の基板が第1の基板と同一材料であって、磁気
コアと接着ガラスの間に磁気コア側から順次に反応防止
膜と第1の酸化物薄膜を設けるとともに、接着ガラスと
第2の基板の間に第2の酸化物薄膜を設けた積層型磁気
ヘッドを用いる。
【0007】窒化磁性膜として、1層当たりの膜厚が1
μm以上で10μm以下の窒化磁性膜を用い、第1の酸
化物薄膜及び第2の酸化物薄膜の膜厚を0.2μm以上
で2μm以下、接着ガラス膜を結晶化ガラスとし、この
膜厚を0.2μm以上で2μm以下とし、反応防止膜を
クロムもしくは窒化クロムとし、これら膜厚を0.01
μm以上で0.5μmとしたときに有効である。
【0008】また、α−Fe23 もしくはα−Fe2
3 を主成分とする非磁性基板と窒化磁性膜の反応を防
止する目的に対しては、窒化磁性膜と第1の基板との間
に酸化アルミニウムの拡散防止膜を設け、拡散防止膜の
膜厚を0.05μm以上0.5μm以下にすることによ
り、高温熱処理後の窒化磁性膜の変色及び非磁性基板か
らの剥離に対し特に有効となる。
【0009】
【作用】窒化磁性膜として、組成がFe100-x-y-z Ta
x Zryz (ただし、x,y,zは原子%を表し、2
≦x≦10,2≦y≦8,5≦z≦15)よりなる窒化
磁性膜を用いた場合特に有効である。
【0010】これらにおいて、窒化磁性膜もしくは窒化
磁性膜と絶縁膜の積層体として、窒化磁性膜の膜厚を1
μm以上で10μm以下で、積層型磁気ヘッドの電磁変
換特性に対して有効である。
【0011】また、以上において、第1の酸化物薄膜及
び第2の酸化物薄膜の膜厚を0.05μm以上で2μm
以下で、接着ガラス膜の膜厚を0.2μm以上で2μm
以下とし、反応防止膜をクロムもしくは窒化クロムとし
0.01μm以上0.5μm以下の膜厚にすることによ
り、接着ガラス膜の拡散による磁気コア中の窒化磁性膜
の特性劣化及び接着ガラス膜内に発生する気泡を防止す
ることができ、接着ガラス膜の特性劣化による接着強度
の低下を防止することができる。
【0012】一方、ギャップを形成する際の高温熱処理
後、α−Fe23 もしくはα−Fe23 を主成分と
する非磁性基板から窒化磁性膜への酸素の拡散が生じ、
窒化磁性膜が変色し、窒化磁性膜の特性を劣化させ、積
層型磁気ヘッドの電磁変換特性をも劣化させていた。ま
た、拡散防止膜として酸化珪素膜を用いると非磁性基板
からの酸素の侵入を防ぐには酸化珪素膜の膜厚が0.5
μm程度以上必要となり、酸化珪素の熱膨張係数は窒化
磁性膜の熱膨張係数と比較し非常に小さいため非磁性基
板からの窒化磁性膜の剥離が起きやすい。これに対し
て、本発明はα−Fe23 もしくはα−Fe23
主成分とする非磁性基板と窒化磁性膜の間に拡散防止膜
を設けることにより、非磁性基板から窒化磁性膜中への
拡散を防止し、窒化磁性膜の変色を防いでいる。このよ
うな拡散防止膜としては、酸化珪素に比べ窒化磁性膜の
熱膨張係数に比較的近い酸化アルミニウムが有効である
ことが確認され、これら拡散防止膜を用いることによっ
て、ヘッド作製プロセスのような高温加熱後の窒化磁性
膜の変色がなく、かつ、非磁性基板からの剥離がない。
【0013】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例における積層
型磁気ヘッドを示す斜視図である。図1において1はス
ライダー、2,3はそれぞれ浮上レール、4,10はそ
れぞれ第2の基板としての非磁性基板、5,11はそれ
ぞれ第1の基板としての非磁性基板、8,9はそれぞれ
ヘッドコアでこれらは従来の構成と同じである。6は非
磁性基板4と非磁性基板5で挟まれるとともに、非磁性
基板10と非磁性基板11で挟まれた磁気コアで、磁気
コア6は図2のように構成されている。図2は図1に示
すB部の部分拡大図である。図2において12は非磁性
膜でこれは従来の構成と同じである。図2において17
は非磁性基板5,11上にそれぞれ設けられた拡散防止
膜で、拡散防止膜17の構成材料としては酸化珪素が用
いられる。また、拡散防止膜17はスパッタリング法等
の薄膜形成法を用いて膜厚0.01μm〜2μm程度形
成される。18は拡散防止膜17の上に設けられて拡散
防止膜で、拡散防止膜18の構成材料としてはクロムも
しくは窒化クロムが用いられる。また拡散防止膜18は
スパッタリング法等の薄膜形成法を用いて膜厚0.01
μ〜2μm程度形成される。6aは窒化磁性膜であり、
Fe100-x-y-z Ta x Zryz (ただし、x,y,z
は原子%を表わし、2≦x≦10,2≦y≦8,5≦z
≦15)の窒化磁性材料で構成され、スパッタリング法
等の薄膜形成法を用いて形成される。また窒化磁性膜6
aは膜厚が1μ〜10μmになるように形成されてい
る。6bは窒化磁性膜6aの上に形成された絶縁膜で、
絶縁膜6bは酸化珪素等の絶縁材料によって構成されて
いる。また絶縁膜6bはスパッタリング法等の薄膜形成
法を用いて膜厚が0.05μm〜0.50μm程度にな
るように形成される。6cは絶縁膜6bの上に形成され
た窒化磁性膜で、窒化磁性膜6cは前述の窒化磁性膜6
aとほぼ同じ条件で、製法、膜厚等が同じになるように
形成されている。19は窒化磁性膜6cの上に設けられ
た反応防止膜でクロム膜もしくは窒化クロム膜で構成さ
れているとともに、スパッタリング法等の薄膜形成法を
用いて膜厚0.01μm〜0.5μm程度になるように
形成されている。20は反応防止膜19の上に設けられ
た第1の酸化物薄膜としての酸化物薄膜で、酸化物薄膜
20は酸化珪素や酸化アルミニウム等の材料で構成され
ているとともに、スパッタリング法等の薄膜形成法を用
いて膜厚0.2μm〜2μm程度形成される。第2の酸
化物薄膜としての酸化物薄膜21は酸化物薄膜20と同
様の材料及び製法によって形成される。これら酸化物薄
膜20,21はそれぞれ磁気コア6の上に汚染物質が吸
着したり、また磁気コア6自身の酸化の防止、さらには
耐摩耗性の向上等を目的として設けられた。22は酸化
物薄膜20と酸化物薄膜21の間に設けられた接着ガラ
ス膜で、接着ガラス膜22は非磁性基板4,10と磁気
コア6を接合している。接着ガラス膜22は酸化物薄膜
20,21の少なくとも一方の表面にスパッタリング法
や粉末沈澱法等を用いて膜厚0.2μm〜2μm形成さ
れるとともに、構成材料としてはPbO−B23 −Z
nO系の結晶化ガラスが用いられる。23はヘッドコア
8に巻かれた巻線である。このように構成された積層型
磁気ヘッドでは、窒化磁性膜6cの上に反応防止膜19
を設け、さらに非磁性基板4,10との間に、酸化物薄
膜20,21、低融点ガラスからなる接着ガラス膜22
をそれぞれ設けることによって、積層型磁気ヘッドを作
製する際の熱処理工程を施しても窒化磁性膜6cと酸化
物薄膜20,21との反応を防ぎ、酸化物薄膜20,2
1と接着ガラス膜22の相互拡散を抑えることができ、
窒化磁性膜6a,6cの磁気特性の劣化及び接着ガラス
膜22内の気泡を防止することができ、接着ガラス膜2
2の特性劣化による接着強度の低下を防止できるので、
積層型磁気ヘッドの電磁変換特性を劣化させることはな
い。
【0014】ここで、本実施例の構成において、窒化磁
性膜の組成、さらに窒化磁性膜、反応防止膜、酸化物薄
膜及び接着ガラス膜のそれぞれの膜厚を変えたときの接
着ガラス膜内に発生する気泡の有無、剥離の有無、及び
保磁力の結果を(表1)〜(表3)に示す。反応防止膜
を設けることにより、接着ガラス膜内の気泡の発生がな
くなり、反応防止膜、酸化物薄膜及び接着ガラス膜の各
々の膜厚を限定させることにより、ギャップ形成する際
の高温熱処理後の非磁性基板からの窒化磁性膜の剥離が
なくなり、1層当たりの窒化磁性膜を限定させることに
より、良好な保磁力が得られる。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】したがって、本発明を用いた場合、磁気コ
アに窒化磁性膜用いて良好な記録再生特性を有する積層
型磁気ヘッドを得ることができるのである。
【0019】窒化磁性膜として、組成がFe100-x-y-z
Tax Zryz (ただし、x,y,zは原子%を表
し、2≦x≦10,2≦y≦8,5≦z≦15)よりな
る窒化磁性膜もしくは窒化磁性膜と絶縁膜の積層体とし
て、窒化磁性膜の膜厚を1μm以上で10μm以下で、
積層型磁気ヘッドの電磁変換特性に対して有効である。
【0020】また、第1の酸化物薄膜及び第2の酸化物
薄膜の膜厚を0.05μm以上で2μm以下で、接着ガ
ラス膜の膜厚を0.2μm以上で2μm以下とし、反応
防止膜をクロムもしくは窒化クロムとし0.01μm以
上0.5μm以下の膜厚にすることにより、高歩留まり
で積層型磁気ヘッドを得ることができる。
【0021】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
における積層型磁気ヘッドの斜視図を示し、図3におい
て、1はスライダー、2,3はそれぞれ浮上レール、
4,10はそれぞれ第2の基板としての非磁性基板、
5,11はそれぞれ第1の基板としての非磁性基板、7
は巻線溝、8,9はそれぞれヘッドコアで、これらは従
来の構成と同じである。26は非磁性基板4,10と非
磁性基板5,11とで挟まれた磁気コアで、磁気コア2
6は図4のように構成されている。図4は図3に示すC
部の部分拡大図である。図4においては、24は非磁性
基板5,11上にそれぞれ設けられた拡散防止膜で、拡
散防止膜24の構成材料としては酸化アルミニウムが用
いられる。また、拡散防止膜24はスパッタリング法等
の薄膜形成法を用いて膜厚0.05μm〜0.5μm程
度に形成される。26aは窒化磁性膜で、Fe100-
x-y-z Tax Zryz (ただし、x,y,z,は原子
%を表し、2≦x≦10,2≦y≦8,5≦z≦15)
の窒化磁性材料で構成され、スパッタリング法等の手法
を用いて膜厚1μm〜10μm程度なるように形成され
る。26bは窒化磁性膜26aの上に形成された絶縁膜
で、絶縁膜26bは酸化珪素等の絶縁材料によって構成
され、スパッタリング法等の薄膜形成法を用いて、膜厚
が0.05μm〜0.5μm程度になるように形成され
る。26cは窒化磁性膜であり、絶縁膜26bの上に形
成された窒化磁性膜26aとほぼ同じで条件、製法、膜
厚等が同じように形成される。19は窒化磁性膜26c
の上に設けられた反応防止膜でクロム膜もしくは窒化ク
ロム膜で構成され、スパッタリング法等の薄膜形成法を
用いて膜厚0.01μm〜0.5μm程度になるように
形成される。20は反応防止膜19の上に設けられた酸
化物薄膜で、酸化物薄膜20は酸化珪素や酸化アルミニ
ウム等の材料で構成され、スパッタリング法等の薄膜形
成法を用いて膜厚0.2μm〜2μm程度になるように
形成される。酸化物薄膜21は酸化物薄膜20と同様な
材料及び製法で形成される。これら酸化物薄膜20,2
1はそれぞれ磁気コア26の上に汚染物質が吸着した
り、また磁気コア26自身の酸化防止、さらには耐摩耗
性の向上等を目的として設けられた。22は酸化物薄膜
20,21の間に設けられた接着ガラス膜で、接着ガラ
ス膜22は非磁性基板4,10と磁気コア26を接合し
ている。接着ガラス膜22は酸化物薄膜20,21の少
なくとも一方の表面にスパッタリング法や粉末沈澱法等
を用いて膜厚0.2μm〜2μm形成されるとともに、
構成材料としてはPbO−B23 −ZnO系の結晶化
ガラスが用いられる。23はヘッドコア8に巻かれた巻
線である。
【0022】ここで、本実施例の窒化磁性膜26aとα
−Fe23 を主成分とする非磁性基板5,11の界面
に拡散防止膜24(酸化アルミニウム膜)を介在させた
サンプルと従来例のサンプルについて、膜厚が1μmの
Fe100-x-y-z Tax Zryz (ただし、x,y,z
は原子%を表し、2≦x≦10,2≦y≦8,5≦z≦
15)の組成よりなる窒化磁性膜とα−Fe23 もし
くは、α−Fe23を主成分とする非磁性基板5,1
1の界面の構成原子の拡散状況をX線光電子分光分析に
よるデータを基に説明する。
【0023】従来例の組み合わせサンプルとして、α−
Fe23 を主成分とする非磁性基板上に膜厚1μmの
窒化磁性膜をスパッタリング法により形成し、550℃
の熱処理を行ったものを第1のサンプルとした。一方、
本実施例のサンプルとして、α−Fe23 を主成分と
する非磁性基板に膜厚が0.3μmの酸化アルミニウム
膜(拡散防止膜)を形成し、さらに膜厚が1μmの窒化
磁性膜をスパッタリング法により形成して、550℃の
熱処理を行ったものを第2のサンプルとした。第1〜2
のサンプルを窒化磁性膜表面上からX線光電子分光分析
により、拡散及び反応状態を測定した。第1及び第2の
サンプルの測定結果をそれぞれ図5及び図6に示す。縦
軸は各原子のX線強度である。横軸はエッチング時間で
あり、これは膜表面からの深さを示している。図5から
明らかなように酸化アルミニウム膜(拡散防止膜)がな
い場合には、α−Fe23 を主成分とする非磁性基板
に含まれる酸素が窒化磁性膜へ拡散している。一方、酸
化アルミニウム膜(拡散防止膜)を用いた場合には、図
6から明らかなようにα−Fe23 を主成分とする非
磁性基板中に含まれる酸素の拡散が抑制されていること
がわかる。
【0024】次に、窒化磁性膜の組成及び酸化アルミニ
ウム膜の膜厚をいろいろ変えたときの窒化磁性膜を55
0℃で1時間窒素中で熱処理した後の窒化磁性膜の変色
及び基板からの剥離状況を調べた結果について(表4)
に示す。窒化磁性膜の組成が、Fe100-x-y-z Tax
yz (ただし、x,y,zは原子%を表し、2≦x
≦10,2≦y≦8,5≦z≦15)の範囲及び酸化ア
ルミニウムの膜厚が0.05μm以上になると窒化磁性
膜の変色がなくなってきており、0.5μm以下におい
て非磁性基板からの剥離は生じなかった。
【0025】
【表4】
【0026】したがって、本発明を用いた場合、磁気コ
アに窒化磁性膜用いて良好な記録再生特性を有する積層
型磁気ヘッドを高歩留まりで得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、接着ガラス膜の拡散による磁
気コア中の窒化磁性膜の特性劣化及び接着ガラス膜内に
発生する気泡を防止することができ、接着ガラス膜の特
性劣化による接着強度の低下を防止することができる。
また、α−Fe23 もしくはα−Fe23 を主成分
とする非磁性基板と窒化磁性膜の反応を防止することに
よって、窒化磁性膜の軟磁気特性の劣化を防止でき、か
つ窒化磁性膜に比較的近い熱膨張係数を有する酸化アル
ミニウムで構成される拡散防止膜の膜厚を薄くすること
ができるので、高歩留まりで良好な電磁変換特性を有す
る積層型磁気ヘッドを提供することができる。したがっ
て、本発明は産業上の利用価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における積層型磁気ヘッ
ドを示す斜視図
【図2】本発明の第1の実施例における積層型磁気ヘッ
ドのB部の部分拡大図
【図3】本発明の第2の実施例における積層型磁気ヘッ
ドを示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施例における積層型磁気ヘッ
ドのC部の部分拡大図
【図5】本発明の第2の実施例における積層型磁気ヘッ
ドの比較試験に用いた従来例の非磁性基板と窒化磁性膜
の界面でのX線電子分光分析を示す図
【図6】本発明の第2の実施例における積層型磁気ヘッ
ドの比較試験に用いた実施例の非磁性基板と窒化磁性膜
の界面でのX線電子分光分析を示す図
【図7】従来の積層型磁気ヘッドを示す斜視図
【図8】従来の積層型磁気ヘッドのA部の部分拡大図
【符号の説明】
1 スライダー 2 浮上レール 3 浮上レール 4 非磁性基板 5 非磁性基板 7 巻線溝 8 ヘッドコア 9 ヘッドコア 10 非磁性基板 11 非磁性基板 12 非磁性膜 16 磁気コア 16a 窒化磁性膜 16b 絶縁膜 16c 窒化磁性膜 17 拡散防止膜 18 拡散防止膜 19 反応防止膜 20 酸化物薄膜 21 酸化物薄膜 22 接着ガラス膜 23 巻線 24 拡散防止膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−Fe23 もしくはα−Fe23
    主成分とする材料で構成された第1の基板上に少なくと
    も一部をFe100-x-y-z Tax Zryz (ただし、
    x,y,zは原子%を表し、2≦x≦10,2≦y≦
    8,5≦z≦15)の組成式で示される窒化磁性膜で構
    成された磁気コアを設け、前記磁気コアの上に接着ガラ
    スで接合した第2の基板を備え、前記磁気コアと前記接
    着ガラスの間に前記磁気コア側から順次に反応防止膜と
    第1の酸化物薄膜を設けるとともに、前記接着ガラスと
    前記第2の基板の間に第2の酸化物薄膜を設けたことを
    特徴とする積層型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】窒化磁性膜として1層当たりの膜厚が1μ
    m以上で10μm以下の窒化磁性膜を用いたことを特徴
    とする請求項1記載の積層型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】第1の酸化物薄膜及び第2の酸化物薄膜の
    膜厚を0.2μm以上で2μm以下としたことを特徴と
    する請求項1記載の積層型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】接着ガラスを結晶化ガラスとし、膜厚を
    0.2μm以上で2μm以下としたことを特徴とする請
    求項1記載の積層型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】反応防止膜をクロムもしくは窒化クロムと
    し、膜厚を0.01μm以上で0.5μm以下としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】α−Fe23 もしくはα−Fe23
    主成分とする材料で構成された第1の基板上に少なくと
    も一部をFe100-x-y-z Tax Zryz (ただし、
    x,y,zは原子%を表し、2≦x≦10,2≦y≦
    8,5≦z≦15)の組成式で示される窒化磁性膜で構
    成された磁気コアを設け、前記磁気コアの上に接着ガラ
    スで接合した第2の基板を備え、前記窒化磁性膜と前記
    第1の基板との間に酸化アルミニウムで構成された拡散
    防止膜を設けたことを特徴とする積層型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】窒化磁性膜として1層当たりの膜厚が1μ
    m以上で10μm以下の窒化磁性膜を用いたことを特徴
    とする請求項6記載の積層型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】拡散防止膜として膜厚を0.05μm以上
    で0.5μm以下としたことを特徴とする請求項7記載
    の積層型磁気ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6320293B1 (en) 1999-10-04 2001-11-20 Asmo Co., Ltd. Electric motor having brushes and commutator of armature
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