JPH0757778B2 - ビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)アクリレ−ト共重合体 - Google Patents

ビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)アクリレ−ト共重合体

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JPH0757778B2
JPH0757778B2 JP14893587A JP14893587A JPH0757778B2 JP H0757778 B2 JPH0757778 B2 JP H0757778B2 JP 14893587 A JP14893587 A JP 14893587A JP 14893587 A JP14893587 A JP 14893587A JP H0757778 B2 JPH0757778 B2 JP H0757778B2
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meth
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信宏 齋藤
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東芝シリコ−ン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、ビシクロヘプタン環を含む1価の炭化水素基
が結合したケイ素原子を側鎖に有するシリル(メタ)ア
クリレートと、分子中にケイ素原子を含まないエチレン
性不飽和化合物との共重合体であるビシクロヘプタン環
含有シリル(メタ)アクリレート共重合体に関する。な
お、本明細書において、(メタ)アクリレートとはアク
リレートとメタクリレートの総称を意味する。
[発明の技術的背景とその問題点] トリメチルシリル(メタ)アクリレートと各種のビニル
化合物、すなわちメチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、スチレン、9−ビニルフェナンスロン、ビニ
ルピリジン、p−ジメチルアミノスチレンなどとの共重
合体が知られている。(D.N.Andreevほか;Izvestya Aka
demiya Nauk SSSR,Ser,Khim,1972年6号1411〜1413ペー
ジ;M.Kuriharaほか;Journal of Polymer Science,Polym
er Chemistry,11巻3号587〜610ページ(1973年)など
参照)。
しかし、これらの共重合体には、トリメチルシリル(メ
タ)アクリレートの重合速度がきわめて速く、制御よく
共重合体を得ることが困難であることと、重合体のトリ
メチルシリル基が加水分解によって主鎖から脱離しやす
く、耐水性に劣るために取扱いに必要な安定性が得られ
ないという問題点がある。
海水中で徐々に溶解して新鮮な面を呈するとともに生物
活性をもつスズ化合物を放出して付着生物の増殖を防止
する防汚塗料に、(メタ)アクリル酸エステルとトリブ
チルスズ(メタ)アクリレートとの共重合体があり、そ
のモノマーの一部としてトリブチルシリルアクリレート
やトリフェニルアクリレートを併用することが開示され
ている(特開昭60−231771号公報参照)。しかし、通常
の方法で合成した共重合体の場合、トリブチルシリル基
やトリフェニルシリル基は海水のようなpH8.2〜8.3の条
件では加水分解性を示さず、それゆえトリブチルスズ基
が存在しないと本発明の共重合体と同じ目的は達せられ
ず、一方、トリブチルスズ基が存在すると、これが加水
分解によって海水中に放出されるために、その毒性によ
って海洋を汚染することになる。
また、制御が容易な加水分解性をもつトリオルガノシリ
ル(メタ)アクリレートとエチレン性不飽和化合物との
共重合体、およびこれらをバインダーとし、毒物を配合
した船底塗料が提供されている(米国特許第4,593,055
号明細書)。しかし、ここに用いられているトリオルガ
ノシリル(メタ)アクリレートのうち、トリメチルシリ
ル(メタ)アクリレートから得られる共重合体は前述の
ように加水分解性が大きくて実用性が乏しい。また、ジ
メチルフェニルシリル(メタ)アクリレート、メチルジ
フェニルシリル(メタ)アクリレート、トリフェニルシ
リル(メタ)アクリレートは、グリニヤール法を用いて
合成する必要があることから合成し難い。トリイソプロ
ピルシリル(メタ)アクリレートおよびトリブチル(メ
タ)アクリレートはグリニヤール反応などによって3個
のイソプロピル基ないしブチル基を導入する必要があ
り、副生する塩の除去などのために煩雑な操作が必要で
ある。したがって、前記先行技術において例示されてい
るトリオルガノシリル(メタ)アクリレートは、いずれ
も実用上の問題点を有しており、このような問題点を解
決する、合成が容易で、制御された加水分解速度をもつ
ベースポリマーが求められている。
[発明の目的] 本発明の目的は、合成が容易で、制御された加水分解速
度を有するビシクロペンタン環含有シリル(メタ)アク
リレート系共重合体を提供することにある。
[発明の構成] 本発明は、一般式: [式中、R1は水素原子またはメチル基を表し;R2はビシ
クロヘプタン環を含む1価の炭化水素基を表し;R3は水
素原子またはメチル基を表し;R4はフェニル基または−C
O2R5基を表し(ここでR5はアルキル基を表す);n及びm
は、n+mが100〜10,000で、n/n+mが10〜95%になる
数を表す] で示されるビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)アク
リレート共重合体に関する。
上記一般式中における基R1〜R4の意味は上記のとおりで
あるが、基R1のビシクロヘプタン環を含有する1価の炭
化水素基としては、原料の入手が容易で、合成が容易で
あることからノルボルニル基およびエチリデンノルボル
ニル基が好ましく、基R4が−CO2R5基である場合におい
てR5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基およびオク
チル基などを挙げることができる。
m+nは共重合体の重合度であり、100〜10,000であ
る。この範囲を外れたものは合成が困難である。またn/
n+mはそのうちケイ素原子に結合したビシクロヘプタ
ン環を有するシリル基を側鎖として含む単位の割合であ
り、この値は10〜95%、好ましくは20〜70%である。こ
の値が10%未満では制御された加水分解速度と徐溶性が
得られず、95%を超えると加水分解前の塗膜と基材との
密着性が低下する。
かかる一般式で示される共重合体は、ケイ素原子にビシ
クロヘプタン環を含む1価の炭化水素基が1個とメチル
基が2個結合したシリル(メタ)アクリレートと、シリ
ル基を含まないエチレン性不飽和化合物とを共重合せし
めて得ることができる。
ここで用いる前記のシリル(メタ)アクリレートとして
は、例えば、ジメチルノルボルニルシリル(メタ)アク
リレート、ジメチルエチリデンノルボルニルシリル(メ
タ)アクリレートなどを挙げることができる。分子中に
ケイ素原子を含まないエチレン性不飽和化合物として
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレートなどを挙げることができる。これらの
ジメチルオルガノシリル(メタ)アクリレートおよび分
子中にケイ素原子を含まないエチレン性不飽和化合物
は、それぞれ1種を用いても2種以上を併用してもさし
つかえない。
共重合は、例えば適当な有機溶媒中で、重合開始剤の存
在下で、上記のビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)
アクリレートと分子中にケイ素原子を含まないエチレン
性不飽和化合物とを加熱撹拌して行う。
有機溶媒としては、例えば、重合反応の制御、反応中の
ゲル形成防止のために用いられ、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどのエステル系溶媒;イソプロパノール、ブタノー
ルのようなアルコール系溶媒およびジメチルメホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン極性溶媒
を挙げることができる。これらは、モノマー100重量部
に対して20〜1,000重量部、好ましくは50〜500重量部用
いる。
重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオクトエート、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、クメンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化
物やアゾビスイソブチロニトリルなどを挙げることがで
きる。これらの重合開始剤はモノマー100重量部に対し
て0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部用いる。
[発明の効果] 本発明のビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)アクリ
レート共重合体は、水の存在下で徐々に加水分解してシ
リル基を放出して水溶化する性質を有している。かかる
加水分解速度は、ケイ素原子に結合しているビシクロヘ
プタン環の大きな立体障害の影響から非常に遅い。した
がって、本発明のビシクロヘプタン環含有シリル(メ
タ)アクリレートは徐溶性コーティング材のベースポリ
マーとして有用である。
[実施例] 以下、本発明を実施例およびモノマーの製造例によって
説明する。これらの例において、部は重量部を表わす。
製造例1 撹拌機、コンデンサー、温度計および冷却用ジャケット
を備えた反応容器に400部のベンゼン、86部のメタクリ
ル酸および0.02部のヒドロキノンを投入し、均一になる
ように撹拌した。次いで、101部のトリエチルアミンを
加え、温度を50℃に保ちながら、撹拌下に188部のジメ
チルノルボルニルクロロシランを15分間かけて滴下し、
さらに30分間撹拌を続けて反応を完結させた。反応終了
後、トリエチルアミン塩酸塩を別し、反応生成物を含
むベンゼン溶液を蒸留して、沸点87℃/2Torrの留分176
部を得た。この反応生成物はガスマススペクトル法によ
り測定した分子量が238、屈折率(▲n25 D▼)が1.4734
であり、赤外吸収スペクトルおよびNMRスペクトルか
ら、ジメチルノルボルニルシリルメタリレートであるこ
とを確認した。収率は理論量に対して74%であった。
製造例2、3 第1表に示す原料を用いたほかは製造例1と同様にし
て、シリル(メタ)アクリレートの製造を行った。反応
生成物の収率、分子量、沸点、屈折率は第1表のとおり
であった。赤外吸収スペクトルおよびNMRスペクトルよ
り、製造例2の生成物はジメチルエチリデンノルボルニ
ルアクリレート、製造例3の生成物はジメチルエチリデ
ンノルボルニルメタクリレートであることを確認した。
理論量に対する収率は第1表のとおりであった。
実施例1〜3 製造例1〜3で得られた3種類のビシクロヘプタン環含
有シリル(メタ)アクリレートを用い、第2表のような
配合比で共重合体の製造を行った。すなわち、滴下装
置、撹拌装置、温度計および加熱・冷却装置を備えた反
応容器にキシレンを仕込み、撹拌しつつ80℃まで昇温し
た。これに、上記のシリル(メタ)アクリレート、第2
表に示す分子中にケイ素原子を含まないエチレン性不飽
和化合物、およびアゾビスイソブチロニトリルの混合液
を滴下装置より約1時間かけて滴下した。滴下終了後、
さに80℃で5時間保って重合を行ったのち、100℃に昇
温して30分保持した。
得られた重合体溶液より減圧加熱を行って溶媒を除去
し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
によって、重合率および重合体の数平均分子量を求め
た。これらは第2表に示すとおりであった。
これらの実施例で得られた共重合体について、赤外分光
分析およびNMR分析を行った。その結果を第3表に示
す。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は実施例1で得られた共重合体、第
3図および第4図は実施例2で得られた共重合体、第5
図および第6図は実施例3で得られた共重合体につい
て、それぞれ赤外分光およびNMRのチャートを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: [式中、R1は水素原子またはメチル基を表し;R2はビシ
    クロヘプタン環を含む1価の炭化水素基を表し;R3は水
    素原子またはメチル基を表し;R4はフェニル基または−C
    O2R5基を表し(ここでR5はアルキル基を表す);n及びm
    は、n+mが100〜10,000で、n/n+mが10〜95%になる
    数を表す] で示されるビシクロヘプタン環含有シリル(メタ)アク
    リレート共重合体。
  2. 【請求項2】前記一般式中において、R2がノルボルニル
    基またはエチリデンノルボルニル基である特許請求の範
    囲第1項記載の共重合体。
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