JPH0760719A - 曲げ加工部を有する化粧板およびその製造方法 - Google Patents

曲げ加工部を有する化粧板およびその製造方法

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JPH0760719A
JPH0760719A JP21612193A JP21612193A JPH0760719A JP H0760719 A JPH0760719 A JP H0760719A JP 21612193 A JP21612193 A JP 21612193A JP 21612193 A JP21612193 A JP 21612193A JP H0760719 A JPH0760719 A JP H0760719A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】中質繊維板とその表面に接合された金属薄板と
からなる化粧材において、確実に表面仕上がりがきれい
な曲げ加工部を有する化粧板及びその製造方法を提供す
ること。 【構成】中質繊維板11と、その表面に接合された金属
薄板21とからなる化粧材であって、中質繊維板の折り
曲げ加工部14に相当する位置に設けた薄肉部と、この
薄肉部に設けたV字状切欠部とを備えた化粧材を、前記
薄肉部に対応する該金属薄板とともに曲げ加工してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属薄板が表面に接合
され且つ端面又は前端部などに曲げ加工部を有する化粧
板およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、流し台
や調理台、洗面台若しくは台所や浴室の出窓等の製造に
際し使用される、端面又は前端部などに曲げ加工部を有
する化粧板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属薄板を表面材とする曲げ加工
部を有す化粧板は、予め所定の曲面形状に形成した基材
に金属薄板の一端を固定したのち、該基材に沿って金属
板を順次折り曲げながら基材に接着固定する方法でも製
造されていた。しかし、このような製造方法で金属薄板
を表面材とする基材に曲げ加工を施すと、金属薄板の折
り曲げが不連続となり、基材との間に間隙が生じ易いと
いう問題があり、また、金属薄板の折り返し幅が一定と
ならず、折り曲げられた金属薄板の幅が徐々に狭くなっ
て、金属薄板の最初と最後で位置ズレが生じ、基材に対
して金属薄板の端が斜めに取り付いてしまうという問題
があった。さらに、基材と金属薄板とをゴム系接着剤で
接着する場合には、接着層が不均一になりやすく、この
ために、金属薄板の表面に凹凸ができてしまい、きれい
な曲面を形成することができないといった問題があっ
た。
【0003】一方、曲げ加工部を有する化粧板及びその
製造方法としては、(1)実公昭57−55075号公
報、(2)特開昭60−61232号公報、又は(3)特公平
5−39162号公報により開示されている。
【0004】前記(1)の公報には、「基材の表面に化粧
シートを貼り付け、上記基材の曲げ加工部に相当する部
分に凹状溝を設けた化粧材本体と、複数のコアー片を並
列したコアー材とを備え、上記コアー材を上記化粧材の
凹状溝内に接着固定し、かつ各コアー片の側面が互いに
接するように上記化粧材を曲屈してなる化粧板」が開示
されている、
【0005】しかしながら、この従来技術によれば、化
粧材に曲げ加工部を形成するときは、まず化粧材を切り
欠いて設けた凹状溝へ複数の長方体コアー片を並列に備
えたコアー材を固定しなければならず、そのため作業が
煩雑となる欠点があった。
【0006】また、この方法でステンレス製の薄板を表
面材とする化粧材に曲げ加工を施すと、該化粧材は前記
コアー片の側面が互いに接する処までしか円滑に曲屈す
ることができなかった。そのため前記化粧材に形成する
曲げ加工部の形状を断面半円状宛に強引に曲屈すれば、
金属薄板の折り曲げが不連続となり、基材との間に間隙
が生じ、曲面に変歪や凹凸が生じてしまうので、そのた
め表面仕上がりが良好な曲げ加工部を備えた該化粧材を
作製することができないという問題があった。
【0007】前記(2)の公報には、「基板の表面に合成
樹脂製化粧シートまたは合成樹脂製化粧フィルムを接着
積層してなる合成樹脂製化粧合板の曲面曲げ加工法にお
いて、折曲部の基板表面側に適宜薄層を残すとともに少
なくともこの基板表面側残層に連設して基板裏面側に曲
げ方向と平行な複数条の深溝条を一定間隔に断続的に削
設し、該折曲部を必要により外側から加熱処理して曲げ
加工する」ところに特徴を有する合成樹脂化粧合板の曲
面曲げ加工法が開示されている。
【0008】この方法によれば、合成樹脂シート又は合
成樹脂製フィルムのような比較的厚さの薄い表面材が積
層されているため、耐熱性や耐久性が劣る欠点があっ
た。しかも、基板が合板やパーティクルボード等である
と、曲面の裏面に設けられた該残層に複数条の深溝条を
削設すると、前記残層に残るクシの目状切欠部の櫛歯の
強度が小さいために欠落し易く、切削加工不良が発生し
易い欠点があった。そのため、表面にステンレス性の薄
板を接合した化粧材に対して、この方法で曲げ加工を施
しても、上述した前記(1)の公報記載の従来技術で述べ
た理由と同じ理由により、金属薄板の表面の変歪や凹凸
が生じてしまい、従って、きれいな曲げ加工部を備えた
化粧材を作製することができないという問題があった。
【0009】前記(3)の公報には、「熱硬化性樹脂を結
合材とする中比重繊維板を基材とし、この基材の表面に
は熱硬化性樹脂の接着剤を用いて貼着され、このように
して形成された化粧材の所定位置の裏面には多数の凹状
溝が並列したクシの目状切欠部が設けられ、この切欠部
に対応する表面を加熱しながら曲げ加工されている」と
ころに特徴を有す曲げ加工部を有する化粧材が開示され
ている。
【0010】この方法によれば、熱硬化性樹脂を結合剤
として作製された基材の表面に、メラミン樹脂化粧板や
ジアリルフタレート樹脂化粧板等のような熱硬化性樹脂
化粧板を、熱硬化性樹脂であり且つ耐熱性の接着剤で貼
着される。ついで、このようにして形成された化粧材の
裏面に多数の凹状溝が並列したクシの目状切欠部が設け
られ、この切欠部に対応する表面が加熱しながら曲げ加
工される。そのため、曲げ加工部裏面に設けられたクシ
の目状切欠部相互が、熱硬化性樹脂製接着剤より溶融し
た流出樹脂で接合されるので、曲げ加工部の基材が強固
となり耐久性や耐熱性が付与され、同時にコスト低減が
可能となる。しかし、この方法で、表面に金属薄板を接
合した化粧材に対して加熱しながら曲げ加工を施して
も、金属薄板の折り曲げが不連続となり、基材との間に
間隙が生じ、そのため曲面に変歪や凹凸が生じてしまう
ので、表面仕上がりが良好な曲げ加工部を備えた該化粧
材を作製することができないという問題があった。
【0011】近時、出願人は、先の出願(特願平4−1
25610号)に関わる発明において、上記従来技術で
は製造することができなかった「表面の仕上げ面がきれ
いな断面半円形の曲げ加工部を形成した化粧材」に関し
て、「表面材と、表面材が接合された側を一部残して連
結され、折り曲げられた基材と、折り曲げ部に配置され
た隅部材と、で形成されて成る」ところに特徴を有する
曲面隅部を有するカウンター部材とその製造方法につい
て開示した。
【0012】この方法によれば、合板等の木質板を切り
欠いて設けた凹状溝の一側壁に断面半円形の棒状の隅部
材を取り付けるので、基材の折り曲げ工程において、表
面材と隅部材及び基材と隅部材との間に隙間ができにく
く、従って、表面仕上がりがきれいな曲げ加工部を有す
る化粧材とその製造方法を提供することができた。しか
し、凹状溝の一側壁に断面半円形の棒状の隅部材を取り
付けなければならないので、そのための作業が若干煩雑
であるという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、中質繊維板とその表面に接合された金属薄板とから
なる化粧材において、確実に表面仕上がりがきれいな断
面半円状の曲げ加工部を有する化粧板及びその製造方法
を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】すなわち、上
記課題を解決するために採った手段として、請求項1記
載の発明において、「中質繊維板と、その表面に接合さ
れた金属薄板とからなる化粧材であって、中質繊維板の
折り曲げ加工部に相当する位置に設けた薄肉部と、この
薄肉部に設けたV字状切欠部とを備えた化粧材を、前記
薄肉部に対応する該金属薄板とともに曲げ加工してなる
曲げ加工部を有することを特徴とする化粧板」を、その
内容としている。
【0015】又、請求項2記載の発明において、 「1.中質繊維板と、金属薄板とを接合する工程; 2.中質繊維板の金属薄板が接合されている側と反対側
の曲げ加工部に相当する位置に、薄肉部を形成する工
程; 3.前記中質繊維板の薄肉部に多数のV字状切欠部を削
設する工程; 4.前記中質繊維板を、前記薄肉部に対応する金属薄板
とともに折り曲げる工程; 5.折り曲げた状態を固定する工程;を含むことを特徴
とする曲げ加工部を有する化粧板の製造方法」を、その
内容としている。
【0016】又、請求項3記載の発明において、「金属
薄板がステンレス製の薄板である請求項1又は請求項2
記載の化粧板」を、その内容としている。
【0017】以下、本発明を更に具体的かつ詳細に説明
する。本発明に係わる化粧板の製造方法は図1〜図4に
示すような工程を有している。 まず、図1に示すよう
に、所定の長さに切断された中質繊維板11と金属薄板
21とを接合させて、化粧材を作製する。接合に使用す
る接着剤は、熱硬化性樹脂剤、あるいは熱可塑性樹脂接
着剤、またはこれらの複合接着剤等の接着剤から適宜選
択される。例えば、ステンレス製の薄板と中質繊維板と
の接合は、シリコーン変成ポリマーを主成分とする接着
剤、又はエポキシ樹脂系の接着剤を塗布した中質繊維板
の表面にステンレス製の薄板を載置し、張り合わせるこ
とにより行われる。接合に際しては、中質繊維板11と
金属薄板21とが完全に接着されるまではズレを生じな
いように、中質繊維板の一端をピンタッカー等により数
カ所のピン31によって仮止めしておくことが好まし
い。
【0018】本発明で基材として使用する中質繊維板1
1は、木材の小片を細かく綿のように解繊した木質繊維
をエポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂等の熱硬化性樹脂剤をバインダーとして熱圧プレス
して板状に形成されたものである故、その強度や木工の
切削性がきわめて優れている。したがって、前記繊維板
を容易に削り取ることができ、また、後記V字状切欠部
15を容易に削設することができる。
【0019】また、該繊維板の平面は平滑性に優れ、金
属薄板21を接合しても凹凸を生じることがないばかり
か、特に曲げ加工した化粧材の表面に凹凸を生じること
もないので、表面仕上がりがきれいな曲げ加工部14を
有する化粧板を確実に製造するための優れた化粧材とな
る。
【0020】さらにまた、中質繊維板は、前述したよう
に解繊した木質繊維が絡み合った状態で強靱に成形され
ているため、例えば、下で述べる中質繊維板の薄肉部1
2に削設してなる鋸歯状の該繊維板の残存部13が欠落
することのない強度を保持している。また、該化粧材に
形成した曲げ加工部14は、衝撃力に対しても十分に耐
え得る著しい粘り強さと強度を保持している。
【0021】次に、図2に示すように、金属薄板21が
接合された側と反対側の曲げ加工部に相当する位置に、
中質繊維板11の薄肉部12が形成される。前記薄肉部
12は、製造する化粧板の曲げ加工部14の長さに対応
する幅であり、切削機等を用いた中質繊維板の削り取り
により形成される。製造する化粧板の曲げ加工部14の
形状が半楕円状であるときには、金属薄板21が接合さ
れた側と反対側の曲げ加工部に相当する位置に備えるV
字状切欠部15を所定間隔に形成されることが必要であ
る。また、製造する化粧板の曲げ加工部14の形状が断
面半円状であるときには、中質繊維板11の薄肉部12
の厚さは該繊維板の厚さのおよそ1/2程度の厚さに形
成されることが好ましい。
【0022】例えば、中質繊維板11の薄肉部12の厚
さが薄すぎると、該薄肉部12に下で詳述するV字状切
欠部15をきれいに形成することができなかったり、あ
るいは同じ大きさのV字状切欠部15を形成することが
困難となる。更に、これらに対して強引な曲げ加工が施
されると、金属薄板21の折り曲げが不連続となり、き
れいな曲げ加工部を形成させることができないことにな
る。
【0023】また、中質繊維板11の薄肉部12の厚さ
が厚すぎると、該薄肉部12に十分な深度を有するV字
状切欠部15をきれいに形成することが困難となる。更
に、これらに対して強引な曲げ加工が施されると、金属
薄板21の折り曲げが不連続となり、基材との間に間隙
が生じる。その結果、曲面に変歪や凹凸が生じ、従っ
て、表面仕上がりが良好な曲げ加工部を備えた該化粧材
を作製することができないことになる。
【0024】ついで、図3に示すように、曲げ加工部に
相当する位置に形成された中質繊維板11の薄肉部12
に、曲げ方向と平行な複数のV字状切欠部15が削設さ
れる。該V字状切欠部15の形状および大きさは、曲げ
加工部14の形状に対応する用に所定計算され、且つ薄
肉部12の所定位置に削設される。しかし、その数を特
に制限するものではない。例えば、図3に示すように、
曲げ加工部の長さに対応する幅に設けられた該繊維板1
1の薄肉部12に、曲げ方向と平行に同一形状のV字状
切欠部15を等間隔に削設すれば、化粧板の曲げ加工部
14を断面半円状の形状に仕上げることができ、また、
その数を多くすればするほど、より円味のある断面半円
状に仕上げることが可能となる。
【0025】次に、図4に示すように、曲げ加工部に相
当する位置に備えられた中質繊維板11の薄肉部12に
形成された該繊維板11の残存部13は、金属薄板21
とともに折り曲げられ、ついで化粧材どうしは接合され
る。化粧材どうしの接合は、接着剤、その他の接合手段
によってなされる。尚、化粧剤となる中室繊維板の吸湿
防止のため、表面には塩化ビニル等の防湿シートを貼着
してもよい。製品化された状態では化粧板の端部には小
口キャップ等が取り付けられる。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例につい説明する。実施
例1は、基材として、厚さ9mmの中質繊維板11を使
用し、市販のエポキシ樹脂系接着剤を基材表面に塗布
し、厚さ0.3mmのステンレス薄板31を基材に接着
させ、ステンレス薄板31の一端をピン止めして、24
時間放置し、接着剤を硬化させて基材表面にステンレス
薄板を接合させることにより化粧材を作製した。
【0027】次いで、切削機を用いて上記化粧材を切削
し、厚さ0.4mm、幅約2.9mmの中質繊維板の薄
肉部12を上記化粧材の裏面に形成した。次いで、図3
に示すように、該薄肉部12に8個のV字状切欠部15
を切削機を用いて削設したのち、折り曲げ機を用いて、
薄肉部12の短側壁側の化粧材を折り曲げ、折り曲げら
れた化粧材側からステンレス薄板11と共にピン31止
めして化粧材どうしを接合した。これによって断面半円
状の曲げ加工部14を有する化粧板を作製したが、曲げ
加工部14の表面の仕上がりには凹凸はなく、きれいな
曲面を持った化粧板を製作することができた。
【0028】一方、 比較例1は、実施例1と同様に、
基材表面にステンレス薄板を接着剤で接合させることに
より化粧材を作製した。次いで、切削機を用いて該化粧
材の裏面に厚さ1mmの薄肉部を形成した後、該薄肉部
に8個のV字状切欠部を切削機を用いて切り欠いたが、
V字状切欠部をきれいに設けることはできなかった。次
いで、実施例1と同様に、折り曲げ機を用いて短側壁側
の化粧材を折り曲げ、折り曲げられた化粧材側からステ
ンレス薄板と共にピン止めして化粧材どうしを接合し
た。このようにして作製した化粧板の曲面には凹凸が認
められ、きれいな曲面を持った化粧板を作製することが
できなかった。
【0029】比較例2は、実施例1と同様に、基材表面
にステンレス薄板を接着剤で接合させることにより化粧
材を作製した。次いで、実施例1と同様に、切削機を用
いて該化粧材の裏面にV字状切欠部を切り欠いたが、基
材の深部宛達する該切欠部を異例に設けることができな
かった。次いで、実施例1と同様に、折り曲げ機を用い
て短側壁側の化粧材を折り曲げ、折り曲げられた化粧材
側からステンレス薄板と共にピン止めして化粧材どうし
を接合した。しかし、曲げ加工部の表面には凹凸が認め
られ、きれいな曲面を持った化粧板を作製することがで
きなかった。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、中質繊維
板11は前記の如く製造されるので、該繊維板を構成す
る繊維は、解繊した木質繊維が絡み合ってランダムな方
向に配向しているため、該繊維板の強度や寸法変化率な
どの諸物性の異方性はなく、等方的な物性を有しかつ均
質で木口面などが緻密であるという特徴を有す。それ
故、曲げ加工部の裏面に多数の切欠部を削設することが
できる優れた木工の切削性と、金属薄板を接合してもそ
の平面に凹凸を生じることがない優れた平滑性とを有す
る基材として使用することができる。
【0031】請求項1記載の発明では、予め曲面形状に
形成された基材の隅部に沿って金属薄板を折り曲げなが
ら接着して製造された従来の化粧板とは異なり、「中質
繊維板と、その表面に接合された金属薄板とからなる化
粧材であって、中質繊維板の折り曲げ加工部に相当する
位置に設けた薄肉部と、この薄肉部に設けたV字状切欠
部とを備えた化粧材を、前記薄肉部に対応する該金属薄
板とともに曲げ加工してなる曲げ加工部を有する」とこ
ろに特徴を有する。中質繊維板の裏面に薄肉部を設ける
ことにより、適切な深度を有するV字状切欠部をきれい
に設けることができる。また、該V字状切欠部に残存さ
れる鋸歯状の残存部は、それらの側面が互いに接すると
ころまで円滑に曲屈させることができる。従って、金属
薄板21と中質繊維板11との間に隙間が生じたりする
ことがないので、確実に表面仕上がりがきれいな断面半
円状の曲げ加工部を有する化粧板となる。
【0032】請求項2記載の発明では、予め金属薄板が
中質繊維板11に接合されているので、金属薄板の折り
曲げ時に中質繊維板11と金属薄板21とを接合する接
着剤の硬化を待つ必要がない。金属薄板21を曲面形状
に形成した基材に沿って順次折り曲げながら基材に接着
固定する従来の方法では、折り曲げた状態で接着剤の硬
化を待つ必要が生じる。この場合曲げ加工部において金
属薄板の戻りや基材からの剥離を防ぐために、接着剤が
硬化するまでの間は、基材に金属薄板を固定しておく装
置、治具等が必要となり、製造コストがかかる。従来、
接着時間を短縮するためにゴム系接着剤を使用すること
が行われているが、この場合には接着層が不均一とな
り、金属薄板に凹凸ができて、きれいな曲げ加工部を形
成することができない。本発明は、金属薄板21の折り
曲げ時に金属薄板21を基材に固定しておく装置、治具
等が不必要であるから、該化粧板をより廉価に製造する
ことができ、且つ確実に表面仕上がりがきれいな断面半
円状の曲げ加工部を有する化粧板を製造することができ
る方法となる。
【0033】請求項3記載の発明では、剛性が強く本来
曲げ加工が困難であったステンレス製の薄板であって
も、本発明によれば美しい曲面を持った化粧板とするこ
とができる。その結果、流し台や調理台、洗面台若しく
は台所や浴室の出窓等の製造に際し使用される化粧板を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関わる製造方法の1工程を示す概略
断面図である。
【図2】 本発明に関わる製造方法の1工程を示す概略
断面図である。
【図3】 本発明に関わる製造方法の1工程を示す概略
断面図である。
【図4】 本発明に関わる製造方法の1工程を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
11 中質繊維板 12 薄肉部 13 残存部 14 曲げ加工部 15 V字状切欠部 21 金属薄板 31 ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中質繊維板と、その表面に接合された金
    属薄板とからなる化粧材であって、中質繊維板の折り曲
    げ加工部に相当する位置に設けた薄肉部と、この薄肉部
    に設けたV字状切欠部とを備えた化粧材を、前記薄肉部
    に対応する該金属薄板とともに曲げ加工してなる曲げ加
    工部を有することを特徴とする化粧板
  2. 【請求項2】 1.中質繊維板と、金属薄板とを接合す
    る工程; 2.中質繊維板の金属薄板が接合されている側と反対側
    の曲げ加工部に相当する位置に、薄肉部を形成する工
    程; 3.前記中質繊維板の薄肉部に多数のV字状切欠部を削
    設する工程; 4.前記中質繊維板を、前記薄肉部に対応する金属薄板
    とともに折り曲げる工程; 5.折り曲げた状態を固定する工程;を含むことを特徴
    とする曲げ加工部を有する化粧板の製造方法
  3. 【請求項3】 金属薄板がステンレス製の薄板である請
    求項1又は請求項2記載の化粧板
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