JPH0762129B2 - タイル接着方法 - Google Patents

タイル接着方法

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JPH0762129B2
JPH0762129B2 JP62294487A JP29448787A JPH0762129B2 JP H0762129 B2 JPH0762129 B2 JP H0762129B2 JP 62294487 A JP62294487 A JP 62294487A JP 29448787 A JP29448787 A JP 29448787A JP H0762129 B2 JPH0762129 B2 JP H0762129B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタイル接着方法、更に詳しくは、主にユニツト
バスの、セメント系ボードにタイルを接着してなるタイ
ル壁パネルの製造において、初期定着性良好にかつ作業
上安全にタイルの接着を実施できる方法に関する。
従来技術と発明の解決すべき問題点 ユニツトバスのタイル壁パネルは、一般にケイ酸カルシ
ウムボードやフレキシブルボードなどのセメント系ボー
ドに陶器質もしくは磁気質タイルを接着することにより
製造されている。この接着には、従来より、二液型エポ
キシ樹脂接着剤が用いられ、該接着剤をセメント系ボー
ドにヘラ、クシゴテ、ロールコーター、ハンドガンなど
で塗布し、これにタイルを貼り合せる方法が行われてい
る。しかしながら、この接着方法では、使用接着剤は二
液の混合作業を考慮して一般に低粘度であるため、タイ
ルの初期定着性がよくない。また、硬化剤または触媒と
して有機アミン等が用いられるため、その刺激性による
皮膚の炎症、カブレなどを誘起し、安全面で排気設備な
ど環境改善が必要であり、また形成する接着剤被膜の硬
さに起因してタイルの割れや剥離が起るといつた問題が
ある。
一方、低粘度の湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤を用
い、これをロールコーターで塗布する方法に市場実績が
あるが、依然、低粘度のためタイルの初期定着性が劣
り、硬化までの間は連続した圧縮が必要であり、作業効
率が悪い。
本発明者らは、かかるタイル接着方法の問題を解決すべ
く鋭意検討を進めたところ、互いに相溶しない2種の活
性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを含有す
る、揺変性の湿気硬化性一夜型ウレタン系接着剤を使用
すれば、タイルの初期定着性が極めて向上し、圧縮時間
もわずか数秒で済み、さらに安全面でも皮膚炎症などの
心配が大巾に解消されることを見出し、本発明を完成さ
せるに至つた。
発明の構成と効果 すなわち、本発明は、セメント系ボードにタイルを接着
するに際し、揺変性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤
を用い、該接着剤は、以下に詳述する、互いに相溶しな
い2種の活性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ
ーを特定重量比で分散せしめた、特定粘度の揺変性湿気
硬化性一液型ウレタン系接着剤であることを特徴とする
タイル接着方法を提供するものである。
本発明で用いる接着剤は、ポリエーテルポリオールと過
剰のポリイソシアネート化合物を反応させて得られる活
性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(以下、
NCO含有ポリエーテルプレポリマーという)に対し、該N
CO含有ポリエーテルプレポリマーと相溶しない、ポリエ
ステルポリオールと過剰のポリイソシアネート化合物を
反応させて得られる活性イソシアネート基含有ウレタン
プレポリマー(以下、NCO含有ポリエステルプレポリマ
ーという)を分散せしめた系に、通常の揺変剤(無水シ
リカ粉、ベントナイトなど)をブレンドして揺変性を付
与し、更に必要に応じて各種の添加剤、たとえば充填剤
(炭酸カルシウム、タルク、クレー、カーボン、無水け
い酸、金属粉など)、可塑剤(ジオクチルフタレート、
ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレートなどの
フタル酸エステル類、ジエチレングリコールジベンゾエ
ート、エチレングリコールモノブチルエーテルベンゾエ
ートなどの安息香酸エステル類、部分水素添加ターフエ
ニル、アルキル多環芳香族炭化水素類、塩素化パラフイ
ン類など)、溶剤(トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類など)、
硬化促進用触媒(N−アルキルベンジルアミン、N−ア
ルキルモルホリン、N−アルキル脂肪族ポリアミン、N
−アルキルピペラジン、トリエチレンジアミン、錫、
鉛、コバルト、マンガンおよび鉄などの重金属のナフテ
ン酸塩またはオクテン酸塩、ジブチル錫ジラウレート、
ジブチル錫マレエートなど)、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、染料、顔料、吸水吸湿剤(酸化カルシウム、モレキ
ユラーシーブスなど)等を適当配合した一液型の系で構
成され、5万〜150万cps/20℃の高粘度を有し、空気中
などの水分と反応して硬化被膜を形成する。
上記NCO含有ポリエーテルプレポリマーにおけるポリエ
ーテルポリオールとしては、たとえば活性水素2個以上
を有する低分子量活性水素化合物(たとえばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール類、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリ
オールなどのトリオール類、アンモニア、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミンなど
のアミン類)の1種または2種以上の存在下にプロピレ
ンオキサイドおよびエチレンオキサイドを開環重合させ
て得られるランダムまたはブロツク共重合体のポリオキ
シエチレン−プロピレンポリオール(特にエチレンオキ
サイドが30モル%以下のポリオールが望ましい)、また
はテトラヒドロフランの開環重合によつて得られるポリ
オキシテトラメチレングリコールが挙げられ、通常分子
量300〜7000、1分子中のOH含有2〜4個のものが使用
されてよい。また、かかるポリエーテルポリオールと反
応させるポリイソシアネート化合物としては、たとえば
ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンメチルエステ
ルジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート
類、水添ジフエニルメタンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネートな
どの脂環式ポリイソシアネート類、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフエニルメタンジイソシアネート(M
DI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネートなどの芳香族イソシアネート類、およびこれ
らの混合物が挙げられる。とくに好ましいポリイソシア
ネート化合物は芳香族ポリイソシアネート類であつて、
例えばTDI,MDIなどが好適に用いられる。ポリエーテル
ポリオールと過剰のポリイソシアネート化合物を、すな
わちポリエーテルポリオールのヒドロキシル基(OH)に
対しポリイソシアネート化合物の活性イソシアネート基
(NCO)が1より大となるように、たとえば1.3≦NCO/OH
≦10の割合にて、70〜100℃で数時間反応させることに
より、通常NCO含有量1〜15%(重量%、以下同様)のN
CO含有ポリエーテルプレポリマーが得られる。この反応
に際して、通常の触媒、可塑剤あるいは溶剤を用いても
よい。
上記NCO含有ポリエステルプレポリマーは、NCO含有ポリ
エーテルプレポリマーと相溶しないことが重要であり
(そうでないと、当該接着剤の揺変性の安定性が損な
い、たとえば時間経過時に垂れが生じる)、かかる観点
から、たとえばポリオール成分として芳香族多塩基酸
(フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、またはこれ
らのジアルキルエステルなど)と多価アルコール類(前
記と同じジオール類やトリオール類以外に、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコールなども含まれる)
を反応させて得られるポリエステルポリオール(通常、
分子量300〜3000、1分子中のOH含有2〜4個)を用
い、上記NCO含有ポリエーテルプレポリマーの場合と同
様な条件で、これにポリイソシアネート化合物を反応さ
せることにより製造され、これも通常NCO含有量1〜15
%に調整されている。
上記NCO含有ポリエーテルプロポリマーとNCO含有ポリエ
ステルプレポリマーの重量比は、通常95/5〜50/50、好
ましくは90/10〜70/30の範囲内で選定する。NCO含有ポ
リエステルプレポリマーの比率が5%未満であると、安
定な揺変性が得られず、また50%を越えると、プレポリ
マー/プレポリマーの海島構造の逆転現象が見られ、当
初の物性、すなわち接着性、伸び、耐久性等を低下させ
る傾向にある。
本発明に係るタイル接着方法は、以下の手順で実施する
ことができる。
被着体のセメント系ボードに、上記揺変性高粘度の湿気
硬化性一液型ウレタン系接着剤を、クシゴテあるいは専
用の自動ビード塗布機を用いて2〜3mmφ、5〜20本/10
cm(塗布量300〜1000g/m2)のビード状に塗布するか、
またはマルチスプレツダーを用いて多点塗布した後、こ
れにタイルを貼り合せ、通常0.02〜2.0Kg/cm2、好まし
くは0.1〜0.2Kg/cm2程度の圧力で数秒間圧着する。この
状態でそのまま養生してもよく、あるいは直ちに目地セ
メントを入れてもよい。
このように本発明方法によれば、接着剤を二液混合する
必要がなく、また高粘度ノンサグタイプの接着剤を用い
ることからタイルの初期定着性は非常に良好であり、タ
イル貼り合せ後の圧締も緩和な条件で完了させることが
できる。
次に実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。
実施例1 (1)NCO含有ポリエーテルプレポリマー ポリオキシプロピレンジオール(武田薬品工業社製、タ
ケラツクP−21、分子量2000)100gに可塑剤としてDOP
(ジオクチルフタレート)100gとMDI100gを加え、80℃
にて5時間反応せしめ、NCO含有量9.8%、粘度2000cps/
20℃のNCO含有ポリエーテルプレポリマーを得る。
(2)NCO含有ポリエステルプレポリマー テレフタル酸系ポリエステルジオール(旭電化工業社
製、アデカニユーエースYG−214、分子量2000)100gにD
OP100gとMDI100gを加え、80℃にて5時間反応せしめ、N
CO含有量9.8%、粘度10000cps/20℃のNCO含有ポリエス
テルプレポリマーを得る。
(3)揺変性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤 上記(1)のNCO含有ポリエーテルプレポリマー90gに上
記(2)のNCO含有ポリエステルプレポリマー10gを加
え、よく攪拌して分散体を得る。次に予め乾燥した炭酸
カルシウム100gと超微粒子無水シリカ(日本アエロジル
工業社製、アエロジール200)8gを加え、さらに硬化触
媒、密着剤、粘稠剤等を加え、よく攪拌した後、脱泡し
て揺変性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤(粘度10万
cps/20℃)を調製する。
(4)タイル接着 上記(3)の接着剤を用いて、セメント系ボードと陶器
質タイル(98mm角、ダントー社製)の接着を行つた。す
なわち、フレキシブルボードにくし目ごてを用い、2.5m
mφのビード状に当該接着剤を塗布し、陶器質タイルを
貼り合せる。貼り合せた後、ただちに貼り合せパネルを
0.1Kg/cm2の圧力で10秒間圧締し、解圧後垂直にして40
℃雰囲気下、3時間養生したところ、タイルのズレはな
かつた。
実施例2 実施例1の(4)と同様にしてフレキシブルボードにタ
イルを貼り合せ、圧着後ただちに、予め調製した目地用
セメントをタイル目地に充てたところ、その時にタイル
のズレ等の動きは見られなかつた。その後、40℃にて3
時間養生してタイルパネルを得た。
実施例3 実施例1の(3)に準じて、粘度100万cps/20℃の揺変
性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤を調製し、専用自
動塗布装置を用いてタイルパネルを作製を行つた。すな
わち、本接着剤を59:1のポンプ(パイレス社製)を用い
て、専用の多孔ノズルより3mmφ、10mmピツチにて3尺
×6尺(90×180cm)大のボードの長手方向に81本/巾
のビード状塗布し、陶器質タイルを貼り合せた。貼り合
せた後、ただちに貼り合せパネルを0.1Kg/cm2の圧力で1
0秒間圧締し、解圧後垂直にして40℃雰囲気下で3時間
養生した。
比較例1 実施例1の(1)のNCO含有ポリエーテルプレポリマー1
00gに、予め乾燥した炭酸カルシウム100gを加え、さら
に硬化触媒、密着剤を加え、よく攪拌した後脱泡して、
揺変性のない粘度10万cps/20℃の湿気硬化性一液型ウレ
タン系接着剤を得る。
フレキシブルボードにくし目ごてを用いて上記揺変性の
ない接着性を塗布し、陶器質タイルを貼り合せて、ただ
ちに0.1Kg/cm2の圧力で10秒間圧締したが、次工程への
移動中にタイルにズレ及び浮きが発生した。
なお、下記表1に示す重量部数の成分から成る接着剤N
o.1〜4について、揺変性の安定化試験[50℃で7日経
日後のミル試験を行い、垂れの長さ(mm)を測定]に付
し、結果を表1に併記する。用いたウレタンプレポリマ
ーはそれぞれ、実施例1の(1),(2)で製造したも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系ボードにタイルを接着するに際
    し、揺変性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤を用い、
    該接着剤は、ポリエーテルポリオールと過剰のポリイソ
    シアネート化合物を反応させて得られる活性イソシアネ
    ート基含有ウレタンプレポリマーに対し、該ウレタンプ
    レポリマーと相溶しない、ポリエステルポリオールと過
    剰のポリイソシアネート化合物を反応させて得られる活
    性イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを重量比
    95/5〜50/50となるように分散せしめた、粘度5万〜150
    万cps/20℃の揺変性湿気硬化性一液型ウレタン系接着剤
    であることを特徴とするタイル接着方法。
  2. 【請求項2】接着剤をビード塗布または多点塗布する前
    記第1項記載の方法。
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